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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113676
(43)【公開日】2024-08-22
(54)【発明の名称】放熱構造を含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/52 20230101AFI20240815BHJP
   G06F 1/20 20060101ALI20240815BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240815BHJP
   G03B 17/55 20210101ALI20240815BHJP
   G03B 17/02 20210101ALI20240815BHJP
【FI】
H04N23/52
G06F1/20 C
G06F1/20 B
H05K7/20 G
G03B17/55
G03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024017472
(22)【出願日】2024-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2023-0017613
(32)【優先日】2023-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】516082420
【氏名又は名称】シンクウェア コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】THINKWARE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】リー・ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム・キファン
【テーマコード(参考)】
2H104
5C122
5E322
【Fターム(参考)】
2H104CC00
5C122DA14
5C122GE01
5C122GE11
5C122GE18
5E322AA01
5E322AB06
5E322BA01
5E322BA03
5E322EA11
5E322FA04
5E322FA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】電子装置の内部で発生した熱を外部に放出するために、電子装置は、放熱構造を提供する。
【解決手段】電子装置100は、前面と、前面とは反対の背面と、前面と背面との間に配置された複数の側面とを含むハウジング110を含むことができる。この電子装置は、プリント回路基板と、プリント回路基板上に配置された中央処理装置(central processing unit)とを含むことができる。この電子装置は、複数の側面のうち第1の側面からハウジングの内部空間を横切って(across)、第1の側面とは反対の第2の側面に延びるダクト(duct)150を含むことができる。この電子装置は、中央処理装置から放出された熱をダクトに伝達するために、ダクトの内面から少なくとも一部が突出された(protruded)放熱板(heat sink)を含むことができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置100において、
前面111、前記前面111とは反対の背面112、及び前記前面111と前記背面112との間に配置された複数の側面113を含むハウジング110;
前記前面111を介して少なくとも一部が露出するカメラ120;
前記背面112の少なくとも一部を形成するディスプレイ130;
前記ハウジング110の前記前面111、前記背面112、及び前記複数の側面113で囲まれた内部空間に配置され、前記前面111に向かう第1の面211及び前記第1の面211と反対であり、前記背面112に向かう第2の面212を含むプリント回路基板210;
前記プリント回路基板210の前記第2の面212上に配置された中央処理装置(central processing unit)220;
前記プリント回路基板210の前記第2の面212と、前記ディスプレイ130との間に配置され、前記複数の側面113のうち第1の側面113aから前記ハウジング110の前記内部空間を横切って(across)、前記第1の側面113aと反対の第2の側面113bに延びるダクト(duct)150;及び
前記中央処理装置220から放出された熱を、前記ダクト150に伝達するために、前記中央処理装置220上に配置され、前記ダクト150の内面(inner surface)から少なくとも一部が突出した(protruded)放熱板(heat sink)250を含む、電子装置100。
【請求項2】
前記中央処理装置220に向かって、前記ダクト150の前記内面に形成され、前記放熱板250を通過させるように構成されたスリット155;
前記中央処理装置220を囲む(surround)シールド缶230;及び
前記シールド缶230内で、前記中央処理装置220の前記スリット155に向かう一面221に接する放熱部材240をさらに含む、請求項1に記載の電子装置100。
【請求項3】
前記シールド缶230と前記放熱板250との間に配置された接着部材260をさらに含む、請求項2に記載の電子装置100。
【請求項4】
前記シールド缶230の熱伝導度k1は、
前記放熱部材240の熱伝導度k2より大きく、前記放熱板250の熱伝導度k3より小さい、請求項2に記載の電子装置100。
【請求項5】
前記ダクト150は、
前記第1の側面113aに形成された第1の開口151;及び
前記第2の側面113bに形成された第2の開口152を含み、
前記第1の開口151のサイズs1及び前記第2の開口152のサイズs2は、
それぞれ1mm以上81mm以下の範囲内である、請求項1に記載の電子装置100。
【請求項6】
前記第1の開口151から前記放熱板250までの距離d1及び前記第2の開口152から前記放熱板250までの距離d2は、
それぞれ5cm以上10cm以下の範囲内である、請求項5に記載の電子装置100。
【請求項7】
前記第1の開口151から前記放熱板250までの距離d1は、
前記第2の開口152から前記放熱板250までの距離d2に等しい、請求項6に記載の電子装置100。
【請求項8】
前記放熱板250は、
前記中央処理装置220に隣接する位置に、平坦な(planar)形状を有する第1の部分251;及び
前記第1の部分251から前記ダクト150の内部に延びる第2の部分252を含む、請求項1に記載の電子装置100。
【請求項9】
前記第2の部分252は、
複数の突起252a;及び
前記複数の突起252a間にそれぞれ配置された複数の溝252bを含む、請求項8に記載の電子装置100。
【請求項10】
前記中央処理装置220に向かう前記第1の部分251の面積s3は、
前記中央処理装置220の前記ダクト150に向かう一面221の面積s4より大きい、請求項8に記載の電子装置100。
【請求項11】
前記ハウジング110は、
前記第1の側面113aに形成された第1の通気孔(vent hole)160、161;及び
前記第1の側面113aとは反対の前記第2の側面113bに形成された第2の通気孔160、162をさらに含む、請求項1に記載の電子装置100。
【請求項12】
前記ダクト150は、
前記ダクト150の前記内面に形成され、前記ディスプレイ130から放出された熱を、前記ダクト150に伝達するための第3の通気孔160、163を含む、請求項11に記載の電子装置100。
【請求項13】
前記中央処理装置220と前記放熱板250との間に配置されたベース231、前記放熱板250に向かって、前記ベース231に形成された貫通孔231a、及び前記ベース231の縁に沿って配置された側壁232を含み、前記中央処理装置220を囲むシールド缶230;及び
前記中央処理装置220の前記ダクト150に向かう一面221に接し、前記シールド缶230の前記貫通孔231aを通過して、前記ベース231から前記放熱板250に向かって突出した放熱部材240をさらに含む、請求項1に記載の電子装置100。
【請求項14】
前記ベース231と前記放熱板250との間に配置された接着部材260をさらに含む、請求項13に記載の電子装置100。
【請求項15】
前記放熱部材240の熱伝導度k2は、
前記シールド缶230の熱伝導度k1より大きく、前記放熱板250の熱伝導度k3より小さい、請求項13に記載の電子装置100。
【請求項16】
電子装置100において、
前面111、前記前面111と反対の背面112、及び前記前面111と前記背面112との間に配置された複数の側面113を含むハウジング110;
前記前面111を介して少なくとも一部が露出するカメラ120;
前記背面112の少なくとも一部を形成するディスプレイ130;
