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特開2024-114335回路基板装置および車両用ドア開閉装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114335
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】回路基板装置および車両用ドア開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/14 20060101AFI20240816BHJP
   B60J 5/10 20060101ALI20240816BHJP
   E05F 15/622 20150101ALN20240816BHJP
【FI】
H05K1/14 D
B60J5/10 K
E05F15/622
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020028
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000213
【氏名又は名称】弁理士法人プロスペック特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤井 聡
(72)【発明者】
【氏名】林 航平
(72)【発明者】
【氏名】粟田 康裕
【テーマコード(参考)】
2E052
5E344
【Fターム(参考)】
2E052AA09
2E052CA06
2E052DA02
2E052DA08
2E052DB02
2E052DB08
2E052EA01
2E052EB01
2E052EC01
5E344AA08
5E344BB02
5E344BB06
5E344CC25
5E344CD09
5E344DD02
5E344EE30
(57)【要約】
【課題】端部どうしが接合された基板を有する回路基板装置であって、接合箇所およびその近傍に導体パターンを設けることができる回路基板装置を提供する。
【解決手段】回路基板装置10aは、端面113にハンダ付け可能な導体膜21が設けられる第一回路基板11aと、端面123にハンダ付け可能な導体膜22が設けられる第二回路基板12aとを備え、第一回路基板11aと第二回路基板12aとは、第一回路基板11aの実装面112βと第二回路基板12aの端面123が対向し、かつ、第一回路基板11aの端面113と第二回路基板12aの実装面122αとが略面一となるように配置され、第一回路基板11aの導体膜21と第二回路基板12aの導体膜22とに跨って設けられるハンダSによって接合される。
【選択図】図1C

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一実装面および第一端面を有する第一端部を備える第一基板と、
第二実装面および第二端面を有する第二端部を備える第二基板と、を備え、
前記第一端部と前記第二端部とは、前記第一実装面と前記第二端面とが対向し、ハンダによって接合される、回路基板装置。
【請求項2】
請求項1に記載の回路基板装置であって、
前記第一端面と前記第二実装面とが略面一となるように配置される、
回路基板装置
【請求項3】
請求項1に記載の回路基板装置であって、
前記第一実装面にはハンダ付け可能な第一導体膜が設けられ、
前記第二端面にはハンダ付け可能な第二導体膜が設けられ、
前記第一導体膜と前記第二導体膜とがハンダによって接合される回路基板装置。
【請求項4】
請求項1に記載の回路基板装置であって、
前記第一端面には、前記第一端部の厚さ方向に延伸する第一溝部が設けられ、
前記第一溝部の内周面に前記第一導体膜が設けられ、
前記第一溝部にハンダが配設される、回路基板装置。
【請求項5】
請求項4に記載の回路基板装置であって、
前記第二端面には、前記第二端部の厚さ方向に延伸する第二溝部が設けられ、
前記第二溝部の内周面に前記第二導体膜が設けられ、
前記第二溝部にハンダが配設される、回路基板装置。
【請求項6】
請求項2に記載の回路基板装置であって、
前記第一実装面には、前記第一導体膜に電気的に導通している第一導体パターンが設けられ、
前記第二実装面には、前記第二導体膜に電気的に導通している第二導体パターンが設けられ、
前記第一導体パターンと前記第二導体パターンとは、前記第一導体膜、前記第二導体膜、および前記ハンダを介して電気的に導通している、回路基板装置。
【請求項7】
軸線方向の一方の端部が前記車体と車両ドアの一方に連結される第一筒部材と、
前記第一筒部材に対して前記軸線方向に移動可能に収容され、軸線方向の一方の端部が前記車体と前記車両ドアの他方に連結される第二筒部材と、
駆動力源の駆動力により前記第一筒部材を前記第二筒部材に対して軸線方向に移動させるように構成される駆動機構と、
前記第二筒部材の内部に収容され、前記駆動力源を制御する回路が構築された回路基板装置と、を備え、
前記回路基板装置は、
第一実装面および第一端面を有する第一端部を備える第一基板と、
第二実装面および第二端面を有する第二端部を備える第二基板と、が含まれ、
前記第一端部と前記第二端部とは、前記第一実装面と前記第二端面とが対向し、ハンダによって接合される、
車両用ドア開閉装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板装置および車両用ドア開閉装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のボックス状の回路基板を備え、これらの回路基板どうしが互いに接合されることにより形成される3D複合回路基板装置が開示されている。具体的には、特許文献1には、各ボックス状の回路基板の形成方法として、平板状の回路基板の3カ所をそれぞれ略直角に折り曲げるとともに、回路基板の端部どうしを突き合わせて接合するという方法が開示されている。このような構成によれば、平板状の回路基板から立体形状の3D複合回路基板装置を形成できる。
【0003】
また、特許文献1には、ボックス状の回路基板を形成する際の基板の端部どうしの接合方法として、接着剤を用いる構成、および基板の端部に凹凸形状を設けて当該凹凸形状どうしを嵌め合わせる方法が開示されている。しかしながら、これらの方法では、接着剤を塗布する領域や凹凸形状を設ける領域を確保するために、基板の端部およびその近傍に導体パターン(配線パターンと称されることもある)を設けることや素子等を実装することが困難である。換言すると、導体パターンを設ける領域や素子等を実装する領域に加えて、接着剤を塗布する領域や凹凸形状を設ける領域が必要になる。このため、回路基板装置の小型化が困難である。また、接着剤を用いる構成では、ボックス状の回路基板を形成するための接着剤が必要になるため、製造コストが増加する。
【0004】
ところで、車両用ドア開閉装置には、軸線方向の一方の端部が車体に連結され、他方の端部が車両ドアの他方に連結され、駆動力源の駆動力によって軸線方向に伸縮することで、車両ドアを開閉するように構成されるものがある。このような車両用ドア開閉装置の駆動力源を制御するためには回路基板装置が用いられるが、車両用ドア開閉装置は略筒状の構成を備え、内部空間が狭いため、その内部空間に板状の回路基板装置を収容することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11-220235号公報
【発明の概要】
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
上記実情に鑑み、本発明の目的の1つは、端部どうしが接合された回路基板を有する回路基板装置であって、接合箇所およびその近傍に導体パターンを設けることができる回路基板装置、およびこの回路基板装置を備える車両用ドア開閉装置を提供することである。
【0007】
(課題を解決するための手段)
