(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114200
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、無線接続制御方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/00 20060101AFI20240816BHJP
G06F 3/023 20060101ALN20240816BHJP
【FI】
G06F3/00 A
G06F3/023 400
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023019806
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002918
【氏名又は名称】弁理士法人扶桑国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大浪 直也
【テーマコード(参考)】
5B020
【Fターム(参考)】
5B020KK14
(57)【要約】
【課題】無線接続時における誤接続の防止を図る。
【解決手段】入力装置20は、無線接続が行われた情報処理装置と第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されている無線タグ21が設置される。情報処理装置10-1、10-2は、第2の無線通信によって無線タグ21から識別情報を読み取る無線リーダ12a、12bを有する。無線リーダ12bと無線タグ21との第2の無線通信が可能な場所に入力装置20が位置する場合、情報処理装置10-1は、無線接続切断指示を受信すると入力装置20の無線接続を切断し、無線接続切断完了通知を情報処理装置10-2に送信する。情報処理装置10-2は、識別情報を読み取った場合に情報処理装置10-1に無線接続切断指示を送信し、無線接続切断完了通知を受信した場合に入力装置20との無線接続を行う。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線接続が行われた情報処理装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されており第2の無線通信で前記識別情報の通信を行う無線タグが設置される入力装置と、
前記無線タグとの前記第2の無線通信が可能な場所に前記入力装置が位置する場合に、前記第2の無線通信によって前記無線タグから前記識別情報を読み取る無線リーダを有して、ネットワークを通じて互いに接続される複数の前記情報処理装置であって、前記入力装置に対する無線接続切断指示を受信した場合に前記入力装置との前記無線接続を切断する無線接続切断処理を行って、無線接続切断完了通知を第2の情報処理装置に送信する第1の情報処理装置と、前記識別情報を読み取った場合に前記第1の情報処理装置に対して前記無線接続切断指示を送信し、前記無線接続切断完了通知を受信した場合には前記入力装置との前記第1の無線通信による前記無線接続を行う前記第2の情報処理装置と、を含む情報処理装置群と、
を有する情報処理システム。
【請求項2】
前記第1の情報処理装置は、前記無線タグとの前記第2の無線通信が可能な第1の場所に前記入力装置が位置する場合に前記識別情報を読み取る第1の無線リーダを有し、
前記第2の情報処理装置は、前記無線タグとの前記第2の無線通信が可能な第2の場所に前記入力装置が位置する場合に前記識別情報を読み取る第2の無線リーダを有する場合に、
前記第1の情報処理装置と前記第1の場所に位置していた前記入力装置との前記無線接続の状態から、前記入力装置が前記第1の場所から離れて前記無線接続が切断した場合、前記第1の情報処理装置は、前記第1の無線リーダによる前記識別情報の読み取り処理を復帰させ、前記第2の情報処理装置に対して、前記第2の無線リーダによる前記識別情報の読み取り処理の復帰指示を送信する、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記入力装置が前記第1の場所から前記第2の場所に移動して、前記第2の情報処理装置が前記入力装置との前記無線接続を完了した場合、
前記第2の情報処理装置は、前記第2の無線リーダによる前記識別情報の読み取り処理の休止を行い、前記第1の情報処理装置に対して、前記第1の無線リーダによる前記識別情報の読み取り処理の休止指示を送信する、
請求項2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記無線リーダは、RFID(radio frequency identification)による前記第2の無線通信を行って、前記無線タグに記憶されている前記識別情報を読み取る、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記無線タグは、前記入力装置の入力操作部が配置されるおもて面に対向する背面に設置されており、前記無線リーダは、前記背面に設置された前記無線タグと前記第2の無線通信が行われる位置まで前記情報処理装置から延設されている、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項6】
