(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115291
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】空調設備監視装置
(51)【国際特許分類】
F24F 11/30 20180101AFI20240819BHJP
F24F 3/044 20060101ALI20240819BHJP
F24F 11/52 20180101ALI20240819BHJP
F24F 11/64 20180101ALI20240819BHJP
F24F 110/10 20180101ALN20240819BHJP
【FI】
F24F11/30
F24F3/044
F24F11/52
F24F11/64
F24F110:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023020908
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006666
【氏名又は名称】アズビル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】今西 祐
(72)【発明者】
【氏名】吉田 達也
【テーマコード(参考)】
3L053
3L260
【Fターム(参考)】
3L053BB01
3L260AB07
3L260BA54
3L260CA12
3L260EA02
3L260EA08
3L260GA15
3L260GA17
(57)【要約】
【課題】容易に空調機器の制御改善をさせること。
【解決手段】本願に係る空調設備監視装置100は、データ取得部121と、格納部122と、状態判定部123と、第1の画面生成部124と、表示部125とを有する。データ取得部121は、2次空調機に関する空調データを取得する。格納部122は、空調データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを記憶部140に格納する。状態判定部123は、空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて、判定データを生成する。第1の画面生成部124は、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成する。表示部125は、第1の画面生成部124により生成された画面を表示する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1台の1次空調機と、前記1次空調機からダクトを介して供給される調和空気の一部を取り込んで個々の空調エリアの空調負荷を解消するように取り込まれる調和空気量を制御する複数台の2次空調機とで構成される空調系統を1系統以上備えた空調設備の制御状態を監視する空調設備監視装置であって、
空調データを取得するデータ取得部と、
前記データ取得部により取得された前記空調データと、室温設定データと、空調系統データとを格納する格納部と、
前記格納部により格納された前記空調データの一部である室温データと前記室温設定データとに基づいて、判定データを生成する状態判定部と、
前記空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに前記2次空調機をグループ化した区画に分け、前記2次空調機ごとの区画を、前記グループ化した区画に埋め込み、前記2次空調機ごとの区画において、前記判定データを組み入れた画面を生成する第1の画面生成部と、
前記第1の画面生成部によって生成された画面を表示する表示部と
を有することを特徴とする空調設備監視装置。
【請求項2】
前記状態判定部は、前記判定データとして、前記室温データと前記室温設定データとの差分値の大小から、「暑い」、「寒い」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調設備監視装置。
【請求項3】
前記状態判定部は、前記判定データとして、前記空調データの一部である2次空調機状態データから、「停止」、「異常」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調設備監視装置。
【請求項4】
同一の空調系統ごとに属する前記2次空調機の前記判定データを集計し、空調系統別集計表についての画面を生成する第2の画面生成部をさらに有し、
前記表示部は、前記第1の画面生成部または前記第2の画面生成部によって生成された画面を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調設備監視装置。
【請求項5】
前記第1の画面生成部は、前記判定データにおける、前記室温データと前記室温設定データとの差分値の大小に応じて、異なる色調を用いて画面を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調設備監視装置。
【請求項6】
外部からの入力により指定された前記2次空調機の詳細情報についての画面を生成する第3の画面生成部をさらに有し、
前記表示部は、前記第1の画面生成部または前記第3の画面生成部によって生成された画面を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の空調設備監視装置。
【請求項7】
前記第1の画面生成部は、外部からの入力により指定されたフロアに関するフロア画面を生成する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の空調設備監視装置。
