(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115491
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置
(51)【国際特許分類】
A61B 10/00 20060101AFI20240819BHJP
A61B 5/38 20210101ALI20240819BHJP
G06N 20/10 20190101ALI20240819BHJP
【FI】
A61B10/00 H
A61B5/38
G06N20/10
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023050095
(22)【出願日】2023-03-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-07-01
(31)【優先権主張番号】202310111108.7
(32)【優先日】2023-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】505245449
【氏名又は名称】天津大学
【氏名又は名称原語表記】Tian Jin University
【住所又は居所原語表記】92, Weijin Road, Nankai District Tianjin 300072 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】劉 爽
(72)【発明者】
【氏名】陳 思▲トン▼
(72)【発明者】
【氏名】明 東
(72)【発明者】
【氏名】張 波
(72)【発明者】
【氏名】蘇 方▲ゲツ▼
(72)【発明者】
【氏名】柯 余峰
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA03
4C127DD02
4C127GG10
4C127GG13
4C127GG16
(57)【要約】 (修正有)
【課題】動的・因果的なネットワークに基づくうつ病検出装置を提供する。
【解決手段】40Hz-O-chirp音の刺激下の被験者のEEG信号を収集し、スライディングウィンドウによる処理を施し、各時間窓の下でグレンジャー因果関係に基づく偏有向コヒーレンスアルゴリズムでPDCの大きさを計算したPDC隣接行列を得ること、隣接行列に基づく脳ネットワークのトポロジー特性パラメータを計算し構築した動的変化グラフをうつ病患者の脳の動的変化の記述に用いること、及び検出された異常な脳結合サブネットワーク特徴について次元削減と融合を実行し、ケンドールの順位相関係数のバリアントで分類能力の弱い特徴を取り除き、サポートベクターマシンで分類モデルを構築し、一つ抜き交差検証法でモデルを検証し、モデルの精度、感度、特異度、及びROC曲線を計算して、分類の性能を評価する動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置であって、以下の構成:
40Hz-O-chirp音の刺激下の被験者のEEG信号を収集し、スライディングウィンドウを使用してEEG信号にウィンドウ処理を施し、各ウィンドウの下で、グレンジャー因果関係とその考え方に基づく偏有向コヒーレンスアルゴリズムでPDCの大きさを計算することで、各時間窓の下でのPDC隣接行列を得ること、
前記隣接行列に基づいて、各前記時間窓の下で脳ネットワークのトポロジー特性パラメータを計算し、脳ネットワークの動的変化グラフを構築し、脳の動的結合のトポロジーパラメータを計算してうつ病患者の脳の動的変化を記述するために用いられること、及び
検出された異常な脳結合サブネットワーク特徴について特徴の次元削減と融合を実行し、ケンドールの順位相関係数のバリアントで分類能力の弱い特徴を取り除き、サポートベクターマシンを用いて分類モデルを構築し、一つ抜き交差検証法でモデルを検証し、最後に前記モデルの精度、感度、特異度、及びROC曲線を計算して、分類の性能を評価すること
を有することを特徴とする、動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置。
【請求項2】
ハミング窓を用いて抽出された前処理後のEEG信号の各セグメントにウィンドウ処理を施し、窓長は0.6秒、ステップサイズは0.1秒であり、すなわち、各窓長0.6秒の前記EEG信号の下でPDC行列を計算し、動的・因果的な脳結合行列を得、対応する動的脳ネットワークを構築し、ネットワークベース統計NBSを使用して、うつ病患者の脳の動的変化特徴を記述することを特徴とする、請求項1に記載の動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置。
【請求項3】
前記検出された異常な脳結合サブネットワーク特徴について特徴の次元削減と融合を実行し、ケンドールの順位相関係数のバリアントで分類能力の弱い特徴を取り除くことは、具体的には、
