(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115487
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】フィチン酸を有効利用するもみ殻飲料水ならびに食品の長期保存法
(51)【国際特許分類】
A23L 33/105 20160101AFI20240819BHJP
A23L 33/16 20160101ALI20240819BHJP
A23L 3/00 20060101ALI20240819BHJP
A23L 3/3472 20060101ALI20240819BHJP
A23L 7/10 20160101ALI20240819BHJP
A23L 2/52 20060101ALI20240819BHJP
A23L 2/38 20210101ALI20240819BHJP
【FI】
A23L33/105
A23L33/16
A23L3/00 101Z
A23L3/3472
A23L7/10 Z
A23L2/00 F
A23L2/38 K
A23L2/38 R
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2023033187
(22)【出願日】2023-02-14
(71)【出願人】
【識別番号】504089024
【氏名又は名称】淺井 成哲
(71)【出願人】
【識別番号】515115600
【氏名又は名称】石野 計美
(72)【発明者】
【氏名】淺井 成哲
(72)【発明者】
【氏名】石野 計美
【テーマコード(参考)】
4B018
4B021
4B023
4B117
【Fターム(参考)】
4B018LB08
4B018LB09
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4B018LE05
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4B117LP01
4B117LP03
4B117LP05
4B117LP20
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、もみ殻に含まれるフィチン酸を栄養成分(ミネラルやビタミン)とともに抽出し、さらに栄養価を高めてもみ殻茶とする技術およびその長期保存方法を具体化することで、生体へミネラル・フィチン酸を供給できるデトックス飲料を提供することを課題とする。
【解決手段】ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数にもみ殻を加え撹拌してできたものを光または温風あるいは炒る等の方法で低温乾燥により乾燥させて作り出したもみ殻加工品を、白湯や飲料水に混ぜて用いることを特徴とする生体へのミネラル・フィチン酸供給剤である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数にもみ殻を加え撹拌してできたものを光または温風あるいは炒る等の方法で低温乾燥により乾燥させて作り出したもみ殻加工品を、白湯や飲料水に混ぜて用いることを特徴とする生体へのミネラル・フィチン酸供給剤に関する。
【請求項2】
ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうちその液体成分を、玄米や大豆加工品やゴマや乾燥フルーツや茶葉等にしみ込ませてその混合物を瓶詰めする方法または、しみ込ませた後にその混合物を光または温風あるいは炒る等の方法で低温乾燥により乾燥させてできた固体物を袋詰めあるいは瓶詰めする方法を用いることによって、栄養価も品質も高い状態で長期間保存させることができることを特徴とする食品の長期保存法に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィチン酸を有効利用するためにもみ殻加工品を飲料水として用いる生体へのミネラル・フィチン酸供給剤、ならびに100年でも容易に保存できうる食品保存法に関する。
【背景技術】
【0002】
もみ殻は、もみ殻をつけたままであればコメを5年から10年でも長期保存させることができる生命力を維持できる機能を持つ外皮であるが、その硬さゆえにもみ殻はそのままでは食用に適さない。だから、もみ殻は収穫後すぐ取り除かれ、一部は通路や畑の土が硬くならないように土壌改良剤としてまかれたり、一部は作物の周りにひいたり家畜のベットとして再利用されるものの、大部分は生産農家のお荷物として畑に戻されるか廃棄物処理されていた。
【0003】
また、食品の保存に関しては、食品添加物の保存料を用いたり食品を塩漬けやシロップ漬けや発酵させたりして缶詰め・瓶詰めにしたり、天日干し等で十分乾燥させてシリカゲルを入れて袋で密封する方法で、通常の食品で1~3年ワインや清酒などの醸造酒でも多くても数十年単位での保存が限界であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-254808号広報
【特許文献2】WO-A1-2016/163230 再表2016/163230
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、以上の技術によれば、近年コメの取引価格が減額となり収入が下がる中でもみ殻の廃棄物処理費用もかかる生産農家は、自然界の中でもなかなか分解されにくく有効活用できないうえ、毎年多量に出るもみ殻の処分が悩みの種の一つになってきた。
加えて、爆発的な人口増加と食糧危機が叫ばれその対策が急がれる中でせっかく我が国唯一の食料自給率100%であるコメに付随して多量にあるもみ殻のその高い栄養成分(ミネラルやビタミンが豊富であること)も、含有量の多いフィチン酸も、今まで食料として顧みられることも有効活用されることもなかった。
