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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114580
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】机
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20240816BHJP
   A47B 13/02 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B13/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023134087
(22)【出願日】2023-08-21
(62)【分割の表示】P 2023020013の分割
【原出願日】2023-02-13
(71)【出願人】
【識別番号】000116596
【氏名又は名称】愛知株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】熊澤 工
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NP02
3B053NP07
3B053NQ06
3B053NQ10
3B053NR04
(57)【要約】
【課題】載置物を収納しやすい机を提供する。
【解決手段】机は、天板と、左脚部及び右脚部と、幕板と、載置部と、を備える。載置部は幕板における後方に設けられ、幕板は、載置部よりも上方の位置であって、前後方向において左脚部及び右脚部の少なくとも一方から離れた位置に設けられる範囲である離隔範囲を含み、幕板及び載置部の少なくとも一方は、左側の端部が左脚部に接続し、右側の端部が右脚部に接続し、左脚部と右脚部とに亘るように設けられる範囲である接続範囲を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
机であって、
天板と、
前記天板の左右に設けられ、前記天板を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する、左脚部及び右脚部と、
前記天板に直接的に又は間接的に接続し、前記天板の下方における空間の少なくとも一部を覆う幕板と、
物を載置可能に構成された載置部と、
を備え、
前記載置部は前記幕板における後方に設けられ、
前記幕板は、前記載置部よりも上方の位置であって、前後方向において前記左脚部及び前記右脚部の少なくとも一方から離れた位置に設けられる範囲である離隔範囲を含み、
前記幕板及び前記載置部の少なくとも一方は、左側の端部が前記左脚部に接続し、右側の端部が前記右脚部に接続し、前記左脚部と前記右脚部とに亘るように設けられる範囲である接続範囲を含む、机。
【請求項2】
請求項1に記載の机であって、
前記載置部は、前記幕板から床面に略平行に延びる板状の第1板部と、前記第1板部における前記幕板とは反対側の端部から前記左脚部及び前記右脚部が延びる方向と略平行に延びる板状の第2板部と、を備え、
前記接続範囲には、前記第2板部が含まれる、机。
【請求項3】
請求項2に記載の机であって、
前記接続範囲には、前記第1板部と前記第2板部との接続箇所が含まれる、机。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の机であって、
前記幕板の上部には、前記天板に沿って開口が形成されている、机。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の机であって、
前記幕板及び前記載置部は、一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されている、机。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、机に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コード等、コンピュータ機器の配線具を収納するボックスを備える机が開示されている。ボックスは、机の両脚の間に配置され、配線具は、ボックスの蓋を開けて通したり、コード挿通孔から通したりしてボックス内に収納される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62-161840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、配線具を収納する際に、その都度、ボックスの蓋を開けたり、コード挿通孔から通したりするのは手間であり、効率が悪かった。
【0005】
本開示の一局面は、載置物を収納しやすい机を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、机である。机は、天板と、左脚部及び右脚部と、幕板と、載置部と、を備える。左脚部及び右脚部は、天板の左右に設けられ、天板を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する。幕板は、天板に直接的に又は間接的に接続し、天板の下方における空間の少なくとも一部を覆う。載置部は、物を載置可能に構成される。
載置部は幕板における後方に設けられ、幕板は、載置部よりも上方の位置であって、前後方向において左脚部及び右脚部の少なくとも一方から離れた位置に設けられる範囲である離隔範囲を含み、幕板及び載置部の少なくとも一方は、左側の端部が左脚部に接続し、右側の端部が右脚部に接続し、左脚部と右脚部とに亘るように設けられる範囲である接続範囲を含む。
