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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115096
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/42 20060101AFI20240819BHJP
【FI】
H01R13/42 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020574
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野村 健介
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE11
5E087EE14
5E087FF06
5E087FF12
5E087GG26
5E087GG32
5E087HH02
5E087MM15
5E087QQ04
5E087RR04
5E087RR26
5E087RR41
(57)【要約】
【課題】コネクタの大型化を回避しつつリテーナの位置を検知する技術を提供する。
【解決手段】コネクタ10は、互いに嵌合可能な第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12と、第1コネクタハウジング11に移動可能に配置されるリテーナ15と、を備える。第1コネクタハウジング11は、複数の第1キャビティ53の間に、第2コネクタハウジング12と対向した嵌合面に開口する凹部58を有している。リテーナ15は、凹部58の内側に面するリテーナ側干渉部72を有し、第2コネクタハウジング12は、ハウジング側干渉部38を有している。ハウジング側干渉部38は、リテーナ15が本係止位置にあるときに、凹部58の内側に規定深さで配置され、リテーナ15が途中位置または仮係止位置にあるときに、リテーナ側干渉部72に干渉して凹部58の内側に規定深さよりも浅く配置される。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに嵌合可能な第1コネクタの第1コネクタハウジングおよび第2コネクタの第2コネクタハウジングと、
前記第1コネクタハウジングに形成された第1キャビティに収容される第1端子金具と、
前記第1コネクタハウジングに対し、仮係止位置から本係止位置へと前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングの嵌合方向と交差する方向に移動し、前記本係止位置において前記第1端子金具を係止し前記第1キャビティからの前記第1端子金具の抜け出しを規制するリテーナと、を備え、
前記第1コネクタハウジングは、複数の前記第1キャビティの間に、前記第2コネクタハウジングと対向した嵌合面に開口する凹部を有し、
前記リテーナは、前記凹部の内側に面するリテーナ側干渉部を有し、
前記第2コネクタハウジングは、前記リテーナが前記本係止位置にあるときに、前記凹部の内側に規定深さで配置され、前記リテーナが前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置または前記仮係止位置にあるときに、前記リテーナ側干渉部に干渉して前記凹部の内側に前記規定深さよりも浅く配置される、ハウジング側干渉部を有している、コネクタ。
【請求項2】
前記第2コネクタハウジングは、筒状のフード部を有し、前記フード部の内側には、前記第1端子金具に接続可能な第2端子金具が突出しており、
前記ハウジング側干渉部は、前記フード部の内側に前記第2端子金具と並んで突出するこじり防止部に形成されている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記リテーナは、リテーナ本体と、前記リテーナ本体から前記嵌合方向の一側に突出する規制部と、を有し、
前記リテーナ側干渉部は、前記リテーナ本体において、前記規制部に連続して形成され、
前記第1コネクタハウジングは、前記リテーナを収容するリテーナ収容孔を有し、
前記リテーナ収容孔は、前記第1コネクタハウジングの一面に、前記リテーナ本体および前記規制部の断面形状に対応する開口形状で開口している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記リテーナは、前記第1コネクタハウジングの内側で前記凹部を隔てて配置される一対の分割部を有し、
一対の前記分割部は、それぞれ、前記本係止位置において前記第1キャビティと連通する貫通孔を有し、
