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特開2024-114462手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114462
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法
(51)【国際特許分類】
   C08J 11/10 20060101AFI20240816BHJP
   G16Y 10/25 20200101ALI20240816BHJP
   G16Y 40/35 20200101ALI20240816BHJP
【FI】
C08J11/10 ZAB
G16Y10/25
G16Y40/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020253
(22)【出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】308022922
【氏名又は名称】株式会社ワークソリューション
(74)【代理人】
【識別番号】110002697
【氏名又は名称】めぶき弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100104709
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 誠剛
(72)【発明者】
【氏名】荻原 真二
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 清美
【テーマコード(参考)】
4F401
【Fターム(参考)】
4F401AA03
4F401AC20
4F401BA02
4F401BB02
4F401BB03
4F401CA70
4F401DB01
4F401DB02
(57)【要約】
【課題】不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能な手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法を提供する。
【解決手段】手袋を手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供する手袋提供ステップと、不要となった手袋を手袋ユーザーC2から手袋回収者C3が回収する手袋回収ステップと、手袋から再生油を製造する再生油製造ステップとを含む手袋のリサイクル方法を実施するための手袋のリサイクルシステム1。手袋のリサイクルシステム1は、手袋の提供量に関する情報を記憶する第1情報記憶装置10と、手袋の回収量に関する情報を記憶する第2情報記憶装置20と、手袋の提供量と手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定装置30とを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムを主成分とする手袋を手袋提供者から手袋ユーザーに提供する手袋提供ステップと、
提供された前記手袋から不要となった前記手袋を前記手袋ユーザーから手袋回収者が回収する手袋回収ステップと、
回収された前記手袋から再生油を製造する再生油製造ステップとを含む手袋のリサイクル方法を実施するための手袋のリサイクルシステムであって、
前記手袋のリサイクルシステムは、
前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋の提供量に関する情報を記憶する第1情報記憶装置と、
前記手袋ユーザーから前記手袋回収者が回収した前記手袋の回収量に関する情報を記憶する第2情報記憶装置と、
前記第1情報記憶装置が記憶した前記手袋の前記提供量と前記第2情報記憶装置が記憶した前記手袋の前記回収量とに基づいて、回収された前記手袋の中に前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定装置とを含むことを特徴とする手袋のリサイクルシステム。
【請求項2】
前記手袋のリサイクル方法は、前記再生油製造ステップの後に、製造された前記再生油を販売する再生油販売ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項3】
前記判定装置は、前記判定を、前記手袋ユーザーに関する前記回収量の累計である総回収量と前記手袋ユーザーに関する前記提供量の累計である総提供量とに基づいて行うことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項4】
前記判定装置は、前記判定を、所定条件下においてカウントした前記回収量と、所定条件下においてカウントした前記提供量とに基づいて行うことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項5】
回収された前記手袋の中に前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋以外の前記手袋が混入していると前記判定装置が判定した場合に、前記手袋ユーザーに前記判定の結果を通知する通知装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項6】
前記提供量と前記回収量とをインターネットを介して閲覧可能とするサーバーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項7】
前記手袋ユーザーが前記手袋を不要と判断した後に前記手袋を殺菌したかどうかに関する殺菌情報を送信する殺菌情報送信装置と、
前記殺菌情報送信装置から送信された前記殺菌情報を受信する殺菌情報受信装置と、
前記殺菌情報受信装置が受信した前記殺菌情報を記憶する殺菌情報記憶装置とをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項8】
