IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ダイキン工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-情報管理システム 図1
  • 特開-情報管理システム 図2
  • 特開-情報管理システム 図3
  • 特開-情報管理システム 図4
  • 特開-情報管理システム 図5
  • 特開-情報管理システム 図6
  • 特開-情報管理システム 図7
  • 特開-情報管理システム 図8
  • 特開-情報管理システム 図9
  • 特開-情報管理システム 図10
  • 特開-情報管理システム 図11
  • 特開-情報管理システム 図12
  • 特開-情報管理システム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113931
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】情報管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/166 20200101AFI20240816BHJP
【FI】
G06F40/166
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019214
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000002853
【氏名又は名称】ダイキン工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000202
【氏名又は名称】弁理士法人新樹グローバル・アイピー
(72)【発明者】
【氏名】三木 武史
(72)【発明者】
【氏名】森 直人
【テーマコード(参考)】
5B109
【Fターム(参考)】
5B109QB06
(57)【要約】
【課題】 情報レイアウトの整合性を確保できる情報管理システムを提案する。
【解決手段】 情報管理システム1は、制御部を備える。制御部は、情報レイアウトが含むコンポーネントCPの編集を受け付け、第1判定と第2判定を行う。第1判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定である。第2判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定である。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える情報管理システムであって、
前記制御部は、
情報レイアウトが含むコンポーネント(CP)の編集を受け付け、
前記編集を受け付けた場合、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にするか否かを判定する第1判定を行い、
前記編集を受け付けた場合、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウト以外の前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にするか否かを判定する第2判定を行う、
情報管理システム(1、2、3)。
【請求項2】
前記コンポーネントの参照を不可にする前記編集の操作種別である不適種別を記憶する記憶部、
をさらに備え、
前記制御部は、
前記編集を受け付けた場合、前記編集の操作種別が前記不適種別に該当するか否かを判定する第3判定を行い、
前記第3判定の結果に基づいて、前記第1判定及び前記第2判定を行う、
請求項1に記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第3判定により前記編集の操作種別が前記不適種別に該当すると判定した場合、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウトが、前記編集が受け付けられた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントを含むか否かを判定する第4判定を行い、
前記第4判定の結果に基づいて、前記第1判定を行い、
前記第3判定により前記編集の操作種別が前記不適種別に該当すると判定した場合、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウト以外の前記情報レイアウトが、前記編集が受け付けられた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントを含むか否かを判定する第5判定を行い、
前記第5判定の結果に基づいて、前記第2判定を行う、
請求項2に記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、又は、前記第2判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウト以外の前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、前記編集を行わず、
前記第1判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にしないと判定した場合、及び、前記第2判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウト以外の前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にしないと判定した場合、前記編集を行う、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、又は、前記第2判定により、前記編集が、前記編集が受け付けられた前記情報レイアウト以外の前記情報レイアウトが含む前記コンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、
前記編集が行われない旨と、
前記編集が前記コンポーネントの参照を不可にする旨と、
前記編集が受け付けられた前記コンポーネントを示す識別情報と、
前記編集が受け付けられた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントを示す識別情報と、
前記編集が受け付けられた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントが含まれる前記情報レイアウトを示す識別情報と、
の少なくとも何れかを外部に報知する、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記記憶部は、前記不適種別と、前記コンポーネントの参照を不可にしない前記編集の操作種別である代替種別と、を関連付けて記憶し、
前記制御部は、
前記第3判定により、前記編集の操作種別が前記不適種別に該当すると判定した場合、前記不適種別に関連付けられた前記代替種別が存在するか否かを判定する第6判定を行い、
前記第6判定により、前記代替種別が存在すると判定した場合、前記編集が受け付けられた前記コンポーネントについて、前記代替種別による編集を行い、
前記第6判定により、前記代替種別が存在しないと判定した場合、前記編集が受け付けられた前記コンポーネントについて、前記編集を行わない、
請求項2又は請求項3に記載の情報管理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記編集を行った場合、
前記編集が行われた旨と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを示す識別情報と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを含む前記情報レイアウトを示す識別情報と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを参照する旨と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントを示す識別情報と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを参照する前記コンポーネントを含む前記情報レイアウトを示す識別情報と、
の少なくとも何れかを、
前記編集が行われた前記コンポーネントを含む前記情報レイアウトを表示する外部の装置と、
前記編集が行われた前記コンポーネントを含む前記情報レイアウトと予め関連付けられた前記情報レイアウトを表示する外部の装置と、
の少なくとも何れかに報知する、
請求項4に記載の情報管理システム。
【請求項8】
前記不適種別は、
前記コンポーネントの削除と、
前記コンポーネントに記載された文字、数字、記号の変更と、
前記コンポーネントに記載された文字、数字、記号の削除と、
前記コンポーネントに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、
前記コンポーネントに記載できる数字の上限値の引下げと、
前記コンポーネントに記載できる数字の下限値の引上げと、
前記コンポーネントの型の変更と、の少なくとも何れかである、
請求項2又は請求項3に記載の情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のバージョンの電子データをユーザーに公開するシステムが知られている。特許文献1(特開2012-216001号公報)は、各ユーザーに適切なバージョンの電子データを提示可能な電子データ共有システムを開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1の電子データ共有システムは、編集される電子データと、当該電子データ以外の電子データと、の整合性を確保できない場合がある。
【0004】
本開示は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる情報管理システムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1観点の情報管理システムは、制御部を備える。制御部は、情報レイアウトが含むコンポーネントの編集を受け付け、第1判定と第2判定を行う。第1判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にするか否かの判定である。第2判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にするか否かの判定である。
【0006】
本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にするか否かと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にするか否かと、の判定を行う。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0007】
