IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社マキタの特許一覧

<>
  • 特開-鉄筋結束機 図1
  • 特開-鉄筋結束機 図2
  • 特開-鉄筋結束機 図3
  • 特開-鉄筋結束機 図4
  • 特開-鉄筋結束機 図5
  • 特開-鉄筋結束機 図6
  • 特開-鉄筋結束機 図7
  • 特開-鉄筋結束機 図8
  • 特開-鉄筋結束機 図9
  • 特開-鉄筋結束機 図10
  • 特開-鉄筋結束機 図11
  • 特開-鉄筋結束機 図12
  • 特開-鉄筋結束機 図13
  • 特開-鉄筋結束機 図14
  • 特開-鉄筋結束機 図15
  • 特開-鉄筋結束機 図16
  • 特開-鉄筋結束機 図17
  • 特開-鉄筋結束機 図18
  • 特開-鉄筋結束機 図19
  • 特開-鉄筋結束機 図20
  • 特開-鉄筋結束機 図21
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115424
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】鉄筋結束機
(51)【国際特許分類】
   E04G 21/12 20060101AFI20240819BHJP
   B65B 13/28 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
E04G21/12 105E
B65B13/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021116
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 祐太
【テーマコード(参考)】
3E052
【Fターム(参考)】
3E052AA42
3E052BA18
3E052CA18
3E052CB05
3E052CB07
3E052FA09
3E052HA09
3E052JA02
3E052LA11
3E052LA14
(57)【要約】
【課題】ワイヤの耳高さを低くすることができる技術を開示する。
【解決手段】鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに案内されるときに、ワイヤの先端と当接するワイヤ先端案内面を備えている。ワイヤ先端案内面は、ワイヤの先端と当接したときに、ワイヤの先端を、鉄筋に近づく方向に案内するように構成されている。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤを用いて鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、
前記ワイヤを送る送りユニットと、
前記ワイヤを前記鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、
前記鉄筋の周りの前記ワイヤを把持する把持ユニットと、を備えており、
前記把持ユニットは、前記ワイヤが前記案内ユニットにより前記鉄筋の周りに案内されるときに、前記ワイヤの先端と当接するワイヤ先端案内面を備えており、
前記ワイヤ先端案内面は、前記ワイヤの前記先端と当接したときに、前記ワイヤの前記先端を、前記鉄筋に近づく方向に案内するように構成されている、鉄筋結束機。
【請求項2】
前記ワイヤの前記先端は、前記案内ユニットに案内されて、巻回軌道に従って前記鉄筋の周りに巻回され、
前記ワイヤ先端案内面は、前記ワイヤが前記案内ユニットに案内されるときに、前記巻回軌道上に配置されており、
前記ワイヤ先端案内面と前記巻回軌道のなす角度は、90度よりも大きい、請求項1に記載の鉄筋結束機。
【請求項3】
前記ワイヤ先端案内面と前記巻回軌道のなす前記角度は、95度以上である、請求項2に記載の鉄筋結束機。
【請求項4】
前記把持ユニットは、中心軸周りを回転可能であり、
前記ワイヤ先端案内面は、前記鉄筋に向かうにつれて、前記中心軸から離れるように、前記中心軸に対して傾斜している、請求項1から3のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
【請求項5】
前記把持ユニットは、前記ワイヤ先端案内面と前記鉄筋との間に配置されており、前記ワイヤ先端案内面上を移動する前記ワイヤの前記先端と当接するガード面をさらに備えている、請求項1から4のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
【請求項6】
前記把持ユニットは、
前記ワイヤ先端案内面を備える第1クランプ部材と、
前記第1クランプ部材との間で前記ワイヤを挟持する第2クランプ部材と、を備えている、請求項1から5のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
【請求項7】
ワイヤを用いて鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、
前記ワイヤを送る送りユニットと、
前記ワイヤを前記鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、
前記鉄筋の周りの前記ワイヤを把持する把持ユニットと、を備えており、
前記把持ユニットは、前記ワイヤが前記案内ユニットにより前記鉄筋の周りに巻回されるときに、前記ワイヤの先端と当接する当接面を備えており、
前記ワイヤの前記先端は、前記当接面と当接するワイヤ先端面を備えており、
前記ワイヤ先端面は、前記ワイヤの長手軸に対して90度よりも大きい角度で傾斜している、鉄筋結束機。
【請求項8】
前記ワイヤ先端面が前記当接面に当接したとき、前記長手軸は、前記当接面に対して90度よりも大きい角度で傾斜している、請求項7記載の鉄筋結束機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、鉄筋結束機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、鉄筋結束機が開示されている。鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに案内されるときに、ワイヤの先端と当接するワイヤ先端案内面を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-142753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の鉄筋結束機では、ワイヤの先端は、案内ユニットにより案内されるとき、ワイヤ先端案内面に対して90度よりも小さい角度で当接する。このため、ワイヤの先端は、ワイヤ先端案内面上を鉄筋から離れる方向に移動する。これにより、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたとき、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を示すワイヤの耳高さが高くなる。本明細書では、ワイヤの耳高さを低くすることができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに案内されるときに、ワイヤの先端と当接するワイヤ先端案内面を備えている。ワイヤ先端案内面は、ワイヤの先端と当接したときに、ワイヤの先端を、鉄筋に近づく方向に案内するように構成されている。
【0006】
