(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114675
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】イメージセンサ
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20240816BHJP
H04N 25/70 20230101ALI20240816BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H04N25/70
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024018902
(22)【出願日】2024-02-09
(31)【優先権主張番号】10-2023-0018981
(32)【優先日】2023-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】金 局泰
【テーマコード(参考)】
4M118
5C024
【Fターム(参考)】
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA22
4M118CB01
4M118CB02
4M118CB03
4M118CB05
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA06
4M118FA27
4M118FA28
4M118FA33
4M118GC07
4M118GD04
4M118HA30
5C024CX32
5C024CX41
5C024CY47
5C024GX01
5C024GX02
5C024GY31
(57)【要約】
【課題】イメージセンサを提供する。
【解決手段】イメージセンサは、互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、第1面から第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と;基板内に配置される複数の光感知素子と;ピクセル分離リセスを満たし、平面的に複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と;を含み、ピクセル分離領域は、複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、ピクセル分離領域は、ピクセル分離リセスの内側壁を覆う第1絶縁層と;ピクセル分離リセス内で、第1絶縁層の側面の少なくとも一部分を覆う第1導電層と;第1導電層によって限定される内部空間内で、第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と;第1導電層によって限定される内部空間のうち、第2絶縁層が満たさない空間をいずれも満たし、第1導電層に当接して連結される第2導電層と;を含む。
【選択図】
図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イメージセンサであって、当該イメージセンサは、
互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と、
前記基板内に配置される複数の光感知素子と、
前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と、を含み、
前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、
前記ピクセル分離領域は、
前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆う第1絶縁層と、
前記ピクセル分離リセス内で、前記第1絶縁層の側面の少なくとも一部分を覆う第1導電層と、
前記第1導電層によって限定される内部空間内で、前記第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と、
前記第1導電層によって限定される内部空間のうち、前記第2絶縁層が満たさない空間をいずれも満たし、前記第1導電層に当接して連結される第2導電層と、を含む、イメージセンサ。
【請求項2】
前記第2導電層は、前記基板の前記第2面に隣接する第1垂直レベルで、前記第2絶縁層を介して前記第1導電層から離隔され、前記基板の前記第1面に隣接する第2垂直レベルで、前記第1導電層と当接して連結されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項3】
前記第2導電層は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置されるが、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域には配置されないことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項4】
前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される前記第2導電層の部分が垂直方向に延びる長さは、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される前記第2導電層の部分が前記垂直方向に延びる長さより長いことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項5】
前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される前記第2導電層の部分が垂直方向に延びる長さは、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される前記第2導電層の部分が前記垂直方向に延びる長さと等しく、
前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される前記第2導電層の部分の水平幅は、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される前記第2導電層の部分の水平幅より広いことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項6】
前記第1絶縁層及び前記第1導電層それぞれは、前記複数の光感知素子のうち少なくとも一つの光感知素子を取り囲んで互いに離隔される複数であり、
複数の前記第1導電層のうち、互いに離隔される少なくとも2つの第1導電層は、前記第2導電層によって互いに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項7】
複数の前記第1絶縁層それぞれ及び複数の前記第1導電層それぞれは、前記複数の光感知素子それぞれを取り囲んで互いに離隔される複数であることを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
複数の前記第1導電層のうち、互いに離隔される少なくとも2つの第1導電層は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される前記第2導電層の部分と当接して連結されて、互いに電気的に連結されることを特徴とする請求項6に記載のイメージセンサ。
【請求項9】
前記第1絶縁層によって限定される内部空間のうち、前記基板の前記第1面に隣接する部分を満たす第3絶縁層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
【請求項10】
前記第2導電層は、前記第3絶縁層の上面から前記基板の前記第2面まで延びることを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサ。
【請求項11】
イメージセンサであって、当該イメージセンサは、
互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と、
前記基板内に配置される複数の光感知素子と、
前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と、を含み、
前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、
前記ピクセル分離領域は、
前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆い、平面的に前記複数の光感知素子のうち少なくとも一つを取り囲んで互いに離隔される複数の第1絶縁層と、
前記ピクセル分離リセス内で、前記複数の第1絶縁層それぞれの側面の少なくとも一部分を覆って互いに離隔される複数の第1導電層と、
前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と、
前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層及び前記第2絶縁層を覆う第2導電層と、を含み、
前記第2導電層は、
前記基板の前記第1面に隣接し、前記複数の第1導電層のうち互いに離隔される少なくとも一部の第1導電層を電気的に連結する連結部と、
前記連結部から前記基板の前記第2面に向かって垂直方向に延び、前記第2絶縁層を介して前記複数の第1導電層と離隔される延長部と、を含む、イメージセンサ。
【請求項12】
前記第2導電層の前記連結部及び前記延長部は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置され、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域には配置されないことを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項13】
前記第2導電層の前記連結部は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置され、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域には配置されず、
前記第2導電層の前記延長部は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域及び前記狭い領域それぞれに配置されることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さは、前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さより長いことを特徴とする請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記第2導電層の前記連結部及び前記延長部は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域及び前記狭い領域それぞれに配置されることを特徴とする請求項11に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さは、前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さより長いことを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項17】
前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さは、前記第2導電層の前記延長部のうち、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される部分が前記垂直方向に延びる長さと等しいことを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項18】
前記第2導電層の前記連結部のうち、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置される部分の前記垂直方向の厚さは、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域に配置される部分の前記垂直方向の厚さより厚いことを特徴とする請求項15に記載のイメージセンサ。
【請求項19】
イメージセンサであって、当該イメージセンサは、
互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と、
前記基板内に配置される複数の光感知素子と、
前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と、を含み、
前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、
前記ピクセル分離領域は、
前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆い、平面的に前記複数の光感知素子のうち少なくとも一つを取り囲んで互いに離隔される複数の第1絶縁層と、
前記ピクセル分離リセス内で、前記複数の第1絶縁層それぞれの側面の少なくとも一部分を覆って互いに離隔される複数の第1導電層と、
前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と、
前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層及び前記第2絶縁層を覆う第2導電層と、を含み、
前記第2導電層は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置され、前記ピクセル分離領域の前記狭い領域には配置されず、
前記第2導電層は、
前記基板の前記第1面に隣接し、前記複数の第1導電層のうち互いに離隔される少なくとも一部の第1導電層を電気的に連結する連結部と、
