(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115260
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】投射方法、プロジェクター、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G09G 5/00 20060101AFI20240819BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240819BHJP
G06F 3/0482 20130101ALI20240819BHJP
【FI】
G09G5/00 530H
H04N5/74 Z
G06F3/0482
G09G5/00 510H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020870
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小玉 捷平
【テーマコード(参考)】
5C058
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
5C058BA35
5C058EA02
5C058EA26
5C182AA04
5C182AC02
5C182AC13
5C182BA03
5C182BA64
5C182BB02
5C182BB22
5C182BC14
5C182BC26
5C182CB41
5C182FA61
5C182FA71
5E555AA05
5E555AA76
5E555BA29
5E555BB29
5E555BC17
5E555CA17
5E555CA21
5E555CB20
5E555CB42
5E555CC01
5E555DB12
5E555DB16
5E555DB41
5E555DC21
5E555DC22
5E555DC26
5E555DD06
5E555EA03
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ユーザーが、メニュー項目を選択する際の利便性を向上する。
【解決手段】投射方法は、プロジェクター100で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出することと、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定することと、複数の抽出メニュー項目MJを、前記表示順でプロジェクター100から投射することと、を含む。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、
前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、
前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、
を含む、投射方法。
【請求項2】
前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を、前記使用回数に応じて設定することと、
前記複数の抽出メニュー項目を、設定された表示態様で前記プロジェクターから投射することと、
を更に含む、請求項1に記載の投射方法。
【請求項3】
前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定することは、
前記複数の抽出メニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさが、前記3個以上のメニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさよりも大きくなるように、前記抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定すること、
を含む、請求項2に記載の投射方法。
【請求項4】
前記複数の抽出メニュー項目の表示順を設定することは、
前記複数の抽出メニュー項目の表示順が、前記複数の抽出メニュー項目の各々の前記使用回数の降順に応じた順になるように設定すること、
を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の投射方法。
【請求項5】
前記複数の抽出メニュー項目の表示個数を、ユーザーの操作に基づいて設定することと、
前記複数の抽出メニュー項目のうち、設定された表示個数に対応する抽出メニュー項目を前記プロジェクターから投射することと、
を更に含む、請求項1に記載の投射方法。
【請求項6】
前記表示個数が小さい程、前記複数の抽出メニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさが大きくなるように、前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定すること、
を更に含む、請求項5に記載の投射方法。
【請求項7】
プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、
前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、
前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、
をプロセッサーに実行させる、プログラム。
【請求項8】
光学装置と、
ユーザーの操作を受け付ける入力装置と、
プロセッサーと、を含み、
前記プロセッサーは、
前記入力装置で選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、
前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、
前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記光学装置から投射することと、
を実行する、プロジェクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投射方法、プロジェクター、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクターのメニュー画面に関する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、OSDメニュー画面における各メニュー項目の使用頻度を計測する使用頻度計測部と、使用頻度計測部の計測結果に基づいて、メニュー項目記憶部の中から使用頻度の高いメニュー項目を抽出し、項目リストを生成する項目リスト生成部と、を備えるプロジェクターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された技術では、使用頻度の高いメニュー項目を抽出し、項目リストを生成している。一方、抽出された項目リストを構成する複数のメニュー項目のうち、どのメニュー項目が重要かを、ユーザーが把握する必要がある場合がある。そのため、ユーザーが、メニュー項目を選択する際の利便性を向上する余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、を含む、投射方法である。
【0006】
本開示の他の一態様は、プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、をプロセッサーに実行させる、プログラムである。
【0007】
本開示の更に別の一態様は、光学装置と、ユーザーの操作を受け付ける入力装置と、プロセッサーと、を含み、前記プロセッサーは、前記入力装置で選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記光学装置から投射することと、を実行する、プロジェクターである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る画像投射システムの構成の一例を示す図。
【
図2】本実施形態に係るプロジェクターの構成の一例を示す図。
【
図3】第1プロジェクターの第1制御部の構成の一例を示す図。
【
図7】サーバー装置の第2制御部の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る画像投射システム1の構成の一例を示す図である。画像投射システム1は、プロジェクター100と、サーバー装置200と、を備える。プロジェクター100は、第1プロジェクター100Aと、第2プロジェクター100Bとを含む。
第1プロジェクター100Aは、第1ユーザーUAによって操作され、第2プロジェクター100Bは、第2ユーザーUBによって操作される。以下の説明において、第1ユーザーUAと第2ユーザーUBとを区別しない場合には、ユーザーUと記載する場合がある。
プロジェクター100は、ネットワークNWを介して、サーバー装置200と通信可能に接続される。ネットワークNWは、例えば、インターネットである。
【0010】
本実施形態では、ネットワークNWがインターネットである場合について説明するが、これに限定されない。例えば、ネットワークNWがLAN(Local Area Network)でもよい。また、例えば、ネットワークNWがWAN(Wide Area Network)でもよい。
【0011】
第1プロジェクター100Aは、画像光PLを第1スクリーンSC1の投射領域に投射する。また、第1プロジェクター100Aは、第1スクリーンSC1上に投射画像PJを表示するように、画像光PLを投射する。投射画像PJは、メニュー画像PMを含む。メニュー画像PMは、複数のメニュー項目を、第1ユーザーUAが選択可能に表示する。第1プロジェクター100Aは、第1ユーザーUAからの操作に応じて、選択されたメニュー項目に対応する設定処理を行う。
【0012】
また、メニュー画像PMは、初期メニュー画像PMDと、第1メニュー画像PMA1と、第2メニュー画像PMA2と、を含む。初期メニュー画像PMDは、第1プロジェクター100Aに予め設定されたデフォールトのメニュー画像である。
