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特開2024-115401糸巻取ユニット、糸巻取機及び屑糸量管理システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115401
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】糸巻取ユニット、糸巻取機及び屑糸量管理システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 63/06 20060101AFI20240819BHJP
   B65H 63/00 20060101ALI20240819BHJP
   B65H 54/86 20060101ALI20240819BHJP
   D06H 3/00 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
B65H63/06 Z
B65H63/00 F
B65H54/86
D06H3/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021081
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176245
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 亮輔
(72)【発明者】
【氏名】村山 賢一
(72)【発明者】
【氏名】川元 謙治
【テーマコード(参考)】
3B154
3F057
3F115
【Fターム(参考)】
3B154AB01
3B154BA53
3B154BB47
3B154BB76
3B154BC18
3B154CA16
3B154CA29
3B154DA30
3F057BD04
3F057CA01
3F115CA03
3F115CA18
3F115CA53
3F115CB18
3F115CD05
3F115CF39
(57)【要約】
【課題】糸切れ要因毎に屑糸量を測定することができる糸巻取ユニット、糸巻取機及び屑糸量管理システムを提供する。
【解決手段】ワインダユニット30は、給糸部9と、給糸部9から供給される糸を巻き取ってパッケージPを形成する巻取装置31と、給糸部9と巻取装置31との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎする糸継装置36と、糸継装置36における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部41と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給糸部と、
前記給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、
前記給糸部と前記巻取装置との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎする糸継装置と、
前記糸継装置における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部と、
を備える糸巻取ユニット。
【請求項2】
前記計算部は、前記上糸において発生した前記屑糸量である上糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算し、前記下糸において発生した前記屑糸量である下糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算する、請求項1に記載の糸巻取ユニット。
【請求項3】
前記糸の状態を監視する糸監視装置を更に備え
前記計算部は、糸切れ要因として、前記糸監視装置による糸切れ、システムカットによる糸切れ、前記糸の張力変動に起因する糸切れ、及び、前記給糸部における給糸ボビンの交換による糸切れのうち少なくとも1つについて前記屑糸量を計算する、請求項1又は2に記載の糸巻取ユニット。
【請求項4】
前記計算部は、前記糸監視装置によって監視された前記糸の特定の状態に起因する糸切れ要因については、前記特定の状態が発見されてから前記特定の状態がなくなるまでに前記巻取装置に巻き取られた前記糸の長さに基づいて前記屑糸量を計算する、請求項3に記載の糸巻取ユニット。
【請求項5】
前記計算部は、1回の糸切れにおいて一定量の屑糸を発生させる糸切れ要因については、過去の実測値に基づいて前記屑糸量を計算する、請求項1~4の何れか一項に記載の糸巻取ユニット。
【請求項6】
請求項1~5の何れか一項に記載の少なくとも1つの糸巻取ユニットと、
前記糸巻取ユニットを制御する機台制御部と、を備え、
前記糸巻取ユニット又は前記機台制御部が、前記計算部における前記屑糸量の計算結果を記憶する記憶部を備え、
前記機台制御部は、前記記憶部に記憶された糸切れ要因毎の前記屑糸量を表示させる表示部を有する、糸巻取機。