前記連結部から前記基板の前記第2面まで垂直方向に延び、前記第2絶縁層を介して前記複数の第1導電層と離隔される延長部と、を含む、イメージセンサ。
【請求項20】
前記複数の第1導電層及び前記第2導電層それぞれは、ドーピングされたポリシリコンを含むことを特徴とする請求項19に記載のイメージセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサに係り、さらに詳細には、ピクセル分離領域によって分離される複数の単位ピクセルを含むイメージセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
イメージセンサは、複数の単位ピクセルが2次元アレイ配列されて構成される。一般的に複数の単位ピクセルそれぞれは、フォトダイオードのような光感知素子と、複数のピクセルトランジスタで構成される。複数の単位ピクセルが含む光感知素子の間には、ピクセル分離領域が介(介在)される。
【0003】
光感知素子とピクセル分離領域との界面に、イメージセンサの熱放出または欠陥による電子が発生すれば、暗電流によるノイズであるダークレベルが増加して、イメージセンサの性能が低下する恐れがある。よって、ダークレベルを低減させてイメージセンサの性能を向上させることができるピクセル分離領域が研究されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2021/0335861号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の技術的課題は、ノイズが減少して感度が向上するイメージセンサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、本発明は、次のようなイメージセンサを提供する。本発明によるイメージセンサは、互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と;前記基板内に配置される複数の光感知素子と;前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と;を含み、前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、前記ピクセル分離領域は、前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆う第1絶縁層と;前記ピクセル分離リセス内で、前記第1絶縁層の側面の少なくとも一部分を覆う第1導電層と;前記第1導電層によって限定される内部空間内で、前記第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と;前記第1導電層によって限定される内部空間のうち、前記第2絶縁層が満たさない空間をいずれも満たし、前記第1導電層に当接して連結される第2導電層と;を含む。
【0007】
本発明によるイメージセンサは、互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と;前記基板内に配置される複数の光感知素子と;前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と;を含み、前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、前記ピクセル分離領域は、前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆い、平面的に前記複数の光感知素子のうち少なくとも一つを取り囲んで互いに離隔される複数の第1絶縁層と;前記ピクセル分離リセス内で、前記複数の第1絶縁層それぞれの側面の少なくとも一部分を覆って互いに離隔される複数の第1導電層と;前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と;前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層及び前記第2絶縁層を覆う第2導電層と;を含み、前記第2導電層は、前記基板の前記第1面に隣接し、前記複数の第1導電層のうち互いに離隔される少なくとも一部の第1導電層を電気的に連結する連結部と;前記連結部から前記基板の前記第2面に向かって垂直方向に延び、前記第2絶縁層を介して前記複数の第1導電層と離隔される延長部と;を含む。
【0008】
本発明によるイメージセンサは、互いに向かい合う第1面及び第2面を有し、前記第1面から前記第2面まで延びるピクセル分離リセスを有する基板と;前記基板内に配置される複数の光感知素子と;前記ピクセル分離リセスを満たし、平面的に前記複数の光感知素子それぞれの少なくとも一部分を取り囲むピクセル分離領域と;を含み、前記ピクセル分離領域は、前記複数の光感知素子のうち互いに隣接する光感知素子の互いに対向する辺の間に配置される狭い領域、及び互いに対向するコーナーの間に配置される広い領域を有し、前記ピクセル分離領域は、前記ピクセル分離リセスの内側壁を覆い、平面的に前記複数の光感知素子のうち少なくとも一つを取り囲んで互いに離隔される複数の第1絶縁層と;前記ピクセル分離リセス内で、前記複数の第1絶縁層それぞれの側面の少なくとも一部分を覆って互いに離隔される複数の第1導電層と;前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層の側面の一部分を覆う第2絶縁層と;前記ピクセル分離リセス内の前記複数の第1導電層によって限定される内部空間内で、前記複数の第1導電層及び前記第2絶縁層を覆う第2導電層と;を含み、前記第2導電層は、前記ピクセル分離領域の前記広い領域に配置され、前記狭い領域には配置されず、前記第2導電層は、前記基板の前記第1面に隣接し、前記複数の第1導電層のうち互いに離隔される少なくとも一部の第1導電層を電気的に連結する連結部と;前記連結部から前記基板の前記第2面まで垂直方向に延び、前記第2絶縁層を介して前記複数の第1導電層と離隔される延長部と;を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるイメージセンサは、ピクセル分離領域が光感知素子と隣接する第1導電層を含み、ピクセル分離領域と光感知素子との界面に暗電流を引き起こす電子を低減させて、ダークレベルが減少して性能が向上する。また本発明によるイメージセンサは、ピクセル分離領域のうち絶縁物質の体積の割合が相対的に高くなり、相対的に光吸収率の高い挑戦物質の体積の割合が相対的に減少して、光感度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるイメージセンサの構成を示すブロック図である。
【
図3A】本発明の一実施形態によるイメージセンサのリードアウト回路図である。
【
図3B】本発明の一実施形態によるイメージセンサのリードアウト回路図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるイメージセンサの光感知素子を含む単位ピクセルと、ピクセル分離領域を示す平面レイアウトである。
【
図5A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図5B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図6A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図6B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるイメージセンサの光感知素子を含む単位ピクセルと、ピクセル分離領域を示す平面レイアウトである。
【
図8A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図8B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図9A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9D】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9E】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9F】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9G】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9H】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9I】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図9J】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図10A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図10B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図11A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図11B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図12A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図12B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図13A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図13B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図14A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図14B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図15A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図15B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図16A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図16B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図17A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図17B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図18A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図18B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
【
図19A】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19B】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19C】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19D】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19E】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19F】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19G】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19H】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19I】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19J】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19K】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図19L】本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。
【
図20】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図21】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【
図22】本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1100の構成を示すブロック図である。
【0012】
図1を参照すれば、イメージセンサ1100は、ピクセルアレイ1110、コントローラ1130、ロウドライバ1120、ピクセル信号処理部1140を含む。イメージセンサ1100は、
図4ないし
図21で説明するイメージセンサ1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、1000、1000aのうち少なくとも一つを含む。
【0013】
