(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114011
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】チップ商品販売システム、プログラム、およびチップ商品販売方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240816BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0601
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019355
(22)【出願日】2023-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】523049133
【氏名又は名称】林部 高弘
(74)【代理人】
【識別番号】110002538
【氏名又は名称】弁理士法人あしたば国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】林部 高弘
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L030BB25
5L049BB25
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【解決課題】店舗で働く人の所得を向上できるとともに、店舗で働く人のモチベーションをアップして飲食店における人材を確保できるチップ商品販売システムを提供する。
【解決手段】チップ商品販売システムは、顧客端末と、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを電子マネー又はポイントで決済する決済部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備えるチップ商品販売システム。
【請求項2】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、即時になされる請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項3】
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部は、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項4】
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部は、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項5】
前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能なチップ商品登録部を備える請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項6】
前記通常商品は、店舗内で提供される飲食商品である請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項7】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になされる請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項8】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムに、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項9】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす機能を実現させる請求項8に記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する機能を実現させる請求項8に記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる機能を実現させる請求項8に記載のプログラム。
【請求項12】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能にする機能を実現させる請求項8に記載のプログラム。
【請求項13】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす機能を実現させる請求項8に記載のプログラム。
【請求項14】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する、
チップ商品販売方法。
【請求項15】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす請求項14に記載のチップ商品販売方法。
【請求項16】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項14に記載のチップ商品販売方法。
【請求項17】
前記コンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方を用いて、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力し、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる請求項14に記載のチップ商品販売方法。
【請求項18】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新する請求項14に記載のチップ商品販売方法。