上記の構成によれば、ワイヤの先端は、ワイヤ先端案内面に当接した後に、ワイヤ先端案内面上を、鉄筋に近づく方向に移動する。これにより、ワイヤの先端が鉄筋から離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を短くすることができる。これにより、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を示すワイヤの耳高さを低くすることができる。
【0007】
本明細書が開示する鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに巻回されるときに、ワイヤの先端と当接する当接面を備えている。ワイヤの先端は、当接面と当接するワイヤ先端面を備えている。ワイヤ先端面は、ワイヤの長手軸に対して90度よりも大きい角度で傾斜している。
【0008】
上記の構成によれば、ワイヤ先端面は、当接面に所定の向きで当接する。ワイヤ先端面は、当接面に当接した後に、当接面上を鉄筋に近づく方向に移動し易い。これにより、ワイヤ先端面が鉄筋から離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を短くすることができる。この結果、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を示すワイヤの耳高さを低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施例の鉄筋結束機2の斜視図である。
図2】第1実施例の鉄筋結束機2において、左側ハウジング8とリールカバー10が取り外された状態の左側面図である。
図3】第1実施例の鉄筋結束機2において、リールカバー10が開かれた状態の斜視図である。
図4】第1実施例の鉄筋結束機2において、案内ユニット42近傍の断面図である。
図5】第1実施例の切断ユニット44と捩りユニット46の断面図である。
図6】第1実施例の鉄筋結束機2において、左側ハウジング8が取り外された状態の捩りユニット収容部14近傍の左側面図である。
図7】第1実施例の切断ユニット44と捩りユニット46の断面図である。
図8】第1実施例の捩りユニット46の斜視図である。
図9】第1実施例の捩りユニット46の断面図である。
図10】第1実施例の回転制限ユニット48の斜視図である。
図11】第1実施例の捩りユニット46とセンサユニット150の断面図である。
図12】第1実施例の捩りユニット46において、把持ユニット100近傍の斜視図である。
図13】第1実施例の右側クランプ部材154の斜視図である。
図14】第1実施例の左側クランプ部材156の斜視図である。
図15】第1実施例の左側クランプ部材156において、ワイヤ先端案内面190近傍の断面図である。
図16】第1実施例において、ワイヤWが捩られた後のワイヤWと鉄筋Rの側面図である。
図17】第2実施例の左側クランプ部材156において、ワイヤ先端案内面190近傍の断面図である。
図18】第2実施例のワイヤ先端案内面190において、ワイヤWの先端と当接したときの拡大断面図である。
図19】第2実施例の第1カッタ70と第2カッタ72の断面図である。
図20】第2実施例のワイヤ先端案内面190において、ワイヤ先端面300と当接したときの拡大断面図である。
図21】第3実施例の第1カッタ70と第2カッタ72の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、以下に開示される追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された鉄筋結束機、その製造方法及び使用方法を提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
【0011】
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、上記及び下記の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、独立及び従属クレームに記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
【0012】
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又はクレームに記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびにクレームされた特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
【0013】
本明細書が開示する鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに案内されるときに、ワイヤの先端と当接するワイヤ先端案内面を備えている。ワイヤ先端案内面は、ワイヤの先端と当接したときに、ワイヤの先端を、鉄筋に近づく方向に案内するように構成されている。
【0014】
1またはそれ以上の実施形態において、ワイヤの先端は、案内ユニットに案内されて、巻回軌道に従って鉄筋の周りに巻回されてもよい。ワイヤ先端案内面は、ワイヤが案内ユニットに案内されるときに、巻回軌道上に配置されていてもよい。ワイヤ先端案内面と巻回軌道のなす角度は、90度よりも大きくてもよい。
【0015】
上記の構成によれば、簡素な構成により、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの耳高さを容易に低くすることができる。
【0016】
1またはそれ以上の実施形態において、ワイヤ先端案内面と巻回軌道のなす角度は、95度以上であってもよい。
【0017】
上記の構成によれば、簡素な構成により、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの耳高さをより容易に低くすることができる。
【0018】
1またはそれ以上の実施形態において、把持ユニットは、中心軸周りを回転可能であってもよい。ワイヤ先端案内面は、鉄筋に向かうにつれて、中心軸から離れるように、中心軸に対して傾斜していてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、ワイヤ先端案内面と中心軸との距離を変化させることにより、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの耳高さを容易に低くすることができる。
【0020】
1またはそれ以上の実施形態において、把持ユニットは、ワイヤ先端案内面と鉄筋との間に配置されており、ワイヤ先端案内面上を移動するワイヤの先端と当接するガード面をさらに備えていてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、ワイヤの先端がガード面に当接するため、ワイヤが把持ユニットから外れることを抑制することができる。
【0022】
1またはそれ以上の実施形態において、把持ユニットは、ワイヤ先端案内面を備える第1クランプ部材と、第1クランプとの間でワイヤを挟持する第2クランプ部材と、を備えていてもよい。
【0023】
第1クランプがワイヤ先端案内面を備えていない構成では、ワイヤ先端案内面を備える別の部材が必要となる。上記の構成によれば、把持ユニットの部品点数を減らすことができる。
【0024】