第2観点の情報管理システムは、第1観点の情報管理システムであって、記憶部をさらに備える。記憶部は、コンポーネントの参照を不可にする編集の操作種別である不適種別を記憶する。制御部は、編集を受け付けた場合、編集の操作種別が不適種別に該当するか否かを判定する第3判定を行う。制御部は、第3判定の結果に基づいて、第1判定及び第2判定を行う。
【0008】
従って、本情報管理システムは、不適種別に該当するか否かの判定の結果に基づいて、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0009】
第3観点の情報管理システムは、第2観点の情報管理システムであって、制御部が、第4判定と第5判定を行う。第4判定は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを含むか否かの判定である。第5判定は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを含むか否かの判定である。制御部は、第4判定の結果に基づいて、第1判定を行う。制御部は、第5判定の結果に基づいて、第2判定を行う。
【0010】
本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを含むか否かと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを含むか否かと、の判定を行う。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0011】
第4観点の情報管理システムは、第1観点から第3観点の何れかの観点の情報管理システムであって、制御部が、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、編集を行わない。制御部は、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にしないと判定した場合、及び、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にしないと判定した場合、編集を行う。
【0012】
本情報管理システムは、編集が参照を不可にすると判定した場合、編集を行わない。従って、本情報管理システムは、編集による不整合を防止でき、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0013】
第5観点の情報管理システムは、第1観点から第4観点の何れかの観点の情報管理システムであって、制御部が、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントの参照を不可にすると判定した場合、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントが含まれる情報レイアウトを示す識別情報と、の少なくとも何れかを外部に報知する。
【0014】
本情報管理システムは、編集が参照を不可にすると判定した場合、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントを参照するコンポーネントが含まれる情報レイアウトを示す識別情報と、を外部に報知する。本情報管理システムの外部のユーザーは、参照を不可にする編集に関わる情報を把握できる。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性をより確保できる。
【0015】
第6観点の情報管理システムは、第2観点又は第3観点の情報管理システムであって、記憶部が、不適種別と、コンポーネントの参照を不可にしない編集の操作種別である代替種別と、を関連付けて記憶する。制御部は、第3判定により、編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、不適種別に関連付けられた代替種別が存在するか否かを判定する第6判定を行う。制御部は、第6判定により、代替種別が存在すると判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントについて、代替種別による編集を行う。制御部は、第6判定により、代替種別が存在しないと判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントについて、編集を行わない。
【0016】
本情報管理システムは、編集が不適種別に該当する場合でも、参照を不可にしない代替種別による編集を行う。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保しつつ、編集を行うことができる。
【0017】
第7観点の情報管理システムは、第4観点又は第6観点の情報管理システムであって、制御部が、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントを参照するコンポーネントを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを参照するコンポーネントを含む情報レイアウトを示す識別情報と、の少なくとも何れかを、編集が行われたコンポーネントを含む情報レイアウトを表示する外部の装置と、編集が行われたコンポーネントを含む情報レイアウトと予め関連付けられた情報レイアウトを表示する外部の装置と、の少なくとも何れかに報知する。
【0018】
本情報管理システムは、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントを参照するコンポーネントを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントを参照するコンポーネントを含む情報レイアウトを示す識別情報と、を外部に報知する。本情報管理システムの外部のユーザーは、行われた編集に関わる情報を把握できる。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性をより確保できる。
【0019】
第8観点の情報管理システムは、第2観点、第3観点、第6観点の何れかの観点の情報管理システムであって、不適種別が、コンポーネントの削除と、コンポーネントに記載された文字、数字、記号名称の変更と、コンポーネントに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントに記載できる数字の上限値の引下げ縮小と、コンポーネントに記載できる数字の下限値の引上げと、コンポーネントの型の変更と、の少なくとも何れかである。
【0020】
従って、本情報管理システムは、コンポーネントの削除と、コンポーネントに記載された文字、数字、記号名称の変更と、コンポーネントに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントに記載できる数字の上限値の引下げ縮小と、コンポーネントに記載できる数字の下限値の引上げと、コンポーネントの型の変更と、の編集を受け付けられた場合、情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】情報管理システム1を示す概略構成図である。
図2】情報管理システム1の制御ブロック図である。
図3】帳票レイアウトRLの一例を示す図である。
図4】帳票レイアウトRLの一例を示す図である。
図5】帳票Rの一例を示す図である。
図6】帳票Rの一例を示す図である。
図7】情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
図8】情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
図9】情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
図10】情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
図11】情報管理システム2の制御ブロック図である。
図12】情報管理システム2の動作を示すフローチャートである。
図13】情報管理システム3の制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(1)全体構成
情報管理システム1の全体構成について説明する。図1は、情報管理システム1を示す概略構成図である。情報管理システム1は、帳票レイアウトRLを作成し、帳票レイアウトRLを管理し、帳票レイアウトRLを提供するシステムである。情報管理システム1は、第1のサーバ11と、第2のサーバ12と、を備える。なお、第1のサーバ11と、第2のサーバ12と、の少なくとも何れかのサーバは複数であってもよい。
【0023】
帳票レイアウトRLは、利用者への表示単位ごとに、利用者による情報の入力と利用者への情報の表示が可能なフォーマットである。帳票レイアウトRLは、情報レイアウトの一例である。情報レイアウトは、各種情報がレイアウトされたものである。帳票Rは、利用者により帳票レイアウトRLに情報が入力されたものである。
【0024】
帳票レイアウトRL及び帳票Rは、情報を管理する分野で利用される。帳票レイアウトRL及び帳票Rは、会計分野などの他の分野で利用されてもよい。
【0025】
(1-1)第1のサーバ
第1のサーバ11は、帳票レイアウトRLを作成し、作成された帳票レイアウトRLを第2のサーバ12へ送信するサーバである。第1のサーバ11は、第2のサーバ12及び第1の表示装置21と、有線又は無線で電気的に接続する。
【0026】
第1の表示装置21は、帳票レイアウトRLを表示する装置である。第1の表示装置21は、情報管理システム1に属しない。従って、第1の表示装置21は、情報管理システム1における外部の一例であり、外部の装置の一例である。第1のサーバ11は、第1の表示装置21を介して作成者Cに帳票レイアウトRLを表示する。作成者Cは、帳票レイアウトRLを作成する者である。
【0027】
(1-2)第2のサーバ
第2のサーバ12は、作成された帳票レイアウトRLを受信し、作成された帳票レイアウトRLを提供するサーバである。第2のサーバ12は、第1のサーバ11と、第2の表示装置22と、利用者の表示装置(図示しない)と、有線又は無線で電気的に接続する。
【0028】
第2の表示装置22は、帳票レイアウトRLを表示する装置である。第2の表示装置22は、情報管理システム1に属しない。従って、第2の表示装置22は、情報管理システム1における外部の一例であり、外部の装置の一例である。第2のサーバ12は、第2の表示装置22を介して管理者Oに帳票レイアウトRLを表示する。管理者Oは、帳票レイアウトRLを管理する者である。
【0029】
利用者の表示装置は、帳票レイアウトRLを表示する装置である。利用者は、帳票レイアウトRLを利用する者である。
【0030】
(2)詳細構成