前記目的を達成するため、本発明に係る回路基板装置は、
第一実装面および第一端面を有する第一端部を備える第一基板と、
第二実装面および第二端面を有する第二端部を備える第二基板と、を備え、
前記第一端部と前記第二端部とは、前記第一実装面と前記第二端面とが対向し、ハンダによって接合される。
【0008】
本発明によれば、第一基板端部と第二基板端部とがハンダにより接合されるから、第一基板端部と第二基板端部には、接着剤を塗布する領域や凹凸形状を設ける領域が不要である。換言すると、第一基板端部と第二基板端部の接合箇所およびその近傍に接着剤が存在しない。このため、第一基板端部と第二基板端部の互いに接合される箇所の近傍に導体パターンを形成することができる。したがって、回路基板装置の小型化を図ることができる。
【0009】
前記第一端面と前記第二実装面とが略面一となるように配置される、という構成が適用できる。
【0010】
このような構成によれば、前記第一実装面と前記第二端面との互いに対向する部分の面積を確保できる。
【0011】
前記第一実装面にはハンダ付け可能な第一導体膜が設けられ、
前記第二端面にはハンダ付け可能な第二導体膜が設けられ、
前記第一導体膜と前記第二導体膜とがハンダによって接合される、という構成が適用できる。
【0012】
このような構成によれば、第一導体膜と第二導体膜とがハンダにより導通するから、第一基板と第二基板とに跨る配線を形成できる。
【0013】
前記第一端面には、前記第一端部の厚さ方向に延伸する第一溝部が設けられ、
前記第一溝部の内周面に前記第一導体膜が設けられ、
前記第一溝部にハンダが配設される、という構成が適用できる。
【0014】
このような構成であると、第一溝部の内部に充填されたハンダが第二端面に接合するため、第二端面に確実にハンダを接合することができる。このため、ハンダによる第一基板端部と第二基板端部との接合強度の向上を図ることができる。
【0015】
前記第二端面には、前記第二端部の厚さ方向に延伸する第二溝部が設けられ、
前記第二溝部の内周面に前記第二導体膜が設けられ、
前記第二溝部にハンダが配設される、という構成が適用できる。
【0016】
このような構成であると、第一基板端部の第一実装面と第二基板端部の第二端面との間に、ハンダが第二基板端部の厚さ方向に流れる空間が形成される。このため、ハンダと第二基板端部との接合面積を大きくできるから、ハンダによる第一基板端部と第二基板端部との接合強度の向上を図ることができる。
【0017】
前記第一実装面には、前記第一導体膜に電気的に導通している第一導体パターンが設けられ、
前記第二実装面には、前記第二導体膜に電気的に導通している第二導体パターンが設けられ、
前記第一導体パターンと前記第二導体パターンとは、前記第一導体膜、前記第二導体膜、および前記ハンダを介して電気的に導通している、という構成が適用できる。
【0018】
このような構成であると、第一基板端部と第二基板端部とに跨る回路を構築できる。したがって、回路の構成の自由度の向上を図ることができる。
【0019】
本発明に係る車両用ドア開閉装置は、
軸線方向の一方の端部が前記車体と車両ドアの一方に連結される第一筒部材と、
前記第一筒部材に対して前記軸線方向に移動可能に収容され、軸線方向の一方の端部が前記車体と前記車両ドアの他方に連結される第二筒部材と、
駆動力源の駆動力により前記第一筒部材を前記第二筒部材に対して軸線方向に移動させるように構成される駆動機構と、
前記第二筒部材の内部に収容され、前記駆動力源を制御する回路が構築された回路基板装置と、を備え、
前記回路基板装置は、
第一実装面および第一端面を有する第一端部を備える第一基板と、
第二実装面および第二端面を有する第二端部を備える第二基板と、が含まれ、
前記第一端部と前記第二端部とは、前記第一実装面と前記第二端面とが対向し、ハンダによって接合される。
【0020】
本発明によれば、回路基板装置の小型化を図ることができるから、回路基板装置を車両用ドア開閉装置の第二筒部材の内部に収容可能に構成できる。換言すると、車両用ドア開閉装置を大型化することなく、その内部に回路基板装置を収容できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1A図1Aは、第一実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図1B図1Bは、第一実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図1C図1Cは、第一実施形態に係る回路基板装置の構成を示す断面図である。
図2A図2Aは、第二実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図2B図2Bは、第二実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図2C図2Cは、第二実施形態に係る回路基板装置の構成を示す断面図である。
図3A図3Aは、第三実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図3B図3Bは、第三実施形態に係る回路基板装置の構成を示す分解斜視図である。
図3C図3Cは、第三実施形態に係る回路基板装置の構成を示す断面図である。
図4図4は、バックドアの構成を示す模式図である。
図5図5は、パワーバックドア装置の構成を示す断面図である。
図6図6は、パワーバックドアECUの構成を示す斜視図である。
図7A図7Aは、第一ECU回路基板の構成を示す平面図である。
図7B図7Bは、第二ECU回路基板の構成を示す平面図である。
図7C図7Cは、第三ECU回路基板の構成を示す平面図である。
図7D図7Dは、第一ECU回路基板の構成を示す平面図である。
図8図8は、図6のVIII矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第一実施形態>
図1A図1Bおよび図1Cは、第一実施形態に係る回路基板装置10aの構成を示す図である。なお、図1Aおよび図1Bは回路基板装置10aの分解斜視図であり、図1Cは回路基板装置10aの断面図である。なお、図1Bは、図1Aに示す構成を、図1Aとは反対側の方向から見た分解斜視図である。これらの図に示すように、第一実施形態に係る回路基板装置10aは、第一回路基板11aと第二回路基板12aとを備える。第一回路基板11aおよび第二回路基板12aは、それぞれ、平板状で電気的な絶縁性を有する絶縁基板111,121を備える。
【0023】
なお、本実施形態において、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aにおける絶縁基板111,121の厚さ方向の両側の面(厚さ方向に略直角な面)を「実装面112α,112β,122α,122β」と記し、実装面112α,112β,122α,122βの外周部に位置し実装面112α,112β,122α,122βに略直角な側面を「端面113,123」と記すことがある。また、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aにおける実装面112α,112β,122α,122βの外周部(外周の近傍)および端面113,123を「端部」と記することがある。第一回路基板11aの端部およびその近傍(実装面112α,112βの外周部、その近傍および端面113)が本発明の第一基板端部の例であり、第二回路基板12aの端部およびその近傍(実装面122α,122βの外周部、その近傍および端面123)が本発明の第二基板端部の例である。
【0024】