【請求項8】
フロア選択画面を生成する第4の画面生成部をさらに有し、
前記表示部は、前記第1の画面生成部または前記第4の画面生成部によって生成された画面を表示する
ことを特徴とする請求項7に記載の空調設備監視装置。
【請求項9】
外部からの入力により指定されたフロアに存在する前記2次空調機の前記判定データを集計し、前記フロアにおける前記2次空調機の前記判定データの集計表についての画面を生成する第5の画面生成部をさらに有し、
前記表示部は、前記第1の画面生成部または前記第5の画面生成部によって生成された画面を表示する
ことを特徴とする請求項7に記載の空調設備監視装置。
【請求項10】
フロア別の前記2次空調機の前記判定データを集計し、フロア別の前記2次空調機の前記判定データの集計表についての画面を生成する第6の画面生成部をさらに有し、
前記表示部は、前記第1の画面生成部または前記第6の画面生成部によって生成された画面を表示する
ことを特徴とする請求項7に記載の空調設備監視装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調設備監視装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大規模建造物におけるセントラル空調では、1台の1次空調機と、それと連携して室温を制御する複数台の2次空調機からなる空調系統を複数管理することにより、建造物内の各室内の室温を制御している。そして、管理者は監視画面から各空調機のデータを1台ずつ調べることにより制御不良が発生している空調機を発見するため、管理者が日々の運用の中で、大量の空調機の中から、制御不良が発生している空調機を発見することは困難であった。
【0003】
そこで、従来技術として、空調機ごとに診断した結果を、発生頻度と発生時間で集計してリスト形式で表示し、診断結果を選択することで、問題の想定要因の一覧等を表示する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“Fault Detection and Fault Triage Feature Suite|Jhonson Controls”、[online]、[令和4年11月15日検索]、インターネット〈https://www.johnsoncontrols.com/en_middleeast/insights/2020/featured-story/fault-detection-and-fault-triage-feature-suite〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の従来技術では、容易に空調機の制御不良の改善をさせることができない場合があるという課題があった。例えば、建造物内のどのフロア・どの空調系統で問題が発生しているかを容易に判断することは難しく、また、空調制御の問題は、単一の機器の問題ではなく複数の機器の問題が影響しあって発生していることが多いため、表示された問題の想定要因を改善しても問題が解決しないことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の空調設備監視装置は、1台の1次空調機と、前記1次空調機からダクトを介して供給される調和空気の一部を取り込んで個々の空調エリアの空調負荷を解消するように取り込まれる調和空気量を制御する複数台の2次空調機とで構成される空調系統を1系統以上備えた空調設備の制御状態を監視する空調設備監視装置であって、空調データを取得するデータ取得部と、空調データ取得部により取得された空調データと、室温設定データと、空調系統データとを格納する格納部と、格納部により格納された空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて、判定データを生成する状態判定部と、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成する第1の画面生成部と、第1の画面生成部によって生成された画面を表示する表示部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、容易に空調機の制御不良の改善をさせることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る空調設備監視システムの概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る空調設備の具体例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る空調設備監視装置の構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
【
図8】
図8は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
【
図9】
図9は、実施形態に係る空調設備監視装置における処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る空調設備監視装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る空調設備監視装置が限定されるものではない。
【0010】
〔1.システムの構成例〕
はじめに、本実施形態に係る空調設備監視装置100を含むシステムの概要について説明する。