ピクセルアレイ1110は、2次元的に配列された複数の単位ピクセルを含み、各単位ピクセルは光電変換層を含む。光電変換層は、光を吸収して電荷を生成し、生成された電荷による電気的信号(出力電圧)は、垂直信号ラインを通じてピクセル信号処理部1140に提供される。ピクセルアレイ1110が含む単位画素は、ロウ(row)単位で一回に一つずつ出力電圧を提供することができ、これによって、ピクセルアレイ1110の一つのロウに属する単位ピクセルは、ロウドライバ1120が出力する選択信号によって同時に活性化される。選択されたロウに属する単位ピクセルは、吸収した光による出力電圧を、対応するカラムの出力ラインに提供する。
【0014】
コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110が光を吸収して電荷を蓄積するか、蓄積された電荷を臨時に保存するようにし、保存された電荷による電気的信号をピクセルアレイ1110の外部に出力するように、ロウドライバ1120を制御する。また、コントローラ1130は、ピクセルアレイ1110が提供する出力電圧を測定するように、ピクセル信号処理部1140を制御する。
【0015】
ピクセル信号処理部1140は、相関二重サンプラ(CDS)1142、アナログ・デジタルコンバータ(ADC)1144、及びバッファ1146を含む。相関二重サンプラ1142は、ピクセルアレイ1110が提供した出力電圧をサンプリング及びホールドする。相関二重サンプラ1142は、特定のノイズレベルと、生成された出力電圧による電圧レベルとを二重にサンプリングして、その差に該当する電圧レベルを出力する。また、相関二重サンプラ1142は、ランプ信号生成器1148が生成したランプ信号を受信し、受信したランプ信号を互いに比べて比較結果を出力する。アナログ・デジタルコンバータ1144は、相関二重サンプラ1142から受信する電圧レベルに対応するアナログ信号を、デジタル信号に変換する。バッファ1146は、デジタル信号をラッチし、ラッチされた信号は、順次にイメージセンサ1100の外部に出力されて、イメージプロセッサ(図示せず)に伝達される。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ2000の構成を示すブロック図である。
【0017】
図2を参照すれば、本実施形態のイメージセンサ2000は、ピクセル部2200及び周辺回路部を備える。ピクセル部2200には、基板2010に光電変換層を含む複数の単位ピクセル2100が、2次元アレイ構造に規則的に配列されて形成される。イメージセンサ2000は、
図4ないし
図21で説明するイメージセンサ1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、1000、1000aのうち少なくとも一つを含む。
【0018】
周辺回路部は、ピクセル部2200の周辺に配置され、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600、出力回路2700、制御回路2800などを備える。
【0019】
制御回路2800は、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600などを制御する。例えば、制御回路2800では、垂直同期信号、水平同期信号及びマスタークロックに基づいて、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500及び水平駆動回路2600などの動作の基準になるクロック信号や制御信号を生成する。また、制御回路2800は、前記クロック信号や制御信号を、垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500及び水平駆動回路2600などに入力する。
【0020】
垂直駆動回路2400は、例えば、シフトレジスタで構成され、ピクセル駆動配線を選択し、選択されたピクセル駆動配線に、単位ピクセルを駆動するためのパルスを供給して、行単位で単位ピクセルを駆動する。例えば、垂直駆動回路2400は、ピクセル部2200の各単位ピクセル2100にパルスを、行単位で垂直方向に順次に選択走査する。また、垂直信号線2320を通じて各単位ピクセル2100の光電変換層で生成した電荷によるピクセル信号を、カラム信号処理回路2500に供給する。
【0021】
カラム信号処理回路2500は、単位ピクセル2100の列ごとに配置されて、1行分の単位ピクセル2100から出力される信号を、単位ピクセル列ごとにノイズ除去などの信号処理することができる。例えば、カラム信号処理回路2500は、単位ピクセル2100固有のノイズを除去するためのCDS(Crrelated-DoubleSampling)や信号増幅、AD変換などの信号処理を行える。カラム信号処理回路2500の出力端には、水平選択スイッチ(図示せず)が設けられる。
【0022】
水平駆動回路2600は、例えば、シフトレジスタで構成され、水平走査パルスを順次に出力することで、カラム信号処理回路2500のそれぞれを順次に選択して、カラム信号処理回路2500それぞれのピクセル信号を水平信号線2340に出力させることができる。
【0023】
出力回路2700は、カラム信号処理回路2500それぞれから水平信号線2340を通じて順次に供給される信号を、信号処理して出力する。例えば、出力回路2700は、バッファリングのみ行う場合もあり、あるいは、レベル調整、列不均一補正、各種デジタル信号処理などを行う場合もある。一方、入出力端子2900は、外部と信号を交換する。
【0024】
図3A及び
図3Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサ3000及び3000aのリードアウト回路図である。
【0025】
図3Aを参照すれば、イメージセンサ3000は、光感知素子PD、伝送トランジスタTT、フローティング拡散領域FD、リセットトランジスタRST、ソースフォロアトランジスタSF、選択トランジスタSELを含む。光感知素子PD、伝送トランジスタTTは、単位ピクセルを構成する。イメージセンサ3000は、
図4ないし
図21で説明したイメージセンサ1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、1000、1000aのうち少なくとも一つを含む。
【0026】
伝送トランジスタTT、リセットトランジスタRST、ソースフォロアトランジスタSF、及び選択トランジスタSELそれぞれは、伝送ゲート、リセットゲート、ソースフォロアゲート、及び選択ゲートを有する。一部の実施形態で、前記伝送ゲートは、垂直ゲート(vertical gate)であり、前記リセットゲート、前記ソースフォロアゲート、及び選択ゲートそれぞれは、平面ゲート(planar gate)である。前記伝送ゲートは、光感知素子PDとフローティング拡散領域FDとの間に配置されて、光感知素子PDで生成された電荷をフローティング拡散領域FDに伝送する。
【0027】
伝送トランジスタTTは、前記伝送ゲート、及びフローティング拡散領域FDと光感知素子PDにそれぞれ連結されるソース領域とドレイン領域で形成される。リセットトランジスタRSTは、前記リセットゲート、フローティング拡散領域FDと連結されるソース領域、及び電源電圧VPIXが連結されるドレイン領域で形成される。ソースフォロアトランジスタSFは、フローティング拡散領域FDと連結される前記ソースフォロアゲート、選択トランジスタSELのソース領域と連結されるソース領域、及び電源電圧VPIXが連結されるドレイン領域で形成される。選択トランジスタSELは、前記選択ゲート、ソースフォロアトランジスタSFのソース領域と連結されるソース領域、及び出力電圧VOUTが連結されるドレイン領域で形成される。
【0028】
図3Bを参照すれば、イメージセンサ3000aは、複数の光感知素子PD、複数の伝送トランジスタTT、フローティング拡散領域FD、リセットトランジスタRST、ソースフォロアトランジスタSF、選択トランジスタSELを含む。光感知素子PD、伝送トランジスタTTは、単位ピクセルを構成する。イメージセンサ3000aは、
図4ないし
図21で説明するイメージセンサ1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、1000、1000aのうち少なくとも一つを含む。
【0029】
図3Bには、4個の光感知素子PDから構成される4個の単位ピクセルが、4個の伝送トランジスタTTを通じて、1個のフローティング拡散領域FD、1個のリセットトランジスタRST、1個のソースフォロアトランジスタSF、及び1個の選択トランジスタSELを共有する共有ピクセルを構成すると示されているが、これらに限定されるものではない。一部の実施形態で、2個の光感知素子PDから構成される2個の単位ピクセルが、2個の伝送トランジスタTTを通じて、1個のフローティング拡散領域FD、1個のリセットトランジスタRST、1個のソースフォロアトランジスタSF、及び1個の選択トランジスタSELを共有する共有ピクセルを構成する。
【0030】
図4は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1000の光感知素子PDを含む単位ピクセルPXと、ピクセル分離領域DTIを示す平面レイアウトである。
【0031】
図4を参照すれば、イメージセンサ1000は、ピクセル分離リセスDTRを有する基板SUB、複数の単位ピクセルPX、及びピクセル分離リセスDTRを満たすピクセル分離領域DTIを含む。複数の単位ピクセルPXそれぞれは、光感知素子PDを含む。複数の光感知素子PDの間にはピクセル分離領域DTIが介される。
【0032】
一部の実施形態で、平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDそれぞれを完全に取り囲まず、複数の光感知素子PDそれぞれの一部分のみを取り囲む。例えば、複数の光感知素子PDそれぞれが平面的に方形の形状を有する場合、平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDそれぞれの3つのコーナー及び3つのコーナーを連結する2つの辺をいずれも取り囲むが、1つのコーナー及び1つのコーナーと連結される他の2つの辺の一部分を取り囲まず、他の2つの辺の残りの部分のみを取り囲むことができる。
【0033】
一部の実施形態で、平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDのうち4つの光感知素子PDを完全に取り囲む。基板SUBは、平面的にピクセル分離領域DTIによって完全に取り囲まれる4つの光感知素子PDの間に配置される連結基板領域CRを有する。例えば、複数の光感知素子PDそれぞれが平面的に方形の形状を有する場合、連結基板領域CRは、平面的にピクセル分離領域DTIによって取り囲まれない4つの光感知素子PDそれぞれの1つのコーナー及び1つのコーナーと連結される他の2つの辺の一部分と連結される。
【0034】
例えば、平面的にピクセル分離領域DTIによって完全に取り囲まれる4つの光感知素子PDそれぞれは、R(red:赤)、B(blue:青)及びG(green:緑)のうち一つのカラーに対応する。または、例えば、平面的にピクセル分離領域DTIによって完全に取り囲まれる4つの光感知素子PDそれぞれは、C(cyan:シアン)、Y(yellow:黄)及びM(Magenta:マゼンタ)のうち一つのカラーに対応する。
【0035】
ピクセル分離領域DTIは、相対的に狭い第1水平幅W1を有する狭い領域DTINと、相対的に広い第2水平幅W2を有する広い領域DTIWを含む。狭い領域DTINは、光感知素子PDの幅方向に互いに隣接する光感知素子PDの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分であり、広い領域DTIWは、光感知素子PDの対角線方向に互いに隣接する光感知素子PDの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分である。例えば、狭い領域DTINは、対向する辺の間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分であり、広い領域DTIWは、互いに隣接する光感知素子PDそれぞれの互いに対向するコーナーの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分である。
【0036】
図5A及び
図5Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの垂直断面図であり、
図6A及び
図6Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。具体的に、
図5Aは、
図4のA-A’線に対応する部分に沿って切断した垂直断面図であり、
図5Bは、
図4のB-B’線に対応する部分に沿って切断した垂直断面図であり、
図6Aは、
図5A及び
図5Bの第1垂直レベルLV1に沿って切断した水平断面図であり、
図6Bは、
図5A及び
図5Bの第2垂直レベルLV2に沿って切断した水平断面図である。
【0037】
図5A、
図5B、
図6A、及び
図6Bを共に参照すれば、イメージセンサ1は、複数の光感知素子(PD)210を含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0038】
光素子基板WFOは、互いに向かい合う第1面200Fと第2面200Bを有する第1基板200、及び第1配線構造体280を含む。第1基板200は、半導体基板を含む。例えば、第1基板200は、IV族半導体物質、III-V族半導体物質、またはII-VI族半導体物質を含む。前記IV族半導体物質は、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、またはシルリコンゲルマニウム(SiGe)を含む。前記III-V族半導体物質は、例えば、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、ガリウムリン(GaP)、インジウムヒ素(InAs)、インジウムアンチモン(InSb)、またはインジウムガリウムヒ素(InGaAs)を含む。前記II-VI族半導体物質は、例えば、テルル化亜鉛(ZnTe)または硫化カドミウム(CdS)を含む。一部の実施形態で、第1基板200は、P型シリコン基板から構成される。他の一部の実施形態で、第1基板200は、P型バルク基板と、その上に成長したP型またはN型エピ層を含む。他の一部の実施形態で、第1基板200は、N型バルク基板と、N型バルク基板の上に成長したP型またはN型エピ層を含む。第1基板200は、