【0006】
また、近年新型コロナウイルスの大流行とそれに伴うワクチン接種によってコロナ後遺症やワクチン後遺症、具体的には血栓症や爆発的なガンの成長や帯状疱疹等の心身の不調・病気にさらされ、それに対処するためにカミソリナノ粒子である水酸化グラフェンや有害物質を排出することすなわちデトックスできる素材が、緊急に必要とされるようになった。
そこで、有害物質を体外に排出する働きをもつフィチン酸の効能がこれから一番注目されるようになるであろうが、フィチン酸は高温や強酸に弱いため現在の水や酸性水溶液で抽出する方法では、その過程で多くのフィチン酸が失われる結果となってしまう。
さらに、フィチン酸は銅・亜鉛・コバルト・マンガン・鉄・カルシウム等と結合する性質があるため、玄米食を日常的に取り入れたとしてもそのまま玄米を食するだけでは玄米に含まれる鉄や亜鉛等が十分体内に吸収されない。
【0007】
食品の長期保存に関しては、食糧危機や災害に備えて各自が家庭内・企業内で食料を備蓄することを推奨されつつも、賃金の下げ止まりや高齢化が進む中で相次ぐ物価高が人々の生活を圧迫し、必要な食料品を購入することもできない家庭が多くなった。そんな中では十分な食料の備蓄には限界があり、品質に関してもコストを安くして消費者の必要を満たすため多種多様な食品添加物や農薬が使用され、水銀等の化学物質が人々の食材となる生体内に恐るべき高濃度で存在するようにもなって、安全な食品への需要が高まっている。
【0008】
そこで、この発明は、もみ殻に含まれるフィチン酸を高温や強酸にさらすことなくその栄養成分(ミネラルやビタミン)とともに抽出し、さらに栄養価を高めてもみ殻茶とする技術およびその長期保存方法を具体化することで、第一にコメの生産農家が今まで負担していたもみ殻の産業廃棄物処理料を削減し、第二にこの新しいもみ殻の活用によって、その生産農家がもみ殻をコメとともに価値ある商品として販売して収益を得られるような無駄のない作物の供給を促し、第三に生体へ自然な形でミネラル・フィチン酸を供給できデトックス飲料ともなりうる生体へのミネラル・フィチン酸供給剤を用いることで、健康不安や不快不調を訴えて心身ともに疲弊しつつある日本中世界中の人々に、安心できて薬に頼ることなく医食同源の実践である食品によって健康を回復し健康を保つ一助を与え、第四に安全で栄養価の高い状態で食品を長期保存できることで、時間がたってもそれを食した生体の生命力が強化・維持され、時代を生き抜くこれからの人々を支えることができ、第五に人類の未知なる宇宙や秘境への探検の携帯用長期保存食料としてその保存性と栄養価が活躍しうる食品を提供し、第六に今までは金や貴金属などの宝飾品が固有の普遍的な財産として重宝されてきたが、これからの食糧難の時代には長期保存が可能となった食品が資産財産として高く評価され必要となる可能性が高く、その要求にも十分耐えうる機能を備えた食品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するために、第一発明は、ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数にもみ殻を加え撹拌してできたものを、光または温風あるいは炒る等の方法で低温乾燥により乾燥させて作り出したもみ殻加工品を、白湯や飲料水に混ぜて用いることを特徴とする生体へのミネラル・フィチン酸供給剤である。
【0010】
また、第二発明は、ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうちその液体成分を、玄米や白米や大豆加工品やゴマや乾燥フルーツや茶葉等にしみ込ませてその混合物を瓶詰めする方法、またはしみ込ませた後にその混合物を光または温風あるいは炒る等の方法で低温乾燥により乾燥させてできた固体物を袋詰めあるいは瓶詰めする方法を用いることによって、栄養価も品質も高い状態で長期間保存させることができることを特徴とする食品の長期保存法である。
【発明の効果】
【0011】
第一発明によれば、本発明の効果として第一にフィチン酸の弱点である高熱と強酸にさらさないため、効果的にフィチン酸をその栄養成分とともに生体に効率よく摂取させることができる。
第二に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、従来の漢方薬や健康茶のように沸騰したお湯や水から煮だす手間なく、水出しで十分その栄養成分(ミネラルやビタミン)やフィチン酸を溶解することができる。
第三に、水出しゆえに、それを不織布等の袋に入れて沈めれば、忙しい方でも手軽に作ることができる。ペットボトルの水やお茶を使った場合、沈めてからそのペットボトルを振り続けると2~3分で、そのまま置いても2時間で飲むことができる。単体で水出ししてもみ殻茶として飲むだけでなく、既存のお茶や飲料と混ぜても新しい味を楽しむこともできる。
【0012】
第四に、茶こしで濾すことやお茶パックに入れて用いる必要があるが、これは飲料としてだけでなくおかずづくりの際に出汁として、また玄米炊飯では玄米炊飯用調味液として用いることもできる。本発明の飲料水を料理に使用することで、より栄養価が高まる。
第五に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤でできたもみ殻茶を使えば、赤ちゃんからお年寄りまで年齢を問わずだれでも、病気のある人であっても難病の人でも副作用なく、日常的にミネラル・フィチン酸を手軽に補給できる。