無線接続が行われた装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されており第2の無線通信で前記識別情報の通信を行う無線タグが設置される入力装置に対し、前記無線タグとの前記第2の無線通信が可能な場所に前記入力装置が位置する場合に、前記第2の無線通信によって前記無線タグから前記識別情報を読み取る無線リーダと、
前記識別情報を読み取った場合に他装置に向けて前記入力装置に対する無線接続切断指示を送信し、前記他装置からの無線接続切断完了通知を受信した場合に前記入力装置との前記第1の無線通信による前記無線接続を行い、前記無線接続切断指示を受信した場合には前記入力装置に対する前記無線接続を切断する無線接続切断処理を行って、前記無線接続切断完了通知を前記無線接続切断指示の送信元に送信する制御部と、
を有する情報処理装置。
【請求項7】
コンピュータが、
無線接続が行われた装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されており第2の無線通信で前記識別情報の通信を行う無線タグが設置される入力装置に対し、前記無線タグとの前記第2の無線通信が可能な場所に前記入力装置が位置する場合に、無線リーダを介して前記第2の無線通信によって前記無線タグから前記識別情報の読み取り処理を行い、
前記識別情報を読み取った場合に他装置に向けて前記入力装置に対する無線接続切断指示を送信し、前記他装置からの無線接続切断完了通知を受信した場合に前記入力装置との前記第1の無線通信による前記無線接続を行い、
前記無線接続切断指示を受信した場合には前記入力装置に対する前記無線接続を切断する無線接続切断処理を行って、前記無線接続切断完了通知を前記無線接続切断指示の送信元に送信する、
無線接続制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
無線接続が行われた装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されており第2の無線通信で前記識別情報の通信を行う無線タグが設置される入力装置に対し、無線リーダを介して前記第2の無線通信によって前記無線タグから前記識別情報の読み取り処理を行い、
前記識別情報を読み取った場合に他装置に向けて前記入力装置に対する無線接続切断指示を送信し、前記他装置からの無線接続切断完了通知を受信した場合に前記入力装置との前記第1の無線通信による前記無線接続を行い、
前記無線接続切断指示を受信した場合には前記入力装置に対する前記無線接続を切断する無線接続切断処理を行って、前記無線接続切断完了通知を前記無線接続切断指示の送信元に送信する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、無線接続制御方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコン等の情報処理装置の入力装置として、無線を利用したワイヤレスキーボードが普及している。ワイヤレスキーボードは、情報処理装置の本体との接続がコードレスのため、一方の情報処理装置から他方の情報処理装置へとケーブルの繋ぎ替えなく無線接続で切り替えを行うことができる。
【0003】
関連技術としては、例えば、携帯電子機器がRFID(radio frequency identification)リーダを備え、RFIDタグを有するアクセサリとの間でRFID通信を行う技術が提案されている(特許文献1)。また、キーボードを含む電子機器と、携帯端末とで近距離無線通信を行う技術が提案されている(特許文献2)。さらに、情報入力装置がRFIDリーダからの電波を受けてあらかじめ入力された識別情報を通信可能とするRFIDタグを備える技術が提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2011-501259号公報
【特許文献2】特開2017-183931号公報
【特許文献3】特開2011-078046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来では、ワイヤレスキーボードの特定のキーの操作によって、ワイヤレスキーボードの無線接続の切り替えが行われている。しかし、このような無線接続の切り替えでは、無線接続先の情報処理装置をワイヤレスキーボードの入力操作によって選択できるので、ユーザの誤入力操作があった場合、ユーザの想定とは異なる情報処理装置に誤接続してしまう可能性がある。
【0006】
1つの側面では、本発明は、無線接続時における誤接続の防止を図った情報処理システム、情報処理装置、無線接続制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、情報処理システムが提供される。情報処理システムは、無線接続が行われた情報処理装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行い、識別情報が記憶されており第2の無線通信で識別情報の通信を行う無線タグが設置される入力装置と、無線タグとの第2の無線通信が可能な場所に入力装置が位置する場合に、第2の無線通信によって無線タグから識別情報を読み取る無線リーダを有して、ネットワークを通じて互いに接続される複数の情報処理装置であって、入力装置に対する無線接続切断指示を受信した場合に入力装置との無線接続を切断する無線接続切断処理を行って、無線接続切断完了通知を第2の情報処理装置に送信する第1の情報処理装置と、識別情報を読み取った場合に第1の情報処理装置に対して無線接続切断指示を送信し、無線接続切断完了通知を受信した場合には入力装置との第1の無線通信による無線接続を行う第2の情報処理装置と、を含む情報処理装置群と、を有する。