前記リテーナ側干渉部は、一対の前記分割部に連結されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、端子金具を収容可能なハウジングと、ハウジングに対して仮係止位置と本係止位置との間を移動可能に装着されるリテーナと、を備えている。ハウジングは、フードを有している。フードは、相手コネクタと嵌合する内奥部に突当面を有している。リテーナは、突当面よりも前方に突出する突片を有している。リテーナは、本係止位置で端子金具を係止し、端子金具の後方への抜け出しを規制する。リテーナが仮係止位置にあるときに、突片が相手コネクタと干渉し、相手コネクタの嵌合を規制する。これにより、リテーナの本係止位置への移動操作のし忘れを検知(認識)することが可能となっている。リテーナの位置を検知できるコネクタは、特許文献2にも開示されている。特許文献3は、端子金具の装着不良を検知できるコネクタを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-100433号公報
【特許文献2】特開2014-89885号公報
【特許文献3】特開2015-170487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1とは異なり、リテーナが仮係止位置にあるときに、リテーナの一部がハウジングの外面から突出して相手コネクタと干渉することにより、リテーナが本係止位置に移動していないことを検知する従来技術も知られている。しかし、このような従来技術や特許文献1の技術は、リテーナの位置を検知する検知手段を、端子金具の収容部分から離れたハウジングの端部やハウジングの外側に設けている。このため、コネクタが大型化するといった問題がある。
【0005】
そこで、本開示は、コネクタの大型化を回避しつつリテーナの位置を検知する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、互いに嵌合可能な第1コネクタの第1コネクタハウジングおよび第2コネクタの第2コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに形成された第1キャビティに収容される第1端子金具と、前記第1コネクタハウジングに対し、仮係止位置から本係止位置へと前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングの嵌合方向と交差する方向に移動可能とされ、前記本係止位置において前記第1端子金具を係止し前記第1キャビティからの前記第1端子金具の抜け出しを規制するリテーナと、を備え、前記第1コネクタハウジングは、複数の前記第1キャビティの間に、前記第2コネクタハウジングと対向した嵌合面に開口する凹部を有し、前記リテーナは、前記凹部の内側に面するリテーナ側干渉部を有し、前記第2コネクタハウジングは、前記リテーナが前記本係止位置にあるときに、前記凹部の内側に規定深さで配置され、前記リテーナが前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置または前記仮係止位置にあるときに、前記リテーナ側干渉部に干渉して前記凹部の内側に前記規定深さよりも浅く配置される、ハウジング側干渉部を有している、コネクタである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタの大型化を回避しつつリテーナの位置を検知する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本開示の実施形態1において、第2コネクタの第2コネクタハウジングの正面図である。
図2】ムービングプレートを組み付けた第2コネクタハウジングの正面図である。
図3】第1コネクタハウジングの正面図である。
図4】レバー、第1同軸端子収容部、第1フロントリテーナおよびリテーナを組み付けた第1コネクタハウジングの正面図である。
図5】リテーナを組み付けた第1コネクタハウジングの底面図である。
図6】リテーナを斜め前方から見た斜視図である。
図7】リテーナを斜め後方から見た斜視図である。
図8】リテーナが仮係止位置に配置された第1コネクタハウジングの側断面図である。
図9】嵌合状態にある第1コネクタの第1コネクタハウジングおよび第2コネクタの第2コネクタハウジングの側断面図である。
図10】ハウジング側干渉部が凹部に規定深さで挿入された部分を拡大した側断面図である。
図11】リテーナが仮係止位置に配置され、ハウジング側干渉部がリテーナ側干渉部に干渉した部分を拡大した側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)互いに嵌合可能な第1コネクタの第1コネクタハウジングおよび第2コネクタの第2コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに形成された第1キャビティに収容される第1端子金具と、前記第1コネクタハウジングに対し、仮係止位置から本係止位置へと前記第1コネクタハウジングおよび前記第2コネクタハウジングの嵌合方向と交差する方向に移動し、前記本係止位置において前記第1端子金具を係止し前記第1キャビティからの前記第1端子金具の抜け出しを規制するリテーナと、を備え、前記第1コネクタハウジングは、複数の前記第1キャビティの間に、前記第2コネクタハウジングと対向した嵌合面に開口する凹部を有し、前記リテーナは、前記凹部の内側に面するリテーナ側干渉部を有し、前記第2コネクタハウジングは、前記リテーナが前記本係止位置にあるときに、前記凹部の内側に規定深さで配置され、前記リテーナが前記仮係止位置から前記本係止位置に向かう途中位置または前記仮係止位置にあるときに、前記リテーナ側干渉部に干渉して前記凹部の内側に前記規定深さよりも浅く配置される、ハウジング側干渉部を有している。