第一回路基板11aおよび第二回路基板12aのそれぞれの少なくとも一方の実装面112β,122αには、導体パターン114β,124α(配線パターンと称されることもある)が設けられる。なお、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aの前記一方の実装面112β,122αと反対側の実装面112α,122βにも導体パターン114α,124βが設けられてもよい。さらに、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aの実装面112α,112β,122α,122βには、実装面112α,112β,122α,122βおよび導体パターン114α,114β,124α,124βを覆う図略のレジスト膜(電気的な絶縁性を有する膜)が設けられてもよい。なお、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aの実装面112α,112β,122α,122βに設けられる導体パターン114α,114β,124α,124βの構成(数、位置、および形状など)は、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aのそれぞれに構築される回路構成に応じて適宜設定されるものであり、特に限定されない。
【0025】
第一回路基板11aおよび第二回路基板12aは、端部どうしにおいて互いに接合される。すなわち、本発明の第一基板端部と第二基板端部とが接合される。具体的には、第一回路基板11aおよび第二回路基板12aは、第二回路基板12aの所定の端面123が第一回路基板11aの一方の実装面112βの所定の外周部の所定の領域116に対向するとともに、第一回路基板11aの所定の端面113と第二回路基板12aの一方の実装面122αとが略面一となるように配置される。なお、略面一とは、「第一回路基板11aの所定の端面113」を含む平面と「第二回路基板12aの一方の実装面122α」を含む平面とが略一致している位置関係にあることを意味する。略面一は、「第一回路基板11aの所定の端面113」と「第二回路基板12aの一方の実装面122α」とのズレ(法線方向の距離)が所定の範囲内である位置関係である、ということもできる。この場合、第二回路基板12aの厚さ以下のズレであることが好ましい。このような構成によれば、第一回路基板11aと第二回路基板12aとを接合するためにハンダ付けされる部分の面積を確保できる。
【0026】
そして、第一回路基板11aと第二回路基板12aとはハンダSによって接合される(図1C参照)。なお、第二回路基板12aの前記所定の端面123(すなわち、第一回路基板11aの一方の実装面112βの外周部の所定の領域116に接合される端面123)を「接合端面123」と記し、第一回路基板11aの一方の実装面112βの前記所定の領域116(第二回路基板12aの接合端面123が接合される領域)を「接合領域116」と記すことがある。
【0027】
この第一回路基板11aの一方の実装面112β(図1Cにおいて、第二回路基板12aの接合端面123に対向する側の実装面112β)が本発明の第一実装面の例であり、第二回路基板12aの一方の実装面122α(図1において、第一回路基板11aの端面113と略面一となる実装面122α)が本発明の第二実装面の例である。また、接合端面123が、本発明の第二端面の例である。
【0028】
図1Aおよび図1Bに示すように、第二回路基板12aの接合端面123は略平面である。接合端面123には、ハンダ付け可能な単数または複数の導体膜22が設けられる。接合端面123に設けられる導体膜が本発明の第二導体膜の例である。図1Aおよび図1Bにおいては、接合端面123に2つの導体膜22が設けられる例を示すが、接合端面123に設けられる導体膜22の数は限定されない。例えば接合端面123に1つの導体膜22が設けられてもよく、3以上の導体膜22が設けられてもよい。
【0029】
接合端面123に設けられる導体膜22は、第二回路基板12aの一方の実装面122α(2つの実装面122α,122βのうちの第一回路基板11aの端面113と略面一になる実装面122α)に設けられる導体パターン124αと一体に繋がっている(電気的に導通している、ということもできる)。これらの導体パターン124αが、本発明の第二導体パターンの例である。導体パターン124αは、実装面122αの外周部のうちの接合端面123に近接する箇所(換言すると、実装面122αに直角な方向視において接合端面123に接する箇所)に設けられる部分125αを含む。なお、第二回路基板12aがレジスト膜を有する場合、導体パターン124αのうちの前記の部分125αは、レジスト膜に覆われずに露出している。すなわち、導体パターン124αのうちの前記の部分125αは、ハンダ付け可能に構成される。なお、図1Bに示すように、第二回路基板12aの前記一方の実装面122αとは反対側の実装面122βにも、前記一方の実装面122αと同様に、接合端面123の導体膜22と一体に繋がる導体パターン124βが設けられてもよい。
【0030】
第一回路基板11aの接合領域116は、第二回路基板12aの接合端面123と略同形かつ略同寸法の領域であり、本実施形態では略長方形の形状を備える領域である。接合領域116は、第一回路基板11aの一方の実装面112β(第二回路基板12aに対向する実装面112β)の外周に沿った位置に位置する。具体的には、第一回路基板11aの実装面112βに直角な方向視において、略長方形である接合領域116の一方の長辺は、第一回路基板11aの一方の実装面112βの外周(輪郭)の一部(一辺)と一致する。また、接合領域116には、第一回路基板11aの端面113が近接している。具体的には、実装面112βに直角な方向視において、接合領域116の一方の長辺が端面113の一辺を構成する。この端面113には、ハンダ付け可能な単数または複数の導体膜21が設けられる。なお、この端面113を「近接端面113」と記すことがある。近接端面113が本発明の第一端面の例であり、近接端面113に設けられる導体膜21が本発明の第一導体膜の例である。
【0031】
近接端面113に設けられる導体膜21は、第一回路基板11aの一方の実装面112β(2つの実装面112α,112βのうちの第二回路基板12aの接合端面123に対向する実装面112β)に設けられる導体パターン114βと一体に繋がっている(電気的に導通している、ということもできる)。これらの導体パターン114βが、本発明の第一導体パターンの例である。導体パターン114βは、接合領域116内に位置する部分115βを含む。第一回路基板11aがレジスト膜を有する場合、導体パターン114βのうちの接合領域116内に位置する部分115βは、レジスト膜に覆われずに露出している。すなわち、導体パターン114βのうちの接合領域116内に位置する部分115βは、ハンダ付け可能に構成される。なお、第一回路基板11aの一方の実装面112βとは反対側の実装面112αにも、一方の実装面112βと同様に、近接端面113の導体膜21と一体に繋がる導体パターン114αが設けられてもよい。
【0032】
導体膜21の数は導体膜22の数と同じである。また、導体膜22と導体パターン114βの前記の部分115βとは、第二回路基板12aの接合端面123が第一回路基板11aの一方の実装面112βの接合領域116に接合された状態で、互いに接触する部分を有するように構成される。また、近接端面113に設けられる導体膜21と第二回路基板12aの実装面122αの導体パターン124αの前記の部分125αとは、近接端面113および第二回路基板12aの実装面122αに直角な方向視において、互いに隣接する(または導体膜22を挟んで近接する)部分を有するように構成される。第一回路基板11aの近接端面113と第二回路基板12aの接合端面123のそれぞれに複数の導体膜21,22が設けられる構成である場合には、第一回路基板11aの近接端面113の複数の導体膜21のそれぞれと、第二回路基板12aの接合端面123の複数の導体膜22のそれぞれとが、一対一で互いに接触する部分を有するように構成される。
