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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115500
(43)【公開日】2024-08-26
(54)【発明の名称】エアバッグ装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/207 20060101AFI20240819BHJP
   B60R 21/2338 20110101ALI20240819BHJP
   B60N 2/42 20060101ALI20240819BHJP
【FI】
B60R21/207
B60R21/2338
B60N2/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023112577
(22)【出願日】2023-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2023-0019457
(32)【優先日】2023-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】591251636
【氏名又は名称】現代自動車株式会社
【氏名又は名称原語表記】HYUNDAI MOTOR COMPANY
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】500518050
【氏名又は名称】起亞株式会社
【氏名又は名称原語表記】KIA CORPORATION
【住所又は居所原語表記】12, Heolleung-ro, Seocho-gu, Seoul, Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】513013942
【氏名又は名称】ヒュンダイ・モービス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100198029
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 力
(72)【発明者】
【氏名】キム、ソンフン
(72)【発明者】
【氏名】イ、トンギル
(72)【発明者】
【氏名】ファンボ、サンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、ジウン
【テーマコード(参考)】
3B087
3D054
【Fターム(参考)】
3B087CD04
3B087CD05
3D054AA02
3D054AA03
3D054AA07
3D054AA21
3D054CC11
(57)【要約】
【課題】乗客の左右を包むチャンバーの締結によって様々なポジションのシート内で乗客を直接拘束して様々な衝突モードに対応できるようにしたエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】本発明は、シートの一側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が他側に向かって拡張された形状に展開される第1チャンバーと、シートの他側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が一側に向かって拡張された形状に展開されながら、第1チャンバーの後方で重なる第2チャンバーと、第1チャンバーと第2チャンバーとが重なる部分に設けられ、第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第1締結手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの一側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が他側に向かって拡張された形状に展開される第1チャンバーと、
シートの他側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が一側に向かって拡張された形状に展開されながら、第1チャンバーの後方で重なる第2チャンバーと、
第1チャンバーと第2チャンバーとが重なる部分に設けられ、第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第1締結手段と、を含む、エアバッグ装置。
【請求項2】
前記第1チャンバーは、
シートの一側に固定されてシートの一側を覆う第1サイド部と、
前記第1サイド部の前端からシートの前方に折れ曲がってシートの前方を覆う第1フロント部と、を含み、
前記第2チャンバーは、
シートの他側に固定されてシートの他側を覆う第2サイド部と、
前記第2サイド部の前端からシートの前方に折れ曲がってシートの前方を覆いながら第1フロント部の後方で重なる第2フロント部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記第1チャンバーと前記第2チャンバーは時間差を置いて展開されることを特徴とする、請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
前記第1フロント部の後面と第2フロント部の前面が一側から他側に向かって後方に傾いた形状に対向して形成され、
前記第1締結手段は、第1フロント部と第2フロント部との間で面接触状態にて締結されることを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項5】
