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特開2024-11397情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011397
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 7/00 20060101AFI20240118BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240118BHJP
【FI】
G09B7/00
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113342
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100209048
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 元嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】高木 辰徳
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
【Fターム(参考)】
2C028BC01
2C028BD01
5L049CC34
(57)【要約】
【課題】少なくとも他の解答者を考慮した問題を出題できる情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得する取得部と、問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、抽出された問題の情報をユーザに出力する出力部とを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得する取得部と、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、
抽出された前記問題の情報を出力する出力部と、
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
ユーザの指示を受けて抽出された問題を少なくとも含むテストを実施するテスト部をさらに具備する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記正答率は、前記解答者の属性別に集計されており、
ユーザからの属性の指定を受け付ける受付部をさらに具備し、
前記抽出部は、前記ユーザによって指定された属性の正答率に基づいて問題を抽出する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記属性は、前記解答者の学年であり、
前記受付部は、予め登録されている前記ユーザの現在の学年をユーザからの属性の指定として受け付ける請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記抽出部は、ユーザが正答している問題を抽出の対象から除外する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置と、
前記問題集コンテンツを記憶する記憶部と、
を具備する電子辞書。
【請求項7】
サーバと、複数の情報処理装置と、を具備する情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記複数の情報処理装置に記憶された問題集コンテンツに基づいて実施されたテストの解答結果を含む解答情報を前記複数の情報処理装置から受信する受信部と、
前記複数の情報処理装置からの解答情報に基づき、前記問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を集計する集計部と、
前記正答率を前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つに送信する送信部と、
を具備し、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つは、
前記送信部により送信された正答率を取得する取得部と、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、
抽出された前記問題の情報を出力する出力部と、
を具備する情報処理システム。
【請求項8】
前記集計部は、一定期間の間に受信された前記複数の情報処理装置からの解答情報に基づき、前記正答率を集計する請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得することと、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出することと、
抽出された前記問題の情報を出力することと、
を具備する情報処理方法。
【請求項10】
問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得することと、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出することと、
抽出された前記問題の情報を出力することと、
