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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114326
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/71 20110101AFI20240816BHJP
【FI】
H01R12/71
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020012
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】000006231
【氏名又は名称】株式会社村田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大岩根 寿倫
(72)【発明者】
【氏名】村上 栄将
(72)【発明者】
【氏名】大久保 大輔
(72)【発明者】
【氏名】山木 知尚
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AB18
5E223AC21
5E223BA01
5E223BA07
5E223BB01
5E223CB21
5E223CB22
5E223CB31
5E223CB38
5E223CB81
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB08
5E223DB11
5E223DB25
5E223EA03
5E223EA31
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、信号端子が樹脂本体部材から外れることを抑制できるコネクタを提供することである。
【解決手段】第1信号端子は、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでいる。第1部分は、第1方向に延びている。第2部分は、第1方向に交差している第2方向に延びている。第1部分の第1方向についての端部は、第1端部である。第2部分の第2方向についての端部は、第2端部である。第2端部は、第1端部より第1方向かつ第2反対方向に位置している。第1連結部分は、第1端部と第2端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっている。第1部分は、第1直交方向を向く第1主面を有している。第2部分は、第2直交方向を向く第2主面を有している。第1主面及び第2主面のそれぞれは、樹脂本体部材と接触している。第1領域かつ第3領域に樹脂本体部材が存在すると共に、第2領域かつ第3領域に樹脂本体部材が存在する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、第1方向に延びており、
前記第2部分は、前記第1方向に交差している第2方向に延びており、
前記第1部分の前記第1方向についての端部は、第1端部であり、
前記第2部分の前記第2方向についての端部は、第2端部であり、
前記第1方向の反対方向を第1反対方向と定義し、
前記第2方向の反対方向を第2反対方向と定義し、
前記第2端部は、前記第1端部より前記第1方向かつ前記第2反対方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1端部と前記第2端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1方向に直交し、かつ、前記第2反対方向の成分を含む方向を第1直交方向と定義し、
前記第2方向に直交し、かつ、前記第1反対方向の成分を含む方向を第2直交方向と定義し、
前記第1部分は、前記第1直交方向を向く第1主面を有しており、
前記第2部分は、前記第2直交方向を向く第2主面を有しており、
前記第1主面及び前記第2主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の前記第1方向に位置する領域を第1領域と定義し、
前記第2部分の前記第2方向に位置する領域を第2領域と定義し、
前記第1連結部分の前記第1反対方向かつ前記第2反対方向に位置する領域を第3領域と定義し、
前記第1領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在する、
コネクタ。
【請求項2】
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、上方向に延びており、
前記第2部分は、左方向に延びており、
前記第2部分の左端部は、前記第1部分の上端部より右上方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1部分の上端部と前記第2部分の左端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1部分は、右方向を向く右主面を有しており、
前記第2部分は、下方向を向く下主面を有しており、
前記第1部分の右主面及び前記第2部分の下主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の上かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2部分の左かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在する、
コネクタ。
【請求項3】
前記第1連結部分には、凹部が設けられており、
前記凹部は、前記第1部分の右主面の右端に対して前記左方向に窪んでおり、かつ、前記第2部分の下主面の下端に対して前記上方向に窪んでおり、
前記凹部は、前記第1連結部分の前側面と前記第1連結部分の後側面とを繋ぐ、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記第1連結部分には、凹部が設けられており、
前記凹部は、前記第1部分の右主面の右端に対して前記左方向に窪んでおり、かつ、前記第2部分の下主面の下端に対して前記上方向に窪んでおり、
前記凹部の前後方向についての長さは、前記第1連結部分の前記前後方向についての長さより短い、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第1部分は、前記第1部分の右主面から前記右方向に突出する第1凸部を有し、
前記第2部分は、前記第2部分の下主面から前記下方向に突出する第2凸部を有する、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1部分の左右方向についての長さは、均一であり、
前記第2部分の上下方向についての長さは、均一である、
請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記樹脂本体部材に支持され、かつ、前記1以上の第1信号端子より右に位置する1以上の第2信号端子を更に備え、
前記1以上の第2信号端子のそれぞれは、
前記上方向に延びている第3部分と、
前記右方向に延びている第4部分と、
前記第3部分の上端部と前記第4部分の右端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっている第2連結部分と、
を含んでおり、
前記第3部分は、前記樹脂本体部材と接触する左主面を有しており、
前記第4部分は、前記樹脂本体部材と接触する下主面を有しており、
前記第3部分の上に位置する領域を第4領域と定義し、
前記第4部分の右に位置する領域を第5領域と定義し、
前記第2連結部分の左下に位置する領域を第6領域と定義し、
前記第4領域かつ前記第6領域に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第5領域かつ前記第6領域に前記樹脂本体部材が存在する、
請求項2乃至請求項6のいずれかに記載のコネクタ。
【請求項8】
前記1以上の第1信号端子の数は、複数であり、
前記1以上の第2信号端子の数は、複数であり、
前記複数の第1信号端子は、前後軸に沿って並び、
前記複数の第2信号端子は、前記前後軸に沿って並び、
前記右方向に視て、隣り合う2つの前記第1信号端子の間には、前記複数の第2信号端子のいずれか1つが位置し、
前記左方向に視て、隣り合う2つの前記第2信号端子の間には、前記複数の第1信号端子のいずれか1つが位置する、
請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1グランド端子と、