【請求項7】
請求項6に記載の少なくとも1つの糸巻取機と、
前記機台制御部と情報通信可能に連結された繊維機械管理システムと、を備え、
前記機台制御部が、前記記憶部に記憶された糸切れ要因毎の前記屑糸量のデータを前記繊維機械管理システムに送信する送信部を有する、屑糸量管理システム。
【請求項8】
前記繊維機械管理システムが、前記記憶部に記憶された糸切れ要因毎の前記屑糸量を表示させる表示部を有する、請求項7に記載の屑糸量管理システム。
【請求項9】
前記繊維機械管理システムが、前記記憶部に記憶された糸切れ要因毎の前記屑糸量に基づいて改善指示を決定する、請求項7又は8に記載の屑糸量管理システム。
【請求項10】
給糸部と、
前記給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、
前記給糸部と前記巻取装置との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎする糸継装置と、
を有する糸巻取ユニットと、
前記糸巻取ユニットを制御する機台制御部と、
前記機台制御部と情報通信可能に連結された繊維機械管理システムと、を備え、
前記糸巻取ユニット、前記機台制御部、前記繊維機械管理システムの何れかが、
前記糸継装置における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部を備える、屑糸量管理システム。
【請求項11】
前記糸巻取ユニット、前記機台制御部、又は前記繊維機械管理システムの少なくとも1つは、前記計算部により計算された糸切れ要因毎の前記屑糸量を表示させる表示部を有する、請求項10に記載の屑糸量管理システム。
【請求項12】
前記機台制御部が、
前記計算部と、
前記表示部を備える、請求項11に記載の屑糸量管理システム。
【請求項13】
繊維機械管理システムが、
前記計算部と、
前記表示部を備える、請求項11に記載の屑糸量管理システム。
【請求項14】
前記機台制御部が、
前記計算部と、
前記計算部における前記屑糸量の計算結果を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶された糸切れ要因毎の前記屑糸量のデータを前記繊維機械管理システムに送信する送信部と、を備え、
前記繊維機械管理システムが、前記表示部を備える、請求項11に記載の屑糸量管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸巻取ユニット、糸巻取機及び屑糸量管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるように、自動ワインダ等の繊維機械から発生する屑糸の量(屑糸発生量)把握する装置が知られている。特許文献1の装置では、自動ワインダの糸継装置において切断され、除去された上糸及び下糸の量を把握する。すなわち、上糸の屑糸発生長さと、下糸の屑糸発生長さが、ユニット制御部の計算部によってそれぞれ計算される。また集中管理装置のディスプレイには、上糸屑糸発生量の合計と、下糸屑糸発生量の合計とが、別々に表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-143397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来の装置では、上糸と下糸のそれぞれに関して、屑糸発生量(又は屑糸発生長さ)が計算されていた。しかし、どのような糸切れ要因に起因する屑糸量であるかを把握することは難しかった。従来はリサイクルなどにより屑糸の総量及びその増減が把握できれば十分であった。近年は、屑糸の発生する理由に着目することにより、糸自身の品質が悪くて屑糸が発生しているのか、装置の設定ミスや不具合発生などが原因で不具合が発生しているのかに着目し、それを把握して早期の改善を実現することが必要となってきている。
【0005】
本発明は、糸切れ要因毎に屑糸量を測定することができる糸巻取ユニット、糸巻取機及び屑糸量管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る糸巻取ユニットは、給糸部と、給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、給糸部と巻取装置との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎする糸継装置と、糸継装置における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部と、を備える。
【0007】
この糸巻取ユニットによれば、計算部によって、糸切れ要因毎に屑糸量が計算される。よって、糸切れ要因毎に屑糸量を測定することができ、どのような糸切れ要因に起因する屑糸量が多いかを分析できるようになる。
【0008】