【0033】
第一回路基板11aと第二回路基板12aとは、接合領域116と接合端面123とが接触するように(または略平行に近接して対向するように)配置される。第一回路基板11aと第二回路基板12aとがこのように配置されると、第一回路基板11aの導体パターン114βのうちの前記の部分115βと、第二回路基板12aの接合端面123の導体膜22とが互いに対向して接触する。また、導体膜21と、第二回路基板12aの導体パターン124αの前記の部分125αとは、第二回路基板12aの実装面122αに直角な方向視において、互いの一辺が突き合わされるように隣接する。
【0034】
そして、図1Cに示すように、第一回路基板11aの「導体膜21および導体パターン114βのうちの接合領域116内に位置する部分115β」と、第二回路基板12aの「導体膜22および導体パターン124αのうちの実装面122αの外周部に位置する部分125α」とが、ハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。これにより、第一回路基板11aの近接端面113の導体膜21と、第二回路基板12aの接合端面123の導体膜22が、ハンダSにより接合される。なお、第一回路基板11aの近接端面113および第二回路基板12aの接合端面123のそれぞれに複数の導体膜21,22が設けられる構成である場合、第一回路基板11aの近接端面113の複数の導体膜21のそれぞれと第二回路基板12aの接合端面123の複数の導体膜22のそれぞれとが、一対一で互いにハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。
【0035】
これにより、第一回路基板11aと第二回路基板12aとが、それらの端部どうしにおいてハンダSにより互いに接合される。そして、第一回路基板11aと第二回路基板12aとを備える回路基板装置10aが構築される。さらに、第一回路基板11aの近接端面113の導体膜21と第二回路基板12aの接合端面123の導体膜22とがハンダSにより接合されることにより、第一回路基板11aの実装面112α,112βに設けられる導体パターン114α,114βと第二回路基板12aの実装面112α,112βに設けられる導体パターン124α,124βとが電気的に導通する。したがって、第一回路基板11aと第二回路基板12aとに跨る回路が構築される。
【0036】
第一実施形態によれば、回路基板装置10aに含まれる第一回路基板11aと第二回路基板12aとがハンダSにより接合されるから、接着剤を用いて接合される構成とは異なり、第一回路基板11aと第二回路基板12aに接着剤を塗布する領域を設けなくてもよい。また、第一回路基板11aと第二回路基板12aの端部に接合のための凹凸形状を設けなくてもよい。このため、これらのスペースが不要であるから、第一回路基板11aと第二回路基板12aの接合箇所およびその近傍に、導体パターン114α,114β,124α,124βを設けることができる。したがって、回路基板装置10aの小型化を図ることができる。また、第一回路基板11aと第二回路基板12aとがハンダSにより接合される構成であれば、接着剤が不要であるから、製造コストの削減を図ることができる。
【0037】
また、第一実施形態によれば、第一回路基板11aに設けられる導体パターン114α,114βと第二回路基板12aに設けられる導体パターン124α,124βとがハンダSによって電気的に導通する。したがって第一回路基板11aと第二回路基板12aとに跨って回路を構築することができる。または、互いに接合される第一回路基板11aと第二回路基板12aとに跨る配線(導体パターン114α,114β,124α,124β)の構築が容易になる、ということができる。したがって、回路基板装置10aに構築する回路の設計自由度の向上を図ることができる。
【0038】
なお、図1A図1Cにおいては、第二回路基板12aの接合端面123が実装面122α,122βに対して略直角である構成を示したが、このような構成に限定されない。例えば、第二回路基板12aの接合端面123が実装面122α,122βに対して略直角ではなく所定の角度をもって傾斜する構成であってもよい。このような構成によれば、第一回路基板11aと第二回路基板12aの交差角度(実装面112α,112βと実装面122α,122βとの角度)を種々に設定できる。また、第一回路基板11aの近接端面113が実装面112α,112βに対して略直角ではなく、所定の角度をもって傾斜する構成であってもよい。特に、第二回路基板12aの接合端面123が実装面122αに対して傾斜する構成である場合、第一回路基板11aの近接端面113が第二回路基板12aの実装面122αと略面一となるように、第一回路基板11aの近接端面113が実装面112α,112βに対して傾斜する構成であることが好ましい。このような構成によれば、ハンダ付けが容易である。
【0039】
<第二実施形態>
図2A図2Bおよび図2Cは、第二実施形態に係る回路基板装置10bの構成を示す図である。図2Aおよび図2Bは回路基板装置10bの分解斜視図であり、図2Cは回路基板装置10bの断面図である。なお、図2Bは、図2Aに示す構成を、図2Aとは反対側の方向から見た分解斜視図である。以下、第一実施形態と共通の構成には第一実施形態と同じ符号を付し、説明を省略することがある(後述する第三実施形態も同様とする)。図2A図2Bおよび図2Cに示すように、第二実施形態に係る回路基板装置10bは、第一回路基板11bと第二回路基板12bとを備える。
【0040】
第一回路基板11bの近接端面113には、単数または複数のハーフスルーホール23(端面スルーホールと称されることもある)が設けられる。ハーフスルーホール23は、絶縁基板111の厚さ方向に延伸する断面略半円形状の溝部と、溝部の内周面に設けられる導体膜21とを備える。ハーフスルーホール23のこの溝部が本発明の第一溝部である。そして、ハーフスルーホール23は、溝部の内周面に設けられる導体膜21を有し、この導体膜21よって、2つの実装面112α,112βに設けられる導体パターン114α,114βどうしを電気的に導通するように構成される。
【0041】
第二回路基板12bの構成は、第一実施形態の第二回路基板12aの構成と略同じである。すなわち、第二回路基板12bの接合端面123には、第一実施形態と同様に、単数または複数の導体膜22が設けられる。
【0042】
第一回路基板11bの近接端面113に設けられるハーフスルーホール23の数と、第二回路基板12bの接合端面123に設けられる導体膜22の数とは同じである。また、ハーフスルーホール23の位置は、第一実施形態の第一回路基板11aの近接端面113に設けられる導体膜21の位置と同じである。より具体的には、第一回路基板11bの実装面112βの接合領域116に第二回路基板12bの接合端面123を接触させた状態で、第一回路基板11bの実装面112βに直角な方向視において、第一回路基板11bのハーフスルーホール23の内周面に囲まれた領域に、第二回路基板12bの接合端面123の導体膜22の一部が位置する。なお、第一回路基板11bの近接端面113に複数のハーフスルーホール23が設けられ、第二回路基板12bの接合端面123に複数の導体膜22が設けられる構成である場合には、第一回路基板11bの複数のハーフスルーホール23のそれぞれの内周面に囲まれた領域に、第二回路基板12bの接合端面123の複数の導体膜22のそれぞれの一部が位置する。
【0043】
そして、第一回路基板11bと第二回路基板12bとは、第一回路基板11bの実装面112βの接合領域116と第二回路基板12bの接合端面123とが接触するように(または略平行に近接して対向するように)配置される。
【0044】
