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特開2024-113659回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113659
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/12 20060101AFI20240815BHJP
   H05K 3/28 20060101ALI20240815BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240815BHJP
【FI】
H01L23/12 Q
H01L23/12 F
H05K3/28 B
H05K1/18 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023207270
(22)【出願日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】10-2023-0017567
(32)【優先日】2023-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 映 坤
(72)【発明者】
【氏名】尹 晧 權
(72)【発明者】
【氏名】姜 恩 錫
【テーマコード(参考)】
5E314
5E336
【Fターム(参考)】
5E314BB06
5E314BB09
5E314FF05
5E314GG03
5E314GG26
5E336AA04
5E336BB15
5E336CC31
5E336CC55
5E336CC58
5E336EE01
5E336GG30
(57)【要約】      (修正有)
【課題】補助接着部材と導電パッドとの間の短絡現象を防止しながら電子部品パッケージの全体厚さを減少させることができる回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明による回路基板CBは、絶縁層100と、絶縁層の内部に配置される回路配線200と、絶縁層上の第1領域AR1に配置され、回路配線に接続される複数の第1導電パッド300と、絶縁層上の第2領域AR2に配置され、回路配線に接続される複数の第2導電パッド400と、第1導電パッド上に配置され、第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有する補助パッド500と、絶縁層上に配置され、第1領域と重畳する第1開口部OH1を有し、補助パッドから離隔して位置するソルダレジスト層600と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁層と、
前記絶縁層の内部に配置される回路配線と、
前記絶縁層上の第1領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドと、
前記第1導電パッド上に配置され、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有する補助パッドと、
前記絶縁層上に配置され、前記第1領域と重畳する第1開口部を有し、前記補助パッドから離隔して位置するソルダレジスト層と、を有することを特徴とする回路基板。
【請求項2】
前記第1導電パッドは、前記ソルダレジスト層と接触しないことを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
【請求項3】
絶縁層と、
前記絶縁層の内部に配置される回路配線と、
前記絶縁層上の第1領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドと、
前記第1導電パッド上に配置され、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有する補助パッドと、
前記絶縁層上に配置され、前記第1領域と重畳する第1開口部を有し、前記補助パッドから離隔して位置するソルダレジスト層と、を含む回路基板と、
前記ソルダレジスト層と離隔して前記第1開口部上に配置される電子部品と、
前記補助パッドと前記電子部品とを電気的に接続する導電接着部材と、を有することを特徴とする電子部品パッケージ。
【請求項4】
前記導電接着部材は、
前記電子部品の電気的信号を伝達する導電バンプと、
前記補助パッドと前記導電バンプとを互いに付着する補助接着部材と、を含むことを特徴とする請求項3に記載の電子部品パッケージ。
【請求項5】
前記導電バンプの直径は、前記導電パッドの直径よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の電子部品パッケージ。
【請求項6】
前記第1導電パッドは、前記ソルダレジスト層と接触しないことを特徴とする請求項4に記載の電子部品パッケージ。
【請求項7】
前記電子部品と前記絶縁層の上部面との間を充填するアンダーフィルをさらに有し、
前記アンダーフィルは、前記第1導電パッドの側面と接触することを特徴とする請求項4に記載の電子部品パッケージ。
【請求項8】