情報管理システム1の詳細構成について説明する。図2は、情報管理システム1の制御ブロック図である。
【0031】
(2-1)第1のサーバ
第1のサーバ11は、第1の記憶部111と、第1の制御部112と、送信部113と、を有する。第1の記憶部111は、記憶部の一例である。第1の制御部112は、制御部の一例である。
【0032】
第1のサーバ11はコンピュータにより実現されるものである。第1のサーバ11は、制御演算装置(第1の制御部112)と記憶装置(第1の記憶部111)とを有する。制御演算装置には、CPU又はGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。図2は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロックを示している。記憶装置は、データベースとして用いることができる。
【0033】
まず、帳票レイアウトRLの詳細と、コンポーネントCPの詳細について説明する。帳票レイアウトRLは、一又は複数のコンポーネントCPを含む。図3は、帳票レイアウトRLの一例を示す図である。コンポーネントCPは、利用者に情報を表示するものと、利用者が情報を入力できるものとの少なくとも何れかである。
【0034】
帳票レイアウトRLを構成する情報の例としては、コンポーネントCPに記載される文字、数字、記号と、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型と、コンポーネントCPに記載できる数字の上限値と、コンポーネントCPに記載できる数字の下限値と、コンポーネントCPの型と、コンポーネントCPが表示する内容を特定する関数と、コンポーネントCPの配置位置と、コンポーネントCPの大きさと、コンポーネントCPの色彩と、コンポーネントCPの動作設定と、コンポーネントCPのイベントと、帳票レイアウトRLへのアクセス権限と、などが挙げられる。なお、帳票レイアウトRLを構成する情報は、コンポーネントCPに記載される図形を含んでもよい。
【0035】
コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型は、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号の属性をいう。コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の例としては、整数と、浮動小数点数と、ブーリアンと、数値と、通貨と、会計と、日付と、時刻と、パーセンテージと、分数と、指数と、文字列と、郵便番号と、電話番号と、漢数字と、全角と、半角などが挙げられる。
【0036】
コンポーネントCPの型は、利用者が情報を入力する方式をいう。コンポーネントCPの型の例としては、テキスト入力と、コンボボックスと、リストボックスと、チェックボックスと、スピンボックスと、スクロールバーと、トグルボタンと、ボタンなどが挙げられる。例えば、コンポーネントCPの型がテキスト入力である場合、利用者は、文字、数字、記号を入力する方式により情報を入力する。例えば、コンポーネントCPの型がコンボボックスである場合、利用者は、リストから選択する方式により情報を入力する。例えば、コンポーネントCPの型がボタンである場合、利用者は、ボタンをクリックする方式により情報を入力する。
【0037】
コンポーネントCPの動作設定は、利用者の入力に応じたコンポーネントCPの動作の設定である。例えば、コンポーネントCPの型がボタンである場合、コンポーネントCPの動作設定は、利用者がボタンをクリックする場合におけるコンポーネントCPの動作の設定である。
【0038】
コンポーネントCPのイベントは、利用者の入力に応じたコンポーネントCPの処理である。例えば、コンポーネントCPのイベントが計算式である場合、コンポーネントCPは、利用者が入力した情報に応じて計算を行う。
【0039】
帳票レイアウトRLへのアクセス権限の例としては、帳票レイアウトRLを表示できる者を示す識別情報と、帳票レイアウトRLを表示できる装置を示す識別情報と、帳票レイアウトRLを利用できる者を示す識別情報と、帳票レイアウトRLを利用できる装置を示す識別情報などが挙げられる。
【0040】
コンポーネントCPが表示する内容を特定する関数は、表示対象以外のコンポーネントCPに記載されている文字、数字、記号又は表示対象以外のコンポーネントCPの特定関数を参照し、コンポーネントCPが表示する内容を特定する関数である。関数の例としては、集計、四則演算、配列の平方計算、端数処理、整数商の求め、余りの求め、絶対値の求め、正負の調べ、最大公約数の求め、最小公倍数の求め、順列を活用する演算、冪級数の求め、平方根の求め、指数関数、対数関数、円周率の求め、各種単位への変換、三角関数、逆三角関数、双曲線関数、逆双曲線関数、行列又は行列式の求め、配列の作成、乱数の求めなどが挙げられる。また、関数の例としては、日付又は時刻の求め、年月日の取得、時分秒の取得、曜日の取得、周番号の取得、日付と和暦との相互変換、文字列からの日付又は時刻の抽出、期日又は期間の求めなどが挙げられる。また、関数の例としては、データの個数の求め、各種平均値の求め、最大値又は最小値の求め、中央値又は最頻値の求め、順位の求め、百分位数又は四分位数の求め、分散又は偏差の求め、変動又は標準化変量の求めなどが挙げられる。関数は、情報管理において使われる何れかの統計処理であってもよい。なお、関数は、参照するコンポーネントCPに記載されている文字、数字、記号と同じ文字、数字、記号を特定するものであってもよい。以下、「表示する内容を特定する関数」を、略して「特定関数」と称する場合がある。
【0041】
図3の帳票レイアウトRL1について説明する。帳票レイアウトRL1は、コンポーネントCP1と、コンポーネントCP2と、コンポーネントCP3と、コンポーネントCP4などの複数のコンポーネントCPを含む。
【0042】
コンポーネントCP1に記載される文字は、「DR管理表」である。コンポーネントCP2の型は、コンボボックスである。利用者は、コンポーネントCP2のリストから日付を選択する方式により、日付を入力できる。
【0043】
コンポーネントCP3は特定関数f3を含む。特定関数f3は、「コンポーネントCP2に入力されている日付を参照し、コンポーネントCP2に入力されている日付に7日を加算した日付」であるとする。コンポーネントCP2に日付が入力されていないため、コンポーネントCP3は何も表示していない。
【0044】
コンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型は、整数である。コンポーネントCP4には、整数が記載できる。
【0045】
図4の帳票レイアウトRL2について説明する。帳票レイアウトRL2は、コンポーネントCP5と、コンポーネントCP6と、コンポーネントCP7と、コンポーネントCP8などの複数のコンポーネントCPを含む。
【0046】
コンポーネントCP5は、コンポーネントCP5aとコンポーネントCP5bを含む。コンポーネントCP5aとコンポーネントCP5bは紐づけられている。コンポーネントCP5aに記載される文字は、「部門」である。コンポーネントCP5aに記載される数字は、「1」である。コンポーネントCP5aに記載される記号は、「()」である。コンポーネントCP5bの型は、テキスト入力である。利用者は、コンポーネントCP5bに文字、数字、記号を入力できる。コンポーネントCP5bに記載できる文字、数字、記号のデータ型は、通貨である。
【0047】
コンポーネントCP6は、コンポーネントCP6aとコンポーネントCP6bを含む。コンポーネントCP6aとコンポーネントCP6bは紐づけられている。コンポーネントCP6aに記載される文字は、「部門」である。コンポーネントCP6aに記載される数字は、「2」である。コンポーネントCP6aに記載される記号は、「()」である。コンポーネントCP6bの型は、テキスト入力である。利用者は、コンポーネントCP6bに文字、数字、記号を入力できる。コンポーネントCP6bに記載できる文字、数字、記号のデータ型は、通貨である。
【0048】
コンポーネントCP7は、特定関数f7を含む。特定関数f7は、「「(部門1)」の文字、数字、記号に紐づけられている、コンポーネントCP5に記載されている金額を参照し、「(部門2)」の文字、数字、記号に紐づけられている、コンポーネントCP6に記載されている金額を参照して、コンポーネントCP5に記載されている金額とコンポーネントCP6に記載されている金額を集計した金額」であるとする。コンポーネントCP5に記載されている金額が無く、コンポーネントCP6に記載されている金額も無いため、コンポーネントCP7は何も表示していない。
【0049】
コンポーネントCP8は、特定関数f8を含む。特定関数f8は、「コンポーネントCP4に記載されている整数及びコンポーネントCP7の特定関数f7を参照し、特定関数f7により表示される金額を、コンポーネントCP4に記載されている整数で除算した値」であるとする。特定関数f7により表示される金額が無く、コンポーネントCP4に記載されている整数も無いため、コンポーネントCP8は何も表示していない。
【0050】
(2-1-1)第1の記憶部111
第1の記憶部111は、不適種別を記憶する。不適種別は、コンポーネントCPの参照を不可にする、帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの編集の操作種別である。第1の記憶部111の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置が挙げられる。
【0051】
以下、「帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの編集」を略して、「編集」と称する場合がある。「参照を不可にする」ことの例としては、他のコンポーネントCPを参照する特定関数が実行できないことと、他のコンポーネントCPを参照する特定関数を実行することによりハードウェアエラー又はソフトウェアエラーが発生することなどが挙げられる。
【0052】
編集の例としては、コンポーネントCPの追加と、コンポーネントCPの削除と、コンポーネントCPへの文字、数字、記号の記載と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の変更と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントCPに記載できる数字の上限値の変更と、コンポーネントCPに記載できる数字の下限値の変更と、コンポーネントCPの型の変更と、コンポーネントCPの配置位置の変更と、コンポーネントCPの大きさの変更と、コンポーネントCPの色彩の変更と、コンポーネントCPの動作設定の変更と、コンポーネントCPのイベントの変更と、帳票レイアウトRLへのアクセス権限の変更と、コンポーネントCPに記載された図形の変更などが挙げられる。
【0053】
