(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024114894
(43)【公開日】2024-08-23
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 21/04 20060101AFI20240816BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240816BHJP
F21S 8/02 20060101ALI20240816BHJP
F21S 8/04 20060101ALI20240816BHJP
F21V 19/00 20060101ALI20240816BHJP
【FI】
F21V21/04 210
F21S2/00 230
F21S8/02 420
F21S8/04 430
F21S8/04 410
F21V19/00 510
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024104312
(22)【出願日】2024-06-27
(62)【分割の表示】P 2019184561の分割
【原出願日】2019-10-07
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】富田 拓未
(72)【発明者】
【氏名】山田 尚之
(57)【要約】
【課題】長手方向に直交する方向に位置がずれる可能性を抑制することができる支持装置を提供する。
【解決手段】支持装置100は、天井支持バー510、520に取り付けられる。支持装置100は、取付対象物200を支持する。支持装置100は、本体部110と、第1取付部120とを備える。本体部110は、長手方向PDに延びる。第1取付部120は、本体部110に設けられている。第1取付部120は、本体部110を天井支持バー520に取り付ける。第1取付部120は、直交方向QDに、本体部110から突出する、直交方向QDは、長手方向PDに直交する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源ユニットと、
天井支持バーに取り付けられ、下方に位置する前記光源ユニットを支持する支持装置と、を備え、
前記支持装置は、
長手方向に延びる本体部と、
前記本体部に設けられており、前記本体部を前記天井支持バーに取り付ける第1取付部であって、前記長手方向に直交する直交方向に前記本体部から突出する第1取付部と、を有しており、
前記光源ユニットは、
光を発光する発光部と、
前記長手方向に沿って延び、前記発光部を覆うカバー部材と、を有しており、
鉛直方向の位置について、前記天井支持バーの下端よりも、前記第1取付部によって当該天井支持バーに取り付けられた前記本体部の下端は上方であり、
前記カバー部材は前記天井支持バーの下端よりも下方に突出するように配置され、前記発光部が出射した光が前記カバー部材を通して外部に出射されるように構成されている、照明器具。
【請求項2】
前記カバー部材の、前記天井支持バーの下端よりも下方に突出する部分は、
前記長手方向からの断面視において、高さと幅が略同一である、請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記カバー部材の、前記天井支持バーの下端よりも下方に突出する部分は、
前記直交方向に直交する、一対の側面を有している、請求項1または2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記カバー部材の、前記天井支持バーの下端よりも下方に突出する部分は、
鉛直方向に直交する底面を有している、請求項3に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持装置および照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された照明器具は、システム天井のTバー(システム天井の天井枠)に取り付けられる。特許文献1に記載された照明器具は、隣り合う照明器具の金具同士が干渉することなく取り付け可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された照明器具では、照明器具の長手方向の端部はTバーに固定されているものの、長手方向に直交する方向はTバーに固定されていない。したがって、特許文献1に記載された照明器具は、長手方向に直交する方向に位置がずれる可能性がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は長手方向に直交する方向に位置がずれる可能性を抑制することができる支持装置および照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に開示する照明器具は、光源ユニットと、天井支持バーに取り付けられ、下方に位置する前記光源ユニットを支持する支持装置と、を備え、前記支持装置は、長手方向に延びる本体部と、前記本体部に設けられており、前記本体部を前記天井支持バーに取り付ける第1取付部であって、前記長手方向に直交する直交方向に前記本体部から突出する第1取付部と、を有しており、前記光源ユニットは、光を発光する発光部と、前記長手方向に沿って延び、前記発光部を覆うカバー部材と、を有しており、鉛直方向の位置について、前記天井支持バーの下端よりも、前記第1取付部によって当該天井支持バーに取り付けられた前記本体部の下端は上方であり、前記カバー部材は前記天井支持バーの下端よりも下方に突出するように配置され、前記発光部が出射した光が前記カバー部材を通して外部に出射されるように構成されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る支持装置によれば、長手方向に直交する方向に位置がずれる可能性を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る照明器具とシステム天井とを示す模式的な平面図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る照明器具の斜視図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る照明器具の分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る照明器具を示す斜視図である。