前記第1締結手段は、第1フロント部の後面と第2フロント部の前面に固定されて着脱される第1フロント面ファスナーと第2フロント面ファスナーであり、
前記第1フロント面ファスナーと前記第2フロント面ファスナーとの接合面は、前後方向に少なくとも1回折曲又は屈曲された形状に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項6】
前記第1フロント面ファスナーと前記第2フロント面ファスナーとの接合面は、
第1フロント部及び第2フロント部に第1フロント面ファスナー、第2フロント面ファスナーが固定される固定面を基準として第1サイド部に向かって折れ曲がった形状に形成された第1領域と、
前記第1領域に続き、前記固定面を基準として第2サイド部に向かって折れ曲がった形状に形成された第2領域と、を含むことを特徴とする、請求項5に記載のエアバッグ装置。
【請求項7】
前記第1締結手段は、第1サイド部の側面と第2フロント部の側面に固定されて着脱される第1サイド面ファスナーと第2サイド面ファスナーであることを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項8】
シートバックの一側と第1サイド部との間、及びシートバックの他側と第2サイド部との間のうちの少なくとも一つに連結されるサイドテザーをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項9】
前記第1サイド部と前記第1フロント部との間に連結されるクロステザーをさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項10】
前記第1チャンバーの高さが第2チャンバーの高さよりも長くて段差が形成され、前記段差の領域でクロステザーが広げられることを特徴とする、請求項9に記載のエアバッグ装置。
【請求項11】
前記第1サイド部及び第2サイド部の内部の左右幅方向、及び第1フロント部及び第2フロント部の内部の前後幅方向のうちの少なくとも一つにインナーテザーが連結され、
前記インナーテザーにガスの流れる流動孔が形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項12】
前記第1締結手段の周りに沿って第1チャンバーと第2チャンバーとが重なる部分に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第2締結手段を含むことを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項13】
前記第2締結手段は、第1フロント部の後面と第2フロント部の前面に固定されて着脱される第1マグネチックと第2マグネチックであることを特徴とする、請求項12に記載のエアバッグ装置。
【請求項14】
前記第1マグネチックは、第1フロント部の後面に第1締結手段として固定される第1フロント面ファスナーよりも高さが短く形成され、
前記第2マグネチックは、第2フロント部の前面に第1締結手段として固定される第2フロント面ファスナーよりも高さが短く形成されていることを特徴とする、請求項12に記載のエアバッグ装置。
【請求項15】
前記第1サイド部と第1フロント部との間に形成されたコーナー部と、前記コーナー部に対向する第2フロント部との間に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第3締結手段をさらに含むことを特徴とする、請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項16】
前記第3締結手段は、
前記コーナー部に固定されたブリッジと、
前記第2フロント部にブリッジに向かって固定され、ブリッジに掛かって締結されるフックと、を含むことを特徴とする、請求項15に記載のエアバッグ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客の左右を包むチャンバーの締結によって様々なポジションのシート内で乗客を直接拘束して様々な衝突モードに対応できるようにしたエアバッグ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
完全自律走行自動車におけるシートの位置や機能などが多様化するにつれて、多方面から発生する衝突状況に対応する必要がある。
【0003】
このため、エアバッグサイズの増大が求められているが、コクピットスリム化によりエアバッグを装着することが可能な空間が狭くなっており、エアバッグサイズの増大に困難がある。
【0004】
一方、様々なシートポジションで乗客を安全に拘束するために様々なコンセプトのエアバッグが開発されている。
【0005】
しかし、既存のエアバッグは、乗客を直接拘束することができないため、様々な衝突モードに対応することが難しいという問題がある。
【0006】
そこで、様々な衝突モードに対応するためにエアバッグの個数を増やしたり、シートベルトを適用したりする方案が考えられるが、このような拘束装置を追加的に装着することが可能な空間が益々足りなくなる状況にあって実際の適用が困難になる可能性があるという問題がある。
【0007】
上記の背景技術として説明された事項は、本発明の背景に対する理解を増進させるためのものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術に該当することを認めるものと受け入れられてはならないであろう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許公報第10513206号公報