【0008】
また、上記課題を解決するために、上記情報処理システムと同様の制御を行う情報処理装置が提供される。
さらに、上記課題を解決するために、コンピュータが上記情報処理システムと同様の制御を行う無線接続制御方法が提供される。
【0009】
さらにまた、上記課題を解決するために、コンピュータに上記情報処理システムと同様の制御を実行させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
1側面によれば、無線接続時における誤接続の防止が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】情報処理システムの一例を説明するための図である。
【
図2】ワイヤレスキーボードの特定のキーの操作の一例を示す図である。
【
図3】ユーザの誤入力操作により誤接続が発生した状態を説明するための図である。
【
図4】ユーザの誤入力操作により誤接続が発生した状態を説明するための図である。
【
図5】情報処理システムの構成の一例を示す図である。
【
図7】情報処理装置のハードウェアの一例を示す図である。
【
図8】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図9】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図10】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図11】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図12】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図13】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図14】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【
図15】情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本明細書および図面において実質的に同一の機能を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する場合がある。
【0013】
図1は情報処理システムの一例を説明するための図である。情報処理システム1は、情報処理装置群1aと入力装置20を備える。情報処理装置群1aは、複数の情報処理装置を有し、
図1の例では、情報処理装置10-1(第1の情報処理装置)と情報処理装置10-2(第2の情報処理装置)を有している。情報処理装置10-1、10-2は例えば、デスクトップパソコンである。また、情報処理装置10-1、10-2は、ネットワーク3で互いに接続される。
【0014】
情報処理装置10-1は、制御部11aと無線リーダ12aを備え、情報処理装置10-2は、制御部11bと無線リーダ12bを備える。制御部11aと制御部11bとの間の通信は、ネットワーク3を通じて行われる。なお、制御部11a、11bの機能は、情報処理装置10-1、10-2のそれぞれが備える図示しないプロセッサが、所定のプログラムを実行することによって実現することができる。
【0015】
入力装置20は、無線接続が行われた情報処理装置に対して第1の無線通信によって情報入力を行う。入力装置20は、例えば、ワイヤレスキーボードであり、第1の無線通信は例えば、Bluetooth(登録商標、以下登録商標の表記は省略)である。また、入力装置20には識別情報が記憶された無線タグ21が設置される。
【0016】
ここで、情報処理装置10-1、10-2に備えられる無線リーダ12a、12bは、例えば、RFIDリーダであり、無線タグ21は、RFIDタグである。この場合、無線リーダ12a、12bは、第2の無線通信としてRFID通信を行って、無線タグ21に記憶されている識別情報の読み取りを行う。
【0017】
次に入力装置20と情報処理装置10-2との間で無線接続が行われる場合のシステム動作について説明する。入力装置20と情報処理装置10-2との間で無線接続が行われる場合、
図1に示すように、情報処理装置10-2に備えられる無線リーダ12bと、入力装置20に設置されている無線タグ21とによって第2の無線通信を行うことが可能な場所に入力装置20が配置される。
【0018】
〔ステップS1〕情報処理装置10-2の無線リーダ12bは、無線タグ21から識別情報を読み取る。
〔ステップS2〕情報処理装置10-2の制御部11bは、無線リーダ12bから転送された識別情報を受信すると、ネットワーク3を通じて、情報処理装置10-1に向けて入力装置20に対する無線接続切断指示を送信する。
【0019】