このような構成によれば、幕板と左脚部及び右脚部との間に空間があるので、幕板と左脚部及び右脚部との間から、載置部に物を収納しやすい。また、左脚部と右脚部とに亘るように設けられる部材が存在しない構成と比較して、机の左右方向の強度を保つことができる。
【0007】
本開示の他の一態様は、机であって、天板と、フレームと、保持部と、を備える。フレームは、天板を支持する。保持部は、荷物を掛けることができるように構成される。また、保持部は、フレームの第1側面側への突出量と、フレームの第1側面側とは反対側の第2側面側への突出量と、を変更可能に、天板よりも下方でフレームに支持されている。また、保持部は、第1部分と、第2部分と、を有する。第1部分には、第1側面側に設けられる第1荷止部が配置される。第2部分には、第2側面側に設けられる第2荷止部が配置される。第1荷止部及び第2荷止部は、保持部に掛けられた荷物が落下することを抑制するように保持部における周囲の部位よりも突出する。
このような構成によれば、机の第1側面側に荷物を掛けたいときには、保持部の第1側面側への突出量を大きくし、第1部分に荷物を掛けることができる。このとき、保持部の第2側面側への突出量を小さくすれば、机の第2側面側の空間を広く活用することができる。一方、机の第2側面側に荷物を掛けたいときには、保持部の第2側面側への突出量を大きくし、第2部分に荷物を掛けることができる。このとき、保持部の第1側面側への突出量を小さくすれば、机の第1側面側の空間を広く活用することができる。よって、状況に応じて、机の第1側面側にも第2側面側にも荷物を掛けることができると共に、机の第1側面側の空間も第2側面側の空間も有効に活用することができる。
【0008】
本開示の一態様では、第1部分と第2部分とは一体に形成されてもよい。保持部は、第1側面側への突出量が第1突出量だけ増えると、第2側面側への突出量が第1突出量だけ減り、第2側面側への突出量が第2突出量だけ増えると、第1側面側への突出量が第2突出量だけ減る。
【0009】
このような構成によれば、机の第1側面側に荷物を掛けたいときには、保持部の第1側面側への突出量を大きくし、第1部分に荷物を掛けることができる。このとき、保持部の第2側面側への突出量が小さくなるため、机の第2側面側の空間を広く活用することができる。一方、机の第2側面側に荷物を掛けたいときには、保持部の第2側面側への突出量を大きくし、第2部分に荷物を掛けることができる。このとき、保持部の第1側面側への突出量が小さくなるため、机の第1側面側の空間を広く活用することができる。よって、状況に応じて、机の第1側面側にも第2側面側にも荷物を掛けることができると共に、机の第1側面側の空間も第2側面側の空間も有効に活用することができる。
【0010】
本開示の一態様では、第1荷止部は、保持部における第2側面側への突出量が最大のときに、第1側面に当接してもよい。第2荷止部は、保持部における第1側面側への突出量が最大のときに、第2側面に当接してもよい。
【0011】
このような構成によれば、第1荷止部が第1側面に当接することで、保持部がそれ以上第2側面側に移動しなくなる。よって、保持部がフレームの第2側面側に脱落することを抑制できる。また、第2荷止部が第2側面に当接することで、保持部がそれ以上第1側面側に移動しなくなる。よって、保持部がフレームの第1側面側に脱落することを抑制できる。したがって、第1荷止部及び第2荷止部は、保持部から荷物がずり落ちることを抑制できると共に、保持部がフレームから脱落することも抑制できる。よって、保持部は、荷物を安定的に保持できる。
【0012】
本開示の一態様では、保持部は、円柱状に構成されていてもよい。第1荷止部と第2荷止部とは、それぞれ保持部の両端に設けられてもよい。
このような構成によれば、例えば、針金をU字状に折り曲げてフック状の保持部を形成するよりも、容易に保持部を形成することができる。
【0013】
本開示の一態様では、保持部は、床面に対し略水平に設けられてもよい。
このような構成によれば、机の第1側面側に荷物を掛けた場合にも、机の第2側面側に荷物を掛けた場合にも、バランスよく荷物をかけることができる。
【0014】
本開示の一態様では、保持部は、少なくとも第1側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板の端部よりも外側に突出し、少なくとも第2側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板の端部よりも内側に収納されてもよい。
【0015】
このような構成によれば、保持部が天板の端部よりも外側に突出した状態においては、荷物を配置できる空間が広くなることから、荷物が多くても安定して荷物を保持部に掛けることができる。一方、保持部が天板の端部よりも内側に収納された状態においては、机の横を人が通行したときに、保持部にひっかかることを抑制できる。また、天板と天板とが当接するように複数の机を左右方向に並べて配置しやすくなる。
【0016】
本開示の一態様では、フレームは、脚部と、天板支持部と、を有してもよい。脚部は、天板を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する。天板支持部は、少なくとも一部が天板の下側の面に沿って配置される。保持部は、天板支持部に設けられていてもよい。
【0017】
ここで、仮に、脚部に保持部が設けられた場合、保持部に荷物をかけると、脚部と荷物とが干渉して、荷物を掛けるスペースが狭くなることがある。しかし、上述した構成によれば、天板支持部と荷物とが干渉しないため、荷物を掛けるスペースを広く保つことができる。
【0018】
本開示の一態様は、保持部を挿通可能な筒状の部材である筒状部を更に備えてもよい。筒状部は、天板支持部に設けられてもよい。筒状部の下端は、天板支持部の下端よりも下側に出っ張るように設けられてもよい。このような構成によれば、天板と保持部との間に距離が生じるため、保持部に荷物を掛ける際に、天板が邪魔になりにくい。