前記手袋は、専用のデザインが施された手袋又は出所を判別可能なチップが装着された手袋であることを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項9】
前記手袋は、ラテックス又はニトリルゴムからなる手袋であることを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項10】
前記手袋を内部に保管する機能及び内部の内部に保管されている前記手袋を殺菌する機能を有する手袋殺菌保管装置をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項11】
前記手袋殺菌保管装置に保管されていた前記手袋が「裏面側が露出した状態の裏面露出手袋」のみであったか否かに関する情報を記憶する第3情報記憶装置をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の手袋のリサイクルシステム。
【請求項12】
ゴムを主成分とする手袋を手袋提供者から手袋ユーザーに提供する手袋提供ステップと、
提供された前記手袋から不要となった前記手袋を前記手袋ユーザーから手袋回収者が回収する手袋回収ステップと、
回収された前記手袋から再生油を製造する再生油製造ステップとを含む手袋のリサイクル方法であって、
前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋の提供量と前記手袋ユーザーから前記手袋回収者が回収した前記手袋の回収量とに基づいて、回収された前記手袋の中に前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定ステップをさらに含むことを特徴とする手袋のリサイクル方法。
【請求項13】
前記再生油製造ステップの後に、製造された前記再生油を販売する再生油販売ステップをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の手袋のリサイクル方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、作業者の手の保護や製品への異物の混入防止等を目的として、ゴムを主成分とする手袋(特にラテックスやニトリルゴムからなる手袋)が様々な産業分野(例えば、食品分野、医薬品分野、飲食店分野、研究分野、医療分野)で多量に用いられている。このような手袋は基本的に使い捨てであり、使用後には廃棄物として処理されている。
【0003】
近年、廃棄物の処理は社会にとって重大な課題となっており、様々な分野において廃棄物として処理されてきた物の再資源化についての研究が進んでいる。ゴム製品に関しては、例えば、ラバーマットのようなものを再資源化する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-124352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、手袋の分野においては、不要となった手袋(特に、使用済みの手袋)を再資源化するための仕組みが存在しなかった。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能な手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の手袋のリサイクルシステムは、ゴムを主成分とする手袋を手袋提供者から手袋ユーザーに提供する手袋提供ステップと、提供された前記手袋から不要となった前記手袋を前記手袋ユーザーから手袋回収者が回収する手袋回収ステップと、回収された前記手袋から再生油を製造する再生油製造ステップとを含む手袋のリサイクル方法を実施するための手袋のリサイクルシステムであって、前記手袋のリサイクルシステムは、前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋の提供量に関する情報を記憶する第1情報記憶装置と、前記手袋ユーザーから前記手袋回収者が回収した前記手袋の回収量に関する情報を記憶する第2情報記憶装置と、前記第1情報記憶装置が記憶した前記手袋の前記提供量と前記第2情報記憶装置が記憶した前記手袋の前記回収量とに基づいて、回収された前記手袋の中に前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定装置とを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の手袋のリサイクル方法は、ゴムを主成分とする手袋を手袋提供者から手袋ユーザーに提供する手袋提供ステップと、提供された前記手袋から不要となった前記手袋を前記手袋ユーザーから手袋回収者が回収する手袋回収ステップと、回収された前記手袋から再生油を製造する再生油製造ステップとを含む手袋のリサイクル方法であって、前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋の提供量と前記手袋ユーザーから前記手袋回収者が回収した前記手袋の回収量とに基づいて、回収された前記手袋の中に前記手袋提供者から前記手袋ユーザーに提供した前記手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定ステップをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の手袋のリサイクルシステムは、手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋の提供量に関する情報を記憶する第1情報記憶装置と、手袋ユーザーから手袋回収者が回収した手袋の回収量に関する情報を記憶する第2情報記憶装置と、第1情報記憶装置が記憶した手袋の提供量と第2情報記憶装置が記憶した手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定装置とを含む。
【0010】