第1メニュー画像PMA1は、第1ユーザーUAからの第1操作QA1を第1プロジェクター100Aが受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aがサーバー装置200から取得する。第2メニュー画像PMA2は、第1ユーザーUAからの第2操作QA2を第1プロジェクター100Aが受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aがサーバー装置200から取得する。
【0013】
第2プロジェクター100Bは、画像光PLを第2スクリーンSC2の投射領域に投射する。また、第2プロジェクター100Bは、第2スクリーンSC2上に投射画像PJを表示するように、画像光PLを投射する。投射画像PJは、メニュー画像PMを含む。メニュー画像PMは、複数のメニュー項目を、第2ユーザーUBが選択可能に表示する。第2プロジェクター100Bは、第2ユーザーUBからの操作に応じて、選択されたメニュー項目に対応する設定処理を行う。
【0014】
また、メニュー画像PMは、初期メニュー画像PMDと、第1メニュー画像PMB1と、第2メニュー画像PMB2と、を含む。初期メニュー画像PMDは、第2プロジェクター100Bに予め設定されたデフォールトのメニュー画像である。
第1メニュー画像PMB1は、第2ユーザーUBからの第1操作QB1を第2プロジェクター100Bが受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bがサーバー装置200から取得する。第2メニュー画像PMB2は、第2ユーザーUBからの第2操作QB2を第2プロジェクター100Bが受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bがサーバー装置200から取得する。
第1操作QA1、及び第2操作QA2については、
図3を参照して更に説明する。
【0015】
第1プロジェクター100A、及び第2プロジェクター100Bの各々は、「プロジェクター」の一例に対応する。
第1プロジェクター100Aと、第2プロジェクター100Bとは、略同一の構成を有するため、以下の説明において、第1プロジェクター100Aと第2プロジェクター100Bとを区別しない場合には、プロジェクター100と記載する場合がある。
【0016】
サーバー装置200は、第1ユーザーUAからの第1操作QA1を第1プロジェクター100Aが受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aに対して第1メニュー画像PMA1を送信する。また、サーバー装置200は、第1ユーザーUAからの第2操作QA2を第1プロジェクター100Aが受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aに対して第2メニュー画像PMA2を送信する。
【0017】
また、サーバー装置200は、第2ユーザーUBからの第1操作QB1を第2プロジェクター100Bが受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bに対して第1メニュー画像PMB1を送信する。また、サーバー装置200は、第2ユーザーUBからの第2操作QB2を第2プロジェクター100Bが受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bに対して第2メニュー画像PMB2を送信する。
第1メニュー画像PMA1、第1メニュー画像PMB1、第2メニュー画像PMA2、及び第2メニュー画像PMB2については、
図3及び
図4を参照して更に説明する。
サーバー装置200は、本開示の一態様に係る「投射方法」を実行する。
【0018】
本実施形態では、サーバー装置200が、本開示の一態様に係る「投射方法」を実行する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、パーソナルコンピューター、タブレット端末、又はスマートフォン等が、本開示の一態様に係る「投射方法」を実行してもよい。
【0019】
図2は、本実施形態に係るプロジェクター100の構成の一例を示す図である。
図2では、プロジェクター100の一例として、第1プロジェクター100Aについて説明する。
図2に示すように、第1プロジェクター100Aは、投射部110と、投射部110を駆動する駆動部120とを備える。
投射部110は、光学的な画像の形成を行い、第1スクリーンSC1に画像光PLを投射する。なお、投射部110は、投射画像PJに対応する画像光PLを第1スクリーンSC1に投射する。また、投射部110は、投射画像PJとして、メニュー画像PMに対応する画像光PLを第1スクリーンSC1に投射する。メニュー画像PMは、初期メニュー画像PMDと、第1メニュー画像PMA1と、第2メニュー画像PMA2と、を含む。
投射部110は、光源部111、光変調装置112及び投射光学系113を備える。駆動部120は、光源駆動部121及び光変調装置駆動部122を備える。
投射部110は、「光学装置」の一例に対応する。
【0020】
光源部111は、光源を備える。光源は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等の固体光源である。
本実施形態では、光源部111の光源が固体光源である場合について説明するが、これに限定されない。光源部111の光源が、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ光源でもよい。
【0021】
また、光源部111は、光源が発した光を光変調装置112に導くリフレクター、及び補助リフレクターを備えてもよい。更に、光源部111は、投射光の光学特性を高めるためのレンズ群、偏光板、又は光源が発した光の光量を光変調装置112に至る経路上で低減させる調光素子等を備えてもよい。
光源駆動部121は、内部バス107に接続され、同じく内部バス107に接続された第1制御部150の指示に従って、光源部111の光源を点灯、及び消灯させ、光源の出力を制御する。
【0022】
光変調装置112は、例えば、R、G及びBの三原色に対応した3枚の液晶パネル115を備える。Rは赤色を示し、Gは緑色を示し、Bは青色を示す。すなわち、光変調装置112は、R色光に対応する液晶パネル115と、G色光に対応する液晶パネル115と、B色光に対応する液晶パネル115とを備える。
光源部111が発する光はRGBの3色の色光に分離され、それぞれ対応する液晶パネル115に入射される。3枚の液晶パネル115の各々は、透過型の液晶パネルであり、透過する光を変調して第1画像光を生成する。各液晶パネル115を通過して変調された第1画像光は、クロスダイクロイックプリズム等の合成光学系によって合成され、投射光学系113に射出される。
本実施形態では、光変調装置112が光変調素子として透過型の液晶パネル115を備える場合について説明するが、これに限定されない。光変調素子は反射型の液晶パネルでもよいし、デジタルマイクロミラーデバイス(Digital Micromirror Device)でもよい。
【0023】
光変調装置112は、光変調装置駆動部122によって駆動される。光変調装置駆動部122は、画像処理部145に接続される。
光変調装置駆動部122には、画像処理部145からR,G,Bの各原色に対応する画像データが入力される。光変調装置駆動部122は、入力された画像データを液晶パネル115の動作に適したデータ信号に変換する。光変調装置駆動部122は、変換したデータ信号に基づいて、各液晶パネル115の各画素に電圧を印加し、各液晶パネル115に画像を描画する。
【0024】
投射光学系113は、入射された画像光PLを第1スクリーンSC1上に結像させる投射レンズ、ミラー等を備える。また、投射光学系113は、第1スクリーンSC1に投射される画像を拡大又は縮小させるズーム機構、フォーカスの調整を行うフォーカス調整機構、及び、画像光PLの投射方向を調整するレンズシフト機構等を備える。
【0025】
第1プロジェクター100Aは、操作部131、リモコン受光部133、入力インターフェース135、記憶部137、第1通信インターフェース141、フレームメモリー143、画像処理部145、及び第1制御部150を更に備える。入力インターフェース135、記憶部137、第1通信インターフェース141、画像処理部145、及び第1制御部150は、内部バス107を介して相互にデータ通信可能に接続される。
【0026】
操作部131は、第1ユーザーUAの操作を受け付ける。操作部131は、第1プロジェクター100Aの筐体表面に設けられた各種のボタンやスイッチを備え、これらのボタンやスイッチの操作に対応した操作信号を生成して、入力インターフェース135に出力する。入力インターフェース135は、操作部131から入力された操作信号を第1制御部150に出力する回路を備える。
操作部131は、「入力装置」の一例に対応する。
【0027】
リモコン受光部133は、リモコン5から送信される赤外線信号を受光し、受光した赤外線信号をデコードして操作信号を生成する。リモコン受光部133は、生成した操作信号を入力インターフェース135に出力する。入力インターフェース135は、リモコン受光部133から入力された操作信号を第1制御部150に出力する回路を備える。
リモコン5は、「入力装置」の他の一例に対応する。
【0028】
記憶部137は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気的記録装置、又は、フラッシュメモリー、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶素子を用いた記憶装置である。記憶部137は、第1制御部150が実行するプログラム、第1制御部150が処理したデータ、及び画像データ等を記憶する。
【0029】