図1は、実施形態に係る空調設備監視システムの概要を示す図である。空調設備監視装置100は、後述する空調設備の空調の制御状態を監視する装置であり、例えば、2次空調機の空調データや判定データについて記憶するサーバ装置である。
【0011】
また、空調設備監視装置100は、空調設備200-1~200-nに含まれる1次空調機コントローラ207-1~207-nと有線又は無線により接続され、情報の送受信を行う。空調設備監視装置100は、前述の空調設備200-1~200-nを監視する空調設備監視装置であって、空調データを取得し、取得した空調データの一部である室温データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを格納する。
【0012】
そして、空調設備監視装置100は、格納された空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて判定データを生成し、前記空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成した後、生成した画面を表示する。
【0013】
空調設備監視装置100は、まず、空調データを取得し、取得した空調データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを格納する。例えば、空調設備監視装置100は、空調設備200-1~200-n内のそれぞれの1次空調機コントローラ207-1~207-nから、2次空調機の空調データを取得し、取得した空調データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを記憶部に格納する。
【0014】
そして、空調設備監視装置100は、格納された空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて判定データを生成する。例えば、空調設備監視装置100は、空調データの一部である室温データ(計測温度PV)と室温設定データ(設定温度SP)との差分を計算し、計算結果に応じたラベルを生成する。
【0015】
次に、空調設備監視装置100は、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成した後、生成した画面を表示する。
【0016】
例えば、空調設備監視装置100は、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、その2次空調機に対応する判定データを組み入れた画面を生成した後、生成した画面を表示する。
【0017】
次に
図2を参照し、
図1における、空調設備200-1~200-nの具体例について説明する。
図2は、実施形態に係る空調設備の具体例を示す図である。空調設備200は、1台の1次空調機と、1次空調機からダクトを介して供給される調和空気の一部を取り込んで個々の空調エリアの空調負荷を解消するように取り込まれる調和空気量を制御する複数台の2次空調機とで構成される空調系統を1系統以上備えた空調設備である。
【0018】
図2において、1次空調機201は、電動弁202を介して冷水CWが供給される冷却コイル203,電動弁204を介して温水HWが供給される加熱コイル205、および送風機206により構成されている。なお、送風機206は、ファン206aと、インバータ206bとにより構成される。
【0019】
1次空調機201におけるインバータ206bおよび電動弁202および電動弁204はその動作が1次空調機コントローラ207により制御されるものとなっており、1次空調機201において、そのファン206aより吹き出される調和空気が、給気ダクト208を介し、空調エリア209-1~209-nへ供給されるものとなっている。また、空調エリア209-1~209-nには各エリアに室温を計測する温度センサT1~Tnが設けられており、温度センサT1~Tnでの計測温度PVが局部的に設けられた2次空調機コントローラ210-1~210-nへ各個に与えられている。
【0020】
2次空調機コントローラ210-1~210-nは、各個に与えられる計測温度PVと設定温度SPとの偏差に基づいて空調エリア209-1~209-nへの要求風量を演算し、1次空調機コントローラ207へ返送する。
【0021】
一方、2次空調機コントローラ210-1~210-nは、その要求風量を確保するように、2次空調機211-1~211-nのダンパ212-1~212-nの開度を、風速センサ213-1~213-nの計測した出力を見ながら制御する。
【0022】
1次空調機コントローラ207は、2次空調機コントローラ210-1~210-nから送られてくる要求風量からシステム全体の総要求風量を求め、この総要求風量を確保するように1次空調機201のファン206aの回転数を制御する。なお、2次空調機211-1~211-nにおいて、開度センサ214-1~214-nはダンパ212-1~212-nの開度を計測する。
【0023】
また、2次空調機コントローラ210-1~210-nは、室内の温度要求(2次空調機制御状態)として制御ステータスを決定し、この決定した制御ステータスを1次空調機コントローラ207へ送る。そして、1次空調機コントローラ207は、2次空調機コントローラ210-1~210-nからの制御ステータスより、2次空調機総合制御状態としてトータル制御ステータスを求める。
【0024】
その後、1次空調機コントローラ207は、トータル制御ステータスや還気温度の変化の方向(還気温度の状態)等に基づき、1次空調機201からの調和空気の温度の設定値TSspを決定する。