【請求項19】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす請求項14に記載のチップ商品販売方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗で働く人の所得を向上するチップ商品販売システム、プログラム、およびチップ商品販売方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザの端末からテーブルの識別情報と注文情報とを送ることができる情報処理システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この情報処理システムでは、テーブルの識別情報ごとに注文情報を分析することで、ユーザの属性を判定して、ユーザへの通知情報を適宜に生成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、店舗での人手不足の問題が顕著になってきている。その理由として、店舗で働く従業員には、長時間労働かつ低賃金が強いられている。このため、若者の間で、店舗で働きたいというモチベーションが上がらない問題がある。
【0005】
従って、本発明の目的は、店舗で働く人の所得を向上できるとともに、店舗で働く人のモチベーションをアップして飲食店における人材を確保できるチップ商品販売システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、以下の本発明により解決される。すなわち、本発明(1)のチップ商品販売システムは、
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備える。
【0007】
また、本発明(2)のチップ商品販売システムは、(1)記載のチップ商品販売システムであって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、即時になされる。
【0008】
また、本発明(3)のチップ商品販売システムは、(2)記載のチップ商品販売システムであって、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部は、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する。
【0009】
また、本発明(4)のチップ商品販売システムは、(1)に記載のチップ商品販売システムであって、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品情報の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部は、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる。
【0010】
本発明(5)のチップ商品販売システムは、(1)に記載のチップ商品販売システムであって、
前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能なチップ商品登録部を備える。
【0011】
本発明(6)の配管内補修方法チップ商品販売システムは、(1)記載のチップ商品販売システムであって、
前記通常商品は、店舗内で提供される飲食商品である。
【0012】
本発明(7)の配管内補修方法チップ商品販売システムは、(1)記載のチップ商品販売システムであって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になされる。
【0013】
本発明(8)のプログラムは、
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムに、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
を実現させる。
【0014】
本発明(9)のプログラムは、(8)記載のプログラムであって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす機能を実現させる。
【0015】
本発明(10)のプログラムは、(9)記載のプログラムであって、
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する機能を実現させる。
【0016】
本発明(11)のプログラムは、(8)記載のプログラムであって、
前記コンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品情報の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる機能を実現させる。
【0017】
本発明(12)のプログラムは、(8)記載のプログラムであって、
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能にする機能を実現させる。
【0018】
本発明(13)のプログラムは、(8)記載のプログラムであって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす機能を実現させる。
【0019】
本発明(14)のチップ商品販売方法は、
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する。
【0020】
本発明(15)のチップ商品販売方法は、(14)記載のチップ商品販売方法であって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす。
【0021】
本発明(16)のチップ商品販売方法は、(15)記載のチップ商品販売方法であって、
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する。
【0022】
本発明(17)のチップ商品販売方法は、(14)記載のチップ商品販売方法であって、