【
図5】(a)は、
図4の第1取付部近傍の拡大図である。(b)は、
図5(a)のVB-VB線に沿った断面図である。
【
図6】(a)は、
図4の第2取付部近傍の拡大図である。(b)は、
図6(a)のVIB-VIB線に沿った断面図である。
【
図7】(a)は、本発明の実施形態に係る照明器具の上面図である。(b)は、
図7(a)のVIIB-VIIB線に沿った断面図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る照明器具の側面図である。
【
図9】(a)は、本発明の実施形態に係る第1取付部の斜視図である。(b)は、本発明の実施形態に係る第1取付部の側面図である。
【
図10】(a)は、本発明の実施形態に係る第2取付部の斜視図である。(b)は、本発明の実施形態に係る第2取付部の側面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る複数の照明器具とシステム天井とを示す模式的な平面図である。
【
図12】(a)は、照明器具と照明器具との連結部分の近傍の上面図である。(b)は、照明器具と照明器具との連結部分の近傍の断面図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る複数の照明器具とシステム天井とを示す模式的な平面図である。
【
図14】照明器具と照明器具との連結部分の近傍の模式的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、図中、理解の容易のため、三次元直交座標系のX軸、Y軸、およびZ軸を適宜記載している。X軸およびY軸は水平方向に平行であり、Z軸は鉛直方向に平行である。Z軸の正方向は鉛直上方向を示し、Z軸の負方向は鉛直下方向を示す。
【0010】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る照明器具300とシステム天井500とを示す模式的な平面図である。
図1は、居室内から上方を見上げたときのシステム天井500を示す。
【0011】
図1に示すようにシステム天井500は、居室の上部空間に配置される。システム天井500は、例えば建造物の鉄骨から下方に伸びる棒状の固定部材(吊りボルトなど)の先端またはその近傍に固定される。すなわち、システム天井500は、建造物の鉄骨に吊り下げられる。システム天井500は、複数の第1天井支持バー510と、複数の第2天井支持バー520とを備える。複数の第1天井支持バー510の各々は、Y軸方向に沿って延びている。複数の第2天井支持バー520の各々は、X軸方向に沿って延びている。システム天井500は、複数の第1天井支持バー510と、複数の第2天井支持バー520とが格子状に配置されることによって構成される。本実施形態では、システム天井500は、複数の第1天井支持バー510と、複数の第2天井支持バー520とによって、複数の正方形の領域Rに区画される。例えば、第1天井支持バー510と第2天井支持バー520とによって形成される正方形の領域Rに、領域Rとほぼ同じサイズの正方形の天井板を嵌めることで、居室の上部空間を覆う天井面を形成することができる。なお、第1天井支持バー510および第2天井支持バー520は、「天井支持バー」の一例に相当する。
【0012】
照明器具300は、システム天井500に取り付けられる。詳しくは、照明器具300は、第1天井支持バー510および第2天井支持バー520に取り付けられる。その結果、照明器具300は、天井面に取り付けられる。なお、システム天井500において照明器具300が取り付けられた領域Rは、開口が長方形である。そのため、照明器具300が取り付けられた領域Rに嵌めることができる天井板は、長方形である。
【0013】
図1および
図2を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る照明器具300の斜視図である。
【0014】
図2に示すように、照明器具300は光を出射する。照明器具300は、長手方向PDに沿って延びている。本実施形態では、長手方向PDは、X軸に略平行であり、照明器具300の長手方向を示す。照明器具300は、ベースユニット100と、光源ユニット200とを備える。なお、ベースユニット100は、「支持装置」の一例に相当する。また、光源ユニット200は、「取付対象物」の一例に相当する。
【0015】
ベースユニット100は、長手方向PDに沿って延びている。ベースユニット100は、光源ユニット200を支持する。ベースユニット100は、天井支持バー(第1天井支持バー510または第2天井支持バー520)に取り付けられる。ベースユニット100は、本体部110と、第1取付部120と、2つの第2取付部130とを有する。
【0016】
本体部110は、略長尺状である。本体部110は、長手方向PDに沿って延びている。本体部110は、例えば、金属製(例えば、アルミニウム製)である。本体部110は、例えば、押し出し成形方法を用いて成形され、長手方向PDの一端から他端まで断面形状が一定である。本体部110の上面には、複数の貫通孔対170が形成されている。複数の貫通孔対170は、貫通孔対170aと、貫通孔対170bと、貫通孔対170cと、貫通孔対170dと、貫通孔対170eと、貫通孔対170fとを含む。なお、
図2において、貫通孔対170eは、第1取付部120に隠れて見えていない。
【0017】
貫通孔対170aは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央よりも-X方向側に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも+Y方向側に設けられている。貫通孔対170bは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも+Y方向側に設けられている。貫通孔対170cは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央よりも+X方向側に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも+Y方向側に設けられている。