前記樹脂本体部材に支持され、かつ、前記1以上の第1グランド端子より右に位置する1以上の第2グランド端子と、
を更に備えており、
前記複数の第1信号端子及び前記1以上の第1グランド端子は、前記右方向に視て、前後方向に平行な直線上に並び、
前記複数の第2信号端子及び前記1以上の第2グランド端子は、前記左方向に視て、前記前後方向に平行な直線上に並び、
前記右方向に視て、隣り合う2つの前記第1信号端子の間には、前記1以上の第1グランド端子のいずれか1つが位置し、
前記左方向に視て、隣り合う2つの前記第2信号端子の間には、前記1以上の第2グランド端子のいずれか1つが位置する、
請求項8に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記1以上の第1信号端子及び前記1以上の第2信号端子は、互いに同一形状を有する、
請求項7に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の電気コネクタが知られている。この電気コネクタは、ハウジング及び端子を備えている。ハウジングは、電気絶縁材料により作製されている。端子は、金属帯状片を折り曲げて作成されている。端子は、ハウジングにより保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5458042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電気コネクタの分野において、端子がハウジングから外れることを抑制したいという要望がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、信号端子が樹脂本体部材から外れることを抑制できるコネクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係るコネクタは、
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、第1方向に延びており、
前記第2部分は、前記第1方向に交差している第2方向に延びており、
前記第1部分の前記第1方向についての端部は、第1端部であり、
前記第2部分の前記第2方向についての端部は、第2端部であり、
前記第1方向の反対方向を第1反対方向と定義し、
前記第2方向の反対方向を第2反対方向と定義し、
前記第2端部は、前記第1端部より前記第1方向かつ前記第2反対方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1端部と前記第2端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1方向に直交し、かつ、前記第2反対方向の成分を含む方向を第1直交方向と定義し、
前記第2方向に直交し、かつ、前記第1反対方向の成分を含む方向を第2直交方向と定義し、
前記第1部分は、前記第1直交方向を向く第1主面を有しており、
前記第2部分は、前記第2直交方向を向く第2主面を有しており、
前記第1主面及び前記第2主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の前記第1方向に位置する領域を第1領域と定義し、
前記第2部分の前記第2方向に位置する領域を第2領域と定義し、
前記第1連結部分の前記第1反対方向かつ前記第2反対方向に位置する領域を第3領域と定義し、
前記第1領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在する。
【0007】
本発明の一形態に係るコネクタは、
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、上方向に延びており、
前記第2部分は、左方向に延びており、
前記第2部分の左端部は、前記第1部分の上端部より右上方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1部分の上端部と前記第2部分の左端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1部分は、右方向を向く右主面を有しており、
前記第2部分は、下方向を向く下主面を有しており、
前記第1部分の右主面及び前記第2部分の下主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の上かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2部分の左かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るコネクタによれば、信号端子が樹脂本体部材から外れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1の実施形態に係るコネクタセット1の斜視図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る第1コネクタ10の斜視図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る第1コネクタ10の第1グランド端子12a~12d、第2グランド端子13a~13d、コンタクト端子14、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dの斜視図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る第1信号端子15aの斜視図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。
図6図6は、第1の実施形態に係る第1凹部R1近傍の拡大断面図である。
図7図7は、第1の実施形態に係る第2信号端子16a及び突起部11aの断面図である。
図8図8は、第1の実施形態に係る第2凹部R2近傍の拡大断面図である。
図9図9は、第1の実施形態に係る第2コネクタ110の斜視図である。
図10図10は、第1の実施形態に係る第2コネクタ110のグランド端子112a~112h、コンタクト端子114f,114b及び信号端子115a~115hの斜視図である。
図11図11は、第1の変形例に係る第1信号端子15aの斜視図である。
図12図12は、第2の変形例に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。
図13図13は、第3の変形例に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。
図14図14は、第4の変形例に係る第1凹部R1近傍の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
以下に、本発明の第1の実施形態に係る第1コネクタ10を備えるコネクタセット1について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態に係るコネクタセット1の斜視図である。
【0011】
本明細書において、方向を以下のように定義する。図1に示すように、第2コネクタ110から第1コネクタ10へと向かう方向を下方向と定義する。また、下方向の逆方向を上方向と定義する。また、図2に示すように、第1コネクタ10において、第1信号端子15a~15dがこの順に並ぶ方向を前方向と定義する。前方向の反対方向を後方向と定義する。前後軸は、上下軸に直交する。また、上下軸及び前後軸に直交する軸を左右軸と定義する。ただし、本明細書における上下軸、前後軸及び左右軸は、説明の便宜上定義した軸であり、コネクタセット1の使用時における上下軸、前後軸及び左右軸と一致していなくてもよい。また、各図面において、上方向と下方向とを入れ替えてもよいし、左方向と右方向とを入れ替えてもよいし、前方向と後方向とを入れ替えてもよい。
【0012】
本明細書において、部材の位置関係を以下のように定義する。第1部材乃至第3部材は、コネクタセット1の構成である。本明細書において、第1部材が第2部材の上に配置されるとは、以下の状態を指す。第1部材の少なくとも一部は、第2部材の真上に位置している。従って、下方向に視て、第1部材は、第2部材と重なっている。この定義は、上方向以外の方向にも適用される。
【0013】
本明細書において、第1部材が第2部材より上に配置されるとは、第1部材の少なくとも一部が第2部材の真上に位置している場合、及び、第1部材が第2部材の真上に位置せずに第1部材が第2部材の斜め上に位置している場合を含む。この場合、下方向に視て、第1部材は、第2部材と重なっていなくてもよい。斜め上とは、例えば、左上、右上である。この定義は、上方向以外の方向にも適用される。
