(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114091
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】ライフル型玩具銃および銃
(51)【国際特許分類】
F41C 7/00 20060101AFI20240816BHJP
A63H 33/18 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
F41C7/00
A63H33/18 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019509
(22)【出願日】2023-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】592153584
【氏名又は名称】株式会社東京マルイ
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】岩澤 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】岩澤 茂
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA07
2C150DH01
(57)【要約】
【課題】レシーバカバーのガタツキを抑えること。
【解決手段】レシーバカバーと、レシーバと、を備えたライフル型玩具銃であって、レシーバカバーは、後端に被付勢面を有し、レシーバは、後部側に、被付勢面に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段を有し、レシーバカバーは、付勢手段による付勢力を受けて、レシーバに対してがたつきなく固定されるライフル型玩具銃または銃を提供することにより、レシーバカバーのガタツキを抑えることが可能となる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レシーバカバーと、
レシーバと、
を備えたライフル型玩具銃であって、
前記レシーバカバーは、後端に被付勢面を有し、
前記レシーバは、後部側に、前記被付勢面に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段を有し、
前記レシーバカバーは、前記付勢手段による付勢力を受けて、前記レシーバに対してがたつきなく固定されるライフル型玩具銃。
【請求項2】
前記付勢手段は、ボルトおよびナットを含み、
前記ボルトを回転させて前方、前下方、または下方に移動させることにより、前記ボルトの先端が、前記被付勢面に当接して、前記レシーバカバーを少なくとも銃口方向に押圧する請求項1に記載のライフル型玩具銃。
【請求項3】
前記ボルトの先端が尖った形状である請求項2に記載のライフル型玩具銃。
【請求項4】
前記被付勢面は、後下方から前上方に切り取られた傾斜面である請求項1または2に記載のライフル型玩具銃。
【請求項5】
前記被付勢面は、∨字状溝を形成する請求項1に記載のライフル型玩具銃。
【請求項6】
リコイルリテイニングブロックをさらに有し、
前記レシーバカバーは、その後端に、前記リコイルリテイニングブロックの後端を挿入するための穴を有する請求項1に記載のライフル型玩具銃。
【請求項7】
フロントレールブロックをさらに有し、
前記レシーバカバーの前端、および、前記フロントレールブロックの後端の少なくともいずれか一方に、互いが係合するための傾斜面を有する請求項1に記載のライフル型玩具銃。
【請求項8】
レシーバカバーと、
レシーバと、
を備えたライフル型銃であって、
前記レシーバカバーは、後端に被付勢面を有し、
前記レシーバは、後部側に、前記被付勢面に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段を有し、
前記レシーバカバーは、前記付勢手段による付勢力を受けて、前記レシーバに対してがたつきなく固定されるライフル型銃。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライフル型玩具銃および銃に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、自動小銃型のエアガンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、レシーバカバーのがたつきを問題視していなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明にかかる玩具銃は、
レシーバカバーと、
レシーバと、
を備えたライフル型玩具銃であって、
前記レシーバカバーは、後端に被付勢面を有し、
前記レシーバは、後部側に、前記被付勢面に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段を有し、
前記レシーバカバーは、前記付勢手段による付勢力を受けて、前記レシーバに対してがたつきなく固定されるライフル型玩具銃。
前記ボルトの先端が尖った形状である請求項1または2に記載のライフル型玩具銃。
前記被付勢面は、後下方から前上方に切り取られた傾斜面である請求項1または2に記載のライフル型玩具銃。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明にかかる銃は、
レシーバカバーと、
レシーバと、
を備えたライフル型銃であって、
前記レシーバカバーは、後端に被付勢面を有し、
前記レシーバは、後部側に、前記被付勢面に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段を有し、
前記レシーバカバーは、前記付勢手段による付勢力を受けて、前記レシーバに対してがたつきなく固定されるライフル型銃。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、レシーバカバーのガタツキを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態に係る玩具銃の概略構成を示す図である。
【
図2】第2実施形態に係る玩具銃の全体構成を示す斜視図である。
【
図3A】第2実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図3B】第2実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの取り外し状態を示す斜視図である。
