(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114353
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】車載用カメラ
(51)【国際特許分類】
H04N 23/52 20230101AFI20240816BHJP
H05K 9/00 20060101ALI20240816BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20240816BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20240816BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20240816BHJP
G03B 17/02 20210101ALI20240816BHJP
【FI】
H04N23/52
H05K9/00 Q
G03B30/00
G03B15/00 V
G02B7/02 Z
G03B17/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020068
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100138771
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 将明
(72)【発明者】
【氏名】中村 健
(72)【発明者】
【氏名】宇佐美 光陽
(72)【発明者】
【氏名】阿部 航洋
(72)【発明者】
【氏名】吉江 将之
【テーマコード(参考)】
2H044
2H100
5C122
5E321
【Fターム(参考)】
2H044AJ06
2H100BB06
2H100BB11
2H100CC01
2H100EE03
5C122DA14
5C122EA22
5C122FB03
5C122FB08
5C122GE01
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
5C122GE18
5E321AA01
5E321AA11
5E321GG05
(57)【要約】
【課題】車載用カメラにおいて、シールドの電位と回路基板の電位との差を小さくし、電波を飛びにくくし、耐ノイズ性を向上させる。
【解決手段】車載用カメラ100は筐体部60に収容された回路基板40と、金属製のシールド50とを備える。回路基板40は、第2面42に配置され第1の高さを有する第1部品81と、第2面42に配置され、第1の高さより低い、第2の高さを有する第2部品82とを少なくとも備え、第1部品81は、シールド50の第1底面部51の凹部53の第2底面部55と対向する位置に配置され、第2部品82は、シールド50の第1底面部51の凹部以外の部分57に対向する位置に配置される。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光軸に沿って配置される少なくとも1つのレンズと、
筒形状であり、前記少なくとも1つのレンズを収容するレンズ鏡筒部と、
第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有し、所定の平面に沿って配置された回路基板と、
前記回路基板の前記第1面に配置され、前記光軸上に配置された撮像素子と、
前記レンズ鏡筒部が固定され、少なくとも前記回路基板を収容し、樹脂で構成された筐体部と、
前記筐体部に収容された金属製のシールドと、を備え、
前記シールドは、前記所定の平面に沿って配置され、少なくとも前記回路基板の前記第2面に対向するように配置された第1底面部を備え、
前記シールドの前記第1底面部は、周縁に前記光軸の方向に沿い、前記回路基板を囲うように配置された第1側面部と、前記周縁の内側に配置された凹部と、を備え、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部は、第2底面部と、前記第2底面部の周縁に前記第2底面部と前記第1底面部を繋ぐ第2側面部とを備え、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部は、前記シールドの前記第1底面部に比べ前記回路基板から離れて配置され、
前記回路基板は、前記第2面に配置され第1の高さを有する第1部品と、前記第2面に配置され、前記第1の高さより低い、第2の高さを有する第2部品とを少なくとも備え、
前記第1部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部と対向する位置に配置され、
前記第2部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分に対向する位置に配置される、
車載用カメラ。
【請求項2】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記第1側面部と、前記第1底面部の前記凹部以外の部分と、前記凹部の前記第2側面部と、前記凹部の第2底面部と、は連続的に形成されている、
車載用カメラ。