〔ステップS3〕情報処理装置10-1の制御部11aは、無線接続切断指示を受信した場合、入力装置20との無線接続を切断する無線接続切断処理を行う。
〔ステップS4〕制御部11aは、無線接続切断処理の完了後に、ネットワーク3を通じて、無線接続切断完了通知を情報処理装置10-2に送信する。
【0020】
〔ステップS5〕制御部11bは、無線接続切断完了通知を受信すると、入力装置20との第1の無線通信による無線接続を行う。
このように、情報処理システム1では、情報処理装置に備えられる無線リーダが入力装置に設置される無線タグから識別情報を読み取った場合に、その入力装置に対して無線接続を自動的に行う構成とした。
【0021】
これにより、ユーザが所望の情報処理装置に対して入力装置の無線接続を行いたい場合、第2の無線通信が行われる位置に入力装置を物理的に移動することで、無線接続が実行され、その後に第1の無線通信を通じて入力装置からの情報入力が可能になる。
【0022】
したがって、無線接続先の切り替え時において、従来のようなユーザの入力操作が不要となるので、ユーザの誤入力操作による誤接続の防止が可能になる。さらに識別情報の読み取りが行われなかった情報処理装置では、入力装置に対する無線接続切断処理が実行される。このため、無線接続先の情報処理装置以外の情報処理装置において入力装置の無線接続が行われることはなく誤接続の防止が可能になる。
【0023】
次に本発明の詳細を説明する前に、改善前の無線接続切り替えについて
図2から
図4を用いて説明する。ワイヤレスキーボードの無線接続先の切り替えとして、上述のように、ワイヤレスキーボードの特定のキーの操作が行われる場合がある。
【0024】
図2はワイヤレスキーボードの特定のキーの操作の一例を示す図である。情報処理装置4-1、4-2、4-3が配備されており、ワイヤレスキーボード5は、情報処理装置4-1、4-2、4-3のいずれかに無線接続が可能とする。
【0025】
また、特定のキーの操作として、ファンクションキーの組み合わせが押下された際に無線接続先が切り替わる操作がある。例えば、
図2に示すように、ワイヤレスキーボード5のFnキーとF1キーとの押下がユーザによって行われた場合、ワイヤレスキーボード5と情報処理装置4-1とで無線接続が行われる。
【0026】
さらに、ワイヤレスキーボード5のFnキーとF2キーとの押下がユーザによって行われた場合、ワイヤレスキーボード5と情報処理装置4-2とで無線接続が行われる。さらにまた、ワイヤレスキーボード5のFnキーとF3キーとの押下がユーザによって行われた場合、ワイヤレスキーボード5と情報処理装置4-3とで無線接続が行われる。
【0027】
図3、
図4はユーザの誤入力操作により誤接続が発生した状態を説明するための図である。
〔状態st1〕ワイヤレスキーボード5は、情報処理装置4-1に対して無線接続の状態にあり、情報処理装置4-2、4-3に対して非無線接続の状態にある。よって、ワイヤレスキーボード5から情報処理装置4-1に対して無線によって情報入力が行われる。
【0028】
〔状態st2〕ユーザは、ワイヤレスキーボード5の無線接続先を情報処理装置4-1から情報処理装置4-2へ切り替えたいとする。この場合、ワイヤレスキーボード5のFnキーとF2キーとの押下を要するが、ユーザの誤入力操作によってFnキーとF3キーとが押下されたとする。
【0029】
〔状態st3〕ワイヤレスキーボード5の無線接続先が情報処理装置4-3に切り替わる。したがって、ワイヤレスキーボード5は、情報処理装置4-3に対して無線接続の状態になり、情報処理装置4-1、4-2に対して非無線接続の状態になる。
【0030】
また、ユーザは、自身が誤入力操作したことに気づかない場合、情報処理装置4-3を情報処理装置4-2であると誤認識してしまうため、ワイヤレスキーボード5から情報処理装置4-3に対して無線による情報入力が行われてしまう。
【0031】
このように、無線接続先切り替え時にユーザの誤入力操作があった場合、ユーザの想定とは異なる情報処理装置に誤接続してしまう可能性がある。また、ワイヤレスキーボードは、情報処理装置の設置台数が多い企業等に広く用いられているが、金融機関等の企業において、想定とは異なる情報処理装置への誤接続からの誤入力があった場合、顧客口座情報等の漏洩に繋がるおそれがある。
【0032】
なお、上記ではワイヤレスキーボードの特定のキーの操作による無線接続先の切り替えの一例を示したが、情報処理装置のOS(Operating System)の標準機能として装備されている無線接続機能を使用して無線接続先の切り替えが行われることもある。いずれの場合もユーザの入力操作を要しているため、誤入力操作があった場合には、想定とは異なる情報処理装置に誤接続してしまうという問題がある。
【0033】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、ユーザの入力操作に依拠しない無線接続先の切り替えを可能にして、無線接続時における誤接続の防止を図るものである。
次に情報処理システム1の構成および動作について以降詳しく説明する。なお、以降では、無線リーダをRFIDリーダ、無線タグをRFIDタグ、入力装置をワイヤレスキーボードと呼んで説明する。
【0034】
図5は情報処理システムの構成の一例を示す図である。情報処理システム1-1は、情報処理装置10-1、10-2、10-3(総称する場合は情報処理装置10と呼ぶ)を有する情報処理装置群と、ワイヤレスキーボード20とを有する。
