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特開2024-114879学習支援システム、学習支援プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114879
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】学習支援システム、学習支援プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20240816BHJP
【FI】
G06Q50/20 300
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024103971
(22)【出願日】2024-06-27
(62)【分割の表示】P 2020093086の分割
【原出願日】2020-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】520188466
【氏名又は名称】株式会社ファルボ
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢野 一輝
(57)【要約】
【課題】
指導者の指導及び学習者の学習を支援する学習支援システムを提供する。
【解決手段】
学習用のコンテンツに関するデータの登録を受け付け、学習者と、コンテンツに関するデータと、を含む学習履歴データを記憶し、説明会の開催者に関する情報を対応付けた説明会データを記憶し、前記開催者に関する情報と共通の所属に関する情報を有する学習者の学習履歴データに基づいて、当該学習者が学習に用いたコンテンツに関するデータを取得し、前記説明会データに対応付けて記憶し、前記説明会データ及び、対応付けられたコンテンツに関するデータを学習者に対して配信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習者及び指導者を支援する学習支援システムであって、
学習の教科タグ及び教科を細分化した単元タグに関するデータを記憶するタグ記憶手段と、
前記単元タグを対応付けたコンテンツに関するデータの登録を受け付けるコンテンツデータ登録手段と、
前記コンテンツに関するデータの配信先に関する情報の入力を受け付け、前記配信先にコンテンツに関するデータを配信する配信手段と、
前記配信手段により配信されたコンテンツに関するデータを用いて日時を含む学習計画データを作成する学習計画作成手段と、
前記コンテンツに関するデータに対応付けられた単元タグに基づいて、単元タグ別に学習履歴データを記憶する学習履歴データ記憶手段と、
前記学習履歴データに基づいて、単元タグ別の学習履歴を表示処理する表示処理手段と、を備える学習支援システム。
【請求項2】
前記コンテンツに関するデータは、ページ単位に単元タグを設定可能な参考書データを少なくとも含み、
前記表示処理手段は、前記参考書データ及び前記学習履歴データに基づいて、参考書のページと共に学習優先度を表示処理し、
前記学習計画作成手段は、前記参考書のページを用いて日時を含む学習計画データを作成する請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
前記コンテンツに関するデータの配信先となる学習者の所属に関する情報を含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段を備え、
前記配信手段は、前記学習者の所属に関する情報を用いてコンテンツに関するデータの配信先の入力を受け付け、コンテンツに関するデータを配信する請求項1又は請求項2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記コンテンツデータ登録手段は、前記指導者から前記学習者に対する指導データと、前記指導データに対する学習者の行動データと、を前記コンテンツに関するデータに対応付けて記憶し、
前記表示処理手段は、前記コンテンツに関するデータを配信した学習者別の行動データを一覧に表示処理する請求項1~請求項3の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項5】
前記指導データが対応付けられたコンテンツに関するデータは、未承認状態、承認状態及び、学習計画データの作成済状態の何れかのステータスが付与され、
前記表示処理手段は、前記ステータスを含む学習者別の行動データを一覧に表示処理する請求項4に記載の学習支援システム。
【請求項6】
前記コンテンツに関するデータは、開催者に関する情報を設定可能な説明会データを含み、
前記開催者に関する情報と共通する所属に関する情報をユーザデータとして記憶する学習者の学習履歴データに基づいて、前記学習者が学習に用いたコンテンツに関するデータを取得するデータ取得手段を備え、
前記配信手段は、前記説明会データ及び、前記データ取得手段により取得されたコンテンツに関するデータを配信する請求項1~請求項5の何れかに記載の学習支援システム。
【請求項7】
学習者及び指導者を支援する学習支援プログラムであって、
コンピュータを、学習の教科タグ及び教科を細分化した単元タグに関するデータを記憶するタグ記憶手段と、
前記単元タグを対応付けたコンテンツに関するデータの登録を受け付けるコンテンツデータ登録手段と、
前記コンテンツに関するデータの配信先に関する情報の入力を受け付け、前記配信先にコンテンツに関するデータを配信する配信手段と、
前記配信手段により配信されたコンテンツに関するデータを用いて日時を含む学習計画データを作成する学習計画作成手段と、