編集のうち、不適種別の例としては、コンポーネントCPの削除と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の変更と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントCPに記載できる数字の上限値の引下げと、コンポーネントCPに記載できる数字の下限値の引上げと、コンポーネントCPの型の変更などが挙げられる。以下、不適種別の一例について、詳細に説明する。
【0054】
コンポーネントCP2を削除する編集が行われたとする。コンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3の特定関数f3は、参照対象自体が無くなったため実行できない。従って、コンポーネントCPの削除は、不適種別の一例といえる。
【0055】
コンポーネントCP2の型をコンボボックスからチェックボックスに変更する編集が行われたとする。コンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3の特定関数f3は、チェックボックスの入力に7日を加算して日付を求めることはできない。従って、コンポーネントCPの型の変更は、不適種別の一例といえる。
【0056】
コンポーネントCP5aの文字の「部門」を、「部署」に変更する編集が行われたとする。コンポーネントCP7の特定関数f7は、「(部門1)」の文字、数字、記号に紐づけられている、コンポーネントCP5に記載されている金額を参照できない。従って、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の変更は、不適種別の一例といえる。
【0057】
コンポーネントCP6aの数字の「2」を削除する編集が行われたとする。コンポーネントCP7の特定関数f7は、「(部門2)」の文字、数字、記号に紐づけられている、コンポーネントCP6に記載されている金額を参照できない。従って、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の削除は、不適種別の一例といえる。
【0058】
コンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型を、整数から文字列に変更する編集が行われたとする。コンポーネントCP8の特定関数f8は、コンポーネントCP4の整数を参照できない。従って、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更は、不適種別の一例といえる。
【0059】
なお、第1の記憶部111は、コンポーネントCPへの文字、数字、記号の記載を不適種別として記憶してもよい。例えば、コンポーネントCP4へ、整数の「0」をデフォルト値として記載する編集が行われたとする。コンポーネントCP8の特定関数f8は、コンポーネントCP7により表示される数値を参照して、コンポーネントCP4から参照した整数の「0」でコンポーネントCP7により表示される数値を除算する。「0」で除算すると無限になるため、特定関数f8を実行するとエラーが発生する。従って、コンポーネントCP4に整数の「0」を記載する編集は、不適種別ともいえる。
【0060】
なお、第1の記憶部111は、コンポーネントCPの参照を不可にする編集の操作種別のうち、作成者C又は管理者Oにより予め指定された操作種別を不適種別として記憶してもよい。
【0061】
なお、第1の記憶部111は、コンポーネントCPの参照を不可にする編集の操作種別のうち、作成者Cの操作頻度が所定値より低い操作種別を不適種別として記憶してもよい。
【0062】
(2-1-2)第1の制御部
第1の制御部112は、受付部1121と、判定部1122と、作成部1123と、第1の記録部1124と、第1の報知部1125と、を有する。
【0063】
(2-1-2-1)受付部
受付部1121は、作成者Cが入力装置(図示しない)により入力した、帳票レイアウトRLの作成と、帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの編集と、帳票レイアウトRLの記録と、帳票レイアウトRLのリリースと、を受け付ける。入力装置の例としては、キーボードと、マウスと、トレース台などが挙げられる。入力装置は、第1のサーバ11と、有線又は無線で電気的に接続する。
【0064】
なお、受付部1121は、作成者Cが入力装置により入力した、帳票レイアウトRLの整合性チェックと、コンポーネントCPの整合性チェックと、の少なくとも何れかを受け付けてもよい。受付部1121は、作成者Cが入力装置により入力した、作成者Cを示す識別情報を受け付けてもよい。
【0065】
(2-1-2-2)判定部
判定部1122は、受付部1111が編集を受け付けた場合、受付部1111が受け付けた編集の操作種別が不適種別に該当するか否かを判定する。「受付部1111が受け付けた編集の操作種別が不適種別に該当するか否かの判定」を、第3判定という。
【0066】
また、判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かを判定する。「編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かの判定」を、第4判定という。
【0067】
また、判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かを判定する。「編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かの判定」を、第5判定という。
【0068】
「編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRL」の一例としては、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが記憶されているサーバにおける、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが挙げられる。編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが記憶されているサーバにおける、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLは、一つ又は複数存在し得る。編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが第1のサーバ11に記憶されている場合、第1のサーバ11が記憶している、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLの一例となる。
【0069】
「編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRL」の一例としては、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが記憶されているサーバ以外のサーバにおける、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLも挙げられる。編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが記憶されているサーバ以外のサーバにおける、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLは、一つ又は複数存在し得る。編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが第1のサーバ11に記憶されている場合、第2のサーバ12が記憶している、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLの一例となる。
【0070】
また、判定部1122は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて、受付部1111が編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かを判定する。「編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定」を、第1判定という。
【0071】
また、判定部1122は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて、受付部1111が編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かを判定する。「編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定」を、第2判定という。
【0072】
なお、判定部1122は、受付部1121が帳票レイアウトRLの整合性チェック又はコンポーネントCPの整合性チェックを受け付けた場合、整合性チェックの対象の帳票レイアウトRL又はコンポーネントCPについて、第1判定と、第2判定と、第3判定と、第4判定と、第5判定と、の少なくとも何れかを行ってもよい。
【0073】
(2-1-2-3)作成部
作成部1123は、受付部1111が受け付けた帳票レイアウトRLの作成に基づいて、帳票レイアウトRLを作成する。
【0074】
また、作成部1123は、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定した場合、及び、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定した場合、編集を行う。
【0075】
他方、作成部1123は、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、編集を行わない。
【0076】
(2-1-2-4)第1の記録部
第1の記録部1124は、受付部1111が受け付けた帳票レイアウトRLの記録に基づいて、帳票レイアウトRLを第1の記憶部111に記録する。
【0077】
(2-1-2-5)第1の報知部
第1の報知部1125は、帳票レイアウトRLを、第1の表示装置21に表示させる。「第1の表示装置21に表示させる」ことは、外部に報知することの一例である。作成者Cは、第1の表示装置21の表示により、帳票レイアウトRLを見て作業できる。
【0078】
また、第1の報知部1125は、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる。なお、第1の報知部1125は、編集を行った場合において、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させなくてもよい。
【0079】
「第1の表示装置21に表示させる」ことは、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを表示する外部の装置に報知することの一例である。コンポーネントCPを示す識別情報の例としては、コンポーネントCPを示す一意のID(Identification)などが挙げられる。帳票レイアウトRLを示す識別情報の例としては、帳票レイアウトを示す一意のIDなどが挙げられる。
