IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ヒューネットの特許一覧

<>
  • 特開-バッグ 図1
  • 特開-バッグ 図2
  • 特開-バッグ 図3
  • 特開-バッグ 図4
  • 特開-バッグ 図5
  • 特開-バッグ 図6
  • 特開-バッグ 図7
  • 特開-バッグ 図8
  • 特開-バッグ 図9
  • 特開-バッグ 図10
  • 特開-バッグ 図11
  • 特開-バッグ 図12
  • 特開-バッグ 図13
  • 特開-バッグ 図14
  • 特開-バッグ 図15
  • 特開-バッグ 図16
  • 特開-バッグ 図17
  • 特開-バッグ 図18
  • 特開-バッグ 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114334
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/10 20060101AFI20240816BHJP
   A45C 3/00 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
A45C13/10 J
A45C3/00 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020027
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】507291383
【氏名又は名称】株式会社ヒューネット
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】栗原 咲貴
(72)【発明者】
【氏名】楢崎 友里
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA51
3B045CE00
3B045EB11
3B045LA04
3B045LB04
(57)【要約】
【課題】ファスナーの開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供する。
【解決手段】バッグ1は、前胴2と、後胴3と、内側の収納部11に物を出し入れするための開口部12と、を有し、開口部12には開閉可能なファスナー13が設けられ、ファスナー13はファスナー13の開閉を制御するスライダー33を備え、スライダー33は、上カバー36に保持される引手37と、下カバー38に保持される下パーツ39と、を備え、前胴2と後胴3とのうち少なくともいずれか一方は透光性を有する素材で構成されて収納部11を外側から看取することできるように構成され、下パーツ39は収納部11の内側に配置され、使用者に把持されて収容部11の外側において引手37が移動することによってスライダー胴体35が移動し、スライダー胴体35が移動することによって収容部11の内側において下パーツ39が移動する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前胴と、後胴と、内側の収納部に物を出し入れするための開口部と、を有するバッグであって、
前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、
前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することにより前記ファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、
前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられる上カバーと、前記上カバーに保持される引手と、前記スライダー胴体の下面に取り付けられ下カバーと、前記下カバーに保持される下パーツと、を備え、
前記前胴と前記後胴とのうち少なくともいずれか一方は透光性を有する素材で構成されて前記収納部を外側から看取することできるように構成され、
前記下パーツは、前記収納部の内側に配置され、
使用者に把持されて前記収容部の外側において前記引手が移動することによって前記スライダー胴体が移動し、前記スライダー胴体が移動することによって前記収容部の内側において前記下パーツが移動する、
ことを特徴とするバッグ。
【請求項2】
前記引手と前記下パーツとには装飾がそれぞれ施され、
前記前胴の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成され、
前記後胴の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
前記引手と前記下パーツとには装飾がそれぞれ施され、
前記前胴と前記後胴のうちいずれか一方の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のバッグ。
【請求項4】