本明細書が開示する鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、ワイヤを送る送りユニットと、ワイヤを鉄筋の周りに案内する案内ユニットと、鉄筋の周りのワイヤを把持する把持ユニットと、を備えている。把持ユニットは、ワイヤが案内ユニットにより鉄筋の周りに巻回されるときに、ワイヤの先端と当接する当接面を備えている。ワイヤの先端は、当接面と当接するワイヤ先端面を備えている。ワイヤ先端面は、ワイヤの長手軸に対して90度よりも大きい角度で傾斜している。
【0025】
1またはそれ以上の実施形態において、ワイヤ先端面が当接面に当接したとき、長手軸は、当接面に対して90度よりも大きい角度で傾斜していてもよい。
【0026】
上記の構成によれば、ワイヤ先端面は、当接面上を鉄筋に近づく方向により移動し易い。これにより、ワイヤ先端面が鉄筋から離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤの先端と鉄筋との間の距離を短くすることができる。これにより、ワイヤを用いて鉄筋が結束されたときに、ワイヤの耳高さを容易に低くすることができる。
【0027】
(第1実施例)
図1に示すように、鉄筋結束機2は、ワイヤWを用いて複数の鉄筋Rを結束する。鉄筋結束機2では、使用される鉄筋Rの直径に応じて、様々な直径(例えば、直径0.5mmから2.5mm)のワイヤWが使用される。例えば、直径が16mm以下(例えば、直径16mm)の細径の鉄筋Rを結束するとき、1.6mm以下(例えば0.8mm)の直径を有するワイヤWが使用され、直径が16mmよりも大きい(例えば、直径25mmまたは32mm)の太径の鉄筋Rを結束するとき、1.6mm以上(例えば2.0mm)の直径を有するワイヤWが使用される。以下では、捩りユニット46(図8参照)の長手方向を前後方向と呼び、前後方向に直交する方向を上下方向と呼び、前後方向および上下方向に直交する方向を左右方向と呼ぶ。
【0028】
鉄筋結束機2は、本体4と、バッテリパックBPと、を備えている。本体4は、本体4の右半面の外形形状を規定している右側ハウジング6と、本体4の左半面の外形形状を規定している左側ハウジング8と、左側ハウジング8の前側下部に回動可能に取り付けられているリールカバー10と、を備えている。
【0029】
本体4は、捩りユニット収容部14と、グリップ部16と、バッテリ取付部18と、送りユニット収容部20と、リール収容部22と、を備えている。捩りユニット収容部14と、グリップ部16と、バッテリ取付部18と、送りユニット収容部20は、右側ハウジング6と左側ハウジング8により形成されている。リール収容部22は、右側ハウジング6と、左側ハウジング8と、リールカバー10により形成されている。
【0030】
図2に示すように、捩りユニット収容部14は、前後方向に延びている。グリップ部16は、捩りユニット収容部14の後側下部に配置されている。グリップ部16は、ユーザにより把持される。グリップ部16の長手方向は、上下方向に対して僅かに傾斜している。グリップ部16の前面上部には、トリガ24が取り付けられている。
【0031】
バッテリ取付部18は、グリップ部16の下端に配置されている。バッテリパックBPは、バッテリ取付部18の下端に着脱可能に取り付けられる。バッテリパックBPは、バッテリパックBPをバッテリ取付部18に対して前方下側にスライドさせることにより、バッテリ取付部18に取り付けられ、バッテリパックBPをバッテリ取付部18に対して後方上側にスライドさせることにより、バッテリ取付部18から取り外される。バッテリパックBPのスライド方向は、前後方向に対して傾斜している。バッテリパックBPは、例えば、リチウムイオンバッテリ等の二次電池を備えている。
【0032】
送りユニット収容部20は、捩りユニット収容部14の前側下部に配置されている。送りユニット収容部20は、グリップ部16の前側に配置されている。
【0033】
リール収容部22は、送りユニット収容部20の下端に配置されている。なお、図2では、リール収容部22が破線により図示されている。図3に示すように、リール収容部22は、リール28を収容可能である。リール28は、ワイヤWと、ワイヤWが巻回されているボビン32と、を備えている、リール28は、リール収容部22に回転可能に支持されている。リール28は、リールカバー10が左側ハウジング8に対して開かれているときにリール収容部22に着脱可能である。
【0034】
図2に示すように、鉄筋結束機2は、制御ユニット38と、送りユニット40と、案内ユニット42と、切断ユニット44と、捩りユニット46と、回転制限ユニット48(図10参照)と、を備えている。
【0035】
制御ユニット38は、バッテリ取付部18に収容されている。制御ユニット38は、トリガ24がユーザにより押し込まれると、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する結束動作を実行する。
【0036】
送りユニット40は、送りユニット収容部20に収容されている。送りユニット40は、送りモータ50と、送りローラユニット52と、を備えている。送りモータ50は、例えば、ブラシレスモータである。送りモータ50は、バッテリパックBPから供給される電力により回転する。送りモータ50が回転すると、送りローラユニット52が動作する。送りローラユニット52は、回転することによりワイヤWをボビン32から引き出して、鉄筋Rに向けて前方上側に送り出す。また、送りローラユニット52は、回転することによりワイヤWをボビン32に向けて引き戻す。
【0037】
案内ユニット42は、捩りユニット収容部14の前端に固定されている。案内ユニット42は、上側カールガイド56と、下側カールガイド58と、を備えている。図4に示すように、上側カールガイド56は、下側に開口している。上側カールガイド56は、上側に凸な湾曲形状を有する上側ワイヤ通路60を有する。下側カールガイド58は、上側カールガイド56の下側に配置されている。下側カールガイド58は、上側に開口している。下側カールガイド58は、下側ワイヤ通路62を有する。
【0038】
送りユニット40(図2参照)により送られたワイヤWは、上側ワイヤ通路60に送られる。ワイヤWが上側ワイヤ通路60を後側から前側に向かって通過するときに、ワイヤWは、上側カールガイド56により下向きの巻きぐせを付与される。上側ワイヤ通路60を通過したワイヤWは、下側ワイヤ通路62に送られる。ワイヤWは、下側ワイヤ通路62を前側から後側に向かって通過した後に、後方上側に向かって送られる。ワイヤWは、上側カールガイド56と下側カールガイド58に案内されることにより、鉄筋Rの周りに巻回される。以下では、上側カールガイド56と下側カールガイド58に案内されることにより、ワイヤWの先端が移動する軌道を、巻回軌道WOと呼ぶことがある。
【0039】
図2に示すように、切断ユニット44は、捩りユニット収容部14に収容されている。図5に示すように、切断ユニット44は、ベース部材66と、案内部材68(図4参照)と、第1カッタ70と、第2カッタ72と、第1レバー部材74と、第2レバー部材76と、リンク部材78と、を備えている。
【0040】
図4に示す案内部材68は、ベース部材66に固定されている。案内部材68は、案内孔68aを有する。案内孔68aの前後方向の幅と左右方向の幅のそれぞれは、下側から上側に向かうにつれて、徐々に細くなった後に一定となる。案内孔68aには、送りユニット40(図2参照)により送られたワイヤWが通過する。
【0041】
図5に示すように、第1カッタ70は、ベース部材66に固定されている。第1カッタ70は、第1切断開口80を有する。第1カッタ70は、第2カッタ72に挿入されている。第2カッタ72は、第1カッタ70の周りを回動可能に第1カッタ70に支持されている。第2カッタ72は、第2切断開口82を有する。