【0019】
本開示の一態様では、筒状部は、天板支持部の下端の一部を切欠いた部分に配置されてもよい。このような構成によれば、保持部を配置したい位置を、容易に調整することができる。
【0020】
本開示の一態様では、筒状部と、天板支持部の下面を覆うカバー部と、が一体に形成されていてもよい。このような構成によれば、天板支持部の下面を保護しつつ、保持部を配置したい位置を、容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】左斜め前から見たときの実施形態の机の斜視図である。
図2】左斜め後ろから見たときの実施形態の机の斜視図である。
図3】実施形態の机の背面図である。
図4】実施形態の幕板及びその周辺部分の拡大斜視図である。
図5】実施形態の保持部及びその周辺部分の拡大斜視図であって、図5Aは保持部の第1側面側への突出量が最大のときの図であり、図5Bは保持部の第1側面側及び第2側面側への突出量が同程度のときの図であり、図5Cは保持部の第2側面側への突出量が最大のときの図である。
図6】変形例の保持部の模式図であって、図6Aは平面図であり、図6Bは斜視図ある。
図7】変形例の保持部の模式図であって、図7Aは保持部の第2側面側への突出量が最大のときの図であり、図7Bは保持部の第1側面側及び第2側面側への突出量が同程度のときの図であり、図7Cは保持部の第1側面側への突出量が最大のときの図である。
図8】変形例の保持部の模式図である。
図9】変形例の右天板支持部及びその周辺部分の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本開示の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.実施形態]
[1-1.構成]
図1図4に示す机1は、天板2と、フレーム3と、保持部4と、幕板5と、載置部6と、を備える。以下では、机1に対して使用者が着席したときの、使用者の胴体が位置する側を机1の後方とする。また、着席したときの使用者の左右方向を机1の左右方向とし、鉛直方向を机1の上下方向とする。
【0023】
天板2は、略矩形であって前後左右方向、言い換えると水平方向に拡がる板状の部材である。水平方向には略水平方向を含む。
例えば図2に示すように、フレーム3は、左脚部31a及び右脚部31bと、左脚支持部32a及び右脚支持部32bと、左天板支持部33a及び右天板支持部33bと、を備える。
【0024】
左脚部31a及び右脚部31bは、天板2を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する部材である。左脚部31aは、天板2の左側部に設けられる。右脚部31bは、天板2の右側部に設けられる。
【0025】
左脚支持部32a及び右脚支持部32bは、左脚部31a及び右脚部31bを支持するための、前後方向に長さを有する部材である。左脚支持部32aの前端は左脚部31aに接続し、左脚部31a及び左脚支持部32aが接続した形状は側面視で略L字状に構成される。右脚支持部32bの前端は右脚部31bに接続し、右脚部31b及び右脚支持部32bが接続した形状は側面視で略L字状に構成される。
【0026】
左天板支持部33a及び右天板支持部33bは、天板2の下側の面に沿って配置され、天板2を支持する部材である。左天板支持部33a及び右天板支持部33bは、前後方向に長さを有する。左天板支持部33aは、天板2の左側部に設けられ、前端部分が左脚部31aに連結する。右天板支持部33bは、天板2の右側部に設けられ、前端部分が右脚部31bに連結する。
【0027】
左天板支持部33a及び右天板支持部33bは、図5に示すように、筒状部41と、カバー部44と、を備える。筒状部41は、保持部4を挿通可能な筒状の部材である。筒状部41は、開口が左右に配置された状態で、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下端の一部を半円筒状に切欠いた部分に配置される。筒状部41の下端は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下端よりも下側に出っ張るように設けられる。つまり、筒状部41は、上半分は左天板支持部33a及び右天板支持部33bに埋まっており、下半分は左天板支持部33a及び右天板支持部33bよりも出っ張っている。カバー部44は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下面を覆う保護部材である。筒状部41とカバー部44とは、一体に形成されている。筒状部41及びカバー部44は、一例として、樹脂で形成されている。左天板支持部33a及び右天板支持部33bは、カバー部44と共に、ネジ止めによって天板2に固定されている。
【0028】
保持部4は、荷物を掛けることができるように構成されている。保持部4は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bに1つずつ設けられる。以下では、右天板支持部33bに設けられた保持部4について説明する。
【0029】
保持部4は、右天板支持部33bの第1側面側への突出量と、右天板支持部33bの第1側面側とは反対側の第2側面側への突出量と、を変更可能に、天板2よりも下方で右天板支持部33bに支持されている。より詳しくは、保持部4は、第1側面側への突出量が第1突出量だけ増えると、第2側面側への突出量が第1突出量だけ減り、第2側面側への突出量が第2突出量だけ増えると、第1側面側への突出量が第2突出量だけ減る。換言すれば、保持部4は、筒状部41の内部を左右方向にスライド可能に構成されている。ここで、第1側面側とは、机1の外側の方向を向く側面側のことであり、例えば、右天板支持部33bの右側の側面側を指す。第2側面側とは、机1の内側の方向を向く側面側のことであり、例えば、右天板支持部33bの左側の側面側を指す。机1の内側とは、使用者の足が収容される空間を有する方向であり、机1の外側とは、その反対の方向である。
