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▶ 岩田 正樹の特許一覧

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  • 特開-交換式給油ブラシの切削油の給油器 図1
  • 特開-交換式給油ブラシの切削油の給油器 図2
  • 特開-交換式給油ブラシの切削油の給油器 図3
  • 特開-交換式給油ブラシの切削油の給油器 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113866
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】交換式給油ブラシの切削油の給油器
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/10 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
B23Q11/10 E
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019111
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】722004159
【氏名又は名称】岩田 正樹
(72)【発明者】
【氏名】岩田 正樹
【テーマコード(参考)】
3C011
【Fターム(参考)】
3C011EE03
3C011EE08
(57)【要約】
【課題】切削加工において、切削油を給油する給油器を提供する。
【解決手段】切削油の流出量を調節できるオイラー、切削加工機に固定するマグネットベース、支柱、クランプ、フレキシブルパイプ、配管類、軸がパイプになっていて交換できることが特徴の給油ブラシで構成する切削油の給油器。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
切削加工での給油器からの切削油の給油において、オイラーから配管を通して給油ブラシより切削工具に切削油を給油し、給油ブラシが切削工具との接触により大きく摩耗した場合には新しい給油ブラシに、他の切削加工条件に合わせる場合には違う種類の給油ブラシに交換ができる給油ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、切削加工における交換可能な給油ブラシを使用した切削油の給油器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、切削加工での切削油の給油は、エアーを使用した噴霧式、油差しや筆を使用して作業者が直接給油する方法、冷却効果の高いクーラント式等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭57-162045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
それらは、次のような欠点があった。
エアーを使用した噴霧式は、噴霧により周辺に飛散して不要な箇所に付着した切削油を後始末する必要がある。
油差しや筆を使用して作業者が直接給油する方法は、正確性を欠き、給油のために切削加工を中断するので非効率で危険も伴う。
冷却効果の高いクーラント式は、クーラント式に対応していない切削加工機では大掛かりな改造が必要になり簡単に後付けできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
切削油の流出量を調節できるオイラー、切削加工機に固定するマグネットベース、支柱、クランプ、フレキシブルパイプ、配管類、軸がパイプになっている交換可能な給油ブラシで構成する給油器である。
【発明の効果】
【0006】
オイラーで切削油の流出量を調節して給油ブラシから直接ドリル等の切削工具に給油するので切削油の周辺への飛散が少ない。また、給油ブラシが切削工具に接触することで切削工具に付着した切り屑を除去する効果もある。
【0007】
マグネットベースで切削加工機に固定し、支柱、クランプ、フレキシブルパイプで細かい位置決めをして正確に給油ができ、作業者が直接給油しないので切削加工を中断することなく効率的で安全である。
【0008】
マグネットベースで簡単に切削加工機に後付けができてエアーや電源も不要である。
【0009】
本発明の給油ブラシは大きく摩耗した場合には新しい給油ブラシに、他の切削加工条件に合わせる場合には違う種類の給油ブラシに交換ができる特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の交換式給油ブラシの切削油の給油器の構成を示した説明図である。
図2】本発明の給油ブラシの構成を示した説明図である。
図3】本発明の給油ブラシの交換を示した説明図である。
図4】本発明の実施例、ボール盤に固定した交換式給油ブラシの切削油の給油器の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は本発明の交換式給油ブラシの切削油の給油器の構成を示した説明図である。
図2は本発明の給油ブラシの構成を示した説明図である。
図3は本発明の給油ブラシの交換を示した説明図である。
【0012】
マグネットベース12には支柱(2)11が取り付けられていて、クランプ(2)9、支柱(1)10、クランプ(1)8、配管ブラケット6と順番に繋がっている。配管ブラケット6にはオイラー1とフレキシブルパイプ14が取り付けられていて、オイラー1に接続した軟質チューブ7はフレキシブルパイプ14の中を通して先端の接続継手15と接続してその先に給油ブラシ16が取り付けられている。
【0013】
切削加工機への取り付けは、着磁レバー13を操作してマグネットベース12を着磁可能な金属面に固定し、支柱(1)10、支柱(2)11とクランプ(1)8、クランプ(2)9、フレキシブルパイプ14を使って切削油5が給油ブラシ16に流れ着き、かつ給油ブラシ16がドリル等の切削工具に接触するように位置決めをする。
切削油5の流出量はオイラー1の丸頭部2を立てると切削油5が出るのでローレット部3を回して流出量を調節する。切削油5を止める場合は丸頭部2を横に倒す。
【0014】
給油ブラシ16は図2のように軸がパイプ18になっていて、その周りに毛20がパイプ18と平行に巻かれバンド19で固定されている。そして、給油ブラシ16はパイプ18を接続継手17に差し込んでオイラー1から流出した切削油5がにじみ出るようになっている。
【0015】
給油ブラシ16は給油時にドリル等の切削工具に接触して摩耗して行くので、支柱(1)10、支柱(2)11とクランプ(1)8、クランプ(2)9、フレキシブルパイプ14を使って必要な時に給油ブラシ16の位置を調節してやる。大きく摩耗した場合は給油ブラシ16を接続継手15から抜き取り図3のように新しい給油ブラシ16と交換する。また、ドリル径や切削速度、切削油5の種類等の条件に合わせて毛20の太さや長さ、材質の違う給油ブラシ16にも交換ができる。
【実施例0016】
図4は本発明の実施例、ボール盤に固定した交換式給油ブラシの切削油の給油器の説明図である。
【0017】
ボール盤側面の適当な場所に着磁レバー26を操作してマグネットベース25を固定する。
支柱(1)21、支柱(2)27、クランプ(1)22、クランプ(2)28、フレキシブルパイプ31を使って切削油をドリル30に給油できるように加工物33との距離等を考慮して給油ブラシ32の位置決めをする。
次に丸頭部23を立て、ローレット部24を回して切削油の流出量を調節して切削油の給油の準備が完了する。
【符号の説明】
【0018】
1 オイラー
2 丸頭部
3 ローレット部
4 注入口
5 切削油
6 配管ブラケット
7 軟質チューブ
8 クランプ(1)
9 クランプ(2)
10 支柱(1)
11 支柱(2)
12 マグネットベース
13 着磁レバー
14 フレキシブルパイプ
15 接続継手
16 給油ブラシ
17 接続継手
18 パイプ
19 バンド
20 毛
21 支柱(1)
22 クランプ(1)
23 丸頭部
24 ローレット部
25 マグネットベース
26 着磁レバー
27 支柱(2)
28 クランプ(2)
29 ドリルチャック
30 ドリル
31 フレキシブルパイプ
32 給油ブラシ
33 加工物
図1
図2
図3
図4