IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 安徽農業大学の特許一覧

特開2024-114572農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート
<>
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図1
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図2
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図3
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図4
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図5
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図6
  • 特開-農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114572
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート
(51)【国際特許分類】
   A01G 25/00 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
A01G25/00 501Z
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023098144
(22)【出願日】2023-06-14
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】202310100476.1
(32)【優先日】2023-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522229020
【氏名又は名称】安徽農業大学
【氏名又は名称原語表記】ANHUI AGRICULTURAL UNIVERSITY
【住所又は居所原語表記】130 Changjiangxilu Hefei, Anhui 230036, China
(74)【代理人】
【識別番号】100124017
【弁理士】
【氏名又は名称】大野 晃秀
(72)【発明者】
【氏名】劉 暁麗
(72)【発明者】
【氏名】金 大唐
(72)【発明者】
【氏名】王 振懿
(72)【発明者】
【氏名】劉 延浩
(72)【発明者】
【氏名】張 芸溪
(72)【発明者】
【氏名】韓 睿
(72)【発明者】
【氏名】張 俊卓
(72)【発明者】
【氏名】徐 奕丹
(72)【発明者】
【氏名】陳 竜
(72)【発明者】
【氏名】魯 清元
(72)【発明者】
【氏名】武 青松
(72)【発明者】
【氏名】蔡 広鎧
(72)【発明者】
【氏名】汪 世卓
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本発明は農業排水に適しており、農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートを提供する。
【解決手段】ゲート桟橋、ゲート梁、底部堰及びゲート本体を含み、前記ゲート本体は、ゲートシリンダ、ドア本体、フローティングプレート、リンケージコンポーネントを含み、前記ゲート桟橋の外側壁に取付溝が開けられ、前記取付溝内に補助桟橋が設置され、前記ゲート桟橋内に補助桟橋を移動させるように駆動するための調整機構が取り付けられ、前記ゲート桟橋に安定用コンポーネントが取り付けられ、前記安定用コンポーネントは、ピストンキャビティ、第3ピストン、第2接続ロッド、第1スプリング、シングルスピードフライホイール、駆動ロッド及び駆動ピンを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対称的に設置され、頂部と底部との間にそれぞれゲート梁及び底部堰が固定して接続された2つのゲート桟橋と、ゲート梁と底部堰との間に取り付けられたゲート本体と、を含む農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートであって、
前記ゲート本体は、
頂部と底部がそれぞれゲート梁及び底部堰に当接し、両側のシリンダ壁のいずれにも開口が設置されたゲートシリンダと、
間が排水口であり、円弧形を呈し、かつゲートシリンダのシリンダ壁に摺動可能に接続され、ゲートシリンダ内に取り付けられ、かつ上下に対向する2つのドア本体と、
一端がゲート梁に回転可能に接続され、他端には、エアバッグが取り付けられ、ゲート梁に取り付けられたフローティングプレートと、
前記フローティングプレートが上向きに回転する場合、2つのドア本体を離れらせるように駆動し、フローティングプレートが下向きに回転する場合、2つのドア本体を互いに接近させるように駆動し、フローティングプレートと2つのドア本体との間に接続されたリンケージコンポーネントと、を含むことを特徴とする農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項2】
前記ゲートシリンダは、2つのゲート桟橋の間に回転して取り付けられ、ゲート桟橋にゲートシリンダを回転させるように駆動するためのパワーモーターが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項3】
前記エアバッグにエアノズルが設置されることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項4】
前記リンケージコンポーネントは、円心がフローティングプレートの回転中心と重なり合い、フローティングプレートのエアバッグから離れる一端に固定された扇形歯車と、
上下に摺動可能に第1ピストンが設置され、前記第1ピストンに第1接続ロッドが固定され、前記第1接続ロッドに扇形歯車と噛み合うラックが設置され、ゲート梁に固定された第1シリンダ本体と、