【0030】
保持部4は、図5に示すように、第1側面側に設けられる第1荷止部42aが配置される第1部分43aと、第2側面側に設けられる第2荷止部42bが配置される第2部分43bと、を有している。本実施形態では、第1部分43aと第2部分43bとは一体に形成されており、保持部4は、円柱状に構成されている。保持部4は、床面に対し略水平に設けられる。
【0031】
第1荷止部42a及び前記第2荷止部42bは、保持部4に掛けられた荷物が落下することを抑制するように保持部4における周囲の部位よりも突出している。具体的には、第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、天板2の下側の面に近づく方向に保持部4における周囲の部位よりも突出している部分を有する。より詳しくは、第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、円盤状に構成されており、それぞれ保持部4の両端に設けられる。円盤状である第1荷止部42a及び第2荷止部42bの直径は、円柱状である保持部4の直径よりも大きくなるように設計されている。また、第1荷止部42a及び第2荷止部42bの直径は、筒状部41の直径よりも大きくなるように設計されている。よって、保持部4は、筒状部41から抜けないように構成されている。つまり、図5Cに示すように、第1荷止部42aは、保持部4における第2側面側への突出量が最大のときに、第1側面に当接し、図5Aに示すように、第2荷止部42bは、保持部4における第1側面側への突出量が最大のときに、第2側面に当接する。
【0032】
保持部4は、少なくとも第1側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板2の端部よりも外側に突出し、少なくとも第2側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板2の端部よりも内側に収納される。
【0033】
なお、左天板支持部33aに設けられた保持部4についても、右天板支持部33bに設けられた保持部4と同様の構成である。ただし、左天板支持部33aに設けられた保持部4を説明する際には、第1側面側とは、左天板支持部33aの左側の側面側のことを指し、第2側面側とは、左天板支持部33aの右側の側面側のことを指す。
幕板5及び載置部6については、参考例で詳述する。
【0034】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
【0035】
(1a)保持部4は、右天板支持部33bの第1側面側への突出量と、右天板支持部33bの第1側面側とは反対側の第2側面側への突出量と、を変更可能に構成されている。保持部4は、第1側面側に設けられる第1荷止部42aが配置される第1部分43aと、第2側面側に設けられる第2荷止部42bが配置される第2部分43bと、を有している。第1荷止部42a及び前記第2荷止部42bは、保持部4に掛けられた荷物が落下することを抑制するように保持部4における周囲の部位よりも突出している。
【0036】
このような構成によれば、机1の外側に荷物を掛けたいときには、保持部4の第1側面側への突出量を大きくし、第1部分43aに荷物を掛けることができる。一方、天板2と天板2とが当接するように、複数の机1を左右方向に隙間無く並べて配置する場合や、机1の外側に荷物を掛けると通行の妨げになる場合がある。このような場合には、保持部4の第2側面側への突出量を大きくし、第2部分43bに荷物を掛けることができる。このように、状況に応じて、机1の外側にも内側にも荷物を掛けることができる。
【0037】
(1b)第1部分43aと第2部分43bとは一体に形成されている。保持部4は、第1側面側への突出量が第1突出量だけ増えると、第2側面側への突出量が第1突出量だけ減り、第2側面側への突出量が第2突出量だけ増えると、第1側面側への突出量が第2突出量だけ減る。このような構成によれば、机1の外側に荷物を掛けたいときには、保持部4の第1側面側への突出量を大きくし、第1部分43aに荷物を掛けることができる。このとき、保持部4の第2側面側への突出量が小さくなるため、机1の内側の空間を広く使用することができる。よって、使用者が足を動かすときに、保持部4が邪魔になることを抑制できる。したがって、天板下の空間を保ちつつ、荷物を好適に保持することができる。一方、机1の内側に荷物を掛けたいときには、保持部4の第2側面側への突出量を大きくし、第2部分43bに荷物を掛けることができる。このとき、保持部4の第1側面側への突出量が小さくなる。よって、机1の横を人が通行したときに、保持部4にひっかかることを抑制できる。また、天板2と天板2とが当接するように複数の机1を左右方向に並べて配置しやすくなる。
【0038】
(1c)第1荷止部42aは、保持部4における第2側面側への突出量が最大のときに、第1側面に当接し、第2荷止部42bは、保持部4における第1側面側への突出量が最大のときに、第2側面に当接する。このような構成によれば、第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、保持部4から荷物がずり落ちることを抑制できると共に、保持部4が筒状部41から抜け落ちることも抑制できる。よって、保持部4は、荷物を安定的に保持できる。
【0039】
