(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024011466
(43)【公開日】2024-01-25
(54)【発明の名称】アラート通知管理装置、アラート通知管理方法、および、アラート通知管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240118BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113442
(22)【出願日】2022-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】新戸 健吾
(72)【発明者】
【氏名】古川 晶浩
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
(57)【要約】
【課題】売り側と買い側との情報を管理しつつ、予め設定した期限超過分の情報をアラート通知することで、売り側と買い側とで紐づけて、関係者に通知することができるので、情報の共有に繋がり、売り側だけ、買い側だけの更新漏れを防ぐことができるアラート通知管理装置、アラート通知管理方法、および、アラート通知管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】社員マスタ、契約テーブル、および、インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の売上商品を特定し、営業担当者および管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置であって、
前記記憶部は、
社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、
契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、
前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、
を備え、
前記制御部は、
前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成手段、
を備えたことを特徴とするアラート通知管理装置。
【請求項2】
前記契約テーブルは、
更に、契約期間終了日が紐付けて設定され、
前記アラート通知作成手段は、
更に、前記社員マスタ、および、前記契約テーブルに基づいて、契約期間終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の契約期間終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする請求項1に記載のアラート通知管理装置。
【請求項3】
前記記憶部は、
前記買い側の社員である購買担当者、発注商品、および、発注期間終了期日を紐付けて設定した発注テーブル、
を更に備え、
前記アラート通知作成手段は、
更に、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記発注テーブルに基づいて、発注期間終了対象の前記発注商品を特定し、前記営業担当者および前記購買担当者への当該発注商品の発注期間終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする請求項1に記載のアラート通知管理装置。
【請求項4】
前記記憶部は、
前記売上商品のレコード抽出条件を設定したレコード抽出条件定義テーブル、
を更に備え、
前記アラート通知作成手段は、
前記レコード抽出条件定義テーブル、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、前記レコード抽出条件を満たす前記管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする請求項1に記載のアラート通知管理装置。
【請求項5】
前記記憶部は、
前記売上商品のアラート通知周期を設定したアラート通知周期テーブル、
を更に備え、
前記アラート通知作成手段は、
前記アラート通知周期テーブル、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、前記アラート通知周期毎に前記管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする請求項1に記載のアラート通知管理装置。
【請求項6】
前記売上商品は、
回線工事の商品、および/または、役務であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のアラート通知管理装置。
【請求項7】
前記管理終了は、
エンド・オブ・セールス、エンド・オブ・ライフ、エンド・オブ・エンジニアリング、または、エンド・オブ・サービス・ライフであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載のアラート通知管理装置。
【請求項8】
記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置に実行させるためのアラート通知管理方法であって、
前記記憶部は、
社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、
契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、
前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、
を備え、
前記制御部で実行させる、
前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成ステップ、
を含むことを特徴とするアラート通知管理方法。
【請求項9】
記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置に実行させるためのアラート通知管理プログラムであって、
前記記憶部は、
社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、
契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、
前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、
を備え、
前記制御部において、
前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成ステップ、
を実行させるためのアラート通知管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アラート通知管理装置、アラート通知管理方法、および、アラート通知管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1-3には、ハードウェアおよびソフトウェアを含むIT資産について、インベントリ情報に基づいて、IT資産が適切に利用されていない場合、アラート通知をする構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-15845号公報
【特許文献2】特開2012-33096号公報
