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特開2024-114035筒型構造体および筒型構造体の組立方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114035
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】筒型構造体および筒型構造体の組立方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 7/00 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
B66B7/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019395
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】森 圭司
(72)【発明者】
【氏名】矢野 亨
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 圭一郎
【テーマコード(参考)】
3F305
【Fターム(参考)】
3F305BA09
(57)【要約】
【課題】設置費用や作業工数を増加させることなく昇降装置を収容する内部空間への雨水の侵入を防止する。
【解決手段】第1筒体140は、筒状に延びる第1本体部141と、第1本体部141よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部142と、を有し、第2筒体は、筒状に延びる第2本体部151と、第2本体部151よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部152と、を有し、第1連結部は、第1フランジ部の下面142bと第2フランジ部の上面152aとを接触させた状態で第1筒体と第2筒体とを連結し、第1フランジ部の外径は、第2フランジ部の外径よりも大きい筒型構造体100を提供する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間に昇降装置を収容する筒状の筒型構造体であって、
第1筒体と、
前記第1筒体に連結される第2筒体と、
前記第1筒体と前記第2筒体とを連結する第1連結部と、を備え、
前記第1筒体は、
軸線に沿って筒状に延びる第1本体部と、
前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部と、
を有し、
前記第2筒体は、
前記軸線に沿って筒状に延びる第2本体部と、
前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部と、を有し、
前記第1連結部は、前記第1フランジ部の下面と前記第2フランジ部の上面とを接触させた状態で前記第1筒体と前記第2筒体とを連結し、
前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きい筒型構造体。
【請求項2】
前記第1連結部は、前記内部空間に配置されている請求項1に記載の筒型構造体。
【請求項3】
前記第1フランジ部は、前記軸線回りの周方向に沿って複数の第1貫通穴を有し、
前記第2フランジ部は、前記軸線回りの周方向に沿って複数の第2貫通穴を有し、
前記第1連結部は、外周面に雄ねじが形成されるとともに前記第1貫通穴および前記第2貫通穴に挿入される複数の締結ボルトと、内周面に雌ねじが形成されるとともに前記締結ボルトに締結される複数の締結ナットと、を有する請求項2に記載の筒型構造体。
【請求項4】
前記第1本体部の厚さよりも前記第2本体部の厚さの方が厚い請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の筒型構造体。
【請求項5】
前記第2筒体に連結される第3筒体と、
前記第2筒体と前記第3筒体とを連結する第2連結部と、を備え、
前記第3筒体は、
前記軸線に沿って筒状に延びる第3本体部と、
前記軸線回りに前記第3本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第3フランジ部と、
を有し、
前記第2筒体は、
前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第4フランジ部を有し、
前記第2連結部は、前記第4フランジ部の下面と前記第3フランジ部の上面とを接触させた状態で前記第2筒体と前記第3筒体とを連結し、
前記第4フランジ部の第4外径は、前記第3フランジ部の第3外径よりも大きく、
前記第1筒体の外周面から前記第1フランジ部の外縁までの前記軸線に直交する径方向の長さは、前記第2筒体の外周面から前記第4フランジ部の外縁までの前記径方向の長さと等しい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の筒型構造体。
【請求項6】
前記第1本体部は、前記軸線に沿って円筒状に延びる部材であり、
前記第2本体部は、前記軸線に沿って円筒状に延びる部材である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の筒型構造体。
【請求項7】
