(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114677
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240816BHJP
G09F 19/00 20060101ALI20240816BHJP
G06Q 50/00 20240101ALI20240816BHJP
G06Q 30/0251 20230101ALI20240816BHJP
G06Q 30/0226 20230101ALI20240816BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/10
G09F19/00 Z
G06Q50/00 300
G06Q30/0251
G06Q30/0226
G06Q30/015
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024019049
(22)【出願日】2024-02-11
(31)【優先権主張番号】P 2023020042
(32)【優先日】2023-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】523051169
【氏名又は名称】坂元 邦浩
(74)【代理人】
【識別番号】100124419
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 敬也
(74)【代理人】
【識別番号】100162293
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷 久生
(72)【発明者】
【氏名】坂元 邦浩
(57)【要約】 (修正有)
【課題】SS業界におけるLINE(登録商標)公式アカウント運用によるSSサポートを目的としたシステムである、サポート機能付きSS向けLINEシステムを提供する。
【解決手段】SS向けLINEを導入するまでに必要な導入サポートと、SS向けLINEを実際に運用する際の運用サポートと、配信されるコンテンツから構成されており、導入サポートは、申し込み代行、アカウントページ作成、導入時初期設定、友だち獲得アピアランスツールの案内等であり、運用サポートは、電話メールサポート、新システム・デザインの提案、作成したコンテンツの配信代行等であり、コンテンツは、プレゼントクーポン配信、イベント・セール告知、動画配信、アプリダウンロード促進、デジタルギフト施策等であることを特徴とするサポート機能付きSS向けLINEシステムとした。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
LINE(登録商標)公式アカウントに付帯するサービスをSS業界用にカスタマイズしたサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであって、
SS向けLINE(登録商標)を導入するまでに必要な導入サポートと、SS向けLINE(登録商標)を実際に運用する際の運用サポートと、配信される配信コンテンツから構成されており、
前記導入サポートは、申し込み代行、アカウントページ作成、導入時初期設定、管理画面の開設、リモートWEB説明会開催、友だち獲得アピアランスツールの案内であり、
前記運用サポートは、運用上の疑問点等に答える電話メールサポート、新システム・デザインの提案、配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供、オリジナル配信画像の制作、作成した配信コンテンツの配信代行であり、
前記配信コンテンツは、WEB申し込み(WEB予約)、プレゼントクーポン配信、イベント・セール告知、動画配信、セグメント配信(属性絞り込み配信)、アプリダウンロード促進、デジタルギフト施策、LINE(登録商標)インスタントウィン施策(懸賞システム)、LINE(登録商標)広告に関するコンテンツであることを特徴とするサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項2】
前記管理画面から各種統計情報を確認することができる分析レポート作成機能を備えることを特徴とする請求項1に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項3】
(SS向けLINE(登録商標)システムを周知させるための)前記友だち獲得アピアランスツールは、QRコード(登録商標)付き告知カード、スタンドPOP、ポスター、アテンド用パウチ、スクリーンシート・フレームセットからなる友だち獲得ツールと、
前記スクリーンシート・フレームセットに赤外線センサと自動音声ガイド機能を搭載した非接触型声掛けツールであるトークスクリーンと、
給油時に必ず目に入る計量器回りに設置するマグネットPOPであることを特徴とする請求項1に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項4】
前記配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供は、(SS側が)自ら配信コンテンツを作成することができるコンテンツセルフ作成機能が含まれることを特徴とする請求項1に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項5】
前記コンテンツセルフ作成機能により作成された配信コンテンツは、LINE(登録商標)用とアプリ用の同時ダウンロードが可能であることを特徴とする請求項4に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項6】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムにおいてSS側がサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによるサポートサービスを受けるために必要なポイント数を管理するシステムであって、