前記コンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方を用いて、前記通常商品情報の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力し、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記アクセス制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる。
【0023】
本発明(18)のチップ商品販売方法は、(14)記載のチップ商品販売方法であって、
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新する。
【0024】
本発明(19)のチップ商品販売方法は、(14)記載のチップ商品販売方法であって、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、店舗で働く人の所得を向上できるとともに、店舗で働く人のモチベーションをアップして飲食店における人材を確保できるチップ商品販売システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】実施形態のチップ商品販売システムの全体構成を模式的に示す模式図である。
【
図2】
図1に示すチップ商品販売システムの顧客端末および店舗端末の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】実施形態のチップ商品販売システムを用いたチップ商品販売方法を示すフローチャートである。
【
図4】1以上のチップ商品が顧客端末に表示された状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に図面を参照しつつ本発明のチップ商品販売システム(コンピューターシステム)およびそれを用いたチップ商品販売方法、並びにチップ商品販売システム(コンピューターシステム)に各機能を実現させるプログラムについて説明する。本発明のチップ商品販売システムは、接客者の所得を向上できるだけでなく、接客者の仕事へのモチベーションを向上できるものである。
【0028】
図1~
図4を参照して、実施形態のチップ商品販売システム11(コンピューターシステム)について説明する。
【0029】
図1に示すように、チップ商品販売システム11は、店舗サブシステム12と、顧客端末13と、決済部14と、それらを接続するインターネット15と、を備える。店舗サブシステム12と、顧客端末13と、決済部14と、の間のデータのやりとりは、インターネット15を経由して、例えば、暗号化された状態でなされてもよい。
【0030】
決済部14は、一般的なサーバで構成されている。決済部14は、クレジットカード会社、電子マネーの運営会社、ポイントの管理会社等、提携先の協力会社のサーバであってよいし、自社で管理・運営するサーバであってもよい。決済部14には、決済のための各種のソフトウェアがインストールされている。決済部14は、顧客端末13や店舗サブシステム12からの種々の決済依頼に基づいて、種々の電子決済の処理を行うことができる。また、決済部14は、実際には、現金や電子マネー等の支払いを伴わず、単に接客者に対する感謝メッセージの送信(店舗端末又は接客者端末への感謝メッセージを送信)を行ってもよい。あるいは、決済部14は、チップ商品27の代金支払いの決済と、感謝メッセージの送信の両方を行ってもよい。
【0031】
店舗サブシステム12は、サーバ21と、サーバ21と電磁的な方法で接続された店舗端末22と、店舗端末22又はサーバ21と電磁的な方法で接続されたプリンター23と、必要に応じて任意に設けられ店舗端末22又はサーバ21と電磁的な方法で接続された接客者端末24と、を備える。ここで、電磁的な方法とは、LANケーブルや光ファイバー等を介した有線で接続する方法であってもよいし、無線LAN等を介した無線的な接続方法であってもよい。
【0032】
サーバ21は、例えば、CPUと、ROM・RAM・SSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置と、それらを接続する内部バスと、各部を駆動する各種のドライバICと、を内部の基板上に有する。サーバ21は、基板に接続されたHDD(ハードディスクドライブ)等の大容量記憶装置21Aを有する。サーバ21は、各種の情報を蓄積したデータベースとして機能する。
【0033】
図2に示すように、サーバ21は、大容量記憶装置21Aに、店舗が提供可能な複数の商品(料理・飲料)の画像およびその価格の集合体としての商品情報25(メニュー情報)と、店舗に備え付けられたテーブルのテーブル番号のデータに対応するテーブル情報26と、接客者へのチップとなるいくつかのチップ商品27(サンクスアイテム)の集合体としてのチップ商品情報28と、顧客の来店時の人数のデータや来店日時のデータに対応する来店情報31と、顧客が注文した商品(料理・飲料)の注文履歴およびチップ商品27の注文履歴である注文情報32と、をそれぞれ記憶している。
【0034】
顧客端末13は、顧客が個人で所有する、例えば、スマートフォンやタブレット等の携帯型情報端末で構成されている。
図2に示すように、顧客端末13は、例えば、ディスプレイで構成される第1表示部33と、第1表示部33と一体のタッチパネルとして構成される第1入力部34と、を有する。第1入力部34は、タッチパネルに限られるものではなく、キーボード等であってもよい。
【0035】
顧客端末13は、例えば、CPUと、ROM・RAM・HDD(ハードディスクドライブ)・SSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置と、それらを接続する内部バスと、各部を駆動する各種のドライバICと、ドライバICを介して接続された無線回路と、を内部の基板上に有する。記憶装置は、各種の制御プログラム(制御用ソフトウェア)を記憶している。
【0036】