【請求項3】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記レンズ鏡筒部の前記筒形状を第1筒形状とし、
前記筐体部の一部が、第2筒形状であって、
前記筐体部は、前記第2筒形状の一端に底部を備え
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部は、前記筐体部の前記底部に接するように配置された、
車載用カメラ。
【請求項4】
請求項3に記載の車載用カメラであって、
前記回路基板の前記第2面に配置された前記第1部品は、第1コネクタであって、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部と、前記筐体部の前記底部とは、孔を有し、
前記孔に配置され、前記シールドの前記回路基板側と、前記筐体部の前記底部の外側とを電気的に接続するとともに前記第1コネクタと電気的に接続された、第2コネクタを更に備える、
車載用カメラ。
【請求項5】
請求項4に記載の車載用カメラであって、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは同軸コネクタであって、
前記第2コネクタは、前記孔の周囲において、前記シールドと電気的に接続された、
車載用カメラ。
【請求項6】
請求項4に記載の車載用カメラであって、
前記第2コネクタの、前記底部の外側は、
車両ケーブルのコネクタ端に接続するように構成された、
車載用カメラ。
【請求項7】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記第1部品の前記第1の高さは、
前記回路基板の前記第2面と、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分との距離よりも大きい、
車載用カメラ。
【請求項8】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記凹部を第1凹部とし、
前記シールドの前記第1底面部は、前記周縁の内側に配置された第2凹部を備え、
前記回路基板は、前記第2面に配置され、前記第2の高さより高い第3の高さを有する第3部品を備え、
前記第3部品は、前記第2凹部の第3底面部に対向して配置された、
車載用カメラ。
【請求項9】
請求項8に記載の車載用カメラであって、
前記第3部品の前記第3の高さは、
前記回路基板の前記第2面と、前記シールドの前記第1底面部の前記第1凹部以外かつ前記第2凹部以外の部分との距離よりも大きい、
車載用カメラ。
【請求項10】
請求項9に記載の車載用カメラであって、
前記第3部品の前記第3の高さは、前記第1部品の前記第1の高さより低い、
車載用カメラ。
【請求項11】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記第1部品は、前記回路基板の前記第2面上において、前記第2部品よりも前記光軸寄りの位置に配置される、
車載用カメラ。
【請求項12】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記回路基板の前記第2面と前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分との間に配置された樹脂部材を更に備え、
前記樹脂部材は、前記第1部品の少なくとも一部に密着するとともに、前記第2部品の少なくとも一部に密着する、
車載用カメラ。
【請求項13】
請求項1に記載の車載用カメラであって、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2側面部は、テーパ形状であり、
前記第2側面部の、前記光軸と直角な第1断面は、第1断面積を備え、
前記第2側面部の、前記光軸と直角であり、前記第1断面より前記第2底面部側にある第2断面は、前記第1断面積より小さい第2断面積を備える、
車載用カメラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車載用カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両の安全性向上、自動運転機能の導入などの要請に伴い、車両に搭載され、車両の内外を撮影する車載用カメラの開発が活発になっている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0143907号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に求められる安全性、自動運転機能などに関する要求レベルは向上する一方であり、車載用カメラについてもさらなる性能向上などが求められている。
【0005】