前記コンテンツに関するデータに対応付けられた単元タグに基づいて、単元タグ別に学習履歴データを記憶する学習履歴データ記憶手段と、
前記学習履歴データに基づいて、単元タグ別の学習履歴を表示処理する表示処理手段と、として機能させる学習支援プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習者及び指導者を支援する学習支援システム、学習支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
基本的な学習行動として、指導者からの指導、教材を活用した学習、質疑応答、試験、成績評価などが存在し、学習者はこれらの学習行動サイクルを繰り返すことで習熟度を高めている。学習行動サイクルに係る情報は、学習者による到達目標の設定や、指導者による指導方針の決定において有意義に活用できる。
【0003】
近年、学習用のアプリケーションや媒体の多様化に伴って、学習行動サイクルに係る情報は、各種アプリケーションや媒体に分散し、集約や整理が困難となっている。このような実状に鑑みて、特許文献1に記載される学習支援装置では、学習者用の情報端末に記憶された学習内容情報の学習内容について学習した結果により、学習者の学習履歴を作成して管理し、学習履歴に基づいて、学習者の成績を集計して分析する技術が開示されている。また、特許文献1の学習支援装置では、アナログ教材の使用と、デジタル教材の使用の両方ができることで、学習者が学習内容を学習する際の支援や、指導者が学習者の学習時の支援する作業を助けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-059973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、特許文献1の学習支援装置では、指導者は個別のコンテンツごとの学習履歴について評価及び指導を行うことが記載されるものの、学習者が学習に用いた多様なコンテンツの学習履歴について総合的な評価を行うことは、困難であるという課題があった。
【0006】
また、例えば、教材となるコンテンツのリスト管理、スケジューラー、質疑応答ツールなど、学習を支援する多様なアプリケーションを活用する場合、学習行動サイクルに係る情報を一元的に管理することはできず、更なる改良の余地があった。
【0007】
上述した課題を解決する為に、本発明は、多様な学習用コンテンツを用いた学習履歴を好適に管理し、指導者の指導及び学習者の学習を支援する学習支援システムを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明は、学習者及び指導者を支援する学習支援システムであって、学習の教科タグ及び教科を細分化した単元タグに関するデータを記憶するタグ記憶手段と、前記単元タグを対応付けたコンテンツに関するデータの登録を受け付けるコンテンツデータ登録手段と、前記コンテンツに関するデータの配信先に関する情報の入力を受け付け、前記配信先にコンテンツに関するデータを配信する配信手段と、前記配信手段により配信されたコンテンツに関するデータを用いて日時を含む学習計画データを作成する学習計画作成手段と、前記コンテンツに関するデータに対応付けられた単元タグに基づいて、単元タグ別に学習履歴データを記憶する学習履歴データ記憶手段と、前記学習履歴データに基づいて、単元タグ別の学習履歴を表示処理する表示処理手段と、を備える。
【0009】
このような構成とすることで、多様なコンテンツを用いて学習した学習履歴が単元別に記憶されるため、各コンテンツの性質に影響を受けることなく、学習者の総合的な習熟度を評価することができる。更に、指導者は、学習者の習熟度に応じて、適したコンテンツを配信し、コンテンツを用いた学習計画を作成させることができる。
【0010】
本発明の好ましい形態として、前記コンテンツに関するデータは、ページ単位に単元タグを設定可能な参考書データを少なくとも含み、前記表示処理手段は、前記参考書データ及び前記学習履歴データに基づいて、参考書のページと共に学習優先度を表示処理し、前記学習計画作成手段は、前記参考書のページを用いて日時を含む学習計画データを作成する。
このような構成とすることで、学習者は参考書のどのページを学習するべきか簡単に把握することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態として、前記コンテンツに関するデータの配信先となる学習者の所属に関する情報を含むユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段を備え、前記配信手段は、前記学習者の所属に関する情報を用いてコンテンツに関するデータの配信先の入力を受け付け、コンテンツに関するデータを配信する。
このような構成とすることで、指導者は、学習者が複数であっても、効率的にコンテンツを配信することができる。
【0012】
本発明の好ましい形態として、前記コンテンツデータ登録手段は、前記指導者から前記学習者に対する指導データと、前記指導データに対する学習者の行動データと、を前記コンテンツに関するデータに対応付けて記憶し、前記表示処理手段は、前記コンテンツに関するデータを配信した学習者別の行動データを一覧に表示処理する。
このような構成とすることで、例えば指導者はコンテンツを課題として配信することができ、更にそのコンテンツに対する学習者の実施状況などを把握することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態として、前記指導データが対応付けられたコンテンツに関するデータは、未承認状態、承認状態及び、学習計画データの作成済状態の何れかのステータスが付与され、前記表示処理手段は、前記ステータスを含む学習者別の行動データを一覧に表示処理する。