【0080】
また、第1の報知部1125は、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる帳票レイアウトを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる。
【0081】
なお、第1の報知部1125は、受付部1121が受け付ける作成者Cを示す識別情報に基づいて、作成者Cを示す識別情報が変わる度に、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させてもよい。第1の報知部1125は、受付部1121が受け付ける作成者Cを示す識別情報に基づいて、作成者Cを示す識別情報が変わる度に、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる帳票レイアウトを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させてもよい。
【0082】
(2-1-3)送信部
送信部113は、受付部1111が帳票レイアウトRLのリリースを受け付けた場合、帳票レイアウトRLを、第2のサーバ12へ送信する。
【0083】
送信部113による送信処理の例としては、リアルタイム処理と、バッジ処理などが挙げられる。送信部113がリアルタイム処理の送信処理を行う場合、送信部113は、受付部1111が帳票レイアウトRLのリリースを示す情報を受け付けた時刻から所定時間内に、第2のサーバ12への送信を行う。送信部113がバッジ処理の送信処理を行う場合、送信部113は、予め設定された時間に、第2のサーバ12への送信を行う。
【0084】
(2-2)第2のサーバ
第2のサーバ12は、受信部121と、第2の制御部122と、第2の記憶部123、提供部124と、を有する。
【0085】
第2のサーバ12はコンピュータにより実現されるものである。第2のサーバ12は、制御演算装置(第2の制御部122)と記憶装置(第2の記憶部123)とを有する。
【0086】
(2-2-1)受信部
受信部121は、第1のサーバ11から、帳票レイアウトRLを受信する。
【0087】
(2-2-2)第2の制御部122
第2の制御部122は、第2の記録部1221を有する。第2の記録部1221は、受信部121が受信した、帳票レイアウトRLを第2の記憶部123に記録する。「第2の記憶部123に記録する」ことの例としては、第2の記憶部123に新たに書き込むことと、第2の記憶部123が記憶している既存のファイルに上書きして更新を行うことなどが挙げられる。
【0088】
(2-2-3)第2の記憶部
第2の記憶部123は、第2の記録部1221の記録により、帳票レイアウトRLを記憶する。第2の記憶部123の例としては、HDD、SSDなどの記憶装置が挙げられる。
【0089】
(2-2-4)提供部
提供部124は、利用者へ帳票レイアウトRLを提供する。第2のサーバ12は、利用者へ帳票レイアウトRLを提供するサーバとなる。「提供する」ことの例としては、利用者の表示装置に帳票レイアウトRLを表示させることと、利用者の記憶装置(図示しない)に帳票レイアウトRLを送信することなどが挙げられる。
【0090】
提供部124による帳票レイアウトRLの提供により、利用者は、帳票レイアウトRLを利用できる。「帳票レイアウトRLを利用する」ことの例としては、利用者の表示装置に表示された帳票レイアウトRLを構成する情報を見ることと、利用者の入力装置(図示しない)により帳票レイアウトRLに情報を入力することなどが挙げられる。「帳票レイアウトRLに情報を入力すること」の例としては、帳票レイアウトRLに文字、数字、記号を記載することと、帳票レイアウトRLに図形を描くことと、帳票レイアウトRLのコンボボックスのリストから選択することと、帳票レイアウトRLのボタンをクリックすることなどが挙げられる。利用者は、帳票レイアウトRLを利用して、帳票Rを作成できる。
【0091】
図5は、帳票Rの一例である帳票R1を示す図である。帳票R1は、利用者が帳票レイアウトRL1を利用して作成した帳票Rである。
【0092】
情報I1は、利用者がコンポーネントCPに記載した文字の「XX部門」である。情報I2は、利用者がコンポーネントCP2のコンボボックスのリストから選択して入力した日付の「2022/10/21」である。情報I3は、コンポーネントCP3の特定関数f3により表示された日付の「2022/10/28」である。特定関数f3は、コンポーネントCP2に入力されている日付の「2022/10/21」に、7日を加算して、「2022/10/28」を特定する。情報I4は、利用者がコンポーネントCP4に記載した整数の「5」である。
【0093】
図6は、帳票Rの一例である帳票R2を示す図である。帳票R2は、利用者が帳票レイアウトRL2を利用して作成した帳票Rである。
【0094】
情報I5は、利用者がコンポーネントCP5に記載した金額の「250、000」である。情報I6は、利用者がコンポーネントCP6に記載した金額の「300、000」である。情報I7は、コンポーネントCP7の特定関数f7により表示された金額の「550、000」である。特定関数f7は、金額の「250、000」と、金額の「300、000」を集計して金額の「550、000」を特定する。情報I8は、コンポーネントCP8の特定関数f8により表示された金額の「110、000」である。特定関数f8は、特定関数f7より特定された金額の「550、000」を、コンポーネントCP4に記載されている整数の「5」で除算して金額の「110、000」を特定する。
【0095】
(3)動作の全体的な流れ
作成者Cが編集を行う場合における情報管理システム1の動作の全体的な流れを説明する。図7は、情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
【0096】
作成者Cは、第1の記憶部111が記憶している帳票レイアウトRLを開く。第1の報知部1125は、第1の記憶部111が記憶している帳票レイアウトRLを、第1の表示装置21に表示させる(ステップS1)。帳票レイアウトRLは、作成者Cに表示される。
【0097】
作成者Cは、帳票レイアウトRLを見ながら、入力装置により、帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの編集を入力する。受付部1121は、入力装置により、帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの編集を受け付ける(ステップS2)。
【0098】
判定部1122は、第3判定を行う(ステップS3)。判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合(ステップS3:YES)、第4判定及び第5判定を行う(ステップS4)。
【0099】
判定部1122は、第4判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むと判定した場合(ステップS4:YES)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定する(ステップS5)。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて第1判定を行うことになる。
【0100】
また、ステップS5において、判定部1122は、第5判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むと判定した場合(ステップS4:YES)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定する。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて第2判定を行うことになる。
【0101】
判定部1122がコンポーネントCPの参照を不可にすると判定したため、作成部1123は、ステップS2で受け付けた編集を行わない。
【0102】
ステップS5の後、第1の報知部1125は、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる帳票レイアウトRLを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる(ステップS6)。作成者Cは、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる帳票レイアウトRLを示す識別情報を、把握できる。
【0103】
他方、判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当しないと判定した場合(ステップS3:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する(ステップS7)。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果に基づいて、第1判定を行うことになる。
【0104】
また、ステップS7において、判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当しないと判定した場合(ステップS3:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果に基づいて、第2判定を行うことになる。
【0105】
また、ステップS7において、判定部1122は、第4判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含まないと判定した場合(ステップS4:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて、第1判定を行うことになる。
【0106】
また、ステップS7において、判定部1122は、第5判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含まないと判定した場合(ステップS4:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて第2判定を行うことになる。
【0107】
作成部1123は、ステップS2で受け付けた編集を行う(ステップS8)。
【0108】
第1の報知部1125は、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる(ステップS9)。作成者Cは、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、把握できる。
【0109】
(4)場合別の詳細動作
