(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115630
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】音響装置
(51)【国際特許分類】
H04R 29/00 20060101AFI20240820BHJP
G08B 17/00 20060101ALI20240820BHJP
G08B 23/00 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
H04R29/00 310
G08B17/00 G
G08B23/00 520B
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021358
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000233826
【氏名又は名称】能美防災株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(72)【発明者】
【氏名】松浦 正幸
(72)【発明者】
【氏名】武吉 賢司
【テーマコード(参考)】
5C087
5G405
【Fターム(参考)】
5C087AA34
5C087AA41
5C087CC02
5C087CC27
5C087DD04
5C087FF02
5C087GG06
5C087GG19
5C087GG66
5C087GG80
5G405AA08
5G405AD06
5G405CA11
5G405CA23
5G405FA16
(57)【要約】
【課題】鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和することのできる音響装置を得る。
【解決手段】モータ、鳴動部、および鳴動機構を有する本体部を備え、外部から駆動電圧がモータに印加されることで鳴動機構が駆動し、鳴動部の振動により鳴動させる音響装置であって、鳴動試験を行う際に、鳴動部と接触するように設置される鳴動抑制部をさらに備え、鳴動抑制部は、鳴動機構が駆動した際の鳴動部の振動を抑制する消音材を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ、鳴動部、および鳴動機構を有する本体部を備え、外部から駆動電圧が前記モータに印加されることで前記鳴動機構が駆動し、前記鳴動部の振動により鳴動させる音響装置であって、
鳴動試験を行う際に、前記鳴動部と接触するように設置される鳴動抑制部をさらに備え、
前記鳴動抑制部は、前記鳴動機構が駆動した際の前記鳴動部の振動を抑制する消音材を備える
音響装置。
【請求項2】
前記鳴動抑制部は、鳴動試験を行うことを示す外部信号により前記鳴動部と接触するように自動的にセットされる
請求項1に記載の音響装置。
【請求項3】
前記鳴動抑制部は、前記鳴動機構が駆動した際の前記鳴動部の振動による衝撃エネルギーを測定可能であり、前記衝撃エネルギーの大きさに基づいて前記本体部が正常であるか否かを判定する動作確認回路
をさらに備える請求項1または2に記載の音響装置。
【請求項4】
前記動作確認回路は、
前記本体部が法令で定められた音量基準を満たすことがあらかじめ確認できた状況で、前記鳴動部と接触するように前記鳴動抑制部を設置することで測定された前記衝撃エネルギーに基づいて設定される基準レベルを記憶しておく記憶部と、
前記鳴動試験を行った際に測定された前記衝撃エネルギーが前記基準レベル以上である場合には、前記本体部が正常であると判定し、前記衝撃エネルギーが前記基準レベル未満である場合には、前記本体部が異常であると判定し、判定結果を出力する判定部と
を備える請求項3に記載の音響装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、鳴動試験に適した構成を有する音響装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
受信機、発信機、中継器、音響装置、感知器等を備えて構成され、火災から防火対象である建物などの内部にいる人々を守る自動火災報知設備がある(例えば、非特許文献1参照)。自動火災報知設備では、感知器が熱や煙を感知することで、受信機に対して火災信号を送信する。火災信号を受信した受信機は、火災発生場所に応じて、警報を発し、音響装置を鳴動させ、防火対象内にいる人に火災の発生を知らせている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】能美防災株式会社 ホームページ、自動火災報知設備(URL:https://www.nohmi.co.jp/product/materiel/fid.html)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような自動火災報知設備は、防火対象の用途・規模に応じて、設置基準が定められており、さらに、定期的に法定点検を実施する義務もある。自動火災報知設備に含まれている音響装置に備えられた非常ベル(鳴動部)に関しては、法定点検として、半年に1回の鳴動確認、年に1回の鳴動確認および音圧確認が義務づけられている。
【0005】
鳴動部の鳴動確認、音圧確認を行う鳴動試験の実施に当たっては、施設利用者に配慮する必要があるため、音の出る作業は、夜間や休日の作業となることが多い。従って、点検員の健全な労働環境の確保、および残業削減を図るために、鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和し、夜間や休日の作業量を削減することが強く望まれる。
【0006】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和することのできる音響装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る音響装置は、モータ、鳴動部、および鳴動機構を有する本体部を備え、外部から駆動電圧がモータに印加されることで鳴動機構が駆動し、鳴動部の振動により鳴動させる音響装置であって、鳴動試験を行う際に、鳴動部と接触するように設置される鳴動抑制部をさらに備え、鳴動抑制部は、鳴動機構が駆動した際の鳴動部の振動を抑制する消音材を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和することのできる音響装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の実施の形態1に係る音響装置を含む自動火災報知設備の全体構成図である。
【
図2】本開示の実施の形態1に係る音響装置の概略構成を示した説明図である。
【
図3】本開示の実施の形態1に係る音響装置の機能ブロック図である。
【
図4】本開示の実施の形態1に係る音響装置の鳴動確認方法に関する一連処理を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の音響装置の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
本開示に係る音響装置は、本体部を消音材で覆った状態で鳴動機構を駆動させて鳴動部を振動させ、小音化を図った上で、振動による衝撃エネルギーの測定結果から、音響装置が正常であるか否かを判断できる構成を備えていることを技術的特徴とするものである。この結果、鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和することが可能となる。
【0011】
実施の形態1.
