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特開2024-114632積み重ね可能なトレーラシステム及び関連する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114632
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】積み重ね可能なトレーラシステム及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
   B62D 33/04 20060101AFI20240816BHJP
   B62D 53/06 20060101ALI20240816BHJP
   B65D 88/12 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
B62D33/04 B
B62D53/06 A
B65D88/12 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024011535
(22)【出願日】2024-01-30
(31)【優先権主張番号】18/168,472
(32)【優先日】2023-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】524039986
【氏名又は名称】グッド アールブイ イクイップメント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヤンフェン ツイ
(72)【発明者】
【氏名】ケリー ズーアー ツイ
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA28
3E170KA10
3E170KB04
3E170KB10
3E170KC03
3E170KC10
3E170QA03
3E170RA01
3E170RA03
3E170WE07
3E170WE08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】積み重ね可能なトレーラシステム及び関連する方法の提供。
【解決手段】いくつかの実施形態では、トレーラシステムは、(1)輸送コンテナの寸法に従ってサイズ決めされたプラットフォーム構造体101と、(2)プラットフォーム構造体の角部に配置されるように構成された角部モジュール103と、(3)プラットフォーム構造体に結合されており、プラットフォーム構造体を移動させるように構成された車輪アセンブリ109と、を含む。角部モジュールには、上側凹部1033及び下側凹部1034が形成されている。上側凹部は、差込コネクタを受容するように構成されており、下側アクセスは、プラットフォーム構造体から延在するポストを受容するように構成される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ね可能なトレーラシステムであって、
輸送コンテナの寸法に従ってサイズ決めされたプラットフォーム構造体と、
前記プラットフォーム構造体の角部に配置されるように構成された角部モジュールであって、前記角部モジュールは、上側凹部及び下側凹部を有して形成され、前記上側凹部は、差込コネクタを受容するように構成されており、前記下側アクセスは、前記プラットフォーム構造体から延在するポストを受容するように構成されている、角部モジュールと、
前記プラットフォーム構造体に結合されており、前記プラットフォーム構造体を移動させるように構成された車輪アセンブリと、
を備える、システム。
【請求項2】
前記車輪アセンブリは、車輪と、第1のリンク部材と、第2のリンク部材と、を更に備え、前記車輪は、前記第1のリンク部材及び第2のリンク部材に結合されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第2のリンク部材は、液圧構成要素に接続されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記車輪は、保管位置と動作位置との間で前記第1のリンク部材に対して相対的に移動するように、前記第2のリンク部材によって駆動されるように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記車輪が保管位置にあるとき、前記第1のリンク部材は、前記第2のリンク部材に対して概ね垂直である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記車輪が動作位置にあるとき、前記第1のリンク部材は、前記第2のリンク部材に対して概ね平行である、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
前記プラットフォーム構造体に結合された牽引バーアセンブリであって、前記牽引バーアセンブリは、牽引位置と保管位置との間で調整可能である、牽引バーアセンブリを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記牽引バーアセンブリは、安全機構を含み、前記安全機構はスリーブ構成要素及び細長い部材を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記牽引バーアセンブリが牽引位置にあるとき、前記細長い部材は前記スリーブ構成要素を通過し、前記プラットフォーム構造体内に延びる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記牽引バーアセンブリが保管位置にあるとき、前記細長い部材は前記スリーブ構成要素を通過し、前記プラットフォーム構造体に垂直な方向に延びる、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記積み重ね可能なトレーラシステムにエンクロージャ及び周囲の支持を提供するように構成されたパネルモジュールを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記パネルモジュールは、全体が切断されていないアルミニウムパネルで作製されている、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記パネルモジュールは、絶縁層を間に有する2つのアルミニウム表面層を含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記トレーラシステムの空力特性を改善するように構成された偏向器モジュールを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記偏向器モジュールは、カバー部分とフレーム部分とを含み、前記フレーム部分は、前記トレーラシステムのパネルモジュールに取り付けられるように構成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記カバー部分は、第1の曲率を有する第1の表面と、第2の曲率を有する第2の表面と、第3の曲率を有する第3の表面と、を含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記プラットフォーム構造体に結合されたドアアセンブリであって、前記ドアアセンブリは、ドア及び支持コネクタを含む、ドアアセンブリを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記支持コネクタは、前記ドアが開位置にあるときに、前記ドアと前記プラットフォーム構造体との間に形成された間隙を覆うように構成されている、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
方法であって、
第1のトレーラシステムの第1のポスト上に第1の角部モジュールを配置することと、
差込コネクタの第1の端部を前記第1の角部モジュールの上側凹部と位置合わせすることと、
前記差込コネクタの前記第1の端部を前記第1の角部モジュールの前記上側凹部内に配置することと、
第2の角部モジュールを第2のトレーラシステムの第2のポスト上に配置することであって、第2のトレーラシステムは、前記第2のトレーラシステムの底面上に形成された下側アクセスを含む、ことと、
前記差込コネクタの第2の端部を前記第2のトレーラシステムの前記下側凹部と位置合わせすることと、
前記差込コネクタの前記第2の端部を前記第2のトレーラシステムの前記下側凹部に配置することと、
を含む、方法。
【請求項20】
方法であって、
偏向器モジュールのフレーム部分をトレーラシステムのパネルモジュールの表面上に配置することと、
前記偏向器モジュールのカバー部分を前記フレーム部分と位置合わせすることと、
前記表面に概ね垂直な第1の方向又は前記表面に概ね平行な第2の方向において、前記偏向器モジュールの前記カバー部分を前記フレーム部分に固定することと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、トレーラシステム及び関連する方法に関する。より具体的には、輸送コンテナ内で都合よく分解され、折り畳まれ、積み重ねられ得る積み重ね可能なトレーラシステムが提供される。