作成者Cが編集を行う場合別における情報管理システム1の詳細動作を説明する。編集が不適種別に該当しない第1のケースと、編集が不適種別に該当する第2のケースに分けて説明する。第1のケース及び第2のケースにおいて、第1のサーバ11は、帳票レイアウトRL1(図5)を記憶しているとする。また、第2のサーバ12は、帳票レイアウトRL2(図6)を記憶しているとする。
【0110】
(4-1)第1のケース
編集が不適種別に該当しない第1のケースにおける情報管理システム1の詳細動作について説明する。第1のケースにおいて、作成者Cは、帳票レイアウトRL1のコンポーネントCP1の配置位置を変更する編集を行う。図8は、情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
【0111】
作成者Cは、第1の記憶部111が記憶している帳票レイアウトRL1を開く。第1の報知部1125は、第1の記憶部111が記憶している帳票レイアウトRL1を、第1の表示装置21に表示させる(ステップS21)。帳票レイアウトRL1は、作成者Cに表示される。
【0112】
作成者Cは、帳票レイアウトRL1を見ながら、入力装置により、コンポーネントCP1の配置位置を変更する編集を入力する。受付部1121は、入力装置により、コンポーネントCP1の配置位置を変更する編集を受け付ける(ステップS22)。
【0113】
判定部1122は、コンポーネントCP1の配置位置を変更する編集について第3判定を行う。コンポーネントCP1の配置位置を変更する編集は第1の記憶部111が記憶している不適種別に該当しない。従って、判定部1122は、編集の操作種別が不適種別に該当しないと判定する(ステップS23)。
【0114】
判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1が含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する(ステップS24)。また、ステップS24において、判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。判定部1122は、ステップS23の第3判定の結果に基づいて判定を行うため、帳票レイアウトRL1の全ての内容や編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL(第2のサーバ12の帳票レイアウトRL2)の全ての内容を読み込まなくても、判定を行うことができる。
【0115】
作成部1123は、コンポーネントCP1の配置位置を変更する編集を行う(ステップS25)。
【0116】
第1の報知部1125は、編集が行われた旨と、コンポーネントCP1を示す識別情報と、帳票レイアウトRL1を示す識別情報と、を第1の表示装置21に表示させる(ステップS26)。作成者Cは、編集が行われた旨と、コンポーネントCP1を示す識別情報と、帳票レイアウトRL1を示す識別情報と、を把握できる。
【0117】
(4-2)第2のケース
編集が不適種別に該当する第2のケースにおける情報管理システム1の詳細動作について説明する。第2のケースについては、さらに、編集が帳票レイアウトRL1のコンポーネントCPの参照を不可にする場合と、編集が帳票レイアウトRL2のコンポーネントCPの参照を不可にする場合と、に分けて説明する。
【0118】
(4-2-1)帳票レイアウトRL1のコンポーネントCPの参照を不可にする場合
編集が、帳票レイアウトRL1のコンポーネントCPの参照を不可にする場合における、情報管理システム1の詳細動作について説明する。この場合において、作成者Cは、帳票レイアウトRL1のコンポーネントCP2を削除する編集を行う。図9は、情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
【0119】
ステップS31は、ステップS21と同様である。作成者Cは、帳票レイアウトRL1を見ながら、入力装置により、コンポーネントCP2を削除する編集を入力する。受付部1121は、入力装置により、コンポーネントCP2を削除する編集を受け付ける(ステップS32)。
【0120】
判定部1122は、コンポーネントCP2を削除する編集について第3判定を行う。コンポーネントCP2を削除する編集は第1の記憶部111が記憶している不適種別に該当する。従って、判定部1122は、編集の操作種別が不適種別に該当すると判定する(ステップS33)。
【0121】
判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定したため、第4判定及び第5判定を行う。編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1は、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3を含む。従って、判定部1122は、第4判定により、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1が、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3を含むと判定する(ステップS34)。編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2は、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCPを含まない。ステップS34において、判定部1122は、第5判定により、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2が、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCPを含まないと判定する。
【0122】
判定部1122は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて、第1判定を行う。判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1が含むコンポーネントCP3の参照を不可にすると判定する(ステップS35)。また、ステップS35において、判定部1122は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて、第2判定を行う。判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2が含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。
【0123】
判定部1122が第1判定によりコンポーネントCP3の参照を不可にすると判定したため、作成部1123は、コンポーネントCP2を削除する編集を行わない。
【0124】
第1の報知部1125は、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCP3の参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3が含まれる帳票レイアウトRL1を示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる(ステップS36)。作成者Cは、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCP3の参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP2を参照するコンポーネントCP3が含まれる帳票レイアウトRL1を示す識別情報を、把握できる。
【0125】
(4-2-2)帳票レイアウトRL2のコンポーネントCPの参照を不可にする場合
編集が、帳票レイアウトRL2のコンポーネントCPの参照を不可にする場合における、情報管理システム1の詳細動作について説明する。この場合において、作成者Cは、帳票レイアウトRL1のコンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型を変更する編集を行う。図10は、情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。
【0126】
ステップS41は、ステップS21と同様である。作成者Cは、帳票レイアウトRL1を見ながら、入力装置により、コンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型を文字列に変更する編集を入力する。受付部1121は、入力装置により、コンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型を文字列に変更する編集を受け付ける(ステップS42)。
【0127】
判定部1122は、編集について第3判定を行う。コンポーネントCP4に記載できる文字、数字、記号のデータ型を変更する編集は第1の記憶部111が記憶している不適種別に該当する。従って、判定部1122は、編集の操作種別が不適種別に該当すると判定する(ステップS43)。
【0128】
判定部1122は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定したため、第4判定及び第5判定を行う。編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1は、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCPを含まない。従って、判定部1122は、第4判定により、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1が、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCPを含まないと判定する(ステップS44)。編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2は、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8を含む。ステップS44において、判定部1122は、第5判定により、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2が、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8を含むと判定する。
【0129】
判定部1122は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて、第1判定を行う。判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1が含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する(ステップS45)。また、ステップS45において、判定部1122は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて、第2判定を行う。判定部1122は、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL1以外の帳票レイアウトRL2が含むコンポーネントCP8の参照を不可にすると判定する。