【特許文献2】欧州特許第3192706号公報
【特許文献3】韓国特許第10-2096933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、その目的は、乗客の左右を包むチャンバーの締結によって様々なポジションのシート内で乗客を直接拘束して様々な衝突モードに対応できるようにしたエアバッグ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明の構成は、シートの一側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が他側に向かって拡張した形状に展開される第1チャンバーと、シートの他側と前方を包む形状に展開され、前方を包む部分が一側に向かって拡張した形状に展開されながら、第1チャンバーの後方で重なる第2チャンバーと、第1チャンバーと第2チャンバーとが重なる部分に設けられ、第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第1締結手段と、を含むことを特徴とすることができる。
【0011】
前記第1チャンバーは、シートの一側に固定されてシートの一側を覆う第1サイド部と、前記第1サイド部の前端からシートの前方に折れ曲がってシートの前方を覆う第1フロント部と、を含み、前記第2チャンバーは、シートの他側に固定されてシートの他側を覆う第2サイド部と、前記第2サイド部の前端からシートの前方に折れ曲がってシートの前方を覆いながら第1フロント部の後方で重なる第2フロント部と、を含むことができる。
【0012】
前記第1チャンバーと前記第2チャンバーは、時間差を置いて展開できる。
【0013】
前記第1フロント部の後面と第2フロント部の前面が一側から他側に向かって後方に傾いた形状に対向して形成され、前記第1締結手段は、第1フロント部と第2フロント部との間で面接触状態にて締結できる。
【0014】
前記第1締結手段は、第1フロント部の後面と第2フロント部の前面に固定されて着脱される第1フロント面ファスナーと第2フロント面ファスナーであり、前記第1フロント面ファスナーと前記第2フロント面ファスナーとの接合面は、前後方向に少なくとも1回折曲又は屈曲された形状に形成されてもよい。
【0015】
前記第1フロント面ファスナーと前記第2フロント面ファスナーとの接合面は、第1フロント部及び第2フロント部に第1フロント面ファスナー及び第2フロント面ファスナーが固定される固定面を基準として第1サイド部に向かって折れ曲がった形状に形成された第1領域と、前記第1領域に続き、前記固定面を基準として第2サイド部に向かって折れ曲がった形状に形成された第2領域と、を含むことができる。
【0016】
前記第1締結手段は、第1サイド部の側面と第2フロント部の側面に固定されて着脱される第1サイド面ファスナー及び第2サイド面ファスナーであってもよい。
【0017】
シートバックの一側と第1サイド部との間、及びシートバックの他側と第2サイド部との間のうちの少なくとも一つに連結されるサイドテザーをさらに含んでもよい。
【0018】
前記第1サイド部と前記第1フロント部との間に連結されるクロステザーをさらに含んでもよい。
【0019】
前記第1チャンバーの高さが第2チャンバーの高さよりも長くて段差が形成され、前記段差の領域でクロステザーが広げられることができる。
【0020】
前記第1サイド部及び第2サイド部の内部の左右幅方向と、第1フロント部及び第2フロント部の内部の前後幅方向のうちの少なくとも一つにインナーテザーが連結され、前記インナーテザーにガスの流れる流動孔が形成され得る。
【0021】
前記第1締結手段の周りに沿って第1チャンバーと第2チャンバーとが重なる部分に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバーと第2チャンバーとを締結する第2締結手段を含んでもよい。
【0022】
前記第2締結手段は、第1フロント部の後面と第2フロント部の前面に固定されて着脱される第1マグネチックと第2マグネチックであってもよい。
【0023】
前記第1マグネチックは、第1フロント部の後面に第1締結手段として固定される第1フロント面ファスナーよりも高さが短く形成され、前記第2マグネチックは、第2フロント部の前面に第1締結手段として固定される第2フロント面ファスナーよりも高さが短く形成されてもよい。
【0024】
前記第1サイド部と第1フロント部との間に形成されたコーナー部と、前記コーナー部に対向する第2フロント部との間に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバーと第2チャンバーを締結する第3締結手段をさらに含んでもよい。
【0025】
前記第3締結手段は、前記コーナー部に固定されたブリッジと、前記第2フロント部にブリッジに向かって固定され、ブリッジに掛かって締結されるフックと、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0026】
上述した課題解決手段によって、本発明は、第1チャンバーと第2チャンバーが乗客の両側を包む形状に展開され、乗客の前方で第1チャンバーと第2チャンバーとが直接締結されることにより、エアバッグクッションが、シートに座っている乗客の両側と前方を全体的に囲む。したがって、様々な位置のシート及び乗客の姿勢に対して直接乗客を拘束することにより、様々な衝突モードに対応することができて乗客を安全に保護するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明によるエアバッグの展開形状を示す図である。