【0010】
リテーナが本係止位置にあるときには、第2コネクタハウジングのハウジング側干渉部が凹部の内側に規定深さで配置され、第1コネクタハウジングおよび第2コネクタハウジングが嵌合状態に至ることができる。
【0011】
リテーナが仮係止位置または途中位置にあるときには、第2コネクタハウジングのハウジング側干渉部がリテーナ側干渉部に干渉して凹部の内側に浅く配置され、第1コネクタハウジングおよび第2コネクタハウジングの嵌合が規制されるため、第1コネクタハウジングおよび第2コネクタハウジングが嵌合状態に至ることができない。これにより、リテーナが本係止位置に移動していないことを検知(認識)することができる。
【0012】
特に、上記構成によれば、リテーナ側干渉部が凹部の内側に面し、凹部が第1コネクタハウジングにおける複数の第1キャビティの間に形成されているため、リテーナ側干渉部を設けたことに起因して第1コネクタハウジングが大きくならずに済み、ひいてはコネクタの大型化を回避することができる。
【0013】
(2)前記第2コネクタハウジングは、筒状のフード部を有し、前記フード部の内側には、前記第1端子金具に接続可能な第2端子金具が突出しており、前記ハウジング側干渉部は、前記フード部の内側に前記第2端子金具と並んで突出するこじり防止部に形成されていることが好ましい。
【0014】
上記構成によれば、こじり防止部が、第1コネクタハウジングおよび第2コネクタハウジングのこじり嵌合を防止して第2端子金具を保護する機能と、リテーナの位置を検知する機能と、を兼備することができる。したがって、両機能が第2コネクタハウジングの別々の部分に形成されるよりも第2コネクタハウジングの構造を簡単にでき、コネクタの大型化をより回避することができる。
【0015】
(3)前記リテーナは、リテーナ本体と、前記リテーナ本体から前記嵌合方向の一側に突出する規制部と、を有し、前記リテーナ側干渉部は、前記リテーナ本体において、前記規制部に連続して形成され、前記第1コネクタハウジングは、前記リテーナを収容するリテーナ収容孔を有し、前記リテーナ収容孔は、前記第1コネクタハウジングの一面に、前記リテーナ本体および前記規制部の断面形状に対応する開口形状で開口していることが好ましい。
【0016】
リテーナが第1コネクタハウジングに対して正しい装着姿勢をとる場合には、リテーナがハウジングの一面の開口からリテーナ収容孔に収容される。
【0017】
リテーナが第1コネクタハウジングに対して正規とは逆の不正な姿勢をとる場合には、規制部が第1コネクタハウジングの一面に干渉し、リテーナがリテーナ収容孔に収容される状態に至ることができない。したがって、リテーナが不正な姿勢で第1コネクタハウジングに装着されることを防止することができる。特に、規制部がリテーナ側干渉部に連続して形成されているため、リテーナの構造が複雑にならずに済む。
【0018】
(4)前記リテーナは、前記第1コネクタハウジングの内側で前記凹部を隔てて配置される一対の分割部を有し、一対の前記分割部は、それぞれ、前記本係止位置において前記第1キャビティと連通する貫通孔を有し、前記リテーナ側干渉部は、一対の前記分割部に連結されていることが好ましい。
【0019】
一対の分割部が凹部を隔てて配置されるため、リテーナ全体の強度を確保することが困難になる懸念がある。その点、上記構成によれば、リテーナ側干渉部が一対の分割部を補強する役割を担うことができる。
【0020】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0021】
<実施形態1>
本開示の実施形態1に係るコネクタ10は、図9に示すように、互いに嵌合可能な第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12と、第1コネクタハウジング11に収容される第1端子金具13と、第2コネクタハウジング12に収容される第2端子金具14と、第1コネクタハウジング11に装着されるリテーナ15と、を備えている。第1コネクタハウジング11および第1端子金具13は第1コネクタに備わる。第2コネクタハウジング12および第2端子金具14は第2コネクタに備わる。なお、以下の説明において、前後方向については、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が互いに対向して嵌合する面側を前側とする。上下方向は、図5を除く各図の上下方向を基準とする。左右方向は、図1図4の左右方向を基準とする。上下方向および左右方向は、それぞれ、高さ方向および幅方向と同義である。図1図4において、前側を符号Xで表し、右側を符号Yで表し、上側を符号Zで表している。これら方向 の基準は、コネクタ10が図示しない車両等に搭載された状態における方向と必ずしも一致しない。