前記第1筒体は、前記第1本体部の下端と前記第1フランジ部の上面とが溶接された第1溶接部を有し、
前記第2筒体は、前記第2本体部の上端と前記第2フランジ部の下面とが溶接された第2溶接部を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の筒型構造体。
【請求項8】
内部空間に昇降装置を収容する筒状の筒型構造体の組立方法であって、
前記筒型構造体は、
第1筒体と、
前記第1筒体に連結される第2筒体と、を備え、
前記第1筒体は、
軸線に沿って筒状に延びる第1本体部と、
前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部と、
を有し、
前記第2筒体は、
前記軸線に沿って筒状に延びる第2本体部と、
前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部と、
を有し、
前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きく、
前記第1フランジ部の下面と前記第2フランジ部の上面とを接触させた状態となるように前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を設置する設置工程と、
前記設置工程により設置された前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結する連結工程と、を備える筒型構造体の組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、筒型構造体および筒型構造体の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の複数階分の高さを有しかつ上下に貫通した中空のエレベータシャフト用のブロックを予め構成し、複数のブロックを上下に連結させてエレベータシャフトを組み立て、エレベータシャフト内にケージを設置してエレベータとするエレベータ設置方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、下側のシャフト形成用のブロックの上側のフランジと上側のシャフト形成用ブロックの下側のフランジとをボルトおよびナットで固定することにより接続することが開示されている。また、上下のシャフト形成用ブロックの接続部分から雨水等の侵入を防ぐために、接続部分にシール部材を挟んで防水処理を施すことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平4-345483号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上下のシャフト形成用ブロックの接続部分にシール部材を挟む防水処理を施す場合、シール部材が必要になるとともに上下のシャフト形成用ブロックを接続する際にその間にシール部材を挟む作業が必要となり、設置費用と作業工数が増加してしまう。シール部材を挟まない場合には、設置費用と作業工数が増加しないものの、接続部分からエレベータシャフトの内部への雨水の侵入が防止できない可能性がある。
【0006】
また、接続部分の外周面が略面一となっているため、雨水が侵入しないように外部からコーキング施工を行うのが好ましい。この場合、エレベータシャフトの外側からコーキング施工するために足場が必要となり、足場の設置・撤去など作業工数を更に要してしまう課題がある。
【0007】
特に、製造誤差等により、下側のシャフト形成用ブロックのフランジが上側のシャフト形成用ブロックのフランジよりも外方へ突出する場合、雨水が下側のシャフト形成用ブロックのフランジに溜まり、接続部分を介してエレベータシャフトの内部へ雨水が侵入する可能性がある。
【0008】
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、設置費用や作業工数を増加させることなく昇降装置を収容する内部空間への雨水の侵入を防止することが可能な筒型構造体および筒型構造体の組立方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示は以下の手段を採用する。
本開示にかかる筒型構造体は、内部空間に昇降装置を収容する筒状の筒型構造体であって、第1筒体と、前記第1筒体に連結される第2筒体と、前記第1筒体と前記第2筒体とを連結する第1連結部と、を備え、前記第1筒体は、軸線に沿って筒状に延びる第1本体部と、前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部と、を有し、前記第2筒体は、前記軸線に沿って円筒状に延びる第2本体部と、前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部と、を有し、前記第1連結部は、前記第1フランジ部の下面と前記第2フランジ部の上面とを接触させた状態で前記第1筒体と前記第2筒体とを連結し、前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きい。
【0010】