前記ハウジング110の前記前面111、前記背面112、及び前記複数の側面113で囲まれた内部空間に配置され、前記前面111に向かう第1の面211及び前記第1の面211と反対であり、前記背面112に向かう第2の面212を含むプリント回路基板210;
前記プリント回路基板210の前記第2の面212上に配置された中央処理装置220;
前記プリント回路基板210の前記第2の面212と、前記ディスプレイ130との間に配置され、前記複数の側面113のうち第1の側面113aに形成された第1の開口151から前記ハウジング110の前記内部空間を横切って、前記第1の側面113aとは反対の第2の側面113bに形成された第2の開口152に延びるダクト150;
前記中央処理装置220に向かって、前記ダクト150の内面に配置されたスリット155;
前記中央処理装置220から放出された熱を、前記ダクト150に伝達するために、前記中央処理装置220上に配置され、前記スリット155を通過して、前記ダクト150の前記内面から少なくとも一部が突出した放熱板250;及び
前記中央処理装置220を囲むシールド缶230を含む、電子装置100。
【請求項17】
前記シールド缶230内で、前記中央処理装置220の前記スリット155に向かう一面221に接する放熱部材240;及び
前記シールド缶230と前記放熱板250との間に配置された接着部材260をさらに含む、請求項16に記載の電子装置100。
【請求項18】
前記第1の開口151のサイズs1及び前記第2の開口152のサイズs2は、
それぞれ1mm以上81mm以下の範囲内である、請求項16に記載の電子装置100。
【請求項19】
前記第1の開口151から前記放熱板250までの距離d1は、
前記第2の開口152から前記放熱板250までの距離d2に等しい、請求項16に記載の電子装置100。
【請求項20】
前記放熱板250は、
前記中央処理装置220に隣接する位置に、平坦な(planar)形状を有する第1の部分251、及び
前記第1の部分251から前記スリット155を貫通(penetrate)して、前記ダクト150の内部に延びる第2の部分252を含む、請求項16に記載の電子装置100。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、放熱構造を含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、指定された機能を実行するにつれて、ユーザに様々なユーザエクスペリエンス(user experience)を提供することができる。電子装置が指定された機能を実行すると、電子装置の内部部品のうち少なくとも一部は、熱を発生する可能性がある。電子装置の内部で発生した熱を外部に放出するために、電子装置は、放熱構造を含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、電子装置は、前面と、前記前面とは反対の背面と、前記前面と前記背面との間に配置された複数の側面とを含むハウジングを含むことができる。この電子装置は、前記前面を介して少なくとも一部が露出されるカメラと、前記背面の少なくとも一部を形成するディスプレイとを含むことができる。この電子装置は、前記ハウジングの前記前面、前記背面、及び前記複数の側面で囲まれた内部空間に配置され、前記前面に向かう第1の面と、前記第1の面とは反対であり、前記背面に向かう第2の面とを含むプリント回路基板を含むことができる。この電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面上に配置された中央処理装置(central processing unit)を含むことができる。この電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面と、前記ディスプレイとの間に配置され、前記複数の側面のうち第1の側面から前記ハウジングの前記内部空間を横切って(across)、前記第1の側面とは反対の第2の側面に延びるダクト(duct)を含むことができる。この電子装置は、前記中央処理装置から放出された熱を前記ダクトに伝達するために、前記中央処理装置上に配置され、前記ダクトの内面から少なくとも一部が突出された(protruded)放熱板(heat sink)を含むことができる。
【0005】
一実施形態によれば、電子装置は、前面と、前記前面とは反対の背面と、前記前面と前記背面との間に配置された複数の側面とを含むハウジングを含むことができる。この電子装置は、前記前面を介して少なくとも一部が露出されるカメラと、前記背面の少なくとも一部を形成するディスプレイとを含むことができる。この電子装置は、前記ハウジングの前記前面、前記背面、及び前記複数の側面で囲まれた内部空間に配置され、前記前面に向かう第1の面と、前記第1の面とは反対であり、前記背面に向かう第2の面とを含むプリント回路基板を含むことができる。この電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面上に配置された中央処理装置を含むことができる。この電子装置は、 前記プリント回路基板の前記第2の面と、前記ディスプレイとの間に配置され、前記複数の側面のうち第1の側面に形成された第1の開口から前記ハウジングの前記内部空間を横切って、前記第1の側面とは反対の第2の側面に形成された第2の開口に延びるダクトを含むことができる。この電子装置は、前記中央処理装置に向かって、前記ダクトの内面に配置されたスリットを含むことができる。この電子装置は、前記中央処理装置から放出された熱を前記ダクトに伝達するために、前記中央処理装置上に配置され、前記スリットを通過して、前記ダクトの前記内面から少なくとも一部が突出された放熱板を含むことができる。この電子装置は、前記中央処理装置を囲むシールド缶を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1a】例示的な電子装置の斜視図(perspective view)である。
図1b】例示的な電子装置を示す。
図1c】例示的な電子装置の背面図(rear view)である。
図2a】例示的な電子装置の分解斜視図(exploded perspective view)である。
図2b図1cのA-A′に沿って切断した例示的な電子装置の断面図(cross-sectional view)である。
図3a図1cのB-B′に沿って切断した例示的な電子装置の断面図である。
図3b図1cのB-B′に沿って切断した例示的な電子装置の断面図である。
図4a】例示的な電子装置の側面図(side view)である。
図4b】例示的な電子装置の側面図(side view)である。
図4c】例示的な電子装置の側面図(side view)である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1aは、例示的な電子装置の斜視図(perspective view)である。図1bは、例示的な電子装置を示す。図1cは、例示的な電子装置の背面図(rear view)である。
【0008】
図1a、図1b、及び図1cを参照すると、電子装置100は、ハウジング110、カメラ120、ディスプレイ130、及びダクト150を含むことができる。
【0009】
一実施形態によれば、電子装置100は、車両(vehicle)の内部に配置されたブラックボックス(dashcam)と参照されることがある。電子装置100は、前記車両の外部環境に関連する静止画及び/又は動画を撮影することができる。例えば、図示されていないが、電子装置100は、車両内のフロントガラス(front wind shield)に隣接する前記車両の一部(例えば、ダッシュボード(dash board))に取り付けられ(attached)てもよい。電子装置100は、カメラ120を介して前記車両の前方(front direction)環境に関する映像情報を取得し、この映像情報を電子装置100内のメモリ(図示せず)に格納するか、前記映像情報に基づいて、ディスプレイ130を介して視覚情報として出力するように構成されてもよい。
【0010】
電子装置100が、車両内のフロントガラスに隣接する部分に取り付けられていると説明したが、電子装置100が前記車両内で取り付けられる位置は、限定されない。例えば、電子装置100は、車両の後方(rear direction)環境に関する映像情報を取得するために、リアガラス(rear wind shield)に隣接する前記車両の一部に取り付けられてもよい。しかしながら、これに限定されず、電子装置100は、車両の外部環境に関する情報を取得可能な位置に配置することができる。
【0011】