ゲートシリンダ内に固定され、ドア本体に近い一端が前記第1シリンダ本体の底端とエアパイプを介してに連通し、内部に第4ピストンが設置され、前記第4ピストンのドア本体に近い一側に全ねじが回転して取り付けられ、前記全ねじが2つのドア本体の中央に位置する第2シリンダ本体と、
ゲートシリンダ端壁に固定され、軸線がゲートシリンダの中心線と重なり合い、前記接続軸に2本の第3接続ロッドが回転して取り付けられ、2本の第3接続ロッドは、それぞれ2つのドア本体にヒンジ接続された接続軸と、
前記全ねじにねじ接続され、2本の第2リンクがヒンジ接続され、2つの前記第2リンクはそれぞれ、2本の第3接続ロッドにヒンジ接続された第2雌ねじスリーブと、
前記第4ピストンの他側に固定され、第4ピストンから離れる一端が第2シリンダ本体を貫通し且つその外部に延び、前記支柱と第2シリンダ本体との間に第3スプリングが接続され、第3スプリングから支柱への作用力がドア本体の片側に向く支柱とを含むことを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項5】
前記ゲート桟橋の外側壁に取付溝が開けられ、前記取付溝内に補助桟橋が設置され、前記補助桟橋は、ゲート桟橋と水平に摺動して接続され、前記ゲート桟橋内に補助桟橋を移動させるように駆動するための調整機構が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項6】
前記調整機構は、
ゲート桟橋内に垂直に回転して取り付けられた双方向スクリューロッドと、
双方向スクリューロッドの2つのねじ部にねじ接続された2つの第1雌ねじスリーブと、
両端がそれぞれ第1雌ねじスリーブ及び補助桟橋にヒンジ接続され、第1雌ねじスリーブと補助桟橋との間に接続された第1リンクと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項7】
前記ゲート桟橋に安定用コンポーネントが取り付けられ、前記安定用コンポーネントは、
長さ方向が水流の方向と平行であり、内部に第3ピストンが設置され、ゲート桟橋の水流方向に近い側壁内に開けられたピストンキャビティと、
第3ピストンに固定された第2接続ロッドであって、前記ピストンキャビティ内において、第2接続ロッドに第1スプリングが嵌着され、第1スプリングの両端はそれぞれ、第3ピストン及びピストンキャビティの一端に当接し、第1スプリングから第3ピストンへの作用力は、水流方向と反対である第2接続ロッドと、
外側壁に円弧軌道が固定され、双方向スクリューロッドに取り付けられたシングルスピードフライホイールと、
双方向スクリューロッドに回転して接続され、シングルスピードフライホイールの片側にある駆動ロッドであって、前記第2接続ロッドの駆動ロッドに近い一端に心棒が固定され、心棒が通過して摺動するための可動溝が開けられた駆動ロッドと、を含み、
前記駆動ロッドに駆動ピンが固定され、前記駆動ピンは、円弧軌道内に挿入され、前記円弧軌道内に第2スプリングが設置され、第2スプリングの両端はそれぞれ、駆動ピン及び円弧軌道の一端に接続され、第2スプリングから駆動ピンへの作用力は反時計方向であることを特徴とする請求項6に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項8】
前記補助桟橋の外側壁に間隔をあけて複数本の接続アンカーが固定され、前記接続アンカーは、溝渠の斜面内に挿入されることを特徴とする請求項7に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項9】
前記接続アンカー内に第2ピストンが設置され、前記第2ピストンと接続アンカーの補助桟橋から離れる一端との間に複数本の円弧形の伸縮片が接続され、前記伸縮片の外側壁に複数の突出が設置され、前記接続アンカー上の側壁に円弧形伸縮片が移動するための貫通溝が開けられ、前記ピストンキャビティは、第1連通管を介して第2ピストンが設置された接続アンカーの一端に連通することを特徴とする請求項8に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項10】
前記ゲート桟橋は、溝渠の斜面と固定して接続され、前記底部堰は、溝渠の渠床に固定して接続されることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。






【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は農業排水に属し、特に農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートに関する。
【背景技術】
【0002】
農地排水溝渠とは、自然に形成された、または人工的に掘削された、農地排水を補助するための水路を指し、農地排水溝渠には、1、浸水削減と排水機能、2、貯水機能、3、農地の栄養素の損失を減らし、汚染を減らす機能という3つの主要な機能を有する。農地排水溝渠の各機能を十分に発揮するために、通常、溝渠に水堰またはゲートを設置する必要がある。
【0003】
特許文献1は、ゲート本体、ゲート、ゲート開放装置及びゲートリセット装置で構成される農地排水溝渠に適した調整可能な自己排水安全ゲートを開示する。ゲート本体は、ゲート桟橋及び横梁を含み、ゲート桟橋に透水管が取り付けられる。ゲートは、底部堰、可動ゲート、ヒンジ、横棒、支柱及び調整可能なヒンジを含み、底部堰と可動ゲートは、ヒンジで接続され、支柱は、調整可能なヒンジを介して可動ゲートに接続される。ゲート開放装置は、貯水タンク、バランスウェイト、揺動リンク及び支承を含み、揺動リンクは、回転軸を介してゲート桟橋に固定される。ゲートリセット装置は、ドラム、ドラムブラケット、減速機、ハンドホイール及びケーブルを含み、減速機とドラムブラケットは、出力軸を介して接続され、ドラムと可動ゲートは、ケーブルを介して接続される。
【0004】