図2】本発明によって第1チャンバーと第2チャンバーが展開されてフロント面ファスナーによって締結される状態を示す図である。
図3】本発明による第1チャンバーにサイドテザーとクロステザーが連結された形状を示す図である。
図4】本発明によって第1チャンバーと第2チャンバーとの間に形成された段差を説明するための図である。
図5】本発明によって側面衝突の際に第1チャンバーと第2チャンバーが展開されてサイド面ファスナーによって締結される状態を示す図である。
図6】本発明によってスイブル衝突の際に第1チャンバーと第2チャンバーが展開されてフロント面ファスナーによって締結される状態を示す図である。
図7】本発明によってスイブル衝突の際に第1チャンバーと第2チャンバーが展開されてフロント面ファスナーによって締結される状態を示す図である。
図8】本発明によって面ファスナー、マグネチック、フック及びブリッジによって第1チャンバーと第2チャンバーとが締結される状態を示す図である。
図9】本発明によって第1チャンバーと第2チャンバーに第1マグネチックと第2マグネチックが固定される位置を示す図である。
図10】本発明によってフロント面ファスナーとマグネチックによって第1チャンバーと第2チャンバーとが締結される前後の状態を示す図である。
図11】本発明によって第1チャンバー及び第2チャンバーにフックとブリッジが固定される位置を示す図である。
図12】本発明によって第1チャンバー及び第2チャンバー内にインナーテザーが連結された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、添付図面を参照して、本明細書に開示された実施形態を詳細に説明するが、図面
符号に関係なく、同一又は類似の構成要素には同一の参照符号を付し、これについての重複説明は省略する。
【0029】
以下の説明で使用される構成要素に対する接尾辞「モジュール」及び「部」は、明細書作成の容易さのみが考慮されて付与又は混用されるものであって、それ自体で互いに区別される意味又は役割を有するものではない。
【0030】
本明細書に開示された実施形態を説明するにあたり、関連する公知の技術についての具体的な説明が、本明細書に開示された実施形態の要旨を不明確にするおそれがあると判断された場合、その詳細な説明を省略する。また、添付図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解することができるようにするためのものに過ぎず、添付図面によって、本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されるべきである。
【0031】
「第1」、「第2」等のように序数を含む用語は、多様な構成要素の説明に使用できるが、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されるものではない。これらの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使われる。
【0032】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いる或いは「接続されて」いると言及された場合には、該他の構成要素に直接連結または接続されていることもあり、それらの間に別の構成要素が介在することもあると理解されるべきである。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いる或いは「直接接続されて」いると言及された場合には、それらの間に別の構成要素が介在しないと理解されるべきである。
【0033】
単数の表現は、文脈上明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。
【0034】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせが存在することを指定しようとするもので、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらの組み合わせの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0035】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面によって詳細に説明する。
【0036】
本発明のエアバッグ装置は、シート20の一側と前方を包む形状に第1サイド部110と第1フロント部120が展開され、第1フロント部120が他側に向かって拡張した形状に展開される第1チャンバー100と、シート20の他側と前方を包む形状に第2サイド部210と第2フロント部220が展開され、第2フロント部220が一側に向かって拡張した形状に展開されて第1フロント部120の後方で重なる第2チャンバー200と、第1チャンバー100と第2チャンバー200とが重なる部分に設けられ、第1チャンバー100と第2チャンバー200とを締結する第1締結手段と、を含んで構成される。
【0037】
図1及び図2を参照すると、シートバック22の一側に第1チャンバー100の一端が固定されて前方に向かって展開され、前記シートバック22の他側に第2チャンバー200の一端が固定されて前方に向かって展開される。
【0038】