【0022】
(第2コネクタハウジングおよび第2端子金具等)
第2コネクタハウジング12は合成樹脂製であって、図1に示すように、角ブロック状の第2ハウジング本体16と、第2ハウジング本体16の外周から前方に突出する角筒状のフード部17と、を有している。フード部17の内側には、第1コネクタハウジング11が嵌合する。フード部17は、上壁および下壁のそれぞれの内面から突出する一対のカムフォロア18を有している。各カムフォロア18は、円柱状をなし、第1コネクタハウジング11に支持された後述するレバー19と係合して第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合を進める機能を有している。
【0023】
第2ハウジング本体16は、複数の第2キャビティ21を有する第2端子収容部22と、第2端子収容部22の上側に連続して設けられる第2同軸端子収容部23と、を有している。
【0024】
第2同軸端子収容部23には、第2同軸端子24(図2を参照)が収容される。第2同軸端子24は、第2同軸端子収容部23に左右方向に一列に並んで配置される。第2同軸端子24は導電金属製であって、図示しない同軸電線(シールド電線)の端末部に電気的および機械的に接続されている。第2同軸端子収容部23には、前方から図示を省略した第2フロントリテーナが組み付けられる。第2同軸端子24は、第2フロントリテーナによって第2同軸端子収容部23からの抜け出しが規制される。
【0025】
図9に示すように、第2端子収容部22には、第2端子金具14が収容される。第2端子金具14は、第2端子収容部22の第2キャビティ21に後方から収容される。第2端子金具14は導電金属製であって、電線27の端末部に電気的および機械的に接続されている。第2端子金具14は、フード部17の内側に突出するタブ28を有している。図2に示すように、フード部17の内側には、ムービングプレート29が組み付けられている。ムービングプレート29は、フード部17の内側で前後方向に移動可能であり、第2端子収容部22から離れた初期位置にあるときに、第2端子金具14の先端部を位置決め状態で挿通し、第2端子金具14を保護する。
【0026】
図1に示すように、第2コネクタハウジング12は、フード部17の内側において各第2端子金具14と並んで配置されるこじり防止部31を有している。こじり防止部31は、第2端子収容部22から前方に突出して形成されている。こじり防止部31の前端は、フード部17の内側において、各第2端子金具14のタブ28の前端よりも前方に配置されている。第1コネクタハウジング11がフード部17に対して斜めに傾いた姿勢をとっていると、こじり防止部31の前端が傾き姿勢の第1コネクタハウジング11と干渉し、第1コネクタハウジング11のそれ以上の嵌合を規制する。これにより、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12のこじり嵌合が防止される。
【0027】
こじり防止部31は、板状をなし、第2端子収容部22の前面の上端に沿って左右方向に延びる横板部32と、第2端子収容部22の前面における左右両側の各第2キャビティ21の間において上下方向に延びる縦板部33と、を有している。各第2キャビティ21は、縦板部33を挟んだ左右両側にそれぞれ配置されている。縦板部33の左右方向の板厚は、横板部32の上下方向の板厚よりも大きくされている。縦板部33は、横板部32寄りの端部に、後述する架設部37を逃がす凹状の逃がし部34を有している。逃がし部34は、縦板部33の前後方向の全長に亘って延び、前端が縦板部33の前端に開口し、後端が第2端子収容部22の前面で閉塞されている。縦板部33の上端部は、第2端子収容部22に連なる基端部分に、図10に示すように、逃がし部34の上下高さを狭める段付き形状の補強部35を有している。
【0028】
図2に示すように、ムービングプレート29は、こじり防止部31の補強部35を挿通可能な挿通孔36を有している。挿通孔36は、こじり防止部31の補強部35と対応する形状を呈している。また、ムービングプレート29は、補強部35側の逃がし部34と対応する部分に、挿通孔36を部分的に閉塞する架設部37を有している。架設部37は、逃がし部34に挿入可能とされている。
【0029】
縦板部33の前端は、逃がし部34よりも下方に、ハウジング側干渉部38を有している。ハウジング側干渉部38は、縦板部33の前端において、上下方向及び左右方向に沿った端面として構成される。
【0030】
第2コネクタハウジング12は、こじり防止部31を挟んだ左右両側に、第2端子収容部22の前面から前方に突出する一対の保持部39を有している。各保持部39は、板状をなし、板面を左右方向に向けて配置される。各保持部39は、先端側の爪状部分でムービングプレート29を係止し、フード部17からのムービングプレート29の抜け出しを規制する。