本開示は、新たな車載用カメラを提供する技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車載用カメラは、光軸に沿って配置される少なくとも1つのレンズと、筒形状であり、前記少なくとも1つのレンズを収容するレンズ鏡筒部と、第1面と、前記第1面と反対の第2面とを有し、所定の平面に沿って配置された回路基板と、前記回路基板の前記第1面に配置され、前記光軸上に配置された撮像素子と、前記レンズ鏡筒部が固定され、少なくとも前記回路基板を収容し、樹脂で構成された筐体部と、前記筐体部に収容された金属製のシールドと、を備え、前記シールドは、前記所定の平面に沿って配置され、少なくとも前記回路基板の前記第2面に対向するように配置された第1底面部を備え、前記シールドの前記第1底面部は、周縁に前記光軸の方向に沿い、前記回路基板を囲うように配置された第1側面部と、前記周縁の内側に配置された凹部と、を備え、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部は、第2底面部と、前記第2底面部の周縁に前記第2底面部と前記第1底面部を繋ぐ第2側面部とを備え、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部は、前記シールドの前記第1底面部に比べ前記回路基板から離れて配置され、前記回路基板は、前記第2面に配置され第1の高さを有する第1部品と、前記第2面に配置され、前記第1の高さより低い、第2の高さを有する第2部品とを少なくとも備え、前記第1部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部と対向する位置に配置され、前記第2部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分に対向する位置に配置される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、車載用カメラにおいて、シールドの第1底面部と回路基板との距離を小さくすることが可能となり、電波が飛びにくくなるため、対ノイズ性を向上させることができる。また、シールドと回路基板のグランドとが隣接することになるため、シールドの電位と回路基板の電位との差を小さくでき、共振を防止し、グランドの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】実施の形態に係る車載用カメラの上面斜視図
【
図1B】実施の形態に係る車載用カメラの下面斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を適宜参照しつつ、本開示に係る車載用カメラを具体的に開示した実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明及び実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の記載の主題を限定することは意図されていない。
【0010】
図1Aは、実施の形態に係る車載用カメラ100の上面斜視図である。
図1Bは、実施の形態に係る車載用カメラ100の下面斜視図である。
図2は、実施の形態に係る車載用カメラ100の分解斜視図である。
図3は、実施の形態に係る車載用カメラ100の上面図である。
図4は、
図3のIV-IV線に沿った断面図である。
図5は、
図4の枠線部分の拡大図である。
図6は、実施の形態に係る車載用カメラの上面図である。
【0011】
車載用カメラ100は、車両の車体の前後端、左右側面などに設置され、車両の車体の内外を撮影(撮像)する撮影装置である。近年、車両の安全性向上、自動運転機能の導入などの要請に伴い、車載用カメラ100の開発が活発になっている。
【0012】
本実施の形態に係る車載用カメラ100は、レンズ10と、レンズ鏡筒部30と、回路基板40と、撮像素子44と、シールド50と、筐体部60と、を備えている。さらに本実施の形態に係る車載用カメラ100は、
図2に示す様に、リング部材20と、樹脂部材70とを備えていてもよい。
【0013】
レンズ鏡筒部30は、筒形状を有し、その内部において少なくとも1つのレンズ10を収容する。レンズ10は、光軸L(例えば
図3、
図4、
図6及び
図7参照)に沿って配置される。レンズ10が複数のレンズにより構成されてその複数のレンズがレンズ鏡筒部30に設けられる場合、各レンズは、それぞれの光軸Lを一致させた状態に並べられ、車両の車体の内外の撮像に用いられるレンズ群を構成する。
【0014】
レンズ鏡筒部30は、鍔部32を有する。鍔部32は、後述する筐体部60の内部空間の開口付近に位置している。鍔部32の少なくとも一部は、後述するリング部材20を介して筐体部60と接合される。
【0015】
レンズ鏡筒部30は、例えばポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂などにより構成される。なお、用いる樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、主となる樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤或いは着色材料又はその両方を含有させてもよい。
【0016】
回路基板40は、筐体部60の内部空間に配置され、レンズ鏡筒部30に対向する第1面41と、第1面41と反対側に位置する第2面42と、を有する。撮像素子44は、回路基板40の第1面41上であってかつレンズ鏡筒部30に収容されたレンズ10の光軸L上に配置され、レンズ10を透過した光を受光し、その受光した光に基づいて撮像する。これにより、車載用カメラ100の撮像画像のデータが形成(生成)される。