そして、前記第1チャンバー100の一端から他端へと続くシート20の前部分と、第2チャンバー200の一端から他端へと続くシート20の前部分、すなわちシート20に座っている乗客の前方で重なる形で展開される。
【0039】
このとき、第2チャンバー200と重なる第1チャンバー100部分は、第2チャンバー200に向かってボリュームが拡張される形状に展開され、第1チャンバー100と重なる第2チャンバー200部分は、第1チャンバー100に向かってボリュームが拡張される形状に展開される。
【0040】
この状態で、第1締結手段によって、第1チャンバー100と第2チャンバー200とが重なる部分で締結される。
【0041】
すなわち、第1チャンバー100と第2チャンバー200とが乗客の両側を包む形状に展開され、乗客の前方で第1チャンバー100と第2チャンバー200とが締結されることにより、第1チャンバー100及び第2チャンバー200を含むエアバッグクッション10が、シート20に座っている乗客の両側と乗客の前方を全体的に囲む。
【0042】
したがって、多様な位置のシート20及び乗客の姿勢に対して直接乗客を拘束することにより、多様な衝突モードに対応できて乗客を安全に保護し、その他の部位のエアバッグだけでなく、シートベルトなどを代替することが可能であって商品性を大幅に向上させる。
【0043】
特に、第2チャンバー200の前部分が第1チャンバー100に向かって拡張され、第1チャンバー100の前部分が第2チャンバー200に向かって拡張されながら重なることにより、乗客がエアバッグクッション10にローディングするときに、第2チャンバー200の前部分が第1チャンバー100の前部分に向かって押し出される方向にさらに大きい抵抗が生じることになり、第2チャンバー200が第1チャンバー100の外側に離脱する挙動を難しくするので、乗客をより安全に拘束する。
【0044】
しかも、第1チャンバー100は、第1サイド部110と第1フロント部120を含んで構成され、前記第2チャンバー200は、第2サイド部210と第2フロント部220を含んで構成される。
【0045】
図1及び図2を参照して、前記第1チャンバー100及び前記第2チャンバー200の構造をより具体的に説明すると、前記第1チャンバー100は、シート20の一側に固定されてシート20の一側を覆う第1サイド部110と、前記第1サイド部110の前端からシート20の前方に折れ曲がってシート20の前方を覆う第1フロント部120と、を含み、前記第2チャンバー200は、シート20の他側に固定されてシート20の他側を覆う第2サイド部210と、前記第2サイド部210の前端からシート20の前方に折れ曲がってシート20の前方を覆いながら第1フロント部120の後方で重なる第2フロント部220と、を含んで構成される。
【0046】
例えば、前記シートバック22の内部に設けられたシートバックフレームの一側に第1サイド部110の後端が固定され、前記第1サイド部110の前端が前方に向かって展開されてシート20の一側を覆う。
【0047】
そして、前記第1フロント部120の前端が前記第1サイド部110の一端に繋がり、前記第1サイド部110の他端がシート20の他側に向かって垂直な方向に展開されて第1チャンバー100が「L」形状に展開される。
【0048】
また、前記シートバック22の内部に設けられたシートバックフレームの他側に第2サイド部210の後端が固定され、前記第2サイド部210の前端が前方に向かって展開されてシート20の他側を覆う。
【0049】
そして、前記第2フロント部220の前端が前記第2サイド部210の一端に繋がり、前記第2サイド部210の他端がシート20の他側に向かって垂直な方向に展開されて第2チャンバー200が「L」形状に展開される。
【0050】
このとき、前記第1フロント部120の後方に第2フロント部220が重なる形で展開されるが、このために、前記第1サイド部110の前後長さが第2サイド部210の前後長さよりも長く形成される。
【0051】
また、前記第1チャンバー100と前記第2チャンバー200は、時間差を置いて展開されてもよい。
【0052】
すなわち、第1チャンバー100が第2チャンバー200よりも先に展開されるか、或いは第2チャンバー200が第1チャンバー100よりも先に展開されるように構成することができる。
【0053】
これは、第1チャンバー100と第2チャンバー200にガスを注入するインフレータの点火時点を制御して実現可能である。
【0054】
また、本発明は、前記第1フロント部120の後面と第2フロント部220の前面が一側から他側に向かって後方に傾いた形状に対向して形成され、前記第1締結手段は、第1フロント部120と第2フロント部220との間で面接触状態にて締結される。
【0055】
図2を参照して具体的に説明すると、前記第1フロント部120が直角三角形の形状に形成され、第2フロント部220が第1フロント部120と対称な直角三角形の形状に形成されることにより、第1フロント部120の斜面部分と第2フロント部220の斜面部分とが向かい合う状態で後方に向かって傾いた形で展開される。
【0056】
そして、第1フロント部120の斜面部分と第2フロント部220の斜面部分との間で第1締結手段が面接触する状態にて締結されることにより、第1チャンバー100と第2チャンバー200とが締結される。
【0057】
すなわち、第1フロント部120と第2フロント部220との間に傾斜面を設け、この傾斜面で第1締結手段によって第1チャンバー100と第2チャンバー200とが締結されることにより、第1締結手段による締結面積を増大させるので、第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結力をさらに向上させる。