【0031】
(第1コネクタハウジングおよび第1端子金具等)
第1コネクタハウジング11は合成樹脂製であって、図3に示すように、角ブロック状の第1ハウジング本体41と、第1ハウジング本体41の上側に連続して設けられる角枠状の装着部42と、を有している。図4に示すように、装着部42には、第1コネクタハウジング11とは別体の第1同軸端子収容部43(図10および図11を参照。図4では後述する第1フロントリテーナ46の後方に位置するため、詳細を図示しない。)が挿入される。第1同軸端子収容部43には、図示しない第1同軸端子が収容される。第1同軸端子は、第1同軸端子収容部43に左右方向に一列に並んで配置される。第1同軸端子は導電金属製であって、同軸電線(シールド電線)の端末部に電気的および機械的に接続されている。第1同軸端子収容部43には、前方から第1フロントリテーナ46が組み付けられる。各第1同軸端子は、第1フロントリテーナ46によって第1同軸端子収容部43からの抜け出しが規制される。
【0032】
図3に示すように、第1コネクタハウジング11は、第1ハウジング本体41の下面および装着部42の上面のそれぞれから突出する一対の支軸47を有している。各支軸47は、レバー19を回動可能に支持する。レバー19は合成樹脂製であって、図4に示すように、上下方向で対向する一対の板状のカム部48と、各カム部48をつなぐ連結部49と、を有している。レバー19は、各カム部48に各支軸47を嵌合させた状態で、第1コネクタハウジング11に跨がるように装着される。各カム部48は、それぞれ、第1ハウジング本体41の下面および装着部42の上面に沿って配置され、第1ハウジング本体41の下面および装着部42の上面を覆う。第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合開始時、各カム部48の図示しないカム溝に各カムフォロア18が進入する。その状態から連結部49を摘まみつつレバー19が回動されると、各カムフォロア18が各カム溝の溝面を摺動し、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合が進行する。その後、各カムフォロア18が各カム溝の奥側に至り、レバー19に設けられた弾性ロック部51が第2コネクタハウジング12に設けられたロック部52(図1および図2を参照)を係止し、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が嵌合状態に保持される。
【0033】
図3に示すように、第1ハウジング本体41は、複数の第1キャビティ53を有している。各第1キャビティ53は、第1ハウジング本体41において、各第2キャビティ21と対応する位置に、上下方向および左右方向に整列して配置されている。図9に示すように、第1ハウジング本体41は、各第1キャビティ53の内面から突出する弾性変形可能なランス54を有している。
第1端子金具13は、第1キャビティ53に後方から挿入され、ランス54に係止されて、第1キャビティ53から後方への抜け出しが一次的に規制される。第1端子金具13は導電金属製であって、図9に示すように、電線55の端末部に電気的および機械的に接続されている。第1端子金具13は、前端部に、ランス54に係止される筒状の接続部56を有している。第2端子金具14のタブ28は、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合時、接続部56に挿入されて電気的に接続される。
【0034】
第1ハウジング本体41は、こじり防止部31と対応する位置に、こじり防止部31を嵌合可能なこじり防止受部57を有している。図3に示すように、こじり防止受部57は、第1ハウジング本体41の前面に凹設されている。こじり防止受部57は、第1ハウジング本体41において、各第1キャビティ53の間に配置される凹部58と、各第1キャビティ53の上側に配置される凹陥部59と、を有し、第1コネクタハウジング11の前面にT字形に開口している。
【0035】
凹陥部59は、第1ハウジング本体41の上面において左右方向および前後方向に広く開口し、装着部42の内側と連通している。凹陥部59の左右端59Aおよび後端59Bは、第1ハウジング本体41の上面の縁部で閉塞されている。
【0036】
凹部58は、第1ハウジング本体41の左右中央部において、上下方向に延び、上端が凹陥部59と連通している。各第1キャビティ53は、凹部58を隔てて左右に分割されている。言い換えれば、凹部58は、左右方向で隣接する各第1キャビティ53間に、上下方向に同幅で連続して延びている。凹部58の下端58Aは、最下段の第1キャビティ53より下側である第1ハウジング本体41の下端部で閉塞されている。凹部58の後端は、凹陥部59の後端59Bと段差なく連続し、第1ハウジング本体41の後端部で閉塞されている。
【0037】
