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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115646
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】情報処理システムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20240820BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20240820BHJP
   H04L 67/06 20220101ALI20240820BHJP
【FI】
G06F3/0481
H04L67/02
H04L67/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021387
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【弁理士】
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100125346
【弁理士】
【氏名又は名称】尾形 文雄
(72)【発明者】
【氏名】北沢 侑加
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555BA01
5E555BA04
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC09
5E555CB34
5E555CB35
5E555CB36
5E555CB43
5E555CB44
5E555CC03
5E555CC08
5E555DB39
5E555DB41
5E555DB49
5E555DB52
5E555DB53
5E555DC09
5E555DC13
5E555DD09
5E555EA03
5E555EA08
5E555EA16
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】ネットワーク上に存在するファイルのうち既に保存済みのファイルについては、改めて保存するための操作を行うことなく、保存済みであることを判別できるようにする。
【解決手段】ネットワーク上に存在するリンク先ファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、ユーザ端末10の制御部11では、管理部102が、リンク先ファイルと、そのファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納して管理し、表示制御部103が、リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、格納領域に格納されているリンク先ファイルに対応付けられているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示させる制御を行う。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納し、
前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、
情報処理システム。
【請求項2】
前記1または複数のプロセッサは、
前記格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行い、
前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、前記ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記1または複数のプロセッサは、前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルの少なくとも一部を、当該ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記ファイルが、画像ファイル、テキストファイル、HTMLファイルのうちいずれかであり、前記リンクオブジェクトが、当該ファイルを示す画像またはテキストのオブジェクトであり、前記特定情報が、前記ウェブページのソースコードから特定される情報であることを特徴とする、
請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域に格納されている前記ファイルのサムネイル画像を表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該操作を、当該ファイルに対する操作として受け付けることを特徴とする、
請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作として、前記格納領域に格納されている複数の前記ファイルを結合する操作が行われると、当該結合する操作が行われたことを示すサムネイル画像を、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、前記格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域における前記ファイルの格納履歴を示す情報を、当該格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記1または複数のプロセッサは、表示された前記格納履歴のうち、1の格納履歴を選択する操作が行われると、当該1の格納履歴に対応する前記ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域に格納された前記ファイルが、アクセスすることができない他の格納領域に移動されている場合に、前記格納履歴を示す情報を前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記1または複数のプロセッサは、前記予め定められた操作として、前記リンクオブジェクトを前記格納領域オブジェクトに接触または近接させる操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルを、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルの格納先である前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御として、当該格納領域オブジェクトを当該ウェブページに重畳して表示可能とするアプリケーションソフトウェアを起動することを特徴とする、
請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトに対し予め定められた操作が行われると、前記ウェブページが表示されている表示領域とは異なる表示領域にて前記アプリケーションソフトウェアを起動し、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域の内容を表示させる制御を行う、
