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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115466
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】路面描画機能を有する車両
(51)【国際特許分類】
B60Q 1/00 20060101AFI20240819BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240819BHJP
B60Q 1/08 20060101ALI20240819BHJP
【ＦＩ】
B60Q1/00 G
G08G1/16 C
B60Q1/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】ＯＬ
(21)【出願番号】P 2023021181
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】000005348
【氏名又は名称】株式会社ＳＵＢＡＲＵ
(74)【代理人】
【識別番号】100099793
【弁理士】
【氏名又は名称】川北 喜十郎
(74)【代理人】
【識別番号】100154586
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 正広
(74)【代理人】
【識別番号】100182051
【弁理士】
【氏名又は名称】松川 直宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179280
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 育郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180747
【弁理士】
【氏名又は名称】小森 剛彦
(72)【発明者】
【氏名】山崎 研太郎
(72)【発明者】
【氏名】木下 真
【テーマコード（参考）】
3K339
5H181
【Ｆターム（参考）】
3K339AA02
3K339AA22
3K339AA43
3K339BA01
3K339BA02
3K339BA22
3K339CA01
3K339CA30
3K339DA01
3K339EA01
3K339EA02
3K339EA06
3K339FA05
3K339FA08
3K339GB01
3K339GB26
3K339HA03
3K339KA01
3K339KA06
3K339LA06
3K339MA01
3K339MA02
3K339MA05
3K339MB01
3K339MB05
3K339MB10
3K339MC03
3K339MC17
3K339MC26
3K339MC36
3K339MC77
3K339MC90
5H181AA01
5H181AA05
5H181AA21
5H181BB04
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC14
5H181FF04
5H181FF24
5H181FF27
5H181FF32
5H181LL01
5H181LL06
(57)【要約】
【課題】車両からの路面描画を改善する。
【解決手段】路面描画機能を有する車両は、車両の前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材と、投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部と、投光部材により路面描画像が描画される車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスと、を有する。制御部は、検出デバイスにより、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、投光部材による路面描画のための投光を変更する。
【選択図】図５
【解決手段】路面描画機能を有する車両は、車両の前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材と、投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部と、投光部材により路面描画像が描画される車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスと、を有する。制御部は、検出デバイスにより、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、投光部材による路面描画のための投光を変更する。
【選択図】図５
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材と、
前記投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部と、
前記投光部材により路面描画像が描画される前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスと、
を有し、
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、前記投光部材による路面描画のための投光を変更する、
路面描画機能を有する車両。
前記投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部と、
前記投光部材により路面描画像が描画される前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスと、
を有し、
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、前記投光部材による路面描画のための投光を変更する、
路面描画機能を有する車両。
【請求項2】
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合、前記投光部材による路面描画のための投光を停止して、前記車両の前側の路面に路面描画像を描画しないようにし、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されていない場合、前記投光部材により路面描画のための投光を実行させて、前記車両の前側の路面に路面描画像を描画する、
請求項１記載の、路面描画機能を有する車両。
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合、前記投光部材による路面描画のための投光を停止して、前記車両の前側の路面に路面描画像を描画しないようにし、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されていない場合、前記投光部材により路面描画のための投光を実行させて、前記車両の前側の路面に路面描画像を描画する、
請求項１記載の、路面描画機能を有する車両。
【請求項3】
前記車両において、前記車両の乗員へ向けて情報を出力する情報出力デバイス、を有し、
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されて、前記投光部材による路面描画のための投光を停止する場合には、前記情報出力デバイスから、前記車両の乗員へ向けて、路面描画を停止していることの情報を出力する、
請求項２記載の、路面描画機能を有する車両。
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されて、前記投光部材による路面描画のための投光を停止する場合には、前記情報出力デバイスから、前記車両の乗員へ向けて、路面描画を停止していることの情報を出力する、
請求項２記載の、路面描画機能を有する車両。
【請求項4】
前記制御部は、
前記投光部材により路面描画のために投光させる投光パターンを選択するとともに、前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されているか否かを判断し、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合、選択している前記投光パターンに替えて、または、選択している前記投光パターンに加えて、検出されている歩行者または自転車がいること示す投光パターンを、前記投光部材から投光させ、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されていない場合、選択している前記投光パターンを、前記投光部材から投光させる、
請求項１記載の、路面描画機能を有する車両。
