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特開2024-113947情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024113947
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20240816BHJP
【FI】
G06Q20/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019242
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 治
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA23
5L055AA23
(57)【要約】
【課題】システムの堅確性を維持しつつ、オペレータに掛かる負担を軽減する。
【解決手段】振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得する取得部と、前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定する判定部と、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する送信制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得する取得部と、
前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定する判定部と、
前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する送信制御部と、
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込金額が閾値以下であるか否かを判定し、
前記送信制御部は、前記振込金額が前記閾値以下である場合に、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記閾値は、あらかじめ設定された限度額である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記振込先口座識別情報により識別される振込先口座への過去の最高振込金額を前記閾値として決定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記振込先口座識別情報は、金融機関名、支店名、科目および口座番号を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得することと、
前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定することと、
前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御することと、
を含む、コンピュータによって実現される情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータを、
振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得する取得部と、
前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定する判定部と、
前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する送信制御部と、
を備える情報処理装置として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関では、営業店および集中センタが連携することで振込処理が行われる。例えば、依頼人が金融機関の営業店を訪れ、依頼人が所定の振込依頼書に必要事項を記入して当該振込依頼書を窓口に提出すると、窓口の受付端末のスキャナにより振込依頼書が読み取られ、当該読み取りにより得られた振込データが集中センタに送信される。そして、集中センタにおいて振込データに基づいて仕向電文が生成され、当該仕向電文がホストに送信されることで、振込が実行される。
【0003】
さらに、振込依頼書には複数の項目が含まれており、受付端末のスキャナによって振込依頼書のイメージデータに対して文字認識が施されることによって、複数の項目それぞれに対応する文字認識結果が得られる。かかる文字認識結果も含まれた振込データが窓口の受付端末から集中センタに送信される。集中センタにおいて、1人目のオペレータは、複数の項目それぞれのイメージを目視しながら、複数の項目それぞれに対応する文字認識結果を必要に応じて修正する。文字認識結果または文字認識結果の修正結果は、エントリデータとして為替サーバに送信される。
【0004】
そして、2人目のオペレータは、項目に対応するデータをエントリデータとは別に入力する。あるいは、2人目のオペレータは、項目に対応するエントリデータを修正する。2人目のオペレータによって入力されたデータまたはエントリデータの修正結果は、ベリファイデータとして為替サーバに送信される。為替サーバにおいては、エントリデータとベリファイデータとが一致するか否かを判定する。そして、エントリデータと不一致であるベリファイデータがある場合には、3人目のオペレータによってエントリデータと不一致であるベリファイデータに対する承認または差し戻しがなされる。
【0005】
特許文献1には、エントリデータとベリファイデータとが一致しても、振込金額が所定の金額以上である場合には(すなわち、振込データに係る取引が高額取引である場合には)、振込実行前に3人目のオペレータがベリファイデータを確認する技術が開示されている。かかる技術では、承認者によってベリファイデータが承認されない限りは、振込データに基づく仕向電文がホストに送信されないため、システムの堅確性が保たれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013-156891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、エントリデータとベリファイデータとが一致している場合、かつ、振込の種類が高額振込である場合には、必ず3人目のオペレータがベリファイデータを確認しなければならないとすると、3人目のオペレータに掛かる負担が大きくなってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、システムの堅確性を維持しつつ、オペレータに掛かる負担を軽減することが可能な、新規かつ改良された技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得する取得部と、前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定する判定部と、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する送信制御部と、を備える、情報処理装置が提供される。
【0010】
前記判定部は、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込金額が閾値以下であるか否かを判定し、前記送信制御部は、前記振込金額が前記閾値以下である場合に、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御してもよい。
【0011】
前記閾値は、あらかじめ設定された限度額であってもよい。
【0012】