【特許文献3】特開2019-79258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1-3記載の発明においては、売り側と、買い側でそれぞれ必要な機器やサービス、ライセンスといった情報や期限管理方法が異なるので、両方を紐づけて、同時に関係者に通知することができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、売り側と買い側との情報を管理しつつ、予め設定した期限超過分の情報をアラート通知することで、売り側と買い側とで紐づけて、関係者に通知することができるので、情報の共有に繋がり、売り側だけ、買い側だけの更新漏れを防ぐことができるアラート通知管理装置、アラート通知管理方法、および、アラート通知管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るアラート通知管理装置は、記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置であって、前記記憶部は、社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、を備え、前記制御部は、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成手段、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記契約テーブルは、更に、契約期間終了日が紐付けて設定され、前記アラート通知作成手段は、更に、前記社員マスタ、および、前記契約テーブルに基づいて、契約期間終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の契約期間終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記記憶部は、前記買い側の社員である購買担当者、発注商品、および、発注期間終了期日を紐付けて設定した発注テーブル、を更に備え、前記アラート通知作成手段は、更に、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記発注テーブルに基づいて、発注期間終了対象の前記発注商品を特定し、前記営業担当者および前記購買担当者への当該発注商品の発注期間終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記記憶部は、前記売上商品のレコード抽出条件を設定したレコード抽出条件定義テーブル、を更に備え、前記アラート通知作成手段は、前記レコード抽出条件定義テーブル、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、前記レコード抽出条件を満たす前記管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記記憶部は、前記売上商品のアラート通知周期を設定したアラート通知周期テーブル、を更に備え、前記アラート通知作成手段は、前記アラート通知周期テーブル、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、前記アラート通知周期毎に前記管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示す前記アラート通知を作成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記売上商品は、回線工事の商品、および/または、役務であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係るアラート通知管理装置において、前記管理終了は、エンド・オブ・セールス、エンド・オブ・ライフ、エンド・オブ・エンジニアリング、または、エンド・オブ・サービス・ライフであることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るアラート通知管理方法は、記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置に実行させるためのアラート通知管理方法であって、前記記憶部は、社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、を備え、前記制御部で実行させる、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成ステップ、を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係るアラート通知管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えたアラート通知管理装置に実行させるためのアラート通知管理プログラムであって、前記記憶部は、社員への通知先である社員アカウントを設定した社員マスタと、契約先、売り側の前記社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルと、前記売上商品の管理終了期限、および、買い側の前記社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルと、を備え、前記制御部において、前記社員マスタ、前記契約テーブル、および、前記インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の前記売上商品を特定し、前記営業担当者および前記管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成するアラート通知作成ステップ、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、契約更新処理が必要な内容を、自動的に能動的に発信することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、担当者に自動的に通知されることで、契約更新作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、契約更新業務が多くあるITメディアやメーカー業界で、契約更新忘れによる機会損失を防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、期間契約など、売り側の契約更新業務、および、それに必要になる買い側の発注契約更新がある業務において、更新漏れを防ぐことや、請求漏れ、過払いなどを防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、インベントリ登録までに生成されているデータを前提として、アラート定義の設定、および、設定に応じたアラート通知配信することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、情報を受注およびインベントリとして管理しつつ、予め設定した抽出条件のレコードから、日付項目で期限超過を捉え、通知先となる担当者(メールアドレス)を特定して、自動的にメール通知する発信レコードを作成し、送信することで、担当者に通知できるという効果を奏する。また、本発明によれば、予め設定した抽出条件のレコードから、日付項目で期限超過を捉え、通知先となる担当者(メールアドレス)を特定して、自動的にメール通知する発信レコードを作成することで、日次で自動メール送信することで、担当者に通知できるという効果を奏する。また、これまで各担当者が定期的に毎回抽出・チェックしなければならなかったが、本発明によれば、担当者に自動的に通知されることで、契約更新作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、売り側と買い側とで紐付けて、関係者に通知することができるので、情報の共有に繋がり、売り側だけ、買い側だけの更新漏れを防ぐことができるという効果を奏する。また、本発明によれば、機器の更新および発注漏れを防ぎ、より事前に売り側の契約更新活動に繋げることで、会社としての経営効果に繋げることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本実施形態におけるテーブル構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態におけるアラート通知管理処理の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、本実施形態におけるアラート通知管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、本実施形態におけるアラート通知管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、本実施形態におけるマスタ登録処理の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、本実施形態における情報登録処理の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、本実施形態における情報登録処理の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、本実施形態における情報登録処理の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、本実施形態における情報登録処理の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、本実施形態におけるアラート通知処理の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、本実施形態におけるアラート通知処理の一例を示す図である。