第1通信インターフェース141は、サーバー装置200と、例えばEthernet(登録商標)規格に従って通信を実行する通信インターフェースである。第1通信インターフェース141は、Ethernet(登録商標)ケーブルを接続するコネクター、及びコネクターを伝送される信号を処理するインターフェース回路を備える。第1通信インターフェース141は、コネクター及びインターフェース回路を有するインターフェース基板であり、第1制御部150の第1プロセッサー150A等が実装されるメイン基板に接続される。或いは、第1通信インターフェース141を構成するコネクター及びインターフェース回路が、第1制御部150のメイン基板に実装される。第1通信インターフェース141は、サーバー装置200から画像データ等を受信する。
【0030】
第1制御部150は、第1メモリー150B及び第1プロセッサー150Aを備える。
第1メモリー150Bは、第1プロセッサー150Aが実行するプログラムやデータを不揮発的に記憶する記憶装置である。第1メモリー150Bは、磁気的記憶装置、フラッシュROM(Read Only Memory)等の半導体記憶素子、或いはその他の種類の不揮発性記憶装置によって構成される。また、第1メモリー150Bは、第1プロセッサー150Aのワークエリアを構成するRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。第1メモリー150Bは、第1制御部150によって処理されるデータ、及び第1プロセッサー150Aが実行する第1制御プログラムPGM1等を記憶する。
【0031】
第1プロセッサー150Aは、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーが第1プロセッサー150Aとして機能する構成であってもよい。第1プロセッサー150Aは、第1制御プログラムPGM1を実行して第1プロジェクター100Aの各部を制御する。例えば、第1プロセッサー150Aは、操作部131及びリモコン5によって受け付けた操作に対応した画像処理の実行指示と、この画像処理に用いるパラメーターとを画像処理部145に出力する。パラメーターには、例えば、第1スクリーンSC1に投射する画像の幾何的な歪みを補正するための幾何補正パラメーター等が含まれる。また、第1プロセッサー150Aは、光源駆動部121を制御して光源部111の点灯と消灯とを制御し、また光源部111の出力、すなわち光量を調整する。
第1プロセッサー150Aは、「プロセッサー」の一例に対応する。
【0032】
第1プロセッサー150Aは、第1メモリー150Bの一部または全部、及び、その他の回路と統合されたSoC(System on Chip)で構成されてもよい。また、第1プロセッサー150Aは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の演算処理を実行するDSP(Digital Signal Processor)との組合せにより構成してもよい。第1プロセッサー150Aの機能の全てを、ハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。
【0033】
画像処理部145、及びフレームメモリー143は、例えば、集積回路によって構成することができる。集積回路は、LSI(Large-Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)を含む。PLDには、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が含まれる。また、集積回路の構成の一部にアナログ回路が含まれていてもよく、プロセッサーと集積回路との組み合わせであってもよい。プロセッサーと集積回路との組み合わせは、マイクロコントローラー(MCU)、SoC(System-on-a-chip)、システムLSI、チップセットなどと呼ばれる。
【0034】
画像処理部145は、第1通信インターフェース141から入力された画像データをフレームメモリー143に展開する。フレームメモリー143は、複数のバンクを備える。各バンクは、1フレーム分の画像データを書き込み可能な記憶容量を有する。フレームメモリー143は、例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)によって構成される。
【0035】
画像処理部145は、フレームメモリー143に展開した画像データに対して、例えば、解像度変換処理、又はリサイズ処理、歪曲収差の補正、形状補正処理、デジタルズーム処理、画像の色合いや輝度の調整等の画像処理を行う。
また、画像処理部145は、垂直同期信号の入力フレーム周波数を描画周波数に変換した垂直同期信号を生成する。生成した垂直同期信号を出力同期信号という。画像処理部145は、生成した出力同期信号を光変調装置駆動部122に出力する。
【0036】
次に、
図3を参照して第1プロジェクター100Aの第1制御部150の構成について説明する。
図3は、第1プロジェクター100Aの第1制御部150の構成の一例を示す図である。第1プロジェクター100Aの第1制御部150は、例えば、サーバー装置200からの指示に基づいて、第1プロジェクター100Aの動作を制御する。
図3に示すように、第1制御部150は、操作受付部151と、メニュー受付部152と、投射制御部153と、第1通信制御部154と、第1メニュー画像記憶部155と、を備える。具体的には、第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1メモリー150Bに記憶された第1制御プログラムPGM1を実行することによって、操作受付部151、メニュー受付部152、投射制御部153、及び第1通信制御部154、として機能する。また、第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1メモリー150Bに記憶された第1制御プログラムPGM1を実行することによって、第1メモリー150Bを、第1メニュー画像記憶部155として機能させる。
【0037】
第1メニュー画像記憶部155は、投射画像PJを記憶する。投射画像PJは、初期メニュー画像PMDと、第1メニュー画像PMA1と、第2メニュー画像PMA2と、を含む。初期メニュー画像PMDは、予め第1メニュー画像記憶部155に記憶される。第1メニュー画像PMA1、及び第2メニュー画像PMA2は、メニュー受付部152によって、サーバー装置200から受け付けられ、メニュー受付部152によって、第1メニュー画像記憶部155に記憶される。
【0038】
操作受付部151は、第1ユーザーUAの操作部131に対する操作QAを受け付ける。操作QAは、第1操作QA1、第2操作QA2、及び第3操作QA3を含む。
第1操作QA1は、サーバー装置200に対して第1メニュー画像PMA1の送信を要求する場合に、第1ユーザーUAが操作部131に対して行う操作である。例えば、第1操作QA1は、操作部131に配置された特定のキーの押下である。第1メニュー画像PMA1は、例えば、3個の抽出メニュー項目MJで構成される。抽出メニュー項目MJとは、使用回数UNが閾値回数TH以上のメニュー項目である。使用回数UNは、プロジェクター100によって選択され、使用された実績の回数である。
操作受付部151は、第1操作QA1を受け付けた場合に、サーバー装置200に対して第1メニュー画像PMA1の送信を要求する第1要求情報RA1を送信する。
【0039】
第2操作QA2は、メニュー画像PMに含まれる抽出メニュー項目MJの表示個数NJAを設定する場合に、第1ユーザーUAが操作部131に対して行う操作である。例えば、第2操作QA2は、操作部131に配置されたキーのうち、表示個数NJAを入力するテンキーの操作と、表示個数NJAを設定する特定のキーの押下とである。
操作受付部151は、第2操作QA2を受け付けた場合に、サーバー装置200に対して抽出メニュー項目MJの表示個数NJAに対応する第2メニュー画像PMA2の送信を要求する第2要求情報RA2を送信する。
【0040】
第3操作QA3は、初期メニュー画像PMDに表示された複数のメニュー項目MKの中から1つのメニュー項目MKを選択して、選択したメニュー項目MKを実行する操作である。
操作受付部151は、第3操作QA3を受け付けた場合に、メニュー項目MKが1回実行されたことを示す実績報告情報RA3を送信する。
本実施形態では、第1操作QA1、第2操作QA2、及び第3操作QA3が、操作部131に対して行う操作である場合について説明するが、これに限定されない。第1操作QA1、第2操作QA2、及び第3操作QA3が、例えば、リモコン5に対して行う操作でもよい。
【0041】
メニュー受付部152は、操作受付部151が第1操作QA1を受け付けた場合に、サーバー装置200から第1メニュー画像PMA1を受け付ける。
また、メニュー受付部152は、操作受付部151が第2操作QA2を受け付けた場合に、サーバー装置200から第2メニュー画像PMA2を受け付ける。
【0042】
投射制御部153は、サーバー装置200からコマンドCMPを受け付ける。投射制御部153は、コマンドCMPを受け付けた場合に、メニュー受付部152が受け付けたメニュー画像PMを第1スクリーンSC1に投射する。例えば、投射制御部153が初期メニュー画像PMDを表示している状態で、メニュー受付部152が、第1メニュー画像PMA1を受け付け、投射制御部153がコマンドCMPを受け付けた場合には、投射制御部153は、初期メニュー画像PMDに換えて、第1メニュー画像PMA1を投射する。
【0043】
第1通信制御部154は、第1通信インターフェース141を介して、サーバー装置200へ、第1要求情報RA1、第2要求情報RA2、及び実績報告情報RA3を送信する。また、第1通信制御部154は、第1通信インターフェース141を介して、サーバー装置200から第1メニュー画像PMA1、第2メニュー画像PMA2、及びコマンドCMPを受信する。
【0044】
次に、
図4を参照して、サーバー装置200の構成について説明する。
図4は、サーバー装置200の構成の一例を示す図である。