このため、本発明の手袋のリサイクルシステムによれば、判定装置による判定の結果を手袋ユーザーにフィードバックすることなどを通じて、手袋提供・手袋回収のサイクルを適正化でき、回収された手袋の中に「手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋」が混入することが抑制される。その結果、規定量以上の望ましくない成分(例えば、硫黄成分や塩素成分)を含まないようにして製造される再生油の品質を維持し、再生油を製造するときに発生する副生成物(例えば、硫黄化合物、塩素化合物、固形残渣等)を低減し、さらには、再生油を製造するのに用いる装置の劣化を抑制することが可能となる。これにより、本発明のリサイクルシステムは、不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能なリサイクルシステムとなる。
【0011】
なお、「手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋」として、ゴムを主成分とする手袋の他に塩化ビニールからなる手袋やナイロンからなる手袋が混入することが考えられる。塩化ビニールからなる手袋を油化しようとすると、「フタル酸類が多く発生しラインや熱交換器を閉塞する恐れがある」、「多量の塩化水素が発生し鉄の腐食を招く恐れがある」、「再生油に有機塩素が含まれると燃焼時にダイオキシンや塩化水素の発生に至るので混入する濃度の管理が必要となる」といった問題が発生する。また、ナイロンからなる手袋を油化しようとすると、「アンモニウムやシアン化水素ガスが発生し、毒性を有するので無害化装置を設置するなどの対策が必要となる」といった問題が発生する。
【0012】
また、「手袋ユーザーが負担するリサイクル費用を用いて運営するリサイクルシステム」に本発明の手袋のリサイクルシステムを適用した場合には、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者に回収されなかったときにインセンティブを手袋ユーザーに与えたり、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者に回収されたときにペナルティを手袋ユーザーに課したりするなどの方法を通じて、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者に回収されることが抑制され、これによっても、回収された手袋の中に「手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋」が混入することが抑制される。
【0013】
本発明の手袋のリサイクル方法は、手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋の提供量と手袋ユーザーから手袋回収者が回収した手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定ステップをさらに含むため、上記した本発明の手袋のリサイクルシステムが有する効果と同様の効果を有する。これにより、本発明の手袋のリサイクル方法は、不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能な手袋のリサイクル方法となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態1に係る手袋のリサイクル方法のフローチャートである。
図2】実施形態1に係る手袋のリサイクル方法における手袋の流れを説明するために示す図である。
図3】実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1を説明するために示す図である。
図4】実施形態2に係る手袋のリサイクルシステム2を説明するために示す図である。
図5】実施形態3に係る手袋のリサイクルシステム3を説明するために示す図である。
図6】実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4を説明するために示す図である。
図7】実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5を説明するために示す図である。
図8】実施形態6に係る手袋のリサイクルシステム6を説明するために示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の手袋のリサイクルシステム及び手袋のリサイクル方法について、図に示す各実施形態に基づいて説明する。各図面は模式図であり、必ずしも実際の構成等を厳密に反映したものではない。以下に説明する各実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、各実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが本発明に必須であるとは限らない。
【0016】
[実施形態1]
1.手袋のリサイクル方法
まず、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法について説明する。
図1は、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法のフローチャートである。
図2は、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法における手袋の流れを説明するために示す図である。
【0017】