前記下パーツは、連結環と、前記連結環を介して前記スライダーからぶら下がるように構成される下パーツ本体と、を備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バッグに関する技術は、種々知られている(特許文献1参照)。例えば、布製のバッグであって内側に収納部を備え、収納部に物を出し入れするための開口部を有するバッグが公知となっている。開口部には、開口部を開閉可能なファスナーが設けられている。ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することによりファスナーの開閉を制御するスライダーとを備える。スライダーは、エレメントを案内するスライダー胴体と、スライダー胴体の上面に取り付けられる上カバーと、上カバーに設けられた開口部に保持される引手と、を備える。使用者は、収容部の外側において引手を把持して移動させることで、ファスナーを開閉させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-85689号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、前記バッグには、引手の構成について所定の形やその形状に応じたデザインのものとしたり、また、バッグにイラストなどの装飾が施されたものとしたりするものがある。このようなバッグの構成とすることによって、バッグの所有者に楽しさを与えることを期待する場合がある。さらにバッグの構成に工夫を加えることによって、ファスナーの開閉動作を行う際においても所有者に楽しさを付加させたものとすることが考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、ファスナーの開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、前胴と、後胴と、内側の収納部に物を出し入れするための開口部と、を有するバッグであって、前記開口部には、開閉可能なファスナーが設けられ、前記ファスナーは、一対の長尺テープと、各テープの一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、前記エレメントを噛合及び分離することにより前記ファスナーの開閉を制御するスライダーとを備え、前記スライダーは、前記エレメントを案内するスライダー胴体と、前記スライダー胴体の上面に取り付けられる上カバーと、前記上カバーに保持される引手と、前記スライダー胴体の下面に取り付けられ下カバーと、前記下カバーに保持される下パーツと、を備え、前記前胴と前記後胴とのうち少なくともいずれか一方は透光性を有する素材で構成されて前記収納部を外側から看取することできるように構成され、前記下パーツは、前記収納部の内側に配置され、使用者に把持されて前記収容部の外側において前記引手が移動することによって前記スライダー胴体が移動し、前記スライダー胴体が移動することによって前記収容部の内側において前記下パーツが移動するものである。
【0008】
請求項2においては、前記引手と前記下パーツとには装飾がそれぞれ施され、前記前胴の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成され、前記後胴の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成されるものである。
【0009】
請求項3においては、前記引手と前記下パーツとには装飾がそれぞれ施され、前記前胴と前記後胴のうちいずれか一方の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ前記引手または前記下パーツの装飾に関連する装飾が施されて構成されるものである。
【0010】
請求項4においては、前記下パーツは、連結環と、前記連結環を介して前記スライダーからぶら下がるように構成される下パーツ本体と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、ファスナーの開閉動作に楽しさを付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係るバッグを示した全体図。
図2】同じくバッグのスライダーと引手と下パーツとを示した拡大図。
図3】同じくバッグのスライダーと引手とを示した拡大図。
図4】同じくバッグのスライダーと下パーツとを示した拡大図。
図5】同じくバッグのスライダーと引手とを示した平面図。
図6】同じくバッグのスライダーと引手と下パーツとを示した側面断面。
図7】同じくバッグを示した全体図。
図8】同じくバッグを示した全体図。
図9】同じくバッグの前胴を示した図。
図10】同じくバッグの後胴を示した図。
図11】同じくバッグを示した全体図。
図12】同じくバッグを示した全体図。
図13】同じくバッグの前胴を示した図。
図14】同じくバッグの後胴を示した図。
図15】同じくバッグを示した全体図。
図16】同じくバッグのスライダーと引手と下パーツとを示した拡大図。
図17】同じくバッグを示した全体図。
図18】同じくバッグを示した全体図。
図19】同じくバッグのスライダーと引手とを示した拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第一の実施形態]
まず、図1から図7に記載のバッグ1について説明する。なお以下において、図1に記載されたバッグ1の長手方向を左右方向とし、左右方向に対して直交する方向を前後方向、紙面の上下方向と対応する方向を上下方向として説明する。
【0014】
バッグ1は、小物などを内側の収納部11に収納して持ち運ぶ用途に用いられる。バッグ1の実施形態としては、ハンドル部を有さないクラッチバッグ、大きなバッグの中に入れて用いるポーチ、ハンドバッグ式のハンドル部を有するバニティバッグ、背中に背負うボディバッグ、などが挙げられる。図1から図4に示すように、バッグ1は、本実施形態においては、略直方体状に形成され、前胴2と、後胴3と、前胴2及び後胴3に連接されるマチ4と、を備える。