前記補助パッドの側面部は、アンダーカットを有することを特徴とする請求項6に記載の電子部品パッケージ。
【請求項9】
前記補助接着部材は、
前記補助パッドと前記導電バンプとの間に配置される第1接着部と、
前記第1接着部から前記補助パッドの側面部に沿って延長され、前記アンダーカットを充填する第2接着部と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の電子部品パッケージ。
【請求項10】
前記回路基板は、
前記絶縁層上の前記第1領域と異なる部分に配置される第2領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第2導電パッドをさらに含み、
前記ソルダレジスト層は、前記第2導電パッドと重畳する第2開口部を有することを特徴とする請求項7に記載の電子部品パッケージ。
【請求項11】
前記アンダーフィルは、前記第2導電パッドの側面と接触しないことを特徴とする請求項10に記載の電子部品パッケージ。
【請求項12】
前記電子部品の下部面と前記絶縁層の上部面との間の最短間隔は、前記第2領域において前記電子部品の下部面の延長線と前記ソルダレジスト層の上部面との間の最短間隔よりも長いことを特徴とする請求項10に記載の電子部品パッケージ。
【請求項13】
内部に回路配線が配置される絶縁層を形成する段階と、
前記絶縁層上の第1領域に前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドを形成する段階と、
前記絶縁層上に前記第1領域と重畳する第1開口部を有するソルダレジスト層を形成する段階と、
前記第1導電パッド上に、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有し、前記ソルダレジスト層と離隔する補助パッドを形成する段階と、
導電接着部材を用いて前記補助パッドと電子部品とを電気的に接続するする段階と、を有することを特徴とする電子部品パッケージの製造方法。
【請求項14】
前記電子部品は、前記ソルダレジスト層と離隔して前記第1開口部上に配置され、
前記電子部品と前記絶縁層の上部面との間をアンダーフィルで充填する段階をさらに有し、
前記アンダーフィルは、前記第1導電パッドの側面と接触することを特徴とする請求項13に記載の電子部品パッケージの製造方法。
【請求項15】
前記複数の第1導電パッドを形成すると同時に、前記絶縁層上の前記第1領域と異なる部分に配置される第2領域に前記回路配線に接続される複数の第2導電パッドを形成する段階をさらに有し、
前記アンダーフィルは、前記第2導電パッドの側面と接触しないことを特徴とする請求項14に記載の電子部品パッケージの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法に関し、特に、補助接着部材と導電パッドとの間の短絡現象を防止しながら電子部品パッケージの全体厚さを減少させることができる回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の発展により高機能化されながら複雑なデザイン構造が増加する傾向にある。
デザイン構造が複雑化すると同時に、より多くの機能のための構成要素が回路基板に実装されている。
このために両面パッケージ(package)構造が開発されており、これと共にパッケージの厚さを縮小しようとする努力が進められている。
【0003】
パッケージの厚さを縮小するためにダイ(Die)の導電バンプの厚さを縮小するが、この場合、ダイと回路基板との間の空間確保が困難になりうる。
したがって、ダイと回路基板との間の空間にアンダーフィルを満たす(充填する)ことが容易でなくなってきている。
また、回路基板の導電パッドに接着されるソルダ(solder)は、加圧力及び熱によって拡散するので、ダイと回路基板との間の空間が狭くなる場合に、ソルダ(solder)は、隣接する導電パッドと短絡しやすいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-294542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記従来の電子部品パッケージにおける問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、補助接着部材と導電パッドとの間の短絡現象を防止しながら電子部品パッケージの全体厚さを減少させることができる回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明による回路基板は、絶縁層と、前記絶縁層の内部に配置される回路配線と、前記絶縁層上の第1領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドと、前記第1導電パッド上に配置され、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有する補助パッドと、前記絶縁層上に配置され、前記第1領域と重畳する第1開口部を有し、前記補助パッドから離隔して位置するソルダレジスト層と、を有することを特徴とする。