【0025】
なお、本実施形態において、1次空調機コントローラ207における調和空気温度の設定値TSspは、マニュアル操作によって変更可能である。つまり、1次空調機201からの調和空気の温度の設定値TSspは、通常は1次空調機コントローラ207において自動的に決定されるが、必要に応じてキーボード等の設定変更手段を用いて、人為的に変更できるものとする。
【0026】
一方、2次空調機211-1~211-nを通過し、吹出口215-1~215-nを介して、空調エリア209-1~209-nへ吹き出される調和空気は、空調エリア209-1~209-nにおける空調制御に貢献した後、排気口216-1~216-nより還気ダクト217を経て排気調整用ダンパ218を介して排出されるが、その一部は還気調整用ダンパ219を介し還気として1次空調機201へ戻されるものとなっている。そして、1次空調機201へ戻される還気に対し、外気が外気調整用ダンパ220を介して所定の割合で取り込まれるものとなっている。
【0027】
なお、排気調整用ダンパ218,還気調整用ダンパ219,外気調整用ダンパ220の開度は1次空調機コントローラ207からの指令によって調整されるものとなっている。また、1次空調機コントローラ207へは、1次空調機201からの調和空気の温度の計測値TSpvおよび還気ダクト217における還気温度の計測値TRpvが、温度センサ221および222を介して与えられる。
【0028】
さらに、1次空調機コントローラ207は、1次空調機201からの調和空気の温度の計測値TSpvが設定値TSspに合致するように、バルブ出力を出し、電動弁202および電動弁204の開度を制御する。
【0029】
〔2.空調設備監視装置100の構成〕
次に、
図3を参照し、
図1に示した空調設備監視装置100の構成を説明する。
図3は、実施形態に係る空調設備監視装置の構成例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る空調設備監視装置100は、通信部110と、制御部120と、記憶部140とを有する。
【0030】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、空調設備200-1~200-nが有する1次空調機コントローラ207-1~207-nと有線又は無線で接続され、情報の送受信を行う。
【0031】
記憶部140は、例えば、RAM(Random Access Memory)やハードディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部140は、制御部120による各種処理に必要なデータ及びプログラムを格納するが、特に本発明に密接に関連するものとしては、空調データ記憶部141と、室温設定データ記憶部142と、空調系統データ記憶部143と、判定データ記憶部144とを有する。
【0032】
空調データ記憶部141は、後述するデータ取得部121により取得された空調データについて記憶する。例えば、空調データ記憶部141は、後述するデータ取得部121により取得された、各部屋の室温データ(計測温度PV)や、各2次空調機の風量計測値や風量設定値、ダンパ開度、発停状態、異常信号の有無等の2次空調機の状態に関するデータを記憶する。
【0033】
室温設定データ記憶部142は、各部屋の室温設定データ(設定温度SP)について記憶する。例えば、室温設定データ記憶部142は、空調制御が行われる前に予め設定された、各部屋の設定温度SPについて記憶する。
【0034】
空調系統データ記憶部143は、1台の1次空調機と複数の2次空調機で構成される空調系統に関するデータを記憶する。例えば、空調系統データ記憶部143は、空調設備に属する空調系統について、空調系統の種類と各空調系統に属する2次空調機との対応関係について記憶する。
【0035】
判定データ記憶部144は、後述する状態判定部123により生成された判定データについて記憶する。例えば、判定データ記憶部144は、後述する状態判定部123により生成された、2次空調機についての「暑い」、「寒い」等のラベルについて、対応する2次空調機の情報と共に記憶する。
【0036】
制御部120は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、空調設備監視装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部120は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現される。
【0037】
制御部120は、データ取得部121と、格納部122と、状態判定部123と、第1の画面生成部124と、表示部125とを有し、必要に応じて、第2の画面生成部126と、第3の画面生成部127と、第4の画面生成部128と、第5の画面生成部129と、第6の画面生成部130とを有してもよい。
【0038】
データ取得部121は、空調データを取得する。そして、データ取得部121は取得した空調データを格納部122に通知する。例えば、データ取得部121は、監視対象の空調設備における1次空調機コントローラから、風量計測値や風量設定値、ダンパ開度、発停状態、異常信号の有無等の2次空調機の状態に関するデータを取得し、格納部122に通知する。
【0039】
ここで、発停状態とは、2次空調機が稼働状態にあるか否かを示す情報であり、異常信号とは、2次空調機の稼働状況において異常が発生した際に通知される信号を指す。
【0040】