顧客端末13には、店側が提供するアプリ(プログラム)をインストール可能であってもよいし、ブラウザを介して店舗の提供するホームページを第1表示部33に表示可能であってもよい。すなわち、店のテーブルには、例えば二次元コードを記載したプレート等が備え付けられており、顧客が顧客端末13のカメラで二次元コードを読み取ることで、顧客端末13にアプリをインストールしたり、ブラウザを起動して店側が提供するホームページを第1表示部33に表示したりすることができる。これによって、顧客は、入店処理をすることができる。また、顧客は、マニュアルで入店処理をすることもできる。
【0037】
顧客端末13では、アプリ(プログラム)を介して直接に、或いは、ブラウザを介して間接的に、商品取得部36により通常商品の商品情報25と1以上のチップ商品情報28とを顧客端末13に表示させる機能と、決済部14により1以上のチップ商品27のうちのいずれかの顧客からの注文情報32に基づいて接客者に対するチップ商品27の代金支払いを決済する機能と、が実現されている。同様に、顧客端末13では、アプリ(プログラム)を介して直接に、或いは、ブラウザを介して間接的に、決済部14によるチップ商品27の代金支払いの決済を、即時になす機能を実現させている。顧客端末13では、アプリ(プログラム)を介して直接に、或いは、ブラウザを介して間接的に、通知取得部35により、店舗端末22および接客者端末24の少なくとも一方に、チップ商品27の代金を接客者に支払ったことを報知する機能を実現させている。
【0038】
図2に示すように、顧客端末13は、店舗サブシステム12の店舗端末22との間で会計情報等を送受信する通知取得部35と、サーバ21上の料理および飲料の画像およびそれらの料金、すなわち飲食商品(通常商品)の商品情報25(メニュー情報)を取得する商品取得部36と、サーバ21にある注文情報32を取得する注文情報取得部37と、商品情報25(メニュー情報)を見た顧客からの注文数量の入力を第1入力部34から受けてサーバ21に対して発注する第1注文処理部38と、第1入力部34から受けた会計を承認した情報や接客者へのチップ商品27の購入を承認した情報を決済部14に送る決済処理部41と、を有する。ここで、飲食商品(通常商品)とは、店舗内で提供される料理の商品や飲料の商品を総称した商品のことをいう。商品取得部36は、サーバ21上に記憶された後述するチップ商品情報28を取得することもできる。
【0039】
店舗端末22は、例えば、タブレット等の携帯型情報端末で構成されている。店舗端末22は、例えば、厨房と客席の間にある飲食商品の提供口(カウンター)や、或いはその周辺に備え付けられていることが望ましい。
図2に示すように、店舗端末22は、ディスプレイで構成される第2表示部42と、第2表示部42と一体のタッチパネルとして構成される第2入力部43と、を有する。第2入力部43は、タッチパネルに限られるものではなく、キーボード等であってもよい。
【0040】
店舗端末22は、顧客端末13との間で会計情報等を送受信する通知処理部44と、サーバ21に記憶された飲食商品の商品情報25に対して店舗側から商品の閲覧、追加、削除、或いは差し替えの処理を加えるための商品登録部45と、サーバ21に記憶されたテーブル情報26を店舗端末に取り出したりテーブル情報26を更新したりするためのテーブル登録部46と、サーバ21に記憶されたチップ商品情報28に対して店舗側からチップ商品27の閲覧、追加、削除、或いは差し替えの処理を加えるためのチップ商品登録部48と、サーバ21に記憶された顧客の人数や日時等の来店情報31を店舗端末22に取り出したりそれらを修正したりするための来店登録部47と、サーバ21に記憶された注文情報32を店舗端末22に表示したり当該注文情報を店舗側から追加・更新したりするための第2注文処理部51と、店舗端末22から発出されるベル音やプリンター23からのレシートの印刷等によって店舗スタッフに注文情報32の更新があったことを報知する通知処理部44と、会計の計算をして決済部14に送る決済計算部52と、を有する。
【0041】
チップ商品登録部48は、顧客端末13からの1以上のチップ商品情報28の閲覧を制限(アクセス制限)するアクセス制限部を兼ねている。チップ商品登録部48は、例えば、顧客に対して最初の飲食商品の提供がなされ、最初の飲食商品の提供が完了したことの入力が店舗端末22又は接客者端末24からあった場合に、アクセス制限を解除して、顧客端末13(商品取得部36)からの1以上のチップ商品情報28の閲覧を許可することができる。
【0042】
第2注文処理部51には、飲食商品(通常商品)の注文情報32に対応する通常商品が接客者から顧客に提供されたことを入力可能である。あるいは、接客者端末24に店舗端末22と同様の第2注文処理部51を設けて、この接客者端末24の第2注文処理部51に注文情報32に対応する通常商品が接客者から顧客に提供されたことを入力可能にしてもよい。
【0043】
店舗端末22では、予めインストールされたソフトウェア(プログラム)により、飲食商品(通常商品)が接客者から顧客に提供されたことが店舗端末22および接客者端末24の少なくとも一方にあった後に、チップ商品登録部48(アクセス制限部)により上記のアクセス制限を解除して、1以上のチップ商品情報27を顧客端末13に表示させる機能を実現させている。店舗端末22では、予めインストールされたソフトウェア(プログラム)によって、チップ商品登録部48を介して接客者が1以上のチップ商品27を更新可能にする機能を実現させている。
【0044】
プリンター23は、顧客からの注文情報32を記載した伝票を印刷する一般的なプリンターである。接客者端末24は、例えば、任意に店舗サブシステム12内に組み込むことができる。接客者端末24は、例えば、店舗から接客者に対して貸与されるスマートフォン等の携帯型情報端末であってもよいし、或いは、接客者が個人所有するスマートフォン等の携帯型情報端末であってもよい。接客者端末24は、店舗の営業中に接客者端末24を接客者に携帯させてもよいし、接客者端末24を省略して店舗運営を行ってもよい。
【0045】