まず始めに、音響装置が適用されるシステムの全体像について説明する。
図1は、本開示の実施の形態1に係る音響装置を含む自動火災報知設備の全体構成図である。火災受信機10は、信号線SG1を介して、アドレッサブル発信機20、火災感知器31、32、感知器用中継器40、および防排煙制御用中継器50と接続されている。
【0012】
感知器用中継器40には、火災感知器が複数台接続されている。
図1では、2台の火災感知器41、42を例示している。また、防排煙制御用中継器50には、防火戸51、排煙機52、シャッタ53、およびたれ壁54が接続されている。
【0013】
また、火災受信機10は、信号線SG2を介して、音響装置61、62、および音響装置用中継器70と接続されている。さらに、音響装置用中継器70には、音響装置が複数台接続されている。
図1では、2台の音響装置71、72を例示している。
【0014】
ここで、火災感知器31、32、および火災感知器41、42は、あらかじめ設定されたそれぞれの火災監視エリアにおいて火災の発生を感知する複数の火災感知器に相当する。
【0015】
また、防火戸51、排煙機52、シャッタ53、およびたれ壁54は、複数の火災感知器のそれぞれの感知結果と連動して動作し、火災、煙等の拡散を防止するために機能する。
【0016】
また、音響装置61、62、および音響装置71、72は、あらかじめ設定されたそれぞれの地区において火災の発生を報知する複数の地区音響装置に相当する。
【0017】
複数の火災感知器のそれぞれは、個々の火災感知器を識別するためのアドレス情報があらかじめ割り付けられている。そして、複数の火災感知器のそれぞれは、自身に割り付けられたアドレス情報を含めた情報として、火災関連情報を火災受信機10に対して送信することができる。一方、火災受信機10は、アドレス情報を付加して情報伝送を行うことで、所望の火災感知器に対して必要な情報を送信することができる。
【0018】
また、複数の端末設備のそれぞれにも、個々の端末設備を識別するためのアドレス情報があらかじめ割り付けられている。従って、火災受信機10は、アドレス情報を付加して情報伝送を行うことで、所望の端末設備を稼働させる指令を送信することができる。
【0019】
また、複数の音響装置のそれぞれは、地区ごとに回線が分かれて配置されている。火災受信機10は、同一回線につながっている音響装置に対して電圧を印加することで、同一回線内のすべての音響装置を鳴動させることができる。
【0020】
このような構成により、火災受信機10は、あらかじめ決められた種々の火災監視エリアに設置されている複数の火災感知器、およびアドレッサブル発信機20から火災関連情報を収集する。そして、火災受信機10は、収集した火災関連情報に基づいて、火災警報を行い、端末設備群を作動させることができる。
【0021】
さらに、火災受信機10は、収集した火災関連情報に基づいて、警報が必要な地区に設置された音響装置が接続されている回線に電圧を印加することで、地区内のベルを同時に鳴動させることができる。
【0022】
また、図示は省略しているが、火災受信機10は、収集した火災関連情報に基づいて、移報信号を出力し、消火設備を起動して消火作業を開始したり、非常放送装置により火災報知あるいは避難誘導を行ったり、ネットワークを介して上位装置に対して火災関連情報を伝送したりすることができる。
【0023】
なお、
図1に示した音響装置61、62、および音響装置71、72は、同一地区に設置され、同一回線により火災受信機10と接続されているものとする。
【0024】
このような構成を備えた自動火災報知設備に含まれている音響装置は、法定点検として鳴動確認および音圧確認を行うことが義務づけられている。現段階では、法定点検時にベルを鳴動させて鳴動試験を実施する必要がある。
【0025】
ただし、法定点検以外のときに、所望のタイミングで、鳴動部であるベルを鳴動させた際に生ずる音量を抑制できれば、法定点検前に異常が発見でき、法定点検前の修繕や法定点検時の修繕に備えることができる。さらに、法定点検時にも、音響装置から発生する音量を抑制した上で、音響装置に断線異常あるいは動作異常がないかを容易に検出できれば、点検員の作業量を低減できることが期待できる。
【0026】
そこで、鳴動部を鳴動させた際に生ずる音量を抑制する構成を備えた本実施の形態1に係る音響装置について、詳細に説明する。