【0014】
本明細書において、特に断りのない場合には、第1部材の各部について以下のように定義する。第1部材の前部とは、第1部材の前半分を意味する。第1部材の前端とは、第1部材の前方向の端を意味する。第1部材の前端部とは、第1部材の前端及びその近傍を意味する。この定義は、前方向以外の方向にも適用される。
【0015】
本明細書における任意の2つの部材を第1部材及び第2部材と定義した場合、任意の2つの部材の関係は以下のような意味になる。本明細書において、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合、及び、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含む。また、第1部材が第2部材に支持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
【0016】
本明細書において、第1部材が第2部材に保持されているとは、第1部材が第2部材に対して移動不可能に第2部材に取り付けられている(すなわち、固定されている)場合を含み、第1部材が第2部材に対して移動可能に第2部材に取り付けられている場合を含まない。また、第1部材が第2部材に保持されているとは、第1部材が第2部材に直接に取り付けられている場合、及び、第1部材が第3部材を介して第2部材に取り付けられている場合の両方を含む。
【0017】
本明細書において、「第1部材と第2部材とが電気的に接続される」とは、第1部材と第2部材との間で電気が導通していることを意味する。従って、第1部材と第2部材とが接触していてもよいし、第1部材と第2部材とが接触していなくてもよい。第1部材と第2部材とが接触していない場合には、第1部材と第2部材との間に導電性を有する第3部材が配置されている。
【0018】
本明細書において、上下方向に延びる軸や部材とは、上下方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。同様に、前後方向に延びる軸や部材は、必ずしも前後方向と平行である軸や部材だけを示すものではない。前後方向に延びる軸や部材とは、前後方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。左右方向に延びる軸や部材とは、左右方向に対して±45°の範囲で傾斜している軸や部材のことである。
【0019】
コネクタセット1は、例えば、2つの回路基板を接続するために用いられる。コネクタセット1は、図1に示すように、第1コネクタ10及び第2コネクタ110を備えている。第1コネクタ10と第2コネクタ110とが接続されたときに、第2コネクタ110は、第1コネクタ10の上に位置する。
【0020】
[第1コネクタの構造]
次に、第1コネクタ10の構造について図面を参照しながら説明する。図2は、第1の実施形態に係る第1コネクタ10の斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る第1コネクタ10の第1グランド端子12a~12d、第2グランド端子13a~13d、コンタクト端子14、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dの斜視図である。
【0021】
第1コネクタ10は、図2及び図3に示すように、樹脂本体部材11、第1グランド端子12a~12d、第2グランド端子13a~13d、コンタクト端子14、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dを備えている。樹脂本体部材11、第1グランド端子12a~12d、第2グランド端子13a~13d、コンタクト端子14、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dは、インサート成形により、一体成形されている。
【0022】
樹脂本体部材11は、図2に示すように、突起部11a、枠部11b及び連結部11cを含んでいる。突起部11aは、下方向に視て、前後軸に沿って延びている。より詳細には、突起部11aは、直方体状を有している。突起部11aは、下方向に視て、前後軸に沿って延びる2本の長辺及び左右軸に沿って延びる2本の短辺を有している。
【0023】
枠部11bは、下方向に視て、突起部11aの周囲を囲む環形状を有している。枠部11bは、前後軸に沿って延びる左辺及び右辺並びに左右軸に沿って延びる前辺及び後辺を有している。そして、突起部11aは、下方向に視て、枠部11bに囲まれた領域内に位置している。突起部11aは、枠部11bに接していない。
【0024】
連結部11cは、下方向に視て、突起部11aと枠部11bとの間に位置し、かつ、突起部11aと枠部11bとを連結している。連結部11cは、突起部11aの下部と枠部11bの下部とを連結している。樹脂本体部材11の材料は、絶縁材料である。樹脂本体部材11の材料は、例えば、樹脂である。
【0025】
第1グランド端子12a~12d及び第2グランド端子13a~13dは、グランド電位に接続される。第1グランド端子12a~12d及び第2グランド端子13a~13dは、樹脂本体部材11に支持されている。より詳細には、第1グランド端子12a~12dの一部分は、枠部11bの左辺に埋め込まれている。これにより、第1グランド端子12a~12dは、突起部11aの左の領域において前後軸に沿って並ぶように枠部11bに支持されている。第1グランド端子12a~12dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。第1グランド端子12a~12dは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第1グランド端子12a~12dの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0026】
第2グランド端子13a~13dの一部分は、枠部11bの右辺に埋め込まれている。第2グランド端子13a~13dは、突起部11aの右の領域において前後軸に沿って並ぶように枠部11bに支持されている。第2グランド端子13a~13dは、第1グランド端子12a~12dより右に位置している。第2グランド端子13a~13dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。第2グランド端子13a~13dは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2グランド端子13a~13dの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0027】
コンタクト端子14は、グランド電位に接続される。コンタクト端子14は、樹脂本体部材11に支持されている。より詳細には、コンタクト端子14は、枠部11bの前辺、後辺、左辺及び右辺に支持されている。従って、コンタクト端子14は、下方向に視て、突起部11aの周囲を囲む環形状を有している。コンタクト端子14は、前後軸に沿って延びる左辺及び右辺並びに左右軸に沿って延びる前辺及び後辺を有している。コンタクト端子14は、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。コンタクト端子14の材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0028】
第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dには、高周波信号が入出力する。第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dは、樹脂本体部材11に支持されている。より詳細には、第1信号端子15a~15dの一部分は、突起部11aの左部に埋め込まれている。これにより、第1信号端子15a~15dは、突起部11aの左の領域において前後軸に沿って並ぶように突起部11aに支持されている。第1信号端子15a~15dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。第1信号端子15a、第1グランド端子12a、第1信号端子15b、第1グランド端子12b、第1信号端子15c、第1グランド端子12c、第1信号端子15d及び第1グランド端子12dは、後から前へとこの順に並んでいる。言い換えると、第1信号端子15a~15d及び第1グランド端子12a~12dは、右方向に視て、前後方向に平行な直線上に並んでいる。また、右方向に視て、隣り合う2つの第1信号端子の間には、第1グランド端子12a~12dのいずれか1つが位置する。右方向に視て、隣り合う2つの第1グランド端子の間には、第1信号端子15a~15dのいずれか1つが位置する。第1信号端子15a~15dは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第1信号端子15a~15dの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0029】