このような構成とすることで、指導者は学習者のコンテンツに対する実施状況を段階的に把握し、それに応じて指導を実施することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態として、前記コンテンツに関するデータは、開催者に関する情報を設定可能な説明会データを含み、前記開催者に関する情報と共通する所属に関する情報をユーザデータとして記憶する学習者の学習履歴データに基づいて、前記学習者が学習に用いたコンテンツに関するデータを取得するデータ取得手段を備え、前記配信手段は、前記説明会データ及び、前記データ取得手段により取得されたコンテンツに関するデータを配信する。
このような構成とすることで、学校等の説明会に参加した学習者は、説明会を開催する学校に所属する学習者が用いたコンテンツに関するデータを取得することができる。
【0015】
本発明は、学習者及び指導者を支援する学習支援プログラムであって、コンピュータを、学習の教科タグ及び教科を細分化した単元タグに関するデータを記憶するタグ記憶手段と、前記単元タグを対応付けたコンテンツに関するデータの登録を受け付けるコンテンツデータ登録手段と、前記コンテンツに関するデータの配信先に関する情報の入力を受け付け、前記配信先にコンテンツに関するデータを配信する配信手段と、前記配信手段により配信されたコンテンツに関するデータを用いて日時を含む学習計画データを作成する学習計画作成手段と、前記コンテンツに関するデータに対応付けられた単元タグに基づいて、単元タグ別に学習履歴データを記憶する学習履歴データ記憶手段と、前記学習履歴データに基づいて、単元タグ別の学習履歴を表示処理する表示処理手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、多様な学習用コンテンツを用いた学習履歴を好適に管理し、指導者の指導及び学習者の学習を支援する学習支援システムを提供することができる。
【0017】
また、本発明によれば、学習を支援する多様なアプリケーションを活用し、指導者の指導及び学習者の学習を支援する学習支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施形態における、学習支援システムの機能ブロック図を示す。
図2】本発明の実施形態における、学習支援装置のハードウェア構成図を示す。
図3】本発明の実施形態における、データの一例を示す。
図4】本発明の実施形態における、コンテンツ登録画面の画面表示例を示す。
図5】本発明の実施形態における、指導者端末における画面表示例を示す。
図6】本発明の実施形態における、学習計画画面の画面表示例を示す。
図7】本発明の実施形態における、学習履歴画面の画面表示例を示す。
図8】本発明の実施形態における、ロードマップの画面表示例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を用いて、本発明に関する学習支援システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
【0020】
本実施形態では学習支援システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、サーバ装置、コンピュータプログラム、記録媒体等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
【0021】
本実施形態では、学校等の教育機関における児童や生徒を学習者として、担任や教科別担当教員が指導者として学習指導を行う形態を示す。しかしながら、本発明はこれに限定されず、例えば、学習者は塾生、講座受講生、個人であってもよい。また、指導者は、学習者の保護者、塾の教師、家庭教師、先輩などであってもよい。
【0022】
本実施形態において、学習用のコンテンツとは、授業、問題集、参考書、教科書、書籍、プリント、動画(ライブ配信、オンデマンド配信を含む)、e-learningを含む学習アプリケーション及び、学校や塾の説明会動画、説明会資料などを含む。また、コンテンツは、電子媒体、紙媒体及び、実際の授業などデジタルコンテンツ及びアナログコンテンツの何れであってもよい。
【0023】
図1は、本実施形態における学習支援システムの機能ブロック図を示す。本実施形態における学習支援システムは、学習支援システム1として具体化されている。学習支援システム1は、学習用のコンテンツに関するデータの管理や処理を実行する学習支援装置2と、学習者により操作される学習者端末3と、指導者により操作される指導者端末4と、が通信ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、図1において、学習者端末3及び指導者端末4はそれぞれ1つのみ示したが、これらは複数存在してもよい。通信ネットワークNWは、インターネットなどのIP(Internet Protocol)網などから構成される。なお、以下の説明では、不明確にならない限り通信ネットワークNWの介在を省略する。
【0024】
学習支援装置2は、機能構成要素として、単元タグに関するデータを記憶するタグ記憶手段201と、コンテンツに関するデータの登録を受け付けるコンテンツデータ登録手段202と、コンテンツに関するデータを配信する配信手段203と、コンテンツに関するデータを用いて学習計画を作成する学習計画作成手段204と、コンテンツを用いて学習した学習履歴データを記憶する学習履歴データ記憶手段205と、データ処理結果に基づいて画面を表示処理する表示処理手段206と、ユーザに関するデータを記憶するユーザデータを記憶するユーザデータ記憶手段207と、特定のデータを取得するデータ取得手段208と、データベースDBと、を備える。
