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特開2024-115447広告制御方法、プログラム、広告制御装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115447
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】広告制御方法、プログラム、広告制御装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20240819BHJP
【FI】
G06Q30/0241 446
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021150
(22)【出願日】2023-02-14
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 1. ウェブサイトの掲載日 令和 4年 2月16日 2. ウェブサイトのアドレス https://business.line.biz/
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001759
【氏名又は名称】弁理士法人よつ葉国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100093687
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 元成
(74)【代理人】
【識別番号】100168468
【弁理士】
【氏名又は名称】富崎 曜
(74)【代理人】
【識別番号】100166176
【弁理士】
【氏名又は名称】加美山 豊
(72)【発明者】
【氏名】西村 遼
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】広告の配信に関する設定を行うための新たな手法を提案する。
【解決手段】広告制御装置の広告制御方法は、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を、広告制御装置の制御部により取得することと、第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を制御部により行うことと、を含む。
【選択図】図1-1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告制御装置の広告制御方法であって、
端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する前記ユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を、前記広告制御装置の制御部により取得することと、
前記第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を前記制御部により行うことと、を含む、
広告制御方法。
【請求項2】
請求項1の広告制御方法であって、
前記第1アカウントは、第1プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられ、
前記第2アカウントは、前記第1プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられる、
広告制御方法。
【請求項3】
請求項2の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記ユーザと前記第1アカウントとが関連付けられ、且つ、前記ユーザと前記第2アカウントとが関連付けられた後に、前記制御部が前記ユーザによる前記第1設定情報を取得したことに基づいて行われる、
広告制御方法。
【請求項4】
請求項2の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記ユーザと前記第1アカウントとが関連付けられ前記制御部が前記第1設定情報を取得した後に、前記ユーザと前記第2アカウントとが関連付けられたことに基づいて行われる、
広告制御方法。
【請求項5】
請求項2の広告制御方法であって、
第3アカウントは、第2プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられ、
少なくとも前記第1設定情報に基づいて、第3アカウントによる広告の配信に関する設定を前記制御部により行うことを含む、
広告制御方法。
【請求項6】
請求項1の広告制御方法であって、
前記第1アカウントは、第1プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられ、
前記第2アカウントは、第2プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられる、
広告制御方法。
【請求項7】
請求項6の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記制御部が前記第1設定情報を取得した後に、前記第1アカウントに関連付けられた前記ユーザに関する情報を前記第2アカウントが使用することに関する第1処理が行われたことに基づいて実行される、
広告制御方法。
【請求項8】
請求項6の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記第1アカウントに関連付けられた前記ユーザに関する情報を前記第2アカウントが使用することに関する第1処理が行われた後に、前記制御部が前記ユーザによる前記第1設定情報を取得したことに基づいて行われる、
広告制御方法。
【請求項9】
請求項6の広告制御方法であって、
第3アカウントは、第2プラットフォームにおいて前記ユーザと関連付けられ、
少なくとも前記第1設定情報に基づいて、第3アカウントによる広告の配信に関する設定を前記制御部により行うことを含む、
広告制御方法。
【請求項10】
請求項1から請求項9の何れか一項に記載の広告制御方法であって、
前記第1アカウントと、前記第2アカウントとは、同じ事業者のアカウントである、
広告制御方法。
【請求項11】
請求項1から請求項9の何れか一項に記載の広告制御方法であって、
前記第1アカウントと、前記第2アカウントとは、異なる事業者のアカウントである、
広告制御方法。
【請求項12】
請求項1から請求項9の何れか一項に記載の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記第2アカウントから前記ユーザの端末に表示される広告の配信が制限されることを含む、
広告制御方法。
【請求項13】
請求項12の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記第2アカウントから前記ユーザに対する広告配信頻度が低下することを含む、
広告制御方法。
【請求項14】
請求項12の広告制御方法であって、
前記第2の設定は、前記第2アカウントから前記ユーザに対して配信される広告の種類が制限されることを含む、
広告制御方法。
【請求項15】
請求項1から請求項9の何れか一項に記載の広告制御方法であって、
前記第1の設定は、前記第1アカウントから前記前記ユーザの端末に表示される広告の配信を少なくとも一部制限する第1の制限を含み、
前記第2の設定は、前記第2アカウントから前記前記ユーザの端末に表示される広告の配信を少なくとも一部制限する第2の制限を含み、
前記制御部は、前記第1の制限と前記第2の制限との制限の内容を異ならせる、
広告制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載の広告制御方法であって、
前記第1の制限は、前記第1アカウントから配信される全ての広告を配信しない制限とし、
前記第2の制限は、前記第2アカウントから配信される広告のうち一部の広告を配信しない制限とすることで、
制限の内容を異ならせる、
広告制御方法。
【請求項17】
請求項16に記載の広告制御方法であって、
前記一部の広告は、前記第2アカウントから配信される広告のうち、前記第1アカウントと関連する広告である、
広告制御方法。
【請求項18】
請求項15に記載の広告制御方法であって、
前記第1の制限で配信される広告配信頻度より、前記第2の制限で配信される広告配信頻度を高く設定することで、制限の内容を異ならせる、
広告制御方法。
【請求項19】
広告制御装置により実行されるプログラムあって、
端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する前記ユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を、前記広告制御装置の制御部により取得することと、
前記第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を前記制御部により行うことと、が前記広告制御装置により実行される、
プログラム。
【請求項20】
広告制御装置であって、
端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する前記ユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を取得し、前記第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を行う制御部を備える、
広告制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広告制御方法等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザ(ユーザの端末)に対して広告を配信する技術が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-175482号公報
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によると、広告制御装置の広告制御方法は、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を、広告制御装置の制御部により取得することと、第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を制御部により行うことと、を含む。
本発明の第2の態様によると、広告制御装置によって実行されるプログラムは、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を、広告制御装置の制御部により取得することと、設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を制御部により行うことと、が広告制御装置によって実行される。
本発明の第3の態様によると、広告制御装置は、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を取得し、第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を行う制御部、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1-1】第1実施例に係る通信システムの構成の一例を示す図。
図1-2】第1実施例に係るサーバの制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-3】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
図1-4】第1実施例に係るアカウント登録データのデータ構成の一例を示す図。
図1-5】第1実施例に係るアカウント管理データベースのデータ構成の一例を示す図。
図1-6】第1実施例に係る端末の制御部によって実現される機能の一例を示す図。
図1-7】第1実施例に係る端末の記憶部に記憶される情報等の一例を示す図。
図1-8】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図1-9】第1実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図1-10】第1実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図1-11】第1変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-1】第2実施例に係る通信システムの構成の一例を示す図。
図2-2】第2実施例に係るプラットフォームYにおけるアカウント登録データの一例を示す図。
図2-3】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図2-4】第2実施例に係る端末の表示画面の一例を示す図。
図2-5】第2実施例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-6】第2変形例に係るタイミングチャートの一例を示す図。
図2-7】第2変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
図2-8】第2変形例に係る各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<法的事項の遵守>
本明細書に記載の開示は、通信の秘密など、本開示の実施に必要な実施国の法的事項遵守を前提とすることに留意されたい。
【0007】
<実施形態>
本明細書では、分かり易いように「限定ではなく例として」と記載する箇所があるが、該当箇所ばかりでなく、以下説明する実施形態の全体について、その記載内容に限定されるものではないことに留意されたい。
【0008】
本開示に係るプログラム等を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
本願請求項に係る発明の広告制御装置や情報処理装置等の装置(本願発明の装置)の生産は、限定ではなく例として、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションに関するプログラム)等が受信されることによって(または受信されて装置に記憶されることによって)、本装置において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0010】
本願請求項に係る発明の端末(本願発明の端末)の生産は、限定ではなく例として、ユーザが所有(所持)している端末で、本明細書に記載したプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションに関するプログラム)等が受信されることによって(または受信されて端末に記憶されることによって)、本端末において、本願請求項に係る発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0011】
また、本願請求項に係る発明のシステム(本願発明のシステム)の生産は、限定ではなく例として、本願システムに含まれるサーバから送信された本明細書に記載されたプログラム(限定ではなく例として、アプリケーションに関するプログラム)等を、本願システムに含まれる端末で受信することによって(または受信されたプログラムが端末に記憶されることによって)、本願請求項に係るシステムの発明の機能が実現可能となる状態が作り出される(本願請求項に係る発明が実行可能になる状態が作り出される)という概念を含んでもよい。
【0012】
また、本明細書において、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置(情報処理装置と言ってもよい。)を有して構成されるものとすることができる。
複数の装置は、同じ種類の装置の組合せとしてもよいし、異なる種類の装置の組合せとしてもよいし、同じ種類の装置と異なる種類の装置との組合せとしてもよい。
なお、システムとは、限定ではなく例として、複数の装置が協働して何らかの処理を行うもの、と考えることもできる。
【0013】
また、クライアント(クライアント装置)とサーバとに関するシステムとは、限定ではなく例として、少なくとも以下のいずれかと考えることができる。
(1)端末&サーバ
(2)サーバ
(3)端末
【0014】
(1)は、限定ではなく例として、少なくとも1つの端末と、少なくとも1つのサーバとを含むシステムである。この一例は、クライアントサーバシステムである。
【0015】
サーバは、限定ではなく例として、以下の装置によって構成されており、単独の装置であってもよいし、複数の装置の組合せであってもよいものとする。
【0016】
具体的には、サーバは、限定ではなく例として、少なくとも1つのプロセッサー(限定ではなく例として、CPU:Central Processing Unit、GPU:Graphics Processing Unit、APU:Accelerated Processing Unit、DSP:Digital Signal Processor(限定ではなく例として、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array)等)、コンピュータ装置(プロセッサー+メモリ)、制御装置、演算装置、処理装置等のいずれかを有して構成され、いずれか1つの装置の同種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+CPU、ホモジニアスマルチコアプロセッサー等)や、いずれか1つの装置の異種を複数備える構成(限定ではなく例として、CPU+DSP、ヘテロジニアスマルチコアプロセッサー等)としてもよいし、複数の装置の組み合わせ(限定ではなく例として、プロセッサー+コンピュータ装置、プロセッサー+演算装置、複数の装置をヘテロジニアス化したもの等)であってもよい。
なお、プロセッサーは、仮想プロセッサーとしてもよい。
【0017】
また、サーバによって何らかの処理を実行する場合に、単一の装置で構成される場合は、単一の装置によって実施例に記載されている処理が実行される。また、複数の装置を有して構成されている場合には、一部の処理を一方の装置が実行し、その他の処理を他方の装置が実行するように構成されていてもよい。限定ではなく例として、プロセッサーと、演算装置とを有して構成される場合、第1処理をプロセッサーが実行し、第2処理を演算装置が実行するように構成されていてもよい。
また、複数の装置で構成する場合には、各々の装置が互いに物理的に離れた位置に配置されて構成されてもよい。
【0018】
また、サーバの機能は、限定ではなく例として、クラウドコンピューティングにおけるPaaSやIaaS、SaaSの形態で提供されるようにしてもよい。
【0019】
また、システムの制御部は、端末の制御部とサーバの制御部とのうちの少なくともいずれか一方とすることができる。つまり、限定ではなく例として、(1A)端末の制御部のみ、(1B)サーバの制御部のみ、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方、のうちのいずれかを、システムの制御部とすることができる。
【0020】
また、システムの制御部が行う制御や処理(以下、包括的に「制御等」と称する。)は、(1A)端末の制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1B)サーバの制御部のみによって行うようにしてもよいし、(1C)端末の制御部とサーバの制御部との両方によって行うようにしてもよい。
また、(1C)では、限定ではなく例として、システムが制御部によって行う制御等のうちの一部の制御等を端末の制御部によって行うようにし、残りの制御等をサーバの制御部によって行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0021】
また、サーバの通信部という場合、サーバが単一の装置によって構成されている場合には、単一の装置が備える通信部そのものであってもよい。また、サーバが複数の装置を有して構成されている場合には、サーバの通信部は、各々の装置が備える各々の通信部を含む構成であってもよい。
限定ではなく例として、サーバは、第1装置と第2装置とを備え、第1装置は第1通信部を有し、第2装置は第2通信部を有する場合、サーバの通信部は、第1通信部と第2通信部とを含む概念としてもよい。
【0022】
(2)は、限定ではなく例として、複数のサーバによって構成されるシステム(以下、「サーバシステム」と称する。)とすることができる。この場合、各々のサーバの構成としては、前述した構成を同様に適用することができる。
【0023】
サーバシステムが行う制御等は、複数のサーバのうち、(2A)一のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2B)他のサーバのみによって行うようにしてもよいし、(2C)一のサーバと他のサーバとが行うようにしてもよい。
また、(2C)では、限定ではなく例として、サーバシステムが行う制御等のうちの一部の制御等を一のサーバが行うようにし、残りの制御等を他のサーバが行うようにしてもよい。この場合、制御等の割り当て(割り振り)は、等分であってもよいし、等分ではなく異なる割合で割り当ててもよい。
【0024】
(3)は、限定ではなく例として、複数の端末によって構成されるシステムとすることができる。