第2信号端子16a~16dの一部分は、突起部11aの右部に埋め込まれている。これにより、第2信号端子16a~16dは、突起部11aの右の領域において前後軸に沿って並ぶように突起部11aに支持されている。従って、第2信号端子16a~16dは、第1信号端子15a~15dより右に位置している。また、第2信号端子16a~16dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。第2グランド端子13a、第2信号端子16a、第2グランド端子13b、第2信号端子16b、第2グランド端子13c、第2信号端子16c、第2グランド端子13d及び第2信号端子16dは、後から前へとこの順に並んでいる。言い換えると、第2信号端子16a~16d及び第2グランド端子13a~13dは、左方向に視て、前後方向に平行な直線上に並んでいる。また、左方向に視て、隣り合う2つの第2信号端子の間には、第2グランド端子13a~13dのいずれか1つが位置する。左方向に視て、隣り合う2つの第2グランド端子の間には、第2信号端子16a~16dのいずれか1つが位置する。第2信号端子16a~16dは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。第2信号端子16a~16dの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0030】
第1信号端子15a、第2信号端子16a、第1信号端子15b、第2信号端子16b、第1信号端子15c、第2信号端子16c、第1信号端子15d及び第2信号端子16dは、後から前へとこの順に並んでいる。言い換えると、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dは、右方向又は左方向に視て、前後方向に平行な直線上に並んでいる。また、右方向に視て、隣り合う2つの第1信号端子の間には、第2信号端子16a~16dのいずれか1つが位置する。また、左方向に視て、隣り合う2つの第2信号端子の間には、第1信号端子15a~15dのいずれか1つが位置する。
【0031】
第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dの構造について第1信号端子15a及び第2信号端子16aを例に挙げて図面を参照しながら詳しく説明する。なお、本実施形態では、第1信号端子15a~15dが互いに同一形状を有するため、第1信号端子15b~15dの構造についての説明を省略する。また、本実施形態では、第2信号端子16a~16dが互いに同一形状を有するため、第2信号端子16b~16dの構造についての説明を省略する。なお、第2信号端子16aの構造は、第1信号端子15aの構造と左右対称である。すなわち、第1信号端子15b~15d及び第2信号端子16a~16dは、互いに同一形状を有する。従って、第2信号端子16aの構造についての説明については、一部省略する。図4は、第1の実施形態に係る第1信号端子15aの斜視図である。図5は、第1の実施形態に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。図6は、第1の実施形態に係る第1凹部R1近傍の拡大断面図である。図7は、第1の実施形態に係る第2信号端子16a及び突起部11aの断面図である。図8は、第1の実施形態に係る第2凹部R2近傍の拡大断面図である。
【0032】
第1信号端子15aは、図4及び図5に示すように、第1部分P1、第2部分P2、第1連結部分PC1及び第1露出部分PE1を含んでいる。第1部分P1は、図5に示すように、左右軸に沿って並ぶ第1左主面SL1及び第1右主面SR1、前後軸に沿って並ぶ第1後側面SB1及び第1前側面SF1、並びに、第1下主面SD1を有している。本実施形態では、第1左主面SL1及び第1下主面SD1は、樹脂本体部材11と接触していない。第1右主面SR1、第1後側面SB1及び第1前側面SF1は、樹脂本体部材11と接触している。第1部分P1の左右方向についての長さは、均一である。また、第1部分P1は、第1方向DIR1に延びている。ここで、第1方向DIR1の反対方向を第1反対方向DIR1Oと定義する。本実施形態では、第1方向DIR1は、上方向である。第1反対方向DIR1Oは、下方向である。第1部分P1は、第1部分P1の第1方向DIR1についての端部である第1端部E1を有している。本実施形態では、第1端部E1は、第1部分P1の上端部である。
【0033】
第2部分P2は、第2右主面SR2、前後軸に沿って並ぶ第2後側面SB2及び第2前側面SF2、並びに、上下軸に沿って並ぶ第1上主面SU1及び第2下主面SD2を有している。本実施形態では、第1上主面SU1は、樹脂本体部材11と接触していない。第2右主面SR2、第2後側面SB2、第2前側面SF2及び第2下主面SD2は、樹脂本体部材11と接触している。また、第2部分P2は、第2方向DIR2に延びている。第2方向DIR2は、第1方向DIR1に交差している。第2方向DIR2の反対方向を第2反対方向DIR2Oと定義する。本実施形態では、第2方向DIR2は、左方向である。第2反対方向DIR2Oは、右方向である。従って、本実施形態では、第2方向DIR2及び第2反対方向DIR2Oは、第1方向DIR1に直交している。第2部分P2は、第2部分P2の第2方向DIR2についての端部である第2端部E2を有している。本実施形態では、第2端部E2は、第2部分P2の左端部である。第2端部E2は、第1端部E1より第1方向DIR1かつ第2反対方向DIR2Oに位置している。本実施形態では、第2部分P2の左端部は、第1部分P1の上端部より上かつ右に位置している。
【0034】
ここで、第1方向DIR1に直交し、かつ、第2反対方向DIR2Oの成分を含む方向を第1直交方向DIR1Vと定義する。また、第2方向DIR2に直交し、かつ、第1反対方向DIR1Oの成分を含む方向を第2直交方向DIR2Vと定義する。本実施形態では、第1直交方向DIR1Vは、右方向である。例えば、左方向、前方向及び後方向は、右方向の成分を含まないため、第1直交方向DIR1Vではない。第1部分P1は、第1直交方向DIR1Vを向き、かつ、樹脂本体部材11と接触する第1主面S1を有している。本実施形態では、第1主面S1は、第1右主面SR1である。また、本実施形態では、第2直交方向DIR2Vは、下方向である。例えば、上方向、前方向及び後方向は、下方向の成分を含まないため、第2直交方向DIR2Vではない。第2部分P2は、第2直交方向DIR2Vを向き、かつ、樹脂本体部材11と接触する第2主面S2を有している。本実施形態では、第2主面S2は、第2下主面SD2である。
【0035】
第1連結部分PC1は、前後軸に沿って並ぶ第3後側面SB3及び第3前側面SF3を有している。第3前側面SF3は、第1前側面SF1及び第2前側面SF2と繋がっている。第3後側面SB3は、第1後側面SB1及び第2後側面SB2と繋がっている。第1連結部分PC1は、第1端部E1と第2端部E2とを物理的に接続している。また、第1連結部分PC1は、曲がっている。第1連結部分PC1には、第1凹部R1が設けられている。本実施形態では、第1凹部R1は、左上方向に窪んだ形状を有する。より詳細には、図6に示すように、第1凹部R1は、第1主面S1の右端に対して左方向に窪んでいる。また、第1凹部R1は、第2主面S2の下端に対して上方向に窪んでいる。また、本実施形態では、第1凹部R1は、第1連結部分PC1の第3前側面SF3と第1連結部分PC1の第3後側面SB3とを繋いでいる。すなわち、第1凹部R1は、第1連結部分PC1を前後方向に貫いている。第1凹部R1が設けられることにより、第1連結部分PC1の一部分の厚みは、薄くなっている。
【0036】
