IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 則定 弥生の特許一覧

<>
  • 特開-ゴルフ練習具 図1
  • 特開-ゴルフ練習具 図2
  • 特開-ゴルフ練習具 図3
  • 特開-ゴルフ練習具 図4
  • 特開-ゴルフ練習具 図5
  • 特開-ゴルフ練習具 図6
  • 特開-ゴルフ練習具 図7
  • 特開-ゴルフ練習具 図8
  • 特開-ゴルフ練習具 図9
  • 特開-ゴルフ練習具 図10
  • 特開-ゴルフ練習具 図11
  • 特開-ゴルフ練習具 図12
  • 特開-ゴルフ練習具 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114043
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】ゴルフ練習具
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
A63B69/36 532Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019409
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】521355142
【氏名又は名称】則定 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100181630
【弁理士】
【氏名又は名称】原 晶子
(72)【発明者】
【氏名】則定 健一朗
(57)【要約】
【課題】 ゴルフクラブを自立させることができ、ゴルフクラブヘッドのフェースの向きを客観的に確認することができるゴルフ練習具を提供する。
【解決手段】 本発明のゴルフ練習具1aは、足Fの位置を決めるために用いる水平方向に延びる棒状の第1部材10aと、ゴルフクラブのシャフトSを支持するために用いる第1部材10aに立設される棒状の第2部材20aと、ゴルフクラブのシャフトS及びグリップGの少なくとも一方を支持する支持具25とを備える。支持具25は、第2部材20aに設けられる。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水平方向に延びる棒状の第1部材と、
前記第1部材に立設される棒状の第2部材と、
ゴルフクラブのシャフト及びグリップの少なくとも一方を支持する支持具と、を備え、
前記支持具は、前記第2部材に設けられるゴルフ練習具。
【請求項2】
前記第1部材と同一平面上に、前記第1部材と交差して延びる棒状の第3部材をさらに備える請求項1に記載のゴルフ練習具。
【請求項3】
前記支持具は、前記第2部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられる請求項1又は2に記載のゴルフ練習具。
【請求項4】
前記支持具は、前記第1部材の長手方向に交差する方向に延びる凹溝を備え、
前記支持具は、前記第2部材への取付位置を中心として、前記第1部材の長手方向に平行な軸の周りを回転するとともに、前記第2部材の長手方向に平行な軸の周りを回転する請求項3に記載のゴルフ練習具。
【請求項5】
前記第1部材には、前記第1部材と前記第2部材との交点を基準とした前記第1部材の長手方向に沿った距離を示す目盛が設けられ、
前記第2部材には、前記第1部材と前記第2部材との交点を基準とした前記第2部材の長手方向に沿った距離を示す目盛が設けられる請求項1又は2に記載のゴルフ練習具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ練習具に関し、特に、アドレス時及びインパクト時の姿勢を習得するためのゴルフ練習具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、多くのゴルフ練習具が開発されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のゴルフ練習具は、練習者の足元に配置し、スタンスの基準とするアドレス基準板と、アドレス基準板に折り畳み可能に軸支されるボール基準板とを備える。ゴルフのスイングの練習を行う際には、ゴルフボールを打つ方向に沿ってアドレス基準板を配置し、ボール基準板をアドレス基準板に直交する状態に移動させる。そして、アドレス基準板に沿って足を配置し、ボール基準板の前方にゴルフボールを配置して、スイングの練習を行う。特許文献1のゴルフ練習具は、アドレス基準板及びボール基準板に従って同じ位置に足及びゴルフボールを配置してスイングの練習を繰り返すことで、正確なアドレス時の姿勢、スイング、及び、インパクト時の姿勢を習得するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-85665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のようなゴルフ練習具では、足の位置やゴルフボールの位置はゴルフ練習具の目印に従って同じように再現できるものの、正確なショットを打つために重要なゴルフクラブヘッドのフェースの向きを客観的に確認することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ゴルフクラブを自立させることができ、ゴルフクラブヘッドのフェースの向きを客観的に確認することができるゴルフ練習具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のゴルフ練習具は、水平方向に延びる棒状の第1部材と、第1部材に立設される棒状の第2部材と、ゴルフクラブのシャフト及びグリップの少なくとも一方を支持する支持具とを備える。支持具は、第2部材に設けられる。
【0007】
好ましい実施形態のゴルフ練習具は、第1部材と同一平面上に、第1部材と交差して延びる棒状の第3部材をさらに備える。