実施形態1に係る手袋のリサイクル方法は、図1に示すように、手袋提供ステップS10と、手袋回収ステップS20と、再生油製造ステップS30と、再生油販売ステップS40とを含み、判定ステップS50をさらに含む。なお、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法は、手袋提供ステップS10と、手袋回収ステップS20と、再生油製造ステップS30と、再生油販売ステップS40とを一連の流れの中で一回ずつ実施するものに限られず、次のステップの開始前に複数回繰り返し実施するものであってもよい。例えば、手袋回収ステップS20を実施する前に手袋提供ステップS10を複数回実施してもよいし、再生油製造ステップS30を実施する前に手袋回収ステップS20を複数回実施してもよい。また、判定ステップS50は、判定に用いる条件に応じて任意のタイミングで実施することができる。以下、各ステップについて説明する。
【0018】
手袋提供ステップS10は、ゴムを主成分とする手袋を手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供するステップである(図2参照。)。手袋提供者C1は手袋のメーカーであってもよいし、手袋をメーカーから仕入れて販売する商社であってもよい。手袋ユーザーC2は、例えば、食品分野、医薬品分野、飲食店分野、研究分野又は医療分野の事業を営む事業者である。手袋は、専用のデザインが施された手袋又は出所を判別可能なチップが装着された手袋であることが好ましい。また、手袋は、ラテックス又はニトリルゴムからなる手袋であることが好ましい。
【0019】
手袋回収ステップS20は、提供された手袋から不要となった手袋を手袋ユーザーC2から手袋回収者C3が回収するステップである。「不要となった手袋」は、手袋ユーザーC2が使用した手袋の他に、経年劣化や事業計画の変化等により未使用であるが使用予定が無くなった手袋も含む。手袋回収者C3は、手袋提供者C1と実質的に一体の者であってもよいし、異なる者であってもよい。
【0020】
再生油製造ステップS30は、回収された手袋から再生油を製造するステップである。実施形態1における再生油製造ステップS30は、再生油製造者C4が実施する。このため、手袋回収者C3は、再生油製造者C4に手袋を移送する。再生油の製造は、例えば、手袋を熱分解することにより実施することができ、これにより重油様の再生油やナフサ様の再生油等を得ることができる。再生油製造者C4は、手袋提供者C1や手袋回収者C3と実質的に一体の者であってもよいし、異なる者であってもよい。
【0021】
再生油販売ステップS40は、製造された再生油を販売するステップである。再生油の販売対象は、再生油を必要とするユーザーであり特に限定されない。再生油の利用例としては、ディーゼル発電機の燃料として用いて発電をすることが考えられる。得られた電力は電力会社に販売してもよいし、ポータブルバッテリー等の蓄電装置に充電をしてレンタルや避難所等への配備に用いてもよい。また、例えば、再生油をハウス栽培用の温風暖房装置の燃料として用いることも考えられる。また、例えば、再生油を除雪車や重機等の燃料として用いることも考えられる。このように、再生油の利用場所や用途は多岐にわたる。
【0022】
判定ステップS50は、手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋の提供量と、手袋ユーザーC2から手袋回収者C3が回収した手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かの判定を行うステップである。判定ステップS50は、手袋提供ステップS10、手袋回収ステップS20及び再生油製造ステップS30の流れとは別に実施される。判定ステップS50は後述する判定装置30により実施するため、判定についての詳細は後述する。
【0023】
なお、上記した手袋のリサイクル方法に係る費用の徴収方法としては、例えば、以下のような方法が考えられる。すなわち、まず、手袋提供者C1、手袋ユーザーC2及び手袋回収者C3に手袋のリサイクル方法の運営団体に加入してもらう。次に、手袋ユーザーC2にはリサイクル費用が価格に含まれている手袋を手袋提供者C1から購入してもらう。そして、手袋提供者C1には手袋ユーザーC2から徴収したリサイクル費用を手袋のリサイクル方法の運営団体に納付してもらう。このような方法である。
【0024】
2.手袋のリサイクルシステム1
次に、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1について説明する。
図3は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1を説明するために示す図である。なお、図3においては紙面左側に「実施形態1に係る手袋のリサイクル方法における手袋の流れを説明するために示す図」が記載されているが、これは、手袋のリサイクル方法と手袋のリサイクルシステム1との関係をわかりやすくするためのものである。
【0025】
実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1は、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法を実施するための手袋のリサイクルシステムである。手袋のリサイクルシステム1は、最低限の構成要素として、第1情報記憶装置10と、第2情報記憶装置20と、判定装置30とを含む(図3参照。)。
【0026】
第1情報記憶装置10は、手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋の提供量に関する情報(以下、「提供量情報」ということもある。)を記憶する装置である。第1情報記憶装置10が記憶する提供量情報は、手袋を提供した枚数に関する情報であってもよいし、手袋を提供した重量に関する情報であってもよい。第1情報記憶装置10は、例えば、手袋提供者C1が第1情報記憶装置10又は第1情報記憶装置10に情報を送信可能な装置に提供量情報を入力することにより提供量情報を記憶することができる。提供量情報の入力は、手動による入力であってもよいし、他の情報や機器(例えば、手袋提供者C1と手袋ユーザーC2との間の取引情報)を利用した自動入力であってもよい。
【0027】