図4に示すように、サーバー装置200は、第2制御部210、第2操作機構220、第2表示機構230、及び第2通信インターフェース240を備える。第2制御部210は、第2プロセッサー210A、及び第2メモリー210Bを備える。第2制御部210は、サーバー装置200の各部の動作を制御する。
また、第2制御部210には、第2操作機構220、第2表示機構230、及び第2通信インターフェース240が接続される。
【0045】
第2操作機構220は、例えば、マウス、キーボード等が接続され、ユーザーからの操作を受け付ける。ユーザーは、例えば、サーバー装置200の管理者である。そして、第2操作機構220は、受け付けた操作に対応する操作信号を生成し、生成した操作信号を第2制御部210へ出力する。
第2表示機構230は、LCD(Liquid Crystal Display)等を備え、第2制御部210からの指示に従って、種々の画像をLCDに表示する。
第2通信インターフェース240は、コネクター及びインターフェース回路を備え、第2制御部210に接続される。本実施形態では、第2通信インターフェース240は、例えば、Ethernet(登録商標)規格に則って、プロジェクター100と通信するためのインターフェースである。
【0046】
第2プロセッサー210Aは、CPU、DSP、マイコン等で構成される。第2プロセッサー210Aは、複数のプロセッサーにより構成されてもよいし、単一のプロセッサーで構成されてもよい。
第2プロセッサー210Aが、後述する各部の機能を実現するようにプログラムされたハードウェアであってもよい。すなわち、第2プロセッサー210Aは、第2制御プログラムPGM2をハードウェア回路として搭載した構成であってもよい。この場合には、例えば、第2プロセッサー210Aは、ASIC、FPGA等で構成される。
以下の説明では、第2プロセッサー210Aが第2制御プログラムPGM2を実行することによって、第2制御部210の各種の機能を実現する場合について説明する。
第2プロセッサー210Aは、「プロセッサー」の一例に対応する。
【0047】
第2メモリー210Bは、第2プロセッサー210Aが実行するプログラムや、第2プロセッサー210Aにより処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。第2メモリー210Bは、第2プロセッサー210Aが実行する第2制御プログラムPGM2、及び、サーバー装置200の動作に関する各種の画像データ、設定データ等を記憶する。
第2メモリー210Bは、プログラムやデータを不揮発的に記憶する不揮発性記憶領域を有する。第2メモリー210Bは、不揮発性記憶領域として、例えば、ROM、HDD、SSD等を備えてもよい。また、第2メモリー210Bは、揮発性記憶領域を備え、第2プロセッサー210Aが実行するプログラムや処理対象のデータを一時的に記憶するワークエリアを構成してもよい。第2メモリー210Bは、揮発性記憶領域として、例えば、RAM等を備えてもよい。
【0048】
また、
図4に示すように、第2制御部210は、要求受付部211と、抽出メニュー生成部212と、投射指示部213と、第2通信制御部214と、使用回数記憶部215と、第2メニュー画像記憶部216と、を備える。これらの各部は、例えば、第2プロセッサー210Aが第2制御プログラムPGM2を実行することによって、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現される。
第2制御プログラムPGM2は、「プログラム」の一例に対応する。
【0049】
本実施形態では、サーバー装置200が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215を備える場合について説明するが、これに限定されない。例えば、プロジェクター100が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215の少なくとも1つを、備えてもよい。
例えば、プロジェクター100の第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1制御プログラムPGM1を実行することによって、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、及び投射指示部213、として機能し、第1メモリー150Bを使用回数記憶部215として機能させてもよい。この場合には、プロジェクター100は、サーバー装置200と通信可能に接続される必要はない。換言すれば、プロジェクター100において、第1制御部150が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215、を備えることによって、本発明に係る「投射方法」を実行してもよい。
この場合のプロジェクター100を、本実施形態に係るプロジェクター100と区別するために、以下の説明において、他の実施形態に係るプロジェクター100αと記載する場合がある。
この場合には、第1制御プログラムPGM1は、「プログラム」の一例に対応する。
【0050】
使用回数記憶部215は、例えば、使用回数テーブルTBNを記憶する。使用回数テーブルTBNは、初期メニュー画像PMDに含まれるメニュー項目MKと、メニュー項目MKの使用回数UNとを対応付けて記憶する。使用回数テーブルTBNは、要求受付部211によって更新される。
次に、使用回数テーブルTBNについて、
図5を参照して更に説明する。
【0051】
図5は、使用回数テーブルTBNの一例を示す。使用回数テーブルTBNは、初期メニュー画像PMDに含まれるメニュー項目MKと、メニュー項目MKの使用回数UNとを対応付けて記憶する。
図5では、メニュー項目MKを左欄に記載し、使用回数UNを右欄に記載している。
図5に示すように、使用回数テーブルTBNは、使用回数UNが大きい順にソートされる。例えば、使用回数UNが最も大きいメニュー項目MKは、「幾何学補正」である。「幾何学補正」の使用回数UNは、「1500回」である。「幾何学補正」の使用回数UNが「1500回」であることは、要求受付部211が、メニュー項目MKが「幾何学補正」であることを示す実績報告情報RA3を、プロジェクター100から受け付けた回数が「1500回」であることを意味する。換言すれば、プロジェクター100によって、初期メニュー画像PMDからメニュー項目MKとして「幾何学補正」が選択され、実行された回数が「1500回」であることを意味する。
【0052】
また、例えば、使用回数UNが2番目に大きいメニュー項目MKは、「上下反転設定」である。「上下反転設定」の使用回数UNは、「128回」である。例えば、使用回数UNが3番目に大きいメニュー項目MKは、「アスペクト」である。「アスペクト」の使用回数UNは、「50回」である。
なお、「幾何学補正」、「上下反転設定」、及び、「アスペクト」は、抽出メニュー項目MJの一例に対応する。抽出メニュー項目MJは、第1メニュー画像PM1を構成する。
使用回数テーブルTBNは、例えば、要求受付部211によって、使用回数UNが大きい順にソートされる。
【0053】
再び、
図4に戻って、第2制御部210の構成について説明する。
第2メニュー画像記憶部216は、第1メニュー画像PM1と、第2メニュー画像PM2とを記憶する。第1メニュー画像PM1は、第1メニュー画像PMA1と、第1メニュー画像PMB1とを含む。なお、第1メニュー画像PMA1と、第1メニュー画像PMB1とは、同一のメニュー画像PMである。第2メニュー画像PM2は、第2メニュー画像PMA2と、第2メニュー画像PMB2とを含む。第1メニュー画像PMA1、第1メニュー画像PMB1、第2メニュー画像PMA2、及び第2メニュー画像PMB2は、抽出メニュー生成部212によって生成され、第2メニュー画像記憶部216に記憶される。
【0054】
要求受付部211は、プロジェクター100から第1要求情報R1、第2要求情報R2、及び実績報告情報R3を受け付ける。第1要求情報R1は、サーバー装置200に対して第1メニュー画像PM1の送信を要求することを示す。第2要求情報R2は、サーバー装置200に対して抽出メニュー項目MJの表示個数NJに対応する第2メニュー画像PM2の送信を要求することを示す。実績報告情報R3は、初期メニュー画像PMDに表示された複数のメニュー項目MKの中から1つのメニュー項目MKが選択されて、選択されたメニュー項目MKが1回実行されたことを示す。
【0055】
第1要求情報R1は、第1要求情報RA1、及び第1要求情報RB1を含む。第2要求情報R2は、第2要求情報RA2、及び第2要求情報RB2を含む。実績報告情報R3は、実績報告情報RA3、及び実績報告情報RB3を含む。
要求受付部211は、例えば、第1プロジェクター100Aから第1要求情報RA1、第2要求情報RA2、及び実績報告情報RA3を受け付ける。第1要求情報RA1は、第1プロジェクター100Aが第1操作QA1を受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aからサーバー装置200に送信される。第2要求情報RA2は、第1プロジェクター100Aが第2操作QA2を受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aからサーバー装置200に送信される。実績報告情報RA3は、第1プロジェクター100Aが第3操作QA3を受け付けた場合に、第1プロジェクター100Aからサーバー装置200に送信される。
また、要求受付部211は、例えば、第2プロジェクター100Bから第1要求情報RB1、第2要求情報RB2、及び実績報告情報RB3を受け付ける。第1要求情報RB1は、第2プロジェクター100Bが第1操作QB1を受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bからサーバー装置200に送信される。第2要求情報RB2は、第2プロジェクター100Bが第2操作QB2を受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bからサーバー装置200に送信される。実績報告情報RB3は、第2プロジェクター100Bが第3操作QB3を受け付けた場合に、第2プロジェクター100Bからサーバー装置200に送信される。