【0008】
また、好ましい実施形態のゴルフ練習具では、支持具は、第2部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられる。
【0009】
さらに、好ましい実施形態のゴルフ練習具では、支持具は、第1部材の長手方向に交差する方向に延びる凹溝を備える。支持具は、第2部材への取付位置を中心として、第1部材の長手方向に平行な軸の周りを回転するとともに、第2部材の長手方向に平行な軸の周りを回転する。
【0010】
また、好ましい実施形態のゴルフ練習具では、第1部材には、第1部材と第2部材との交点を基準とした第1部材の長手方向に沿った距離を示す目盛が設けられる。
【0011】
また、好ましい実施形態のゴルフ練習具では、第2部材には、第1部材と第2部材との交点を基準とした第2部材の長手方向に沿った距離を示す目盛が設けられる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のゴルフ練習具によれば、ゴルフクラブを自立させることができ、ゴルフクラブヘッドのフェースの向きを客観的に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態1に係るゴルフ練習具の正面図である。
図2図1のゴルフ練習具の平面図である。
図3図1のゴルフ練習具の斜視図である。
図4図1のゴルフ練習具の使用状態を示す側面図である。
図5図1のゴルフ練習具を運搬する際の状態を示す平面図である。
図6】本発明の実施形態2に係るゴルフ練習具の正面図である。
図7図6のゴルフ練習具の平面図である。
図8図6のゴルフ練習具の斜視図である。
図9図6のゴルフ練習具の連結具を示す図である。
図10図6のゴルフ練習具の使用状態を示す側面図である。
図11】ゴルフクラブのフェースの方向を確認する為の付属器具の一実施形態を示す図である。
図12】ゴルフクラブのフェースの方向を確認する為の付属器具の他の実施形態を示す図である。
図13図12のゴルフクラブのフェースの方向を確認する為の付属器具の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0015】
[実施形態1]
まず、図1図3を参照して、本発明の実施形態1に係るゴルフ練習具1aについて説明する。図1は、実施形態1に係るゴルフ練習具1aの正面図である。図2は、実施形態1のゴルフ練習具1aの平面図である。図3は、実施形態1のゴルフ練習具1aの斜視図である。
【0016】
図1図3に示すように、実施形態1のゴルフ練習具1aは、水平方向に延びる第1部材10aと、第1部材10aに立設される第2部材20aと、第1部材10aと同一平面上に、第1部材10aと交差して延びる第3部材30aと、第2部材20aに設けられる支持具25とを備える。
【0017】
以下の説明では、ゴルフ練習具1aを使用する際に、第2部材20aが延びる方向を上下方向とし、第1部材10aが延びる水平方向を左右方向とする。ゴルフ練習具1を使用する際に練習者が立つ側を後側とし、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。
【0018】
第1部材10aは、アドレス時及びインパクト時の足F(図2参照)の位置を決めるために用いるものである。第1部材10aは、断面円形の棒状を有する。第1部材10aの長さは、練習者のスタンス幅より長い。第1部材10aの断面は、仕切りのあるゴルフバッグに入れられる大きさが好ましい。
【0019】
第1部材10aには、第1部材10aと第2部材20aとの交点を基準とした第1部材10aの長手方向(左右方向)に沿った距離を示す目盛11が設けられている。具体的には、第1部材10aと第2部材20aとの交点の中心位置Cを0とし、中心位置Cから左方向及び右方向のそれぞれに、中心位置Cからの長さを示す目盛11が設けられている。目盛11は、第1部材10aの上面に設けられている。
【0020】
第2部材20aは、ゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップG(図4参照)を支持するために用いるものである。第2部材20aは、断面円形の棒状を有する。第2部材20aの側面に、支持具25が上下方向に移動可能に取り付けられている。第2部材20aは、支持具25を最も上に位置させた状態で、最も長いゴルフクラブ(ドライバー)が支持できる長さを有する。第2部材20aの断面は、仕切りのあるゴルフバッグに入れられる大きさが好ましい。
【0021】
第2部材20aには、第1部材10aと第2部材20aとの交点を基準とした第2部材20aの長手方向(上下方向)に沿った距離を示す目盛21が設けられている。具体的には、第1部材10aの下面の位置を0とし、第1部材10aの下面の位置から上方向に、第1部材10aの下面の位置からの長さを示す目盛21が設けられている。目盛21は、第2部材20aの後面に設けられている。
【0022】
支持具25は、ゴルフクラブのシャフトS及びグリップGの少なくとも一方を支持する。支持具25は、ゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGを支持する支持部材26と、第2部材20aに対して上下方向に移動可能に取り付けるための取付部材27とを備える。
【0023】
支持部材26は、板材を断面略U字状となるように湾曲させて形成される。支持部材26の断面略U字状を形成する部分が凹溝28となる。凹溝28には、ゴルフクラブとの接点に滑り止めの布を備えることが好ましい。これにより、ゴルフクラブを置いたときに、ゴルフクラブが上下左右にずれたり、ゴルフクラブが回転したりすることを抑制することができる。
【0024】