一実施形態によれば、ハウジング110は、前面111、前面111と反対の背面112、及び前面111と背面112との間に配置された複数の側面113を含むことができる。例えば、ハウジング110は、電子装置100の外観を形成することができる。ハウジング110は、前面111、背面112、及び/又は複数の側面113のうち少なくとも一部を形成する構造を指すことができる。例えば、背面112は、前面111に対向して離れて(faced away)いてもよい。複数の側面113は、前面111と背面112との間の空間を囲む(surround)ことができる。例えば、複数の側面113のそれぞれは、前面111から背面112まで延びることができる。
【0012】
一実施形態によれば、電子装置100に含まれる少なくとも1つの部品(例えば、図2aのプリント回路基板210)のために、ハウジング110は、前面111、前面111とは反対の背面112、及び前面111と背面112との間に配置された複数の側面113で囲まれた内部空間を提供することができる。
【0013】
一実施形態によれば、ハウジング110の前面111は、複数の平面(planar surfaces)と、複数の平面を連結する複数の曲面(curved surfaces)とを含むことができる。一実施形態によれば、ハウジング110の背面112は、平坦な形状(planar shape)を有することができる。一実施形態によれば、ハウジング110の複数の側面113のうち少なくとも一部は、段差(step)を有してもよい。しかし、これに限定されない。
【0014】
一実施形態によれば、ハウジング110の複数の側面113は、第1の側面113aと、第1の側面113aとは反対の第2の側面とを含むことができる。例えば、第1の側面113aは、第2の側面113bと離隔されてもよい。例えば、第1の側面113aは、第2の側面113bに対向する(facing)ことができる。例えば、第1の側面113aは、第2の側面113bに対向して離れていてもよい。
【0015】
一実施形態によれば、カメラ120は、ハウジング110の前面111を通して少なくとも一部が露出されてもよい。例えば、ハウジング110の前面111は、カメラ120のためのカメラホールを含むことができる。カメラ120の一部は、ハウジング110の内部空間に配置された少なくとも1つの部品(例えば、図2aのプリント回路基板210)と電気的に接続することができる。カメラ120のレンズ(lens)を含む残りの一部は、前記カメラホールを介して、電子装置100の外部に露出することができる。一実施形態によれば、カメラ120の少なくとも一部は、前面111から突出することができる。一実施形態によれば、カメラ120の少なくとも一部は、前面111及び前面111から延びる複数の側面113のうち少なくとも一部を介して外部に露出することができる。一実施形態によれば、カメラ120は、回転可能(rotatable)であり得る。
【0016】
一実施形態によれば、ディスプレイ130は、ハウジング110の背面112の少なくとも一部を形成することができる。例えば、ディスプレイ130は、ハウジング110の背面112を通して、少なくとも一部が露出されてもよい。例えば、ディスプレイ130は、背面112のうちハウジング110の外側に向かって突出する部分を含むことができる。例えば、ハウジング110の背面112は、ディスプレイ130の視覚情報が表示される領域を含むことができる。例えば、ディスプレイ130は、前面111を介して、少なくとも一部が露出されるカメラ120と離隔されてもよい。例えば、ディスプレイ130は、ハウジング110の内部空間に配置され、背面112の下に配置されたフレキシブルプリント回路基板(flexible printed circuit board)(図示せず)と電気的に接続することができる。
【0017】
一実施形態によれば、ダクト150は、ハウジング110の複数の側面113のうち第1の側面113aからハウジング110の内部空間を横切って(across)、第1の側面113aと反対の第2の側面113bに延びることができる。
【0018】
例えば、ダクト150は、ハウジング110の内部空間を貫通することができる。例えば、ダクト150は、ハウジング110の前面111と、前面111と反対の背面112との間に配置されてもよい。
【0019】
例えば、ダクト150の内面(inner surface)は、第1の側面113aから第1の側面113aと反対の第2の側面113bに延びることができる。例えば、ダクト150の内面は、第1の側面113aと第2の側面113bとを連結することができる。
【0020】
一実施形態によれば、ダクト150は、空気(air)を通過させることによって、電子装置100内で発生した熱を、電子装置100の外部に放出するように構成することができる。例えば、電子装置100が動作すると、電子装置100内の少なくとも1つの部品(例えば、図2aのプリント回路基板210及び/又は中央処理装置220)から熱が発生することがある。少なくとも1つの部品から発生した熱は、ダクト150の内面を介して、ダクト150の内部に伝達され得る。ダクト150は、ダクト150の内部に伝達された熱を、ダクト150を通過する空気に伝達するように構成することができる。ダクト150は、ダクト150を通過する空気の対流熱伝達(convection heat transfer)を介して、ダクト150の内部に伝達された熱を、電子装置100の外部に放出することができる。少なくとも1つの電子部品からダクト150の内面を通って、ダクト150の内部に熱が伝達されることについては、図2a及び図2bで後述する。
【0021】
一実施形態によれば、ダクト150は、第1の側面113aに形成された第1の開口151と、第1の側面113aとは反対の第2の側面113bに形成された第2の開口152とを含むことができる。第1の開口151のサイズs1及び第2の開口152のサイズs2のそれぞれは、1mm以上81mm以下の範囲内であり得る。
【0022】
例えば、ダクト150は、複数の側面113のうち第1の側面113aに形成された第1の開口151から、ハウジング110の内部空間を横切って、第1の側面113aとは反対の第2の側面113bに形成された第2の開口152に延びることができる。
【0023】
例えば、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、ハウジング110の内部空間からダクト150の内部に伝達された熱は、電子装置100の外部に放出することができる。例えば、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、電子装置100の内部空間から放出された熱を除去するための空気を流入又は流出させることができる。
【0024】
例えば、第1の開口151の幅(width)及び第2の開口152の幅のそれぞれは、1mm以上9mm以下の範囲内であり得る。例えば、第1の開口151の長さ(length)及び第2の開口152の長さのそれぞれは、1mm以上35mm以下の範囲内であってもよい。例えば、xz平面を基準に切断したダクト150の断面の短軸(short axis)の長さは、1mm以上9mm以下の範囲内であり得る。例えば、xz平面を基準に切断したダクト150の断面の長軸(long axis)の長さは、1mm以上35mm以下の範囲内であり得る。
【0025】
例えば、xz平面(xz plane)を基準にして切断されたダクト150の断面(sectional area)は、一定の形状(constant shape)を有することができる。第1の開口151及び第2の開口152は、前記断面の形状を有することができる。第1の開口151のサイズs1、第2の開口152のサイズs2、及びダクト150の断面がそれぞれ、1mm以上81mm以下の範囲内であることにより、電子装置100は、電子装置100のユーザの身体の一部(例えば、指)が、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、ダクト150の内部に挿入されることを抑えることができる。
【0026】
一実施形態によれば、ハウジング110は、複数の通気孔160をさらに(further)含むことができる。ハウジング110は、第1の側面113aに形成された第1の通気孔161と、第1の側面113aと反対の第2の側面113bに形成された第2の通気孔162とをさらに(further)含んでもよい。
【0027】
例えば、複数の通気孔160は、ハウジング110の前面111、背面112、及び/又は複数の側面113のうち少なくとも1つから、ハウジング110の内部空間に連結することができる。例えば、第1の通気孔161は、第1の側面113aからハウジング110の内部空間に連結されてもよい。例えば、第2の通気孔162は、第2の側面113bからハウジング110の内部空間に連結されてもよい。例えば、第1の通気孔161は、第1の開口151から離隔され、第2の通気孔162は、第2の開口152から離隔され得る。電子装置100は、複数の通気孔160を介して、ダクト150と共に、ハウジング110の内部空間から発生した熱を、電子装置100の外部に放出するように構成することができる。
【0028】