【0130】
判定部1122が第2判定によりコンポーネントCP8の参照を不可にすると判定したため、作成部1123は、コンポーネントCP4の文字、数字、記号のデータ型を文字列に変更する編集を行わない。
【0131】
第1の報知部1125は、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCP8の参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8が含まれる帳票レイアウトRL2を示す識別情報を、第1の表示装置21に表示させる(ステップS46)。作成者Cは、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCP8の参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8を示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCP4を参照するコンポーネントCP8が含まれる帳票レイアウトRL2を示す識別情報を、把握できる。
【0132】
(5)特徴
(5-1)
情報管理システム1は、制御部を備える。制御部は、情報レイアウトが含むコンポーネントCPの編集を受け付け、第1判定と第2判定を行う。第1判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定である。第2判定は、編集を受け付けた場合、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かの判定である。
【0133】
コンポーネントCPの編集が、他のコンポーネントCPの参照を不可にする場合がある。コンポーネントCPの参照が不可になると、コンポーネントCPが表示する内容を特定できない場合がある。従って、編集が受け付けられた情報レイアウト内における整合性が確保できなくなる場合がある。また、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの間で、整合性が確保できなくなる場合がある。
【0134】
情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にするか否かと、の判定を行う。従って、情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウト内における整合性を確保できる。また、情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0135】
編集が受け付けられた情報レイアウトの全ての内容と、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトの全ての内容とを、照らし合わせて整合性を確認する場合がある。しかし、編集のたびに、全ての内容を照らし合わせることは、処理負荷のかかることである。情報管理システム1は、コンポーネントCPの参照を不可にするか否かを判定することにより、整合性を確保できる。従って、情報管理システム1は、全ての内容を照らし合わせて整合性を確保する場合に比べ、処理負荷をかけなくても、整合性を確保できる。
【0136】
(5-2)
情報管理システム1は、記憶部をさらに備える。記憶部は、コンポーネントCPの参照を不可にする編集の操作種別である不適種別を記憶する。制御部は、編集を受け付けた場合、編集の操作種別が不適種別に該当するか否かを判定する第3判定を行う。制御部は、第3判定の結果に基づいて、第1判定及び第2判定を行う。
【0137】
情報管理システム1は、不適種別に該当するか否かの判定の結果に基づいて、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0138】
また、情報管理システム1は、不適種別に該当するか否かの判定の結果に基づいて、整合性を確保できる。従って、情報管理システム1は、全ての内容を照らし合わせて整合性を確保する場合に比べ、処理負荷をかけなくても、整合性を確保できる。
【0139】
(5-3)
情報管理システム1は、制御部が、第4判定と第5判定を行う。第4判定は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かの判定である。第5判定は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かの判定である。制御部は、第4判定の結果に基づいて、第1判定を行う。制御部は、第5判定の結果に基づいて、第2判定を行う。
【0140】
情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むか否かと、の判定を行う。従って、情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0141】
(5-4)
情報管理システム1は、制御部が、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、編集を行わない。制御部は、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定した場合、及び、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定した場合、編集を行う。
【0142】
情報管理システム1は、編集が参照を不可にすると判定した場合、編集を行わない。従って、情報管理システム1は、編集による不整合を防止でき、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。また、情報管理システム1は、編集が参照を不可にしないと判定した場合、編集を行う。従って、情報管理システム1は、整合性を担保する編集を行うことができる。
【0143】
(5-5)
情報管理システム1は、制御部が、第1判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、又は、第2判定により、編集が、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定した場合、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる情報レイアウトを示す識別情報と、の少なくとも何れかを外部に報知する。
【0144】
情報管理システム1は、編集が参照を不可にすると判定した場合、編集が行われない旨と、編集がコンポーネントCPの参照を不可にする旨と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPが含まれる情報レイアウトを示す識別情報と、を外部に報知する。情報管理システム1の外部のユーザーは、参照を不可にする編集に関わる情報を把握できる。従って、情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性をより確保できる。
【0145】
(5-6)
情報管理システム1は、制御部が、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、の少なくとも何れかを、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを表示する外部の装置と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトと予め関連付けられた情報レイアウトを表示する外部の装置と、の少なくとも何れかに報知する。
【0146】
情報管理システム1は、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、を外部に報知する。情報管理システム1の外部のユーザーは、行われた編集に関わる情報を把握できる。従って、情報管理システム1は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性をより確保できる。
【0147】
(5-7)
情報管理システム1は、不適種別が、コンポーネントCPの削除と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号名称の変更と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントCPに記載できる数字の上限値の引下げ縮小と、コンポーネントCPに記載できる数字の下限値の引上げと、コンポーネントCPの型の変更と、の少なくとも何れかである。
【0148】
従って、情報管理システム1は、コンポーネントCPの削除と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号名称の変更と、コンポーネントCPに記載された文字、数字、記号の削除と、コンポーネントCPに記載できる文字、数字、記号のデータ型の変更と、コンポーネントCPに記載できる数字の上限値の引下げ縮小と、コンポーネントCPに記載できる数字の下限値の引上げと、コンポーネントCPの型の変更と、の編集を受け付けられた場合、情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保できる。
【0149】
(6)変形例
(6-1)変形例1A
(6-1-1)構成
変形例1Aにかかる情報管理システム2の構成について説明する。図11は、変形例1Aの情報管理システム2の制御ブロック図である。情報管理システム2は、第1のサーバ13と、第2のサーバ12と、を備える。第1のサーバ13は、第1の記憶部114と、第1の制御部115と、送信部113と、を有する。第1の制御部115は、受付部1121と、判定部1126と、作成部1127と、第1の記録部1124と、第1の報知部1125と、を有する。情報管理システム2の構成は、第1の記憶部114と、判定部1126と、作成部1127以外、情報管理システム1の構成と同様である。
【0150】
第1のサーバ13はコンピュータにより実現されるものである。第1のサーバ13は、制御演算装置(第1の制御部115)と記憶装置(第1の記憶部114)とを有する。図11は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロックを示している。
【0151】
第1の記憶部114は、不適種別と代替種別とを関連付けて記憶する。代替種別は、コンポーネントCPの参照を不可にしない編集の操作種別である。不適種別がコンポーネントCPの削除である場合、代替種別の例としては、コンポーネントCPの非表示などが挙げられる。
【0152】