【0042】
図4に示すように、案内孔68aと第1切断開口80と第2切断開口82は、送りユニット40から上側カールガイド56に向けてワイヤWが送られる通路上に配置されている。切断ユニット44がワイヤWを切断する前、第1切断開口80と第2切断開口82は、連通している。ワイヤWは、送りユニット40から上側カールガイド56に向けて送られるときに、案内孔68aに案内されて、第1切断開口80と第2切断開口82を通過する。ワイヤWが第1切断開口80と第2切断開口82を通過している状態で、第2カッタ72が第1カッタ70に対して第1方向D1に回動すると、第1カッタ70と第2カッタ72は、ワイヤWに接触してワイヤWを切断する。
【0043】
図5に示すように、第1レバー部材74と第2レバー部材76は、第1シャフト86と第2シャフト88を介して互いに固定されている。第1レバー部材74と第2レバー部材76は、第1シャフト86の周りを回動可能である。第1シャフト86は、左側ハウジング8(図1参照)に固定されている。第2シャフト88は、左側ハウジング8に固定されていない。第1レバー部材74と第2レバー部材76が第1シャフト86の周りを回動すると、第2シャフト88は、第1レバー部材74と第2レバー部材76とともに移動する。第1レバー部材74は、捩りユニット46に操作される第1突部90を備えている。第1突部90は、第1レバー部材74の上端に位置している。第2レバー部材76は、捩りユニット46に操作される第2突部92を備えている。第2突部92は、第2レバー部材76の上端に位置している。第2突部92は、第1突部90よりも前側に配置されている。
【0044】
リンク部材78の後端は、第2シャフト88に取り付けられている。また、リンク部材78の前端は、第2カッタ72に取り付けられている。リンク部材78は、第2シャフト88と第2カッタ72を接続する。リンク部材78は、細長形状を有する。図6に示すように、リンク部材78は、鉄筋結束機2を後側から前方向から見たときに、トリガ24と前後方向に重なり合っている。また、リンク部材78は、鉄筋結束機2を左側から右方向に見たときに、トリガ24と前後方向に並んでいる。リンク部材78は、上下方向においてグリップ部16の上端近傍に位置している。トリガ24の上端は、リンク部材78の下端よりも上側に配置されている。
【0045】
図5に示すように、切断ユニット44がワイヤWを切断する前、第2シャフト88は、第1シャフト86よりも前側に位置している。図7に示すように、第2突部92が前側に向けて操作されると、第2シャフト88が後側に向かって移動するとともに、リンク部材78が後側に向かって移動する。これにより、第2カッタ72が第1方向D1に回動し、ワイヤWが第1カッタ70と第2カッタ72との間に挟まれて切断される。また、図5に示すように、ワイヤWが切断された後に第1突部90が後側に向けて操作されると、第2シャフト88が前側に向かって移動するとともに、リンク部材78が前側に向かって移動する。これにより、第2カッタ72が第1方向D1と反対の第2方向D2に回動する。この結果、第2カッタ72は、第1切断開口80と第2切断開口82が連通する初期状態に復帰する。
【0046】
図6に示すように、捩りユニット46は、捩りユニット収容部14に収容されている。捩りユニット46は、捩りモータ96と、スリーブユニット98と、把持ユニット100と、を備えている。捩りモータ96は、グリップ部16の上側に配置されている。捩りモータ96は、例えば、ブラシレスモータである。捩りモータ96は、バッテリパックBPから供給される電力により回転する。捩りモータ96の回転は、スリーブユニット98に伝達される。
【0047】
図8に示すように、スリーブユニット98は、スクリューシャフト102と、インナスリーブ104(図9参照)と、アウタスリーブ106と、フィン部材108と、プッシュ部材110と、を備えている。
【0048】
図9に示すように、スクリューシャフト102は、前後方向に延びる中心軸CXに沿って延びている。スクリューシャフト102は、捩りモータ96の回転に伴い中心軸CX周りを回転する。スクリューシャフト102の外周面には、ボール溝114が形成されている。ボール溝114は、前後方向に螺旋状に延びている。ボール溝114には、ボール116が移動可能に保持されている。
【0049】
インナスリーブ104は、円筒部118と、フランジ部120と、を備えている。円筒部118は、中心軸CXに沿って延びている。円筒部118には、スクリューシャフト102が挿入されている。円筒部118は、円筒部118を厚み方向に貫通するボール保持孔122を有する。ボール保持孔122は、ボール溝114内のボール116を回転可能に保持する。フランジ部120は、円筒部118の後端から円筒部118の径方向外側に向かって突出している。
【0050】
アウタスリーブ106は、円筒部124と、フランジ部126と、を備えている。円筒部124は、中心軸CXに沿って延びている。円筒部124には、インナスリーブ104の円筒部118が挿入されている。円筒部124は、止めねじ128により円筒部118に固定されている。これにより、アウタスリーブ106は、インナスリーブ104とともに前後方向に移動するとともに回転する。円筒部124の後端は、フランジ部120に前側から当接している。円筒部124は、ボール116と接触することにより、ボール116がボール溝114とボール保持孔122から抜け出ることを抑制する。フランジ部126は、円筒部124の外周面から径方向外側に向かって突出している。フランジ部126は、円筒部124の後端よりも前側に配置されている。
【0051】
フィン部材108には、アウタスリーブ106が挿入されている。フィン部材108は、アウタスリーブ106に取り付けられている。フィン部材108は、基部130と、8個のフィン部132と、を備えている。基部130は、略円筒形状を有している。基部130は、インナスリーブ104のフランジ部120に前側から当接している。フィン部132は、基部130の外周面から径方向外側に突出している。図8に示すように、8個のフィン部132は、基部130の外周面の周りに、互いに45度の間隔を有して配置されている。
【0052】
フィン部132は、図10に示す回転制限ユニット48と協働してアウタスリーブ106の回転を許容および禁止する。回転制限ユニット48の構成を先に説明する。図10に示すように、回転制限ユニット48は、ベース部材136と、下側ストッパ138と、上側ストッパ140と、下側捩りバネ142と、上側捩りバネ144と、を備えている。下側ストッパ138は、下側揺動シャフト146を介して、ベース部材136の下部に揺動可能に支持されている。下側ストッパ138は、規制片138aを備えている。規制片138aは、下側ストッパ138の上部に位置している。下側捩りバネ142は、規制片138aを外側に開く方向(即ち、規制片138aがベース部材136から離れる方向)に付勢している。上側ストッパ140は、上側揺動シャフト148を介して、ベース部材136の上部に揺動可能に支持されている。上側ストッパ140は、規制片140aを備えている。規制片140aは、上側ストッパ140の下部に位置している。規制片140aの前端は、規制片138aの前端よりも前側に配置されている。また、規制片140aの後端は、規制片138aの後端よりも前側に配置されている。上側捩りバネ144は、規制片140aを外側に開く方向(即ち、規制片140aがベース部材136から離れる方向)に付勢している。
【0053】