【0015】
前胴2は、透明または半透明の透光性を有する素材で構成されて、前胴2を挟んで後胴3を視認可能に構成される。前胴2は例えば樹脂素材で構成される。後胴3は、透明または半透明の透光性を有する素材で構成されて、後胴3を挟んで前胴2を視認可能に構成される。後胴3は例えば樹脂素材で構成される。マチ4は、透明または半透明の透光性を有する素材で構成されて、マチ4を挟んで前胴2または後胴3を視認可能に構成される。マチ4は例えば樹脂素材で構成される。このように構成されることから、バッグ1は収納部11を外側から看取することができる。また、マチ4は、天マチ4aと、底マチ4bと、天マチ4a及び底マチ4bに連接される左右一対の横マチ4c・4cとで構成される。バッグ1の内側の空間(前胴2、後胴3、及びマチ4で囲まれる空間)には収納部11が形成される。
【0016】
バッグ1の上面(天マチ4a)に、収納部11に物を出し入れするための開口部12が設けられる。開口部12は、バッグ1の上面の左右方向に沿って設けられ、バッグ1の上面に形成される。開口部12には開口部12を開閉可能なファスナー13が形成される。ファスナー13は、線ファスナーであり、長尺テープ31と、長尺テープ31の一側縁に沿って縫着される噛合部である多数のエレメントと、エレメントを噛合及び分離することによりファスナー13の開閉を制御するスライダー33と、を備える。本実施形態においては、スライダー33は一個のファスナー13に対して一個設けられる。
なお、スライダー33は一個のファスナー13に対して二個設けられて、一つのファスナー13において二個のスライダー33・33同士の距離を変更することで、開口部12の開口幅を自在に制御する構成とすることもできる。
【0017】
スライダー33は、それぞれ、エレメント32を案内するスライダー胴体35と、スライダー胴体35の上面に取り付けられる上カバー36と、上カバー36に設けられたカバー開放部36aに保持される引手37と、スライダー胴体35の下面に取り付けられる下カバー38と、下カバー38に設けられたカバー開放部38aに保持される下パーツ39と、を備える。
【0018】
スライダー胴体35は、一対の長尺テープ31のエレメント32を挿入することにより、左右方向へ移動させることで、エレメント32を噛合または分離させる。
【0019】
スライダー胴体35の上面に設けられた上カバー36は、スライダー胴体35の上面に取り付けられており、カバー開放部36aを有する。上カバー36は正面視門状に形成されている。カバー開放部36aはスライダー胴体35の上方に設けられている。当該カバー開放部36aから引手37の基部37aを挿入可能に構成されている。
【0020】
引手37は、上カバー36に対して移動不能に固定される。引手37は、カバー開放部36aに挿通される基部37aと、基部37aに支持されてカバー開放部36aに対して直立するように配置される把持部37bと、を有する。
【0021】
基部37aおよび把持部37bは、一枚の生地によって形成される。生地は、所定の厚さを有しており、塑性変形可能に構成されている。例えば、合成皮革で形成されており、熱を付与することで一定の形状に変形させることができる。
【0022】
基部37aは、長方形状の部材でありカバー開放部36aの幅方向よりも小さい幅を有している。基部37aは生地の中央部に設けられる。
【0023】
把持部37bは、使用者が把持する部分であり、さらに、使用者がデザインを看取することができる部分でもある。把持部37bは、生地の両端部に設けられており、表裏の面部材によって構成される。把持部37bは、基部37aの両端から連続して形成されている。把持部37bは例えば飛行機等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。把持部37bにはその形状に応じたイラストなどの装飾が施されて構成することもできる。
【0024】
スライダー胴体35の下面に設けられた下カバー38は収納部11内に配置される。下カバー38は、スライダー胴体35の下面に取り付けられており、カバー開放部38aを有する。下カバー38は正面視門状に形成されている。カバー開放部38aがスライダー胴体35の下方に設けられている。カバー開放部38aには下パーツ39の連結環39aが挿通されて設けられている。
【0025】
下パーツ39は、スライダー33(スライダー胴体35)からぶら下がるように構成され、収納部11内に配置される。下パーツ39は、カバー開放部38aに設けられる連結環39aと、連結環39aが挿通されて支持される下パーツ本体39bと、を有する。本実施形態においては三個の連結環39aが連なって構成されて、最も上方に位置する連結環39aが下カバー38に設けられ、最も下方に位置する連結環39aが下パーツ本体39bを支持するように構成される。なお、三個連結環39aは単数個または三個以外の複数個で構成することもできる。
【0026】
下パーツ本体39bは、一枚の生地によって形成され、その上部に連結環39aが挿通される貫通孔を有して構成されている。下パーツ本体39bは、連結環39aを介してスライダー33(スライダー胴体35)からぶら下がるように構成される。下パーツ本体39bは例えば飛行機等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。下パーツ本体39bにはその形状に応じたイラストなどの装飾が施されて構成することもできる。