図8に示すように、第1コネクタハウジング11は、第1ハウジング本体41の前後中央部において、上下方向に延び、下端が第1ハウジング本体41の下面(一面)に開口するリテーナ収容孔61を有している。リテーナ収容孔61は、各第1キャビティ53と交差し、且つ図10および図11に示すように、第1ハウジング本体41の左右中央部で凹部58と交差している。
【0038】
図5に示すように、第1ハウジング本体41の下面におけるリテーナ収容孔61の開口は、左右方向に長く延びる本体挿入口62と、左右中央部で前後方向に短く延び、前端が本体挿入口62と連通する規制挿入口63と、を有し、前後方向に非対称な形状になっている。図10および図11に示すように、規制挿入口63は、凹部58と連通している。
【0039】
図3に示すように、第1コネクタハウジング11は、こじり防止受部57を挟んだ左右両側に、第1ハウジング本体41を前後方向に貫通する一対の挿入孔64を有している。第2コネクタハウジング12の各保持部39は、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合時、各挿入孔64に挿入される。第1コネクタハウジング11は、各挿入孔64の下端側の内面に、上下方向に並んで突出する一対ずつの係止突起65を有している。
【0040】
(リテーナ)
リテーナ15は、第1ハウジング本体41のリテーナ収容孔61に下側から挿入される。リテーナ15は、リテーナ収容孔61に収容された状態で、第1コネクタハウジング11に対し、仮係止位置と本係止位置との間を上下方向に移動可能とされている。
【0041】
図6および図7に示すように、リテーナ15は、板状のリテーナ本体66を有している。リテーナ本体66は、板面を前後方向に向けて配置される。リテーナ本体66は、各第1キャビティ53(最上段の各第1キャビティ53を除く)と対応する位置に、複数の貫通孔67を有している。各貫通孔67は、対応する第1端子金具13の接続部56に対応する矩形の開口形状を呈している。リテーナ本体66は、各貫通孔67の内下面の前側および後述する各分割部68の上面の前側に、それぞれ抜止部77を有している。図9に示すように、リテーナ15が第1コネクタハウジング11に対して本係止位置にあるときに、抜止部77が第1端子金具13に後方から係止可能に配置されることにより、第1キャビティ53から後方への第1端子金具13の抜け出しが二次的に規制される。
【0042】
図6および図7に示すように、リテーナ本体66は、左右両側に分割された一対の分割部68と、各分割部68の間において前後方向に貫通する受容空間69と、を有している。各貫通孔67は、一対の分割部68にそれぞれ同数ずつ分れて配置されている。受容空間69は、こじり防止部31の縦板部33に対応する上下方向に長い矩形の開口形状をなし、リテーナ本体66の左右中央部に配置されている。図10に示すように、縦板部33は、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合時、受容空間69に受容される。
【0043】
図6および図7に示すように、リテーナ本体66は、各分割部68の下端部間をつないで受容空間69の下面を閉塞するつなぎ部71を有している。また、リテーナ本体66は、各分割部68の上端部間をつないで受容空間69の上面を閉塞するリテーナ側干渉部72を有している。リテーナ15が第1コネクタハウジング11に対して仮係止位置にあるときに、リテーナ側干渉部72がハウジング側干渉部38の前面と干渉し、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合が規制される。リテーナ側干渉部72の前面は、各分割部68の前面に段差無く連続している。リテーナ側干渉部72の上面は、各分割部68の上面と同一高さに左右方向に連続している。リテーナ側干渉部72の下面は、各分割部68における最上段の各第1キャビティ53と上下方向で重なる位置に左右方向に沿って配置されている。
【0044】
図6および図7に示すように、リテーナ15は、リテーナ本体66の後面側において、リテーナ側干渉部72から後方に突出する規制部73を有している。規制部73の上面は、リテーナ側干渉部72の上面と段差無く連続している。規制部73は、平面視矩形の板状をなし、リテーナ側干渉部72の上下厚と同一寸法の板厚を有している。規制部73の左右幅およびリテーナ側干渉部72の左右幅も同一に設定されている。図5に示すように、リテーナ15がリテーナ収容孔61に挿入されると、リテーナ本体66が本体挿入口62に嵌合し、規制部73が規制挿入口63に嵌合して配置される。
【0045】
図6に示すように、リテーナ本体66は、各分割部68の左右両側の下部に、一対の矩形の窓孔74を有している。リテーナ15は、各窓孔74の前方に、一対の保持突起75を有している。各保持突起75は、リテーナ本体66の下端側に張り出し形成された板状部76から起立する形態になっている。各保持突起75は、左右方向に弾性変形可能とされている。各保持突起75が対応する各係止突起65に係止されることにより、リテーナ15が第1コネクタハウジング11に対して仮係止位置と本係止位置とにそれぞれ保持される(仮係止位置については図4を参照)。