格納部122は、データ取得部121により取得された空調データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを格納する。例えば、格納部122は、前述のデータ取得部121によって通知された空調データを空調データ記憶部141に格納する。
【0041】
また、格納部122は、例えば、空調データが取得される前から予め設定された室温設定データ(設定温度SP)と、空調系統の種類と各空調系統に属する2次空調機との対応関係である空調系統データとについて、室温設定データ記憶部142と空調系統データ記憶部143とにそれぞれ格納する。
【0042】
状態判定部123は、格納部122により格納された空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて、判定データを生成する。そして、状態判定部123は、生成した判定データを判定データ記憶部144に格納する。例えば、状態判定部123は、前述の格納部122によってそれぞれの記憶部に格納された室温データと室温設定データとに基づいて、後述する「暑い」、「寒い」等のラベルを生成する。
【0043】
また、状態判定部123は、判定データとして、室温データと室温設定データとの差分値の大小から、「暑い」、「寒い」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成してもよい。例えば、状態判定部123は、判定データとして、室温データ(計測温度PV)と室温設定データ(設定温度SP)との差分値を計算し、差分の温度が0付近である場合に「適正」、0よりも高い場合に「暑い」、0よりも低い場合に「寒い」というラベルを生成し、対応する2次空調機の情報と共に判定データ記憶部144に格納する。
【0044】
さらに、状態判定部123は、判定データとして、空調データの一部である2次空調機状態データから、「停止」、「異常」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成してもよい。例えば、状態判定部123は、判定データとして、前述の空調データの一部である、2次空調機の発停状態及び異常信号の有無といった2次空調機状態データから、2次空調機の稼働状況について、「停止」、「異常」、「適正」のラベルを生成し、対応する2次空調機の情報と共に判定データ記憶部144に格納する。
【0045】
第1の画面生成部124は、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに前記2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成する。
【0046】
例えば、第1の画面生成部124は、空調系統データ記憶部143に記憶された空調系統データにより、フロアにおける複数の空調系統を空調系統ごとにグループ化した区画に分ける。その後、第1の画面生成部124は、空調系統ごとのグループ化した区画に、その空調系統に属する2次空調機の区画を埋め込む。そして、第1の画面生成部124は、埋め込んだそれぞれの2次空調機の区画に前述の判定データを組み入れたフロア画面を生成する。
【0047】
ここで、前述の第1の画面生成部124が生成する画面について
図4を参照して説明する。
図4は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。
図4の例において、「AHU-2901~AHU-2904」は、空調系統の種類を示している。また、「VAV-1~VAV6」は、それぞれ2次空調機を示している。
【0048】
図4において、空調系統ごとにグループ化した区画とは、例えば、「AHU-2901」について囲まれた区画(
図4左上)であり、当該区画には2次空調機の「VAV-1~VAV6」について囲まれた区画が埋め込まれている。そして、「VAV1、2、4、5」の区画には、判定データである「暑い」が組み込まれ、「VAV3、5」の区画には、判定データ「適正」を示す「-」が組み込まれている。
【0049】
また、第1の画面生成部124は、判定データにおける、室温データと室温設定データとの差分値の大小に応じて、異なる色調を用いて画面を生成してもよい。例えば、第1の画面生成部124は、判定データにおける、室温データと室温設定データとの差分値の大小に応じて、予め設定された色を前述の2次空調機の区画の背景に付した画面を生成する。
【0050】
さらに、第1の画面生成部124は、外部からの入力により指定されたフロアに関するフロア画面を生成してもよい。例えば、第1の画面生成部124は、外部からの入力により指定されたフロアについての前述のフロア画面を生成する。
【0051】
表示部125は、第1の画面生成部124によって生成された画面を表示する。また、表示部125は、後述する第2の画面生成部126によって生成された画面や、後述する第3の画面生成部127によって生成された画面、後述する第4の画面生成部128によって生成された画面、後述する第5の画面生成部129によって生成された画面、後述する第6の画面生成部130によって生成された画面を、第1の画面生成部とともに表示してもよい。
【0052】
例えば、表示部125は、前述の第1の画面生成部124によって生成された画面や、その画面と共に、第2の画面生成部126によって生成された画面や、第3の画面生成部127によって生成された画面、第4の画面生成部128によって生成された画面、第5の画面生成部129によって生成された画面、第6の画面生成部130によって生成された画面を表示する。ここで、第2から第6の画面生成部によって生成された画面は、外部からの入力により表示と非表示とを切り替えることができてもよい。