前述の実施形態によれば、電子装置100は、ハウジング110の内部空間を横切るダクト150を含むことによって、内部空間から発生した熱を電子装置100の外部に放出することができる。ダクト150は、第1の開口151及び/又は第2の開口152を通って流入又は流出する空気を介して、ハウジング110の内部空間から発生する熱を、電子装置100の外部に放出することができる。電子装置100は、ハウジング110に形成された複数の通気孔160を介して、ダクト150と共に、ハウジング110の内部空間から発生した熱を外部に放出するように構成することができる。電子装置100は、ダクト150及び複数の通気孔160を介して、ハウジング110の内部空間から発生した熱を、電子装置100の外部に放出することによって、前記熱により電子装置100に含まれる電子部品が破損されるのを減らすことができる。
【0029】
図2aは、例示的な電子装置の分解斜視図(exploded perspective view)である。図2bは、図1cのA-A′に沿って切断した例示的な電子装置の断面図(cross-sectional view)である。
【0030】
図2a及び図2bを参照すると、電子装置100は、ハウジング110、カメラ120、ディスプレイ130、ダクト150、プリント回路基板210、及び中央処理装置(central processing unit)220、及び放熱板(heat sink)250を含むことができる。
【0031】
以下では、図1a~図1cで前述した構成と同一の参照符号を有する構成について重複する説明は、省略する。
【0032】
一実施形態によれば、プリント回路基板210には、プロセッサ、メモリ、及び/又はインターフェースを取り付けることができる。プロセッサは、例えば、中央処理装置、アプリケーションプロセッサ、グラフィック処理装置、画像信号プロセッサ、センサハブプロセッサ、又は通信プロセッサのうち1つ又はそれ以上を含むことができる。メモリは、例えば、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含み得る。インターフェースは、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、及び/又はオーディオインターフェースを含むことができる。インターフェースは、電子装置100を外部電子装置と電気的又は物理的に接続することができ、USBコネクタ、SDカード/MMCコネクタ、又はオーディオコネクタを含むことができる。
【0033】
一実施形態によれば、プリント回路基板210は、ハウジング110の前面111、背面112、及び複数の側面113で囲まれた内部空間に配置することができる。プリント回路基板210は、前面111に向かう第1の面211及び第1の面211と反対であり、背面112に向かう第2の面212を含むことができる。
【0034】
例えば、プリント回路基板210は、ハウジング110の内部空間にスクリュー(screw)などの係合部材を介して固定配置されてもよい。例えば、プリント回路基板210のスリット155に向かう第2の面212の面積が、スリット155の面積よりも大きいので、プリント回路基板210は、スリット155を通過せずに、ハウジング110の内部空間に配置することができる。しかし、前記の例によって限定されるのではない。
【0035】
例えば、プリント回路基板210の第1の面211は、接続部材(例えば、コネクタ)を介して、カメラ120と電気的に接続されてもよい。例えば、プリント回路基板210の第2の面212は、ディスプレイ130に向かってもよい。
【0036】
電子装置100は、プリント回路基板210を含むものとして説明したが、これに限定されない。電子装置100は、複数のプリント回路基板を含むことができる。複数のプリント回路基板は、少なくとも1つのフレキシブルプリント回路基板を介して互いに電気的に接続されてもよい。
【0037】
一実施形態によれば、ダクト150は、プリント回路基板210の第2の面212とディスプレイ130との間に配置することができる。例えば、ダクト150は、プリント回路基板210とディスプレイ130との間に配置されてもよい。例えば、ダクト150は、プリント回路基板210の第2の面212と、ハウジング110の背面112との間に配置されてもよい。例えば、ダクト150は、プリント回路基板210とディスプレイ130との間のエアギャップ(air gap)を含むことができる。例えば、ダクト150は、ハウジング110の第1の側面(例えば、図1bの第1の側面113a)からプリント回路基板210とディスプレイ130との間の空間を横切って、第1の側面113aとは反対の第2の側面(例えば、図1bの第2の側面113b)まで延びることができる。電子装置100が、プリント回路基板210とディスプレイ130との間のダクト150を含むことによって、電子装置100は、プリント回路基板210及び/又はプリント回路基板に取り付けられた構成要素(例えば、中央処理装置220)から発生する熱によって、ディスプレイ130が損傷されるのを減らすことができる。
【0038】
一実施形態によれば、中央処理装置220は、ディスプレイ130が配置されるハウジング110の背面112に向かう、プリント回路基板210の第2の面212上に配置されてもよい。本明細書では、ある要素(element)が別の要素「上」にあると言及されている場合、それは、前記別の要素上に直接存在するか、又はそれらの間に(therebetween)中間要素(intervening element)が存在する可能性があることを意味することがあるため、2つの構成要素間の配置関係を限定するのではないことに留意すべきである。例えば、本明細書において、「A上に配置されたB」は、「Aの上に(over)配置されたB」を示してもよい。例えば、本明細書において、「A上に配置されたB」は、「Aの下に(under)配置されたB」を示してもよい。例えば、本明細書において、「A上に配置されたB」は、「Aと対向して離れた(faced awey)B」を示してもよい。例えば、「第2の面212上に配置された中央処理装置220」は、「-z方向に基づいて、第2の面212上に配置された中央処理装置220」を示してもよい。例えば、「第2の面212上に配置された中央処理装置220」は、「+z方向に基づいて、第2の面212の下に配置された中央処理装置220」を示してもよい。例えば、「第2の面212上に配置された中央処理装置220」は、「第2の面212に接する中央処理装置220」を示してもよい。例えば、「第2の面212上に配置された中央処理装置220」は、「第2の面212に対向して離れた中央処理装置220」を示してもよい。前記中央処理装置220及び/又は後述する中央処理装置220の放熱構造が、前記第2の面212上に配置されることにより、電子装置100は、ハウジング110内にプリント回路基板210の第1の面211と、ハウジング110の前面111との間に追加の空間を提供するように構成することができる。
【0039】
例えば、中央処理装置220は、プリント回路基板210の第2の面212に結合され(coupled)てもよい。例えば、中央処理装置220は、ディスプレイ130に向かってもよい。例えば、中央処理装置220は、ダクト150に向かってもよい。例えば、中央処理装置220は、電子装置100が動作しているときに、ダクト150に向かって熱を放出することができる。ダクト150が中央処理装置220とディスプレイ130との間に配置されるので、ダクト150は、中央処理装置220から発生する熱を、電子装置100の外部に放出することによって、熱によるディスプレイ130の破損を減らすことができる。
【0040】
ダクト150が、中央処理装置220から放出される熱を、電子装置100の外部に放出することを説明したが、これに限定されない。電子装置100は、中央処理装置220を含めて、電子装置100が駆動されると、熱を発生させる少なくとも1つの発熱体(heating element)を含むことができる。少なくとも1つの発熱体は、例えば、電子装置100内のプロセッサ(例えば、画像信号プロセッサ)、メモリ、グラフィック処理装置、及び/又はインターフェースを含むことができるが、これらに限定されない。ダクト150は、電子装置100内の少なくとも1つの発熱体から発生する熱を、電子装置100の外部に放出するように構成されることで、電子装置100内の前記少なくとも1つの発熱体及び前記少なくとも1つの発熱体の周囲の電子部品の損傷を減らすことができる。
【0041】