をプロセッサに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子辞書等の情報処理装置は、ユーザの学習を支援するためのコンテンツとして、辞書コンテンツだけでなく、問題集コンテンツを収録し得る。問題集コンテンツによって、自身の学習の到達状況の確認が行われ得る。ここで、従来の問題集コンテンツは、ユーザが自分で解答した後で正解を確認するという自己完結型のコンテンツである。このような自己完結型のコンテンツでは、他の解答者との比較は困難である。試験対策等のように、他の解答者との比較が重要な場合もあり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2006/134986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態は、少なくとも他の解答者を考慮した問題を出題できる情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の情報処理装置は、問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得する取得部と、問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、抽出された問題の情報をユーザに出力する出力部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
実施形態は、少なくとも他の解答者を考慮した問題を出題できる情報処理装置、電子辞書、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態に係るシステムの構成の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るシステムの詳細な構成の示す図である。
図3図3は、解答結果の情報の一例について示す図である。
図4図4は、正答率の情報の一例について示す図である。
図5図5は、サーバの動作を示すフローチャートである。
図6図6は、電子辞書の動作を示すフローチャートである。
図7図7は、ユーザに対する通知表示の一例を示す図である。
図8図8は、低正答率の問題の出題画面の一例を示す図である。
図9図9は、変形例の電子辞書におけるテストの実施動作を示すフローチャートである。
図10図10は、変形例におけるユーザに対する通知表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1は、実施形態に係るシステム1の構成の一例を示す図である。システム1は、電子辞書10と、サーバ20とを含む。電子辞書10と、サーバ20とは、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。ネットワーク30は、例えばインターネットである。図1には、3台の電子辞書10が示されているが、電子辞書10の台数は3台に限定されない。
【0009】
図2は、システム1の詳細な構成を示す図である。ここで、図2では、代表して1台の電子辞書10が示されている。電子辞書10は、プロセッサ11と、ROM12と、RAM13と、ストレージ14と、入力装置15と、表示装置16と、通信装置17とを有する情報処理装置である。これらの各々は、システムバス18を介して互いに接続されている。電子辞書10は、電子辞書アプリケーションがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)、タブレット端末、スマートフォン等の電子機器であってもよい。
【0010】
プロセッサ11は、電子辞書10の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)等を含む集積回路であってよい。プロセッサ11として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPU(Graphic Processing unit)等が用いられてもよい。プロセッサ11は、ストレージ14に記憶されたテストプログラム142に従って処理を実行することによって、抽出部、出力部、テスト部、受付部として動作し得る。
【0011】
ROM12は、電子辞書10の起動プログラム等を記録している。RAM13は、プロセッサ11等のための主記憶装置である。
【0012】
ストレージ14は、記憶部として動作し得る。ストレージ14には、プロセッサ11で用いられる電子辞書制御プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。プロセッサ11は、入力装置15からの入力信号等に応じて各種プログラムを実行することで電子辞書10の動作を制御する。各種プログラムは、例えば辞書プログラム141及びテストプログラム142を含む。辞書プログラム141は、ユーザの入力に基づいて辞書コンテンツ143を検索し、検索した結果をユーザに対して提示する一連の処理を実行するためのプログラムである。テストプログラム142は、ユーザに対して問題集コンテンツ144を用いた各種のテストを実施する一連の処理を実行するためのプログラムである。辞書コンテンツ143は、英和辞書又は和英辞書といった、単語等の語句と、その発音、意味等が関連付けられて記憶されたコンテンツデータである。問題集コンテンツ144は、英単語又は英文の意味を問う問題、英単語又は英文を書かせる問題、英単語又は英文の発音を問う問題といった各種の問題と、その解答とが関連付けられて記憶されたコンテンツデータである。辞書コンテンツ143は、英語の辞書に限るものではない。辞書コンテンツ143は、英語以外の言語の辞書のコンテンツデータであってもよい。同様に、問題集コンテンツ144も、英語以外の言語の問題集のコンテンツデータであってもよい。さらには、問題集コンテンツ144は、数学等の言語以外の問題集のコンテンツデータであってもよい。