【0056】
以下の説明において、第1操作QA1と第1操作QB1とを区別しない場合には、第1操作Q1と記載する場合がある。また、第2操作QA2と第2操作QB2とを区別しない場合には、第2操作Q2と記載する場合がある。また、第3操作QA3と第3操作QB3とを区別しない場合には、第3操作Q3と記載する場合がある。
要求受付部211は、実績報告情報R3を受け付けた場合に、使用回数テーブルTBNに含まれるメニュー項目MKのうち、実績報告情報RA3に対応するメニュー項目MKの使用回数UNを「1」だけカウントアップし、使用回数テーブルTBNを更新する。
【0057】
抽出メニュー生成部212は、要求受付部211がプロジェクター100から第1要求情報R1を受け付けた場合に、第1メニュー画像PM1を生成し、生成した第1メニュー画像PM1を第2メニュー画像記憶部216に記憶させる。
抽出メニュー生成部212は、例えば、要求受付部211が第1プロジェクター100Aから第1要求情報RA1を受け付けた場合に、第1メニュー画像PMA1を生成し、生成した第1メニュー画像PMA1を第2メニュー画像記憶部216に記憶させる。抽出メニュー生成部212は、例えば、要求受付部211が第2プロジェクター100Bから第1要求情報RB1を受け付けた場合に、第1メニュー画像PMB1を生成し、生成した第1メニュー画像PMB1を第2メニュー画像記憶部216に記憶させる。
【0058】
抽出メニュー生成部212は、第1メニュー画像PM1を以下のようにして生成する。
抽出メニュー生成部212は、まず、プロジェクター100で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出する。閾値回数THは、例えば、30回である。使用回数UNが
図5に示す使用回数テーブルTBNの使用回数UNである場合には、抽出メニュー生成部212は、複数の抽出メニュー項目MJとして、「幾何学補正」と、「上下反転設定」と、「アスペクト」とを抽出する。この場合には、複数の抽出メニュー項目MJは、3つの抽出メニュー項目MJである。
【0059】
次に、抽出メニュー生成部212は、抽出された複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定する。また、抽出メニュー生成部212は、例えば、抽出された複数の抽出メニュー項目MJの表示順が、複数の抽出メニュー項目MJの各々の使用回数UNの降順に応じた順になるように設定する。
例えば、使用回数UNが
図5に示す使用回数テーブルTBNの使用回数UNである場合には、抽出メニュー生成部212は、3つの抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNの降順に応じた順になるように設定する。すなわち、3つの抽出メニュー項目MJの表示順を、「幾何学補正」、「上下反転設定」、及び「アスペクト」の順に設定する。
【0060】
抽出メニュー生成部212は、例えば、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが、初期メニュー画像PMDに含まれるメニュー項目MKのテキストの大きさよりも大きくなるように、抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定する。抽出メニュー生成部212は、例えば、抽出メニュー項目MJの個数が小さい程、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが大きくなるように、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定する。テキストの大きさは、例えば、フォントサイズである。
初期メニュー画像PMDを構成する3個以上のメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、例えば、12ポイントである。また、抽出メニュー生成部212は、第1メニュー画像PM1を構成する複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズを、例えば、12ポイントよりも大きく設定する。例えば、抽出メニュー項目MJの個数が3つである場合には、抽出メニュー生成部212は、第1メニュー画像PM1を構成する3つの抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズを、例えば、48ポイントに設定する。
【0061】
また、抽出メニュー生成部212は、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を、使用回数UNに応じて設定してもよい。抽出メニュー生成部212は、例えば、使用回数UNが大きい程、第1メニュー画像PM1を構成する抽出メニュー項目MJに含まれるテキストの大きさを大きくしてもよい。また、抽出メニュー生成部212は、例えば、使用回数UNが大きい程、第1メニュー画像PM1を構成する抽出メニュー項目MJに含まれるテキストを目立つ色で表示してもよい。
このように、第1メニュー画像PM1を構成する複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を、使用回数UNに応じて設定することによって、ユーザーは、複数の抽出メニュー項目MJの中から実行する抽出メニュー項目MJを選択し易くなる。
次に、メニュー画像PMの一例について、
図6及び
図8を参照して説明する。
【0062】
まず、
図8を参照して、初期メニュー画像PMDについて説明する。
図8は、初期メニュー画像PMDの一例を示す図である。初期メニュー画像PMDは、例えば、第1プロジェクター100Aによって、第1スクリーンSC1に投射される。
初期メニュー画像PMDには、多数のメニュー項目MKを表示する必要があるため、分類分けして、階層化して表示される。
図8に示すように、初期メニュー画像PMDには、第1分類CL1と第2分類CL2とメニュー項目MKとが表示される。第2分類CL2は、第1分類CL1よりも下位の分類である。第2分類CL2を構成する項目の一部は、メニュー項目MKである。
第1ユーザーUAが選択を所望するメニュー項目MKが第2分類CL2の下位に位置する場合には、第1ユーザーUAは、第1分類CL1、第2分類CL2、及びメニュー項目MKを順次選択する必要がある。
また、初期メニュー画像PMDには、多数のメニュー項目MKを表示する必要があるため、第1分類CL1、第2分類CL2、及びメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、小さいサイズ、例えば、12ポイントに設定される。
【0063】
図8を参照して説明したように、初期メニュー画像PMDには、多数のメニュー項目MKが含まれ、更に、階層化して表示されるため、初期メニュー画像PMDから第1ユーザーUAが所望するメニュー項目MKを選択することは容易ではない。特に、第1ユーザーUAが初心者である場合には、初期メニュー画像PMDから第1ユーザーUAが所望するメニュー項目MKを選択することは困難である。
また、初期メニュー画像PMDを構成する第1分類CL1、第2分類CL2、及びメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、小さい。そこで、第1ユーザーUAの視力が悪い場合には、初期メニュー画像PMDから第1ユーザーUAが所望するメニュー項目MKを選択することは困難である。
【0064】
次に、第1メニュー画像PMA1の一例について、
図6を参照して更に説明する。
図6は、第1メニュー画像PMA1の一例を示す図である。第1メニュー画像PMA1は、第1プロジェクター100Aによって、第1スクリーンSC1に投射される。
第1メニュー画像PMA1には、3つの抽出メニュー項目MJと、戻るボタンBBとが表示される。3つの抽出メニュー項目MJは、使用回数UNが閾値回数TH以上であるメニュー項目MKに対応する。また、3つの抽出メニュー項目MJは、3つの抽出メニュー項目MJの各々の使用回数UNの降順に応じた順になるように設定される。すなわち、3つの抽出メニュー項目MJの表示順は、例えば、
図6の上側から下側に向けて、「幾何学補正」、「上下反転設定」、及び「アスペクト」の順に設定される。
【0065】
図6では、「幾何学補正」が選択されている場合について記載している。「幾何学補正」が選択されているため、「幾何学補正」に対応する抽出メニュー項目MJが太線で記載されている。
また、3つの抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、例えば、48ポイントに設定される。
戻るボタンBBは、初期メニュー画像PMDを表示する場合に第1ユーザーUAによって操作される。第1ユーザーUAは、例えば、操作部131の方向キー等を操作して、戻るボタンBBを選択し、エンターキー等を押下することによって、初期メニュー画像PMDを表示する。
【0066】
このように、第1メニュー画像PMA1には、3つの抽出メニュー項目MJが表示されるため、第1ユーザーUAは所望する抽出メニュー項目MJを、初期メニュー画像PMDと比較して、容易に選択できる。また、3つの抽出メニュー項目MJは、使用回数UNが閾値回数TH以上であるメニュー項目MKに対応するため、閾値回数THを適正に設定することによって、適正な抽出メニュー項目MJを抽出できる。更に、3つの抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、例えば、48ポイントに設定される。したがって、第1ユーザーUAの視力が悪い場合であっても、初期メニュー画像PMDと比較して、第1ユーザーUAが所望する抽出メニュー項目MJを選択できる。
【0067】
再び、
図4に戻って、第2制御部210の構成について説明する。