(1d)保持部4は、円柱状に構成されている。第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、それぞれ保持部4の両端に設けられる。このような構成によれば、例えば、針金をU字状に折り曲げてフック状の保持部を形成するよりも、容易に保持部4を形成することができる。
【0040】
(1e)保持部4は、床面に対し略水平に設けられる。このような構成によれば、机1の外側に荷物を掛けた場合にも、机1の内側に荷物を掛けた場合にも、バランスよく荷物をかけることができる。
【0041】
(1f)保持部4は、第1側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板2の端部よりも外側に突出し、第2側面側への突出量が最大のときに、平面視において天板2の端部よりも内側に収納される。このような構成によれば、保持部4が天板2の端部よりも外側に突出した状態においては、荷物を配置できる空間が広くなることから、荷物が多くても安定して荷物を保持部4に掛けることができる。一方、保持部4が天板2の端部よりも内側に収納された状態においては、机1の横を人が通行したときに、保持部4にひっかかることを抑制できる。また、天板2と天板2とが当接するように複数の机1を左右方向に並べて配置しやすくなる。
【0042】
(1g)保持部4は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bに設けられる。仮に、左脚部31a及び右脚部31bに保持部4が設けられた場合、保持部4に荷物をかけると、左脚部31a及び右脚部31bと荷物とが干渉して、荷物を掛けるスペースが狭くなることがある。しかし、上述した構成によれば、左天板支持部33a及び右天板支持部33bと荷物とは干渉しないため、荷物を掛けるスペースを広く保つことができる。
【0043】
(1h)筒状部41の下端は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下端よりも下側に出っ張るように設けられる。保持部4は筒状部41に挿通されている。このような構成によれば、天板2と保持部4との間に距離が生じるため、保持部4に荷物を掛ける際に、天板2が邪魔になりにくい。
【0044】
(1i)筒状部41とカバー部44とは、一体に形成されている。このような構成によれば、左天板支持部33aや右天板支持部33bの下面を保護しつつ、保持部4を配置したい位置を、容易に調整することができる。
【0045】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0046】
(2a)上記実施形態では、保持部4が、円柱状に構成されている構成を例示した。しかし、保持部4の形状はこれに限定されるものではない。例えば、保持部4は、角柱状に構成されてもよいし、板状に構成されていてもよい。
【0047】
また例えば、図6Aに示すように、保持部40は、平面視でW字状に構成されていてもよい。なお、図6Aでは、天板2を透過して保持部40等を図示している。以下では、図6B図7A図7Cを用いて、左脚部31aに設けられた保持部40について説明する。
【0048】
左脚部31aの後方の面には、上下方向を回転軸とする軸部材45が設けられる。第1部分43c及び第2部分43dは、板状の部材であり、平面視でL字状に構成されている。第1部分43cの一端が軸部材45に接続しており、他端に第1荷止部42cが設けられる。第2部分43dの一端が軸部材45に接続しており、他端に第2荷止部42dが設けられる。第1部分43cは、軸部材45側から第1荷止部42c側に向かうにつれ、上下方向の幅が狭くなるように構成されている。第2部分43dも、軸部材45側から第2荷止部42d側に向かうにつれ、上下方向の幅が狭くなるように構成されている。第1荷止部42c及び第2荷止部42dは、天板2の下側の面に近づく方向に保持部40における周囲の部位よりも突出している。より詳しくは、第1荷止部42c及び第2荷止部42dは、上方に突出している。
【0049】
保持部40は、軸部材45と共に上下方向を軸として回転するように構成されている。図7Aに示すように、保持部4における第2側面側への突出量が最大のときに、第1荷止部42cが左脚部31aの第1側面に当接する。また、このとき、第1部分43cは、左脚部31aの第1側面及び後方の面に当接する。つまり、第1部分43cの角部分の角度は、左脚部31aの角部分の角度と略同一に設計されている。
【0050】
一方、図7Cに示すように、保持部4における第1側面側への突出量が最大のときに、第2荷止部42dが左脚部31aの第2側面に当接する。また、このとき、第2部分43dは、左脚部31aの第2側面及び後方の面に当接する。つまり、第2部分43dの角部分の角度は、左脚部31aの角部分の角度と略同一に設計されている。
【0051】
また例えば、図8に示すように、左天板支持部33aの下面には、前後方向を回転軸とする軸部材46が設けられてもよい。保持部50は、背面視でW字状に構成されている。第1部分43e及び第2部分43fは、板状の部材であり、背面視でL字状に構成されている。第1部分43eの一端が軸部材46に接続しており、他端に第1荷止部42eが設けられる。第2部分43fの一端が軸部材46に接続しており、他端に第2荷止部42fが設けられる。
【0052】
保持部50は、軸部材46と共に前後方向を軸として回転するように構成されている。第1荷止部42e及び第2荷止部42fは、前後方向に保持部50における周囲の部位よりも突出している。
【0053】
また、保持部50の第1側面側への突出量が最大のときに、第2荷止部42fが左天板支持部33aの第2側面に当接する。また、このとき、第2部分43fは、左天板支持部33aの第2側面及び下面に当接する。つまり、第2部分43fの角部分の角度は、左天板支持部33aの角部分の角度と略同一に設計されている。また、第1部分43eの第1荷止部42e側の一部は床面と略水平になる。