【背景技術】
【0002】
トレーラは、輸送及びレクリエーション用途に人気がある。従来のトレーラは、使用されていないときに保管するために大きな空間を必要とする。サイズをある程度まで低減することを可能にする特定の「ポップアップ」設計が存在するが、これらの設計は依然としてかなりの量の保管空間を必要とし、コンパクトな構成で(例えば、輸送コンテナ内に)保管することができない。したがって、前述の必要性に対処するための改良されたシステムを有することが有利である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示は、積み重ね可能なトレーラシステムと、トレーラシステムを組み立て、分解し、保管し、動作させるための関連する方法と、を提供する。いくつかの実施形態では、積み重ね可能なトレーラシステムは、プラットフォーム構造体と、角部モジュールと、パネルモジュールと、牽引バーアセンブリと、車輪アセンブリと、偏向器モジュールと、ドアアセンブリとを含む。積み重ね可能なトレーラシステムの実施形態は、図1図6を参照して詳細に説明される。
【0004】
プラットフォーム構造体は、システムの他の構成要素を支持するように構成される。いくつかの実施形態では、プラットフォーム構造体は、複数のプラットフォーム構造体がその中に保管され得るように、輸送コンテナに従ってサイズ決めされることができる。プラットフォーム構造体の実施形態は、図3図8A、及び図8Bを参照して詳細に説明される。積み重ねられたトレーラシステムの実施形態は、図15A及び15Bを参照して詳細に説明される。
【0005】
角部モジュールは、プラットフォーム構造体の角部に配置されるように構成される。角部モジュールは、パネルモジュール及びドアアセンブリなどの他の構成要素に構造的支持を提供することができる。角部モジュールはまた、トレーラシステムを互いに積み重ねることができるように構成されている。より具体的には、角部モジュールの各々は、上側凹部及び下側凹部を備えて形成され得る。上側凹部及び下側凹部は各々、2つ以上のトレーラシステムが分解され、折り畳まれ、折り畳まれるときに、差込コネクタの一端を収容するように構成される。角部モジュールの実施形態は、図1図3及び図15Aを参照して詳細に説明される。
【0006】
パネルモジュールは、積み重ね可能なトレーラシステムにエンクロージャ及び周囲の支持を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、パネルモジュールはアルミニウム製である。いくつかの実施形態では、パネルモジュールは、十分な構造的剛性を提供するように、全体が切断されていないアルミニウムパネルから作製される。パネルモジュールの実施形態は、図1図6を参照して詳細に説明される。
【0007】
牽引バーアセンブリは、積み重ね可能なトレーラシステムを牽引車両/機械に接続するように構成される。牽引バーアセンブリは、保管に便利なように折り畳み可能である。牽引バーアセンブリはまた、牽引バーアセンブリが使用中(例えば、牽引)又は折り畳まれている(例えば、保管されている)ときに牽引バーアセンブリをしっかりと安全に位置決めすることができるように、安全機構を含む。牽引バーアセンブリの実施形態は、図1図6及び図12A図12Cを参照して詳細に説明される。
【0008】
車輪アセンブリは、積み重ね可能なトレーラシステムを移動させ牽引することを可能にするように構成される。車輪アセンブリは、積み重ね可能なトレーラシステムが保管され得るか、又は動作中であり得るように調整可能である。いくつかの実施形態では、車輪アセンブリは、様々な設計に応じて1つ以上の車輪を有することができる。車輪アセンブリの実施形態は、図1図3図8A図8B図9A図9C図10A図10C、及び図11A図11Bを参照して詳細に説明される。
【0009】
偏向器モジュールは、積み重ね可能なトレーラシステムの空力特性を改善するように構成される。偏向器モジュールは、全体として積み重ね可能なトレーラシステムの空力性能を高めることができるように、特定の形状に設計される。偏向器モジュールはまた、積み重ね可能なトレーラシステムの他の構成要素(例えば、折り畳まれたときの牽引バーアセンブリ)を収容するように、又は(例えば、スペアタイヤ、荷物などのための)保管空間として働くように構成される。偏向器モジュールの実施形態は、図4図7Bを参照して詳細に説明される。
【0010】
ドアアセンブリは、ユーザに積み重ね可能なトレーラシステムへのアクセスを提供するように構成される。ドアアセンブリは、積み重ね可能なトレーラシステムの片側(例えば、後側)に配置することができる。いくつかの実施形態では、ドアアセンブリは、異なる必要性(例えば、人間のアクセス又は貨物のアクセスなど)を満たすようにサイズ決めすることができる。ドアアセンブリは、ドアアセンブリが開かれたときに間隙をなくすことによって、ユーザに滑らかで容易なアクセスを提供するように構成される。ドアアセンブリの実施形態は、図2図13、及び図14を参照して詳細に説明される。
【0011】
本開示の一態様は、本トレーラシステムの構成要素を組み立てる、分解する、折り畳む、保管する、及び/又は積み重ねるための方法を含む。本開示の別の態様は、偏向器モジュールを本トレーラシステムに取り付け/本トレーラシステムから取り外すための方法を含む。
【0012】
本開示の一態様は、本トレーラシステムの状態に従って車輪アセンブリを動作させる方法を含む。いくつかの実施形態では、トレーラシステムの状態は、牽引/移動、保管、アイドル、キャンプなどを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、本方法は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、本明細書に説明される方法の1つ以上の態様/特徴を行わせる、プロセッサ命令が記憶された有形の非一時的コンピュータ可読媒体によって実施されることができる。他の実施形態では、本方法は、コンピュータプロセッサと、コンピュータプロセッサによって実行されたときにコンピュータプロセッサに本明細書で説明される方法の1つ以上のアクションを実行させる命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体と、を備えるシステムによって実装され得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
積み重ね可能なトレーラシステムであって、
輸送コンテナの寸法に従ってサイズ決めされたプラットフォーム構造体と、
前記プラットフォーム構造体の角部に配置されるように構成された角部モジュールであって、前記角部モジュールは、上側凹部及び下側凹部を有して形成され、前記上側凹部は、差込コネクタを受容するように構成されており、前記下側アクセスは、前記プラットフォーム構造体から延在するポストを受容するように構成されている、角部モジュールと、
前記プラットフォーム構造体に結合されており、前記プラットフォーム構造体を移動させるように構成された車輪アセンブリと、
を備える、システム。
(項目2)
前記車輪アセンブリは、車輪と、第1のリンク部材と、第2のリンク部材と、を更に備え、前記車輪は、前記第1のリンク部材及び第2のリンク部材に結合されている、上記項目に記載のシステム。
(項目3)
前記第2のリンク部材は、液圧構成要素に接続されている、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目4)
前記車輪は、保管位置と動作位置との間で前記第1のリンク部材に対して相対的に移動するように、前記第2のリンク部材によって駆動されるように構成されている、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目5)
前記車輪が保管位置にあるとき、前記第1のリンク部材は、前記第2のリンク部材に対して概ね垂直である、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目6)
前記車輪が動作位置にあるとき、前記第1のリンク部材は、前記第2のリンク部材に対して概ね平行である、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目7)
前記プラットフォーム構造体に結合された牽引バーアセンブリであって、前記牽引バーアセンブリは、牽引位置と保管位置との間で調整可能である、牽引バーアセンブリを更に備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目8)
前記牽引バーアセンブリは、安全機構を含み、前記安全機構はスリーブ構成要素及び細長い部材を含む、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目9)