また、抽出メニュー生成部212は、要求受付部211がプロジェクター100から第2要求情報R2を受け付けた場合に、第2メニュー画像PM2を生成する。抽出メニュー生成部212は、例えば、要求受付部211が第1プロジェクター100Aから第2要求情報RA2を受け付けた場合に、第2メニュー画像PMA2を生成する。抽出メニュー生成部212は、例えば、要求受付部211が第2プロジェクター100Bから第2要求情報RB2を受け付けた場合に、第2メニュー画像PMB2を生成する。
【0068】
抽出メニュー生成部212は、第2メニュー画像PM2を以下のようにして生成する。
抽出メニュー生成部212は、まず、プロジェクター100で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、抽出メニュー項目MJの個数が、第2メニュー画像PM2に含まれる表示個数NJになるように、表示個数NJの抽出メニュー項目MJを抽出する。また、抽出メニュー生成部212は、使用回数UNが多い順に抽出メニュー項目MJを抽出する。すなわち、抽出メニュー生成部212は、使用回数UNが多い順に、表示個数NJの抽出メニュー項目MJを抽出する。
使用回数UNが
図5に示す使用回数テーブルTBNの使用回数UNであり、表示個数NJが4つである場合には、抽出メニュー生成部212は、複数の抽出メニュー項目MJとして、「幾何学補正」と、「上下反転設定」と、「アスペクト」と、「フォーカス」と、を抽出する。
【0069】
次に、抽出メニュー生成部212は、抽出された表示個数NJの抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定する。また、抽出メニュー生成部212は、例えば、抽出された表示個数NJの抽出メニュー項目MJの表示順が、表示個数NJの抽出メニュー項目MJの各々の使用回数UNの降順に応じた順になるように設定する。
例えば、使用回数UNが
図5に示す使用回数テーブルTBNの使用回数UNである場合には、抽出メニュー生成部212は、4つの抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNの降順に応じた順になるように設定する。すなわち、4つの抽出メニュー項目MJの表示順を、「幾何学補正」、「上下反転設定」、「アスペクト」及び「フォーカス」の順に設定する。
【0070】
抽出メニュー生成部212は、例えば、表示個数NJの抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが、初期メニュー画像PMDに含まれるメニュー項目MKのテキストの大きさよりも大きくなるように、抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定する。抽出メニュー生成部212は、例えば、抽出メニュー項目MJの個数が小さい程、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが大きくなるように、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定する。テキストの大きさは、例えば、フォントサイズである。
初期メニュー画像PMDを構成する3個以上のメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズは、例えば、12ポイントである。また、抽出メニュー生成部212は、第2メニュー画像PM2を構成する複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズを、例えば、12ポイントよりも大きく設定する。例えば、抽出メニュー項目MJの個数が4つである場合には、抽出メニュー生成部212は、第1メニュー画像PM1を構成する3つの抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさ、すなわちフォントサイズを、例えば、36ポイントに設定する。
【0071】
また、抽出メニュー生成部212は、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を、使用回数UNに応じて設定してもよい。抽出メニュー生成部212は、例えば、使用回数UNが大きい程、第2メニュー画像PM2を構成する抽出メニュー項目MJに含まれるテキストの大きさを大きくしてもよい。また、抽出メニュー生成部212は、例えば、使用回数UNが大きい程、第2メニュー画像PM2を構成する抽出メニュー項目MJに含まれるテキストを目立つ色で表示してもよい。
このように、第2メニュー画像PM2を構成する複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を、使用回数UNに応じて設定することによって、ユーザーは、複数の抽出メニュー項目MJの中から実行する抽出メニュー項目MJを選択し易くなる。
【0072】
投射指示部213は、第1メニュー画像PM1、及び第2メニュー画像PM2を、プロジェクター100に投射させる。
投射指示部213は、例えば、抽出メニュー生成部212が第1メニュー画像PM1を生成した場合に、生成された第1メニュー画像PM1を、初期メニュー画像PMDに換えて、プロジェクター100に投射させる。
投射指示部213は、例えば、抽出メニュー生成部212が第1メニュー画像PM1を生成した場合に、第1メニュー画像PM1をコマンドCMPと対応付けて、プロジェクター100へ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第1メニュー画像PM1を、初期メニュー画像PMDに換えて、投射することをプロジェクター100に指示する。
【0073】
投射指示部213は、例えば、抽出メニュー生成部212が第1メニュー画像PMA1を生成した場合に、第1メニュー画像PMA1をコマンドCMPと対応付けて、第1プロジェクター100Aへ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第1メニュー画像PMA1を、初期メニュー画像PMDに換えて、投射することを第1プロジェクター100Aに指示する。
投射指示部213は、例えば、抽出メニュー生成部212が第1メニュー画像PMB1を生成した場合に、第1メニュー画像PMB1をコマンドCMPと対応付けて、第2プロジェクター100Bへ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第1メニュー画像PMB1を、初期メニュー画像PMDに換えて、投射することを第2プロジェクター100Bに指示する。
【0074】
投射指示部213は、抽出メニュー生成部212が第2メニュー画像PM2を生成したときに、生成された第2メニュー画像PM2を、第1メニュー画像PM1に換えて、プロジェクター100に投射させる。
投射指示部213は、抽出メニュー生成部212が第2メニュー画像PM2を生成したときに、例えば、生成された第2メニュー画像PM2をコマンドCMPと対応付けて、プロジェクター100へ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第2メニュー画像PM2を、第1メニュー画像PM1に換えて投射することをプロジェクター100に指示する。
【0075】
投射指示部213は、抽出メニュー生成部212が第2メニュー画像PMA2を生成したときに、例えば、生成された第2メニュー画像PMA2をコマンドCMPと対応付けて、第1プロジェクター100Aへ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第2メニュー画像PMA2を、第1メニュー画像PMA1に換えて投射することを第1プロジェクター100Aに指示する。
投射指示部213は、抽出メニュー生成部212が第2メニュー画像PMB2を生成したときに、例えば、生成された第2メニュー画像PMB2をコマンドCMPと対応付けて、第2プロジェクター100Bへ送信する。コマンドCMPは、コマンドCMPに対応付けられた画像、すなわち、第2メニュー画像PMB2を、第1メニュー画像PMB1に換えて投射することを第2プロジェクター100Bに指示する。
【0076】
第2通信制御部214は、第2通信インターフェース240を介して、プロジェクター100から第1要求情報R1、第2要求情報R2、及び実績報告情報R3を受信する。
第2通信制御部214は、第2通信インターフェース240を介して、プロジェクター100へ種々の情報を送信する。第2通信制御部214は、例えば、第1メニュー画像PM1をコマンドCMPと対応付けて、プロジェクター100へ送信する。また、第2通信制御部214は、例えば、第2メニュー画像PM2をコマンドCMPと対応付けて、プロジェクター100へ送信する。
【0077】
次に、
図7を参照して、サーバー装置200の第2制御部210の処理について説明する。
図7は、サーバー装置200の第2制御部210の処理の一例を示すフローチャートである。なお、
図7では、プロジェクター100が初期メニュー画像PMDを表示している場合について説明する。また、
図7では、サーバー装置200の第2制御部210の使用回数記憶部215が、使用回数テーブルTBNを記憶している場合について説明する。
【0078】
図7に示すように、まず、ステップS101において、要求受付部211は、プロジェクター100から第1要求情報R1を受け付けたか否かを判定する。第1要求情報R1は、サーバー装置200に対して第1メニュー画像PM1の送信を要求することを示す。第1要求情報R1は、プロジェクター100が第1操作Q1を受け付けた場合に、サーバー装置200に対して送信される。
第1要求情報R1を受け付けていないと要求受付部211が判定した場合(ステップS101;NO)には、処理が待機状態になる。第1要求情報R1を受け付けたと要求受付部211が判定した場合(ステップS101;YES)には、処理がステップS103へ進む。
そして、ステップS103において、抽出メニュー生成部212は、第1メニュー画像PM1を生成する。第1メニュー画像PM1は、使用回数テーブルTBNを参照して生成される。第1メニュー画像PM1は、例えば、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出し、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定することによって生成される。
