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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114386
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/04 20060101AFI20240816BHJP
   B60R 1/24 20220101ALI20240816BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240816BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
B60R1/04 B
B60R1/24
G09G5/00 550C
G09G5/00 510H
G09G5/00 510A
G09G5/00 530D
G09G5/37 110
G09G5/00 530T
【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020129
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】322003857
【氏名又は名称】パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】修行 貴大
(72)【発明者】
【氏名】粟津 雄行
【テーマコード(参考)】
5C182
【Fターム(参考)】
5C182AA02
5C182AA03
5C182AB25
5C182AC03
5C182BA03
5C182BA14
5C182BA25
5C182BA45
5C182BA46
5C182BC26
5C182CB47
5C182CC21
(57)【要約】
【課題】表示装置の小型化を図る。
【解決手段】表示装置は、入射光の一部を透過し、入射光の一部を反射する透過反射部と、画像を表示する表示パネルと、第1面を有する基材と、第1面上に位置する発光素子と、第1面上に位置し、発光素子が発光した光の反射光を受光する受光素子と、を備えるセンサと、操作部と、受光素子によって受光される光の量に基づいて、表示パネルのオンオフを切り替える制御を行う第1制御回路と、を備え、操作部は、操作部に対するセンサの相対的な位置を、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替え、受光素子によって受光される光の量を変化させる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入射光の一部を透過し、前記入射光の一部を反射する透過反射部と、
画像を表示する表示パネルと、
第1面を有する基材と、前記第1面上に位置する発光素子と、前記第1面上に位置し、前記発光素子が発光した光の反射光を受光する受光素子と、を備えるセンサと、
操作部と、
前記受光素子によって受光される光の量に基づいて、前記表示パネルのオンオフを切り替える制御を行う第1制御回路と、
を備え、
前記操作部は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置を、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替え、前記受光素子によって受光される光の量を変化させる、
表示装置。
【請求項2】
前記操作部は、第2面を含む複数の面を有し、
前記第2面は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるとき、前記第1面に対向する面であり、
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であり、前記第1面の法線方向から見たとき、前記第1面と前記第2面とが重なる面積は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であり、前記第1面の法線方向から見たとき、前記第1面と前記第2面とが重なる面積よりも大きい、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記操作部は、第2面を含む複数の面を有し、
前記第2面は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置にあるとき、前記第1面に対向する面であり、
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるときの、前記第1面と前記第2面との間の最短距離は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であるときの、前記第1面と前記第2面との間の最短距離よりも短い、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、互いに対向する第3面と第4面と、を有する第1基板
をさらに備え、
前記表示パネルは、前記画像を表示する表示面と、前記表示面に対向する第5面と、を有し、
前記第3面と、前記第5面と、は対向し、
前記センサは前記第4面上に位置する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、第3面を有する第1基板と、
前記表示パネルに交差する方向に延伸する第6面を有する第2基板と、
をさらに備え、
前記表示パネルは、前記画像を表示する表示面と、前記表示面に対向する第5面と、を有し、
前記第3面と、前記第5面と、は対向し、
前記センサは前記第6面上に位置する、
請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項6】
前記透過反射部と、前記表示パネルと、前記第1基板と、を支持する筐体をさらに備え、
前記操作部は、前記筐体の位置を第3位置と、前記第3位置とは異なる第4位置と、の間で切り替え、
前記筐体が前記第3位置にあるとき、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置は前記第1位置であり、前記筐体が前記第4位置にあるとき、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置は前記第2位置である、
請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記操作部は、前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、
前記操作部は、
前記筐体を支持するプレートと、
前記プレートに対する前記筐体の相対的な位置を切り替え可能なレバーと、を備え、
前記プレートは、前記表示パネルから前記透過反射部の方向に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2面を有する、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記操作部は、前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置するレバーである、
請求項6に記載の表示装置。
【請求項9】
前記操作部は、前記表示パネルから前記透過反射部の方向に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2面を有する、
請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記プレートと、前記突出部と、は互いに異なる素材で形成された、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項11】
前記操作部と、前記突出部と、は互いに異なる素材で形成された、
請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記突出部は反射材で形成された、
請求項10に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第2面に反射シートが取り付けられた、
請求項7に記載の表示装置。
【請求項14】
前記筐体は、前記表示パネルを操作するためのパネル操作部を支持し、
前記パネル操作部は、前記第2基板を支持し、
前記第2基板は、前記パネル操作部を照らすLEDを備える
請求項7に記載の表示装置。
【請求項15】
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるとき、前記第1制御回路は前記表示パネルに前記画像を表示させる、
