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特開2024-114581スライド式ミトンと肘プロテクターの組合せ
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  • 特開-スライド式ミトンと肘プロテクターの組合せ 図1
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  • 特開-スライド式ミトンと肘プロテクターの組合せ 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114581
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】スライド式ミトンと肘プロテクターの組合せ
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/14 20060101AFI20240816BHJP
【FI】
A63B71/14 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023138685
(22)【出願日】2023-08-29
(31)【優先権主張番号】18/108,830
(32)【優先日】2023-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523328740
【氏名又は名称】ルーフ アンド ソーラー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Roof and Solar Technologies, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】チヨダ タカシ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】分離された保護装置を利用することは、バットボーイ/ベースコーチの時間リソースを占有したり、必要のないときに選手が持ち歩かなければならなかったりすることになる。
【解決手段】スライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせは、スライド式ミトンスリーブと、スライド式ミトンスリーブによって保持される1つ以上のアームガード190、240と、を含んでいる。肘プロテクター構成においては、使用者の腕はスライド式ミトンスリーブに沿って受けられ、1つ以上のアームガードによって保護される。スライド式ミトン構成においては、使用者の手はスライド式ミトンスリーブ内に受けられ、1つ以上のアームガードによって保護される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライド式ミトンスリーブと、
前記スライド式ミトンスリーブによって保持される1つ以上のアームガードと、
を備え、
肘プロテクター構成では、使用者の腕が前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上のアームガードによって受けられ保護され、
スライド式ミトン構成では、使用者の手が前記スライド式ミトンスリーブ内で受けられ、前記1つ以上のアームガードによって保護される、
スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせ。
【請求項2】
前記1つ以上のアームガードは、1つ以上の上腕ガードストラップを備えた上腕ガードと、1つ以上の前腕ガードストラップを備えた前腕部材と、を含み、
前記スライド式ミトンスリーブは、開放端と反対側の閉鎖端とを含み、
前記肘プロテクターの構成では、使用者の上腕は、前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、前記上腕ガードによって受けられ保護され、使用者の前腕は、前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上の前腕ガードストラップによって縛られ、前腕ガードによって受けられ、保護され、
前記スライド式ミトン構成では、使用者の手はスライド式ミトンスリーブ内で受けられ、前記1つ以上の上腕ガードストラップで縛られ、前記上腕ガードによって保護され、使用者の手首は、前記スライド式ミトンスリーブ内で受けられ、前記上腕ガードによって保護される、
請求項1に記載のスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせ。
【請求項3】
スライド式リストサポートを更に含み、
前記スライド式ミトン構成では、使用者の手首はスライド式リストサポートによって支持される、
請求項2に記載のスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせ。
【請求項4】
請求項1に記載のスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを使用する方法であって、
打席で、プレーヤーの腕が前記スライド式ミトンスリーブに沿って受けられ、前記1つ以上のアームガードによって保護されるように、前記肘プロテクターの構成で前記スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを着用し、