【0025】
本実施形態において、データベースDBは、タグに関するデータを記憶するタグDB、コンテンツに関するデータを記憶するコンテンツDB、学習計画に関するデータを記憶する学習計画DB、学習履歴に関するデータを記憶する学習履歴DB、学習者及び指導者を含む学習支援システム1を利用するユーザに関するデータを記憶するユーザDBを備える。なお、上述したデータベースの一部又は全部は、学習支援装置2の外部に置かれ、有線又は無線により学習支援装置2に通信接続され、各種データを用いる構成であってもよい。
【0026】
本実施形態において、学習支援システム1は、具体的なアプリケーションとして、各種コンテンツの管理リストの作成、e-learning、動画のライブ配信及びオンデマンド配信、質疑応答ツール、チャットツール、スケジューラー、課題出題/提出ツール、評価ツール、学習記録、指導記録、テストデータ記録、統計データ処理などの機能を備える。例えば、コンテンツデータ登録手段202は、コンテンツに対する学習者の行動履歴をコンテンツに対応付けて記憶することで管理リストを作成したり、e-learningやライブ配信動画などのコンテンツに関するデータをコンテンツの種別や配信日時とともに登録する。また、例えば、学習計画作成手段204は、スケジューラーとして、学習履歴データ記憶手段205は、学習記録、指導記録及び統計データ処理を実行するツールとして機能する。
【0027】
これら具体的なアプリケーションにおいて用いられる学習に関するデータは、タグDBに記憶される共通の単元タグを付与され、データベースDBに集約して記憶されている。これによって、学習支援システム1は、各種アプリケーションや媒体に分散していた学習に関するデータを、共通タグによって集計、管理、分析可能とするプラットフォームとして実現される。
【0028】
学習者端末3及び指導者端末4は、それぞれ入力手段及び出力手段を備え、各種データの入出力を行う。学習者端末3又は指導者端末4は、コンテンツに関するデータの入力を行い、コンテンツDBに記憶させる。登録されたコンテンツに関するデータは、学習支援装置2において表示処理され、例えば学習者端末3の出力手段によって表示部に表示される。なお、学習支援装置2は、通信ネットワークNWを介して接続される外部装置(図示せず)よりコンテンツに関するデータ入力を受け付け、コンテンツDBに記憶することができる。
【0029】
図2は、学習支援装置2のハードウェア構成図を示す図である。学習支援装置2は、主記憶装置(RAM)21と、演算装置(CPU)22と、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置23と、外部の装置と通信ネットワークNWを介して通信を行うための通信インターフェイス(IF)部24と、通信を制御する通信制御部25と、を備える。また、補助記憶装置23は、オペレーティングシステム(OS)26と、オペレーティングシステム26と共同してその機能を発揮する学習支援プログラム27と、各種情報(データを含む)などとを記憶している。
【0030】
学習者端末3及び指導者端末4は、ハードウェア構成要素として、CPU等の演算装置、RAM等の主記憶装置、HDDやSSD、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、通信ネットワークNWへの接続手段やディスプレイなどの表示部を含む各種の入出力装置等を備えた、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の汎用的なコンピュータ装置を用いることができる。学習者端末3及び指導者端末4は、学習支援装置2より送信される各種画面の表示処理結果を受信し、表示処理結果に基づいて処理することで、各種画面を表示部に表示させることができる。
【0031】
タグ記憶手段201は、予めタグに関するデータの入力を受け付け、タグDBに記憶する。タグDBに記憶されるタグは、所定のアクセス権限をもつユーザによってのみ登録、変更、削除できる構成とすることが好ましい。図3(a)は、学習教科に関する教科タグのデータ構造の一例を示す。図3(b)は、教科を細分化した学習単元に関する単元タグのデータ構造の一例を示す。なお、単元タグは、細分化の度合によって大単元タグ、中単元タグ、小単元タグのように分類されてもよい。本実施形態において、コンテンツに関するデータ、学習計画に関するデータ、学習履歴に関するデータは、単元タグが付与され、単元別に集計、管理可能にそれぞれデータベースDBに記憶される。
【0032】
また、タグ記憶手段201は、時間タグ、期限タグ、所属タグ、難易度タグなど、多数のタグに関するデータをタグDBに記憶している。また、タグ記憶手段201は、学習者及び指導者の状態、志向、傾向、強み弱みなどユーザの属性に関するタグをタグDBに記憶している。タグ記憶手段201に記憶される各種タグは、コンテンツに関するデータやユーザに関するデータに付与され、データの識別、検索、フィルタリングなどに用いられる。各種タグは、所定のアクセス権限をもつユーザによってのみ登録、変更、削除できるタグと、何れのユーザであっても登録、変更、削除できるタグと、に分類されてもよい。
【0033】
コンテンツデータ登録手段202は、学習者端末3、指導者端末4、外部装置を介して、単元タグを対応付けた学習用のコンテンツに関するデータの登録を受け付け、コンテンツDBに記憶する。また、コンテンツに関するデータは、学習用に限定されず、ニュースやトピックなどを含んでもよい。コンテンツは、デジタルコンテンツと、アナログコンテンツと、に分類される。コンテンツに関するデータは、各データを一意に識別するためのコンテンツIDが付与されている。コンテンツデータ登録手段202は、コンテンツに関するデータに、タグDBに記憶されるタグや各種データをメタデータとして対応付けてコンテンツDBに記憶することができる。