前記判定部は、前記振込先口座識別情報により識別される振込先口座への過去の最高振込金額を前記閾値として決定してもよい。
【0013】
前記振込先口座識別情報は、金融機関名、支店名、科目および口座番号を含んでもよい。
【0014】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得することと、前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定することと、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御することと、を含む、コンピュータによって実現される情報処理装置が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために本発明の別の観点によれば、コンピュータを、振込依頼に係る複数の項目それぞれに対応するエントリデータと、前記複数の項目それぞれに対応するベリファイデータとを取得する取得部と、前記エントリデータと前記ベリファイデータとが一致する場合に、前記ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する第1の口座名義人名をホストから取得し、第1の口座名義人名と、前記ベリファイデータに含まれる第2の口座名義人名とが一致するか否かを判定する判定部と、前記第1の口座名義人名と前記第2の口座名義人名とが一致することに基づいて、前記ホストへの前記ベリファイデータの送信を制御する送信制御部と、を備える情報処理装置として機能させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0016】
以上説明した本発明によれば、振込システムの堅確性を維持しつつ、オペレータに掛かる負担を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態による為替システムの構成を示す説明図である。
図2】振込依頼書40の具体例を示す説明図である。
図3】エントリ画面50の具体例を示す説明図である。
図4】ベリファイ画面の具体例を示す説明図である。
図5】承認画面の具体例を示す説明図である。
図6】本発明の実施形態による為替サーバ20の構成を示す説明図である。
図7】本発明の実施形態によるエントリ端末26の構成を示す説明図である。
図8】本発明の実施形態によるベリファイ端末27の構成を示す説明図である。
図9】本発明の実施形態による承認端末28の構成を示す説明図である。
図10】本発明の実施形態による為替システム1の全体的な動作例を示す説明図である。
図11】本発明の実施形態による為替システム1の全体的な動作例を示す説明図である。
図12】本発明の第1の実施形態に係る為替サーバ20の動作例を示すフローチャートである。
図13】本発明の第2の実施形態に係る為替サーバ20の動作例を示すフローチャートである。
図14】本発明の実施形態に係る為替サーバ20の例としての情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
<1.為替システムの概要>
本発明の実施形態は、金融機関に適用される為替システムに関する。まず、図1図5を参照し、本発明の実施形態による為替システムの概要を説明する。
【0020】
(構成)
図1は、本発明の実施形態による為替システムの構成を示す説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による為替システム1は、営業店に配置される構成、集中センタに配置される構成、およびホスト30を有する。営業店と集中センタはネットワークを介して接続されている。営業店に配置される構成は、スキャナ11および営業店端末12を含む。集中センタに配置される構成は、為替サーバ20、共通クライアント(エントリ)であるエントリ端末26、共通クライアント(ベリファイ)であるベリファイ端末27、共通クライアント(承認)である承認端末28および通信ゲートウェイ29を含む。
【0021】
スキャナ11は、書面の読み取り、および書面に記載された文字の認識を行う。例えば、スキャナ11は、振込の依頼人により必要事項が記入された振込依頼書の読み取り、および文字認識を行う。その結果、振込依頼書のイメージデータ、および振込依頼書の文字認識結果が得られる。ここで、図2を参照して振込依頼書の具体例を説明する。
【0022】
図2は、振込依頼書40の具体例を示す説明図である。図2に示したように、振込依頼書40は、複数の項目それぞれの記入欄を含む。例えば、複数の項目は、依頼人に関する各項目(例えば、依頼人電話番号、依頼人科目、依頼人口座番号、依頼人氏名など)、受取人に関する各項目(例えば、受取人氏名、振込先金融機関名、振込先支店名、振込先科目、振込先口座番号など)、および、振込金額などを含む。その他、複数の項目は、振込期日となる振込指定日などを含んでもよい。この複数の項目には、振込業務における重要項目(例えば、依頼人科目、依頼人口座番号、振込金額など)が含まれ得る。
【0023】
例えば、スキャナ11は、振込依頼書40のイメージデータに対する文字認識によって、複数の項目それぞれに対応する文字認識結果を得る。より詳細に、スキャナ11は、振込依頼書40のイメージデータの各項目の記入欄の少なくとも一部に対して文字認識を行うことによって各項目に対応する文字認識結果を得る。営業店端末12は、営業店での窓口業務に従事する行員により利用される端末である。営業店端末12は、スキャナ11により得られた振込依頼書40のイメージデータおよび各項目に対応する文字認識結果を含む振込データを集中センタに送信する。
【0024】
なお、営業店端末12は、図1に示したように例えばPC(Personal Computer)であってもよい。また、図1においてはスキャナ11と営業店端末12が別の装置である例を示したが、スキャナ11と営業店端末12の機能は1つの装置で一体的に実現されてもよい。
【0025】
為替サーバ20は、営業店端末12から送信された振込データを記憶する振込管理装置の一例である。為替サーバ20は、エントリ端末26、ベリファイ端末27および承認端末28などへの振込データの配信を管理する。例えば、為替サーバ20は、振込依頼書40のイメージデータから各項目の記入欄を切り出すことによって、各項目に対応する切り出しイメージを得る。為替サーバ20は、各項目に対応する切り出しイメージおよび文字認識結果を含んだ振込データをエントリ端末26に送信する。
【0026】
エントリ端末26は、集中センタの1人目のオペレータ(以下、「エントリ者」とも言う。)によって利用される端末である。エントリ端末26のエントリ画面には、為替サーバ20から配信された振込データに含まれる各項目に対応する切り出しイメージおよび文字認識結果が項目名に対応付けて表示される。エントリ者は、項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、その項目に対応する文字認識結果が(例えば、誤読または不読により)誤っていると判断すれば、その文字認識結果の修正操作を行う。
【0027】
図3は、エントリ画面50の具体例を示す説明図である。図3に示したように、エントリ画面50には、振込依頼書に含まれる複数の項目それぞれに対応する切り出しイメージおよび文字認識結果が表示される。例えば、切り出しイメージは、対応するイメージ表示欄に表示され、文字認識結果は、対応する項目入力欄に表示される。一例として、依頼人電話番号の切り出しイメージは、依頼人電話番号のイメージ表示欄500に表示され、依頼人電話番号の文字認識結果は、依頼人電話番号入力欄520に表示される。
【0028】