接客者端末24は、例えば、CPUと、ROM・RAM・HDD(ハードディスクドライブ)・SSD(ソリッドステートドライブ)等の記憶装置と、それらを接続する内部バスと、各部を駆動する各種のドライバICと、ドライバICを介して接続された無線回路と、を内部の基板上に有する。記憶装置は、各種の制御プログラム(制御用ソフトウェア)を記憶している。接客者端末24には、店舗端末と連携できる各種のソフトウェア(プログラム)がインストールされている。
【0046】
続いて、
図3を参照して、本実施形態のチップ商品販売システム11を用いたチップ商品販売方法について説明する。顧客が店舗に来店すると、テーブルに備え付けられた二次元コードを顧客が保有する顧客端末13(スマートフォン)のカメラで読み込むことで、入店処理がなされる(ステップS11)。その際、顧客端末13に対してアプリをインストールするようにしてもよいし、ブラウザを起動して店舗のホームページを顧客端末13の第1表示部33(ディスプレイ)に表示してもよい。その際、顧客は、そのテーブルに着席する人数等を入力するようにする。あるいは、顧客は、顧客端末13から店舗のホームページにアクセスして、マニュアルで入店処理を行ってもよい。
【0047】
顧客から入店処理がなされた際に、顧客端末13の注文情報取得部37は、サーバ21上の来店情報31に対して、テーブル番号と紐づけて来店者(顧客)の人数と来店日時を書き込むようにする。
【0048】
顧客端末13の商品取得部36は、入店処理の完了と同時にサーバ21の商品情報25から飲食商品(通常商品:料理や飲料)およびそれらの価格の情報を読み出して、顧客端末13に表示する。
【0049】
そして、顧客は、アプリやブラウザで表示された飲食商品の商品情報25を閲覧し、第1入力部34(タッチパネル)を介して飲食商品を選択して数量の入力し、購入処理(注文の確定)を行う(ステップS12)。それによって、顧客端末13の第1注文処理部38がサーバ21の注文情報32に注文された飲食商品の数量を書き込む。
【0050】
それによって、店舗端末22に対して飲食商品の調理指示が出される(ステップS13)。具体的には、注文情報32の更新があった場合に、サーバ21は、第2注文処理部51に対して注文情報32のうち、追加・更新された部分を送る。第2注文処理部51は、店舗端末22の第2表示部42に対して、注文情報32のうち追加・更新された部分を調理指示として表示する。さらに、通知処理部44は、調理指示があったことを、店舗端末22のスピーカーを介して、ベル音などのアラームを発出して店舗スタッフに報知する。あるいは、通知処理部44は、プリンター23を介して注文の伝票を印刷して調理指示があったことを店舗スタッフに報知する。なお、この調理指示の伝達方法は、店舗側で任意に定めることができる。すなわち、調理指示は、ベル音等のアラームの発出と伝票の印刷の両方としてもよいし、ベル音の発出のみとしてもよいし、プリンター23による伝票の印刷のみとしてもよいし、或いはそれ以外の方法(例えば、厨房に設けたディスプレイに文字情報として表示させる方法等)を用いてもよい。
【0051】
厨房では、調理指示のあった飲食商品を店舗スタッフが調理し、飲食商品を完成させる(ステップS14)。店舗スタッフは、調理指示に対して、店舗端末22の第2入力部43(タッチパネル)を介して調理の完了を店舗端末22に入力して、調理指示の消し込みの操作をする。接客者は、飲食商品を顧客に提供して、顧客への接客サービスを行う(ステップS15)。接客者は、顧客への飲食商品の提供および接客が完了した後に、店舗端末22又は接客者が保有する接客者端末24で、顧客への飲食商品の提供が完了したことを入力する(ステップS16)。この顧客への飲食商品の提供の完了の入力(ステップS16)は省略してもよく、上記の調理指示の消し込みの操作で代用してもよい。
【0052】
ステップS16の完了後、店舗端末22又は接客者端末24は、チップ商品登録部48を介して、サーバ21上に記憶しているチップ商品情報28への顧客端末13からのアクセス制限を解除する。これによって、顧客端末13は、チップ商品27を読み取り可能な状態となり、必要に応じて適宜に顧客端末13の第1表示部33にチップ商品27を表示する(ステップS17)。顧客端末13に表示されるチップ商品27(サンクスアイテム)の例を
図4に示す。顧客は、接客者の頑張りやサービスに感動したときに、顧客端末13に表示されたチップ商品27を閲覧し、それらのチップ商品27の中からを適当な金額のものを選択して、購入処理(注文の確定)をする(ステップS18)。このとき、顧客は、クレジットカードによる支払い、各種の電子マネーによる支払い、およびポイントの付与のうち、いずれかの電子的決済手段の中から、望みのものを適宜に選択して、購入処理をする。それによって、決済処理部41は、決済依頼を決済部14に送信する。顧客端末13からの決済依頼を受けると、決済部14は、決済処理を即時に行う(ステップS19)。或いは、顧客は、現金や電子マネーのやり取りではなく、金銭的な価値のやり取りが発生しない、いくつかの感謝メッセージの中から適当なものを選択して、感謝メッセージの送信の決済依頼を決済部14に送信することもできる。感謝メッセージの例としては、「がんばっているね」、「すごいね」、「感謝しています」、などが挙げられ、その内容を接客者が適宜に設定できる。あるいは、感謝メッセージを顧客が任意のメッセージを入力して送信できるものであってもよい。その場合には、決済部14は、単に感謝メッセージのみを店舗端末22又は接客者端末24に送信するだけの決済処理を行う(ステップS19)。
或いは、上記した感謝メッセージの送信と、チップ商品27の購入処理と、の両方を行ってもよい。
【0053】
決済部14によるチップ商品27の代金支払いの決済は、飲食商品(通常商品)の会計(代金支払い)の処理よりも前に、即時になされる。接客者は、店舗端末22又は接客者端末24を用いて、任意のタイミングで、チップ商品27や感謝メッセージを適宜に編集することができる。また、接客者は、電子的決済手段のうち、希望する電子的決済手段、すなわち、現金の振り込み、電子マネーによる支払い、およびポイントの付与のうち、いずれかの種類を予め指定することもできる。なお、顧客は、自己の選択により、代金支払いの決済金額を、後述する通常商品(飲食商品)の料金の支払いと同時に、現金又はクレジットカード等で支払うこともできる。