前記牽引バーアセンブリが牽引位置にあるとき、前記細長い部材は前記スリーブ構成要素を通過し、前記プラットフォーム構造体内に延びる、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目10)
前記牽引バーアセンブリが保管位置にあるとき、前記細長い部材は前記スリーブ構成要素を通過し、前記プラットフォーム構造体に垂直な方向に延びる、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目11)
前記積み重ね可能なトレーラシステムにエンクロージャ及び周囲の支持を提供するように構成されたパネルモジュールを更に備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目12)
前記パネルモジュールは、全体が切断されていないアルミニウムパネルで作製されている、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目13)
前記パネルモジュールは、絶縁層を間に有する2つのアルミニウム表面層を含む、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目14)
前記トレーラシステムの空力特性を改善するように構成された偏向器モジュールを更に備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目15)
前記偏向器モジュールは、カバー部分とフレーム部分とを含み、前記フレーム部分は、前記トレーラシステムのパネルモジュールに取り付けられるように構成されている、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目16)
前記カバー部分は、第1の曲率を有する第1の表面と、第2の曲率を有する第2の表面と、第3の曲率を有する第3の表面と、を含む、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目17)
前記プラットフォーム構造体に結合されたドアアセンブリであって、前記ドアアセンブリは、ドア及び支持コネクタを含む、ドアアセンブリを更に備える、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目18)
前記支持コネクタは、前記ドアが開位置にあるときに、前記ドアと前記プラットフォーム構造体との間に形成された間隙を覆うように構成されている、上記項目のいずれか1項に記載のシステム。
(項目19)
方法であって、
第1のトレーラシステムの第1のポスト上に第1の角部モジュールを配置することと、
差込コネクタの第1の端部を前記第1の角部モジュールの上側凹部と位置合わせすることと、
前記差込コネクタの前記第1の端部を前記第1の角部モジュールの前記上側凹部内に配置することと、
第2の角部モジュールを第2のトレーラシステムの第2のポスト上に配置することであって、第2のトレーラシステムは、前記第2のトレーラシステムの底面上に形成された下側アクセスを含む、ことと、
前記差込コネクタの第2の端部を前記第2のトレーラシステムの前記下側凹部と位置合わせすることと、
前記差込コネクタの前記第2の端部を前記第2のトレーラシステムの前記下側凹部に配置することと、
を含む、方法。
(項目20)
方法であって、
偏向器モジュールのフレーム部分をトレーラシステムのパネルモジュールの表面上に配置することと、
前記偏向器モジュールのカバー部分を前記フレーム部分と位置合わせすることと、
前記表面に概ね垂直な第1の方向又は前記表面に概ね平行な第2の方向において、前記偏向器モジュールの前記カバー部分を前記フレーム部分に固定することと、
を含む、方法。
(摘要)
積み重ね可能なトレーラシステム及び関連する方法が提供される。いくつかの実施形態では、トレーラシステムは、(1)輸送コンテナの寸法に従ってサイズ決めされたプラットフォーム構造体と、(2)プラットフォーム構造体の角部に配置されるように構成された角部モジュールと、(3)プラットフォーム構造体に結合されており、プラットフォーム構造体を移動させるように構成された車輪アセンブリと、を含む。角部モジュールには、上側凹部及び下側凹部が形成されている。上側凹部は、差込コネクタを受容するように構成されており、下側アクセスは、プラットフォーム構造体から延在するポストを受容するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
本発明の実装形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では添付の図面を簡単に説明する。添付の図面は、本開示のいくつかの態様又は実装形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的努力なしにこれらの添付の図面から他の図面を更に導出することができる。
図1】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの等角概略図である。
図2】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの別の等角概略図である。
図3】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの底面等角概略図である。
図4】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを有するトレーラシステムの等角概略図である。
図5A】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを有するトレーラシステムの等角概略図である。
図5B】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを有するトレーラシステムの等角概略図である。
図6】本開示の1つ以上の実装形態による、別の偏向器モジュールを有するトレーラシステムの等角概略図である。
図7A】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを示す等角概略図である。
図7B】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを示す等角概略図である。
図7C】本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュールを示す等角概略図である。
図8A】本開示の1つ以上の実装形態によるプラットフォーム構造体及び車輪アセンブリを示す等角概略図である。
図8B】本開示の1つ以上の実装形態によるプラットフォーム構造体及び車輪アセンブリを示す等角概略図である。
図9A】本開示の1つ以上の実装形態による車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図9B】本開示の1つ以上の実装形態による車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図9C】本開示の1つ以上の実装形態による車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図10A】本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図10B】本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図10C】本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図11A】本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、二輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図11B】本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、二輪設計)の動作を示す概略側面図である。
図12A】本開示の1つ以上の実装形態による牽引アセンブリの動作を示す等角概略図である。
図12B】本開示の1つ以上の実装形態による牽引アセンブリの動作を示す等角概略図である。
図12C】本開示の1つ以上の実装形態による牽引アセンブリの動作を示す等角概略図である。
図13】本開示の1つ以上の実装形態によるドアアセンブリの動作を示す概略側面図である。
図14】本開示の1つ以上の実装形態によるドアアセンブリの動作を示す概略側面図である。
図15A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムを積み重ねる動作を示す等角概略図である。
図15B】本開示の1つ以上の実装形態による、積み重ねられたトレーラシステムを示す概略側面図である。
図16】本開示の1つ以上の実装形態による、トレーラシステムを積み重ねるための方法のフローチャートである。
図17】本開示の1つ以上の実装形態による偏向器モジュールを設置するための方法のフローチャートである。