図3に示した例では、項目「依頼人名」に対応する切り出しイメージには、「オキ タロウ」と記載されているのに対し、項目「依頼人名」に対応する文字認識結果が「オギ タロワ」と誤っている。そして、エントリ者が、この文字認識結果の誤りに気付かずに、文字認識結果の修正操作を行わなかった場合を想定する。
【0029】
各項目に対応する文字認識結果または文字認識結果のエントリ者による修正結果は、(例えば、「送信」ボタンの押下に基づいて)エントリデータとして、エントリ端末26から為替サーバ20に送信され、為替サーバ20において記憶される。為替サーバ20は、各項目に対応する切り出しイメージと各項目に対応するエントリデータとを含んだ振込データをベリファイ端末27に配信する。
【0030】
ベリファイ端末27は、集中センタの2人目のオペレータ(以下、「ベリファイ者」とも言う。)によって利用される端末である。ベリファイ端末27のベリファイ画面には、為替サーバ20から配信された振込データに含まれる各項目に対応する切り出しイメージが項目名に対応付けて表示される。さらに、重要項目以外の項目に対応するエントリデータが項目名に対応付けて表示される。例えば、切り出しイメージは、対応するイメージ表示欄に表示され、重要項目以外の項目に対応するエントリデータは、対応する項目入力欄に表示される。一方、重要項目に対応する項目入力欄は、空欄にされる。
【0031】
ベリファイ者は、重要項目以外の項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、重要項目以外の項目に対応するエントリデータが誤っていると判断すれば、そのエントリデータの修正操作を行う。一方、ベリファイ者は、重要項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、重要項目に対応するデータをその重要項目に対応する項目入力欄に入力する。
【0032】
図4は、ベリファイ画面の具体例を示す説明図である。図4に示したように、ベリファイ画面60には、振込依頼書に含まれる複数の項目それぞれに対応する切り出しイメージおよびエントリデータが表示される。例えば、切り出しイメージは、対応するイメージ表示欄に表示され、エントリデータは、対応する項目入力欄に表示される。一例として、依頼人電話番号の切り出しイメージは、依頼人電話番号のイメージ表示欄500に表示され、依頼人電話番号のエントリデータは、依頼人電話番号入力欄520に表示される。
【0033】
図3に示した例では、項目「依頼人名」に対応する文字認識結果が「オギ タロワ」と誤っているにも関わらず、エントリ者が、この文字認識結果の誤りに気付かずに、文字認識結果の修正操作を行わなかった。しかし、図4に示した例では、項目「依頼人名」に対応するエントリデータ「オギ タロワ」が誤っていることにベリファイ者が気づき、項目「依頼人名」に対応するエントリデータ「オギ タロワ」を「オギ タロウ」に修正している。この例ではベリファイ者による修正結果も誤っている。
【0034】
重要項目以外の項目に対応するエントリデータまたはエントリデータの修正結果、および、重要項目に対応するベリファイ者による入力結果は、(例えば、「送信」ボタンの押下に基づいて)ベリファイデータとして、ベリファイ端末27から為替サーバ20に送信され、為替サーバ20において記憶される。為替サーバ20は、全項目に対応するエントリデータとベリファイデータとが一致するか否かを判定する。
【0035】
為替サーバ20は、エントリデータとベリファイデータとが全項目において一致する場合には、全項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に発信する。このとき、ホスト30が仕向電文の受信に基づいて振込を実行することにより、一件分の振込が完了する。
【0036】
為替サーバ20は、エントリデータとベリファイデータとの間で不一致となる項目がある場合には、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータと、データ同士が不一致である項目(不一致項目)を示す情報とを含んだ振込データを、承認端末28に配信する。その他、かかる振込データに係る取引が高額取引である場合(例えば、振込金額が所定の金額以上である場合)、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ振込データを、承認端末28に配信する。
【0037】
承認端末28は、集中センタの3人目のオペレータ(以下、「承認者」とも言う。)によって利用される端末である。承認端末28の承認画面には、為替サーバ20から配信された振込データに含まれる各項目に対応する切り出しイメージが項目名に対応付けて表示される。さらに、各項目に対応するベリファイデータが項目名に対応付けて表示される。例えば、切り出しイメージは、対応するイメージ表示欄に表示され、ベリファイデータは、対応する項目入力欄に表示される。
【0038】
承認者は、各項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、ベリファイデータが誤っている項目がないと判断すれば、承認操作を行う。一方、承認者は、各項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、ベリファイデータが誤っている項目があると判断すれば、差し戻し操作を行う。このとき、承認画面においては、エントリデータと不一致となったベリファイデータに所定の修飾が施される。これによって、承認者は、データ同士が不一致となった項目を容易に把握することができる。
【0039】
図5は、承認画面の具体例を示す説明図である。図5に示したように、承認画面70には、振込依頼書に含まれる複数の項目それぞれに対応する切り出しイメージおよびベリファイデータが表示される。例えば、切り出しイメージは、対応するイメージ表示欄に表示され、ベリファイデータは、対応する項目入力欄に表示される。一例として、依頼人電話番号の切り出しイメージは、依頼人電話番号のイメージ表示欄500に表示され、依頼人電話番号のベリファイデータは、依頼人電話番号入力欄520に表示される。
【0040】
上記した例では、項目「依頼人名」に対応するエントリデータとベリファイデータとが不一致である(図3および図4)。そこで、承認画面70においては、データ同士が不一致となった項目「依頼人名」に対応するベリファイデータ「オギ タロウ」に所定の修飾530(例えば、文字色を赤くする修飾など)が施されている。これによって、承認者は、データ同士が不一致となった項目に気づきやすくなる。
【0041】
一例として、承認者は、項目「依頼人名」に対応する切り出しイメージを目視しながら、ベリファイデータ「オギ タロウ」が正しいと判断すれば、(例えば、「承認」ボタンの押下により)承認操作を行う。一方、承認者は、ベリファイデータ「オギ タロウ」が誤っていると判断すれば、(例えば、「差し戻し」ボタンの押下により)差し戻し操作を行う。
【0042】
(背景)
近年、エントリデータとベリファイデータとが一致しても、振込金額が所定の金額以上である場合には(すなわち、振込の種類が高額振込である場合には)、振込実行前に承認者がベリファイデータを確認する技術が知られている。かかる技術では、承認者によってベリファイデータが承認されない限りは、振込データに基づく仕向電文がホストに送信されないため、振込システムとしての堅確性が保たれる。
【0043】
しかしながら、エントリデータとベリファイデータとが一致している場合、かつ、振込の種類が高額振込である場合には、必ず3人目のオペレータがベリファイデータを確認しなければならないとすると、3人目のオペレータに掛かる負担が大きくなってしまう。
【0044】