本開示にかかる筒型構造体の組立方法は、内部空間に昇降装置を収容する筒状の筒型構造体の組立方法であって、前記筒型構造体は、第1筒体と、前記第1筒体に連結される第2筒体と、を備え、前記第1筒体は、軸線に沿って筒状に延びる第1本体部と、前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部と、を有し、前記第2筒体は、前記軸線に沿って円筒状に延びる第2本体部と、前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部と、を有し、前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きく、前記第1フランジ部の下面と前記第2フランジ部の上面とを接触させた状態となるように前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を設置する設置工程と、前記設置工程により設置された前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結する連結工程と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、設置費用や作業工数を増加させることなく昇降装置を収容する内部空間への雨水の侵入を防止することが可能な筒型構造体および筒型構造体の組立方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の一実施形態にかかる筒型構造体を示す正面図である。
図2図1に示す筒型構造体のA-A矢視断面図である。
図3図2に示す筒型構造体のB-B矢視断面図である。
図4図1に示す筒型構造体の部分拡大図である。
図5】本実施形態の筒型構造体の組立方法を示すフローチャートである。
図6】筒型構造体の第1変形例を示す断面図である。
図7】筒型構造体の第2変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の一実施形態にかかる筒型構造体100について図面を参照して説明する。図1は、本開示の一実施形態にかかる筒型構造体100を示す正面図である。図2は、図1に示す筒型構造体100のA-A矢視断面図である。図1および図2に示すように、筒型構造体100は、内部空間ISに昇降装置200を収容する円筒状の構造体である。筒型構造体100は、鉛直方向VDに延びる軸線Xに沿って円筒状に形成されている。
【0014】
図1に示すように、筒型構造体100は、ボイラ設備等の建物300の第1フロア310,第2フロア320,第3フロア330,第4フロア340のいずれかに人荷を運ぶ昇降装置200を内部空間ISに収容する構造体である。図1では、昇降装置200は、4つのフロアに人荷を運ぶものとしたが、2以上の任意の数のフロアに人荷を運ぶものであってもよい。
【0015】
図1に示すように、筒型構造体100は、鉛直方向VDの上方から下方に向けて配置される複数の筒体110,120,130,140,150,160,170,180を連結したものである。筒体180には、開閉可能な扉101が取り付けられている。筒体160には、開閉可能な扉102が取り付けられている。筒体140には、開閉可能な扉103が取り付けられている。筒体120には、開閉可能な扉104が取り付けられている。
【0016】
昇降装置200は、かご210と、巻上機220と、ガイドレール230と、おもり240と、ガイドレール250と、を有する。かご210とおもり240は、ロープ(図示略)により連結されている。昇降装置200は、巻上機220によりロープの巻き上げおよび巻き出しを行うことにより、かご210とおもり240のそれぞれを鉛直方向VDの任意の位置に移動させる。ガイドレール230は、かご210を鉛直方向VDに沿って案内する装置である。ガイドレール250は、おもり240を鉛直方向VDに沿って案内する装置である。
【0017】
図3は、図2に示す筒型構造体100のB-B矢視断面図である。図3および図4に示すように、筒型構造体100は、第1筒体140と、第1筒体140に連結される第2筒体150と、第2筒体150に連結される第3筒体160と、第1筒体140と第2筒体150とを連結する第1連結部190と、第2筒体150と第3筒体160とを連結する第2連結部(図示略)と、補強リブ195と、シール部196と、を備える。
【0018】
第1筒体140は、第1本体部141と、第1フランジ部142と、第1溶接部143と、を有する。第1本体部141は、軸線Xに沿って円筒状に延びる金属製の部材である。第1フランジ部142は、軸線X回りに第1本体部141よりも外側に円環状に延びるとともに板状に形成される金属製の部材である。図3に示すように、第1フランジ部142は、鉛直方向VDに沿って貫通する第1貫通穴142cを有する。第1フランジ部142には、軸線X回りの周方向CDに沿って複数の第1貫通穴142cが所定の間隔(例えば、一定間隔)で形成されている。第1貫通穴142cが形成される位置は、図2の第1連結部190が配置される位置である。
【0019】
第1溶接部143は、第1本体部141の鉛直方向VDの下端141aと第1フランジ部142の上面142aとが溶接された部分である。第1溶接部143は、下端141aと上面142aとを筒型構造体100の内部空間ISで溶接した内側溶接部143aと、下端141aと上面142aとを筒型構造体100の外部空間OSで溶接した外側溶接部143bと、を有する。内側溶接部143aおよび外側溶接部143bは、軸線X回りの周方向の全周に形成されている。