【0018】
貫通孔対170dは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央よりも-X方向側に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも-Y方向側に設けられている。貫通孔対170eは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも-Y方向側に設けられている。貫通孔対170fは、長手方向PDにおいて、本体部110の中央よりも+X方向側に設けられており、長手方向PDに直交する直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも-Y方向側に設けられている。
【0019】
複数の貫通孔対170の各々は、貫通孔171と貫通孔172とを有する。貫通孔171と貫通孔172との各々は、ビスBで第1取付部120を固定するための孔である。貫通孔対170a~貫通孔対170fの各々の、貫通孔171と貫通孔172との間隔(ピッチ)は同じである。
【0020】
第1取付部120は、例えば、金属製(例えば、アルミニウム製)である。第1取付部120は、剛性が高いことが好ましい。すなわち、第1取付部120は、バネ性を有していないことが好ましい。なお、第1取付部120は、バネ性を有していてもよい。第1取付部120は、本体部110に設けられている。本実施形態では、第1取付部120は、長手方向PDにおいて、本体部110の略中央に設けられている。詳しくは、第1取付部120は、ビスBによって、貫通孔対170eに固定されている。第1取付部120は、本体部110を、天井支持バー(第1天井支持バー510または第2天井支持バー520)に取り付ける。第1取付部120は、長手方向PDに直交する直交方向QDに、本体部110から突出する。ここでは、第1取付部120は、-Y側方向に本体部110から突出する。長手方向PDにおいて、第1取付部120の長さは、本体部110の長さよりも短い。
【0021】
2つの第2取付部130の各々は、例えば、金属製(例えば、アルミニウム製)である。2つの第2取付部130の各々は、バネ性を有している。2つの第2取付部130は、第2取付部130aと、第2取付部130bとを含む。2つの第2取付部130の各々は、本体部110に設けられている。詳しくは、第2取付部130aは、本体部110の-X方向側の端部に設けられている。第2取付部130bは、本体部110の+X方向側の端部に設けられている。2つの第2取付部130の各々は、本体部110を、天井支持バー(第1天井支持バー510または第2天井支持バー520)に取り付ける。2つの第2取付部130の各々は、長手方向PDに、本体部110から突出する。ここでは、第2取付部130aは、-X側方向に本体部110から突出する。また、第2取付部130bは、+X側方向に本体部110から突出する。
【0022】
光源ユニット200は、ベースユニット100に支持される。
【0023】
図3を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300についてさらに説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る照明器具300の分解斜視図である。なお、
図2では、第1取付部120は貫通孔対170eに取り付けられていた。すなわち、
図2では、第1取付部120は-Y方向側に突出するように取り付けられていた。一方、
図3では、第1取付部120は貫通孔対170bに取り付けられている。すなわち、
図3では、第1取付部120は+Y方向側に突出するように取り付けられている。このように、第1取付部120は、本体部110への取り付け位置を変更可能であることが好ましい。なお、
図3において、貫通孔対170bは、第1取付部120に隠れており見えていない。
【0024】
図3に示すように、ベースユニット100の本体部110には、複数の係合穴112が形成されている。係合穴112は、本体部110の長手方向PDの端部に形成されている。係合穴112には、係合部材240が係合される。
【0025】
光源ユニット200は、2つの係合部材240を有する。2つの係合部材240は、互いに間隔をあけて、光源ユニット200の長手方向PDの端部に取り付けられる。2つの係合部材240は、対応する係合穴112と長手方向PDにおいて同じ位置に位置する。
【0026】
2つの係合部材240によって、光源ユニット200がベースユニット100に取り付けられる。2つの係合部材240は、光源ユニット200の+Z方向側にある。例えば、係合部材240の各々は、弾性を有し、金属製(例えば、ステンレス製)である。そして、2つの係合部材240を対応する複数の係合穴112に嵌め込むと、2つの係合部材240の弾性によって、光源ユニット200がベースユニット100に取り付けられる。
【0027】
ベースユニット100は、本体部110と、第1取付部120と、2つの第2取付部130とに加えて、さらに鍔部140を有する。鍔部140は、本体部110に設けられている。長手方向PDにおいて、鍔部140の長さは、本体部110と略同じである。
【0028】
第1取付部120は、第1方向D1に、本体部110から突出している。鍔部140は、第2方向D2に、本体部110から突出している。第1方向D1は、直交方向QDに沿っている。第2方向D2は、直交方向QDに沿っており、第1方向D1と反対方向である。
【0029】
第1天井支持バー510は、掛部512と、支部514と、連絡部516とを有する。掛部512は、直方体状に形成されている。支部514は、直方体状に形成されている。支部514の幅(X軸方向に沿った長さ)は、掛部512の幅(X軸方向に沿った長さ)よりも長い。連絡部516は、掛部512と支部514とを連絡する。連絡部516は、薄板状である。
【0030】
同様に、第2天井支持バー520は、掛部522と、支部524と、連絡部526とを有する。掛部522は、直方体状に形成されている。支部524は、直方体状に形成されている。支部524の幅(Y軸方向に沿った長さ)は、掛部522の幅(Y軸方向に沿った長さ)よりも長い。連絡部526は、掛部522と支部524とを連絡する。連絡部526は、薄板状である。