ポイント使用数、ポイント残数を表示し、ポイントを追加購入した場合は、ポイント追加購入数、及び追加購入後のポイント残数を表示するポイント表示機能を備えることを特徴とするサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項7】
ポイントを追加購入する際、見積書を自動で発行する見積書自動発行機能を備えることを特徴とする請求項6に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【請求項8】
前記導入サポートは、SS毎に営業地域の世帯数を検索(商圏世帯数調査)し、検索された前記営業地域の世帯数をベースにして、友だちターゲット数である囲い込み目標値を提示する友だち囲い込み補助機能が含まれることを特徴とする請求項1に記載のサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SS(サービスステーションの略称であって、本明細書においては、ガソリンスタンドを意味する)業界向けサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のSS業界における宣伝告知方法は、(SSでのサービスや取り組み内容を記載した)看板を設置する、来客に従業員等が(SSでのサービスや取り組み内容を記載した)手配り用チラシ等を配布する、或いは、(SSでのサービスや取り組み内容を記載した)新聞折込みチラシの配布、(SSでのサービスや取り組み内容を記載した)ダイレクトメール送信等の周知方法に限られていた。
【0003】
しかしながら、新聞の購読率が減少する状況で、新聞折込みチラシによる宣伝効果が低下しているという課題、店頭で来客に声掛けし、手配り用チラシ等を配布する人員の確保ができない人手不足という課題、更には、宣伝広告の効果測定が出来かねる部分をどうするのかという課題があった。このような状況に鑑み、出願人らは鋭意研究開発を重ね、(SS業界に特化したサポートサービスである)サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム、即ち本発明に至ったのである。
【0004】
特許文献1には、「主にガソリンスタンドなどの車両へのエネルギー補給所(以下施設とも言う)に設けられる、販促活動に効果の高い、顧客情報を管理する装置を提供すること(特許文献1:要約)」を課題として、「SNS利用の施設用顧客管理装置であって、装置各部を制御する施設用顧客管理装置制御部と、施設に進入する車両を撮影する車両撮影部と、車両撮影部で取得した画像から車両番号を認識する車両番号認識部と、車両番号と当該施設を特定するシークエンス番号とを含む、該施設の属する法人のSNSアカウントへの登録を容易にするためのSNSアカウント登録容易化情報を所定の型式に編集したものを出力する二次元コード出力部を有する(特許文献1:要約)」施設用顧客管理装置、顧客管理システム、顧客管理方法(特許文献1:発明の名称)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係る施設用顧客管理装置、顧客管理システム、顧客管理方法(特許文献1:発明の名称)は、SNS、その中でも特にLINE(登録商標)を活用する顧客に対して、車両番号を画像から認識し、それと紐づけて多様な顧客情報を収集、記憶し、販売促進活動やセールス活動を行うことが可能となる。しかしながら、装置各部を制御する施設用顧客管理装置制御部と、施設に進入する車両を撮影する車両撮影部と、車両撮影部で取得した画像から車両番号を認識する車両番号認識部等、複雑な構成を必要とするので、システム等を構成するのに手間が掛かり好ましくない。それに加えて、車のナンバーと紐付けるのは、個人情報保護の観点(セキュリティー)からも問題があるように思われる。
【0007】
本発明の目的は、(従来の宣伝告知方法以上の)効果の上がる告知PR戦術を実施するため、LINE(登録商標)公式アカウントに付帯するシステムをSS業界に適したシステムにカスタマイズすることによる、即ち、SS業界におけるLINE(登録商標)公式アカウント運用によるSSサポートを目的としたシステムである、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、LINE(登録商標)公式アカウントに付帯するサービスをSS業界用にカスタマイズしたサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであって、
SS向けLINE(登録商標)を導入するまでに必要な導入サポートと、SS向けLINE(登録商標)を実際に運用する際の運用サポートと、配信される配信コンテンツから構成されており、
前記導入サポートは、申し込み代行、アカウントページ作成、導入時初期設定、管理画面の開設、リモートWEB説明会開催、友だち獲得アピアランスツールの案内であり、
前記運用サポートは、運用上の疑問点等に答える電話メールサポート、新システム・デザインの提案、配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供、オリジナル配信画像の制作、作成した配信コンテンツの配信代行であり、