【0013】
さらに、実施形態では、ストレージ14には、正答率情報145が記憶される。正答率情報145は、サーバ20より送信される、それぞれの問題集コンテンツ144のそれぞれの問題に対する正答率の情報である。正答率情報145は、サーバ20に記憶される正答率情報243と同じ情報であってもよいし、正答率情報243の一部の情報であってもよい。正答率情報については後で詳しく説明される。
【0014】
入力装置15は、入力キー、タッチパネル等を含む。また、入力装置15は、マイクロホン等の音声入力装置を含んでいてもよい。入力装置15を介したユーザ操作に応じて、そのユーザ操作の内容を示す信号がシステムバス18を介してプロセッサ11に入力される。
【0015】
表示装置16は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等である。表示装置16は、電子辞書10に一体的に設けられていてもよいし、電子辞書10とは別に設けられていてもよい。表示装置16には、各種の画像が表示される。
【0016】
通信装置17は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置17は、受信部及び送信部として動作し得る。
【0017】
サーバ20は、プロセッサ21と、ROM22と、RAM23と、ストレージ24と、通信装置25とを有している。これらの各々は、システムバス26を介して互いに接続されている。
【0018】
プロセッサ21は、サーバ20の各種動作を制御するプロセッサである。プロセッサ21は、CPU等を含む集積回路であってよい。プロセッサ21として、CPU以外のプロセッサ、例えば、ASIC、FPGA、GPU等が用いられてもよい。プロセッサ21はサーバ制御プログラムに従って処理を実行することで、集計部として動作し得る。
【0019】
ROM22は、プロセッサ21等の動作に用いられる情報を記録している。RAM23は、プロセッサ21等の動作のための主記憶装置である。
【0020】
ストレージ24には、プロセッサ21で用いられるサーバ制御プログラム、各種演算を実行するための演算プログラム等の各種プログラム、パラメータ等が記憶されている。かた、ストレージ24には、ユーザ情報241、解答情報242及び正答率情報243が記憶されている。
【0021】
ユーザ情報241は、電子辞書10のユーザを識別するための情報である。ユーザ情報は、例えばユーザのID、電子辞書10のID、ユーザの年齢、所属している学校名、クラス名、解答済みの問題集コンテンツ144においてユーザが取得した点数等のユーザの属性を表す情報を含み得る。
【0022】
解答情報242は、サーバ20と通信できる複数の電子辞書10のそれぞれにおいて実施されたテストに対する解答者のユーザの解答結果の情報である。
【0023】
図3は、解答結果の情報の一例を示す図である。解答結果の情報は、例えば図3に示すようなテーブルとして記憶され得る。解答結果の情報は、問題集コンテンツ毎に集計される。例えば、図3は、問題集コンテンツ名「〇〇問題集」の解答結果の情報である。
【0024】
解答結果の情報は、対応する問題集コンテンツ144のそれぞれの問題に対する解答者の「解答の内容」の情報を含む。また、解答情報242は、解答に対する「正誤の情報」を含む。正誤の情報は、例えば「正答」、「誤答」、「未解答」の3つの情報の何れかを含む。「正答」は、対応する解答が正答であることを示す。「誤答」は、対応する解答が誤答であることを示す。「未解答」は、対応する問題に対する解答がないことを示す。
【0025】
正答率情報243は、それぞれの問題集コンテンツ144のそれぞれの問題に対する正答率の情報である。正答率は、それぞれの問題についての全解答者に対する正答者の割合である。
【0026】
図4は、正答率の情報の一例について示す図である。正答率の情報は、例えば図4に示すようなテーブルとして記憶され得る。正答率の情報は、問題集コンテンツ毎に集計される。例えば、図4は、問題集コンテンツ名「〇〇問題集」の正答率の情報である。
【0027】
正答率の情報は、例えば「順位」と、「設問名」と、「正答率」の項目を含む。「順位」は、正答率の低さの順位である。正答率の情報は、順位が高い順、すなわち正答率が低い順に記憶され得る。「設問名」は、対応する問題に割り当てられている設問名である。設問名に代えて、対応する問題に割り当てられたID等が用いられてもよい。「正答率」は、対応する問題についての全解答者に対する正答者の割合である。図4では、「正答率」は、全解答者の人数に対する正答者の人数として記憶されている。正答率は、全解答者の人数に対する正答者の人数を表す0から1の値として記憶されてもよい。
【0028】
ここで、正答率情報243は、解答者の属性別に記憶されてもよい。例えば、正答率情報243は、学年別の正答率情報、学校別の正答率情報、クラス別の正答率情報、対応する問題集コンテンツの取得点数別の正答率情報といった属性別の正答率情報を含んでいてもよい。
【0029】
通信装置25は、ネットワーク30等の外部の通信ネットワークと通信するための回路を含む。通信装置25は、受信部及び送信部として動作し得る。
【0030】