第2情報記憶装置20は、手袋ユーザーC2から手袋回収者C3が回収した手袋の回収量に関する情報(以下、「回収量情報」ということもある。)を記憶する装置である。第2情報記憶装置20が記憶する回収量情報は、手袋を回収した枚数に関する情報であってもよいし、手袋を回収した重量に関する情報であってもよい。第2情報記憶装置20は、例えば、手袋回収者C3が第2情報記憶装置20又は第2情報記憶装置20に情報を送信可能な装置に回収量情報を入力することにより回収量情報を記憶することができる。回収量情報の入力は、手動による入力であってもよいし、他の情報や機器(例えば、重量計で計測した手袋の重量の情報)を利用した自動入力であってもよい。
【0028】
判定装置30は、第1情報記憶装置10が記憶した手袋の提供量と、第2情報記憶装置20が記憶した手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かの判定を行う装置である。
【0029】
判定装置30は、判定を、手袋ユーザーC2に関する回収量の累計である総回収量と手袋ユーザーC2に関する提供量の累計である総提供量とに基づいて行うことが好ましい。この場合、判定を、単純に総回収量が総提供量を超過したか否かで行うことができる。また、回収した手袋には使用により何らかの物質が付着していることを考慮し、判定を、総回収量又は総提供量に所定の係数を掛けた数値に基づいて行うこともできる。
【0030】
また、判定装置30は、判定を、所定条件下においてカウントした回収量と、所定条件下においてカウントした提供量とに基づいて行うことも好ましい。所定条件は、例えば、適当な期間(日単位、週単位、月単位等)や、手袋が提供された単位(ロット)等とすることができる。また、回収量に関する所定条件と提供量に関する所定条件とは異なる条件であってもよい。判定装置30の判定は、過去の回収量及び提供量のデータを蓄積させたAIにより行われるものであってもよい。
【0031】
3.実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1及び手袋のリサイクル方法の効果
次に、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1及び手袋のリサイクル方法の効果について説明する。
【0032】
実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1は、第1情報記憶装置10と、第2情報記憶装置20と、判定装置30とを含む。このため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1によれば、判定装置30による判定の結果を手袋ユーザーC2にフィードバックすることなどを通じて、手袋提供・手袋回収のサイクルを適正化でき、回収された手袋の中に「手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋」が混入することが抑制される。その結果、規定量以上の望ましくない成分(例えば、硫黄成分や塩素成分)を含まないようにして製造される再生油の品質を維持し、再生油を製造するときに発生する副生成物(例えば、硫黄化合物、塩素化合物、固形残渣等)を低減し、さらには、再生油を製造するのに用いる装置の劣化を抑制することが可能となる。これにより、実施形態1に係るリサイクルシステム1は、不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能なリサイクルシステムとなる。
【0033】
また、「手袋ユーザーC2が負担するリサイクル費用を用いて運営するリサイクルシステム」に実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1を適用した場合には、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者C3に回収されなかったときにインセンティブを手袋ユーザーC2に与えたり、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者C3に回収されたときにペナルティを手袋ユーザーC2に課したりするなどの方法を通じて、リサイクル費用でカバーされない手袋が手袋回収者C3に回収されることが抑制され、これによっても、回収された手袋の中に「手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋」が混入することが抑制される。
【0034】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1においては、手袋のリサイクル方法は、再生油製造ステップS30の後に、製造された再生油を販売する再生油販売ステップS40を含む。実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1は、このような手袋のリサイクル方法に好適に適用することが可能である。
【0035】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1によれば、判定装置30が、判定を、手袋ユーザーC2に関する回収量の累計である総回収量と手袋ユーザーC2に関する提供量の累計である総提供量とに基づいて行う場合には、手袋ユーザーC2が所定の手袋提供者C1から提供された手袋以外の手袋を手袋回収者C3に回収させたか否かを簡易に判定することが可能となる。
【0036】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1によれば、判定装置30が、判定を、所定条件下においてカウントした回収量と、所定条件下においてカウントした提供量とに基づいて行う場合には、適当な条件を設定することで手袋ユーザーC2が所定の手袋提供者C1から提供された手袋以外の手袋を手袋回収者C3に回収させたか否かを細かく判定することが可能となる。