【0054】
決済部14での決済処理が完了すると、接客者が予め設定した支払先に対して、電子的決済手段、すなわち、現金の振り込み、電子マネーによる支払い、およびポイントの付与のうち、いずれかがされるか、或いは店舗端末又は接客者端末に対して感謝メッセージのみが送信されるか、電子的決済手段による支払いおよび感謝メッセージの送信の両方がなされる(ステップS20)。決済部14は、チップ商品27の決済完了を顧客端末13(通知取得部35)に報知する。さらに、顧客端末13の通知取得部35は、店舗端末22又は接客者端末24に対して電子マネーの支払いがあったこと又はポイントの付与がなされたことを報知する(ステップS21)。なお、電子的決済手段による支払い(ステップS20)は、即時でなくとも良く、翌日に支払い(振り込み)がなされる形式であっても当然によい。
【0055】
例えば、接客者は、勤務中に顧客からチップ商品27の購入があったことをリアルタイムで知ることができる。或いは、接客者は、勤務中に顧客から感謝メッセージが送信されたことをリアルタイムで知ることができる。これによって、勤務中に接客者の仕事へのモチベーションをアップさせることができる。顧客は、店舗での飲食が完了した際に、顧客端末13を操作することで、会計処理を行うことができる。その際、顧客端末13の決済処理部41は、店舗端末22の決済計算部52に対して飲食の合計金額を計算する会計処理を依頼する。決済計算部52は、飲食の合計金額を計算し、店舗端末22の通知処理部44は、顧客端末13の通知取得部35に合計金額を送信する。必要に応じて、顧客端末13において、合計金額に誤りがないことの確認を顧客から取ってもよい。
【0056】
顧客は、店舗のレジにおいて、通常商品(飲食商品)の料金の支払いを現金又はクレジットカード等で行うことができる。通常商品(飲食商品)の料金の支払いをクレジットカード等で行う場合には、決済計算部52は、決済部14に決済依頼を出して決済処理を受けることができる。
【0057】
本実施形態によれば、以下のことがいえる。チップ商品販売システム11は、顧客端末13と、通常商品の商品情報25と、接客者への1以上のチップ商品情報28と、を顧客端末13に表示させる商品取得部36と、1以上のチップ商品27のうちのいずれかの顧客からの注文情報32に基づいて、接客者に対するチップ商品27の代金支払いを決済する決済部14と、を備える。
【0058】
コンピューターシステムは、顧客端末13と、商品取得部36と、決済部14と、を接続してなる。プログラムは、当該コンピューターシステムに、商品取得部36により、通常商品の商品情報25と、接客者への1以上のチップ商品情報28と、を顧客端末13に表示させる機能と、決済部14により、1以上のチップ商品27のうちのいずれかの顧客からの注文情報32に基づいて、接客者に対するチップ商品27の代金支払いを決済する機能と、を実現させる。
【0059】
コンピューターシステムは、顧客端末13と、商品取得部36と、決済部14と、を接続してなる。チップ商品販売方法は、当該コンピューターシステムを用い、商品取得部36により、通常商品の商品情報25と、接客者への1以上のチップ商品情報28と、を顧客端末13に表示させ、決済部14により、1以上のチップ商品27のうちのいずれかの顧客からの注文情報32に基づいて、接客者に対するチップ商品27の代金支払いを決済する。
【0060】
これらの構成によれば、接客者の頑張りに対して、顧客から現金の振り込み、電子マネーおよびポイントのいずれか等が還元されることで、接客者のモチベーションを上げることができる。また、近年、飲食店で働く従業員の低賃金の問題や人手不足の問題が注目されているが、このような低賃金の問題や人手不足の問題を本発明によって解消することができる。また、店舗側の人件費の負担を軽減することもでき、店舗側の収支を改善することもできる。
【0061】
この場合、決済部14によるチップ商品27の代金支払いの決済は、即時になされる。
この構成によれば、接客者の勤務中に即時にチップ商品の代金支払いがなされることで、接客者の仕事へのモチベーションのアップを図ることができる。
【0062】
チップ商品販売システム11(コンピューターシステム)は、決済部14からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部35と、店舗端末22および前記接客者が保有する接客者端末24の少なくとも一方と、を備え、通知取得部35は、店舗端末22および接客者端末24の少なくとも一方に、チップ商品27の代金を前記接客者に支払ったことを報知する。
【0063】
この構成によれば、接客者の勤務中にチップ商品27の購入があったことを即時に接客者に知らせることができ、勤務中において接客者の仕事へのモチベーションアップを図ることができる。
【0064】
チップ商品販売システム11(コンピューターシステム)は、店舗端末22および前記接客者が保有する接客者端末24の少なくとも一方と、顧客端末13での1以上のチップ商品情報28の閲覧を制限するアクセス制限部と、を備え、店舗端末22および接客者端末24の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報32に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが店舗端末22および接客者端末24の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部は、前記アクセス制限を解除して、1以上のチップ商品情報28を顧客端末13に表示させる。
【0065】
この構成によれば、顧客に接客サービスがなされた後にチップ商品27を顧客端末13に表示させることができる。これによって、顧客が気持ちよくチップ商品27を接客者の接客サービスに対して支払うことができる環境を整えることができる。すなわち、顧客が接客者から接客サービスを受ける前に、チップ商品27を掲載することで、顧客が興ざめしてしまう不具合を生じることを防止できる。
