(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114187
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】弾性波デバイス
(51)【国際特許分類】
H03H 9/25 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
H03H9/25 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019782
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】518453730
【氏名又は名称】三安ジャパンテクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098202
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 信彦
(72)【発明者】
【氏名】門川 裕
(72)【発明者】
【氏名】中村 博文
(72)【発明者】
【氏名】中村 浩
【テーマコード(参考)】
5J097
【Fターム(参考)】
5J097AA24
5J097BB02
5J097BB11
5J097HA04
5J097JJ04
5J097JJ06
5J097JJ09
5J097KK10
(57)【要約】
【課題】CSP構造を有する弾性波デバイスにおいて熱を効率的に外部に逃がすことが可能な新たな合理的な構造を提供する。
【解決手段】デバイスチップ3の一面3aには、機能素子5に接続された配線9が形成されると共に、基部10aを前記配線9に一体化させて前記一面3aに直交する向きに突き出す金属製の壁部10が形成されている。パッケージ基板2の実装面2aには、高熱伝導性を備えた樹脂からなる絶縁層11が形成されている。前記壁部10の突き出し端部10b側を前記絶縁層11に接しさせた状態で前記パッケージ基板2に前記デバイスチップ3を実装させてなる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一面を実装面としたパッケージ基板と、
一面にIDT電極を含む機能素子が形成されたデバイスチップとを、
前記パッケージ基板の前記実装面と前記デバイスチップの前記一面とを向き合わせた状態でバンプを介して接続させてなる弾性波デバイスであって、
前記デバイスチップの前記一面には、前記機能素子に接続された配線が形成されると共に、基部を前記配線に一体化させて前記一面に直交する向きに突き出す金属製の壁部が形成されており、
前記パッケージ基板の前記実装面には、高熱伝導性を備えた樹脂からなる絶縁層が形成されており、
前記壁部の突き出し端部側を前記絶縁層に接しさせた状態で前記パッケージ基板に前記デバイスチップを実装させてなる、弾性波デバイス。
【請求項2】
前記壁部の突き出し端部側を前記絶縁層に食い込ませた状態で前記パッケージ基板に前記デバイスチップを実装させてなる、請求項1に記載の弾性波デバイス。
【請求項3】
前記パッケージ基板の前記実装面には基板側配線が形成されていると共に、この基板側配線の全部又は一部を覆うようにして前記絶縁層を形成させてなる、請求項1又は請求項2に記載の弾性波デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モバイル通信機器などにおいて周波数フィルタなどとして使用されるのに適した弾性波デバイスの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
WLP(Wafer Level Package)構造を有する弾性表面波(Surface Acoustic Wave/SAW)装置において、放熱性を高めるために、機能電極から発生した熱を熱伝導体を介して外部に伝導させるようにしたものがある(特許文献1)。この特許文献1のものでは、WLP構造を構成する支持層とカバー層とを貫通する貫通孔に前記熱伝導体を充填すると共に、この熱伝導体を機能配線に接続された配線に接続させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明が解決しようとする主たる問題点は、CSP(Chip Size Package)構造を有する弾性波デバイスにおいて、弾性波デバイスへの信号の入力によりデバイスチップに生じる熱を、効率的に外部に逃がすことが可能な新たな合理的な構造を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために、この発明にあっては、弾性波デバイスを、一面を実装面としたパッケージ基板と、
一面にIDT電極を含む機能素子が形成されたデバイスチップとを、
前記パッケージ基板の前記実装面と前記デバイスチップの前記一面とを向き合わせた状態でバンプを介して接続させてなる弾性波デバイスであって、
前記デバイスチップの前記一面には、前記機能素子に接続された配線が形成されると共に、基部を前記配線に一体化させて前記一面に直交する向きに突き出す金属製の壁部が形成されており、
前記パッケージ基板の前記実装面には、高熱伝導性を備えた樹脂からなる絶縁層が形成されており、