上記特許において、洪水時に、ゲートを直接開放することにより、ゲートをその自体の重力と水流の推力の作用でゲートの外側に転倒させ、迅速な排水を行い、一方では、ゲートは直接転倒して、溝渠とゲートにダメージを与えやすく、他方では、ゲートはすぐに最大限に開かれ、水の流れは瞬間的に大きくなり、溝渠への衝撃力は大きくなり、かつ、排水した後、ゲートは、手動でリセットする必要があり、操作は比較的面倒である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題を解決することを目的とした農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、対称的に設置され、頂部と底部との間にそれぞれゲート梁及び底部堰が固定して接続された2つのゲート桟橋と、ゲート梁と底部堰との間に取り付けられたゲート本体と、を含み、
前記ゲート本体は、頂部と底部がそれぞれゲート梁及び底部堰に当接し、両側のシリンダ壁に開口が設置されたゲートシリンダと、
間が排水口であり、円弧形を呈し、かつゲートシリンダのシリンダ壁に摺動可能に接続され、ゲートシリンダ内に取り付けられ、かつ上下に対向する2つのドア本体と、
一端がゲート梁に回転可能に接続され、他端には、エアバッグが取り付けられ、ゲート梁に取り付けられたフローティングプレートと、
前記フローティングプレートが上向きに回転する場合、2つのドア本体を離れらせるように駆動し、フローティングプレートが下向きに回転する場合、2つのドア本体を互いに接近させるように駆動し、フローティングプレートと2つのドア本体との間に接続されたリンケージコンポーネントと、を含む農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートにより、実現される。
【0007】
好ましくは、前記ゲートシリンダは、2つのゲート桟橋の間に回転して取り付けられ、ゲート桟橋にゲートシリンダを回転させるように駆動するためのパワーモーターが取り付けられる。
【0008】
好ましくは、前記エアバッグにエアノズルが設置される。
【0009】
好ましくは、前記リンケージコンポーネントは、
円心がフローティングプレートの回転中心と重なり合い、フローティングプレートのエアバッグから離れる一端に固定された扇形歯車と、
上下に摺動可能に第1ピストンが設置され、前記第1ピストンに第1接続ロッドが固定され、前記第1接続ロッドに扇形歯車と噛み合うラックが設置され、ゲート梁に固定された第1シリンダ本体と、
ゲートシリンダ内に固定され、ドア本体に近い一端が前記第1シリンダ本体の底端とエアパイプを介してに連通し、内部に第4ピストンが設置され、前記第4ピストンのドア本体に近い一側に全ねじが回転して取り付けられ、前記全ねじが2つのドア本体の中央に位置する第2シリンダ本体と、
ゲートシリンダ端壁に固定され、軸線がゲートシリンダの中心線と重なり合い、前記接続軸に2本の第3接続ロッドが回転して取り付けられ、2本の第3接続ロッドが、それぞれ2つのドア本体にヒンジ接続された接続軸と、
前記全ねじにねじ接続され、2本の第2リンクがヒンジ接続され、2つの前記第2リンクがそれぞれ、2本の第3接続ロッドにヒンジ接続された第2雌ねじスリーブと、
前記第4ピストンの他側に固定され、第4ピストンから離れる一端が第2シリンダ本体を貫通し且つその外部に延び、前記支柱と第2シリンダ本体との間に第3スプリングが接続され、第3スプリングから支柱への作用力がドア本体の片側に向く支柱と、を含む。
【0010】
好ましくは、前記ゲート桟橋の外側壁に取付溝が開けられ、前記取付溝内に補助桟橋が設置され、前記補助桟橋は、ゲート桟橋と水平に摺動して接続され、前記ゲート桟橋内に補助桟橋を移動させるように駆動するための調整機構が取り付けられる。
【0011】
好ましくは、前記調整機構は、
ゲート桟橋内に垂直に回転して取り付けられた双方向スクリューロッドと、
双方向スクリューロッドの2つのねじ部にねじ接続された2つの第1雌ねじスリーブと、
両端がそれぞれ第1雌ねじスリーブ及び補助桟橋にヒンジ接続された、第1雌ねじスリーブと補助桟橋との間に接続された第1リンクと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記ゲート桟橋に安定用コンポーネントが取り付けられ、前記安定用コンポーネントは、
長さ方向が水流の方向と平行であり、内部に第3ピストンが設置された、ゲート桟橋の水流方向に近い側壁内に開けられたピストンキャビティと、
第3ピストンに固定された第2接続ロッドであって、前記ピストンキャビティ内において、第2接続ロッドに第1スプリングが嵌着され、第1スプリングの両端はそれぞれ、第3ピストン及びピストンキャビティの一端に当接し、第1スプリングから第3ピストンへの作用力は、水流方向と反対である第2接続ロッドと、
外側壁に円弧軌道が固定される、双方向スクリューロッドに取り付けられたシングルスピードフライホイールと、
双方向スクリューロッドに回転して接続され、シングルスピードフライホイールの片側にある駆動ロッドであって、前記第2接続ロッドの駆動ロッドに近い一端に心棒が固定され、心棒が通過して摺動するための可動溝が開けられる駆動ロッドと、を含み、
前記駆動ロッドに駆動ピンが固定され、前記駆動ピンは、円弧軌道内に挿入され、前記円弧軌道内に第2スプリングが設置され、第2スプリングの両端はそれぞれ、駆動ピン及び円弧軌道の一端に接続され、第2スプリングから駆動ピンへの作用力は反時計方向である。
【0013】
好ましくは、前記補助桟橋の外側壁に間隔をあけて複数本の接続アンカーが固定され、前記接続アンカーは、溝渠の斜面内に挿入される。
【0014】
好ましくは、前記接続アンカー内に第2ピストンが設置され、前記第2ピストンと接続アンカーの補助桟橋から離れる一端との間に複数本の円弧形の伸縮片が接続され、前記伸縮片の外側壁に複数の突出が設置され、前記接続アンカー上の側壁に円弧形伸縮片が移動するための貫通溝が開けられ、前記ピストンキャビティは、第1連通管を介して第2ピストンが設置された接続アンカーの一端に連通する。
【0015】