そこで、本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態による為替システムを創作するに至った。本発明の実施形態は、為替システムの堅確性を維持しつつ、オペレータに掛かる負担を軽減することが可能である。以下、このような本発明の実施形態による為替システムに関する構成および動作を順次詳細に説明する。
【0045】
以上、本発明の実施形態による為替システムの概要について説明した。
【0046】
<2.為替サーバの構成>
図6は、本発明の実施形態による為替サーバ20の構成を示す説明図である。図6に示したように、為替サーバ20は、制御部220、記憶部230および通信部240を有する。
【0047】
制御部220は、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶部230により記憶されているプログラムがCPUによりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部220は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0048】
ここで、図6に示されるように、制御部220は、取得部221、処理部222および送信制御部223を備える。制御部220が有する、これらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0049】
記憶部230は、制御部220を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部230は、制御部220の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0050】
通信部240は、通信インタフェースによって構成され、ネットワークを介して営業店の営業店端末12と通信を行う。さらに、通信部240は、集中センタ内のネットワークを介して他の端末(エントリ端末26、ベリファイ端末27および承認端末28)それぞれと通信を行う。
【0051】
以上、本発明の実施形態による為替サーバ20の構成を説明した。
【0052】
<3.エントリ端末の構成>
図7は、本発明の実施形態によるエントリ端末26の構成を示す説明図である。図7に示したように、エントリ端末26は、入力部261、制御部262、記憶部266、通信部267および表示部268を有する。
【0053】
入力部261は、エントリ者による操作を受け付ける。本発明の実施形態では、入力部261がマウスおよびキーボードである場合を主に想定する。しかし、入力部261の種類は限定されない。例えば、入力部261は、タッチパネルであってもよいし、電子ペンであってもよいし、他の入力装置であってもよい。
【0054】
制御部262は、CPUなどを含み、記憶部266により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部262は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0055】
ここで、図7に示されるように、制御部262は、取得部263、処理部264および出力制御部265を備える。制御部262が有する、これらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0056】
記憶部266は、制御部262を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部266は、制御部262の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0057】
通信部267は、通信インタフェースによって構成され、集中センタ内のネットワークを介して、為替サーバ20および他の端末(ベリファイ端末27および承認端末28)それぞれと通信を行う。
【0058】
表示部268は、制御部262による制御に従って各種情報の表示を行う機能を有する。例えば、表示部268は、エントリ画面を表示することが可能である。ここで、表示部268の形態は特に限定されない。例えば、表示部268は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってもよい。
【0059】
以上、本発明の実施形態によるエントリ端末26の構成を説明した。
【0060】
<4.ベリファイ端末の構成>
図8は、本発明の実施形態によるベリファイ端末27の構成を示す説明図である。図8に示したように、ベリファイ端末27は、入力部271、制御部272、記憶部276、通信部277および表示部278を有する。
【0061】
入力部271は、ベリファイ者による操作を受け付ける。本発明の実施形態では、入力部271がマウスおよびキーボードである場合を主に想定する。しかし、入力部271の種類は限定されない。例えば、入力部271は、タッチパネルであってもよいし、電子ペンであってもよいし、他の入力装置であってもよい。
【0062】
制御部272は、CPUなどを含み、記憶部276により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部272は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0063】
ここで、図8に示されるように、制御部272は、取得部273、処理部274および出力制御部275を備える。制御部272が有する、これらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0064】
記憶部276は、制御部272を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部276は、制御部272の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0065】
通信部277は、通信インタフェースによって構成され、集中センタ内のネットワークを介して、為替サーバ20および他の端末(エントリ端末26および承認端末28)それぞれと通信を行う。
【0066】
表示部278は、制御部272による制御に従って各種情報の表示を行う機能を有する。例えば、表示部278は、ベリファイ画面を表示することが可能である。ここで、表示部278の形態は特に限定されない。例えば、表示部278は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってもよい。
【0067】
以上、本発明の実施形態によるベリファイ端末27の構成を説明した。
【0068】
<5.承認端末の構成>
図9は、本発明の実施形態による承認端末28の構成を示す説明図である。図9に示したように、承認端末28は、入力部281、制御部282、記憶部286、通信部287および表示部288を有する。
【0069】
入力部281は、承認者による操作を受け付ける。本発明の実施形態では、入力部281がマウスおよびキーボードである場合を主に想定する。しかし、入力部281の種類は限定されない。例えば、入力部281は、タッチパネルであってもよいし、電子ペンであってもよいし、他の入力装置であってもよい。
【0070】
制御部282は、CPUなどを含み、記憶部286により記憶されているプログラムがCPUによりRAMに展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、制御部282は、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。
【0071】
ここで、図9に示されるように、制御部282は、取得部283、処理部284および出力制御部285を備える。制御部282が有する、これらの各機能部の詳細については、後に説明する。
【0072】
