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特開2024-1137アクチュエータ、および、流体制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024001137
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】アクチュエータ、および、流体制御装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 43/04 20060101AFI20231226BHJP
   B06B 1/06 20060101ALI20231226BHJP
【FI】
F04B43/04 B
B06B1/06 Z
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023172425
(22)【出願日】2023-10-04
(62)【分割の表示】P 2022531937の分割
【原出願日】2021-06-18
(31)【優先権主張番号】P 2020107697
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川端 友徳
(72)【発明者】
【氏名】田中 伸拓
(57)【要約】      (修正有)
【課題】連結部に必要な剛性を確保しやすく、小型化が容易なアクチュエータを実現する。
【解決手段】アクチュエータは、多角形の開口を有する枠体22と、開口の内部に配置され、駆動体が装着された円形の第1平板21と、開口の内部における第1平板と枠体との間に配置され、開口の一部を残すように第1平板の外周端と枠体とを連結する複数の連結部材23と、を備える。連結部材は、第1部分231および第2部分232を備え、第1部分は、第1平板の外周端を一端として第1平板から離間する方向に延びる形状であり、延びる方向の一方端が外周端に接続し、延びる方向の他方端が第2部分に接続し、第2部分は、第1部分と異なる方向に延びる形状であり、第2部分の延びる方向の両端は、枠体における内周端224に接続し、連結部材が枠体に接続する複数の位置は、第1平板の外周に沿って等間隔で配置される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多角形の開口を有する枠体と、
前記開口の内部に配置され、駆動体が装着された円形の第1平板と、
前記開口の内部における前記第1平板と前記枠体との間に配置され、前記開口の一部を残すように前記第1平板の外周端と前記枠体とを連結する複数の連結部材と、
を備え、
前記連結部材は、第1部分および第2部分を備え、
前記第1部分は、前記第1平板の外周端を一端として前記第1平板から離間する方向に延びる形状であり、延びる方向の一方端が前記外周端に接続し、前記延びる方向の他方端が前記第2部分に接続し、
前記第2部分は、前記第1部分と異なる方向に延びる形状であり、
前記第2部分の延びる方向の両端は、前記枠体における内周端に接続し、
前記連結部材が前記枠体に接続する複数の位置は、前記第1平板の外周に沿って等間隔で配置される、
アクチュエータ。
【請求項2】
前記複数の位置における前記外周に沿った方向に隣り合う位置は、前記内周端における異なる辺に接続される、
請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記第1部分は、前記第1平板の中心と前記枠体の角部とを結ぶ直線に重なる位置に配置される、
請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項4】
前記連結部材は、
前記第1部分および前記第2部分と異なる第3部分を備え、
前記第3部分は、前記第2部分と異なる方向に延びる形状であり、
前記第2部分の延びる方向の両端は、前記第3部分を介して、前記枠体における内周端に接続する、
請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のアクチュエータと、
前記第1平板、前記連結部材、および、前記枠体に対向し、前記第1平板に重なる部分に貫通孔を有する第2平板と、
前記第2平板と前記枠体とに接続し、前記第1平板、前記連結部材、前記枠体、および、前記第2平板とともに、ポンプ室を形成する側壁部材と、
を備える、流体制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子等の駆動体によって平板を振動させる構造を備えるアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ポンプが開示されている。特許文献1のポンプでは、振動板、枠体、および、連結部を備える。枠体は、振動板を囲んで配置されており、連結部によって、振動板の外縁に接続する。振動板と枠体との間における連結部以外の部分は、空隙であり、連結部は、梁形状である。これにより、連結部は、枠体に対して、振動板を振動可能に支持する。すなわち、振動板、枠体、および、連結部によって、アクチュエータが実現される。
【0003】
連結部は、第1部分、第2部分、および、第3部分を有する。
【0004】
第1部分は、放射方向(振動板の中心から振動板の外方に向かう方向)に延びる形状である。第1部分の延びる方向の一方端は、振動板の外周に接続する。第1部分の延びる方向の他方端は、第2部分に接続する。
【0005】
第2部分は、振動板の外周に沿って延びる形状である。第2部分の延びる方向の略中央は、第1部分に接続し、延びる方向の両端は、上述の放射方向に延びる第3部分を介して枠体に接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2012/140967号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の構成では、空隙が狭いため、製造が容易ではない。この際、ポンプを大型化することなく、空隙を確実に設けようとすると、第2部分の幅が狭くなってしまう。このため、連結部に必要な剛性を確保し難くなり、信頼性が低下する可能性がある。