【0054】
一方、保持部50の第2側面側への突出量が最大のときに、第1荷止部42eが左天板支持部33aの第1側面に当接する。また、このとき、第1部分43eは、左天板支持部33aの第1側面及び下面に当接する。つまり、第1部分43eの角部分の角度は、左天板支持部33aの角部分の角度と略同一に設計されている。また、第2部分43fの第2荷止部42f側の一部は床面と略水平になる。
【0055】
(2b)上記実施形態では、第1部分43aと第2部分43bとは一体に形成されている構成を例示した。しかし、第1部分43aと第2部分43bとは別体に構成されていてもよい。例えば、第1部分43aが第1側面側に配置され、第1側面側への突出量を変更可能に構成される構成であってもよい。また、第2部分43bが第2側面側に配置され、第2側面側への突出量を変更可能に構成される構成であってもよい。
【0056】
(2c)上記実施形態では、第1荷止部42a及び第2荷止部42bが、それぞれ保持部4の両端に設けられる構成を例示した。しかし、第1荷止部42a及び第2荷止部42bが設けられる位置はこれに限定されるものではない。例えば、第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、保持部4の端部から距離を空けた位置に設けられてもよい。
【0057】
(2d)上記実施形態では、第1荷止部42a及び第2荷止部42bが、円盤状に形成される構成を例示した。しかし、第1荷止部42a及び第2荷止部42bの形状はこれに限定されるものではない。第1荷止部42a及び第2荷止部42bは、保持部4に掛けられた荷物が落下することを抑制するように保持部4における周囲の部位よりも突出していればよく、上方向か、左右方向の成分を含んだ方向に少なくとも突出していればよい。
【0058】
(2e)上記実施形態では、保持部4が、左天板支持部33a及び右天板支持部33bに設けられる構成を例示した。しかし、保持部4が設けられる位置はこれに限定されるものではない。例えば、保持部4は、左脚部31a及び右脚部31bに設けられてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、筒状部41が、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下端の一部を切欠いた部分に配置され、保持部4が筒状部41を挿通する構成を例示した。しかし例えば、右天板支持部33bの第1側面と第2側面とを左右に貫くように貫通孔が設けられ、その貫通孔に保持部4が挿通される構成であってもよい。ただし、この場合、貫通孔の加工の精度が良好でないと、第1側面の貫通孔の位置と、第2側面の貫通孔の位置とが上下方向や左右方向にずれることがある。貫通孔の位置がずれた場合、保持部4を好適に挿通することができず、保持部4が床面や右天板支持部33bに対して斜めになってしまうことがある。しかし、上記実施形態の構成によれば、筒状部41を好適に配置できるため、保持部4を好適に挿通することができる。
【0060】
(2f)上記実施形態では、筒状部41とカバー部44とが、一体に形成されている構成を例示した。しかし、図9に示すように、カバー部44は設けられなくてもよい。また、筒状部41は、金属で形成されていてもよく、筒状部41は、左天板支持部33a及び右天板支持部33bの下端に溶接にて固定されてもよい。
【0061】
[3.参考例]
以下、机1の参考例について説明する。
[3-1.構成]
[態様1]
机であって、
天板と、
前記天板の左右に設けられ、前記天板を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する、左脚部及び右脚部と、
前記天板に直接的に又は間接的に接続し、前記天板の下方における空間の少なくとも一部を覆う幕板と、
物を載置可能に構成された載置部と、
を備え、
前記載置部は前記幕板における後方に設けられ、
前記幕板は、前記載置部よりも上方の位置であって、前後方向において前記左脚部及び前記右脚部の少なくとも一方から離れた位置に設けられる範囲である離隔範囲を含み、
前記幕板及び前記載置部の少なくとも一方は、左側の端部が前記左脚部に接続し、右側の端部が前記右脚部に接続し、前記左脚部と前記右脚部とに亘るように設けられる範囲である接続範囲を含む、机。
【0062】
[態様2]
態様1に記載の机であって、
前記載置部は、前記幕板から床面に略平行に延びる板状の第1板部と、前記第1板部における前記幕板とは反対側の端部から前記左脚部及び前記右脚部が延びる方向と略平行に延びる板状の第2板部と、を備え、
前記接続範囲には、前記第2板部が含まれる、机。
【0063】
[態様3]
態様2に記載の机であって、
前記接続範囲には、前記第1板部と前記第2板部との接続箇所が含まれる、机。
【0064】
[態様4]
態様1から態様3のいずれか1項に記載の机であって、
前記幕板の上部には、前記天板に沿って開口が形成されている、机。
【0065】
[態様5]
態様1から態様4のいずれか1項に記載の机であって、
前記幕板及び前記載置部は、一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されている、机。
【0066】
[3-2.実施形態]
実開昭62-161840号公報には、コード等、コンピュータ機器の配線具を収納するボックスを備える机が開示されている。ボックスは、机の両脚の間に配置され、配線具は、ボックスの蓋を開けて通したり、コード挿通孔から通したりしてボックス内に収納される。しかし、配線具を収納する際に、その都度、ボックスの蓋を開けたり、コード挿通孔から通したりするのは手間であり、効率が悪かった。本開示の一局面は、載置物を収納しやすい机を提供することにある。