図4に示した基板SUBである。
【0039】
複数の単位ピクセルPXは、光素子基板WFO内に平面的にマトリックス状に配列される。複数の単位ピクセルPXは、第1基板200に配置される複数の光感知素子PDを含む。第1基板200には、第1導電型の不純物がドーピングされ、複数の光感知素子(PD)210それぞれには、第1導電型とは異なる第2導電型の不純物がドーピングされる。一部の実施形態で、第1導電型はp型であり、第2導電型はn型である。例えば、第1導電型の不純物は、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、タリウム(Tl)、亜鉛(Zn)、カドミウム(Cd)、または水銀(Hg)のうち一つまたはそれ以上を含む。例えば、第2導電型の不純物は、窒素(N)、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、硫黄(S)、セレン(Se)、テルル(Te)、またはポロニウム(Po)のうち一つまたはそれ以上を含む。
【0040】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIが配置される。ピクセル分離領域DTIによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0041】
素子分離領域STIによって第1基板200には、活性領域及びフローティング拡散領域が定義される。一部の実施形態で、素子分離領域STIは、第1層222、第2層224及び第3層226を含む少なくとも3種の絶縁膜の組み合わせから構成される3重層で構成される。例えば、第1層222は、酸化物から構成され、第2層224は、窒化物から構成され、第3層226は、酸化物から構成されるが、これらに限定されるものではない。一部の実施形態で、素子分離領域STIは、1種の絶縁膜から構成される単一層、2種の絶縁膜から構成される二重層、または4種以上の絶縁膜から構成される多重層で構成される。
【0042】
ピクセル分離領域DTIは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。素子分離領域STIは、第1基板200の第1面200Fから内部に延びる素子分離リセスSTRの内部に形成される。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTI及び素子分離領域STIそれぞれは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bに向かって水平幅が狭くなって延びるテーパ(tapered)形状を有する。垂直方向にピクセル分離リセスDTRが延びる長さは、素子分離リセスSTRが延びる長さより長い。例えば、ピクセル分離リセスDTRは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。例えば、ピクセル分離リセスDTRは、素子分離領域STIのうち一部と第1基板200とを共に貫通しうる。
【0043】
一部の実施形態で、第1基板200の第1面200F上には、複数のトランジスタを構成するゲート電極が形成される。例えば、前記複数のトランジスタは、光感知素子PDで生成された電荷を前記フローティング拡散領域に伝送するように構成される伝送トランジスタ、前記フローティング拡散領域に保存されている電荷を周期的にリセットさせるように構成されるリセットトランジスタ、ソースフォロアバッファ増幅器の役割を担い、前記フローティング拡散領域に充電された電荷による信号をバッファリングするように構成されるドライブトランジスタ、及び単位ピクセルPXを選択するためのスイッチング及びアドレッシングを行う選択トランジスタを含む。しかし、前記複数のトランジスタがこれらに限定されるものではない。
【0044】
前記複数のトランジスタを構成するゲート電極それぞれは、垂直ゲートまたは平面ゲートでもある。
図5Aには、前記複数のトランジスタを構成するゲート電極のうち、前記伝送トランジスタを構成する伝送ゲート270が、例示的に垂直ゲートとして示されている。前記伝送トランジスタを構成する伝送ゲート270が、第1基板200の第1面200Fから第1基板200の内部に延びるリセスゲートタイプに形成された垂直ゲートインであると例示的に示したが、伝送ゲート270の形状がこれに限定されるものではない。
【0045】
第1基板200の第1面200F上には、第1配線構造体280が配置される。第1配線構造体280は、複数の第1配線パターン282、及び複数の第1配線パターン282を取り囲む第1配線間絶縁層284を含む。複数の第1配線パターン282は、前記ゲート電極または第1基板200の前記活性領域と電気的に連結される。複数の第1配線パターン282は、複数の第1配線ライン及び複数の第1配線ビアの積層構造から構成される。例えば、前記複数の第1配線パターン282は、タングステン、アルミニウム、銅、タングステンシリサイド、チタンシリサイド、タングステン窒化物、チタン窒化物、ドーピングされたポリシリコンなどの導電物質を含む。例えば、前記第1配線間絶縁層284は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの絶縁物質を含む。
【0046】
第1基板200の第2面200B上には、複数のカラーフィルタ層530が配置される。一部の実施形態で、第1基板200の第2面200Bと複数のカラーフィルタ層530との間には、第1パッシベーション層510が介される。第1パッシベーション層510は、酸化物、窒化物、酸窒化物、またはこれらの組み合わせから構成される。例えば、第1パッシベーション層510は、シリコン窒化物、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、及びタンタル酸化物のうち一つから構成されるか、これらの積層構造から構成される。
【0047】
第1パッシベーション層510上には、ガイドパターン520が形成される。平面的にガイドパターン520は、グリッド形状またはメッシュ形状を有する。ガイドパターン520は、一つの光感知素子PDに傾斜角を有して入射される光が、隣接する光感知素子PD内に進入することを防止する。ガイドパターン520は、例えば、タングステン、アルミニウム、チタン、ルテニウム、コバルト、ニッケル、銅、金、銀、または白金のうち少なくとも一つの金属物質を含む。
【0048】
ガイドパターン520が形成された第1パッシベーション層510上には、複数の光感知素子PDと重なる複数のカラーフィルタ層530、及び複数のカラーフィルタ層530上に配置される複数のマイクロレンズ550が配置される。複数のカラーフィルタ層530は、複数のマイクロレンズ550を介して入射された光を通過させ、必要な波長の光のみを複数の光感知素子PDに入射させることができる。一部の実施形態で、複数のカラーフィルタ層530と複数のマイクロレンズ550との間には、第2パッシベーション層540が介される。第2パッシベーション層540は、酸化物、窒化物、酸窒化物、またはこれらの組み合わせから構成される。
【0049】
複数のカラーフィルタ層530それぞれは、例えば、R(red)フィルタ、B(blue)フィルタ及びG(green)フィルタのうち一つを含む。あるいは、複数のカラーフィルタ層530それぞれは、C(cyan)フィルタ、Y(yellow)フィルタ及びM(Magenta)フィルタのうち一つを含む。各光感知素子PD上には、Rフィルタ、Bフィルタ及びGフィルタのうち一層のカラーフィルタ層530、またはCフィルタ、Yフィルタ及びMフィルタのうち一層のカラーフィルタ層530が形成され、各単位ピクセルPXは、分離された入射光の成分を感知して一つの色を認識することができる。
【0050】
マイクロレンズ550は、イメージセンサ1に入射される光を単位ピクセルPXの光感知素子PDに集光させる。一部の実施形態で、マイクロレンズ550は、有機物層、及び有機物層の表面をコンフォーマルに覆う無機物層から構成される。例えば、前記有機物層は、TMR系樹脂(Tokyo Ohka Kogyo、Co.製品)またはMFR系樹脂(Japan Synthetic Rubber Corporation製品)から構成される。…
第1配線構造体280の下面上には、ロジック基板WFLが配置される。ロジック基板WFLは、第2基板410、第2基板410内に配置されるロジック回路素子420、及び第2配線構造体430を含む。第2配線構造体430は、第1配線構造体280と当接する。第2配線構造体430は、複数の第2配線パターン432、及び複数の第2配線パターン432を取り囲む第2配線間絶縁層434を含む。一部の実施形態で、第1配線間絶縁層284と第2配線間絶縁層434とは、互いに当接する。複数の第2配線パターン432は、複数の第1配線パターン282及び/またはロジック回路素子420と電気的に連結される。複数の第2配線パターン432は、複数の第2配線ライン及び複数の第2配線ビアの積層構造から構成される。例えば、前記複数の第2配線パターン432は、タングステン、アルミニウム、銅、タングステンシリサイド、チタンシリサイド、タングステン窒化物、チタン窒化物、ドーピングされたポリシリコンなどの導電物質を含む。例えば、前記第2配線間絶縁層434は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの絶縁物質を含む。
【0051】
ロジック回路素子420は、
図1に示したロウドライバ1120、コントローラ1130、及びピクセル信号処理部1140のうち少なくとも一部を含むか、
図2に示した垂直駆動回路2400、カラム信号処理回路2500、水平駆動回路2600、出力回路2700、及び制御回路2800のうち少なくとも一部を含む。
【0052】
光素子基板WFOの複数の第1配線パターン282と、ロジック基板WFLの複数の第2配線パターン432は、複数の結合パッドまたは複数の貫通電極によって電気的に連結される。一部の実施形態で、光素子基板WFOとロジック基板WFLは、金属-酸化物のハイブリッドボンディング方式で積層される。前記複数の結合パッドは、互いに対応する複数の第1パッド部と複数の第2パッド部が、熱によって拡張されて互いに当接した後、含まれている金属原子の拡散により一体をなすように、拡散ボンディングされて形成される。第1配線間絶縁層284と第2配線間絶縁層434は、共有結合をなして接合される。
【0053】
ピクセル分離領域DTIは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244を含む。第1絶縁層232、第2絶縁層234、及び第3絶縁層236それぞれは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、または金属酸化物などの絶縁物質を含む。例えば、前記金属酸化物は、ハフニウム酸化物、アルミニウム酸化物、またはタンタル酸化物などである。第1導電層242及び第2導電層244それぞれは、シリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、または金属含有膜のうち少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1導電層242及び第2導電層244それぞれは、ドーピングされたポリシリコンを含む。
【0054】
第1絶縁層232は、ピクセル分離リセスDTRの内側壁を覆う。第1絶縁層232は、ピクセル分離リセスDTRの内側壁をコンフォーマル(conformal)に覆い、ピクセル分離リセスDTRをいずれも満たさないのである。ピクセル分離リセスDTR内には、平面的に少なくとも一つの光感知素子PDを取り囲んで互いに離隔される第1絶縁層232が配置される。
【0055】
第1導電層242は、ピクセル分離リセスDTR内で第1絶縁層232の側面の一部分を覆う。例えば、第1導電層242は、第1基板200の第2面200Bから第1面200Fに向かって延びるが、第1面200Fまでは延びないのである。第1導電層242は、ピクセル分離リセスDTR内で第1絶縁層232の側面の一部分をコンフォーマルに覆い、第1絶縁層232によって限定される空間をいずれも満たさないのである。ピクセル分離リセスDTR内には、平面的に少なくとも一つの光感知素子PDを取り囲んで互いに離隔される第1導電層242らが配置され、第1導電層242は、平面的に少なくとも一つの光感知素子PDを取り囲んで互いに離隔される第1絶縁層232の側面の一部分を覆う。
【0056】
第2絶縁層234は、第1導電層242によって限定される内部空間内で、第1導電層242の側面の一部分を覆う。第2絶縁層234は、第1導電層242によって限定される内部空間の内側壁の一部分をコンフォーマルに覆い、第2絶縁層234は、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たさないのである。第2導電層244は、第2絶縁層234上を覆う。第2導電層244は、第1導電層242によって限定される内部空間のうち、第2絶縁層234が満たさない空間をいずれも満たす。第3絶縁層236は、第1導電層242、第2絶縁層234、及び第2導電層244上を覆ってピクセル分離領域DTIを満たす。第3絶縁層236は、第1絶縁層232によって限定される内部空間のうち、第1基板200の第1面200Fに隣接する部分を満たす。第3絶縁層236は、第1基板200の第1面200Fと等しい垂直レベルからピクセル分離領域DTI内に延びる。
【0057】