記憶部286は、制御部282を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部286は、制御部282の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。例えば、記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。
【0073】
通信部287は、通信インタフェースによって構成され、集中センタ内のネットワーク(図示しない)を介して、為替サーバ20および他の端末(エントリ端末26およびベリファイ端末27)それぞれと通信を行う。
【0074】
表示部288は、制御部282による制御に従って各種情報の表示を行う機能を有する。例えば、表示部288は、承認画面を表示することが可能である。ここで、表示部288の形態は特に限定されない。例えば、表示部288は、液晶ディスプレイ(LCD)装置であってもよいし、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置であってもよいし、ランプなどの表示装置であってもよい。
【0075】
以上、本発明の実施形態による承認端末28の構成を説明した。
【0076】
<6.全体的な動作>
続いて、図10および図11を参照し、為替システム1の全体的な動作例について説明する。
【0077】
図10および図11は、本発明の実施形態による為替システム1の全体的な動作例を示す説明図である。依頼人が営業店に訪れて、依頼人が所定の振込依頼書40に必要事項を記入して当該振込依頼書40を窓口に提出すると、行員がスキャナ11に振込依頼書40を読み取らせる。
【0078】
スキャナ11は、振込依頼書40を読み取ることによってイメージデータを得る。さらに、スキャナ11は、振込依頼書40のイメージデータに対する文字認識によって、複数の項目それぞれに対応する文字認識結果を得る。より詳細に、スキャナ11は、振込依頼書40のイメージデータの各項目の記入欄の少なくとも一部に対して文字認識を行うことによって各項目に対応する文字認識結果を得る。営業店端末12は、スキャナ11により得られた振込依頼書40のイメージデータおよび各項目に対応する文字認識結果を含む振込データを為替サーバ20に送信する(S11)。
【0079】
為替サーバ20においては、通信部240によって受信された振込データが取得部221によって取得される。処理部222は、振込データに含まれる振込依頼書40のイメージデータを記憶部230に記憶させるとともに、イメージデータから各項目の記入欄を切り出すことによって、各項目に対応する切り出しイメージを生成する(S12)。処理部222は、各項目に対応する切り出しイメージを記憶部230に記憶させる。そして、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよび文字認識結果を含んだ振込データをエントリ端末26に送信するように通信部240を制御する(S13)。
【0080】
エントリ端末26においては、通信部267によって受信された振込データが取得部263によって取得される。出力制御部265は、振込データに基づいて、複数の項目それぞれに対応する切り出しイメージおよび文字認識結果を含んだエントリ画面50を表示するように表示部268を制御する(S14)。例えば、切り出しイメージは、エントリ画面50において対応するイメージ表示欄に表示され、文字認識結果は、エントリ画面50において対応する項目入力欄に表示される。
【0081】
エントリ者は、項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、その項目に対応する文字認識結果が(例えば、誤読または不読により)誤っていると判断すれば、入力部261に対してその文字認識結果の修正操作を入力する。文字認識結果の修正操作は、入力部261によって受け付けられ(S15)、取得部263によって取得される。処理部264は、修正操作に従って文字認識結果を修正する。
【0082】
例えば、エントリ者によってエントリ画面50の「送信」ボタンが押下されると、出力制御部265は、各項目に対応する文字認識結果または文字認識結果のエントリ者による修正結果を、各項目に対応するエントリデータとして、為替サーバ20に送信するように通信部267を制御する(S16)。
【0083】
為替サーバ20においては、通信部240によって受信された各項目に対応するエントリデータが取得部221によって取得されると、処理部222は、各項目に対応するエントリデータを記憶部230に記憶させる。そして、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよび各項目に対応するエントリデータを含んだ振込データをベリファイ端末27に送信するように通信部240を制御する(S17)。
【0084】
ベリファイ端末27においては、通信部277によって受信された振込データが取得部273によって取得される。出力制御部275は、振込データに基づいて、複数の項目それぞれに対応する切り出しイメージおよび重要項目以外の項目に対応するエントリデータを含んだベリファイ画面60を表示するように表示部278を制御する(S18)。例えば、切り出しイメージは、ベリファイ画面60において対応するイメージ表示欄に表示され、重要項目以外の項目に対応するエントリデータは、対応する項目入力欄に表示される。一方、重要項目に対応する項目入力欄は、空欄にされる。
【0085】
ベリファイ者は、重要項目以外の項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、重要項目以外の項目に対応するエントリデータが誤っていると判断すれば、入力部271に対してそのエントリデータの修正操作を入力する。一方、ベリファイ者は、重要項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、重要項目に対応するデータをその重要項目に対応する項目入力欄に入力する。重要項目に対応するデータの入力およびエントリデータの修正操作は、入力部271によって受け付けられ(S19)、取得部273によって取得される。処理部274は、修正操作に従ってエントリデータを修正する。
【0086】
例えば、ベリファイ者によってベリファイ画面60の「送信」ボタンが押下されると、出力制御部265は、重要項目以外の項目に対応するエントリデータまたはエントリデータの修正結果、および、重要項目に対応するベリファイ者による入力結果を、各項目に対応するベリファイデータとして、為替サーバ20に送信するように通信部277を制御する(S20)。
【0087】
為替サーバ20においては、通信部240によって受信された各項目に対応するベリファイデータが取得部221によって取得されると、処理部222は、各項目に対応するベリファイデータを記憶部230に記憶させる。続いて、処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致するか否かを判定する(S31)。
【0088】
送信制御部223は、処理部222によって全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致すると判定された場合には(S31において「YES」)、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に送信するように通信部240を制御する(S32)。このとき、ホスト30は、仕向電文の受信に基づいて振込を実行することにより、一件分の振込が完了する。
【0089】