ここで、第1部分P1の第1方向DIR1に位置する領域を第1領域A1と定義する。また、第2部分P2の第2方向DIR2に位置する領域を第2領域A2と定義する。第1連結部分PC1の第1反対方向DIR1Oかつ第2反対方向DIR2Oに位置する領域を第3領域A3と定義する。本実施形態では、第1領域A1は、第1部分P1の上に位置する領域である。また、第2領域A2は、第2部分P2の左に位置する領域である。第3領域A3は、第1連結部分PC1の右下に位置する領域である。第1領域A1かつ第3領域A3に樹脂本体部材11が存在すると共に、第2領域A2かつ第3領域A3に樹脂本体部材11が存在する。本実施形態では、前方向に視たときの第1領域A1かつ第3領域A3は、第1主面S1を上方向に延長した直線を直径とする左半楕円状を有している。また、前方向に視たときの第2領域A2かつ第3領域A3は、第2主面S2を左方向に延長した直線を直径とする上半楕円状を有している。第1領域A1と第2領域A2とは、前方向に視て、重なっている。
【0037】
第1露出部分PE1は、図4及び図5に示すように、第1部分P1の下端部から左方向に延びている。
【0038】
第2信号端子16aは、図7に示すように、第3部分P3、第4部分P4、第2連結部分PC2及び第2露出部分PE2を含んでいる。第3部分P3は、左右軸に沿って並ぶ第2左主面SL2及び第3右主面SR3、前後軸に沿って並ぶ第4後側面SB4及び第4前側面SF4、並びに、第3下主面SD3を有している。本実施形態では、第3右主面SR3及び第3下主面SD3は、樹脂本体部材11と接触していない。第2左主面SL2、第4後側面SB4及び第4前側面SF4は、樹脂本体部材11と接触している。第2部分P2の上下方向についての長さは、均一である。第3部分P3の左右方向についての長さは、均一である。また、第3部分P3は、第3方向DIR3に延びている。ここで、第3方向DIR3の反対方向を第3反対方向DIR3Oと定義する。本実施形態では、第3方向DIR3は、上方向である。第3反対方向DIR3Oは、下方向である。第3部分P3は、第3部分P3の第3方向DIR3についての端部である第3端部E3を有している。本実施形態では、第3端部E3は、第3部分P3の上端部である。
【0039】
第4部分P4は、第3左主面SL3、前後軸に沿って並ぶ第5後側面SB5及び第5前側面SF5、並びに、上下軸に沿って並ぶ第2上主面SU2及び第4下主面SD4を有している。本実施形態では、第2上主面SU2は、樹脂本体部材11と接触していない。第3左主面SL3、第5後側面SB5、第5前側面SF5及び第4下主面SD4は、樹脂本体部材11と接触している。第4部分P4の上下方向についての長さは、均一である。また、第4部分P4は、第4方向DIR4に延びている。第4方向DIR4は、第3方向DIR3に交差している。第4方向DIR4の反対方向を第4反対方向DIR4Oと定義する。本実施形態では、第4方向DIR4は、右方向である。第4反対方向DIR4Oは、左方向である。従って、本実施形態では、第4方向DIR4及び第4反対方向DIR4Oは、第3方向DIR3に直交している。第4部分P4は、第4部分P4の第4方向DIR4についての端部である第4端部E4を有している。本実施形態では、第4端部E4は、第4部分P4の右端部である。第4端部E4は、第3端部E3より第3方向DIR3かつ第4反対方向DIR4Oに位置している。本実施形態では、第4部分P4の右端部は、第3部分P3の上端部より上かつ左に位置している。
【0040】
ここで、第3方向DIR3に直交し、かつ、第4反対方向DIR4Oの成分を含む方向を第3直交方向DIR3Vと定義する。また、第4方向DIR4に直交し、かつ、第3反対方向DIR3Oの成分を含む方向を第4直交方向DIR4Vと定義する。本実施形態では、第3直交方向DIR3Vは、左方向である。例えば、右方向、前方向及び後方向は、右方向の成分を含まないため、第3直交方向DIR3Vではない。第3部分P3は、第3直交方向DIR3Vを向き、かつ、樹脂本体部材11と接触する第3主面S3を有している。本実施形態では、第3主面S3は、第2左主面SL2である。また、本実施形態では、第4直交方向DIR4Vは、下方向である。例えば、上方向、前方向及び後方向は、下方向の成分を含まないため、第4直交方向DIR4Vではない。第4部分P4は、第4直交方向DIR4Vを向き、かつ、樹脂本体部材11と接触する第4主面S4を有している。本実施形態では、第4主面S4は、第4下主面SD4である。
【0041】
第2連結部分PC2は、前後軸に沿って並ぶ第6後側面SB6及び第6前側面SF6を有している。第6前側面SF6は、第4前側面SF4及び第5前側面SF5と繋がっている。第6後側面SB6は、第4後側面SB4及び第5後側面SB5と繋がっている。第2連結部分PC2は、第3端部E3と第4端部E4とを物理的に接続している。また、第2連結部分PC2は、曲がっている。第2連結部分PC2には、第2凹部R2が設けられている。本実施形態では、第2凹部R2は、右上方向に窪んだ形状を有する。より詳細には、図8に示すように、第2凹部R2は、第3主面S3の左端に対して右方向に窪んでいる。また、第2凹部R2は、第4主面S4の下端に対して上方向に窪んでいる。また、本実施形態では、第2凹部R2は、第2連結部分PC2の第6前側面SF6と第2連結部分PC2の第6後側面SB6とを繋いでいる。すなわち、第2凹部R2は、第2連結部分PC2を前後方向に貫いている。第2凹部R2が設けられることにより、第2連結部分PC2の一部分の厚みは、薄くなっている。
【0042】
ここで、第3部分P3の第3方向DIR3に位置する領域を第4領域A4と定義する。また、第4部分P4の第4方向DIR4に位置する領域を第5領域A5と定義する。第2連結部分PC2の第3反対方向DIR3Oかつ第4反対方向DIR4Oに位置する領域を第6領域A6と定義する。本実施形態では、第4領域A4は、第3部分P3の上に位置する領域である。また、第5領域A5は、第4部分P4の右に位置する領域である。第6領域A6は、第2連結部分PC2の左下に位置する領域である。第4領域A4かつ第6領域A6に樹脂本体部材11が存在すると共に、第5領域A5かつ第6領域A6に樹脂本体部材11が存在する。本実施形態では、前方向に視たときの第4領域A4かつ第6領域A6は、第3主面S3を上方向に延長した直線を直径とする右半楕円状を有している。また、前方向に視たときの第5領域A5かつ第6領域A6は、第4主面S4を右方向に延長した直線を直径とする上半楕円状を有している。第4領域A4と第5領域A5とは、前方向に視て、重なっている。
【0043】
第2露出部分PE2は、図7に示すように、第3部分P3の下端部から右方向に延びている。
【0044】
以上のような第1コネクタ10では、樹脂本体部材11の下面が第1回路基板と向かい合うように、第1コネクタ10が第1回路基板(図示せず)に実装される。より詳細には、第1グランド端子12a~12dの一部分、第2グランド端子13a~13dの一部分、コンタクト端子14の一部分、第1信号端子15a~15dの一部分及び第2信号端子16a~16dの一部分は、樹脂本体部材11の下面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、第1グランド端子12a~12d、第2グランド端子13a~13d、コンタクト端子14、第1信号端子15a~15d及び第2信号端子16a~16dのそれぞれは、第1回路基板の電極に電気的に接続される。
【0045】
第1コネクタ10では、第1露出部分PE1は、第1部分P1の下端部から左方向に延びている。これにより、第1露出部分PE1は、第1部分P1から視て、第2部分P2の反対に位置している。第1露出部分PE1は、第1コネクタ10の実装時に半田が付与される部分である。また、第1コネクタ10では、第2露出部分PE2は、第3部分P3の下端部から右方向に延びている。これにより、第2露出部分PE2は、第3部分P3から視て、第4部分P4の反対に位置している。第2露出部分PE2は、第1コネクタ10の実装時に半田が付与される部分である。一方、第1部分P1及び第3部分P3は、樹脂本体部材11に保持される部分である。このように、第1部分P1と第1露出部分PE1とが離れること、及び、第3部分P3と第2露出部分PE2とが離れることにより、第1部分P1及び第3部分P3が樹脂本体部材11に固定されやすいと共に、第1露出部分PE1及び第2露出部分PE2が第1回路基板に固定されやすい。
【0046】
[第2コネクタの構造]
次に、第2コネクタ110の構造について図面を参照しながら説明する。図9は、第1の実施形態に係る第2コネクタ110の斜視図である。図10は、第1の実施形態に係る第2コネクタ110のグランド端子112a~112h、コンタクト端子114f,114b及び信号端子115a~115hの斜視図である。