計算部は、上糸において発生した屑糸量である上糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算してもよく、下糸において発生した屑糸量である下糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算してもよい。この場合、上糸の屑糸量と下糸の屑糸量のそれぞれを、糸切れ要因毎に測定することができる。
【0009】
糸巻取ユニットが、糸の状態を監視する糸監視装置を更に備えてもよい。計算部は、糸切れ要因として、糸監視装置による糸切れ、システムカットによる糸切れ、糸の張力変動に起因する糸切れ、及び、給糸部における給糸ボビンの交換による糸切れのうち少なくとも1つについて屑糸量を計算してもよい。この場合、糸切れ要因を細かく分類して管理することができ、糸巻取ユニットにおけるハードウェイストの低減を図ることができる。
【0010】
計算部は、糸監視装置によって監視された糸の特定の状態に起因する糸切れ要因については、特定の状態が発見されてから特定の状態がなくなるまでに巻取装置に巻き取られた糸の長さに基づいて屑糸量を計算してもよい。この場合、糸の長い区間において発生する糸切れ要因について、屑糸量を把握することができる。
【0011】
計算部は、1回の糸切れにおいて一定量の屑糸を発生させる糸切れ要因については、過去の実測値に基づいて屑糸量を計算してもよい。糸切れ要因の中には、上糸についても下糸についても、糸吸引機構のサイズに応じて除去される糸の長さ(糸の区間)が概ね限られている要因が多い。過去の実績値に基づいて屑糸量を計算することで、そのような糸切れ要因についての屑糸量を正確に把握することができる。
【0012】
また本発明の別の態様として、糸巻取機が提供されてもよい。糸巻取機は、上記した何れかの少なくとも1つの糸巻取ユニットと、糸巻取ユニットを制御する機台制御部と、を備え、糸巻取ユニット又は機台制御部が、計算部における屑糸量の計算結果を記憶する記憶部を備え、機台制御部は、記憶部に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量を表示させる表示部を有する。オペレータは、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、糸巻取ユニットにおけるハードウェイストの低減を図ることができる。
【0013】
また本発明の更に別の態様として、屑糸量管理システムが提供されてもよい。屑糸量管理システムは、上記した少なくとも1つの糸巻取機と、機台制御部と情報通信可能に連結された繊維機械管理システムと、を備え、機台制御部が、記憶部に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量のデータを繊維機械管理システムに送信する送信部を有する。この場合、糸巻取ユニットが設置された現場とは違う場所にて、管理者が、糸切れ要因毎の屑糸量を管理、分析又は監視することができる。
【0014】
繊維機械管理システムが、記憶部に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量を表示させる表示部を有してもよい。この場合、管理者は、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、糸巻取ユニットの改善を検討することができる。
【0015】
繊維機械管理システムが、記憶部に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量に基づいて改善指示を決定してもよい。この場合、管理者は、決定された改善指示に従って改善策を施すことができる。
【0016】
また本発明の更に別の態様として、別の屑糸量管理システムが提供されてもよい。別の屑糸量管理システムは、給糸部と、給糸部から供給される糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、給糸部と巻取装置との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎする糸継装置と、を有する糸巻取ユニットと、糸巻取ユニットを制御する機台制御部と、機台制御部と情報通信可能に連結された繊維機械管理システムと、を備え、糸巻取ユニット、機台制御部、繊維機械管理システムの何れかが、糸継装置における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部を備える。この屑糸量管理システムによっても、糸巻取ユニットが設置された現場とは違う場所にて、管理者が、糸切れ要因毎の屑糸量を管理、分析又は監視することができる。
【0017】
