(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011389
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】シリンジポンプ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/145 20060101AFI20240118BHJP
【FI】
A61M5/145 500
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113332
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000135036
【氏名又は名称】ニプロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 拓矢
(72)【発明者】
【氏名】羽畑 元晴
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD12
4C066EE14
4C066FF01
4C066HH02
4C066HH12
4C066JJ02
(57)【要約】
【課題】シリンジを安定して装着することが可能なシリンジポンプ、を提供する。
【解決手段】シリンジポンプは、バレルの円筒部と対向する第1面61を有し、バレルが載置されるバレル受け部51と、第1面61に対して直交する方向に延在し、第1面61と角部71をなし、バレルのフランジ部と対向する第2面62を有し、バレルをその円筒部の軸方向において位置決めするバレル位置決め部52とを備える。角部71には、第1面61および第2面62を2.3mmの曲率半径で接続する仮想曲面から突出しないように面取り形状が設けられる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バレルの円筒部と対向する第1面を有し、前記バレルが載置されるバレル受け部と、
前記第1面に対して直交する方向に延在し、前記第1面と角部をなし、前記バレルのフランジ部と対向する第2面を有し、前記バレルをその円筒部の軸方向において位置決めするバレル位置決め部とを備え、
前記角部には、前記第1面および前記第2面を2.3mmの曲率半径で接続する仮想曲面から突出しないように面取り形状が設けられる、シリンジポンプ。
【請求項2】
前記バレル受け部に載置された前記バレルの円筒部の軸方向に見た場合に、前記角部は、円弧状に延び、
前記面取り形状は、円弧状に延びる前記角部の一方端および他方端の間に渡って連続的に設けられる、請求項1に記載のシリンジポンプ。
【請求項3】
前記バレルの円筒部を前記第1面に向けて押圧し、前記バレルを保持するバレル保持部をさらに備え、
前記面取り形状は、前記第1面の正面視において、前記バレル保持部と重なり合わないように設けられる、請求項1または2に記載のシリンジポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シリンジポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2021-97835号公報(特許文献1)には、バレル受け部と、バレル溝部とを有するシリンジポンプが開示されている。バレル受け部は、バレルの円筒部の下側部分と接触する凹面からなり、バレルの円筒部が載置される。バレル溝部は、バレル受け部の端部に連なって設けられ、バレルのフランジ部が挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示されるように、シリンジに充填された薬液を注出するためのシリンジポンプが知られている。このようなシリンジポンプにおいて、シリンジのバレルがバレル受け部に対して適切な姿勢で載置されていないと、シリンジの装着が不安定となり、薬液の適切な注出動作が妨げられる可能性がある。
【0005】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、シリンジを安定して装着することが可能なシリンジポンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従ったシリンジポンプは、バレルの円筒部と対向する第1面を有し、バレルが載置されるバレル受け部と、第1面に対して直交する方向に延在し、第1面と角部をなし、バレルのフランジ部と対向する第2面を有し、バレルをその円筒部の軸方向において位置決めするバレル位置決め部とを備える。角部には、第1面および第2面を2.3mmの曲率半径で接続する仮想曲面から突出しないように面取り形状が設けられる。
【0007】
このように構成されたシリンジポンプによれば、第1面および第2面がなす角部に、2.3mmの仮想曲面から突出しない面取り形状が設けられることによって、バレルの円筒部とフランジ部との隅部が角部と干渉することを防止できる。これにより、シリンジポンプに対してシリンジを安定して装着することができる。
【0008】
また好ましくは、バレル受け部に載置されたバレルの円筒部の軸方向に見た場合に、角部は、円弧状に延びる。面取り形状は、円弧状に延びる角部の一方端および他方端の間に渡って連続的に設けられる。