ピクセル分離領域DTIの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、及び第1導電層242が配置されるが、第2導電層244が配置されないのである。ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244が配置される。第2絶縁層234は、ピクセル分離領域DTIの狭い領域DTINで、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たすが、ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たさないのである。ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234及び第2導電層244でいずれも満たすことができる。
【0058】
第1垂直レベルLV1は、相対的に第1基板200の第2面200Bに隣接し、第2垂直レベルLV2は、相対的に第1基板200の第1面200Fに隣接する。第1垂直レベルLV1には、相対的に第1基板200の第2面200Bに隣接する第1導電層242の部分が位置し、第2垂直レベルLV2には、相対的に第1基板200の第1面200Fに隣接する第1導電層242の部分が位置する。
【0059】
第2導電層244は、連結部244C及び充填部244Sを含む。第2導電層244の連結部244Cは、相対的に第1基板200の第1面200Fに隣接する第2導電層244の部分であり、第2導電層244の充填部244Sは、相対的に第1基板200の第2面200Bに隣接する第2導電層244の部分である。第2導電層244の連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介され、充填部244Sは、連結部244Cから第2絶縁層234内に延びる。第2導電層244の連結部244Cは、第2導電層244の充填部244Sから第1基板200の第1面200Fに向かって延び、充填部244Sは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bまで延びる。
【0060】
第2導電層244の充填部244Sは、第2絶縁層234によって限定される内部空間をいずれも満たす。第2絶縁層234と第3絶縁層236は、ピクセル分離領域DTIの狭い領域DTINで当接するが、ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWで当接しないのである。ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWで、第2絶縁層234と第3絶縁層236は、第2導電層244の連結部244Cを介して互いに離隔される。
【0061】
第2導電層244の連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介されて第1導電層242と当接する。第2導電層244の充填部244Sは、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。第2導電層244は、第1基板200の第1面200Fに隣接する部分では、第1導電層242に当接して連結され、第2面200Bに隣接する部分では、第2絶縁層234を介して離隔される。第2導電層244は、複数の光感知素子PDそれぞれのコーナーに隣接する部分で、第1導電層242に当接して連結され、複数の光感知素子PDそれぞれの辺のうちコーナーと離隔される部分に隣接する部分で、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。よって、ピクセル分離領域DTI内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244の連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0062】
本発明によるイメージセンサ1は、ピクセル分離領域DTIが光感知素子PDと隣接する第1導電層242を含むため、ピクセル分離領域DTIと光感知素子PDとの界面で暗電流を引き起こす電子を低減させて、ダークレベルが減少して性能が向上する。また、本発明によるイメージセンサ1が含むピクセル分離領域DTIは、第1絶縁層232によって限定される内部空間を、第1導電層242及び第2導電層244を含む導電物質及び第2絶縁層234及び第3絶縁層236を含む絶縁物質で共に満たすため、ピクセル分離領域DTIのうち絶縁物質の体積の割合が相対的に増加し、導電物質の体積の割合が相対的に減少する。本発明によるイメージセンサ1は、ピクセル分離領域DTIのうち相対的に光吸収率の高い導電物質の割合が減少し、相対的に光吸収率の低い絶縁物質の割合が増加するため、光感度が向上する。
【0063】
図7は、本発明の一実施形態によるイメージセンサ1000aの光感知素子PDを含む単位ピクセルPXと、ピクセル分離領域DTIを示す平面レイアウトである。
【0064】
図7を参照すれば、イメージセンサ1000aは、ピクセル分離リセスDTRを有する基板SUB、複数の単位ピクセルPX、及びピクセル分離リセスDTRを満たすピクセル分離領域DTIを含む。複数の単位ピクセルPXそれぞれは、光感知素子PDを含む。複数の光感知素子PDの間にはピクセル分離領域DTIが介される。一部の実施形態で、平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDそれぞれを完全に取り囲む。
【0065】
ピクセル分離領域DTIは、相対的に狭い第1水平幅W1を有する狭い領域DTINと、相対的に広い第2水平幅W2を有する広い領域DTIWを含む。狭い領域DTINは、光感知素子PDの幅方向に互いに隣接する光感知素子PDの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分であり、広い領域DTIWは、光感知素子PDの対角線方向に互いに隣接する光感知素子PDの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分である。例えば、狭い領域DTINは、互いに隣接する光感知素子PDそれぞれの互いに対向するコーナーの間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分であり、広い領域DTIWは、互いに隣接する光感知素子PDそれぞれの互いに対向する辺の間に配置されるピクセル分離領域DTIの部分である。
【0066】
図7のA-A’線に対応する部分に沿って切断した垂直断面図は、
図5Aと大方のところ等しく、
図7のB-B’線に対応する部分に沿って切断した垂直断面図は、
図5Bと大体等しいため、詳しい説明は省略する。
【0067】
図8A及び
図8Bは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの水平断面図である。
図8Aは、
図5A及び
図5Bの第1垂直レベルLV1に対応する部分に沿って切断した水平断面図であり、
図8Bは、
図5A及び
図5Bの第2垂直レベルLV2に対応する部分に沿って切断した水平断面図である。
【0068】
図8A及び
図8Bを
図5A及び
図6Bと共に参照すれば、イメージセンサ1aは、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0069】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIが配置される。ピクセル分離領域DTIによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIは、複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲む。ピクセル分離領域DTIは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244を含む。ピクセル分離リセスDTR内には、平面的に複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲んで互いに離隔される複数の第1絶縁層232が配置される。ピクセル分離リセスDTR内には、平面的に複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲んで互いに離隔される複数の第1導電層242が配置され、複数の第1導電層242それぞれは、複数の第1絶縁層232それぞれの側面の一部分を覆う。
【0070】
ピクセル分離領域DTIの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、及び第1導電層242が配置されるが、第2導電層244が配置されないのである。ピクセル分離領域DTIの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244が配置される。第2導電層244は、連結部244C及び充填部244Sを含む。ピクセル分離領域DTI内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244の連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0071】
図9Aないし
図9Jは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。具体的に、
図9Aないし
図9Jは、
図5AのX1部分に対応する部分、及び
図5BのX2部分に対応する部分それぞれを拡大して示す垂直断面図である。
【0072】
図9Aを参照すれば、第1基板200の第1面200F上に第1パッド層202及び第2パッド層204を形成した後、第1パッド層202、第2パッド層204、及び第1基板200それぞれの一部分を除去して、素子分離リセスSTRを形成する。例えば、第1パッド層202は、酸化物を含み、第2パッド層204は、窒化物を含む。素子分離リセスSTRは、第1パッド層202及び第2パッド層204を貫通し、第1基板200の第1面200Fから第1基板200の内部に延びるように形成される。素子分離リセスSTRが形成された第1基板200、第1パッド層202及び第2パッド層204上に、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pを順次に形成する。予備の第1層222Pは、酸化物を含み、予備の第2層224Pは、窒化物を含み、予備の第3層226Pは、酸化物を含む。
【0073】
予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226P、及び第1基板200それぞれの一部分を除去して、ピクセル分離リセスDTRを形成する。ピクセル分離リセスDTRは、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pを貫通し、第1基板200の第1面200Fから第1基板200の内部に延びるように形成される。ピクセル分離リセスDTRのうち一部分は、相対的に狭い第1水平幅W1を有するように形成され、他の一部分は、相対的に広い第2水平幅W2を有するように形成される。
【0074】
ピクセル分離リセスDTRが形成された予備の第1層222P、予備の第2層224P、予備の第3層226P、及び第1基板200上に、予備の第1絶縁層232Pを形成する。予備の第1絶縁層232Pは、ピクセル分離リセスDTRの内側壁と底面、そして予備の第3層226P上をコンフォーマルに覆うように形成される。予備の第1絶縁層232Pは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、または金属酸化物などの絶縁物質を含む。
【0075】
図9Bを参照すれば、予備の第1絶縁層232P上に予備の第1導電層242Pを形成する。予備の第1導電層242Pは、予備の第1絶縁層232P上をコンフォーマルに覆うように形成される。予備の第1導電層242Pは、シリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、または金属含有膜のうち少なくとも一つを含む。例えば、予備の第1導電層242Pは、ドーピングされたポリシリコンを含む。
【0076】
図9Cを参照すれば、予備の第1導電層242P上に予備の第2絶縁層234Pを形成する。予備の第2絶縁層234Pは、予備の第1導電層242P上にコンフォーマルに覆うように形成される。予備の第2絶縁層234Pは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、または金属酸化物などの絶縁物質を含む。予備の第2絶縁層234Pは、
図5Aないし
図8Bの狭い領域DTINに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X1で、予備の第1導電層242Pによって限定される内部空間の下側部分をいずれも満たすが、広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X2で、予備の第1導電層242Pによって限定される内部空間の下側部分の一部分のみを満たす。
【0077】
図9C及び
図9Dを共に参照すれば、予備の第2絶縁層234Pの一部分を除去して第2絶縁層234を形成する。予備の第2絶縁層234Pは、
図5Aないし
図8Bの狭い領域DTINに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X1で、予備の第1導電層242Pによって限定される内部空間の下側部分をいずれも満たし、上側部分を満たさないが、広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X2で、予備の第1導電層242Pによって限定される内部空間の下側部分の一部分のみを満たし、上側部分を満たさないように、下側部分をコンフォーマルに覆う。
【0078】