好ましくは、前記ゲート桟橋は、溝渠の斜面と固定して接続され、前記底部堰は、溝渠の渠床に固定して接続される。
【発明の効果】
【0016】
従来技術と比較して、本出願の実施例は主に以下の有益な効果を有する。
【0017】
本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートは、ゲート桟橋、ゲート梁、底部堰及びゲート本体を設置することにより、前記ゲート本体は、ゲートシリンダ、ドア本体、フローティングプレート、リンケージコンポーネントを含み、洪水災害が発生すると、農地と溝渠の水位は急速に上昇し、水からフローティングプレートとエアバッグへの浮力は、フローティングプレートを押して徐々に上方に回転し、フローティングプレートは、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体を離れらせるように駆動し、排水口を大きくして、ゲート内の水をすばやく排出し、農地の水位が高すぎて浸水時間が長すぎることによって引き起こされる損失を効果的に防ぎ、排水が終わった後、溝渠の水位は低下し、フローティングプレートは重力の下で下向きに回転し、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体を互いに接近させるように駆動し、初期状態を復元し、溝渠の安定した水位を維持する。
【0018】
本発明により提供される農地排水溝用の調整可能な排水安全ゲートは、安定用コンポーネントを設置することにより、前記安定用コンポーネントは、ピストンキャビティ、第3ピストン、第2接続ロッド、第1スプリング、シングルスピードフライホイール、駆動ロッド及び駆動ピンを含み、洪水災害が発生すると、補助桟橋と溝渠の斜面をさらに当接させ、ゲートの安定性を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートの構造概略図である。
図2図1のAの拡大図である。
図3】本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートにおけるゲート本体の構造概略図である。
図4】本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートにおける安定用コンポーネントの構造概略図である。
図5図4のBの拡大図である。
図6】本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートにおけるシングルスピードフライホイールの構造概略図である。
図7】本発明により提供される農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートにおける接続アンカーの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
別の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において、出願された明細書において使用される用語は、具体的な実施例を説明することのみを目的としており、本出願を限定することを意図するものではない。本出願の明細書と特許請求の範囲及び上記図面の簡単な説明における用語「含み」と「有する」及びそれらの変形は、非排他の含有をカバーすることを目的とする。本出願の明細書及び特許請求の範囲又は上記図面における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序を説明するのではなく、さまざまなオブジェクトを区別するために使用される。
【0021】
本明細書において、「実施例」とは、実施例で説明した特定の特徴、構造又は特性を参照して本出願の少なくとも1つの実施例に含まれる。明細書の各位置に該連語が現れると、必ずしも同じ実施例を指すものではなく、他の実施例に相互に排他的な独立したまたは代替の実施例でもない。当業者が、本明細書に記載されている実施例を他の実施例と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解している。
【0022】
本発明の実施例は、図1図7に示すように、対称的に設置された2つのゲート桟橋9と、ゲート梁1と底部堰17との間に取り付けられたゲート本体16を含む農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートを提供し、
前記ゲート桟橋9には、頂部と底部との間にそれぞれゲート梁1及び底部堰17が固定して接続され、溶接固定の方式を採用することができ、前記ゲート桟橋9は、溝渠11の斜面と固定して接続され、前記底部堰17は、溝渠11の渠床に固定して接続され、コンクリート注入の固定方式を採用することができ、
前記ゲート本体16は、ゲートシリンダ28、2つのドア本体29、フローティングプレート3、及びリンケージコンポーネントを含み、
ゲートシリンダ28であって、前記ゲートシリンダ28の頂部と底部はそれぞれゲート梁1及び底部堰17に当接し、前記ゲートシリンダ28の両側のシリンダ壁のいずれにも開口が設置され、
ゲートシリンダ28を、2つのゲート桟橋9の間に回転して取り付けることができ、回転軸、軸受及び軸受台を介して回転して取り付けることができ、ゲートシリンダ28を回転して開口の位置を調整することにより、ゲート桟橋9にゲートシリンダ28を回転させるように駆動するためのパワーモーターを取り付けることができ、もちろん、手動でゲートシリンダ28を回転させるように駆動することもでき、
ゲートシリンダ28内に取り付けられ、上下が対向する2つのドア本体29であって、2つのドア本体29の間には、排水口があり、前記ドア本体29は円弧形を呈し、ゲートシリンダ28のシリンダ壁に摺動可能に接続され、ドア本体29の外側壁において、ねじでスライドレールを固定することができ、ゲートシリンダ28のシリンダ壁にスライドレールと摺動可能に接続されたスライド溝が開けられ、