図2Cに示すように、第一回路基板11bの「ハーフスルーホール23およびハーフスルーホール23に一体に繋がっている導体パターン114βのうちの接合領域116内に位置する部分115β」と、第二回路基板12bの「導体膜22および導体膜22に一体に繋がっている導体パターン124αのうちの前記の部分125α」が、ハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。これにより、第一回路基板11bの近接端面113のハーフスルーホール23の導体膜21と、第二回路基板12bの接合端面123の導体膜22が、ハンダSにより接合される。なお、第一回路基板11bの近接端面113に複数のハーフスルーホール23が設けられ、第二回路基板12bの接合端面123に複数の導体膜22が設けられる構成である場合、第一回路基板11bの近接端面113の複数のハーフスルーホール23のそれぞれと、第二回路基板12bの接合端面123の複数の導体膜22のそれぞれとが、一対一で互いにハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。
【0045】
第二実施形態によれば、第一実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第二実施形態によれば、ハーフスルーホール23の内側にハンダSが充填されるから、第一回路基板11bと第二回路基板12bの接合に用いられるハンダSの量が多くなるとともに、ハンダSの接触面積が大きくなる。特に、第一回路基板11bの実装面112βに直角な方向視において、第一回路基板11bの近接端面113のハーフスルーホール23の内側に第二回路基板12bの接合端面123に設けられる導体膜22の一部が位置するため、第二回路基板12bの接合端面123の導体膜22の当該一部に確実にハンダSが接合するようにできる。したがって、第一回路基板11bと第二回路基板12bの接合強度の向上を図ることができる。
【0046】
なお、本実施形態では、第一回路基板11bの2つのハーフスルーホール23が、第二回路基板12bのそれぞれ別の導体膜22にハンダにより接合される構成を示したが、このような構成に限定されない。例えば、第一回路基板11bの2つのハーフスルーホール23が、第二回路基板12bの同じ1つの導体膜22にハンダSにより接合されてもよい。また、第一回路基板11bの2つのハーフスルーホール23が、第一回路基板11bのそれぞれ別の導体パターン114α,114βに繋がっている構成を示したが、このような構成に限定されない。第一回路基板11bの2つのハーフスルーホール23が、第一回路基板11bの同じ1つの導体パターン114α,114βに繋がっていてもよい。
【0047】
<第三実施形態>
図3A図3Bおよび図3Cは、第三実施形態に係る回路基板装置10cの構成を示す図である。なお、図3Aおよび図3Bは回路基板装置10cの分解斜視図であり、図3Cは回路基板装置10cの断面図である。これらの図に示すように、第三実施形態に係る回路基板装置10cは、第一回路基板11cと第二回路基板12cとを備える。
【0048】
第一回路基板11cの構成は、第二実施形態の第一回路基板11bの構成と略同じである。第二回路基板12cの接合端面123には、第一回路基板11cと同様に、単数または複数のハーフスルーホール24が設けられる。ハーフスルーホール24は、第二回路基板12cの接合端面123の厚さ方向に延伸する断面略半円形の溝部と、溝部の内周面に設けられる導体膜22とを備える。なお、第二回路基板12cの接合端面123のハーフスルーホール24の溝部が本発明の第二溝部の例である。第一回路基板11cの近接端面113に設けられるハーフスルーホール23の数と、第二回路基板12cの接合端面123に設けられるハーフスルーホール24の数とは同じである。
【0049】
第一回路基板11cの近接端面113に設けられるハーフスルーホール23の位置は、第一実施形態の第一回路基板11aの近接端面113に設けられる導体膜21の位置と同じである。また、第二回路基板12cの接合端面123に設けられるハーフスルーホール24の位置は、第一実施形態の第二回路基板12aの接合端面123に設けられる導体膜22の位置と同じである。具体的には、第一回路基板11cの実装面112βの接合領域116に第二回路基板12cの接合端面123に接触させた状態で、第一回路基板11cの実装面112βに直角な方向視において、第一回路基板11cのハーフスルーホール23の内周面に囲まれた領域に、第二回路基板12cの接合端面123のハーフスルーホール24の一部が位置する。なお、近接端面113および接合端面123のそれぞれに複数のハーフスルーホール23,24が設けられる構成である場合には、第一回路基板11cの複数のハーフスルーホール23のそれぞれの内周面に囲まれた領域に、第二回路基板12cの接合端面123の複数のハーフスルーホール24のそれぞれの一部が位置する。
【0050】
第一回路基板11cと第二回路基板12cとは、第一回路基板11cの実装面112βの接合領域116と第二回路基板12cの接合端面123とが接触するように(または略平行に近接して対向するように)配置される。そして、図3Cに示すように、第一回路基板11cの「ハーフスルーホール23およびハーフスルーホール23に一体に繋がっている導体パターン114βのうちの接合領域116内に位置する部分115β」と、第二回路基板12cの「ハーフスルーホール24およびハーフスルーホール24と一体に繋がっている導体パターン124αのうち実装面122αの外周部に位置する部分125α」とが、ハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。これにより、第一回路基板11cの近接端面113のハーフスルーホール23の内周面に設けられた導体膜21と、第二回路基板12cの接合端面123のハーフスルーホール23の内周面に設けられた導体膜22が、ハンダSにより接合される。
【0051】
なお、第一回路基板11cの近接端面113および第二回路基板12cの接合端面123のそれぞれに複数のハーフスルーホール23,24が設けられる構成である場合、第一回路基板11cの近接端面113の複数のハーフスルーホール23のそれぞれと、第二回路基板12cの接合端面123の複数のハーフスルーホール24のそれぞれとが、一対一で互いにハンダSにより接合されるように、ハンダ付けされる。
【0052】
第三実施形態によれば、第一実施形態および第二実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第三実施形態によれば、第二回路基板12cの接合端面123にハーフスルーホール24が設けられることにより、第一回路基板11cの実装面112βの接合領域116と第二回路基板12cの接合端面123との隙間にハンダSが流れやすくなるから(換言すると、ハーフスルーホール24によりハンダSが流れる空間が形成されるから)、第二回路基板12cの接合端面123の厚さ方向の全域にわたってハンダSが接合される。このため、第一回路基板11cと第二回路基板12cの接合強度のさらなる向上を図ることができる。
【0053】
なお、本実施形態では、第二回路基板12cの2つのハーフスルーホール24は、互いに異なる導体パターン124α,124βに繋がる構成を示したが、このような構成に限定されない。例えば、2つのハーフスルーホール24は、同じ1つの導体パターン124α,124βに繋がってもよい。
【0054】
<回路基板装置の適用例>