一実施形態によれば、電子装置100は、中央処理装置220に向かって、ダクト150の内面(inner surface)に配置され、放熱板250を通過するように構成されたスリット155をさらに含むことができる。スリット155は、中央処理装置220に向かって、ダクト150の内面に配置されてもよい。例えば、スリット155は、ダクト150の内面のうち、プリント回路基板210の第2の面212に向かう一部に形成することができる。例えば、スリット155は、ダクト150の内面から、プリント回路基板210が配置されるハウジング110の内部空間に連結することができる。例えば、プリント回路基板210を、z軸を基準に、上方から見ると、スリット155は、中央処理装置220と重なってもよい。例えば、スリット155は、プリント回路基板210及び/又は中央処理装置220から放出された熱が、ダクト150に伝達される通路であり得る。電子装置100が、中央処理装置220に向かって、ダクト150の内面に配置されたスリット155を含むことによって、電子装置100は、中央処理装置220から発生する熱を、スリット155を通って、ダクト150の内部に放出するように構成することができる。
【0042】
一実施形態によれば、中央処理装置220は、ダクト150に向かう第3の面221と、第3の面221と反対の第4の面222とを含むことができる。第3の面221は、ダクト150の内面に配置されたスリット155に向かってもよい。例えば、中央処理装置220の第3の面221は、ダクト150に向かってもよい。第3の面221は、ハウジング110の背面112に向かってもよい。例えば、中央処理装置220の第4の面222は、プリント回路基板210の第2の面212と電気的に接続されてもよい。第4の面222は、ハウジング110の前面111に向かってもよい。例えば、中央処理装置220から発生した熱は、第4の面222から第3の面221を介して、スリット155に向かって伝達されてもよい。
【0043】
一実施形態によれば、放熱板250は、中央処理装置220から放出された熱をダクト150に伝達するために、中央処理装置220上に配置され、スリット155を 通過して、ダクト150の内面から少なくとも一部が突出されてもよい。
【0044】
例えば、放熱板250は、中央処理装置220とダクト150との間に配置されてもよい。例えば、放熱板250の一部は、中央処理装置220に向かって、ハウジング110の内部空間に配置され、放熱板250の残りの一部は、放熱板250の前記一部からスリット155を貫通して、ダクト150の内部に突出することができる。例えば、放熱板250は、中央処理装置220から発生した熱が、ダクト150に向かって放出される熱伝達経路上に配置されてもよい。例えば、放熱板250の少なくとも一部は、y軸を基準に、ダクト150の第1の開口(例えば、図1bの第1の開口151)及び/又は第2の開口(例えば、図1bの第2の開口152)を上方から見ると、外部に露出することができる。中央処理装置220から放熱板250に伝達された熱は、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、ダクト150内に流入又は流出する空気の対流により、電子装置100の外部に放出することができる。放熱板250の少なくとも一部が、スリット155を介して、ダクト150の内面から突出しているため、放熱板250は、中央処理装置220から放熱板250に伝達された熱を、ダクト150の内部に伝達するように構成することができる。
【0045】
一実施形態によれば、電子装置100は、中央処理装置220を囲む(surround)シールド缶230、及びシールド缶230内で中央処理装置220のダクト150に向かう第3の面221に接する放熱部材240をさらに含むことができる。
【0046】
例えば、シールド缶230は、プリント回路基板210の第2の面212上に配置することができる。シールド缶230は、中央処理装置220が配置される空間(space)を密閉(seal)するように構成されてもよい。例えば、シールド缶230は、第2の面212上にはんだ付け(soldering)することができる。例えば、シールド缶230は、中央処理装置220を包む(cover)ことができる。例えば、シールド缶230は、第2の面212と放熱板250との間に配置されてもよい。シールド缶230は、中央処理装置220を囲むことによって、中央処理装置220から放出された熱が、ハウジング110の内部空間内で中央処理装置220の周囲(surround)に拡散(diffuse)するのを減らすことができる。シールド缶230は、中央処理装置220を囲むことによって、中央処理装置220から放出された熱を、放熱板250に伝達するように構成することができる。
【0047】
例えば、放熱部材240は、シールド缶230内で、中央処理装置220の第3の面221、及びシールド缶230と接触する(attached)ことができる。中央処理装置220から放出された熱は、放熱部材240を介して、シールド缶230に伝導される(conducted)ことができる。電子装置100は、シールド缶230と放熱部材240とをさらに含むことにより、中央処理装置220から放出された熱が、放熱板250に伝導されるように構成することができる。
【0048】
一実施形態によれば、シールド缶230の熱伝導度k1は、放熱部材240の熱伝導度k2より大きく、放熱板250の熱伝導度k3より小さくてもよい。シールド缶230の熱伝導度k1が、放熱部材240の熱伝導度k2よりも大きいことにより、中央処理装置220から放出された熱は、中央処理装置220の第3の面221と接触した放熱部材240を介して、シールド缶230に伝導され得る。シールド缶230の熱伝導度k1が、放熱板250の熱伝導度k3よりも小さいことにより、シールド缶230に伝導された熱は、放熱板250を通って、ダクト150の内部に放出され得る。
【0049】
一実施形態によれば、電子装置100は、シールド缶230と放熱板250との間に配置された接着部材260をさらに含むことができる。例えば、接着部材260は、シールド缶230のスリット155に向かう一面上に配置することができる。例えば、接着部材260は、放熱板250をシールド缶230上に固定(fasten)することができる。接着部材260は、シールド缶230と放熱板250との間に配置されることによって、放熱板250がシールド缶230及び/又はスリット155から離脱するのを減らすことができる。一実施形態によれば、接着部材260は、サーマルテープ(thermal tape)及びサーマルパッド(thermal pad)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0050】
一実施形態によれば、図示されていないが、放熱部材240は、省略されてもよい。この場合、シールド缶230は、中央処理装置220の第3の面221と接触することができる。中央処理装置220から放出された熱は、シールド缶230を介して、放熱板250に伝達することができる。
【0051】
一実施形態によれば、放熱板250は、中央処理装置220に隣接する位置に平坦な(planar)形状を有する第1の部分251、及び第1の部分251からスリット155を貫通(penetrate)して、ダクト150の内部に延びる第2の部分252を含むことができる。
【0052】
例えば、第1の部分251は、放熱板250のうちハウジング110の内部空間に配置される部分であってもよい。例えば、第1の部分251は、放熱板250のうちシールド缶230と当接する部分であってもよい。例えば、第1の部分251は、放熱板250のうち中央処理装置220に隣接する部分であってもよい。例えば、第1の部分251は、シールド缶230の一部を覆うことができる。例えば、第1の部分251は、中央処理装置220からシールド缶230に伝達された熱を放熱する部分であってもよい。例えば、第1の部分251は、スリット155の縁によって支持され(supported)てもよい。第1の部分251の面積s3が、スリット155の大きさより大きいので、第1の部分251は、スリット155を通過せずに、ハウジング110の内部空間に配置することができる。中央処理装置220から放出された熱は、中央処理装置220と第1の部分251との間の熱伝達経路に配置された放熱構造(例えば、放熱部材240、シールド缶230及び/又は接着部材260)による伝導熱伝達(conduction heat transfer)を介して、第1の部分251に伝達することができる。
【0053】
例えば、第2の部分252は、第1の部分251からスリット155を通過して、ダクト150の内部に向かって延びることができる。例えば、第2の部分252の一部は、スリット155内に配置され、第2の部分252の残りの部分は、ダクト150の内面から突出することができる。例えば、第2の部分252は、放熱板250のうち、ダクト150の内部に第1の開口151及び/又は第2の開口152を通って流入する空気と接触する部分であり得る。中央処理装置220から第1の部分251に伝導された熱は、対流熱伝達(convection heat transfer)を介して、第1の部分251と接続された第2の部分252からダクト150内部の空気に伝達することができる。ダクト150内の空気は、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、ダクト150の内部に流入するか、又はダクト150の内部から流出するため、熱は、電子装置100から外部に放出することができる。