糸巻取ユニット、機台制御部、又は繊維機械管理システムの少なくとも1つは、計算部により計算された糸切れ要因毎の屑糸量を表示させる表示部を有してもよい。糸巻取ユニット又は機台制御部に表示部が設けられると、オペレータは、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、糸巻取ユニットにおけるハードウェイストの低減を図ることができる。繊維機械管理システムに表示部が設けられると、管理者は、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、糸巻取ユニットの改善を検討することができる。
【0018】
機台制御部が、計算部と、表示部を備えてもよい。この場合、各糸巻取ユニットにおける屑糸量の計算は不要である。オペレータは、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、糸巻取ユニットにおけるハードウェイストの低減を図ることができる。
【0019】
繊維機械管理システムが、計算部と、表示部を備えてもよい。この場合、各糸巻取ユニット及び糸巻取機における屑糸量の計算は不要である。管理者は、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、糸巻取ユニットの改善を検討することができる。
【0020】
機台制御部が、計算部と、計算部における屑糸量の計算結果を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量のデータを繊維機械管理システムに送信する送信部と、を備え、繊維機械管理システムが、表示部を備えてもよい。この場合、機台制御部にて屑糸量の計算までを行い、記憶されたデータが繊維機械管理システムに送信される。よって、糸巻取機側でデータが整理及び統合され、管理システムにおける統括的な管理が可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、糸切れ要因毎に屑糸量を測定することができ、どのような糸切れ要因に起因する屑糸量が多いかを分析できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、一実施形態に係る糸巻取ユニットを含む糸巻取機の模式図である。
図2図2は、図1の糸巻取ユニットの側面図である。
図3図3は、屑糸量管理システムの機能構成等を示したブロック図である。
図4図4は、上糸に関する糸切れ要因の一例を示した要因テーブルである。
図5図5は、下糸に関する糸切れ要因の一例を示した要因テーブルである。
図6図6は、上糸と下糸全体の糸切れ要因の一例を示した要因テーブルである。
図7図7は、機台制御部(又は繊維機械管理システム)の表示部における屑糸重量等の表示例である。
図8図8は、機台制御部(又は繊維機械管理システム)の表示部における屑糸重量等の表示例である。
図9図9は、第1の変形例に係る屑糸量管理システムの機能構成等を示したブロック図である。
図10図10は、第2の変形例に係る屑糸量管理システムの機能構成等を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0024】
図1に示されるように、自動ワインダ(糸巻取機)3は、巻管12の内部に糸端が配置された給糸ボビン11Bから糸Yを引き出し、パッケージPとして巻き取る装置である。自動ワインダ3は、エンドフレーム20と、複数(例えば24個)のワインダユニット(糸巻取ユニット)30と、玉揚台車45と、を備えている。エンドフレーム20には、機台制御部23が設けられている。機台制御部23は、自動ワインダ3の動作を制御する。機台制御部23は、ディスプレイ等の表示部21と、入力キー等の操作部22とを有している。表示部21は、各ワインダユニット30の運転状況等を表示する。操作部22は、オペレータによって各ワインダユニット30の運転条件の設定等が行われる。
【0025】
機台制御部23は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成されている。機台制御部23は、自動ワインダ3における各種制御処理を実行する。このような各種制御処理は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されることにより行われる。
【0026】
ワインダユニット30は、一方向に配列されると共に、給糸部9に設けられた給糸ボビン11Bから糸Yを解舒してパッケージPを形成する。図2に示されるように、ワインダユニット30は、巻取装置31と、テンション付与装置32と、糸監視装置33と、上糸捕捉装置34と、下糸捕捉装置35と、糸継装置36と、ユニット制御部40(図1及び図3参照)と、を有している。
【0027】
巻取装置31は、給糸部9から供給される糸Yを巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置31は、クレードル31aと、巻取ドラム31bと、を有している。クレードル31aは、パッケージPを支持する。巻取ドラム31bは、糸YをトラバースさせつつパッケージPを回転させる。これにより、所定の位置にセットされた給糸ボビン11Bから糸Yが巻き取られてパッケージPが形成される。テンション付与装置32は、給糸ボビン11BからパッケージPに走行する糸Yに所定のテンションを付与する。