図5の例では、情報処理装置10は3台としているが任意の台数を情報処理装置群に配備できる。
【0035】
情報処理装置10-1、10-2、10-3は、例えば、デスクトップパソコンであり、LAN(Local Area Network)30で互いに接続される。また、情報処理装置10-1は、制御部11aおよびRFIDリーダ12aを備える。
【0036】
同様に、情報処理装置10-2は、制御部11bおよびRFIDリーダ12bを備え、情報処理装置10-3は、制御部11cおよびRFIDリーダ12cを備える。RFIDリーダ12a、12b、12cは、例えば、情報処理装置10-1、10-2、10-3から延設されて設けられている。また、ワイヤレスキーボード20は、RFIDタグ21を備えており、情報処理装置10-1、10-2、10-3のいずれかに無線接続が可能とする。
【0037】
なお、以降では、制御部11a、11b、11cを総称する場合は制御部11と呼び、RFIDリーダ12a、12b、12cを総称する場合はRFIDリーダ12と呼ぶ。
ここで、RFIDリーダ12bのRFID通信距離の範囲にワイヤレスキーボード20が移動したとする。この場合、RFIDリーダ12bは、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21とRFID通信を行って、RFIDタグ21に設定されている識別情報を読み取り、読み取った識別情報を情報処理装置10-2の制御部11bに転送する。
【0038】
制御部11bは、識別情報を受信した場合、他の情報処理装置10-1、10-3に対してワイヤレスキーボード20に対する無線接続切断処理を指示し、情報処理装置10-1、10-3の無線接続切断の完了後に、ワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続を行う。詳細動作については
図8以降で後述する。
【0039】
図6はRFIDタグの設置例を示す図である。RFIDタグ21は、ワイヤレスキーボード20の入力操作部(スイッチ、ボタン等)が配置されるおもて面に対向する背面に設置されている。
【0040】
一方、RFIDリーダ12は、ワイヤレスキーボード20の背面、例えば底面に設置されたRFIDタグ21とRFID通信が行われる位置まで情報処理装置10から延設されている。このような構成により、無線接続先対象の情報処理装置10に対して情報入力を行う箇所にワイヤレスキーボード20が置かれることで、無線接続先対象の情報処理装置10のRFIDリーダ12と、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21とで他情報処理装置からのRFID電波の干渉を受けずにRFID通信を行うことが可能になる。
【0041】
図7は情報処理装置のハードウェアの一例を示す図である。情報処理装置10は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101は、制御部11の機能を有する。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。
【0042】
プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101がプログラムを実行することで実現する機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
【0043】
メモリ102は、情報処理装置10の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に利用する各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
【0044】
バス109に接続されている周辺機器としては、ストレージ装置103、GPU(Graphics Processing Unit)104、RFIDリーダ12、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
【0045】
ストレージ装置103は、内蔵した記録媒体に対して、電気的または磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。ストレージ装置103は、情報処理装置10の補助記憶装置として使用される。ストレージ装置103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお、ストレージ装置103としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)を使用することができる。
【0046】
GPU104は、画像処理を行う演算装置であり、グラフィックコントローラとも呼ばれる。GPU104には、モニタ201が接続されている。GPU104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ201の画面に表示させる。モニタ201としては、有機EL(Electro Luminescence)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