【0034】
デジタルコンテンツは、動画データ、音声データ、画像データ、テキストデータなどとしてコンテンツDBに記憶される。また、デジタルコンテンツは、外部装置のデータベースに記憶され、コンテンツDBは当該デジタルコンテンツのアドレスを示すデータを記憶してもよい。学習者端末3及び指導者端末4は、デジタルコンテンツのアドレスを用いることで、通信ネットワークNWを介して、外部装置のデータベースに記憶されるデジタルコンテンツにアクセスすることができる。コンテンツデータ登録手段202は、タグDBに記憶されるタグを取得し、デジタルコンテンツ又は、デジタルコンテンツのアドレスを示すデータに対して少なくとも単元タグを含む1以上のタグを付与し、コンテンツDBに記憶する。なお、各種タグは、デジタルコンテンツのファイル形式に含まれていてもよい。
【0035】
アナログコンテンツは、紙媒体の参考書や問題集、実際の授業などであって、それらアナログコンテンツを示すデータがコンテンツDBに記憶されている。アナログコンテンツを示すデータは、タグDBに記憶されるタグや、アナログコンテンツの内容を説明するテキストデータなどの組み合わせによって構成される。例えば、小学校の算数の授業をアナログコンテンツとする場合、所属タグ「小学校」、種類タグ「授業」、教科タグ「算数」、単元タグ「四則演算」、日程タグ「5月10日」、時限タグ「3限目」などのタグによってアナログコンテンツを示すデータが構成される。タグの一部は、テキストデータによって構成されてもよい。
【0036】
コンテンツに関するデータは、ページ単位に単元タグを設定可能な参考書データを含む。例えば、参考書データにおいて、1~6ページに単元タグ「四則演算」、7~11ページに単元タグ「約数と素数」のように、ページ単位に単元タグが設定される。参考書データは、例えば、学習用の参考書、問題集、教科書などに関する電子書籍のデータとしてコンテンツDBに記憶されている。なお、参考書データが紙媒体の参考書である場合、参考書の名前や、単元タグ別のページなどがデータとして記憶され、学習者は、学習者端末3に表示される単元及びページを確認し、紙媒体の参考書を用いて学習することができる。
【0037】
ユーザデータ記憶手段207は、学習者及び指導者を含むユーザに関するデータの入力を受け付け、ユーザDBに記憶する。学習者のユーザに関するデータは、学習者ID、年齢、学年、性別、居住地、偏差値、学習志向、性格、志望校などのプロフィールに関する情報及び、学校名、クラス名、塾名、部活名などの所属に関する情報を備える。これらのデータは、タグDBに記憶される各種タグを用いて入力されてもよい。学習者のユーザに関するデータは、学習者の指導者のユーザに関するデータや、後に詳述する学習計画データ、学習履歴データなどと対応付けられる。
【0038】
続いて、図4を用いて、コンテンツに関するデータの登録処理と、登録したコンテンツに関するデータの配信処理について説明する。
【0039】
図4(a)は、指導者端末4に表示されるコンテンツ登録画面W1の画面表示例を示す。コンテンツ登録画面W1は、配信先追加部W11、データ入力部W12及び、設定ボタンW13を備える。コンテンツ登録画面W1は、コンテンツの登録に関する入力と、登録したコンテンツの配信に関する入力とを同時に受け付け可能な構成であるが、それぞれの入力を個別に受け付けてもよい。
【0040】
配信先追加部W11は、押下されることにより、コンテンツに関するデータの配信先となる学習者を選択する配信先選択画面W2に遷移させる。図4(b)は、配信先選択画面W2の画面表示例を示す。フィルターW21は、学習者の所属について選択を受け付け、選択された所属に基づいて抽出された学習者に関するデータをユーザDBより取得し、配信先表示選択部W22に表示させる。配信先表示選択部W22は、学習者に関するデータを表示し、配信先として追加するか否かの選択を受け付ける。また、配信先表示選択部W22は、表示される学習者全員を一括で配信先として追加可能に構成される。選択完了ボタンW23は、押下されることにより、配信先表示選択部W22において追加を選択された学習者を配信先として設定する。配信先は、学習者端末3を識別する情報である。
【0041】
データ入力部W12は、コンテンツに関するデータ及び、当該コンテンツに対応するタグ、指導者から学習者に対する指導に関する指導データなどの入力を受け付ける。データ入力部W12は、コンテンツに関するデータを添付ファイルとして受け付ける。また、コンテンツDBに登録済みのコンテンツの指定を受け付けることもできる。また、コンテンツのアドレスなどをテキスト入力により受け付けてもよい。
【0042】
データ入力部W12は、コンテンツに付随する付随データとして、タイトル、種類、日時、期限、教科、参考書、単元、目安時間、レベル、コンテンツの内容などの入力を受け付ける。本実施形態において、配信先、期限、参考書、目安時間、レベルなどを含む一部のデータは、指導データに分類される。本実施形態において、コンテンツに付随するデータの少なくとも一部は、タグDBに記憶される各種タグに対応する。本実施形態において、データ入力部W12は、全ての項目のデータ入力を必須とはしないが、単元の入力は必須とする。登録済みのコンテンツを指定する場合、コンテンツに付随するデータの一部が自動的に入力される構成とすることが好ましい。設定ボタンW13は、押下されることにより、コンテンツ登録画面W1及び配信先選択画面W2において入力されたデータを学習支援装置2に送信する。なお、データは、配信先選択画面W2を介して入力された配信先に直接送信される構成であってもよい。