図18】本開示の1つ以上の実装形態による、本明細書に開示される方法を実装するために使用されることができるコンピューティングデバイスのブロック図である。
図19A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの積み重ね及び保管を示す概略図である。
図19B】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの積み重ね及び保管を示す概略図である。
図20A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図20B】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図20C】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図21A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図21B】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図21C】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図22A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図22B】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図22C】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図22D】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図22E】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図23A】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図23B】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図23C】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
図23D】本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実装形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では添付の図面を簡単に説明する。添付の図面は、本開示のいくつかの態様又は実装形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的努力なしにこれらの添付の図面から他の図面を更に導出することができる。
【0016】
図1は、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステム100の等角概略図である。図示のように、トレーラシステム100は、プラットフォーム構造体101、角部モジュール103、パネルモジュール105(前パネル105A、頂部パネル105B、側部パネル105C1、及び下側部パネル105C3を含む)、牽引バーアセンブリ107、及び車輪アセンブリ109を含む。
【0017】
プラットフォーム構造体101は、システム100の他の構成要素を支持する。プラットフォーム構造体101はまた、システム100に構造的支持/剛性を提供する。いくつかの実施形態では、プラットフォーム構造体100は、システム100がその中で折り畳まれ、積み重ねられ、保管され得るように、輸送コンテナ(例えば、8’×8.5’×20’又は他の好適な寸法)に従ってサイズ決めされることができる。
【0018】
角部モジュール103は、プラットフォーム構造体103の角部に配置されるように構成される。角部モジュールは、下側部分1031及び上側部分1032を含むことができる(詳細は図3)。下側部分1031は、下側部分1031がプラットフォーム構造体101と接続され得るように、プラットフォーム構造体101から延在しているポスト(図1には図示せず、図15Aの要素1501を参照)上に配置されている。下側部分1031及び上側部分1032は、差込コネクタ1503図1には図示せず、詳細は図15Aを参照)によって更に接続され得る。次に、角部モジュール103をパネルモジュール105に接続することができる。
【0019】
角部モジュール103は、トレーラシステム100を互いに積み重ねることを可能にする。より具体的には、角部モジュール103の各々は、(図1には示されず、図3参照)上側凹部1033及び下側凹部1034を備えて形成され得る。上側凹部1033及び下側凹部1034は各々、2つ以上のトレーラシステム100が分解され、折り畳まれ、折り畳まれるときに、差込コネクタ(例えば、図15Aの差込コネクタ1503)の一端を収容するように構成される。いくつかの実施形態では、プラットフォーム構造体101はまた、その底面に下側凹部1034と同様の機能を有する凹部を有するように形成することもできる。
【0020】
パネルモジュール105は、トレーラシステム100にエンクロージャ及び周囲の支持を提供するように構成される。図示されるように、パネルモジュール105は、前パネル105A、頂部パネル105B、側部パネル105C1、105C2、及び下側部パネル105C3を含む。ユーザの必要性及び設計に応じて、パネルモジュール105は、自然光又は換気のための開口部1051CA又は窓105C2Aを含むことができる。いくつかの実施形態では、パネルモジュール105はアルミニウム製であり得る。いくつかの実施形態では、パネルモジュール105は、十分な構造的剛性を提供するように、全体が切断されていないアルミニウムパネルから作製される。いくつかの実施形態では、パネルモジュール105は、間に絶縁層を伴う2つのアルミニウム表面層から作製されることができる。2つのアルミニウム表面層及び絶縁層は、熱プレス及び/又は接着/封止され得る。いくつかの実施形態では、パネルモジュール105は、プラットフォーム構造体101の頂部、底部、又は側部に配置され得る。いくつかの実施形態では、パネルモジュール105は、様々な設計に応じて異なる形状で形成することができる。
【0021】
牽引バーアセンブリ107は、トレーラシステム100を牽引車両/機械に接続するように構成される。牽引バーアセンブリ107は、保管に便利なように折り畳み可能である。牽引バーアセンブリ107は、牽引バーアセンブリが使用中であるときに牽引バーアセンブリ107をしっかりと安全に位置決めすることができるように、安全機構1071を含む。いくつかの実施形態では、安全機構1071は、牽引時(図12A参照)に牽引バーアセンブリ107が確実に「折り畳まれない」(図12B及び図12Cを参照)ように、プラットフォーム構造体101(図3参照)まで延在するバーを含むことができる。
【0022】
車輪アセンブリ109は、トレーラシステム100を移動させ、牽引することを可能にするように構成される。車輪アセンブリ109は、調整可能であり、積み重ね可能なトレーラシステムが保管され得るか、又は動作中であり得るように、異なる位置の間で移動されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、トレーラシステム100が移動/牽引されるとき、車輪アセンブリ109と地面との間の高さは、異なる地形表面上を移動するなど、複数の必要性に応じて調整することができる。
【0023】
他の実施形態では、トレーラシステム100が折り畳まれる/保管されるとき、車輪アセンブリ109は、保管を容易にするためにプラットフォーム構造体内に格納又は配置され得る。いくつかの実施形態では、車輪アセンブリ109は、様々な設計に応じて1つ以上の車輪を有することができる。例えば、図1図3の実施形態は、二輪設計(全部で4つの車輪、各側に2つ)を含むが、一方、図4図6の実施形態は、一輪設計(合計2つの車輪、各側に1つ)を含む。
【0024】
図2は、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステム100の別の等角概略図である。図示のように、トレーラシステム100は、ドアアセンブリ201を含む。ドアアセンブリ201は、ユーザにトレーラシステム100へのアクセスを提供するように構成される。ドアアセンブリ201は、牽引バーアセンブリ107(例えば、前側)の反対側(例えば、後側)に配置することができる。いくつかの実施形態では、ドアアセンブリ201は、異なる必要性(例えば、人間のアクセス又は貨物のアクセスなど)を満たすようにサイズ決めすることができる。
【0025】
図2に示すように、トレーラシステム100は、パネルモジュール105(例えば、側部パネル105C1)を移動/回転させるように構成された液圧構成要素203を含むことができる。いくつかの実施形態では、液圧構成要素203は、種々の設計に従ってパネルモジュール105を移動/回転させるように、他の好適な場所に位置付けられることができる。
【0026】