【0028】
糸監視装置33は、糸の状態(糸Yの太さ異常、又は糸Yへの異物の混入等の糸欠陥)を検出するために、走行する糸Yを監視する。糸欠陥が検出された場合には、別途設けられたカッタによって糸Yが切断される。上糸捕捉装置34は、糸Yが切断された場合に、パッケージP側の糸Yの糸端を捕捉して糸継装置36に案内する。下糸捕捉装置35は、糸Yが切断された場合に、給糸ボビン11B側の糸Yの糸端を捕捉して糸継装置36に案内する。
【0029】
糸継装置36は、給糸部9と巻取装置31との間で分断された上糸及び下糸を糸継ぎ行う。糸継装置36は、上糸捕捉装置34によって案内されたパッケージP側の糸端である上糸と、下糸捕捉装置35によって案内された給糸ボビン11B側の糸端である下糸とを繋ぐ。糸継装置36は、例えば空気の噴射力を用いて上糸と下糸を撚り合わせることで糸継ぎを行う。
【0030】
ユニット制御部40は、CPU、ROM、RAM等で構成されている。ユニット制御部40は、ワインダユニット30における各種制御処理を実行する。このような各種制御処理は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されることにより行われる。
【0031】
本実施形態の自動ワインダ3における各ワインダユニット30では、さまざまな要因に起因して糸切れが発生する。糸切れが発生する要因としては、上記した糸監視装置33による糸切れの他に、システムカット(オペレータによる人為的停止作業)による糸切れ、糸Yの張力変動に起因する糸切れ(テンション切れ)、及び、給糸部9における給糸ボビン11Bの交換(コップチェンジ)による糸切れが挙げられる。
【0032】
糸切れが発生したとき、糸継装置36において糸継ぎが行われるが、この際に所定の長さ(又は所定量)の糸Yが除去される。より詳細には、上糸捕捉装置34及び下糸捕捉装置35のパイプ内は負圧源に接続されており、糸継装置36において糸継ぎが行われた後、上糸捕捉装置34及び下糸捕捉装置35において吸引されていた上糸及び下糸の各糸端部分は吸引される。このようにして除去される上糸又は下糸の長さは、長い範囲で継続する欠陥の検知による切断後以外は、毎回の糸継ぎ動作において略一定であると考えられる。すなわち、除去される上糸又は下糸の長さは、上糸又は下糸の糸端から、撚り合わせ点(繋がれる部分)までの長さに相当する。
【0033】
図1に示されるように、エンドフレーム20の一部にはブロアボックス80が設けられており、ブロアボックス80内に、負圧源であるブロアが設置されている。ブロアダクトを介して回収された屑糸は、集綿ボックス19に貯留される。
【0034】
図3に示されるように、各ワインダユニット30のユニット制御部40は、糸継装置36における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部41を備えている。計算部41は、上糸において発生した上糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算する。計算部41は、下糸において発生した下糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算する。
【0035】
図4は、上糸に関する糸切れ要因の一例を示した要因テーブルである。上糸及び下糸のそれぞれに関して、計算部41は、これらの表に示される項目毎(糸切れ要因毎)の吸引長(長さ)を計算する。計算部41は、吸引長に、単位長さ当たりの重量を乗じることで、これらの表に示される項目毎(糸切れ要因毎)の吸引量(重量)を計算する。記憶部42には、糸種類又は番手情報に応じた単位長さ当たりの重量が記憶されている。記憶部42は、計算部41における屑糸量の計算結果(測定結果)を記憶する。
【0036】
記憶部42には、1回の糸継ぎにおいて発生する屑糸量の過去の実測値が記憶されている。計算部41は、上糸の場合には、設定値に基づいて屑糸量を計算する。計算部41は、1回の糸継ぎ(1回の切断)において上糸から発生する屑糸量と、糸継ぎ回数とを乗じることで、累積の屑糸長さ又は屑糸量を計算する。ここで用いられる上糸から発生する屑糸量は、上糸捕捉装置34に設けられた糸端検知センサが吸引された上糸を検知してから必要な長さが引き出されるようにパッケージを逆回転させる回転回数の設定値から算出することができる。また、下糸の場合には、過去の実測値に基づいて屑糸量を計算する。計算部41は、1回の糸継ぎ(1回の切断)において下糸から発生する屑糸量の実測値と、糸継ぎ回数とを乗じることで、累積の屑糸長さ又は屑糸量を計算する。前述の実測値は、事前に実測により求められた値であり、経験値であると言える。具体的には実測値は、実際に吸引除去された下糸の長さを測定することによって得られる。実測値は、上糸、下糸のそれぞれについて別々に求められる。上記実施形態においては上糸では設定値を用いて屑糸量を計算し、下糸では実測値を用いて屑糸量を求めたが、上糸、下糸ともに実測値を用いて屑糸量を求めることもできる。