【0058】
前記第1締結手段の好適な実施形態として、第1フロント部120の後面と第2フロント部220の前面に固定されて着脱される第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302であり、前記第1フロント面ファスナー301と前記第2フロント面ファスナー302との接合面310は、前後方向に少なくとも1回折曲又は屈曲された形状に形成されてもよい。
【0059】
例えば、第1フロント部120の後面に形成された斜面部分に第1フロント面ファスナー301が固定され、第2フロント部220の前面に形成された斜面部分に第2フロント面ファスナー302が固定されることにより、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302が付着する。
【0060】
そして、前記第2フロント面ファスナー302は、底面が左右に長く形成された二等辺三角形の形状に形成され、底面が第2フロント部220の前面に固定されながら第1フロント部120に向かって突出して形成される。
【0061】
また、第1フロント面ファスナー301は、第2フロント面ファスナー302と対応する二等辺三角形の溝状に形成され、第2フロント面ファスナー302の突出した外面が第1フロント面ファスナー301の陥没した内面に付着する。
【0062】
すなわち、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが接合される接合面310の中間部分が一度折れ曲がった形状に形成されることにより、接合面310の面積を増大させて第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結力をさらに向上させる。
【0063】
さらに、前記第1フロント面ファスナー301と前記第2フロント面ファスナー302との接合面310は、第1フロント部120及び第2フロント部220に第1フロント面ファスナー301、第2フロント面ファスナー302が固定される固定面を基準として第1サイド部110に向かって折れ曲がった形状に形成された第1領域310aと、前記第1領域310aに続き、前記固定面を基準として第2サイド部210に向かって折れ曲がった形状に形成された第2領域310bと、を含んで構成される。
【0064】
例えば、図2に示された第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302との接合面310のうち、第2サイド部210に近い部分が第1領域310aとなり、第1サイド部110に近い部分が第2領域310bとなる。
【0065】
これにより、正面衝突の際に、乗客の身体が前方に挙動して第2フロント部220が第1フロント部120を前方に押す力を加える。
【0066】
したがって、第1領域310aと第2領域310bの全般にわたって均一な締結力を形成しながら、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されるので、乗客を安全に拘束する。
【0067】
そして、乗客が左側に挙動する側面衝突の際に、第2フロント部220が第1フロント部120を左側に押す力を加える。
【0068】
よって、第1領域310aがメイン締結力を形成し、第2領域310bは第1領域310aの締結力に比べて相対的に小さいサブ締結力を形成しながら、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されるので、乗客を安全に拘束する。
【0069】
また、乗客が右側に挙動する側面衝突の際に、第1フロント部120が第2フロント部220を右側に引く力を加える。
【0070】
したがって、第1領域310aがメイン締結力を形成し、第2領域310bは第1領域310aの締結力に比べて相対的に小さいサブ締結力を形成しながら、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されるので、乗客を安全に拘束する。
【0071】
また、図6のようなシート配列のスイブル衝突の際に、乗客の身体が前方に挙動して第2フロント部220が第1フロント部120を前方に押す力を加える。
【0072】
よって、第2領域310bがメイン締結力を形成し、第1領域310aは第2領域310bの締結力に対して相対的に小さいサブ締結力を形成しながら、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されるので、乗客を安全に拘束する。
【0073】
また、図7のようなシート配列のスイブル衝突の際に、乗客の身体が前方に挙動して第2フロント部220が第1フロント部120を前方に押す力を加える。
【0074】
したがって、第1領域310aがメイン締結力を形成し、第2領域310bは第1領域310aの締結力に比べて相対的に小さいサブ締結力を形成しながら、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されるので、乗客を安全に拘束する。
【0075】
また、前記第1締結手段は、第1サイド部110の側面と第2フロント部220の側面に固定されて着脱される第1サイト面ファスナー401と第2サイド面ファスナー402であってもよい。
【0076】
例えば、図5に示すように、第1フロント部120に隣接した第1サイド部110の内側面に第1サイド面ファスナー401が固定され、第2フロント部の拡張展開される外側面に第2サイド面ファスナー402が固定されて第1サイド面ファスナー401と第2サイド面ファスナー402が付着する。