取付部材27は、円筒状を有する。取付部材27は、円筒状の内部に第2部材20aを挿入可能に形成される。本実施形態では、取付部材27の内径は、第2部材20aの外径と略同等に形成される。取付部材27は、第2部材20aに対して、上下方向に摺動するとともに、摩擦により所定位置で固定される。なお、取付部材27にネジなどの固定部材(図示せず)を設け、ネジを第2部材20aの側面に押し当てることで、取付部材27を第2部材20aに固定してもよい。
【0025】
支持部材26と取付部材27とは、ボールジョイントなどにより、取付部材27に対して支持部材26が回転可能に連結されている。具体的には、取付部材27が第2部材20aに取り付けられたとき、支持部材26は、第2部材20aに対して、左側又は右側に位置する。この状態で、支持部材26は、第2部材20aへの取付位置となる取付部材27との連結位置を中心として、取付部材27に対して、第1部材10aの長手方向に平行な軸(左右方向)の周りを360°回転するとともに、第2部材20aの長手方向に平行な軸(上下方向)の周りを360°回転する。そして、この状態にあるとき、支持部材26の凹溝28は、凹溝28の長手方向が、第1部材10aの長手方向(左右方向)に交差する方向(略前後方向)に延びる。
【0026】
凹溝28は、前側がゴルフクラブのシャフトSの幅を有し、後側がゴルフクラブのグリップGの幅を有することが好ましい。すなわち、凹溝28の幅は、前側の幅が狭く、後側の幅が太いことが好ましい。これにより、後述するように凹溝28にゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップG(図4参照)を置いたときに、ゴルフクラブが上下左右にずれることなく凹溝28に嵌り、アドレス時及びインパクト時のゴルフクラブの状態を正確に客観的に見ることができる。
【0027】
第3部材30aは、ゴルフ練習具1aを単独で自立させるために用いるものである。第3部材30aは、断面円形の棒状を有する。第3部材30aは、ゴルフ練習具1aを単独で自立させるのに十分な長さを有する。第3部材30aの断面は、仕切りのあるゴルフバッグに入れられる大きさが好ましい。
【0028】
第1部材10a及び第2部材20aは、第1連結具40によって連結される。第1連結具40は、2本の円筒401,402を略T字状に連結した形状を有する。第1連結具40は、水平方向に延びる円筒401に第1部材10aが挿し込まれた状態で、第1部材10aに固定されている。右利きの場合、通常、ゴルフクラブを構えた状態で、ゴルフクラブを中心として左足より右足の方がゴルフクラブから離れるため、連結部40は、第1部材10aの長手方向中央より左側に固定される。左利きの場合は、第1連結具40は、第1部材10aの長手方向中央より右側に固定される。このとき、円筒402は、上方向に延びている。円筒402の上部には雌ネジが形成されており、一端に雄ネジを有する円筒状の連結受具41がネジにより嵌め合わされている。第2部材20aは、連結受具41の他端側に挿し込まれる。これにより、第1部材10aと第2部材20aとが連結されて組み立てられる。
【0029】
第1部材10a及び第3部材30aは、第2連結具42によって連結される。第2連結具42は、円筒を略L字状に湾曲させた形状を有する。第2連結具42の一方側の端部に第1部材10aの一方側の端部が挿し込まれ、第2連結具42の他方側の端部に第3部材30aの一方側の端部が挿し込まれる。これにより、第1部材10aと第3部材30aとが連結されて組み立てられる。また、第1部材10aの他方側の端部には、後述するように、ゴルフ練習具1aを運搬する際に第2部材20aを連結させるための第3連結具43が取り付けられている。第3連結具43は、円筒状を有し、第1部材10aが取り付けられる側と反対側の端部に雌ネジが形成されている。第1部材10a、第2部材20a及び第3部材30aが組み立てられたとき、第1部材10a及び第3部材30aが地面Gr(図4参照)上に載置されてゴルフ練習具1aは自立し、第2部材20aは地面Grに対して直交する方向から若干前側に傾斜して立っている。
【0030】
第1部材10a、第2部材20a、第3部材30a、第1連結具40、連結受具41、第2連結具42及び第3連結具43は、樹脂、金属、木材等の任意の材料により形成される。
【0031】
次に、図2図4を参照して、ゴルフ練習具1aの使用方法について説明する。図4は、実施形態1のゴルフ練習具1aの使用状態を示す側面図である。
【0032】
練習者は、第1部材10aがゴルフボールを打つ方向と平行になるようにゴルフ練習具1aを地面Grに自立させて置き、図2に示すように第1部材10aに足Fを添わせて立つ。このとき、練習者は、目盛11を見ながら、練習者にとって最適な位置に足Fを配置する。具体的には、練習者は、繰り返しスイングの練習を行いながら、また、指導者に指導してもらいながら、最適な足Fの位置の目盛11を記憶し、目盛11を見ながら記憶した位置に足Fを配置する。そして、練習者はゴルフクラブを構える。このとき、アドレス時の姿勢及びゴルフクラブヘッドのフェースの向きを確認したい場合は、アドレス時の姿勢で構え、インパクト時の姿勢及びゴルフクラブヘッドのフェースの向きを確認したい場合は、インパクト時の姿勢で構える。
【0033】
構えたゴルフクラブヘッドのフェースの向きを確認する場合、練習者は、ゴルフクラブを構えた状態で、支持具25をゴルフクラブのシャフトSとグリップGとの境に位置させ、ゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGを支持具25の凹溝28に置く。このとき、支持具25は、凹溝28がゴルフクラブのシャフトS及びグリップGと平行になるように支持部材26を取付部材27に対して傾ける。ゴルフクラブは、ゴルフ練習具1aで支えられて自立する。ゴルフクラブを自立させたら、練習者は、ゴルフ練習具1aの右側(左利きの場合は左側)に回り込み、ゴルフクラブヘッドを確認することで、練習者が構えたゴルフクラブヘッドのフェースの向きを確認する。