【0067】
以下、例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本参考例で開示する構成は、上記の保持部を備える構成と組み合わせて適用することができる。
図1~4に示す幕板5は、略矩形であって上下左右方向、言い換えると垂直方向に拡がる板状の部材である。幕板5は、天板2の前端付近において天板2に直接的に接続し、天板2の下方における空間の少なくとも一部を覆う。幕板5の上部には、天板2に沿って左右方向に長さを有する開口51が形成されている。また、幕板5には、複数の孔部52が穿設されている。複数の孔部52は、通気をよくしたり、幕板5の重量を軽くしたりするために設けられている。
【0068】
載置部6は、物を載置可能に構成されている。載置部6は幕板5の後方の面に設けられている。載置部6は、第1板部61と、第2板部62と、を備える。第1板部61は、幕板5の下端から床面に略平行に延びる板状の部材である。第2板部62は、第1板部61における幕板5とは反対側の端部から左脚部31a及び右脚部31bが延びる方向と略平行に延びる板状の部材である。
【0069】
幕板5及び載置部6は、一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されている。幕板5及び載置部6は、例えば図4に示すように、側面視で2箇所の角部分を有するように構成されている。
【0070】
幕板5は、載置部6よりも上方の位置であって、前後方向において左脚部31a及び右脚部31bの少なくとも一方から離れた位置に設けられる範囲である離隔範囲を含む。本実施形態では、幕板5の全体が、左脚部31a及び右脚部31bの両方から離れた位置に設けられる。つまり、幕板5の全体が、離隔範囲に相当する。
【0071】
載置部6は、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられる範囲である接続範囲63を含む。本実施形態では、第2板部62は、左側の端部が左脚部31aに接続し、右側の端部が右脚部31bに接続している。つまり、第2板部62は、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられている。一例として、左脚部31a及び右脚部31bの内側の面に設けられたスリットに、第2板部62の両端部に設けられたフックを引っ掛けることにより、第2板部62が左脚部31a及び右脚部31bに固定される。なお、第2板部62は、溶接により、左脚部31a及び右脚部31bに固定されてもよい。
【0072】
また、第1板部61の一部も、左側の端部が左脚部31aに接続し、右側の端部が右脚部31bに接続している。つまり、第1板部61の一部も、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられている。また、第1板部61と第2板部62との接続箇所も、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられている。
換言すると、第1板部61の後端から第2板部62の上端までの範囲が、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられており、接続範囲63に相当する。
【0073】
[3-3.効果]
(3a)幕板5の全体が、左脚部31a及び右脚部31bの両方から離れた位置に設けられる。また、載置部6は、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられる範囲である接続範囲63を含む。このような構成によれば、幕板5と左脚部31a及び右脚部31bとの間に空間があるので、幕板5と左脚部31a及び右脚部31bとの間から、載置部6に物を収納しやすい。また、左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられる部材が存在しない構成と比較して、机1の左右方向の強度を保つことができる。
【0074】
(3b)接続範囲63には、第2板部62が含まれる。第2板部62は、左脚部31a及び右脚部31bが延びる方向と略平行に延びる。このような構成によれば、第2板部62が左脚部31a及び右脚部31bが延びる方向と略垂直に延びる場合と比較して、第2板部62が左脚部31a及び右脚部31bに接する部分が多くなる。よって、机1の左右方向の強度をより保つことができる。
【0075】
(3c)接続範囲63には、第1板部61と第2板部62との接続箇所が含まれる。このような構成によれば、左脚部31a及び右脚部31bが延びる方向と略平行な方向にも、略垂直な方向にも、載置部6が当接していることになる。よって、机1の左右方向の強度をより保つことができる。
【0076】
(3d)幕板5の上部には、天板2に沿って開口51が形成されている。このような構成によれば、例えば、電源タップのコード等を開口51から挿通することができる。
(3e)幕板5及び載置部6は、一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されている。このような構成によれば、各部材を接続するための部材や機構が不要であり、加工が容易である。
【0077】
[3-4.参考例の変形例]
(4a)上記実施形態では、第1板部61が、幕板5の下端から床面に略平行に延びる板状の部材であり、第2板部62が、第1板部61における幕板5とは反対側の端部から左脚部31a及び右脚部31bが延びる方向と略平行に延びる板状の部材である構成を例示した。しかし、載置部6の形状はこれに限定されるものではない。例えば、載置部6は、側面視でU字状、J字状に構成されていてもよい。つまり、幕板5及び載置部6の形状は、角部分を有していなくてもよい。また例えば、載置部6は、側面視でL字状に構成されていてもよい。つまり、載置部6は第2板部62を備えなくてもよい。