【0046】
(コネクタの作用)
組み付けに際し、リテーナ15は、規制部73をリテーナ本体66の後側に向けた状態で、第1コネクタハウジング11のリテーナ収容孔61に下方から挿入される。規制部73が規制挿入口63に挿入され、リテーナ本体66が本体挿入口62に挿入されることで(図5を参照)、リテーナ15が第1コネクタハウジング11に対して仮係止位置に至ることができる。これに対し、リテーナ15が規制部73をリテーナ本体66の前側に向けた不正な姿勢(反転姿勢)をとっていると、規制部73が第1ハウジング本体41の下面における本体挿入口62の前側の開口縁部に突き当たり、リテーナ収容孔61へのリテーナ15の挿入が規制される。
【0047】
リテーナ15が仮係止位置にあるときに、図4に示すように、リテーナ側干渉部72および規制部73は、凹部58の内側に露出し、前方から視認可能に配置される。その状態で、図8に示すように、第1端子金具13が第1コネクタハウジング11の後方から第1キャビティ53に挿入される。第1端子金具13はランス54によって一次的に係止される。第1端子金具13の挿入後、リテーナ15が上方に移動させられ、本係止位置に配置される。リテーナ15が本係止位置にあるときに、抜止部77が第1端子金具13の接続部56に後方から対向し、第1端子金具13が二次的に係止される。
【0048】
続いて、第1コネクタハウジング11がフード部17の内側に浅く挿入され、レバー19の回動操作に基づいて第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合が進められる。第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合過程において、ムービングプレート29の挿通孔36から前方に突出したこじり防止部31がこじり防止受部57に進入し、横板部32が凹陥部59に嵌合して挿入され、縦板部33が凹部58に嵌合して挿入される。縦板部33は、受容空間69に挿入されて、リテーナ15との干渉を回避する(縦板部33を縦断した側断面である図10を参照)。縦板部33が受容空間69に挿入されるときに、リテーナ側干渉部72が逃がし部34に進入してこじり防止部31との干渉を回避する。言い換えれば、こじり防止部31の先端に形成されたハウジング側干渉部38は、リテーナ側干渉部72を含むリテーナ15との干渉を回避する(図10において、ハウジング側干渉部38が受容空間69をリテーナ15と接触せずに貫通している状態を参照)。
【0049】
第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が嵌合位置に至ると、レバー19の弾性ロック部51が第2コネクタハウジング12のロック部52を係止し、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が嵌合状態に保持される。また、図9に示すように、各第2端子金具14のタブ28が各第1端子金具13の接続部56に挿入され、各第1端子金具13および各第2端子金具14が電気的に接続される。
【0050】
さらに、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が嵌合位置に至ると、図10に示すように、こじり防止部31のうちのムービングプレート29から前方への突出部分の全体がこじり防止受部57に挿入される。リテーナ側干渉部72は、逃がし部34の内側に配置される状態を維持する。ハウジング側干渉部38は、凹部58の奥側に規定深さ(嵌合位置の所定深さ)で配置される。
【0051】
これに対し、リテーナ15が仮係止位置に留まっているか、あるいはリテーナ15が仮係止位置から本係止位置に向かう途中位置に留まっていると、こじり防止部31のハウジング側干渉部38が通過する位置にリテーナ側干渉部72が配置されることになる。このため、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合を進めようとしても、図11に示すように、ハウジング側干渉部38がリテーナ側干渉部72の前面に干渉して規定深さに至ることができず、凹部58の内側に規定深さより浅い位置に留まってしまう。こうして、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合が規制(停止)され、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12が嵌合位置に至らないことをもって、リテーナ15が第1コネクタハウジング11に対して本係止位置に到達していないことを検知(認識)することができる。
【0052】