【0043】
コンテンツデータ登録手段202は、コンテンツ登録画面W1を介して入力されたデータを取得し、単元タグを含む付随データが対応付けられたコンテンツに関するデータをコンテンツDBに記憶する。なお、コンテンツに関するデータに対応付けられた付随データのうち、指導データには指導者IDが付与される。
【0044】
配信手段203は、指導者端末4を介して入力された指導データが対応付けられたコンテンツに関するデータを、配信先として設定された学習者端末3に配信する。配信されたコンテンツに関するデータは、学習者端末3を用いてアクセス可能となる。また、配信手段203は、学習者端末3を介して、コンテンツDBに登録済みのコンテンツに関するデータの検索指示及び配信指示を受け付け、検索されたコンテンツに関するデータを学習者端末3に配信する。
【0045】
配信手段203により配信された指導データが対応付けられたコンテンツに関するデータは、はじめに未承認状態のステータスが付与されている。未承認状態のコンテンツに関するデータは、学習者端末3において閲覧又は承認処理が実行されると、承認状態のステータスに変更される。更に、承認状態のコンテンツに関するデータは、学習者端末3において学習計画データの作成に用いられることにより、学習計画データの作成済状態のステータスに変更される。また、コンテンツに関するデータに付与されたステータスは、学習者端末3において後述する学習履歴データの入力を受け付けると、実施済状態のステータスに変更される。コンテンツデータ登録手段202は、上述した未承認状態、承認状態、学習計画データの作成済状態、実施済状態のステータスを、指導データに対する学習者の行動データとして、コンテンツに関するデータに対応付けて記憶する。コンテンツデータ登録手段202は、ステータスが承認状態に変更されると、閲覧数を集計処理し、ステータスが実施済状態に変更されると、実施数を集計処理し、それぞれ記憶する。
【0046】
表示処理手段206は、コンテンツに関するデータに対応する付随データ及び行動データに基づいて配信コンテンツ一覧画面を表示処理する。図5(a)は、指導者端末4における配信コンテンツ一覧画面の表示例を示す。配信コンテンツ一覧画面は、コンテンツ別に配信日、配信時間、期限、コンテンツ種類、タイトル、単元、共有数、閲覧数、実施状況を表示する。共有数は、配信先として設定された学習者の総数を示す。閲覧数は、コンテンツの閲覧者の総数を示す。実施状況は、コンテンツを用いた学習の実施者の総数を示す。表示処理手段206は、指導者端末4を介してコンテンツの選択を受け付けることで、コンテンツに関するデータを配信した学習者別の行動データに基づいて実施状況一覧画面を表示処理する(図5(b)参照)。
【0047】
コンテンツデータ登録手段202は、コンテンツに関するデータに付与されたステータスに応じて、ステータス別にリストを生成する。表示処理手段206は、ステータス別に生成されたリストに基づいて、コンテンツに関するデータを異なるリストとして表示処理し、表示処理結果を学習者端末3に送信する。学習者端末3は、表示処理結果に基づいてそれぞれのリストを表示する。
【0048】
学習計画作成手段204は、配信手段203により配信されたコンテンツに関するデータを用いて、日時を含む学習計画データを作成し、学習計画DBに記憶する。学習計画作成手段204は、学習者端末3を介してリストとして表示されたコンテンツの選択を受け付け、選択されたコンテンツに対する日時を含むデータの入力、変更、削除を受け付ける。学習計画作成手段204は、コンテンツに関するデータに付随する日時又は期限に関するデータに応じて、自動的に学習計画データを作成してもよい。学習計画データは、日別の時間割データと、日時を含むコンテンツに関するデータと、を含む。時間割データは、更に空き時間データと、計画済時間データとによって構成される。学習計画作成手段204は、空き時間データ及び日時に関するデータに基づいて、学習計画データを作成可能か判定する。
【0049】
表示処理手段206は、学習計画データに基づいて学習計画画面W4を表示処理する。学習者端末3は、表示処理結果を学習支援装置2より取得することで、図6に例示する学習計画画面W4を表示する。学習計画画面W4は、月間、週間、日間などの任意の期間における学習計画の表示及び、コンテンツの追加、変更、削除に関する入力を受け付ける。
【0050】
学習計画画面W4は、学習計画表示部W41、学習計画作成部W42などを備える。コンテンツC1は、日時に関するデータを含むコンテンツ(学習計画データの作成済状態)を示す。コンテンツC2は、日時に関するデータを含まないコンテンツ(未承認状態又は承認状態)を示す。コンテンツC1、C2は、コンテンツに関するデータに対応付けて記憶された付随データに基づいてコンテンツ名や期限、単元などを表示する。また、学習計画作成手段204は、コンテンツC1、C2の日時に関するデータの入力、変更、削除について学習計画画面W4を介して受け付け可能に構成される。また、学習計画作成部W42は、新規予定C3よりコンテンツの種類と日時に関するデータの入力を受け付けることで、新規の学習計画データを学習計画DBに記憶させる。
【0051】