請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であるとき、前記第1制御回路は前記表示パネルに前記画像を表示させる、
請求項2または3に記載の表示装置。
【請求項17】
前記透過反射部は、
前記入射光を透過する透明板と、
前記透明板に対して、前記表示パネル側に位置し、第1方向に偏光または偏波された光を透過させ、前記第1方向とは異なる方向の光を反射する、偏光反射層と、を備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項18】
前記透過反射部は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に位置する制御物質と、をさらに備え、
前記第1電極と前記第2電極の電位差に応じて前記制御物質の状態が変化することにより、前記透過反射部の反射率が変化する、
請求項17に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、従来のルームミラーに代えて、撮像装置を用いて車両の後方画像を撮像し、撮像された画像を表示する表示システム、およびそれに係る表示装置が知られている。特許文献1には、車両に搭載される表示装置であって、表示装置を第1位置と第2位置との間で切り替えるアクチュエータと、アクチュエータの位置を検出するセンサと、を備え、センサで検出したアクチュエータの位置に応じて、車両後方の画像データを表示するモードと、車両後方の鏡像を表示するモードとを切り替える表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2018-527245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、表示装置の小型化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る表示装置は、入射光の一部を透過し、入射光の一部を反射する透過反射部と、画像を表示する表示パネルと、第1面を有する基材と、第1面上に位置する発光素子と、第1面上に位置し、発光素子が発光した光の反射光を受光する受光素子と、を備えるセンサと、操作部と、受光素子によって受光される光の量に基づいて、表示パネルのオンオフを切り替える制御を行う第1制御回路と、を備え、操作部は、操作部に対するセンサの相対的な位置を、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替え、受光素子によって受光される光の量を変化させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表示装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る表示システムの概略を示す図である。
図2】第1実施形態に係る表示装置の構造を示す斜視図である。
図3】第1実施形態に係る表示装置の構造を示す正面図である。
図4】第1実施形態に係る表示装置が第1姿勢をとる場合の、表示装置のA-A矢視の断面図である。
図5】第1実施形態に係る表示装置が第2姿勢をとる場合の、表示装置のA-A矢視の断面図である。
図6】第1実施形態に係るセンサの構造の概略を示す正面図である。
図7】第1実施形態に係る表示装置が第1姿勢をとる場合の、センサと突出部の位置関係を示す斜視図である。
図8】第1実施形態に係る表示装置が第1姿勢をとる場合の、表示装置のB-B矢視の断面図である。
図9】第1実施形態に係る表示装置が第2姿勢をとる場合の、表示装置のB-B矢視の断面図である。
図10】第2実施形態に係る表示装置が第1姿勢をとる場合の、表示装置のA-A矢視の断面図である。
図11】第2実施形態に係る表示装置が第2姿勢をとる場合の、表示装置のA-A矢視の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示に係る表示装置は以下のように構成される。以下、各図面に示される同一または同等である構成要素、部材、あるいは工程には、同一の符号を付すものとし、重複した説明は適宜省略する。また、各図面における各部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大または縮小される。
【0009】
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態における表示システム1000の概略構成の一例を示す。本実施形態において、表示システム1000は車両2000に搭載される。表示システム1000は、撮像装置3000および表示装置1を含む。
【0010】
ここで、図1の右側が車両2000の前側に相当する。すなわち車両2000が前進する場合、車両2000は図1の右側に向かって走行する。車両2000は、フロントガラス4000および座席5000を含む。
【0011】
図1に示すように、x軸、y軸、およびz軸からなる直交座標系が規定される。
【0012】
x軸は、フロントガラス4000に沿って延びる。すなわち、x軸はフロントガラス4000の傾斜角と同一の傾斜角を有する。x軸の正方向は、フロントガラス4000に沿って車両2000の後方に向かって上る方向である。x軸の負方向は、フロントガラス4000に沿って車両2000の前方に向かって下る方向である。
【0013】
y軸は、x軸に直交する。また、y軸は車両2000の左右方向に延びる。そのため、x-y平面は、フロントガラス4000の面に一致する。y軸の正方向は、車両2000が前進する場合における、車両2000の右側に向かう方向である。y軸の負方向は、車両2000が前進する場合における、車両2000の左側に向かう方向である。
【0014】
z軸は、x軸およびy軸に垂直である。つまり、z軸はフロントガラス4000の面の法線方向に延びる。z軸の正方向は、車両2000の前方に向かってフロントガラス4000の面における法線が延びる方向である。z軸の負方向は、車両2000の後方に向かってフロントガラス4000の面における法線が延びる方向である。
【0015】
言い換えると、x軸、y軸、およびz軸のそれぞれの負の方向は、それぞれの正の方向と逆向きの方向に規定される。x軸およびz軸の正の方向は、図1においてそれぞれ矢印で示される。
【0016】
以下では、x軸の正方向を「後方」、「後側」、x軸の負方向を「前方」、「前側」、y軸の正方向を「右方」、「右側」、y軸の負方向を「左方」、「左側」、z軸の正方向を「上方」、「上側」、z軸の負方向を「下方」、「下側」ということもある。ここで、x軸についての後方、前方は、車両2000についての後方、前方とは異なり、z軸についての上方、下方は、車両2000についての上方、下方とは異なるが、これらを明確に区別せずに使用することもある。
【0017】
また、本明細書において、平行または中央などの、1以上の物体の姿勢または位置等を示す表現が用いられる場合があるが、これらの表現は、厳密にはその姿勢または位置等ではない場合も含む。例えば、平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である場合、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。2以上の情報または物体の関係を示す、垂直等の表現についても同じである。
【0018】
撮像装置3000は、車両2000の後方を撮像する。撮像装置3000は、車両2000の後方の部分に搭載される。撮像装置3000は、撮像した画像を表示装置1へ出力する。車両2000が図示しないECU(Electronic Control Unit)を備え、撮像装置3000はECUを介して表示装置1に接続されていてもよい。言い換えると、撮像装置3000は、ネットワークを介して表示装置1に接続されていてもよい。ネットワークを介した接続には、無線通信、有線通信、およびそれらの組合せのいずれかが使用される。撮像装置3000は、表示装置1に直接接続されていてもよい。以下、車両2000がECUを備える例について説明する。
【0019】
表示装置1は、撮像装置3000からの画像の入力を受けつけ、撮像装置3000から受け付けた画像を表示する。表示装置1は、車両2000の内部の、乗員6000が画像を視認可能である位置に取り付けられる。乗員6000は、座席5000に着席する。表示装置1は、フロントガラス4000に設置されてもよい。例えば、表示装置1は、フロントガラス4000の左右方向の中央付近、かつフロントガラス4000の上下方向の上端付近の位置に設置されてもよい。座席5000が運転席である場合、乗員6000は運転者に相当する。
【0020】