次に、ステップS105において、投射指示部213は、第1メニュー画像PM1を、初期メニュー画像PMDに換えて、投射することをプロジェクター100に指示する。
【0079】
次に、ステップS107において、要求受付部211は、プロジェクター100から第2要求情報R2を受け付けたか否かを判定する。第2要求情報RA2は、サーバー装置200に対して、抽出メニュー項目MJの表示個数NJに対応する第2メニュー画像PM2の送信を要求することを示す。第2要求情報R2は、プロジェクター100が第2操作Q2を受け付けた場合に、サーバー装置200に対して送信される。
第2要求情報R2を受け付けていないと要求受付部211が判定した場合(ステップS107;NO)には、処理が待機状態になる。第2要求情報R2を受け付けたと要求受付部211が判定した場合(ステップS107;YES)には、処理がステップS109へ進む。
そして、ステップS109において、抽出メニュー生成部212は、第2メニュー画像PM2を生成する。第2メニュー画像PM2は、第2要求情報R2に含まれる抽出メニュー項目MJの表示個数NJと、使用回数テーブルTBNを参照して生成される。
次に、ステップS111において、投射指示部213は、第2メニュー画像PM2を、第1メニュー画像PM1に換えて、投射することをプロジェクター100に指示する。
【0080】
次に、ステップS113において、第2制御部210は、プロジェクター100が終了操作を受け付けたか否かを判定する。終了操作は、メニュー画像PMの表示を終了する場合に、ユーザーUによって操作部131に対して行われる操作である。終了操作は、例えば、操作部131に配置された特定キーの操作である。
終了操作を受け付けていないと第2制御部210が判定した場合(ステップS113;NO)には、処理がステップS107に戻る。終了操作を受け付けたと第2制御部210が判定した場合(ステップS113;YES)には、その後、処理が終了する。
【0081】
ステップS103は、「使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出すること」、及び「複数の抽出メニュー項目の表示順を、使用回数に応じて設定すること」の一例に対応する。ステップS105は、「複数の抽出メニュー項目を、前記表示順でプロジェクターから投射すること」の一例に対応する。ステップS109は、「複数の抽出メニュー項目の表示個数を、ユーザーの操作に基づいて設定すること」の一例に対応する。ステップS111は、「複数の抽出メニュー項目のうち、設定された表示個数に対応する抽出メニュー項目をプロジェクターから投射すること」の一例に対応する。
【0082】
図7を参照して説明したように、ユーザーUは第1操作Q1を行うことによって、プロジェクター100に、第1メニュー画像PM1を初期メニュー画像PMDに換えて投射させることができる。また、ユーザーUは第2操作Q2を行うことによって、プロジェクター100に、第2メニュー画像PM2を第1メニュー画像PM1に換えて投射させることができる。よって、ユーザーUの所望するメニュー画像PMをプロジェクター100に投射させることができる。したがって、ユーザーUの利便性を向上できる。
【0083】
[本実施形態及び作用効果]
以上、
図1~
図8を参照して説明したように、本実施形態に係る投射方法は、プロジェクター100で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出することと、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定することと、複数の抽出メニュー項目MJを、前記表示順でプロジェクター100から投射することと、を含む。
【0084】
すなわち、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出し、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定し、複数の抽出メニュー項目MJを、前記表示順でプロジェクター100から投射する。
よって、使用回数UNが閾値回数TH以上である抽出メニュー項目MJを、使用回数UNに応じた表示順でプロジェクター100から投射するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0085】
また、上記投射方法において、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を、使用回数UNに応じて設定することと、複数の抽出メニュー項目MJを、設定された表示態様でプロジェクター100から投射することと、を更に含む。
よって、複数の抽出メニュー項目MJを、使用回数UNに応じた表示態様でプロジェクター100から投射するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0086】
また、上記投射方法において、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定することは、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが、3個以上のメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさよりも大きくなるように、抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定すること、を含む。
よって、初期メニュー画像PMDに含まれるメニュー項目MKの各々に含まれるテキストの大きさよりも大きくなるように、抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定するため、ユーザーの視力が悪い場合には、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0087】
また、上記投射方法において、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を設定することは、複数の抽出メニュー項目MJの表示順が、複数の抽出メニュー項目MJの各々の使用回数UNの降順に応じた順になるように設定すること、を含む。
よって、複数の抽出メニュー項目MJの表示順が、複数の抽出メニュー項目MJの各々の使用回数UNの降順に応じた順になるように設定するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0088】
また、上記投射方法において、複数の抽出メニュー項目MJの表示個数NJを、ユーザーの操作に基づいて設定することと、複数の抽出メニュー項目MJのうち、設定された表示個数NJに対応する抽出メニュー項目MJをプロジェクター100から投射することと、を更に含む。
よって、ユーザーの所望する表示個数NJの抽出メニュー項目MJをプロジェクター100から投射することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0089】
また、上記投射方法において、表示個数NJが小さい程、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさが大きくなるように、複数の抽出メニュー項目MJの各々の表示態様を設定すること、を更に含む。
よって、ユーザーの視力が悪い場合には、表示個数NJを小さくすることによって、複数の抽出メニュー項目MJの各々に含まれるテキストの大きさを大きくできる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0090】
本実施形態に係る第2制御プログラムPGM2は、プロジェクター100で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出することと、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定することと、複数の抽出メニュー項目MJを、前記表示順でプロジェクター100から投射することと、を第2プロセッサー210Aに実行させる。
したがって、本実施形態に係る第2制御プログラムPGM2は、本実施形態に係る投射方法と同様の効果を奏することができる。
【0091】
他の実施形態に係るプロジェクター100αは、投射部110と、ユーザーの操作を受け付ける操作部131と、第1プロセッサー150Aと、を含み、第1プロセッサー150Aは、前記プロセッサーは、操作部131で選択可能な3個以上のメニュー項目MKの中から、使用回数UNが閾値回数TH以上である複数のメニュー項目MKを、複数の抽出メニュー項目MJとして抽出することと、複数の抽出メニュー項目MJの表示順を、使用回数UNに応じて設定することと、数の抽出メニュー項目MJを、前記表示順で投射部110から投射することと、を実行する。
したがって、他の実施形態に係るプロジェクター100αは、本実施形態に係る投射方法と同様の効果を奏することができる。
【0092】
[他の実施形態]
上述した本実施形態は、好適な実施の形態である。ただし、上述の本実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0093】
本実施形態では、サーバー装置200が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215、を備える場合について説明するが、これに限定されない。例えば、プロジェクター100が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215の少なくとも1つを、備えてもよい。
例えば、プロジェクター100の第1制御部150の第1プロセッサー150Aが、第1制御プログラムPGM1を実行することによって、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、及び投射指示部213として機能し、第1メモリー150Bを使用回数記憶部215として機能させてもよい。