第六に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、軽量なので国内外どこにでも持ち運ぶことが容易である。それをお茶パックに入れて湿気と空気に触れさせないように密封して保管すれば、必要に応じて携帯して「熱中症予防のドリンク」として、登山した時の「栄養補給ドリンク」として、スポーツ後の「ミネラル補給ドリンク」として気軽に摂取できる。
【0013】
第七に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、もみ殻の高い栄養成分と高濃度のフィチン酸を抽出できるので、それを日常的に飲料として用いることで、人体や動物においては血栓や脳梗塞等の血液疾患を抑制し、利尿作用を高め毒物の排出を促進させ、ガンなどの悪性腫瘍の発生や促進を抑制し、水酸化グラフェンや有害物質の排出を活性化させて人や動物の体を健康に維持する効果がある。
第八に、フィチン酸は、鉄や亜鉛と結合してフィチン酸塩をつくるため体に必要な金属製ミネラルの供給を阻害するデメリットをもつが、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤では排出されてもそれに余りあるミネラルを補充できるので、その排出作用はデメリットにならない。
第九に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、以上の効能により新たな保健機能食品や医薬品の創出に貢献できる。
第十に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、植物においても植物体が健全に生育するための基礎的体力を向上するので、葉面散布剤としてその溶液を施肥すれば病気や虫に対しての抵抗力を上げることが期待できる。
第十一に、世の中にもみ殻の新しい活用方法とその効能を示し、コメだけでなくもみ殻が商品となることで生産農家の稲作経営の改善に貢献でき、稲作の保全も促進され、ひいてはコメ文化や人類の繁栄に寄与することができる。
【0014】
第二発明によれば、本発明の効果として第一に、コメは精米すれば1ヶ月、玄米でも半年~1年以内で食することが求められているが、本発明による長期保存法でコメを加工すれば、よい条件下に置けば100年でも貯蔵したのち料理をしても栄養価が豊富な食料として食することができる。
第二に、世界人口の増加や気候変動や天災人災の多発の影響、また最近ではロシアとウクライナの戦争によって日本国内の食料品も値上がり、よりいっそう身近に食糧危機が感じられる中、本発明の長期保存法を用いることにより、豊作になった農作物を無駄なく活用して将来の不足に備えることができる。
第三に、本発明の長期保存法は既存の方法よりも10倍100倍以上と、桁違いに保存性を増加させることができる。
第四に、本発明の長期保存法では、調味液に食品を漬け込む方法とそれを低温乾燥して乾燥状態の加工品を作り出す方法があるが、乾燥状態のものであれば湿気と空気に触れさせないように密封できれば、袋詰め等の簡単な保存方法で保管することができ、保存するための資材も安価で済み、保管スペースの確保等保管も容易になり、缶詰や瓶詰と比べるとその保管の経済的コストはかなり低く抑えることができる。また、持ち運びや携帯に便利である。
【0015】
第五に、製造過程で殺菌作用の高い食酢を使用し、光や温風や炒る等の方法で長時間熱を加えて化学変化を促進しているため、乾燥状態の加工品で袋詰め等の簡単な保存方法で保管したとしても、普通の加工品に比べて虫や小動物の被害が少なくなる。
第六に、元の食材の栄養素だけでなくミネラル・カルシウムも増し加わった食品となるので、栄養素を凝縮させたサプリメントや薬等の錠剤としても応用が期待できる。
第七に、納豆を本発明の長期保存法で加工した場合、製造過程において低温乾燥しつつ定期的に攪拌をし、納豆が十分乾燥状態にあることを確認した上でミネラル溶液を注ぎ入れ、また十分乾燥状態になるまで、慎重に低温乾燥と攪拌を行うため、できた納豆加工品は納豆菌の増殖や固定がすすみこれまでの発酵状態にない発酵特性(菌が多い・菌が強い)が得られ、より進化した発酵食品となる。
第八に、本発明の長期保存法で食品を加工すればできた加工品は長期保存が可能なため、来るべき食糧危機すなわち食糧への意識の転換期においては、現在の金本位制度で金や貴金属が価値あるものとされるようにその加工品も価値あるものとして金や貴金属の代替品として扱われ、また、残された秘境や長期間の宇宙旅行での携帯保存食となりえる。本発明の長期保存法は、食文化を向上させ科学の発展・経済の進化に貢献し、人々に進歩と安心と豊かさを与える一つの手段である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤の製造方法を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の食品の長期保存法の一実施形態の製造過程を示す断面図である。
【
図7】本発明の食品の長期保存法の一実施形態の製造過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の一実施形態を、
図1に示す。
これは、第一発明である生体へのミネラル・フィチン酸供給剤となるもみ殻加工品(それを水出しまたはお湯出しすればもみ殻茶となる)を製造する工程と、それを製造する時に用いる第二発明の食品の長期保存法の双方を示したものである。
準備段階として、まず、もみ殻を水できれいに洗い不純物を取り除く。そして、洗ったもみ殻の水気をきり、自然乾燥させる。(100年長期保存させるならば、完全に乾燥させることが必要である。)
以下の工程は、保冷庫のような断熱性の高い密閉された空間で行う。