なお、図11には示されていないが、処理部222によって、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致すると判定された場合であっても、処理部222によって、振込データに係る取引が高額取引であると判定された場合(例えば、振込金額が所定の金額以上である場合)、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ振込データを、承認端末28に送信するように通信部240を制御してもよい。
【0090】
一方、処理部222によって、エントリデータとベリファイデータとの間で不一致となる項目があると判定された場合には(S31において「NO」)、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ振込データを、承認端末28に送信するように通信部240を制御する(S33)。
【0091】
承認端末28においては、通信部287によって受信された振込データが取得部283によって取得される。出力制御部285は、振込データに基づいて、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ承認画面を表示するように表示部288を制御する(S34)。
【0092】
承認者は、各項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、各項目に対応するベリファイデータが正しいと判断すれば、入力部281に対して承認操作を行う。一例として、承認操作は、「承認」ボタンの押下であってよい。
【0093】
一方、承認者は、各項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、ベリファイデータが誤っている項目があると判断すれば、入力部281に対して差し戻し操作を入力する。一例として、差し戻し操作は、「差し戻し」ボタンの押下であってよい。
【0094】
承認者によって入力された操作は、入力部281によって受け付けられ(S35)、取得部283によって取得される。出力制御部285は、承認者によって入力された操作を為替サーバ20に送信するように通信部287を制御する(S36)。
【0095】
為替サーバ20においては、通信部240によって受信された承認者によって入力された操作が取得部221によって取得されると、処理部222は、承認者によって入力された操作が差し戻し操作であるか否かを判定する(S37)。処理部222によって承認者によって入力された操作が承認操作であると判定された場合には(S37において「NO」)、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に送信するように通信部240を制御する(S38)。このとき、ホスト30は、仕向電文の受信に基づいて振込を実行することにより、一件分の振込が完了する。
【0096】
一方、処理部222によって承認者によって入力された操作が差し戻し操作であると判定された場合には(S37において「YES」)、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ振込データを、ベリファイ端末27に送信するように通信部240を制御する(S39)。
【0097】
ベリファイ端末27においては、通信部277によって受信された振込データが取得部273によって取得される。出力制御部275は、振込データに基づいて、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ差し戻し後のベリファイ画面を表示するように表示部278を制御する(S40)。
【0098】
ベリファイ者は、各項目に対応する切り出しイメージを目視しながら、ベリファイデータが誤っている項目があると判断すれば、入力部271に対してそのベリファイデータの修正操作を入力する。ベリファイデータの修正操作は、入力部271によって受け付けられ(S41)、取得部273によって取得される。処理部274は、修正操作に従ってベリファイデータを修正する。
【0099】
例えば、ベリファイ者によって差し戻し後のベリファイ画面の「送信」ボタンが押下されると、出力制御部265は、各項目に対応するベリファイデータまたはベリファイデータの修正結果を、為替サーバ20に送信するように通信部277を制御する(S42)。
【0100】
為替サーバ20においては、通信部240によって受信された各項目に対応するベリファイデータまたはベリファイデータの修正結果が取得部221によって取得されると、処理部222は、各項目に対応するベリファイデータまたはベリファイデータの修正結果によって、記憶部230に記憶されている各項目に対応するベリファイデータを更新する。そして、各項目に対応するベリファイデータが更新後のベリファイデータに置き換えられた上で、S33が再度実行される。
【0101】
以上、本発明の実施形態による為替システム1の全体的な動作例を説明した。
【0102】
<7.第1の実施形態>
続いて、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0103】
(動作)
本発明の第1の実施形態に係る為替システム1の詳細な動作例について説明する。S16(図10)に示したように、為替サーバ20において、取得部221は、通信部240によって受信された各項目に対応するエントリデータを取得する。さらに、S20(図10)に示したように、取得部221は、通信部240によって受信された各項目に対応するベリファイデータを取得する。
【0104】
S31(図11)に示したように、処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致するか否かを判定する。ここで、ホスト30には、振込先口座を識別するための情報である振込先口座識別情報と口座名義人名(第1の口座名義人名)とが対応付けられて記憶されている。
【0105】
そこで、本発明の第1の実施形態において、処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合に、ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する口座名義人名(第1の口座名義人名)をホスト30から取得する。例えば、ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報は、ベリファイデータのうち振込先口座識別情報に対応する文字認識結果または修正結果であってよい。そして、処理部222は、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致するか否かを判定する。例えば、ベリファイデータに含まれる口座名義人名は、ベリファイデータのうち項目「受取人氏名」に対応する文字認識結果または修正結果であってよい。
【0106】
送信制御部223は、ホスト30から取得された口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合には、S32(図11)に示したように、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に送信するように通信部240を制御する。
【0107】
これによって、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致しても、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致しない限りは、仕向電文がホスト30に送信されないため、システムの堅確性が保たれる。
【0108】