【0027】
使用者は、収容部11の外側において把持部37bを把持して、引手37を左右方向へ移動させることで、ファスナー13を開閉させることができる。収容部11の外側における引手37が左右方向へ移動することによってスライダー33(スライダー胴体35)が左右へ移動し、当該スライダー33(スライダー胴体35)が左右へ移動することによって収容部11の内側において下パーツ39が左右へ移動する。そして、前胴2または後胴3(前胴2と後胴3とのうち少なくともいずれか一方)が透光性を有する素材で構成されていることから、飛行機のデザインが施された把持部37bの移動に伴なう飛行機のデザインが施された下パーツ本体39aが移動している様子を、収納部11を外側から看取することができる。このため、ファスナー13の開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
また、下パーツ本体39bは連結環39aを介してスライダー33(スライダー胴体35)からぶら下がるように構成されることから、把持部37bの移動に伴なう下パーツ本体39aが移動している態様をコミカルなものとすることができる。
【0028】
なお、バッグ1の形状の一例として直方体状に形成しているが、これに限定されるものではなく、例えばマチ4を備えずに前胴2と後胴3とが直接的に連接される平たいフラットポーチのような形状で構成されていてもよい。また、開口部12を複数個(二個以上)設けた構成とすることもできる。また、前胴2または後胴3のいずれか一方を不透光性の素材で構成することもでき、マチ4の一部または全部を不透光性の素材で構成することもできる。
【0029】
また図7に示すように、把持部37bのデザインまたは下パーツ本体39bのデザインは、飛行機に限定されるものではなく、例えば、動物、植物、乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、把持部37bのデザインと下パーツ本体39bのデザインとを飛行機で統一して構成しているが、把持部37bのデザインと下パーツ本体39bのデザインとが関連するものであればこれに限定するものではなく、たとえば、物語のキャラクターで構成する場合、各デザインを異なる構成とすることも可能である。
【0030】
[第二の実施形態]
次に、別実施形態において、図8から図11に示すように、前胴2、後胴3、把持部37b、または下パーツ本体39bに、所定の形のデザインがそれぞれ施され、その形状に応じたイラストなどの装飾がそれぞれ施されて構成することもできる。なお、本実施形態の構成の説明においては第一実施形態の構成と同様の部分についての詳細な説明を省略する。
【0031】
図8から図11に示すように、把持部37bは船等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。把持部37bにはその形状に応じたイラスト(船のイラスト)などの装飾が施されている。
下パーツ本体39bはタコ及びイカ等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。下パーツ本体39bにはその形状に応じたイラスト(タコ及びイカのイラスト)などの装飾が施されている。
【0032】
前胴2は透光性を有する素材で構成され、前胴2には海の中を模したイラストなどの装飾が施されて構成されている。前胴2には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。前胴2のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。前胴2のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
後胴3は透光性を有する素材で構成され、後胴3には海の中を模した前胴2の装飾とは異なるイラストなどの装飾が施されて構成されている。後胴3には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。後胴3のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。後胴3のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
【0033】
このように、前胴2の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されて構成され、後胴3の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されている。このため、使用者が把持部37bを把持してファスナー13を開閉させる際に、船のデザインが施された把持部37bの移動に伴なう収納部11の内部におけるタコ及びイカのデザインが施された下パーツ本体39aが移動している様子を、前胴2の背景及び後胴3の背景と合わせて収納部11の外側から看取することができる。このため、ファスナー13の開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0034】