次に、システム1の動作を説明する。図5は、サーバ20の動作を示すフローチャートである。図5の処理は、サーバ20の稼働中に定期的に開始される。
【0031】
ステップS1において、サーバ20のプロセッサ21は、電子辞書10から解答情報を受けたか否かを判定する。後で説明されるが、例えば電子辞書10においてテストが実施された場合に、その結果の情報である解答情報が電子辞書10からサーバ20に送信される。ステップS1において、解答情報を受けたと判定されたときには、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、解答情報を受けたと判定されていないときには、処理はステップS3に移行する。
【0032】
ステップS2において、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた解答情報をストレージ24に記憶させる。例えば、電子辞書10から受けた解答情報と同一のユーザの同一の問題集コンテンツの解答情報がストレージ24に既に記憶されているときには、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた解答情報で元の解答情報を上書きする。一方、電子辞書10から受けた解答情報と同一のユーザの同一の問題集コンテンツの解答情報がストレージ24に記憶されていないときには、プロセッサ21は、電子辞書10から受けた解答情報を新たに記憶させる。なお、ストレージ24に記憶される解答情報242は、一定期間の経過後に消去されてもよい。勿論、ストレージ24に記憶される解答情報242は、一定期間の経過後に消去されなくてもよい。
【0033】
ステップS3において、プロセッサ21は、前回の解答情報の集計から一定期間が経過したか否かを判定する。一定期間は、1月、半年といった期間でサーバ20の管理者によって適宜に定められてよい。ステップS3において、一定期間が経過したと判定されたときには、処理はステップS4に移行する。ステップS3において、一定期間が経過したと判定されていないときには、処理はステップS1に戻る。
【0034】
ステップS4において、プロセッサ21は、解答の集計を実施する。具体的には、プロセッサ21は、例えば一定期間の間にストレージ24に記憶されたそれぞれのユーザの解答情報242を読み出し、それぞれの問題集コンテンツ144の問題毎に、解答者の数と正答者の数とを集計する。そして、プロセッサ21は、集計した解答者の数と正答者の数とによってストレージ24に記憶されている正答率情報243を更新する。
【0035】
ステップS5において、プロセッサ21は、更新した正答率情報をそれぞれの電子辞書10に送信する。その後、処理はステップS1に戻る。正答率情報の送信は、解答の集計が実施された直後に限らずに、電子辞書10と通信できる任意のタイミングで行われてよい。例えば、正答率情報の送信は、電子辞書10からの要求を受けたときに行われてもよい。また、例えば、正答率情報の送信は、電子辞書10から解答情報を受けたときに行われてもよい。さらに、電子辞書10に送信される正答率情報は、電子辞書10に記憶される正答率情報との差分の情報だけであってもよい。
【0036】
図6は、電子辞書10の動作を示すフローチャートである。ここで、図6では、電子辞書10による語句等の検索動作についての記載は省略されている。電子辞書10の語句等の検索動作は、従来の電子辞書と同様に行われ得る。
【0037】
図6の動作は、例えば電子辞書10の電源がオンされる毎に開始される。ステップS101において、電子辞書10のプロセッサ11は、サーバ20から正答率情報を受けたか否かを判定する。ステップS101において、正答率情報を受けたと判定されたときには、処理はステップS102に移行する。ステップS101において、正答率情報を受けたと判定されていないときには、処理はステップS103に移行する。
【0038】
ステップS102において、プロセッサ11は、サーバ20から受けた正答率情報によってストレージ14に記憶されている正答率情報145を更新する。
【0039】
ステップS103において、プロセッサ11は、テストを実施するか否かを判定する。例えば、電子辞書10に収録されている問題集コンテンツ144のうちの1つがユーザによって選択された場合に、テストを実施すると判定される。ステップS103において、テストを実施すると判定されたときには、処理はステップS104に移行する。ステップS103において、テストを実施すると判定されていないときには、処理はステップS101に戻る。このとき、プロセッサ11は、語句等の検索動作のための入力を受け付けることができる。
【0040】
ステップS104において、プロセッサ11は、選択された問題集コンテンツのトップ画面を表示装置16に表示する。
【0041】
ステップS105において、プロセッサ11は、選択中の問題集コンテンツの正答率情報145が更新されているか否かを判定する。ステップS105において、選択中の問題集コンテンツの正答率情報145が更新されていると判定されたときには、処理はステップS106に移行する。ステップS105において、選択中の問題集コンテンツの正答率情報145が更新されていると判定されていないときには、処理はステップS109に移行する。ここで、正答率情報145が更新されているか否かの判定において、例えば上位2位までといった予め定められた順位までの低正答率の問題の更新がない場合には、選択中の問題集コンテンツの正答率情報145が更新されていると判定されないように構成されてもよい。
【0042】