【0031】
ベースユニット100は、第1取付部120と、第2取付部130aと、第2取付部130bとによって、天井支持バー(第1天井支持バー510または第2天井支持バー520)に取り付けられる。詳しくは、第1取付部120が第2天井支持バー520の掛部522に取り付けられる。第2取付部130aが-X方向側に位置する第1天井支持バー510の掛部512に取り付けられる。第2取付部130bが+X方向側に位置する第1天井支持バー510の掛部512に取り付けられる。したがって、ベースユニット100は、天井支持バーに取り付けられる。その結果、照明器具300が、天井支持バーに取り付けられる。すなわち、照明器具300が、天井面に取り付けられる。
【0032】
図4~
図6(b)を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300の天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)への取り付けについてさらに説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る照明器具300を示す斜視図である。
図5(a)は、
図4の第1取付部120近傍の拡大図である。
図5(b)は、
図5(a)のVB-VB線に沿った断面図である。
図6(a)は、
図4の第2取付部130a近傍の拡大図である。
図6(b)は、
図6(a)のVIB-VIB線に沿った断面図である。なお、
図4~
図6(b)では、第1取付部120は-Y方向側に突出するように取り付けられている。
【0033】
本明細書において、2つの第1天井支持バー510のうち、-X側の第1天井支持バー510を、第1天井支持バー510aと記載し、+X側の第1天井支持バー510を、第1天井支持バー510bと記載することがある。また、本明細書において、2つの第2天井支持バー520のうち、+Y側の第2天井支持バー520を、第2天井支持バー520aと記載し、-Y側の第2天井支持バー520を、第2天井支持バー520bと記載することがある。
【0034】
図4に示すように、照明器具300は、第1取付部120と、第2取付部130aと、第2取付部130aとによって、天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)に取り付けられる。詳しくは、ベースユニット100は、第1取付部120と、第2取付部130aと、第2取付部130aとによって、天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)に取り付けられる。さらに詳しくは、ベースユニット100の本体部110は、第1取付部120が第2天井支持バー520bの掛部522に取り付けられることによって、第2天井支持バー520bに取り付けられる。また、ベースユニット100の本体部110は、第2取付部130aが第1天井支持バー510aの掛部512に取り付けられることによって、第1天井支持バー510aに取り付けられる。また、ベースユニット100の本体部110は、第2取付部130bが第1天井支持バー510bの掛部512に取り付けられることによって、第1天井支持バー510bに取り付けられる。
【0035】
図5(a)および
図5(b)に示すように、第1取付部120は、第2天井支持バー520に取り付けられる。詳しくは、第1取付部120は、第2天井支持バー520の掛部522に取り付けられる。第1取付部120は、掛部522に接触している。したがって、ベースユニット100が、直交方向QDに移動することを抑制することができる。
【0036】
図6(a)および
図6(b)に示すように、第2取付部130aは、第1天井支持バー510に取り付けられる。詳しくは、第2取付部130aは、第1天井支持バー510の掛部512に取り付けられる。第1取付部120は、掛部512に接触している。また、光源ユニット200は、第1天井支持バー510の支部514に接触している。
【0037】
なお、第1取付部120は、本体部110への取り付け位置を変更可能であることが好ましい。例えば、
図3に示すように、第1取付部120を貫通孔対170bに取り付けることによって、第1取付部120を+Y方向側に突出するように取り付けることが可能である。この場合、照明器具300は、第1天井支持バー510a、第2天井支持バー520aおよび第1天井支持バー510bに取り付けることができる。
【0038】
図7(a)および
図7(b)を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300についてさらに説明する。
図7(a)は、本発明の実施形態に係る照明器具300の上面図である。
図7(b)は、
図7(a)のVIIB-VIIB線に沿った断面図である。
【0039】
図7(a)に示すように、第2取付部130aは、直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも+Y方向側に設けられている。一方、第2取付部130bは、直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも-Y方向側に設けられている。したがって、照明器具300を長手方向PDに隣接して第1天井支持バー510に取り付ける場合に、第2取付部130aと第2取付部130bとが干渉することを抑制することができる。その結果、照明器具300を長手方向PDに隣接して第1天井支持バー510に取り付けることができる。詳細構成は、
図12(a)および
図12(b)を参照して後述する。
【0040】
図7(b)に示すように、ベースユニット100は、本体部110と、第1取付部120と、2つの第2取付部130と、鍔部140に加えて、さらに電源部150と、端子台160とを有する。
【0041】
電源部150は、本体部110の内部に収容される。端子台160は、本体部110の上面に取り付けられる。電源部150は、内部電力線(図示せず)を介して端子台160と接続している。外部電力線(図示せず)を伝送する交流電圧は、端子台160を介して内部電力線に通電される。内部電力線は、交流電圧を電源部150に伝送する。
【0042】
光源ユニット200は、発光部210と、フレーム部材220と、カバー部材230とを有する。
【0043】