【0077】
このため、左右シートに乗客が搭乗した状態で側面に着座した乗客が第1サイド部110または第2サイド部210に側面衝突するとき、第1サイド部110と第2サイド部210との距離が近づくことにより、第1サイド面ファスナー401と第2サイド面ファスナー402とが付着する。
【0078】
したがって、フロント面ファスナー300と共にサイド面ファスナー400を介して追加の締結力を形成することにより、締結力をさらに強化させ、かつ側面乗客との直接衝突を防止して乗客をより安全に保護する。
【0079】
一方、図2及び図3の如く、本発明は、シートバック22の一側と第1サイド部110との間、及びシートバック22の他側と第2サイド部210との間のうちの少なくとも一つに連結されるサイドテザー160をさらに含むことができる。
【0080】
例えば、前記サイドテザー160は、面状に形成され、少なくとも1つ適用されてもよい。
【0081】
一例として、サイドテザー160の一端がシートバックフレームの一側に固定され、サイドテザー160の他端が第1サイド部110の前端内側面に固定されてもよい。
【0082】
また、サイドテザー160の一端がシートバックフレームの一側に固定され、サイドテザー160の他端が第1サイド部110の後端内側面に固定されてもよい。
【0083】
これにより、エアバッグクッション10の展開の際に、第1サイド部110が外側に回転する回転量を最小化させることにより、第1フロント部120と第2フロント部220が互いに離れなくなり、第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結剛性を確保する。
【0084】
参考まで、図示してはいないが、前記サイドテザー160は、一端がシートバックフレームの他側に固定され、他端が第2サイド部210の前端内側面に固定されてもよい。
【0085】
また、サイドテザー160の一端がシートバックフレームの他側に固定され、サイドテザー160の他端が第2サイド部210の後端内側面に固定されてもよい。
【0086】
また、本発明は、前記第1サイド部110と第1フロント部120との間に連結されるクロステザー170をさらに含むことができる。
【0087】
例えば、クロステザー170は、紐状または帯状に形成される。
【0088】
一例として、クロステザー170の一端が第1サイド部110の後端に近い位置に固定され、クロステザー170の他端が第2サイド部210に近い第1フロント部120の端に固定されてもよい。
【0089】
このため、エアバッグクッション10の展開の際に、第1フロント部120が外側に回転する回転量を最小化させることにより、第1フロント部120と第2フロント部220が互いに離れなくなり、第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結剛性を確保する。
【0090】
このとき、図4に示すように、前記第1チャンバー100の高さが第2チャンバー200の高さよりも長くて段差Gが形成され、前記段差G領域でクロステザー170が広げられるように構成することができる。
【0091】
例えば、第1チャンバー100の上面と第2チャンバー200の上面との間に段差Gが形成され、第1チャンバー100の底面と第2チャンバー200の底面との間にも段差Gが形成される。
【0092】
このため、前記クロステザー170が、第1チャンバー100の上端と第2チャンバー200の上端との間に形成された段差Gに適用され、第1チャンバー100の下端と第2チャンバー200の下端との間に形成された段差Gにも適用される。
【0093】
このように、段差Gを適用することにより、クロステザー170の展開過程でクロステザー170が第2チャンバー200に掛かるのを防止し、これによりエアバッグクッション10を安定的に展開させる。
【0094】
一方、図12に示すように、本発明では、前記第1サイド部110及び第2サイド部210の内部の左右幅方向、及び第1フロント部120及び第2フロント部220の内部の前後幅方向のうちの少なくとも一つにインナーテザー140、240が連結され、前記インナーテザー140、240にガスの流れる流動孔141、241が形成され得る。
【0095】
例えば、第1サイド部110の左右幅方向に少なくとも1つのインナーテザー140が連結され、第1フロント部120の前後幅方向に少なくとも1つのインナーテザー140が連結されて第1サイド部110及び第1フロント部120の形状を規制する。
【0096】
そして、第2サイド部210の左右幅方向に少なくとも1つのインナーテザー240が連結され、第2フロント部220の前後幅方向に少なくとも1つのインナーテザー240が連結されることにより、第2サイド部210及び第2フロント部220の形状を規制する。
【0097】
このとき、前記インナーテザー140、240の中間に流動孔141、241が形成されることにより、チャンバーの内部に沿って流れるガスの流れを円滑に構成することができる。
【0098】
そして、前記インナーテザー140、240によって第1フロント部120と第2フロント部220とが向かい合う部分が凹凸状に形成される場合、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302は、前後幅方向の厚さが相対的に厚い部分にのみ部分的に適用することにより、コストを削減することができる。
【0099】