【0054】
一実施形態によれば、中央処理装置220に向かう放熱板250の第1の部分251の面積s3は、中央処理装置220のダクト150に向かう第3の面221の面積s4より大きくてもよい。例えば、放熱板250を、z軸を基準に上方から見ると、中央処理装置220の第3の面221は、放熱板250の第1の部分251と重なってもよい。例えば、放熱板250の第1の部分251は、中央処理装置220の第3の面221を覆うことができる。第1の部分251の面積s3が、第3の面221の面積s4よりも大きいため、第3の面221から第1の部分251に伝達される熱の熱伝達率(heat transfer rate)は、増加することができる。
【0055】
一実施形態によれば、放熱板250の第2の部分252は、複数の突起252aと、複数の突起252a間に配置された複数の溝252bとを含むことができる。例えば、複数の突起252aのそれぞれは、互いに離隔されてもよい。複数の突起252aのそれぞれは、放熱板250の第1の部分251からスリット155を通過して、ダクト150の内部に延びることができる。例えば、複数の溝252bのそれぞれは、複数の突起252aの各々が互いに離隔されることによって形成されてもよい。スリット155を介して、ダクト150の内部に露出する第2の部分252は、複数の突起252a及び複数の突起252a間に配置された複数の溝252bを含むことにより、ダクト150の内部の空気と接触する面積を増やすことができる。第2の部分252は、ダクト150の内部の空気と接触する面積を増やすことによって、放熱板250からダクト150の内部の空気への対流熱伝達率(convection heat transfer rate)を増加させることができる。
【0056】
前述の実施形態によれば、電子装置100は、中央処理装置220が配置されるプリント回路基板210の第2の面212と、ディスプレイ130との間に配置されるダクト150を含むことにより、ダクト150を介して、中央処理装置220から発生した熱を、電子装置100の外部に放出し、熱によるディスプレイ130の損傷を軽減することができる。電子装置100は、中央処理装置220に向かって、ダクト150の内面に配置されたスリット155と、前記スリットを通過してダクト150の前記内面から少なくとも一部が突出する放熱板250を含むことによって、中央処理装置220から発生した熱を、放熱板250を介してダクト150の内部に放出するように構成することができる。電子装置100は、中央処理装置220を包むシールド缶230と、シールド缶230内で中央処理装置220と接する放熱部材240とを含むことにより、中央処理装置220から放出される熱が、中央処理装置220の周囲に拡散するのを減らし、熱によるハウジング110の内部空間内の電子部品の破損を減らすことができる。放熱板250は、ダクト150の内部の空気と接触する断面積を増やすための複数の突起252aと、複数の突起252a間の複数の溝252bとを含むこれにより、放熱板250から前記空気への熱伝達率を増やすことができる。
【0057】
図3a及び図3bは、図1cのB-B′に沿って切断した例示的な電子装置の断面図である。
【0058】
図3a及び図3bを参照すると、電子装置100は、ハウジング110、カメラ120、ディスプレイ130、ダクト150、スリット155、プリント回路基板210、中央処理装置220、及び放熱板250を含むことができる。ダクト150は、ハウジング110の第1の側面113aに形成された第1の開口151と、第1の側面113aと反対の第2の側面113bに形成された第2の開口152とを含むことができる。
【0059】
一実施形態によれば、第1の開口151から放熱板250までの距離d1、及び、第2の開口152から放熱板250までの距離d2のそれぞれは、5cm以上10cm以下の範囲内であり得る。距離d1及び距離d2がそれぞれ、5cm以上10cm以下の範囲内であることにより、電子装置100は、第1の開口151及び/又は第2の開口152を介して、ユーザの身体の一部(例えば、指)が、ダクト150の内部に露出する放熱板250と接触するのを減らし、ユーザの身体の一部が、放熱板250から放出される熱によって障害を受けることを減らすことができる。
【0060】
一実施形態によれば、第1の開口151から放熱板250までの距離d1は、第2の開口152から放熱板250までの距離d2と同じであってもよい。例えば、放熱板250は、第1の側面113aと第2の側面113bの中央に位置することができる。例えば、第1の開口151のサイズs1及び第2の開口152のサイズs2のそれぞれは、1mm以上81mm以下の範囲であり得る。放熱板250は、第1の開口151と第2の開口152の中央に位置することができる。サイズs1及びサイズs2がそれぞれ、1mm以上81mm以下の範囲内であり、距離d1及び距離d2が同一であることで、電子装置100は、ユーザの身体の一部が、ダクト150の内部に挿入するのを減らし、ユーザの身体の一部が、放熱板250から放出される熱によって障害を受けるのを減らすことができる。
【0061】
一実施形態によれば、ダクト150は、ダクト150の内面に形成され、ディスプレイ130から放出された熱をダクト150に伝達するために、スリット155に対向して離れた(faced away)第3の通気孔163をさらに含むことができる。例えば、第3の通気孔163は、スリット155を介して、ダクト150の内面から突出した放熱板250に対向することができる。例えば、第3の通気孔163は、ディスプレイ130と放熱板250との間に配置されてもよい。第3の通気孔163は、ディスプレイ130と電気的に接続された部品(例えば、フレキシブルプリント回路基板)上に配置することができる。ディスプレイ130及び/又はディスプレイ130と電気的に接続された部品から放出された熱は、第3の通気孔163を通って、ダクト150内の空気に伝達されてもよい。第3の通気孔163は、スリット155に対向して離れたダクト150の内面に形成されているため、電子装置100は、第3の通気孔163を介して放出される熱によって、ユーザの身体の一部が障害を受けるのを減らすことができる。
【0062】
図3aを参照すると、電子装置100は、中央処理装置220を包む(cover)シールド缶230、及びシールド缶230内の中央処理装置220及びシールド缶230と接触する放熱部材240を含むことができる。中央処理装置220から放出される熱を、シールド缶230を介して、放熱板250に伝達するために、シールド缶230の熱伝導度k1は、放熱部材240の熱伝導度k2より大きく、放熱板250の熱伝導度k3より小さくてもよい。
【0063】
図3bを参照すると、電子装置100は、中央処理装置220を囲むシールド缶230と、中央処理装置220のダクト150に向かう第3の面221と接し、放熱板250に向かう放熱部材240をさらに含むことができる。図3aと異なり、シールド缶230は、中央処理装置220と放熱板250との間に配置されたベース231と、放熱板250に向かってベース231に形成された貫通孔231aと、ベース231の縁に沿って配置された側壁232とを含むことができる。放熱部材240は、シールド缶230の貫通孔231aを通過して、ベース231から放熱板250に向かって突出されてもよい。
【0064】
例えば、ベース231は、シールド缶230のうち放熱板250に対向する部分であってもよい。例えば、ベース231は、シールド缶230のうち放熱板250と接触する部分であってもよい。例えば、ベース231は、プリント回路基板210の第4の面222に対向して離れていてもよい。例えば、側壁232は、シールド缶230のうちプリント回路基板210の第4の面222に接する部分であってもよい。例えば、側壁232は、プリント回路基板210を用いて、シールド缶230を支持することができる。
【0065】
例えば、ベース231に形成された貫通孔231aは、z軸を基準に上方から見て、中央処理装置220と重なることができる。放熱部材240は、貫通孔231aを介して、放熱板250と当接することができる。放熱部材240が中央処理装置220及び放熱板250と接触するので、放熱部材240は、中央処理装置220から発生した熱を、伝導熱伝達を通じて、放熱板250に直接伝達するように構成することができる。一実施形態によれば、放熱部材240は、シールド缶230の貫通孔231aを充填する(fill)ことができる。放熱部材240は、貫通孔231aを充填することによって、中央処理装置220を囲むシールド缶230の内部空間を封止することができる。シールド缶230の側壁232は、シールド缶230の内部空間を囲むことによって、中央処理装置220から発生した熱が、シールド缶230の周囲に拡散することを減らすことができる。
【0066】