ゲート梁1に取り付けられたフローティングプレート3であって、前記フローティングプレート3の一端は、ゲート梁1に回転可能に接続され、フローティングプレート3のの他端には、エアバッグ2が取り付けられ、エアバッグ2にエアノズル37を設置することができ、空気ポンプがエアノズル37と接続することによりエアバッグ2に空気を入れ、エアノズル37を開いてエアバッグ2の空気を放出することもでき、浮力のサイズを調整することができ、
フローティングプレート3と2つのドア本体29との間に接続されたリンケージコンポーネントであって、前記フローティングプレート3が上向きに回転する場合、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体29を離れらせるように駆動し、フローティングプレート3が下向きに回転する場合、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体29を互いに接近させるように駆動した。
【0023】
通常の状況では、溝渠11の水位は低く、水が排水口から下流に流れ、溝渠11の水位が安定し、洪水災害が発生すると、農地と溝渠11の水位は急速に上昇し、水からフローティングプレート3とエアバッグ2への浮力は、フローティングプレート3を押して徐々に上方に回転し、フローティングプレート3は、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体29を離れらせるように駆動し、排水口を大きくして、ゲート内の水をすばやく排出し、農地の水位が高すぎて浸水時間が長すぎることによって引き起こされる損失を効果的に防ぎ、排水が終わった後、溝渠11の水位は低下し、フローティングプレート3は重力の下で下向きに回転し、リンケージコンポーネントを介して2つのドア本体29を互いに接近させるように駆動し、初期状態を復元し、溝渠11の安定した水位を維持することを理解できる。
【0024】
ここで、前記リンケージコンポーネントは、扇形歯車4、第1シリンダ本体5、第2シリンダ本体34、接続軸、第2雌ねじスリーブ32、及び支柱を含み、
フローティングプレート3のエアバッグ2から離れる一端に固定された扇形歯車4であって、溶接固定を採用することができ、前記扇形歯車4の円心が、フローティングプレート3の回転中心と重なり合い、
ゲート梁1に固定された第1シリンダ本体5であって、ボルトで固定することができ、前記第1シリンダ本体5内に1ピストン6が上下に摺動可能に設置され、前記第1ピストン6に第1接続ロッド7が固定され、溶接で固定することができ、前記第1接続ロッド7に扇形歯車4と噛み合うラックが設置され、
ゲートシリンダ28内に固定された第2シリンダ本体34であって、第2シリンダ本体34とゲートシリンダ28の側壁を溶接で固定することができ、前記第1シリンダ本体5の底端は、エアパイプを介して第2シリンダ本体34のドア本体29に近い一端に連通し、前記第2シリンダ本体34内に第4ピストン36が設置され、前記第4ピストン36のドア本体29に近い一側に全ねじ31が回転して取り付けられ、軸受及び軸受台を介して回転して取り付けることがき、前記全ねじ31は、2つのドア本体29の中央に位置し、
ゲートシリンダ28の側壁に固定された接続軸であって、溶接で固定することができ、前記接続軸の軸線は、ゲートシリンダ28の中心線と重なり合い、前記接続軸に2本の第3接続ロッド30が回転して取り付けられ、2本の第3接続ロッド30は、それぞれ2つのドア本体29にヒンジ接続され、
前記全ねじ31に第2雌ねじスリーブ32がねじ接続され、前記第2雌ねじスリーブ32に2本の第2リンク33がヒンジ接続され、2つの前記第2リンク33はそれぞれ、2本の第3接続ロッド30にヒンジ接続され、
前記第4ピストン36の他側に固定された支柱であって、前記支柱の第4ピストン36から離れる一端は、第2シリンダ本体34を貫通し且つその外部に延び、前記支柱と第2シリンダ本体34との間に第3スプリング35が接続され、第3スプリング35を支柱に嵌設でき、両端はそれぞれ支柱及び第2シリンダ本体34と掛合され、第3スプリング35から支柱への作用力は、ドア本体29の片側に向き、第3スプリング35は、引張スプリングであってもよく、設計された張力、強度、剛性等の性能が優れた。
【0025】
説明する必要があるのは、通常の状況では、第3スプリング35が支柱で第4ピストン36にドア本体29の片側への作用力Aを与えることができ、ドア本体29は、第3接続ロッド30、第2リンク33、第2雌ねじスリーブ32及び全ねじ31で第4ピストン36にドア本体29の片側から離れる作用力Bを与え、及び各部品が受けた水流の作用力C、作用力Aは、作用力Bと作用力Cの合計より大きく、2本の第3接続ロッド30を介して2つのドア本体29を支持し、それにより排水口が開放状態にあり、全ねじ31を回転することにより、全ねじ31は、第2雌ねじスリーブ32を移動させるように駆動し、第2雌ねじスリーブ32は、第2リンク33を介して第3接続ロッド30を移動させるように駆動し、第3接続ロッド30は、ドア本体29を移動させるように駆動し、排水口のサイズを手動で調整し、さまざまな排水のニーズを満たすことができる。
【0026】
さらに、洪水災害が発生すると、農地と溝渠11の水位は急速に上昇し、水からフローティングプレート3とエアバッグ2への浮力は、フローティングプレート3を押して徐々に上方に回転し、フローティングプレート3の重量とモーメントアームの長さは、ニーズに応じて設計でき、モーメントアームが長くなればなるほど省力であり、フローティングプレート3は、扇形歯車4を回転させるように駆動し、扇形歯車4は、ラックを介して第1接続ロッド7を下向きに移動させるように駆動し、第1接続ロッド7は、第1ピストン6を下向きに移動させるように駆動し、第1ピストン6は、エアパイプで第1シリンダ本体5内の媒質を第2シリンダ本体34内に圧入し、次に第4ピストン36をドア本体29から離れる片側へ移動させるように推進し、第4ピストン36は、全ねじ31及び第2雌ねじスリーブ32をドア本体29から離れる片側へ移動させるように駆動し、第2雌ねじスリーブ32は、第2リンク33、第3接続ロッド30を介して2つのドア本体29を互いに遠く離れらせるように駆動し、排水口が大きくなり、ゲート内の水をすばやく排出し、排水が行うとともに、溝渠11内の水位が徐々に低下し、フローティングプレート3も徐々に下向きに回転し、フローティングプレート3は、扇形歯車4を反転させるように駆動し、扇形歯車4は、第1接続ロッド7を介して第1ピストン6を上向きに移動させるように駆動し、第2シリンダ本体34内の媒質が、第1シリンダ本体5に戻って、第3スプリング35の作用下で、支柱で第4ピストン36、全ねじ31及び第2雌ねじスリーブ32をドア本体29の片側へ移動させるように駆動し、第2雌ねじスリーブ32は、第2リンク33、第3接続ロッド30を介して2つのドア本体29をリセットさせるように駆動し、排水口は、通常の状態に戻る。