前記投光部材により路面描画のために投光させる投光パターンを選択するとともに、前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されているか否かを判断し、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合、選択している前記投光パターンに替えて、または、選択している前記投光パターンに加えて、検出されている歩行者または自転車がいること示す投光パターンを、前記投光部材から投光させ、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されていない場合、選択している前記投光パターンを、前記投光部材から投光させる、
請求項１記載の、路面描画機能を有する車両。
【請求項5】
前記制御部は、
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合での、検出されている歩行者または自転車がいること示す前記投光パターン以外のものについての、前記投光部材からの投光を、検出されている歩行者または自転車がいること示す前記投光パターンと比べて、抑制する、
請求項４記載の、路面描画機能を有する車両。
前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合での、検出されている歩行者または自転車がいること示す前記投光パターン以外のものについての、前記投光部材からの投光を、検出されている歩行者または自転車がいること示す前記投光パターンと比べて、抑制する、
請求項４記載の、路面描画機能を有する車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、路面描画機能を有する車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献１～３では、車両から投光することにより、車両が走行している路面に各種のパターンを描画することを開示している。
このようなパターンを路面に描画することにより、車両は、そのドライバなどに対して、車両の走行に関する情報などを、路面を通じて提供することができる。
このようなパターンを路面に描画することにより、車両は、そのドライバなどに対して、車両の走行に関する情報などを、路面を通じて提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開２０１６－０５５６９１号公報
【特許文献2】特開２０２０－１１１２８４号公報
【特許文献3】特開２０１５－１６４８２８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このように車両からの投光により路面に描画される路面描画像は、その車両のドライバなどにより容易に視認できるものになるとは限らない。
車両が走行する道路には、先行車、対向車だけでなく、歩行者や自転車がいることがある。そして、歩行者や自転車は、道路の車線ではなく、道路の路肩にいることが多い。車両のドライバは、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対して、先行車、対向車に対するものと比べて意識的な注意を向けることが求められることがある。特に、夜間においては、道路の路肩にいる歩行者や自転車は、車両のドライバから視認し難いことがある。
このような走行環境において、車両が路面に対して通常通りに路面描画像を描画してしまうと、車両のドライバは、道路の路面において明るく描画される路面描画像に対して意識を奪われてしまい易くなる可能性がある。その結果、車両のドライバは、容易に認識することができる可能な先行車、対向車や、路面描画像に対して注意を向けてしまい、その他の事物である、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対しての意識的な注意を欠いてしまう可能性がある。
車両が走行する道路には、先行車、対向車だけでなく、歩行者や自転車がいることがある。そして、歩行者や自転車は、道路の車線ではなく、道路の路肩にいることが多い。車両のドライバは、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対して、先行車、対向車に対するものと比べて意識的な注意を向けることが求められることがある。特に、夜間においては、道路の路肩にいる歩行者や自転車は、車両のドライバから視認し難いことがある。
このような走行環境において、車両が路面に対して通常通りに路面描画像を描画してしまうと、車両のドライバは、道路の路面において明るく描画される路面描画像に対して意識を奪われてしまい易くなる可能性がある。その結果、車両のドライバは、容易に認識することができる可能な先行車、対向車や、路面描画像に対して注意を向けてしまい、その他の事物である、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対しての意識的な注意を欠いてしまう可能性がある。
【0005】
このように車両からの路面描画には、改善することが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施の形態に係る路面描画機能を有する車両は、車両の前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材と、前記投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部と、前記投光部材により路面描画像が描画される前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスと、を有し、前記制御部は、前記検出デバイスにより、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、前記車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、前記投光部材による路面描画のための投光を変更する、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両は、投光部材により路面描画像が描画される車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイス、を有する。そして、投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部は、単に、投光部材による路面描画のための投光をするのではなく、検出デバイスにより、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合には、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車の視認を促すように、投光部材による路面描画のための投光を変更する。
これにより、車両のドライバは、道路の路面に描画されている路面描画像により意識を奪われ難くなり、車両の前方にいる、先行車、対向車だけでなく、車両の前側の路肩にいる歩行者や自転車に対しても、注意を向けて視認し易くなる。車両のドライバは、路面描画像がなされていない場合と同様に、車両の前側の路肩にいる歩行者や自転車に対して、注意を向けて視認することができる。その結果、車両のドライバは、車両が路面に路面描画像を描画可能であるとしても、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車についての注意を、路面描画像がなされていない場合と同様に払うことが期待できる。
このように本発明では、路面描画のための投光を制御して、車両からの路面描画を改善することが期待できる。
これにより、車両のドライバは、道路の路面に描画されている路面描画像により意識を奪われ難くなり、車両の前方にいる、先行車、対向車だけでなく、車両の前側の路肩にいる歩行者や自転車に対しても、注意を向けて視認し易くなる。車両のドライバは、路面描画像がなされていない場合と同様に、車両の前側の路肩にいる歩行者や自転車に対して、注意を向けて視認することができる。その結果、車両のドライバは、車両が路面に路面描画像を描画可能であるとしても、車両の前側の路肩にいる歩行者または自転車についての注意を、路面描画像がなされていない場合と同様に払うことが期待できる。
このように本発明では、路面描画のための投光を制御して、車両からの路面描画を改善することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0010】
［第一実施形態］
図１は、本発明の第一実施形態に係る自動車１の走行状態の一例の説明図である。
図１には、片側一車線の道路を走行する自動車１が示されている。自動車１は、車両の一例である。車両には、この他にもたとえば、バス、トラック、モータサイクル、パーソナルモビリティ、などがある。なお、自動車１は、運転支援を含む自動運転により走行可能なものでもよい。
図１は、本発明の第一実施形態に係る自動車１の走行状態の一例の説明図である。
図１には、片側一車線の道路を走行する自動車１が示されている。自動車１は、車両の一例である。車両には、この他にもたとえば、バス、トラック、モータサイクル、パーソナルモビリティ、などがある。なお、自動車１は、運転支援を含む自動運転により走行可能なものでもよい。
【0011】
道路の対向車線には、対向車２が走行している。また、路肩には、歩行者３がいる。
このような走行環境において、自動車１のドライバは、たとえば自動車１の進行方向である前側などに注意を払いながら道路の車線を逸脱しないように操作して、自動車１を走行させる。
また、自動車１は、走行環境が暗い夜間の場合、前灯を点灯させる。図１には、ロービームでの前灯の照射範囲と、ハイビームでの前灯の照射範囲と、が破線により示されている。
このような走行環境において、自動車１のドライバは、たとえば自動車１の進行方向である前側などに注意を払いながら道路の車線を逸脱しないように操作して、自動車１を走行させる。
また、自動車１は、走行環境が暗い夜間の場合、前灯を点灯させる。図１には、ロービームでの前灯の照射範囲と、ハイビームでの前灯の照射範囲と、が破線により示されている。
【0012】
また、図１の右側には、路面描画像１１の元になる複数の投光パターン６０が示されている。ここでは、左折指示の投光パターン６１、制限速度の投光パターン６２、停止位置を示すための投光パターン６３、横断禁止を示すための投光パターン６４、右折指示の投光パターン６５、路肩に歩行者または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６、が例示されている。自動車１は、複数の投光パターン６０から、走行状態や走行環境に応じたものを選択し、その投光パターンに対応する投光を実行すればよい。
この路面描画像１１などのパターンを路面に描画することにより、自動車１は、そのドライバなどに対して、自動車１の走行に関する情報などを、路面を通じて提供することができる。
この路面描画像１１などのパターンを路面に描画することにより、自動車１は、そのドライバなどに対して、自動車１の走行に関する情報などを、路面を通じて提供することができる。
【0013】
【0014】
車ネットワーク２６は、自動車１のためのたとえばＣＡＮ（Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、ＬＩＮ（Ｌｏｃａｌ Ｉｎｔｅｒｃｏｎｎｅｃｔ Ｎｅｔｗｏｒｋ）に準拠した有線の通信ネットワークでよい。車ネットワーク２６は、ＬＡＮなどの通信用ネットワークでも、これらを組み合わせたものであってもよい。車ネットワーク２６の一部には、無線方式の通信ネットワークが含まれてよい。車ネットワーク２６に接続される上述した各種の機器は、車ネットワーク２６を通じて、情報を相互に送受できる。
【0015】
また、図２には、複数の制御装置の例として、描画制御装置２１、前灯制御装置２２、車内制御装置２３、検出制御装置２４、通信制御装置２５、が示されている。車ネットワーク２６には、これ以外の制御装置、たとえば走行制御装置、空調制御装置などが接続されてよい。また、図２に示す各制御装置などは、複数に分割されて、車ネットワーク２６に接続されてよい。
【0016】
前灯制御装置２２には、自動車１の前端部５０に設けられる右ヘッドランプモジュール３１、左ヘッドランプモジュール３２、が接続される。右ヘッドランプモジュール３１、および左ヘッドランプモジュール３２は、自動車１の前側へ投光する前灯部材である。
また、本実施形態の右ヘッドランプモジュール３１、および左ヘッドランプモジュール３２は、後述するように路面描画のための投光モジュール５３を有する。本実施形態において、右ヘッドランプモジュール３１の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２の投光モジュール５３とは、自動車１の少なくとも前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材として機能する。
また、本実施形態の右ヘッドランプモジュール３１、および左ヘッドランプモジュール３２は、後述するように路面描画のための投光モジュール５３を有する。本実施形態において、右ヘッドランプモジュール３１の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２の投光モジュール５３とは、自動車１の少なくとも前側の路面へ向けて路面描画のための投光が可能な投光部材として機能する。
【0017】
前灯制御装置２２は、車ネットワーク２６を通じて取得する、不図示のランプ操作レバーの操作の情報や不図示のオートライト用の光量センサの検出値の情報に応じて、右ヘッドランプモジュール３１の点灯状態、および左ヘッドランプモジュール３２の点灯状態を制御する。ランプ操作レバーには、一般的に、ロービーム点灯、ハイビーム点灯、消灯、の操作状態が設定可能になっている。
そして、前灯制御装置２２は、右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２の点灯状態の情報を、車ネットワーク２６を通じて他の制御装置へ出力してよい。
そして、前灯制御装置２２は、右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２の点灯状態の情報を、車ネットワーク２６を通じて他の制御装置へ出力してよい。
【0018】
車内制御装置２３には、ドライバなどの乗員のための各種の車内部材が接続される。図２には、車内部材として、メータパネル３３が例示されている。メータパネル３３は、自動車１の車室において、乗員であるドライバの前に設けられる。メータパネル３３は、たとえば液晶パネルでよい。メータパネル３３は、後述するように、タコメータ、スピードメータ、その他の情報を表示することができる。
そして、車内制御装置２３は、車ネットワーク２６を通じて、各種の情報を取得して、メータパネル３３に表示させてよい。
このようにメータパネル３３は、自動車１において、自動車１の乗員へ向けて情報を出力する情報出力デバイスとして機能し得る。
そして、車内制御装置２３は、車ネットワーク２６を通じて、各種の情報を取得して、メータパネル３３に表示させてよい。
このようにメータパネル３３は、自動車１において、自動車１の乗員へ向けて情報を出力する情報出力デバイスとして機能し得る。
【0019】
検出制御装置２４には、自動車１の走行状態や走行環境などを検出するための各種の検出部材が接続される。図２には、検出部材として、Ｌｉｄａｒ３４、車外カメラ３５、ＧＮＳＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｓａｔｅｌｌｉｔｅ Ｓｙｓｔｅｍ）受信機３６、が例示されている。
そして、検出制御装置２４は、Ｌｉｄａｒ３４の検出情報などを、車ネットワーク２６を通じて他の制御装置へ出力してよい。
そして、検出制御装置２４は、Ｌｉｄａｒ３４の検出情報などを、車ネットワーク２６を通じて他の制御装置へ出力してよい。
【0020】
Ｌｉｄａｒ３４は、自動車１の前部に設けられ、自動車１の進行方向である前側をレーザで走査して、自動車１の前側の空間情報を生成する。Ｌｉｄａｒ３４が生成する空間情報には、道路の路面、対向車２、歩行者３などが含まれ得る。
【0021】
車外カメラ３５は、図１に示すように、自動車１のフロントガラスの内側となる車室において、前向きに設けられる。このような車外カメラ３５は、自動車１の進行方向である前側を撮像することができる。なお、車外カメラ３５は、自動車１に複数で設けられてもよい。複数の車外カメラ３５は、自動車１の周囲を分割して撮像してよい。また、車外カメラ３５は、３６０度カメラでも、ステレオカメラでも、よい。
そして、車外カメラ３５は、自動車１の進行方向である前側を撮像する。この場合、車外カメラ３５の撮像画像には、道路の路面、対向車２、歩行者３などが含まれ得る。
このように、車外カメラ３５とＬｉｄａｒ３４とは、投光部材５３により路面描画像が描画される自動車１の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスとして機能できる。
そして、車外カメラ３５は、自動車１の進行方向である前側を撮像する。この場合、車外カメラ３５の撮像画像には、道路の路面、対向車２、歩行者３などが含まれ得る。
このように、車外カメラ３５とＬｉｄａｒ３４とは、投光部材５３により路面描画像が描画される自動車１の前側の路肩にいる歩行者または自転車を検出可能な検出デバイスとして機能できる。
【0022】
ＧＮＳＳ受信機３６は、複数のＧＮＳＳ衛星からの電波を受信して、ＧＮＳＳ受信機３６が設けられる自動車１の位置および時刻の情報を検出する。
【0023】
通信制御装置２５には、通信デバイス３７が接続される。通信デバイス３７は、不図示の基地局などを通じてサーバ装置との間で情報を送受する。基地局は、たとえば５Ｇ用の基地局、ＡＤＡＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｄｒｉｖｅｒ Ａｓｓｉｓｔａｎｃｅ Ｓｙｓｔｅｍｓ）やＩＴＳ（Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｔ Ｔｒａｎｓｐｏｒｔ Ｓｙｓｔｅｍｓ）用の基地局でよい。５Ｇ用の基地局には、サーバ装置の機能を実装可能なものがある。また、通信デバイス３７は、Ｖ２Ｘ（Ｖｅｈｉｃｌｅ ｔｏ Ｘ）通信により、直接的には他の自動車１などとの間で通信してもよい。
そして、通信制御装置２５は、車ネットワーク２６から取得する情報を通信デバイス３７から基地局またはサーバ装置へ送信したり、通信デバイス３７が基地局またはサーバ装置から受信する情報を車ネットワーク２６へ出力したり、してよい。
そして、通信制御装置２５は、車ネットワーク２６から取得する情報を通信デバイス３７から基地局またはサーバ装置へ送信したり、通信デバイス３７が基地局またはサーバ装置から受信する情報を車ネットワーク２６へ出力したり、してよい。
【0024】
描画制御装置２１は、メモリ４１、タイマ４２、通信ポート４３、入出力ポート４５、ＣＰＵ４４、および、これらが接続される内部バス４６、を有する。制御系２０に設けられる制御装置は、基本的に、描画制御装置２１と同様の構造を備えてよい。
【0025】
入出力ポート４５には、右ヘッドランプモジュール３１、左ヘッドランプモジュール３２、が接続される。
【0026】
通信ポート４３は、車ネットワーク２６に接続される。通信ポート４３は、車ネットワーク２６から情報を取得し、描画制御装置２１が出力する情報を、車ネットワーク２６へ出力する。
【0027】
タイマ４２は、時間または時刻を計測する。タイマ４２の時刻は、ＧＮＳＳ受信機３６の時刻により校正されてよい。
【0028】
メモリ４１は、たとえば半導体メモリ、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）、などで構成されてよい。ＨＤＤは、不揮発性メモリである。ＲＡＭは、揮発性メモリである。メモリ４１は、ＣＰＵ４４が実行するプログラム、プログラム実行中に使用する各種の情報を、データとして記録する。メモリ４１は、たとえば図１に示す複数の投光パターン６０のデータや、投光パターン６０を路面に描画する際の標準的な描画位置、描画サイズの設定情報を記録してよい。
【0029】
ＣＰＵ４４は、メモリ４１に記録されているプログラムを読み込んで実行する。これにより、ＣＰＵ４４は、描画制御装置２１の制御部として機能する。本実施形態において、ＣＰＵ４４は、投光部材による路面描画のための投光を制御する制御部として機能する。
制御部としてのＣＰＵ４４は、描画制御装置２１の動作を制御する。また、制御部としてのＣＰＵ４４は、通信ポート４３を通じて右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２へ信号を出力する。これにより、制御部としてのＣＰＵ４４は、右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２に設けられる路面描画のための投光モジュール５３を制御する。右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２は、路面描画のための投光パターンで点灯する。路面には、たとえば図１に示すように、投光パターンに対応した複数の路面描画像１１が描画され得る。図１において、各路面描画像１１は、前を向いているドライバから視認しやすい描画位置において、描画サイズで描画されている。
制御部としてのＣＰＵ４４は、描画制御装置２１の動作を制御する。また、制御部としてのＣＰＵ４４は、通信ポート４３を通じて右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２へ信号を出力する。これにより、制御部としてのＣＰＵ４４は、右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２に設けられる路面描画のための投光モジュール５３を制御する。右ヘッドランプモジュール３１および左ヘッドランプモジュール３２は、路面描画のための投光パターンで点灯する。路面には、たとえば図１に示すように、投光パターンに対応した複数の路面描画像１１が描画され得る。図１において、各路面描画像１１は、前を向いているドライバから視認しやすい描画位置において、描画サイズで描画されている。
【0030】
【0031】
自動車１の前端部５０の右端には、右ヘッドランプモジュール３１が設けられる。右ヘッドランプモジュール３１は、ロービーム用の複数のＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ）５１、ハイビーム用の複数のＬＥＤ５２、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）式の投光モジュール５３、を有する。
自動車１の前端部５０の左端には、左ヘッドランプモジュール３２が設けられる。右ヘッドランプモジュール３１は、ロービーム用の複数のＬＥＤ５１、ハイビーム用の複数のＬＥＤ５２、ＭＥＭＳ式の投光モジュール５３、を有する。
なお、投光モジュール５３は、この他にもたとえば、ＤＭＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｍｉｃｒｏｍｉｒｒｏｒ Ｄｅｖｉｃｅ）方式のものでもよい。
自動車１の前端部５０の左端には、左ヘッドランプモジュール３２が設けられる。右ヘッドランプモジュール３１は、ロービーム用の複数のＬＥＤ５１、ハイビーム用の複数のＬＥＤ５２、ＭＥＭＳ式の投光モジュール５３、を有する。
なお、投光モジュール５３は、この他にもたとえば、ＤＭＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｍｉｃｒｏｍｉｒｒｏｒ Ｄｅｖｉｃｅ）方式のものでもよい。
【0032】
ＭＥＭＳ式の投光モジュール５３は、たとえば、三色光源の光をＭＥＭＳ素子により反射して投光するものであればよい。ＭＥＭＳ素子は、画像信号により反射状態が制御され得る。
また、右ヘッドランプモジュール３１または左ヘッドランプモジュール３２は、ＭＥＭＳ式の投光モジュール５３以外の画像を路面に描画できるものを用いてもよい。
また、右ヘッドランプモジュール３１または左ヘッドランプモジュール３２は、ＭＥＭＳ式の投光モジュール５３以外の画像を路面に描画できるものを用いてもよい。
【0033】
そして、図３では、右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３が投光して、路面に、制限速度の投光パターン６２に対応する、右折指示のための路面描画像１１が描画されている。
また、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３が投光して、路面に、左折指示の投光パターン６１に対応する、左折指示のための路面描画像１１が描画されている。
なお、右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とは、協働して、１つの大きな路面描画像１１を路面に描画してもよい。
制御部としてのＣＰＵ４４は、右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とを、投光パターンにしたがって制御することにより、１乃至複数の投光パターンに対応する、１乃至複数の路面描画像１１を路面に描画することができる。
このように右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とは、投光パターンにしたがって路面描画像１１を投光する投光部材として機能できる。
また、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３が投光して、路面に、左折指示の投光パターン６１に対応する、左折指示のための路面描画像１１が描画されている。
なお、右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とは、協働して、１つの大きな路面描画像１１を路面に描画してもよい。
制御部としてのＣＰＵ４４は、右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とを、投光パターンにしたがって制御することにより、１乃至複数の投光パターンに対応する、１乃至複数の路面描画像１１を路面に描画することができる。
このように右ヘッドランプモジュール３１のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３と、左ヘッドランプモジュール３２のＭＥＭＳ式の投光モジュール５３とは、投光パターンにしたがって路面描画像１１を投光する投光部材として機能できる。
【0034】
しかしながら、このように自動車１からの投光により路面に描画される路面描画像１１は、その自動車１のドライバなどにより容易に視認できるものになるとは限らない。
自動車１が走行する道路には、先行車、対向車２だけでなく、歩行者３や自転車がいることがある。そして、歩行者３や自転車は、道路の車線ではなく、道路の路肩にいることが多い。自動車１のドライバは、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対して、先行車、対向車２に対するものと比べて意識的な注意を向けることが求められることがある。特に、夜間においては、道路の路肩にいる歩行者３や自転車は、自動車１のドライバから視認し難いことがある。
このような走行環境において、自動車１が路面に対して通常通りに路面描画像１１を描画してしまうと、自動車１のドライバは、道路の路面において明るく描画される路面描画像１１に対して意識を奪われてしまい易くなる可能性がある。その結果、自動車１のドライバは、容易に認識することができる可能な先行車、対向車２や、路面描画像１１に対して注意を向けてしまい、その他の事物である、道路の路肩にいる歩行者３や自転車に対しての意識的な注意を欠いてしまう可能性がある。
自動車１が走行する道路には、先行車、対向車２だけでなく、歩行者３や自転車がいることがある。そして、歩行者３や自転車は、道路の車線ではなく、道路の路肩にいることが多い。自動車１のドライバは、道路の路肩にいる歩行者や自転車に対して、先行車、対向車２に対するものと比べて意識的な注意を向けることが求められることがある。特に、夜間においては、道路の路肩にいる歩行者３や自転車は、自動車１のドライバから視認し難いことがある。
このような走行環境において、自動車１が路面に対して通常通りに路面描画像１１を描画してしまうと、自動車１のドライバは、道路の路面において明るく描画される路面描画像１１に対して意識を奪われてしまい易くなる可能性がある。その結果、自動車１のドライバは、容易に認識することができる可能な先行車、対向車２や、路面描画像１１に対して注意を向けてしまい、その他の事物である、道路の路肩にいる歩行者３や自転車に対しての意識的な注意を欠いてしまう可能性がある。
【0035】
図４は、図２の車外カメラ３５による撮像画像７０の説明図である。
図４の撮像画像７０は、図１の走行状態での、自動車１の車外カメラ３５により撮像されたものである。
このため、図４の撮像画像７０には、自動車１が走行している道路とともに、対向車２の像７１と、歩行者３の像７２と、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４と、が含まれている。
このように、車外カメラ３５による撮像画像７０では、対向車２の像７１と、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４とが、明るく映っている。
これに対し、路肩の歩行者３の像７２は、その周囲に埋もれるように、暗く映っている。
自動車１のドライバは、図４と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２や、複数の路面描画像１１へ向きやすい。また、対向車２や、複数の路面描画像１１といった多数の事象を視認して確認する作業をすることにより、ドライバは、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対しての意識的な注意および確認作業をおろそかにしてしまう可能性がある。
図４の撮像画像７０は、図１の走行状態での、自動車１の車外カメラ３５により撮像されたものである。
このため、図４の撮像画像７０には、自動車１が走行している道路とともに、対向車２の像７１と、歩行者３の像７２と、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４と、が含まれている。
このように、車外カメラ３５による撮像画像７０では、対向車２の像７１と、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４とが、明るく映っている。
これに対し、路肩の歩行者３の像７２は、その周囲に埋もれるように、暗く映っている。
自動車１のドライバは、図４と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２や、複数の路面描画像１１へ向きやすい。また、対向車２や、複数の路面描画像１１といった多数の事象を視認して確認する作業をすることにより、ドライバは、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対しての意識的な注意および確認作業をおろそかにしてしまう可能性がある。
【0036】
このように自動車１からの路面描画には、改善することが求められる。
【0037】
図５は、図２の描画制御装置２１が実行する、第一実施形態での路面描画制御のフローチャートである。
描画制御装置２１の制御部としてのＣＰＵ４４は、図４の路面描画制御を繰り返しに実行する。
なお、制御系２０において描画制御機能が前灯制御装置２２に実装されている場合、前灯制御装置２２のＣＰＵが、制御部として、図５の路面描画制御を繰り返しに実行してよい。
描画制御装置２１の制御部としてのＣＰＵ４４は、図４の路面描画制御を繰り返しに実行する。
なお、制御系２０において描画制御機能が前灯制御装置２２に実装されている場合、前灯制御装置２２のＣＰＵが、制御部として、図５の路面描画制御を繰り返しに実行してよい。
【0038】
ステップＳＴ１において、路面描画のための投光を制御するＣＰＵ４４は、路面描画の要否を判断する。路面描画の要求は、制御系２０の各種の制御装置により生成されてよい。たとえば、前灯制御装置２２が、前灯を点灯させる場合、路面描画を要求する情報を生成して、車ネットワーク２６を通じて描画制御装置２１へ出力してよい。路面描画の要求がある場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ２へ進める。路面描画の要求がない場合、ＣＰＵ４４は、本制御を終了する。
【0039】
ステップＳＴ２において、ＣＰＵ４４は、路面描画の要求に基づいて、メモリ４１に記録されている複数の投光パターン６０から、路面描画に使用する投光パターンを選択する。ＣＰＵ４４は、図１に示すように、複数の投光パターンを選択しても、１つの投光パターンを選択してもよい。
【0040】
ステップＳＴ３において、ＣＰＵ４４は、自動車１の周辺情報を取得する。
ここで、ＣＰＵ４４は、Ｌｉｄａｒ３４による自動車１の前側の空間情報や、車外カメラ３５による自動車１の前側の撮像画像７０を取得してよい。
また、ＣＰＵ４４は、ＧＮＳＳ受信機３６の位置情報とともに、メモリ４１などに記録されている不図示の高精度地図データを取得してもよい。
ここで、ＣＰＵ４４は、Ｌｉｄａｒ３４による自動車１の前側の空間情報や、車外カメラ３５による自動車１の前側の撮像画像７０を取得してよい。
また、ＣＰＵ４４は、ＧＮＳＳ受信機３６の位置情報とともに、メモリ４１などに記録されている不図示の高精度地図データを取得してもよい。
【0041】
ステップＳＴ４において、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ３で取得している自動車１の周辺情報を解析して、自動車１の前側の路肩などに歩行者または自転車がいるか否かを判断する。
たとえば図４に示すように、自動車１の前側の路肩に歩行者３がいる場合、車外カメラ３５の撮像画像７０には、歩行者３の像７２が含まれる。
ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ３で取得している自動車１の周辺情報を解析して、車外カメラ３５の撮像画像７０に歩行者３の像７２が含まれている場合、自動車１の前側の路肩などに歩行者または自転車がいると判断してよい。この場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ７へ進める。
これに対し、車外カメラ３５の撮像画像７０に歩行者３の像７２が含まれていない場合、ＣＰＵ４４は、自動車１の前側の路肩などに歩行者または自転車がいないと判断し、処理をステップＳＴ５へ進める。
たとえば図４に示すように、自動車１の前側の路肩に歩行者３がいる場合、車外カメラ３５の撮像画像７０には、歩行者３の像７２が含まれる。
ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ３で取得している自動車１の周辺情報を解析して、車外カメラ３５の撮像画像７０に歩行者３の像７２が含まれている場合、自動車１の前側の路肩などに歩行者または自転車がいると判断してよい。この場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ７へ進める。
これに対し、車外カメラ３５の撮像画像７０に歩行者３の像７２が含まれていない場合、ＣＰＵ４４は、自動車１の前側の路肩などに歩行者または自転車がいないと判断し、処理をステップＳＴ５へ進める。
【0042】
ステップＳＴ５から、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２で選択している１乃至複数の投光パターンを、通常通りに路面に描画するための処理を開始する。ＣＰＵ４４は、まず、メモリ４１から、投光パターン６０を路面に描画する際の標準的な描画位置、描画サイズの設定情報を取得し、投光モジュール５３に設定する。
【0043】
ステップＳＴ６において、ＣＰＵ４４は、投光部材としての投光モジュール５３を制御して、選択している１乃至複数の投光パターンについての、投光モジュール５３からの投光を開始させる。これにより、投光部材としての投光モジュール５３は、ステップＳＴ５での通常投光設定の下で、路面描画像１１を、路面に対して、通常の位置で且つ通常のサイズで投光する。
このように、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されていない場合、投光部材５３により路面描画のための投光を実行させて、自動車１の前側の路面に路面描画像１１を描画することができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
このように、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されていない場合、投光部材５３により路面描画のための投光を実行させて、自動車１の前側の路面に路面描画像１１を描画することができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
【0044】
ステップＳＴ７から、ＣＰＵ４４は、自動車１の前側の路肩にいる歩行者または自転車にいる場合に対応する投光処理を開始する。ＣＰＵ４４は、まず、投光部材としての投光モジュール５３を制御して、投光モジュール５３からの投光を停止させる。これにより、投光部材としての投光モジュール５３は、ステップＳＴ２で選択している１乃至複数の投光パターンについての、路面への投光をしないようになる。ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者または自転車が検出されている場合、投光部材による路面描画のための投光を停止して、自動車１の前側の路面に路面描画像を描画しないようにできる。
【0045】
ステップＳＴ８において、ＣＰＵ４４は、投光部材による路面描画のための投光を停止していることの情報を、メータパネル３３に表示する。
これにより、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されて、投光部材５３による路面描画のための投光を停止する場合には、情報出力デバイスから、自動車１の乗員へ向けて、路面描画を停止していることの情報を出力することができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
これにより、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されて、投光部材５３による路面描画のための投光を停止する場合には、情報出力デバイスから、自動車１の乗員へ向けて、路面描画を停止していることの情報を出力することができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
【0046】
ステップＳＴ９において、ＣＰＵ４４は、路面描画を終了するか否かを判断する。ＣＰＵ４４は、たとえば路面描画の要求がない場合、路面描画を終了すると判断してよい。この場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ１０へ進める。
たとえば路面描画の要求が残っている場合、ＣＰＵ４４は、路面描画を終了しないと判断し、処理をステップＳＴ２へ戻す。この場合、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２からステップＳＴ９の処理を繰り返して、路面描画を継続する。
たとえば路面描画の要求が残っている場合、ＣＰＵ４４は、路面描画を終了しないと判断し、処理をステップＳＴ２へ戻す。この場合、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２からステップＳＴ９の処理を繰り返して、路面描画を継続する。
【0047】
ステップＳＴ１０において、ＣＰＵ４４は、投光部材５３を制御して、投光部材５３からの路面描画像１１のための投光を停止する。これにより、道路９０の路面には、路面描画像１１が描画されなくなる。
【0048】
このように、制御部としてのＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されている場合には、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車の視認を促すように、投光部材５３による路面描画のための投光を変更することができる。
【0049】
図６は、ステップＳＴ７で投光を停止した状態での、図２の車外カメラ３５による撮像画像７０の説明図である。
図６の撮像画像７０には、図４の撮像画像７０とは異なり、自動車１が走行している道路とともに、対向車２の像７１と、歩行者３の像７２と、が含まれている。複数の路面描画像１１の検出像７３，７４は、含まれない。
そして、自動車１のドライバは、図４と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２だけでなく、路肩の歩行者３へ向き易くなる。ドライバは、複数の路面描画像１１を視認することなく、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対して意識的な注意を向けて確認することができる。
図６の撮像画像７０には、図４の撮像画像７０とは異なり、自動車１が走行している道路とともに、対向車２の像７１と、歩行者３の像７２と、が含まれている。複数の路面描画像１１の検出像７３，７４は、含まれない。
そして、自動車１のドライバは、図４と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２だけでなく、路肩の歩行者３へ向き易くなる。ドライバは、複数の路面描画像１１を視認することなく、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対して意識的な注意を向けて確認することができる。
【0050】
図７は、ステップＳＴ８の処理後の、自動車１のメータパネル３３の表示状態の説明図である。
図７のメータパネル３３は、横長の矩形の液晶パネルである。横長のメータパネル３３の左部分には、タコメータの像８１が表示され、右部分には、スピードメータの像８２が表示されている。
そして、ステップＳＴ８の処理後、横長のメータパネル３３の中央部分には、路肩に歩行者または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６の像８３が表示される。このようなメータパネル３３の表示により、ドライバは、路肩に歩行者３または自転車がいることについての注意喚起を受けることができる。また、併せて路面描画が停止されているため、ドライバは、自動車１の前方を確認する際には、容易に、路肩の歩行者３または自転車について注意を向けて、確認することができる。
図７のメータパネル３３は、横長の矩形の液晶パネルである。横長のメータパネル３３の左部分には、タコメータの像８１が表示され、右部分には、スピードメータの像８２が表示されている。
そして、ステップＳＴ８の処理後、横長のメータパネル３３の中央部分には、路肩に歩行者または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６の像８３が表示される。このようなメータパネル３３の表示により、ドライバは、路肩に歩行者３または自転車がいることについての注意喚起を受けることができる。また、併せて路面描画が停止されているため、ドライバは、自動車１の前方を確認する際には、容易に、路肩の歩行者３または自転車について注意を向けて、確認することができる。
【0051】
以上のように、本実施形態の自動車１は、投光部材５３により路面描画像が描画される自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車を検出可能な検出デバイス３５、を有する。そして、投光部材５３による路面描画のための投光を制御する制御部としてのＣＰＵ４４は、単に、投光部材５３による路面描画のための投光をするのではなく、検出デバイス３５により、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されている場合には、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車の視認を促すように、投光部材５３による路面描画のための投光を変更することができる。
これにより、自動車１のドライバは、道路の路面に描画されている路面描画像１１により意識を奪われ難くなる。ドライバは、自動車１の前方にいる、先行車、対向車２だけでなく、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３や自転車に対しても、注意を向けて視認し易くなる。自動車１のドライバは、路面描画像１１がなされていない場合と同様に、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３や自転車に対して、注意を向けて視認することができる。その結果、自動車１のドライバは、自動車１が路面に路面描画像１１を描画可能であるとしても、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車についての注意を、路面描画像１１がなされていない場合と同様に払うことが期待できる。ドライバは、路面描画像１１に気を取られて、路肩の歩行者３などを見落とすことが起き難くなる。
このように本実施形態では、路面描画のための投光を制御して、自動車１からの路面描画を改善することが期待できる。
これにより、自動車１のドライバは、道路の路面に描画されている路面描画像１１により意識を奪われ難くなる。ドライバは、自動車１の前方にいる、先行車、対向車２だけでなく、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３や自転車に対しても、注意を向けて視認し易くなる。自動車１のドライバは、路面描画像１１がなされていない場合と同様に、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３や自転車に対して、注意を向けて視認することができる。その結果、自動車１のドライバは、自動車１が路面に路面描画像１１を描画可能であるとしても、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車についての注意を、路面描画像１１がなされていない場合と同様に払うことが期待できる。ドライバは、路面描画像１１に気を取られて、路肩の歩行者３などを見落とすことが起き難くなる。
このように本実施形態では、路面描画のための投光を制御して、自動車１からの路面描画を改善することが期待できる。
【0052】
［第二実施形態］
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車１の路面描画装置について説明する。
本実施形態は、上述した実施形態とは異なる方法により投光部材５３による路面描画のための投光を変更して、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車への視認を促すものである。
以下において、主に上述した実施形態との相違点について説明する。
次に、本発明の第二実施形態に係る自動車１の路面描画装置について説明する。
本実施形態は、上述した実施形態とは異なる方法により投光部材５３による路面描画のための投光を変更して、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車への視認を促すものである。
以下において、主に上述した実施形態との相違点について説明する。
【0053】
図８は、図２の描画制御装置２１が実行する、第二実施形態での路面描画制御のフローチャートである。
描画制御装置２１の制御部としてのＣＰＵ４４は、図１０の路面描画制御を繰り返しに実行する。
なお、制御系２０において描画制御機能が前灯制御装置２２に実装されている場合、前灯制御装置２２のＣＰＵが、図８の路面描画制御を繰り返しに実行してよい。
ステップＳＴ１からステップＳＴ４は、上述した実施形態と同様である。
ただし、ステップＳＴ４において路肩の歩行者３または自転車を検出していると判断する場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ２１へ進める。
ＣＰＵ４４は、投光部材５３により路面描画のために投光させる投光パターンを選択するとともに、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されているか否かを判断し、歩行者３または自転車を検出していると判断する場合には、処理をステップＳＴ２１へ進める。
これに対し、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されていない場合には、ＣＰＵ４４は、通常通りの投光のために処理をステップＳＴ５へ進める。ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ６において、選択している投光パターンを、投光部材５３から通常通りに投光させる。
描画制御装置２１の制御部としてのＣＰＵ４４は、図１０の路面描画制御を繰り返しに実行する。
なお、制御系２０において描画制御機能が前灯制御装置２２に実装されている場合、前灯制御装置２２のＣＰＵが、図８の路面描画制御を繰り返しに実行してよい。
ステップＳＴ１からステップＳＴ４は、上述した実施形態と同様である。
ただし、ステップＳＴ４において路肩の歩行者３または自転車を検出していると判断する場合、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ２１へ進める。
ＣＰＵ４４は、投光部材５３により路面描画のために投光させる投光パターンを選択するとともに、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されているか否かを判断し、歩行者３または自転車を検出していると判断する場合には、処理をステップＳＴ２１へ進める。
これに対し、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されていない場合には、ＣＰＵ４４は、通常通りの投光のために処理をステップＳＴ５へ進める。ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ６において、選択している投光パターンを、投光部材５３から通常通りに投光させる。
【0054】
ステップＳＴ２１において、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２で選択している投光パターンに加えて、路肩に歩行者３または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６、を優先的に選択する。
なお、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２において複数の投光パターンを選択している場合、その中の１つを、路肩に歩行者３または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６に置き換えてよい。これにより、路肩に歩行者３または自転車がいる走行環境下において、路面描画像１１の個数を増やさないようにすることができる。ＣＰＵ４４は、同時描画する路面描画像１１の上限数をたとえば２とし、歩行者３または自転車がいることを注意喚起する投光パターン６６を優先的に選択しながら上限数に収まるように、投光パターンを選択し直してよい。
また、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２において選択している投光パターンの替わりに、路肩に歩行者３または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６のみを選択してもよい。
なお、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２において複数の投光パターンを選択している場合、その中の１つを、路肩に歩行者３または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６に置き換えてよい。これにより、路肩に歩行者３または自転車がいる走行環境下において、路面描画像１１の個数を増やさないようにすることができる。ＣＰＵ４４は、同時描画する路面描画像１１の上限数をたとえば２とし、歩行者３または自転車がいることを注意喚起する投光パターン６６を優先的に選択しながら上限数に収まるように、投光パターンを選択し直してよい。
また、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２において選択している投光パターンの替わりに、路肩に歩行者３または自転車がいることを注意喚起するためのピクトグラムによる投光パターン６６のみを選択してもよい。
【0055】
ステップＳＴ２２において、ＣＰＵ４４は、ステップＳＴ２１の処理の結果として選択している１乃至複数の投光パターンについての、路面に描画するための処理を開始する。
この際、ＣＰＵ４４は、まず、メモリ４１から、投光パターン６０を路面に描画する際の標準的な描画位置、描画サイズの設定情報を取得し、それを変更して、投光モジュール５３に設定してよい。
特に、ステップＳＴ２１の処理の結果として複数の投光パターンを選択している場合、ＣＰＵ４４は、検出されている歩行者または自転車がいること示す投光パターン６６が、その他の投光パターンより視認し易くなるように変更した設定を、実行してよい。
この際、ＣＰＵ４４は、まず、メモリ４１から、投光パターン６０を路面に描画する際の標準的な描画位置、描画サイズの設定情報を取得し、それを変更して、投光モジュール５３に設定してよい。
特に、ステップＳＴ２１の処理の結果として複数の投光パターンを選択している場合、ＣＰＵ４４は、検出されている歩行者または自転車がいること示す投光パターン６６が、その他の投光パターンより視認し易くなるように変更した設定を、実行してよい。
【0056】
ステップＳＴ２３において、ＣＰＵ４４は、投光部材としての投光モジュール５３を制御して、選択している１乃至複数の投光パターンについての、投光モジュール５３からの投光を開始させる。これにより、投光部材としての投光モジュール５３は、ステップＳＴ２２での路肩優先の投光出力設定の下で、１乃至複数の路面描画像１１を、路面に対して投光する。
このように、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されている場合、ステップＳＴ２で選択している投光パターンに替えて、または、ステップＳＴ２で選択している投光パターンに加えて、検出されている歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６を、優先的に投光部材５３から投光させることができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
このように、ＣＰＵ４４は、検出デバイスにより、自動車１の前側の路肩にいる歩行者３または自転車が検出されている場合、ステップＳＴ２で選択している投光パターンに替えて、または、ステップＳＴ２で選択している投光パターンに加えて、検出されている歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６を、優先的に投光部材５３から投光させることができる。
その後、ＣＰＵ４４は、処理をステップＳＴ９へ進める。
【0057】
図９は、ステップＳＴ２３での投光状態での、図２の車外カメラ３５による撮像画像７０の説明図である。
図９の撮像画像７０には、図６の撮像画像７０とは異なり、自動車１が走行している道路、対向車２の像７１、および歩行者３の像７２とともに、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４が、含まれている。
ただし、路肩側の路面描画像１１の検出像７３は、図４の撮像画像７０とは異なり、路肩に歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６によるものへ変更されている。
また、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４は、図４の撮像画像７０での制限速度の投光パターン６２に基づくものから、左折指示の投光パターン６１に基づくものへ変更されている。
しかも、路肩側の路面描画像１１の検出像７３は、ステップＳＴ２２での路肩優先の投光出力設定にしたがって、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４と比べて、相対サイズが大きく投光されている。また、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４は、ステップＳＴ２２での路肩優先の投光出力設定にしたがって、路肩側の路面描画像１１の検出像７３と比べて、減光して暗く投光されている。道路の中央側の路面描画像１１は、検出されている歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６と比べて、減光して且つ相対サイズを縮小して抑制した状態で投光されている。
これにより、ドライバは、自ら路肩へ特別な注意を払うことなく、路肩に歩行者３または自転車がいることについての注意喚起を受けることができる。
自動車１のドライバは、図９と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２だけでなく、路肩の歩行者３へ向き易くなる。ドライバは、複数の路面描画像１１を視認したとしてもその注意喚起により、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対して意識的な注意を向けて確認することができる。ドライバは、路面描画像１１に気を取られて、路肩の歩行者３などを見落とすことが起き難くなる。
図９の撮像画像７０には、図６の撮像画像７０とは異なり、自動車１が走行している道路、対向車２の像７１、および歩行者３の像７２とともに、複数の路面描画像１１の検出像７３，７４が、含まれている。
ただし、路肩側の路面描画像１１の検出像７３は、図４の撮像画像７０とは異なり、路肩に歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６によるものへ変更されている。
また、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４は、図４の撮像画像７０での制限速度の投光パターン６２に基づくものから、左折指示の投光パターン６１に基づくものへ変更されている。
しかも、路肩側の路面描画像１１の検出像７３は、ステップＳＴ２２での路肩優先の投光出力設定にしたがって、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４と比べて、相対サイズが大きく投光されている。また、道路の中央側の路面描画像１１の検出像７４は、ステップＳＴ２２での路肩優先の投光出力設定にしたがって、路肩側の路面描画像１１の検出像７３と比べて、減光して暗く投光されている。道路の中央側の路面描画像１１は、検出されている歩行者３または自転車がいること示す投光パターン６６と比べて、減光して且つ相対サイズを縮小して抑制した状態で投光されている。
これにより、ドライバは、自ら路肩へ特別な注意を払うことなく、路肩に歩行者３または自転車がいることについての注意喚起を受けることができる。
自動車１のドライバは、図９と同様の走行環境を、自動車１の車内から視認することになる。ドライバの意識は、対向車２だけでなく、路肩の歩行者３へ向き易くなる。ドライバは、複数の路面描画像１１を視認したとしてもその注意喚起により、暗く視認し難い路肩の歩行者３などに対して意識的な注意を向けて確認することができる。ドライバは、路面描画像１１に気を取られて、路肩の歩行者３などを見落とすことが起き難くなる。
【0058】
以上の実施形態は、本発明に好適な実施形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形または変更が可能である。
【0059】
上述した実施形態では、投光部材としての投光モジュール５３は、右ヘッドランプモジュール３１または左ヘッドランプモジュール３２において、前灯用のＬＥＤ５１，５２と一体化されて自動車１に設けられている。
この他にもたとえば、投光部材としての投光モジュール５３は、右ヘッドランプモジュール３１または左ヘッドランプモジュール３２とは別体として、自動車１に設けられてもよい。
また、自動車１に設ける投光モジュール５３は、１つでも、３つ以上であってもよい。１つの投光モジュール５３や、３つ目の投光モジュール５３は、自動車の前面部の幅方向中央に設けてもよい。
この他にもたとえば、投光部材としての投光モジュール５３は、右ヘッドランプモジュール３１または左ヘッドランプモジュール３２とは別体として、自動車１に設けられてもよい。
また、自動車１に設ける投光モジュール５３は、１つでも、３つ以上であってもよい。１つの投光モジュール５３や、３つ目の投光モジュール５３は、自動車の前面部の幅方向中央に設けてもよい。
【符号の説明】
【0060】
１…自動車（車両）、２…対向車、３…歩行者、１１…路面描画像、２０…制御系、２１…描画制御装置、２２…前灯制御装置、２３…車内制御装置、２４…検出制御装置、２５…通信制御装置、２６…車ネットワーク、３１…右ヘッドランプモジュール、３２…左ヘッドランプモジュール、３３…メータパネル（情報出力デバイス）、３４…Ｌｉｄａｒ、３５…車外カメラ（検出デバイス）、３６…ＧＮＳＳ受信機、３７…通信デバイス、４１…メモリ、４２…タイマ、４３…通信ポート、４４…ＣＰＵ（制御部）、４５…入出力ポート、４６…内部バス、５１，５２…ＬＥＤ、５３…投光モジュール（投光部材）、６０…複数の投光パターン、７０…撮像画像７０、７１…対向車の像、７２…歩行者の像、７３，７４…路面描画像の検出像、８１…タコメータの像、８２…スピードメータの像、８３…投光パターンの像
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】