【0009】
このように構成されたシリンジポンプによれば、円弧状に延びる角部の一方端および他方端の間に渡って、バレルの円筒部とフランジ部との隅部が角部と干渉することを防止できる。
【0010】
また好ましくは、シリンジポンプは、バレルの円筒部を第1面に向けて押圧し、バレルを保持するバレル保持部をさらに備える。面取り形状は、第1面の正面視において、バレル保持部と重なり合わないように設けられる。
【0011】
このように構成されたシリンジポンプによれば、バレル保持部の直下において、バレルの円筒部を第1面に接触させることで、シリンジポンプに対してシリンジをさらに安定して装着することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上に説明したように、この発明に従えば、シリンジを安定して装着することが可能なシリンジポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】この発明の実施の形態におけるシリンジポンプと、シリンジポンプに装着されるシリンジとを示す斜視図である。
【
図2】
図1中のII-II線上の矢視方向に見たシリンジを示す断面図である。
【
図3】
図1中のシリンジポンプのバレル支持部を示す斜視図である。
【
図4】
図1中のシリンジポンプのバレル支持部を示す平面図である。
【
図5】
図4中のV-V線上の矢視方向に見たバレル支持部を示す断面図である。
【
図6】
図3中の矢印VIに示される方向に見たシリンジポンプに対するシリンジの装着状態を示す図である。
【
図7】
図6中のVII-VII線上の矢視方向に見たシリンジの装着状態を示す断面図である。
【
図8】
図7中のバレル支持部の角部を示す断面図である。
【
図9】
図7中のバレル支持部の角部の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0015】
図1は、この発明の実施の形態におけるシリンジポンプと、シリンジポンプに装着されるシリンジとを示す斜視図である。
図2は、
図1中のII-II線上の矢視方向に見たシリンジを示す断面図である。
【0016】
なお、本明細書においては、シリンジ10およびシリンジポンプ100の構造を説明する便宜上、シリンジポンプ100に装着された状態のシリンジ10(後述するバレル20の円筒部23)の軸方向に延びる軸を「Z軸」といい、Z軸に直交し、シリンジポンプ100に対するシリンジ10の装着方向に延びる軸を「Y軸」といい、Z軸およびY軸に直交する軸を「X軸」という。
【0017】
図1および
図2を参照して、まず、本実施の形態におけるシリンジポンプ100に適用されるシリンジ10の構造を説明する。シリンジ10は、バレル20と、プランジャーロッド30とを有する。
【0018】
バレル20は、全体として、円筒状の外形を有する。バレル20は、ポリプロピレンなどの透明または半透明の樹脂により構成されている。バレル20は、円筒部23と、フランジ部21とを有する。円筒部23およびフランジ部21は、上記の樹脂により、一体に成形されている。
【0019】
円筒部23は、Z軸方向に延びる軸を中心とする円筒形状を有する。円筒部23の内側には、薬液が充填されている。Z軸方向における円筒部23の一端(先端)には、薬液を注出するための注液口22が設けられている。Z軸方向における円筒部23の他端(後端)は、開口している。円筒部23の内周面には、シリコーンオイルなどの潤滑油が塗布されてもよい。
【0020】
フランジ部21は、円筒部23の他端から、円筒部23の半径方向外側に向けて鍔状に広がっている。フランジ部21は、円筒部23の他端から、X軸方向における両側に延出している。フランジ部21は、円筒部23の軸方向(Z軸方向)が厚み方向となる板形状をなし、円筒部23の他端に接続されている。
【0021】
円筒部23は、外周面26を有する。フランジ部21は、端面27を有する。端面27は、Z軸に直交する平面(X軸-Y軸平面)からなり、Z軸方向において、円筒部23の一端側を向いている。端面27は、外周面26と隅部28をなしている。端面27は、隅部28を介して外周面26と連なっている。隅部28は、湾曲面からなる。
図2に示されるように、バレル20が円筒部23の中心軸を含む平面により切断された場合に、隅部28は、円筒部23の外側を中心にする円弧を描きながら、外周面26および端面27の間で延びる断面形状をなしている。
【0022】
円筒部23の外周面26には、応答部40が貼り合わされている。応答部40は、RFID(Radio Frequency Identification)タグにより構成されている。RFIDタグは、回路チップと、回路チップに結線されたシート状のループアンテナとを有しており、回路チップに記録されているデータをループアンテナの電磁誘導により無線送信する。回路チップに記録されているデータは、バレル20およびプランジャーロッド30の各々に関する情報、バレル20に充填される薬液に関する情報、または、薬液の投与条件に関する情報などを含む。
【0023】