第一に、大きなステンレスのボール(1)に洗浄したもみ殻(2)を入れ、その中に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)を入れて攪拌する。すなわち ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数(3)をもみ殻(2)に加え撹拌するのである。
その調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)を入れる際の分量は、もみ殻(2)が湿気を帯びる程度からもみ殻(2)が完全に浸るほどの量まで、お好みで変化をつけて構わない。ただし、長期保存させる場合は、量を多くする。量が多ければ、できたもみ殻加工品を白湯や飲料水に混ぜて作り出すもみ殻茶は、色も濃く調味液由来の味も濃く栄養成分とフィチン酸の量も多い。量が少なければ、そのもみ殻茶は、色も薄く味も薄くて飲みやすくなる。もみ殻(2)にしみ込んだ調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)と、低温乾燥するために加えられる光と熱の作用と、定期的に行う攪拌によって、もみ殻(2)の分解が進むので、もみ殻茶に関しては調味液その他の量を厳密にする必要はないのである。
【0018】
第二に、もみ殻とその調味液またはその粕(固形成分)あるいその両方の混合物(5)を入れた大きなステンレスのボール(1)に向けて、熱源となる野外白熱灯(6)をあて続ける。(65℃前後)野外白熱灯(6)は、まばゆい光と真冬でも暑くて汗をかくような熱を放出するので、低温乾燥を実現するためにその光と熱は有効である。
第三に、渇き方にムラができないようにするため、また野外白熱灯(6)の熱によってもみ殻と調味液の混合物(5)が焦げないようにするために、1日のうちで朝晩の2回(12時間ごとに)ボール(1)の中身をよく攪拌する。
第四に、3日ほどすると大きなステンレスのボール(1)の中のもみ殻とその調味液またはその粕(固形成分)あるいその両方の混合物(5)は完全に乾燥するので、できた第一発明であるもみ殻加工品を湿気と空気に触れさせないように密封状態にして、食品用の保存袋やチャック袋に入れて保管する。
【0019】
第五に、そのもみ殻加工品を使いやすいように小分けする。例えば、布製や不織布製のお茶パックに入れる。そうすると使いたい時にそのお茶パック(8)を手軽にペットボトル(9)や水筒や鍋の中に入れて栄養成分(ミネラルやビタミン)やフィチン酸を抽出でき、必要がなくなればすぐ取り出して捨てることができて手間がない。
また、急須ややかんにできたもみ殻加工品を直接入れて水を注ぎ、茶こしで濾して使う場合でも、そのもみ殻加工品の品質を維持するために湿気と空気になるべく触れさせないために茶筒やビンに少量取り分けておくことを勧める。
いずれにせよ使用者の体調や習慣に合わせて、またその時の必要や時間のあるなしによって、お好みでペットボトル(9)や水筒ややかんや鍋の中で水あるいは白湯の中に浸して、中身の栄養成分(ミネラルやビタミン)やフィチン酸を水出しまたはお湯出ししてそのまま飲むか、料理に利用する。
【0020】
この発明の一実施形態を、
図6に示す。
これは、玄米もしくは白米を第二発明の食品の長期保存法を使って長期保存させる方法を示している。
以下の工程は、保冷庫のような断熱性の高い密閉された空間で行う。
第一に、大きなステンレスのボール(1)に乾燥した状態の玄米もしくは白米を入れ、その中に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみを入れて攪拌する。すなわち ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分のみを玄米もしくは白米に加え撹拌するのである。
その調味液の分量は、玄米もしくは白米が10kgならば7kgである。調味液を注ぐと、玄米もしくは白米はすっかり調味液の下に沈んで見えなくなり、大きなステンレスのボール(1)の大部分が調味液で埋め尽くされる。
【0021】
第二に、玄米もしくは白米とその調味液の混合物(10)を入れた大きなステンレスのボール(1)に向けて、熱源となる野外白熱灯(6)をあて続ける。(65℃前後)
第三に、渇き方にムラができないようにするため、また野外白熱灯(6)の熱によって玄米もしくは白米と調味液の混合物(10)が焦げないようにするために、1日のうちで朝晩の2回(12時間ごとに)ボール(1)の中身をよく攪拌する。中の液体成分が少しずつなくなっていくのに反比例して、中の固体成分は強度を増してお互いにくっつき合って大きな塊となる。なので、それを砕きつつ混ぜ合わせるのは大変骨が折れるが、毎回地道に行う。
第四に、3日~4日経つと大きなステンレスのボール(1)の中の玄米もしくは白米とその調味液の混合物(10)は完全に乾燥するので、できた玄米もしくは白米の加工品は湿気と空気に触れさせないように密封状態にして、食品用の保存袋やチャック袋に小分けして保管する。
この玄米もしくは白米の加工品を使っておかゆや雑炊を作ると栄養価が高くなり、病中・病後の食事や介護食、さらには災害時の非常食としても役に立つ。
【0022】
この発明の一実施形態を、
図7に示す。
これは、納豆を第二発明の食品の長期保存法を使って長期保存させる方法を示している。
以下の工程は、保冷庫のような断熱性の高い密閉された空間で行う。
第一に、大きなステンレスのボール(1)の中にねばねばした納豆を入れ、十分乾燥させるために熱源となる野外白熱灯(6)をあてる。(65℃前後)
第二に、渇き方にムラができないように、野外白熱灯(6)の熱によって納豆が焦げないようにするために、1日に2回(12時間ごとに)朝晩ボール(1)の中の納豆をよく攪拌する。
第三に、3日~4日経つと野外白熱灯(6)をあて続けた納豆が、カラカラの乾燥状態になる。(扇風機で風を起こして、ステンレスのボール(1)の中の納豆に野外白熱灯(6)の光や熱だけでなく温風もあたるようにすると、より短時間で乾燥できる。)
【0023】
第四に、ボール(1)の中の乾燥した納豆に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみを入れて攪拌する。
すなわち ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅等の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻そば殻等の穀物殻を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分のみを納豆に加え撹拌するのである。
いわゆるひたひたになるくらいの水量であり、ちょうど納豆が調味液で隠れる。
第五に、納豆とその調味液の混合物(11)を入れた大きなステンレスのボール(1)に向けて、改めて野外白熱灯(6)をあて続ける。(65℃前後)
【0024】
第六に、渇き方にムラができないようにするため、また野外白熱灯(6)の熱によって納豆と調味液の混合物(11)が焦げないようにするために、1日のうちで朝晩の2回(12時間ごとに)ボール(1)の中身をよく攪拌する。中の液体成分が少しずつなくなっていくのに反比例して、中の固体成分はお互いにくっつき合って大きな塊となるので、それを砕きつつ混ぜ合わせるのである。
第七に、さらに3日~4日経つと大きなステンレスのボール(1)の中の納豆とその調味液の混合物(11)が完全に乾燥するので、それを粉砕して粉状にする。
第八に、この粉状になった納豆加工品を湿気と空気に触れさせないように密封状態にして、食品用の保存袋やチャック袋に小分けして保管する。
この納豆加工品を、飲料として、また料理にアレンジして日常的に用いることで、納豆の栄養成分だけでなく調味液の栄養成分も併せて摂取できる。
例えば、この納豆加工品をお茶パックに入れておけば、ペットボトルのお茶や飲料水にそれを入れて簡単に栄養補給ができる。また、そのお茶パックを鍋の中に水から入れて料理にだしとして使うこともできる。
さらに、この納豆加工品を小瓶に小分けしておけば、手軽に炒め物の味付けや煮物の隠し味として用いたり、みそ汁やラーメン等の汁に入れて違った味を楽しんだり栄養価を高めたりもできる。
この納豆加工品の味は、調味液由来の苦味が強いので、かえってバナナ等の甘い果物にこれをそのまま振りかけて食べたり、オレンジジュースと混ぜて飲んだりしても意外と美味しい。
【実施形態の効果】
【0025】
この実施形態、すなわち第一発明となる生体へのミネラル・フィチン酸供給剤であるもみ殻加工品を製造する第二発明の食品の長期保存法によれば、第一に、水出しの場合はペットボトルならば2時間、お湯出しならば入れてすぐ栄養成分(ミネラルやビタミン)とフィチン酸を抽出できる。
第二に、本来ならばお湯出しする必要はなく水出しで十分抽出されるように作っているので、必要な時にすぐその場にある飲料水で作り出すことができる。これは、野外で火が使えない時や場所に有益である。例えば災害時や海上や登山中や現地調査中や秘境への探検中に、また戦地や深海の潜水艦の中や宇宙空間でも役に立つに違いない。
【0026】
第三に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤であるもみ殻加工品は、お茶パックに入れてまたは小袋で密封すれば軽くてかさばらないので、持ち運びしやすく手軽に携帯できる。
第四に、もみ殻由来の栄養成分(ミネラルやビタミン)や高濃度のフィチン酸だけでなく、先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)が含有する栄養成分、特にカルシウムや鉄や亜鉛も併せて体内に吸収させることができる点で、サプリメントや健康茶以上に栄養価が高く、体に副作用がなく、だれにでも用いることができる。
第五に、飲料として体に取り入れるだけでなく、料理に出汁として使うことで、日常的に家族全員が体に有用な栄養成分(ミネラルやビタミン)やフィチン酸を自然に吸収することができ、毎日の家族の健康維持に貢献できる。これは、日々の食事で健康を維持するという医食同源を実践する格好の食材となることを意味する。例えば、みそ汁を作る場合に既成のだしパックと一緒に本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤であるもみ殻加工品の入ったお茶パックを水から鍋に入れ、沸騰したらすぐそのお茶パックを取り出せば、水出しだけよりも早く栄養成分とフィチン酸が抽出できるので、お手軽である。
【0027】
第六に、先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液と同様に、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、玄米を炊飯する時に用いることができ同様の効果を発揮する。
すなわち、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤であるもみ殻加工品であれば山盛り大さじ1程度で、玄米1合を赤ちゃんでも消化吸収できる柔らかくて栄養価の高い玄米ご飯に変化させることができるのである。玄米1合炊飯するのに必要なもみ殻加工品の量は、その製造過程でもみ殻と混ぜ合わせる先行特許の玄米炊飯用調味液の量の多寡の影響を受けるので、山盛りで大さじ1とするのは、濃くないもみ殻加工品の場合である。
【0028】
炊飯器に洗った玄米を入れ、玄米モードの規定量の水量を入れ、さらに玄米1合につき80~100cc水を増し加え、そこにもみ殻加工品を入れたお茶パックを入れて菜箸でお茶パックを水になじませて沈めてからそのままスイッチを押して炊飯する。もしくは、あらかじめ水出しで作っておいたもみ殻茶を玄米炊飯時にその規定量と玄米1合につき80~100cc増し加える分の水量の全部に使用する。言い換えればもみ殻茶で玄米を炊いてしまうのである。こうすると、玄米の栄養成分だけでなく、もみ殻の栄養成分(ミネラルやビタミン)+フィチン酸と先行特許の玄米炊飯用調味液の栄養成分も一度に玄米ご飯で体内に取り込むことができる。栄養価も倍増し、玄米に不足しているカルシウムも添加された完全食の玄米ご飯で、しかも水酸化グラフェンや有害物質を体外へ排出するフィチン酸の作用もさらに強力となっている。
鉄や亜鉛と結合してフィチン酸塩をつくり金属製ミネラルを体から排出してしまうフィチン酸のデメリットは、この場合でも炊き上がる玄米ご飯に十分な量のミネラルが含まれるため、問題とならない。
【0029】
第七に、以上のように、本発明の生体へのミネラル・フィチン酸供給剤であるもみ殻加工品を日常的に飲食に用いることによって、人々の体調は整い、血栓や脳梗塞等の血液疾患は抑制され、利尿作用が高まり毒物の排出が促進され、ガンなどの悪性腫瘍の発生や促進が抑制されて、人々の心の中の健康不安が減る。コロナ後遺症やワクチン後遺症を憂える人々の心の中に平安を与えることができるのである。日本中でも世界中でもこの効果は計り知れない。
【0030】
この実施形態、すなわち玄米もしくは白米を第二発明の食品の長期保存法を使って長期保存させる方法によれば、第一に、本発明によりしっかりと乾燥した食品にミネラル溶液をしみ込ませることにより、貝殻やもみ殻等が持っている化石状になって腐りにくいという特性がそのしみ込ませた食品に受け継がれ、今までの保存法と比べ桁違いの保存期間を得ることができるようになった。
そのため玄米もしくは白米を素材として加工した場合、その化石となって半永久的に残る貝殻の性質や硬くて分解されにくいもみ殻の性質を受け継いで、その玄米や白米は100年でも持つ長期保存米に変化する。
【0031】
第二に、その玄米もしくは白米の加工品は栄養価に優れた完全食となるので、病中・病後の食事や介護食、さらには災害時の非常食、食糧難への対応食糧となりうる。
第三に、それを食した生体の生命力を強化するものとなる。
第四に、迫りくる食糧危機・食糧難の時に、今の資産価値が根底から覆される。すなわち、何よりもまず生き抜くために必要な食料が人々に価値あるものと再認識されるのである。そしてその場合、長期保存でき、栄養価が高く安全で安心して食することができる食料こそが、より高い評価を受ける。第二発明で長期保存したこの加工品も価値あるものとして金や貴金属と同等の扱いを受けるようになるであろう。
【0032】
この実施形態、すなわち納豆を第二発明の食品の長期保存法を使って長期保存させる方法によれば、第一に、その製造過程において低温乾燥しつつ定期的に攪拌をして納豆を十分乾燥した上で、ミネラル溶液を注ぎ入れ、改めて乾燥状態になるまで慎重に低温乾燥と攪拌を行うため、できた納豆加工品は納豆菌の増殖や固定がすすみこれまでの発酵状態にない発酵特性(菌が多い・菌が強い)が得られ、より進化した発酵食品となる。
第二に、粉砕して粉状にすることで使いやすくなり、普段使いで飲料としても料理に調味料や新しい素材としても使うことができ、納豆加工品としては比類なく面白い。バラエティー富んだ料理を創り出す可能性に満ちている。
第三に、納豆嫌いの人にも納豆を意識させないで飲んだり食べたりしてもらえる。
【0033】
第四に、納豆の栄養成分だけでなく調味液の栄養成分も併せて摂取できる。納豆由来のイソフラボン(免疫力増強作用・ホルモンバランス正常化作用)レシチン(整腸・抗菌殺菌効果)サポニン(抗菌殺菌・高血圧・血栓予防)ポリグルタミン酸(カルシウムの吸収促進効果)をサプリメントで摂取するよりも食事という自然な形で体内に取り込むことができる。また、調味液中のカルシウムは、このポリグルタミン酸の効能でより多くより効率よく体内で吸収される。
第五に、第二発明の食品の長期保存法を使ってできた納豆加工品は、より強くさらに増殖した納豆菌の作用によって、植物体にそれを水に溶かして葉面散布すれば、植物の体を丈夫にし、硬くしっかりした実をつける手助けをする。植物体の免疫力を高めて、病気や虫に対しての抵抗力を上げることができる。
【他の実施形態】
【0034】
図1の実施形態では、生体へのミネラル・フィチン酸供給剤としてのもみ殻加工品は、製造工程の後にできたもみ殻の形状を備えた乾燥状態の固体であり、それを各自で飲料や料理の出汁や玄米炊飯用の水として用いるのであるが、他の実施形態では、そのもみ殻加工品をさらに人がすぐ飲める形の飲料として水出ししたもみ殻茶を、ボトリングしペットボトル飲料としたものでもよい。
また、
図1の実施形態では、生体へのミネラル・フィチン酸供給剤は、人体に対して施すものであったが、他の実施形態では、葉面散布剤として植物体の免疫力を上げその基礎的体力を向上させるために植物体に施肥するものでもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 大きなステンレスのボール
2 もみ殻
3 先行特許(特許第5421321号・特許第6735733号・米国特許US 10,517,319 B2)で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方
4 先行特許(特許第5421321号・特許第6735733号・米国特許US 10,517,319 B2)で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方を入れたガラス瓶
5 もみ殻と先行特許(特許第5421321号・特許第6735733号・米国特許US 10,517,319 B2)で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方の混合物
【0036】
6 野外白熱灯
7 攪拌用しゃもじ
8 もみ殻加工品を入れたお茶パック
9 ペットボトル飲料(お茶・飲料水・ジュース等)
10 玄米もしくは白米と先行特許(特許第5421321号・特許第6735733号・米国特許US 10,517,319 B2)で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみとの混合物
11 納豆と先行特許(特許第5421321号・特許第6735733号・米国特許US 10,517,319 B2)で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみとの混合物
【手続補正書】
【提出日】2024-05-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
もみ殻にガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数を加え撹拌してできたものを光または温風あるいは炒るという方法で低温乾燥により乾燥させて作り出したもみ殻加工品を、白湯や飲料水に混ぜて用いることを特徴とする生体へのミネラル・フィチン酸供給剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項2】
玄米や白米や大豆加工品やゴマや乾燥フルーツや茶葉や干しキノコやトウモロコシや乾燥した小魚や乾燥した小エビや鰹節や乾燥した海藻や乾燥肉に、ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうちその液体成分をしみ込ませてその混合物を瓶詰めする方法または、しみ込ませた後にその混合物を光または温風あるいは炒るという方法で低温乾燥により乾燥させてできた固体物を袋詰めあるいは瓶詰めする方法を用いることによって、栄養価も品質も高い状態で長期間保存させることができることを特徴とする食品の長期保存法ならびに長期保存食品。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
以上の課題を解決するために、第一発明は、もみ殻にガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせその中に貝殻粉末もしくはもみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数を加え撹拌してできたものを光または温風あるいは炒るという方法で低温乾燥により乾燥させて作り出したもみ殻加工品を、白湯や飲料水に混ぜて用いることを特徴とする生体へのミネラル・フィチン酸供給剤である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、第二発明は、玄米や白米や大豆加工品やゴマや乾燥フルーツや茶葉や干しキノコやトウモロコシや乾燥した小魚や乾燥した小エビや鰹節や乾燥した
海藻や乾燥肉に、ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくはもみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうちその液体成分をしみ込ませてその混合物を瓶詰めする方法、またはしみ込ませた後にその混合物を光または温風あるいは炒るという方法で低温乾燥により乾燥させてできた固体物を袋詰めあるいは瓶詰めする方法を用いることによって、栄養価も品質も高い状態で長期間保存させることができることを特徴とする食品の長期保存法ならびに長期保存食品である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
第二発明によれば、本発明の効果として第一に、コメは精米すれば1ヶ月、玄米でも半年~1年以内で食することが求められているが、本発明による長期保存法でコメを加工すれば、よい条件下に置けば100年でも貯蔵したのち料理をしても栄養価が豊富な食料として食することができる。
第二に、世界人口の増加や気候変動や天災人災の多発の影響、また最近ではロシアとウクライナの戦争によって日本国内の食料品も値上がり、よりいっそう身近に食糧危機が感じられる中、本発明の長期保存法を用いることにより、豊作になった農作物を無駄なく活用して将来の不足に備えることができる。
第三に、本発明の長期保存法は既存の方法よりも10倍100倍以上と、桁違いに保存性を増加させることができる。
第四に、本発明の長期保存法では、食品を調味液に漬け込む方法とそれを低温乾燥して乾燥状態の加工品を作り出す方法があるが、乾燥状態のものであれば湿気と空気に触れさせないように密封できれば、袋詰め等の簡単な保存方法で保管することができ、保存するための資材も安価で済み、保管スペースの確保等保管も容易になり、缶詰や瓶詰と比べるとその保管の経済的コストはかなり低く抑えることができる。また、持ち運びや携帯に便利である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
第五に、製造過程で殺菌作用の高い食酢を使用し、光や温風や炒るという方法で長時間熱を加えて化学変化を促進しているため、乾燥状態の加工品で袋詰め等の簡単な保存方法で保管したとしても、普通の加工品に比べて虫や小動物の被害が少なくなる。