【0017】
リング部材20は、平面視で矩形環状の平板状に構成され、レンズ鏡筒部30及び筐体部60に対し固着されている。リング部材20は、レンズ鏡筒部30の全周(つまりレンズ10の光軸Lを中心にした全周)において、レンズ10の光軸Lより離れる方向に突出するように配置されている。
【0018】
リング部材20は、例えばポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂などから形成される。ポリエステル樹脂としては、ポリプチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などを用いることができる。ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどを用いることができる。なお、用いる樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、後述するレーザ溶着を用いる場合、一定水準以上の透過性能を実現可能であれば、主となる光透過性樹脂に、着色材料或いは充填材又はその両方を含有させてもよい。
【0019】
なお、リング部材20は本実施の形態において矩形環状の平板であるが、これに限らず、溶着部分が平板状であればよい。したがって、矩形環状のような多角形に限らず、円環状、或いは楕円の環状などのように円環状以外の環状であってもよい。また、溶着部以外の部分については段差、厚みなどが一様でなくてもよい。
【0020】
筐体部60は、内部空間を有する少なくとも一部が筒形状の部材であり、大径筒状部61と小径筒状部62とを有する。大径筒状部61は、光軸Lに直交する面での断面を想定した場合に小径筒状部62に比べて大きな断面積を有し、小径筒状部62とともに矩形の断面を有する。大径筒状部61は、その内部に回路基板40を少なくとも収容する。小径筒状部62は、もっぱら車載用カメラ100の外部(例えば車載用カメラ100が取り付けられる車両の車体内に配置されるECU(Electric Control Unit)等の制御回路部品)との電気的接続を確保するコネクタ(後述参照)を収容する。大径筒状部61と小径筒状部62とは、一体成形することが可能であるが、あらかじめ用意された個別の大径筒状部61と小径筒状部62とを溶着若しくはビス止めなどの方法により接合してもよい。なお、筐体部60は本実施の形態において矩形筒状であるが、これに限らず、矩形以外の多角形の筒状、円形や楕円形の筒状、その他の形状の筒であってもよい。
【0021】
筐体部60は、例えばポリアミド系樹脂、オレフィン系樹脂、ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリフェニレンオキサイド系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂などから形成される。なお、用いる樹脂は、1種類であっても複数種類であってもよい。また、後述するレーザ溶着を用いる場合、主となる光吸収性樹脂に、レーザ光を吸収する吸収剤或いは着色材料又はその両方を含有させてもよい。
【0022】
図4に示す様に、リング部材20は、レンズ鏡筒部30の鍔部32及び筐体部60の一端面65に対し固着されている。この固着は、例えばレーザ溶着による溶着により実現可能である。具体的に、本実施の形態においては、筐体部60の筒形状の一端面65とリング部材20とが、リング部材20を透過したレーザ光線によるレーザ溶着を経て固着される。レーザ溶着を用いて固着することにより、リング部材20と筐体部60の固着を容易にかつ確実に行うことができる。これにより、レンズ鏡筒部30は、リング部材20を介して筐体部60に固定される。
【0023】
シールド50は、筐体部60に収容された金属製の部材である。シールド50は、上面が開口した矩形筒状の部材であり(
図2参照)、筐体部60の内面に密着した状態で収容される。シールド50は、筐体部60に収容された部品、特に回路基板40を外部の電磁波から遮蔽するための部材である。シールド50の詳細は後述する。
【0024】
樹脂部材70は、筐体部60の筒形状の内側において、回路基板40の第2面とシールド50との間に配置される。樹脂部材70は、ポッティングにより配置してもよいし、射出成型等により予め形成された部品により実現してもよい。本実施の形態においては、樹脂部材70は、筐体部60の筒形状の内側に収まるような箱形状の部材に予め成形されている。特に本実施の形態では、樹脂部材70は、筐体部60の内部空間において、主として回路基板40から発生した熱を筐体部60の外部に放熱する放熱材の機能を果たし、車載用カメラ100の不具合を回避し易くする。
【0025】
樹脂部材70を構成する樹脂は特に限定されないが、上述した放熱性の観点から、樹脂部材70は、少なくともシリコーンを含む材料により構成することが望ましい。シリコーンは放熱機能を有しており、筐体部60の内部の熱を効率的に放熱することができる。
【0026】
次に、シールド50について詳細に説明する。
図4に示す様に、回路基板40は、筐体部60の内部において、所定の平面Pに沿って配置される。所定の平面Pは、例えばレンズ10の光軸Lに直交する平面である。