請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
1または複数のコンピュータに、
ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納する機能と、
前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する機能と、
を実現させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク上のファイルを端末機器に保存する際、保存先となる端末機器に同一のファイルが既に存在するかどうかを判断する技術が知られている(例えば、特許文献1)。このような技術では、ネットワーク上のファイルを端末機器に保存するための操作が行われると、同一のファイルが端末機器に既に存在するかどうかが判断される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-258862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに対し、ユーザからは、ネットワーク上に存在するファイルのうち既に保存済みのファイルについては、改めて保存するための操作を行うことなく、保存済みであることを判別できるようにしたいという要望がある。
【0005】
本発明の目的は、ネットワーク上に存在するファイルのうち既に保存済みのファイルについては、改めて保存するための操作を行うことなく、保存済みであることを判別できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、1または複数のプロセッサを備え、前記1または複数のプロセッサは、ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納し、前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、情報処理システムである。
請求項2に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行い、前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、前記ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルの少なくとも一部を、当該ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載された発明は、前記ファイルが、画像ファイル、テキストファイル、HTMLファイルのうちいずれかであり、前記リンクオブジェクトが、当該ファイルを示す画像またはテキストのオブジェクトであり、前記特定情報が、前記ウェブページのソースコードから特定される情報であることを特徴とする、請求項3に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域に格納されている前記ファイルのサムネイル画像を表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該操作を、当該ファイルに対する操作として受け付けることを特徴とする、請求項5に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作として、前記格納領域に格納されている複数の前記ファイルを結合する操作が行われると、当該結合する操作が行われたことを示すサムネイル画像を、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項7に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、前記格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域における前記ファイルの格納履歴を示す情報を、当該格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、表示された前記格納履歴のうち、1の格納履歴を選択する操作が行われると、当該1の格納履歴に対応する前記ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域に格納された前記ファイルが、アクセスすることができない他の格納領域に移動されている場合に、前記格納履歴を示す情報を前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記予め定められた操作として、前記リンクオブジェクトを前記格納領域オブジェクトに接触または近接させる操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルを、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項13に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルの格納先である前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、請求項12に記載の情報処理システムである。
請求項14に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御として、当該格納領域オブジェクトを当該ウェブページに重畳して表示可能とするアプリケーションソフトウェアを起動することを特徴とする、請求項2に記載の情報処理システムである。
請求項15に記載された発明は、前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトに対し予め定められた操作が行われると、前記ウェブページが表示されている表示領域とは異なる表示領域にて前記アプリケーションソフトウェアを起動し、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域の内容を表示させる制御を行う、請求項14に記載の情報処理システムである。
請求項16に記載された発明は、1または複数のコンピュータに、ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納する機能と、前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する機能と、を実現させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、ネットワーク上に存在するファイルのうち保存済みのファイルについては、対応するリンクオブジェクトが他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示される。これにより、そのファイルが保存済みであるかどうかを一見して判別できる。