【0047】
入力インタフェース105には、ワイヤレスキーボード20が無線で接続され、マウス203が有線で接続されている(マウス203も無線で接続されてもよい)。入力インタフェース105は、ワイヤレスキーボード20やマウス203から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。
【0048】
なお、マウス203は、ポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
【0049】
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク204に記録されたデータの読み取り、または光ディスク204へのデータの書き込みを行う。光ディスク204は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク204には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(Re Writable)などがある。
【0050】
機器接続インタフェース107は、情報処理装置10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置205やメモリリーダライタ206を接続することができる。メモリ装置205は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ206は、メモリカード207へのデータの書き込み、またはメモリカード207からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード207は、カード型の記録媒体である。
【0051】
ネットワークインタフェース108は、LAN30に接続されている。ネットワークインタフェース108は、LAN30を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。ネットワークインタフェース108は、例えばスイッチやルータなどの有線通信装置にケーブルで接続される有線通信インタフェースである。またネットワークインタフェース108は、基地局やアクセスポイントなどの無線通信装置に電波によって通信接続される無線通信インタフェースであってもよい。
【0052】
情報処理装置10は、以上のようなハードウェアによって、本発明の処理機能を実現することができる。情報処理装置10は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、本発明の処理機能を実現する。情報処理装置10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。
【0053】
例えば、情報処理装置10に実行させるプログラムをストレージ装置103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、ストレージ装置103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。また情報処理装置10に実行させるプログラムを、光ディスク204、メモリ装置205、メモリカード207などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、ストレージ装置103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
【0054】
図8から
図10は情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。なお、RFIDリーダ12aとRFIDタグ21とのRFID通信が可能な場所(RFID通信の可能範囲)を場所p1(第1の場所)、RFIDリーダ12bとRFIDタグ21とのRFID通信が可能な場所を場所p2(第2の場所)、RFIDリーダ12cとRFIDタグ21とのRFID通信が可能な場所を場所p3とする。
【0055】
〔状態st11〕ワイヤレスキーボード20は、場所p1に位置しており、情報処理装置10-1に対してBluetooth等による無線接続の状態にあり、情報処理装置10-2、10-3に対して非無線接続の状態にある。
【0056】
〔状態st12〕ワイヤレスキーボード20の無線接続先が情報処理装置10-1から情報処理装置10-2へ切り替わるものとする。この場合、ワイヤレスキーボード20は、ユーザによって動かされて場所p1から離れる。ワイヤレスキーボード20が場所p1から離れることで、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21と、RFIDリーダ12aとのRFID通信が切断する。
【0057】
〔状態st13〕ワイヤレスキーボード20は、ユーザによって動かされて、RFIDリーダ12bとRFIDタグ21とでRFID通信が可能な場所p2に移動する。
図10のステップS10の処理に進む。
【0058】
〔ステップS10〕ワイヤレスキーボード20に対して、情報処理装置10-1から情報処理装置10-2への無線接続先の切り替え処理が開始される。