以上説明したように、本実施形態1によれば、ハウジング側干渉部38がリテーナ側干渉部72に干渉することにより、第1コネクタハウジング11および第2コネクタハウジング12の嵌合が規制され、リテーナ15が仮係止位置または途中位置に留まっていることを検知することができる。特に、本実施形態1によれば、リテーナ側干渉部72が凹部58の内側に面し、凹部58が第1コネクタハウジング11における複数の第1キャビティ53の間に形成されているため、リテーナ側干渉部72を設けたことに起因して第1コネクタハウジング11が大きくならずに済み、ひいてはコネクタ10の大型化を回避することができる。
【0053】
また、ハウジング側干渉部38がコネクタ10のこじり嵌合を防止するこじり防止部31に形成されているため、第2コネクタハウジング12の構造を簡単にでき、コネクタ10の大型化をより回避することができる。
【0054】
また、リテーナ側干渉部72が第1コネクタハウジング11に対するリテーナ15の反転挿入を規制する規制部73に連続して形成されているため、リテーナ15の構造が複雑にならずに済む。
【0055】
さらに、リテーナ側干渉部72が一対の分割部68を連結する形態になっている。このため、リテーナ側干渉部72がリテーナ15の挿入位置を検知させる機能とリテーナ本体66を補強する機能を兼備することができ、リテーナ15の構造を簡単にでき、コネクタ10の大型化をよりいっそう回避することができる。
【0056】
[本開示の他の実施形態]
今回開示された上記実施形態1はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1の場合、レバーが第1コネクタハウジングに装着され、ムービングプレートが第2コネクタハウジングに組み付けられていた。これに対し、他の実施形態によれば、レバーが第1コネクタハウジングから省略され、ムービングプレートが第2コネクタハウジングから省略されても良い。
上記実施形態1の場合、第1同軸端子が第1コネクタハウジングに収容され、第2同軸端子が第2コネクタハウジングに収容されていた。これに対し、他の実施形態によれば、第1端子金具のみが第1コネクタハウジングに収容され、第2端子金具のみが第2コネクタハウジングに収容されても良い。
上記実施形態1の場合、凹部は、第1コネクタハウジングにおける左右両側のキャビティの間に上下方向に延びるように形成されていた。これに対し、他の実施形態によれば、凹部は、第1コネクタハウジングにおける上下両側のキャビティの間に左右方向に延びるように形成されていても良い。
上記実施形態1の場合、ハウジング側干渉部は、こじり防止部の先端に形成されていた。これに対し、他の実施形態によれば、ハウジング側干渉部は、第2コネクタハウジングに、こじり防止機能を有しない専用の干渉部として設けられていても良い。
上記実施形態1の場合、第1端子金具および第1コネクタハウジングがそれぞれ雌型端子金具および雌型ハウジングであり、第2端子金具および第2コネクタハウジングがそれぞれタブを有する雄型端子金具およびフード部を有する雄型ハウジングであった。これに対し、他の実施形態によれば、第1端子金具および第1コネクタハウジングがそれぞれタブを有する雄型端子金具およびフード部を有する雄型ハウジングであり、第2端子金具および第2コネクタハウジングがそれぞれ雌型端子金具および雌型ハウジングであっても良い。
上記実施形態1の場合、規制部は、リテーナ本体の後面側において、リテーナ側干渉部から後方に突出する形態であった。これに対し、他の実施形態によれば、規制部は、リテーナ本体の前面側において、リテーナ側干渉部から前方に突出する形態であっても良い。規制部がリテーナ側干渉部から前方に突出する形態である場合、上記実施形態1とは逆に、規制挿入口は本体挿入口から前方に延びるように形成されていると良い。
【符号の説明】
【0057】
10…コネクタ
11…第1コネクタハウジング
12…第2コネクタハウジング
13…第1端子金具
14…第2端子金具
15…リテーナ
16…第2ハウジング本体
17…フード部
18…カムフォロア
19…レバー
21…第2キャビティ
22…第2端子収容部
23…第2同軸端子収容部
24…第2同軸端子
27…(第2端子金具に接続された)電線
28…タブ
29…ムービングプレート
31…こじり防止部
32…横板部
33…縦板部
34…逃がし部
35…補強部
36…挿通孔
37…架設部
38…ハウジング側干渉部
39…保持部
41…第1ハウジング本体
42…装着部
43…第1同軸端子収容部
46…第1フロントリテーナ
47…支軸
48…カム部
49…連結部
51…弾性ロック部
52…ロック部
53…第1キャビティ
54…ランス
55…(第1端子金具に接続された)電線
56…接続部
57…こじり防止受部
58…凹部
58A…(凹部の)下端
59…凹陥部
59A…(凹陥部の)左右端
59B…(凹陥部の)後端
61…リテーナ収容孔
62…本体挿入口
63…規制挿入口
64…挿入孔
65…係止突起
66…リテーナ本体
67…貫通孔
68…分割部
69…受容空間
71…つなぎ部
72…リテーナ側干渉部
73…規制部
74…窓孔
75…保持突起
76…板状部
77…抜止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11