【0027】
さらに、ゲートシリンダ28を回転させることにより、排水口の高さを変え、つまり、排水口の最低位置を調整することができ、これにより、通常の状況下では、溝渠11内の水位の高さを調整して、さまざまな農業植栽のニーズを満たすことができる。
【0028】
本実施例において、前記ゲート桟橋9の外側壁に取付溝が開けられ、前記取付溝内に補助桟橋10が設置され、前記補助桟橋10は、ゲート桟橋9と水平に摺動して接続され、スライドブロックとスライド溝の摺動接続方式ですることができ、前記ゲート桟橋9内に補助桟橋10を移動させるように駆動するための調整機構が取り付けられ、ゲートを異なる幅サイズの溝渠11に適合させることができる。
【0029】
ここで、前記調整機構は、
ゲート桟橋9内に垂直に回転して取り付けられ軸受及び軸受台を介して回転して取り付けられ、前記双方向スクリューロッド8の先端は、ゲート梁1の上に伸び、ハンドホイールが溶接して固定され、ハンドルホイールを介して双方向スクリューロッド8を回転させるように駆動することができる双方向スクリューロッド8と、
双方向スクリューロッド8の2つのねじ部にねじ接続された2つの第1雌ねじスリーブ14と、
第1雌ねじスリーブ14と補助桟橋10との間に接続され、両端がそれぞれ、第1雌ねじスリーブ14及び補助桟橋10にヒンジ接続された第1リンク13と、を含み、
双方向スクリューロッド8を回転することにより、双方向スクリューロッド8は、第1雌ねじスリーブ14を移動させるように駆動し、第1雌ねじスリーブ14は、第1リンク13を移動させるように駆動し、第1リンク13は、補助桟橋10を移動させるように駆動し、補助桟橋10が、溝渠11の斜面と当接するまで、ゲートを異なる幅サイズの溝渠11内に取り付けることができ、適応性及び実用性を向上させる。
【0030】
本実施例において、前記補助桟橋10の外側壁に間隔をあけて複数本の接続アンカー12が固定され、前記接続アンカー12は、溝渠11の斜面内に挿入される。
【0031】
具体的な実施において、前記ゲート桟橋9に安定用コンポーネントが取り付けられ、ゲートの安定性を向上させるために使用され、前記安定用コンポーネントは、
長さ方向が水流の方向と平行であり、内部に第3ピストン26が設置されたゲート桟橋9の水流方向に近い側壁内に開けられたピストンキャビティと、
第3ピストン26に固定された第2接続ロッド21であって、前記ピストンキャビティ内において、第2接続ロッド21に第1スプリング20が嵌着され、第1スプリング20の両端はそれぞれ、第3ピストン26及びピストンキャビティの一端に当接し、第1スプリング20から第3ピストン26への作用力は、水流方向と反対である第2接続ロッド21と、
外側壁に円弧軌道24が固定され、双方向スクリューロッド8に取り付けられたシングルスピードフライホイール15と、
双方向スクリューロッド8に回転して接続され、シングルスピードフライホイール15の片側にある駆動ロッド22であって、前記第2接続ロッド21の、駆動ロッド22に近い一端に心棒が固定され、前記駆動ロッド22に心棒が通過して摺動するための可動溝が開けられるものと、を含み、
前記駆動ロッド22に駆動ピン23が固定され、前記駆動ピン23は、円弧軌道24内に挿入され、前記円弧軌道24内に第2スプリング25が設置され、第2スプリング25の両端はそれぞれ、駆動ピン23及び円弧軌道24の一端に接続され、第2スプリング25から駆動ピン23への作用力は反時計方向であり、第2スプリング25を引張スプリングとして選択することができ、第2スプリング25の両端はそれぞれ、駆動ピン23及び円弧軌道24の一端に掛合される。
【0032】
洪水災害が発生すると、溝渠11の水位は上昇し、第3ピストン26への水の衝撃力と圧力が増加し、第3ピストン26をゲート桟橋9内へ移動させるように推進し、第3ピストン26は第2接続ロッド21を内側に移動させるように駆動し、第2接続ロッド21は駆動ロッド22を回転させるように駆動し、駆動ロッド22駆動ピン23を円弧軌道24内で移動させるように駆動し、駆動ピン23は、第2スプリング25を介して円弧軌道24を引っ張り、円弧軌道24は、シングルスピードフライホイール15を外輪で回転させるように駆動し、シングルスピードフライホイール15の外輪は、内輪を介して双方向スクリューロッド8をさらに回転させるか又は回転する傾向があるように駆動し、2つの第1雌ねじスリーブ14をさらに互いに近づけるか又は互いに近づける傾向があるようにし、補助桟橋10と溝渠11の斜面をさらに当接させ、ゲートと溝渠11との間の作用力が増加し、ゲートの安定性をさらに保証する。
【0033】
さらに、前記接続アンカー12内に第2ピストン19が設置され、前記第2ピストン19と接続アンカー12の、補助桟橋10から離れる一端との間に複数本の円弧形の伸縮片18が接続され、円弧形の伸縮片18は、外側へ突出し、前記伸縮片18の外側壁に複数の突出が設置され、前記接続アンカー12上の側壁に円弧形伸縮片18が移動するための貫通溝が開けられ、前記ピストンキャビティは、第1連通管27を介して接続アンカー12に設置された第2ピストン19の一端に連通する。
【0034】