図2から図7を用いて第1実施形態における表示装置1の詳細を説明する。図2は、表示装置1の斜視図である。図3は、表示装置1の構造を示す正面図である。図4は、第1姿勢をとる場合の表示装置1を図3に示す切断線A-Aで切断した断面図である。図5は、第2姿勢をとる場合の表示装置1を図3に示す切断線A-Aで切断した断面図である。図6は、センサ16の構造の概略を示す正面図である。図7は、表示装置1が第1姿勢をとる場合の、センサ16と突出部222との位置や大きさを示す斜視図である。図4および図5については、説明を簡単にするため、表示装置1の内部に配置される各種配線などについては図示を省略している。本開示の表示装置1を実装する場合には、表示装置1の内部に各種配線などを適宜配置してよい。
【0021】
表示装置1は、ユーザの操作により、画像を表示する状態と、反射像である鏡像を表示する状態と、が切り替えられる装置である。ユーザとは、例えば乗員6000である。第1実施形態に係る表示装置1は、透過反射部11、表示パネル12、表示パネル12を制御する第1制御回路30、センサ16、および操作部29を含む。表示装置1は、第1基板13、第2基板14、およびパネル操作部18を含んでもよい。表示装置1は、表示パネル12、透過反射部11、第1基板13、第2基板14、およびパネル操作部18を支持する筐体10を含んでもよい。
【0022】
表示装置1は、例えばマウント20、アーム21、プレート22、およびベース(不図示)によって車両2000に固定される。表示装置1がマウント20、アーム21、プレート22、およびベースを含んでもよい。本実施形態においては、操作部29は、レバー17と、プレート22と、を備える。表示装置1は、第1照度センサ27および第2照度センサ28を含んでもよい。あるいは、表示システム1000が第1照度センサ27および第2照度センサ28を含んでもよい。第1照度センサ27および第2照度センサ28は、表示装置1に配置されていなくてもよい。
【0023】
ベースは、車両2000に固定され、マウント20を保持する。ベースは板形状を有し、硬質材料により形成される。硬質材料とは、例えば金属である。ベースは、左右方向よりも前後方向の方が長い形状であってよい。ベースは、上方を向いた上面と、下方を向いた下面と、を有する。ベースの上面は、車両2000に固定される。ベースの上面は、例えば接着剤によってフロントガラス4000に固定される。従来のルームミラーと同等の位置に表示装置1を固定できれば、別の方法を用いてベースを固定してもよい。ベースを車両2000に固定する際の固定強度は、車両2000の急停車時あるいは衝突時において、表示装置1が衝撃による外力を受けた場合であっても、ベースが車両2000から脱落しない程度に確保される。
【0024】
マウント20は、ベースに取り付けられることで、表示装置1を車両2000に固定する。マウント20は、例えばベースにスライドさせて組み付けることが可能な形状を有している。マウント20は、剛体によって形成される。ここで、剛体とは、ベースにスライドさせて組み付ける際に変形が生じない物体を意味する。マウント20は、例えば、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛等の合金により形成される。マウント20は、フィラー入りのガラス、あるいはフィラー入りの樹脂により形成されてもよい。このとき、フィラーはガラスまたは炭素繊維であってもよい。
【0025】
アーム21は、マウント20とプレート22とを接続する。アーム21は、マウント20の下方、およびプレート22に接続される。アーム21は、下方、かつ後方へ湾曲しながら延びる形状を有する。プレート22は、筐体10の背面に接続される。プレート22は、筐体10を支持する。アーム21およびプレート22は、金属により形成される。アーム21およびプレート22は、例えば樹脂により形成されてもよい。マウント20とアーム21、アーム21とプレート22、あるいはマウント20とアーム21とプレート22とは一体的に形成されていてもよい。このとき、アーム21は、マウント20と同じ材料によって形成されるため、マウント20と同様に剛体であってもよい。マウント20とアーム21との接続、アーム21とプレート22との接続、アーム21の構造については公知の技術が使用されればよいため、説明を省略する。
【0026】
筐体10は、透過反射部11と、表示パネル12と、第1基板13と、第2基板14と、を支持する。筐体10は、内部構造体24を有する。内部構造体24は、空隙25を有する。筐体10は例えば箱型形状を有し、透過反射部11と、表示パネル12と、第1基板13と、第2基板14と、は筐体10の内部に配置されてもよい。筐体10は、左右方向に長い箱型形状であってもよい。筐体10は、プレート22に支持される。筐体10は、表示装置1の正面側において、開口部26を有する。表示パネル12は、表示装置1の正面側において、筐体10の開口部26から視認される。筐体10の前面には、透過反射部11が配置される。透過反射部11は、表示パネル12を保護するように配置されてもよい。言い換えると、透過反射部11は、表示パネル12の表示面121の法線方向から見たときに、表示パネル12の前面を覆うように配置されてもよい。
【0027】
本実施形態において、表示装置1が第1姿勢をとる場合の筐体10の姿勢を、第1姿勢と呼ぶ場合がある。また、表示装置1が第2姿勢をとる場合の筐体10の姿勢を、第2姿勢と呼ぶ場合がある。第1姿勢とは、乗員6000が表示パネル12に表示された画像によって車両の後方を確認するときの表示装置1の姿勢である。第2姿勢とは、乗員6000が透過反射部11に映る鏡像によって車両2000の後方を確認するときの表示装置1の姿勢である
【0028】
加えて、表示装置1が第1姿勢をとる場合の筐体10の位置を第3位置と呼ぶ場合がある。さらに、表示装置1が第2姿勢をとる場合の筐体10の位置を第4位置と呼ぶ場合がある。操作部29を操作することで、乗員6000は、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置を、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替えることが可能である。第1位置とは、表示装置1が第1姿勢をとる場合の、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置である。また、第2位置とは、表示装置1が第2姿勢をとる場合の、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置である。操作部29に対するセンサ16の相対的な位置を異ならせることによって、後述する受光素子162の受光する光の量を大きく異ならせやすい。
【0029】
本実施形態においては、レバー17を操作することで、乗員6000は、後述するプレート22に対する筐体10の相対的な位置を切り替えることが可能である。さらに詳しくは、レバー17を操作することで、乗員6000は、後述する突出部222に対するセンサ16の相対的な位置を、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替えることが可能である。例えば、レバー17の位置を切り替えることで、筐体10の姿勢を第1姿勢と第2姿勢とで切り替えてもよい。
【0030】
図4および図5では、レバー17によって筐体10の姿勢を切り替える例を示しているが、筐体10の姿勢は切り替わらなくてもよい。例えば、レバー17を操作することで、プレート22の位置が切り替わり、筐体10の姿勢は切り替わらないようにレバー17が構成されていてもよい。この構成でも、突出部222に対するセンサ16の相対的な位置を切り替えることが可能である。また、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置を切り替える手段として、操作部29は、レバー17に代えて、例えばボタンを備えてもよい。
【0031】
透過反射部11は、表示装置1の正面側から入射した入射光の一部を透過し、入射光の一部を反射する。透過反射部11は、表面111を有する。透過反射部11は、入射する光を透過する透明板と、透明板より背面側に位置する偏光反射層と、を備える。透明板は、ガラスにより形成される。透明板は、樹脂により形成されてもよい。透明板は、樹脂により形成されることで、ガラスにより形成される場合よりも軽量化される。
【0032】
偏光反射層は、粘着層を介して、透明板に貼り付けられる。粘着層は、可視光の透過率が80%以上である。偏光反射層は、透明板を介して入射した光のうち、第1偏向方向に偏向された第1偏向光を透過させる。すなわち、偏光反射層は、第1偏向方向の偏光透過軸を有する。そして、偏光反射層は、第1偏向方向とは異なる第2偏向方向に偏向された第2偏向光を反射させる。すなわち、偏光反射層は、第2偏向方向の偏光反射軸を有する。また、偏光反射層は、表示パネル12が表示した画像の光のうち、第1偏向方向に偏向された第1偏向光を透過させる。