【0037】
図4に示される表のうち、項目3番~14番の糸切れ要因については、各要因が短欠点(糸Yの短い区間のみに現れるもの)である場合には、上記の実測値に基づく計算が採用される。また項目15番~17番の糸切れ要因についても、実測値に基づく計算が採用される。計算部41は、これらの糸切れ要因については、1回の糸切れにおいて一定量の屑糸を発生させる糸切れ要因であるとみなして、過去の実測値と糸継ぎ回数とを乗じることにより、糸切れ要因毎の屑糸量を計算する。
【0038】
ユニット制御部40では、何らかの糸継ぎが行われる際、糸監視装置33からの信号、又はユニット制御部40自身の制御状況に基づいて、表に示される何れの項目(糸切れ要因)に属するかを計算部41が判断する。糸切れ要因の種類と、その糸継ぎが行われた時刻等に関する情報が記憶部42に記憶される。糸監視装置33におけるカット(項目3番~14番の糸切れ要因)については、各要因が短欠点であることは、糸監視装置33から受信する情報に基づいて判断される。
【0039】
図4に示される表のうち、項目3番~14番の糸切れ要因については、各要因が長欠点(糸Yの比較的長い区間にわたって現れるもの)である場合には、別の計算が行われる。例えば、NEPカット(3番)及びSlubカット(4番)には、長欠点の糸切れ要因が含まれる。そのような場合、計算部41は、要因が特定の状態に起因する糸切れ要因であると判断し、糸監視装置33において特定の状態が発見されてから特定の状態がなくなるまでに巻取装置31に巻き取られた糸Yの長さに基づいて、屑糸量を計算する。本実施例の設定では前述のように長欠点が決定されるが、糸監視装置33の設定に応じて長欠点の認定は変更され得る。
【0040】
より詳細には、上糸捕捉装置34(図2)には、パイプ先端部34aの位置に透明窓が設けられており、上糸捕捉装置34が上昇位置に位置する際、透明窓は、巻取ドラム31bの近傍に固定された上糸センサ31c(図3参照)に対面する。計算部41は、上糸センサ31cによって上糸捕捉装置34内にける上糸の存在を検知してから、巻取ドラム31bが逆回転した回数に基づいて屑糸量を計算する。巻取ドラム31bが逆回転する回数も、糸監視装置33から送られる信号(糸欠点が存在した長さを示す信号)に基づいて決定される。この場合の屑糸量の算出に関しては、上記特許文献1に記載の方法が適用されてもよい。
【0041】
図4に示される表のうち、項目17番のコップチェンジに関しては、下糸センサ38によって下糸の存在が検知された場合には、屑糸量が上記した方法でカウントされるが、下糸センサ38によって下糸の存在が検知されなかった場合には、屑糸量はカウントされない。
【0042】
図5は、下糸に関する糸切れ要因の一例を示した要因テーブルであり、図6は、上糸と下糸全体の糸切れ要因の一例を示した要因テーブルである。図5及び図6に示される各項目についても、図4に示される表中の項目と同様、計算部41による計算が行われる。
【0043】
なお、図5の表には示されていないが、下糸に関しては、糸切れ要因の例として「下糸吸い取り」も挙げられる。これは、切断された後の下糸を下糸捕捉装置35により強制的に吸引除去する処理を意味する。この「下糸吸い取り」は、給糸ボビン11Bの品質が悪い時に実行される。その場合にも、吸引時間に基づいて屑糸量が演算される。吸引時間とは、吸引が行われていた時間であり、単位時間あたりに下糸捕捉装置35において吸引される糸の吸引長さが用いられる。この吸引長さとしては事前に計測された経験値が用いられる。
【0044】
図3に示されるように、機台制御部23は、計算部41によって計算された糸切れ要因毎の屑糸量のデータを入力する入力部24と、計算部41における屑糸量の計算結果(測定結果)を記憶する記憶部26とを備える。機台制御部23の表示部21は、記憶部26に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量を表示する。
【0045】
図7及び図8には、それぞれ、表示部21における表示例が示されている。図7に示されるように、オペレータは、屑糸量選択タブ110を選択することにより、自動ワインダ3における屑糸量の過去のデータを参照できる。オペレータが合計選択ボタン113を押すことにより、上糸と下糸の合計の屑糸量に関するデータを表示させることができる。表示対象選択ボタン120において、表示対象の範囲(機台又はシフト等)を選択できる。またオペレータは、要因選択部112に含まれる4つのボタンを選択することで、糸切れ要因毎の屑糸の重量を表示させることができる。第1要因ボタン112aはシステムカットを選択するためのボタンであり、第2要因ボタン112bは糸監視装置33カットを選択するためのボタンであり、第3要因ボタン112cはテンション切れを選択するためのボタンであり、第4要因ボタン112dはコップチェンジを選択するためのボタンである。図7の例では、図5に示される項目31番から45番の糸切れ要因につき、屑糸の重量が表示されている。この画面には、ユニット別屑糸の重量表示部130とトレンド表示部140が含まれる。