次に、回路基板装置の適用例について説明する。ここでは、回路基板装置がパワーバックドア装置50に適用される例を示す。パワーバックドア装置50は、車両40のバックドア42を駆動力源の駆動力によって開閉するように構成される装置である。車両40のバックドア42が本発明の車両ドアの例であり、パワーバックドア装置50が本発明の車両用ドア開閉装置の例である。図4は、バックドア42の構成を示す模式図である。図4に示すように、車両40のバックドア42は、車体41に対して回転可能に連結されており、車体41に対して回転することにより開閉可能に構成される。そして、パワーバックドア装置50の軸線方向の一方の端部が車体41とバックドア42の一方に連結され、他方の端部が車体41とバックドア42の他方に連結される。そして、パワーバックドア装置50は、軸線方向に伸縮することにより、バックドア42を開閉可能に構成される。なお、車体41およびバックドア42の構成は特に限定されるものではなく、従来公知の構成が適用できる。
【0055】
図5は、パワーバックドア装置50の構成を示す断面図である。パワーバックドア装置50は、カバー管51、ハウジング管52、第一継ぎ手53、モータ54、伝達機構55、ネジスピンドル56、パワーバックドアECU57、ガイド管58、圧縮コイルバネ59、スピンドル管60、スピンドルナット61、および第二継ぎ手62を備える。
【0056】
カバー管51およびハウジング管52は、略円筒状の部材である。なお、カバー管51が本発明の第一筒部材の例であり、ハウジング管52が本発明の第二筒部材の例である。ハウジング管52はカバー管51に収容される。なお、ハウジング管52は、カバー管51に対して軸線方向に相対移動であるが、カバー管51に対して回転できない。ハウジング管52の一端部はカバー管51の端部から突出しており、ハウジング管52がカバー管51に対して軸線方向に移動することにより、ハウジング管52のカバー管51からの突出長さ(すなわち、パワーバックドア装置50の全体の長さ)が変化する。ハウジング管52のカバー管51から突出する側の端部には、第一継ぎ手53が設けられる。そして、ハウジング管52は、第一継ぎ手53を介して、バックドアに対して振り子状に揺動可能に連結される。
【0057】
モータ54、伝達機構55、およびパワーバックドアECU57はハウジング管52の内部に収容される。モータ54は、パワーバックドア装置50の駆動力源である。モータ54には、正逆の回転動力を出力可能な従来公知の電動モータが適用される。伝達機構55は、モータ54が出力する回転動力を後述するネジスピンドル56に伝達するように構成される。伝達機構55には、公知の各種減速機構が適用できる。パワーバックドアECU57は、モータ54を制御する回路(換言するとパワーバックドア装置50を制御する回路)が構築された回路基板装置である。パワーバックドアECU57の構成については後述する。
【0058】
ガイド管58は、略円筒状の部材である。ガイド管58は、カバー管51の内部に収容される。ガイド管58はハウジング管52に係合しており、ハウジング管52に対して回転できないように構成される。圧縮コイルバネ59は、カバー管51とガイド管58の間に配置される。圧縮コイルバネ59は、軸線方向の一端がカバー管51の軸線方向の端部の内周面に当接し、軸線方向の他端がガイド管58に当接するように配置される。そして、圧縮コイルバネ59は、ハウジング管52を、ガイド管58を介してカバー管51から突出する方向に付勢するように構成される。
【0059】
スピンドル管60は、略円筒状の部材である。スピンドル管60は、ガイド管58の内部に収容される。そして、スピンドル管60は、ガイド管58に対して軸線方向に移動可能であるがガイド管58に対して回転できないように構成される。スピンドル管60の軸線方向の一方の端部にはスピンドルナット61が固定される。スピンドル管60の軸線方向の他方の端部は、カバー管51とともに、第二継ぎ手62を介して車体に対して揺動可能に連結される。
【0060】
ネジスピンドル56は、外周面にネジ山が設けられた棒状の部材(雄ネジ)である。ネジスピンドル56は、モータ54の回転軸と同軸に配置されており、伝達機構55を介して伝達されるモータ54の回転動力により回転するように構成される。ネジスピンドル56は、スピンドル管60の内部に収容されるとともにスピンドル管60に固定されるスピンドルナット61と螺合している。
【0061】
モータ54が作動すると、モータ54の回転動力が伝達機構55を介してネジスピンドル56に伝達され、ネジスピンドル56が回転する。そして、ねじスピンドルが回転すると、ネジスピンドル56と螺合しているスピンドルナット61が、ネジスピンドル56の軸線方向に直線移動する。そして、スピンドルナット61の直線移動に伴って、スピンドル管60およびカバー管51が、ハウジング管52に対して直線移動する。すなわち、モータ54、伝達機構55、ネジスピンドル56、スピンドルナット61、およびスピンドル管60が、カバー管51をハウジング管52に対して軸線方向に移動させる本発明の駆動機構の例である。これにより、カバー管51がハウジング管52に対して相対移動し(換言すると、パワーバックドア装置50が伸縮し)、バックドアが開閉する。
【0062】
このように、パワーバックドア装置50は、駆動力源であるモータ54が動作することにより、車両のバックドアを開閉するように構成される。なお、パワーバックドア装置50は、パワーバックドアECU57の物理的な構造および配置位置を除いては、従来公知の構成が適用できる。例えば、パワーバックドア装置50として、特開2013-23866号公報や特開2013-23866号公報に開示される構成が適用できる。
【0063】
図6は、パワーバックドアECU57の構成を示す斜視図である。パワーバックドアECU57は、複数の回路基板を備え、略箱状の形状を備える回路基板装置である。本実施形態では、パワーバックドアECU57が4枚の回路基板81,83,84,85を備える構成を示す。説明の便宜上、これらの回路基板81,83,84,85を、第一ECU回路基板81、第二ECU回路基板83、第三ECU回路基板84、および第四ECU回路基板85と記して区別する。そして、これらの回路基板81,83,84,85が互いに接合されることによりパワーバックドアECU57が構築される。
【0064】
図7Aは、第一ECU回路基板81の構成を示す平面図である。図7Aに示すように、第一ECU回路基板81は、第一側面部811、第二側面部812、端面部813、第一連結部814、および第二連結部815を備える。第一側面部811、第二側面部812および端面部813は、いずれも硬質の平板状の部分(すなわち、リジッド基板状の部分)である。第一連結部814および第二連結部815は、可撓性を有し曲げ変形可能なシート状の部分(すなわち、フレキシブル回路基板状の部分)である。第一側面部811および第二側面部812は、それぞれ略長方形の形状を備える。第一側面部811および第二側面部812は、一方の長辺どうしが略平行に近接するように配置され、第一連結部814を介して互いに一体に繋がっている。
【0065】
第一側面部811、第二側面部812、および端面部813の実装面(すなわち、厚さ方向の両面)には、図略の所定の導体パターン(配線パターン)が設けられる。また、第一連結部814および第二連結部815にも所定の導体パターンが設けられる。第一側面部811の導体パターンと第二側面部812の導体パターンには、第一連結部814の導体パターンを介して互いに繋がっている導体パターンが含まれる。同様に、第一側面部811の導体パターンと端面部813の導体パターンには、第二連結部815の導体パターンを介して互いに繋がっている導体パターンが含まれる。換言すると、第一ECU回路基板81には、第一側面部811、第二側面部812および端面部813に跨る導体パターンが設けられる。
【0066】
第一側面部811の短辺(具体的には、第二連結部815が設けられる側とは反対側の短辺)の近傍には、この短辺に略平行な長孔である接合孔818が設けられる。接合孔818は、後述する第四ECU回路基板85の接合部852を挿通可能に構成される貫通孔である。接合孔818の内周面には、厚さ方向に延伸する溝部が設けられる。さらに、第一側面部811の実装面における接合孔818の近傍には、平面視において接合孔818の2つの長辺のそれぞれに沿うように、ハンダ付け可能な2つの導体膜819が設けられる。