第3ピストン26は、ゲート桟橋9内へ移動する時、第3ピストン26は、ピストンキャビティ内の媒質を接続アンカー12に圧入し、第2ピストン19を右向きに移動させ、第2ピストン19は、伸縮片18を押出し、伸縮片18は、外向きに拡張して溝渠11の斜面とさらに緊密に接続され、ゲートと斜面の接続安定性をさらに向上させる。
【0035】
要約すると、本発明は、農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートを提供し、その作業原理は以下のとおりである。
【0036】
通常の状況では、溝渠11の水位は低く、水が排水口から下流に流れ、溝渠11の水位が安定し、洪水災害が発生すると、農地と溝渠の水位は急速に上昇し、水からフローティングプレート3とエアバッグ2への浮力は、フローティングプレート3を押して徐々に上方に回転し、フローティングプレート3は、扇形歯車4を回転させるように駆動し、扇形歯車4は、ラックを介して第1接続ロッド7を下向きに移動させるように駆動し、第1接続ロッド7は、第1ピストン6を下向きに移動させるように駆動し、第1ピストン6は、エアパイプで第1シリンダ本体5内の媒質を第2シリンダ本体34内に圧入し、次に第4ピストン36をドア本体29から離れる片側へ移動させるように推進し、第4ピストン36は、全ねじ31及び第2雌ねじスリーブ32をドア本体29から離れる片側へ移動させるように駆動し、第2雌ねじスリーブ32は、第2リンク33、第3接続ロッド30を介して2つのドア本体29を互いに遠く離れらせるように駆動し、排水口が大きくなり、ゲート内の水をすばやく排出し、排水が行うとともに、溝渠11内の水位が徐々に低下し、フローティングプレート3も徐々に下向きに回転し、フローティングプレート3は、扇形歯車4を反転させるように駆動し、扇形歯車4は、第1接続ロッド7を介して第1ピストン6を上向きに移動させるように駆動し、第2シリンダ本体34内の媒質が、第1シリンダ本体5に戻って、第3スプリング35の作用下で、支柱で第4ピストン36、全ねじ31及び第2雌ねじスリーブ32をドア本体29の片側へ移動させるように駆動し、第2雌ねじスリーブ32は、第2リンク33、3接続ロッド30を介して2つのドア本体29をリセットさせるように駆動し、排水口は、通常の状態に戻る。洪水災害が発生すると、溝渠11の水位は上昇し、第3ピストン26への水の衝撃力と圧力が増加し、第3ピストン26をゲート桟橋9内へ移動させるように推進し、第3ピストン26は第2接続ロッド21を内側に移動させるように駆動し、第2接続ロッド21は駆動ロッド22を回転させるように駆動し、駆動ロッド22駆動ピン23を円弧軌道24内で移動させるように駆動し、駆動ピン23は、第2スプリング25を介して円弧軌道24を引っ張り、円弧軌道24は、シングルスピードフライホイール15の外輪を回転させるように駆動し、シングルスピードフライホイール15の外輪は、内輪を介して双方向スクリューロッド8をさらに回転させるか又は回転する傾向があるように駆動し、2つの第1雌ねじスリーブ14をさらに互いに近づけるか又は互いに近づける傾向があるようにし、補助桟橋10と溝渠11の斜面をさらに当接させ、ゲートと溝渠11との間の作用力が増加し、ゲートの安定性をさらに保証する。
【0037】
なお、前述の各実施例については、簡単な説明のために、それらをすべて、一連の動作の組み合わせとして表現し、本発明によると、他の手順または同時に行ういくつかのステップを実行できるため、本発明は、記載されている動作順序によって制限されるわけではない。次に、明細書に記載されている実施例はすべて、好ましい実施例であり、関係する動きとモジュールは、本発明に必ずしも必要ではないことを説明する必要がある。
【0038】
上記の実施例は、本発明の保護範囲を制限するのではなく、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用される。記載されている実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例にすぎない。これらの実施例に基づいて、創造的な労働を行わないという前提の下で、当業者によって得られた他のすべての実施例が本発明の保護範囲に属する。上記の実施例を参照して、本発明の詳細な説明をしているが、当業者は、対立しない条件下で創造的な労働をせずに本発明の各実施例の特性について場合によって互いに組み合わせて、削除又は追加するか、他の調整を行い、それにより本発明の概念から分離されていない、異なる他の技術的解決策を得ることができ、これらの技術的解決策は同様に、本発明によって保護される保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0039】
1、ゲート梁
2、エアバッグ
3、フローティングプレート
4、扇形歯車
5、第1シリンダ本体
6、第1ピストン
7、第1接続ロッド
8、双方向スクリューロッド
9、ゲート桟橋
10、補助桟橋
11、溝渠
12、接続アンカー
13、第1リンク
14、第1雌ねじスリーブ
15、シングルスピードフライホイール
16、ゲート本体
17、底部堰
18、伸縮片
19、第2ピストン
20、第1スプリング
21、第2接続ロッド
22、駆動ロッド
23、駆動ピン
24、円弧軌道
25、第2スプリング
26、第3ピストン
27、第1連通管
28、ゲートシリンダ
29、ドア本体
30、第3接続ロッド
31、全ねじ
32、第2雌ねじスリーブ
33、第2リンク
34、第2シリンダ本体
35、第3スプリング
36、第4ピストン
37、エアノズル





図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-08-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対称的に設置され、頂部と底部との間にそれぞれゲート梁及び底部堰が固定して接続された2つのゲート桟橋と、ゲート梁と底部堰との間に取り付けられたゲート本体と、を含む農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲートであって、
前記ゲート本体は、