【
図4】第2実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す部分拡大斜視図である。
【
図5】第2実施形態に係る玩具銃の本体の構成を示す部分拡大斜視図である。
【
図6】第2実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの係合状態を示す部分拡大図である。
【
図7】第2実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの構成を示す斜視図である。
【
図8】第2実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの動作を示す拡大斜視図である。
【
図9A】第2実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの動作を示す拡大斜視図である。
【
図9B】第2実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの動作を示す断面図である。
【
図10】第2実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの動作を示す拡大斜視図である。
【
図11】第3実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図12】第3実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの構成を示す斜視図である。
【
図13】第3実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの係合状態を示す拡大斜視図である。
【
図14】第4実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図15】第4実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの係合状態を示す拡大斜視図である。
【
図16】第5実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図17】第5実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの係合状態を示す拡大斜視図である。
【
図18】第6実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの構成を示す斜視図である。
【
図19】第6実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの構成を示す斜視図である。
【
図20】第7実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図21】第7実施形態に係る玩具銃のフロントレールブロックの構成を示す斜視図である。
【
図22】第7実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの係合状態を示す斜視図である。
【
図23】第8実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を示す斜視図である。
【
図24】第8実施形態に係る玩具銃のフロントレールブロックの構成を示す斜視図である。
【
図25】第8実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの係合状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0011】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのライフル型玩具銃100について、
図1を用いて説明する。
図1に示すように、ライフル型玩具銃100は、レシーバカバー101と、レシーバ102とを含む。
【0012】
レシーバカバー101は、後端に被付勢面111を有する。
【0013】
レシーバ102は、後部側に、被付勢面111に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段121を有する。
【0014】
このような構成により、レシーバカバー101は、付勢手段121による付勢力を受けて、レシーバ102に対してがたつきなく固定される。
【0015】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係るライフル型玩具銃200について、
図2以降を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係るライフル型玩具銃200の全体構成を説明するための図である。
【0016】
図2において、ライフル型玩具銃200は、レシーバカバー201、レシーバ202以外に、フロントレールブロック203、フロントサイト204、ハイダー205、ハンドガード206、マガジン207、グリップ208、ストック210などを有している。
【0017】
レシーバ202は、セレクタ221を備え、セレクタ221を上下に回動させることにより、セーフティ、フルオート、セミオートの3つの発射モードを切り替え可能である。
【0018】
レシーバカバー201の上面には、リアレール211が形成されており、スコープなどの光学機器をマウント可能である。レシーバカバー201の後端には、リアサイト212と、リコイルリテイニングブロック220の後端が挿入されるクリップホール213と、被付勢面214とが設けられている。
【0019】
レシーバ202の後部側には、ロックブロック222が設けられ、ロックブロック222は、ロックダイヤル209の先端側ボルトが螺合されるナットを備えたロックベース223を有している。ロックダイヤル209は、被付勢面214に対して、銃口方向の力を付勢するための付勢手段として機能する。ロックブロック222には、ストック210が連結されている。
【0020】
レシーバカバー201は、ロックダイヤル209による付勢力を受けて、レシーバ202に対してがたつきなく固定される。
【0021】