【0007】
前記第1導電パッドは、前記ソルダレジスト層と接触しないことが好ましい。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子部品パッケージは、絶縁層と、前記絶縁層の内部に配置される回路配線と、前記絶縁層上の第1領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドと、前記第1導電パッド上に配置され、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有する補助パッドと、前記絶縁層上に配置され、前記第1領域と重畳する第1開口部を有し、前記補助パッドから離隔して位置するソルダレジスト層と、を含む回路基板と、前記ソルダレジスト層と離隔して前記第1開口部上に配置される電子部品と、前記補助パッドと前記電子部品とを電気的に接続する導電接着部材と、を有することを特徴とする。
【0009】
前記導電接着部材は、前記電子部品の電気的信号を伝達する導電バンプと、前記補助パッドと前記導電バンプとを互いに付着する補助接着部材と、を含むことが好ましい。
前記導電バンプの直径は、前記導電パッドの直径よりも小さいことが好ましい。
前記第1導電パッドは、前記ソルダレジスト層と接触しないことが好ましい。
前記電子部品と前記絶縁層の上部面との間を充填するアンダーフィルをさらに有し、前記アンダーフィルは、前記第1導電パッドの側面と接触することが好ましい。
前記補助パッドの側面部は、アンダーカットを有することが好ましい。
前記補助接着部材は、前記補助パッドと前記導電バンプとの間に配置される第1接着部と、前記第1接着部から前記補助パッドの側面部に沿って延長され、前記アンダーカットを充填する第2接着部と、を含むことが好ましい。
前記回路基板は、前記絶縁層上の前記第1領域と異なる部分に配置される第2領域に配置され、前記回路配線に接続される複数の第2導電パッドをさらに含み、前記ソルダレジスト層は、前記第2導電パッドと重畳する第2開口部を有することが好ましい。
前記アンダーフィルは、前記第2導電パッドの側面と接触しないことが好ましい。
前記電子部品の下部面と前記絶縁層の上部面との間の最短間隔は、前記第2領域において前記電子部品の下部面の延長線と前記ソルダレジスト層の上部面との間の最短間隔よりも長いことが好ましい。
【0010】
上記目的を達成するためになされた本発明による電子部品パッケージの製造方法は、内部に回路配線が配置される絶縁層を形成する段階と、前記絶縁層上の第1領域に前記回路配線に接続される複数の第1導電パッドを形成する段階と、前記絶縁層上に前記第1領域と重畳する第1開口部を有するソルダレジスト層を形成する段階と、前記第1導電パッド上に、前記第1導電パッドの直径よりも小さい直径を有し、前記ソルダレジスト層と離隔する補助パッドを形成する段階と、導電接着部材を用いて前記補助パッドと電子部品とを電気的に接続するする段階と、を有することを特徴とする。
【0011】
前記電子部品は、前記ソルダレジスト層と離隔して前記第1開口部上に配置され、前記電子部品と前記絶縁層の上部面との間をアンダーフィルで充填する段階をさらに有し、前記アンダーフィルは、前記第1導電パッドの側面と接触することが好ましい。
前記複数の第1導電パッドを形成すると同時に、前記絶縁層上の前記第1領域と異なる部分に配置される第2領域に前記回路配線に接続される複数の第2導電パッドを形成する段階をさらに有し、前記アンダーフィルは、前記第2導電パッドの側面と接触しないことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法によれば、ソルダレジスト層の一部を除去して形成された開口部内に電子部品を位置させることによって、電子部品と絶縁層の上部面との間に十分な間隔を確保することができる。
したがって、導電バンプの厚さを縮小しなくてもよいので、導電バンプの厚さを縮小する場合に発生しやすい補助接着部材と導電パッドとの間の短絡現象を防止することができる。
また、導電パッド上に導電パッドより小さい直径を有する補助パッドを形成し、補助パッドがソルダレジスト層の開口部内に位置する補助接着部材と接着することによって、補助接着部材が所定間隔離隔して、隣接する導電パッドと短絡される危険を最小化することができる。
さらに、ソルダレジスト層の一部を除去して形成された開口部内に電子部品を位置させることによって、電子部品パッケージの全体厚さを減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態による電子部品パッケージの概略構成を示す平面図である。
図2図1のII-II’線に沿って切断した断面図である。
図3図2の一部分の拡大断面図である。
図4】本発明の一実施形態による電子部品パッケージの製造方法を順次に説明するための断面図である。
図5】本発明の一実施形態による電子部品パッケージの製造方法を順次に説明するための断面図である。