【0027】
そして、シールド50は、所定の平面Pに沿って配置され、少なくとも回路基板40の第2面42に対向するように配置された第1底面部51を備えている。第1底面部51は、周縁にレンズ10の光軸Lの方向に沿い、回路基板40を囲うように配置された第1側面部52と、周縁の内側に配置された凹部53と、を備えている。
【0028】
さらに、凹部53は、第2底面部55と、第2底面部55の周縁に第2底面部55と第1底面部51を繋ぐ第2側面部54とを備えている。第2底面部55は、シールド50の第1底面部51に比べ、回路基板40から離れて配置されている。また、第1底面部51は、第1側面部52と凹部53との間に、凹部以外の部分57を備えている。凹部以外の部分57は、例えば所定の平面Pに沿った平面である。なお、第2底面部55も所定の平面Pに沿って配置されてよい。
【0029】
上述した第1側面部52と、第1底面部51の凹部以外の部分57と、凹部53の第2側面部54と、凹部53の第2底面部55と、は連続的に形成されている。このようなシールド50は、金属板の絞り加工等を用いて簡易に形成することができる。
【0030】
図4における枠線部分を拡大した
図5に示す様に、種々の部品(電子部品)が、回路基板40の第1面41及び第2面42のそれぞれに配置されている。特に本実施の形態においては、回路基板40は、第2面42に配置され第1の高さを有する第1部品81と、第2面42に配置され、第1部品81の第1の高さより低い、第2の高さを有する第2部品82とを少なくとも備えている。
【0031】
第1部品81は、シールド50の第1底面部51の凹部53の第2底面部55と対向する位置に配置される。なお、ここでの「対向」は、第1部品81と第2底面部55との間に、同軸コネクタ(後述)等の部品が存在する場合と、一切の部品が存在しない場合とのいずれの場合も含む。一方、第2部品82は、シールド50の第1底面部51の凹部以外の部分57に対向する位置に配置される。
【0032】
すなわち、背の高い第1部品81は、回路基板40から遠い第2底面部55と対向する位置に配置されつつ、より背の低い第2部品82は、回路基板40に隣接した凹部以外の部分57に対向する位置に配置される。このような配置によれば、背の高い第1部品81とシールド50との接触、干渉を防止しつつ、シールド50の第1底面部51と回路基板40との距離を小さくすることが可能となり、この距離に対比して波長の長い電波(例えば、kHz帯)が飛びにくくなるため、耐ノイズ性を向上させることができる。このような配置により、回路基板40と凹部以外の部分57との距離(光軸L方向に沿った距離)は、例えば1mm程度の小さな距離に設定することが可能である。
【0033】
また、回路基板40は電位の基準となるグランド(例えば表層の金属面だけでなく基板内に積層された金属層)を有するとともに、シールド50も任意の部品(例えば後述する同軸コネクタ)を介して回路基板40のグランドと接続されるため、シールド50全体がグランドとなる。本実施の形態においては、グランドとして機能するシールド50と、回路基板40のグランドとの距離を小さくできるため、シールドの電位と回路基板の電位との差を小さくでき、共振を防止し、グランドの安定化を図ることができる。
【0034】
また、レンズ鏡筒部30の筒形状を第1筒形状とし、筐体部60の一部、例えば大径筒状部61を第2筒形状とした場合、筐体部60は、第2筒形状の一端に底部66を備え、シールド50の第1底面部51の凹部53の第2底面部55は、筐体部60の底部66に接するように配置される。これにより、シールド50を筐体部60(特に大径筒状部61)に安定的に配置することができるとともに、外部との電気的接続を維持する部品を容易に配置することができる。このような部品の例は、後述する同軸コネクタである。
【0035】
図7は、
図4とは異なる箇所での断面を示しており、特に
図6の折れ曲がったVII-VII線に沿った断面を示している。
図8は、
図7の枠線部分の拡大図である。この断面で現れているように、シールド50の第2底面部55は第1孔55aを有し、筐体部60の底部66は第2孔66aを有している。第1孔55aは第2底面部55の中央に形成され、第2孔66aは底部66の中央に形成される。よって、第1孔55a及び第2孔66aは連続するように同軸上に配置され、一つの貫通する孔を形成する。
【0036】
図7における枠線部分を拡大した
図8に示す様に、回路基板40の第2面42に配置された第1部品81Aが第1コネクタである場合、第1コネクタと電気的に接続される第2コネクタ92が設けられる。
図7に示す様に、第2コネクタ92は、第1孔55a及び第2孔66aによって形成される孔を貫通するように、筐体部60の大径筒状部61及び小径筒状部62の双方に渡って配置されている。
【0037】
この第2コネクタ92は、上述した孔に配置され、シールド50の回路基板40の側と、筐体部60の底部66の外側とを電気的に接続するように、第1部品81Aである第1コネクタと電気的に接続される。これにより、回路基板40と外部との電気的接続を、第1コネクタ及び第2コネクタにより、確保することができる。
【0038】