【0066】
チップ商品販売システム11(コンピューターシステム)は、前記接客者が前記1以上のチップ商品27を更新可能なチップ商品登録部48を備える。
【0067】
この構成によれば、店舗の混雑状況や人員の配置状況に応じて、接客者が自らチップ商品27を適宜に変更することができる。これによって、例えば、人員が厳しい状況のときに、高額のチップ商品27を掲載し、チップ商品27を購入してもらうことで、厳しい労働環境においても接客者のモチベーションを確実にアップさせることができる。
【0068】
前記通常商品は、店舗内で提供される飲食商品である。この構成によれば、特に人材不足が懸念される飲食店において、接客者の所得向上とモチベーションのアップを実現して、人材の確保を図ることできる。
【0069】
上記した実施形態は、種々の置き換えや変形を加えて実施できる。
【符号の説明】
【0070】
11 チップ商品販売システム
12 店舗サブシステム
13 顧客端末
14 決済部
15 インターネット
21 サーバ
22 店舗端末
24 接客者端末
25 商品情報
27 チップ商品
28 チップ商品情報
32 注文情報
33 第1表示部
34 第1入力部
35 通知取得部
48 チップ商品登録部(アクセス制限部)
【手続補正書】
【提出日】2023-06-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備え、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になされるチップ商品販売システム。
【請求項2】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、即時になされる請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項3】
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部は、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項4】
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備え、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部は、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させるチップ商品販売システム。
【請求項5】
前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能なチップ商品登録部を備える請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項6】
前記通常商品は、店舗内で提供される飲食商品である請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項7】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムに、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項8】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項10】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記コンピューターシステムに、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項11】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能にする機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項12】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを前記通常商品に対する代金の支払いよりも前に決済する、
チップ商品販売方法。
【請求項13】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす請求項12に記載のチップ商品販売方法。
【請求項14】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項12に記載のチップ商品販売方法。
【請求項15】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、前記コンピューターシステムは、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方を用いて、通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力し、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させ、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への前記1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済するチップ商品販売方法。
【請求項16】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新する請求項12に記載のチップ商品販売方法。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備え、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になされるチップ商品販売システム。