【0033】
なお、本実施形態において、第1偏向方向と第2偏向方向とは直交する。偏向方向が第1偏向方向に近づくにつれて、偏光反射層による光の透過率が高くなり、偏向方向が第1偏向方向から遠ざかるにつれて、偏光反射層による光の透過率は低くなる。同様に、偏向方向が第2偏向方向に近づくにつれて、偏光反射層による光の反射率が高くなり、偏向方向が第2偏向方向から遠ざかるにつれて、偏光反射層による光の反射率は低くなる。偏光反射層は、例えば偏光反射フィルムである。
【0034】
また、透過反射部11は、透明板と偏光反射層との間に反射率制御部を備えてもよい。反射率制御部は、透過反射部11から表示パネル12に向かう方向に沿って、偏光吸収素子と、第1電極と、制御物質と、第2電極と、がこの順に重なる。反射率制御部は、第1電極を支持する第1支持板と、第2電極を支持する第2支持板と、を含んでもよい。第1支持板は偏光吸収素子と第1電極との間に、第2支持板は第2電極と偏光反射素子との間に、それぞれ位置する。第1電極と第2電極とは、図示しない電源に接続されてもよい。第1電極と第2電極とが十分な剛性を備える場合、反射率制御部は、第1支持板および第2支持板を含まなくてもよい。
【0035】
偏光吸収素子は、第1偏向方向に偏向された第1偏向光を透過し、第1偏向方向とは偏向方向の異なる、第2偏向方向に偏向された第2偏向光を吸収する。本実施形態において、第1偏向方向と第2偏向方向とは直交する。偏向方向が第1偏向方向に近づくにつれて、偏光吸収素子による光の透過率が高くなり、偏光方向が第1偏向方向から遠ざかるにつれて、偏光吸収素子による光の透過率は低くなる。同様に、偏向方向が第2偏向方向に近づくにつれて、偏光吸収素子による光の吸収率が高くなり、偏光方向が第2偏向方向から遠ざかるにつれて、偏光吸収素子による光の吸収率は低くなる。第1偏向方向と第2偏向方向とは直交しなくてもよい。偏光吸収素子において、第1偏向方向と第2偏向方向とが直交しない場合、偏光反射層において、第1偏向方向と第2偏向方向とが直交しないものを用いてもよい。偏光吸収素子は、例えば偏光吸収フィルムである。
【0036】
第1電極は、透明電極である。第1電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide)電極である。第1電極は、第1支持板に支持されてもよい。第1支持板は、透明な材料で形成される。第1支持板は、例えばガラス板である。例えば第1支持板に蒸着によって第1電極を形成することで、第1電極が第1支持板に支持されてもよい。
【0037】
第2電極は、透明電極である。第2電極は、例えばITO電極である。第2電極は、第2支持板に支持されてもよい。第2支持板は、透明な材料で形成される。第2支持板は、例えばガラス板である。例えば第2支持板に蒸着によって第2電極を形成することで、第2電極が第2支持板に支持されてもよい。
【0038】
制御物質は、第1電極と第2電極との間に位置する。第1電極と第2電極との間の電位差に応じて制御物質の状態が変化することにより、透過反射部11の反射率が変化する。具体的には、第1電極と第2電極との間に印加する電圧を変更することにより、制御物質の状態が変化することで、透過反射部11の反射率が変化する。これにより、例えば車両2000の周囲の環境に応じて、透過反射部11の反射率を変更できる。制御物質は、例えば液晶分子である。制御物質は、例えばエレクトロクロミック材料であってもよい。制御物質がエレクトロクロミック材料である場合、反射率制御部は、偏光吸収素子と、後述する偏光反射素子と、を含まなくてもよい。
【0039】
表示パネル12は、画像を表示する。さらに詳しくは、表示パネル12は、撮像装置3000において撮像された画像を表示する。表示パネル12は透過反射部11よりも背面側に位置する。表示パネル12は、表示面121と、表示面121に対向する第5面122と、を有する。表示面121と第5面122とは平行である。また、表面111と表示面121とは平行である。表示パネル12は、オンオフを切り替え可能である。言い換えると、表示パネル12は、画像を表示するオンの状態と、画像を表示しないオフの状態とを切り替え可能である。表示パネル12は、例えば、液晶ディスプレイ、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイである。なお、表示パネル12は、撮像装置3000が撮像した画像に限らず、他の撮像装置が撮像した画像を表示してもよい。他の撮像装置とは、有線または無線により表示装置1と接続された、撮像装置3000とは異なる撮像装置である。
【0040】
第1照度センサ27は、車両2000の前方の照度を検知する。第2照度センサ28は、車両2000の後方の照度を検知する。本実施形態においては、第1照度センサ27は、筐体10の背面に配置される。また、本実施形態においては、第2照度センサ28は、筐体10の前面に配置される。第1照度センサ27および第2照度センサ28が検出した車両2000の前方および後方の明るさに応じて、第1制御回路30は、表示パネル12の表示する画像の輝度を変更してもよい。また、第1照度センサ27および第2照度センサ28が検出した車両2000の前方および後方の明るさに応じて、反射率制御部の反射率を変更してもよい。
【0041】
第1照度センサ27および第2照度センサ28は、例えばシリコンフォトセンサである。車両2000の後方から車両2000に対して照射される光の強度を検出できるように、第2照度センサ28は車両2000の後方に取り付けられていてもよい。あるいは、撮像装置3000が第2照度センサ28として機能してもよい。
【0042】
第1基板13は表示パネル12よりも背面側に位置する。第1基板13は第3面131と、第4面132と、を有する。第3面131と第4面132とは平行である。また、第5面122と第3面131とは対向し、平行である。
【0043】
第2基板14は表示パネル12よりも背面側に位置する。第2基板14は、第5面122に対し垂直な第6面141と、第6面141に対向する第7面142と、を有する。本実施形態において、第6面141は、上方を向いている。
【0044】
第2基板14の下方には、表示パネル12を操作するためのパネル操作部18が設けられてもよい。例えば、第2基板14は、被押圧部31と、第2制御回路32と、を備える。パネル操作部18は、第2基板14を支持する。被押圧部31と第2制御回路32とは電気的に接続されてもよい。第2制御回路32は、被押圧部31からの信号を受け取り、その信号を第1制御回路30に送信してもよい。パネル操作部18は、例えば凸部(不図示)を有する。ユーザがパネル操作部18を押圧すると、凸部によって被押圧部31が押圧される。被押圧部31は、押圧されると、第2制御回路32に対して信号を出力する。第2制御回路32は、被押圧部31から出力された信号を第1制御回路30に送信する。第1制御回路30は、第2制御回路32から送信された信号を検知すると、表示パネル12の表示内容を変更する。これにより、ユーザは、パネル操作部18を操作することで、例えば表示パネル12のメニュー画面を操作できる。パネル操作部18は、ボタン形状を有する。パネル操作部18を操作することで表示パネル12を操作できれば、パネル操作部18はボタン形状に限られない。本実施形態において、パネル操作部18は、4つのボタンである。ボタンの数は、4つに限られない。例えば、ボタンの数は、4つ未満でもよい。また、ボタンの数は、5つ以上でもよい。また、第2基板14は、LED19を備えてもよい。例えば、第1制御回路30がLED19を制御する。LED19はパネル操作部18を照らす。これにより、ユーザは車内が暗い場合でもパネル操作部18を操作しやすくなる。
【0045】
第1基板13と、第2基板14と、はFFC(Flexible Flat Cable)15によって接続される。FFC15は、第1基板13および第2基板14上のどこに設けられてもよい。第1基板13と、第2基板14と、は例えばBtoBコネクタによって接続されてもよい。
【0046】