判定部1126は、第3判定により、編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、不適種別に関連付けられた代替種別が存在するか否かを判定する。「不適種別に関連付けられた代替種別が存在するか否かの判定」を、第6判定という。
【0153】
作成部1127は、第6判定により、代替種別が存在すると判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントCPについて、代替種別による編集を行う。また、作成部1127は、第6判定により、代替種別が存在しないと判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントCPについて、編集を行わない。
【0154】
(6-1-2)動作の全体的な流れ
作成者Cが編集を行う場合における情報管理システム2の動作の全体的な流れを説明する。図12は、情報管理システム2の動作を示すフローチャートである。
【0155】
作成者Cは、第1の記憶部114が記憶している帳票レイアウトRLを開く。第1の報知部1125は、第1の記憶部114が記憶している帳票レイアウトRLを、第1の表示装置21に表示させる(ステップS51)。帳票レイアウトRLは、作成者Cに表示される。ステップS52は、ステップS2と同様である。
【0156】
判定部1126は、第3判定を行う(ステップS53)。判定部1126は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合(ステップS53:YES)、第4判定及び第5判定を行う(ステップS54)。
【0157】
判定部1126は、第4判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むと判定した場合(ステップS54:YES)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定する(ステップS55)。言い換えると、判定部1126は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて第1判定を行うことになる。
【0158】
また、ステップS55において、判定部1126は、第5判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含むと判定した場合(ステップS54:YES)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にすると判定する。言い換えると、判定部1126は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて第2判定を行うことになる。
【0159】
ステップS55の後、判定部1126は、ステップS53で該当すると判定された不適種別に関連付けられた代替種別が存在するか否かを判定する(ステップS56)。言い換えると、判定部1126は、第6判定を行うことになる。
【0160】
判定部1126が不適種別に関連付けられた代替種別が存在しないと判定した場合(ステップS56:NO)、作成部1127は、ステップS52で受け付けた編集を行わない。また、判定部1126が不適種別に関連付けられた代替種別が存在しないと判定した場合(ステップS56:NO)、ステップS6と同様のステップS57の動作が行われる。
【0161】
他方、判定部1126は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当しないと判定した場合(ステップS53:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する(ステップS58)。言い換えると、判定部1126は、第3判定の結果に基づいて、第1判定を行うことになる。
【0162】
また、ステップS58において、判定部1126は、第3判定により編集の操作種別が不適種別に該当しないと判定した場合(ステップS53:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1122は、第3判定の結果に基づいて、第2判定を行うことになる。
【0163】
また、ステップS58において、判定部1126は、第4判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含まないと判定した場合(ステップS54:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1126は、第3判定の結果及び第4判定の結果に基づいて、第1判定を行うことになる。
【0164】
また、ステップS58において、判定部1126は、第5判定により編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが、編集が受け付けられたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含まないと判定した場合(ステップS54:NO)、編集が、編集が受け付けられた帳票レイアウトRL以外の帳票レイアウトRLが含むコンポーネントCPの参照を不可にしないと判定する。言い換えると、判定部1126は、第3判定の結果及び第5判定の結果に基づいて第2判定を行うことになる。
【0165】
ステップS58の後、又は、判定部1126が不適種別に関連付けられた代替種別が存在しないと判定した場合(ステップS56:YES)、作成部1127は、ステップS52で受け付けた編集を行う(ステップS59)。ステップS60は、ステップS9と同様である。
【0166】
(6-1-3)特徴
情報管理システム2は、記憶部が、不適種別と、コンポーネントCPの参照を不可にしない編集の操作種別である代替種別と、を関連付けて記憶する。制御部は、第3判定により、編集の操作種別が不適種別に該当すると判定した場合、不適種別に関連付けられた代替種別が存在するか否かを判定する第6判定を行う。制御部は、第6判定により、代替種別が存在すると判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントCPについて、代替種別による編集を行う。制御部は、第6判定により、代替種別が存在しないと判定した場合、編集が受け付けられたコンポーネントCPについて、編集を行わない。
【0167】
情報管理システム2は、編集が不適種別に該当する場合でも、参照を不可にしない代替種別による編集を行う。従って、本情報管理システムは、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性を確保しつつ、編集を行うことができる。
【0168】
(6-2)変形例1B
(6-2-1)構成
変形例1Bにかかる情報管理システム3の構成について説明する。図13は、変形例1Bの情報管理システム3の制御ブロック図である。情報管理システム3は、第1のサーバ14と、第2のサーバ12と、を備える。第1のサーバ14は、第1の記憶部111と、第1の制御部116と、送信部113と、を有する。第1の制御部116は、受付部1121と、判定部1122と、作成部1123と、第1の記録部1124と、第1の報知部1128と、を有する。情報管理システム3の構成は、第1の報知部1128以外、情報管理システム1の構成と同様である。
【0169】
第1のサーバ14はコンピュータにより実現されるものである。第1のサーバ14は、制御演算装置(第1の制御部116)と記憶装置(第1の記憶部111)とを有する。図13は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロックを示している。
【0170】
第1の報知部1128は、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報を、編集が行われたコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLと予め関連付けられた帳票レイアウトRLを表示する第1の表示装置21に表示させてもよい。なお、第1の報知部1125は、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む帳票レイアウトRLを示す識別情報と、を第1の表示装置21に表示させなくてもよい。
【0171】
例えば、帳票レイアウトRL1のコンポーネントCP1に編集が行われたとする。帳票レイアウトRL2は、予め帳票レイアウトRL1と関連付けられたとする。第1の表示装置21が帳票レイアウトRL2を表示するとする。この場合、第1の報知部1125は、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCP1を示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCP1を含む帳票レイアウトRL1を示す識別情報を、編集が行われたコンポーネントCP1を含む帳票レイアウトRL1と予め関連付けられた帳票レイアウトRL2を表示する第1の表示装置21に表示させる。
【0172】
(6-2-2)特徴
情報管理システム3は、制御部が、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、の少なくとも何れかを、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを表示する外部の装置と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトと予め関連付けられた情報レイアウトを表示する外部の装置と、の少なくとも何れかに報知する。
【0173】
情報管理システム3は、編集を行った場合、編集が行われた旨と、編集が行われたコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照する旨と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを示す識別情報と、編集が行われたコンポーネントCPを参照するコンポーネントCPを含む情報レイアウトを示す識別情報と、を関連付けられた情報レイアウトを表示する外部にも報知する。情報管理システム3の外部のユーザーは、関連付けられた情報レイアウトが表示させられた場合でも、行われた編集に関わる情報を把握できる。従って、情報管理システム3は、編集が受け付けられた情報レイアウトと、編集が受け付けられた情報レイアウト以外の情報レイアウトとの整合性をより確保できる。
【0174】
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0175】
1 情報管理システム
2 情報管理システム
3 情報管理システム
CP コンポーネント
【先行技術文献】
【特許文献】
【0176】
【特許文献1】特開2012-216001号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13