【請求項2】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済は、即時になされる請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項3】
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部は、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項4】
顧客端末と、
通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる商品取得部と、
前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する決済部と、
を備え、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、前記通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部は、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させるチップ商品販売システム。
【請求項5】
前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能なチップ商品登録部を備える請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項6】
前記通常商品は、店舗内で提供される飲食商品である請求項1に記載のチップ商品販売システム。
【請求項7】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムに、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、前記通常商品に対する代金の支払いよりも前になす機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項8】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項10】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムは、
店舗端末および接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方には、通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力可能であり、
前記コンピューターシステムに、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記商品取得部により、前記通常商品の商品情報と、前記接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させる機能と、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、前記接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済する機能と、
を実現させるプログラム。
【請求項11】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新可能にする機能を実現させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項12】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、
前記商品取得部により、通常商品の商品情報と、接客者への1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを前記通常商品に対する代金の支払いよりも前に決済する、
チップ商品販売方法。
【請求項13】
前記決済部による前記チップ商品の代金支払いの決済を、即時になす請求項12に記載のチップ商品販売方法。
【請求項14】
前記コンピューターシステムは、
前記決済部からの決済完了通知を受け取ることが可能な通知取得部と、
店舗端末および前記接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
を備え、
前記通知取得部により、前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に、前記チップ商品の代金を前記接客者に支払ったことを報知する請求項12に記載のチップ商品販売方法。
【請求項15】
顧客端末と、商品取得部と、決済部と、を接続してなるコンピューターシステムを用いたチップ商品販売方法であって、前記コンピューターシステムは、
店舗端末および接客者が保有する接客者端末の少なくとも一方と、
前記顧客端末での1以上のチップ商品情報の閲覧を制限するアクセス制限部と、
を備え、
前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方を用いて、通常商品の注文情報に対応する通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことを入力し、
前記通常商品が前記接客者から顧客に提供されたことが前記店舗端末および前記接客者端末の少なくとも一方に入力された後に、前記アクセス制限部により、前記顧客端末での前記1以上のチップ商品情報の閲覧の制限を解除して、前記1以上のチップ商品情報を前記顧客端末に表示させ、
前記商品取得部により、前記通常商品の商品情報と、前記接客者への前記1以上のチップ商品情報と、を前記顧客端末に表示させ、
前記決済部により、前記1以上のチップ商品のうちのいずれかの顧客からの注文情報に基づいて、前記接客者に対する前記チップ商品の代金支払いを決済するチップ商品販売方法。
【請求項16】
前記コンピューターシステムは、チップ商品登録部を備え、
前記チップ商品登録部により前記接客者が前記1以上のチップ商品を更新する請求項12に記載のチップ商品販売方法。