【0067】
第二側面部812の短辺(具体的には、端面部813に近い側の短辺)に対応する端部には、凹部822が設けられる。凹部822は、端面部813の接合部824と係合可能に構成される。凹部822には厚さ方向に延伸する溝部が設けられる。また、第二側面部812の実装面における凹部822の近傍には、平面視においてこの凹部822に沿うように、ハンダ付け可能な導体膜823が設けられる。
【0068】
第一側面部811の長辺(具体的には、第二側面部812から遠い側の長辺)に対応する端部(以下、「第一端部816」と記すことがある)には、複数(図7Aにおいては7カ所)のハーフスルーホール820αが設けられる。また、第一側面部811の実装面に設けられる導体パターンには、第一端部816に位置しハーフスルーホール820αの導体膜に一体に繋がる部分(以下、「端部配置部821α」と記すことがある)を備えるものが含まれる。端部配置部821αは、平面視において長辺に対応する端面に沿うように設けられる部分である、ということもできる。
【0069】
第二側面部812の長辺(具体的には、第一側面部811から遠い側の長辺)に対応する端部(以下、「第二端部817」と記すことがある)には、複数(図7Aにおいては7カ所)のハーフスルーホール820βが設けられる。また、第二側面部812の実装面に設けられる導体パターンには、第二端部817に位置しハーフスルーホール820βの導体膜に一体に繋がる端部配置部821βを備えるものが含まれる。
【0070】
端面部813は略四辺形状の構成を備える。端面部813は、第一側面部811の一方の短辺に近接するように配置され、第二連結部815を介して第一側面部811と一体に繋がっている。端面部813の4辺のうちの第二連結部815に繋がっている1辺以外の3辺のそれぞれには、平面視において外側に延出する接合部824が設けられる。各接合部824には、ハンダ付け可能な導体膜825が設けられる。
【0071】
図7Bは第二ECU回路基板83の構成を示す平面図であり、図7Cは第三ECU回路基板84の構成を示す平面図である。図7Bおよび図7Cに示すように、第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84は、いずれも略長方形の形状を備える。第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84は、硬質な回路基板である。第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84の実装面には、図略の所定の導体パターンが設けられる。
【0072】
第二ECU回路基板83と第三ECU回路基板84のそれぞれの一方の短辺近傍には、当該短辺に略平行な長孔である接合孔831,841が設けられる。接合孔831,841は、後述する第四ECU回路基板85の接合部852を挿通可能に構成される貫通孔である。接合孔831,841の内周面には、厚さ方向に延伸する溝部が設けられる。さらに、第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84のそれぞれの実装面における接合孔831,841の近傍には、平面視において接合孔831,841の2つの長辺のそれぞれに沿うように、ハンダ付け可能な2つの導体膜832,842が設けられる。なお、これら2つの導体膜832,842は、実装面に設けられる他の導体パターン(例えば、回路の一部を構成する導体パターン)と繋がっていなくてよい。
【0073】
第二ECU回路基板83と第三ECU回路基板84のそれぞれの接合孔831,841から遠い側の短辺に対応する端面には、凹部833,843が設けられる。凹部833,843は、第一ECU回路基板81の端面部813の接合部824が係合可能に構成される。そして、第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84のそれぞれの実装面における凹部833,843の近傍には、平面視において凹部833,843に沿うように、ハンダ付け可能な導体膜834,844が設けられる。
【0074】
第二ECU回路基板83の2つの長辺に対応する端部(以下、それぞれ「第三端部835」、「第四端部836」と記すことがある)には、それぞれ複数(図7Bにおいては7カ所ずつ)のハーフスルーホール837α,837βが設けられる。そして、第二ECU回路基板83の実装面に設けられる導体パターンには、第三端部835に位置しハーフスルーホール837αの導体膜と一体に繋がっている端部配置部838αを備えるもの、および、第四端部836に位置しハーフスルーホール837βの導体膜と一体に繋がっている端部配置部838βを備えるものが含まれる。
【0075】
第三ECU回路基板84の2つの長辺に対応する端部(以下、それぞれ「第五端部845」、「第六端部846」と記すことがある)には、それぞれ複数(図7Cにおいては7カ所ずつ)のハーフスルーホール847α,847βが設けられる。そして、第三ECU回路基板84の実装面に設けられる導体パターンには、第五端部845に位置しハーフスルーホール847αの導体膜と一体に繋がっている端部配置部848αを備えるもの、および、第六端部846に位置しハーフスルーホール847βの導体膜と一体に繋がっている端部配置部848βを備えるものが含まれる。
【0076】
図7Dは第四ECU回路基板85の構成を示す平面図である。図7Dに示すように、第四ECU回路基板85は、略正方形の本体部851と、本体部851の外周の4辺のうちの3辺のそれぞれから延出する接合部852とを備える。第四ECU回路基板85は、接合部852を含め硬質の回路基板である。各接合部852の両面にはハンダ付け可能な導体膜853が設けられる。
【0077】
第一ECU回路基板81、第二ECU回路基板83、第三ECU回路基板84、および第四ECU回路基板85のそれぞれの実装面には所定の電子部品等が実装される。そして、図6に示すように、第一ECU回路基板81、第二ECU回路基板83、第三ECU回路基板84、および第四ECU回路基板85が互いに接合されることにより略直方体形状を備えるパワーバックドアECU57が構築される。
【0078】
図8は、図6のVIII矢視図である。図8に示すように、第一ECU回路基板81の第一連結部814が曲げられることにより、第一ECU回路基板81の第一側面部811と第二側面部812とが互いに略直角な向きにされる。また、図6に示すように、第二連結部815が曲げられることにより、第一ECU回路基板81の第一側面部811および第二側面部812と端面部813とが互いに略直角な向きにされる。
【0079】
図8に示すように、第二ECU回路基板83は、第三端部835の端面が、第一ECU回路基板81の第一側面部811の実装面の第一端部816(実装面の外周部)に近接して対向するように配置される。また、第二ECU回路基板83は、第一ECU回路基板81の第一側面部811に略直角となるように配置される。この場合、第二ECU回路基板83と第一ECU回路基板81との関係においては、第二ECU回路基板83の第三端部835の端面が第三実施形態の「第二回路基板12cの接合端面123」に対応し、第一ECU回路基板81の第一側面部811の第一端部816の端面が第三実施形態の「第一回路基板11cの近接端面113」に対応する。
【0080】
第三ECU回路基板84は、第五端部845の端面が第一ECU回路基板81の第二側面部812の実装面の第二端部817(実装面の外周部)に近接して対向し、第六端部846の端面が第二ECU回路基板83の実装面の第四端部836(実装面の外周部)に近接して対向するように配置される。また、第三ECU回路基板84は、第一ECU回路基板81の第二側面部812および第二ECU回路基板83に略直角な向きで配置される。