プランジャーロッド30は、円筒部23の他端側からバレル20の内側に嵌入されている。プランジャーロッド30は、Z軸方向に軸状に延びている。プランジャーロッド30の一端(先端)側には、ガスケット部32が設けられている。ガスケット部32は、加硫ゴムまたは熱可塑性エラストマなどの弾性体で構成されている。ガスケット部32は、円筒部23の内周面と摺接している。プランジャーロッド30の他端(後端)には、ロッドフランジ部31が設けられている。プランジャーロッド30におけるガスケット部32以外の部分は、ポリプロピレンなどの樹脂にて構成されている。
【0024】
続いて、本実施の形態におけるシリンジポンプ100の構造を説明する。
図3は、
図1中のシリンジポンプのバレル支持部を示す斜視図である。
図4は、
図1中のシリンジポンプのバレル支持部を示す平面図である。
図5は、
図4中のV-V線上の矢視方向に見たバレル支持部を示す断面図である。
【0025】
図1から
図5を参照して、シリンジポンプ100は、バレル支持部50を有する。バレル支持部50は、シリンジポンプ100に装着されるシリンジ10のバレル20を支持する。バレル支持部50は、樹脂により一体に成形されている。
【0026】
バレル支持部50は、バレル受け部51と、バレル位置決め部52とを有する。バレル受け部51には、バレル20が載置される。バレル受け部51には、バレル20の円筒部23が載置される。
【0027】
バレル受け部51は、第1面61を有する。第1面61は、バレル20の円筒部23と対向する。第1面61は、円筒部23の外周面26と接触する。第1面61は、シリンジポンプ100に対するシリンジ10の装着方向に対応するY軸方向に凹み、シリンジ10の軸方向に対応するZ軸方向に延びる凹面からなる。第1面61は、Z軸方向に平行な中心軸200を中心としてその周方向に延在する湾曲面からなる。第1面61は、中心軸200を中心にして180°よりも小さい角度の範囲で延在している。
【0028】
なお、第1面61は、上記の形状に限られず、たとえば、Z軸方向に見た場合に、曲率半径が、Y軸方向における底部において相対的に小さく、X軸方向における両端において相対的に大きくなる円弧形状を有してもよい。
【0029】
バレル位置決め部52は、Z軸方向においてバレル20を位置決めする。バレル位置決め部52は、第2面62を有する。第2面62は、第1面61に対して直交する方向に延在している。第2面62は、Z軸に直交する平面(X軸-Y軸平面)からなる。第2面62は、第1面61と角部71をなしている。第2面62は、角部71を介して、Z軸方向における第1面61の他端に接続されている。
【0030】
バレル位置決め部52は、第3面63をさらに有する。第3面63は、Z軸に直交する平面(X軸-Y軸平面)からなる。第3面63は、Z軸方向において隙間を設けて第2面62と対向している。第2面62および第3面63の間には、溝部53が設けられている。
【0031】
溝部53には、フランジ部21が挿入される。フランジ部21の端面27が第2面62に当接することによって、バレル20が、Z軸方向において位置決めされる。
【0032】
図1を参照して、バレル受け部51の内側には、読取書込部160が設けられている。読取書込部160は、バレル受け部51に載置されたバレル20の応答部40に対して電磁波を発信可能であるとともに、発信された電磁波に応答して応答部40から送信されるデータを受信可能である。
【0033】
シリンジポンプ100は、駆動部120をさらに有する。駆動部120は、プランジャーロッド30を駆動する。
【0034】
駆動部120は、押圧面121と、可動爪部122とを有する。押圧面121は、ロッドフランジ部31をZ軸方向に押圧する。可動爪部122は、ロッドフランジ部31を押圧面121と挟持して保持する。可動爪部122は、ばねなどの付勢機構により押圧面121に接近する方向に付勢されている。駆動部120は、プランジャーロッド30を移動可能に保持する。駆動部120によって駆動されたプランジャーロッド30が、バレル20内においてバレル20の軸方向に注液口22に向かって移動する。これにより、バレル20内の薬液がバレル20から送出されて、注液口22を通じてチューブ内に注入される。
【0035】
シリンジポンプ100は、バレル保持部112をさらに有する。バレル保持部112は、バレル20の円筒部23を第1面61に向けて押圧することにより、バレル20を保持する。
【0036】
バレル保持部112は、Y軸方向においてバレル受け部51と対向する位置に設けられている。バレル保持部112は、上面視した場合に、第1面61と重なる位置に設けられている。バレル保持部112は、第2面62からZ軸方向に離れた位置に設けられている。
【0037】
バレル保持部112は、Z軸方向に延びる軸を中心に回動可能なように設けられている。バレル保持部112は、バレル受け部51に向けて回動することにより、バレル受け部51に載置されたバレル20の円筒部23を第1面61に向けて押圧する。円筒部23がバレル保持部112およびバレル受け部51の間に挟持されることによって、バレル20が保持される。
【0038】
図6は、
図3中の矢印VIに示される方向に見たシリンジポンプに対するシリンジの装着状態を示す図である。
図7は、
図6中のVII-VII線上の矢視方向に見たシリンジの装着状態を示す断面図である。
図7中には、中心軸200を含む平面により切断された場合のバレル支持部50およびバレル20の断面形状が示されている。