前記配信コンテンツは、WEB申し込み(WEB予約)、プレゼントクーポン配信、イベント・セール告知、動画配信、セグメント配信(属性絞り込み配信)、アプリダウンロード促進、デジタルギフト施策、LINE(登録商標)インスタントウィン施策(懸賞システム)、LINE(登録商標)広告に関するコンテンツであることを特徴とするサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載した発明において、前記管理画面から各種統計情報を確認することができる分析レポート作成機能を備えるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0010】
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載した発明において、(SS向けLINE(登録商標)システムを周知させるための)前記友だち獲得アピアランスツールは、QRコード(登録商標)付き告知カード、スタンドPOP、ポスター、アテンド用パウチ、スクリーンシート・フレームセットからなる友だち獲得ツールと、
前記スクリーンシート・フレームセットに赤外線センサと自動音声ガイド機能を搭載した非接触型声掛けツールであるトークスクリーンと、
給油時に必ず目に入る計量器回りに設置するマグネットPOPであるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。尚、本明細書においてPOP(Point of Purchase Advertisingの頭文字から取った略語)とはPOP広告(消費者が商品を購買する場で行われる広告)のことを言う。紙や布、これに準ずる素材を利用し、その上に商品名、キャッチコピー、説明文、価格、イラスト等を機械印刷、乃至手描きした小売店等の店頭プロモーションとして展開される広告媒体である。
【0011】
請求項4に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供は、(SS側が)自ら配信コンテンツを作成することができるコンテンツセルフ作成機能が含まれるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載された発明において、前記コンテンツセルフ作成機能により作成された配信コンテンツは、LINE(登録商標)用とアプリ用の同時ダウンロードが可能であるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に記載された発明は、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムにおいてSS側がサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによるサポートサービスを受けるために必要なポイント数を管理するシステムであって、ポイント使用数、ポイント残数を表示し、ポイントを追加購入した場合は、ポイント追加購入数、及び追加購入後のポイント残数を表示するポイント表示機能を備えることを特徴とするサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0014】
請求項7に記載された発明は、請求項6に記載された発明において、ポイントを追加購入する際、見積書を自動で発行する見積書自動発行機能を備えるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【0015】
請求項8に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記導入サポートは、SS毎に営業地域の世帯数を検索(商圏世帯数調査)し、検索された前記営業地域の世帯数をベースにして、友だちターゲット数である囲い込み目標値を提示する友だち囲い込み補助機能が含まれるサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによれば、友だち獲得アピアランスツール等により獲得した友だちへのLINE(登録商標)配信実施により、店頭告知で掛かる人的負担を軽減することができるし、各々のSS側から自発的な告知をすることができるようになった。また、災害が発生したような緊急時であっても24時間365日コンテンツを配信することが可能になった。
【0017】
そして、コンテンツセルフ作成機能により(SS側が)自らコンテンツを作成することができるし、コンテンツセルフ作成機能により作成されたコンテンツは、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム用と(自社SS)アプリ用を同時にダウンロード(できるように用意)することが可能になった。さらに、ポイント使用数、ポイント残数を表示し、ポイントを追加購入した場合は、ポイント追加購入数、及び追加購入後のポイント残数を表示するポイント数表示機能を備えており、ポイントを追加購入する際、見積書を自動で発行する見積書自動発行機能を備えている。従って、(手続きの迅速化を図ることにより)SSにとって集客・増販のステップアップに、より貢献することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの導入サポートについて説明するための図である。
【
図2】運用サポートについて説明するための図である。
【
図3】配信コンテンツについて説明するための図である。
【
図4】友だち獲得アピアランスツールを説明するための図である。
【
図5】トークスクリーンを説明するための図である。
【
図6】コンテンツセルフ作成機能を説明するための図である。
【
図7】ポイント数表示機能、及び見積書自動発行機能を説明するための図である。
【
図8】友だち囲い込み補助機能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの構成>
以下、本発明に係るサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの一実施形態について、
図1~