ステップS106において、プロセッサ11は、更新された低正答率の問題があることの通知表示をする。
【0043】
図7は、ユーザに対する通知表示の一例を示す図である。通知は、例えば表示装置16に表示される問題集コンテンツのトップ画面上で行われ得る。トップ画面には、例えば選択中の問題集コンテンツの名称を表す名称表示161が表示される。図7では、名称表示161によって、「〇〇問題集」が選択されていることが示されている。また、トップ画面には、テストの実施に関わる各種のボタンが配置され得る。図7では、テストボタン162が配置されている。テストボタン162は、選択中の問題集コンテンツにおける通常のテストを実施する指示を受け付けるためのボタンである。通常のテストは、例えば、問題集コンテンツに含まれるすべての問題を出題の対象にするテストである。通常のテストにおいて、ユーザの指定された問題だけが出題されてもよい。ここで、図7では、テストボタン162だけが配置されている。しかしながら、トップ画面に配置されるボタンは、テストボタン162に限らず、適宜に決められてよい。例えば、通常のテストにおいて、設問1から順に出題する指示を受け付けるためのボタン、ユーザが直前に解答中であった設問から順に出題する指示を受け付けるためのボタン、及び出題される設問をユーザが選択するための画面の表示の指示を受け付けるボタン等があってもよい。
【0044】
さらに、実施形態では、更新された低正答率の問題があるときには、通知表示のためのダイアログ163が表示される。一例のダイアログ163には、例えば正答率情報の集計期間の情報1631が表示される。また、一例のダイアログ163には、予め定められた順位、図7では2位までの設問名1632が表示される。さらに、一例のダイアログ163には、テストボタン1633が表示される。テストボタン1633は、低正答率の問題のみでのテストを実施する指示を受け付けるためのボタンである。ここで、図7では、テストボタン1633だけが配置されている。しかしながら、ダイアログ163に配置されるボタンは、テストボタン1633に限らず、適宜に決められてよい。また、ダイアログ163に表示される内容も適宜に決められてよい。
【0045】
ここで、図6の説明に戻る。ステップS107において、プロセッサ11は、低正答率の問題のみを出題するか否かを判定する。例えば、テストボタン1633が選択されたときには、低正答率の問題のみを出題すると判定される。一方、テストボタン162が選択されたときには、低正答率の問題のみを出題しないと判定される。ステップS107において、低正答率の問題のみを出題すると判定されたときには、処理はステップS108に移行する。ステップS107において、低正答率の問題のみを出題すると判定されていないときには、処理はステップS109に移行する。
【0046】
ステップS108において、プロセッサ11は、低正答率の問題のみでテストを実施する。その後、処理はステップS110に移行する。具体的には、プロセッサ11は、選択されている問題集コンテンツの正答率情報145を参照し、予め定められた低正答率の上位の問題を抽出する。そして、プロセッサ11は、抽出した問題をユーザに対して出題する。
【0047】
図8は、低正答率の問題の出題画面の一例を示す図である。出題画面には、例えば選択中の問題集コンテンツの名称を表す名称表示164が表示される。図8では、名称表示164によって、「〇〇問題集」が選択されていることが示されている。また、出題画面には、出題中の問題165が表示される。問題165は、低正答率の問題の上位から順に出題される。例えば、図7のような通知表示がされた場合には、「問20」が最初に出題される。さらに、出題画面には、解答入力欄166が表示される。解答入力欄166は、ユーザが解答を入力するための表示欄である。図8の例では、問20が選択問題であり、解答を選択するための解答ボタン1661が解答入力欄166に配置されている。解答入力欄166は、ユーザがテキストを入力できるように構成されてもよい。さらに、解答入力欄166には、次へボタン1662が配置される。次へボタン1662は、出題される問題を次の問題に遷移させる指示を受け付けるためのボタンである。低正答率の問題を出題する場合において次へボタン1662が選択された場合には、正答率が次に低い問題が出題される。例えば、図7のような通知表示がされた場合には、「問32」が出題される。
【0048】
ここで、低正答率の問題の出題画面には、「みんなが苦手な問題」といった低正答率の問題の出題画面であることをユーザに認知させるための文字列等が表示されてもよい。また、低正答率の問題の出題画面には、出題中の問題の正答率が表示されてもよい。
【0049】
低正答率の問題の出題後、ユーザからの解答の入力を受けて、プロセッサ11は、解答の正誤を判定する。そして、プロセッサ11は、解答の正誤の結果をユーザに提示する。なお、低正答率の問題のみを抽出して出題する場合には、解答の正誤の結果をユーザに提示する際にユーザの解答に対する正誤だけでなく、過去に多くあった誤答の例等が参考として提示されてもよい。
【0050】
ステップS109において、プロセッサ11は、すべての問題を対象とした通常のテストを実施する。その後、処理はステップS110に移行する。具体的には、プロセッサ11は、選択されている問題集コンテンツの設問順にユーザに対して出題する。問題の出題の動作自体は、従来の電子辞書と同様でよい。そして、ユーザからの解答の入力を受けて、プロセッサ11は、解答の正誤を判定する。そして、プロセッサ11は、解答の正誤の結果をユーザに提示する。なお、通常のテストにおいて出題される問題がユーザによって指定されてもよい。