図3は、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステム100の底部等角概略図である。図3に示すように、プラットフォーム構造体101は、トレーラシステム100に構造的支持を提供するように、複数の横方向部材301及び長手方向部材303を含むことができる。例えば、車輪アセンブリ109は、横方向部材301及び長手方向部材303に接続され得る。いくつかの実施形態において、開口部305は、横方向部材301及び長手方向部材303のうちの1つ以上に形成され得る。開口部305は、重量低減、設置の容易さ、構造設計などのために形成することができる。
【0027】
また、図3に示されるように、安全機構1071(例えば、バー)は、プラットフォーム構造体101まで延在し、横方向部材301及び長手方向部材303のうちの少なくとも1つと確実に接続され得る。この構成により、牽引バーアセンブリ107は牽引時に固定される。
【0028】
図4及び図5A図5Bは、本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュール401を有するトレーラシステム400の等角概略図である。偏向器モジュール401は、トレーラシステム400の空力特性を改善するように構成される。偏向器モジュール401は、トレーラシステム400の空力性能を全体として向上させることができるように、特定の形状に設計される。
【0029】
いくつかの実施形態では、偏向器モジュール401はまた、トレーラシステム400の他の構成要素を収容するように構成される。例えば、牽引バーアセンブリ407を(方向Rに)折り畳むことができ、牽引バーアセンブリ407が折り畳まれたときに、牽引バーアセンブリ407の一部を偏向器モジュール401内に保管することができる。
【0030】
図5Aを参照すると、図示された実施形態では、偏向器モジュール401は、(例えば、スペアタイヤ501、荷物などのための)保管空間として機能することができる。図5Aに示すように、偏向器モジュール401は、トレーラシステム400の側部パネル505に接続されたフレーム503を含むことができる。フレーム503は、偏向器モジュール401のカバー507に更に接続することができる。いくつかの実施形態では、カバー507は、フレーム503に回転可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、カバー507は、ボルト、ねじ、ヒンジ、ラッチ、凹部/突起などの様々な構成要素によってフレーム503に接続することができる。
【0031】
図5Bは、偏向器モジュール401のカバー507の動作を示す。左から右へ、カバー507は「開」位置から「閉」位置へ移動する。図から分かるように、スペアタイヤ501は、カバーが開位置にあるときに側部パネル505から延在するホルダ509に配置/吊り下げることができる。牽引バーアセンブリ407はまた、その一部が偏向器モジュール401の内側に配置され得るように回転され得る。この構成により、カバー507が閉位置にあるとき、カバー507は牽引バーアセンブリ407を固定することを容易にすることができる。
【0032】
図6は、本開示の1つ以上の実装形態による、別の偏向器モジュール601を有するトレーラシステム600の等角概略図である。図4及び図5に示す偏向器モジュール401と比較して、偏向器モジュール601は、垂直方向においてより小さいサイズを有する。このような実施形態では、牽引バーアセンブリ607が回転又は折り畳まれるとき、偏向器モジュール601は牽引バーアセンブリ607の邪魔にならない。いくつかの実施形態では、偏向器モジュール401/601のためのロック機構が存在することができ、それにより、その中に保管された物品を固定することができる。
【0033】
図7A図7Cは、本開示の1つ以上の実装形態による、偏向器モジュール700A~700Cを示す等角概略図である。図7Aにおいて、偏向器モジュール700Aは、カバー701及びフレーム703を含む。図示の実施形態では、カバー701及びフレーム703は、フレーム703の主平面に対して概ね垂直な方向(方向D1として示される)に複数のボルト705によって接続することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、カバー701は、少なくとも3つの主表面7011、7012、及び7013を含む。主表面の各々は、他の2つの主表面の表面曲率とは異なる表面曲率を有する。
【0035】
図7Bでは、偏向器モジュール700Bはまた、カバー701及びフレーム703を含むことができる。図示の実施形態では、カバー701及びフレーム703は、フレーム703の主平面に対して概ね平行な方向(方向D2として示される)に複数のボルト705によって接続することができる。
【0036】
図7Cでは、偏向器モジュール700Cには、トレーラシステムの構成要素(例えば、牽引バー)が通過するように収容するための開口部707が形成されている。偏向器モジュール700Cはまた、カバー701をフレーム703に固定するように構成された1つ以上のロック構成要素709を含むことができる。
【0037】
図8A図8Bは、本開示の1つ以上の実装形態によるプラットフォーム構造体801及び車輪アセンブリ809を示す等角概略図である。図示のように、プラットフォーム構造体801は、各コーナーにポスト802を含み、ポスト802は、角部モジュール(例えば、角部モジュール103)に挿入されて接続されているように構成される。
【0038】
図8A図8Bにも示されるように、車輪アセンブリ809は、車輪8091と、第1のリンク部材8092と、第2のリンク部材8093と、を含む。第2のリンク部材8093は、液圧構成要素8094によって第2のリンク部材8093を移動させることができるように、液圧構成要素8094に更に接続されている。第2のリンク部材8093が移動すると(例えば、第2のリンク部材8093は、その中にピストンを含み、ピストンは、第2のリンク部材8093の全長が変化するように伸縮することができ、これは、第2のリンク部材8093の移動として特徴付けられる)、車輪8091は第1のリンク部材8092に対して相対的に移動することができる(例えば、第1のリンク部材8092は、車輪8091の移動を制御する案内部材又は軌道として機能する)。これにより、車輪8901の位置を調整することができる。図8Aでは、車輪8091は「保管」位置にある。図8Bでは、車輪8091は動作位置にある。いくつかの実施形態では、前述の移動は、操作者が様々な必要性に応じて車輪8091の位置を都合よく調整することができるように、所定の命令及び構成を有するコンピューティングデバイスによって制御することができる。
【0039】
図9A図9Cは、本開示の1つ以上の実装形態による車輪アセンブリ909(例えば、一輪設計)の動作を示す概略側面図である。車輪アセンブリ909は、車輪8091と、第1のリンク部材8092と、第2のリンク部材8093とを含む。第2のリンク部材8093は、液圧構成要素8094によって第2のリンク部材8093を移動させることができるように、液圧構成要素8094に更に接続されている。第2のリンク部材8093が移動すると第1のリンク部材8092もまた移動し(例えば、第2のリンク部材8093は、その中にピストンを含み、ピストンは、第2のリンク部材8093の全長が変化するように伸縮することができ、これは、第2のリンク部材8093の「移動」として特徴付けられる)、車輪8091も移動する。
【0040】
図9Aに見られるように、車輪8091は保管位置にあり、車輪8091の縁部はプラットフォーム構造体801に概ね平行である。換言すれば、車輪8091はプラットフォーム構造体801内に完全に保管される。この段階で、第1のリンク部材8092及び第2のリンク部材8093は、互いに概ね垂直である(例えば、図9Aに示されるように直角を形成する)。
【0041】
図9Cでは、液圧構成要素8094は、車輪8091を動作位置に移動させることができる。この実施形態では、地面とプラットフォーム構造体801との間の高さは「H2」である。この段階では、第1のリンク部材8092と第2のリンク部材8093とは整列しており、概ね平行である。
【0042】
図9Bにおいて、操作者が高さを調整したいとき、液圧構成要素8094は、車輪8091がプラットフォーム構造体801に向かって後退するように第2のリンク部材8093を移動させることができる。したがって、地面とプラットフォーム構造体801との間の高さ「H1」は、「H2」よりも低い。換言すれば、プラットフォーム構造体801(したがってトレーラシステム)が下げられる。この段階で、第1のリンク部材8092及び第2のリンク部材8093は、共に角度(例えば、図9Bに示されるような鈍角)を形成する。
【0043】