図9Eを参照すれば、第2絶縁層234及び予備の第1導電層242P上に、予備の第2導電層244Pを形成する。予備の第2導電層244Pは、シリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、または金属含有膜のうち少なくとも一つを含む。例えば、予備の第2導電層244Pは、ドーピングされたポリシリコンを含む。予備の第2導電層244Pは、予備の第1導電層242P及び第2絶縁層234によって限定される内部空間をいずれも満たすように形成される。
【0079】
図9E及び
図9Fを共に参照して、予備の第2導電層244Pの一部分及び予備の第1導電層242Pの一部分を除去して、第2導電層244及び第1導電層242を形成する。
図5Aないし
図8Bの狭い領域DTINに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X1で、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234でいずれも満たすことができ、広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X2で、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234及び第2導電層244で共にいずれも満たすことができる。広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X2で、第2絶縁層234は、第1導電層242によって限定される内部空間のうち、上側の一部分を除いた下側部分をコンフォーマルに覆い、第2導電層244は、第2絶縁層234によって限定される内部空間を満たし、第1導電層242によって限定される内部空間のうち、上側の一部分をいずれも満たすことができる。広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X2で、第2導電層244は、第1導電層242の上側部分と当接して連結される。
【0080】
図9Gを参照すれば、予備の第1絶縁層232P、第2絶縁層234、第1導電層242及び第2導電層244上に、予備の第3絶縁層236Pを形成する。予備の第3絶縁層236Pは、予備の第1絶縁層232Pによって限定される内部空間をいずれも満たすように形成される。予備の第3絶縁層236Pは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、または金属酸化物などの絶縁物質を含む。
【0081】
図9G及び
図9Hを共に参照すれば、第2パッド層204が露出されるように、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pそれぞれの一部分を除去して、第1層222、第2層224、及び第3層226を含む素子分離領域STIを形成し、予備の第1絶縁層232P、及び予備の第3絶縁層236Pそれぞれの一部分を除去して、第1絶縁層232、第1導電層242、第2絶縁層234、第2導電層244、及び第3絶縁層236を含むピクセル分離領域DTIを形成する。
【0082】
図9H及び
図9Iを共に参照すれば、第2パッド層204を除去する。
【0083】
図9I及び
図9Jを共に参照すれば、以後の工程で第1パッド層202が除去され、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIの上側の一部分が除去される。一部の実施形態で、第1基板200の第1面200F、素子分離領域STIの上面及びピクセル分離領域DTIの上面は、同一垂直レベルに位置する。
【0084】
【0085】
図10A、
図10B、
図11A、及び
図11Bを共に参照すれば、イメージセンサ2は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0086】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIaが配置される。ピクセル分離領域DTIaによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIaは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIaは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIaは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0087】
ピクセル分離領域DTIaは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTRaは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIaは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0088】
ピクセル分離領域DTIaは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244aを含む。ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244aが配置される。ピクセル分離領域DTIaの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244aが配置される。
【0089】
第2絶縁層234は、ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTIN及び広い領域DTIWそれぞれで、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たさないのである。ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTIN及び広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234及び第2導電層244aでいずれも満たすことができる。
【0090】
第2導電層244aは、連結部244C、充填部244S、及び狭い充填部244SLを含む。ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTINで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234、第2導電層244aの連結部244C及び狭い充填部244SLでいずれも満たすことができ、ピクセル分離領域DTIaの広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234、第2導電層244aの連結部244C、及び充填部244Sでいずれも満たすことができる。
【0091】
第2導電層244aの連結部244Cは、相対的に第1基板200の第1面200Fに隣接する第2導電層244aの部分であり、第2導電層244aの充填部244S及び狭い充填部244SLは、相対的に第1基板200の第2面200Bに隣接する第2導電層244aの部分である。第2導電層244aの連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介され、充填部244S及び狭い充填部244SLは、連結部244Cから第2絶縁層234内に延びる。第2導電層244aの連結部244Cは、第2導電層244aの充填部244Sから第1基板200の第1面200Fに向かって延び、充填部244Sは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bまで延び、狭い充填部244SLは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bに向かって延びる。垂直方向に充填部244Sが延びる長さは、狭い充填部244SLが延びる長さより長い。充填部244Sの水平幅は、狭い充填部244SLの水平幅より広い。
【0092】
第2導電層244aの充填部244S及び狭い充填部244SLは、第2絶縁層234によって限定される内部空間をいずれも満たす。第2絶縁層234と第3絶縁層236は、ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTINで当接するが、ピクセル分離領域DTIaの広い領域DTIWで当接しないのである。ピクセル分離領域DTIaの広い領域DTIWで、第2絶縁層234と第3絶縁層236は、第2導電層244aの連結部244Cを介して互いに離隔される。
【0093】
第2導電層244aの連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介されて第1導電層242と当接する。第2導電層244aの充填部244S及び狭い充填部244SLは、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。第2導電層244aは、第1基板200の第1面200Fに隣接する部分では、第1導電層242に当接して連結され、第2面200Bに隣接する部分では、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。第2導電層244aは、複数の光感知素子PDそれぞれのコーナーに隣接する部分で、第1導電層242に当接して連結され、複数の光感知素子PDそれぞれの辺のうちコーナーと離隔される部分に隣接する部分で、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。よって、ピクセル分離領域DTIa内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244aの連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0094】
【0095】
図12A及び
図12Bを
図10A及び
図10Bと共に参照すれば、イメージセンサ2aは、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0096】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIaが配置される。ピクセル分離領域DTIaによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIaは、複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲む。ピクセル分離領域DTIaは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244aを含む。ピクセル分離領域DTIaの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244aが配置される。ピクセル分離領域DTIaの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244aが配置される。第2導電層244aは、連結部244C、充填部244S、及び狭い充填部244SLを含む。ピクセル分離領域DTIa内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244aの連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0097】
【0098】
図13A、
図13B、
図14A、及び
図14Bを共に参照すれば、イメージセンサ3は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0099】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIbが配置される。ピクセル分離領域DTIbによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIbは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIbは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIbは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0100】
ピクセル分離領域DTIbは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTRbは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIbは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0101】
ピクセル分離領域DTIbは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244aを含む。ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244bが配置される。ピクセル分離領域DTIbの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244bが配置される。
【0102】
第2絶縁層234は、ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTIN及び広い領域DTIWそれぞれで、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たさないのである。ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTIN及び広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234及び第2導電層244bでいずれも満たすことができる。
【0103】