さらに、本発明の第1の実施形態において、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合、かつ、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合には、承認者によるベリファイデータの承認を要することなく、仕向電文がホスト30に送信されてよい。これにより、システムの堅確性を維持しつつ、承認者に掛かる負担を軽減することが可能となる。
【0109】
ここで、振込先口座識別情報は、振込先口座を識別するための情報であれば、具体的にどのような情報を含んでもよい。一例として、振込先口座識別情報が、振込先金融機関名、振込先支店名、振込先科目および振込先口座番号を含んでもよい。
【0110】
処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合、かつ、ホスト30から取得した口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合に、ベリファイデータに含まれる振込金額が閾値以下であるか否かをさらに判定してもよい。例えば、ベリファイデータに含まれる振込金額は、ベリファイデータのうち項目「振込金額」に対応する文字認識結果または修正結果であってよい。そして、送信制御部223は、振込金額が閾値以下である場合に、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に送信するように通信部240を制御してもよい。
【0111】
これによって、システムの堅確性をさらに向上させるとともに、承認者に掛かる負担をさらに軽減することが可能となる。なお、本発明の第1の実施形態においては、振込金額と比較される閾値が、あらかじめ振込限度額として設定され、記憶部230に記憶されている場合を主に想定する。すなわち、処理部222は、記憶部230に記憶されている閾値を取得して、取得した閾値と振込金額とを比較する。
【0112】
図12を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る為替サーバ20の動作例について整理する。図12は、本発明の第1の実施形態に係る為替サーバ20の動作例を示すフローチャートである。為替サーバ20において、取得部221は、通信部240によって受信された各項目に対応するエントリデータを取得する。さらに、取得部221は、通信部240によって受信された各項目に対応するベリファイデータを取得する。
【0113】
処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致するか否かを判定する(S31)。エントリデータとベリファイデータとの間で不一致となる項目があると判定された場合には(S31において「NO」)、S33に動作が移行される。
【0114】
一方、処理部222は、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合に(S31において「YES」)、ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報に対応する口座名義人名をホスト30から取得する(S311)。そして、処理部222は、ベリファイデータに含まれる口座名義人名と、ホスト30から取得した口座名義人名とを比較する(S312)。
【0115】
ホスト30から取得された口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致しない場合には(S313において「NO」)、S33に動作が移行される。一方、処理部222は、ホスト30から取得された口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合には(S313において「YES」)、あらかじめ設定された振込限度額を閾値として記憶部230から取得する(S314)。
【0116】
続いて、処理部222は、取得した閾値と振込金額とを比較する。処理部222によって振込金額が閾値を上回ると判定された場合には(S315において「NO」)、S33に動作が移行される。一方、送信制御部223は、処理部222によって振込金額が閾値以下であると判定された場合には(S315において「YES」)、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文を、通信ゲートウェイ29を介してホスト30に送信するように通信部240を制御する(S32)。
【0117】
S33に動作が移行された場合には、送信制御部223は、各項目に対応する切り出しイメージおよびベリファイデータを含んだ振込データを、承認端末28に送信するように通信部240を制御する(S33)。
【0118】
以上、本発明の第1の実施形態に係る為替システム1の詳細な動作例について説明した。
【0119】
(効果)
本発明の第1の実施形態によれば、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致しても、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致しない限りは、仕向電文がホスト30に送信されないため、システムの堅確性が保たれる。
【0120】
さらに、本発明の第1の実施形態において、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合、かつ、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合には、承認者によるベリファイデータの承認を要することなく、仕向電文がホスト30に送信される。これにより、システムの堅確性を維持しつつ、承認者に掛かる負担を軽減することが可能となる。
【0121】
また、本発明の第1の実施形態において、全項目においてエントリデータとベリファイデータとが一致する場合、かつ、ホスト30から取得した口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合に、ベリファイデータに含まれる振込金額が閾値以下であるか否かがさらに判定されてもよい。そして、振込金額が閾値以下である場合に、各項目に対応するベリファイデータ(またはエントリデータ)を含んだ仕向電文がホスト30に送信されてもよい。
【0122】
これによって、システムの堅確性をさらに向上させるとともに、承認者に掛かる負担をさらに軽減することが可能となる。
【0123】
(変形例)
上記では、為替サーバ20によって、エントリデータとベリファイデータとが一致するか否かの判定、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致するか否かの判定、振込金額が閾値以下であるか否かの判定が行われる例を主に説明した。しかし、これらの判定の一部または全部は、他の端末(例えば、ベリファイ端末27など)によって行われてもよい。
【0124】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
【0125】
<8.第2の実施形態>
続いて、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0126】
(動作)
本発明の第1の実施形態においては、振込金額と比較される閾値が固定値である場合を主に説明した。しかし、振込金額は振込先口座ごとに異なることが想定される。そこで、本発明の第2の実施形態においては、処理部222が、振込先口座への過去の最高振込金額を振込先口座ごとに記憶部230に記憶させておく場合を想定する。例えば、処理部222は、ホスト30へ仕向電文を発信する度に、記憶部230に記憶された振込先口座に関連付けられた過去の最高振込金額を参照する。そして、処理部222は、発信した仕向電文の振込データの振込金額が、参照した過去の最高振込金額を上回る場合に、振込先口座に関連付けられた過去の最高振込金額を、発信した仕向電文の振込データの振込金額で更新する。このようにして、過去の最高振込金額が記憶部230に記憶される。