このシステムは、限定ではなく例として、以下のようなシステムとすることができる。
・サーバの機能を端末に持たせるシステム(分散システム)。これは、限定ではなく例として、ブロックチェーンの技術を用いて実現することが可能である。
・端末同士が無線通信を行うシステム。これは、限定ではなく例として、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いてP2P(ピアツーピア)方式等で通信を行うことで実現可能である。
【0025】
なお、上記は、制御部に限らず、システムの構成要素となり得る入出力部、通信部、記憶部、時計部等の各機能部についても同様である。
【0026】
以下の実施形態では、限定ではなく例として、端末とサーバとを含むシステム(限定ではなく例として、クライアントサーバシステム)を例示する。
なお、サーバとして、上記(2)のサーバシステムを適用することも可能である。
【0027】
また、端末とサーバとを含むシステムに代えて、サーバを含まないシステム、限定ではなく例として、上記(3)のシステムを適用することも可能である。
この場合の実施形態は、前述したブロックチェーンの技術等に基づいて構成することが可能である。具体的には、限定ではなく例として、以下の実施形態で説明するサーバに記憶されて管理されるデータを、ブロックチェーン上に保管(格納)する。そして、端末が、ブロックチェーンへのトランザクションを生成し、トランザクションがブロックチェーン上で承認されると、ブロックチェーン上に保管されたデータが更新されるようにすることができる。
【0028】
なお、端末と表現した場合でも、これは、クライアントサーバにおけるクライアントの装置としての端末の意味に限定されるものではない。
つまり、端末は、クライアントサーバにおけるものではない装置の概念を含むこともあり得る。
【0029】
また、本明細書では、適宜「通信I/Fによって」という表現を用いる。これは、限定ではなく例として、装置が、制御部(プロセッサー等)の制御に基づいて、通信I/Fを介して(通信部を介して)、各種の情報やデータを送受信することを示してもよいものとする。
【0030】
また、本明細書において「関する」、「関連する」と記載された用語について、「Aに関するB」や「Aに関連するB」という場合、限定ではなく例として、「A」と何らかの関係性を有する「B」を意味してよいものとする。この具体例については後述する。
【0031】
また、本明細書において、「AとBとを送信する」、「AとBとを受信する」といったように、装置が2以上のものを対象として処理を行うことには、「A」と「B」とをタイミングを合わせて行うもの(以下、「同時」という。)と、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うもの(以下、「非同時」という。)とを含めてよいものとする。
限定ではなく例として、第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とをタイミングを合わせて送信するものと、第1情報と第2情報とをタイミングをずらして送信するものとの両方の概念を含めてよいものとする。
なお、ラグ(タイムラグ)を考慮し、「同時」には「ほぼ同時」を含めてよいものとする。
【0032】
なお、「A」と「B」とをタイミングをずらして行うといっても、これはあくまでも「A」と「B」とを対象として処理を行うものであればよく、その目的は必ずしも同じでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、上記のように第1情報と第2情報とを送信するという場合、第1情報と第2情報とを送信しさえすればよく、同じ目的で第1情報と第2情報とを送信する場合の他、異なる目的で第1情報と第2情報とを送信する場合も含めてよいものとする。
【0033】
以下の実施例では、ユーザがチャットを行うためのサービス(以下、「チャットサービス」と称する。)の一例として、メッセージングサービス(Messaging Service)を例示する。また、チャットサービスを実現するためのアプリケーションを「チャットアプリケーション」と称し、その一例として、メッセージングサービスを実現するためのアプリケーションを「メッセージングアプリケーション」と称する。
チャットアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでチャットを行うことができるようにすることができる。
【0034】
なお、メッセージングサービス:MS(インスタントメッセージサービス:IMSを含む。)は、ソーシャルネットワーキングサービス:SNSの1つの形態(一形態)と考えることもできる。このため、メッセージンサービスとソーシャルネットワーキングサービスとを区別してもよいし、区別しなくてもよい。つまり、ソーシャルネットワーキングサービスにメッセージングサービスを含めてもよいものとする。
【0035】
また、以下の実施例では、メッセージングサービスの一例として、サーバを介して複数の装置(限定ではなく例として、端末)間で簡単なメッセージの送受信を行うインスタントメッセージングサービス:IMS(Instant Messaging Service)を例示する。
インスタントメッセージングアプリケーションでは、限定ではなく例として、ユーザがチャットルームでトークを行うようにすることができる。
【0036】
チャットルーム(限定ではなく例として、トークルーム)とは、複数のユーザの端末間で送受信されるコンテンツを各々のユーザが閲覧できるUI(User Interface)やGUI(Graphical User Interface)とすることができる。
【0037】
メッセージングサービスにおいて、ユーザは、限定ではなく例として、任意のアカウントと「友だち」登録することで、トークルームを介してメッセージのやり取りをすることができる。
【0038】
なお、「友だち」とは、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおける第1ユーザのアカウントと第2ユーザのアカウントとが一方的または双方向に紐づけられた場合の第1ユーザと第2ユーザとの関係性と言ってもよい。
限定ではなく例として、第1ユーザのアカウントと第2ユーザのアカウントとの相互的紐づけが行われている場合、第1ユーザと第2ユーザとは「友だち」であると言ってもよい。また、限定ではなく例として、第1ユーザのアカウントから第2ユーザのアカウントに対する紐づけが行われている場合、第2ユーザのアカウントから第1ユーザのアカウントに対する紐づけが行われていなくとも、第1ユーザと第2ユーザとは「友だち」であると言ってもよい。
【0039】
また、アカウント同士が紐づけられていることの一例として、以下ではメッセージングサービスにおける「友だち」を主に例示するが、これに限定されない。
限定ではなく例として、SNSにおいて、自分が興味を持つなどして登録した他のユーザ(アカウント)を示す「フォロー」や、自分に興味を持つなどして自分を登録した他のユーザ(アカウント)を示す「フォロワー」のような関係性を含めてもよい。
また、一般ユーザが一般アカウント(後述)から公式アカウント(後述)を友だち登録することもアカウント同士が紐づけられていることの一例に含めてよい。同様に、一般ユーザが公式アカウントに対してフォローをすることも、アカウント同士が紐づけられていることの一例に含めてよい。
【0040】
また、トークルームには、1対1のユーザのトークルーム(以下、「1対1トークルーム」と称する。)、複数のユーザを含むグループのトークルーム(以下、「グループトークルーム」と称する。)、以下説明する公式アカウント事業者(限定ではなく例として、メッセージングサービスの事業者と提携する事業者)とのトークルーム(以下、「OAトークルーム」と称する。)等を含めることができる。
【0041】
また、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、一般のユーザではない事業者のアカウントを「公式アカウント(OA(Official Account))」と称してよく、この公式アカウントのユーザを「公式ユーザ」と称してもよい。なお、これを「公式アカウントユーザ」や「公式アカウント事業者」(OA事業者)等のように称してもよい。
それに対し、メッセージングアプリケーションのアカウントであって、公式アカウント事業者ではないユーザのアカウントを「一般アカウント」と称し、一般アカウントのユーザを「一般ユーザ」と称する。なお、これを「一般アカウントユーザ」等のように称してもよい。
つまり、メッセージングアプリケーションのアカウントには、一般アカウントと公式アカウントとを含めてよい。
【0042】
また、公式アカウント事業者も、限定ではなく例として、一般アカウントのユーザの端末と同様の端末を利用して、サーバを介して、他の装置との間でメッセージの送受信を行うことができるようにしてもよい。
【0043】
また、メッセージ(メッセージ情報)とは、限定ではなく例として、メッセージングサービスで用いられる送信元と送信先とが定められる情報であって、メッセージを識別するための識別情報(メッセージID)とメッセージコンテンツとで構成される情報としてもよい。
また、メッセージコンテンツとは、限定ではなく例として、メッセージIDを除くメッセージの中身を意味するものとしてもよい。メッセージコンテンツは、1または2以上のコンテンツとしてもよい。
【0044】
また、メッセージを識別するための識別情報として設定される情報を「メッセージID」と称する。
同じメッセージIDのメッセージに含まれるメッセージコンテンツは、このメッセージIDによって識別されると考えることもできる。よって、メッセージを識別するための識別情報は、メッセージコンテンツを識別するための識別情報と実質的に同義と考えることもできる。
なお、これとは異なり、メッセージコンテンツごとに個別の識別情報(メッセージコンテンツID)を設定するようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0045】
コンテンツには、限定ではなく例として、テキスト形式のテキストコンテンツ、画像(静止画像、動画像の少なくともいずれか一方を含む。)形式の画像コンテンツ、音(音声を含む。)形式の音コンテンツなどを含めてよいものとする。
なお、この他にも、ユーザの操作に供するボタンやアイコン等の操作コンテンツや、URI(URL等を含む。)などのリンクコンテンツを含めてもよいものとする。
【0046】
テキストには、限定ではなく例として、文字コードで表される各国の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくともいずれか1つを含めてよいものとする。
なお、テキストは、上記の文字、拡張文字、機種依存文字、数字、記号、図形及び符号の少なくとも1つを含まなくてもよく、その他のテキストを含んでもよい。
【0047】
画像には、限定ではなく例として、アイコン、ボタン、スタンプ(ステッカー)、絵文字、バナー画像といった各種の画像の情報のうちの少なくともいずれか1つを含めることができる。
【0048】
なお、上記の定義とは異なり、メッセージの上位概念がコンテンツである、またはコンテンツとメッセージとは同義である、と定義してもよいし、そのように定義しなくてもよい。
【0049】
以下では、メッセージングアプリケーションの名称を、適宜「Messaging App」と称して図示・説明する。
【0050】
以下では、限定ではなく例として、メッセージングサービス事業者によって、サーバ10が運用・管理されることとして説明する。
【0051】
また、以下では、サーバ10と通信する端末20Aのユーザを「ユーザA.A」、端末20Bのユーザを「ユーザB.B」、端末20Cのユーザを「ユーザC.C」、・・・、として説明する。
【0052】
以下では、広告を配信するプラットフォーム(サービス、アプリケーション)を「広告プラットフォーム」(広告配信プラットフォーム)と称する場合があり、この広告プラットフォームにおいて広告の設定や配信をするために登録されるアカウント(広告配信用のアカウント)を「広告アカウント」と称する場合がある。
広告アカウントは、限定ではなく例として、事業者のアカウント(以下、「事業者アカウント」と称する。)であってもよいし、事業者以外のアカウントであってもよい。広告主のアカウントであってもよい。
なお、事業者アカウントは必ずしも広告アカウントである必要はないが、以下の実施例では、事業者アカウントは広告アカウントであるものとして説明する。
また、以下では、前述したように、メッセージングサービス(メッセージングアプリケーション)のアカウントであって事業者アカウントのことを「公式アカウント」と称する場合がある。なお、公式アカウントは必ずしも広告アカウントである必要はないが、以下の実施例では、公式アカウントは広告アカウントであるものとして説明する。
【0053】
<実施例>
以下、本発明を適用した実施例について説明する。
事業者等が、広告プラットフォームにおいて複数の広告アカウントを有することができる場合がある。
【0054】
以下の実施例では、広告アカウントによる広告の配信先に端末20のユーザ(端末20のユーザのアカウント)が含まれることを、広告アカウントが端末20のユーザと関連付けられていると表現する場合がある。
【0055】
また、以下の実施例では、配信される広告として商品の広告を例示する場合があるが、これをサービスの広告としてもよく、この場合も、以下説明する実施例の手法を同様に適用可能である。
また、一の広告アカウントから、商品の広告とサービスの広告とが配信されるようにしてもよく、この場合も、以下説明する実施例の手法を同様に適用可能である。
【0056】
<第1実施例>
第1実施例は、端末20のユーザのアカウントに、一の広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が関連付けられた後、その端末20のユーザのアカウントに、別の広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)が関連付けられる。そして、その後、第1アカウントがユーザによってブロックされた場合、第2アカウントもブロックされるようにすることによって、第1アカウントばかりでなく、第2アカウントからの広告の配信も行われないようにすることに関する実施例である。
【0057】
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0058】
<システム構成>
図1-1は、本実施例における通信システム1Aのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Aでは、限定ではなく例として、ネットワーク30を介して、サーバ10と、複数の端末20(端末20A,端末20B,端末20C,・・・)とが接続される。
【0059】
サーバ10は、ネットワーク30を介して、ユーザが所有する端末20に、所定のサービス(限定ではなく例として、メッセージングサービス等)を提供する機能を有する。サーバ10は、限定ではなく例として、メッセージングサーバ等のように表現することもできる。
本実施形態では、メッセージングサービス事業者(運営者)をサーバ10のユーザとする。
【0060】
なお、ネットワーク30に接続されるサーバ10の数や端末20の数は限定されない。
【0061】
端末20(端末20A,端末20B,端末20C、・・・)は、各実施例において記載する機能を実現できる情報処理端末であればどのような端末であってもよい。端末20は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA・(personal digital assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、VR(Virtual Reality)端末、スマートスピーカ(音声認識用デバイス)、または他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、端末20は情報処理端末と表現されてもよい。
【0062】
端末20A、端末20Bおよび端末20Cの構成は、限定ではなく例として、同一とすることができる。また、必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末20Xと表現し、ユーザXまたは端末20Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現してもよいし、しなくてもよい。
なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよいし、そうでなくてもよい。
【0063】
ネットワーク30は、1以上の端末20と、1以上のサーバ10とを接続する役割を担う。すなわち、ネットワーク30は、上記の各種の装置が接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0064】
ネットワーク30のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよいし、そうでなくてもよい。ネットワーク30は、限定ではなく例として、アドホック・ネットワーク(ad hoc network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(virtual private network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(local area network:LAN)、ワイヤレスLAN(wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(wide area network:WAN)、ワイヤレスWAN(wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(metropolitan area network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDN(integrated service digital networks)、無線LAN、LTE(long term evolution)、CDMA(code division multiple access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク30は、1つまたは複数のネットワーク30を含むことができる。
【0065】
サーバ10(限定ではなく、サーバ、情報処理装置、情報管理装置の一例)は、端末20に対して、所定のサービスを提供する機能を備える。サーバ10は、各実施形態において記載する機能を実現できる情報処理装置であればどのような装置であってもよい。サーバ10は、限定ではなく例として、サーバ装置、コンピュータ(限定ではなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(限定ではなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定ではなく例として、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。また、サーバ10は情報処理装置と表現されてもよい。サーバ10と端末20とを区別する必要がない場合は、サーバ10と端末20とは、それぞれ情報処理装置と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0066】
[各装置のハードウェア(HW)構成]
通信システム1Aに含まれる各装置のHW構成について説明する。
【0067】
(1)端末のHW構成
図1-1には、端末20のHW構成の一例を示している。
端末20は、制御部21(CPU:central processing unit(中央処理装置))、記憶部28、通信I/F22(インタフェース)、入出力部23、時計部29A、位置算出用情報検出部29Bを備える。端末20のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、端末20のHW構成として、すべての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、端末20は、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0068】
通信I/F22は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F22は、ネットワーク30を介して、サーバ10等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F22は、各種データを制御部21からの指示に従って、サーバ10等の各種装置に送信する。また、通信I/F22は、サーバ10等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部21に伝達する。また、通信I/F22を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F22が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0069】