第2導電層244bは、連結部244C、充填部244S、及び狭い充填部244SLaを含む。ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTINで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234、第2導電層244bの連結部244C及び狭い充填部244SLaでいずれも満たすことができ、ピクセル分離領域DTIbの広い領域DTIWで、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234、第2導電層244bの連結部244C、及び充填部244Sでいずれも満たすことができる。
【0104】
第2導電層244bの連結部244Cは、相対的に第1基板200の第1面200Fに隣接する第2導電層244bの部分であり、第2導電層244bの充填部244S及び狭い充填部244SLaは、相対的に第1基板200の第2面200Bに隣接する第2導電層244bの部分である。第2導電層244bの連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介され、充填部244S及び狭い充填部244SLaは、連結部244Cから第2絶縁層234内に延びる。第2導電層244bの連結部244Cは、第2導電層244bの充填部244Sから第1基板200の第1面200Fに向かって延び、充填部244Sは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bまで延び、狭い充填部244SLaは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bに向かって延びる。垂直方向に充填部244Sが延びる長さは、狭い充填部244SLaが延びる長さと実質的に等しい。充填部244Sの水平幅は、狭い充填部244SLaの水平幅より広い。
【0105】
第2導電層244bの充填部244S及び狭い充填部244SLaは、第2絶縁層234によって限定される内部空間をいずれも満たす。第2絶縁層234と第3絶縁層236は、ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTINで当接するが、ピクセル分離領域DTIbの広い領域DTIWで当接しないのである。ピクセル分離領域DTIbの広い領域DTIWで、第2絶縁層234と第3絶縁層236は、第2導電層244bの連結部244Cを介して互いに離隔される。
【0106】
第2導電層244bの連結部244Cは、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介されて第1導電層242と当接する。第2導電層244bの充填部244S及び狭い充填部244SLaは、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。第2導電層244bは、第1基板200の第1面200Fに隣接する部分では、第1導電層242に当接して連結され、第2面200Bに隣接する部分では、第2絶縁層234を介して離隔される。第2導電層244bは、複数の光感知素子PDそれぞれのコーナーに隣接する部分で、第1導電層242に当接して連結され、複数の光感知素子PDそれぞれの辺のうちコーナーと離隔される部分に隣接する部分で、第2絶縁層234を介して第1導電層242から離隔される。よって、ピクセル分離領域DTIa内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244bの連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0107】
【0108】
図15A及び
図15Bを
図13A及び
図13Bと共に参照すれば、イメージセンサ3aは、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0109】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIbが配置される。ピクセル分離領域DTIbによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIbは、複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲む。ピクセル分離領域DTIbは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244aを含む。ピクセル分離領域DTIbの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244bが配置される。ピクセル分離領域DTIbの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242及び第2導電層244bが配置される。第2導電層244bは、連結部244C、充填部244S、及び狭い充填部244SLaを含む。ピクセル分離領域DTIb内で互いに離隔される第1導電層242は、第2導電層244bの連結部244Cによって互いに電気的に連結される。
【0110】
【0111】
図16A、
図16B、
図17A、及び
図17Bを共に参照すれば、イメージセンサ4は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0112】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIcが配置される。ピクセル分離領域DTIcによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIcは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIcは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIcは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0113】
ピクセル分離領域DTIcは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTRcは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIcは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0114】
ピクセル分離領域DTIcは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246を含む。第1絶縁層232、第2絶縁層234、及び第3絶縁層236それぞれは、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物、または金属酸化物などの絶縁物質を含む。第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246それぞれは、シリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、または金属含有膜のうち少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246それぞれは、ドーピングされたポリシリコンを含む。ピクセル分離領域DTIcの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、及び第1導電層242が配置されるが、第2導電層244c及び第3導電層246が配置されないのである。ピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244c及び第3導電層246が配置される。
【0115】
第1絶縁層232は、ピクセル分離リセスDTRの内側壁を覆う。第1導電層242は、ピクセル分離リセスDTR内で第1絶縁層232の側面の一部分を覆う。例えば、第1導電層242は、第1基板200の第2面200Bから第1面200Fに向かって延びるが、第1面200Fまでは延びないのである。第1導電層242は、ピクセル分離リセスDTR内で第1絶縁層232の側面の一部分をコンフォーマルに覆い、第1絶縁層232によって限定される空間をいずれも満たさないのである。第1導電層242によって限定される内部空間内で、第2絶縁層234は、第1導電層242の側面の一部分を覆い、第3導電層246は、第1導電層242の側面の残りの部分を覆う。第2絶縁層234及び第3導電層246は、第1導電層242によって限定される内部空間をいずれも満たさないのである。第2導電層244cは、第3絶縁層236から垂直方向に延びる。第2導電層244cは、第2絶縁層234及び第3導電層246によって限定される内部空間をいずれも満たすのである。第3絶縁層236は、第1導電層242、第2絶縁層234、第2導電層244c、及び第3導電層246上を覆ってピクセル分離領域DTIを満たす。第3絶縁層236は、第1絶縁層232によって限定される内部空間のうち、第1基板200の第1面200Fに隣接する部分を満たす。
【0116】
ピクセル分離領域DTIcの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、及び第1導電層242が配置されるが、第2導電層244c及び第3導電層246が配置されないのである。ピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244c及び第3導電層246が配置される。
【0117】
第2導電層244c及び第3導電層246は、
図5Aないし
図6Bに示した第2導電層244の充填部244S及び連結部244Cに対応する。第3導電層246は、第2絶縁層234と第3絶縁層236との間に介されて第1導電層242と当接する。第2導電層244cは、第2絶縁層234及び第3導電層246との間に介されて第1導電層242から離隔される。ピクセル分離領域DTIc内で互いに離隔される第1導電層242は、第3導電層246によって互いに電気的に連結される。第2導電層244c及び第3導電層246は、共に第2導電層と称することができ、第2導電層244cの第3導電層246から突出して垂直方向に延びる部分は、前記第2導電層の充填部及び前記第2導電層の連結部と称することができる。例えば、
図5Aないし
図6Bに示した第2導電層244の充填部244Sは、連結部244Cから第1基板200の第2面200Bまで連結され、第2導電層244cは、第3導電層246及び第2絶縁層234を貫通して、第3絶縁層236の上面から第1基板200の第2面200Bまで延びる。第1導電層242、第2導電層244c及び第3導電層246の下面は、同一垂直レベルに位置し、第1導電層242、及び第2導電層244cの上面は、同一垂直レベルに位置する。
【0118】
【0119】
図18A及び
図18Bを
図16A及び
図16Bと共に参照すれば、イメージセンサ4aは、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0120】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIcが配置される。ピクセル分離領域DTIcによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIcは、複数の光感知素子PDそれぞれを取り囲む。ピクセル分離領域DTIcは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246を含む。ピクセル分離領域DTIcの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3導電層236、及び第1導電層242が配置される。ピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246が配置される。ピクセル分離領域DTIc内で互いに離隔される第1導電層242は、第3導電層246によって互いに電気的に連結される。
【0121】
図19Aないし
図19Lは、本発明の一実施形態によるイメージセンサの製造方法を示す垂直断面図である。具体的に、
図19Aないし
図19Lは、
図16AのX3部分に対応する部分、及び
図16BのX4部分に対応する部分それぞれを拡大して示す垂直断面図である。
【0122】
図19Aを参照すれば、第1基板200の第1面200F上に第1パッド層202及び第2パッド層204を形成した後、第1パッド層202、第2パッド層204、及び第1基板200それぞれの一部分を除去して、素子分離リセスSTRを形成する。素子分離リセスSTRは、第1パッド層202及び第2パッド層204を貫通し、第1基板200の第1面200Fから第1基板200の内部に延びるように形成される。素子分離リセスSTRが形成された第1基板200、第1パッド層202及び第2パッド層204上に、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pを順次に形成する。
【0123】
予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226P、及び第1基板200それぞれの一部分を除去して、ピクセル分離リセスDTRを形成する。ピクセル分離リセスDTRは、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pを貫通し、第1基板200の第1面200Fから第1基板200の内部に延びるように形成される。ピクセル分離リセスDTRのうち一部分は、相対的に狭い第1水平幅W1を有するように形成され、他の一部分は、相対的に広い第2水平幅W2を有するように形成される。
【0124】
ピクセル分離リセスDTRが形成された予備の第1層222P、予備の第2層224P、予備の第3層226P、及び第1基板200上に、予備の第1絶縁層232Pを形成する。
【0125】
図19Bを参照すれば、予備の第1絶縁層232P上に予備の第1導電層242Pを形成する。