ロックダイヤル209は、ロックベース223内部に設けられたナットと螺合するダイヤル付きボルトであり、ダイヤルを回転させて、ボルトを銃口側に移動させることにより、ボルトの先端が、被付勢面214に当接して、レシーバカバー201を少なくとも銃口方向に押圧する。
【0022】
被付勢面214は、後下方から前上方に切り取られた傾斜面である。被付勢面214は、例えば∨字谷状溝である。
【0023】
レシーバカバー201の銃口側の端部は、フロントレールブロック203の後端と係合するための傾斜面を有する。
【0024】
図3Aは、レシーバカバー201の斜視図である。レシーバカバー201は、リアレールブロック301とリアサイトブロック302とが連結されて構成される。
【0025】
クリップホール213は、リアサイトブロック302に設けられた四角形状の穴であり、この穴にリコイルリテイニングブロック220の後端が挿入されることによりレシーバカバー201がクリップされる。リコイルリテイニングブロック220は、発射動作に応じて振動するため、クリップホール213はリコイルリテイニングブロック220の後端よりも十分に大きく形成されている。クリップホール213から突き出たリコイルリテイニングブロック220の後端を銃口側に押し込むことにより、レシーバカバー201を取り外すことが可能となる(
図3B)。
【0026】
被付勢面214はV字谷状に形成されているため、ロックダイヤル209による付勢力を受けて、レシーバカバー201の後端はセンタリングされることになる。
【0027】
図4は、レシーバカバー201の前端(銃口側端部)の形状を示す部分拡大図である。レシーバカバー201の前端には、突出部401が設けられ、その下面は、傾斜面411となっている。さらにその下方には、円弧状の凸部403が設けられている。
【0028】
図5は、フロントレールブロック203の後端(ストック側端部)の形状を示す部分拡大図である。フロントレールブロック203の後端には、レシーバカバー201の傾斜面411と当接する傾斜面501と、凸部403が挿入される凹部502とが形成されている。
【0029】
図6は、レシーバカバー201の前端と、フロントレールブロック203の後端との係合状態を示す部分拡大側面図である。凸部403が凹部502に挿入されて係合するが、レシーバカバー201は、銃口側に付勢されているため、その付勢力を受けて、傾斜面411が傾斜面501に沿って前上方に移動する。そうすると、凹部502の上面を、凸部403の上面と突出部401とで挟み込むようになり、レシーバカバー201は、フロントレールブロック203にガッチリと固定される。
【0030】
図7は、ロックダイヤル209の拡大図である。ロックダイヤル209は、ダイヤル701、ボルト702および先端部703とを含む。先端部703は、一例として、半球状となっているが、これに限定されるものではない。
【0031】
図8は、ロックダイヤル209を取り付けた状態の周辺部の拡大図であり、ロックされた状態を示している。ダイヤル701を時計回りに回転させることにより、
図8のようにロックダイヤル209を前方に移動させることができる。これにより、レシーバカバー201を下方に付勢することができる。
【0032】
図9Aは、ロックダイヤル209を取り付けた状態の周辺部の拡大斜視図であり、ロックが解除された状態を示している。
図9Bは、その断面図である。ダイヤル701を反時計回りに回転させることにより、
図9Bのようにロックダイヤル209を後方に引き出すことができる。これにより、ロックダイヤル209のロックが解除され、この状態で、リコイルリテイニングブロック220の後端を銃口方向に押し込むことで、レシーバカバー201を取り外すことが可能となる。
【0033】
図10は、ロックブロック222のロックベース223のみを透過させた図である。ダイヤルクリップピン1001がクリックピンスプリング1002により後方に弾性的に付勢されている。ロックダイヤル209のダイヤル701の銃口側の面には、複数の凹部(不図示)が設けられ、その凹部に、ダイヤルクリップピン1001の後端が挿入されることにより、ロックダイヤル209の回転時にカチカチというクリック感を与えることができる。
【0034】
以上の構成によれば、工具を使用せずにレシーバカバーを銃本体にがたつきなく固定することでき、工具を使用せずにレシーバカバーを簡単に銃本体から離脱させることもできる。これにより、レールに光学機器を取り付けた場合の命中精度への影響を低減させることができる。
【0035】
また、ロックダイヤルを目立たないようなデザインにすることもでき、ボルトを緩めたときにレシーバカバーが簡単に取り外せるために必要なギャップ(ストローク)を小さくすることができる。
【0036】
重たい光学機器が取り付けられたレシーバカバーの穴には、リコイルリテイニングブロックの後端が挿入されているため、ロックダイヤルが緩んでもカバーの離脱は起こらない。
【0037】
被付勢面214は断面がVの字であるため、丸いボルト先端によりセンタリングが行われ、ボルト先端やV字溝が摩耗しても、ボルトを深くねじ込めば、固定効果は変わらない。
【0038】
なお、ロックダイヤルが、被付勢面214に対して垂直をなす方向に取り付けられてもよい。また、ロックダイヤルが鉛直方向真上から真下に螺合する構成でもよい。
【0039】
また、クリップホール213の下方に回転軸を有し、爪部品が弧の字を描くように回動して爪先端が被付勢面を付勢する構成でもよい。
【0040】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーおよびロックダイヤルについて、
図11、
図12、
図13を用いて説明する。
図11は、本実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を説明するための斜視図である。
図12は、本実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルの構成を説明するための斜視図である。
【0041】
本実施形態に係るレシーバカバー1101は、上記第2実施形態と比べると、被付勢面1114がV字谷状溝を有さないかわりに、段差が設けられ、前側(銃口側)の厚みが大きく、後側の厚みが小さくなっている点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0042】
図12に示すようにロックダイヤル1209の先端1293が尖った形状となっているため、レシーバーカバー1101の被付勢面1114がV字谷状溝を有さなくとも、