入出力部23は、端末20に対する各種操作を入力する装置や、端末20で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部23は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0070】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部21に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0071】
出力部は、制御部21で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音声出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0072】
あくまでも一例であるが、入出力部23は、限定ではなく例として、表示部24、音入力部25、音出力部26、撮像部27を備える。
【0073】
表示部24は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。表示部24は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))、ヘッドマウントディスプレイ(HDM:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよいし、そうでなくてもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置を含む。なお、これらの表示部24は、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0074】
音入力部25は、音データ(音声データを含む。以下同様。)の入力に利用される。音入力部25は、マイクなどを含む。
音出力部26は、音データの出力に利用される。音出力部26は、スピーカなどを含む。
撮像部27は、画像データ(静止画像データ、動画像データを含む。以下同様。)の取得に利用される。撮像部27は、カメラなどを含む。
【0075】
入出力部23がタッチパネルの場合、入出力部23と表示部24とは、略同一の大きさおよび形状で対向して配置されていてもよい。
【0076】
時計部29Aは、端末20の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部29Aは、限定ではなく例として、水晶発振器を利用したクロック等を有して構成される。時計部29Aは、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
【0077】
なお、時計部29Aは、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等を適用したクロックを有していてもよいし、有していなくてもよい。
【0078】
位置算出用情報検出部29Bは、制御部21が自己の端末20の位置を算出(測定)するために必要な情報(以下、「位置算出用情報」と称する。)を検出(計測)する機能部である。位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、位置算出用センサ部と表現することもできる。
【0079】
位置算出用情報検出部29Bは、限定ではなく例として、GPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである衛星測位センサ(衛星測位ユニット)や、慣性航法システムを利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットである慣性計測センサ(慣性計測ユニット(IMU(Inertial Measurement Unit)))、UWB(超広帯域無線:Ultra Wide Band)を利用して端末20の位置を算出するためのセンサやユニットであるUWB測位センサ(UWB測位ユニット)等を含む。
【0080】
衛星測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用衛星から発信されている測位用衛星信号を含むRF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換するRF受信回路や、RF受信回路から出力されるデジタル信号に対して相関演算処理等を行って測位用衛星信号を捕捉し、測位用衛星信号から取り出した衛星軌道データや時刻データ等の情報を、位置算出用情報として出力するベースバンド処理回路等を有する。
【0081】
慣性計測ユニットは、慣性航法演算によって端末20の位置を算出するために必要な情報を検出するセンサである慣性センサを有する。慣性センサには、限定ではなく例として、3軸の加速度センサや3軸のジャイロセンサが含まれ、加速度センサによって検出された加速度と、ジャイロセンサによって検出された角速度とを、位置算出用情報として出力する。
【0082】
UWB測位ユニットは、限定ではなく例として、不図示のアンテナで受信される測位用ビーコンから発信されている測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF(Radio Frequency)信号をデジタル信号に変換する超広帯域RF受信回路や、超広帯域RF受信回路から出力されるデジタル信号に基づいて端末20と測位用ビーコンとの相対位置を算出する相対位置算出処理回路等を有する。
なお、限定ではなく例として、UWB測位ユニットは、不図示のアンテナから測位用超広帯域パルス信号を含む超広帯域RF信号を送信することで、端末20を測位用ビーコンとして機能させてもよいし、そうしなくてもよい。
【0083】
制御部21は、限定ではなく例として、位置算出用情報検出部29Bによって検出された位置算出用情報に基づいて、定期的なタイミングや特定のタイミングで、自己の端末20の位置を算出する。端末の位置を「端末位置」と称し、算出された端末位置を「算出端末位置」と称する。制御部21は、算出端末位置を、その算出端末位置を算出した日時と関連付けて、算出端末位置履歴データとして記憶部28に記憶させるようにしてもよいし、そうしなくてもよい。
【0084】
制御部21は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0085】
制御部21は、限定ではなく例として、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(application-specific integrated circuit)、FPGA(field programmable gate array)を含む。
【0086】
記憶部28は、端末20が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部28は、限定ではなく例として、HDD(hard disk drive)、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)など各種の記憶媒体を含む。また、記憶部28は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0087】
端末20は、プログラムPを記憶部28に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部21が、制御部21に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部28に記憶されるプログラムPは、端末20に、制御部21が実行する各機能を実現させる。また、このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0088】
(2)サーバのHW構成
図1-1には、サーバ10のHW構成の一例を示している。
サーバ10は、制御部11(CPU)、記憶部15、通信I/F14(インタフェース)、入出力部12、時計部19を備える。サーバ10のHWの各構成要素は、限定ではなく例として、バスBを介して相互に接続される。なお、サーバ10のHWは、サーバ10のHWの構成として、全ての構成要素を含むことは必須ではない。限定ではなく例として、サーバ10のHWは、個々の構成要素、または複数の構成要素を取り外すような構成であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0089】
制御部11は、プログラム内に含まれたコードまたは命令によって実現する機能を実行するために物理的に構造化された回路を有し、限定ではなく例として、ハードウェアに内蔵されたデータ処理装置により実現される。
【0090】
制御部11は、代表的には中央処理装置(CPU)、であり、その他にマイクロプロセッサ、プロセッサコア、マルチプロセッサ、ASIC、FPGAであってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、制御部11は、これらに限定されない。
【0091】
記憶部15は、サーバ10が動作するうえで必要とする各種プログラムや各種データを記憶する機能を有する。記憶部15は、HDD、SSD、フラッシュメモリなど各種の記憶媒体により実現される。ただし、本開示において、記憶部15は、これらに限定されない。また、記憶部15は、メモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0092】
通信I/F14は、ネットワーク30を介して各種データの送受信を行う。通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F14は、ネットワーク30を介して、端末20等の各種装置との通信を実行する機能を有する。通信I/F14は、各種データを制御部11からの指示に従って、端末20等の各種装置に送信する。また、通信I/F14は、端末20等の各種装置から送信された各種データを受信し、制御部11に伝達する。また、通信I/F14を単に通信部と表現する場合もある。また、通信I/F14が物理的に構造化された回路で構成される場合には、通信回路と表現する場合もある。
【0093】
入出力部12は、サーバ10に対する各種操作を入力する装置や、サーバ10で処理された処理結果を出力する装置等を含む。入出力部12は、入力部と出力部が一体化していてもよいし、入力部と出力部に分離していてもよいし、そうでなくてもよい。
【0094】
入力部は、ユーザからの入力を受け付けて、入力に係る情報を制御部11に伝達できる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。入力部は、代表的にはキーボード等に代表されるハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイスで実現される。なお、入力部は、限定ではなく例として、タッチパネルやカメラ(動画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含んでいてもよいし、そうでなくてもよい。
【0095】
出力部は、制御部11で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力部は、限定ではなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、スピーカ(音出力)、レンズ(限定ではなく例として3D(three dimensions)出力や、ホログラム出力)、プリンターなどを含む。
【0096】
あくまでも一例であるが、入出力部12は、限定ではなく例として、表示部13を備える。
【0097】
表示部13は、ディスプレイ等で実現される。ディスプレイは、代表的にはモニタ(限定ではなく例として、液晶ディスプレイやOELD(organic electroluminescence display))で実現される。なお、ディスプレイは、ヘッドマウントディスプレイ(HDM)などであってもよいし、そうでなくてもよい。なお、これらのディスプレイは、3Dで表示データを表示可能であってもよいし、そうでなくてもよい。本開示において、ディスプレイは、これらに限定されない。
【0098】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、時刻情報(計時情報)を出力する。時計部19は、限定ではなく例として、ハードウェアクロックとしてのRTC(Real Time Clock)やシステムクロック等を有して構成される。時計部19は、限定ではなく例として、計時部や時刻情報検出部と表現することもできる。
(3)その他
サーバ10は、プログラムPを記憶部15に記憶し、このプログラムPを実行することで、制御部11が、制御部11に含まれる各部としての処理を実行する。つまり、記憶部15に記憶されるプログラムPは、サーバ10に、制御部11が実行する各機能を実現させる。このプログラムPは、プログラムモジュールと表現されてもよいし、されなくてもよい。
他の装置についても同様である。
【0099】
本開示の各実施形態においては、端末20および/またはサーバ10のCPUがプログラムPを実行することにより、実現するものとして説明する。
【0100】
なお、端末20の制御部21、および/または、サーバ10の制御部11は、制御回路を有するCPUだけでなく、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各処理を実現してもよいし、そうでなくてもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよいし、そうでなくてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。そのため、制御部21は、制御回路と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0101】
また、本開示の各実施形態のプログラムP(限定ではなく例として、ソフトウェアプログラム、コンピュータプログラム、またはプログラムモジュール)は、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよいし、されなくてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムPを記憶可能である。また、プログラムPは、本開示の各実施形態の機能の一部を実現するためのものであってもよいし、そうでなくてもよい。さらに、本開示の各実施形態の機能を記憶媒体にすでに記録されているプログラムPとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよいし、そうでなくてもよい。
【0102】
また、システムのプログラム(システムによって実行されるプログラム)という場合、システムについては前述した通りである。そして、前述したシステムのプログラムとは、システム全体で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、限定ではなく例として、システムを構成する装置個々のプログラムで構成されてもよく、システムを構成する個々の装置に保存されるプログラムは、各々異なっていてもよいものとする。つまり、システムを構成する個々の装置で共通のプログラムでなくてもよいものとする。
限定ではなく例として、システムが端末とサーバとで構成されている場合、システムのプログラムをP1とすると、システムのプログラムP1は、端末に保存されたプログラムP2と、サーバに保存されたプログラムP3とで構成され、P2とP3とは、システムのプログラムを実行するためのものであり、それぞれ異なるプログラムとなっていてもよい。限定ではなく例として、端末に保存されたプログラムP2は、第1の処理を実行し、第1の処理をした結果をサーバに送信するプログラムであり、サーバに保存されたプログラムP3は、受信した第1の処理をした結果に対して第2の処理を行い、第2の処理を行った結果を端末に送信するプログラムであってもよい。
【0103】
記憶媒体は、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定ではなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)または特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カード、またはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。なお、記憶媒体はこれらの例に限られず、プログラムPを記憶可能であれば、どのようなデバイスまたは媒体であってもよい。また、記憶媒体をメモリ(memory)と表現されてもよいし、されなくてもよい。
【0104】
サーバ10および/または端末20は、記憶媒体に記憶されたプログラムPを読み出し、読み出したプログラムPを実行することによって、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現することができる。
【0105】
また、本開示のプログラムPは、プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、サーバ10および/または端末20に提供されてもよいし、されなくてもよい。サーバ10および/または端末20は、限定ではなく例として、インターネット等を介してダウンロードしたプログラムPを実行することにより、各実施形態に示す複数の機能部の機能を実現する。
【0106】
また、本開示の各実施形態は、プログラムPが電子的な伝送によって具現化されたデータ信号の形態でも実現され得る。
サーバ10および/または端末20における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
端末20における処理の少なくとも一部、または全部を、サーバ10により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、端末20の制御部21の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、サーバ10で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
サーバ10における処理の少なくとも一部、または全部を、端末20により行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。この場合、サーバ10の制御部11の各機能部の処理のうち少なくとも一部の処理、または全部の処理を、端末20で行う構成としてもよいし、そうでなくてもよい。
【0107】
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよいし、そうでなくてもよい。
【0108】
なお、本開示のプログラムは、限定ではなく例として、ActionScript、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語、Objective-C、Java(登録商標)などのコンパイラ言語、HTML Living Standardなどのマークアップ言語などを用いて実装される。
【0109】
<機能構成>
(1)サーバの機能構成
図1-2は、本実施例においてサーバ10の制御部11によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部11は、限定ではなく例として、アプリケーション管理処理部111を機能部として有する。
アプリケーション管理処理部111は、限定ではなく例として、記憶部15に記憶されたアプリケーション管理処理プログラム151に従ってアプリケーション管理処理を実行する機能を有する。
【0110】
図1-3は、本実施例においてサーバ10の記憶部15に記憶される情報の一例を示す図である。
記憶部15には、限定ではなく例として、制御部11によって読み出され、アプリケーション管理処理として実行されるアプリケーション管理処理プログラム151と、アカウント登録データ153と、広告管理データ155と、アカウント管理データベース157とが記憶される。
【0111】
アカウント登録データ153は、アプリケーション(本実施例では、メッセージングアプリケーション)のアカウントに関する登録データであり、そのデータ構成の一例を図1-4に示す。
アカウント登録データ153には、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0112】
ユーザ名は、このアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0113】
アプリケーションIDは、アプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10によってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0114】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0115】
端末20を識別するための識別情報は、限定ではなく例として、端末ID(限定ではなく例として、IMEI(International Mobile Equipment Identity))とすることができる。
また、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、一般ユーザ用のアプリケーションIDとすることができる。
【0116】
なお、端末20のユーザを識別するための識別情報は、限定ではなく例として、公式ユーザ用のアプリケーションIDとしてもよい。
公式ユーザに、一般ユーザと同様のアプリケーションIDが設定されるようにしてもよく、公式ユーザ用のアプリケーションIDが、アカウント登録データ153に記憶されるようにしてもよい。つまり、一般ユーザであるか公式ユーザであるかを問わず、1つのアカウント登録データで情報を管理するようにしてもよい。
なお、一般ユーザ用のアカウント登録データと、公式ユーザ用のアカウント登録データとを別のデータとして構成して情報を管理するようにしてもよい。
【0117】
また、アプリケーションIDに代えて「ユーザID」としてもよいし、しなくてもよい。
また、1つの端末20につき1つのアカウントしか登録することのできないアプリケーションであれば、限定ではなく例として、「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」とすることができる。
【0118】
また、限定ではなく例として、1つのアプリケーションIDに、複数の端末IDを割り当てることを可能としてもよいし、そのようにしなくてもよい。この場合、1つのアプリケーションIDを識別(ログイン)対象として、複数の端末20においてアプリケーションを同時に起動できるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0119】
また、アプリケーションID等の各種のIDに代えて、端末電話番号等の情報によってアカウントを管理する手法を適用することも可能である。
この場合、アプリケーションID等のIDの情報をアカウント登録データ153に記憶させるのに代えて、端末電話番号等の情報をアカウント登録データ153に記憶させるようにすることができる。なお、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報に代えず、アプリケーションID等のIDの情報を端末電話番号等の情報と一対一に対応させるようにしてもよいし、そのようにしなくてもよい。
【0120】
なお、以下の実施例では、説明の簡明化のため、1つの端末20につき1つのアカウントが登録されていることとして説明する。
また、この場合、上記のように「端末20を識別するための識別情報=端末20のユーザを識別するための識別情報=アプリケーションID」であるため、以下の説明で用いる「アカウントのユーザ」の用語は、「アカウントの端末」と実質的に同義としてもよいし、そうしなくてもよい。
【0121】
広告管理データ155は、サーバ10から配信される広告に関する情報を管理するためのデータとすることができる。
広告管理データ155には、限定ではなく例として、後述する公式アカウントIDと紐づけて、少なくとも、広告IDと広告コンテンツ(広告の内容)とが関連付けて記憶されるようにすることができる。広告コンテンツには、画像のコンテンツや、テキストのコンテンツ等を含めてよい。
【0122】
なお、広告IDと、広告コンテンツとの他、広告主を識別するための広告主IDを関連付けて広告管理データ155に記憶させるようにしてもよい。
公式アカウントの事業者と広告主(公式アカウントIDと広告主ID)を分けているのは、広告代理店等が広告主となる場合があり、必ずしも公式アカウントの事業者と広告主とが一致するとは限らないためである。
ただし、これに限定されるものではない。
【0123】
アカウント管理データベース157は、限定ではなく例として、アカウント登録データ153に記憶されたアカウントごとに、そのアカウントに関する、アカウント登録データ153に記憶されている情報とは異なる情報を管理するためのデータベースである。アカウント管理データベース157の一例であるアカウント管理データベース157Aのデータ構成例を図1-5に示す。
【0124】
アカウント管理データベース157Aには、限定ではなく例として、アカウント登録データ153に記憶されたアプリケーションIDごとのデータとして、アカウント管理データが記憶される。
各々のアカウント管理データには、限定ではなく例として、アプリケーションIDと、そのアプリケーションIDに関連付けられたユーザ名と、友だち管理データとが記憶される。
なお、アカウント登録データ153から、アプリケーションIDに関連付けられたユーザ名を特定することができるため、ユーザ名は記憶させないようにしてもよい。
【0125】
友だち管理データは、このアプリケーションIDのアカウント(ユーザ)が、メッセージングアプリケーションにおいて、前述した友だち登録済みの公式アカウントに関するデータとすることができ、限定ではなく例として、公式アカウントIDと、アカウント名と、ブロックフラグとが関連付けて記憶される。
【0126】
なお、この例では、友だち管理データは、このアプリケーションIDのアカウントが友だち登録済みの公式アカウントに関する情報が記憶されるデータとしているが、友だち登録済みの一般アカウントに関する情報が併せて記憶されるようにしてもよい。
また、友だち登録済みの一般アカウントに関する情報は、一般アカウント友だち管理データ(一般ユーザ友だち管理データ)として、別のデータとして記憶させるようにしてもよい。
【0127】
公式アカウントIDは、このアプリケーションIDのアカウントが友だち登録済みである、公式アカウントの識別情報(ID)であり、限定ではなく例として、サーバ10によって公式アカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
【0128】
なお、本実施例では、公式ユーザには、一般ユーザに設定されるアプリケーションIDとは異なる識別情報として「公式アカウントID」が設定されることとするが、これに限定されない。前述したように、公式ユーザにも、一般ユーザと同様のアプリケーションIDが設定されるようにしてもよい。
また、公式アカウントIDを、広告を識別するための識別情報として機能させてもよい。
【0129】
アカウント名は、この公式アカウントIDに関連付けられたアカウント名であり、限定ではなく例として、前述したアカウント登録データ153において公式アカウントについて登録されたアカウント名や、不図示の公式アカウント登録データに登録されたアカウント名であって、この公式アカウントのアカウントIDに関連付けられたアカウント名が記憶される。
【0130】
ブロックフラグは、限定ではなく例として、公式アカウントIDの公式アカウントを、このアプリケーションIDのアカウントがブロックしているか否かを示すフラグであり、この例では、ブロック済みである場合には「ブロック有り」が、ブロックしていない場合は「ブロック無し」がそれぞれ記憶される。初期状態では、限定ではなく例として、「ブロック無し」が記憶されるようにすることができる。
【0131】
本実施例のメッセージングアプリケーションにおける「ブロック」は、限定ではなく例として、友だち登録しているアカウントをブロック(以下、「アカウントブロック」と称する場合がある。)することとしてよい。
アカウントブロックは、限定ではなく例として、特定のアカウントからの広告コンテンツを含む一切のコンテンツを受け取らないようにすることとしてよい。また、アカウントブロックは、当該特定のアカウントからの広告コンテンツに関して一切のコンテンツを受け取らないこととしてもよい。限定ではなく例として、これらを完全ブロック(全部ブロック)等と称してもよい。
【0132】
(2)端末の機能構成
図1-6は、本実施例において端末20の制御部21によって実現される機能の一例を示す図である。
制御部21は、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーション処理プログラム281に従ってアプリケーション処理を実行するためのアプリケーション処理部211を機能部として含む。
【0133】
図1-7は、本実施例において端末20の記憶部28に記憶されるデータ等の一例を示す図である。
記憶部28には、限定ではなく例として、アプリケーション処理として実行されるアプリケーション処理プログラム281と、この端末20、または端末20のユーザのアカウントに対応するアプリケーションID283とが記憶される。
【0134】
<表示画面>
本実施例における表示画面例について説明する。
なお、以下説明する表示画面の遷移は、本開示の手法を実現するための表示画面の遷移の一例に過ぎない。以下に例示する表示画面の遷移について、一部の表示画面の表示を省略してもよいし、別の表示画面を追加してもよい。
【0135】
また、以下説明する表示画面で用いる用語と、その後に説明する処理で用いる用語とで、用語が異なる場合がある(一部の用語が統一されていない場合がある)が、これは、ユーザの視点で表示画面について分かり易く説明するなどの目的であり便宜上のものに過ぎない。
これは、他の実施例や変形例についても同様である。
【0136】
また、以下では、限定ではなく例として、端末20が、縦長のディスプレイの表示部24を備えるスマートフォンである場合を例示する。
【0137】
スマートフォンには、限定ではなく例として、入力部として機能するタッチパネルが、そのディスプレイと対向して配置され、これによってタッチスクリーンが構成される。アイコン、ボタン、アイテムまたは入力領域などの要素がディスプレイに表示された場合において、タッチパネルの一部の領域であって、その要素が表示された領域と対向する領域がユーザによって操作された場合、その要素と関連付けられたプログラムまたはそのプログラムのサブルーチンが実行されるようにしてよい。
【0138】
また、以下では、ユーザによる操作として、限定ではなく例として、タップ(タップ操作)等を例示する。
タップ(タップ操作)とは、限定ではなく例として、ユーザが、タッチパネルが一体的に構成された表示部24(タッチスクリーン)を指やペン先などで軽く叩くように触れる動作、触れてから離す動作とすることができる。
タッチ(タッチ操作)と区別してもよいし、区別しなくてもよい。
【0139】
図1-8~図1-9は、本実施例において端末20の表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
以下では、端末20が実行する処理を、限定ではなく例として、端末20Aが実行する処理として図示・説明する。
また、ここでは、端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションの画面の一例を示す。
【0140】
また、以下の実施例では、限定ではなく例として、ユーザA.Aがメッセージングアプリケーションにおいて、「X社」の公式アカウントを友だち登録済みであることとする。
なお、これはあくまでも一例であり、この例に限定されるものではない。
【0141】
図1-8左側には、限定ではなく例として、ユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示されるメッセージングアプリケーションのトークルーム画面の一例を示している。
画面最上部中央には、メッセージングアプリケーションの名称として「Messaging App」の文字が表示されるように構成されている。また、画面最上部右には、この端末20Aのユーザのメッセージングアプリケーションにおけるアイコン画像およびユーザ名(この例ではユーザA.A)が表示されるように構成されている。
【0142】
また、その下には、ユーザA.Aと公式アカウント「X社」との1対1トークルームであることを示す「X社」の文字を含む領域が表示されている。
【0143】
また、その下には、このトークルームに送信(投稿)されるコンテンツ(メッセージ)を表示するためのコンテンツ表示領域CTRが表示されるように構成されている。
また、コンテンツ表示領域の下には、このトークルームに送信するコンテンツを入力・選択するためのコンテンツ入力領域が表示されるように構成されている。
【0144】
コンテンツ表示領域CTRでは、限定ではなく例として、右側に自端末である端末20AのユーザA.Aの発言が、左側にそれ以外のユーザの発言が、それぞれコンテンツとして吹き出しで表示されるように構成されている。
ただし、これはあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0145】
この画面では、コンテンツ表示領域CTRにおいて、「X社」の公式アカウントを発信元とする、X社のキャンペーンを告知するテキストコンテンツCT1が表示され、その下に、「X社」が販売する飲料を購入して旅行に応募することが可能であることを示す、画像を含む広告コンテンツである画像広告コンテンツACT1が表示されている。
また、その下には、「X社」が新商品として販売する炭酸飲料「XD」に関するコンテンツとして、炭酸飲料「XD」を紹介するテキストコンテンツCT3と、炭酸飲料「XD」の公式アカウントを友だち登録するように促す(友だち登録を案内する)テキストコンテンツCT5とが表示されている。
【0146】
テキストコンテンツCT5には、炭酸飲料「XD」の公式アカウントを友だちとして追加するための導線としての、リンクが設定された下線付きの「こちら」の文字が含まれており、この「こちら」の文字を操作することで、炭酸飲料「XD」の公式アカウントを友だちに追加する(友だち登録する)ことが可能に構成されている。
【0147】
図1-8中央には、図1-8左側の画面において「こちら」の文字が操作され、炭酸飲料「XD」の公式アカウントが友だちとして追加された後に、端末20Aの表示部24に表示される画面の一例を示している。
この画面は、図1-8左側とは異なり、ユーザA.Aと炭酸飲料「XD」の公式アカウントとの1対1トークルームの画面の一例を示したものである。
この画面では、コンテンツ表示領域CTRにおいて、炭酸飲料「XD」の公式アカウントを発信元とする、友だち追加のお礼等を含むテキストコンテンツCT7が表示され、その下に、炭酸飲料「XD」に関する画像広告コンテンツACT3が表示されている。
また、その下には、炭酸飲料「XD」の販売時期を示すテキストコンテンツCT9が表示されている。
【0148】
限定ではなく例として、画面上部の「<」と「炭酸飲料XD」の文字とを含む領域の右部には、設定ボタンBT1が設けられており、ここでは、設定ボタンBT1がユーザによってタップされた状態が示されている。すると、限定ではなく例として、図1-8右側のような表示がなされる。具体的には、この領域の下に展開される形で、限定ではなく例として、「通知オフ」アイコンと、「招待」アイコンと、「ブロック」アイコンIC1とを含む領域が表示されている。
【0149】
「通知オフ」アイコンは、限定ではなく例として、この炭酸飲料「XD」の公式アカウントからの通知をオフとするために用いられる操作用の情報とすることができる。
「招待」アイコンは、限定ではなく例として、この炭酸飲料「XD」の公式アカウントに他の友だちを招待するために用いられる操作用の情報とすることができる。
「ブロック」アイコンは、限定ではなく例として、この炭酸飲料「XD」の公式アカウントをブロックするために用いられる操作用の情報とすることができる。
【0150】
限定ではなく例として、図1-8右側に示すように、「ブロック」アイコンIC1がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図1-9左側のような表示に変わる。
この画面は、図1-8右側と同様の画面であるが、この例では、画像広告コンテンツACT3に重畳するように、炭酸飲料「XD」の公式アカウントをブロックしたことを通知するブロック通知情報BI1が表示されている。
また、図1-8右側の画面で表示されていた「ブロック」アイコンIC1が、図1-9左側の画面では、ブロックを解除するための「ブロック解除」アイコンIC3に変化して表示されている。
【0151】
本実施例では、ユーザによる入力に基づいて一のアカウント(後述する第1アカウント)がブロックされる場合、この一のアカウントに関連するアカウント(後述する関連アカウント)も併せてブロックされる。
この例では、ユーザが炭酸飲料「XD」の公式アカウントをブロックする操作を行ったことに基づき、限定ではなく例として、炭酸飲料「XD」を販売する「X社」の公式アカウントが関連アカウントと判定される。その結果、炭酸飲料「XD」の公式アカウントばかりでなく、「X社」の公式アカウントもブロックされる。
【0152】
図1-9右側には、その後、「X社」の公式アカウントとの1対1トークルームの画面が表示された状態が示されている。
この画面は、時間変化に伴い、限定ではなく例として図1-8左側に示した画面の続きの画面として表示されるものであり、テキストコンテンツCT5の下に、「19:30」のコンテンツとして、「X社」の公式アカウントを発信元とする、飲料メーカーである「X社」からカレーライスの商品が販売されることを告知するテキストコンテンツCT11が表示されている。また、その下には、このカレーライスの商品に関する画像広告コンテンツACT5が表示されている。
【0153】
ここで、図1-8右側および図1-9左側に示した、炭酸飲料「XD」の公式アカウントとの1対1トークルームの画面では、「19:45」に最新のテキストコンテンツCT9が表示されていた。
しかし、上記のように、炭酸飲料「XD」の公式アカウントに加えて、その関連アカウントと判定された「X社」の公式アカウントもブロックされたことに基づき、この例では、ブロックされた時刻以降、「X社」の公式アカウントからは、一切のコンテンツが端末20Aに送信されなくなる。その結果、図1-9右側の画面では、「19:45」以降のコンテンツが表示されていない。
【0154】
<処理>
図1-10は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側に、端末20の一例である端末20Aの制御部21が実行する処理の一例を、右側に、サーバ10の制御部11が実行する処理の一例をそれぞれ示している。
この処理では、ユーザA.Aが、限定ではなく例として、一の事業者の公式アカウント(限定ではなく例として、表示画面例に示した「X社」の公式アカウント)を友だち登録済みであることとして説明する。
【0155】
最初に、端末20Aの制御部21と、サーバ10の制御部11との間で、友だち追加処理が行われる(A110,S110)。
具体的には、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力(限定ではなく例として、ユーザ入力(ユーザによる操作入力や音入力等)。以下同様。)に基づいて、公式アカウントを友だちとして追加するための友だち追加要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する。友だち追加要求情報には、限定ではなく例として、記憶部28に記憶されたアプリケーションID283や、追加を要求する公式アカウントを識別可能な情報(限定ではなく例として、その公式アカウントの名称、その公式アカウントのアプリケーションID等)を含めるようにすることができる。
通信I/F14によって端末20Aから友だち追加要求情報を受信すると、サーバ10の制御部11は、受信した友だち追加要求情報に基づいて、アカウント管理データベース157Aのうち、ユーザA.Aのアカウント管理データの友だち管理データに、追加を要求された公式アカウントの公式アカウントIDと、アカウント名と、ブロックフラグとを関連付けて記憶させる。
ここでは、限定ではなく例として、上記の一の事業者の商品の公式アカウント(限定ではなく例として、表示画面例に示した炭酸飲料「XD」の公式アカウントが友だちとして追加される。
【0156】
友だち追加処理を行った後、サーバ10の制御部11は、公式アカウントの広告コンテンツ情報の送信条件(配信条件)を満たした場合、以下の処理を行う。この例では、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶されたアカウント管理データの友だち管理データを参照し、その公式アカウントの公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグが「ブロック無し」であるか否かを判定する(S120)。
【0157】
「ブロック無し」であると判定した場合(S120:YES)、サーバ10の制御部11は、送信対象とする、その公式アカウントの広告コンテンツ情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(S130)。
一方、「ブロック有り」であると判定した場合(S120:NO)、サーバ10の制御部11は、S130のステップをスキップする。
【0158】
なお、サーバ10の制御部11は、上記の処理を、送信条件が成立した各々の広告コンテンツ情報に対して行うようにしてよい。
【0159】
A110のステップの後、通信I/F22によってサーバ10から広告コンテンツ情報を受信したと判定したならば(A120:YES)、端末20Aの制御部21は、広告コンテンツ情報を出力する制御を行う(A130)。
この場合、広告コンテンツ情報は、少なくとも以下のいずれかの形態で出力させるようにしてよい。
・表示部24に表示(限定ではなく例として、ユーザA.Aとその広告コンテンツ情報に関連付けられた公式アカウントとを含むメッセージングアプリケーションのトークルームに表示、メッセージングアプリケーションのタイムラインのページ等に表示)
・音出力部26から音出力
【0160】
次いで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、第1アカウントをブロックするか否かを判定する(A140)。この場合における第1アカウントは、限定ではなく例として、上記の一の事業者の商品の公式アカウント(限定ではなく例として、表示画面例に示した炭酸飲料「XD」の公式アカウント)とすることができる。
ブロックしないと判定したならば(A140:NO)、端末20Aの制御部21は、A150のステップをスキップする。
【0161】
ブロックすると判定したならば(A140:YES)、端末20Aの制御部21は、その第1アカウントのブロックを要求する第1アカウントブロック要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A150)。
【0162】
その後、端末20Aの制御部21は、処理を終了するか否かを判定する(A190)。
処理を継続すると判定したならば(A190:NO)、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、A110のステップに処理を戻す。
処理を終了すると判定したならば(A190:YES)、端末20Aの制御部21は、処理を終了する。
【0163】
S130のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから第1アカウントブロック要求情報を受信したか否かを判定する(S140)。
受信しなかったと判定したならば(S140:NO)、サーバ10の制御部11は、S150~S170のステップをスキップする。
【0164】
第1アカウントブロック要求情報を受信したと判定したならば(S140:YES)、サーバ10の制御部11は、第1アカウントブロック処理(第1アカウントブロック設定)を行う(S150)。
具体的には、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶されたアカウント管理データの友だち管理データのうち、その第1アカウントに対応する公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグを「ブロック有り」に更新する。
【0165】
次いで、サーバ10の制御部11は、第1アカウントに関連する公式アカウントを関連アカウントとして探索する関連アカウント探索処理を行う(S160)。
具体的には、限定ではなく例として、ユーザA.Aが友だち登録している公式アカウントの中から、第1アカウントを何らかの関係性を有すると推定される公式アカウントを関連アカウントとして探索する。
【0166】
この場合、基本的な例として、限定ではなく例として、以下の関連アカウントを探索するようにしてもよい。
(A)第1アカウントの商品の事業者と同じ事業者(以下、「同一事業者」と称する。限定ではなく例として、同一企業等)の公式アカウント
【0167】
なお、ユーザによっては、ある事業者の商品の公式アカウントをブロックしたいと思っても、同一事業者の全ての公式アカウントをブロックすることまでは求めていない場合があり得る。
そこで、限定ではなく例として、同一事業者の一部の公式アカウントを関連アカウントとして探索するようにしてもよい。1つの手法として、限定ではなく例として、同一事業者の、第1アカウントの商品と同カテゴリ(同種)の商品の公式アカウントを関連アカウントとして探索するようにしてもよい。
【0168】
この場合、同カテゴリの商品には、狭義で同カテゴリと考えることができる商品を含めてもよいし、広義で同カテゴリと考えることができる商品を含めてもよい。
限定ではなく例として、第1アカウントを、前述した炭酸飲料「XD」の公式アカウントとする。この場合、限定ではなく例として、狭義の同カテゴリを「炭酸飲料」とし、「X社」の、炭酸飲料「XD」以外の炭酸飲料の公式アカウントを関連アカウントとして探索するようにしてもよい。また、限定ではなく例として、広義の同カテゴリを「飲料」とし、「X社」の飲料(炭酸飲料を含む。)の公式アカウントを関連アカウントとして探索するようにしてもよい。
【0169】
なお、上記の他にも、限定ではなく例として、以下の関連アカウントを探索するようにしてもよい。
(B)第1アカウントの商品の事業者と関連性を有する事業者(以下、「関連事業者」と称する。限定ではなく例として、関連企業等)の公式アカウント
【0170】
また、この場合、(A)と同様に、以下のうちのいずれかの公式アカウントを関連アカウントに含めてよい。
(B-1)関連事業者の全ての公式アカウント
(B-2)関連事業者の一部の公式アカウント
【0171】
さらに、上記の他にも、限定ではなく例として、以下の関連アカウントを探索するようにしてもよい。
(C)第1アカウントの商品の事業者と関連性を有しない事業者(以下、「非関連事業者」と称する。限定ではなく例として、非関連企業等)の公式アカウント
【0172】
また、この場合、(A)、(B)と同様に、以下のうちのいずれかの公式アカウントを関連アカウントに含めてよい。
(C-1)非関連事業者の全ての公式アカウント
(C-2)非関連事業者の一部の公式アカウント
【0173】
ただし、(C)では、第1アカウントの商品の事業者と関連性を有しない事業者の公式アカウントまでブロックされ得るため、端末20のユーザの同意を得た上でブロックするようにしてもよい。
なお、(A)や(B)についても、端末20のユーザの同意を得るようにしてもよい。
【0174】
また、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、公式アカウントを友だち登録(フォロー等の関係性が存在するプラットフォームではフォロー等)しているユーザのユーザ層の情報に基づいて、ユーザA.Aとユーザ層が近いと推定される非関連事業者等の事業者や広告主を特定してもよい。
ユーザ層は、限定ではなく例として、各々のユーザの性別、年代(年齢)、職業等のうちの少なくともいずれか1つを含むユーザの属性情報(以下、「ユ―ザ属性情報」と称する。)に基づいて判定するようにしてもよい。
【0175】
また、ユーザが意図していない公式アカウントがブロックされることを防止するため、ユーザが端末20に対して入力を行うことで、探索またはブロックする関連アカウントの範囲を指定可能とする。そして、その指定情報(以下、「ユーザ指定情報」と称する。)が端末20からサーバ10に送信されることで、サーバ10の制御部11が、そのユーザと関連付けて、ブロックする関連アカウントの範囲に関する設定を行うことができるようにしてもよい。
【0176】
また、サーバ10の制御部11が、限定ではなく例として、ユーザのユーザ属性情報に基づいて、そのユーザが興味や関心が低いと推定される商品の公式アカウントを関連アカウントとして探索するようにしてもよい。
このようにすることで、ユーザによって第1アカウントをブロックすることが要求された場合に、限定ではなく例として、その第1アカウントに関連するアカウントであって、ユーザの興味や関心が低いと推定される公式アカウントが、第1アカウントとともにブロックされるようにすることができる。
【0177】
なお、上記の事業者は「広告主」としてもよい。
【0178】
限定ではなく例として、公式アカウントIDごとに、広告IDと広告コンテンツとが関連付けて広告管理データ155に記憶されている場合、サーバ10の制御部11は、第1アカウントの広告コンテンツを解析した結果に基づいて、関連アカウントを特定するようにしてよい。
上記の例では、限定ではなく例として、炭酸飲料「XD」の公式アカウントの広告コンテンツに「X社」の文字が含まれる場合、炭酸飲料「XD」は「X社」の商品であると分かり、これにより、関連アカウントを特定可能となる。画像広告コンテンツの画像の類似検索を行って関連アカウントを特定してもよい。
【0179】
また、限定ではなく例として、公式アカウントIDごとに、広告主IDと広告IDと広告コンテンツとが関連付けて広告管理データ155に記憶されている場合、サーバ10の制御部11は、広告主IDの異同に基づいて、関連アカウントを特定してもよい。
【0180】
次いで、サーバ10の制御部11は、関連アカウントブロック処理(関連アカウントブロック設定)を行う(S170)。
具体的には、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶されたアカウント管理データの友だち管理データのうち、探索結果として得られた関連アカウントに対応する公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグを「ブロック有り」に更新する。
前述した例では、限定ではなく例として、「X社」の公式アカウントが関連アカウントと判定され、「X社」の公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグが「ブロック有り」に設定される。
【0181】
この場合、ブロックフラグが「ブロック有り」とされた公式アカウントIDについては、S190のステップで「NO」と判定され、S110のステップに戻った後、S120のステップで「NO」と判定され(S120:NO)、S130のステップがスキップされることで、広告コンテンツ情報が端末20Aに送信されなくなる。
つまり、この例では、ユーザA.Aのアカウントによってブロックすることが要求された第1アカウントばかりでなく、その関連アカウントについても、広告コンテンツ情報が端末20Aに送信されなくなる。
【0182】
その後、サーバ10の制御部11は、処理を終了するか否かを判定する(S190)。
処理を継続すると判定したならば(S190:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S110のステップに処理を戻す。
処理を終了すると判定したならば(S190:YES)、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0183】
なお、サーバ10の制御部11が、S160のステップの関連アカウント探索処理において、ユーザA.Aが友だち登録している公式アカウントの中から、第1アカウントと関連性を有すると推定される全ての公式アカウントを探索するが、S170のステップの関連アカウントブロック処理において、探索した公式アカウントの中から、前述したユーザ指定情報やユーザ属性情報等の情報に基づいて、ブロックする関連アカウントを絞り込んでブロックするようにしてもよい。
【0184】
また、サーバ10の制御部11が、上記のように広告アカウントをブロックした場合に、その結果を示すブロック結果情報を、通信I/F14によって端末20Aに送信するようにしてもよい。また、当該ブロック結果情報には、なぜ関連アカウントをブロックしたかに関する理由を示す情報が含まれてもよい。
【0185】
<第1実施例の効果>
本実施例は、サーバ10(限定ではなく、広告制御装置の一例)は、端末20のユーザに関連付けられた一の広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)のブロックを要求するブロック要求情報等の情報(限定ではなく、広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を、制御部11によって受信するなどして取得する。
そして、サーバ10は、取得した第1設定情報に基づいて、第1アカウントに関連する広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に対するブロック設定等の設定(限定ではなく、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を取得した上で、取得した第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を行うことができる。これにより、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告の配信を禁止したり制限するばかりでなく、第2アカウントによる広告の配信も禁止したり制限するといったことが可能となる。
【0186】
なお、「広告が配信されること」には、限定ではなく例として、「ユーザの端末20で広告が出力されること」を含めてよい。
また、「広告の配信に関する設定」には、限定ではなく例として、「ユーザの端末20における広告の出力/非出力に関する設定」を含めてよい。
詳細は変形例で説明するが、サーバ10から端末20に対して広告の配信に関する設定情報が送信され、端末20側で、受信した広告の出力/非出力を制御するようにしてもよい。
【0187】
また、広告の配信の制限には、広告の配信の禁止が含まれてもよい。
また、広告の配信を少なくとも一部制限することには、広告の配信を一部制限することと、広告の配信を全部制限することとが含まれてよく、広告の配信を全部制限することは、広告の配信を禁止することと捉えてもよい。
【0188】
また、この場合、上記の第1アカウントは、メッセージングサービス等のプラットフォーム(限定ではなく、第1プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられ、上記の第2アカウントは、この第1プラットフォームにおいて端末20のユーザと関連付けられるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、同じプラットフォームにおいて、第1アカウントと第2アカウントとが、それぞれ端末のユーザと関連付けられるようにすることができる。
【0189】
また、この場合、上記の第2の設定は、上記の第1プラットフォームにおいて、端末20のユーザと上記の第1アカウントとが関連付けられ、且つ、上記の第1プラットフォームにおいて、端末20のユーザと上記の第2アカウントとが関連付けられた後に、サーバ10の制御部11が端末20のユーザによる上記の第1設定情報を取得したことに基づいて実行される、または第1アカウントをブロックするための入力(限定ではなく、第1アカウントから配信される広告に関する入力の一例)に基づいて実行されるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、同じプラットフォームにおいて、端末のユーザと第1アカウントとが関連付けられ、且つ、端末のユーザと第2アカウントとが関連付けられた後に、広告制御装置の制御部が端末のユーザによる上記の第1設定情報を取得したこと等に基づいて、上記の第2の設定が行われるようにすることができる。
【0190】
また、本実施例は、第1アカウントと、第2アカウントとは、同じ事業者のアカウントである構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、同じ事業者のアカウントを対象として、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告の配信を禁止したり制限するばかりでなく、第2アカウントによる広告の配信も禁止したり制限することが可能となる。
【0191】
また、本実施例は、第1アカウントと、第2アカウントとは、異なる事業者のアカウントである構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、第1事業者の第1アカウントによる広告の配信を禁止したり制限するばかりでなく、第1事業者とは異なる第2事業者の第2アカウントによる広告の配信も禁止したり制限することが可能となる。第1事業者とは異なる第2事業者であっても第1事業者と関連・類似する商品に関する広告を配信している可能性があるため、このような処理によって、よりユーザの希望に沿った広告配信につながる可能性がある。
【0192】
また、本実施例は、上記の第2の設定は、第2アカウントからユーザの端末20に表示される広告の配信が禁止される構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告の配信を禁止するばかりでなく、第2アカウントによる広告の配信も禁止することが可能となる。
【0193】
<第1変形例(1)>
上記の実施例では、メッセージングサービスのプラットフォームにおいて、端末20のユーザと関連付けられた広告アカウントをブロックする場合を例示したが、これに限定されない。
【0194】
限定ではなく例として、フォロー・フォロワーの関係が存在するプラットフォームにおいて、上記の実施例で説明した友だちを管理するためのデータを、フォローリストデータやフォロワーリストデータとして、同様の処理を行うようにしてもよい。
【0195】
また、友だち、フォロー・フォロワー等の関係性が存在しない広告プラットフォームについて、上記の実施例と同様の手法を適用してもよい。
【0196】
この場合、限定ではなく例として、端末20のユーザが、広告アカウントを関連付けること(広告配信を非制限または許可)/広告アカウントとの関連付けを解除すること(広告配信を制限または禁止)など、広告の配信に関する設定を行うことを可能とする。その一例として、端末20のユーザが広告の配信を拒否する設定、限定ではなく例として、オプトアウト(オプトアウト設定)や広告ブロック(広告ブロック設定)を行うことができるようにしてよい。この場合、限定ではなく例として、上記の実施例で説明したアカウントブロックをオプトアウトや広告ブロックとすることで、上記の実施例と同様の手法を適用可能である。
このようなプラットフォームの一例については、第2実施例で後述する。
【0197】
また、上記の実施例では、ユーザによって公式アカウントがブロックされることによって、その関連アカウントもブロックされ、限定ではなく例として、広告コンテンツを含む全てのコンテンツが配信されなくなることとして説明した(アカウントブロック:完全ブロック)。
しかし、これに限定されず、ブロックされたアカウントから一部のコンテンツが配信されなくなるような設定(アカウントブロック:一部ブロック)を行うようにしてもよい。
【0198】
限定ではなく例として、広告コンテンツは送信されないが、広告コンテンツ以外のコンテンツは送信されるようにしてもよい。
限定ではなく例として、広告コンテンツのうちの画像を含む画像広告コンテンツは送信されないが、限定ではなく例として、画像を含まないテキスト広告コンテンツ等の広告コンテンツは送信されるようにしてもよい。
限定ではなく例として図1-8~図1-9に示した表示画面例において、限定ではなく例として、「ACT」の符号で示した広告コンテンツは、画像広告コンテンツとすることができる。また、「CT」の符号で示したテキストコンテンツは、広告情報の一種であると捉えることもできる。この場合、「CT」の符号で示したテキストコンテンツをテキスト広告コンテンツとして、上記の処理を行うようにしてもよい。
【0199】
また、各々のユーザについて、前述したユーザ属性情報等に基づいて、そのユーザが興味や関心のあると推定される広告の種類や内容を判定し、その結果に基づいて、広告に優先順位を設定する。そして、設定した優先順位に基づいて、上位設定数の広告コンテンツが送信され、残余の広告コンテンツは送信されないようにしてもよい。
また、広告の優先順位(広告配信の優先順位)を、事業者や広告主が設定できるようにしてもよい。
【0200】
また、ユーザ属性情報に基づき、ユーザの属性に依存する広告コンテンツは送信されないが、ユーザの属性に依存しない広告コンテンツ(一般的なキャンペーン広告の広告コンテンツ等)は送信されるようにしてもよい。
【0201】
また、限定ではなく例として、広告の配信頻度(広告配信頻度)に関する制限の設定を行うようにしてもよい。
限定ではなく例として、ブロックされた公式アカウントについては、広告配信頻度を、ブロックされていない場合と比べて低く設定するようにしてもよい。広告配信頻度を「0」としてもよい。
【0202】
また、広告の配信回数(広告配信回数)に関する制限の設定(配信を1日1回だけにする、配信を1週間に1回だけにする、等)や、広告を配信する時間(時刻や時間帯等)に関する制限の設定(夜から朝までの時間帯は配信しない、等)を行うようにしてもよい。
【0203】
また、第1アカウントによる広告の配信に関する第1の設定と、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定とのうちの少なくともいずれか一方(一方または両方)は、全ての広告を配信しない制限を含むようにしてもよいし、一部の広告を配信しない制限を含むようにしてもよい。つまり、第1アカウントによる広告の配信に関する第1の設定は、広告の配信を少なくとも一部制限(一部制限または全部制限)する第1の制限を含み、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定は、広告の配信を少なくとも一部制限(一部制限または全部制限)する第2の制限を含むようにしてよく、一部制限と全部制限との組み合わせは任意としてよい。
【0204】
また、この場合において、第1アカウントと第2アカウントとで、広告の配信に関する制限の内容を異ならせる(第1の制限と第2の制限との制限の内容を異ならせる)ようにしてもよい。
【0205】
具体的には、限定ではなく例として、第1アカウントから配信される全ての広告が配信されない制限とする一方で、第2アカウントから配信される広告のうち一部の広告が配信されない制限とすることによって、制限の内容を異ならせるようにしてもよい。
限定ではなく例として、前述した例において、炭酸飲料「XD」の公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)がブロックされると、この炭酸飲料「XD」の公式アカウントからは全ての広告が配信されないように設定する。その一方で、前述した「X社」の公式アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)については、限定ではなく例として、「X社」の公式アカウントのキャンペーン広告の広告コンテンツであって、炭酸飲料「XD」に関する内容を含むキャンペーン広告の広告コンテンツ(第1アカウントと関連する広告)は送信されないが、炭酸飲料「XD」に関する内容を含まないキャンペーン広告の広告コンテンツは送信されるようにしてもよい。
ユーザが炭酸飲料「XD」の公式アカウントをブロックしたということは、少なくとも、炭酸飲料「XD」に関する広告の配信を希望していない可能性がある。このようにすることで、ユーザの意や希望に沿った広告配信を実現し得る。
【0206】
また、第1アカウントによる広告配信頻度より、第2アカウントによる広告配信頻度を高く設定することによって、制限の内容を異ならせるようにしてもよい。
広告配信回数に関する制限や、広告を配信する時間に関する制限についても同様としてよく、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告配信回数より、第2アカウントによる広告配信回数を多く設定することによって、制限の内容を異ならせるようにしてもよい。また、第1アカウントから広告が配信される時間帯を第1時間帯(8時~12時の時間帯、または、12時~16時の時間帯、等)とし、第2アカウントから広告が配信される時間帯を第1時間帯よりも時間が長い第2時間帯(8時~16時の時間帯、等)に設定するなどすることによって、制限の内容を異ならせてもよい。
【0207】
なお、思想としては、第1の制限と第2の制限との制限の内容を異ならせればよいのであって、ここに示した例に限定されるものではない。
【0208】
本変形例は、上記の第2の設定により、第2アカウントからユーザの端末20に表示される広告の配信が制限される構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告の配信を制限するばかりでなく、第2アカウントによる広告の配信も制限することが可能となる。
【0209】
また、この場合、上記の第2の設定は、第2アカウントから端末20のユーザに対する広告配信頻度が低下することを含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2アカウントから端末20のユーザに対する広告配信頻度を低下させることによって、第2アカウントによる広告の配信を制限することが可能となる。
【0210】
また、この場合、上記の第2の設定は、第2アカウントから端末20のユーザに対して配信される広告の種類が制限されることを含むようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2アカウントから端末20のユーザに対して配信される広告の種類を制限することによって、第2アカウントによる広告の配信を制限することが可能となる。
【0211】
また、本変形例は、上記の第1の設定は、第1アカウントからユーザの端末20に表示される広告の配信を少なくとも一部制限する第1の制限を含み、上記の第2の設定は、第2アカウントからユーザの端末20に表示される広告の配信を少なくとも一部制限する第2の制限を含む構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントからユーザの端末に表示される広告の配信と、第2アカウントからユーザの端末に表示される広告の配信とが、いずれも少なくとも一部制限されるようにすることができる。
【0212】
また、この場合、第1の制限と第2の制限との制限の内容を異ならせるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとで、広告の配信の制限の内容を異ならせることができる。
【0213】
また、この場合、第1の制限は、第1アカウントから配信される全ての配信しない制限とし、第2の制限は、第2アカウントから配信される広告のうち一部の広告を配信しない制限とするようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントからは配信される全ての広告が配信されないようにする一方、第2アカウントからは配信される広告のうち一部の広告が配信されるようにすることができる。
【0214】
また、この場合、第2アカウントから配信される広告のうち配信しない制限とされる一部の広告は、第1アカウントと関連する広告であるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第2アカウントから配信される広告のうち第1アカウントと関連する広告は配信されないようにすることができ、ユーザの意に沿った広告の配信を実現し得る。
【0215】
また、この場合、第1の制限で配信される広告配信頻度より、第2の制限で配信される広告配信頻度を高く設定することで、制限の内容を異ならせるようにしてもよい。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントよりも高い配信頻度で、第2アカウントから広告が配信されるようにすることができる。
【0216】
<第1変形例(2)>
上記の実施例とは異なり、端末20のユーザのアカウントに第1アカウントが関連付けられた後、その第1アカウントがユーザによってブロックされるようにする。
そして、その後、その端末20のユーザのアカウントに、第2アカウントが関連付けられた場合に、その第2アカウントもブロックされるようにすることによって、第1アカウントばかりでなく、第2アカウントからの広告の配信も行われなくなるようにしてもよい。
【0217】
図1-11は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、図1-10と同様とすることができる。
この処理では、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおいて、ユーザA.Aが、一の事業者の商品の公式アカウント(限定ではなく例として、前述した炭酸飲料「XD」の公式アカウント)を友だち登録済みである場合ものとして説明する。
なお、友だち追加処理については図示を省略している。
【0218】
A150のステップにおいて、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として、端末20Aの入出力部23に対する入力に基づいて、前述した、ユーザA.Aが、一の事業者の商品の公式アカウントのブロックを要求する第1アカウントブロック要求情報を、通信I/F22によってサーバ10に送信する(A150)。
そして、端末20Aの制御部21は、A190のステップに処理を進める。
【0219】
S130のステップの後、サーバ10の制御部11は、通信I/F14によって端末20Aから第1アカウントブロック要求情報を受信したか否かを判定する(S140)。
受信しなかったと判定したならば(S140:NO)、サーバ10の制御部11は、S150~S170のステップをスキップする。
【0220】
第1アカウントブロック要求情報を受信したと判定したならば(S140:YES)、サーバ10の制御部11は、第1アカウントブロック処理を行う(S150)。
具体的には、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶されたアカウント管理データの友だち管理データのうち、その第1アカウントに対応する公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグを「ブロック有り」に更新する。
限定ではなく例として、前述した炭酸飲料「XD」の公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグが「ブロック有り」に更新される。
【0221】
次いで、サーバ10の制御部11は、第1アカウント関連アカウント探索処理を行う(S160)。
具体的には、限定ではなく例として、記憶部15の広告管理データ155に記憶された情報を参照し、第1アカウントに関連するアカウントを関連アカウントとして探索する。どのようなアカウントを関連アカウントとして探索するかは、限定ではなく例として第1実施例と同様としてよい。
【0222】
次いで、サーバ10の制御部11は、探索結果として得られた関連アカウントの中に、ユーザA.Aが友だちとして未登録の関連アカウントがあるか否かを判定する(S162)。
未登録の関連アカウントがないと判定したならば(S162:NO)、サーバ10の制御部11は、S164のステップをスキップする。
【0223】
未登録の関連アカウントがあると判定したならば(S162:YES)、サーバ10の制御部11は、その関連アカウントに、ブロックを予約することを示すフラグであるブロック予約フラグをセットする(S164)。
【0224】
次いで、サーバ10の制御部11は、探索結果として得られた関連アカウントのうち、ユーザA.Aが友だち登録済みの関連アカウントをブロックするブロック処理を行う(S170)。
具体的には、ユーザA.AのアプリケーションIDが記憶されたアカウント管理データの友だち管理データのうち、その関連アカウントに対応する公式アカウントIDに関連付けられたブロックフラグを「ブロック有り」に更新する。
【0225】
この場合、ブロックフラグが「ブロック有り」とされた公式アカウントIDについては、S190のステップで「NO」と判定され、S120のステップに戻った後、S120のステップで「NO」と判定され(S120:NO)、S130のステップがスキップされることによって、広告コンテンツ情報が端末20Aに送信されなくなる。
つまり、この例では、ユーザA.Aによってブロックすることが要求された第1アカウントばかりでなく、その関連アカウントについても、広告コンテンツ情報が端末20Aに送信されなくなる。
【0226】
次いで、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、端末20Aから友だち追加要求情報(友だち登録要求情報)を受信したか否かを判定することに基づいて、友だちを追加するか否かを判定する(S172)。
追加しないと判定したならば(S172:NO)、サーバ10の制御部11は、S174,S180のステップをスキップする。
【0227】
一方、友だちを追加すると判定したならば(S172:YES)、アカウント管理データベース157Aのうち、ユーザA.Aのアカウント管理データの友だち管理データに、追加を要求された公式アカウントの公式アカウントIDと、アカウント名と、ブロックフラグとを関連付けて記憶させる。限定ではなく例として、前述した「X社」の公式アカウントが友だちとして追加される。
【0228】
その後、サーバ10の制御部11は、追加した公式アカウントが、ブロック予約フラグがセットされた関連アカウントであるか否かを判定する(S174)。
セットされた関連アカウントではないと判定したならば(S174:NO)、サーバ10の制御部11は、S180のステップをスキップする。
【0229】
セットされた関連アカウントであると判定したならば(S174:YES)、サーバ10の制御部11は、その関連アカウントをブロックするブロック処理を行う(S180)。限定ではなく例として、上記の「X社」の公式アカウントがブロックされる。
つまり、本変形例では、第1アカウントの関連アカウントであると判定された公式アカウントが友だちとして追加されたことを契機として、その公式アカウントがブロックされる。
【0230】
その後、サーバ10の制御部11は、処理を終了するか否かを判定する(S190)。
処理を継続すると判定したならば(S190:NO)、サーバ10の制御部11は、限定ではなく例として、S120のステップに処理を戻す。
処理を終了すると判定したならば(S190:YES)、サーバ10の制御部11は、処理を終了する。
【0231】
本変形例は、上記の第2の設定は、上記の第1プラットフォームにおいて、端末20のユーザと上記の第1アカウントとが関連付けられサーバ10の制御部11が上記の第1設定情報を取得した後に、上記の第1プラットフォームにおいて、端末20のユーザと上記の第2アカウントとが関連付けられたことに基づいて行われる構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、同じプラットフォームにおいて、端末のユーザと第1アカウントとが関連付けられ広告制御装置の制御部が第1設定情報を取得した後に、端末のユーザと第2アカウントとが関連付けられたことを契機として、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定が行われるようにすることができる。
【0232】
<第1変形例(3)>
上記の実施例や第1変形例(2)では、一の事業者の商品の公式アカウントがブロックされると、その事業者の公式アカウント(その事業者の総合的な公式アカウント)が関連アカウントを判定されてブロックされる例を示したが、これに限定されない。
逆に、一の事業者の公式アカウントがブロックされると、その事業者の商品の公式アカウントがブロックされるようにしてもよい。
【0233】
限定ではなく例として、前述した例において、「X社」の公式アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)がブロックされると、「X社」の商品の公式アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)がブロックされるようにしてもよい。
【0234】
この場合、第1アカウントと以下のうちの少なくともいずれか1つの関係性を有するアカウントが関連アカウントとして判定されてブロックされるようにしてもよい。
(a)第1アカウントの事業者の全ての商品の公式アカウント
(b)第1アカウントの事業者の一部の商品の公式アカウント
【0235】
前述した例を用いて説明する。第1アカウントを「X社」の公式アカウントとする場合、
(a)では、限定ではなく例として、「X社」の全ての商品の公式アカウントをブロックする。
(b)では、限定ではなく例として、「X社」の一部の商品の公式アカウントをブロックする。この場合、限定ではなく例として、前述したユーザ指定情報やユーザ属性情報等の情報に基づいてブロックする公式アカウントを決定してもよい。
【0236】
なお、これらはあくまで一例に過ぎず、これらに限定されるものではない。
限定ではなく例として、第1実施例と同様に、関連事業者の商品の公式アカウントや非関連事業者の商品の公式アカウントをブロックするようにしてもよい。
【0237】
<第1変形例(4)>
前述したが、上記の実施例において、サーバ10から端末20に対して広告の配信(表示)に関する設定情報が送信され、端末20側で、サーバ10から受信された広告コンテンツ情報の出力/非出力を制御するようにしてもよい。
【0238】
具体的には、限定ではなく例として図1-10の処理において、サーバ10の制御部11は、広告コンテンツ情報の送信条件が成立した場合、S120のステップを行わず、S130のステップを行って、広告コンテンツ情報を端末20Aに送信する。
A120のステップにおいて、サーバ10から広告コンテンツ情報を受信したと判定したならば、端末20Aの制御部21は、その広告コンテンツ情報を出力するか否かを判定する。
【0239】
限定ではなく例として、サーバ10の制御部11は、広告コンテンツ情報とともにその広告コンテンツ情報の出力/非出力に関する設定情報を端末20に送信する。または、広告コンテンツ情報とは別に、アカウントブロック、オプトアウト、広告ブロック等の設定情報を端末20に送信するようにしてもよい。
そして、端末20の制御部21は、サーバ10から受信した設定情報に基づいて、広告コンテンツ情報を出力するか否かを判定するようにすることができる。
【0240】
なお、限定ではなく例として、前述した友だち管理データ等と同様のデータを端末20の記憶部28に記憶させるようにする。そして、端末20の制御部21が、S150~S170のステップと同様の処理を行って、このデータを更新するようにする。そして、このデータに記憶されたブロックフラグ等の情報に基づき、「ブロック有り」とされた公式アカウントの広告コンテンツ情報である場合は、その広告コンテンツ情報を出力しないと判定するようにしてもよい。
【0241】
また、限定ではなく例として、端末20の制御部21が、サーバ10の記憶部15に記憶された友だち管理データに基づく公式アカウントのブロックに関する情報をサーバ10に要求して取得するようにし、取得した情報に基づいて、「ブロック有り」とされた公式アカウントの広告コンテンツ情報であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0242】
<第1変形例(5)>
上記の実施例において、端末20のユーザと紐づけられた公式アカウントをブロックする場合、サーバ10の制御部11やその端末20の制御部21が、以下のいずれかの処理を行うようにしてもよい。
・その公式アカウントのトークルームを削除し、友だちから削除する
・その公式アカウントのトークルームを削除するが、友だちからは削除しない
【0243】
<第1変形例(6)>
上記の実施例では、第1アカウントがブロックされると、その関連アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)がブロックされることとしたが、これに限定されない。
限定ではなく例として、第1アカウントがブロックされると、第1アカウントに関連する第1関連アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)がブロックされ、さらに、第1関連アカウント(第2アカウント)に関連する第2関連アカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)がブロックされるようにしてもよい。
【0244】
この場合、前述した例において、第1アカウント~第3アカウントを、限定ではなく例として、以下のような組み合わせとしてもよい。
・第1アカウント:炭酸飲料「XD」の公式アカウント
・第2アカウント:「X社」の公式アカウント
・第3アカウント:「X社」の炭酸飲料「XD」以外の商品(限定ではなく例として、カレーライス)の公式アカウント
【0245】
この例では、ユーザが炭酸飲料「XD」の公式アカウントをブロックしようと考えた場合、「X社」の公式アカウントも不要と考えている場合がある。そして、このように考えるユーザにとっては、「X社」の炭酸飲料「XD」以外の商品の公式アカウントも不要である可能性があるためである。
【0246】
なお、この例はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
限定ではなく例として、第3アカウントを、第1アカウントに関連する関連アカウントとしてもよいし、第3アカウントを、第1アカウントと第2アカウントとの両方に関連する関連アカウントとしてもよい。
前述した例において、第1アカウント~第3アカウントを、限定ではなく例として、以下のような組み合わせとしてもよい。
・第1アカウント:「X社」の公式アカウント
・第2アカウント:炭酸飲料「XD」の公式アカウント
・第3アカウント:「X社」の炭酸飲料「XD」以外の商品(限定ではなく例として、カレーライス)の公式アカウント
【0247】
なお、実施例や変形例で説明した内容を、本変形例についても同様に適用してよい。
一例を挙げると、限定ではなく例として、第1変形例(1)で説明したように、第1アカウントと第2アカウントと第3アカウントとで、広告の配信に関する制限の内容を異ならせる(第1の制限と第2の制限と第3の制限との制限の内容を異ならせる)ようにしてもよい。
また、第1アカウント~第3アカウントに限らず、4以上のアカウントについて同様の処理を行うようにしてもよい。
【0248】
<第2実施例>
第2実施例は、広告が配信されるプラットフォームが複数ある場合の処理に関する実施例である。
【0249】
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や他の各変形例のいずれにも適用可能である。
また、既出の構成要素と同一の構成要素については同一の符号を付して、再度の説明を省略する。
【0250】
<システム構成>
図2-1は、本実施例における通信システム1Bのシステム構成の一例を示す図である。
通信システム1Bでは、限定ではなく例として、複数のサーバ10(サーバ10X,サーバ10Y,・・・)と、1以上の端末20とが、ネットワーク30を介して接続される。
限定ではなく例として、サーバ10Xは、サービスXを提供する事業者のサーバであって、プラットフォーム(「プラットフォームX」と称する場合がある。)を提供するサーバとすることができる。
また、サーバ10Yは、サービスYを提供する事業者のサーバであって、プラットフォーム(「プラットフォームY」と称する場合がある。)を提供するサーバとすることができる。
本実施例において、これらのプラットフォームは、いずれも、広告プラットフォームとすることができる。
【0251】
以下では、便宜的に、サービスXを、第1実施例で説明したメッセージングサービスとし、サーバ10Xを、第1実施例で説明したメッセージングサービスのサーバ10とする。
また、便宜的に、サービスYを、ニュースの閲覧や検索等を可能とするポータルサイトを提供するサービスとし、サーバ10Yを、このサービスYのサーバ10とする。また、便宜的に、サービスY(プラットフォームY)では、友だち、フォロー等の関係性は存在しないものとする。
ただし、これはあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0252】
また、端末20のHW構成は、限定ではなく例として、第1実施例と同様としてよく、サーバ10Xおよびサーバ10YのHW構成も、限定ではなく例として、第1実施例と同様としてよいため、図示・説明を省略する。
【0253】
図2-2は、限定ではなく例として、サーバ10Yの不図示の記憶部に記憶されるアカウント登録データ1511の一例を示す図である。
このアカウント管理データには、限定ではなく例として、ユーザ名と、アプリケーションIDと、その他登録情報と、連携アカウント情報とが関連付けて記憶される。
【0254】
ユーザ名は、サービスYのアプリケーションを利用する端末20のアカウントの名称であり、限定ではなく例として、端末20のユーザがアプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0255】
アプリケーションIDは、サービスYのアプリケーションのアカウントを識別するために用いられる情報、またはアカウントそのものである。
このアプリケーションIDは、好ましくはアカウントごとに一意な値であり、限定ではなく例として、サーバ10Yによってアカウントごとに一意な値(固有の値)が設定されて記憶される。
アプリケーションIDは、端末20、またはその端末20のユーザに関連付けられた情報であり、端末に関する情報、または端末のユーザに関する情報の一例である。
【0256】
その他登録情報には、限定ではなく例として、端末20を識別するための識別情報、端末20の電話番号(端末電話番号)、メールアドレス(端末メールアドレス)、アプリケーションにおける各種の認証に利用されるパスワード(ログインパスワード、認証パスワード等)等の認証情報といった各種の情報を含めるようにすることができる。
【0257】
連携アカウント情報には、後述するサービス間アカウント連携処理が行われることに基づいて、限定ではなく例として、サービスYのアカウントと、サービスXのアカウントとの関連付けに関する情報が記憶される。限定ではなく例として、このユーザ名のユーザのプラットフォームXでのアプリケーションID(図中では「U0001」等)が記憶されるようにしてよい。
また、サービス間アカウント連携処理が行われていないユーザの連携アカウント情報には、限定ではなく例として、「-(なし)」が記憶される。
【0258】
なお、図示は省略するが、一般ユーザばかりでなく、広告を配信する事業者等のユーザも、プラットフォームYでサービスYのアカウントを取得して登録するようにすることができる。
この事業者がサービスXでもアカウントを所有している場合、一般ユーザと同様に、サービス間アカウント連携処理によって、サービスXとの間でアカウントを連携させることができるようにしてよい。
【0259】
<表示画面>
図2-3~図2-4は、本実施例においてユーザA.Aの端末20Aの表示部24に表示される画面の遷移の一例を示す図である。
ここでは、便宜的に、サービスXに対応するメッセージングアプリケーションにおいて、ユーザA.Aについて、前述した「X社」の公式アカウントと、前述した炭酸飲料「XD」の公式アカウントとがブロック済みであることとして説明する。
また、ユーザA.Aは、サービスYでは、ユーザ名を「AA.AA」としてサービスYのアプリケーションを使用しているものとする。
【0260】
図2-3には、端末20Aの表示部24に表示される画面であって、サービスYによって提供されるニュースアプリケーションのトップ画面の一例を示している。
このニュースアプリケーションでは、画面最上部に「NEWS APP」の文字が表示され、その下に、ユーザA.AがサービスYで登録したユーザ名を含む領域(この例では「ようこそAA.AAさん」)が構成されている。
また、その下には、検索クエリを入力して検索ボタンを操作することによって検索を行うことが可能な検索領域が構成されている。
【0261】
その下には、「メール」、「天気」、・・・、「設定」といった、複数の項目に対応するアイコンを含む領域が構成されており、所望のアイコンをユーザが操作することで、対応する項目の機能をユーザが利用可能に構成されている。
【0262】
その下には、ヘッドラインニュースが表示される領域が構成され、この例では、その下であって画面下部に、広告(広告情報、広告コンテンツ)が表示される広告表示領域ARが構成されている。
この例では、広告表示領域ARには、限定ではなく例として、前述した炭酸飲料「XD」に関する画像広告コンテンツACT11、「X社」のキャンペーンに関する画像広告コンテンツACT12、「X社」とは異なる事業者のヨーグルトの商品に関する画像広告コンテンツACT13といった、複数の画像広告コンテンツが表示されている。
前述したように、サービスXに対応するメッセージングアプリケーションでは、「X社」の公式アカウントと、炭酸飲料「XD」の公式アカウントとがブロック済みであるが、この画面は、サービスYに対応するニュースアプリケーションの画面であるため、炭酸飲料「XD」に関する広告コンテンツ(この例では、画像広告コンテンツACT11)と、「X社」に関する広告コンテンツ(この例では、画像広告コンテンツACT12)とが表示されている。
【0263】
限定ではなく例として、「設定」アイコンIC11(このアイコンを含む領域)がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図2-3右側のような表示に変わる。
この画面は、このニュースアプリケーションにおける設定ページの画面であり、この例では、画面中央部から下部にかけて、ニュースアプリケーション以外のアプリケーションとの間のアカウント連携に関する設定を行うためのアカウント連携設定領域が構成されている。
このアカウント連携設定領域では、限定ではなく例として、「アカウント連携」の文字を含む領域が構成され、その下に、アカウントを連携可能なアプリケーションを一覧で表示する領域が構成されている。この例では、サービスXに対応するメッセージングアプリケーション(Messaging App)や、電子マネーによる支払いサービス(決済サービス)に対応する支払いアプリケーション(Payment App)といった、複数のアプリケーションが表示されている。
【0264】
限定ではなく例として、サービスXに対応するメッセージングアプリケーション(Messaging App)がユーザによってタップされて選択されると、限定ではなく例として、端末20Aにおいてメッセージングアプリケーションが起動し、限定ではなく例として、図2-4左側のような画面が表示される。
この画面は、メッセージングアプリケーションにおける、アカウント連携の確認ページの画面であり、この例では、サービスYに対応する「NEWS App」とアカウント連携することをユーザに確認するテキストと、ユーザA.Aに関する情報(この例では、アイコン画像およびユーザ名)と、アカウント連携に同意・承認してアカウント連携を実行させるための「連携」ボタンBT11とが表示されている。
また、この例では、その下に、メッセージングアプリケーションにおける、現在ログインしているアカウントではない別のアカウントを用いて連携を行うためのボタンとして機能する「別のアカウントと連携」のテキストが表示されている。
【0265】
限定ではなく例として、「連携」ボタンBT11がユーザによってタップされると、限定ではなく例として、図2-4右側のような表示に変わる。
この画面は、メッセージングアプリケーションとニュースアプリケーションとの間でユーザA.Aのアカウント連携が完了した後に表示される、図2-3左側と同様のニュースアプリケーションのトップ画面を示したものである。
この例では、広告表示領域ARにおいて、図2-3左側の画面におけるヨーグルトに関する画像広告コンテンツACT13の他、「XXマート」に関する画像広告コンテンツACT14や、レシートでポイントを取得することに関する画像広告コンテンツACT15が表示されているが、図2-3左側の画面で表示されていた画像広告コンテンツACT11と画像広告コンテンツACT12とが表示されていない。
これは、メッセージングアプリケーションとニュースアプリケーションとでアカウント連携が行われたことに基づき、ニュースアプリケーションにおいて、「X社」に関する広告コンテンツと、炭酸飲料「XD」に関する広告コンテンツとが、ユーザA.Aのアカウントに配信されないように設定されたことに基づく。
【0266】
<処理>
図2-5は、本実施例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
この図では、左側から順に、端末20Aの制御部21が実行する処理、サーバ10Xの制御部11が実行する処理、サーバ10Yの制御部11が実行する処理をそれぞれ示している。
【0267】
最初に、端末20Aの制御部21と、サーバ10Xの制御部11との間で、限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションにおけるユーザA.Aのアカウントについて、公式アカウントブロック処理が行われる(A210,X210)。表示画面に示した例では、炭酸飲料「XD」の公式アカウントと、「X社」の公式アカウントとがブロックされる。
【0268】
サーバ10Yの制御部11は、広告送信先の端末20AのユーザA.Aについて、その広告の配信元の公式アカウントがブロック無しであるか否かを判定する(Y210)。
ブロック有りであると判定したならば(Y210:NO)、サーバ10Yの制御部11は、Y220のステップをスキップする。
【0269】
ブロック無しであると判定したならば(Y210;YES)、サーバ10Yの制御部11は、その広告の広告情報(広告コンテンツ情報)を、通信I/F14によって端末20Aに送信する(Y220)。
【0270】
A210のステップの後、端末20Aの制御部21は、通信I/F22によってサーバ10Yから広告情報を受信したか否かを判定する(A220)。
受信しなかったと判定したならば(A220:NO)、端末20Aの制御部21は、A230のステップをスキップする。
【0271】
受信したと判定したならば(A220:YES)、サーバ10の制御部11は、受信した広告情報を出力する制御を行う(A230)。
【0272】
次いで、端末20Aの制御部21は、限定ではなく例として入出力部23に対するユーザによる入力に基づいて、サービスXとサービスYとでアカウントを連携するか否かを判定する(A240)。この場合、ユーザが、プラットフォームXでプラットフォームYを選択するようにしてもよいし、プラットフォームYでプラットフォームXを選択するようにしてもよい。
アカウントを連携しないと判定したならば(A240:NO)、端末20Aの制御部21は、A250のステップをスキップする。
【0273】
アカウントを連携すると判定したならば(A240:YES)、端末20Aの制御部21は、アカウントの連携を要求するアカウント連携要求情報を、通信I/F22によってサーバ10Xとサーバ10Yとにそれぞれ送信する(A250)。
【0274】
X210のステップの後、サーバ10Xの制御部11は、通信I/F14によって端末20Aからアカウント連携要求情報を受信したか否かを判定する(X230)。
受信しなかったと判定したならば(X230:NO)、サーバ10Xの制御部11は、X240のステップをスキップする。
【0275】
受信したと判定したならば(X230:YES)、サーバ10Xの制御部11は、サーバ10Yと通信し、サーバ10Yとの間で、サービス間アカウント連携処理を行う(X240)。
サーバ10Yにおいても同様の処理が行われ、通信I/F14によって端末20Aからアカウント連携要求情報を受信したと判定したならば(Y230:YES)、サーバ10Yの制御部11は、サーバ10Xとの間でサービス間アカウント連携処理を行う(Y240)。
【0276】
サービス間アカウント連携処理では、限定ではなく例として、サーバ10X(サービスX)側と、サーバ10Y(サービスY)側とで、それぞれユーザA.Aに対するユーザ認証を行う。なお、いずれか一方のサービスでのみユーザ認証するようにしてもよい。
そして、ユーザ認証結果が「OK」であったならば、サーバ10Yの制御部11は、限定ではなく例として、サーバ10Xから、ユーザA.AのプラットフォームXにおける公式アカウントのブロック情報の他、ユーザA.Aに関する情報(属性情報(個人情報)など、広告の配信に使用することができる情報を含めてよい。)を取得し、図2-2に示したアカウント登録データの連携アカウント情報に、ユーザA.AのサービスXでのアプリケーションIDを記憶させる。
このサービス間アカウント連携処理によって、サーバ10YがユーザA.Aに関する情報を取得することによって、ユーザA.Aの属性等に応じた広告を配信させるため/広告を配信させないための設定を行うことが可能となる。
【0277】
Y240のステップの後、サーバ10Yの制御部11は、ブロック情報照合処理を行う(Y250)。
具体的には、限定ではなく例として、サービス間アカウント連携処理においてサーバ10Xから取得したユーザA.AのプラットフォームXにおける公式アカウントのブロック情報と、サーバ10Yの記憶部(不図示)に記憶されている、ユーザA.Aによって設定された広告のブロック情報とを照合する。この場合、ブロック対象となる、プラットフォームXにおける公式アカウントに対応する事業者のアカウントが、ユーザA.Aによって「広告ブロック有り」に設定されているか否かを判定するようにすることができる。
【0278】
その後、サーバ10Yの制御部11は、広告ブロック処理(広告ブロック設定)を行う(Y260)。
具体的には、限定ではなく例として、Y260のブロック情報照合処理で、ブロック対象となる、プラットフォームXにおける公式アカウントに対応する事業者のアカウントが、ユーザA.Aによって「広告ブロック有り」に設定されていない場合(「広告ブロック無し」に設定されている場合)は、「広告ブロック有り」に更新する。
【0279】
A250のステップの後、端末20Aの制御部21は、A290の終了判定に処理を進め、処理を継続すると判定したならば(A290:NO)、限定ではなく例として、A210のステップに処理を戻す。処理を終了すると判定したならば(A290:YES)、処理を終了する。
X240のステップの後、サーバ10Xの制御部11は、X290の終了判定に処理を進め、処理を継続すると判定したならば(X290:NO)、限定ではなく例として、X210のステップに処理を戻す。処理を終了すると判定したならば(X290:YES)、処理を終了する。
Y260のステップの後、サーバ10Yの制御部11は、Y290の終了判定に処理を進め、処理を継続すると判定したならば(Y290:NO)、限定ではなく例として、Y210のステップに処理を戻す。処理を終了すると判定したならば(Y290:YES)、処理を終了する。
【0280】
なお、プラットフォームXにおいて第1アカウントがブロックされると、プラットフォームYにおいて、
・第1アカウントに対応する広告アカウントのみが広告ブロック
・第1アカウントに対応する広告アカウント+第1アカウントの関連アカウントに対応する広告アカウント
のいずれかが広告ブロックされるようにしてもよい。
【0281】
また、第2実施例において異なるプラットフォーム間でアカウント連携をするか否かについて、ユーザが選択できる例を示した(図2-4左側)が、これに限られない。限定ではなく例として、プラットフォームX及びプラットフォームY間で自動的にアカウント連携し、広告配信に関する情報の共有をする可能性があることについてユーザの同意を取得するための情報をサーバ10Xまたはサーバ10Yいずれかがユーザに提示し、事前に同意を取得しておくことなどが考えられる。
【0282】
<第2実施例の効果>
本実施例は、プラットフォームYのサーバ10Y(限定ではなく、広告制御装置の一例)は、端末20のユーザと関連付けられた第1広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)による広告ブロックに関する情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を制御部11によって取得する。
そして、サーバ10Yは、取得した第1設定情報に基づいて、第2広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に対する広告ブロック設定等の設定(限定ではなく、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定の一例)を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報を取得した上で、取得した第1設定情報に基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定を行うことができる。これにより、限定ではなく例として、第1アカウントによる広告の配信を禁止したり制限するばかりでなく、第2アカウントによる広告の配信も禁止したり制限するといったことが可能となる。
【0283】
また、本実施例のように、プラットフォームとして、プラットフォームX(限定ではなく、第1プラットフォームの一例)と、プラットフォームY(限定ではなく、第2プラットフォームの一例)とがある場合において、第1広告アカウントは、第1プラットフォームにおいて端末20のユーザと関連付けられ、第2広告アカウントは、第2プラットフォームにおいて端末20のユーザと関連付けられるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントと第2アカウントとが、それぞれ異なるプラットフォームで関連付けられるようにすることができる。
【0284】
また、この場合、上記の第2の設定は、サービス間アカウント連携処理(限定ではなく、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理の一例)が行われたことに基づいて行われるようにしてもよい。
このような構成により得られる実施例の効果の一例として、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理が行われたことに基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定が行われるようにすることができる。
【0285】
<第2変形例(1)>
上記の処理とは異なり、まずサーバ10Yの制御部11が、ユーザによる第1アカウントの広告ブロック等に関する情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を取得した後に、サービス間アカウント連携処理(限定ではなく、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する処理の一例)が行われたことに基づいて、第2アカウントが広告ブロックされるようにしてもよい。
【0286】
また、上記の処理とは異なり、サービス間アカウント連携処理(限定ではなく、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する処理の一例)が行われた後に、サーバ10Yの制御部11が、ユーザによる第1アカウントの広告ブロック等に関する情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関するユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を取得したことに基づいて、第2アカウントが広告ブロックされるようにしてもよい。
【0287】
図2-6は、これらの場合における処理の流れの一例をタイミングチャートで示したものである。
この図では、左側にパターンAを示し、右側にパターンBを示している。また、縦軸として時間軸を示している。
【0288】
パターンAでは、サーバ10Yの制御部11が、「t110」において第1アカウント(プラットフォームX)による広告の配信に関する設定情報を、限定ではなく例としてサーバ10Xから取得する。この場合、限定ではなく例として、サービス間アカウント連携を行うに際して、第1アカウント(プラットフォームX)のブロック情報をプラットフォームYで反映させるかの確認情報を端末20の表示部24に表示させ、ユーザがこれに同意した場合に、サービス間アカウント連携処理が行われるようにしてもよい。
その後、「t120」において、サーバ10Yとサーバ10Xとの間でサービス間アカウント連携処理が行われると、サーバ10Yの制御部11は、「t130」において、第2アカウント(プラットフォームY)の広告ブロックを行う。
なお、第1アカウント(プラットフォームX)による広告の配信に関する設定情報を端末20から取得するようにしてもよい。
【0289】
パターンBでは、「t210」において、サーバ10Yとサーバ10Xとの間でサービス間アカウント連携処理が行われる。
その後、サーバ10Yの制御部11は、「t220」において第1アカウント(プラットフォームX)の設定情報を、限定ではなく例としてサーバ10Xから取得する。なお、端末20から取得するようにしてもよい。
そして、サーバ10Yの制御部11は、「t230」において、第2アカウント(プラットフォームY)の広告ブロックを行う。
【0290】
なお、第1アカウントに関連する第2アカウントは、サーバ10Yの制御部11が探索するようにしてもよいし、サーバ10Xや端末20から取得するようにしてもよい。
【0291】
本変形例は、上記の第2の設定は、サーバ10Yの制御部11が第1アカウントに対する設定情報(限定ではなく、第1設定情報の一例)を取得した後に、サービス間アカウント連携処理(限定ではなく、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理の一例)が行われたことに基づいて行われる構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、広告制御装置の制御部が第1設定情報を取得した後に、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理が行われたことに基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定が行われるようにすることができる。
【0292】
また、本変形例は、上記の第2の設定は、サービス間アカウント連携処理(限定ではなく、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理の一例)が行われた後に、サーバ10Yの制御部11が第1アカウントに対する設定情報(限定ではなく、第1設定情報の一例)を取得したことに基づいて行われる構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、第1アカウントに関連付けられた端末のユーザに関する情報を第2アカウントが使用することに関する第1処理が行われた後に、広告制御装置の制御部が端末のユーザによる第1設定情報を取得したことに基づいて、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定が行われるようにすることができる。
【0293】
<第2変形例(2)>
上記の実施例において、端末20のユーザによって、プラットフォームXにおいて第1アカウントがブロックされた場合、サービス間アカウント連携後のプラットフォームYにおいて、第1アカウントに対応する、プラットフォームYで端末20のユーザに関連付けられているアカウントがブロックされ、さらに、第1アカウントの関連アカウントに対応する、プラットフォームYで端末20のユーザに関連付けられているアカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)がブロックされるようにしてもよい。
プラットフォームYにおいてブロックされるアカウント(第3アカウント)は、限定ではなく例として、第1アカウントの関連アカウントに対応する、事業者に関連付けられているアカウント(プラットフォームYでのアカウント)としてよい。
【0294】
この場合、第1アカウント~第3アカウントを、限定ではなく例として、以下のような組み合わせとしてもよい。
・第1アカウント=炭酸飲料「XD」の事業者アカウント(プラットフォームX)
・第2アカウント=炭酸飲料「XD」の事業者アカウント(プラットフォームY)
・第3アカウント=「X社」の事業者アカウント(プラットフォームY)
【0295】
図2-7は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、図2-5と同様とすることができる。
なお、この処理では、ユーザA.Aについて、前述したサービス間アカウント連携処理によってアカウント連携済みであることとして説明する。
【0296】
端末20Aの制御部21は、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、サービスXで、第1アカウントをブロックするか否かを判定する(A242)。
ブロックしないと判定したならば(A242:NO)、端末20Aの制御部21は、A292に処理を進める。
【0297】
ブロックすると判定したならば(A242:YES)、端末20Aの制御部21は、第1アカウントをブロックするように要求する第1アカウントブロック要求情報を、通信I/F22によってサーバ10Xに送信する(A244)。
【0298】
通信I/F14によって端末20Aから第1アカウントブロック要求情報を受信すると(X232:YES)、サーバ10Xの制御部11は、限定ではなく例として、図1-10で説明したS150のステップと同様の第1アカウントブロック処理を行う。
これにより、プラットフォームXにおいて、第1アカウントがブロックされる。
なお、プラットフォームXにおいて、第1アカウントの関連アカウントをさらにブロックしてもよいし、ブロックしなくてもよい。
【0299】
次いで、サーバ10Xの制御部11は、ユーザA.Aのアカウントについて、プラットフォームYでブロック情報を更新するためのブロック更新情報を、通信I/F14によってサーバ10Yに送信する(X250)。
ブロック更新情報には、限定ではなく例として、ユーザA.AのサービスXでのアプリケーションID等の情報の他、限定ではなく例として、第1アカウントに関する情報を含めることができる。
【0300】
通信I/F14によってサーバ10Xからブロック更新情報を受信すると(Y232:YES)、サーバ10Yの制御部11は、受信したブロック更新情報に含まれる第1アカウントに関する情報に基づいて、その第1アカウントに対応するプラットフォームYにおけるアカウントを特定し、特定したアカウントに関連する関連アカウントを探索する関連アカウント探索処理を行う(Y242)。
【0301】
次いで、サーバ10Yの制御部11は、前述したブロック情報照合処理と同様にブロック情報照合処理を行う(Y252)。
具体的には、限定ではなく例として、第1アカウントに対応するプラットフォームYにおけるアカウントと、プラットフォームYにおける関連アカウントとが、プラットフォームYにおいてユーザA.Aによって広告ブロック設定済みであるか否かを判定する。
【0302】
その後、サーバ10Yの制御部11は、広告ブロック更新処理を行う(Y262)。
具体的には、限定ではなく例として、上記のアカウントが広告ブロック未設定であると判定したならば、それらのアカウントを「ブロック有り」に更新する。ブロック済みである場合はそのままとする。
これにより、プラットフォームYにおいて、第1アカウントに対応する広告アカウントが広告ブロックされ、さらに、その広告アカウントに関連する広告アカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)が広告ブロックされる。
【0303】
本変形例では、第1広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が、プラットフォームX(限定ではなく、第1プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられ、第2広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)が、プラットフォームY(限定ではなく、第2プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられる。
また、第3広告アカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)が、プラットフォームY(限定ではなく、第2プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられる。
そして、プラットフォームYのサーバ10Y(限定ではなく、広告制御装置の一例)は、プラットフォームXにおいて端末20のユーザと関連付けられた第1広告アカウントのブロックに関する設定情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を取得し、少なくとも第1設定情報に基づいて、第3広告アカウントによる広告の配信に関する設定を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、少なくとも、第1プラットフォームにおいて端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報に基づいて、第2プラットフォームにおいて端末のユーザと関連付けられる第3アカウントによる広告の配信に関する設定を行うことができる。
【0304】
<第2変形例(3)>
上記の実施例において、端末20のユーザによって、プラットフォームXにおいて第1アカウントがブロックされると、同じくプラットフォームXにおいて第1アカウントの関連アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)がブロックされる。そして、これに伴い、この関連アカウントに対応する、プラットフォームYで端末20のユーザに関連付けられているアカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)が、プラットフォームYにおいてブロックされるようにしてもよい。
プラットフォームYにおいてブロックされるアカウント(第3アカウント)は、限定ではなく例として、第1アカウントから特定される事業者に関連付けられているアカウント(プラットフォームYでのアカウント)としてよい。
【0305】
この場合、第1アカウント~第3アカウントを、限定ではなく例として、以下のような組み合わせとしてもよい。
・第1アカウント=炭酸飲料「XD」の公式アカウント(プラットフォームX)
・第2アカウント=「X社」の公式アカウント(プラットフォームX)
・第3アカウント=「X社」の事業者アカウント(プラットフォームY)
【0306】
また、この場合、第3アカウントは、第2アカウントに対応するアカウントとは異なるアカウントであってもよい。
【0307】
この場合、第1アカウント~第3アカウントを、限定ではなく例として、以下のようにしてもよい。
・第1アカウント=炭酸飲料「XD」の公式アカウント(プラットフォームX)
・第2アカウント=「X社」の公式アカウント(プラットフォームX)
・第3アカウント=「X社」の関連会社の事業者アカウント(プラットフォームY)
【0308】
図2-8は、本変形例において各装置が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。図の見方は、図2-5と同様とすることができる。
なお、この処理では、ユーザA.Aについて、前述したサービス間アカウント連携処理によってアカウント連携済みであることとして説明する。
【0309】
端末20Aの制御部21は、入出力部23を介したユーザ入力に基づいて、サービスXで、第1アカウントをブロックするか否かを判定する(A242)。
ブロックしないと判定したならば(A242:NO)、端末20Aの制御部21は、A292に処理を進める。
【0310】
ブロックすると判定したならば(A242:YES)、端末20Aの制御部21は、第1アカウントをブロックするように要求する第1アカウントブロック要求情報を、通信I/F22によってサーバ10Xに送信する(A244)。
【0311】
通信I/F14によって端末20Aから第1アカウントブロック要求情報を受信すると(X232:YES)、サーバ10Xの制御部11は、限定ではなく例として、図1-10で説明したS150~S170と同様の処理を行う。
これにより、プラットフォームXにおいて、第1アカウントがブロックされ、さらに、この第1アカウントに関連する広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)がブロックされる。
【0312】
次いで、サーバ10Xの制御部11は、ユーザA.Aのアカウントについて、プラットフォームYでブロック情報を更新するためのブロック更新情報を、通信I/F14によってサーバ10Yに送信する(X252)。
ブロック更新情報には、限定ではなく例として、ユーザA.AのサービスXでのアプリケーションID等の情報の他、限定ではなく例として、第1アカウントに関する情報と、第1アカウントの関連アカウントに関連する情報とを含めることができる。
【0313】
通信I/Fによってサーバ10Xからブロック更新情報を受信すると(Y232:YES)、サーバ10Yの制御部11は、前述したブロック情報照合処理と同様にブロック情報照合処理を行う(Y254)。
具体的には、限定ではなく例として、少なくとも、第1アカウントの関連アカウントに対応するプラットフォームYにおけるアカウントが、プラットフォームYにおいてユーザA.Aによって広告ブロック設定済みであるか否かを判定する。
なお、これに加えて、第1アカウントに対応するプラットフォームYにおけるアカウントが、プラットフォームYにおいてユーザA.Aによって広告ブロック設定済みであるか否かを判定するようにしてもよい。
【0314】
次いで、サーバ10Yの制御部11は、広告ブロック更新処理を行う(Y264)。
具体的には、限定ではなく例として、上記のアカウントが広告ブロック未設定であると判定したならば「ブロック有り」に更新する。ブロック済みである場合はそのままとする。
これにより、プラットフォームYにおいて、少なくとも、第2アカウントに対応するプラットフォームYにおける広告アカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)が広告ブロックされる。
なお、プラットフォームYにおいて、第1アカウントに対応するプラットフォームYにおける広告アカウントをさらにブロックしてもよいし、ブロックしなくてもよい。
【0315】
なお、X252のステップにおいて、サーバ10Xの制御部11が、第1アカウントの関連アカウントに関する情報をブロック更新情報に含めずにサーバ10Yに送信するようにしてもよい。
この場合、サーバ10Yの制御部11は、図2-7のY242と同様の関連アカウント探索処理を行い、Y264のステップにおいて、探索結果として得られた関連アカウント(第3アカウント)を広告ブロックするようにしてもよい。
【0316】
本変形例では、第1広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)が、プラットフォームX(限定ではなく、第1プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられ、第2広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)が、同じくプラットフォームXにおいて端末20のユーザと関連付けられる。
また、第3広告アカウント(限定ではなく、第3アカウントの一例)が、プラットフォームY(限定ではなく、第2プラットフォームの一例)において端末20のユーザと関連付けられる。
そして、プラットフォームYのサーバ10Y(限定ではなく、広告制御装置の一例)は、プラットフォームXにおいて端末20のユーザと関連付けられた第1広告アカウントのブロックに関する設定情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を取得し、少なくとも第1設定情報に基づいて、第3広告アカウントによる広告の配信に関する設定を制御部11によって行う構成を示している。
このような構成により得られる変形例の効果の一例として、少なくとも、第1プラットフォームにおいて端末のユーザに関連付けられた第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報に基づいて、第2プラットフォームにおいて端末のユーザと関連付けられる第3アカウントによる広告の配信に関する設定を行うことができる。
【0317】
<第2変形例(4)>
上記の実施例において、限定ではなく例として、プラットフォームXにおいてユーザによって第1アカウントがブロックされるなどした場合(ユーザが自分のユーザ情報のうちの少なくとも一部の情報(個人情報や属性情報等)を一方または両方のプラットフォームで使用させないようにする入力を行った場合を含む。)、プラットフォームXとプラットフォームYとにおいて、そのユーザの個人情報や属性情報等を抜いた情報が両プラットフォームで共有(一方のプラットフォームから他方のプラットフォームに情報が送信・提供されること)されるようにすることによって、一部の広告が配信されなくなるようにしてもよい。
【0318】
この場合、第1変形例(1)にも関連するが、限定ではなく例として、そのユーザの年代やどのような広告に興味や関心があるかまでは分からないが、一般的なキャンペーン広告など、ユーザの属性に依存しない広告が配信されるようにするなどしてもよい。
【0319】
なお、このような場合であっても、広告アカウントの友だち登録数やフォロー数等の情報は、両プラットフォームで共有されるようにしてもよい。
【0320】
<第2変形例(5)>
上記の実施例において、第1プラットフォームと第2プラットフォームとの両方を、友だち、フォロー等の関係性が存在するプラットフォームとしてもよいし、第1プラットフォームと第2プラットフォームとの両方を、友だち、フォロー等の関係性が存在しないプラットフォームとしてもよい。
【0321】
<第2変形例(6)>
第1実施例や第1変形例で説明した手法は、第2実施例や第2変形例に対しても同様に適用可能である。
限定ではなく例として、第1プラットフォームと第2プラットフォームとの両方を、友だち、フォロー等の関係性が存在するプラットフォームとする場合、第1プラットフォームで広告アカウントがアカウントブロックされると、第2プラットフォームでもその広告アカウント(およびその関連アカウント)がアカウントブロックされるようにしてもよい(完全ブロック)。また、一部の広告が配信されなくなるようにしてもよい(一部ブロック)。
【0322】
また、限定ではなく例として、第1プラットフォームと第2プラットフォームとの両方を、友だち、フォロー等の関係性が存在しないプラットフォームとする場合、第1プラットフォームで広告アカウントが広告ブロック(オプトアウト)されると、第2プラットフォームでもその広告アカウント(およびその関連アカウント)が広告ブロック(オプトアウト)されるようにしてもよい。
【0323】
<第2変形例(7)>
プラットフォームがプラットフォームYの1つである場合に、第1実施例および第1変形例と同様の手法によって、サーバ10Yの制御部11が、端末20のユーザと関連付けられた第1広告アカウント(限定ではなく、第1アカウントの一例)による広告ブロックに関する情報(限定ではなく、第1アカウントによる広告の配信に関する端末のユーザによる第1の設定に関する第1設定情報の一例)を制御部11によって取得する。そして、サーバ10Yは、取得した第1設定情報に基づいて、第2広告アカウント(限定ではなく、第2アカウントの一例)に対する広告ブロック設定等の設定(限定ではなく、第2アカウントによる広告の配信に関する第2の設定の一例)を制御部11によって行うようにしてもよい。
【0324】
<その他>
上記の実施例で説明した、メッセージングアプリケーションで実現した内容は、他のSNSのアプリケーション等でも同様に実現可能である。
【0325】
また、限定ではなく例として、上記の実施例でサーバ10の制御部11が行うこととして説明した処理のうちの少なくとも一部の処理を、端末20の制御部21が行うようにしてもよい。
【0326】
また、上記の実施例において、各種のアプリケーションを配信する用のサーバ(端末20がアプリケーションをダウンロードするサーバ)を、対応するサービス(アプリケーション)を提供するサーバ等とは異なるサーバとして構成してもよい。つまり、アプリケーションを配信する用のサーバと、上記の実施例等で説明したアプリケーション管理処理等を行うサーバ等とを物理的に分離されたサーバとして構成してもよいし、1つのサーバとして構成してもよい。
【0327】
また、アプリケーションには、各種のアプリケーションのプログラムに限らず、限定ではなく例として、おおもととなるアプリケーションの一機能として他のサービスの機能を持たせるためのプログラム(限定ではなく例として、メッセージングアプリケーションの一機能として広告配信サービスの機能を持たせるためのプログラム、またはその逆)や、おおもととなるアプリケーションのアップデート用のプログラム等を含めてもよい。また、アプリケーションプログラムで活用されるデータ(アプリケーションのアップデート用のデータ等も含めてもよい。)を含めてもよい。
【0328】
また、上記の実施例では、限定ではなく例として、本発明をクライアントサーバシステムによって実現する手法を説明したが、これに限定されない。前述したように、分散システムなど、サーバやサーバシステムの機能を端末20に持たせるシステムによって実現してもよい。限定ではなく例として、上記の実施例で説明したフローチャートで、サーバやサーバシステムが行うこととして説明した処理を、端末が行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0329】
1A,1B 通信システム
10 サーバ
20 端末
30 ネットワーク
図1-1】
図1-2】
図1-3】
図1-4】
図1-5】
図1-6】
図1-7】
図1-8】
図1-9】
図1-10】
図1-11】
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図2-5】
図2-6】
図2-7】
図2-8】