【0027】
図2は、本開示の実施の形態1に係る音響装置の概略構成を示した説明図である。また、
図3は、本開示の実施の形態1に係る音響装置の機能ブロック図である。なお、
図2では、モータ211の記載を省略している。一方、
図3では、モータ211を記載するとともに、動作確認回路222の内部構成を記載している。
【0028】
図2および
図3を参照して、本実施の形態1に係る音響装置200の特徴について、詳細に説明する。
【0029】
音響装置200は、本体部210と、鳴動抑制部220とを備えて構成されている。本体部210は、外部から駆動電圧が印加されることで鳴動する機能を備えており、この機能は、従来から音響装置に備わっている機能に相当する。
【0030】
一方、鳴動抑制部220は、鳴動試験を行う際に、本体部210を覆うように設置され、本体部210が鳴動した際に生ずる音量を抑制する機能を備えており、本実施の形態1に係る音響装置の特徴的な機能に相当する。
【0031】
本体部210は、モータ211、鳴動機構212、および鳴動部213を備えており、壁1などに設置されている。外部から駆動電圧がモータ211に印加されることで、鳴動機構212が駆動し、鳴動部213を振動させることで鳴動させる。
図1の構成では、火災受信機10からモータ211に対して駆動電圧が印加されることとなる。
【0032】
例えば、鳴動機構212は、ギアと打撃部を有し、モータ211の動作により打撃部を駆動させ、鳴動部213であるゴングに打撃部が打ち付けられることで、鳴動部213を振動させて鳴動させる。さらに、本実施の形態1に係る音響装置200は、鳴動部213が鳴動した際に生ずる音量を抑制する鳴動抑制部220を備えている。
【0033】
なお、鳴動部213は、例えば、アルミニウム合金として製造される。また、鳴動機構212は、一定周期で鳴動部213を打撃し、鳴動部を振動させることで鳴動が行われる。
【0034】
鳴動抑制部220は、消音材221および動作確認回路222を備えている。
図2に示したように、消音材221および動作確認回路222は、ケース223に収納するように構成することができる。
【0035】
鳴動試験を行う際には、本体部210を覆うように、鳴動抑制部220が設置され、この結果、鳴動部213と消音材221とが直に接触した状態となる。
図2(A)は、本体部210を覆うように鳴動抑制部220が設置された状態を示しており、
図2(B)は、本体部210に対して鳴動抑制部220が設置される前の状態を示している。
【0036】
消音材221は、鳴動部の振動を抑制するものであり、消音材としては、ウレタン、シリコーン、ゴムなどの振動吸収材料を用いることができる。
【0037】
動作確認回路222は、記憶部222aと判定部222bとを備えている。判定部222bは、鳴動機構212が駆動した際の鳴動部213に対して直に接触するように設置されることで鳴動部213の振動による衝撃エネルギーを測定可能なセンサを有している。このセンサとしては、衝撃センサ、加速度センサ等を用いることができる。
【0038】
音響装置200は、音量基準を満たすことが、法令で定められている。このような音量基準を満たすことは、音響装置200の出荷時、あるいは現地での音響装置200の据え付け時において、確認される。
【0039】
そこで、音量基準を満たすことがあらかじめ確認できた状況で、本体部210を覆うように鳴動抑制部220を設置した状態で判定部222bのセンサにより衝撃エネルギーを測定することができる。さらに、このようにして測定された衝撃エネルギーに基づいて基準レベルを設定することができる、
【0040】
設定された基準レベルは、記憶部222aにあらかじめ記憶させておく。具体的には、衝撃エネルギーを音圧に換算した値として、法令で定められている音量基準を満たすレベルに相当する基準レベルを、記憶部222aに記憶させておくことができる。
【0041】
そして、判定部222bは、本体部210を覆うように鳴動抑制部220を設置して鳴動試験を行った際に、センサにより測定された衝撃エネルギーから換算される音圧を測定値として求める。さらに、判定部222bは、記憶部222aに記憶された基準レベルと測定値とを比較する。
【0042】
判定部222bは、比較結果として、鳴動試験時において測定値として求めた音圧が、基準レベル以上である場合には、本体部210が正常であり、法令を満たすレベルで鳴動していると判定する。