【0127】
そして、処理部222は、ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報により識別される振込先口座への過去の最高振込金額を閾値として決定する。これによって、振込金額の妥当性が担保されるようになるため、承認者に掛かる負担がさらに軽減されることが期待される。なお、振込が一度もされていない振込先口座への過去の最高振込金額としては、初期値が用いられる。
【0128】
図13を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る為替サーバ20の動作例について整理する。図13は、本発明の第2の実施形態に係る為替サーバ20の動作例を示すフローチャートである。図13に示されるように、S31、S311~S313が実行されるが、これらは、図12を参照しながら説明した、S31、S311~S313と同様に実行される。
【0129】
処理部222は、ホスト30から取得された口座名義人名とベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致する場合には(S313において「YES」)、ベリファイデータに含まれる振込先口座識別情報により識別される振込先口座への過去の最高振込金額を閾値として記憶部230から取得する(S316)。
【0130】
続いて、S315が実行され、S32またはS33が実行されるが、これらは、図12を参照しながら説明した、S315、S32またはS33と同様に実行される。
【0131】
以上、本発明の第2の実施形態に係る為替システム1の詳細な動作例について説明した。
【0132】
(効果)
本発明の第2の実施形態によれば、本発明の第1の実施形態と同様に、システムの堅確性を維持しつつ、承認者に掛かる負担を軽減することが可能となる。特に、本発明の第2の実施形態によれば、振込金額と比較される閾値として、振込先口座ごとの過去の最高振込金額が閾値として用いられるため、承認者によるベリファイデータの承認を要する機会をさらに減らすことができ、承認者に掛かる負担をさらに軽減することが可能になる。
【0133】
(変形例)
上記では、為替サーバ20によって、エントリデータとベリファイデータとが一致するか否かの判定、ホスト30から取得した口座名義人名と、ベリファイデータに含まれる口座名義人名とが一致するか否かの判定、振込金額が閾値以下であるか否かの判定が行われる例を主に説明した。しかし、本発明の第2の実施形態においても、本発明の第1の実施形態と同様に、これらの判定の一部または全部は、他の端末(例えば、ベリファイ端末27など)によって行われてもよい。
【0134】
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
【0135】
<9.ハードウェア構成>
続いて、本発明の実施形態に係る為替サーバ20のハードウェア構成例について説明する。以下では、本発明の実施形態に係る為替サーバ20のハードウェア構成例として、情報処理装置900のハードウェア構成例について説明する。エントリ端末26、ベリファイ端末27および承認端末28それぞれのハードウェア構成も、為替サーバ20のハードウェア構成と同様に実現され得る。
【0136】
なお、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成例は、エントリ端末26、ベリファイ端末27、承認端末28および為替サーバ20それぞれのハードウェア構成の一例に過ぎない。したがって、エントリ端末26、ベリファイ端末27、承認端末28および為替サーバ20それぞれのハードウェア構成は、以下に説明する情報処理装置900のハードウェア構成から不要な構成が削除されてもよいし、新たな構成が追加されてもよい。
【0137】
図14は、本発明の実施形態に係る為替サーバ20の例としての情報処理装置900のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力装置908と、出力装置909と、ストレージ装置910と、通信装置911と、を備える。
【0138】
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。
【0139】
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
【0140】
入力装置908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチおよびレバー等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力装置908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0141】
出力装置909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。
【0142】
ストレージ装置910は、データ格納用の装置である。ストレージ装置910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。ストレージ装置910は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。このストレージ装置910は、ハードディスクを駆動し、CPU901が実行するプログラムや各種データを格納する。
【0143】
通信装置911は、例えば、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。また、通信装置911は、無線通信または有線通信のどちらに対応してもよい。
【0144】
以上、本発明の実施形態に係る為替サーバ20の例としての情報処理装置900のハードウェア構成例について説明した。
【0145】
<10.むすび>
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0146】
上記では、依頼人から提出された振込依頼書が窓口の受付端末のスキャナによって読み取られ、当該読み取りにより得られた振込データが集中センタに送信される例を説明した。しかし、依頼人は、振込データが記録された記録媒体を窓口に提出してもよい。このとき、窓口の受付端末に別途設けられた読取装置によって記録媒体から振込データが読み取られ、読み取られた振込データが集中センタに送信されてもよい。例えば、前記記録媒体はフロッピーディスクであってもよい。
【0147】
例えば、上記では、金融機関向けの為替システムに本発明の実施形態が適用される例を説明したが、エントリ者とベリファイ者がデータを確定し、確定されたデータを承認者が承認する他のシステム全般にも本発明の実施形態を適用可能である。
【0148】
また、本明細書の為替システムの処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、為替システムの処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【符号の説明】
【0149】
1 為替システム
20 為替サーバ
221 取得部
222 処理部
223 送信制御部
26 エントリ端末
263 取得部
264 処理部
265 出力制御部
27 ベリファイ端末
273 取得部
274 処理部
275 出力制御部
28 承認端末
283 取得部
284 処理部
285 出力制御部
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図14