【0034】
ゴルフクラブの種類及び練習者の体格によって練習者がゴルフクラブを構えた状態でのゴルフクラブのシャフトS及びグリップGの位置が異なるが、その場合は、支持具25を第2部材20aに対して上下させて、ゴルフクラブのグリップGとゴルフクラブのシャフトSとの境に支持具25が位置するように調整する。調整したときの目盛21を記憶しておくことで、次にゴルフ練習具1を使用する際には、目盛21を見ながら記憶した位置に支持具25を調整することができる。
【0035】
スイングの練習をする場合は、練習者は、ゴルフクラブを構え、ゴルフクラブを構えた状態でゴルフ練習具1aを邪魔にならない位置に除ける。具体的には、右利きの場合は、支持部材26を第2部材20aの左側に位置させておき、左手でグリップを握ったまま右手で右側にゴルフ練習具1aを移動させる。左利きの場合は、支持部材26を第2部材20aの右側に位置させておき、右手でグリップを握ったまま左手で左側にゴルフ練習具1aを移動させる。そして、練習者は、スイングを行う。
【0036】
次に、図5を参照して、ゴルフ練習具1aをゴルフバッグに収納する場合について説明する。図5は、実施形態1のゴルフ練習具1aを運搬する際の状態を示す平面図である。
【0037】
ゴルフ練習具1aをゴルフバッグに収納して運搬する際は、第2部材20aを連結受具41とともに第1連結具40から外す。そして、ネジにより連結受具41を第3連結具43に嵌め合わせて、第2部材20aを第1連結具10aの他方側の端部に連結させる。これにより、図5に示すように、ゴルフ練習具1aは、第3部材30aが横に飛び出た棒状に変形する。この状態でゴルフ練習具1aは、ゴルフバッグに収納される。
【0038】
[実施形態2]
次に、図6図10を参照して、実施形態2に係るゴルフ練習具1bについて説明する。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明する。図6は、実施形態2に係るゴルフ練習具1bの正面図である。図7は、実施形態2のゴルフ練習具1bの平面図である。図8は、実施形態2のゴルフ練習具1bの斜視図である。図9は、実施形態2のゴルフ練習具1bの連結具50を示す図である。図9(a)は連結具50の後面図、図9(b)は連結具50の平面図、図9(c)は連結具50の左側面図、図9(d)は連結具50の斜視図である。図10は、実施形態2のゴルフ練習具1bの使用状態を示す側面図である。
【0039】
図6図8に示すように、実施形態2のゴルフ練習具1bは、水平方向に延びる第1部材10bと、第1部材10bに立設される第2部材20bと、第1部材10bと同一平面上に、第1部材10bと交差して延びる第3部材30bと、第2部材20bに設けられる支持具25とを備える。
【0040】
第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bは、実施形態1の第1部材10a、第2部材20a及び第3部材30aよりも断面の大きさが小さい、すなわち、実施形態1の第1部材10a、第2部材20a及び第3部材30aよりも細い。断面の大きさ以外は、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bは、目盛11,21を含めて実施形態1の第1部材10a、第2部材20a及び第3部材30aと同じ構成を有する。また、支持具25は、実施形態1の支持具25と同一である。
【0041】
実施形態2では、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bは、図9に示す連結具50によって連結される。連結具50は、直方体状を有する。連結具50は、第1部材10bを連結させるための第1貫通孔51と、第2部材20bを連結させるための第2貫通孔52と、第3部材30bを連結させるための第3貫通孔53とを備える。
【0042】
第1貫通孔51は、連結具50の左側面から右側面にかけて貫通する。第1貫通孔51は、連結具50の後側の位置に、下面に沿って水平に形成されている。第2貫通孔52は、連結具50の上面から下面に向かって延びる。第2貫通孔52は、連結具50の左前側の位置において、下側が後側に位置し、上側が前側に位置するように、後面に対して傾斜して形成されている。第2貫通孔52の後面に対する傾斜角度は、第2貫通孔52に挿し込まれた第2部材20bが支持具25でゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGを支持するのに最適な角度となっている。また、第2貫通孔52の下部は、幅が広くなっており、第2部材20bの先端に取り付けたキャップが引っ掛かる構成となっている。第3貫通孔53は、連結具50の前面から後面にかけて貫通する。第3貫通孔53は、連結具50の右側の位置に、下面に沿って水平に形成されている。また、第3貫通孔53は、前後方向中央部から後端にかけて幅が広くなっており、第3部材30bの先端に取り付けたキャップが挿入できる構成となっている。第1貫通孔51及び第3貫通孔53は、連結具50の内部で互いに交差し、第2貫通孔52は、連結具50の内部において第1貫通孔51及び第3貫通孔53と交差しないように形成されている。
【0043】