NBSでうつ病患者の脳結合中に存在する異常な部分を判別し、P次元の特徴を得、
【数1】
[式中、N=30で、Tは、異常な脳結合がある時間窓の数である。]
各前記時間窓Tにおいて、得られた前記P次元の特徴について特徴の次元削減を実行し、ケンドールの順位相関係数で分類能力の弱い特徴を取り除き、相関係数は、次のように定義され、
【数2】
[式中、n
c、n
d、は、それぞれ一致ペアと不一致ペアの数を、mとnはそれぞれ患者と健常者の数を表す]
観測されたデータペア{X
ij,Y
j}と{X
ik,Y
k}のX
ijのは、j番目の被験者の脳結合行列内のi番目の脳結合固有値、Y
jはj番目の被験者のカテゴリラベルを指し、この被験者がうつ病患者の場合、Y
j=1で、この被験者が健常対照群の場合、Y
j=-1であり、
concordant pairs及びdiscordant pairsは、それぞれ次のように定義され、
【数3】
特徴ごとにKendall’s tau相関係数を計算でき、係数の絶対値を特徴の分類能力とする
ことを特徴とする、請求項1に記載の動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置。
【請求項4】
以下の構成:
計算で得られた動的トポロジーパラメータを統計的に解析して、前期、中期、後期の有意差のある特性パラメータを得、特性パラメータと固有値を融合すること、及び、
分類特徴について選択、次元削減、融合を行った後、分類モデルのトレーニング及び検定を実施し、サポートベクターマシンを分類器として使用し、一つ抜き交差検証法でモデル検証を行い、モデルの精度、感度、特異度及びROC曲線を計算してモデルの性能を評価すること
を有することを特徴とする、請求項3に記載の動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、うつ病の検測分野に関し、特に、動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
うつ病(Major depressive disorders、MDD)は、気分がひどく落ち込み、興味の減退等を主な特徴とする精神障害類疾患で、有病率が高く、誤診率が高く、再発率が高いという特徴を有する。世界保健機関の報告書に基づくと、2017年には世界のうつ病患者は、3.22億人に達し、有病率が約4.4%であった。《柳葉刀》雑誌に掲載された調査報告に基づくと、中国のうつ病の生涯有病率が3.4%であると示されている。《中国うつ病性障害予防ガイドライン》に基づくと、うつ病性障害の誤診率は、65.9%に達していた。うつ病は、人々の心身健康に危害を及ぼすキラーになっている。
【0003】
ただし現在うつ病の診断は、臨床精神科医の症状問診が主となり、主にメンタルヘルススケールの評価と医師の主観的な経験に依存してきたため、結果の一致性が低く、誤診率が高く、客観的な診断手法に欠けていた。人間の脳は、無数の神経細胞と神経細胞間の相互作用からなる複雑な神経回路網であり、脳のさまざまな機能は、相互作用する複数の単位・系の働きによって実現される。グラフ理論に基づく複雑な脳ネットワークモデルは、脳領域間の相互作用の研究及び強力な計算ツールによる機能ネットワークの複雑なトポロジー構造の解釈のために理論的フレームワークを提供する。事実、脳ネットワークを使用して病患者の脳機能の変化を探究することは、すでに一定の成果が得られている。ただし現在の研究には一貫した結果がなく、現在脳ネットワークに対する研究は脳機能という複雑な時空間現象の静的平均値にのみに焦点を当ててきたため、時間次元の記述及び探究に欠けていた。
【0004】
したがって、うつ病患者の脳機能ネットワークの動的変化を探究することで、ダイナミクス特徴を抽出し、うつ病の診断に信頼できる理論的及び技術的サポートを提供することは、重要な科学的意味を持っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置を提供する。本発明は、40Hzの周波数チャープ(O-chirp)音で患者の脳のgammaリズムを誘導し、スライディングウィンドウで連続時間窓を抽出し、各時間窓の下で偏有向コヒーレンス(Partial directed coherence、PDC)を使用して脳ネットワークを構築し、ネットワークベース統計解析ツール(Network-based statistics、NBS)で患者群と対照群の脳ネットワークにおける動的結合を統計的に検定し、患者の脳に異常な動的変化を伴う脳領域間結合を解析し、次に動的トポロジー特性パラメータを計算することで、患者の脳の特定のトポロジー特性を見出し、以下に説明する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
動的・因果的な脳ネットワークに基づくうつ病検出装置であって、以下の構成:
40Hz-O-chirp音の刺激下の被験者のEEG信号を収集し、スライディングウィンドウを使用してEEG信号にスライディングウインドウテクニック処理を施し、各ウィンドウの下で、グレンジャー因果関係とその考え方に基づく偏有向コヒーレンスアルゴリズムでPDCの大きさを計算することで、各時間窓の下でのPDC隣接行列を得ること、
隣接行列に基づいて、各時間窓の下で脳ネットワークのトポロジー特性パラメータを計算し、脳ネットワークの動的変化グラフを構築し、脳の動的結合のトポロジーパラメータを計算してうつ病患者の脳の動的変化を記述するために用いられること、及び
検出された異常な脳結合サブネットワーク特徴について特徴の次元削減と融合を実行し、ケンドールの順位相関係数のバリアントで分類能力の弱い特徴を取り除き、サポートベクターマシンを用いて分類モデルを構築し、一つ抜き交差検証法でモデルを検証し、最後にモデルの精度、感度、特異度、及びROC曲線を計算して、分類の性能を評価することを有する。
【0007】
ハミング窓を用いて抽出された前処理後のEEG信号の各セグメントにウィンドウ処理を施し、窓長は0.6秒、ステップサイズは0.1秒であり、すなわち、各窓長0.6秒のEEG信号の下でPDC行列を計算し、動的・因果的な脳結合行列を得、対応する動的脳ネットワークを構築し、ネットワークベース統計NBSを使用して、うつ病患者の脳の動的変化特徴を記述する。
【0008】
さらに、検出された異常な脳結合サブネットワーク特徴について特徴の次元削減と融合を実行し、ケンドールの順位相関係数のバリアントで分類能力の弱い特徴を取り除くことは、具体的には、
NBSでうつ病患者の脳結合中に存在する異常な部分を判別し、P次元の特徴を得る。
【0009】
【数1】
式中、N=30で、Tは、異常な脳結合がある時間窓の数であり、
各時間窓Tにおいて、得られたP次元の特徴について特徴の次元削減を実行し、ケンドールの順位相関係数で分類能力の弱い特徴を取り除き、相関係数は、次のように定義される。
【0010】
【数2】
式中、n
c、n
dは、それぞれ一致ペアと不一致ペアの数を、mとnはそれぞれ患者と健常者の数を表し、観測されたデータペア{X
ij,Y
j}と{X
ik,Y
k}のX
ijは、j番目の被験者の脳結合行列内のi番目の脳結合固有値、Y
jはj番目の被験者のカテゴリラベルを指し、この被験者がうつ病患者の場合、Y
j=1で、この被験者が健常対照群の場合、Y
j=-1であり、
concordant pairs及びdiscordant pairsは、それぞれ次のように定義される。
【0011】
【数3】
特徴ごとにKendall’s tau相関係数を計算でき、係数の絶対値を特徴の分類能力とする。
【0012】
前記装置は、以下の構成:
計算で得られた動的トポロジーパラメータを統計的に解析して、前期、中期、後期の有意差のある特性パラメータを得、特性パラメータと固有値を融合すること、及び、
分類特徴について選択、次元削減、融合を行った後、分類モデルのトレーニング及び検定を実施し、サポートベクターマシンを分類器として使用し、一つ抜き交差検証法でモデル検証を行い、モデルの精度、感度、特異度及びROC曲線を計算してモデルの性能を評価することを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明で提供される技術的手段の有利な効果は、次の通りであり、
1、従来の手法におけるうつ病の脳ネットワークの特徴抽出に存在する欠陥と問題点について、偏有向コヒーレンスを用いて因果的な脳結合を計算し、方向次元の情報を増加させると共に時間窓をスライドさせる方法で時間次元情報を提供し、うつ病患者のgamma周波数帯域で聴性定常状態誘発電位の異常を発見しただけでなく、時間と空間の2つの次元からこの異常が脳の各脳領域間にどのように分布しているかを探究し、
2、動的・因果的な脳結合の方法を通じて、本発明は、うつ病の前期、中期、後期段階における聴性定常状態誘発電位の異なる異常サブネットワークの分布、及びそれらの異なる脳ネットワークのトポロジー特性を発見し、うつ病患者の脳の病理学的機序の更なる究明及びうつ病の効果的なリアルタイム診断マーカーの発見に技術的サポート及び理論的サポートを提供し、
3、本発明は、うつ病の機能・病理学的機序をさらに説明し、うつ病の診断のための潜在的な神経学的マーカーであり、重要な科学的研究及び臨床的意義がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】動的・因果的な脳ネットワークモデルに基づくうつ病検出を示す概略図である。
【
図2】チャープ音刺激パラダイムを示す概略図である。
【
図3】うつ病患者の前期聴性定常状態誘発反応における異常サブネットワークを示す概略図である。
【
図4】うつ病患者の中期聴性定常状態誘発反応における異常サブネットワークを示す概略図である。
【