図6】本発明の他の実施形態による電子部品パッケージの概略構成を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明に係る回路基板及びこれを含む電子部品パッケージ並びにその製造方法を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0015】
本発明は、種々の異なる形態で実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されない。
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については、同一の参照符号を付す。
また、添付した図面は本明細書に開示した実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付した図面によって本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むことが理解されなければならない。
【0016】
さらに、図面に示した各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示したので、本発明が必ずしも図示のものに限定されない。
図面において、様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。
そして、図面において、説明の便宜のために、一部の層及び領域の厚さを誇張して示した。
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「上に」あるとする時、これは、他の部分の「直上に」ある場合のみならず、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
逆に、ある部分が他の部分の「直上に」あるとする時には中間に他の部分がないことを意味する。
なお、基準となる部分の「上に」あるというのは、基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力の反対方向側に「上に」位置することを意味するのではない。
【0017】
また、明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに包含できることを意味する。
さらに、明細書全体において、「平面上」とする時、これは対象部分を上から見た時を意味し、「断面上」とする時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
また、明細書全体において、「接続される」とする時、これは2以上の構成要素が直接的に接続されることだけを意味するのではなく、2以上の構成要素が他の構成要素を介して間接的に接続されること、物理的に接続されることだけでなく、電気的に接続されること、または位置や機能により異なる名称で称されたものの一切を意味することができる。
【0018】
以下、図面を参照して、本発明の多様な実施形態と変形例を詳細に説明する。
図1図3を参照して、本発明の一実施形態による回路基板及びこれを含む電子部品パッケージについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による電子部品パッケージの概略構成を示す平面図であり、図2は、図1のII-II’線に沿って切断した断面図であり、図3は、図2の一部分の拡大断面図である。
【0019】
図1図3に示しているように、本発明の一実施形態による電子部品パッケージは、回路基板CBと、電子部品ECと、導電接着部材CMと、アンダーフィルUFとを含む。
回路基板CBは、絶縁層100と、回路配線200と、複数の第1導電パッド300と、複数の第2導電パッド400と、補助パッド500と、ソルダレジスト層600とを含む。
絶縁層100は、エポキシ樹脂、ポリイミド(polyimide)などのような熱硬化性樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などのような熱可塑性樹脂などを含む。
【0020】
回路配線200は、絶縁層100の内部に配置される。
回路配線200は、電気的信号を伝達する。
回路配線200は、多様なパターンに配置され、複数の層に分けて配置され得る。
本実施形態では、5層の回路配線がビア(via)を介して接続される構造を示しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、多様な層数の回路配線が可能である。
回路配線200は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、又はこれらの合金などの導電性物質を含み得る。
【0021】
複数の第1導電パッド300は、絶縁層100上の第1領域AR1に配置され、回路配線200に接続可能である。
絶縁層100上の第1領域AR1は、電子部品ECが配置される領域であり得る。
複数の第1導電パッド300は、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)/金(Au)の二重層などの導電性物質を含み得る。