請求項2の本発明によれば、ユーザは、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
請求項3の本発明によれば、ユーザは、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルの内容の少なくとも一部と、そのファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
請求項4の本発明によれば、ユーザは、画像またはテキストのリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられている画像ファイル、テキストファイル、またはHTMLファイルの内容の少なくとも一部と、そのファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
請求項5の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトが対応付けられている格納領域に格納されているファイルを一見して把握できる。
請求項6の本発明によれば、ユーザは、保存先を示すオブジェクトに重畳して表示されたサムネイル画像に対する操作を行うだけで、そのサムネイル画像に対応付けられているファイルの操作が可能となる。その結果、保存されているファイルごとに対応するアプリケーションソフトウェアを起動させることなく、そのファイルの操作が可能となる。
請求項7の本発明によれば、ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、そのファイルに対応付けられているリンクオブジェクトが、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されるので、ユーザは、保存されているファイルに対して何らかの操作を行っていることを一見して把握できる。
請求項8の本発明によれば、ファイルのサムネイル画像を結合する操作が行われると、その操作が行われたことを示すサムネイル画像が、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示されるので、ユーザは、保存されているファイルのうち結合された複数のファイルを一見して把握できる。
請求項9の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納されたファイルの履歴を一見して把握できる。
請求項10の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納されているファイルを一見して把握できる。
請求項11の本発明によれば、ユーザは、ファイルが格納されている格納領域にアクセスする権利がない場合など、そのファイルのサムネイル画像を表示できない場合であっても、その格納領域に格納されたファイルを一見して把握できる。
請求項12の本発明によれば、ユーザは、リンクオブジェクトに対する直感的な操作により、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルを自身が意図する格納領域に格納できる。
請求項13の本発明によれば、ユーザは、リンクオブジェクトに対応付けられているファイルの格納先を一見して把握できる。
請求項14の本発明によれば、ユーザは、格納領域に格納されたファイルを開くためのアプリケーションソフトウェアをウェブページ上で起動させることができる。
請求項15の本発明によれば、ユーザは、ファイルが格納されている格納領域の内容をウェブページ上で確認することができる。
請求項16の本発明によれば、ネットワーク上に存在するファイルのうち保存済みのファイルについては、対応するリンクオブジェクトが他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示される。これにより、そのファイルが保存済みであるかどうかを一見して判別できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施の形態が適用される情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】ユーザ端末の制御部の機能構成の一例を示す図である。
図4】ユーザ端末の処理のうち、リンク先ファイルを格納領域に格納する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】ユーザ端末の処理のうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを含むウェブページを表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図6】ユーザ端末の処理のうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを含むウェブページを表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図7】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例を示す図である。
図8】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例を示す図である。
図9】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7および図8とは異なる例を示す図である。
図10】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7および図8とは異なる例を示す図である。
図11】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図10とは異なる例を示す図である。
図12】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図11とは異なる例を示す図である。
図13】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図12とは異なる例を示す図である。
図14】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図12とは異なる例を示す図である。
図15】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図14とは異なる例を示す図である。
図16】ユーザ端末に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図15とは異なる例を示す図である。
図17】ユーザ端末に表示されるウェブサイトとして、図7乃至図16に示す具体例とは異なる例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<情報処理システムの全体構成>
図1は、本実施の形態が適用される情報処理システム1の全体構成の一例を示す図である。