【0037】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1によれば、手袋が、専用のデザインが施された手袋又は出所を判別可能なチップが装着された手袋である場合には、手袋ユーザーC2にとって手袋が回収に出してよいものか否かの判別を容易なものとすることが可能となる。
【0038】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1によれば、手袋が、ラテックス又はニトリルゴムからなる手袋である場合には、再生油の製造に適した材料からなる手袋を用いて高い効率で再生油を製造することが可能となる。
【0039】
実施形態1に係る手袋のリサイクル方法は、手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋の提供量と手袋ユーザーC2から手袋回収者C3が回収した手袋の回収量とに基づいて、回収された手袋の中に手袋提供者C1から手袋ユーザーC2に提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定を行う判定ステップS50をさらに含むため、上記した実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果を有する。これにより、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法は、不要となった手袋を再資源化するための有効な仕組みを実現可能な手袋のリサイクル方法となる。
【0040】
また、実施形態1に係る手袋のリサイクル方法は、再生油製造ステップS30の後に、製造された再生油を販売する再生油販売ステップS40を含むため、利用場所や用途が多岐にわたる再生油を販売して廃棄物の削減及び資源の供給に資することが可能となる。
【0041】
[実施形態2]
図4は、実施形態2に係る手袋のリサイクルシステム2を説明するために示す図である。
実施形態2に係る手袋のリサイクルシステム2は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するが、回収された手袋の中に手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋が混入していると判定装置30が判定した場合に、手袋ユーザーに判定の結果を通知する通知装置40をさらに含む(図4参照。)。通知装置40は、例えば、インターネットを介したメール等により手袋ユーザーに判定の結果を通知するようにすることができる。
【0042】
実施形態2に係る手袋のリサイクルシステム2によれば、手袋ユーザーに判定の結果を通知する通知装置40を含むため、判定装置30による判定の結果を手袋ユーザーにフィードバックすることが可能となり、手袋提供・手袋回収のサイクルを適正化することが可能となる。
【0043】
また、実施形態2に係る手袋のリサイクルシステム2は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果も有する。
【0044】
[実施形態3]
図5は、実施形態3に係る手袋のリサイクルシステム3を説明するために示す図である。
実施形態3に係る手袋のリサイクルシステム3は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するが、提供量と回収量とをインターネットを介して閲覧可能とするサーバー50をさらに含む。なお、サーバー50は、提供量及び回収量の他に、判定装置30がおこなった判定の結果、手袋からの再生油の製造状況、製造された再生油の提供状況等に関しても閲覧可能とするものであってもよい。
【0045】
実施形態3に係る手袋のリサイクルシステム3によれば、提供量と回収量とをインターネットを介して閲覧可能とするサーバー50を含むため、手袋ユーザーや第三者から見て手袋のリサイクル方法が適切に運営されているか評価しやすくすることが可能となる。また、提供量と回収量とを手袋ユーザーにフィードバックすることが可能となり、手袋提供・手袋回収のサイクルを適正化することが可能となる。
【0046】
また、実施形態3に係る手袋のリサイクルシステム3は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果も有する。
【0047】
[実施形態4]
図6は、実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4を説明するために示す図である。
実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するが、手袋ユーザーが回収前に手袋を殺菌したかどうかに関する殺菌情報を送信する殺菌情報送信装置60と、殺菌情報送信装置60から送信された殺菌情報を受信する殺菌情報受信装置62と、殺菌情報受信装置62が受信した殺菌情報を記憶する殺菌情報記憶装置64とをさらに含む。殺菌情報送信装置60は、例えば、手袋ユーザーの拠点に設置されている殺菌装置(図示せず。)の使用情報に連動して殺菌情報を送信するようにすることができる。
【0048】
なお、実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4に用いる殺菌装置としては、殺菌能力、処理時間、処理方法の観点から、紫外線を用いた手袋専用の殺菌装置を好適に用いることができる。また、オゾン等の殺菌性の物質を用いる殺菌装置を用いることもできる。
【0049】
実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4によれば、殺菌情報送信装置60と、殺菌情報受信装置62と、殺菌情報記憶装置と64とを含むため、手袋ユーザーが手袋の殺菌をおこなったか否かを把握することが可能となる。手袋ユーザーが手袋の殺菌を行うことで、菌の繁殖により手袋回収者や再生油製造者が危険にさらされたり不快な環境に置かれたりすることを抑制することが可能となる。
【0050】