一方、本発明は、前記第1締結手段の周りに沿って第1チャンバー100と第2チャンバー200とが重なる部分に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバー100と第2チャンバー200とを締結する第2締結手段をさらに含むことができる。
【0100】
前記第2締結手段は、第1フロント部120の後面と第2フロント部220の前面に固定されて着脱される第1マグネチック150と第2マグネチック250であり得る。
【0101】
図8及び図9を参照して説明すると、第1フロント部120の後面に第1フロント面ファスナー301の各角と連接して第1マグネチック150を固定する。
【0102】
そして、第2フロント部220の前面に第2フロント面ファスナー302の各角と連接して、第1マグネチック150と締結される第2マグネチック250を固定する。
【0103】
このため、第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302との締結力とともに、第1マグネチック150と第2マグネチック250との締結力が追加されることにより、第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結力をさらに強化させる。
【0104】
このとき、図10に示すように、前記第1マグネチック150は、第1フロント部120の後面に第1締結手段として固定される第1フロント面ファスナー301よりも高さが短く形成され、第2マグネチック250は、第2フロント部220の前面に第1締結手段として固定される第2フロント面ファスナー302よりも高さが短く形成されてもよい。
【0105】
すなわち、マグネチックの高さよりもフロント面ファスナー300の高さが長く形成されることにより、第1マグネチック150と第2マグネチック250との圧着締結の際に、その締結される力によって第1フロント面ファスナー301と第2フロント面ファスナー302とが締結されてフロント面ファスナー300の締結力をさらに確保する。
【0106】
一方、本発明は、前記第1サイド部110と第1フロント部120との間に形成されたコーナー部130と、前記コーナー部130に対向する第2フロント部220との間に設けられ、第1締結手段とは異なる締結方式で第1チャンバー100と第2チャンバー200とを締結する第3締結手段をさらに含んで構成される。
【0107】
前記第3締結手段は、前記コーナー部130に固定されたブリッジ131と、前記第2フロント部220にブリッジ131に向かって固定され、ブリッジ131に掛かって締結されるフック231と、を含んで構成される。
【0108】
図8及び図11を参照して説明すると、ブリッジ131は、上下方向に長いハンドル状に形成されたもので、2つの脚部132が前記コーナー部130の内側面の上端及び下端にそれぞれ固定され、前記コーナー部130の内側面から離間して2つの脚部132の間に掛止部133が設けられる。
【0109】
フック231は、前記コーナー部130に対向する第2フロント部220の外側面の端部230に四角の固定板232が固定され、前記固定板232上にブリッジ131に向かってフック部233が形成されることにより、前記フック部233が掛止部133に掛かって締結される。
【0110】
このとき、前記フック231は、上下方向に少なくとも2つ固定され、ブリッジ131との締結剛性を確保する。
【0111】
したがって、正面/側面衝突の際に、フック231とブリッジ131とが締結によってフロント面ファスナー300のみ締結される構造に比べてエアバッグクッション10の回転量と移動量が減少することにより、フロント面ファスナー300の締結力をさらに確保して第1チャンバー100と第2チャンバー200との締結力を一層強化させる。
【0112】
上述したように、第1チャンバー100と第2チャンバー200が乗客の両側を包む形状に展開されながら、乗客の前方で第1チャンバー100と第2チャンバー200とが直接締結されるこれにより、エアバッグクッション10が、シート20に座っている乗客の両側と乗客の前方を全体的に囲む。よって、様々な位置のシート20及び乗客の姿勢に対して直接乗客を拘束することにより、様々な衝突モードに対応できて乗客を安全に保護する。
【0113】
一方、本発明は、上述した具体的な例についてのみ詳細に説明されたが、本発明の技術思想の範囲内で様々な変形及び修正が可能であるのは当業者にとって明らかであり、それらの変形及び修正も特許請求の範囲に属するのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0114】
10 エアバッグクッション
20 シート
22 シートバック
100 第1チャンバー
110 第1サイド部
120 第1フロント部
130 コーナー部
131 ブリッジ
132 脚部
133 掛止部
140 インナーテザー
141 流動孔
150 第1マグネチック
160 サイドテザー
170 クロステザー
200 第2チャンバー
210 第2サイド部
220 第2フロント部
230 端部
231 フック
232 固定板
233 フック部
240 インナーテザー
241 流動孔
250 第2マグネチック
300 フロント面ファスナー
301 第1フロント面ファスナー
302 第2フロント面ファスナー
310 接合面
310a 第1領域
310b 第2領域
400 サイド面ファスナー
401 第1サイド面ファスナー
402 第2サイド面ファスナー
G 段差
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12