情報処理システム1は、ユーザ端末10-1乃至10-n(nは1以上の整数値)と、クラウドストレージ30とがネットワーク90を介して接続されることにより構成されている。ネットワーク90は、例えば、LAN(Local Area Network)、インターネット等である。
【0010】
(ユーザ端末)
ユーザ端末10-1乃至10-nの各々は、情報処理システム1を利用するユーザが操作するパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の情報処理装置である。なお、ユーザ端末10-1乃至10-nの各々には、ブラウザの拡張機能として、本実施の形態における各種の処理の実行を可能にするアプリケーションソフトウェアが予めインストールされているものとする。
【0011】
ユーザ端末10-1乃至10-nの各々は、クラウドストレージ30に向けて各種の情報を送信する。また、ユーザ端末10-1乃至10-nの各々は、クラウドストレージ30から各種の情報をダウンロードすることで取得し、各種の処理を行う。以下、ユーザ端末10-1乃至10-nを個別に説明する必要がない場合、これらをまとめて「ユーザ端末10」と呼ぶ。
【0012】
例えば、ユーザ端末10は、ユーザの操作に基づいて、リンクオブジェクトを有するウェブページにアクセスして、そのウェブページを表示する。「リンクオブジェクト」とは、ファイルが対応付けられた画像やテキストのオブジェクトのことをいう。また、ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトに対する予め定められた操作として、リンク先ファイルを保存するための操作を受け付ける。ここで、「リンク先ファイル」は、例えば、画像(静止画像および動画像)ファイル、テキストファイル、HTMLファイルなどである。
【0013】
ユーザ端末10は、リンク先ファイルを保存するための操作を受け付けると、リンク先ファイルをダウンロードすることで取得し、そのリンク先ファイルをクラウドストレージ30にアップロードする。クラウドストレージ30には、アップロードされたリンク先ファイルの格納先となる1以上の格納領域が設けられている。
【0014】
クラウドストレージ30にアップロードされたリンク先ファイルは、リンク先ファイルを特定するため情報(以下、「リンク先特定情報」と呼ぶ。)に対応付けられて、予め指定された格納領域に格納される。リンク先特定情報には、例えば、ユーザ端末10に表示されたウェブページのソースコードから特定されるURL(Uniform Resource Locator)や、ウェブページ上のリンクオブジェクトの配置に関する情報などが含まれる。
【0015】
ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、対応付けられたリンク先ファイルがクラウドストレージ30の格納領域に格納されているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する。なお、ユーザ端末10の構成や処理の詳細については後述する。
【0016】
(クラウドストレージ)
情報処理システム1を構成するクラウドストレージ30は、リンク先ファイルの保存先としてネットワーク90上に設けられた記憶領域であり、上述のように1以上の格納領域を有する。ユーザ端末10からクラウドストレージ30にアップロードされたリンク先ファイルは、1以上の格納領域のうちユーザにより指定された1の格納領域に格納される。リンク先ファイルの格納先となる1の格納領域の指定は、例えば、ユーザ端末10に対する操作により行われる。
【0017】
上述の情報処理システム1の構成は一例であり、情報処理システム1全体として上述の処理を実現させる機能を備えていればよい。このため、上述の処理を実現させる機能のうち、一部または全部を情報処理システム1内で分担してもよいし協働してもよい。例えば、クラウドストレージ30の機能の一部または全部をユーザ端末10の機能としてもよい。また、情報処理システム1を構成するクラウドストレージ30およびユーザ端末10の各々の機能の一部または全部を、図示せぬ他のサーバ等に移譲し、上述の処理の一部または全部を行わせてもよい。これにより、情報処理システム1全体としての処理が促進され、また、処理を補完し合うことも可能となる。
【0018】
(ユーザ端末のハードウェア構成)
図2は、ユーザ端末10のハードウェア構成の一例を示す図である。
ユーザ端末10は、制御部11と、メモリ12と、記憶部13と、通信部14と、操作部15と、表示部16とを有している。これらの各部は、データバス、アドレスバス、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等で接続されている。
【0019】
制御部11は、OS(基本ソフトウェア)やアプリケーションソフトウェア(応用ソフトウェア)等の各種ソフトウェアの実行を通じてユーザ端末10の機能の制御を行うプロセッサである。制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)で構成される。メモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、演算に際して作業エリアとして用いられる。メモリ12は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される。
【0020】
記憶部13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。記憶部13は、例えばプログラムや各種設定データなどの記憶に用いられるHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、半導体メモリ等で構成される。記憶部13には、各種の情報を記憶するデータベースが格納されている。例えば、ダウンロードされたリンク先ファイルが記憶されたファイルDB131、リンク先特定情報が記憶された特定情報DB132、ユーザによる操作の履歴に関する情報(以下、「操作履歴情報」と呼ぶ。)が記憶された操作履歴DB133などのデータベースが記憶部13に格納されている。
【0021】
通信部14は、ネットワーク90を介してクラウドストレージ30および外部との間でデータの送受信を行う。操作部15は、例えばキーボード、マウス、機械式のボタン、スイッチで構成され、入力操作を受け付ける。操作部15には、表示部16と一体的にタッチパネルを構成するタッチセンサが含まれていてもよい。表示部16は、例えば情報の表示に用いられる液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイで構成され、画像(動画像および静止画像)データやテキストデータなどを表示する。
【0022】
(ユーザ端末の制御部の機能構成)
図3は、ユーザ端末10の制御部11の機能構成の一例を示す図である。
ユーザ端末10の制御部11では、取得部101と、管理部102と、表示制御部103と、送信制御部104とが機能する。