【0020】
図3および図4に示すように、第2筒体150は、第2本体部151と、第2フランジ部152と、第2溶接部153と、第4フランジ部154と、第4溶接部155と、を有する。第2本体部151は、軸線Xに沿って円筒状に延びる金属製の部材である。第2フランジ部152,第4フランジ部154は、軸線X回りに第2本体部151よりも外側に円環状に延びるとともに板状に形成される金属製の部材である。
【0021】
図3に示すように、第2フランジ部152は、鉛直方向VDに沿って貫通する第2貫通穴152cを有する。第2フランジ部152には、軸線X回りの周方向CDに沿って複数の第2貫通穴152cが所定の間隔(例えば、一定間隔)で形成されている。第2貫通穴152cが形成される位置は、図2の第1連結部190が配置される位置であり、第1貫通穴142cが形成される位置と一致している。
【0022】
第2溶接部153は、第2本体部151の鉛直方向VDの上端151aと第2フランジ部152の下面152bとが筒型構造体100の内部空間ISで溶接された部分である。第2溶接部153は、軸線X回りの周方向の全周に形成されている。第4溶接部155は、第2本体部151の鉛直方向VDの下端151bと第4フランジ部154の上面154aとが筒型構造体100の内部空間ISで溶接された部分である。第4溶接部155は、下端151bと上面154aとを筒型構造体100の内部空間ISで溶接した内側溶接部155aと、下端151bと上面154aとを筒型構造体100の外部空間OSで溶接した外側溶接部155bと、を有する。第4溶接部155は、軸線X回りの周方向の全周に形成されている。
【0023】
図4に示すように、第3筒体160は、第3本体部161と、第3フランジ部162と、第3溶接部163と、を有する。第3本体部161は、軸線Xに沿って円筒状に延びる金属製の部材である。第3フランジ部162は、軸線X回りに前記第3本体部161よりも外側に円環状に延びるとともに板状に形成される金属製の部材である。第1本体部141の内径と、第2本体部151の内径と、第3本体部161の内径は、DIで一定である。
【0024】
第3溶接部163は、第3本体部161の鉛直方向VDの上端161aと第3フランジ部162の下面162bとが筒型構造体100の内部空間ISで溶接された部分である。第3溶接部163は、軸線X回りの周方向の全周に形成されている。
【0025】
ここで、第1フランジ部142の外径(第1外径)DF1と第2フランジ部152の外径(第2外径)DF2との関係について図4を参照して説明する。図4は、図1に示す筒型構造体100の部分拡大図である。図4に示すように、第1フランジ部142の第1外径DF1は、第2フランジ部152の第2外径DF2よりも大きく、かつ第1本体部141の外径DC1よりも大きい。第2フランジ部152の第2外径DF2は、第2筒体150の第2本体部151の外径DC2と一致しており、第1本体部141の外径DC1よりも大きい。
【0026】
第1フランジ部142の径方向RDの外縁部は、第2フランジ部152の径方向RDの外縁部よりも長さL1だけ径方向RDの外側に突出している。また、第1フランジ部142の径方向RDの外縁部は、第1本体部141の径方向RDの外縁部よりも長さL2だけ径方向RDの外側に突出している。長さL2は、例えば、50mm以上かつ100mm以下に設置するのが好ましい。径方向RDは、軸線Xが延びる方向である鉛直方向VDに直交する方向である。
【0027】
ここで、第4フランジ部154の外径(第4外径)DF4と第3フランジ部162の外径(第3外径)DF3との関係について図4を参照して説明する。図4に示すように、第4フランジ部154の第4外径DF4は、第3フランジ部162の第3外径DF3よりも大きく、かつ第2本体部151の外径DC2よりも大きい。第3フランジ部162の第3外径DF3は、第3筒体160の第3本体部161の外径DC3と一致しており、第2本体部151の外径DC2よりも大きい。
【0028】
第4フランジ部154の径方向RDの外縁部は、第3フランジ部162の径方向RDの外縁部よりも長さL3だけ径方向RDの外側に突出している。また、第4フランジ部154の径方向RDの外縁部は、第2本体部151の径方向RDの外縁部よりも長さL4だけ径方向RDの外側に突出している。長さL4は、例えば、50mm以上かつ100mm以下に設置するのが好ましい。また、長さL4は、長さL2と等しい長さとするのが好ましい。
【0029】
第1連結部190は、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとを接触させた状態で第1筒体140と第2筒体150とを連結する部材である。図2に示すように、第1連結部190は、筒型構造体100の内部空間ISに配置されている。図2および図3に示すように第1連結部190は、複数の締結ボルト191と、複数の締結ナット192と、を有する。
【0030】
締結ボルト191は、外周面に雄ねじが形成されるとともに第1貫通穴142cおよび第2貫通穴152cに挿入される軸状部材である。締結ナット192は、内周面に雌ねじが形成されるとともに締結ボルト191の雄ねじに締結される環状部材である。第1連結部190は、複数組の第1貫通穴142cおよび第2貫通穴152cに締結ボルト191を挿入し、締結ボルト191に締結ナット192を締結することにより、第1筒体140と第2筒体150とを連結する。
【0031】
第2筒体150と第3筒体160とを連結する第2連結部(図示略)は、第4フランジ部154の下面154bと第3フランジ部162の上面162aとを接触させた状態で第2筒体150と第3筒体160とを連結する。第2筒体150と第3筒体160とを連結する第2連結部の構造は、第1連結部190と同様であるため、説明を省略する。
【0032】
図3に示すように、第1筒体140の第1本体部141の厚さ(第1厚さ)T1よりも第2筒体150の第2本体部151の厚さ(第2厚さ)T2の方が厚い。これは、下方に配置される第2筒体150が上方に配置される第1筒体140の重量を支持することができるように、第2筒体150の剛性を第1筒体140の剛性よりも高めるためである。なお、図1に示す複数の筒体110,120,130,140,150,160,170,180において、下方に配置される筒体の厚さは、上方に配置される筒体の厚さと同じかそれよりも厚くなるように設定される。
【0033】
補強リブ195は、第1筒体140の第1本体部141と第1フランジ部142とが第1溶接部143により接合された状態を補強するための部材である。補強リブ195は、第1筒体140の第1本体部141と第1フランジ部142の双方に隅肉溶接により接続される。同様に、補強リブ195は、第2筒体150の第2本体部151と第2フランジ部152とが第2溶接部153により接合された状態を補強するための部材である。補強リブ195は、第2筒体150の第2本体部151と第2フランジ部152の双方に隅肉溶接により接続される。
【0034】
シール部196は、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとの接触部分を介して雨水等が外部空間OSから内部空間ISに侵入することを防止するための部材である。シール部196は、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとの接触部分の内部空間IS側の端面を封止するように、軸線X回りの周方向CDの全周に形成される。シール部は、例えば、樹脂製のコーキング材により形成される。
【0035】
以上の説明では、筒型構造体100を構成する複数の筒体110,120,130,140,150,160,170,180のうち、筒体140,150,160を連結する構造について説明したが、隣接する他の筒体を連結する構造も同様であるものとし、説明を省略する。
【0036】
次に、図5を参照して、本実施形態の筒型構造体100の組立方法について説明する。図5は、本実施形態の筒型構造体100の組立方法を示すフローチャートである。
ステップS101で、作業者は、設置面に筒体180を設置し、筒体180の上端に接合されたフランジ部(図示略)に対して作業者が作業をすることができるように、筒体180の内部に仮設足場(図示略)を設置する。
ステップS102で、作業者は、筒体180の上端に接合されたフランジ部(図示略)の上面に樹脂製のコーキング材を塗布する。
【0037】
ステップS103で、作業者は、筒体170の下端に接合されたフランジ部(図示略)の下面と筒体180の上端に接合されたフランジ部(図示略)の上面とを接触させた状態となるように、筒体170を筒体180の上方に設置する。また、作業者は、筒体170の下端に接合されたフランジ部と筒体180の上端部に接合されたフランジ部と第1連結部190により連結し、筒体170が筒体180に連結された状態とする。筒体180の上端に接合されたフランジ部の上面に樹脂製のコーキング材を塗布されているため、筒体180の上端に接合されたフランジ部と筒体170の下端に接合されたフランジ部とで、円環状のシール領域を形成する。
【0038】
ステップS104で、作業者は、連結されていない他の筒体があるかどうかを判断し、YESであればステップS101に処理を進め、NOであれば本フローチャートの処理を終了させる。作業者は、鉛直方向VDの下方から順に、筒体180に筒体170を連結し、筒体170に第3筒体160を連結し、第3筒体160に第2筒体150を連結し、第2筒体150に第1筒体140を連結し、第1筒体140に筒体130を連結し、筒体130に筒体120を連結し、筒体120に筒体110を連結する。
【0039】
また、作業者は、上方の筒体のフランジ部の下面と下方の筒体のフランジ部の上面との接触部分の内部空間IS側の端面を封止するように、軸線X回りの周方向CDの全周にシール部196を形成する。これにより、上方の筒体のフランジ部の下面と下方の筒体のフランジ部の上面との接触部分を介して雨水等が外部空間OSから内部空間ISに侵入することを防止することができる。
【0040】
なお、以上の組立方法では、軸線X回りの周方向CDの全周にシール部196を形成するものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、下方の筒体の上端に接合されたフランジ部と上方の筒体の下端に接合されたフランジ部との間に形成される円環状のシール領域により十分に外部空間OSから内部空間ISへの雨水の侵入を防止できる場合には、シール部196を形成しなくてもよい。
【0041】
以上で説明した本実施形態の筒型構造体100が奏する作用及び効果について説明する。
本実施形態の筒型構造体100によれば、第1筒体140と第2筒体150とを第1連結部190により連結することにより、昇降装置200を内部空間ISに収容する筒型構造体100が形成される。筒型構造体100は、第1筒体140の第1本体部141と第1フランジ部142とが溶接された第1溶接部143を有し、第2筒体150の第2本体部151と第2フランジ部152とが溶接された第2溶接部153を有する。第1連結部190は、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとを接触させた状態で第1筒体140と第2筒体150とを連結する。
【0042】
本実施形態の筒型構造体100によれば、第1フランジ部142の第1外径DF1は、第2フランジ部152の第2外径DF2よりも大きいため、第2フランジ部152の外縁の位置は、第1フランジ部142の外縁の位置よりも軸線Xに近接した内側となる。そのため、上方から降ってくる雨水や、第1本体部141の外周面を介して落下する雨水は、第2フランジ部152の外縁の位置(第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとが接触する領域の外縁の位置)に直接的に侵入することはなく、第1フランジ部142の外縁から下方に落下する。これにより、第2フランジ部152の外縁の位置から、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとの接触部分を介して内部空間ISに雨水等が侵入することを防止することができる。
【0043】
本実施形態の筒型構造体100によれば、第1連結部190が内部空間ISに配置されているため、作業者は、昇降装置200を内部空間ISに設置する作業と第1筒体140と第2筒体150を連結する作業との双方の作業を内部空間ISで行うことができる。第1連結部190が外部空間OSに配置される場合には外部空間OSで作業者が作業するための足場を設置する必要があるが、そのような足場を設置せずに昇降装置200を設置するための足場を利用することができる。
【0044】
本実施形態の筒型構造体100によれば、第1フランジ部142の第1貫通穴142cと第2フランジ部152の第2貫通穴152cに締結ボルト191を挿入し、締結ボルト191に締結ナット192を締結することにより、第1フランジ部142と第2フランジ部152を連結することができる。
【0045】
本実施形態の筒型構造体100によれば、第1筒体140の第1本体部141の厚さT1よりも、第1筒体140よりも下方に設置される第2筒体150の第2本体部151の厚さT2の方が厚いため、第1筒体140の重量を支持する第2筒体150の剛性を高めることができる。
【0046】
本実施形態の筒型構造体によれば、第1筒体140の外周面から第1フランジ部142の外縁までの径方向の長さL2が、第2筒体150の外周面から第4フランジ部154の外縁までの径方向の長さL4と等しい。製品製作・検査においてL2及びL4は同値として管理できるため、製作管理を容易に行うことができる。
【0047】
本実施形態の筒型構造体100の組立方法によれば、連結工程(S103)により、第1筒体140と第2筒体150とを第1連結部190により連結することにより、昇降装置200を内部空間ISに収容する筒型構造体100が形成される。筒型構造体100は、第1筒体140の第1本体部141と第1フランジ部142とが溶接された第1溶接部143を有し、第2筒体150の第2本体部151と第2フランジ部152とが溶接された第2溶接部153を有する。連結工程は、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとを接触させた状態で第1筒体140と第2筒体150とを連結する。
【0048】
本実施形態の筒型構造体100の組立方法によれば、第1フランジ部142の第1外径DF1は、第2フランジ部152の第2外径DF2よりも大きいため、第2フランジ部152の外縁の位置は、第1フランジ部142の外縁の位置よりも軸線Xに近接した内側となる。そのため、上方から降ってくる雨水や、第1本体部141の外周面を介して落下する雨水は、第2フランジ部152の外縁の位置(第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとが接触する領域の外縁の位置)に直接的に侵入することはなく、第1フランジ部142の外縁から下方に落下する。これにより、第2フランジ部152の外縁の位置から、第1フランジ部142の下面142bと第2フランジ部152の上面152aとの接触部分を介して内部空間ISに雨水が侵入することを防止することができる。
【0049】
〔他の実施形態〕
図3に示すように、本実施形態の第1筒体140の第1本体部141の下端141aに連結される第1フランジ部142は、鉛直方向VDに直交する径方向RDに沿って延びる平坦面に沿った形状であるものとしたが、他の態様であってもよい。例えば、図6の第1変形例に示すように、第1フランジ部142の径方向RDの外縁部分に対して、径方向RDの外側に向かって角度θ1で下方に折り曲げる加工を施すようにしてもよい。
【0050】
また、例えば、図7の第2変形例に示すように、第1フランジ部142の上面142aの径方向RDの外縁部分の形状を径方向RDの外側に向かって角度θ2で下方に傾斜させるようにテーパ形状にしてもよい。角度θ1および角度θ2は、例えば5度以上かつ20度以下に設定するのが好ましい。
【0051】
以上で説明した各実施形態に記載の筒型構造体は例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様にかかる筒型構造体は、内部空間(IS)に昇降装置(200)を収容する筒状の筒型構造体(100)であって、第1筒体(140)と、前記第1筒体に連結される第2筒体(150)と、前記第1筒体と前記第2筒体とを連結する第1連結部(190)と、を備え、前記第1筒体は、軸線に沿って筒状に延びる第1本体部(141)と、前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部(142)と、を有し、前記第2筒体は、前記軸線に沿って筒状に延びる第2本体部(151)と、前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部(152)と、を有し、前記第1連結部は、前記第1フランジ部の下面(142b)と前記第2フランジ部の上面(152a)とを接触させた状態で前記第1筒体と前記第2筒体とを連結し、前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きい。
【0052】
本開示の第1態様にかかる筒型構造体によれば、第1筒体と第2筒体とを第1連結部により連結することにより、昇降装置を内部空間に収容する筒型構造体が形成される。第1連結部は、第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面とを接触させた状態で第1筒体と第2筒体とを連結する。
【0053】
本開示の第1態様にかかる筒型構造体によれば、第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きいため、第2フランジ部の外縁の位置は、第1フランジ部の外縁の位置よりも軸線に近接した内側となる。そのため、上方から降ってくる雨水や、第1本体部の外周面を介して落下する雨水は、第2フランジ部の外縁の位置(第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面とが接触する領域の外縁の位置)に直接的に侵入することはなく、第1フランジ部の外縁から下方に落下する。これにより、第2フランジ部の外縁の位置から、第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面との接触部分を介して内部空間に雨水が侵入することを防止することができる。
【0054】
本開示の第2態様に係る筒型構造体は、第1態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第1連結部は、前記内部空間に配置されている。
本開示の第2態様に係る筒型構造体によれば、第1連結部が内部空間に配置されているため、作業者は、昇降装置を内部空間に設置する作業と第1筒体と第2筒体を連結する作業との双方の作業を内部空間で行うことができる。第1連結部が外部空間に配置される場合には外部空間で作業者が作業するための足場を設置する必要があるが、そのような足場を設置せずに昇降装置を設置するための足場を利用することができる。
【0055】
本開示の第3態様に係る筒型構造体は、第2態様において、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第1フランジ部は、前記軸線回りの周方向に沿って複数の第1貫通穴(142c)を有し、前記第2フランジ部は、前記軸線回りの周方向に沿って複数の第2貫通穴(152c)を有し、前記第1連結部は、外周面に雄ねじが形成されるとともに前記第1貫通穴および前記第2貫通穴に挿入される複数の締結ボルト(191)と、内周面に雌ねじが形成されるとともに前記締結ボルトに締結される複数の締結ナット(192)と、を有する。
【0056】
本開示の第3態様に係る筒型構造体によれば、第1フランジ部の第1貫通穴と第2フランジ部の第2貫通穴に締結ボルトを挿入し、締結ボルトに締結ナットを締結することにより、第1フランジ部と第2フランジ部を連結することができる。
【0057】
本開示の第4態様に係る筒型構造体は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第1本体部の第1厚さ(T1)よりも前記第2本体部の第2厚さ(T2)の方が厚い。
本開示の第4態様に係る筒型構造体によれば、第1筒体の第1本体部の第1厚さよりも、第1筒体よりも下方に設置される第2筒体の第2本体部の第2厚さの方が厚いため、第1筒体の重量を支持する第2筒体の剛性を高めることができる。
【0058】