図9に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの導入サポートについて説明するための図である。
【0020】
図1に記載したように、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの導入サポートは、申し込み代行、アカウントページ作成、導入時初期設定、管理画面の開設、リモートWEB説明会開催、友だち獲得アピアランスツールの案内、商圏世帯数調査等が含まれている。
【0021】
各SS(の担当者)が、ほぼ知識のない状態であっても、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの導入サポートの中に含まれる「リモートWEB説明会開催」により詳細に説明を受けられる。「リモートWEB説明会開催」した後、理解できなかったとしても「申し込み代行」、「アカウントページ作成」、「導入時初期設定」、「管理画面の開設」等のサポートを受ければ、何ら障害なくサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムを導入することができる。
【0022】
図2は、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの運用サポートについて説明するための図である。
図2に記載したように、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの運用サポートは、運用上の疑問点等に答える電話メールサポート、新システム・デザインの提案、配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供、オリジナル配信画像の制作、作成したコンテンツの配信代行、(コンテンツセルフ作成機能にて作成した)セルフ作成コンテンツの提供(
図6にて詳細を説明する)等が含まれている。
【0023】
各SS側(の担当者)が、ほぼ知識のない状態であっても、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの運用サポートの中に含まれる「運用上の疑問点等に答える電話メールサポート」により詳細に説明を受けられる。「運用上の疑問点等に答える電話メールサポート」の後、理解できなかったとしても、「新システム・デザインの提案」、「配信コンテンツWEBサイトによる配信画像の提供」、「オリジナル配信画像の制作」、「作成したコンテンツの配信代行」等のサポートを受ければ、何ら障害なく、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムを運用することができる。尚、導入サポート、及び運用サポートがこれだけ充実しているシステムは(SS業界では)本発明以外には無いと言える。
【0024】
図3は、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの配信コンテンツについて説明するための図である。
図3に記載したように、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの配信コンテンツは、SS毎の専用申し込みページへ誘導し、非接触での入会キャンペーンを実施、及びカーメンテ(車検、定期点検)等のWEB申し込みページにリンクさせることにより予約獲得に繋げることができるWEB申し込み(WEB予約)、燃料や洗車割引・景品プレゼント等のクーポンを配信し、客の来店を促進するプレゼントクーポン配信、店舗で企画するセールやイベント情報をリアルタイムで告知するイベント・セール告知、テレビCMのような目を引く動画で告知配信する動画配信、友だち追加経路や、年齢・性別・居住地等の属性等に絞り込んで配信するセグメント配信(属性絞り込み配信)、アプリのダウンロード配線(一般ユーザーをダウンロードに誘導する仕掛け)をLINE画面内に作成することで、一般ユーザーの自発的ダウンロードを促進するアプリダウンロード促進等を含んでいる。
【0025】
さらに、オプションとして、プレゼントをデジタル(スマートフォン上)で渡すことができるデジタルギフト施策、LINE以外の他システムとの連携を実施することで、抽選機能を拡張し、複数のクーポンを出し分け設定するLINE(登録商標)インスタントウィン施策(懸賞システム)、LINE(登録商標)アプリの中に広告を出稿し、ダイレクトに告知するLINE(登録商標)広告等を含んでいる。
【0026】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの考えるプラットフォーム(=土台)とは、LINE(登録商標)を入口として、オンライン・オフラインを問わず、24時間365日いつでもどこでも、必要とする人や情報・サービス、企業・ブランド等とシームレス(境界が無い状態)に繋がり、全てが完結する「スマートポータル」の実現を目指すものである。
【0027】
<分析レポート作成機能>
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、管理画面から統計情報を確認し、分析することができる分析レポート作成機能を備えている。管理画面のホーム画面は、管理画面のダッシュボードのようなもので、メッセージ配信や各種設定等の全てのページにアクセスすることができる。
【0028】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの分析レポート作成機能(データ活用基盤であるビジネスマネージャー(データ管理・データ分析ツール))について説明する。(分析レポート作成に必要な)分析機能とは、メッセージ配信数、友だち追加数、チャット受送信数、タイムライン投稿数等、アカウントの利用状況の把握に必要な統計情報をグラフや数値で確認できる機能である。分析機能により、管理画面(分析)から日々の友だち追加数やブロック数等の数値を確認することができる。具体的には、メッセージ配信、メッセージ開封、インプレッション(広告が表示された回数)、クリック、クリック率、クリックユーザー、再生開始ユーザー、再生完了ユーザー等の数値に関する分析を行うことができる。