〔ステップS11〕ワイヤレスキーボード20が移動して場所p2に位置するので、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21と、情報処理装置10-2に設置されているRFIDリーダ12bとでRFID通信が可能になる。よって、RFIDリーダ12bは、RFIDタグ21から識別情報を読み取る。
【0059】
〔ステップS12〕情報処理装置10-2の制御部11bは、RFIDリーダ12bから転送された識別情報を受信する。
〔ステップS13〕制御部11bは、LAN30を通じて、情報処理装置10-1、10-3に向けてワイヤレスキーボード20に対する無線接続切断指示を送信する。
【0060】
〔ステップS14〕情報処理装置10-1の制御部11aおよび情報処理装置10-3の制御部11cは、無線接続切断指示を受信すると、ワイヤレスキーボード20に対する無線接続切断処理を開始する。
【0061】
〔ステップS15〕制御部11aは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続の切断処理を実行する。同様に、制御部11cは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続の切断処理を実行する。
【0062】
〔ステップS16〕制御部11aは、LAN30を通じて、無線接続切断完了通知を制御部11bに送信する。同様に、制御部11cは、LAN30を通じて、無線接続切断完了通知を制御部11bに送信する。情報処理装置10-1、10-3によるワイヤレスキーボード20に対する無線接続の切断が完了する。
【0063】
〔ステップS17〕制御部11bは、情報処理装置10-1、10-3からの無線接続切断完了通知の受信状態の判定処理を行い、情報処理装置10-1、10-3から送信された無線接続切断完了通知を受信した場合はステップS18の処理に進む。
【0064】
〔ステップS18〕制御部11bは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続を実行する。ワイヤレスキーボード20は、情報処理装置10-2に対して無線接続の状態になり、情報処理装置10-1、10-3に対して非無線接続の状態になる。
【0065】
図11から
図15は情報処理システムの動作の一例を説明するための図である。識別情報の読み取り処理の復帰および読み取り処理の休止が含まれる動作を示している。
〔状態st21〕ワイヤレスキーボード20は、場所p1に位置しており、情報処理装置10-1に対してBluetooth等による無線接続の状態にあり、情報処理装置10-2、10-3に対して非無線接続の状態にある。
【0066】
〔状態st22〕ワイヤレスキーボード20の無線接続先が情報処理装置10-1から情報処理装置10-2へ切り替わるものとする。この場合、ワイヤレスキーボード20は、ユーザによって動かされて場所p1から離れる。ワイヤレスキーボード20が場所p1から離れることで、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21と、RFIDリーダ12aとのRFID通信が切断する。
図13のステップS20の処理に進む。
【0067】
〔ステップS20〕情報処理装置10-1の制御部11aは、ワイヤレスキーボード20が場所p1から離れてBluetooth等による無線接続が切断した場合、RFIDリーダ12b、12cによる識別情報の読み取り処理の復帰を開始する。
【0068】
〔ステップS21〕制御部11aは、LAN30を通じて、情報処理装置10-2、10-3に向けてRFIDリーダ12b、12cによる識別情報の読み取り処理の復帰指示を送信する。
【0069】
〔ステップS22〕情報処理装置10-2、10-3の制御部11b、11cは、RFIDリーダ12b、12cによる識別情報の読み取り処理を開始する。
〔ステップS23〕制御部11bは、例えば、RFIDリーダ12bから電波を発出させる制御を行って、RFIDリーダ12bによる識別情報の読み取り処理の復帰を実行する。同様に、制御部11cは、例えば、RFIDリーダ12cから電波を発出させる制御を行って、RFIDリーダ12cによる識別情報の読み取り処理の復帰を実行する。
【0070】
〔状態st23〕ワイヤレスキーボード20は、ユーザによって動かされて、RFIDリーダ12bとRFIDタグ21とでRFID通信が可能な場所p2に移動する。
図14のステップS30の処理に進む。
【0071】
〔ステップS30〕ワイヤレスキーボード20に対して、情報処理装置10-1から情報処理装置10-2への無線接続先の切り替え処理が開始される。
〔ステップS31〕ワイヤレスキーボード20が移動して場所p2に位置するので、ワイヤレスキーボード20に設置されているRFIDタグ21と、情報処理装置10-2に設置されているRFIDリーダ12bとでRFID通信が可能になる。よって、RFIDリーダ12bは、RFIDタグ21から識別情報を読み取る。
【0072】
〔ステップS32〕情報処理装置10-2の制御部11bは、RFIDリーダ12bから転送された識別情報を受信する。
〔ステップS33〕制御部11bは、LAN30を通じて、情報処理装置10-1、10-3に向けてワイヤレスキーボード20に対する無線接続切断指示を送信する。
【0073】