一実施形態によれば、電子装置100は、シールド缶230のベース231と放熱板250との間に配置された接着部材260をさらに含むことができる。例えば、放熱部材240がシールド缶230の貫通孔231aを通過して、放熱板250と接触するため、接着部材260は、貫通孔231aを介して、シールド缶230の外部に露出された放熱部材240の一部と接することができる。接着部材260は、放熱部材240の一部を囲むことができる。接着部材260がシールド缶230のベース231と放熱板250との間に配置されることにより、接着部材260は、放熱部材240と放熱板250とを、シールド缶230のベース231に固定するように構成することができる。
【0067】
一実施形態によれば、放熱部材240の熱伝導度k2は、シールド缶230の熱伝導度k1より大きく、放熱板250の熱伝導度k3より小さくてもよい。図3aとは異なり、シールド缶230の熱伝導度k1が、放熱部材240の熱伝導度k2よりも小さいことにより、中央処理装置220からシールド缶230に伝達される熱を減らすことができる。シールド缶230に伝達される熱が減少することによって、シールド缶230は、シールド缶230の熱によるシールド缶230の周囲の部品の損傷を減らすことができる。放熱部材240の熱伝導度k2は、放熱板250の熱伝導度k3より小さいことにより、中央処理装置220から発生した熱を、伝導熱伝達を通じて、放熱板250に伝達することができる。
【0068】
前述の実施形態によれば、電子装置100は、第1の開口151及び第2の開口152からダクト150の内面に指定された距離を有して離隔された放熱板250、及び第3の通気孔163を含むことにより、ハウジング110の内部空間からダクト150の内部に放出される熱によって、ユーザの身体の一部が障害を受けるのを減らすことができる。一実施形態によれば、電子装置100は、中央処理装置220と接する放熱部材240を通過させるように構成されたシールド缶230を含むことによって、中央処理装置220から発生する熱を、放熱部材240を介して、放熱板250に伝達するように構成することができる。
【0069】
図4a、図4b、及び図4cは、例示的な電子装置の側面図(side view)である。
【0070】
図4a、図4b、及び図4cを参照すると、電子装置100は、ハウジング110、カメラ120、ディスプレイ130、及びダクト150を含むことができる。ダクト150は、ハウジング110の第1の側面113aに形成された第1の開口151と、第1の側面113aとは反対の第2の側面(例えば、図1bの第2の側面113b)に形成された第2の開口(例えば、図1bの第2の開口152)とを含むことができる。
【0071】
図4a、図4b、及び図4cを参照すると、xz平面を基準にして切断されたダクト150の断面は、一定の形状を有することができる。この形状は、変わり得る。
【0072】
例えば、図4aを参照すると、ダクト150の断面は、円形又は楕円形の形状を有することができる。例えば、図4bを参照すると、ダクト150の断面は、長方形の形状を有してもよい。例えば、図4cを参照すると、ダクト150の断面は、多角形の形状を有してもよい。しかし、これに限定されない。
【0073】
前述の実施形態によれば、電子装置100は、様々な形状のダクト150の断面を含むことによって、ユーザに様々なユーザエクスペリエンスを提供することができる。
【0074】
前述の実施形態によれば、電子装置(例えば、図1aの電子装置100)は、前面(例えば、図1aの前面111)、前記前面とは反対の背面(例えば、図1aの背面112)、及び前記前面と前記背面との間に配置された複数の側面(例えば、図1aの複数の側面113)を含むハウジング(例えば、図1aのハウジング110)を含むことができる。この電子装置は、前記前面を介して少なくとも一部が露出されるカメラ(例えば、図1aのカメラ120)と、前記背面の少なくとも一部を形成するディスプレイ(例えば、図1aのディスプレイ130)とを含むことができる。この電子装置は、前記ハウジングの前面、前記背面、及び前記複数の側面で囲まれた内部空間に配置され、前記前面に向かう第1の面(例えば、図2aの第1の面211)及び前記第1の面とは反対であり、前記背面に向かう第2の面(例えば、図2aの第2の面212)を含むプリント回路基板(例えば、図2aのプリント回路基板210)を含むことができる。この電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面上に配置された中央処理装置(central processing unit)(例えば、図2aの中央処理装置220)を含むことができる。この電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面と前記ディスプレイとの間に配置され、前記複数の側面のうち第1の側面(例えば、図1bの第1の側面113a)から前記ハウジングの内部空間を横切って(across)、前記第1の側面とは反対の第2の側面(例えば、図1bの第2の側面113b)に延びるダクト(duct)(例えば、図1aのダクト150)を含むことができる。前記電子装置は、前記中央処理装置から放出された熱を前記ダクトに伝達するために、前記中央処理装置上に配置され、前記ダクトの内面から少なくとも一部が突出した(protruded)放熱板(heat sink)(例えば、図2aの放熱板250)を含むことができる。
【0075】
一実施形態によれば、電子装置は、前記中央処理装置に向かって、前記ダクトの前記内面に形成され、前記放熱板を通過するように構成されたスリット(例えば、図2aのスリット155)を含むことができる。前記電子装置は、前記中央処理装置を囲む(surround)シールド缶(例えば、図2aのシールド缶230)、及び前記シールド缶内で前記中央処理装置の前記スリットに向かう一面(例えば、図2bの第3の面221)と接する放熱部材(例えば、図2aの放熱部材240)をさらに含むことができる。
【0076】
一実施形態による電子装置は、前記シールド缶と前記放熱板との間に配置された接着部材(例えば、図2aの接着部材260)をさらに含むことができる。
【0077】
一実施形態によれば、前記シールド缶の熱伝導度(例えば、図2aのk1)は、前記放熱部材の熱伝導度(例えば、図2aのk2)よりも大きく、前記放熱板の熱伝導度(例えば、図2aのk3)より小さくてもよい。
【0078】
一実施形態によれば、前記ダクトは、前記第1の側面に形成された第1の開口(例えば、図1bの第1の開口151)、及び前記第2の側面に形成された第2の開口(例えば、図1bの第2の開口152)を含み、前記第1の開口のサイズ(例えば、図1bのs1)及び前記第2の開口のサイズ(例えば、図1bのs2)はそれぞれ、1mm以上81mm以下の範囲内であり得る。
【0079】
一実施形態によれば、前記第1の開口から前記放熱板までの距離(例えば、図3aのd1)及び前記第2の開口から前記放熱板までの距離(例えば、図3aのd2)は、それぞれ5cm以上10cm以下の範囲内であり得る。
【0080】
一実施形態によれば、前記第1の開口から前記放熱板までの距離は、前記第2の開口から前記放熱板までの距離と等しくてもよい。
【0081】
一実施形態によれば、前記放熱板は、前記中央処理装置に隣接する位置に平坦な(planar)形状を有する第1の部分(例えば、図2bの第1の部分251)、及び前記第1の部分から前記ダクトの内部に少なくとも一部が露出する第2の部分(例えば、図2bの第2の部分252)を含むことができる。
【0082】
一実施形態によれば、前記第2の部分は、複数の突起(例えば、図2bの複数の突起252a)と、前記複数の突起間にそれぞれ配置される複数の溝(例えば、図2bの複数の溝252b)とを含むことができる。
【0083】
一実施形態によれば、前記中央処理装置に向かう前記第1の部分の面積(例えば、図2bのs3)は、前記中央処理装置の前記ダクトに向かう一面の面積(例えば、図2bのs4)より大きくてもよい。
【0084】
一実施形態によれば、前記ハウジングは、前記第1の側面に形成された第1の通気孔(vent hole)(例えば、図1bの第1の通気孔161)と、前記第1の側面と反対の第2の側面に形成された第2の通気孔(例えば、図1bの第2の通気孔162)とをさらに含むことができる。
【0085】
一実施形態によれば、前記ダクトは、前記ダクトの前記内面に形成され、前記ディスプレイから放出された熱を、前記ダクトに伝達するための第3の通気孔(例えば、図3aの第3の通気孔163)を含むことができる。
【0086】
一実施形態によれば、電子装置は、前記中央処理装置と前記放熱板との間に配置されるベース(例えば、図3bのベース231)、前記放熱板に向かって前記ベースに形成された貫通孔(例えば、図3bの貫通孔231a)、及び前記ベースの縁に沿って配置された側壁(例えば、図3bの側壁232)を含み、前記中央処理装置を囲むシールド缶と、前記中央処理装置の前記ダクトに向かう一面に接し、前記シールド缶の前記貫通孔を通過して、前記ベースから前記放熱板に向かって突出した放熱部材とをさらに含むことができる。