発光部210は、光を発光する。発光部210は、フレーム部材220に取り付けられる。発光部210は、長手方向PDに沿って延びており、光を出射する。発光部210は、例えば、LED(Light Emitting Diode)モジュールである。具体的には、発光部210は、複数の発光素子212を含む。複数の発光素子212は、例えば、一直線上に配列される。発光素子212の各々は、発光し、例えば、LEDである。複数の発光素子212は、発光面がカバー部材230の内面に対向し、カバー部材230の内面に向かって光を出射する。その結果、光は、カバー部材230を通して、照明器具300の外部に出射する。なお、発光部210は、単数の発光素子212を含んでいてもよい。
【0044】
フレーム部材220は、板状の部材であり、長手方向PDに長い矩形形状を有する。フレーム部材220には、発光部210が取り付けられる。より具体的には、発光部210は、複数の発光素子212が下側を向くようにフレーム部材220の下面に取り付けられる。発光部210は、例えば接着剤によってフレーム部材220に接着されてもよいし、ネジのような締結部材によってフレーム部材220に固定されてもよい。
【0045】
フレーム部材220は、例えばアルミニウムのような金属製の部材であり得る。本実施形態において、フレーム部材220は金属製であり、発光部210のヒートシンクとして機能する。フレーム部材220は、例えば、押出成形法により成形される。押出成形法によりフレーム部材220を成形することにより、フレーム部材220の断面形状が、フレーム部材220の長手方向における一端から他端まで一定となる。
【0046】
カバー部材230は、長手方向PDに沿って延びている。カバー部材230は、発光部210を覆う。カバー部材230は、例えば、合成樹脂製である。カバー部材230は、例えば、発光部210が出射した光を拡散する。カバー部材230は、例えば、白色半透明であってもよい。カバー部材230は、例えば、光拡散材料を含有した樹脂を成形することによって形成してもよいし、透明材料で成形した後に表面に光拡散処理(微小凹凸形成処理、透光白色塗装を含む)を施して形成してもよい。カバー部材230は、例えば、断面視略U字形状を有する。
【0047】
長手方向PDにおいて、カバー部材230の長さd2は、ベースユニット100の本体部110の長さd1よりも長い。したがって、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも長手方向PDに向けて突出する。その結果、照明器具300を天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)に取り付けた場合に、下方から見た際に、ベースユニット100が露出することを抑制することができる。
【0048】
図8を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300についてさらに説明する。
図8は、本発明の実施形態に係る照明器具300の側面図である。
【0049】
図8に示すように、直交方向QDにおいて、カバー部材230のd4長さは、ベースユニット100の本体部110の長さd3よりも長い。このため、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも直交方向QDに向けて突出する。したがって、第1取付部120とカバー部材230とによって、第2天井支持バー520が挟みこまれる。その結果、照明器具300の第2天井支持バー520への固定位置を安定させることができる。例えば、天井面が地震等で揺れた場合であっても、第1取付部120が、第2天井支持バー520から外れることを抑制することができる。さらに、照明器具300を天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)に取り付けた場合に、下方から見た場合に、ベースユニット100が露出することを抑制することができる。
【0050】
第1取付部120は、第1方向D1に、本体部110から突出している。鍔部140は、第2方向D2に、本体部110から突出している。第1方向D1は、直交方向QDに沿っている。第2方向D2は、直交方向QDに沿っており、第1方向D1と反対方向である。すなわち、鍔部140は、第1取付部120と反対方向に突出している。したがって、照明器具300を第2天井支持バー520に取り付けた場合、鍔部140は、第2天井支持バー520が隣接していない側に突出する。したがって、鍔部140によって、天井板Cを支持することができる。
【0051】
図9(a)および
図9(b)を参照して、本発明の実施形態に係る第1取付部120についてさらに説明する。
図9(a)は、本発明の実施形態に係る第1取付部120の斜視図である。
図9(b)は、本発明の実施形態に係る第1取付部120の側面図である。
【0052】
図9(a)および
図9(b)に示すように、第1取付部120は、板状部材121と、板状部材122と、板状部材123と、板状部材124と、板状部材125と、板状部材126とを有する。板状部材121と、板状部材122と、板状部材123と、板状部材124と、板状部材125と、板状部材126とは、例えば、略矩形状の板状の部材である。板状部材121~板状部材126は、板状部材121、板状部材122、板状部材123、板状部材124、板状部材125および板状部材126の順に接続している。板状部材121と、板状部材123とは、XY平面に平行である。板状部材122と、板状部材124とは、ZY平面に平行である。板状部材125は、板状部材124に対して、+X方向側に傾斜している。板状部材126は、板状部材125に対して、-X方向側に傾斜している。
【0053】
板状部材121には、2つの貫通孔127が形成されている。2つの貫通孔127の各々は、固定具が通過可能である。固定具は、例えば、ビスである。2つの貫通孔127の間隔(ピッチ)は、本体部110に設けられた貫通孔171と貫通孔172との間隔(ピッチ)(
図2参照)と同じである。2つの貫通孔127に、固定具を上から挿入することによって、第1取付部120は、ベースユニット100の本体部110に固定される。なお、照明器具300を天井支持バーに取り付ける前に、第1取付部120は本体部110に固定される。
【0054】