本実施の形態においては、第1部品81Aである第1コネクタ及び第2コネクタ92は、高周波電流に対応した同軸コネクタ90を構成する。第2コネクタ92は、孔(第1孔55a)の周囲において、シールド50と電気的に接続されている。これにより、高周波の外部電源と回路基板40との電気的接続を容易に確保することができる。
【0039】
さらに、第2コネクタ92の底部66の外側は、図示せぬ車両ケーブルのコネクタ端に接続するように構成されている。これにより、外部電源である車両ケーブルのコネクタ端との電気的接続を容易に確保することができる。
【0040】
また、第1部品81の第1の高さは、回路基板40の第2面42と、第1底面部51の凹部以外の部分57との距離よりも大きい。これにより、第1部品81の高さが高く、凹部以外の部分57に配置するとシールド50に接触してしまうような場合であっても、第1部品81を第2底面部55と対向する回路基板40上の位置に配置し、シールド50との干渉を防止することができる。
【0041】
さらに本実施の形態において、凹部53を第1凹部とした場合、シールド50の第1底面部51は、周縁の内側に配置された第2凹部58を備えている。第2凹部58は、例えば凹部以外の部分57を凹ませることにより形成され、このような加工は、例えば金属板の絞り加工時に可能である。
【0042】
さらに本実施の形態の回路基板40は、第2面42に配置され、第2部品82の高さより高い第3の高さを有する第3部品83をも備えている。この第3部品83は、第2凹部58の第3底面部59に対向して配置される。これにより、第3部品83の高さが第2部品の高さより高くても、第3底面部59と対向する回路基板40上の位置において、シールド50との干渉を防止しながら配置することができる。
【0043】
特に実施の形態において、第3部品83の第3の高さは、回路基板40の第2面42と、シールド50の第1底面部51の第1凹部以外かつ第2凹部以外の部分との距離よりも大きい。これにより、第3部品83の高さが第2部品82の高さより高くても、第3底面部59と対向する回路基板40上の位置において、シールド50との干渉を防止しながら配置することができる。なお、第3部品83の第3の高さは、回路基板40の第2面42と、シールド50の第1底面部51の第1凹部以外かつ第2凹部以外の部分との距離よりも小さくてもよい。
【0044】
また、第3部品83の第3の高さは、第1部品81の第1の高さより低い。これにより、第3部品83の高さが第2部品82の高さより高くても、第1部品81の高さより低ければ、第3底面部59と対向する回路基板40上の位置において、シールド50との干渉を防止しながら配置することができる。
【0045】
第1部品81は、回路基板40の第2面42上において、第2部品82よりも光軸L寄りの位置に配置されることが望ましい。これにより、高さの高い第1部品81を、シールド50との間の距離が遠い光軸L寄りの位置に配置し、高さの低い第2部品を光軸Lから離れた位置に配置することができる。
【0046】
さらに、本実施の形態に係る車載用カメラ100は、樹脂部材70を更に備えている。樹脂部材70は、回路基板40の第2面42と、シールド50の第1底面部51の凹部以外の部分57との間に配置される。樹脂部材70は、第1部品81の少なくとも一部に密着するとともに、第2部品82の少なくとも一部に密着する。これにより、樹脂部材70により回路基板40から発生する熱を効率的に放熱することができる。樹脂部材70は、第3部品83の少なくとも一部に密着してもよいし、第2凹部58に入り込んでもよい。
【0047】
なお、
図2では、樹脂部材70は、予め、回路基板40の第2面42と、凹部以外の部分57との間の空間にできるだけ合致した形状に成形されている。車載用カメラ100の組立時において、ポッティング部材である樹脂部材70は所定時間が経過する前は粘性があるため、樹脂部材70が変形し、第1部品81及び第2部品82の少なくとも一部に密着する。樹脂部材70は、所定時間が経過すると硬化する。また、樹脂部材70は、シート材でもよい。
【0048】
また、
図5に示す様に、シールド50の第1底面部51の凹部53の第2側面部54は、テーパ形状である。第2側面部54の、光軸Lと直角な第1断面(
図5のC1-C1線に沿った断面)は、第1断面積を備え、第2側面部54の、光軸Lと直角であり、第1断面より第2底面部55側にある第2断面(
図5のC2-C2線に沿った断面)は、第1断面積より小さい第2断面積を備える。これにより、シールド50を絞り加工等により簡易に成形することができる。
【0049】
本開示には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施の形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
【0050】
(1)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、
光軸(光軸L)に沿って配置される少なくとも1つのレンズ(レンズ10)と、
筒形状であり、前記少なくとも1つのレンズを収容するレンズ鏡筒部(レンズ鏡筒部30)と、
第1面(第1面41)と、前記第1面と反対の第2面(第2面42)とを有し、所定の平面(所定の平面P)に沿って配置された回路基板(回路基板40)と、