【0029】
(分析機能をベースとした)分析レポート作成機能により作成された、SS向けLINE(登録商標)システムによる配信状況分析月次レポートでは、毎月、アカウント毎に、友だち数・配信状況をレポート作成し、定期配信を実施することができる。従って、月別・日別のグラフによる視覚化(見える化)により、友だち数・ターゲットリーチ・ブロック数や、月間の配信回数・配信数が一目瞭然である。本レポートにより、これまで個々に行ってきた管理作業が軽減される。
【0030】
<友だち獲得アピアランスツール>
図4は、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの友だち獲得アピアランスツールを説明するための図である。
図5は、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムのトークスクリーンを説明するための図である。
【0031】
図4に記載したように、友だち獲得アピアランスツールは、名刺サイズのQRコード(登録商標)付き告知カード、卓上サイズPOPとして使用するスタンドPOP、店舗内に掲載するポスター、店頭アテンド用としてのアテンド用パウチ(印刷物に対するラミネート加工を施したもの)、フレームPOPにスクリーンシートを掲載したスクリーンシート・フレームセット(
図5参照)からなる友だち獲得ツールを備えている。
【0032】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの友だち獲得アピアランスツールとして、
図5に記載したように、スクリーンシート20・フレームセット30(
図5参照)に赤外線センサと自動音声ガイド機能を搭載した非接触型声掛けツールであるトークスクリーン10を備えている。トークスクリーン10は、赤外線センサ40にて客を検知すると同時に自動音声ガイドが流れる仕組みになっているので、スタッフの代わりに、客に声掛けをすることになる。さらに、友だち獲得アピアランスツールとして、給油時に必ず目に入る計量器回りに(磁石の有する磁力で)設置するマグネットPOP(図示しない)を備えている。
【0033】
友だち獲得アピアランスツールには、「LINE(登録商標)はじめました」、「お得情報満載」、「LINE(登録商標)登録方法」、「ガソリン軽油が安くなる」、「今すぐ使える燃料割引クーポン」、「プレゼントクーポン配信中」等の宣伝文句を表示して客にアピールすることができる。
【0034】
(販売促進方法としての)サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、プラットフォームを大きく育てること、即ち、「友だち獲得」が非常に重要であるので、そのための周知方法が非常に重要である。サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの友だち獲得アピアランスツールは、「友だち獲得」のために無くてはならない優秀なツールであると言える。
【0035】
<コンテンツセルフ作成機能>
図6は、コンテンツセルフ作成機能を説明するための図である。サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、予め完成された(24時間365日、何時でもSS(サービスステーション)が配信コンテンツとして加えることができるように準備された)多くの通常配信コンテンツ(燃料割引(配信)コンテンツ、値上げ・値下げ(配信)コンテンツ、洗車割引(配信)コンテンツ等、2000種類以上の配信コンテンツとなるサンプルコンテンツ)が備わっている。それ以外にも、SS側において、(時間を全く掛けること無く)今すぐの配信を希望する場合、自ら簡単に作成できるようなコンテンツセルフ作成機能を備えている。(一方、独自性を備えた配信コンテンツを希望する場合は、サポート(サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム管理者)へ依頼することで作成することができる。)
【0036】
一例として、燃料割引コンテンツを自ら作成する場合、TOPページから表示された画面に従って必要事項を逐次選択していくと、
図6に記載したような画面が出て来る。コンテンツセルフ作成機能を利用する際は、背景の色(デザインを含む)、文字の色や大きさ、値引き額(円/L)等、それぞれの項目について(自由に選択して)ボタンをクリックすること、或いは、文字等を入力することで独自のコンテンツを作成することができる。尚、コンテンツセルフ作成機能により作成されたコンテンツは、(コンテンツ購入時に)サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム用と(自社SS)アプリ用の2種類の画像を同時に提供することができることにも特徴がある。
【0037】
図7は、ポイント数表示機能、及び見積書自動発行機能を説明するための図である。サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムでは、サポートサービス(配信コンテンツの購入等)を受けるための費用支払いはポイント制を採用している。即ち、ポイント(1ポイントは1000円に該当する)を予め購入し、該ポイントを貨幣(紙幣)の如く使用することにより行っている。要するに、ポイント数は配信コンテンツ(配信コンテンツ毎に必要なポイント数が決まっている)の購入や配信オプション(管理画面による分析レポート作成機能等)の注文等により消費されていくため、(ポイント数は)サポートサービスを受ける毎に減っていくので、ある時点でポイントを追加する必要がある。