〔ステップS34〕情報処理装置10-1の制御部11aおよび情報処理装置10-3の制御部11cは、無線接続切断指示を受信すると、ワイヤレスキーボード20に対する無線接続切断処理を開始する。
【0074】
〔ステップS35〕制御部11aは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続の切断処理を実行する。同様に、制御部11cは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続の切断処理を実行する。
【0075】
〔ステップS36〕制御部11aは、LAN30を通じて、無線接続切断完了通知を制御部11bに送信する。同様に、制御部11cは、LAN30を通じて、無線接続切断完了通知を制御部11bに送信する。情報処理装置10-1、10-3によるワイヤレスキーボード20に対する無線接続の切断が完了する。
【0076】
〔ステップS37〕制御部11bは、情報処理装置10-1、10-3からの無線接続切断完了通知の受信状態の判定処理を行い、情報処理装置10-1、10-3から送信された無線接続切断完了通知を受信した場合はステップS38の処理に進む。
【0077】
〔ステップS38〕制御部11bは、ワイヤレスキーボード20のアドレスを指定してワイヤレスキーボード20に対してBluetooth等による無線接続を実行する。ワイヤレスキーボード20は、情報処理装置10-2に対して無線接続の状態になり、情報処理装置10-1、10-3に対して非無線接続の状態になる。無線接続の切り替え完了後、
図15のステップS40の処理に進む。
【0078】
〔ステップS40〕情報処理装置10-2がワイヤレスキーボード20とのBluetooth等による無線接続を完了した場合、情報処理装置10-2の制御部11bは、RFIDリーダ12a、12cによる識別情報の読み取り処理の休止を開始する。
【0079】
〔ステップS41〕制御部11bは、LAN30を通じて、情報処理装置10-1、10-3に向けてRFIDリーダ12a、12cによる識別情報の読み取り処理の休止指示を送信する。
【0080】
〔ステップS42〕情報処理装置10-1、10-3の制御部11a、11cは、RFIDリーダ12a、12cによる識別情報の読み取り処理の休止を開始する。
〔ステップS43〕制御部11aは、例えば、RFIDリーダ12aから電波の発出を停止させる制御を行って、RFIDリーダ12aによる識別情報の読み取り処理の休止を実行する。同様に、制御部11cは、例えば、RFIDリーダ12cから電波の発出を停止させる制御を行って、RFIDリーダ12cによる識別情報の読み取り処理の休止を実行する。
【0081】
このように、情報処理システム1-1では、RFID通信による識別情報の読み取り処理の復帰がワイヤレスキーボード20の移動中に行われることになり、RFID通信による識別情報の読み取り処理の休止がワイヤレスキーボード20の移動後に行われることになる。これにより、情報処理装置10とワイヤレスキーボード20との間のRFID通信を効率よく実行することができる。
【0082】
上記で説明した本発明の情報処理システムおよび情報処理装置の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。この場合、情報処理システムおよび情報処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
【0083】
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶部、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等がある。磁気記憶部には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等がある。光ディスクには、CD-ROM/RW等がある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto Optical disk)等がある。
【0084】
プログラムを流通させる場合、例えば、そのプログラムが記録されたCD-ROM等の可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶部に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0085】
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶部に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶部からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0086】
また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD等の電子回路で実現することもできる。
【0087】
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 情報処理システム
1a 情報処理装置群
10-1、10-2 情報処理装置
11a、11b 制御部
12a、12b 無線リーダ
20 入力装置
21 無線タグ
3 ネットワーク