第1取付部120には、固定具孔128が形成されている。詳しくは、板状部材124の略中央に、固定具孔128が形成されている。固定具孔128は、固定具が通過可能である。固定具孔128は、直交方向QDに貫通している。したがって、固定具孔128は、直交方向QD(横)から固定具を挿入することができる。固定具は、例えば、ビスである。固定具孔128に固定具を横から挿入することによって、第1取付部120は、第2天井支持バー520の掛部522形成された孔に締結固定することができる。したがって、施工がしやすくなる。詳しくは、第1取付部120が固定された照明器具300を天井支持バーに取り付けた後に、固定具孔128に固定具を通過させて、固定具を掛部522に締結する。横から固定具を挿入する構成としたことで、固定具を締結する際に作業者が固定具を容易に目視でき、ドライバーを固定具に係合させやすくなり、容易に固定具を締結することができる。仮に、固定具を上から挿入する構成では、固定具を目視しにくく、固定具を締結する際の作業性が悪くなる。
【0055】
図10(a)および
図10(b)を参照して、本発明の実施形態に係る第2取付部130についてさらに説明する。
図10(a)は、本発明の実施形態に係る第2取付部130の斜視図である。
図10(b)は、本発明の実施形態に係る第2取付部130の側面図である。
【0056】
図10(a)および
図10(b)に示すように、第2取付部130は、板状部材131と、板状部材133と、板状部材134と、板状部材135と、板状部材136とを有する。板状部材131は、L字状である。板状部材133と、板状部材134と、板状部材135と、板状部材136とは、例えば、略矩形状の板状の部材である。板状部材133は、板状部材131に接続している、板状部材131および板状部材133~板状部材136は、板状部材131、板状部材133、板状部材134、板状部材135および板状部材136の順に接続している。板状部材131は、XZ平面に平行である。板状部材133は、XY平面に平行である。板状部材134は、XZ平面に平行である。板状部材135は、板状部材134に対して、+Y方向側に傾斜している。板状部材136は、板状部材135に対して、-Y方向側に傾斜している。
【0057】
以上、
図1~
図10(b)を参照して説明したように、ベースユニット100(支持装置)において、第1取付部120は、長手方向PDに直交する直交方向QDに、本体部110から突出する。したがって、長手方向PDに直交する方向(直交方向QD)に位置がずれる可能性を抑制することができる。
【0058】
また、第1取付部120は、本体部110への取り付け位置を変更可能である。したがって、ベースユニット100のシステム天井500への取り付け位置を容易に変更することができる。例えば、
図3に示すように、第1取付部120を貫通孔対170bに取り付けることによって、第1取付部120を+Y方向側に突出するように取り付けることが可能である。この場合、照明器具300は、第1天井支持バー510a、第2天井支持バー520aおよび第1天井支持バー510bに取り付けることができる。あるいは、
図4に示すように、第1取付部120を貫通孔対170eに取り付けることによって、第1取付部120を-Y方向側に突出するように取り付けることが可能である。この場合、照明器具300は、第1天井支持バー510a、第2天井支持バー520bおよび第1天井支持バー510bに取り付けることができる。
【0059】
また、長手方向PDにおいて、カバー部材230の長さd2は、ベースユニット100(支持装置)の本体部110の長さd1よりも長い。したがって、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも長手方向PDに向けて突出する。その結果、照明器具300を天井支持バー(第1天井支持バー510および第2天井支持バー520)に取り付けた場合に、下方から見た際に、ベースユニット100が露出することを抑制することができる。
【0060】
また、照明器具300では、直交方向QDにおいて、カバー部材230の長さd4は、ベースユニット100(支持装置)の本体部110の長さd3よりも長い。このため、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも直交方向QDに向けて突出する。したがって、第1取付部120とカバー部材230とによって、第2天井支持バー520が挟みこまれる。その結果、照明器具300の第2天井支持バー520への固定位置を安定させることができる。
【0061】
なお、
図1~
図10(b)を参照して説明したシステム天井500では、照明器具300が1つ取り付けられていたが、システム天井500には、複数の照明器具300が取り付けられていてもよい。
【0062】
図11を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る複数の照明器具300とシステム天井500とを示す模式的な平面図である。
図1~
図10(b)参照して説明した照明器具300と、システム天井500との重複部分については説明を省略する。
【0063】
図11に示すように、システム天井500には、複数の照明器具300が取り付けられている。複数の照明器具300は、照明器具300aと、照明器具300bと、照明器具300cとを含む。本実施形態では、複数の照明器具300が、長手方向PDに沿って直線状に並ぶようにシステム天井500へ取り付けられている。
【0064】
図12(a)および
図12(b)を参照して隣接している照明器具300aと照明器具300bとの連結部分について説明する。
図12(a)は、照明器具300aと照明器具300bとの連結部分の近傍の上面図である。
図12(b)は、照明器具300aと照明器具300bとの連結部分の近傍の断面図である。
【0065】
図12(a)に示すように、照明器具300aの第2取付部130bは、直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも-Y方向側に設けられている。一方、照明器具300bの第2取付部130aは、直交方向QDにおいて、本体部110の中央よりも+Y方向側に設けられている。したがって、照明器具300を長手方向PDに沿って直線状に並ぶようにシステム天井500に取り付けた場合、第2取付部130aと第2取付部130bとが干渉することを抑制することができる。その結果、照明器具300を長手方向PDに隣接して第1天井支持バー510に取り付けることができる。