【0053】
第2の画面生成部126は、同一の空調系統ごとに属する2次空調機の判定データを集計し、空調系統別集計表についての画面を生成する。例えば、第2の画面生成部126は、同一の空調系統ごとに属する2次空調機の判定データ「暑い」、「寒い」、「異常」、「停止」について集計し、その集計結果である空調系統別集計表についての画面を生成する。
【0054】
第3の画面生成部127は、外部からの入力により指定された2次空調機の詳細情報についての画面を生成する。例えば、第3の画面生成部127は、外部からの入力により指定された2次空調機の詳細情報について、空調データとして記憶された、風量計測値や風量設定値、ダンパ開度、発停状態、異常信号の有無といった情報を表示する画面を生成する。
【0055】
第4の画面生成部128は、フロア選択画面を生成する。例えば、第4の画面生成部128は、監視対象の空調設備を備える建物の各フロアを選択することができる画面を生成する。なお、生成されたフロア選択画面の任意のフロアについて外部から入力があった場合、入力があったフロアを指定されたフロアとみなし、当該フロアのフロア画面を生成し表示するものとする。
【0056】
第5の画面生成部129は、外部からの入力により指定されたフロアに存在する2次空調機の判定データを集計し、フロアにおける2次空調機の判定データの集計表についての画面を生成する。例えば、第5の画面生成部129は、外部からの入力により指定されたフロアに存在する2次空調機の判定データをラベルの種類ごとに集計し、指定されたフロアにおける2次空調機の判定データの集計表についての画面を生成する。
【0057】
第6の画面生成部130は、フロア別の2次空調機の判定データを集計し、フロア別の2次空調機の判定データの集計表についての画面を生成する。例えば、第6の画面生成部130は、各フロアに属する2次空調機の判定データをラベルの種類ごとに集計した集計結果を、フロアごとに示した集計表についての画面を生成する。なお、フロア別の2次空調機の判定データの集計表は、フロア選択画面の付近に表示させてもよい。
【0058】
〔3.実施例〕
ここで、
図4から
図8を参照し、空調設備監視装置100の表示部125により表示される画面の具体例について説明する。
図4から
図8は、実施形態に係る空調設備監視装置により表示される画面の具体例を示す図である。なお、
図4から
図8に示された画像は、例えば、外部からの入力により、表示と非表示が切り替えられてもよい。
【0059】
まず、
図4を参照し、第1の画面生成部124により生成されるフロア画面、第2の画面生成部126により生成される空調系統別集計表、第4の画面生成部128により生成されるフロア選択画面について説明する。
図4の例では、外部からフロア選択画面の「29F」が指定されたことにより、「29F」のフロア画面が生成された例を示している。
【0060】
そして、当該フロアには、「AHU-2901~AHU-2904」の4つの空調系統の種類が存在し、各空調系統に「VAV-1~VAV6」という6台の2次空調機が属することが示されている。また、各空調系統の区画には、空調系統別集計表が示されており、例えば、「AHU-2902」の空調系統別集計表から、「AHU-2902」の空調系統には、判定データが「暑い」のVAVが5台存在し、「寒い」のVAVが1台存在することが把握できる。
【0061】
次に、
図5を参照し、第1の画面生成部124により生成されるフロア画面において、室温データと室温設定データとの差分値の大小に応じて、予め設定された色を2次空調機の区画の背景に付した画面について説明する。
【0062】
図5の例において、点線で囲まれた区画は1つの空調系統を示しており、各空調系統には10台のVAVが属している。そして、それぞれのVAVを表示する枠の背景について、室温データ(計測値PV)と室温設定データ(設定値SP)との差分の温度(PV-SP)の大きさに応じて、予め設定された色を付している。また、それぞれのVAVの判定データについても、「暑い」は赤色、「寒い」は青色で表示することにより、判定データのラベルの種類別に異なる色を付して表示している。
【0063】
次に、
図6を参照し、第3の画面生成部127により生成される2次空調機の詳細情報についての画面について説明する。
図6の例では、前述の
図4のフロア画面における「AHU-2902」の「VAV-1」の判定データである「暑い」を選択した際に表示される「VAV-1」の詳細情報についての画面を示している。
【0064】
図6の例において、第3の画面生成部127は、選択された「VAV-1」についての空調データを参照し、「風量計測値」、「風量設定値」、「ダンパ開度」、「発停状態」、「異常信号」についての画面を生成し、表示部125は、生成された画面を表示している。
【0065】
次に、
図7を参照し、第5の画面生成部129により生成される、指定されたフロアにおける2次空調機の判定データの集計表についての画面を説明する。
図7の例は、前述の
図4が示す「29F」に存在する2次空調機の判定データを、ラベルの種類ごとに集計した集計表を示している。
【0066】
図7の例において、当該集計表により、「29F」には、判定データのラベルが「暑い」のVAVが10台存在し、「寒い」のVAVが3台存在し、「異常」のVAVが1台存在し、「停止」のVAVは存在しないことが把握できる。なお、
図7の集計表は、
図4におけるフロア画面上の任意の場所に表示されてもよい。
【0067】
次に、