ベース上で、プレーヤーの手が前記スライド式ミトンスリーブに受けられ、前記1つ以上のアームガードによって保護されるように、前記スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを着用することを含む、方法。
【請求項5】
請求項2に記載のスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを使用する方法であって、
打席では、プレーヤーの上腕が、前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、前記上腕ガードによって受けられ保護され、プレーヤーの前腕が、前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上の前腕ガードストラップによって縛られ、前記前腕ガードによって受けられ保護されるように、前記スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを前記肘プロテクター構成で着用し、
ベース上で、プレーヤーの手が、前記スライド式ミトンスリーブに沿って、前記1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、前記上腕ガードによって受けられ保護され、プレーヤーの手首が前記スライド式ミトンスリーブに沿って受けられ、前記前腕ガードによって保護されるように、前記スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを前記スライド式ミトン構成で着用する、方法。
【請求項6】
請求項5に記載のスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを使用する方法であって、
スライド式リストサポートを更に含み、
前記スライド式ミトン構成では、プレーヤーの手首がスライド式リストサポートによって支持される、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド式ミトンおよびバッティング肘プロテクターに関する。
【背景技術】
【0002】
野球/ソフトボールでは、頭部を先にベースに滑り込ませる際に手を保護する分離型スライド式ミトンや、暴投によって当てられた際に肘とその周辺を保護するバッティングの肘プロテクターが選手によって使用されることが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
肘プロテクターの問題点は、バッティング後に肘プロテクターが不要になり、バットボーイやベースコーチに渡すために取り外されることである。スライド式ミトンの問題点は、バッティング時には不要であるが、頻繁に、バッティング/ランニング中に選手のバックポケットに入れて1塁へ持ち歩いたり、ベースコーチが塁に到達した選手に提供したりすることである。したがって、これらの分離された保護装置を利用することは、バットボーイ/ベースコーチの時間リソースを占有したり、必要のないときに選手が持ち歩かなければならなかったりすることになる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の側面は、スライド式ミトンスリーブを含むスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを含む。1つ以上のアームガードは、スライド式ミトンスリーブによって保持されている。肘プロテクター構成では、使用者の腕がスライド式ミトンスリーブに沿って受けられ、1つ以上のアームガードによって保護されている。スライド式ミトン構成では、使用者の手がスライド式ミトンスリーブ内に受けられ、1つ以上のアームガードによって保護されている。
【0005】
上記開示の側面の1つ以上の実装は、次の1つ以上を含む。1つ以上のアームガードは、1つ以上の上腕ガードストラップを備えた上腕ガードと、1つ以上の前腕ガードストラップと、を備えた前腕部材を含む。スライド式ミトンスリーブは、開放端と反対側の閉鎖端を含む。肘プロテクター構成では、使用者の上腕は、スライド式ミトンスリーブに沿って、1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、上腕ガードによって受けられ保護され、使用者の前腕は、スライド式ミトンスリーブに沿って、1つ以上の前腕ガードストラップによって縛られ、前腕ガードによって受けられ保護される。スライド式ミトン構成では、使用者の手はスライド式ミトンスリーブ内で受けられ、1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、上腕ガードによって保護される。使用者の手首は、スライド式ミトンスリーブ内で受けられ、前腕ガードおよび/またはスライド式リストサポートに縛られ保護される。スライド式ミトン構成では、使用者の手首はスライド式リストサポートによって支持される。
【0006】
本開示のさらなる側面は、スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを使用する方法を含む。この方法は、打席では、プレーヤーの腕がスライド式ミトンスリーブに沿って受けられ、1つ以上のアームガードによって保護されるように、肘プロテクター構成でスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを着用し、ベースでは、プレーヤーの手がスライド式ミトンスリーブ内で受けられ、1つ以上のアームガードによって保護されるように、スライド式ミトン構成でスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせを着用することを含む。