【0023】
取得部101は、各種の情報を取得する。例えば、取得部101は、クラウドストレージ30および外部の各々から送信されてくる情報を取得する。具体的には、取得部101は、クラウドストレージ30からダウンロードされたリンク先特定情報を取得する。また、取得部101は、外部から送信されてくるリンク先ファイルを取得する。具体的には、取得部101は、リンクオブジェクトに対する操作として、リンク先ファイルを保存するための操作が行われると、リンク先ファイルの提供元にアクセスし、リンク先ファイルを取得する。さらに具体的には、取得部101は、リンク先ファイルの提供元である外部サーバ等にアクセスし、その外部サーバ等からリンク先ファイルをダウンロードすることで取得する。
【0024】
取得部101は、リンク先ファイルを保存するための操作として、表示部16に表示された、クラウドストレージ30の1以上の格納領域の各々に対応付けられているオブジェクト(以下、「格納領域オブジェクト」と呼ぶ。)に、リンクオブジェクトを接触または近接させる操作が行われると、以下の処理を行う。すなわち、取得部101は、リンク先ファイルが保存されている外部サーバ等にアクセスし、その外部サーバ等から送信されてくるリンク先ファイルを取得する。ここで、「接触または近接させる操作」とは、例えば、表示部16に表示された格納領域オブジェクトに、リンクオブジェクトをドラッグアンドドロップする操作などである。
【0025】
管理部102は、取得部101により取得されたリンク先ファイルと、そのリンク先ファイルのリンク先特定情報とを対応付けて、クラウドストレージ30の格納領域に格納して管理する。具体的には、管理部102は、取得部101により取得されたリンク先ファイルを、記憶部13のファイルDB131に格納して管理するとともに、クラウドストレージ30の格納領域に格納して管理する。
【0026】
また、管理部102は、取得部101により取得されたリンク先ファイルのリンク先特定情報を、特定情報DB132に格納して管理するとともに、クラウドストレージ30の格納領域に格納して管理する。具体的には、管理部102は、クラウドストレージ30の格納領域に格納されているリンク先ファイルに、リンク先特定情報を対応付けて管理する。また、管理部102は、操作履歴情報を操作履歴DB133に格納して管理する。
【0027】
表示制御部103は、各種の情報を表示部16(図2参照)に表示させる制御を行う。例えば、表示制御部103は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示させる制御を行う。ここで、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。なお、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様でウェブページに表示されたリンクオブジェクトの具体例については、図7等を参照して後述する。
【0028】
また、表示制御部103は、クラウドストレージ30の1以上の格納領域の各々に対応付けられている格納領域オブジェクトを、アクセス先のウェブページに重畳して表示させる制御を行う。なお、アクセス先のウェブページに重畳して表示された格納領域オブジェクトの具体例については、図7等を参照して後述する。
【0029】
また、表示制御部103は、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを選択する操作(例えば、マウスオーバーやクリックの操作)が行われると、以下の制御を行う。すなわち、表示制御部103は、リンク先ファイルが格納されている格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様でウェブページに重畳して表示させる制御を行う。ここで、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。なお、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様でウェブページに重畳して表示された格納領域オブジェクトの具体例については、図8等を参照して後述する。
【0030】
また、表示制御部103は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われると、そのリンクオブジェクトに対応付けられているリンク先ファイルの少なくとも一部を、リンク先ファイルが格納されている格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行う。
【0031】
この場合、例えば、リンク先ファイルのサムネイル画像が格納領域オブジェクトに重畳するように表示させてもよい。また、例えば、リンク先ファイルが複数のページからなる場合には、そのトップページのみが格納領域オブジェクトに重畳するように表示させてもよい。これらの表示態様のうち、リンク先ファイルのサムネイル画像が格納領域オブジェクトに重畳するように表示される場合には、リンク先ファイルのサムネイル画像に対する操作を、リンク先ファイルに対する操作として受け付けられるようにしてもよい。ここで、「リンク先ファイルに対する操作」とは、例えば、リンク先ファイルのファイル名を変更する操作、複数のリンク先ファイルを束ねる操作、リンク先ファイルに付箋を付す操作などである。なお、格納領域オブジェクトに重畳して表示されたリンク先ファイルのサムネイル画像の具体例については、図10等を参照して後述する。
【0032】
また、表示制御部103は、リンク先ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、リンク先ファイルに対応付けられているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様でウェブページに表示させる制御を行う。ここで、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。
【0033】
また、表示制御部103は、リンク先ファイルのサムネイル画像に対する操作として、格納領域に格納されている複数のリンク先ファイルを結合する操作が行われると、その操作が行われたことを示すサムネイル画像を、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示させる制御を行う。ここで、「結合する操作」とは、1の格納領域にて複数のファイルを束ねる操作のことをいう。また、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。なお、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示された、複数のリンク先ファイルを結合する操作が行われたことを示すサムネイル画像の具体例については、図12等を参照して後述する。
【0034】