第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bは、第1部材10bが第1貫通孔51に挿し込まれ、第2部材20bが第2貫通孔52に挿し込まれ、第3部材30bが第3貫通孔53に挿し込まれる。このとき、第2部材20bは、下端にキャップが取り付けられ、連結具50の下面から第2貫通孔52に挿し込まれる。また、第3部材30bは、後端にキャップが取り付けられ、連結具50の後面から第3貫通孔53に挿し込まれる。第1部材10bは、第3部材30bが第3貫通孔53に挿し込まれた後に第1貫通孔51に挿し込まれる。第1部材10bが第1貫通孔51に挿し込まれたとき、第3部材30bの後端は第1部材10bに略当接する。これにより、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bが連結されて組み立てられる。このようにして組み立てられるとき、右利きの場合、通常、ゴルフクラブを構えた状態で、ゴルフクラブを中心として左足より右足の方がゴルフクラブから離れるため、連結部50は、第1部材10bの長手方向中央より左側に位置する。左利きの場合は、連結部50は、第1部材10bの長手方向中央より右側に位置する。第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bが組み立てられたとき、第1部材10b及び第3部材30bが地面Gr(図10参照)上に載置されてゴルフ練習具1bは自立し、第2部材20bは地面Grに対して直交する方向から若干前側に傾斜して立っている。また、第2部材20bのキャップが第2貫通孔52の幅が広い部分521に収まり、第2貫通孔52の幅が変わる部分の段差522にキャップが引っ掛かる。同様に、第3部材30bのキャップが第3貫通孔53の幅が広い部分531に収まり、第3貫通孔53の幅が変わる部分の段差532にキャップが引っ掛かる。これにより、第2部材20bを持ってゴルフ練習具1bを持ち上げて持ち運ぶことができる。
【0044】
図10に示すように、ゴルフ練習具1bの使用方法は、実施形態1と同様である。使用後、ゴルフバッグに収納して運搬する際は、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bをそれぞれ連結具50から抜き取り、3本の棒状として収納する。
【0045】
[付属器具]
次に、図11図13を参照して、ゴルフ練習具1a,1bとともに使用する付属器具について説明する。図11及び図12は、ゴルフクラブのフェースの方向を確認する為の付属器具を示す図である。図13は、図12のゴルフクラブのフェースの方向を確認する為の付属器具の変形例を示す図である。ここで説明する付属器具は、ゴルフクラブのフェースの方向を確認するフェース確認具100a,100bである。図11(a)は、一実施形態のフェース確認具100aの正面図を示し、図11(b)は、当該フェース確認具100aをゴルフクラブに取り付けた状態を示す図である。図12(a)は、他の実施形態のフェース確認具100bを背面から見た斜視図を示し、図12(b)は、当該フェース確認具100bをゴルフクラブに取り付けた状態を示す図である。図13(a)は、フェース確認具100bの取付部130の変形例の斜視図を示し、図13(b)は、当該フェース確認具100bをゴルフクラブに取り付けた状態を示す図である。
【0046】
図11に示す第1実施形態のフェース確認具100aは、取付板110と、方向指示棒120とを備える。
【0047】
取付板110は、板状を有する。取付板110の一面には、磁石が接合されている。取付板110の大きさは、ゴルフクラブのフェースより小さい。磁石は、フェース確認具100aをゴルフクラブに取り付けた時に、方向指示棒120を支持するのに十分な磁力を有する。
【0048】
方向指示棒120は、中空又は中実の棒材により形成される。方向指示棒120は、一端が取付板110の磁石が設けられていない面の中央部に取り付けられる。このとき、方向指示棒120の軸は、取付板110に直交する方向を向く。方向指示棒120の取付板110への接合は、例えば接着剤などの既知の任意の方法で行われる。
【0049】
図11(b)に示すように、フェース確認具100aは、磁性体材料からなるゴルフクラブのフェースの中央部に、取付板110に接合されている磁石の磁力を利用して取付板110を取り付けて使用する。
【0050】
図12に示す第2実施形態のフェース確認具100bは、取付部130と、方向指示棒140とを備える。取付部130は、シャフト係合部材131と、連結部材132と、調整部材133とを備える。
【0051】
シャフト係合部材131は、ゴルフクラブのヘッド付近のシャフトSに係合することで、フェース確認具100bをゴルフクラブのフェースに取り付けるためのものである。シャフト係合部材131は、弾性を有する板材を断面略C字状となるように湾曲させて形成される。シャフト係止部材131の開口131aは、ゴルフクラブのヘッド付近のシャフトSの太さ(断面積)よりも狭い幅を有している。シャフト係合部材131は、弾性力を利用して、開口131aを開いてゴルフクラブのシャフトSを挿し込み、断面略C字状に形成された内部空間131bに、ゴルフクラブのヘッド付近のシャフトSが隙間なく嵌り込むことで、ゴルフクラブのヘッド付近のシャフトSに取り付けられる。
【0052】
連結部材132は、シャフト係合部材131と方向指示棒140とを連結するためのものである。連結部材132は、板状を有する。本実施形態では、連結部材132は、ゴルフクラブのヘッド付近のシャフトS及びフェースに沿った正面視略L字状を有する。具体的には、連結部材132は、シャフト係合部材131がゴルフクラブのヘッド付近のシャフトSに取り付けられた状態で、シャフト係合部材131からフェース中央部まで延びている。すなわち、連結部材132のゴルフクラブのフェースと対向する面の一端部にシャフト係合部材131が取り付けられ、連結部材132のフェース中央部に位置する他端部に方向指示棒140が取り付けられる。
【0053】
調整部材133は、フェース確認具100bがゴルフクラブに取り付けられたときに、取付部130に取り付けられる方向指示棒140がゴルフクラブのフェースに対して直交するように調整するためのものである。本実施形態では、調整部材133は、ゴルフクラブのシャフトSの近傍のゴルフクラブのヘッドに当接する位置に設けられる調整ネジである。調整部材133は、シャフト係合部材131の下方において、連結部材132に取り付けられている。調整部材133は、ねじ込むことによって先端がゴルフクラブのヘッドの側部に当接するように取り付けられている。