【0081】
この場合、第三ECU回路基板84と第一ECU回路基板81との関係においては、第三ECU回路基板84の第五端部845の端面が第三実施形態の「第二回路基板12cの接合端面123」に対応し、第一ECU回路基板81の第二側面部812の第二端部817の端面が第三実施形態の「第一回路基板11cの近接端面113」に対応する。また、第三ECU回路基板84と第二ECU回路基板83との関係においては、第三ECU回路基板84の第六端部846の端面が第三実施形態の「第二回路基板12cの接合端面123」に対応し、第二ECU回路基板83の第四端部836の実装面が第三実施形態の「第一回路基板11cの近接端面113」に対応する。
【0082】
第一ECU回路基板81の端面部813の3つの接合部824は、それぞれ第一ECU回路基板81の第二側面部812、第二ECU回路基板83、および第三ECU回路基板84のそれぞれの凹部822,833,843に嵌め込まれる(または係合される)。第四ECU回路基板85は、その本体部851が第一ECU回路基板81、第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84に囲まれる領域に配置され、3つの接合部852がそれぞれ第一ECU回路基板81、第二ECU回路基板83および第三ECU回路基板84の接合孔818,831,841のそれぞれに挿通される。
【0083】
そして、各回路基板81,83,84,85どうしがハンダにより接合される。具体的には、「第一ECU回路基板81の第一側面部811の第一端部816のハーフスルーホール820αおよび端部配置部821α」と「第二ECU回路基板83の第三端部835のハーフスルーホール837αおよび端部配置部838α」とがハンダにより接合される。これにより、第一ECU回路基板81の第一側面部811と第二ECU回路基板83とが物理的に接合されるとともに、第一ECU回路基板81の第一側面部811と第二ECU回路基板83の導体パターンどうしが電気的に接続される。
【0084】
「第一ECU回路基板81の第二側面部812の第二端部817のハーフスルーホール820βおよび端部配置部821β」と、「第三ECU回路基板84の第五端部845のハーフスルーホール847αおよび端部配置部848β」とがハンダにより接合される。これにより、第一ECU回路基板81の第二側面部812と第三ECU回路基板84とが物理的に接合されるとともに、第一ECU回路基板81の第二側面部812と第三ECU回路基板84の導体パターンどうしが電気的に接続される。
【0085】
「第二ECU回路基板83の第四端部836のハーフスルーホール837βおよび端部配置部838β」と、「第三ECU回路基板84の第六端部846のハーフスルーホール847βおよび端部配置部848β」とがハンダにより接合される。これにより、第二ECU回路基板83と第三ECU回路基板84とが物理的に接合されるとともに、第二ECU回路基板83と第三ECU回路基板84の導体パターンどうしが電気的に接続される。
【0086】
第一ECU回路基板81の端面部813の3つの接合部824のそれぞれの導体膜825と、第一ECU回路基板81の第二側面部812、第二ECU回路基板83、および第三ECU回路基板84のそれぞれの凹部822,833,843に近接して設けられる導体膜823,834,844のそれぞれとが、ハンダにより接合される。また、第四ECU回路基板85の3つの接合部852のそれぞれが、第一ECU回路基板81の第一側面部811、第二ECU回路基板83、および第三ECU回路基板84のそれぞれの接合孔818,831,841のそれぞれに挿通される。そして、第四ECU回路基板85の3つの接合部852のそれぞれに設けられる導体膜853と、第一ECU回路基板81の第一側面部811、第二ECU回路基板83、および第三ECU回路基板84のそれぞれの接合孔818,831,841のそれぞれに近接して設けられる導体膜819,832,842とがハンダにより接合される。
【0087】
このような構成によれば、回路基板装置であるパワーバックドアECU57の小型化を図ることができる。したがって、パワーバックドアECU57をパワーバックドア装置50のハウジング管52の内部に収容可能に構成できる。換言すると、パワーバックドア装置50のハウジング管52を大型化することなく、その内部にパワーバックドアECU57を収容できる。なお、各回路基板81,83,84のそれぞれの表裏の実装面のうち、互いに接合された状態で内周側に位置する実装面に高さの高い部品(例えばOSコンデンサなど)を実装することにより、パワーバックドアECU57の外形寸法のさらなる小型化を図ることができる。
【0088】
なお、パワーバックドアECU57に前記第三実施形態が適用される構成を示したが、第一実施形態または第二実施形態が適用されてもよい。
【0089】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0090】
例えば、前記各実施形態では、回路基板装置10a,10b,10cが平板状の第一回路基板11a,11b,11cおよび第二回路基板12a,12b,12cを備える構成を示したが、回路基板装置10a,10b,10cに含まれる平板状の回路基板の数は特に限定されない。また、前記各実施形態では、互いに別体の回路基板(第一回路基板11a,11b,11cと第二回路基板12a,12b,12c)どうしが接合される構成を示したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、曲げられることにより立体形状に形成された1つの回路基板の端部どうしが接合される構成であってもよい。すなわち、本発明の第一基板端部および第二基板端部は、互いに別体の回路基板の端部であってもよく、1つの回路基板の互いに異なる位置の端部であってもよい。
【0091】
また、前記実施形態では、近接端面113と接合端面123に設けられる導体膜21,22またはハーフスルーホール23,24が実装面112α,112β,122α,122βに設けられる導体パターン114α,114β,124α,124βと導通している構成(すなわち、これらの導体膜21,22またはハーフスルーホール23,24が回路の一部に含まれる構成)を示したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、近接端面113と接合端面123に設けられる導体膜21,22またはハーフスルーホール23,24が、回路基板の端部どうしを物理的に接合するために用いられるが、回路の一部には含まれなくてもよい。
【0092】
さらに、前記第二実施形態と第三実施形態では、基板の端面にハーフスルーホールが設けられる構成を示したが、このような構成に限定されない。要は、基板の端面に溝部(凹部ということもできる)が設けられ、その内周面に導体膜が設けられる構成であればよい。また、溝部の内周面に加えて溝部の内周面以外の部分にも導体膜が設けられてもよい。
【符号の説明】
【0093】
10a,10b、10c…回路基板装置、11a,11b、11c…第一回路基板、12a,12b,12c…第二回路基板、21…第一回路基板の端面の導体膜、22…第二回路基板の端面の導体膜、23…第一回路基板の端面のハーフスルーホール、24…第二回路基板の端面のハーフスルーホール、111…第一回路基板の絶縁基板、112α,112β…第一回路基板の実装面、113…第一回路基板の端面(近接端面)、114α,114β…第一回路基板の導体パターン、116…第一回路基板の接合領域、121…第二回路基板の絶縁基板、122α,124β…第二回路基板の実装面、123…第二回路基板の端面(接合端面)、124α,124β…第二回路基板の導体パターン、S…ハンダ
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8