【0007】
上記開示の側面の1つ以上の実装は、次の1つ以上を含む。打席では、プレーヤーの上腕が、スライド式ミトンスリーブに沿って、1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ、上腕ガードによって受けられ保護され、プレーヤーの前腕がスライド式ミトンスリーブに沿って、1つ以上の前腕ガードストラップによって縛られ、前腕ガードによって受けられ保護されるように、肘プロテクター構成でスライド式ミトンと肘プロテクターの組合せを着用し、
ベースでは、プレーヤーの手がスライド式ミトンスリーブ内に受けられ、1つ以上の上腕ガードストラップによって縛られ上腕ガードによって保護され、プレーヤーの手首がスライド式ミトンスリーブ内に受けられ、前腕ガードストラップによって縛られ保護され、および/または、スライド式ミトン構成で、プレーヤーの手首はスライド式リストサポートによって支持されるように、スライド式ミトン構成でスライド式ミトンと肘プロテクターの組合せを着用する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を例示し説明するとともに、本発明の原理を説明するのに役立つ。
【0009】
図1】スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせの平面図である。
【0010】
図2】スライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせの平面図である。
【0011】
図3】使用者の手と手首の領域に適用されるスライド式ミトン構成で示されるスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせの平面図である。
【0012】
図4】ベースにスライディングするときに使用者の手を保護する、使用者の手と手首の領域に適用されるスライド式ミトン構成で示されるスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせの平面図である。
【0013】
図5】バッティング時に使用者の肘を保護する、使用者の肘の領域に適用される肘プロテクター構成で示されるスライド式ミトンと肘プロテクターの組合わせの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1から図5を参照して、スライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせの実施形態とその使用方法を説明する。スライド式ミトンと肘プロテクター(「プロテクター」)100の組合わせは、ベースに滑り込む際に使用者の手120と手首領域130に適用されるスライド式ミトン構成 (図3、4) 110によって使用者の手120と手首領域130を保護し、バッティング時に使用者の肘領域150、前腕160、上腕170に適用される肘プロテクター構成140によって使用者の腕172、特に肘領域150を保護する間で、迅速かつ容易に変換する。
【0015】
図1図2に示すように、プロテクター100は、上腕ガード190、一つ以上の上腕/第1ストラップ200,210、及び遠位端220を含む上腕部材180と、前腕ガード240、一つ以上の前腕/第2ストラップ250,260、遠位端270を含む前腕部材230と、上腕部材180の遠位端220から前腕部材230の反対の遠位端270まで延びるスライド式ミトンスリーブ280と、を含む。スライド式ミトンスリーブ280は、前腕部材230の遠位端270の開放端290と、上腕部材180の遠位端220の閉鎖端300と、スライド式パッド312を有する前面310と、背面320とを含む。別の実施形態では、プロテクター100は、一つ以上の(例えば、1、3など)アームガードを含む。
【0016】
一つ以上の上腕/第1ストラップ200,210と一つ以上の前腕/第2ストラップ250,260は、フックとループのファスナー部330,340を含む。
【0017】
スライド式ミトンスリーブ280は、スライド式リストサポート350を含む。
【0018】
図3および図4に示すように、肘プロテクター構成140(例えば、使用者が打席に立っているとき)では、使用者の腕172はスライド式ミトンスリーブ280に沿って、一つ以上のアームガード190,240によって受けられ、保護される。この構成140では、プレーヤーの上腕170は、スライド式ミトンスリーブ280に沿って、一つ以上の上腕ガードストラップ200,210によって縛られ、上腕ガード190によって受けられ保護され、プレーヤーの前腕160はスライド式ミトンスリーブ280に沿って、一つ以上の前腕ガードストラップ250,260によって縛られ、前腕ガード240によって受けられ、保護される。
【0019】
スライド式ミトン構成110(例:ベースでは)では、プレーヤーの手120はスライド式ミトンスリーブ280内で受けられ、一つ以上のアームガード190,240によって保護される。この構成110では、プレーヤーの手120はスライド式ミトンスリーブ内で受けられ、一つ以上の上腕ガードストラップ200,210によって縛られ、上腕ガード190によって保護され、プレーヤーの手首領域130はスライド式ミトンスリーブ280内で受けられ、一つ以上の前腕ガードストラップ250,260によって縛られ、前腕ガード240によって保護される。この構成110では、プレーヤーの手首領域130はスライド式リストサポート350によって支持され、スライド式パッド312と上腕ガード190は二重の保護を提供し、ベースにスライディングしたときのプレーヤーの手120への衝撃も軽減する。