【0051】
ステップS110において、プロセッサ11は、テストを終了するか否かを判定する。例えば、出題の対象となっているすべての問題の出題及び解答の正誤の結果をユーザに提示し終えたとき又はユーザによってテストの終了が指示されたときには、テストを終了すると判定される。ステップS110において、テストを終了すると判定されていないときには、テストの実施が継続される。一方、ステップS110において、テストを終了すると判定されたときには、処理はステップS111に移行する。
【0052】
ステップS111において、プロセッサ11は、テストの結果に基づいて解答情報を生成する。そして、プロセッサ11は、解答情報をサーバ20に送信する。その後、図6の処理は終了する。ここで、解答情報の送信は、必ずしもテストの終了時に行われる必要はない。例えば、解答情報の送信は、テスト実施日の夜といった予め決められた時刻に行われてもよいし、電子辞書10の電源がオフされる直前に行われてもよいし、電子辞書10の電源がオンされた直後に行われてもよい。
【0053】
以上説明したように実施形態によれば、電子辞書で実施されたテストの結果がサーバにおいて集計され、集計されたテストの結果に基づき、それぞれの問題集コンテンツにおけるそれぞれの問題に対する正答率が得られる。そして、それぞれの問題に対する正答率の情報に基づいて、電子辞書のユーザに対する通知が行われる。このように、実施形態では、他の解答者が苦手とする問題についての通知が行われるので、通知を受けたユーザは他の解答者との理解度の違いを認識できる。また、正答率の低い問題のみが出題されることで、ユーザは、他の解答者と確実に差を付けられる問題に集中的に取り掛かることができる。結果として、ユーザの学習効率の向上が期待される。
【0054】
[変形例]
以下、実施形態の変形例を説明する。
前述した実施形態では、情報処理装置の例として電子辞書が挙げられている。しかしながら、情報処理装置は、必ずしも電子辞書である必要はない。例えば、情報処理装置は、必ずしも単語等の検索といった辞書機能を備えていなくてもよい。また、情報処理装置は、必ずしも問題集コンテンツを記憶している必要はない。問題集コンテンツは、サーバ等から取得されてもよい。
【0055】
また、前述した実施形態では、正答率の情報は、サーバ20から取得されるものとされている。これに対し、正答率の情報は、必ずしもサーバ20から取得される必要はない。
【0056】
また、前述した実施形態では、正答率情報145が更新されているか否かの判定において、例えば上位2位までといった予め定められた順位までの低正答率の問題の更新があるかないかが判定されている。これに対し、正答率情報145が更新されているか否かの判定において、例えば閾値よりも低い低正答率の問題の更新があるかないかが判定されてもよい。
【0057】
また、前述した実施形態では、通知の後のテストボタン1633の選択によって、低正答率の問題のみが出題されるとされている。これに対し、低正答率の問題が優先して先に出題され、その後に通常の順序に従って他の問題が出題されてもよい。
【0058】
また、前述した実施形態において、低正答率の問題でテストが実施される際、ユーザの指定した属性に合わせた低正答率の問題が優先して抽出されてもよい。さらには、ユーザが過去に正答していない低正答率の問題が優先して抽出されてもよい。図9は、変形例の電子辞書10におけるテストの実施動作を示すフローチャートである。図9は、図6のステップS108に代えて行われる。
【0059】
ステップS201において、プロセッサ11は、選択されている問題集コンテンツの中からユーザが過去に正答している問題を除外する。言い換えれば、プロセッサ11は、ユーザが過去に誤答している問題又は未解答の問題を抽出する。それぞれの問題に対するユーザの正誤の情報は、例えばサーバ20に記憶されている解答情報242から取得される。電子辞書10が解答情報を記憶していてもよい。
【0060】
ステップS202において、プロセッサ11は、ユーザによって属性が指定されたか否かを判定する。図10は、変形例におけるユーザに対する通知表示の一例を示す図である。変形例における通知表示では、例えばダイアログに属性を指定するためのプルダウンメニュー1634が配置され得る。ユーザは、プルダウンメニュー1634の選択によって属性を指定し得る。属性は、例えば学年、学校、クラスといったものを含む。さらに、属性は、テストの点数といったものを含んでいてもよい。ここで、プルダウンメニュー1634には、指定された属性に応じたユーザの学年、学校名、クラス、点数の何れかが表示される。図10のプルダウンメニュー1634は、高校2年生のユーザが属性として学年を指定した場合の例である。ステップS202において、ユーザによって属性が指定されたと判定されたときには、処理はステップS203に移行する。ステップS202において、ユーザによって属性が指定されたと判定されていない、例えばプルダウンメニュー1634で「みんな」が選択されたときには、処理はステップS204に移行する。
【0061】