本開示の第5態様に係る筒型構造体は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第2筒体に連結される第3筒体(160)と、前記第2筒体と前記第3筒体とを連結する第2連結部と、を備え、前記第3筒体は、前記軸線に沿って筒状に延びる第3本体部(161)と、前記軸線回りに前記第3本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第3フランジ部(162)と、を有し、前記第2筒体は、前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第4フランジ部(154)を有し、前記第2連結部は、前記第4フランジ部の下面(154b)と前記第3フランジ部の上面(162a)とを接触させた状態で前記第2筒体と前記第3筒体とを連結し、前記第4フランジ部の第4外径は、前記第3フランジ部の第3外径よりも大きく、前記第1筒体の外周面から前記第1フランジ部の外縁までの前記軸線に直交する径方向の長さ(L2)は、前記第2筒体の外周面から前記第4フランジ部の外縁までの前記径方向の長さ(L4)と等しい。
【0059】
本開示の第5態様に係る筒型構造体によれば、第1筒体の外周面から第1フランジ部の外縁までの径方向の長さが、第2筒体の外周面から第4フランジ部の外縁までの径方向の長さと等しい。製品製作・検査においてL2及びL4は同値として管理できるため、製作管理を容易に行うことができる。
【0060】
本開示の第6態様に係る筒型構造体は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第1本体部は、前記軸線に沿って円筒状に延びる部材であり、前記第2本体部は、前記軸線に沿って円筒状に延びる部材である。
【0061】
本開示の第7態様に係る筒型構造体は、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、更に以下の構成を備える。すなわち、前記第1筒体は、前記第1本体部の下端と前記第1フランジ部の上面とが溶接された第1溶接部を有し、前記第2筒体は、前記第2本体部の上端と前記第2フランジ部の下面とが溶接された第2溶接部を有する。
【0062】
本開示の第8態様に係る筒型構造体の組立方法は、内部空間に昇降装置を収容する筒状の筒型構造体の組立方法であって、前記筒型構造体は、第1筒体と、前記第1筒体に連結される第2筒体と、を備え、前記第1筒体は、軸線に沿って筒状に延びる第1本体部と、前記軸線回りに前記第1本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第1フランジ部と、を有し、前記第2筒体は、前記軸線に沿って筒状に延びる第2本体部と、前記軸線回りに前記第2本体部よりも外側に延びるとともに板状に形成される第2フランジ部と、を有し、前記第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きく、前記第1フランジ部の下面と前記第2フランジ部の上面とを接触させた状態となるように前記第1フランジ部および前記第2フランジ部を設置する設置工程と、前記設置工程により設置された前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とを連結する連結工程と、を備える。
【0063】
本開示の第8態様にかかる筒型構造体の組立方法によれば、連結工程により、第1筒体と第2筒体とを第1連結部により連結することにより、昇降装置を内部空間に収容する筒型構造体が形成される。連結工程は、第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面とを接触させた状態で第1筒体と第2筒体とを連結する。
【0064】
本開示の第8態様にかかる筒型構造体の組立方法によれば、第1フランジ部の外径は、前記第2フランジ部の外径よりも大きいため、第2フランジ部の外縁の位置は、第1フランジ部の外縁の位置よりも軸線に近接した内側となる。そのため、上方から降ってくる雨水や、第1本体部の外周面を介して落下する雨水は、第2フランジ部の外縁の位置(第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面とが接触する領域の外縁の位置)に直接的に侵入することはなく、第1フランジ部の外縁から下方に落下する。これにより、第2フランジ部の外縁の位置から、第1フランジ部の下面と第2フランジ部の上面との接触部分を介して内部空間に雨水が侵入することを防止することができる。
【符号の説明】
【0065】
100 筒型構造体
101,102,103,104 扉
110,120,130,140,150,160,170,180 筒体
141,151,161 本体部
142,152,154,162 フランジ部
142a,152a,162a 上面
142b,152b,154b,162b 下面
142c,152c 貫通穴
143,153,155,163 溶接部
143a 内側溶接部
143b 外側溶接部
190 連結部
191 締結ボルト
192 締結ナット
195 補強リブ
196 シール部
200 昇降装置
210 かご
220 巻上機
230,250 ガイドレール
300 建物
310 第1フロア
320 第2フロア
330 第3フロア
340 第4フロア
CD 周方向
DC1,DC2,DC3,DF1,DF2,DF3,DF4 外径
IS 内部空間
OS 外部空間
RD 径方向
T1,T2 厚さ
VD 鉛直方向
X 軸線
θ1,θ2 角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7