前記壁部の突き出し端部側を前記絶縁層に接しさせた状態で前記パッケージ基板に前記デバイスチップを実装させてなる、ものとした。
【0006】
前記壁部の突き出し端部側を前記絶縁層に食い込ませた状態で前記パッケージ基板に前記デバイスチップを実装させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
【0007】
また、前記パッケージ基板の前記実装面には基板側配線が形成されていると共に、この基板側配線の全部又は一部を覆うようにして前記絶縁層を形成させるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、CSP(Chip Size Package)構造を有する弾性波デバイスに対し、弾性波デバイスへの信号の入力によりデバイスチップに生じる熱を、効率的に外部に逃がすことが可能な構造を合理的に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、この発明の一実施の形態にかかる弾性波デバイスの断面構成図であり、
図2のB-B線位置で前記弾性波デバイスを断面にしてその切断端面を示している。
【
図2】
図2は、前記弾性波デバイスの断面構成図であり、
図1のA-A線位置で前記弾性波デバイスを断面にしてその切断端面を示している。
【
図3】
図3は、前記弾性波デバイスを構成するデバイスチップ上に形成される機能素子の一例を示した構成図である。
【
図4】
図4は、前記デバイスチップ上に形成される回路の一例を示した構成図である。
【
図5】
図5は、前記弾性波デバイスの製造工程の要部を示した断面構成図であり、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)の順で進行する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、
図1~
図5に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる弾性波デバイス1は、モバイル通信機器などにおいて周波数フィルタなどとして使用するのに適したものである。
【0011】
かかる弾性波デバイス1は、パッケージ基板2の一面としての実装面2aに、IDT電極を含む機能素子5、典型的には共振器5aの形成された一面3aを向き合わせて前記パッケージ基板2に実装されたデバイスチップ3を備えている。
【0012】
典型的には、前記デバイスチップ3は、一辺を0.5ないし1mmとし、厚さを0.15ないし0.2mmとする四角形の板状をなすように構成される。また、前記パッケージ基板2は、一辺を0.7ないし3mmとし、厚さを0.15ないし0.2mmとする四角形の板状をなすように構成される。弾性波デバイス1は厚さを0.4ないし0.6mm程度とする。
【0013】
その断面構造を
図1に示す。図中符号3はデバイスチップ、符号3aはその一面、符号3bは前記一面3aに対向する他面、符号5は機能素子、符号4は金などの導電性金属からなるバンプである。デバイスチップ3とパッケージ基板2とはデバイスチップ3側の配線9に接続されたバンプパッド3cとパッケージ基板2側の基板側配線2dに接続されたバンプパッド2bとの間に介在されて両バンプパッド2b、3cにそれぞれ固着されたる前記バンプ4によって電気的に接続されている。
前記バンプパッド2b、3cとバンプ4はなじみの良い金属同士、典型的には金やアルミニウムから構成されて接合される。
【0014】
デバイスチップ3の一面3aとパッケージ基板2の実装面2aとの間には、前記バンプ及びバンプパッド2b、3cの厚さ(これらの前記デバイスチップ3の一面3a及び実装面2aに直交する向きの寸法)分のギャップ(間隔)が形成される。このようにパッケージ基板2にデバイスチップ3を実装させた後に形成される封止樹脂6によってデバイスチップ3の縁側とパッケージ基板2の実装面2aとの間はデバイスチップ3の全周に亘って塞がれており、これにより、弾性波デバイス1はキャビティ7(内部空間)を有し、デバイスチップ3の一面3aにおける前記機能素子5の形成領域5hはこのキャビティ7に臨んでいる。
図示の例では、封止樹脂6は、絶縁性を備え、デバイスチップ3の他面3bの全体と、この他面3bと前記一面3aとの間の側面3dの全体と、デバイスチップ3の縁側においてデバイスチップ3の一面3aとパッケージ基板2の実装面2aとの間に入り込んで両者の間を前記のように塞いでいる。
【0015】
パッケージ基板2における前記デバイスチップ3の実装側の実装面2aと反対の他面には弾性波デバイス1を図示しないモジュール基板などに接続するための外部接続端子2cが形成される。
【0016】
デバイスチップ3は、弾性波を伝搬させる機能を持つ。デバイスチップ3には、典型的には、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電体が用いられる。また、デバイスチップ3は、これら圧電体を、サファイア、シリコン、アルミナ、スピネル、水晶またはガラスなどの支持体に積層させて、構成される場合もある。
【0017】
デバイスチップ3の一面3aには、導電性金属膜からなる前記機能素子5が形成されている。機能素子5は典型的にはデバイスチップ3上に複数個形成される。