ステップS203において、プロセッサ11は、ユーザによって指定された属性と同じ属性の中での低正答率の問題を抽出する。その後、処理はステップS205に移行する。具体的には、プロセッサ11は、選択されている問題集コンテンツの正答率情報145のうちのユーザによって指定された属性と同じ属性の正答率情報を参照し、予め定められた低正答率の上位の問題を抽出する。例えば、ユーザによって指定された属性が学年であれば、プロセッサ11は、学年別に記録された正答率情報からユーザの学年と同じ学年の低正答率の問題を抽出する。また、ユーザによって指定された属性が取得点数であれば、プロセッサ11は、取得点数別に記録された正答率情報からユーザの取得点数と同じ取得点数の低正答率の問題を抽出する。
【0062】
ステップS204において、プロセッサ11は、属性を考慮せずに低正答率の問題を抽出する。その後、処理はステップS205に移行する。ステップS204における低正答率の問題の抽出は、ステップS108で説明したものと同様に行われ得る。
【0063】
ステップS205において、プロセッサ11は、抽出した問題でテストを実施する。その後、プロセッサ11は、図9の処理を抜ける。この場合、処理は図6のステップS110に移行する。ここで、ステップS205におけるテストの実施は、ステップS108で説明したものと同様に行われ得る。
【0064】
以上説明した変形例では、ユーザが過去に正答している問題については出題の対象から除外される。つまり、ユーザが正答していない問題又はまだ解答していない問題の中の低正答率の問題がユーザに対して出題され得る。これにより、ユーザの学習効率のさらなる向上が期待される。
【0065】
また、以上説明した変形例では、ユーザが指定した属性の正答率情報に基づいて低正答率の問題がユーザに対して出題され得る。これにより、ユーザは、特に比較したい他の解答者との理解度の違いを認識できる。
【0066】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0067】
以下に、本出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得する取得部と、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、
抽出された前記問題の情報を出力する出力部と、
を具備する情報処理装置。
[2] ユーザの指示を受けて抽出された問題を少なくとも含むテストを実施するテスト部をさらに具備する[1]に記載の情報処理装置。
[3] 前記正答率は、前記解答者の属性別に集計されており、
ユーザからの属性の指定を受け付ける受付部をさらに具備し、
前記抽出部は、前記ユーザによって指定された属性の正答率に基づいて問題を抽出する[1]に記載の情報処理装置。
[4] 前記属性は、前記解答者の学年であり、
前記受付部は、予め登録されている前記ユーザの現在の学年を前記ユーザからの属性の指定として受け付ける[3]に記載の情報処理装置。
[5]
前記抽出部は、ユーザが正答している問題を抽出の対象から除外する[1]に記載の情報処理装置。
[6] 請求項1-5の何れか1に記載の情報処理装置と、
前記問題集コンテンツを記憶する記憶部と、
を具備する電子辞書。
[7] サーバと、複数の情報処理装置と、を具備する情報処理システムであって、
前記サーバは、
前記複数の情報処理装置に記憶された問題集コンテンツに基づいて実施されたテストの解答結果を含む解答情報を前記複数の情報処理装置から受信する受信部と、
前記複数の情報処理装置からの解答情報に基づき、前記問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を集計する集計部と、
前記正答率を前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つに送信する送信部と、
を具備し、
前記複数の情報処理装置のうちの少なくとも1つは、
前記送信部により送信された正答率を取得する取得部と、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出する抽出部と、
抽出された前記問題の情報を出力する出力部と、
を具備する情報処理システム。
[8] 前記集計部は、一定期間の間に受信された前記複数の情報処理装置からの解答情報に基づき、前記正答率を集計する[7]に記載の情報処理システム。
[9] 問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得することと、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出することと、
抽出された前記問題の情報を出力することと、
を具備する情報処理方法。
[10] 問題集コンテンツのそれぞれの問題について解答した解答者の人数に対する正答者の人数の割合である正答率を取得することと、
前記問題集コンテンツのそれぞれの問題のうち、前記正答率の低い問題ほどより優先的に抽出することと、
抽出された前記問題の情報を出力することと、
をプロセッサに実行させるための情報処理プログラム。
【符号の説明】
【0068】
1 システム、10 電子辞書、11 プロセッサ、12 ROM、13 RAM、14 ストレージ、15 入力装置、16 表示装置、17 通信装置、18 システムバス、20 サーバ、21 プロセッサ、22 ROM、23 RAM、24 ストレージ、25 通信装置、26 システムバス、30 ネットワーク、141 辞書プログラム、142 テストプログラム、143 辞書コンテンツ、144 問題集コンテンツ、145 正答率情報、241 ユーザ情報、242 解答情報、243 正答率情報。
図1
図2
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図10