センサ16は、発光素子161と、受光素子162と、基材163と、を備える。センサ16は、第6面141上に位置する。LED19と第2制御回路32とを備える第2基板14上にセンサ16を設けることで、表示装置1は、センサ16を設けるための追加の基板を備える必要がない。そのため、表示装置1を小型化できる。基材163は、発光素子161と受光素子162とを支持する。基材163は第1面1631を有する。発光素子161と受光素子162とは第1面1631上に位置する。すなわち、発光素子161と受光素子162とは同一面上に位置する。発光素子161は、上方に向かって光を発する。発光素子161の発する光を遮る位置、すなわち発光素子161の上方に検出対象物が存在する場合、発光素子161の発する光は検出対象物によって反射される。受光素子162は、発光素子161が発した光の反射光、すなわち検出対象物によって反射された光を受光する。本実施形態において、検出対象物は後述する突出部222である。センサ16は、受光素子162が受光した光の変化に応じて出力する信号を変化させる。本実施形態において、受光素子162はフォトトランジスタである。受光素子162は、受光した光量に応じた大きさの電流を発生させる。例えば、受光素子162は、受光した光量が大きいほど、大きな電流を発生させる。図6に示される例では、第1面1631は基材163の最表面であるが、第1面1631は基材163の最表面よりも内側に設けられていてもよい。例えば、基材163は、最表面から下方に窪んだ、第1凹部と第2凹部とを有してもよい。第1凹部と第2凹部とは、基材163の最表面からの距離が等しい平坦な底面をそれぞれ有してもよい。この例においては、第1凹部の底面と第2凹部の底面とを含む、基材163の断面が第1面1631である。例えば、第1凹部の底面に発光素子161が位置し、第2凹部の底面に受光素子162が位置してもよい。
【0047】
センサ16のように、発光素子と、受光素子と、基材と、を備え、発光素子と受光素子とが同一面上に位置する構造を有するセンサをリフレクタセンサと呼ぶことがある。リフレクタセンサ以外の光センサの一例として、フォトインタラプタがある。フォトインタラプタは、谷の形状を有する基材と、基材の有する面上に位置する発光素子と、基材の有する面上に位置する受光素子と、を備える。発光素子と受光素子とは、基材の谷を介して互いに向かい合うように位置する。
【0048】
発光素子と受光素子との間の空間に検出対象物が存在する場合には、発光素子からの光を検出対象物が遮るため、受光素子は光を受光しない。一方、発光素子と受光素子との間の空間に検出対象物が存在しない場合には、発光素子の発する光は遮られることなく、受光素子へ入射する。これにより、フォトインタラプタは受光素子が光を受光するか否かで検出対象物の有無を検出することが可能である。
【0049】
しかし、フォトインタラプタは、基材が、発光素子と受光素子との間に、検出対象物が進入できるだけの深さおよび幅の谷を有する必要があるために、谷を設ける必要のないリフレクタセンサと比較してサイズが大きくなりやすい。
【0050】
したがって、リフレクタセンサを採用することで、例えばフォトインタラプタを採用する場合と比べて、筐体10を小型化することが可能である。
【0051】
発光素子161と受光素子162とは、第1面1631の長手方向に沿って並ぶ。言い換えると、発光素子161と受光素子162とは、左右方向に並ぶ。発光素子161と受光素子162とは、第1面1631の短手方向に沿って並んでもよい。言い換えると、発光素子161と受光素子162とは、前後方向に並んでもよい。センサ16がより背面側に設けられるほど、後述する背面側から正面側に向かって延びる突出部222を短くできる。
【0052】
また、図4に示されるように、筐体10が第1姿勢をとる場合に、第1面1631の法線方向から見たとき、発光素子161と第2面2221とが少なくとも一部で重なれば、センサ16は第6面141上のどこに設けられてもよい。
【0053】
第1基板13は、表示パネル12を制御する第1制御回路30を備える。第1制御回路30は、受光素子162が出力する電流に対応する大きさの電圧を一定間隔でモニタし、電圧の大きさが閾値以上であることを検知した場合には、表示パネル12を、画像を表示しない状態にする。表示パネル12が画像を表示しない状態とは、例えば表示パネル12がオフの状態である。また、第1制御回路30は、電圧の大きさが閾値以下であることを検知した場合には、表示パネル12を、画像を表示する状態にする。表示パネル12が画像を表示する状態とは、例えば表示パネル12がオンの状態である。第1制御回路30は、電圧以外の信号に基づいて、表示パネル12を制御してもよい。また、第1制御回路30は、パネル操作部18における操作に応じて、例えば表示パネル12の表示内容を変更する。
【0054】
プレート22は、筐体10を支持する。プレート22は第1基板13よりも背面側に位置する。プレート22は、突起部221と、突出部222と、を有する。突起部221は凹部2211を有する。突起部221は、空隙25を通り、筐体10の正面側から背面側に向かう方向に沿って延びる。凹部2211は、端部にネジ23を保持する。ネジ23は係止部231を備える。ネジ23と係止部231とは別部品である。また、ネジ23と係止部231とは一体に形成されてもよい。係止部231は、空隙25に対し、背面側に位置する。
【0055】
突出部222は表示パネル12から透過反射部11へ向かう方向に沿って延びる。突出部222は、第1面1631に対向する第2面2221を有する。第2面2221は、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置が第1位置であるとき、第1面1631に対向する面である。図4に示されるように、筐体10が第1姿勢をとる場合において、第1面1631と第2面2221とは対向し、平行である。表示装置1が第1姿勢をとる場合に、第2面2221は、発光素子161が発した光を反射する。筐体10の姿勢が第1姿勢の場合と、第2姿勢の場合と、では発光素子161が発した光を第2面2221が反射する光量が異なる。
【0056】
突出部222は、プレート22の下端かつ左側に設けられる。突出部222は、プレート22の左右方向のどこに設けられてもよい。例えば、突出部222は、プレート22の下端かつ右側に設けられてもよい。また、発光素子161の発する光を第2面2221が反射できれば、突出部222はプレート22の下端に設けられなくてもよい。
【0057】
プレート22と、突出部222と、は金属で一体に形成される。また、プレート22と、突出部222と、は互いに異なる素材で形成されてもよい。突出部222は、反射材で形成されてもよい。反射材の種類や製造方法を適切に選択することによって、所望の値の反射率を有する第2面2221を得ることが可能である。反射材とは、例えば樹脂である。
【0058】
金属で形成されたプレート22と、樹脂で形成された突出部222と、を接着してもよい。この場合、突出部222を形成する樹脂は、例えば、ABS(Acrylonitrie Butaidene Styrene)樹脂や、PP(Polypropylene)樹脂や、PMMA(Polymethyl Methacrylate)樹脂である。
【0059】
プレート22と突出部222とを金属で一体に形成した場合には、プレート22の製造時に、表示装置間で第2面2221における光の反射率が異なる可能性がある。したがって、第2面2221における光の反射率が所望の値を有さない表示装置が製造される場合がある。一方で、突出部222をプレート22とは別個に形成することで、第2面2221の反射率を所望の値に設定しやすくなる。
【0060】
また、第1面1631に対向する突出部222の面に、樹脂を素材とする反射シートを貼り付け、反射シートの反射面を第2面2221としてもよい。この場合、反射シートに用いられる樹脂は、例えばPEs(Polyester)樹脂や、PET(Polyethylene Terephthalate)樹脂である。第1面1631と対向する面に反射シートを貼り付けることで、第2面2221における光の反射率を所望の値に設定しやすくなる。反射シートに素材として用いられる樹脂の種類や製造方法を適切に選択することによって、反射率を所望の値に設定することが可能である。第2面2221の反射率が所望の値に設定されることで、第1制御回路30は、表示パネル12のオンオフをより正確に判定することが可能である。
【0061】
本実施形態においては、操作部29がレバー17とプレート22とを備えるため、第2面2221を有する突出部222をプレート22に設けることができる。これにより、設計の自由度が向上するため、例えばセンサ16により近い位置に第2面2221を設けることができる。したがって、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置を異ならせることによって、受光素子162の受光する光の量を大きく異ならせやすい。
【0062】