頂部と底部がそれぞれゲート梁及び底部堰に当接し、両側のシリンダ壁のいずれにも開口が設置されたゲートシリンダと、
間が排水口であり、円弧形を呈し、かつゲートシリンダのシリンダ壁に摺動可能に接続され、ゲートシリンダ内に取り付けられ、かつ上下に対向する2つのドア本体と、
一端がゲート梁に回転可能に接続され、他端には、エアバッグが取り付けられ、ゲート梁に取り付けられたフローティングプレートと、
前記フローティングプレートが上向きに回転する場合、2つのドア本体を離れらせるように駆動し、フローティングプレートが下向きに回転する場合、2つのドア本体を互いに接近させるように駆動し、フローティングプレートと2つのドア本体との間に接続されたリンケージコンポーネントと、を含むことを特徴とする農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項2】
前記ゲートシリンダは、2つのゲート桟橋の間に回転して取り付けられ、ゲート桟橋にゲートシリンダを回転させるように駆動するためのパワーモーターが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項3】
前記エアバッグにエアノズルが設置されることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項4】
前記リンケージコンポーネントは、円心がフローティングプレートの回転中心と重なり合い、フローティングプレートのエアバッグから離れる一端に固定された扇形歯車と、
上下に摺動可能に第1ピストンが設置され、前記第1ピストンに第1接続ロッドが固定され、前記第1接続ロッドに扇形歯車と噛み合うラックが設置され、ゲート梁に固定された第1シリンダ本体と、
ゲートシリンダ内に固定され、ドア本体に近い一端が前記第1シリンダ本体の底端とエアパイプを介して連通し、内部に第4ピストンが設置され、前記第4ピストンのドア本体に近い一側に全ねじが回転して取り付けられ、前記全ねじが2つのドア本体の中央に位置する第2シリンダ本体と、
ゲートシリンダ端壁に固定され、軸線がゲートシリンダの中心線と重なり合い、接続軸に2本の第3接続ロッドが回転して取り付けられ、2本の第3接続ロッドは、それぞれ2つのドア本体にヒンジ接続された前記接続軸と、
前記全ねじにねじ接続され、2本の第2リンクがヒンジ接続され、2つの前記第2リンクはそれぞれ、2本の第3接続ロッドにヒンジ接続された第2雌ねじスリーブと、
前記第4ピストンの他側に固定され、第4ピストンから離れる一端が第2シリンダ本体を貫通し且つその外部に延び、支柱と第2シリンダ本体との間に第3スプリングが接続され、第3スプリングから前記支柱への作用力がドア本体の片側に向く前記支柱とを含むことを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項5】
前記ゲート桟橋の外側壁に取付溝が開けられ、前記取付溝内に補助桟橋が設置され、前記補助桟橋は、ゲート桟橋と水平に摺動して接続され、前記ゲート桟橋内に補助桟橋を移動させるように駆動するための調整機構が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項6】
前記調整機構は、
ゲート桟橋内に垂直に回転して取り付けられた双方向スクリューロッドと、
双方向スクリューロッドの2つのねじ部にねじ接続された2つの第1雌ねじスリーブと、
両端がそれぞれ第1雌ねじスリーブ及び補助桟橋にヒンジ接続され、第1雌ねじスリーブと補助桟橋との間に接続された第1リンクと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項7】
前記ゲート桟橋に安定用コンポーネントが取り付けられ、前記安定用コンポーネントは、
長さ方向が水流の方向と平行であり、内部に第3ピストンが設置され、ゲート桟橋の水流方向に近い側壁内に開けられたピストンキャビティと、
第3ピストンに固定された第2接続ロッドであって、前記ピストンキャビティ内において、第2接続ロッドに第1スプリングが嵌着され、第1スプリングの両端はそれぞれ、第3ピストン及びピストンキャビティの一端に当接し、第1スプリングから第3ピストンへの作用力は、水流方向と反対である第2接続ロッドと、
外側壁に円弧軌道が固定され、双方向スクリューロッドに取り付けられたシングルスピードフライホイールと、
双方向スクリューロッドに回転して接続され、シングルスピードフライホイールの片側にある駆動ロッドであって、前記第2接続ロッドの駆動ロッドに近い一端に心棒が固定され、心棒が通過して摺動するための可動溝が開けられた駆動ロッドと、を含み、
前記駆動ロッドに駆動ピンが固定され、前記駆動ピンは、円弧軌道内に挿入され、前記円弧軌道内に第2スプリングが設置され、第2スプリングの両端はそれぞれ、駆動ピン及び円弧軌道の一端に接続され、第2スプリングから駆動ピンへの作用力は反時計方向であることを特徴とする請求項6に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項8】
前記補助桟橋の外側壁に間隔をあけて複数本の接続アンカーが固定され、前記接続アンカーは、溝渠の斜面内に挿入されることを特徴とする請求項7に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項9】
前記接続アンカー内に第2ピストンが設置され、前記第2ピストンと接続アンカーの補助桟橋から離れる一端との間に複数本の円弧形の伸縮片が接続され、前記伸縮片の外側壁に複数の突出が設置され、前記接続アンカー上の側壁に円弧形伸縮片が移動するための貫通溝が開けられ、前記ピストンキャビティは、第1連通管を介して第2ピストンが設置された接続アンカーの一端に連通することを特徴とする請求項8に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。
【請求項10】
前記ゲート桟橋は、溝渠の斜面と固定して接続され、前記底部堰は、溝渠の渠床に固定して接続されることを特徴とする請求項1に記載の農地排水溝渠用の調整可能な排水安全ゲート。