図8を参照し、第6の画面生成部130により生成される、各フロアに属する2次空調機の判定データをラベルの種類ごとに集計した集計結果を、フロア別に示した集計表についての画面を説明する。
図8の例では、前述の
図7における集計表について、指定されたフロアのみでなく、監視対象の建物の各フロアについて集計した集計表を示している。なお、
図8の集計表についての画面は、
図4におけるフロア選択画面の付近に表示されてもよい。
【0068】
〔4.空調設備監視装置による処理手順〕
次に、
図9を用いて、実施形態に係る空調設備監視装置100による処理手順の一例について説明する。
図9は、実施形態に係る空調設備監視装置における処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0069】
空調設備監視装置100は、例えば、フロアの指定を受付ける(ステップS101)。空調設備監視装置100は、フロアの指定を受付けた場合には(ステップS101;Yes)、指定されたフロアに存在する2次空調機に関する画面を生成する(ステップS102)。
【0070】
一方、空調設備監視装置100は、フロアの指定を受付けていない場合には(ステップS101;No)、フロアの指定を受付けるまで待機する。そして、空調設備監視装置100は、生成された画面を表示して(ステップS103)、工程を終了する。
【0071】
〔5.実施形態の効果〕
前述してきたように、本実施形態に係る空調設備監視装置100は、データ取得部121と、格納部122と、状態判定部123と、第1の画面生成部124と、表示部125とを有する。データ取得部121は、2次空調機に関する空調データを取得する。格納部122は、空調データと、予め設定された室温設定データ及び空調系統データとを記憶部140に格納する。
【0072】
状態判定部123は、空調データの一部である室温データと室温設定データとに基づいて、判定データを生成する。第1の画面生成部124は、空調系統データに基づき、フロアにおける複数の空調系統ごとに2次空調機をグループ化した区画に分け、2次空調機ごとの区画を、グループ化した区画に埋め込み、2次空調機ごとの区画において、判定データを組み入れた画面を生成する。表示部125は、第1の画面生成部124により生成されるフロア画面を表示する。
【0073】
これにより、空調設備監視装置100は、フロアにおける空調系統ごとに、その空調系統に属する2次空調機とその判定データとを示した画像を表示することにより、そのフロアにおける2次空調機の制御状況を容易に把握させ、容易に空調機の制御改善をさせることができるという効果を奏する。
【0074】
また、空調設備監視装置100の状態判定部123は、判定データとして、室温データと室温設定データとの差分値の大小から、「暑い」、「寒い」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成する。これにより、空調設備監視装置100は、室温データと室温設定データとから生成するラベルにより、2次空調機の制御状況が「暑い」、「寒い」、「適正」のいずれであるかを容易に把握させ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0075】
さらに、空調設備監視装置100の状態判定部123は、判定データとして、空調データの一部である2次空調機状態データから、「停止」、「異常」、「適正」のいずれか1つのラベルを生成する。これにより、空調設備監視装置100は、2次空調機状態データから生成するラベルにより、2次空調機の制御状況が「停止」、「異常」、「適正」のいずれであるかを容易に把握させ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0076】
また、空調設備監視装置100は、同一の空調系統ごとに属する2次空調機の判定データを集計し、空調系統別集計表についての画面を生成する第2の画面生成部126をさらに有し、表示部125は生成された画面を表示する。これにより、空調設備監視装置100は、空調系統ごとに2次空調機の判定データの集計表を表示することにより、空調系統ごとにどのような制御改善が求められるかを把握させることができるという効果を奏する。
【0077】
さらに、空調設備監視装置100の第1の画面生成部124は、判定データにおける、室温データと室温設定データとの差分値の大小に応じて、異なる色調を用いて画面を生成する。これにより、空調設備監視装置100は、それぞれの空調系統内の2次空調機の制御情報について異なる色を付することにより、各2次空調機の制御情報を一目で把握させることができ、また、どの空調系統に設定温度と計測温度との差分の温度が大きい2次空調機が偏っているかなどの情報についても容易に把握させることができる。
【0078】
また、空調設備監視装置100は、外部からの入力により指定された2次空調機の詳細情報についての画面を生成する第3の画面生成部127をさらに有し、表示部125は生成された画面を表示する。これにより、空調設備監視装置100は、任意の2次空調機の詳細な制御情報について把握させ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0079】
さらに、空調設備監視装置100の第1の画面生成部124は、外部からの入力により指定されたフロアに関するフロア画面を生成する。これにより、空調設備監視装置100は、外部から指定された任意のフロアについての2次空調機の制御状況を把握させ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0080】