【0046】
また図8に示されるように、オペレータは、上糸選択ボタン114を押すことにより、上糸のみの屑糸量に関するデータを表示させることができる。図8に示される例では、上糸の糸切れ要因毎の屑糸量(重量)が表示されている。
【0047】
本実施形態では、図3に示されるように、自動ワインダ3のみならず、現場とは違う場所において屑糸量の管理が可能となっている。屑糸量管理システムSは、複数のワインダユニット30を有する自動ワインダ3と、機台制御部23と、繊維機械管理システム100とを備える。繊維機械管理システム100は、機台制御部23と情報通信可能に連結されている。繊維機械管理システム100は、例えば工場の上位サーバ、電光掲示板、サイネージ板、又は管理会社のメンテナンスサーバ等の管理装置であってもよく、管理者によって所持される携帯端末であってもよい。さらに、繊維機械管理システム100は、オペレータ端末に屑糸量に関するデータをメール送信してもよい。
【0048】
機台制御部23は、記憶部26に記憶された糸切れ要因毎の屑糸量のデータを繊維機械管理システム100に送信する送信部27を有する。繊維機械管理システム100の入力部101は、受信したデータを入力する。繊維機械管理システム100の主制御部102が、糸切れ要因毎の屑糸量に基づいて改善指示を決定してもよい。繊維機械管理システム100のディスプレイ103が、表示部21と同様、糸切れ要因毎の屑糸量を表示してもよい。
【0049】
また、繊維機械管理システム100で、糸切れ要因毎の屑糸量を管理することにより、自動ワインダ3の糸切れ要因毎の屑糸量を、同じ条件で稼働している他の自動ワインダ3の糸切れ要因毎の屑糸量と比較することが出来る。さらに、複数の自動ワインダ3で発生した糸切れ要因毎の屑糸量を、その糸切れ要因毎にトータルして管理する事もできる。このように管理することにより、稼働状況の悪い自動ワインダ3を特定し、さらに稼働状況が悪くなっている要因を特定する指標として利用することができる。
【0050】
ワインダユニット30によれば、計算部41によって、糸切れ要因毎に屑糸量が計算される。よって、糸切れ要因毎に屑糸量を測定することができ、どのような糸切れ要因に起因する屑糸量が多いかを分析できるようになる。
【0051】
計算部41は、上糸において発生した屑糸量である上糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算し、下糸において発生した屑糸量である下糸の屑糸量を糸切れ要因毎に計算する。これにより、上糸の屑糸量と下糸の屑糸量のそれぞれを、糸切れ要因毎に測定することができる。
【0052】
計算部41は、糸切れ要因として、糸監視装置33による糸切れ、システムカットによる糸切れ、糸の張力変動に起因する糸切れ、及び、給糸部9における給糸ボビンの交換による糸切れのうち少なくとも1つについて屑糸量を計算する。これにより、糸切れ要因を細かく分類して管理することができ、ワインダユニット30におけるハードウェイストの低減を図ることができる。
【0053】
計算部41は、糸監視装置によって監視された糸の特定の状態に起因する糸切れ要因については、特定の状態が発見されてから特定の状態がなくなるまでに巻取装置に巻き取られた糸の長さに基づいて屑糸量を計算する。これにより、糸の長い区間において発生する糸切れ要因について、屑糸量を把握することができる。
【0054】
計算部41は、1回の糸切れにおいて一定量の屑糸を発生させる糸切れ要因については、過去の実測値に基づいて屑糸量を計算する。糸切れ要因の中には、上糸についても下糸についても、上糸捕捉装置34又は下糸捕捉装置35のサイズに応じて除去される糸の長さ(糸の区間)が概ね限られている要因が多い。過去の実績値に基づいて屑糸量を計算することで、そのような糸切れ要因についての屑糸量を正確に把握することができる。
【0055】
自動ワインダ3では、オペレータは、表示部21における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、ワインダユニット30におけるハードウェイストの低減を図ることができる。
【0056】