下側ストッパ138に関して、スクリューシャフト102が中心軸CX周りを後側から見て時計回りの方向D3(図8参照)に回転する場合、フィン部132が規制片138aに上側から当接すると、アウタスリーブ106の回転が禁止される。このとき、インナスリーブ104とアウタスリーブ106とフィン部材108は、スクリューシャフト102の回転に伴い、ボール116(図9参照)がボール溝114(図9参照)内を移動することにより、前方向に移動する。一方、スクリューシャフト102が中心軸CX周りを後側から見て反時計回りの方向D4(図8参照)に回転する場合、フィン部132は、規制片138aに当接しても規制片138aを内側に押し込む。このとき、アウタスリーブ106の回転が禁止されず、インナスリーブ104とアウタスリーブ106とフィン部材108は、スクリューシャフト102とともに中心軸CX周りを半時計周りの方向D4に回転する。
【0054】
上側ストッパ140に関して、スクリューシャフト102が中心軸CX周りを後側から見て時計回りの方向D3(図8参照)に回転する場合、フィン部132は、規制片140aに当接しても規制片140aを内側に押し込む。このとき、アウタスリーブ106の回転が禁止されず、インナスリーブ104とアウタスリーブ106とフィン部材108は、スクリューシャフト102とともに中心軸CX周りを時計回りの方向D3に回転する。一方、スクリューシャフト102が中心軸CX周りを後側から見て反時計回りの方向D4(図8参照)に回転する場合、フィン部132が規制片140aに下側から当接すると、アウタスリーブ106の回転が禁止される。このとき、インナスリーブ104とアウタスリーブ106とフィン部材108は、スクリューシャフト102の回転に伴い、ボール116(図9参照)がボール溝114(図9参照)内を移動することにより、後方向に移動する。
【0055】
図9に戻り、プッシュ部材110を説明する。プッシュ部材110は、略板形状を有する。プッシュ部材110には、アウタスリーブ106の円筒部124が挿入されている。プッシュ部材110は、円筒部124に取り付けられている。プッシュ部材110は、円筒部124の外周面の周りを回動可能である。プッシュ部材110は、フランジ部126の後端とフィン部材108の基部130の前端との間に挟まれている。プッシュ部材110は、フィン部材108よりも前側(即ち、鉄筋R側)に配置されている。プッシュ部材110は、アウタスリーブ106とともに前後方向に移動する。また、右側ハウジング6(図1参照)と左側ハウジング8(図1参照)に対するプッシュ部材110の回転が制限されている。プッシュ部材110は、アウタスリーブ106が回転しても中心軸CX周りを回転しない。
【0056】
図7に示すように、プッシュ部材110は、アウタスリーブ106とともに前方向に移動するときに、第2レバー部材76の第2突部92と当接して、第2突部92を前側に押し出す。これにより、第2カッタ72が第1方向D1に回動する。また、図5に示すように、プッシュ部材110は、アウタスリーブ106とともに後方向に移動するときに、第1レバー部材74の第1突部90と当接して、第1突部90を後側に押し出す。これにより、第2カッタ72が第2方向D2に回動する。
【0057】
図11に示すように、プッシュ部材110は、永久磁石110aを備えている。永久磁石110aは、プッシュ部材110の下端に位置している。また、永久磁石110aと上下方向に対向する位置には、センサユニット150が配置されている。センサユニット150は、センサ基板150aと、2個の磁気センサ150b、150cと、を備えている。磁気センサ150b、150cは、センサ基板150a上に固定されている。磁気センサ150bは、把持ユニット100が初期状態にあるときに永久磁石110aと対向する位置に配置されている。磁気センサ150cは、磁気センサ150bよりも前側に配置されている。磁気センサ150cは、ワイヤWが後述する左側クランプ部材156とクランプシャフト152との間に挟持されたときに永久磁石110aと対向する位置に配置されている。磁気センサ150b、150cは、永久磁石110aと対向したときに、永久磁石110aからの磁気を検出する。これにより、センサユニット150は、プッシュ部材110の前後方向の位置(即ち、アウタスリーブ106の前後方向の位置)を検出する。
【0058】
図12に示すように、把持ユニット100は、スリーブユニット98の前部から前方向に(鉄筋Rに向かって)突出している。把持ユニット100は、中心軸CXに沿って延びている。把持ユニット100は、クランプシャフト152と、右側クランプ部材154と、左側クランプ部材156と、を備えている。
【0059】
図9に示すように、クランプシャフト152は、インナスリーブ104とアウタスリーブ106に前側から挿入されている。クランプシャフト152は、中心軸CX上に配置されている。クランプシャフト152の後端は、スクリューシャフト102の前端に取付片157(図7参照)を介して取り付けられている。クランプシャフト152は、取付片157により、スクリューシャフト102に対して前後方向に移動することができない。クランプシャフト152は、スクリューシャフト102の周りを回転可能である。
【0060】
図12に示すように、クランプシャフト152は、平板部158と、嵌合孔160と、開口162と、を備えている。平板部158は、クランプシャフト152の前部に位置している。平板部158は、上下方向と前後方向に沿う略平板形状を有する。嵌合孔160は、平板部158を厚み方向(図12では左右方向)に貫通している。嵌合孔160は、ピン164と嵌合している。開口162は、平板部158よりも後側に配置されている。開口162は、クランプシャフト152を左右方向に貫通しており、前後方向に延びている。
【0061】
右側クランプ部材154は、クランプシャフト152の開口162を右側から左側に貫通するように、クランプシャフト152に取り付けられている。左側クランプ部材156は、開口162を左側から右側に貫通するように、クランプシャフト152に取り付けられている。
【0062】
図13に示すように、右側クランプ部材154は、ベース部166と、ピン保持部168と、下側突出部170と、当接部172と、後側ガード部174と、前側ガード部176と、を備えている。ベース部166は、前後方向と左右方向に沿う略平板形状を有する。ベース部166には、カム孔166a、166bが形成されている。カム孔166a、166bは、後端から前方向に延びた後、屈曲して右前方向に延び、さらに屈曲して前方向に延びた後、屈曲して右前方向に延び、さらに屈曲して前方向に延びている。ピン保持部168は、ベース部166の右前端近傍に配置されている。ピン保持部168は、ベース部166の上面に配置されている。ピン保持部168は、ピン164(図12参照)を摺動可能に保持する。下側突出部170は、ベース部166の右前端から下方向に突出している。当接部172は、下側突出部170の下端から左下方向に突出している。後側ガード部174は、当接部172の後端から左方向に突出している。前側ガード部176は、当接部172の前端から左方向に突出している。
【0063】