また、本実施形態においては、レバー17によって筐体10の姿勢を切り替えるが、筐体10の姿勢の切り替えを行わない場合には、表示装置1はプレート22を含まなくてもよい。例えば、レバー17が発光素子161の発する光を反射してよい。例えば、レバー17が、表示パネル12から透過反射部11へ向かう方向に沿って延びる突出部を有してもよい。このとき、表示装置1において、レバー17を操作することで、レバー17の有する突出部とセンサ16との相対的な位置を切り替えてよい。これにより、簡易な構成で表示装置1のオンオフの切り替えができる。よって、表示装置1の軽量化が可能である。また、プレート22と突出部222とを互いに異なる素材で形成するのと同様に、レバー17と突出部とを互いに異なる素材で形成してもよい。突出部は反射材で形成されてもよい。また、第1面1631に対向する突出部の面に、樹脂を素材とする反射シートを貼り付けてもよい。
【0063】
本実施形態において、第2基板14は第1基板13の下方に位置するが、第2基板をより上方に設ければ、センサ16を第7面142上に設けることも可能である。例えば、突出部222は第2基板14の下方に位置する。
【0064】
表示装置1を用いるとき、表示パネル12に車両2000の後方を撮像した画像が表示され、その画像を見ることで車両2000の後方を確認する状態と、透過反射部11に車両2000の後方が反射され、鏡像を見ることで車両2000の後方を確認する状態と、を乗員6000は切り替えることができる。
【0065】
乗員6000が表示パネル12に表示された画像によって車両2000の後方を確認する場合、表示パネル12に表示される画像は、透過反射部11を通して乗員6000に視認される。また、乗員6000が透過反射部11によって車両2000の後方を確認する場合には、表示パネル12は画像を表示しないか、全面に黒い画像を表示するか、のどちらかの状態をとる。表示パネル12が画像を表示していない場合、あるいは全面に黒い画像を表示している場合には、表示パネル12は透過反射部11を通して乗員6000に視認されにくい。
【0066】
図4図5図8、および図9を用いて、筐体10の姿勢の切り替え、および各姿勢について詳細に説明する。図8は、第1姿勢をとる場合の表示装置1を図3に示す切断線B-Bで切断した断面図である。図9は、第2姿勢をとる場合の表示装置1を図3に示す切断線B-Bで切断した断面図である。
【0067】
上述したように、第1姿勢は、乗員6000が表示パネル12に表示された画像によって車両の後方を確認するときの表示装置1の姿勢であり、第2姿勢は、乗員6000が透過反射部11に映る鏡像によって車両2000の後方を確認するときの表示装置1の姿勢である。図4図5図7、および図8に示すように、レバー17の位置が切り替えられることで表示装置1の姿勢が変化し、突出部222に対するセンサ16の相対的な位置が切り替わる。具体的には、レバー17が表示装置1の前方、すなわち乗員6000へ近づくように操作されると、表示装置1は第1姿勢へ切り替わる。一方で、レバー17が表示装置1の後方、すなわち乗員6000から遠ざかるように操作されると、表示装置1は第2姿勢へと切り替わる。
【0068】
第2姿勢から第1姿勢へと切り替わる際に、内部構造体24と係止部231とが接する位置まで筐体10が動く。また、第1姿勢から第2姿勢へと切り替わる際に、筐体10とプレート22の下端とが接する位置まで筐体10が動く。第2姿勢において、筐体10と接するプレート22の位置は、プレート22の下端でなくてもよい。図5のように、プレート22上の複数の領域が筐体10と接してよい。また、プレート22上の任意の1箇所のみが筐体10と接してもよい。
【0069】
第1姿勢と第2姿勢とを比較すると、第1姿勢よりも第2姿勢において、表面111の法線方向が上方を向いている。筐体10が第2姿勢をとるとき、乗員6000から見ると透過反射部11には車室の天井が映っている状態となる。そのため、透過反射部11により反射された反射光が乗員6000へ向かいにくくなる。乗員6000が表示パネル12に表示された画像によって車両の後方を確認する場合には、筐体10を第2姿勢とすることで、車両2000の後方から照射される明るい外乱光が乗員6000の目に入射することを避けることができる。車両2000の後方から照射される外乱光とは、例えば後続車両のヘッドライトの光である。これにより、表示パネル12に表示された画像の視認性を向上できる。なお、第1制御回路30は、筐体10が第1姿勢をとるときのみ、表示面121に画像表示を行ってもよい。それにより、乗員6000は、表示装置1が第1姿勢をとる場合には表示画像を、表示装置1が第2姿勢をとる場合には鏡像を、視認しやすくなる。
【0070】
図8および図9に示すように、レバー17を操作して筐体10の姿勢を切り替える際、ベースと、アーム21と、プレート22と、の位置は変化せず、筐体10および筐体10に支持される部材の姿勢が変化する。これによりセンサ16と、突出部222と、の位置関係が変化する。
【0071】
具体的には、筐体10が第1姿勢をとる場合に、第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221とは重なっている。これにより、筐体10が第1姿勢をとる場合に、発光素子161が発した光は、第2面2221で反射される。一方、筐体10が第2姿勢をとる場合に、第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221とは重なっていない。これにより、筐体10が第2姿勢をとる場合に、発光素子161が発した光は、第2面2221で反射されない。つまり、操作部29とセンサ16との重なる面積を変化させることで、受光素子162によって受光される光の量を変化させることができる。これにより、第2面2221に反射された発光素子161が発した光の反射光を、受光素子162が受光する光量は、筐体10が第1姿勢をとる場合に比べて、筐体10が第2姿勢をとる場合の方が少ない。したがって、受光素子162が発生させる電流は、筐体10が第1姿勢をとる場合に比べて、筐体10が第2姿勢をとる場合の方が小さい。
【0072】
筐体10が第1姿勢をとる場合と、第2姿勢をとる場合と、で受光素子162が受光する光量が変化すれば、筐体10が第2姿勢をとる場合に第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221とは一部で重なっていてもよい。この場合、第1面1631の法線方向から見たときの第1面1631と第2面2221とが重なる面積は、筐体10が第1姿勢をとる場合よりも第2姿勢をとる場合の方が小さい。
【0073】
これにより、乗員6000が筐体10の姿勢を切り替えるためにレバー17を操作すると、センサ16は筐体10の姿勢が切り替わったことを検出する。第1制御回路30は、前述の通り、センサの検出結果に基づいて、表示パネル12のオンオフを切り替える。したがって、乗員6000は、レバー17を操作するだけで、筐体10の姿勢と表示パネルのオンオフとの両方を切り替えることが可能である。本実施形態において、第1制御回路30は、筐体10が第1姿勢をとる場合に、表示パネル12を、画像を表示しない状態にする。そのため、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置が第1位置である場合には表示パネル12は透過反射部11を通して乗員6000に視認されにくい。操作部29に対するセンサ16の相対的な位置が第1位置である場合とは、言い換えると、筐体10が第1姿勢をとる場合である。また、第1制御回路30は、筐体10が第2姿勢をとる場合に、表示パネルを、画像を表示する状態にする。なお、第1制御回路30は、筐体10が第1姿勢をとる場合に、表示パネルを、画像を表示する状態にし、筐体10が第2姿勢をとる場合に、表示パネルを、画像を表示しない状態にしてもよい。このとき、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置が第2位置である場合には表示パネル12は透過反射部11を通して乗員6000に視認されにくい。操作部29に対するセンサ16の相対的な位置が第2位置である場合とは、言い換えると、筐体10が第2姿勢をとる場合である。
【0074】
以上説明したように、本実施形態の表示装置1は、透過反射部11と、表示パネル12と、第1制御回路30と、センサ16と、操作部29と、を備える。透過反射部11は、入射光の一部を透過し、入射光の一部を反射する。表示パネル12は、画像を表示する。第1制御回路30は、表示パネル12を制御する。センサ16は、発光素子161と、発光素子161が発光した光の反射光を受光する受光素子162と、第1面1631を有する基材163と、を備える。発光素子161と、受光素子162と、は第1面1631上に位置する。操作部29は、操作部29に対するセンサ16の相対的な位置を、第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替え、受光素子によって受光される光の量を変化させる。第1制御回路30は、受光素子162によって受光される光の量に基づいて、表示パネル12のオンオフを切り替える。