【0126】
図19Cを参照すれば、予備の第1導電層242P上に予備の第2絶縁層234Pを形成する。
【0127】
図19Dを参照すれば、予備の第2絶縁層234P上に予備の第2導電層244Pを形成する。予備の第2絶縁層244Pは、予備の第2絶縁層234Pによって限定される内部空間をいずれも満たすように形成される。
【0128】
図19D及び
図19Eを共に参照すれば、予備の第2絶縁層244Pの一部分を除去して第2絶縁層234cを形成する。
図16Aないし
図18Bの狭い領域DTINに対応するピクセル分離リセスDTRcの部分X3で、予備の第2絶縁層234Pによって限定される内部空間を満たす予備の第2導電層244Pの部分はいずれも除去され、広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X4で、予備の第2絶縁層234Pによって限定される内部空間を満たす予備の第2導電層244Pの上側部分は除去され、予備の第2導電層244Pの下側部分は、第2導電層244cに残る。
【0129】
図19E及び
図19Fを共に参照すれば、予備の第2絶縁層234Pの一部分を除去して第2絶縁層234を形成する。第2導電層244cの上側部分が第2絶縁層234の上面より上側に突出するように、予備の第2絶縁層234Pの一部分を除去して第2絶縁層234を形成することができる。
【0130】
図19Gを参照すれば、第2絶縁層234、予備の第1導電層242P、及び第2導電層244c上に、予備の第3導電層246Pを形成する。予備の第3導電層246Pは、シリコン、金属、金属シリサイド、金属窒化物、または金属含有膜のうち少なくとも一つを含む。例えば、予備の第3導電層246Pは、ドーピングされたポリシリコンを含む。予備の第3導電層246Pは、予備の第1導電層242P、第2絶縁層234、及び第2導電層244によって限定される内部空間をいずれも満たすように形成される。
【0131】
図19G及び
図19Hを共に参照して、予備の第3導電層246Pの一部分及び予備の第1導電層242Pの一部分を除去して、第3導電層246及び第1導電層242を形成する。
図16Aないし
図18Bの狭い領域DTINに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X3で、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234でいずれも満たすことができ、広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X4で、第1導電層242によって限定される内部空間は、第2絶縁層234及び第3導電層246で共にいずれも満たすことができる。広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X4で、第2絶縁層234は、第1導電層242によって限定される内部空間のうち、上側の一部分を除いた下側部分をコンフォーマルに覆い、第3導電層246は、第2絶縁層234によって限定される内部空間を満たし、第1導電層242によって限定される内部空間のうち、上側の一部分をコンフォーマルに覆う。第2導電層244cは、第2絶縁層234及び第3導電層246によって限定される内部空間をいずれも満たすことができる。広い領域DTIWに対応するピクセル分離リセスDTRの部分X4で、第3導電層246は、第1導電層242の上側部分と当接して連結される。
【0132】
図19Iを参照すれば、予備の第1絶縁層232P、第2絶縁層234、第1導電層242、第2導電層244c、及び第3導電層246上に、予備の第3絶縁層236Pを形成する。
【0133】
図19I及び
図19Jを共に参照すれば、第2パッド層204が露出されるように、予備の第1層222P、予備の第2層224P及び予備の第3層226Pそれぞれの一部分を除去して、第1層222、第2層224、及び第3層226を含む素子分離領域STIを形成し、予備の第1絶縁層232P、及び予備の第3絶縁層236Pそれぞれの一部分を除去して、第1絶縁層232、第1導電層242、第2絶縁層234、第2導電層244c、第3導電層246、及び第3絶縁層236を含むピクセル分離領域DTIcを形成する。
【0134】
【0135】
図9I及び
図9Jを共に参照すれば、以後の工程で第1パッド層202が除去され、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIcの上側の一部分が除去される。一部の実施形態で、第1基板200の第1面200F、素子分離領域STIの上面及びピクセル分離領域DTIcの上面は、同一垂直レベルに位置する。
【0136】
図20ないし
図22それぞれは、本発明の一実施形態によるイメージセンサ5、6、7の垂直断面図である。
【0137】
図20を参照すれば、イメージセンサ5は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0138】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIdが配置される。ピクセル分離領域DTIdによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIdは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIdは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIdは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0139】
ピクセル分離領域DTIdは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTRdは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIdは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0140】
ピクセル分離領域DTIdは、狭い領域DTIN及び広い領域(
図16BのDTIW)を含む。イメージセンサ5が含むピクセル分離領域DTIdの広い領域DTIWは、
図16B、
図17A及び
図17Bに示したピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWと実質的に等しいところ、別途の図示及び説明は省略する。
【0141】
ピクセル分離領域DTIdは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244d、及び第3導電層(
図16Bの246)を含む。第2導電層244d及び第3導電層246は、共に第2導電層と称することができ、第2導電層244dの第3導電層246から突出して垂直方向に延びる部分は、前記第2導電層の充填部及び前記第2導電層の連結部と称することができる。
【0142】
ピクセル分離領域DTIdの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、及び第2導電層244dは配置されるが、第3導電層(
図16Bの246)は配置されないのである。ピクセル分離領域DTIdの狭い領域DTINで、第3絶縁層236の上面から垂直方向に第2導電層244dの部分が延びる長さは、ピクセル分離領域DTIdの広い領域(
図16BのDTIW)で、第3絶縁層236の上面から垂直方向に第2導電層244dの部分が延びる長さより短い。
【0143】
図21を参照すれば、イメージセンサ6は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0144】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIeが配置される。ピクセル分離領域DTIeによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIeは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIeは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIeは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0145】
ピクセル分離領域DTIeは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTReは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIeは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0146】
ピクセル分離領域DTIeは、狭い領域DTIN及び広い領域(
図16BのDTIW)を含む。イメージセンサ6が含むピクセル分離領域DTIeの広い領域DTIWは、
図16B、
図17A及び
図17Bに示したピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWと実質的に等しいところ、別途の図示及び説明は省略する。
【0147】
ピクセル分離領域DTIeは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244e、及び第3導電層246aを含む。第2導電層244e及び第3導電層246は、共に第2導電層と称することができ、第2導電層244eの第3導電層246から突出して垂直方向に延びる部分は、前記第2導電層の充填部及び前記第2導電層の連結部と称することができる。ピクセル分離領域DTIeの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244e、及び第3導電層246aが配置される。第2導電層244eは、
図20に示した第2導電層244dと実質的に等しい。ピクセル分離領域DTIdの狭い領域DTINで、第3絶縁層236の上面から垂直方向の第3導電層246aの厚さは、ピクセル分離領域DTIdの広い領域(
図16BのDTIW)で、第3絶縁層236の上面から垂直方向の第3導電層246aの厚さより薄い。
【0148】
図22を参照すれば、イメージセンサ7は、複数の光感知素子PDを含む複数の単位ピクセルPXを有する光素子基板WFO、光素子基板WFO上に配置される複数のマイクロレンズ550、及び光素子基板WFOと複数のマイクロレンズ550との間に介される複数のカラーフィルタ層530を含む。
【0149】
第1基板200内には、素子分離領域STI及びピクセル分離領域DTIfが配置される。ピクセル分離領域DTIfによって複数の単位ピクセルPXが定義され、第1基板200内で平面的にピクセル分離領域DTIfは、複数の光感知素子PDそれぞれの少なくとも一部分を取り囲む。ピクセル分離領域DTIfは、複数の光感知素子PDのうち一つの光感知素子PDと、これに隣接する他の光感知素子PDとの間に配置される。ピクセル分離領域DTIfは、平面的にマトリックス状に配列された複数の光感知素子PDそれぞれの間に配置され、平面図でグリッドまたはメッシュ形状を有することができる。
【0150】
ピクセル分離領域DTIfは、第1基板200の第1面200Fから第2面200Bまで延びるピクセル分離リセスDTRの内部に形成される。例えば、ピクセル分離リセスDTRfは、第1基板200を貫通し、素子分離リセスSTRは、第1基板200を貫通しないのである。一部の実施形態で、ピクセル分離領域DTIfは、素子分離領域STIのうち一部と垂直方向に重なる。
【0151】
ピクセル分離領域DTIfは、狭い領域DTIN及び広い領域(
図16BのDTIW)を含む。イメージセンサ7が含むピクセル分離領域DTIfの広い領域DTIWは、
図16B、
図17A及び
図17Bに示したピクセル分離領域DTIcの広い領域DTIWと実質的に等しいところ、別途の図示及び説明は省略する。
【0152】
ピクセル分離領域DTIfは、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244f、及び第3導電層246aを含む。第2導電層244f及び第3導電層246は、共に第2導電層と称することができ、第2導電層244fの第3導電層246から突出して垂直方向に延びる部分は、前記第2導電層の充填部及び前記第2導電層の連結部と称することができる。ピクセル分離領域DTIfの狭い領域DTINには、第1絶縁層232、第2絶縁層234、第3絶縁層236、第1導電層242、第2導電層244f、及び第3導電層246aが配置される。ピクセル分離領域DTIdの狭い領域DTINで、第3絶縁層236の上面から垂直方向に第2導電層244fの部分が延びる長さは、ピクセル分離領域DTIfの広い領域(
図16BのDTIW)で、第3絶縁層236の上面から垂直方向に第2導電層244fの部分が延びる長さと実質的に等しい。ピクセル分離領域DTIfの狭い領域DTINで、第2導電層244fの部分の水平幅は、ピクセル分離領域DTIfの広い領域(
図16BのDTIW)で、第2導電層244fの部分の水平幅より狭い。
【0153】
以上、本発明を望ましい実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されず、本発明の技術的思想及び範囲内で当業者によって様々な変形及び変更ができる。
【符号の説明】
【0154】
1、1a、2、2a、3、3a、4、4a、5、6、7、1100、2000、3000、3000a:イメージセンサ
200:第1基板、
210、PD:光感知素子
280:第1配線構造体
STI:素子分離領域
DTI、DTIa、DTIb、DTIc、DTId、DTIe、DTIf:ピクセル分離領域
232:第1絶縁層
234:第2絶縁層
236:第3絶縁層
242:第1導電層
244、244a、244b、244c、244d、244e、244f:第2導電層
246:第3導電層