【
図12】
図12は、本実施形態におけるアラート通知処理の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、本実施形態におけるアラート通知処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
まず、
図1および
図2を参照して、本発明の概要を説明する。
図1は、本実施形態におけるテーブル構成の一例を示す図である。
図2は、本実施形態におけるアラート通知管理処理の一例を示す図である。
【0019】
従来から、スポットでの契約、一定期間に応じた契約、または、終了期限の無いサブスクリプション型の契約など、売り側の契約体系および提供するサービスは、複雑になる一方で、それらサービスに紐づく買い側の契約体系も複雑になり、サービス提供に伴い必要となる機器、サービスおよびライセンスといった仕入のインベントリ情報(例えば、販売が終了するタイミングであるEOS:End Of Sales、または、製造、サポートまたは部品供給といった行為が行われなくなるタイミングであるEOL:End Of Life)も複雑になっていたため、買い側と売り側との相互関係を捉えながら、各種更新処理が必要となっていた。
【0020】
そのため、従来、特に回線工事業界においては、契約更新漏れ、解約漏れ、機器等の発注漏れ、または、解約漏れが様々な場面で発生し、経営的な問題となっていた。また、従来、売り側の情報と買い側の情報とでは、管理する粒度、期間、および、関連性が一様ではなく、管理担当者、または、管理すべき期限も様々であった。
【0021】
そこで、本実施形態においては、売り側の情報と買い側の情報とを管理しつつ、予め設定した期限超過分の情報をアラート通知することで、契約更新処理が必要な内容を、自動的且つ能動的に発信する仕組みを提供している。
【0022】
ここで、本実施形態においては、ユーザ入力により登録された、
図1に示すテーブル構成に基づいて、
図2に示すように、「レコード抽出定義登録」としてアラートで通知したい対象レコードの抽出条件(例えば、固定値等)の定義が事前登録され、「アラート通知設定」としてレコート抽出定義が選択され、レコード抽出定義、誰にどの周期で通知するのかの実行周期および送信先ユーザ、ならびに、メール内容が設定され、「配信処理」としてタスクスケジューラにて常時起動設定し、アラート設定マスタが確認されアラート通知が実行される。
【0023】
[2.構成]
本実施形態に係るアラート通知管理装置100の構成の一例について、
図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態におけるアラート通知管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図3に示すように、アラート通知管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、アラート通知管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0025】
アラート通知管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。アラート通知管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0026】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、アラート通知管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、アラート通知管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0027】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0028】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、売上商品マスタ106aと発注商品マスタ106bと社員マスタ106cと取引管理データベース106dとを備えている。
【0029】
売上商品マスタ106aは、売上商品を設定したマスタである。
【0030】
発注商品マスタ106bは、発注商品を設定したマスタである。ここで、発注商品マスタ106bは、インベントリ区分が設定されていてもよい。なお、本実施形態におけるインベントリは、機器、回線、サービス、または、ライセンスといった資産情報の目録であってもよく、自社資産だけでなく、預かり保守するお客様保有資産の目録であってもよい。
【0031】
社員マスタ106cは、社員を設定したマスタである。ここで、社員マスタ106cは、社員への通知先である社員アカウント(例えば、Eメールアドレス等)が設定されていてもよい。また、在庫データは、ロット番号が設定されていてもよい。
【0032】
取引管理データベース106dは、取引管理情報を記憶する。ここで、取引管理データベース106dは、契約先、売り側の社員である営業担当者、および、売上商品を紐付けて設定した契約テーブルを記憶していてもよい。ここで、契約テーブルは、契約期間終了日が紐付けて設定されていてもよい。また、取引管理データベース106dは、買い側の社員である購買担当者、発注商品、および、発注期間終了期日を紐付けて設定した発注テーブルを記憶していてもよい。また、取引管理データベース106dは、売上商品の管理終了期限、および、買い側の社員である管理担当者を設定したインベントリテーブルを記憶していてもよい。また、取引管理データベース106dは、売上商品および/または発注商品のレコード抽出条件を設定したレコード抽出条件定義テーブルを記憶していてもよい。また、取引管理データベース106dは、売上商品および/または発注商品のアラート通知周期を設定したアラート通知周期テーブルを記憶していてもよい。
【0033】
制御部102は、アラート通知管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、設定部102aとアラート通知作成部102bとを備えている。
【0034】
設定部102aは、マスタ、および/または、テーブルを設定する。
【0035】
アラート通知作成部102bは、アラート通知を作成する。ここで、アラート通知作成部102bは、社員マスタ106c、契約テーブル、および、インベントリテーブルに基づいて、管理終了対象の売上商品を特定し、営業担当者および管理担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知を作成してもよい。また、アラート通知作成部102bは、社員マスタ106c、および、契約テーブルに基づいて、契約期間終了対象の売上商品を特定し、営業担当者および管理担当者への当該売上商品の契約期間終了を示すアラート通知を作成してもよい。また、アラート通知作成部102bは、社員マスタ106c、契約テーブル、および、発注テーブルに基づいて、発注期間終了対象の発注商品を特定し、営業担当者および購買担当者への当該発注商品の発注期間終了を示すアラート通知を作成してもよい。また、アラート通知作成部102bは、レコード抽出条件定義テーブル、社員マスタ106c、契約テーブル、発注テーブル、および/または、インベントリテーブルに基づいて、レコード抽出条件を満たす、管理終了対象の売上商品、契約期間終了対象の売上商品、および/または、発注期間終了対象の発注商品を特定し、営業担当者、管理担当者および/または購買担当者への当該売上商品および/または当該発注商品に対するアラート通知を作成してもよい。また、アラート通知作成部102bは、アラート通知周期テーブル、社員マスタ106c、契約テーブル、発注テーブル、および/または、インベントリテーブルに基づいて、アラート通知周期毎に、管理終了対象の売上商品、契約期間終了対象の売上商品、および/または、発注期間終了対象の発注商品を特定し、営業担当者、管理担当者および/または購買担当者への当該売上商品および/または当該発注商品に対するアラート通知を作成してもよい。ここで、管理終了は、エンド・オブ・セールス、エンド・オブ・ライフ、エンド・オブ・エンジニアリング、または、エンド・オブ・サービス・ライフであってもよい。また、アラート通知作成部102bは、アラート通知を配信してもよい。