図14に示すように、左側クランプ部材156は、ベース部178と、上側突出部180と、当接部182と、上側ガード部184と、前側ガード部186と、を備えている。ベース部178は、前後方向と左右方向に沿う略平板形状を有する。ベース部178には、カム孔178a、178bが形成されている。カム孔178a、178bは、後端から前方向に延びた後、屈曲して左前方向に延び、さらに屈曲して前方向に延びている。上側突出部180は、ベース部178の左前端から上方向に突出している。当接部182は、上側突出部180の上端から右上方向に突出している。上側ガード部184は、当接部182の上端から右方向に突出している。前側ガード部186は、上側突出部180の前端と当接部182の前端から右方向に突出している。前側ガード部186は、上側ガード部184の前端に接続されている。
【0064】
図15に示すように、上側ガード部184は、ワイヤ先端案内面190を備えている。ワイヤ先端案内面190は、上側ガード部184の下面に対応する。ワイヤ先端案内面190は、平面形状を有する。ワイヤ先端案内面190は、後端から前方上側に向かって延びている。ワイヤ先端案内面190は、後端から前端に向かうにつれて、中心軸CXから離れるように、中心軸CXに対して傾斜している。即ち、ワイヤ先端案内面190と中心軸CXとの距離は、ワイヤ先端案内面190の後端で最小となり、ワイヤ先端案内面190の後端から前端に向かうにつれて増加し、ワイヤ先端案内面190の前端で最大となる。
【0065】
ワイヤ先端案内面190は、前後方向と左右方向に沿う第1仮想面192に対して傾斜している。第1仮想面192に対するワイヤ先端案内面190の傾斜角度A1は、0度よりも大きい。傾斜角度A1は、鉄筋結束機2を右側から左方向に見たときに、ワイヤ先端案内面190から時計回りの方向に計測されるワイヤ先端案内面190と第1仮想面192との間の角度である。また、傾斜角度A1は、5度以上であってもよい。本実施例では、傾斜角度A1は、10度である。ワイヤ先端案内面190は、左右方向と上下方向に沿う第2仮想面194に対して傾斜している。第2仮想面194に対するワイヤ先端案内面190の傾斜角度A2は、90度よりも大きい。傾斜角度A2は、鉄筋結束機2を右側から左方向に見たときに、ワイヤ先端案内面190から時計回りの方向に計測されるワイヤ先端案内面190と第2仮想面194との間の角度である。また、傾斜角度A2は、95度以上であってもよい。本実施例では、傾斜角度A2は、100度である。
【0066】
ワイヤ先端案内面190は、案内ユニット42(図4参照)によりワイヤWが鉄筋Rの周りに案内されているとき、ワイヤWの先端の巻回軌道WO上に配置されている。ワイヤ先端案内面190と巻回軌道WOとのなす角度A3は、90度よりも大きい。角度A3は、鉄筋結束機2を右側から左方向に見たときに、ワイヤ先端案内面190から時計回りの方向に計測されるワイヤ先端案内面190と巻回軌道WOとの間の角度である。また、角度A3は、95度以上であってもよい。本実施例では、角度A3は、100度である。角度A3は、傾斜角度A2と略同一である。
【0067】
前側ガード部186は、ガード面196を備えている。ガード面196は、前側ガード部186の後面に対応する。ガード面196は、ワイヤ先端案内面190よりも前側(鉄筋R側)に配置されている。ガード面196は、前後方向においてワイヤ先端案内面190と鉄筋Rとの間に配置されている。ガード面196は、平板形状を有する。ガード面196は、左側クランプ部材156を前側から後方向に見たときに、ワイヤ先端案内面190と重なり合っている。ガード面196は、第2仮想面194に対して略平行であり、第1仮想面192に略直交する。
【0068】
図12に示すように、右側クランプ部材154のベース部166と左側クランプ部材156のベース部178は、クランプシャフト152の開口162に差し込まれている。この状態で、係合ピン200がカム孔166aとカム孔178a(図14参照)に配置されている。また、図8に示すように、係合ピン202がカム孔166b(図13参照)とカム孔178bに配置されている。係合ピン200、202は、アウタスリーブ106に保持されている。アウタスリーブ106がクランプシャフト152に対して前後方向に移動すると、係合ピン200がカム孔166aとカム孔178a内で前後方向に移動し、係合ピン202がカム孔166bとカム孔178b内で前後方向に移動する。
【0069】
図12に示すように、クランプシャフト152がアウタスリーブ106から前方向に突出している初期状態では、右側クランプ部材154は、クランプシャフト152に対して最も右側に位置している。この状態では、右側クランプ部材154の下側突出部170とクランプシャフト152の平板部158との間には、ワイヤWが通過可能な右側ワイヤ通路204が形成されている。この状態から、アウタスリーブ106がクランプシャフト152に対して前方向に移動すると、右側クランプ部材154がクランプシャフト152に対して左方向に移動した後、左方向の移動が一時停止し、その後に、左方向に再び移動する。これにより、ワイヤWは、右側クランプ部材154の当接部172と平板部158との間で挟持されるとともに、右側ワイヤ通路204の前端が、前側ガード部176により覆われる。
【0070】
また、クランプシャフト152がアウタスリーブ106から前方向に突出している初期状態では、左側クランプ部材156は、クランプシャフト152に対して最も左側に位置している。この状態では、左側クランプ部材156の上側突出部180とクランプシャフト152の平板部158との間には、ワイヤWが通過可能な左側ワイヤ通路206が形成されている。この状態から、アウタスリーブ106がクランプシャフト152に対して前方向に移動すると、左側クランプ部材156がクランプシャフト152に対して右方向に移動する。これにより、ワイヤWは、左側クランプ部材156の当接部182と平板部158との間で挟持されるとともに、左側ワイヤ通路206の前端が、前側ガード部186により覆われる。
【0071】
送りユニット40により送られたワイヤWの先端が鉄筋Rの周りに巻回される挙動を説明する。図4に示すように、送りユニット40(図2参照)により送られたワイヤWの先端は、まず、案内孔68aに案内されて、第1切断開口80と第2切断開口82を通過する。次に、ワイヤWの先端は、右側ワイヤ通路204を通過し、上側カールガイド56に案内されて上側ワイヤ通路60を通過する。その後、ワイヤWの先端は、下側ワイヤ通路62を通過し、後方上側に移動する。次に、図12に示すように、ワイヤWの先端は、左側ワイヤ通路206を通過し、ワイヤ先端案内面190に当接する。
【0072】
図15に示すように、ワイヤWの先端は、ワイヤ先端案内面190に当接すると、ワイヤ先端案内面190に案内されることにより、ワイヤ先端案内面190上を移動する。ここで、ワイヤ先端案内面190が中心軸CXに対して傾斜していない第1比較例や、ワイヤ先端案内面190が、前側から後側に向かうにつれて、中心軸CXから離れるように、中心軸CXに対して傾斜している第2比較例では、ワイヤWの先端は、ワイヤ先端案内面190上を前側から後側に向かって移動する。このとき、ワイヤWの先端は、鉄筋Rから離れる方向に移動する。一方、本実施例では、ワイヤWの先端は、後側から前側に向かって移動方向D5に移動する。このとき、ワイヤWの先端は、鉄筋Rに近づく方向に移動する。ワイヤWの先端は、ワイヤ先端案内面190上の移動した後、ガード面196に当接する。これにより、ワイヤWの先端が左側クランプ部材156とクランプシャフト152との間から外れることが抑制される。その後、送りユニット40(図2参照)によるワイヤWの送り出しが停止する。これにより、ワイヤWが鉄筋Rの周りに巻回される。また、ワイヤWの先端は、ガード面196上に位置している。さらに、本実施例でのワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離は、第1比較例と第2比較例でのワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離よりも短い。