また、表示制御部103は、アクセス先のウェブページに重畳して表示された1以上の格納領域オブジェクトのうち、1の格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、その格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域におけるリンク先ファイルの格納履歴を示す情報(以下、「格納履歴情報」と呼ぶ。)を、その格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行う。なお、格納領域オブジェクトに重畳して表示された格納履歴情報の具体例については、図11を参照して後述する。
【0035】
また、表示制御部103は、格納領域オブジェクトに重畳して表示された1以上の格納履歴情報のうち、1の格納履歴情報を選択する操作が行われると、その格納履歴情報に対応するリンク先ファイルに対応付けられているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様でウェブページに表示させる制御を行う。ここで、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。
【0036】
また、表示制御部103は、クラウドストレージ30の格納領域に格納されたリンク先ファイルが、アクセスすることができない他の格納領域に移動された場合、そのリンク先ファイルの格納履歴情報を格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行う。
【0037】
また、表示制御部103は、リンク先ファイルの格納先であるクラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様でウェブページに重畳して表示させる制御を行う。ここで、「判別可能な態様」とは、例えば、強調表示などである。
【0038】
また、表示制御部103は、格納領域オブジェクトに対し予め定められた操作が行われると、アクセス先のウェブページが表示されている表示領域とは異なる表示領域にてアプリケーションソフトウェアを起動し、格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域の内容を表示させる制御を行う。ここで、「予め定められた操作」とは、例えば、ダブルクリックの操作などである。また、「表示領域」とは、例えば、タブを切り替える操作により表示される画面などである。
【0039】
送信制御部104は、各種の情報を送信する制御を行う。具体的には、送信制御部104は、クラウドストレージ30および外部の各々に向けて各種の情報を送信する制御を行う。送信制御部104の制御により送信される情報のうち、クラウドストレージ30に向けて送信される情報としては、例えば、ダウンロードされたリンク先ファイルや、リンク先特定情報が挙げられる。
【0040】
(ユーザ端末の処理の流れ)
図4は、ユーザ端末10の処理のうち、リンク先ファイルを格納領域に格納する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ユーザ端末10は、リンクオブジェクトを有するウェブページを表示させるための操作が行われると(ステップ401でYES)、ウェブページにアクセスして、そのウェブページを表示する(ステップ402)。これに対して、ウェブページを表示させるための操作が行われていない場合(ステップ401でNO)、ユーザ端末10は、ウェブページを表示させるための操作が行われるまでステップ401を繰り返す。
【0041】
ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトに対する予め定められた操作として、リンク先ファイルを保存するための操作が行われると(ステップ403でYES)、リンク先ファイルの提供元にアクセスして、リンク先ファイルを取得する(ステップ404)。そして、ユーザ端末10は、取得したリンク先ファイルと、リンク先特定情報とを対応付けて格納領域に格納する(ステップ405)。具体的には、ユーザ端末10は、取得したリンク先ファイルと、リンク先特定情報とを対応付けて、クラウドストレージ30にアップロードすることで格納領域に格納する。これに対して、リンク先ファイルを保存するための操作が行われていない場合(ステップ403でNO)、ユーザ端末10は、リンク先ファイルを保存するための操作が行われるまでステップ403を繰り返す。
【0042】
図5は、ユーザ端末10の処理のうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを含むウェブページを表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図5は、格納領域オブジェクトに各種の情報を重畳させることなく、表示態様を判別可能なものにする場合の処理の流れの一例を示すものであり、格納領域オブジェクトに各種の情報を重畳させる場合の処理の流れについては図6を参照して後述する。
【0043】
ユーザ端末10は、リンクオブジェクトを含むウェブページを表示させるための操作が行われると(ステップ501でYES)、ウェブページにアクセスし、そのウェブページを表示する(ステップ502)。これに対して、ウェブページを表示させるための操作が行われていない場合(ステップ501でNO)、ユーザ端末10は、ウェブページを表示させるための操作が行われるまでステップ501を繰り返す。
【0044】
次に、ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトの中に、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトがある場合には(ステップ503でYES)、そのリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示して(ステップ504)、ステップ505の処理に進む。これに対して、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトの中に、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトがない場合(ステップ503でNO)、ユーザ端末10は、処理を終了させる(END)。
【0045】
ユーザ端末10は、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われると(ステップ505でYES)、そのリンク先ファイルが格納されている格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で表示する(ステップ506)。これに対して、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われていない場合(ステップ505でNO)、ユーザ端末10は、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われるまでステップ505の処理を繰り返す。
【0046】