【0087】
一実施形態によれば、前記ベースと前記放熱板との間に配置された接着部材をさらに含むことができる。
【0088】
一実施形態によれば、前記放熱部材の熱伝導度は、前記シールド缶の熱伝導度よりも大きく、前記放熱板の熱伝導度よりも小さくてもよい。
【0089】
一実施形態によれば、電子装置は、前面と、この前面とは反対の背面と、前記前面と前記背面との間に配置された複数の側面とを含むハウジングを含むことができる。前記電子装置は、前記前面を介して少なくとも一部が露出されるカメラと、前記背面の少なくとも一部を形成するディスプレイとを含むことができる。前記電子装置は、前記ハウジングの前面、前記背面、及び前記複数の側面で囲まれた内部空間に配置され、前記前面に向かう第1の面及び前記第1の面とは反対であり、前記背面に向かう第2の面を含むプリント回路基板を含むことができる。前記電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面上に配置された中央処理装置を含むことができる。前記電子装置は、前記プリント回路基板の前記第2の面と前記ディスプレイとの間に配置され、前記複数の側面のうち第1の側面から前記ハウジングの前記内部空間を横切って、前記第1の側面と反対の第2の側面に延びるダクトを含むことができる。前記電子装置は、前記中央処理装置に向かって、前記ダクトの内面に配置されたスリットを含むことができる。前記電子装置は、前記中央処理装置から放出された熱を前記ダクトに伝達するために、前記中央処理装置上に配置され、前記スリットを通過して前記ダクトの前記内面から少なくとも一部が突出した放熱板を含むることができる。
【0090】
一実施形態によれば、電子装置は、前記シールド缶内で前記中央処理装置の前記スリットに向かう一面に接する放熱部材と、前記シールド缶と前記放熱板との間に配置された接着部材とをさらに含むことができる。
【0091】
一実施形態によれば、前記第1の開口のサイズ及び前記第2の開口のサイズはそれぞれ、1mm以上81mm以下の範囲内であり得る。
【0092】
一実施形態によれば、前記第1の開口から前記放熱板までの距離は、前記第2の開口から前記放熱板までの距離と等しくてもよい。
【0093】
一実施形態によれば、前記放熱板は、前記中央処理装置に隣接する位置に平坦な形状を有する第1の部分と、前記第1の部分から前記スリットを貫通(penetrate)して、前記ダクトの内部に少なくとも一部が露出する第2の部分とを含むことができる。
【0094】
本開示の様々な実施形態による電子装置は、様々な形態の装置であり得る。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、電子装置、又は家電機器を含むことができる。本開示の実施形態による電子装置は、前述の装置に限定されない。
【0095】
本開示の様々な実施形態及びそれに使用される用語は、本明細書に記載された技術的特徴を、特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、その実施形態の様々な変更、等価物、又は代替物を含むことを理解すべきである。図面の説明に関して、類似又は関連する構成要素には、同様の参照番号を使用する場合がある。項目に対応する名詞の単数形は、関連する文脈上、明らかに別段の指示がない限り、前記項目1つ又は複数を含むことができる。本明細書において、「A又はB」、「A及びBのうち少なくとも1つ」、「A又はBのうち少なくとも1つ」、「A、B又はC」、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」、及び「A、B、又はCのうち少なくとも1つ」などの句の各々は、その句の対応する句に一緒に列挙された項目のいずれか、又はそれらの可能なすべての組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、又は「一番目」又は「二番目」などの用語は、単にその構成要素を他の対応する構成要素と区別するために使用される場合があり、その構成要素を他の側面(例えば、重要性又は順序)に限定しない。ある(例えば、第1の)構成要素が、他の(例えば、第2の)構成要素に、「機能的に」又は「通信的に」という用語と組み合わせて、又はそのような用語なしで、「結合された(coupled)」又は「接続された(connected)」と言及されている場合、前記のいくつかの構成要素は、前記の他の構成要素に直接(例えば、有線で)、無線で、又は第3の構成要素を介して接続され得ることを意味する。
【0096】
本明細書の様々な実施形態で使用される「モジュール」という用語は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアで実装されたユニットを含むことができ、例えば、論理、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と交換可能に使用することができる。モジュールは、一体に構成された部品又は1つ又はそれ以上の機能を実行する、前記部品の最小単位又はその一部であってもよい。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実施することができる。
【0097】
本開示の様々な実施形態は、機器(machine、例えば、電子装置100)によって読み取り可能な記憶媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリ又は外部メモリ)に格納された1つ又はそれ以上の命令を含むソフトウェア(例えば、プログラム)として実施することができる。例えば、機器(例えば、電子装置100)のプロセッサ(例えば、中央処理装置220)は、記憶媒体に格納された1つ又はそれ以上の命令のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行することができる。これは、機器が、前記呼び出された少なくとも1つの命令に従って、少なくとも1つの機能を実行するように動作することを可能にする。前記1つ又はそれ以上の命令は、コンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行され得るコードを含むことができる。機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」とは、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal、例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであり、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に保存される場合と、一時的に保存される場合とを区別しない。
【0098】
一実施形態によれば、本開示の様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取引することができる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を介して、又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造元のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に保存するか、一時的に生成することができる。
【0099】
様々な実施形態によれば、前記の構成要素の各構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含んでもよく、複数の個体のいくつかは、異なる構成要素に分離配置することができる。様々な実施形態によれば、前述の該当構成要素のうち1つ又はそれ以上の構成要素又は動作を省略してもよく、又は1つ又はそれ以上の他の構成要素又は動作を追加してもよい。代替的又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、1つの構成要素に統合することができる。この場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素の各構成要素の1つ又はそれ以上の機能を、統合前に前記複数の構成要素のうち該当構成要素によって実行されるのと同じ又は同様に実行することができる。様々な実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって実行される動作は、順次、並列的、繰り返し、又は経験的に実行されてもよく、又は前記動作のうち1つ又はそれ以上が、異なる順序で実行されても、又は省略されてもよく、又は1つ以上の他の動作が追加されてもよい。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図3a
図3b
図4a
図4b
図4c