前記回路基板の前記第1面に配置され、前記光軸上に配置された撮像素子(撮像素子44)と、
前記レンズ鏡筒部が固定され、少なくとも前記回路基板を収容し、樹脂で構成された筐体部(筐体部60)と、
前記筐体部に収容された金属製のシールド(シールド50)と、を備え、
前記シールドは、前記所定の平面に沿って配置され、少なくとも前記回路基板の前記第2面に対向するように配置された第1底面部(第1底面部51)を備え、
前記シールドの前記第1底面部は、周縁に前記光軸の方向に沿い、前記回路基板を囲うように配置された第1側面部(第1側面部52)と、前記周縁の内側に配置された凹部(凹部53)と、を備え、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部は、第2底面部(第2底面部55)と、前記第2底面部の周縁に前記第2底面部と前記第1底面部を繋ぐ第2側面部(第2側面部54)とを備え、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部は、前記シールドの前記第1底面部に比べ前記回路基板から離れて配置され、
前記回路基板は、前記第2面に配置され第1の高さを有する第1部品(第1部品81、81A)と、前記第2面に配置され、前記第1の高さより低い、第2の高さを有する第2部品(第2部品82)とを少なくとも備え、
前記第1部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部と対向する位置に配置され、
前記第2部品は、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分(凹部以外の部分57)に対向する位置に配置される。
【0051】
これにより、車載用カメラにおいて、シールドの第1底面部と回路基板との距離を小さくすることが可能となり、電波が飛びにくくなるため、耐ノイズ性を向上させることができる。また、グラウンドとして機能するシールドと回路基板のグラウンドとが隣接することになるため、シールドの電位と回路基板の電位との差を小さくでき、共振を防止し、グラウンドの安定化を図ることができる。
【0052】
(2)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第1側面部と、前記第1底面部の前記凹部以外の部分と、前記凹部の前記第2側面部と、前記凹部の第2底面部と、は連続的に形成されている、
車載用カメラ。
【0053】
これにより、車載用カメラにおいて、シールドを絞り加工等により簡易に形成することができる。
【0054】
(3)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記レンズ鏡筒部の前記筒形状を第1筒形状とし、
前記筐体部の一部が、第2筒形状であって、
前記筐体部は、前記第2筒形状の一端に底部(底部66)を備え
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部は、前記筐体部の前記底部に接するように配置された、
車載用カメラ。
【0055】
これにより、車載用カメラにおいて、シールドを筐体部に安定的に配置するとともに、外部との電気的接続を維持する部品を容易に配置することができる。
【0056】
(4)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(3)に記載の車載用カメラであって、
前記回路基板の前記第2面に配置された前記第1部品は、第1コネクタ(第1部品81A)であって、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2底面部と、前記筐体部の前記底部とは、孔(第1孔55a及び第2孔66a)を有し、
前記孔に配置され、前記シールドの前記回路基板側と、前記筐体部の前記底部の外側とを電気的に接続するとともに前記第1コネクタと電気的に接続された、第2コネクタ(第2コネクタ92)を更に備える、
車載用カメラ。
【0057】
これにより、車載用カメラにおいて、回路基板と外部との電気的接続を、第1コネクタ及び第2コネクタにより、確保することができる。
【0058】
(5)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(4)に記載の車載用カメラであって、
前記第1コネクタ及び前記第2コネクタは同軸コネクタ(同軸コネクタ90)であって、
前記第2コネクタは、前記孔の周囲において、前記シールドと電気的に接続された、
車載用カメラ。
【0059】
これにより、車載用カメラにおいて、高周波の外部電源と回路基板との電気的接続を容易に確保することができる。
【0060】
(6)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(4)に記載の車載用カメラであって、
前記第2コネクタの、前記底部の外側は、
車両ケーブルのコネクタ端に接続するように構成された、
車載用カメラ。
【0061】
これにより、車載用カメラにおいて、外部電源である車両ケーブルのコネクタ端との電気的接続を容易に確保することができる。
【0062】