なお、前胴2と後胴3とのいずれについても透光性を有する構成であるこに限定されず、前胴2または後胴3の少なくともいずれか一方が透光性を有する構成であってもよいものとする。前胴2または後胴3のいずれか一方を不透光性の素材で構成した場合には、前胴2または後胴3のいずれか一方の不透光性の素材で構成された方の内面に、イラストなどの装飾を施す。また、マチ4についても海の中を模したイラストなどの装飾が施されて構成することもできる。
【0035】
また、前胴2または後胴3のデザインは海の中を模したものに限定されるものではなく、例えば、動物、植物、他の乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、前胴2のデザインと後胴3のデザインとは関連するものであればよいものとする。把持部37bのデザインは船に限定されるものではなく、下パーツ本体39bのデザインはタコ及びイカに限定されるものではなく、例えば、他の動物、植物、他の乗物、キャラクターなどで構成されてもよい。また、把持部37bのデザインと下パーツ本体39bのデザインと前胴2のデザインと後胴3のデザインとはそれぞれ関連するものであればよいものとする。
【0036】
また、バッグ1に固定装飾を設けて、バッグ1をジオラマ風のものとしても良いものとする。固定装飾のデザインは、把持部37bのデザイン、下パーツ本体39bのデザイン、前胴2のデザイン、後胴3のデザインと関連のあるもので構成される。
【0037】
[第三の実施形態]
次に、別実施形態において、図12から図14に示すように、第二実施形態と同様に、前胴2、後胴3、把持部37b、または下パーツ本体39bに、所定の形のデザインがそれぞれ施され、その形状に応じたイラストなどの装飾がそれぞれ施されて構成することもできる。なお、本実施形態の構成の説明においては第一実施形態及び第二実施形態の構成と同様の部分についての詳細な説明を省略する。
【0038】
図12から図14に示すように、把持部37bは「Boo!」の文字を模した図柄等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。把持部37bのにはその形状に応じて着色などの装飾が施されている。
下パーツ本体39bはオバケのキャラクター等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。下パーツ本体39bにはその形状に応じたイラスト(オバケののキャラクターのイラスト)などの装飾が施されている。
【0039】
前胴2は透光性を有する素材で構成され、前胴2には夜の森を模したイラストなどの装飾が施されて構成されている。前胴2には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。前胴2のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。前胴2のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
後胴3の内側の面の全体に夜の森を模した前胴2の装飾とは異なるイラストなどの装飾が施されて構成されている。後胴3のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。後胴3のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
【0040】
このように、前胴2に少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されて構成され、後胴3に背景として構成されるイラストなどの装飾が施されている。このため、使用者が把持部37bを把持してファスナー13を開閉させる際に、「Boo!」の文字を模した図柄のデザインが施された把持部37bの移動に伴なう収納部11の内部におけるオバケのキャラクターのデザインが施された下パーツ本体39aが移動している様子を、前胴2の背景及び後胴3の背景と合わせて収納部11の外側(正面側)から看取することができる。このため、ファスナー13の開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0041】
[第四の実施形態]
次に、別実施形態において、図15から図16に示すように、第二実施形態または第三実施形態と同様に、前胴2、後胴3、把持部37b、または下パーツ本体39bに、所定の形のデザインがそれぞれ施され、その形状に応じたイラストなどの装飾がそれぞれ施されて構成することもできる。なお、本実施形態の構成の説明においては第一実施形態、第二実施形態、及び第三実施形態の構成と同様の部分についての詳細な説明を省略する。
【0042】
図15から図16に示すように、把持部37bはゴンドラに二人の男性のキャラクターが配置される図柄等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。把持部37bにはその形状に応じてゴンドラに二人の男性のキャラクターが配置される図柄の装飾が施されている。
下パーツ本体39bは一人の男性のキャラクターが吊るされた図柄等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。下パーツ本体39bにはその形状に応じたイラスト(一人の男性のキャラクターが吊るされた図柄のイラスト)などの装飾が施されている。
【0043】