【0008】
したがって、本発明の目的は、連結部に必要な剛性を確保しやすく、小型化が容易なアクチュエータを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の一実施形態に係るアクチュエータは、多角形の開口を有する枠体と、開口の内部に配置され、駆動体が装着された円形の第1平板と、開口の内部における第1平板と枠体との間に配置され、開口の一部を残すように第1平板の外周端と枠体とを連結する複数の連結部材と、を備える。連結部材は、第1部分および第2部分を備え、第1部分は、第1平板の外周端を一端として第1平板から離間する方向に延びる形状であり、延びる方向の一方端が外周端に接続し、延びる方向の他方端が第2部分に接続し、第2部分は、第1部分と異なる方向に延びる形状であり、第2部分の延びる方向の両端は、枠体における内周端に接続し、連結部材が枠体に接続する複数の位置は、第1平板の外周に沿って等間隔で配置される。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、連結部に必要な剛性を確保しやすく、小型化が容易なアクチュエータを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11を含む流体制御装置10の分解斜視図である。
図2図2(A)は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の平面図であり、図2(B)は、そのA-A断面図である。
図3図3は、従来構成のアクチュエータの平面図である。
図4図4は、第2の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
図5図5は、第3の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
図6図6は、第4の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置について、図を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11を含む流体制御装置10の分解斜視図である。図2(A)は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11の平面図であり、図2(B)は、そのA-A断面図である。図3は、従来構成のアクチュエータの平面図である。図2(A)、図3では、駆動体の記載を省略している。また、各図では、アクチュエータ11および流体制御装置10の構成を分かり易くするため、それぞれの構成要素の形状を部分的または全体として誇張して記載している。
【0013】
(アクチュエータ11の構成)
図1図2(A)、図2(B)に示すように、アクチュエータ11は、平板部材20、および、駆動体30を備える。駆動体30は、例えば、圧電素子であり、平板部材20に装着されている。より具体的には、駆動体30は、詳細な構成は後述する平板部材20の中央平板21の主面201に装着されている。
【0014】
(平板部材20の構成)
平板部材20は、金属板等からなり、主面201と主面202とを有する。平板部材20は、中央平板21、枠体22、および、複数の連結部材23を備える。中央平板21、枠体22、および、複数の連結部材23は、例えば、1枚の平板を用いて、一体に形成されている。
【0015】
中央平板21は、平板であり、中央平板21を平面視した形状(厚み方向(z軸方向)に視た形状)は、円形である。上述のように、中央平板21の主面201に、駆動体30が装着されている。中央平板21が、本発明の「第1平板」に対応する。
【0016】
枠体22は、平板であり、枠体22を平面視した形状は、正方形である。枠体22には、開口が形成されている。開口は、枠体22を構成する平板を厚み方向(z軸方向)に貫通する。開口は、平面視して正方形である。開口の形状は、枠体22の外形の相似形であり、枠体22の中心と開口の中心とは一致する。枠体22の角部C20と開口の角部C24とにおける近接する組は、この中心に対して同じ方向にある。このような開口を設けることによって、枠体22は、4個の内周端221、222、223、224を備える。内周端221と内周端223とは平行であり、内周端222と内周端224とは平行であり、内周端221および内周端223と、内周端222および内周端224とは直交する。内周端221の一方端は、内周端222の一方端に接続し、内周端222の他方端は、内周端223の一方端に接続し、内周端223の他方端は、内周端224の一方端に接続し、内周端224の他方端は、内周端221の他方端に接続する。これら内周端の接続部が、上述の開口の角部C24となる。
【0017】
枠体22の開口の内部に、中央平板21が配置される。この際、開口の中心と、中央平板21の中心o21とは一致する。中央平板21の面積が枠体22の開口の面積よりも小さいことにより、枠体22の開口の内部に中央平板21を配置しても、中央平板21の外周端と枠体22との間には、開口が残る。
【0018】
複数の連結部材23は、それぞれに梁形状である。複数の連結部材23は、中央平板21と枠体との間の開口に配置される。複数の連結部材23は、中央平板21の外周に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。
【0019】
この構成によって、中央平板21は、複数の連結部材23を介して、枠体22に対してベンディング振動可能な状態で支持される。
【0020】
(連結部材23のより具体的な構成)
複数の連結部材23は、それぞれに、第1部分231、第2部分232、および、第3部分233を備える。第1部分231は、放射方向rに沿って延びる形状である。図2(B)に示すように、放射方向rとは、中央平板21の中心o21から外方に向かう方向である。第2部分232は、中央平板21の外周に沿って延びる円弧状である。第3部分233は、放射方向rに沿って延びる形状である。