学習履歴データ記憶手段205は、学習者端末3を介して、コンテンツに関するデータを用いた学習履歴データの入力を受け付け、学習履歴DBに記憶する。学習履歴データは、学習者のユーザID、コンテンツID、学習日時、実施状況、理解度、添付ファイル、学習時間、質問回答、実施済コンテンツ数、実施予定コンテンツ数などを含む。学習履歴データは、理解度、学習時間、実施コンテンツ数の累積として集計されるが、教科別、単元別に集計されてもよい。本実施形態において、学習履歴データは、学習者により直接入力されるが、例えばデジタルコンテンツを用いた場合、学習時間や理解度などは、回答時間や回答結果によって自動入力とすることができる。学習履歴データ記憶手段205は、例えば回答結果が所定の正答率以上の場合、理解度を可と判定し、所定の正答率以下の場合、不可と判定し、学習履歴DBに記憶する。なお、正答率に基づいて理解度を示す数値を算出し、学習履歴DBに記憶してもよい。
【0052】
本実施形態において、学習履歴データ記憶手段205は、模擬試験や過去の入試問題の成績に関するデータを学習履歴DBに記憶する。学習者は、各種受験機関などで模擬試験を受け、その成績に関するデータは受験機関が管理するデータベースに記憶される。成績に関するデータとして、学習者のユーザIDと設問別の回答結果が対応付けて記憶される。また、設問には、単元タグがタグ付けされている。学習履歴データ記憶手段205は、定期的又は管理者からの指示に応じて、受験機関のデータベースから成績に関するデータを取得する。学習履歴DBに記憶された成績に関するデータは、学習履歴データの単元別の理解度などに反映される。
【0053】
コンテンツデータ登録手段202は、指導データと、指導データに対する学習者の行動データと、をコンテンツに関するデータに対応付けて記憶している。行動データは、未承認状態、承認状態、学習計画データの作成済状態、実施済状態のステータスと、学習履歴データの理解度、添付ファイル、学習時間などの任意のデータと、を含む。
【0054】
表示処理手段206は、コンテンツに関するデータの配信先である学習者別の行動データに基づいて、コンテンツの閲覧(課題確認)の有無、カレンダー登録の有無、実施の有無(実施状況)を判定する。表示処理手段206は、承認状態、学習計画データの作成済状態及び、実施済状態のステータスの場合、閲覧ありと判定し、学習計画データの作成済状態のステータスに変更された履歴が存在する場合、カレンダー登録ありと判定し、実施済み状態の場合、実施ありと判定する。表示処理手段206は、上述の判定結果に基づいて図5(b)に示す実施状況一覧画面を表示処理し、表示処理結果を配信元である指導者端末4に送信する。これによって、例えば指導者は、実施状況一覧画面を用いることで、課題として配信したコンテンツに対する学習者別の実施状況を把握することができる。
【0055】
指導者端末4は、配信したコンテンツ別、コンテンツの配信先である学習者別の行動データを表示する。コンテンツ別の行動データは、例えば、配信数、閲覧数、実施数などの集計結果を示す。学習者別の行動データは、コンテンツの承認状態、未承認状態、学習計画データの作成済み状態、学習時間、理解度、添付ファイルなど学習者別の行動状況を示す。これによって、指導者は、例えば、課題として配信したコンテンツの実施状況を学習者別に把握することができる。
【0056】
表示処理手段206は、個別の学習者の学習履歴データに基づいて、学習履歴画面W5を表示処理する。表示処理結果は、当該学習者端末3又は、その指導者として登録される指導者端末4に送信され、学習履歴画面W5が表示される。図7は、学習履歴画面W5の画面表示例を示す。本実施形態において、学習履歴は、全ての学習履歴データの累計と、教科タグ別、単元タグ別の累計とによって表示される。また、学習履歴は、任意の期間別の集計結果により表示されてもよい。表示処理手段206は、例えば単元タグ別の理解度、学習時間を数値やグラフにより表示処理する。更に、理解度や学習時間が不足する単元について強調して表示処理する。これによって、学習者は、学習優先度を把握し、学習を継続することができる。
【0057】
参考書データを用いて学習計画データを作成する実施形態について説明する。図4(c)は、学習者端末3に表示されるコンテンツ登録画面W3の画面表示例を示す。コンテンツ登録画面W3は、参考書データ表示選択部W31と、設定ボタンW32と、を備える。なお、コンテンツ登録画面W1と重複する部分については説明を省略する。参考書データ表示選択部W31は、コンテンツDBに記憶される参考書データから任意の参考書の選択を受け付ける。参考書データ表示選択部W31は、選択された参考書に係る参考書データに基づいて、単元タグ別に該当するページを表示する。また、学習履歴データにおける単元別の理解度、学習時間、実施コンテンツ数などに基づいて学習優先度を算出し、ページに並列させて表示する。参考書データ表示選択部W31は、任意の参考書のページの選択を受け付ける。設定ボタンW32は、押下されることで、コンテンツ登録画面W3を介して入力された情報を学習支援装置2に送信する。学習計画作成手段204は、コンテンツ登録画面W3を介して入力された参考書のページを用いて日時を含む学習計画データを作成し、学習計画DBに記憶する。
【0058】
なお、コンテンツデータ登録手段202は、コンテンツ登録画面W3を介して添付ファイルが入力された場合、コンテンツに関するデータをコンテンツDBに記憶する。これによって、コンテンツDBに記憶されるコンテンツを学習者同士で共有することができる。
【0059】
本実施形態において、コンテンツに関するデータは、説明会データを含む。説明会は、学校や塾において志望者を募集する目的で開催されるものである。説明会データは、説明会の開催者に関する情報が対応付けて記憶される。開催者に関する情報は、学校名や塾名であり、ユーザDBに記憶される学習者の所属に関する情報と対応する。例えば、説明会を開催する学校と、説明会を開催する学校の現役生又は卒業生である学習者は、共通の学校名により対応付けされる。
【0060】