【0066】
図7(b)を参照して説明したように、長手方向PDにおいて、カバー部材230の長さd2は、ベースユニット100の本体部110の長さd1よりも長い(
図7(b))。したがって、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも長手方向PDに向けて突出する。詳しくは、
図12(b)に示すように、照明器具300aのカバー部材230は、本体部110よりも+X方向側に向けて突出する。一方、照明器具300bのカバー部材230は、本体部110よりも-X方向側に向けて突出する。照明器具300aのカバー部材230の本体部110からの+X方向側への突出量と、照明器具300bのカバー部材230の本体部110からの-X方向側への突出量とは、支部514の幅寸法の半分未満である。したがって、照明器具300aと照明器具300bとの連結部分において、照明器具300aの光源ユニット200の端部(-X側方向端部)と、照明器具300bの光源ユニット200の端部(+X側方向端部)との間の隙間を極力狭くすることができる。その結果、照明器具300aの光源ユニット200と、照明器具300bの光源ユニット200との一体感を得ることができる。なお、照明器具300aの光源ユニット200と、照明器具300bの光源ユニット200との一体感を得るために、照明器具300aのカバー部材230の本体部110からの+X方向側への突出量と、照明器具300bのカバー部材230の本体部110からの-X方向側への突出量とは、可能な限り支部514の幅寸法の半分に近い方が好ましい。
【0067】
なお、
図11、
図12(a)および
図12(b)を参照して説明したシステム天井500では、複数の照明器具300が直線状に並ぶようにシステム天井500へ取り付けられていたが、複数の照明器具300がL字状に並ぶように取り付けられていてもよい。
【0068】
図13を参照して、本発明の実施形態に係る照明器具300について説明する。
図13は、本発明の実施形態に係る複数の照明器具300とシステム天井500とを示す模式的な平面図である。
図1~
図10(b)参照して説明した照明器具300と、システム天井500との重複部分については説明を省略する。
図13において、長手方向PD1は、照明器具300aの長手方向を示す。また、
図13において、長手方向PD2は、照明器具300bの長手方向を示す。
【0069】
図13に示すように、照明器具300aと、照明器具300bとは、L字状にシステム天井500へ取り付けられている。詳しくは、照明器具300aは、長手方向PD1がX軸に平行になるようにシステム天井500へ取り付けられている。照明器具300bは、長手方向PD2がY軸に平行になるようにシステム天井500へ取り付けられている。
【0070】
図14を参照して隣接している照明器具300aと照明器具300bとの連結部分について説明する。
図14は、照明器具300aと照明器具300bとの連結部分の近傍の模式的な側面図である。
【0071】
図7(b)を参照して説明したように、長手方向PDにおいて、カバー部材230の長さd2は、ベースユニット100の本体部110の長さd1よりも長い(
図7(b))。したがって、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも長手方向PDに向けて突出する。詳しくは、
図14に示すように、照明器具300aのカバー部材230は、本体部110よりも-X方向側に向けて突出する。
【0072】
また、
図8を参照して説明したように、直交方向QDにおいて、カバー部材230のd4長さは、ベースユニット100の本体部110の長さd3よりも長い(
図8)。したがって、光源ユニット200をベースユニット100に取り付けた場合、カバー部材230が、本体部110よりも直交方向QDに向けて突出する。詳しくは、
図14に示すように、照明器具300bのカバー部材230は、本体部110よりも+X方向側に向けて突出する。
【0073】
したがって、照明器具300aと照明器具300bとの連結部分において、照明器具300aの光源ユニット200の端部(-X側方向端部)と、照明器具300bの光源ユニット200の側部(+X側方向側部)との間の隙間を極力狭くすることができる。その結果、照明器具300aの光源ユニット200と、照明器具300bの光源ユニット200との一体感を得ることができる。
【0074】
なお、
図13および
図14を参照して説明した照明器具300aと、照明器具300bとは、L字状にシステム天井500へ取り付けられていたが、照明器具300aと、照明器具300bとが一体的に形成された、L字状の照明装置であってもよい。
【0075】
以上、図面(
図1~
図14)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)~(3))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0076】
(1)
図1~
図14を参照して説明した支持装置(ベースユニット100)は、第1取付部120を1つ有していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持装置(ベースユニット100)は、第1取付部120を2つ以上有していてもよい。例えば、支持装置(ベースユニット100)は貫通孔対170aと貫通孔対170cとのそれぞれに、第1取付部120を取り付けるようにしてもよい。
【0077】
(2)
図1~
図14を参照して説明した支持装置(ベースユニット100)は、照明器具300の光源ユニット200を取付対象物として支持していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持装置は、スポットライトのような照明器具自体を取付対象物として支持してもよい。あるいは、例えば、取付対象物は、スピーカーまたは空調装置であってもよい。
【0078】
(3)
図1~