【0038】
TOPページから表示された画面に従って必要事項を逐次選択していくと、
図7に記載したように、(画面上に)現在の契約内容、月間契約ポイント数、使用ポイント数、追加購入ポイント数、現在のポイント残数等が表示された画面に到達する。SS側において、現在のポイント残数が少なくなったことを認識し、ポイントを購入する必要が出た場合は、「注文する」ボタンをクリックして、ポイント(必要なポイント数を入力して指定できる)を購入することができるようになっている。尚、配信コンテンツ等の注文時にポイント数が不足すると画面上に警告(アラート)が出る仕組みになっている。
【0039】
ポイント(必要なポイント数を入力して指定できる)を購入する際、社内手続き等のため見積書が必要であれば、「見積書ダウンロード」ボタンをクリックすると、
図7に記載したような見積書を即時に自動発行することができる仕組みになっている。ポイント購入完了時には購入したポイント数だけ加算された状態(
図7では、8ポイント⇒11ポイント)で現在のポイント残数が表示される。
【0040】
<商圏世帯数調査に基づく友だち囲い込み補助機能>
図8は、友だち囲い込み補助機能を説明するための図である。サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、LINE(登録商標)をプラットフォームとして、SS側が(SSへの)来店ユーザー、非来店ユーザーへの情報・サービスの提供を実施するものである。従って、SS側にとっては、このプラットフォームを大きく育てること、即ち、友だち獲得が非常に重要になる。
【0041】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムにおいては、前述のように、友だち獲得アピアランスツールとして、QRコード(登録商標)付き告知カード、スタンドPOP、ポスター、アテンド用パウチ、スクリーンシート・フレームセットからなる友だち獲得ツールと、スクリーンシート・フレームセットに赤外線センサと自動音声ガイド機能を搭載した非接触型声掛けツールであるトークスクリーンと、給油時に必ず目に入る計量器回りに設置するマグネットPOP等がある。これらを活用する前提として、SS毎に友だち獲得数(友だちターゲット数)の目標値があると具体的にやるべきことが見えて来るので良いと考えられる。友だち囲い込み補助機能は、友だち獲得数(友だちターゲット数)の目標設定や、具体的な方策決定等に活用することができるものである。
【0042】
図8に記載したように、SSの所在地(例えば、愛知県北名古屋市●●)を入力すると、その所在地を中心として(1次商圏と言われる所在地を中心とする半径2~3kmの世帯数を含む)半径2km、半径3kの地図上へのエリアの円表示、地点を中心に半径2km、半径3kmの世帯数、地点を中心に半径2km、半径3kmの世帯数の20%(の世帯数)、地点を中心に半径2km、半径3kmの世帯数の30%(の世帯数)が表示されるようになっている。
【0043】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムでは、囲い込み目標値(友だちターゲット数)として世帯数の20%または30%を想定している。各SSは(世帯数の30%を囲い込み目標値として設定した場合)現在のSSの有する友だち数と、世帯数30%との差が、囲い込み目標値(友だちターゲット数)に対する不足分なので、各SSはこの不足分に対して必要な営業活動を行っていくことになる。
【0044】
<サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの効果>
LINE(登録商標)の強みとして、国内月間アクティブユーザーは9600万人以上(日本総人口の約70%以上)年代を問わず、全年齢(幅広い年齢層)で利用されていることが挙げられる。即ち、LINE(登録商標)は性別・年代に偏りが無くアプローチする強い力を持っている。それ故、SSのお客さんが手間を掛けることなくSSのLINE(登録商標)公式アカウントと友だちになることが可能である。
【0045】
LINE(登録商標)のような性別・年代に偏りが無くアプローチする強い力を十分に発揮することができるプラットフォームを活用する、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、友だち獲得アピアランスツール等により獲得した友だちへのLINE(登録商標)配信実施により、店頭告知で掛かる人的負担を軽減することができるし、各々のSS側から独自の自発的な告知をすることができるようになった。また、災害が発生したような緊急時であっても24時間365日コンテンツを配信することが可能になった。
【0046】
さらに、動画を配信することで(テンプレート動画からオリジナル動画作成まで対応することができる)、例えば、オイル交換やタイヤ履き替え等のチラシでは伝わりにくい商品も動画で魅力的に表現することで問い合わせや購買に繋げることができるようになった。セグメント配信(属性絞り込み配信)により、LINE(登録商標)の保有する情報を基に、個人情報を取得することなくユーザーの動向を追って配信するのでコンプライアンス的にも安心できるようになった。デジタルギフト施策によって、店頭での景品の在庫管理が不要になった。LINEインスタントウィン施策により、スマートフォン上での非接触の抽選会を開催することが可能になった。
【0047】
コンテンツセルフ作成機能により、従来では(配信コンテンツは)最大4営業日以内での納期だったが即時利用可能となった。コンテンツセルフ作成機能により作成されたコンテンツは、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システム用と(自社SS)アプリ用に同時ダウンロードして利用することが可能になったことで、メディアミックスの実現により、より(露出度が高まり)告知力を向上させることができるようになった。