第六に、元の食材の栄養素だけでなくミネラル・カルシウムも増し加わった食品となるので、栄養素を凝縮させたサプリメントや薬等の錠剤としても応用が期待できる。
第七に、納豆を本発明の長期保存法で加工した場合、製造過程において低温乾燥しつつ定期的に攪拌をし、納豆が十分乾燥状態にあることを確認した上でミネラル溶液を注ぎ入れ、また十分乾燥状態になるまで、慎重に低温乾燥と攪拌を行うため、できた納豆加工品は納豆菌の増殖や固定がすすみこれまでの発酵状態にない発酵特性(菌が多い・菌が強い)が得られ、より進化した発酵食品となる。
第八に、本発明の長期保存法で食品を加工すればできた加工品は長期保存が可能なため、来るべき食糧危機すなわち食糧への意識の転換期においては、現在の金本位制度で金や貴金属が価値あるものとされるようにその加工品も価値あるものとして金や貴金属の代替品として扱われ、また、残された秘境や長期間の宇宙旅行での携帯保存食となりえる。本発明の長期保存法は、食文化を向上させ科学の発展・経済の進化に貢献し、人々に進歩と安心と豊かさを与える一つの手段である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
この発明の一実施形態を、
図1に示す。
これは、第一発明である生体へのミネラル・フィチン酸供給剤となるもみ殻加工品(それを水出しまたはお湯出しすればもみ殻茶となる)を製造する工程と、それを製造する時に用いる第二発明の食品の長期保存法の双方を示したものである。
準備段階として、まず、もみ殻を水できれいに洗い不純物を取り除く。そして、洗ったもみ殻の水気をきり、自然乾燥させる。(100年長期保存させるならば、完全に乾燥させることが必要である。)
以下の工程は、保冷庫のような断熱性の高い密閉された空間で行う。
第一に、大きなステンレスのボール(1)に洗浄したもみ殻(2)を入れ、その中に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)を入れて攪拌する。すなわちガーリックパウダー・インスタントコーヒー・
ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくは
もみ殻あるいはそば殻またはその
混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分またはその粕(固体成分)のいずれかもしくは複数(3)をもみ殻(2)に加え撹拌するのである。
その調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)を入れる際の分量は、もみ殻(2)が湿気を帯びる程度からもみ殻(2)が完全に浸るほどの量まで、お好みで変化をつけて構わない。ただし、長期保存させる場合は、量を多くする。量が多ければ、できたもみ殻加工品を白湯や飲料水に混ぜて作り出すもみ殻茶は、色も濃く調味液由来の味も濃く栄養成分とフィチン酸の量も多い。量が少なければ、そのもみ殻茶は、色も薄く味も薄くて飲みやすくなる。もみ殻(2)にしみ込んだ調味液またはその粕(固体成分)あるいはその両方(3)と、低温乾燥するために加えられる光と熱の作用と、定期的に行う攪拌によって、もみ殻(2)の分解が進むので、もみ殻茶に関しては調味液その他の量を厳密にする必要はないのである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
この発明の一実施形態を、
図6に示す。
これは、玄米もしくは白米を第二発明の食品の長期保存法を使って長期保存させる方法を示している。
以下の工程は、保冷庫のような断熱性の高い密閉された空間で行う。
第一に、大きなステンレスのボール(1)に乾燥した状態の玄米もしくは白米を入れ、その中に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみを入れて攪拌する。すなわち ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・
ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくは
もみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分のみを玄米もしくは白米に加え撹拌するのである。
その調味液の分量は、玄米もしくは白米が10kgならば7kgである。調味液を注ぐと、玄米もしくは白米はすっかり調味液の下に沈んで見えなくなり、大きなステンレスのボール(1)の大部分が調味液で埋め尽くされる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
第四に、ボール(1)の中の乾燥した納豆に先行特許である特許第5421321号および特許第6735733号および米国特許US 10,517,319 B2で製造した玄米炊飯用として用いる調味液の液体成分のみを入れて攪拌する。
すなわち ガーリックパウダー・インスタントコーヒー・
ミカンや梅の摘果した果物の実のしぼり汁・フリーズドライにした食酢の粉末のいずれかもしくは複数に段階的に食酢を混ぜ合わせ、その中に貝殻粉末もしくは
もみ殻あるいはそば殻またはその混合物を加え混ぜ合わせてミネラル溶液としたもののうち、液体成分のみを納豆に加え撹拌するのである。
いわゆるひたひたになるくらいの水量であり、ちょうど納豆が調味液で隠れる。
第五に、納豆とその調味液の混合物(11)を入れた大きなステンレスのボール(1)に向けて、改めて野外白熱灯(6)をあて続ける。(65℃前後)