【0054】
方向指示棒140は、中空又は中実の棒材からなる棒部材141と、ゴルフクラブのフェースより小さい板材からなる板部材142とにより形成される。棒部材141の一端に板部材142が取り付けられる。具体的には、棒部材141は、板部材142の中央部に、棒部材141の軸が板部材142の平面に対して直交するように取り付けられる。棒部材141の板部材142への接合は、例えば接着剤などの既知の任意の方法で行われる。連結部材132のシャフト係合部材131が取り付けられない側の端部には、方向指示棒140を取り付けるための孔132aが形成されている。方向指示棒140は、シャフト係合部材131が設けられている側から棒部材141を孔132aに挿し通すことで連結部材132に取り付けられる。
【0055】
フェース確認具100bは、方向指示棒140に板部材142をゴルフクラブのフェースの中央部に当接させ、シャフト係合部材131をゴルフクラブのシャフトSに係合させることでゴルフクラブに取り付ける。そして、調整部材133をねじ込んで先端をゴルフクラブのヘッドに当接させ、方向指示棒140がゴルフクラブのフェースに対して直交するように調整して使用する。
【0056】
図13に示すように、第2実施形態のフェース確認具100bの取付部130は、伸縮性を有するベルト150として形成することもできる。ベルト150は、リング状に形成され、ゴルフクラブのヘッドを1周できる長さを有する。ベルト150の長手方向中央部には方向指示棒140の棒部材141を差し込むための孔151が形成されている。孔151が形成される箇所は、孔151が広がらないように面ファスナーを接着剤などで重ね合わせる、又は、テープなどを貼り付けることが好ましい。ベルト150のゴルフクラブのフェースと接触する面は、摩擦係数が高い素材が好ましい。本変形例のフェース確認具100bは、方向指示棒140の棒部材141をベルト150の孔151に挿し通す。そして、ゴルフクラブのフェースの中央部に方向指示棒140の板部材142を当接させ、ベルト150をゴルフクラブのヘッドを周回させることによってゴルフクラブのヘッドに取り付けて使用する。なお、ベルト150は、帯状に形成され、ベルト150の両端に設けられる面ファスナーを接合させることでゴルフクラブのヘッドに取り付けられるようにしてもよい。また、方向指示棒140の板部材142は、第1実施形態のフェース確認具100aの取付板110のように、板部材142の棒部材141が取り付けられる面と反対側の面に磁石が接合されていても良い。
【0057】
第1実施形態のフェース確認具100aは、磁石を利用してゴルフクラブのフェースに取り付けられるため、磁石がくっつく、例えば、ウッド、アイアン、ウェッジなどのゴルフクラブに適用できる。一方、第2実施形態のフェース確認具100bは、ゴルフクラブのシャフトに取り付けるため、種々のゴルフクラブに適用できるが、磁石がくっつかない、例えば、ドライバー、パターなどに特に適用できる。
【0058】
次に、ゴルフ練習具1a,1b及びフェース確認具100a,100bを共に使用する使用方法について説明する。
【0059】
第1に練習者のアドレスを確認する場合について説明する。まず、ゴルフクラブのフェースにフェース確認具100a,100bを取り付ける。また、ゴルフ練習具1a,1bを練習者の身体の横の地面Grに自立させて置く。そして、練習者は、目標を決めてアドレスをとる。その状態のままゴルフクラブが動かないようにしながら、練習者は、ゴルフ練習具1a,1bの第1部材10a,10bを、足Fの方向又は肩の方向に沿わせてゴルフ練習具1a,1bを練習者の身体の前の地面Grに置く。そして、ゴルフクラブのシャフトSとグリップGとの境を支持具25の凹溝28に置き、ゴルフクラブを自立させる。ゴルフクラブを自立させると、練習者はアドレスをほどいてゴルフクラブから手を放し、ゴルフ練習具1a,1bの側方又は前方に回り込むなどして、身体の方向、フェースの方向、ライ角、及び、ハンドファースト度を確認する。
【0060】
第2に練習者の理想のアドレスの視界を確認する場合について説明する。まず、ゴルフクラブのフェースにフェース確認具100a,100bを取り付ける。そして、目標を決め、目標の方向に打つ場合に練習者にとって理想となる身体の方向、フェースの方向、ライ角、及び、ハンドファースト度にゴルフクラブをセットする。セットした状態のままゴルフ練習具1a,1bを使用してゴルフクラブを自立させる。その後、練習者はアドレス位置に移動し、理想のアドレスの視界を確認する。
【0061】
第3に練習者にとって理想のゴルファーのアドレス又はインパクトを体感する場合について説明する。まず、理想とするゴルファーのアドレス時又はインパクト時の画像などから、当該ゴルファーのゴルフクラブの長さと、アドレス時又はインパクト時のシャフトSの最上部の高さと、ハンドファースト度とを割り出す。割り出したゴルフクラブの長さと同一の長さのゴルフクラブを準備する。また、割り出したシャフトSの最上部の高さに支持具25の高さを調整する。そして、目標を決め、目標の方向に向けてゴルフ練習具1a,1bを置く。割り出したハンドファースト度に基づいてゴルフクラブをセットし、支持具25にゴルフクラブのシャフトSとグリップGとの境を支持させて、ゴルフクラブを自立させる。その後、練習者はアドレス位置又はインパクト位置に移動し、理想のゴルファーのアドレス又はインパクトを体感する。
【0062】
上記第1~第3の確認又は体感を行った後、実際にゴルフボールを打つ場合は、ゴルフクラブをゴルフ練習具1a,1bに支持させた状態で、ゴルフクラブの位置を動かさずにフェース確認具100a,100bを外す。それから、片方の手でゴルフクラブを支え、もう一方の手でゴルフ練習具1a,1bを身体の側方に移動させる。これにより、支障なくゴルフボールを打つことができる。