【0075】
このように、本実施形態の表示装置1では、センサは、発光素子と、受光素子と、基材と、を備え、発光素子と受光素子とが同一面上に位置する構造を有する。つまり、本実施形態の表示装置1は、従来技術に比べて小型なセンサを用いることができる。従って、本実施形態の表示装置1は小型化を図ることができる。
【0076】
本実施形態において、表示装置1はセンサ16を1つ含むが、センサの数は2つ以上であってもよい。センサを2つ以上設けることで、第1制御回路30は3つ以上の筐体10の姿勢を検知可能である。例えば、第6面141上であってセンサ16より正面側に、センサ16と並べて発光素子161aと受光素子162aとを備えるセンサ16aを設けた場合、第1制御回路30は、センサ16およびセンサ16aの流す電流に対応する大きさの電圧によって、3つの筐体の姿勢を検知可能である。3つの姿勢とは、例えば受光素子162および受光素子162aがそれぞれ発光素子161および発光素子161aの発する光の反射光を受光する姿勢、受光素子162のみが発光素子161の発する光の反射光を受光する姿勢、受光素子162および受光素子162aのどちらも反射光を受光しない姿勢、である。センサの数を増やすことで、より多くの姿勢を検知することが可能である。
【0077】
(第2実施形態)
以下、図面を参照しながら、本開示に係る表示装置の第2実施形態について説明する。
【0078】
本実施形態における表示システム1000は、センサ16の位置と、第2面2221の位置と、が第1実施形態と異なる。その他の構成については、第1実施形態の表示システム1000と同様であるため、第1実施形態の表示システム1000と同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
図10は、第1姿勢をとる場合の表示装置1aを図3に示す切断線A-Aで切断した断面図である。図11は、第2姿勢をとる場合の表示装置1aを図3に示す切断線A-Aで切断した断面図である。
【0080】
第2実施形態に係る表示装置1aでは、センサ16は第4面132上の下方に位置する。突出部222は、第1面1631に対向する第2面2221aを有する。図10に示されるように、表示装置1aが第1姿勢をとる場合において、第1面1631の法線方向から見たとき、発光素子161と第2面2221aとが重なっていれば、センサ16は第4面132上のどこに位置してもよい。
【0081】
図10および図11に示すように、レバー17の位置が切り替えられることで筐体10の姿勢が変化し、突出部222に対するセンサ16の相対的な位置が切り替わる。具体的には、レバー17が表示装置1aの前方、すなわち乗員6000へ近づくように操作されると、筐体10は第1姿勢へ切り替わる。一方で、レバー17が表示装置1の後方、すなわち乗員6000から遠ざかるように操作されると、筐体10は第2姿勢へと切り替わる。
【0082】
筐体10が第1姿勢をとる場合に、第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221aとは重なっている。これにより、筐体10が第1姿勢をとる場合に、発光素子161が発した光は、突出部222の第2面2221aで反射される。一方、筐体10が第2姿勢をとる場合に、第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221aとは重なっていない。これにより、筐体10が第2姿勢をとる場合に、発光素子161が発した光は、第2面2221aで反射されない。よって、第2面2221aに反射された発光素子161が発した光の反射光を、受光素子162が受光する光量は、筐体10が第1姿勢をとる場合に比べて、筐体10が第2姿勢をとる場合の方が少ない。したがって、受光素子162が発生させる電流は、筐体10が第1姿勢をとる場合に比べて、筐体10が第2姿勢をとる場合の方が小さい。
【0083】
筐体10が第1姿勢をとる場合と、第2姿勢をとる場合と、で受光素子162が受光する光量が変化すれば、筐体10が第2姿勢をとる場合に第1面1631の法線方向から見たとき、第1面1631と第2面2221aとは一部で重なっていてもよい。この場合、第1面1631の法線方向から見たときの第1面1631と第2面2221aとが重なる面積は、筐体10が第1姿勢をとる場合よりも第2姿勢をとる場合の方が小さい。
【0084】
また、表示装置1aは、レバー17を操作することで、第1面1631と第2面2221aとの距離が変わることによって、表示パネル12のオンオフを切り替える構成を有していてもよい。具体的には、第1面1631に対して、第2面2221aが遠ざかる向きにプレート22が動くと、発光素子161が発した光が第2面2221aに届きづらくなるため、受光素子162が受光する光量が少なくなる。一方、第1面1631に対して、第2面2221aが近づく向きにプレート22が動くと、発光素子161が発した光が第2面2221aに届きやすくなるため、受光素子162が受光する光量が多くなる。つまり、操作部29とセンサ16との距離を変化させることで、受光素子162によって受光される光の量を変化させることができる。これにより、第1制御回路30は、受光素子162が受光する光量によって表示パネル12のオンオフを切り替えることが可能である。また、第2面2221aに対して、第1面1631が近づく、または遠ざかる向きに筐体10が動いてもよい。あるいは、第2面2221aに対して、第1面1631が近づく、または遠ざかる向きに第1基板13が動いてもよい。
【0085】
第1面1631と第2面2221aとの距離が変わることで表示パネル12のオンオフを切り替える構成は、第1実施形態にも適用可能である。図4において、レバー17を操作することでプレート22が上下方向に動く構成を有すれば、第1面1631と第2面2221との距離が変わる。このとき、第1制御回路30は、受光素子162が受光する光量によって表示パネル12のオンオフを切り替えることが可能である。
【0086】
また、第2実施形態の表示装置1aではセンサ16を第1基板13の第4面132上に設けるために、第1実施形態の表示装置1の第2基板14を設ける必要がない。そのため、第2実施形態の表示装置1aでは、第1実施形態の表示装置1の部品点数の削減および軽量化が実現できる。
【0087】
以上、本開示の各実施形態を説明したが、上述の各実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら新規な実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。さらに、異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0088】
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【0089】
(付記)
本開示の一態様は、次の通りである。
[項目1]
入射光の一部を透過し、前記入射光の一部を反射する透過反射部と、
画像を表示する表示パネルと、
第1面を有する基材と、前記第1面上に位置する発光素子と、前記第1面上に位置し、前記発光素子が発光した光の反射光を受光する受光素子と、を備えるセンサと、
操作部と、
前記受光素子によって受光される光の量に基づいて、前記表示パネルのオンオフを切り替える制御を行う第1制御回路と、
を備え、
前記操作部は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置を、第1位置と、前記第1位置とは異なる第2位置と、の間で切り替え、前記受光素子によって受光される光の量を変化させる、
表示装置。
この態様によれば、従来技術と比べて、表示装置の小型化が可能である。
[項目2]
前記操作部は、第2面を含む複数の面を有し、
前記第2面は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるとき、前記第1面に対向する面であり、
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であり、前記第1面の法線方向から見たとき、前記第1面と前記第2面とが重なる面積は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であり、前記第1面の法線方向から見たとき、前記第1面と前記第2面とが重なる面積よりも大きい、