【0021】
第1部分231の延びる方向の一方端は、中央平板21の外周端に接続する。第1部分231の延びる方向の他方端は、第2部分232の延びる方向の略中央に接続する。第2部分232の延びる方向の両端は、第3部分233を介して、それぞれ異なる内周端に接続する。
【0022】
具体的には、1つの第2部分232の一方端は、内周端221に接続し、他方端は、内周端222に接続する。1つの第2部分232の一方端は、内周端222に接続し、他方端は、内周端223に接続する。1つの第2部分232の一方端は、内周端223に接続し、他方端は、内周端224に接続する。1つの第2部分232の一方端は、内周端224に接続し、他方端は、内周端221に接続する。
【0023】
このような構成によって、複数の連結部材23は、第2部分232よりも中央平板21側の領域を含むように構成された開口241と、第2部分232よりも枠体22側の領域の開口242を有するように、中央平板21と枠体22とを接続する。
【0024】
このような構成によって、開口242は、開口の角部C24を含む形状であり、枠体22の形状を大きくすることなく、従来構成よりも大きな開口面積を実現できる。具体的には、図3に示すように、従来構成の平板部材20Pでは、第2部分232よりも枠体22P側の開口は、第2部分232に沿った円弧状である。これに対して、図2(B)に示すように、本願構成の平板部材20では、第2部分232と開口の角部C24との距離(開口幅)w242は、第2部分232の幅w232よりも大きい。したがって、本願の平板部材20の開口242の面積は、従来の平板部材20の開口242Pの面積よりも大きい。さらに、第2部分232の延びる方向において両端を除いて、第2部分232と枠体22との離間距離は、従来の第2部分232と枠体22Pとの離間距離よりも大きくなる。
【0025】
したがって、開口242は形成し易く、特に1枚の平板を加工して開口242を形成する場合、さらに特に1枚の金属板をエッチングして開口242を形成する場合、第2部分232の幅が狭くなることを抑制しながら、開口242を形成できる。すなわち、従来の構成では、本願発明の構成と同様に、枠体22Pの形状を変えることなく、開口242Pを確実に形成しようとすると、第2部分232の幅が狭くなってしまう。しかしながら、本願発明のように開口242を形成することで、第2部分232の幅が狭くなることを抑制できる。
【0026】
これにより、平板部材20は、連結部材23に必要な剛性を確保しやすく、小型化を容易に実現できる。なお、連結部材23に必要な剛性とは、例えば、平板部材20を含む流体制御装置10を落下させた場合に、所定の条件まで、連結部材23は破断しない剛性である。
【0027】
なお、開口241の幅(中央平板21と第2部分232との離間距離)w241は、第2部分232の幅w232と同程度であることが好ましい。これにより、中央平板21の面積が小さくなることを抑制しながら、平板部材20の外形形状をできる限り小型化でき、且つ、開口241をより確実に形成できる。
【0028】
また、各連結部材23の第1部分231は、中心o21と角部C24を結ぶ直線に重なることが好ましい。すなわち、複数の連結部材23は、中央平板21の外周に沿って等間隔で配置される。これにより、中央平板21を枠体22に対して効率的に支持できる。また、この構成では、第2部分232の両端に接続する第3部分233の長さを同じにできる。これにより、軸対称性が良い支持機構を実現でき、枠体22への振動漏洩を防ぎつつ、中央平板21を支持できる。例えば、枠体22の振動変位を中央平板21の10%以下に抑えることができる。
【0029】
さらに、この構成によって、第2部分232において、第1部分231への接続位置から枠体22の一方の内周端に接続するまでの距離と、第1部分231への接続位置から枠体22の一方の内周端に接続するまでの距離とは、同じになる。これにより、軸対称性が良い支持機構を実現でき、枠体22への振動漏洩を防ぎつつ、中央平板21を支持できる。例えば、枠体22の振動変位を中央平板21の10%以下に抑えることができる。
【0030】
また、この構成では、第1部分231の延びる方向と、第2部分232における第1部分231に接続する部分での延びる方向とは、直交する。これにより、第2部分232の形状が同じとして、第1部分231と第2部分232とが直交しない場合より、平板部材20の形状を小さくできる。
【0031】
また、この構成では、第2部分232が中央平板21の外周に沿った形状である。これにより、第2部分232の長さが同じとして、他の形状よりも平板部材20の形状を小さくできる。
【0032】
(流体制御装置10の構成)
上述の構成からなるアクチュエータ11を用いることで、図1に示すように、流体制御装置10を構成できる。流体制御装置10は、アクチュエータ11、第2平板40、および、側壁部材50を備える。
【0033】
第2平板40は、アクチュエータ11の中央平板21、枠体22、および、連結部材23における主面202側に配置される。第2平板40は、複数の貫通孔400を備える。複数の貫通孔400は、平面視において、中央平板21に重なる位置に配置される。
【0034】
側壁部材50は、中空500を有する環状であり、アクチュエータ11の平板部材20と、第2平板40との間に配置される。中空500は、枠体22の内周端によって形成される開口と略同じ形状である。側壁部材50は、枠体22と、第2平板40とに接続する。これにより、アクチュエータ11、側壁部材50、および、第2平板40によって囲まれる空間(側壁部材50の中空500)は、ポンプ室となる。ポンプ室は、複数の貫通孔400によって、流体制御装置10の第2平板40側の外部空間に連通する。また、ポンプ室は、複数の開口241、242によって、流体制御装置10のアクチュエータ11側の外部空間に連通する。
【0035】