図10A図10Cは、本開示の1つ以上の実装形態による別の車輪アセンブリ(例えば、一輪設計)1009の動作を示す概略側面図である。図9A図9Cで説明した実施形態と同様に、車輪アセンブリ1009は、車輪10091と、第1のリンク部材10902と、第2のリンク部材10093とを含む。第2のリンク部材10093は、第2のリンク部材10093が液圧構成要素によって移動することができるように、液圧構成要素に更に接続されている。第2のリンク部材10093が移動すると、第1のリンク部材10902もまた移動し(例えば、第2のリンク部材10093はその中にピストンを含み、ピストンは、第2のリンク部材10093の全長が変化するように伸長又は後退することができ、これは、第2のリンク部材10093の「移動」として特徴付けられる)、車輪8091も移動する。
【0044】
図10Aに見られるように、車輪10091は保管位置にある。図示のように、車輪10091はプラットフォーム構造体内に完全に保管されている。この段階で、第1のリンク部材10092と第2のリンク部材10093とは鋭角を形成している。
【0045】
図10Cでは、液圧構成要素は、車輪10091を動作位置に移動させることができる。この実施形態では、地面とプラットフォーム構造体との間の高さは「H2」である。この段階では、第1のリンク部材10092と第2のリンク部材10093とは整列しており、概ね平行である。
【0046】
図10Bにおいて、操作者が高さを調整したいとき、液圧構成要素は、車輪1001がプラットフォーム構造体に向かって後退するように第2のリンク部材10093を移動させることができる。したがって、地面とプラットフォーム構造体801との間の高さ「H1」は、「H2」よりも低い。換言すれば、プラットフォーム構造体(したがってトレーラシステム)が下げられる。この段階で、第1のリンク部材1092及び第2のリンク部材10093は、共に図10Bに示されるような鈍角を形成する。
【0047】
図11A図11Bは、本開示の1つ以上の実装形態による車輪アセンブリ1109(例えば、二輪設計)の動作を示す概略側面図である。図10A図10Cで説明した実施形態と比較して、車輪アセンブリ1109は、二輪設計を有し、図10A図10Cを参照して上述したものと同様の機構によって移動させることができる。違いは、車輪アセンブリ1109が、車輪アセンブリ1109の第1の車輪1191A及び第2の車輪1191Bの動きを調整するように構成されたアライメント部材1101を含むことである。車輪アセンブリ1109は、第1の車輪1191Aに接続されており、アライメント部材1101に動作可能/回転可能に接続された第1のブラケット1103Aを含む。車輪アセンブリ1109はまた、第2の車輪1191Bに接続されており、アライメント部材1101に動作可能/回転可能に接続された第2のブラケット1103Bを含む。前述の構成によって、アライメント部材1101は、第1及び第2の車輪1191A、1191Bが概ね水平に位置合わせされ得るように、それらの移動を位置合わせ又は案内するように構成される。
【0048】
図12A図12Cは、本開示の1つ以上の実装形態による牽引アセンブリ1207の動作を示す等角概略図である。牽引アセンブリ1207は、牽引位置(図12A)から、移行位置(図12B)を通って、保管位置(図12C)まで調整することができる。牽引アセンブリ1207はプラットフォーム構造体、(例えば、プラットフォーム構造体101)に接続されており、プラットフォーム構造体を牽引するように構成されている。牽引アセンブリ1207は、スリーブ構成要素1201と細長い部材1203とを含む安全機構12071を含む。
【0049】
牽引アセンブリ1207が牽引位置にあるとき(図12A)、細長い部材1203は、スリーブ構成要素1201を通過し、プラットフォーム構造体内に101に延びる。この構成によって、細長い部材1203及びスリーブ構成要素1201は共に、牽引アセンブリ1207が移行位置へと回転することを防止することができる(図12B)。
【0050】
操作者が牽引アセンブリ1207を保管位置(図12C)に調整したい場合、操作者は、最初に細長い部材1203をプラットフォーム構造体101から引き離すことができる。次いで、操作者は、細長い部材1203からの防止又は妨害なしに、牽引アセンブリ1207を移行位置(図12B)に回転させることができる。操作者は更に、牽引アセンブリ1207を保管位置(図12C)に回転させることができ、保管位置では、牽引アセンブリ1207は、プラットフォーム構造体101に対して概ね垂直である(一方、プラットフォーム構造体101によって担持されるパネルモジュール(例えば、パネルモジュール105)に対して概ね垂直である)。
【0051】
図12Cに示されるように、牽引アセンブリ1207を固定するために、操作者は、細長い部材1203がスリーブ構成要素1201の外側に延在するように、細長い部材1203をスリーブ構成要素1201に向かって1つ以上落とすことができる。この構成では、スリーブ構成要素1201の外部に延在する細長い部材1203の部分は、牽引アセンブリ1207が回転して移行位置(図12B)に戻ることを効果的に提示することができる。
【0052】
図13及び図14は、本開示の1つ以上の実装形態によるドアアセンブリ1301の動作を示す概略側面図である。ドアアセンブリ1301は、ドア1303と支持コネクタ1305とを含む。ドア1303は、支持コネクタを介してプラットフォーム構造体(例えば、プラットフォーム構造体101)に枢動可能に接続される。
【0053】
図13を参照すると、ドア1303が閉位置(図13において「CP」として示す)にある場合、支持コネクタ1305は、ドア1303が開位置に移動しないようにドア1303を保持する(図13では「OP」と示す)。操作者がドア1303を開きたいとき、操作者は、最初に支持コネクタ1305をロック解除することができ、その結果、支持コネクタは方向Tに移動することができ、それにより、ドア1303が回転して開くことが可能になる。
【0054】
図14を参照すると、ドア1303が開位置にある場合、ドア1303の一端は地面Gに接触し、支持コネクタ1305は、ドア1303とプラットフォーム構造体101との間に形成された間隙1401を覆うように平坦面を形成する。平坦な表面は、乗客アクセス及び/又は貨物移動のための滑らかで容易なアクセスを可能にする。
【0055】
図15Aは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステム1500A及び1500Bを積み重ねる動作を示す等角概略図である。トレーラシステム1500A、1500Bの各々は、ポスト1501と、各角部における角部モジュール(例えば、角部モジュール103)の下側部分1505とを含む。差込コネクタ1503は、トレーラシステム1500A、1500Bの積み重ねを可能にするように構成されている。
【0056】
より具体的には、角部モジュール103の各々は、上側凹部1033及び下側凹部1034(図3参照)を有して形成され得る。上側凹部1033及び下側凹部1034は各々、差込コネクタ1503の一端を収容するように構成される。この構成により、トレーラシステム1500A、1500Bを積み重ねることができる。いくつかの実施形態では、下側凹部1034は、プラットフォーム構造体101と一体であり得る。
【0057】
図15Bは、本開示の1つ以上の実装形態による積み重ねられたトレーラシステム1500を示す概略側面図である。図示のように、積み重ねられたトレーラシステム1500は、3つのトレーラシステムを含む。図示された実施形態では、積み重ねられたトレーラシステム1500は、標準的な輸送コンテナ(例えば、8’×8.5’×20’)に収まることができる。他の実施形態では、積み重ねられたトレーラシステム1500は、他の数の積み重ねられたトレーラシステムを含むことができる。
【0058】
図16は、本開示の1つ以上の実装形態による、トレーラシステムを積み重ねるための方法のフローチャートである。方法1600は、ブロック1601において、第1のトレーラシステムの第1のポスト上に第1の角部モジュールを配置することを含む。ブロック1603において、方法1600は、差込コネクタの第1の端部を第1の角部モジュールの上側凹部と位置合わせすることによって継続する。
【0059】
ブロック1605において、方法1600は、第1の角部モジュールの上側凹部内に差込コネクタの第1の端部を配置することによって継続する。ブロック1607において、方法1600は、第2のトレーラシステムの第2のポスト上に第2の角部モジュールを配置することによって継続する。第2のトレーラシステムは、第2のトレーラシステムの底面に形成された下側アクセスを含む。
【0060】
ブロック1607において、方法1600は、差込コネクタの第2の端部を第2のトレーラシステムの下側凹部と位置合わせすることによって継続する。ブロック1609において、方法1600は、差込コネクタの第2の端部を第2のトレーラシステムの下側凹部内に配置することによって継続する。
【0061】
図17は、本開示の1つ以上の実装形態による偏向器モジュールを設置するための方法のフローチャートである。方法1700は、ブロック1701において、偏向器モジュールのフレーム部分をトレーラシステムのパネルモジュールの表面上に配置することを含む。ブロック1703において、方法1700は、偏向器モジュールのカバー部分をフレーム部分と位置合わせすることによって継続する。