機能素子5を構成する導電性金属膜の厚さ、すなわち、デバイスチップ3の一面3aに直交する向きでの機能素子5を構成する導電性金属膜の厚さは、典型的には、0.1ないし0.2μmの範囲とされる。
かかる導電性金属膜は、典型的には、フォトリソグラフィー法により形成される。
【0018】
図3にSAWフィルタとなる共振器5aの一例を示す。共振器5aはIDT電極5bと、IDT電極5bを挟むようにして形成される反射器5eとを有する。IDT電極5aは、電極対からなり、各電極対は弾性波の伝搬方向xに長さ方向を交叉させるように平行配列された複数の電極指5c同士をこれらの一端側においてバスバー5dで接続させてなる。IDT電極5aに交流電圧を印加することにより弾性表面波が励振される。反射器5eは、弾性波の伝搬方向xに長さ方向を交叉させるように平行配列された複数の電極指5fの端部間をバスバー5gで接続させてなる。
また、かかる共振器5aは、一つのデバイスチップ3上に、複数形成される場合もある。
【0019】
図4に一つのデバイスチップ3上に備えられる回路8の一例の概念を示す。符号5aaは入出力ポート間に直列に接続された共振器5a、符号5abは入出力ポート間に並列に接続された共振器5a、符号8は配線、符号8aはグランドを示す。共振器5aの数や配置は必要に応じて変更される。すなわち、
図4の回路8によってラダー型フィルタが構成されるようになっている。
【0020】
この実施の形態にかかる弾性波デバイス1にあっては、前記デバイスチップ3の前記一面3aには、前記機能素子5に接続された配線9が形成されると共に、基部10aを前記配線9に一体化させて前記一面3aに直交する向きに突き出す金属製の壁部10が形成されている。
より具体的には、前記壁部10は、前記基部10aとその突き出し端部10bとの間の距離となる厚さy3よりも大となる長さを持ち、前記配線9上に前記配線9の連続方向にこの壁部10の長さ方向を沿わせるようにして、形成されている。
図示の例では、機能素子5の厚さy1が最も小さく、配線9及びバンプパッド3cの厚さy2はそれより大きく、そして、この配線9上に厚さy3を持った壁部10が積み重ね状に形成されている。壁部10の基部10aは配線9の表面に密着一体化し、壁部10の突き出し端部10bは前記キャビティ7においてパッケージ基板2の実装面2a及び基板側配線2dのある箇所ではこの基板側配線2dに達しないレベルに位置するようになっている。
【0021】
前記デバイスチップ3の一面3aから壁部10の突き出し端部10bまでの距離は、典型的には5ないし10μmの範囲に設定される。
【0022】
デバイスチップ3の一面3aをこれに直交する向きから見た状態において、前記壁部10は、その幅寸法z1を前記配線9の幅寸法z2と一致させるように形成させておく場合(
図1参照)と、その幅寸法を前記配線9の幅寸法よりも小さくするように形成させておく場合(
図1参照)とがある。壁部10の幅寸法z1を配線9の幅寸法z2よりも小さくして極小化させれば、デバイスチップ3のパッケージ基板2への実装時における押圧力を極小化された壁部10の突き出し端部10bの集中させて後述の絶縁層11に壁部10の突き出し端部10bを食い込ませやすくなる。
【0023】
また、壁部10は、デバイスチップ3の一面3aにおける前記配線9の形成された領域の全体に形成しておく場合と、前記配線9の形成された領域の一部に形成させておく場合とがある。図示の例では、壁部10は、デバイスチップ3の一面3aにおける前記配線9の形成された領域の一部に形成されている。
図示の例ではさらに、壁部10は、デバイスチップ3の一面3aにおける機能素子5の形成領域5hに隣接した領域に形成されている。このようにすることで、デバイスチップ3における機能素子5の形成領域5hに生じる熱の放熱をより効率化できる。
より具体的には、壁部10は、長方形の板状をなすデバイスチップ3の幅側の一辺に沿う向きに続くように、デバイスチップ3の一面3a上に形成されている。
図示の例では、
図2における中央側では、このように形成される一対の壁部10間に、機能素子5の形成領域5hが位置されるように、壁部10を形成させている。
また、
図2における右側では、デバイスチップ3の最も右側に位置される機能素子5の形成領域5hの左側に壁部10が形成されると共に、
図1における左側では、デバイスチップ3の最も左側に位置される機能素子5の形成領域5hの右側に壁部10が形成されている。
また、図示の例では、
図2の最も左側に位置される壁部10は、前記デバイスチップ3の幅側の一辺に沿う向きに続く第一部分10cの両端間においてこの第一部分10cに直交する向きに分岐する第二部分10dを有しており、この第二部分10dをデバイスチップ3の幅方向において隣り合う一対の機能素子5の形成領域5h間に位置させている。
【0024】
一方、前記パッケージ基板2の前記実装面2aには、高熱伝導性を備えた樹脂からなる絶縁層11が形成されている。
図示の例では、前記パッケージ基板2の前記実装面2aには基板側配線2dが形成されている。前記絶縁層11は、この基板側配線2dの全部又は一部を覆うようにして形成されている。
前記絶縁層11は、前記キャビティ7において、デバイスチップ3に形成された壁部10の突き出し端部10bが位置されるレベルと同じ、または、このレベルよりもややデバイスチップ3の一面3aに近いレベルに至る厚さy4を持つように、形成される。