図8は、
図7中のバレル支持部の角部を示す断面図である。
【0039】
なお、
図6中には、円筒部23の外周面26の曲率半径が第1面61の曲率半径と等しくなるバレル20が示されているが、これに限られず、円筒部23の外周面26の曲率半径が第1面61の曲率半径よりも小さくなるバレルが、シリンジポンプ100に装着されてもよい。
【0040】
図6から
図8を参照して、角部71には、面取り形状が設けられている。
図8に示されるように、面取り形状は、第1面61および第2面62を曲率半径a=2.3mmで接続する仮想曲面230から突出しないように設けられている。
【0041】
本実施の形態では、角部71に、曲率半径b(b≧a=2.3mm)のR面取りが設けられている。R面取りの曲率半径bは、2.5mm以上であってもよいし(b≧2.5mm)、3.0mm以上であってもよい(b≧3.0mm)。
【0042】
バレル支持部50をバレル20の円筒部23の軸方向に見た場合に、角部71は、中心軸200を中心にして円弧状に延びている。角部71は、中心軸200を中心にして180°よりも小さい角度の範囲で延びている。面取り形状は、中心軸200を中心に円弧状に延びる角部71の一方端および他方端の間(
図6中の矢印260に示される範囲)に渡って連続的に設けられている。
【0043】
角部71に設けられる面取り形状の大きさは、中心軸200を中心とする周方向において変化してもよい。たとえば、角部71に設けられるR面取りの曲率半径が、Y軸方向における角部71の底部で相対的に小さくなり、円弧状に延びる角部71の一方端および他方端で相対的に大きくなる構成であってもよい。
【0044】
面取り形状は、第1面61の正面視において(Y軸方向に見た場合に)、バレル保持部112と重なり合わないように設けられている。バレル保持部112は、Z軸方向において、角部71に設けられる面取り形状から、円筒部23の一端側に寄った位置に設けられている。
【0045】
図9は、
図7中のバレル支持部の角部の変形例を示す断面図である。
図9を参照して、本変形例では、角部71に、面取り長さc(c≧a=2.3mm)のC面取りが設けられている。C面取りの角度は、45°である。C面取りの面取り長さcは、2.5mm以上であってもよいし(c≧2.5mm)、3.0mm以上であってもよい(c≧3.0mm)。C面取りの角度は、45°に限られず、たとえば、30°および60°の組み合わせであってもよい。
【0046】
図2に示されるように、バレル20において、円筒部23の外周面26と、フランジ部21の端面27とが連なる隅部28は、湾曲面からなる。このため、シリンジ10をシリンジポンプ100に装着しようとすると、バレル20の隅部28が、バレル支持部50の第1面61および第2面62がなす角部と干渉し、バレル20の後端部が第1面61から浮き上がる懸念が生じる。この場合、シリンジポンプ100に対するシリンジ10の装着が不安定となり、駆動部120によるプランジャーロッド30の移動方向と、バレル20の円筒部23の軸方向とが一致しないことなどを理由に、薬液の適切な注出動作が妨げられる問題が発生する。また、第1面61と応答部40との間に過大な隙間が生じることによって、応答部40および読取書込部160間のデータ通信に悪影響が生じる問題が発生する。
【0047】
図7および
図8に示されるように、本実施の形態では、バレル支持部50の第1面61および第2面62がなす角部71に、第1面61および第2面62を曲率半径a=2.3mmで接続する仮想曲面230から突出しないように面取り形状が設けられている。このような構成により、角部71が、バレル20の隅部28と干渉することを防止し、バレル20をバレル受け部51に対して適切な姿勢で載置することができる。これにより、シリンジ10をシリンジポンプ100に対して安定して装着することが可能となり、上記の問題を解消することができる。
【0048】
また、本実施の形態では、面取り形状が、中心軸200を中心に円弧状に延びる角部71の一方端および他方端の間に渡って連続的に設けられている。このような構成によれば、バレル20のサイズに拘わらず、バレル20の隅部28がバレル支持部50の角部71と干渉することを確実に防止できる。
【0049】
また、本実施の形態では、面取り形状が、第1面61の正面視において、バレル保持部112と重なり合わないように設けられている。このような構成によれば、バレル保持部112の直下において、バレル20の円筒部23を第1面61に接触させることで、シリンジポンプ100に対してシリンジ10をさらに安定して装着することができる。
【0050】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0051】
10 シリンジ、20 バレル、21 フランジ部、22 注液口、23 円筒部、26 外周面、27 端面、28 隅部、30 プランジャーロッド、31 ロッドフランジ部、32 ガスケット部、40 応答部、50 バレル支持部、51 バレル受け部、52 バレル位置決め部、53 溝部、61 第1面、62 第2面、63 第3面、71 角部、100 シリンジポンプ、112 バレル保持部、120 駆動部、121 押圧面、122 可動爪部、160 書込部、200 中心軸、230 仮想曲面。