【0062】
ブロック1705において、方法1700は、表面に略垂直な第1の方向又は表面に略平行な第2の方向において、偏向器モジュールのカバー部分をフレーム部分に固定することによって継続する。
【0063】
図18は、本開示の1つ以上の実装形態による、(例えば、本明細書で説明する方法を実装することができる)コンピューティングデバイス1800の概略ブロック図である。示されるように、コンピューティングデバイス1800は、処理ユニット1810(例えば、DSP、CPU、GPUなど)及びメモリ1820を含む。処理ユニット1810は、本明細書で説明する方法及び/又は上記で説明した実装形態の他の態様に対応する命令を実装するように構成され得る。本技術の実装形態におけるプロセッサ1810は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有することを理解されたい。実装の間、前述の方法におけるステップは、プロセッサ1810内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形態の命令を使用することによって実装され得る。プロセッサ1810は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、及びディスクリートハードウェア構成要素であってもよい。本技術の実装形態において開示される方法、ステップ、及び論理ブロック図は、実装又は実行され得る。汎用プロセッサ1810はマイクロプロセッサであってもよく、又はプロセッサ1810は代替的に任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本技術の実装形態を参照して開示された方法におけるステップは、ハードウェアとして実装された復号プロセッサによって直接実行若しくは完了されてもよく、又は復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールとの組合せを使用することによって実行若しくは完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ若しくは電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタ、又はこの分野における別の成熟した記憶媒体に位置してもよい。記憶媒体はメモリ1820に位置し、プロセッサ1810は、メモリ1820内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて前述の方法におけるステップを完了する。
【0064】
本技術の実装形態におけるメモリ1820は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、あるいは揮発性メモリと不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく例示的な説明のために、多くの形態のRAMを使用することができ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM)、及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DR RAM)である。本明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これらのメモリ及び任意の他の好適なタイプのメモリを含むことが意図されるが、それらに限定されないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサによる実行が可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
【0065】
図19A及び図19Bは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの積み重ね及び保管を示す概略図である。図19Aの図示された実施形態では、積み重ねられたトレーラセット1900は、複数(例えば、3つ)の個々のトレーラシステムを含み、輸送コンテナに適合するようにサイズ決めされる。図示のように、積み重ねられたトレーラセット1900は、第1のトレーラシステム19A、第2のトレーラシステム19B、及び第3のトレーラシステム19Cを含む。トレーラシステム19A~19Cは、角部モジュール(例えば、角部モジュール103)の複数の下側部分1901及び複数の差込コネクタ1903(例えば、差込コネクタ1503)を介して積み重ねられる。図示の実施形態では、第1のトレーラシステム19A及び第2のトレーラシステム19Bは、同じタイプのものである(例えば、同じプラットフォーム構造体を有する、例えば図21A参照)。第3のトレーラシステム19Cは、別のタイプ(例えば、図22Bに示されるプラットフォーム構造体を有する)であってもよい。
【0066】
図19Bでは、積み重ねられたトレーラセット1900が積み重ねられ、第1/第2/第3のトレーラシステム19A~19Cの構成要素(車輪、パネルなど)を空間効率よく保管することができる。この構成によって、積み重ねられたトレーラセット1900は、便利であり、輸送が容易であり、輸送コンテナによって出荷される準備ができている。
【0067】
図20A図20Cは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。図20Aに示すように、第1トレーラシステム19Aには、パネル2001、接続フレーム2003及び接続部分2005(例えば、図3に示す上側部分1032)等の複数の構成要素を保管することができる。図20Bに示すように、パネル2001、接続フレーム2003、及び接続部分2005は、トレーラシステムの頂部部分2007を形成するように組み立てることができる。組み立てられた頂部部分2007が図20Cに示される。
【0068】
図21A図21Cは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。図21Aは、第1/第2のトレーラシステム19A~19Bのプラットフォーム構造体2100Aを示す。図21Aに示すように、プラットフォーム構造体2100Aは、基部2101と、牽引バーアセンブリ2101と、車輪アセンブリ2103とを含むことができる。図21Bに示されるように、プラットフォーム構造体2100Aは、組み立てられた頂部部分2007(図21Aから)及び複数の周囲パネル2101(分解された構造体2100Bとして示される)と接続されている場合がある。いくつかの実施形態では、周囲パネル2105は、積み重ねられたトレーラセット1900と同じ輸送コンテナ内に保管することができる。いくつかの実施形態では、周囲パネル2105は、別個の容器内に保管することができる。図21Cは、(例えば、積み重ねられた第1/第2のトレーラシステム19A~19Bからの)組み立てられたトレーラシステム2100Cを示す。
【0069】
図22A図22Eは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステムの組み立てを示す概略図である。図22Aに示すように、頂部パン2201、折り畳みフレーム2203、及び底部構造体2205などの複数の構成要素を第3のトレーラシステム19Cに保管することができる。図22Bに示すように、折り畳みフレーム2203は、底部構造体2205から延びるように回転することができる。次に、図22Cに示すように、回転した折り畳みフレーム2203は、頂部パネル2001を支持することができる。
【0070】
図22Cに示すように、底部フレーム2205は、トレーラシステム2200を形成するように、牽引バーアセンブリ2207及び車輪アセンブリ2209(例えば、第2のトレーラシステム19B内に保管される)などの他の構成要素と接続することができる。図22Dでは、複数のパネル2211(例えば、異なるサイズを有する)をトレーラシステム2200に設置することができる。いくつかの実施形態では、パネル2211は、積み重ねられたトレーラセット1900と同じ輸送コンテナ内に保管することができる。いくつかの実施形態では、パネル2211は、別個の容器内に保管することができる。図22Eは、組み立てられたトレーラシステム2200(例えば、第3のトレーラシステム19Cから)を示す。
【0071】
図23A図23Dは、本開示の1つ以上の実装形態によるトレーラシステム2300の組み立てを示す概略図である。図23A及び図23Bに示すように、トレーラシステム2300は、トレーラ基部2301、アダプタポスト2303、ツイストロック又は差込コネクタ2305、及びフラットベッドプラットフォーム2307を含む。トレーラシステム2300はまた、スペアタイヤなどの物品を保持するための回転可能な吊り下げ部材2309を含む。トレーラシステム2300は、ユーザが好適な目的(例えば、レクリエーショナルビークル(RV)トレーラとしての輸送又は住居使用)のためにトレーラシステム2300を便利に組み立て/分解することができるように、平坦で、可撓性の、モジュール化されたプラットフォーム設計を有する。例えば、ユーザは、トレーラ基部2301を、適切な物品を輸送するための(例えば、スノーモービル、マウンテンバイク、オートバイ、ボート、スキー用具、キャンプ用一式などの異なる物品を運ぶための)フラットベッド貨物トレーラとして使用することができる。
【0072】
図23Aでは、トレーラシステム2300は、積み重ね可能/保管状態にある。図23Bは、トレーラシステム2300を組み立てる動作(すなわち、積み重ね可能/保管状態から動作状態へ)を示す。図23Bでは、トレーラシステム2300は、フラットベッドプラットフォーム2307をトレーラ基部2301から切り離すことができるように、分解することができる。図23Cにおいて、上側構造体2311(例えば、図20Cを参照して上述した頂部部分2007)は、トレーラ基部2301上に位置決めすることができる。複数の壁パネル2313は、トレーラシステム2300のエンクロージャを形成するように、上側構造体2311を取り囲むように配置することができる。図23Dに示すように、トレーラシステム2300は、RVトレーラとして組み立てられ、牽引/動作される準備ができている。前述の「モジュール化された」構成によって、トレーラシステム2300は、様々な目的のための複数の使用を可能にし、したがって、効率を改善し、保管空間を節約する。
【0073】
追加の考慮事項
開示された技術の実施例の上記の「発明を実施するための形態」は、網羅的であること、又は開示された技術を上記で開示された正確な形態に限定することを意図していない。開示された技術の特定の実施例は例示的な目的で上に説明したが、当業者が認識するように、開示された技術の範囲内で様々な同等の変更が可能である。例えば、プロセス又はブロックが特定の順序で提示されているが、代替的な実装が、ステップを有するルーチンを実施することができるか、又はブロックを有するシステムを異なる順序で使用することができ、いくつかのプロセス又はブロックは、代替的な実装形態又はサブコンビネーションを提供するために削除、移動、追加、細分化、結合、及び/又は変更され得る。これらプロセス又はブロックの各々は、様々な方法で実装され得る。また、プロセス又はブロックは、順次実施されているように示されることがあるが、これらのプロセス又はブロックは、代わりに、並行して実施又は実装され得、又は異なる時間に実施され得る。更に、本明細書で言及される任意の特定の数は、例に過ぎず、代替的実装形態は、異なる値又は範囲を採用し得る。
【0074】
発明を実施するための形態では、本明細書に開示される技術の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記述されている。他の実装形態では、これらの具体的な詳細なしで、本明細書に紹介される技法を実践することができる。他の例では、本開示を不必要に曖昧にすることを回避するために、具体的な機能又はルーチンなどの周知の特徴は詳細には記載されない。この説明における「実装形態/実施形態(an implementation/embodiment)」、「一実装形態/実施形態(oneimplementation/embodiment)」などへの参照は、記載される特定の特徴、構造、材料、又は特性が説明された技術の少なくとも1つの実装形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書内でのかかる語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実装形態/実施形態を指すとは限らない。一方、かかる参照は必ずしも相互に排他的でもない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性を、1つ以上の実装形態/実施形態において任意の好適な様式で組み合わせることができる。図に示される様々な実装形態は、単に例示的な表現であり、必ずしも縮尺どおりに描かれていないことを理解されたい。
【0075】
公知であり、多くの場合、通信システム及びサブシステムに関連付けられるが、開示される技術の幾つかの重要な態様を不必要に不明瞭にする可能性がある構造又はプロセスを記述する特定の詳細は、明瞭性の目的で本明細書には記載されていない。更に、以下の開示は、本開示の異なる態様のいくつかの実装形態を説明するが、いくつかの他の実装形態は、このセクションで説明されるものとは異なる構成又は異なる構成要素を有することができる。したがって、開示される技法は、追加の要素を伴う、又は以下で説明される要素のうちのいくつかを伴わない他の実装形態を有することができる。
【0076】
本明細書に記載の技術の多くの実装形態又は態様は、プログラマブルコンピュータ又はプロセッサによって実行されるルーチンを含む、コンピュータ又はプロセッサ実行可能命令の形態をとることができる。関連技術分野の当業者は、説明される技法が、以下に図示及び記載されるもの以外のコンピュータ又はプロセッサシステムで実践され得ることを理解するであろう。本明細書に説明される技法は、以下に記載されるコンピュータ実行可能命令のうちの1つ以上を実施するように具体的にプログラム、構成、又は構築される専用コンピュータ若しくはデータプロセッサで実施することができる。したがって、本明細書で一般的に使用される「コンピュータ」及び「プロセッサ」という用語は、任意のデータプロセッサを指す。これらのコンピュータ及びプロセッサによって処理される情報は、任意の適切な表示媒体で提示することができる。コンピュータ又はプロセッサ実行可能タスクを実施するための命令を、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとファームウェアとの組み合わせを含む、任意の好適なコンピュータ可読媒体の中又は上に記憶することができる。命令は、例えば、フラッシュドライブ及び/又は他の好適な媒体を含む、任意の好適なメモリデバイス内に含有されることができる。
【0077】
本明細書における用語「及び/又は」は、関連付けられた対象を説明するための関連付け関係に過ぎず、3つの関係が存在し得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を示し得る:Aは別々に存在し、AとBの両方が存在し、Bは別々に存在する。
【0078】
これら及び他の変更は、上記の「発明を実施するための形態」に照らして、開示された技術に対して行うことができる。「発明を実施するための形態」は、開示された技術の特定の実施例及び企図される最良のモードを説明しているが、開示された技術は、上記の説明が文章でどれほど詳細に示されていても、多くの方法で実践することができる。システムの詳細は、本明細書に開示された技術に依然として含まれているが、その特定の実装において大幅に変更し得る。上に記述したように、開示された技術の特定の特徴又は態様について説明するときに使用される特定の専門用語は、その専門用語が関連付けられている開示された技術のいずれかの特定の特性、特徴、又は態様に限定されるように、この専門用語が本明細書において再定義されていることを意味していると解釈されるべきではない。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲による場合を除いて限定されない。一般に、以下の特許請求の範囲で使用される用語は、上記の「発明を実施するための形態」のセクションがそのような用語を明示的に定義しない限り、開示された技術を明細書に開示された特定の実施例に限定すると解釈されるべきではない。
【0079】
当業者であれば、本明細書に開示された実装形態で説明される例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェアによって、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せによって実装され得ることを認識し得る。機能がハードウェア又はソフトウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決策の特定の適用例及び設計制約条件に依存する。当業者は、各特定の用途に対して説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、実装形態が本出願の範囲を超えると考えるべきではない。
【0080】
本発明の特定の態様は、特定の特許の請求の範囲の形態で以下に提示されているが、本出願人は、任意の数の請求形態で本発明の様々な態様を企図している。したがって、本出願人は、本出願又は継続出願のいずれかにおいて、このような追加的な特許請求形態を追求するために、本出願を提出した後に追加的な特許請求を追求する権利を留保する。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19A
図19B
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22A
図22B
図22C
図22D
図22E
図23A
図23B
図23C
図23D