図示の例では、キャビティ7内に位置されるパッケージ基板2の実装面2aのほぼ全体が絶縁層11で覆われている。
【0025】
絶縁層11の厚さy4は、典型的には、2ないし5μmの範囲に設定される。
【0026】
絶縁層11としては、ソルダレジスト材ないしアンダーフィル材となる樹脂を用いることができ、具体的には、エポキシ樹脂か、エポキシ樹脂に熱伝導率の高い物質からなるフィラーを混ぜたものを用いることが、好ましい。
フィラーは、典型的には、0.1ないし2μmの範囲のものとされ、絶縁層11中に70ないし90重量%の範囲で含有させる。
かかるフィラーとしては、アルミナ、アルミナイトライド、ダイヤモンドなどを用いることができる。
【0027】
以上に説明したデバイスチップ3は、前記壁部10の突き出し端部10b側を前記絶縁層11に接しさせた状態で、前記パッケージ基板2に実装されている。
これにより、弾性波デバイス1への信号の入力によりデバイスチップ3に生じる熱を、機能素子5に接続された前記配線9と、この配線9上に形成された前記壁部10と、この壁部10に接した絶縁層11と、この絶縁層11が形成されたパッケージ基板2とからなる直線的な放熱ルートRをもって、外部に逃がすことができる。
特に、前記配線9及び金属製の前記壁部10は熱伝導性が高く、前記絶縁層11は高熱伝導性を備えた樹脂であり、前記放熱ルートRによる放熱は効率的になされる。
図示の例では、絶縁層11が基板側配線2dの全部又は一部を覆うようになっており、この基板側配線2dも前記放熱ルートRの一部として機能するようになっている。その一方で、前記壁部10と前記基板側配線2dとの間は前記絶縁層11によって、電気的絶縁が確保される。
【0028】
また、図示の例では、前記壁部10の突き出し端部10b側を前記絶縁層11に食い込ませた状態で前記パッケージ基板2に前記デバイスチップ3を実装させている。
より具体的には、壁部10は、基板側配線2dに接しない範囲で絶縁層11にその突き出し端部10b側を食い込ませている。
このように、前記壁部10におけるその突き出し端部10b側の一部を前記絶縁層11に食い込ませたした場合、パッケージ基板2に形成される絶縁層11の厚さを正確に管理しなくても、前記壁部10が絶縁層11に確実に接するようにすることができる。すなわち、図示の例では、デバイスチップ3の一面3aとパッケージ基板2の実装面2aとの間の距離は、前記配線9の厚さy2と前記壁部10の厚さy3と前記絶縁層11の厚さy4の和よりも小さくなっている。絶縁層11を構成する樹脂を壁部10を構成する金属に比し柔らかいものとしておくことにより、前記壁部10の突き出し端部10b側を前記絶縁層11に食い込ませ易くなる。
【0029】
以上に説明した弾性波デバイス1は、以下の各ステップを含む製造方法によって、適切且つ合理的に製造することができる。
【0030】
先ず、ウエハにおける一つのデバイスチップ3となる領域に対しそれぞれ機能素子5を形成する(ステップ1/
図5(a))。
【0031】
次いで、ウエハ12における一つのデバイスチップ3となる領域に対しそれぞれ配線9およびバンプパッド3cを形成する(ステップ2/
図5(b))。かかる配線9およびバンプパッド3cは、導電性金属膜から構成され、典型的には、フォトリソグラフィー法により形成される。
【0032】
次いで、前記配線9上に前記壁部10を形成させる(ステップ3/
図5(c))。かかる壁部10も金属膜から構成され、典型的には、フォトリソグラフィー法により形成される。
【0033】
次いで、前記バンプパッド3c上にバンプ4を形成すると共に、前記領域毎にウエハ12を切り分け(この切り分け位置を
図5(d)において一点鎖線で示す)、個片化する(ステップ4/
図5(d))。
【0034】
次いで、一つのパッケージ基板2となる領域に対しそれぞれ絶縁層11とバンプパッド2bとを形成させた集合基板13における前記領域にそれぞれ、一つのデバイスチップ3をフリップチップ実装する(ステップ5/
図5(e))。このときにデバイスチップ3に所定の押圧力を作用させて前記壁部10の突き出し端部10b側の一部が前記絶縁層11に食い込むようにする。
【0035】
この後、前記封止樹脂6を形成すると共に、集合基板2gにダイシングを施して前記領域の数分の弾性波デバイス1を前記集合基板2gから生成する(ステップ6)。
【0036】
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
【符号の説明】
【0037】
1 弾性波デバイス
2 パッケージ基板
2a 実装面
2b バンプパッド
2c 外部接続端子
2d 基板側配線
3 デバイスチップ
3a 一面
3b 他面
3c バンプパッド
3d 側面
4 バンプ
5 機能素子
5a、5aa、5ab 共振器
5b IDT電極
5c 電極指
5d バスバー
5e 反射器
5f 電極指
5g バスバー
5h 形成領域
6 封止樹脂
7 キャビティ
8 回路
8a グランド
9 配線
10 壁部
10a 基部
10b 突き出し端部
10c 第一部分
10d 第二部分
11 絶縁層
12 ウエハ
13 集合基板
x 伝搬方向
y1、y2、y3、y4 厚さ
z1、z2 幅寸法
R 放熱ルート