【0063】
以上のように、本発明のゴルフ練習具1a,1bは、第1部材10a,10bと第3部材30a,30bとが、互いに交差し、且つ、共に地面Gr上に置かれるため、単独で自立することができる。また、本発明のゴルフ練習具1a,1bは、支持具25で支持することで、ゴルフクラブを自立させることができる。これにより、アドレス時及びインパクト時の姿勢で練習者が構えるゴルフクラブヘッドのフェースの向きを客観的に確認することができる。本発明のゴルフ練習具1a,1bでは、ゴルフ練習具1a,1bとゴルフクラブとは別体であるため、練習者が実際のラウンドで使用するゴルフクラブでフェースの向きを確認しながら、アドレス時及びインパクト時の姿勢を練習及び確認することができる。
【0064】
また、支持具25に凹溝28を備えることで、支持具25に置かれるゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGが凹溝28に嵌って置かれるため、ゴルフ練習具1a,1bはゴルフクラブを安定して自立させることができる。さらに、支持具25は、凹溝28が設けられる支持部材26が取付部材27に対して回転可能となっており、支持具25の凹溝28がゴルフクラブのシャフトS及びグリップGと平行になるように角度を変えることができる。これにより、支持具25とゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGとの接触面積が大きくなるため、ゴルフ練習具1a,1bはゴルフクラブをより安定して自立させることができる。
【0065】
また、ゴルフ練習具1a,1bには目盛11が設けられている。これにより、練習者の最適な足Fの位置を数値化して記憶しておき、その数値に従って足Fを配置することで、常に最適な足Fの配置を再現することができる。
【0066】
また、実施形態1のゴルフ練習具1aは、第1部材10a及び第3部材30aから第2部材20aを取り外して、図5に示すように接続し直すことで棒状にすることができる。実施形態2のゴルフ練習具1bは、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bがそれぞれ分割することができる。第1部材10a,10b、第2部材20a,20b及び第3部材30a,30bはそれぞれゴルフバッグに収容できる棒状であるため、ゴルフ練習具1a,1bはゴルフクラブとともにゴルフバッグに収納して持ち運びすることができる。これにより、どこででもゴルフ練習具1a,1bを使用して練習することができる。例えば、練習ラウンドで周囲の景色に惑わされたりして不調となった場合でも、ゴルフ練習具1a,1bを使用して自身のゴルフクラブの構えを客観的に確認することができる。
【0067】
また、支持具25が第2部材20a,20bに対して上下方向に移動可能な構成であることで、ゴルフクラブの種類及び練習者の体格によって練習者がゴルフクラブを構えた状態でゴルフクラブのシャフトS及びグリップGを支持する高さが変わったとしても、支持具25を上下させて支持具25の位置を調整することでゴルフクラブのシャフトS及び/又はグリップGを支持することができる。また、第2部材20a,20bには目盛21が設けられている。これにより、ゴルフクラブの種類及び練習者の体格に応じた最適な支持具25の位置を数値化して記憶しておき、練習に使用するゴルフクラブの種類及び練習者に応じてその数値に従って支持具25の位置を調整することで、常に最適な状態でゴルフ練習具1を使用することができる。
【0068】
また、ゴルフ練習具1a,1bでは、3次元座標で足F、及び、手(グリップG)の位置を数値化することができる。例えば、自身の体格に近いプロゴルファー又は理想とするプロゴルファーの構えが映った映像等から、そのプロゴルファーの足Fの位置、及び手(グリップG)の位置を数値化することができる。この数値に従って、第1部材10a,10b、及び、第2部材20a,20bの目盛11,21を見て足Fの位置、及び手(グリップG)の位置を再現することで、プロゴルファーの構えをまねる練習を行うことができる。練習者自身の最適な足Fの位置、及び手(グリップG)の位置についても同様に再現できる。
【0069】
また、実施形態2のゴルフ練習具1bでは、上下方向に延びる第2部材20bの近くに第3部材30bが設けられている。これにより、第3部材30bに沿ってゴルフボールを置くことができ、ゴルフボールとゴルフクラブの位置関係を理解しやすくなる。
【0070】
また、上記実施形態では、付属器具のフェース確認具100a,100bを備えている。フェース確認具100a,100bを使用することで、方向指示棒120,140が指す方向にフェースが向いていることが視認しやすくなる。
【0071】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【0072】
例えば、上記実施形態では、ゴルフ練習具1a,1bは地面Grに載置する構成としたが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、第1部材10a,10bの下面に突起を設け、突起を地面Grに差し込んでゴルフ練習具1a,1bを設置する構成でもよい。また、ゴルフ練習具1a,1bに重しを載せて地面Grに載置する構成でもよい。ハンドファーストの姿勢を習得する場合、ゴルフクラブのグリップGがゴルフボールよりも前に出るため、そのままゴルフ練習具1a,1bに支持させてゴルフクラブを自立させるとゴルフ練習具1a,1bとともにゴルフクラブが倒れることがある。突起を設けたり重しを載せたりする構成とすることで、ハンドファーストで構える場合にも、ゴルフ練習具1a,1bを安定して自立させることができる。
【0073】