項目1に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部とセンサとの重なる面積を変化させることで、受光素子によって受光される光の量を変化させることができる。
[項目3]
前記操作部は、第2面を含む複数の面を有し、
前記第2面は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置にあるとき、前記第1面に対向する面であり、
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるときの、前記第1面と前記第2面との間の最短距離は、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であるときの、前記第1面と前記第2面との間の最短距離よりも短い、
項目1に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部とセンサとの距離を変化させることで、受光素子によって受光される光の量を変化させることができる。
[項目4]
前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、互いに対向する第3面と第4面と、を有する第1基板
をさらに備え、
前記表示パネルは、前記画像を表示する表示面と、前記表示面に対向する第5面と、を有し、
前記第3面と、前記第5面と、は対向し、
前記センサは前記第4面上に位置する、
項目1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
この態様によれば、表示装置の部品点数を少なくできる。よって、表示装置の軽量化が可能である。
[項目5]
前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、第3面を有する第1基板と、
前記表示パネルに交差する方向に延伸する第6面を有する第2基板と、
をさらに備え、
前記表示パネルは、前記画像を表示する表示面と、前記表示面に対向する第5面と、を有し、
前記第3面と、前記第5面と、は対向し、
前記センサは前記第6面上に位置する、
項目1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部に対するセンサの相対的な位置を異ならせることによって、受光素子の受光する光の量を大きく異ならせやすい。
[項目6]
前記透過反射部と、前記表示パネルと、前記第1基板と、を支持する筐体をさらに備え、
前記操作部は、前記筐体の位置を第3位置と、前記第3位置とは異なる第4位置と、の間で切り替え、
前記筐体が前記第3位置にあるとき、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置は前記第1位置であり、前記筐体が前記第4位置にあるとき、前記操作部に対する前記センサの相対的な位置は前記第2位置である、
項目4または5に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部を操作するだけで、筐体の姿勢と表示パネルのオンオフとの両方を切り替えることが可能である。
[項目7]
前記操作部は、前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置し、
前記操作部は、
前記筐体を支持するプレートと、
前記プレートに対する前記筐体の相対的な位置を切り替え可能なレバーと、を備え、
前記プレートは、前記表示パネルから前記透過反射部の方向に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2面を有する、
項目6に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部がプレートとレバーを備え、第2面を有する突出部をプレート側に設けることができる。これにより、設計の自由度が向上するため、例えばセンサにより近い位置に第2面を設けることができる。したがって、操作部に対するセンサの相対的な位置を異ならせることによって、受光素子の受光する光の量を大きく異ならせやすい。
[項目8]
前記操作部は、前記表示パネルに対して前記透過反射部とは反対側に位置するレバーである、
項目6に記載の表示装置。
この態様によれば、簡易な構成で表示装置のオンオフの切り替えができる。よって、表示装置の軽量化が可能である。
[項目9]
前記操作部は、前記表示パネルから前記透過反射部の方向に突出する突出部を有し、
前記突出部は、前記第2面を有する、
項目8に記載の表示装置。
この態様によれば、簡易な構成で表示装置のオンオフの切り替えができる。よって、表示装置の軽量化が可能である。
[項目10]
前記プレートと、前記突出部と、は互いに異なる素材で形成された、
項目7に記載の表示装置。
この態様によれば、第2面の反射率を所望の値に設定しやすくなる。
[項目11]
前記操作部と、前記突出部と、は互いに異なる素材で形成された、
項目9に記載の表示装置。
この態様によれば、第2面の反射率を所望の値に設定しやすくなる。
[項目12]
前記突出部は反射材で形成された、
項目10または11に記載の表示装置。
この態様によれば、反射材の種類や製造方法を適切に選択することによって、所望の値の反射率を有する第2面を得ることが可能である。
[項目13]
前記第2面に反射シートが取り付けられた、
項目7または9に記載の表示装置。
この態様によれば、反射シートの種類や製造方法を適切に選択することによって、所望の値の反射率を有する第2面を得ることが可能である。
[項目14]
前記筐体は、前記表示パネルを操作するためのパネル操作部を支持し、
前記パネル操作部は、前記表示パネルに交差する方向に延伸する第6面を有する前記第2基板を支持し、
前記第2基板は、前記パネル操作部を照らすLEDを備える
項目7または9に記載の表示装置。
この態様によれば、LEDを備える第2基板上にセンサを設けることが可能である。よって、表示装置は、センサを設けるための追加の基板を備える必要がないため、表示装置を小型化できる。
[項目15]
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第1位置であるとき、前記第1制御回路は前記表示パネルに前記画像を表示させる、
項目1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部に対するセンサの相対的な位置が第2位置であるときには表示パネルに画像が表示されない。そのため、操作部に対するセンサの相対的な位置が第2位置であるとき、表示パネルは透過反射部を通して乗員に視認されにくい。
[項目16]
前記操作部に対する前記センサの相対的な位置が前記第2位置であるとき、前記第1制御回路は前記表示パネルに前記画像を表示させる、
項目1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
この態様によれば、操作部に対するセンサの相対的な位置が第1位置であるときには表示パネルに画像が表示されない。そのため、操作部に対するセンサの相対的な位置が第1位置であるとき、表示パネルは透過反射部を通して乗員に視認されにくい。
[項目17]
前記透過反射部は、
前記入射光を透過する透明板と、
前記透明板に対して、前記表示パネル側に位置し、第1方向に偏光または偏波された光を透過させ、前記第1方向とは異なる方向の光を反射する、偏光反射層と、を備える、
項目1から3のいずれか1項に記載の表示装置。
この態様によれば、ユーザは、透過反射部を通して表示パネルに表示された画像を視認する状態と、透過反射部によって反射された光による鏡像を視認する状態と、切り替えることができる。
[項目18]
前記透過反射部は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極の間に位置する制御物質と、をさらに備え、
前記第1電極と前記第2電極の電位差に応じて前記制御物質の状態が変化することにより、前記透過反射部の反射率が変化する、
項目17に記載の表示装置。
この態様によれば、例えば車両の周囲の環境に応じて、透過反射部の反射率を制御できる。
【符号の説明】
【0090】
1、1a 表示装置
10 筐体
11 透過反射部
12 表示パネル
122 第5面
13 第1基板
131 第3面
132 第4面
14 第2基板
141 第6面
142 第7面
16 センサ
161 発光素子
162 受光素子
163 基材
1631 第1面
17 レバー
18 パネル操作部
19 LED
22 プレート
222 突出部
2221、2221a 第2面
29 操作部
30 第1制御回路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11