【0020】
図4および図5を参照すると、野球/ソフトウェアギアとしてスライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせを使用し、バッティング時に使用者の肘領域150を保護し、ベースにスライディングしたときに使用者の手120を保護する方法は、打席で、プレーヤーの腕172がスライド式ミトンスリーブ280に沿って、一つ以上のアームガード190,240によって受けられ、保護されるように、肘プロテクター構成140でスライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせを装着することを含む。肘プロテクター構成での着用は、さらに、プレーヤーの上腕170がスライド式ミトンスリーブ280に沿って、一つ以上の上腕ガードストラップ200,210によって縛られ、上腕ガード190によって受けられ保護され、プレーヤーの前腕160がスライド式ミトンスリーブ280に沿って、一以上の前腕ガードストラップ250,260によって縛られ、前腕ガード240によって受けられ保護されるように、肘プロテクター構成でスライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせを装着することを含む。この方法はさらに、ベース上で、スライディング中にプレーヤーの手がスライド式ミトンスリーブ280内に受けられ、一つ以上のアームガード190,240によって保護されるように、スライド式ミトン構成110でスライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせを着用することを含む。スライド式ミトン構成110で着用することは、さらに、プレーヤーの手120がスライド式ミトンスリーブ280内に受けられ、一つ以上の上腕ガードストラップ200,210によって縛られ、上腕ガード190によって保護され、プレーヤーの手首130がスライド式ミトンスリーブ280内に受けられ、上腕ガード240に縛られ保護されるように、スライド式ミトン構成110でスライド式ミトンと肘プロテクター100の組合わせを着用することを含む。スライド式ミトン構成110で着用することは、さらに、スライド式リストサポート350によってプレーヤーの手首130を支持することを含む。
【0021】
プロテクター100の利点は、二重の保護、衝撃の軽減、ゲーム中の時間の短縮などである。
【0022】
図は、本発明に含めることができる特徴および機能を理解するのを助けるために行われる、本発明の例示的な構成を示すことができる。本発明は、例示されたアーキテクチャまたは構成に限定されないが、様々な代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装することができる。さらに、本発明は、様々な例示的な実施形態および実装に関して上記で説明されているが、それらが説明されている個々の実施形態の一つ以上で説明されている様々な特徴および機能は、代わりに、そのような実施形態が説明されているかどうか、およびそのような特徴が説明されている実施形態の一部として提示されているかどうかにかかわらず、本発明の他の実施形態の一つ以上に単独または何らかの組合わせで適用できることを理解すべきである。したがって、本発明の広さおよび範囲は、特に以下の請求項において、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではない。
【0023】
本明細書で使用されている用語および語句、およびそのバリエーションは、特に明示的に述べられていない限り、制限するのではなくオープンエンドであると解釈されるべきである。上記の例として、「含む」という用語は、「制限なく含む」などと読むことができる。「例」という用語は、議論されている項目の例示的な例を提供するために使用され、その網羅的または限定的なリストを提供するために使用されるものではない。また、「従来の」、「伝来の」、「標準」、「知られている」 などの形容詞や、同様の意味の用語は、記述されている項目を特定の期間または特定の時点で利用可能な項目に限定するものと解釈されるべきではなく、代わりに、現在または将来のいつでも利用可能または既知である可能性のある、従来の、伝統的な、通常の、または標準的な技術を含むものと読むべきである。同様に、接続詞「及び」にリンクされた項目のグループは、それらの項目の1つ1つがグループ内に存在することを必要とするものと解釈すべきではなく、特に明記されていない限り、「及び/又は」と読むべきである。同様に、接続詞「又は」にリンクされた項目のグループは、そのグループ間の相互排他性を必要とするものと解釈すべきではなく、特に明記されていない限り、「及び/又は」とも読むべきである。さらに、開示の項目、要素または構成要素は単数形で記述または主張することができるが、単数形への制限が明示されていない限り、複数形はその範囲内にあると考えられる。「1つ以上」、「少なくとも」、「ただし限定されない」、またはいくつかの例での他の類似語句のような拡張語句およびフレーズの存在は、そのような拡張語句が存在しない可能性がある場合に、より狭い場合が意図されているか、または必要であることを意味するように読み取られてはならない。
図1
図2
図3
図4
図5