【0047】
第2コネクタ110は、図9及び図10に示すように、樹脂本体部材111、グランド端子112a~112h、コンタクト端子114f,114b及び信号端子115a~115hを備えている。
【0048】
樹脂本体部材111は、図9に示すように、底面部111a及び枠部111bを含んでいる。枠部111bは、上方向に視て、環形状を有している。より詳細には、枠部111bは、上方向に視て、長方形状の外縁及び長方形状の内縁を有している。枠部111bの外縁及び枠部111bの内縁のそれぞれは、上方向に視て、前後軸に沿って延びる左辺及び右辺並びに左右軸に沿って延びる前辺及び後辺を有している。底面部111aは、上方向に視て、枠部111bに囲まれた領域の上面を塞いでいる。樹脂本体部材111の材料は、絶縁材料である。樹脂本体部材111の材料は、例えば、樹脂である。
【0049】
グランド端子112a~112hは、グランド電位に接続される。グランド端子112a~112hは、樹脂本体部材111に支持されている。より詳細には、グランド端子112a~112dの一部分は、枠部111bの左辺に埋め込まれている。これにより、グランド端子112a~112dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。また、グランド端子112e~112hの一部分は、枠部111bの右辺に埋め込まれている。これにより、グランド端子112e~112hは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。グランド端子112a~112hは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。グランド端子112a~112hの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0050】
コンタクト端子114f,114bは、グランド電位に接続される。コンタクト端子114fは、樹脂本体部材111に支持されている。コンタクト端子114fの一部分は、枠部111bの左辺の前端部及び枠部111bの右辺の前端部に埋め込まれている。コンタクト端子114fは、金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。コンタクト端子114fの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。なお、コンタクト端子114bの構造は、コンタクト端子114fの構造と前後対称であるので、説明を省略する。
【0051】
信号端子115a~115hには、高周波信号が入出力する。信号端子115a~115hは、樹脂本体部材111に支持されている。より詳細には、信号端子115a~115dの一部分は、枠部111bの左辺に埋め込まれている。信号端子115a~115dは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。これにより、信号端子115a、グランド端子112a、信号端子115b、グランド端子112b、信号端子115c、グランド端子112c、信号端子115d及びグランド端子112dは、後から前へとこの順に並んでいる。
【0052】
信号端子115e~115hの一部分は、枠部111bの右辺に埋め込まれている。従って、信号端子115e~115hは、信号端子115a~115dより右に位置している。また、信号端子115e~115hは、後から前へとこの順に一列に並んでいる。グランド端子112e、信号端子115e、グランド端子112f、信号端子115f、グランド端子112g、信号端子115g、グランド端子112h及び信号端子115hは、後から前へとこの順に並んでいる。また、信号端子115a、信号端子115e、信号端子115b、信号端子115f、信号端子115c、信号端子115g、信号端子115d及び信号端子115hは、後から前へとこの順に並んでいる。信号端子115a~115hは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。信号端子115a~115hの材料は、例えば、リン青銅等の銅系材料である。
【0053】
以上のような第2コネクタ110では、樹脂本体部材111の下面が第2回路基板と向かい合うように、第2コネクタ110が第2回路基板(図示せず)に実装される。より詳細には、グランド端子112a~112hの一部分、コンタクト端子114f,114bの一部分及び信号端子115a~115hの一部分は、樹脂本体部材111の上面から露出している。そこで、これらの部分のそれぞれに半田が塗布される。これにより、グランド端子112a~112h、コンタクト端子114f,114b及び信号端子115a~115hのそれぞれは、第2回路基板の電極に電気的に接続される。
【0054】
第2コネクタ110の枠部111bは、第1コネクタ10の枠部11bに囲まれた領域に挿入される。このとき、第1コネクタ10の突起部11aは、第2コネクタ110の枠部111bに囲まれた領域に挿入される。これにより、第1グランド端子12a~12dのそれぞれは、グランド端子112a~112dのそれぞれと接触する。第2グランド端子13a~13dのそれぞれは、グランド端子112e~112hのそれぞれと接触する。コンタクト端子14は、コンタクト端子114f,114bと接触する。第1信号端子15a~15dのそれぞれは、信号端子115a~115dのそれぞれと接触する。第2信号端子16a~16dのそれぞれは、信号端子115e~115hのそれぞれと接触する。
【0055】
[効果]
第1コネクタ10によれば、信号端子が樹脂本体部材から外れることを抑制できる。第1信号端子15aを例に挙げて説明する。第1領域A1かつ第3領域A3に樹脂本体部材11が存在する。これにより、第1部分P1が第1方向DIR1に力を受けたときに、第1部分P1が樹脂本体部材11に引っ掛かる。また、第2領域A2かつ第3領域A3に樹脂本体部材11が存在する。これにより、第2部分P2が第2方向DIR2に力を受けたときに、第2部分P2が樹脂本体部材11に引っ掛かる。よって、第1コネクタ10によれば、信号端子が樹脂本体部材から外れることを抑制できる。
【0056】
[第1の変形例]
以下に、本発明の第1の変形例に係る第1信号端子15aについて、図面を参照しながら説明する。図11は、第1の変形例に係る第1信号端子15aの斜視図である。なお、第1の変形例に係る第1信号端子15aについては、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる部分のみ説明し、後は省略する。
【0057】
図11に示すように、第1の変形例に係る第1信号端子15aは、第1連結部分PC1に2つの第1凹部R1b,R1fが設けられている点において、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる。
【0058】
第1凹部R1bは、第1凹部部分Ra及び第2凹部部分Rbを含んでいる。第1凹部部分Raは、前方向に視て、第1凹部R1と同一形状を有している。ただし、第1凹部部分Raは、第3後側面SB3まで到達していない。第2凹部部分Rbは、第1部分P1の上端部に設けられている。第2凹部部分Rbは、第1右主面SR1の後端部が左に窪み、かつ、第1後側面SB1の右端部が前方向に窪むことにより、形成されている。すなわち、第1凹部R1bの前後方向についての長さは、第1連結部分PC1の前後方向についての長さより短い。よって、第1連結部分PC1の一部分は、第1凹部R1bの前に位置する。従って、第1領域A1かつ第2領域A2かつ第3領域A3に存在する樹脂本体部材11は、第1連結部分PC1の後に位置する。また、第1凹部R1fは、第3凹部部分Rc及び第4凹部部分Rdを含んでいる。第3凹部部分Rcは、後方向に視て、第1凹部R1と同一形状を有している。ただし、第3凹部部分Rcは、第3前側面SF3まで到達していない。第4凹部部分Rdは、第1部分P1の上端部に設けられている。第4凹部部分Rdは、第1右主面SR1の前端部が左に窪み、かつ、第1前側面SF1の右端部が後方向に窪むことにより、形成されている。すなわち、第1凹部R1fの前後方向についての長さは、第1連結部分PC1の前後方向についての長さより短い。よって、第1連結部分PC1の一部分は、第1凹部R1fの後に位置する。従って、第1領域A1かつ第2領域A2かつ第3領域A3に存在する樹脂本体部材11は、第1連結部分PC1の前に位置する。