繊維機械管理システム100を備える屑糸量管理システムSによれば、糸巻取ユニットが設置された現場とは違う場所にて、管理者が、糸切れ要因毎の屑糸量を管理、分析又は監視することができる。管理者は、表示部における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、糸巻取ユニットの改善を検討することができる。また管理者は、繊維機械管理システム100によって決定された改善指示に従って改善策を施すことができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態における計算部41の機能が、機台制御部23又は繊維機械管理システム100に備わっていてもよい。図9は、第1の変形例に係る屑糸量管理システムSAの機能構成等を示したブロック図である。図9に示される屑糸量管理システムSAでは、ワインダユニット30Aではなく、機台制御部23Aが、糸継装置36における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部25を備える。機台制御部23Aの表示部21が、機台制御部23における上記した表示部21と同様の管理画面(糸切れ要因毎の屑糸量)を表示する。また繊維機械管理システム100Aのディスプレイ103が、糸切れ要因毎の屑糸量を表示する。糸切れ要因毎の屑糸量は、表示部21又はディスプレイ103の何れか一方のみにおいて表示されてもよい。
【0058】
第1の変形例に係る屑糸量管理システムSAによっても、ワインダユニット30Aが設置された現場とは違う場所にて、管理者が、糸切れ要因毎の屑糸量を管理、分析又は監視することができる。また各ワインダユニット30Aにおける屑糸量の計算は不要である。オペレータは、表示部21における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、ワインダユニット30Aにおけるハードウェイストの低減を図ることができる。また管理者は、ディスプレイ103における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、ワインダユニット30Aの改善を検討することができる。さらに、機台制御部23Aにて屑糸量の計算までを行い、記憶されたデータが繊維機械管理システム100Aに送信される。よって、自動ワインダ3側でデータが整理及び統合され、繊維機械管理システム100Aにおける統括的な管理が可能となる。
【0059】
図10は、第2の変形例に係る屑糸量管理システムSBの機能構成等を示したブロック図である。図10に示される屑糸量管理システムSBでは、ワインダユニット30Bでも機台制御部23Bでもなく、繊維機械管理システム100Bが、糸継装置36における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部104を備える。繊維機械管理システム100Bは、計算部41によって計算された糸切れ要因毎の屑糸量のデータを入力する入力部24と、主制御部102Bと、ディスプレイ103とを含む。主制御部102Bは、計算部104と、計算部104における屑糸量の計算結果(測定結果)を記憶する記憶部105と、表示制御部106とを含む。ディスプレイ103は、表示制御部106によって制御され、機台制御部23における上記した表示部21と同様の管理画面(糸切れ要因毎の屑糸量)を表示する。
【0060】
第2の変形例に係る屑糸量管理システムSBによっても、ワインダユニット30Bが設置された現場とは違う場所にて、管理者が、糸切れ要因毎の屑糸量を管理、分析又は監視することができる。具体的には管理者は、ディスプレイ103における糸切れ要因毎の屑糸量を参照することで、より適切な管理ができ、ワインダユニット30Aの改善を検討することができる。また各ワインダユニット30B及び各自動ワインダ3における屑糸量の計算は不要である。
【0061】
上記の各種変形例に係る屑糸量管理システムSA,SBでは、各ワインダユニット30から、糸継を行った回数、糸継に失敗した回数、どのような糸欠点に対処するための糸継であったか等の情報が下流の装置(機台制御装置23A,23B、繊維機械管理システム100A,100B)に送信され、下流の装置で糸切れ要因毎の屑糸量が計算される。
【0062】
以上、上記実施形態及び各種の変形例に例示されたように、本発明の屑糸量管理システムにおいて、糸巻取ユニット、機台制御部、繊維機械管理システムの何れかが、糸継装置における糸継ぎ時に発生する屑糸量を糸切れ要因毎に計算する計算部を備えていればよい。また糸巻取ユニット、機台制御部、又は繊維機械管理システムの少なくとも1つが、計算部により計算された糸切れ要因毎の屑糸量を表示させる表示部を有していればよい。
【0063】
本発明は、ワインダユニット30以外の繊維機械に適用することもできる。例えば、紡績機における屑糸量の把握に本発明が用いられてもよい。
【符号の説明】
【0064】
3…自動ワインダ(糸巻取機)、21…表示部、23,23A,23B…機台制御部、25…計算部、26…記憶部、27…送信部、30,30A,30B…ワインダユニット(糸巻取ユニット)、33…糸監視装置、34…上糸捕捉装置、35…下糸捕捉装置、36…糸継装置、40…ユニット制御部、41…計算部、42…記憶部、103…ディスプレイ(表示部)、104…計算部、105…記憶部、S,SA,SB…屑糸量管理システム。
図1
図2
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図10