図13に示すように、それらを互いにうまく係合でき、工具を使用せずにレシーバカバーを銃本体にがたつきなく固定することでき、工具を使用せずにレシーバカバーを簡単に銃本体から離脱させることもできる。これにより、レールに光学機器を取り付けた場合の命中精度への影響を低減させることができる。
【0043】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーについて、
図14、
図15を用いて説明する。
図14は、本実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を説明するための斜視図である。本実施形態に係るレシーバカバー1401は、上記第2実施形態と比べると、被付勢面1414に段差が設けられ、前側(銃口側)の厚みが大きく、後側の厚みが小さくなっており、後側の段に前後方向のV字谷状溝を有する。
【0044】
一方、第3実施形態と比べると、被付勢面1414が前後方向のV字谷状溝を有する点で異なる。その他の構成および動作は、第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0045】
図12に示すようにロックダイヤル1209の先端1203が尖った形状となっていれば、
図15に示すように、ロックダイヤル1209の先端1293と被付勢面1414のV字谷状溝とをうまく係合させることができる。
【0046】
[第5実施形態]
次に本発明の第5実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーについて、
図16、
図17を用いて説明する。
図16は、本実施形態に係る玩具銃のレシーバカバーの構成を説明するための斜視図である。本実施形態に係るレシーバカバー1601は、上記第3実施形態と比べると、クリップホール213が存在しない点で異なる。その他の構成および動作は、第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0047】
クリップホールが存在しなくとも、
図17のようにレシーバカバー1601の後端を下方に押し込んだ状態で、ロックダイヤル209を回転させて前方に移動させ、ロックダイヤル209の先端と被付勢面1614とを係合させればよい。そうすれば、工具を使用せずにレシーバカバーを銃本体にがたつきなく固定することでき、工具を使用せずにレシーバカバーを簡単に銃本体から離脱させることもできる。これにより、レールに光学機器を取り付けた場合の命中精度への影響を低減させることができる。
【0048】
[第6実施形態]
次に本発明の第6実施形態に係る玩具銃のロックダイヤルについて、
図18、
図19を用いて説明する。
図18、
図19は、本実施形態に係る玩具銃のロックダイヤル1809,1909の外観を示す斜視図である。本実施形態に係るロックダイヤル1809,1909は、上記第2実施形態と比べると、ダイヤル701が存在しない点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0049】
図18に示すようにロックダイヤル1809の後端にハンドル1891が設けられていれば、工具なしにロックダイヤル1809を回転させて、被付勢面にうまく係合できる。
【0050】
図19に示すようにロックダイヤル1909の後端に六角レンチ挿入用の穴1991が設けられていれば、非常に汎用的な工具を用いてロックダイヤル1909を回転させて、被付勢面にうまく係合させることができる。
【0051】
これにより、簡易な構成および操作で、レシーバカバーを銃本体にがたつきなく固定することでき、レシーバカバーを簡単に銃本体から離脱させることもできる。これにより、レールに光学機器を取り付けた場合の命中精度への影響を低減させることができる。
【0052】
[第7実施形態]
次に本発明の第7実施形態に係る玩具銃について、
図20~
図22を用いて説明する。
図20は、本実施形態に係る玩具銃のレシーバカバー2001の銃口側の端部形状を示す斜視図である。
図21は、本実施形態に係る玩具銃のフロントレールブロック2103の後端形状を示す斜視図である。
図22は、レシーバカバー2001とフロントレールブロック2103との係合方法を示す斜視図である。
【0053】
レシーバカバー2001の銃口側の端部には、凸部2011が形成されている。一方、フロントレールブロック2103の後端には、凹部2131が形成されている。凸部2011が凹部2131に挿入されることにより、レシーバカバー2001はフロントレールブロック2103に係合する。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0054】
レシーバカバー2001は、銃口側に付勢されているため、その付勢力を受けて、凸部2011が凹部2131にしっかり嵌り、レシーバカバー2001は、フロントレールブロック2103にガッチリと固定され、前後上下左右方向のガタツキを防止できる。
【0055】
[第8実施形態]
次に本発明の第8実施形態に係る玩具銃について、
図23~
図25を用いて説明する。
図23は、本実施形態に係る玩具銃のレシーバカバー2301の銃口側の端部形状を示す斜視図である。
図24は、本実施形態に係る玩具銃のフロントレールブロック2403の後端形状を示す斜視図である。
図25は、レシーバカバー2301とフロントレールブロック2403との係合方法を示す斜視図である。
【0056】
レシーバカバー2301の銃口側の端部には、凹部2311が形成されている。一方、フロントレールブロック2403の後端には、凸部2431が形成されている。凸部2431が凹部2311に挿入されることにより、レシーバカバー2301はフロントレールブロック2403に係合する。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0057】
レシーバカバー2301は、銃口側に付勢されているため、その付勢力を受けて、凸部2431が凹部2311にしっかり嵌り、レシーバカバー2301は、フロントレールブロック2403にガッチリと固定され、前後上下左右方向のガタツキを防止できる。
【0058】
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、同様の特徴を有する実銃も本願発明の範疇に含まれる。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。