図5】うつ病患者の後期聴性定常状態誘発反応における異常サブネットワークを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、技術的手段及び利点をより明確にするため、以下に本発明の実施形態をさらに詳細に説明する。
【実施例0016】
本発明の実施例は、低コスト、非侵襲的、便利なうつ病の検出を実現するために、うつ病患者のgamma周波数帯域でのEEGデータの脳ネットワークの動的特性を記述する動的・因果的な脳ネットワーク結合装置を提案し、技術的流れは、
40Hz-O-chirp音の刺激下の被験者のEEG信号を収集し、スライディングウィンドウを使用してEEG信号にウィンドウ処理を施し、各ウィンドウの下で、グレンジャー因果関係とその考え方に基づく偏有向コヒーレンス(Partial directed coherence、PDC)アルゴリズムでノードとノード間の因果的結合を計算して、脳ネットワークの動的変化グラフを構築し、次に脳の動的結合のトポロジーパラメータを計算してうつ病患者の脳の動的変化を記述するために用いられた。
まず、データをバイノーラル参照用(M1とM2)に平均化した。0.1~70Hzの範囲で信号をバンドパスフィルター処理し、次に独立成分分析(ICA)で眼球運動及び呼吸による信号アーティファクトを除去した。アーティファクト除去補助のため、EEGLAB内のiclabelツールボックスを使用するため、ユーザーに不要なICA成分を自動的にフィルタリングし、事前知識不足によるエラーを減らすように助けることができる。除外基準は「目」、「筋肉」、「心臓」、「ラインノイズ」、及び「チャネルノイズ」のラベル確率>0.7であった。次に、EEGデータは、-1000msで開始し、3000msで終了する刺激に対する28回の試行に抽出され、最後に範囲 (-1000ms,0)内のデータベースラインを除去した。刺激パラダイムは、40Hzの音刺激であるため、本発明の実施例は、gamma(30~50Hz)周波数帯域におけるEEG特性に焦点を当てている。
PDC(j→i)は、jから流出する全ての情報に対するjからiへ流れる情報の割合を表す。簡単に言うと、PDC値は、チャネルiに対するチャネルjの影響をより多く反映し、自身が他のチャネルに影響を与える割合を占める。PDCは、正規化された結果を示し、大きさは範囲[0、1]で、PDCの結果が大きければ大きいほど、2つのリード間のつながりが強くなる。
動的脳結合の計算において、本発明の実施例は、ハミング窓を用いて抽出された前処理後のEEG信号の各セグメントにウィンドウ処理を施し、窓長は0.6秒、ステップサイズは0.1秒であり、すなわち、各窓長0.6秒のEEG信号の下で多変量自己回帰モデルの係数行列 を計算してから周波数領域で分解し、最終的に各時間窓におけるPDC30×30行列を得た。EEGデータセグメントの全持続時間は 3秒であるため、合計25つの行列を得た。
本発明の実施例は、5つのよくあるグラフ理論メトリックでネットワークの属性を分析した。これらのグラフ理論的指標は、脳連結性ツールボックス(BCT)によって計算された。ノードiに接続された辺の重みを強度Wiと呼ばれる。ノードの強度が高いほど、重要になる。有向グラフにおいて、強度は、流入強度(他のノードからノードに流れる辺の重み)と流出強度(ノードから流出する辺の重み)に分かれる。
もう1つのパラメータは、特徴経路長Lで、ネットワーク内で情報を伝送する難易度を示すグローバル特徴である。特徴経路長Lは通常、全てのノードペア間の最短経路長の平均値と定義される。
ただし、Lの元の定義は、複数の成分を含むネットワークでは問題があり、接続経路のないノードペアが存在するためである。したがって、Lを測定するためのグローバル効率Ge[5]と呼ばれる調和平均距離が提案された。Geはグローバル特徴を記述するために用いられる。ローカル効率Leは、グラフ内の各ノードの周囲のサブグラフ効率の平均値と定義されローカル特徴を記述するために用いられる。
Step 2:各時間窓Tにおいて、得られたP次元の特徴について特徴の次元削減を実行し、ケンドール(Kendall’s tau)の順位相関係数で分類能力の弱い特徴を取り除き、相関係数は、次のように定義される。
特徴ごとにKendall’s tau相関係数を計算でき、係数の絶対値を特徴の分類能力とし、絶対値が大きければ大きいほど、この特徴の分類能力が高くなることを示している。
Step 3:計算で得られた動的トポロジーパラメータを統計的に解析して、前期、中期、後期の有意差のある特性パラメータを得、該特性パラメータとStep 2で得られた特徴パラメータを融合する。
分類特徴について選択、次元削減、融合を行った後、分類モデルのトレーニング及び検定を実施し、サポートベクターマシン(SVM)を分類器として使用し、一つ抜き交差検証法でモデル検証を行い、モデルの精度、感度、特異度及びROC曲線を計算してモデルの性能を評価する。一つ抜き交差検証法は、毎回1つだけをテストセット、残りをトレーニングセットとして使用し、この方法によって得られる結果がトレーニングの期待値に最も近くなる。