複数の第2導電パッド400は、絶縁層100上の第2領域AR2に配置され、回路配線200に接続可能である。
絶縁層100上の第2領域AR2は、電子部品ECが配置されない領域であり得る。
複数の第2導電パッド400は、複数の第1導電パッド300と同一の材質からなり、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)/金(Au)の二重層などの導電性物質を含み得る。
【0022】
補助パッド500は、第1導電パッド300上に配置される。
補助パッド500は、第1導電パッド300の直径D1より小さい直径D2を有する。
ソルダレジスト層600は、絶縁層100上に配置され絶縁層100を覆う。
ソルダレジスト層600は、絶縁層100の第1領域AR1と重畳する第1開口部OH1と、絶縁層100の第2導電パッド400と重畳する第2開口部OH2とを有する。
このような第1開口部OH1を介して絶縁層100の第1領域の上部面が外部に露出する。
ソルダレジスト層600は、ソルダレジスト(Solder resist)などの絶縁物質を含み得る。
ここで、ソルダレジスト層600の一部を除去して形成された第1開口部OH1内に配置される第1導電パッド300と補助パッド500は、ソルダレジスト層600と接触しない。
【0023】
電子部品ECは、ソルダレジスト層600と離隔して第1開口部OH1上に配置される。
電子部品ECの大きさは、第1開口部OH1の大きさより小さい。
つまり、電子部品ECの一側の長さSは、第1開口部OH1の一側の長さPより小さい。
電子部品ECは、素子が数百から数百万個以上1つのチップ内に集積化された集積回路ダイ(integrated circuit die)であり得る。
例えば、電子部品ECは、セントラルプロセッサ(例えば、CPU)、グラフィックプロセッサ(例えば、GPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ、暗号化プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなどのプロセッサチップ、具体的には、アプリケーションプロセッサ(Application Processor:AP)であってもよいが、これに限定されるものではなく、それ以外にも、その他の揮発性メモリ(例えば、DRAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM)、フラッシュメモリなどのメモリや、アナログ-デジタルコンバータ、またはASIC(application-specific IC)などのロジックなどであり得る。
【0024】
この時、第1領域AR1に位置するソルダレジスト層600の第1開口部OH1において、電子部品ECの下部面ECdと絶縁層100の上部面100uとの間の最短間隔G1は、第2領域AR2において電子部品ECの下部面ECdの仮想の延長線ELとソルダレジスト層600の上部面600uとの間の最短間隔G2より長い。
したがって、電子部品ECと絶縁層100の上部面100uとの間に十分な間隔を確保することができる。
導電接着部材CMは、補助パッド500と電子部品ECとを電気的に接続する。
導電接着部材CMは、導電バンプ(conductive bump)CM1と、補助接着部材CM2と、を含む。
【0025】
導電バンプCM1は、電子部品ECの信号配線に設けられて、電子部品ECの電気的信号を伝達する。
導電バンプCM1は、柱状(pillar)形状を有し、導電バンプCM1の直径は、補助パッド500の直径D2とほぼ類似しており、第1導電パッド300の直径D1より小さい。
導電バンプCM1は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、スズ(Sn)、金(Au)、ニッケル(Ni)、鉛(Pb)、チタン(Ti)、またはこれらの合金などの導電性物質を含み得る。
補助接着部材CM2は、導電バンプCM1と補助パッド500との間に位置して互いを付着させ、接着性及び導電性を向上させる。
補助接着部材CM2は、ソルダ(solder)などを含み得る。
【0026】
このように、本発明の一実施形態による電子部品パッケージは、第1導電パッド300上に配置され、第1導電パッド300より小さい直径を有する補助パッド500がソルダレジスト層600の第1開口部OH1内に位置する補助接着部材CM2と接触することによって、補助接着部材CM2が所定間隔離隔して、隣接する第1導電パッド300と短絡される危険を最小化することができる。
つまり、補助接着部材CM2が導電バンプCM1と補助パッド500との間で加圧力及び熱によって拡散する場合、補助パッド500の枠内で拡散するので、補助接着部材CM2が所定間隔離隔して、隣接する第1導電パッド300まで拡散するのを防止することができる。
【0027】
また、ソルダレジスト層600の一部を除去して形成された第1開口部OH1内に電子部品ECを配置させることによって、電子部品ECと絶縁層100の上部面との間に十分な間隔を確保することができる。
したがって、導電バンプCM1の厚さを縮小しなくてもよいので、導電バンプCM1の厚さを縮小する場合に発生しやすい補助接着部材CM2と第1導電パッド300との間の短絡現象を防止することができる。