前胴2は透光性を有する素材で構成され、前胴2にはコンサートの観客を模したイラストなどの装飾が施されて構成されている。前胴2には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。前胴2のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。前胴2のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
後胴3の内側の面の全体にコンサートのステージを模したイラストなどの装飾が施されて構成されている。後胴3のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。後胴3のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
【0044】
このように、前胴2の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されて構成され、後胴3に背景として構成されるイラストなどの装飾が施されている。このため、使用者が把持部37bを把持してファスナー13を開閉させる際に、ゴンドラに二人の男性のキャラクターが配置される図柄のデザインが施された把持部37bの移動に伴なう収納部11の内部における一人の男性のキャラクターが吊るされた図柄のデザインが施された下パーツ本体39aが移動している様子を、前胴2の背景及び後胴3の背景と合わせて収納部11の外側(正面側)から看取することができる。このため、ファスナー13の開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【0045】
一個のファスナー13に対してスライダー33が二個設けられて一つのファスナー13において二個のスライダー33・33同士の距離を変更することで開口部12の開口幅を自在に制御する構成とされ、引手37の把持部37bが上カバー36に対して直立しない構成とされる。
【0046】
[第五の実施形態]
次に、別実施形態において、図17から図19に示すように、第二実施形態、第三実施形態、または第四実施形態と同様に、前胴2、後胴3、把持部37b、または下パーツ本体39bに、所定の形のデザインがそれぞれ施され、その形状に応じたイラストなどの装飾がそれぞれ施されて構成することもできる。なお、本実施形態の構成の説明においては第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態、及び第四実施形態の構成と同様の部分についての詳細な説明を省略する。
【0047】
図17から図19に示すように、一個のファスナー13に対してスライダー33が二個設けられて一つのファスナー13において二個のスライダー33・33同士の距離を変更することで開口部12の開口幅を自在に制御するように構成される。引手37の把持部37bが上カバー36に対して直立しない構成とされる。把持部37bには星形の装飾が施されて構成される。下パーツ本体39bは、クレーンゲームのクレーン部にクマのキャラクターがキャッチされた状態の図柄等の所定の形のデザインのものに切断されて構成されている。下パーツ本体39bにはその形状に応じたイラスト(クレーンゲームのクレーン部にクマのキャラクターがキャッチされた状態の図柄のイラスト)などの装飾が施されている。
【0048】
前胴2は透光性を有する素材で構成され、前胴2にはクレーンゲームの操作部と景品収容部とを模した装飾が施されて構成されている。前胴2には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。前胴2のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。前胴2のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
後胴3は透光性を有する素材で構成され、後胴3にはクレーンゲームの景品収容部を模した装飾が施されて構成されている。後胴3には少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ有しつつ、イラストなどの装飾が施されている。前胴2のデザインは、把持部37bまたは下パーツ本体39bのデザインと関連するものである。前胴2のデザインは、把持部37bのデザイン及び下パーツ本体39bのデザインの背景として構成される。
【0049】
このように、前胴2の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されて構成され、後胴3の少なくとも一部に透光性を有する部分を残しつつ背景として構成されるイラストなどの装飾が施されて構成されている。このため、使用者が把持部37bを把持してファスナー13を開閉させる際に、星形の装飾が施された把持部37bの移動に伴なう収納部11の内部におけるクレーンゲームのクレーン部にクマのキャラクターがキャッチされた状態の図柄のデザインが施された下パーツ本体39aが移動している様子を、前胴2の背景及び後胴3の背景と合わせて収納部11の外側(正面側)から看取することができる。このため、ファスナー13の開閉動作に楽しさを付加したバッグを提供できる。
【符号の説明】
【0050】
1 バッグ
2 前胴
3 後胴
4 マチ
11 収納部
12 開口部
13 ファスナー
31 長尺テープ
33 スライダー
35 スライダー胴体
36 上カバー
37 引手
38 下カバー
39 下パーツ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19