【0059】
以上のような第1の変形例に係る第1信号端子15aを備える第1コネクタ10aにおいても、第1コネクタ10と同じ効果を奏する。また、第1コネクタ10aによれば、信号端子が樹脂本体部材から外れることをより抑制できる。第1信号端子15a及び第1凹部R1bを例に挙げて説明する。第1凹部R1bの前後方向についての長さは、第1連結部分PC1の前後方向についての長さより短い。これにより、第1領域A1かつ第2領域A2かつ第3領域A3に存在する樹脂本体部材11は、第1連結部分PC1の前に位置する。従って、第1連結部分PC1が前方向に力を受けたときに、第1連結部分PC1が樹脂本体部材11に引っ掛かる。よって、第1コネクタ10aによれば、信号端子が樹脂本体部材から外れることをより抑制できる。
【0060】
[第2の変形例]
以下に、本発明の第2の変形例に係る第1信号端子15aについて、図面を参照しながら説明する。図12は、第2の変形例に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。なお、第2の変形例に係る第1信号端子15aについては、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる部分のみ説明し、後は省略する。
【0061】
図12に示すように、第2の変形例に係る第1信号端子15aは、第1連結部分PC1に第1凹部R1が設けられていない点において、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる。
【0062】
本変形例では、第1部分P1は、第1主面S1から右方向に突出する第1凸部T1を有している。第1部分P1の左右方向についての長さは、均一ではない。また、第2部分P2は、第2主面S2から下方向に突出する第2凸部T2を有している。第2部分P2の上下方向についての長さは、均一ではない。
【0063】
本変形例では、前方向に視たときの第1領域A1かつ第3領域A3は、上下方向に延びる長辺及び左右方向に延びる短辺を有する矩形状を有している。また、前方向に視たときの第2領域A2かつ第3領域A3は、左右方向に延びる長辺及び上下方向に延びる短辺を有する矩形状を有している。第4領域A4と第5領域A5とは、前方向に視て、重なっている。
【0064】
以上のような第2の変形例に係る第1信号端子15aを備える第1コネクタ10bにおいても、第1コネクタ10と同じ効果を奏する。また、第1コネクタ10bによれば、信号端子の機械強度を向上することができる。第1信号端子15aを例に挙げて説明する。第1部分P1は、第1主面S1から右方向に突出する第1凸部T1を有している。これにより、第1部分P1の一部分の左右方向の長さを長くすることができる。従って、第1部分P1の当該一部分は、左右方向に力を受けても変形しにくくなる。また、第2部分P2は、第2主面S2から下方向に突出する第2凸部T2を有している。これにより、第2部分P2の一部分の上下方向の長さを長くすることができる。従って、第2部分P2の当該一部分は、上下方向に力を受けても変形しにくくなる。よって、第1コネクタ10bによれば、信号端子の機械強度を向上することができる。
【0065】
[第3の変形例]
以下に、本発明の第3の変形例に係る第1信号端子15aについて、図面を参照しながら説明する。図13は、第3の変形例に係る第1信号端子15a及び突起部11aの断面図である。なお、第3の変形例に係る第1信号端子15aについては、第2の変形例に係る第1信号端子15aと異なる部分のみ説明し、後は省略する。
【0066】
図13に示すように、第3の変形例に係る第1信号端子15aは、第1部分P1の左右方向についての長さは、均一である点及び第2部分P2の上下方向についての長さは、均一である点において、第2の変形例に係る第1信号端子15aと異なる。
【0067】
以上のような第3の変形例に係る第1信号端子15aを備える第1コネクタ10cにおいても、第1コネクタ10と同じ効果を奏する。また、第1コネクタ10cによれば、信号端子を容易に作製することができる。第1信号端子15aを例に挙げて説明する。第1信号端子15aは、棒状の金属部材に折り曲げ加工が施されることにより作製される。ここで、第1部分P1の左右方向についての長さは、均一である。また、第2部分P2の上下方向についての長さは、均一である。従って、厚みが均一である棒状の金属部材に折り曲げ加工を施すことにより、第1凹部R1,R1b,R1fの形成加工をしなくとも、第1信号端子15aを作製することができる。その結果、第1コネクタ10cによれば、信号端子を容易に作製することができる。
【0068】
[第4の変形例]
以下に、本発明の第4の変形例に係る第1信号端子15aについて、図面を参照しながら説明する。図14は、第4の変形例に係る第1凹部R1近傍の拡大断面図である。なお、第4の変形例に係る第1信号端子15aについては、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる部分のみ説明し、後は省略する。
【0069】
図14に示すように、第4の変形例に係る第1信号端子15aは、第1領域A1の形状及び第2領域A2の形状において、第1の実施形態に係る第1信号端子15aと異なる。
【0070】
より詳細には、前方向に視たときの第1領域A1かつ第3領域A3の下部は、矩形状を有している。また、前方向に視たときの第2領域A2かつ第3領域A3の右部は、矩形状を有している。このように、
以上のような第4の変形例に係る第1信号端子15aを備える第1コネクタ10dにおいても、第1コネクタ10と同じ効果を奏する。
【0071】
[その他の実施形態]
本発明に係る第1コネクタは、第1コネクタ10,10a~10dに限らず、その要旨の範囲において変更可能である。また、第1コネクタ10,10a~10dの構造を任意に組み合わせてもよい。
【0072】
なお、第1信号端子は、1以上であればよい。また、第2信号端子は、1以上であればよい。
【0073】
なお、第1信号端子15a~15dは、互いに同一形状を有していなくてもよい。また、第2信号端子16a~16dは、互いに同一形状を有していなくてもよい。また、第1信号端子15b~15d及び第2信号端子16a~16dは、互いに同一形状を有していなくてもよい。
【0074】
なお、右方向に視て、隣り合う2つの第1信号端子の間には、第1グランド端子12a~12dのいずれか1つが位置していなくてもよい。また、左方向に視て、隣り合う2つの第2信号端子の間には、第2グランド端子13a~13dのいずれか1つが位置していなくてもよい。
【0075】
なお、第1コネクタ10,10a~10dは、第1グランド端子12a~12d及び第2グランド端子13a~13dを備えていなくてもよい。また、第1コネクタ10,10a~10dが第1グランド端子を備える場合、第1グランド端子は、1以上であればよい。また、第1コネクタ10,10a~10dが第2グランド端子を備える場合、第2グランド端子は、1以上であればよい。
【0076】
なお、第1方向DIR1は、上方向でなくてもよい。従って、第1反対方向DIR1Oは、下方向でなくてもよい。また、第1直交方向DIR1Vは、右方向でなくてもよい。
【0077】
なお、第2方向DIR2は、左方向でなくてもよい。従って、第2反対方向DIR2Oは、右方向でなくてもよい。また、第2直交方向DIR2Vは、下方向でなくてもよい。また、第1方向DIR1と第2方向DIR2とは、直交していなくてもよい。
【0078】
なお、第3方向DIR3は、上方向でなくてもよい。従って、第3反対方向DIR3Oは、下方向でなくてもよい。また、第3直交方向DIR3Vは、左方向でなくてもよい。
【0079】
なお、第4方向DIR4は、右方向でなくてもよい。従って、第4反対方向DIR4Oは、左方向でなくてもよい。また、第4直交方向DIR4Vは、下方向でなくてもよい。また、第3方向DIR3と第4方向DIR4とは、直交していなくてもよい。
【0080】
なお、第1の変形例に係る第1信号端子15aにおいて、第1連結部分PC1には、第1凹部R1b又は第1凹部R1fが設けられていればよい。
【0081】
なお、第1凹部R1,R1b,R1fは、第1連結部分PC1にのみ設けられるのではなく、第1連結部分PC1と、第1部分P1又は第2部分P2と、に跨って設けられていてもよい。
【0082】
なお、第2凹部R2は、第2連結部分PC2にのみ設けられるのではなく、第2連結部分PC2と、第3部分P3又は第4部分P4と、に跨って設けられていてもよい。
【0083】