【0073】
次に、ワイヤWを把持して捩るまでの動作を説明する。ワイヤWが鉄筋Rの周りに巻回された後、図11に示すアウタスリーブ106が、スクリューシャフト102の時計回りの方向D3(図3参照)の回転に伴い、クランプシャフト152に対して前方向に移動する。これにより、左側クランプ部材156がクランプシャフト152に対して右方向に移動し、ワイヤWの先端が左側クランプ部材156とクランプシャフト152との間に挟持される。また、右側クランプ部材154がクランプシャフト152に対して左方向に移動する。このとき、ワイヤWが右側クランプ部材154とクランプシャフト152との間に挟持されていない。次に、図2に示す送りユニット40がワイヤWをボビン32に向けて引き戻すことにより、鉄筋Rの周りのワイヤWは、縮径して鉄筋Rに当接する。その後、図7に示すアウタスリーブ106が、スクリューシャフト102の回転に伴い、クランプシャフト152に対してさらに前方向に移動する。このとき、プッシュ部材110が第2レバー部材76の第2突部92を前側に押し出す。これにより、ワイヤWが、第1カッタ70と第2カッタ72により、第1切断開口80と第2切断開口82との境界近傍の箇所で切断される。次に、図8に示すアウタスリーブ106が、スクリューシャフト102の回転に伴い、クランプシャフト152に対してさらに前方向に移動する。これにより、右側クランプ部材154がクランプシャフト152に対してさらに左方向に移動し、ワイヤWが、切断箇所近傍で右側クランプ部材154とクランプシャフト152との間に挟持される。次に、アウタスリーブ106がスクリューシャフト102の回転に伴い、クランプシャフト152に対してさらに前方向に移動する。フィン部材108のフィン部132が回転制限ユニット48の下側ストッパ138の規制片138a(図10参照)の前端よりも前側まで移動すると、フィン部132が規制片138aと当接しなくなる。このため、アウタスリーブ106の回転が許容され、把持ユニット100は、アウタスリーブ106とともに中心軸CX周りを時計回りの方向D3に回転する。これにより、ワイヤWが捩られ、鉄筋RがワイヤWを用いて結束される。
【0074】
上記したように、ワイヤWが捩られる前では、本実施例でのワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離は、第1比較例と第2比較例でのワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離よりも短い。このため、図16に示すように、ワイヤWが捩られた後でも、本実施例でのワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を表すワイヤWの耳高さL1は、第1比較例と第2比較例でのワイヤWの耳高さL2よりも短い。
【0075】
(効果)
本実施例の鉄筋結束機2は、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する。鉄筋結束機2は、ワイヤWを送る送りユニット40と、ワイヤWを鉄筋Rの周りに案内する案内ユニット42と、鉄筋Rの周りのワイヤWを把持する把持ユニット100と、を備えている。把持ユニット100は、ワイヤWが案内ユニット42により鉄筋Rの周りに案内されるとき、ワイヤWの先端と当接するワイヤ先端案内面190を備えている。ワイヤ先端案内面190は、ワイヤWの先端と当接したときに、ワイヤWの先端を、鉄筋Rに近づく方向に案内するように構成されている。
【0076】
上記の構成によれば、ワイヤWの先端は、ワイヤ先端案内面190に当接した後に、ワイヤ先端案内面190上を、鉄筋Rに近づく方向に移動する。これにより、ワイヤWの先端が鉄筋Rから離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を短くすることができる。これにより、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を示すワイヤWの耳高さL1を低くすることができる。
【0077】
また、ワイヤWの先端は、案内ユニット42に案内されて、巻回軌道WOに従って鉄筋Rの周りに巻回される。ワイヤ先端案内面190は、ワイヤWが案内ユニット42に案内されるときに、巻回軌道WO上に配置されている。ワイヤ先端案内面190と巻回軌道WOのなす角度A3は、90度よりも大きい。
【0078】
上記の構成によれば、簡素な構成により、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの耳高さL1を容易に低くすることができる。
【0079】
また、ワイヤ先端案内面190と巻回軌道WOのなす角度A3は、95度以上である。
【0080】
上記の構成によれば、簡素な構成により、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの耳高さL1をより容易に低くすることができる。
【0081】
また、把持ユニット100は、中心軸CX周りを回転可能である。ワイヤ先端案内面190は、鉄筋Rに向かうにつれて、中心軸CXから離れるように、中心軸CXに対して傾斜している。
【0082】
上記の構成によれば、ワイヤ先端案内面190と中心軸CXとの距離を変化させることにより、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの耳高さL1を容易に低くすることができる。
【0083】
また、把持ユニット100は、ワイヤ先端案内面190と鉄筋Rとの間に配置されており、ワイヤ先端案内面190上を移動するワイヤWの先端と当接するガード面196をさらに備えている。
【0084】
上記の構成によれば、ワイヤWの先端がガード面196に当接するため、ワイヤWが把持ユニット100から外れることを抑制することができる。
【0085】
また、把持ユニット100は、ワイヤ先端案内面190を備える左側クランプ部材156(第1クランプ部材の一例)と、左側クランプ部材156との間でワイヤWを挟持するクランプシャフト152(第2クランプ部材の一例)と、を備えている。
【0086】
左側クランプ部材156がワイヤ先端案内面190を備えていない構成では、ワイヤ先端案内面190を備える別の部材が必要となる。上記の構成によれば、把持ユニット100の部品点数を減らすことができる。
【0087】
(第2実施例)
第2実施例では、第1実施例と異なる点のみを説明する。図17に示すように、ワイヤ先端案内面190は、第1仮想面192に対して略平行である。ワイヤ先端案内面190と中心軸CXとの距離は、ワイヤ先端案内面190の前端と後端との間で略同一である。ワイヤ先端案内面190は、第2仮想面194に対して略直交している。また、ワイヤ先端案内面190は、ガード面196に対して略直交している。
【0088】
図18に示すように、ワイヤWの先端は、ワイヤ先端面300を備えている。ワイヤ先端面300は、ワイヤWの長手軸304に対して傾斜している。長手軸304に対するワイヤ先端面300の傾斜角度A4は、90度よりも大きい。傾斜角度A4は、ワイヤWを長手軸304を含む平面で半分割したときに、ワイヤ先端面300と長手軸304との間で計測される角度である。また、傾斜角度A4は、ワイヤWを長手軸304に直交する切断面で切断したときに、ワイヤ先端面300と切断面との間の角度に90度を加えた角度でもある。また、傾斜角度A4は、95度以上であってもよい。本実施例では、傾斜角度A4は、100度である。ワイヤWの先端は、鋭角に尖っている。ワイヤ先端面300は、第1カッタ70と第2カッタ72によるワイヤWの切断により形成される。