図14を参照して説明した支持装置(ベースユニット100)は、第1取付部120と第2取付部130によって、第1天井支持バー510と、第2天井支持バー520とによって形成される格子状の領域Rの端部に支持装置(ベースユニット100)は取り付けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、支持装置は、第1天井支持バー510と、第2天井支持バー520とによって形成される格子状の領域Rの略中央に取りけられてもよい。この場合、第2取付部130によって、ベースユニット100の長手方向PDの端部が第1天井支持バー510または第2天井支持バー520に取り付けられてもよい。
【0079】
〔付記1〕
本願に開示する支持装置は、天井支持バーに取り付けられる。前記支持装置は、取付対象物を支持する。前記支持装置は、本体部と、第1取付部とを備える。前記本体部は、長手方向に延びる。前記第1取付部は、前記本体部に設けられている。前記第1取付部は、前記本体部を前記天井支持バーに取り付ける。前記第1取付部は、直交方向に、前記本体部から突出する、前記直交方向は、前記長手方向に直交する。
【0080】
本願に開示する支持装置において、前記長手方向において、前記第1取付部の長さは、前記本体部の長さよりも短いことが好ましい。
【0081】
本願に開示する支持装置において、前記第1取付部は、前記本体部への取り付け位置を変更可能であることが好ましい。
【0082】
本願に開示する支持装置において、第2取付部をさらに備えることが好ましい。前記第2取付部は、前記本体部に設けられていることが好ましい。前記第2取付部は、前記本体部を前記天井支持バーに取り付けることが好ましい。前記第2取付部は、前記長手方向に、前記本体部から突出することが好ましい。
【0083】
本願に開示する支持装置において、前記第1取付部には固定具孔が形成されていることが好ましい。前記固定具孔は、固定具が通過可能であることが好ましい。前記固定具孔は、前記直交方向に貫通することが好ましい。
【0084】
本願に開示する支持装置において、鍔部をさらに備えることが好ましい。前記鍔部は、前記本体部に設けられていることが好ましい。前記第1取付部は、第1方向に、前記本体部から突出していることが好ましい。前記鍔部は、第2方向に、前記本体部から突出していることが好ましい。前記第1方向は、前記直交方向に沿っていることが好ましい。前記第2方向は、前記直交方向に沿っていることが好ましい。前記第2方向は、前記第1方向と反対方向であることが好ましい。
【0085】
本願に開示する照明器具は、上記に記載の支持装置と、光源ユニットとを備える。前記光源ユニットは、前記支持装置に支持される。前記光源ユニットは、発光部と、フレーム部材と、カバー部材とを有する。前記発光部は、光を発光する。前記フレーム部材には、前記発光部が取り付けられる。前記カバー部材は、前記長手方向に沿って延びる。前記カバー部材は、前記発光部を覆う。
【0086】
本願に開示する照明器具において、前記直交方向において、前記カバー部材の長さは、前記支持装置の前記本体部の長さよりも長いことが好ましい。
【0087】
本願に開示する照明器具において、前記長手方向において、前記カバー部材の長さは、前記支持装置の前記本体部の長さよりも長いことが好ましい。
【0088】
〔付記2〕
本開示の態様1は、天井支持バーに取り付けられ、取付対象物を支持する支持装置であって、長手方向に延びる本体部と、前記本体部に設けられており、前記本体部を前記天井支持バーに取り付ける第1取付部と、前記本体部に設けられており、前記本体部を前記天井支持バーに取り付ける第2取付部とを備え、前記第1取付部は、前記長手方向に直交する直交方向に、前記本体部から突出し、前記第2取付部は、前記長手方向に、前記本体部から突出し、前記本体部には、一対の前記第2取付部が設けられ、前記一対の第2取付部の一方は、前記長手方向において前記本体部の一方側に設けられ、前記一対の第2取付部の他方は、前記長手方向において前記本体部の他方側に設けられ、前記一対の第2取付部の各々は、前記直交方向において前記本体部の中央より一方側又は他方側に設けられ、前記一対の第2取付部は、前記直交方向において互いに反対側に設けられる、支持装置である。
【0089】
本開示の態様2は、前記長手方向において、前記第1取付部の長さは、前記本体部の長さよりも短い、前記態様1における支持装置である。
【0090】
本開示の態様3は、前記第1取付部は、前記本体部への取り付け位置を変更可能である、前記態様1または2における支持装置である。
【0091】
本開示の態様4は、前記第1取付部には、固定具が通過可能であり、前記直交方向に貫通する固定具孔が形成されている、前記態様1から3のいずれかにおける支持装置である。
【0092】
本開示の態様5は、前記本体部に設けられている鍔部をさらに備え、前記第1取付部は、第1方向に、前記本体部から突出しており、前記鍔部は、第2方向に、前記本体部から突出しており、前記第1方向は、前記直交方向に沿っており、前記第2方向は、前記直交方向に沿っており、前記第1方向と反対方向である、前記態様1から4のいずれかにおける支持装置である。
【0093】
本開示の態様6は、前記態様1から5のいずれかの態様の支持装置と、前記支持装置に支持される光源ユニットとを備え、前記光源ユニットは、光を発光する発光部と、前記発光部が取り付けられるフレーム部材と、前記長手方向に沿って延び、前記発光部を覆うカバー部材とを有する、照明器具である。
【0094】
本開示の態様7は、前記直交方向において、前記カバー部材の長さは、前記支持装置の前記本体部の長さよりも長い、前記態様6における照明器具である。
【0095】
本開示の態様8は、前記長手方向において、前記カバー部材の長さは、前記支持装置の前記本体部の長さよりも長い、前記態様6または7における照明器具である。
【符号の説明】
【0096】
100 ベースユニット(支持装置)
110 本体部
112 係合穴
120 第1取付部
128 固定具孔
130、130a、130b 第2取付部
140 鍔部
150 電源部
200 光源ユニット(取付対象物)
210 発光部
220 フレーム部材
230 カバー部材
240 係合部材
300、300a、300b、300c 照明器具
510、510a、510b 第1天井支持バー(天井支持バー)
520、520a、520b 第2天井支持バー(天井支持バー)
D1 第1方向
D2 第2方向
PD、PD1、PD2 長手方向
QD 直交方向