【0078】
また、第1板部61は、幕板5の下端から距離を空けた位置から延び出していてもよい。第2板部62は、第1板部61の端部から距離を空けた位置から延び出していてもよい。
(4b)上記実施形態では、幕板5及び載置部6が、一枚の板状の部材を折り曲げることにより形成されている構成を例示した。しかし、幕板5及び載置部6は、別部材で構成されていてもよい。また、幕板5と載置部6とは接続していなくてもよい。つまり、載置部6は、幕板5の後方に、幕板5から距離を空けて設けられていてもよい。
【0079】
(4c)上記実施形態では、幕板5が、天板2に直接的に接続している構成を例示した。しかし、幕板5は、天板2に間接的に接続していてもよい。例えば、幕板5は、左天板支持部33aの前端と右天板支持部33bの前端とをつなぐ前方天板支持部を介して、天板2に接続していてもよい。
【0080】
(4d)上記実施形態では、幕板5の全体が、左脚部31a及び右脚部31bの両方から離れた位置に設けられ、幕板5の全体が、離隔範囲に相当する構成を例示した。しかし、離隔範囲が設けられる範囲はこれに限定されるものではない。例えば、幕板5が、幕板5の上部から下部に向かって、机1の内側に傾斜しているような場合、幕板5の下部は左脚部31aと右脚部31bとに亘るように設けられている一方、幕板5の上部は左脚部31a及び右脚部31bから離れた位置に設けられていてもよい。幕板5の上部が離隔範囲に相当する。このような構成においても、幕板5の上部と左脚部31a及び右脚部31bとの間に空間があるので、幕板5の上部から、載置部6に物を収納しやすい。
【0081】
なお、このとき、幕板5の下部のみが接続範囲に相当し、載置部6は左脚部31a及び右脚部31bに接続していなくてもよい。また、幕板5の下部及び載置部6の全体が接続範囲に相当し、左脚部31a及び右脚部31bに接続していてもよい。
【0082】
(4e)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。
【0083】
[本明細書が開示する技術思想]
[項目1]
天板と、
前記天板を支持するフレームと、
荷物を掛けることができるように構成された保持部と、
を備え、
前記保持部は、前記フレームの第1側面側への突出量と、前記フレームの前記第1側面側とは反対側の第2側面側への突出量と、を変更可能に、前記天板よりも下方で前記フレームに支持されており、
前記保持部は、前記第1側面側に設けられる第1荷止部が配置される第1部分と、前記第2側面側に設けられる第2荷止部が配置される第2部分と、を有し、
前記第1荷止部及び前記第2荷止部は、前記保持部に掛けられた前記荷物が落下することを抑制するように前記保持部における周囲の部位よりも突出する、机。
【0084】
[項目2]
項目1に記載の机であって、
前記第1部分と前記第2部分とは一体に形成され、
前記保持部は、前記第1側面側への突出量が第1突出量だけ増えると、前記第2側面側への突出量が前記第1突出量だけ減り、前記第2側面側への突出量が第2突出量だけ増えると、前記第1側面側への突出量が前記第2突出量だけ減る、机。
【0085】
[項目3]
項目2に記載の机であって、
前記第1荷止部は、前記保持部における前記第2側面側への突出量が最大のときに、前記第1側面に当接し、
前記第2荷止部は、前記保持部における前記第1側面側への突出量が最大のときに、前記第2側面に当接する、机。
【0086】
[項目4]
項目1から項目3のいずれか1項に記載の机であって、
前記保持部は、円柱状に構成されており、
前記第1荷止部と前記第2荷止部とは、それぞれ前記保持部の両端に設けられる、机。
【0087】
[項目5]
項目1から項目4のいずれか1項に記載の机であって、
前記保持部は、床面に対し略水平に設けられる、机。
【0088】
[項目6]
項目1から項目5のいずれか1項に記載の机であって、
前記保持部は、少なくとも前記第1側面側への突出量が最大のときに、平面視において前記天板の端部よりも外側に突出し、少なくとも前記第2側面側への突出量が最大のときに、平面視において前記天板の端部よりも内側に収納される、机。
【0089】
[項目7]
項目1から項目6のいずれか1項に記載の机であって、
前記フレームは、前記天板を床面から離れた位置に保持し、上下に長さを有する脚部と、少なくとも一部が前記天板の下側の面に沿って配置される天板支持部と、を有し、
前記保持部は、前記天板支持部に設けられている、机。
【0090】
[項目8]
項目7に記載の机であって、
前記保持部を挿通可能な筒状の部材である筒状部を更に備え、
前記筒状部は、前記天板支持部に設けられ、
前記筒状部の下端は、前記天板支持部の下端よりも下側に出っ張るように設けられる、机。
【0091】
[項目9]
項目8に記載の机であって、
前記筒状部は、前記天板支持部の下端の一部を切欠いた部分に配置される、机。
【0092】
[項目10]
項目8又は項目9に記載の机であって、
前記筒状部と、前記天板支持部の下面を覆うカバー部と、が一体に形成されている、机。
【符号の説明】
【0093】
1…机、2…天板、3…フレーム、4,40,50…保持部、5…幕板、6…載置部、31a…左脚部、31b…右脚部、32a…左脚支持部、32b…右脚支持部、33a…左天板支持部、33b…右天板支持部、41…筒状部、42a,42c,42e…第1荷止部、42b,42d,42f…第2荷止部、44…カバー部、45,46…軸部材、51…開口、52…孔部、61…第1板部、62…第2板部、63…接続範囲。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9