【0036】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、
図4から
図13を参照して説明する。
【0037】
[アラート通知管理処理]
ここで、
図4を参照して、本実施形態におけるアラート通知管理処理の一例について説明する。
図4は、本実施形態におけるアラート通知管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0038】
図4に示すように、設定部102aは、ユーザによる入力装置112を介して売上商品および/または発注商品のアラート通知周期が設定された場合、アラート通知周期を設定したアラート通知周期テーブルを取引管理データベース106dに格納する(ステップSA-1)。
【0039】
そして、アラート通知作成部102bは、アラート通知周期テーブル、レコード抽出条件定義テーブル、社員マスタ106c、契約テーブル、発注テーブル、および/または、インベントリテーブルに基づいて、アラート通知周期毎に、レコード抽出条件を満たす、管理終了対象の売上商品、契約期間終了対象の売上商品、および/または、発注期間終了対象の発注商品を特定し、営業担当者、管理担当者および/または購買担当者への当該売上商品の管理終了を示すアラート通知、当該売上商品の契約期間終了を示すアラート通知、および/または、当該発注商品の発注期間終了を示すアラート通知を作成する(ステップSA-2)。
【0040】
そして、アラート通知作成部102bは、アラート通知を営業担当者、管理担当者および/または購買担当者に配信し(ステップSA-3)、処理を終了する。
【0041】
ここで、
図5から
図13を参照して、本実施形態におけるアラート通知管理処理の一例について説明する。
図5は、本実施形態におけるマスタ登録処理の一例を示す図である。
図6から
図9は、本実施形態における情報登録処理の一例を示す図である。
図10から
図13は、本実施形態におけるアラート通知処理の一例を示す図である。
【0042】
図5に示すように、本実施形態においては、売上商品マスタ106a、発注商品マスタ106b、および、社員マスタ106cが事前に記憶部106に登録される。なお、
図5に示すように、本実施形態における社員マスタ106cにおいては、契約内容によって役割が異なったり、兼務になったりすることがあるため、属性は設定されない。
【0043】
そして、
図6に示すように、本実施形態においては、ユーザによる契約入力により、契約ヘッダテーブルおよび契約明細テーブルを含む契約テーブルが登録される。そして、
図7に示すように、本実施形態においては、ユーザによる発注入力により、発注ヘッダテーブルおよび発注明細テーブルを含む契約テーブルが登録される。そして、
図8に示すように、本実施形態においては、ユーザによるインベントリ入力により、インベントリヘッダテーブル、インベントリ機器テーブル、インベントリライセンステーブルおよびインベントリ回線テーブルを含むインベントリテーブルが登録される。そして、
図9に示すように、本実施形態においては、ユーザによるレコード抽出定義により、レコード抽出ヘッダテーブル、レコード抽出条件テーブルおよびレコード抽出結果テーブルを含むレコード抽出条件定義テーブルが登録される。
【0044】
そして、
図10に示すように、本実施形態においては、ユーザによるアラート通知周期設定により、通知周期、および、宛先を設定したアラート通知周期テーブルが設定された場合、ブランクのレコードを設定したアラート通知テーブルが作成され、アラート通知配信処理が開始される。
【0045】
そして、
図11に示すように、本実施形態においては、設定された通知周期に応じて、2022/4/1に、売上商品の契約期間終了、および、発注商品の発注期間終了を示すアラート通知(通知レコード)が作成され、アラート通知の通知処理完了により、通知レコードが送信済みに設定される。
【0046】
そして、
図12に示すように、本実施形態においては、設定された通知周期に応じて、2022/4/15に、売上商品の管理終了(エンド・オブ・ライフ)を示すアラート通知(通知レコード)が作成され、アラート通知の通知処理完了により、通知レコードが送信済みに設定される。
【0047】
そして、
図13に示すように、本実施形態においては、設定された通知周期に応じて、2022/4/18に、売上商品の管理対象(エンド・オブ・ライフ対象)を示すアラート通知(通知レコード)が作成され、アラート通知の通知処理完了により、通知レコードが送信済みに設定される。
【0048】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0049】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0050】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0051】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0052】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0053】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0054】
また、アラート通知管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0055】
例えば、アラート通知管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じてアラート通知管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0056】
また、このコンピュータプログラムは、アラート通知管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0057】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0058】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0059】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0060】
また、アラート通知管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、アラート通知管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0061】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明は、IT業界、および、工事業界等の業界において有用である。
【符号の説明】
【0063】
100 アラート通知管理装置
102 制御部
102a 設定部
102b アラート通知作成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 売上商品マスタ
106b 発注商品マスタ
106c 社員マスタ
106d 取引管理データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク