(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115382
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】情報処理システムおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/38 20120101AFI20240819BHJP
G06Q 20/32 20120101ALI20240819BHJP
【FI】
G06Q20/38 310
G06Q20/32 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021050
(22)【出願日】2023-02-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4(2022)年2月14日付けで、株式会社良品計画がウェブサイトにて、池谷 翔太が発明した情報処理システムに関するアプリを公開した。 令和4(2022)年10月19日付けで、株式会社リクルートがウェブサイトにて、池谷 翔太が発明した情報処理システムに関するアプリを公開した。 令和5(2023)年1月11日付けで、株式会社リクルートがウェブサイトにて、池谷 翔太が発明した情報処理システムに関するアプリを公開した。
(71)【出願人】
【識別番号】522316054
【氏名又は名称】株式会社リクルートMUFGビジネス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139066
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】池谷 翔太
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA64
5L020AA73
5L055AA64
5L055AA73
(57)【要約】
【課題】店舗アプリ内の決済アプリで登録した情報が決済アプリに連携できるシステムを提供する。
【解決手段】ユーザが使用する第2のアプリを介して決済機能を有する第3のアプリを起動する起動手段と、第3のアプリを介して、ユーザの本人確認を行う本人確認手段と、第3のアプリを介したユーザの本人確認結果を、決済機能を有する第1のアプリにおける本人確認と連携する本人確認連携手段とを備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する第2のアプリを介して決済機能を有する第3のアプリを起動する起動手段と、
前記第3のアプリを介して、前記ユーザの本人確認を行う本人確認手段と、
前記第3のアプリを介した前記ユーザの本人確認結果を、決済機能を有する第1のアプリにおける本人確認と連携する本人確認連携手段と、を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記第2のアプリを介して前記第3のアプリのアカウントを作成するアカウント作成手段を備え、
前記アカウントは、前記第1のアプリのアカウントとして利用することが可能な請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第3のアプリは、前記第1のアプリの一部の機能を有するアプリである、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第3のアプリを介して前記ユーザの本人確認を行うと、前記第1のアプリ又は第2のアプリ又は第3のアプリを使用する際の特典を付与する特典付与手段を備えた、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記起動手段は、
前記第1のアプリのソフトウェア開発キットのライブラリを呼び出すことによって、前記第2のアプリ内で前記第3のアプリを起動する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第3のアプリを介して、前記ユーザの銀行口座情報を登録する口座情報登録手段を備える、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
プロセッサが、ユーザが使用する第2のアプリを介して決済機能を有する第3のアプリを起動する工程と、
プロセッサが、前記第3のアプリを介して、前記ユーザの本人確認を行う工程と、
プロセッサが、前記第3のアプリを介した前記ユーザの本人確認結果を、決済機能を有する第1のアプリにおける本人確認と連携する工程と、を備えた情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自社が運営する飲食店や小売店などの顧客に利用してもらう店舗アプリを導入する企業が増えている。店舗アプリにはポイントカード機能や、クーポン提供機能の他、キャッシュレス決済アプリと連携して会計をスムーズに行える機能を有するものもある(例えば、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「セブン‐イレブンアプリで便利におトクにPayPayが使える!」、[online]、[令和5年2月9日検索]、インターネット<URL: https://paypay.ne.jp/guide/seven-eleven/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来は、店舗アプリ内の決済アプリを用いて支払いをするために個人情報を登録しても、その情報をキャッシュレス決済アプリに連携させることができなかった。そのため、ユーザは、別途決済アプリをインストールして情報を登録する必要があった。
【0005】
本発明は、店舗アプリ内の決済アプリで登録した情報が決済アプリに連携できるシステムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、ユーザが使用する第2のアプリを介して決済機能を有する第3のアプリを起動する起動手段と、前記第3のアプリを介して、前記ユーザの本人確認を行う本人確認手段と、前記第3のアプリを介した前記ユーザの本人確認結果を、決済機能を有する前記第1のアプリにおける本人確認と連携する本人確認連携手段と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、店舗アプリ内の決済アプリで登録した情報が決済アプリに連携できるシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図。
【
図2】本発明の実施形態に係る情報処理サーバ10の機能構成を示す図。
【
図3】本発明の実施形態に係る情報処理システム1によるキャッシュレス決済サービス利用の流れを示すシーケンス図。
【
図4】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される店舗アプリAP2の画面を例示する図。
【
図5】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される店舗アプリ内決済アプリAP3のログイン画面を例示する図。
【
図6】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される店舗アプリ内決済アプリAP3の画面を例示する図。
【
図7】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される店舗アプリ内決済アプリAP3の画面を例示する図。
【
図8】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される店舗アプリ内決済アプリAP3の画面を例示する図。
【
図9】本発明の実施形態に係るユーザ端末20に表示される決済アプリAP1の画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に関連する決済アプリと店舗アプリについて説明する。決済アプリとは、スマホ決済等のキャッシュレス決済サービス(決済ブランド)を利用して、銀行口座からのチャージ、店舗等での決済、他のアプリ利用者への送金、銀行口座への出金などを行う機能を有するアプリである。店舗アプリとは、小売店や飲食店などを運営する企業が利用客向けに導入するアプリであり、ポイントカード機能、クーポン機能、プッシュ通知機能などの他、店舗アプリ内の決済アプリを用いて支払いができる機能を有するアプリである。
【0010】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理サーバ10と、ユーザ端末20と、店舗用決済端末30を含んでいる。情報処理サーバ10とユーザ端末20、店舗用決済端末30は、通信ネットワークNを介して接続される。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0011】
情報処理サーバ10は、キャッシュレス決済サービスを提供する企業等が管理するサーバである。情報処理サーバ10は、汎用的なコンピュータであり、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、通信ネットワークN上に分散する複数のコンピュータから構成されてもよい。
【0012】
情報処理サーバ10は、制御装置(プロセッサ)11と、記憶装置12を備えている。制御装置11は、ハードウェアとして、CPU、ROMやRAM等のメモリ、入力インタフェース、出力インタフェース、通信インタフェース及びこれらを結ぶバス等を備えている。制御装置11は、CPUがROM等に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。記憶装置12は、ハードディスクドライブ等である。
【0013】
図2は、制御装置11のCPUがROM等に格納されたプログラムを実行することによって実現される機能モジュールを示すブロック図である。
図2に示すように、機能モジュールには、連携部(連携手段)111、起動部(起動手段)112、アカウント作成部(アカウント作成手段)113、本人確認部(本人確認手段)114、本人確認連携部(本人確認連携手段)115、口座情報登録部(口座情報登録手段)116、特典付与部(特典付与手段)117、が含まれる。
【0014】
記憶装置12には、キャッシュレス決済サービスのアカウントを持つユーザの情報を管理するユーザ管理テーブル121が記憶されている。ユーザ管理テーブル121には、ユーザアカウント毎に、個人情報(氏名、住所、職業、生年月日等)、登録口座情報(銀行名、口座番号等)、本人確認情報(マイナンバーカードや運転免許証等の本人確認書類の情報、顔画像等)が登録されている。
【0015】
ユーザ端末20は、店舗等を利用するユーザが使用する携帯端末であり、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)など、通信ネットワークNを介して情報処理サーバ10とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。
図1に示すように、ユーザ端末20は、プロセッサ21、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置22、液晶ディスプレイなどの表示装置23、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース24、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)などの記憶資源25を備えている。
【0016】
店舗用決済端末30は、店舗に設置され、利用客がキャッシュレス決済を行うための端末である。店舗用決済端末30は、専用端末、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)など、通信ネットワークNを介して情報処理サーバ10とデータの授受が可能なあらゆる端末装置を利用することができる。
図1に示すように、店舗用決済端末30は、プロセッサ31、各種操作ボタンやタッチパネルなどの入力装置32、液晶ディスプレイなどの表示装置33、通信ネットワークNに接続するための通信インタフェース34、ディスクドライブまたは半導体メモリ(ROM、RAMなど)などの記憶資源35を備えている。
【0017】
図3は、情報処理システム1によるキャッシュレス決済サービス利用の流れを示すシーケンス図である。ユーザのユーザ端末20には、店舗Yの店舗アプリ(第2のアプリ)AP2が実装されている。店舗アプリAP2は、情報処理サーバ10を管理する企業が提供するキャッシュレス決済サービスXを利用するための決済アプリAP1と連携しており、店舗アプリAP2内の店舗アプリ内決済アプリAP3を用いて決済を行う機能を有する。店舗アプリ内決済アプリAP3は、決済アプリAP1のSDK(ソフトウェア開発キット)のライブラリを呼び出すことによって店舗アプリAP2内で機能する決済アプリとすることができる。
【0018】
ユーザは、店舗Yにて会計を行う際、ユーザ端末20で店舗アプリAP2を起動する(S101)。
図4は、店舗アプリAP2のトップ画面の例である。図に示すように、店舗会員番号Nや、店舗で利用できるポイントPT等が表示される。また、店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウントの作成画面へ遷移するボタンB1が表示される。
【0019】
ユーザが画面上で、ボタンB1を選択すると(S102)、
図5に示すような、店舗アプリ内決済アプリAP3のログイン画面が表示される(S103)。店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウントを持っているユーザがログインすると店舗アプリ内決済アプリAP3が起動する。アカウントを持っていない場合、アカウント作成ボタンB2を選択すると、店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウントを作成する画面に遷移する(S104)。
【0020】
ユーザは、店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウント作成画面上で、規約への同意、SMS認証による疎通確認、氏名や暗証番号等の設定等を行う。
【0021】
入力された情報は情報処理サーバ10に送信され(S105)、ユーザ管理テーブル121に新規のユーザアカウントが登録される(S106)。アカウントが登録されると、店舗アプリ内決済アプリAP3の機能のうち、送金受取機能と決済機能が利用できるようになる(S107)。すなわち、店舗アプリ内決済アプリAP3の送金機能で他ユーザ等から送金してもらい、店舗用決済端末30で支払いをすることが可能となる。また、店舗アプリ内決済アプリAP3を呼び出す機能を持つ多店舗の店舗アプリでも支払いを行うことができるようになる。また、登録されたアカウントは決済アプリAP1でも連携され、決済アプリAP1のうち送金受取機能と決済機能が利用できるようになる(S114)。
【0022】
図6は、店舗アプリAP2から呼び出した店舗アプリ内決済アプリAP3のトップ画面を例示する図である。図に示すように、残高や決済に用いるコードMが表示される。ユーザは、残高の範囲で支払いを行うことができる。
【0023】
さらに、ユーザが、口座登録・本人確認ボタンB3を選択すると(S108)、店舗アプリ内決済アプリAP3上で口座登録と本人確認を行うことができる。具体的には、まず画面上で、氏名、生年月日、居住地等の個人情報を登録する。次に、口座登録と本人確認に必要な書類等の説明画面が表示される。本人確認の具体的な方法として、例えばeKYC(electronic Know Your Customer)認証が採用される。
【0024】
次に、金融機関選択画面が表示され、ユーザが金融機関を選択すると、選択した銀行のサイトへ移行する。銀行のサイトの画面上で口座情報の連携に同意する操作を行うことにより、店舗アプリ内決済アプリAP3と口座が連携される。具体的には、情報処理サーバ10に口座情報が送信され(S109)、店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウントに紐づけてユーザ管理テーブル121に登録される(S110)。なお、金融機関選択画面によって、ユーザが金融機関を選択した後は銀行のサイトに限らず、CAFISなどのサイトへ移行し、口座を連携してもよい。
【0025】
次に、ユーザ端末20に本人確認書類の選択画面が表示される。ユーザが本人確認書類を選択すると、注意事項の確認画面が表示された後、本人確認書類の撮影を案内する画面が表示される。ユーザは画面の案内にしたがって、ユーザ端末20を用いて本人確認書類を複数の方向(表面、裏面、側面等)から撮影する。さらに、顔写真の撮影を案内する画面が表示される。ユーザは画面の案内にしたがって、ユーザ端末20を用いて自身の顔を複数の方向(正面、側面等)から撮影する。
【0026】
撮影が完了すると、情報処理サーバ10に本人確認書類の画像と顔写真が送信され(S111)、店舗アプリ内決済アプリAP3のアカウントに紐づけてユーザ管理テーブル121に登録される。さらに、本人確認書類の画像と顔写真に基づいて、本人確認の審査が行われる。審査が終了し、本人確認が完了すると、ユーザ管理テーブル121に、本人確認済みのアカウントであることが登録される(S112)。
【0027】
本人確認が完了すると、店舗アプリ内決済アプリAP3の送金受取機能と決済機能に加え、登録した口座からのチャージ機能、他者への送金機能、登録した口座への出金機能が利用できるようになる(S113)。また、本人確認結果は決済アプリAP1でも連携され、決済アプリAP1においても、送金受取機能と決済機能に加え、登録した口座からのチャージ機能、他者への送金機能、登録した口座への出金機能が利用できるようになる(S115)。
【0028】
図7は、本人確認完了後の店舗アプリ内決済アプリAP3のトップ画面を例示する図である。図に示すように、画面上に残高や決済に用いるコード情報Mが表示される。また、チャージ、送金、送金受取、出金の各機能を選択するアイコン等が表示される。
図8は、チャージ機能を選択した際の画面を例示する図である。図に示すように、チャージ金額を入力し(A1)、チャージボタンB4を操作することで、登録した銀行口座から店舗アプリ内決済アプリAP3にチャージをすることができる。登録した銀行口座は画面上に表示される(A2)。
【0029】
また、
図9は、決済アプリAP1のトップ画面を例示する図である。
図9(A)は、店舗アプリ内決済アプリAP3でのアカウント登録後(本人確認前)の時点(
図3のS114)での画面例であり、
図9(B)は、店舗アプリ内決済アプリAP3での本人確認後の時点(
図3のS115)での画面例である。
図9(A)に示すように、本人確認前の時点では、送金受取機能を選択するアイコンのみが表示される。一方、
図9(B)に示すように、本人確認後は、チャージ、送金受取、送金、出金の各機能を選択するアイコン等が表示される。なお、チャージ、送金受け取り、送金、出金の各機能を選択するアイコンは必ずしも決済アプリAP1のトップ画面に表示する必要はなく、機能として利用可能となればよい。
【0030】
以上のように、本実施形態によれば、決済アプリAP1と店舗アプリAP2を連携して店舗アプリAP2内の店舗アプリ内決済アプリAP3として利用できるようにしておき、店舗アプリ内決済アプリAP3上でアカウント作成や本人確認を行うと、決済アプリAP1上でも本人確認結果が適用され、同じアカウントで同様の機能が利用できるようにした。これにより、ユーザが店舗アプリAP2内でアカウントを作成することができる。さらに、店舗アプリAP2内でeKYC認証による本人確認や銀行口座の登録も行えるようにしたので、口座からのチャージ機能等もすぐに利用できるようになり、ユーザの利便性はより高くなる。
【0031】
本実施形態によれば、ユーザは、店舗Yを利用した際に、店舗Yの店員から決済アプリを勧めてもらったり、アカウント作成や本人確認の手続きを、手順を教えてもらいながら行ったりすることができる。このため、お店を介して決済アプリを多くのユーザに紹介してもらえるだけでなく、アプリの導入や利用に不慣れなユーザにも決済アプリを普及させやすくなるというメリットがある。
【0032】
また、店舗内アプリAP2から呼び出せるアプリ内店舗アプリ内決済アプリAP3は、オリジナルの決済アプリAP1よりも機能が限定されたものであってもよい。例えば、決済、送金受取、チャージはできるが、送金や出金はオリジナルの決済アプリAP1でのみ行えるようにしてもよい。これにより、より幅広い利用をしたいユーザには、店舗アプリからの利用だけでなく、オリジナルの決済アプリも利用してもらえるように促すことができる。また、ある店舗の店舗アプリ内でアカウント作成や本人確認を行えば、決済アプリAP1と連携する他の店舗の店舗アプリ内でも同じアカウントで決済アプリ機能を利用できるようにしてもよい。
【0033】
上記の実施形態では、店舗アプリと決済アプリを連携する例を用いているが、連携するアプリの種類は店舗アプリに限らず、宿泊予約やレストラン予約アプリなどと連携して、それらのアプリ内で決済アプリを呼び出せるようにしてもよい。
【0034】
また、連携する店舗アプリからアカウント作成や本人確認を行った場合には、決済アプリにおける特典を付与するようにしてもよい。例えば、現金のように支払いに利用できるポイントを付与したり、連携する他の店舗で利用できるクーポン等を付与したりしてもよい。
【0035】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、他の様々な形で実施することができる。このため、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。例えば、上述した各処理ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更し、又は並列に実行することができる。
【符号の説明】
【0036】
1…情報処理システム
10…情報処理サーバ
11…制御装置
12…記憶装置
20…ユーザ端末
21…プロセッサ
22…入力装置
23…表示装置
24…通信インタフェース
25…記憶資源
30…店舗用決済端末
31…プロセッサ
32…入力装置
33…表示装置
34…通信インタフェース
35…記憶資源
111…連携部
112…起動部
113…アカウント作成部
114…本人確認部
115…本人確認連携部
116…口座情報登録部
117…特典付与部
121…ユーザ管理テーブル
N…通信ネットワーク