【0043】
一方、判定部222bは、比較結果として、鳴動試験時において測定値として求めた音圧が、基準レベル未満である場合には、本体部210が異常であり、法令を満たすレベルで鳴動していないと判定する。
【0044】
すなわち、動作確認回路222は、鳴動試験時における衝撃エネルギーの大きさに基づいて、本体部210が正常であるか否かを判定する。そして、判定部222bは、判定結果を出力する。
【0045】
例えば、判定部222bは、判定結果を火災受信機10に送信することができる。また、判定部222bは、点検員が所持している携帯端末などに、判定結果を送信することも可能である。
【0046】
次に、フローチャートを用いて、本開示に係る音響装置200を用いて点検員が実施する鳴動試験の一連処理について説明する。
図4は、本開示の実施の形態1に係る音響装置200の鳴動確認方法に関する一連処理を示したフローチャートである。
【0047】
まず初めに、ステップS401において、点検員は、音響装置200の出荷時、あるいは現地での音響装置200の据え付け時において、本体部210が法令で定められた音量基準を満たすことが確認できた状況で、本体部210を覆うように鳴動抑制部220を設置し、判定部222bで求めた基準レベルを記憶部222aに記憶させる。
【0048】
なお、点検員が手動操作により、本体部210を鳴動抑制部220に押さえ付けた状態を維持することで、本体部210を覆うように鳴動抑制部220を設置することができる。また、本体部210に対して、鳴動抑制部220を着脱可能とする機構を設けることも考えられる。
【0049】
次に、ステップS402において、点検員は、鳴動試験を行いたい所望のタイミングで、本体部210に対して鳴動抑制部220を取り付けた状態で、判定部222bによる衝撃エネルギーの測定を行う。
【0050】
次に、ステップS403において、点検員は、ステップS401による基準レベルと、ステップS402による測定値との比較処理に基づく判定結果の出力を判定部222bから取得することで、鳴動試験の良否判定を行う。
【0051】
以上のように、本実施の形態1によれば、本体部を鳴動抑制部によって覆った状態で、音響装置の鳴動試験を実行し、法令で定められた音量基準を満たすか否かを容易に判断することができる。この結果、音響装置から発生する音量を抑制した上で鳴動試験を実施でき、鳴動試験を実施する際の時間的な制約を緩和することができる。
【0052】
なお、
図1に示したような通常の自動火災報知設備では、同一回線に接続されている同一地区の音響装置に対して火災受信機から駆動電圧が印加されるため、同一地区のすべての音響装置が同時に鳴動することとなる。
【0053】
そこで、それぞれの音響装置に固有のアドレスを割り付け、それぞれの音響装置に関して火災受信機から個別制御を実施することで、所望の音響装置のみを鳴動させるように構成することが考えられる。この場合には、点検員は、所望の音響装置の本体部に対して鳴動抑制部を設置して、火災受信機による個別制御に基づいて鳴動試験を実施することができる。
【0054】
なお、本実施の形態1では、
図2に示したように、本体部210を覆うように、鳴動抑制部220を設置する場合について説明したが、鳴動抑制部220の設置は、
図2に限定されるものではない。鳴動試験を行う際に、鳴動部213と接触するように鳴動抑制部220を設置することによっても、本体部210が鳴動した際に生ずる音量を抑制する機能を果たすことが可能である。
【0055】
例えば、鳴動部213であるゴングに、鳴動機構212である打撃部が打ち付けられる際の振動を抑制したい場合には、ゴングの当たる1点に相当する鳴動部213の部分と接触するように、鳴動抑制部220を設置することが可能である。
【0056】
さらに、鳴動試験を行う際に鳴動抑制部220を人手でセットする代わりに、鳴動試験を行うことを示す外部信号により、鳴動部213と接触するように鳴動抑制部220が自動的にセットされる構成を採用することも可能である。
【符号の説明】
【0057】
61、62、71、72、200 音響装置、210 本体部、211 モータ、212 鳴動機構、213 鳴動部、220 鳴動抑制部、221 消音材、222 動作確認回路、222a 記憶部、222b 判定部、223 ケース。