また、上記実施形態では、第1部材10a,10b及び第2部材20a,20bには目盛11,21を設ける構成としたが、目盛11,21は必ずしも必要ではない。目盛11を有しないゴルフ練習具1a,1bでは、練習者が最適な足Fの位置にテープ等で印をつけて足Fの位置を決めてもよい。同様に、目盛21を有しないゴルフ練習具1a,1bでは、第2部材20a,20bの最適な高さの位置にテープ等で印をつけ、テープ等を目印に支持具25の位置を調整してもよい。また、実施形態2では、第3部材30bがゴルフボールを置く位置にあるため、第3部材30bに練習者が最適なゴルフボール(ゴルフクラブヘッド)の位置にテープ等で印をつけてゴルフボール(ゴルフクラブヘッド)の位置を決めてもよい。また、第3部材30bに目盛を付けて、目盛を見てゴルフボールの位置を数値化したり、再現したりしてもよい。
【0074】
さらに、実施形態1のように第3部材30aが第1部材10aの端部に設けられるゴルフ練習具1aでは、自然な状態でゴルフクラブを構えた場合にゴルフクラブのグリップGの端部が通常位置する練習者のヘソの位置等を目安として、ゴルフクラブヘッドの位置を決めてもよい。また、ゴルフ練習具1の支持具25にゴルフクラブのグリップGとゴルフクラブのシャフトSとの境が位置するようにゴルフクラブを構えることで、ゴルフクラブヘッドの位置を決めてもよい。
【0075】
また、上記実施形態では、支持具25は、第2部材20a,20bの側面に取り付けられており、第2部材20a,20bに対して上下方向に移動する構成としたが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、支持具25は、第2部材20a,20bに固定され、第2部材20a,20bが伸縮する構成としてもよい。このとき、支持具25は、第2部材20a,20bの側面に限らず、第2部材20a,20bの上端に取り付けられてもよい。
【0076】
また、上記実施形態では、支持具25は、支持部材26が取付部材27に対して回転可能に連結されているが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、支持具25は、溶接、ネジ留め等の任意の固定手段により、支持部材26が取付部材27に対して所定角度で固定して設けられてもよい。また、支持部材26の形状は、板材を断面略U字状に湾曲させた形状に限らず、例えば、平面な板状、直方体状など任意の形状とすることができる。また、支持具25に設けられる凹溝28は、任意の形状とすることができるし、支持具25に凹溝28が設けられなくてもよい。
【0077】
また、上記実施形態では、第1部材10a,10b、第2部材20a,20b及び第3部材30a,30bは、断面円形の棒状としたが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、第1部材10a,10b、第2部材20a,20b及び第3部材30a,30bは、断面多角形の棒状でもよい。
【0078】
また、上記実施形態では、連結具50は、第1貫通孔51と第3貫通孔53とが共に下面に沿って水平に形成され、交差する構成となっているが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、第1貫通孔51の上部を通るように第3貫通孔53が形成され、互いに交差しないように形成されてもよい。この場合、第1貫通孔51と第3貫通孔53の位置関係は逆でもよい。第1貫通孔51と第3貫通孔53とが交差しない場合は、第3部材30bを後方に突出させて取り付けることもできる。また、第1貫通孔51、第2貫通孔52及び第3貫通孔53は、第1部材10b、第2部材20b及び第3部材30bが連結できればよく、第1貫通孔51、第2貫通孔52及び第3貫通孔53が連結具50に設けられる位置は、上記に限らず任意の位置とすることができる。また、連結具50の形状は直方体状に限らず、塊状であれば任意の形状とすることができる。例えば、第2部材20bを安定させるために、第2貫通孔52を設ける部分だけ上方に出っ張った形状とすることもできる。
【0079】
また、上記実施形態1では、第1部材10a及び第2部材20aは第1連結具40によって連結され、第1部材10a及び第3部材30aは第2連結具42によって連結され、上記実施形態2では、第1部材10b,第2部材20b及び第3部材30bは連結具50によって連結されているが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、溶接等によって第1部材10a,10b、第2部材20a,20b及び第3部材30a,30bがそれぞれ連結されてもよい。また、第2部材20a,20bは、第2部材20a,20bの長手方向が第1部材10a,10bの長手方向に沿うように折り畳み可能に第1部材10a,10bに連結されてもよい。同様に、第3部材30a,30bも、第3部材30a,30bの長手方向が第1部材10a,10bの長手方向に沿うように折り畳み可能に第1部材10a,10bに連結されてもよい。また、上記実施形態1において、第2部材20aは、連結受具41を介して第1連結具40に連結されているが、第1連結具40に直接差し込まれて連結されてもよい。
【0080】
また、上記実施形態では、ゴルフ練習具1a,1bは第3部材30を備えているが、必ずしもこの構成でなくてもよい。例えば、ゴルフ練習具1a,1bは、第3部材30を備えなくてもよい。この場合、ゴルフクラブは、地面Grに接するゴルフクラブのヘッド、ゴルフ練習具1a,1bの第1部材10a,10b、及び、支持具25の3点で支えられて自立する。
【符号の説明】
【0081】
1a,1b ゴルフ練習具
10a,10b 第1部材
11 目盛
20a,20b 第2部材
21 目盛
25 支持具
28 凹溝
30a,30b 第3部材
G ゴルフクラブのグリップ
S ゴルフクラブのシャフト

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13