この場合には、プロジェクター100は、サーバー装置200と通信可能に接続される必要はない。換言すれば、プロジェクター100が、要求受付部211、抽出メニュー生成部212、投射指示部213、及び使用回数記憶部215、を備えることによって、本発明に係る「投射方法」を実行してもよい。
この場合のプロジェクター100を、本実施形態に係るプロジェクター100と区別するために、他の実施形態に係るプロジェクター100αと記載する場合がある。
【0094】
また、本実施形態では、サーバー装置200が、2台のプロジェクター100と通信可能に接続される場合について説明したが、これに限定されない。サーバー装置200が、3台以上のプロジェクター100と通信可能に接続されてもよい。
【0095】
また、
図3及び
図4に示す各機能部は機能的構成を示すものであって、具体的な実装形態は特に制限されない。つまり、必ずしも各機能部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで複数の機能部の機能を実現する構成とすることも可能である。また、上記実施形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアで実現してもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、プロジェクター100、及びサーバー装置200の各部の具体的な細部構成についても、趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0096】
また、
図7に示すフローチャートの処理単位は、サーバー装置200の第2制御部210の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。
図7のフローチャートに示す処理単位の分割の仕方や名称によって制限されることはなく、処理内容に応じて、更に多くの処理単位に分割することもできるし、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。また、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
【0097】
また、本開示の投射方法は、サーバー装置200が備える第2プロセッサー210Aに、投射方法に対応した第2制御プログラムPGM2を実行させることで実現できる。また、第2制御プログラムPGM2は、コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体に記録しておくことも可能である。
記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、記録媒体は、サーバー装置200が備える内部記憶装置であるRAM、ROM、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
第2制御プログラムPGM2をサーバー装置等に記憶させておき、サーバー装置からサーバー装置200に、第2制御プログラムPGM2をダウンロードすることで、本開示の投射方法を実現することもできる。
【0098】
[付記]
以下、本開示のまとめを付記する。
(付記1)
プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、を含む、投射方法。
【0099】
これにより、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出し、複数の抽出メニュー項目の表示順を、使用回数に応じて設定し、複数の抽出メニュー項目を、前記表示順でプロジェクターから投射する。
よって、使用回数が閾値回数以上である抽出メニュー項目を、使用回数に応じた表示順でプロジェクターから投射するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0100】
(付記2)
前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、設定された表示態様で前記プロジェクターから投射することと、を更に含む、付記1に記載の投射方法。
【0101】
これにより、複数の抽出メニュー項目を、使用回数に応じた表示態様でプロジェクターから投射するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0102】
(付記3)
前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定することは、前記複数の抽出メニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさが、前記3個以上のメニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさよりも大きくなるように、前記抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定すること、を含む、付記2に記載の投射方法。
【0103】
これにより、3個以上のメニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさよりも大きくなるように、抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定するため、ユーザーの視力が悪い場合には、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0104】
(付記4)
前記複数の抽出メニュー項目の表示順を設定することは、前記複数の抽出メニュー項目の表示順が、前記複数の抽出メニュー項目の各々の前記使用回数の降順に応じた順になるように設定すること、を含む、付記1から付記3のいずれか1つに記載の投射方法。
【0105】
これにより、複数の抽出メニュー項目の表示順が、複数の抽出メニュー項目の各々の使用回数の降順に応じた順になるように設定するため、ユーザーが所望するメニュー項目を選択し易くなる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0106】
(付記5)
前記複数の抽出メニュー項目の表示個数を、ユーザーの操作に基づいて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目のうち、設定された表示個数に対応する抽出メニュー項目を前記プロジェクターから投射することと、を更に含む、付記1から付記4のいずれか1つに記載の投射方法。
【0107】
これにより、ユーザーの所望する表示個数の抽出メニュー項目をプロジェクターから投射することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上できる。
【0108】
(付記6)
前記表示個数が小さい程、前記複数の抽出メニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさが大きくなるように、前記複数の抽出メニュー項目の各々の表示態様を設定すること、を更に含む、付記5に記載の投射方法。
【0109】
これにより、ユーザーの視力が悪い場合には、表示個数を小さくすることによって、複数の抽出メニュー項目の各々に含まれるテキストの大きさを大きくできる。したがって、ユーザーがメニュー項目を選択する際の利便性を向上できる。
【0110】
(付記7)
プロジェクターで選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記プロジェクターから投射することと、をプロセッサーに実行させる、プログラム。
【0111】
これにより、付記7に記載のプログラムは、付記1に記載の投射方法と同様の効果を奏する。
【0112】
(付記8)
光学装置と、ユーザーの操作を受け付ける入力装置と、プロセッサーと、を含み、前記プロセッサーは、前記入力装置で選択可能な3個以上のメニュー項目の中から、使用回数が閾値回数以上である複数のメニュー項目を、複数の抽出メニュー項目として抽出することと、前記複数の抽出メニュー項目の表示順を、前記使用回数に応じて設定することと、前記複数の抽出メニュー項目を、前記表示順で前記光学装置から投射することと、を実行する、プロジェクター。
【0113】
これにより、付記8に記載のプロジェクターは、付記1に記載の投射方法と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0114】
1…画像投射システム、5…リモコン(入力装置)、100、100α…プロジェクター、100A…第1プロジェクター(プロジェクター)、100B…第2プロジェクター(プロジェクター)、110…投射部(光学装置)、111…光源部、113…投射光学系、131…操作部(入力装置)、141…第1通信インターフェース、150…第1制御部、150A…第1プロセッサー(プロセッサー)、150B…第1メモリー、200…サーバー装置、210第2制御部、210A…第2プロセッサー(プロセッサー)、210B…第2メモリー、211…要求受付部、212…抽出メニュー生成部、213…投射指示部、214…第2通信制御部、215…使用回数記憶部、216…第2メニュー画像記憶部、220…第2操作機構、230…第2表示機構、MJ…抽出メニュー項目、MK…メニュー項目、PGM1…第1制御プログラム(プログラム)、PGM2…第2制御プログラム(プログラム)、PM…メニュー画像、PM1、PMA1、PMB1…第1メニュー画像、PM2、PMA2、PMB2…第2メニュー画像、PMD…初期メニュー画像、Q1、QA1、QB1…第1操作、Q2、QA2、QB2…第2操作、Q3、QA3、QB3…第3操作、R1、RA1、RB1…第1要求情報、R2、RA2、RB2…第2要求情報、R3、RA3、RB3…実績報告情報、TBN…使用回数テーブル、TH…閾値回数、UN…使用回数。