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置について、図を参照して説明する。図4は、第2の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
【0036】
図4に示すように、第2の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11および流体制御装置10に対して、平板部材20Aの構成において異なる。第2の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置における他の構成は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11および流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0037】
平板部材20Aは、複数の連結部材23Aを備える。複数の連結部材23Aは、それぞれに、第1部分231および第2部分232を備える。言い換えれば、複数の連結部材23Aは、第3部分233を備えない。すなわち、第2部分232の延びる方向の両端は、枠体22における異なる内周端に、それぞれ直接に接続する。
【0038】
このような構成によって、第2の実施形態に係るアクチュエータは、第1の実施形態に係るアクチュエータ11と同様の作用効果を奏しながら、第1の実施形態に係るアクチュエータ11よりも小型化できる。
【0039】
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置について、図を参照して説明する。図5は、第3の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
【0040】
図5に示すように、第3の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11および流体制御装置10に対して、平板部材20Bの構成において異なる。第3の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置における他の構成は、第1の実施形態に係るアクチュエータ11および流体制御装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0041】
平板部材20Bでは、枠体22Bは、長方形であり、これによって形成される開口(内周端221、222、223、224に囲まれる部分)も長方形である。具体的には、内周端222、224に平行な方向の長さL2は、内周端221、223に平行な方向の長さL1よりも大きい。
【0042】
このような構成であっても、第3の実施形態に係るアクチュエータは、第1の実施形態に係るアクチュエータ11と同様の作用効果を奏することができる。
【0043】
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置について、図を参照して説明する。図6は、第4の実施形態に係るアクチュエータの平面図である。
【0044】
図6に示すように、第4の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置は、第2の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置に対して、平板部材20Cの構成において異なる。第4の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置における他の構成は、第2の実施形態に係るアクチュエータおよび流体制御装置と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
【0045】
平板部材20Cでは、枠体22Cは、正六角形であり、これによって形成される開口(内周端221、222、223、224、225、226に囲まれる部分)も正六角形である。
【0046】
3個の連結部材23Cは、それぞれ、枠体22Cの異なる内周端に接続する。1つの連結部材23Cの第2部分232は、内周端221と内周端226とに接続する。1つの連結部材23Cの第2部分232は、内周端222と内周端223とに接続する。1つの連結部材23Cの第2部分232は、内周端224と内周端225とに接続する。
【0047】
このような構成であっても、第4の実施形態に係るアクチュエータは、第2の実施形態に係るアクチュエータと同様の作用効果を奏することができる。すなわち、枠体は、正方形に限るものではなく、他の正多角形であってもよい。さらには、枠体は、正多角形に限らず、多角形であってもよい。なお、この構成は、角部C20がR面取りされている構成にも適用される。
【0048】
なお、上述の実施形態において、中央平板21と連結部材の第1部分と接続部、第1部分と第2部分との接続部、第2部分と第3部分との接続部、第3部分と枠体との接続部が角を有する形状になっている。しかしながら、これらの接続部は、R面取りされた形状であってもよい。
【0049】
また、上述の説明において、枠体の主面202側に側壁部材50が接続される構成を示した。しかしながら、枠体の主面201側に他の固定部材を接続してもよく、主面202側、および、主面201側の両方を他の固定部材に接続してもよい。
【0050】
また、上述の各実施形態の構成は、適宜組合せ可能であり、それぞれの組合せに応じた作用効果を奏することができる。
【符号の説明】
【0051】
10:流体制御装置
11:アクチュエータ
20:平板部材
20A:平板部材
20B:平板部材
20C:平板部材
21:中央平板
22、22B、22C、22P:枠体
23、23A、23C:連結部材
30:駆動体
40:第2平板
50:側壁部材
201、202:主面
221、222、223、224、225、226:内周端
231:第1部分
232:第2部分
233:第3部分
241、242、242P:開口
400:貫通孔
500:中空
図1
図2
図3
図4
図5
図6