本発明は、以下の構成を有する。
【0084】
(1)
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、第1方向に延びており、
前記第2部分は、前記第1方向に交差している第2方向に延びており、
前記第1部分の前記第1方向についての端部は、第1端部であり、
前記第2部分の前記第2方向についての端部は、第2端部であり、
前記第1方向の反対方向を第1反対方向と定義し、
前記第2方向の反対方向を第2反対方向と定義し、
前記第2端部は、前記第1端部より前記第1方向かつ前記第2反対方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1端部と前記第2端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1方向に直交し、かつ、前記第2反対方向の成分を含む方向を第1直交方向と定義し、
前記第2方向に直交し、かつ、前記第1反対方向の成分を含む方向を第2直交方向と定義し、
前記第1部分は、前記第1直交方向を向く第1主面を有しており、
前記第2部分は、前記第2直交方向を向く第2主面を有しており、
前記第1主面及び前記第2主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の前記第1方向に位置する領域を第1領域と定義し、
前記第2部分の前記第2方向に位置する領域を第2領域と定義し、
前記第1連結部分の前記第1反対方向かつ前記第2反対方向に位置する領域を第3領域と定義し、
前記第1領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2領域かつ前記第3領域に前記樹脂本体部材が存在する、
コネクタ。
【0085】
(2)
樹脂本体部材と、前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1信号端子と、を備えており、
前記1以上の第1信号端子のそれぞれは、第1部分と、第2部分と、第1連結部分と、を含んでおり、
前記第1部分は、上方向に延びており、
前記第2部分は、左方向に延びており、
前記第2部分の左端部は、前記第1部分の上端部より右上方向に位置しており、
前記第1連結部分は、前記第1部分の上端部と前記第2部分の左端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっており、
前記第1部分は、右方向を向く右主面を有しており、
前記第2部分は、下方向を向く下主面を有しており、
前記第1部分の右主面及び前記第2部分の下主面のそれぞれは、前記樹脂本体部材と接触しており、
前記第1部分の上かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第2部分の左かつ前記第1連結部分の右下に前記樹脂本体部材が存在する、
コネクタ。
【0086】
(3)
前記第1連結部分には、凹部が設けられており、
前記凹部は、前記第1部分の右主面の右端に対して前記左方向に窪んでおり、かつ、前記第2部分の下主面の下端に対して前記上方向に窪んでおり、
前記凹部は、前記第1連結部分の前側面と前記第1連結部分の後側面とを繋ぐ、
(2)に記載のコネクタ。
【0087】
(4)
前記第1連結部分には、凹部が設けられており、
前記凹部は、前記第1部分の右主面の右端に対して前記左方向に窪んでおり、かつ、前記第2部分の下主面の下端に対して前記上方向に窪んでおり、
前記凹部の前後方向についての長さは、前記第1連結部分の前記前後方向についての長さより短い、
(2)に記載のコネクタ。
【0088】
(5)
前記第1部分は、前記第1部分の右主面から前記右方向に突出する第1凸部を有し、
前記第2部分は、前記第2部分の下主面から前記下方向に突出する第2凸部を有する、
(2)乃至(4)のいずれかに記載のコネクタ。
【0089】
(6)
前記第1部分の左右方向についての長さは、均一であり、
前記第2部分の上下方向についての長さは、均一である、
(2)乃至(5)のいずれかに記載のコネクタ。
【0090】
(7)
前記樹脂本体部材に支持され、かつ、前記1以上の第1信号端子より右に位置する1以上の第2信号端子を更に備え、
前記1以上の第2信号端子のそれぞれは、
前記上方向に延びている第3部分と、
前記右方向に延びている第4部分と、
前記第3部分の上端部と前記第4部分の右端部とを物理的に接続しており、かつ、曲がっている第2連結部分と、
を含んでおり、
前記第3部分は、前記樹脂本体部材と接触する左主面を有しており、
前記第4部分は、前記樹脂本体部材と接触する下主面を有しており、
前記第3部分の上に位置する領域を第4領域と定義し、
前記第4部分の右に位置する領域を第5領域と定義し、
前記第2連結部分の左下に位置する領域を第6領域と定義し、
前記第4領域かつ前記第6領域に前記樹脂本体部材が存在すると共に、前記第5領域かつ前記第6領域に前記樹脂本体部材が存在する、
(2)乃至(6)のいずれかに記載のコネクタ。
【0091】
(8)
前記1以上の第1信号端子の数は、複数であり、
前記1以上の第2信号端子の数は、複数であり、
前記複数の第1信号端子は、前後軸に沿って並び、
前記複数の第2信号端子は、前記前後軸に沿って並び、
前記右方向に視て、隣り合う2つの前記第1信号端子の間には、前記複数の第2信号端子のいずれか1つが位置し、
前記左方向に視て、隣り合う2つの前記第2信号端子の間には、前記複数の第1信号端子のいずれか1つが位置する、
(7)に記載のコネクタ。
【0092】
(9)
前記樹脂本体部材に支持されている1以上の第1グランド端子と、
前記樹脂本体部材に支持され、かつ、前記1以上の第1グランド端子より右に位置する1以上の第2グランド端子と、
を更に備えており、
前記複数の第1信号端子及び前記1以上の第1グランド端子は、前記右方向に視て、前記前後方向に平行な直線上に並び、
前記複数の第2信号端子及び前記1以上の第2グランド端子は、前記左方向に視て、前記前後方向に平行な直線上に並び、
前記右方向に視て、隣り合う2つの前記第1信号端子の間には、前記1以上の第1グランド端子のいずれか1つが位置し、
前記左方向に視て、隣り合う2つの前記第2信号端子の間には、前記1以上の第2グランド端子のいずれか1つが位置する、
(8)に記載のコネクタ。
【0093】
(10)
前記1以上の第1信号端子及び前記1以上の第2信号端子は、互いに同一形状を有する、
(7)乃至(9)のいずれかに記載のコネクタ。
【符号の説明】
【0094】
1:コネクタセット
10,10a~10c:第1コネクタ
11,111:樹脂本体部材
11a:突起部
11b,111b:枠部
11c:連結部
12a~12d:第1グランド端子
13a~13d:第2グランド端子
14,114b,114f:コンタクト端子
15a~15d:第1信号端子
16a~16d:第2信号端子
110:第2コネクタ
111a:底面部
112a~112h:グランド端子
115a~115h:信号端子
A1:第1領域
A2:第2領域
A3:第3領域
A4:第4領域
A5:第5領域
A6:第6領域
DIR1:第1方向
DIR1O:第1反対方向
DIR1V:第1直交方向
DIR2:第2方向
DIR2O:第2反対方向
DIR2V:第2直交方向
DIR3:第3方向
DIR3O:第3反対方向
DIR3V:第3直交方向
DIR4:第4方向
DIR4O:第4反対方向
DIR4V:第4直交方向
E1:第1端部
E2:第2端部
E3:第3端部
E4:第4端部
P1:第1部分
P2:第2部分
P3:第3部分
P4:第4部分
PC1:第1連結部分
PC2:第2連結部分
PE1:第1露出部分
PE2:第2露出部分
R1,R1b,R1f:第1凹部
R2:第2凹部
Ra:第1凹部部分
Rb:第2凹部部分
Rc:第3凹部部分
Rd:第4凹部部分
S1:第1主面
S2:第2主面
S3:第3主面
S4:第4主面
SB1:第1後側面
SB2:第2後側面
SB3:第3後側面
SB4:第4後側面
SB5:第5後側面
SB6:第6後側面
SD1:第1下主面
SD2:第2下主面
SD3:第3下主面
SD4:第4下主面
SF1:第1前側面
SF2:第2前側面
SF3:第3前側面
SF4:第4前側面
SF5:第5前側面
SF6:第6前側面
SL1:第1左主面
SL2:第2左主面
SL3:第3左主面
SR1:第1右主面
SR2:第2右主面
SR3:第3右主面
SU1:第1上主面
SU2:第2上主面
T1:第1凸部
T2:第2凸部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14