また、実施形態4に係る手袋のリサイクルシステム4は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果も有する。
【0051】
[実施形態5]
図7は、実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5を説明するために示す図である。
実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するが、手袋を内部に保管する機能及び内部の内部に保管されている手袋を殺菌する機能を有する手袋殺菌保管装置70をさらに含む。
【0052】
「内部に保管されている手袋を殺菌する機能」は、手袋殺菌保管装置70が、例えば、波長200nm~280nmの紫外線を照射可能な紫外線発生装置(例えば、紫外線LED)を有することや、オゾン等の殺菌性の物質の発生装置又は散布装置を有することにより実現することができる。なお、紫外線発生装置を用いる場合には、殺菌性の光触媒を併用することもできる。
【0053】
手袋殺菌保管装置70は、手袋ユーザーが回収前の手袋を保管しておくためのものであるが、手袋ごと手袋回収者が回収可能であることが好ましい。
【0054】
実施形態5に係るリサイクルシステム5によれば、手袋を内部に保管する機能及び内部の内部に保管されている手袋を殺菌する機能を有する手袋殺菌保管装置70を含むため、菌の繁殖により手袋回収者や再生油製造者が危険にさらされたり不快な環境に置かれたりすることを抑制することが可能となる。
【0055】
また、実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5は、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1と基本的に同様の構成を有するため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果も有する。
【0056】
[実施形態6]
図8は、実施形態6に係る手袋のリサイクルシステム6を説明するために示す図である。
実施形態6に係る手袋のリサイクルシステム6は、実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5と基本的に同様の構成を有するが、手袋殺菌保管装置70に保管されていた手袋が「裏面側が露出した状態の裏面露出手袋」のみであったか否かに関する情報を記憶する第3情報記憶装置80をさらに含む。
【0057】
手袋殺菌保管装置70に保管されていた手袋が「裏面側が露出した状態の裏面露出手袋」のみであったか否かについては、例えば、手袋殺菌保管装置70の中身を確認した手袋回収者や再生油製造者が確認することができる。この場合、手袋回収者や再生油製造者が情報を第3情報記憶装置80に入力し、記憶させることができる。なお、第3情報記憶装置80は、手袋殺菌保管装置70に保管されていた手袋が裏面露出手袋のみであったか否か以外の情報、例えば、裏面露出手袋の数や重量、裏面露出手袋ではなかった手袋の数や重量等についても記憶するものであってもよい。
【0058】
なお、手袋殺菌保管装置70に保管されていた手袋が「裏面側が露出した状態の裏面露出手袋」であることが好ましいのは、実施形態4で説明したような手袋の殺菌装置を併用する場合である。この場合には手袋の表(おもて)面側は十分に殺菌できる一方で人の手に触れた裏面側の殺菌は不十分となると考えられるため、手袋を裏面側が露出するように(ひっくり返して)裏面露出手袋として手袋殺菌保管装置70に保管することが好ましいと考えられる。
【0059】
実施形態6に係る手袋のリサイクルシステム6によれば、第3情報記憶装置80に記憶された情報に基づいて手袋ユーザーにフィードバックすることなどを通じて、手袋殺菌保管装置70における手袋の保管状態を適正化することが可能となる。
【0060】
また、実施形態6に係る手袋のリサイクルシステム6は、実施形態5に係る手袋のリサイクルシステム5と基本的に同様の構成を有するため、実施形態1に係る手袋のリサイクルシステム1が有する効果と同様の効果も有する。
【0061】
以上、本発明を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
【0062】
(1)上記の各記実施形態において記載した構成は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
【0063】
(2)上記の各実施形態は、本発明の効果を損なわない限りにおいて互いに組み合わせることが可能である。
【0064】
(3)上記の各実施形態においては、手袋提供者、手袋ユーザー、手袋回収者及び再生油製造者の数については特に説明しなかったが、これらは単数であっても複数であってもよい。手袋ユーザーが複数である場合には、回収された手袋の中に手袋提供者から手袋ユーザーに提供した手袋以外の手袋が混入しているか否かについての判定は、個々の手袋ユーザーごとにおこなってもよいし、複数の手袋ユーザー(特に、母体が同一である等のつながりを有する複数の手袋ユーザー)についてまとめておこなってもよい。
【0065】
(4)上記実施形態1においては、手袋のリサイクル方法は再生油販売ステップS40を含むが、本発明はこれに限定されるものではない。再生油の提供は必ずしも販売という形をとる必要は無い。例えば、再生油を手袋提供者、手袋ユーザー、手袋回収者及び再生油製造者のうち再生油を必要とする者に譲渡してもよい。
【符号の説明】
【0066】
1,2,3,4,5,6…リサイクルシステム、10…第1情報記憶装置、20…第2情報記憶装置、30…判定装置、40…通知装置、50…サーバー、60…殺菌情報送信装置、62…殺菌情報受信装置、64…殺菌情報記憶装置、70…手袋殺菌保管装置、80…第3情報記憶装置、C1…手袋提供者、C2…手袋ユーザー、C3…手袋回収者、C4…再生油製造者
図1
図2
図3
図4
図5
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図8