また、空調設備監視装置100は、フロア選択画面を生成する第4の画面生成部128をさらに有し、表示部125は生成された画面を表示する。これにより、空調設備監視装置100は、フロア選択画面の任意のフロアの選択により、任意のフロアについての2次空調機の制御状況を把握させ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0081】
さらに、空調設備監視装置100は、外部からの入力により指定されたフロアに存在する2次空調機の判定データを集計し、フロアにおける2次空調機の判定データの集計表についての画面を生成する第5の画面生成部129をさらに有し、表示部125は生成された画面を表示する。これにより、空調設備監視装置100は、フロア画面を表示している任意のフロアにおける全ての2次空調機の判定データの集計表を表示することにより、当該フロアにどのような制御状況の2次空調機が多いかを把握させることができ、制御改善についての情報を提供することができるという効果を奏する。
【0082】
また、空調設備監視装置100は、フロア別の2次空調機の判定データを集計し、フロア別の2次空調機の判定データの集計表についての画面を生成する第6の画面生成部130をさらに有し、表示部125は生成された画面を表示する。これにより、空調設備監視装置100は、各フロアにおける2次空調機の判定データの集計表を把握させることにより、フロアごとの集計数を比較して、制御改善の優先度が高いフロアを選択させることができるという効果を奏する。
【0083】
[6.ハードウェア構成]
前述した、実施形態に係る空調設備監視装置100は、例えば、
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図10は、空調設備監視装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、補助記憶装置1400、通信I/F(インタフェース)1500、入出力I/F(インタフェース)1600が、バス1800により接続された形態を有する。
【0084】
CPU1100は、ROM1300又は補助記憶装置1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0085】
補助記憶装置1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信I/F1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0086】
CPU1100は、入出力I/F1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入出力装置1700を制御する。CPU1100は、入出力I/F1600を介して、入出力装置1700からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータについて入出力I/F1600を介して入出力装置1700へ出力する。
【0087】
例えば、コンピュータ1000が本実施形態に係る空調設備監視装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部120の機能を実現する。
【0088】
[7.その他]
前述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0089】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の通り構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0090】
前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0091】
また、前述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」等に読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【0092】
以上、本発明の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【符号の説明】
【0093】
100 空調設備監視装置
110 通信部
120 制御部
121 データ取得部
122 格納部
123 状態判定部
124 第1の画面生成部
125 表示部
126 第2の画面生成部
127 第3の画面生成部
128 第4の画面生成部
129 第5の画面生成部
130 第6の画面生成部
140 記憶部
141 空調データ記憶部
142 室温設定データ記憶部
143 空調系統データ記憶部
144 判定データ記憶部
200、200-1~200-n 空調設備
201 1次空調機
202、204 電動弁
203 冷却コイル
205 加熱コイル
206 送風機
206a ファン
206b インバータ
207 1次空調機コントローラ
208 給気ダクト
209-1~209-n 空調エリア
210-1~210-n 2次空調機コントローラ
211-1~211-n 2次空調機
212-1~212-n ダンパ
213-1~213-n 風速センサ
214-1~214-n 開度センサ
215-1~215-n 吹出口
216-1~216-n 排気口
217 還気ダクト
218 排気調整用ダンパ
219 還気調整用ダンパ
220 外気調整用ダンパ
221、222、T1、Tn 温度センサ