【0048】
ポイント数表示機能により、現時点での残存するポイント数を一目で把握することができるようになった。更に、見積書自動発行機能により、即時に見積書を自動発行することで社内手続がスムーズに行われるので、(SS側にとって)殆ど時間を掛けること無くスムーズに、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによるサポートサービスを受けることができるようになった。
【0049】
友だち囲い込み補助機能により、友だちの獲得に貢献することで友だち獲得数が増えることは勿論であるが、友だち獲得数が増えることのみでは無く、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの更なる波及効果を創出することが期待される。更なる波及効果を創出するための、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによる販促システムについて以下に説明する。
【0050】
<サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによる販促システム>
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムが目指す最終地点としてのサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによる販促システムについて説明する。
図9は、(サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムによる)販促システムを説明するための図である。
図9に記載したように、集客・販売促進施策として、これからの告知媒体としてのLINE(登録商標)、各種SNS広告、店頭アピアランスツール、POS動画等が挙げられる。これらを駆使して「友だち(地域ユーザー)集め」を行う。
【0051】
友だち(地域ユーザー)に対して、燃料割引、キャンペーン・イベント案内・特典プレゼント・各SS新サービスの紹介等の配信を、オーディエンス(特定の人だけにメッセージを送りたい時に、配信対象者を絞り込むことができる機能)を活用した各種純正セグメント配信、データ活用基盤であるビジネスマネージャー(データ管理・データ分析ツール)、LINE Tag(ウェブサイトで実行されたユーザーのアクションを把握・計測できる)等を活用しつつ行う。
【0052】
これらを駆使して、プラットフォーム拡大(友だち獲得数が増えること)・構築を達成すると、友だち(地域ユーザー)が、(SS以外の)様々なサービスに関する情報提供を受けることができるように、リンク(連携)することができるようになる。具体的には、SSとの関連性のある、カーリース・中古車販売、カーメンテ等(それ以外については
図9参照)へのリンク(連携)による波及効果、SSとの直接関連性のない、ランドリーサービス事業、カフェ・飲食事業、コンビニエンス事業、レンタカー事業、宅配事業等(それ以外については
図9参照)へのリンク(連携)による(LINE(登録商標)を介在させたことによる)波及効果等が考えられる。
【0053】
サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの波及効果として、一例を挙げれば、SSとは直接関係の無い事業である、ランドリー・カフェ・コンビニ等も経営している会社(多角経営をしている会社)であれば、リンク(連携)することで、即ち、本システムを利用して情報提供を行うことで、よりその会社(多角経営をしている会社)にとって、本システムを活用する効果(利益)が増大する。また、SSのみ経営しているSSが、その敷地内に他事業(ランドリー・カフェ・コンビニ等)を併設することがあれば、本システムを利用して情報提供を行うことで効果(利益)を得ることができるようになる。
【0054】
以上纏めると、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムにより、SS(サービスステーション)にとって集客・増販のステップアップに、より貢献することができるようになった。更に、SS以外の様々なサービスに関する情報提供ができる仕組みを構築できるようになった。即ち、サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムを核として地域一体化を促進させる仕組みの構築、例えば、その地域内でポイント共有化等を図ることで、種々な波及・相乗効果を得ることができるようになった。
【0055】
<サポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムの変更例>
本発明に係るサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、SS向けLINE(登録商標)を導入するまでに必要な導入サポートと、SS向けLINE(登録商標)を実際に運用する際の運用サポートと、配信される配信コンテンツ等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明に係るサポート機能付きSS向けLINE(登録商標)システムは、上記の如く優れた効果を奏するものであるのでSS業界に特化した販売促進システムとして好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0057】
10・・トークスクリーン
20・・スクリーンシート
30・・フレームセット
40・・赤外線センサ