(7)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第1部品の前記第1の高さは、
前記回路基板の前記第2面と、前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分との距離よりも大きい、
車載用カメラ。
【0063】
これにより、車載用カメラにおいて、第1部品の高さが高くても、第2底面部と対向する回路基板上の位置に配置し、シールドとの干渉を防止することができる。
【0064】
(8)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記凹部を第1凹部とし、
前記シールドの前記第1底面部は、前記周縁の内側に配置された第2凹部(第2凹部58)を備え、
前記回路基板は、前記第2面に配置され、前記第2の高さより高い第3の高さを有する第3部品(第3部品83)を備え、
前記第3部品は、前記第2凹部の第3底面部(第3底面部59)に対向して配置された、
車載用カメラ。
【0065】
これにより、車載用カメラにおいて、第3部品の高さが第2部品の高さより高くても、第3底面部と対向する回路基板上の位置において、シールドとの干渉を防止しながら配置することができる。
【0066】
(9)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(8)に記載の車載用カメラであって、
前記第3部品の前記第3の高さは、
前記回路基板の前記第2面と、前記シールドの前記第1底面部の前記第1凹部以外かつ前記第2凹部以外の部分との距離よりも大きい、
車載用カメラ。
【0067】
これにより、車載用カメラにおいて、第3部品の高さが第2部品の高さより高くても、第3底面部と対向する回路基板上の位置において、シールドとの干渉を防止しながら配置することができる。
【0068】
(10)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(9)に記載の車載用カメラであって、
前記第3部品の前記第3の高さは、前記第1部品の前記第1の高さより低い、
車載用カメラ。
【0069】
これにより、車載用カメラにおいて、第3部品の高さが第2部品の高さより高くても、第1部品の高さより低ければ、第3底面部と対向する回路基板上の位置において、シールドとの干渉を防止しながら配置することができる。
【0070】
(11)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記第1部品は、前記回路基板の前記第2面上において、前記第2部品よりも前記光軸寄りの位置に配置される、
車載用カメラ。
【0071】
これにより、車載用カメラにおいて、高さの高い第1部品をシールドとの間の距離が大きい光軸寄りの位置に配置し、高さの低い第2部品を光軸から離れた位置に配置することができる。
【0072】
(12)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記回路基板の前記第2面と前記シールドの前記第1底面部の前記凹部以外の部分との間に配置された樹脂部材(樹脂部材70)を更に備え、
前記樹脂部材は、前記第1部品の少なくとも一部に密着するとともに、前記第2部品の少なくとも一部に密着する、
車載用カメラ。
【0073】
これにより、車載用カメラにおいて、樹脂部材により回路基板から発生する熱を効率的に放熱することができる。
【0074】
(13)本開示に係る車載用カメラ(車載用カメラ100)は、(1)に記載の車載用カメラであって、
前記シールドの前記第1底面部の前記凹部の前記第2側面部は、テーパ形状であり、
前記第2側面部の、前記光軸と直角な第1断面は、第1断面積を備え、
前記第2側面部の、前記光軸と直角であり、前記第1断面より前記第2底面部側にある第2断面は、前記第1断面積より小さい第2断面積を備える、車載用カメラ。
車載用カメラ。
【0075】
これにより、車載用カメラにおいて、シールドを絞り加工等により簡易に成形することができる。
【0076】
以上、添付図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に相当し得ることは明らかであり、それらについても本開示の技術的範囲に属すると了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本開示は、シールドの電位と回路基板の電位との差を小さくし、電波を飛びにくくし、耐ノイズ性を向上させる、車載用カメラとして有用である。
【符号の説明】
【0078】
10 レンズ
20 リング部材
30 レンズ鏡筒部
32 鍔部
40 回路基板
41 第1面
42 第2面
44 撮像素子
50 シールド
51 第1底面部
52 第1側面部
53 凹部(第1凹部)
54 第2側面部
55 第2底面部
55a 第1孔(孔)
57 凹部以外の部分
58 第2凹部
59 第3底面部
60 筐体部
61 大径筒状部
62 小径筒状部
65 一端面
66 底部
66a 第2孔(孔)
70 樹脂部材
81 第1部品
81A 第1部品(第1コネクタ)
82 第2部品
83 第3部品
90 同軸コネクタ
92 第2コネクタ
100 車載用カメラ
P 所定の平面
L 光軸