また、ソルダレジスト層600の一部を除去して形成された第1開口部OH1内に電子部品ECを配置させることによって、電子部品パッケージの全体厚さを減少させることができる。
【0028】
アンダーフィルUFは、電子部品ECと絶縁層100の上部面100uとの間を充填し、電子部品ECを固定する。
アンダーフィルUFは、第1導電パッド300の側面300aと直接接触する。
したがって、電子部品ECを回路基板CBにさらに強く接合させる。
この時、第2導電パッド400の側面400aは、ソルダレジスト層600によって覆われるので、アンダーフィルUFは、第2導電パッド400の側面400aとは接触しない。
また、電子部品ECと絶縁層100の上部面100uとの間が十分な間隔を有するので、アンダーフィルUFを電子部品ECと絶縁層100の上部面100uとの間に容易に充填することができる。
したがって、アンダーフィルUFを用いて電子部品ECを回路基板CBにさらに強く接合させることができる。
【0029】
以下、図1図3と共に、図4及び図5を参照して、本発明の一実施形態による電子部品パッケージの製造方法について詳しく説明する。
図4及び図5は、本発明の一実施形態による電子部品パッケージの製造方法を順次に説明するための断面図である。
【0030】
図4に示すように、内部に回路配線200が配置される絶縁層100を形成する。
そして、絶縁層100上の第1領域AR1に回路配線200に接続される複数の第1導電パッド300を形成する。
複数の第1導電パッド300を形成すると同時に、絶縁層100上の第2領域AR2に回路配線200に接続される複数の第2導電パッド400を形成する。
そして、絶縁層100上に第1領域AR1と重畳する第1開口部OH1を有するソルダレジスト層600を形成する。
【0031】
図5に示すように、第1導電パッド300上に第1導電パッド300の直径D1より小さい直径D2を有する補助パッド500を形成する。
ここで、第1導電パッド300と補助パッド500は、ソルダレジスト層600と接触しない。
図1に示しているように、導電接着部材CMを用いて補助パッド500と電子部品ECとを電気的に接続する。
この時、電子部品ECは、ソルダレジスト層600と離隔して第1開口部OH1上に配置する。
そして、電子部品ECと絶縁層100の上部面との間をアンダーフィルUFで充填する。
【0032】
このようなアンダーフィルUFは、第1導電パッド300の側面300aと直接接触する。
したがって、電子部品ECを回路基板CBにさらに強く接合させる。
一方、本実施形態では、補助接着部材が導電バンプと補助パッドとの間にのみ配置されるが、補助接着部材が補助パッドの側面部に沿って延長される他の実施形態も可能である。
【0033】
以下、図1図3と共に、図6を参照して、本発明の他の実施形態による電子部品パッケージについて詳しく説明する。
図6は、本発明の他の実施形態による電子部品パッケージの概略構成を示す拡大断面図である。
図6に示す他の実施形態は、図1図3に示した実施形態と比較して、補助接着部材及び補助パッドの構造だけを除いて実質的に同一であるので、繰り返しの説明は省略する。
【0034】
図2及び図6に示しているように、本発明の他の実施形態による電子部品パッケージは、回路基板CBと、電子部品ECと、導電接着部材CMと、アンダーフィルUFと、を含む。
回路基板CBは、絶縁層100と、回路配線200と、複数の第1導電パッド300と、複数の第2導電パッド400と、補助パッド500と、ソルダレジスト層600と、を含む。
【0035】
補助パッド500は、第1導電パッド300上に配置される。
補助パッド500は、第1導電パッド300の直径D1より小さい直径D2を有する。
補助パッド500の側面部500aは、アンダーカットUCを有する。
つまり、補助パッド500の側面部500aの内の第1導電パッド300の上部面に隣接する部分に過剰エッチングによるアンダーカットUCが形成される。
導電接着部材CMは、導電バンプCM1と、補助接着部材CM2とを含む。
補助接着部材CM2は、第1接着部11及び第2接着部12を含む。
【0036】
第1接着部11は、導電バンプCM1と補助パッド500との間に配置され相互を付着させ、接着性及び導電性を向上させる。
第2接着部12は、第1接着部11から補助パッド500の側面部500aに沿って延長され補助パッド500のアンダーカットUCを充填する。
このような第2接着部12は、導電バンプCM1と補助パッド500との間の接着力をさらに向上させることができる。
【0037】
尚、本発明は、上述の実施形態に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0038】
100 絶縁層
200 回路配線
300 第1導電パッド
400 第2導電パッド
500 補助パッド
600 ソルダレジスト層
CB 回路基板
CM 導電接着部材
CM1 導電バンプ
CM2 補助接着部材
EC 電子部品
OH1 第1開口部
OH2 第2開口部
UF アンダーフィル
図1
図2
図3
図4
図5
図6