データ取得手段208は、開催者に関する情報と共通の所属に関する情報を有する学習者の学習履歴データを取得する。データ取得手段208は、取得した学習履歴データに基づいて学習者が学習に用いたコンテンツに関するデータを取得する。データ取得手段208は、学習者が特定の期間に学習に用いたコンテンツに関するデータを取得する構成とすることが好ましい。例えば、中学校の説明会データの場合、データ取得手段208は、当該学習者が、中学校に入学するまでの期間に用いたコンテンツに関するデータのみを取得する構成とすることが好ましい。データ取得手段208により取得されたコンテンツに関するデータは、説明会データに対応付けてコンテンツDBに記憶される。
【0061】
配信手段203は、データ取得手段208により取得されたコンテンツに関するデータを対応付けた説明会データを配信する。学習者は、例えば、学習者端末3を介して学校名を入力することで、説明会を検索し、説明会データの配信を受けることができる。更に、説明会データに対応付けられたコンテンツに関するデータを用いて学習することができる。これによって、現役生や卒業生が学習に用いたコンテンツを効率的に取得することができ、志望校の受験勉強の指針として利用することができる。
【0062】
配信手段203は、学習者端末3を介して入力された学校名を含む情報の入力を受け付けることで、上述したデータ取得手段208により取得されたコンテンツに関するデータを学習者端末3に対して配信する構成としてもよい。
【0063】
データ取得手段208は、学習者別のユーザに関するデータ、学習履歴データに基づいてロードマップを生成する。図8は、ロードマップの一例を示す。ロードマップは、学習者の学習に用いたコンテンツや学習者の所属、及び学習者の性格、学習の傾向を時系列に即して配置した図である。データ取得手段208は、学習者端末3を介して入力された学校名を含む情報の入力を受け付けることで、当該学校の現役生や卒業生のロードマップを取得し、学習者端末3に送信する。このとき、特に学校名を入力した学習者端末3の学習者のロードマップと共通するデータを一定数有する現役生又は卒業生のロードマップを取得し、学習者端末3に送信する。データ取得手段208は、例えば、ユーザに関するデータに付与された属性に関するタグによって共通するデータを判定する。また、共通するデータは、例えば色分けされることで識別可能に表示されてもよい。
【0064】
本実施形態において、指導者端末4を介して指導する学習者のユーザIDを登録することで、学習者のユーザに関するデータ、学習履歴データ、学習計画データなどを取得可能に構成される。
【符号の説明】
【0065】
1 学習支援システム
2 学習支援装置
21 主記憶装置(RAM)
22 演算装置(CPU)
23 補助記憶装置
24 通信IF部
25 通信制御部
26 OS
27 学習支援プログラム
201 タグ記憶手段
202 コンテンツデータ登録手段
203 配信手段
204 学習計画作成手段
205 学習履歴データ記憶手段
206 表示処理手段
207 ユーザデータ記憶手段
208 データ取得手段
DB データベース
3 学習者端末
4 指導者端末
NW 通信ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習用のコンテンツに関するデータの登録を受け付け、
第1の学習者の所属と、当該学習者が学習に用いた前記コンテンツに関するデータと、を含むデータ群を生成し、
第2の学習者により入力される学校名を含む情報の入力を受け付け、
前記学校名に対応する所属が対応付けられた前記第1の学習者のコンテンツに関するデータを含むデータ群を前記第2の学習者の端末装置に対して送信する学習支援システム。
【請求項2】
前記データ群は、第1の学習者のコンテンツ、所属、性格、学習の傾向を時系列に即して配置したロードマップとして生成される、請求項1に記載の学習支援システム。
【請求項3】
学習者別のユーザに関するデータと学習履歴データに基づいて前記ロードマップを生成し、
前記第2の学習者のロードマップと共通するデータを一定数有する第1の学習者のロードマップを前記第2の学習者の端末装置に送信する、請求項2に記載の学習支援システム。
【請求項4】
前記ユーザに関するデータは、性格及び学習志向を含むプロフィールに関する情報及び、所属に関する情報を含み、
前記学習履歴データは、コンテンツIDと、学習日時を含む、請求項3に記載の学習支援システム。
【請求項5】
学校名を対応付けた説明会データを記憶し、
前記説明会データと、前記説明会データに対応付けられた学校名に対応する所属が対応付けられた前記第1の学習者のコンテンツに関するデータと、を前記第2の学習者に対して送信する、請求項1又は請求項2に記載の学習支援システム。
【請求項6】
学習用のコンテンツに関するデータの登録を受け付け、
第1の学習者の所属と、当該学習者が学習に用いた前記コンテンツに関するデータと、を含むデータ群を生成し、
第2の学習者により入力される学校名を含む情報の入力を受け付け、
前記学校名に対応する所属が対応付けられた前記第1の学習者のコンテンツに関するデータを含むデータ群を前記第2の学習者に対して送信する、各処理をコンピュータが実行する学習支援方法。
【請求項7】
学習用のコンテンツに関するデータの登録を受け付け、
第1の学習者の所属と、当該学習者が学習に用いた前記コンテンツに関するデータと、を含むデータ群を生成し、
第2の学習者により入力される学校名を含む情報の入力を受け付け、
前記学校名に対応する所属が対応付けられた前記第1の学習者のコンテンツに関するデータを含むデータ群を前記第2の学習者に対して送信する、各処理を実行するようにコンピュータを機能させる学習支援プログラム。