【0089】
図19に示すように、第1カッタ70の第1切断開口80には、第2カッタ72の回動軸RXが通過している。第1切断開口80の一部分は、第1切断面310により画定されている。第1切断面310は、第1切断開口80の第2切断開口82側の端に位置している。第1切断面310は、第1カッタ70の外周面312に接続されている。第1切断面310は、第1切断開口80の長手方向に対して略直交している。第2カッタ72の第2切断開口82の一部分は、第2切断面314により画定されている。第2カッタ72は、第1カッタ70の外周面312に対向する対向面316を備えており、第2切断面314は、対向面316に接続されている。第2切断面314と対向面316とのなす角度は、鋭角であり、例えば、70度以下である。ワイヤWは、第1切断面310と第2切断面314との間に挟まれることにより切断される。
【0090】
次に、ワイヤWの先端がワイヤ先端案内面190上を移動する挙動を説明する。図18に示すように、ワイヤWの先端の角がワイヤ先端案内面190に当接したとき、ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190に対して傾斜している。ワイヤ先端案内面190に対するワイヤ先端面300の傾斜角度A5は、0度よりも大きい。傾斜角度A5は、ワイヤ先端案内面190とワイヤ先端面300との間で計測される角度である。また、傾斜角度A5は、5度以上であってもよい。本実施例では、傾斜角度A5は、10度である。図20に示すように、次に、ワイヤ先端面300がワイヤ先端案内面190に面で当接する。このとき、ワイヤWの長手軸304は、ワイヤ先端案内面190に対して傾斜角度A4で傾斜している。次に、図17に示すように、ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190上を、後側から前側に向かって移動方向D6に移動する。このとき、ワイヤ先端面300は、鉄筋Rに近づく方向に移動する。ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190上の移動した後、ガード面196に当接する。このため、図16に示すように、ワイヤWが捩られた後では、本実施例でのワイヤWの耳高さL1は、第1比較例と第2比較例でのワイヤWの耳高さL2よりも短い。
【0091】
(効果)
本実施例の鉄筋結束機2は、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する。鉄筋結束機2は、ワイヤWを送る送りユニット40と、ワイヤWを鉄筋Rの周りに案内する案内ユニット42と、鉄筋Rの周りのワイヤWを把持する把持ユニット100と、を備えている。把持ユニット100は、ワイヤWが案内ユニット42により鉄筋Rの周りに巻回されるときに、ワイヤWの先端と当接するワイヤ先端案内面190(当接面の一例)を備えている。ワイヤWの先端は、ワイヤ先端案内面190と当接するワイヤ先端面300を備えている。ワイヤ先端面300は、ワイヤWの長手軸304に対して90度よりも大きい角度で傾斜している。
【0092】
上記の構成によれば、ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190に所定の向きで当接する。ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190に当接した後に、ワイヤ先端案内面190上を鉄筋Rに近づく方向に移動し易い。これにより、ワイヤ先端面300が鉄筋Rから離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を短くすることができる。この結果、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を示すワイヤWの耳高さL1を低くすることができる。
【0093】
また、ワイヤ先端面300がワイヤ先端案内面190に当接したとき、長手軸304は、ワイヤ先端案内面190に対して90度よりも大きい角度で傾斜している。
【0094】
上記の構成によれば、ワイヤ先端面300は、ワイヤ先端案内面190上を鉄筋Rに近づく方向により移動し易い。これにより、ワイヤ先端面300が鉄筋Rから離れる方向に移動する構成と比較して、ワイヤWの先端と鉄筋Rとの間の距離を短くすることができる。これにより、ワイヤWを用いて鉄筋Rが結束されたときに、ワイヤWの耳高さL1を容易に低くすることができる。
【0095】
(第3実施例)
第3実施例では、第2実施例と異なる点のみを説明する。第3実施例では、図21に示すように、第1カッタ70の第1切断開口80は、第2カッタ72の回動軸RXからずれている。第1切断開口80は、回動軸RXよりも後側に配置されている。第1切断開口80は、直線状に延びている。第1切断開口80の中心軸400は、中心軸400と第1カッタ70の外周面312との交点における外周面312の接線402に対して、鋭角に傾斜している。ワイヤWが第1切断面310と第2切断面314との間に挟まれて切断されることにより、ワイヤ先端面300(図18参照)が、ワイヤWの長手軸304(図18参照)に対して傾斜する。
【0096】
(変形例)
一実施形態において、ワイヤ先端案内面190は、湾曲する湾曲面形状を有していてもよい。
【0097】
一実施形態において、第1実施例の切断ユニット44は、第2実施例の第1カッタ70と第2カッタ72を備えていてもよい。このとき、ワイヤWのワイヤ先端面300は、第1実施例のワイヤ先端案内面190に当接した後、ワイヤ先端案内面190上を移動方向D5に移動する。
【0098】
一実施形態において、グリップ部16は、左右方向に延びていてもよい。
【0099】
一実施形態において、鉄筋結束機2は、バッテリパックBPに代えて、外部電源に接続可能な電源コードを備えていてもよい。この場合、鉄筋結束機2は、電源コードを介して外部電源から供給される電力により動作する。
【0100】
一実施形態において、リール収容部22は、捩りユニット収容部14の後端に配置されていてもよい。
【符号の説明】
【0101】
2 :鉄筋結束機
14 :捩りユニット収容部
16 :グリップ部
22 :リール収容部
24 :トリガ
28 :リール
32 :ボビン
40 :送りユニット
42 :案内ユニット
44 :切断ユニット
46 :捩りユニット
48 :回転制限ユニット
70 :第1カッタ
72 :第2カッタ
74 :第1レバー部材
76 :第2レバー部材
78 :リンク部材
90 :第1突部
92 :第2突部
100 :把持ユニット
102 :スクリューシャフト
104 :インナスリーブ
106 :アウタスリーブ
108 :フィン部材
110 :プッシュ部材
132 :フィン部
152 :クランプシャフト
154 :右側クランプ部材
156 :左側クランプ部材
190 :ワイヤ先端案内面
192 :第1仮想面
194 :第2仮想面
196 :ガード面
300 :ワイヤ先端面
304 :長手軸
A1、A2、A4、A5:傾斜角度
A3 :角度
BP :バッテリパック
CX :中心軸
D5、D6:移動方向
L1、L2:耳高さ
R :鉄筋
W :ワイヤ
WO :巻回軌道
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21