図6は、ユーザ端末10の処理のうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを含むウェブページを表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6には、格納領域オブジェクトに各種の情報を重畳させる場合の処理の流れの一例が示されている。また、図6に示す処理の流れのうち、ステップ601乃至604の処理は、上述の図5のステップ501乃至504の処理と同様であり、説明を省略する。
【0047】
ユーザ端末10は、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われると(ステップ605でYES)、ステップ606の処理に進む。これに対して、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われていない場合(ステップ605でNO)、ユーザ端末10は、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われるまでステップ605の処理を繰り返す。
【0048】
ユーザ端末10は、リンク先ファイルが格納されている格納領域にアクセスできる場合には(ステップ606でYES)、リンク先ファイルが格納されている格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトに、リンク先ファイルのサムネイル画像を重畳して表示し(ステップ607)、ステップ609の処理に進む。これに対して、リンク先ファイルが格納された格納領域にアクセスすることができない場合(ステップ606でNO)、ユーザ端末10は、リンク先ファイルが格納されている格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトに、格納履歴情報を重畳させて表示する(ステップ608)。
【0049】
ユーザ端末10は、格納領域オブジェクトに重畳して表示された、リンク先ファイルのサムネイル画像を選択する操作が行われると(ステップ609でYES)、そのリンク先ファイルの少なくとも一部を表示し(ステップ610)、ステップ611の処理に進む。これに対して、リンク先ファイルのサムネイル画像を選択する操作が行われていない場合(ステップ609でNO)、ユーザ端末10は、リンク先ファイルのサムネイル画像を選択する操作が行われるまでステップ609の処理を繰り返す。
【0050】
ユーザ端末10は、選択されたサムネイル画像に対する操作が行われると(ステップ611でYES)、ステップ612の処理に進む。なお、ここでいう「操作」とは、例えば、複数のリンク先ファイルを結合する操作などである。これに対して、選択されたサムネイル画像に対する操作が行われていない場合(ステップ611でNO)、ユーザ端末10は、選択されたサムネイル画像に対する操作が行われるまでステップ611の処理を繰り返す。
【0051】
ユーザ端末10は、サムネイル画像に対する操作が行われる前のリンク先ファイルが格納領域に格納されている場合には(ステップ612でYES)、ステップ614の処理に進む。ここで、サムネイル画像に対する操作が行われる前のリンク先ファイルが格納領域に格納されている場合とは、例えば、格納領域に格納されている複数のリンク先ファイルを結合する操作が行われた場合に、結合される前の複数のリンク先ファイルの各々をその格納領域に残しつつ、かつ、結合された後のリンク先ファイルをその格納領域にて新たに作成するような場合のことをいう。これに対して、サムネイル画像に対する操作が行われる前のリンク先ファイルが、格納領域に格納されていない場合(ステップ612でNO)、ユーザ端末10は、操作が行われたことが判別可能な態様でリンクオブジェクトおよびサムネイル画像を表示する(ステップ613)。
【0052】
ユーザ端末10は、操作が行われる前のサムネイル画像が判別可能な態様で表示される設定になっている場合には(ステップ614でYES)、操作が行われる前のサムネイル画像を判別可能な態様で表示する(ステップ615)。これに対して、操作が行われる前のサムネイル画像が判別可能な態様で表示されない設定になっている場合(ステップ614でNO)、ユーザ端末10は、操作が行われる前のサムネイル画像を判別可能な態様で表示しない(ステップ616)。
【0053】
<具体例>
(ウェブサイトの具体例1)
図7および図8は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例を示す図である。
図7および図8に示すウェブページ100には、画像のリンクオブジェクト21乃至25が表示されている。また、ウェブページ100には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ100に重畳するように表示されている。
【0054】
ここで、図7および図8に示す具体例において、リンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルは、格納領域オブジェクト41および42の各々に対応付けられている格納領域に格納されている。これに対して、リンクオブジェクト23乃至25の各々のリンク先ファイルについては、格納領域に格納されていないものとする。また、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0055】
上述のように、ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する。例えば、図7では、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクト21および22が、リンク先ファイルが格納領域に格納されていない他のリンクオブジェクト23乃至25と判別可能な態様で表示されている。具体的には、リンクオブジェクト21が、実線の枠201により強調表示され、リンクオブジェクト22が、破線の枠202により強調表示されている。
【0056】
また、上述のように、ユーザ端末10は、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われると、そのリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で表示する。例えば、図8では、リンクオブジェクト21を選択する操作として、リンクオブジェクト21の表示領域にカーソル600を重畳させる操作(いわゆる、マウスオーバーの操作)が行われている。これにより、リンクオブジェクト21のリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト41が、他の格納領域オブジェクト42および43と判別可能な態様で表示されている。具体的には、判別可能な態様として、リンク先ファイルのサムネイル画像51を含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41の近傍に表示されている。
【0057】
また、同様に、リンクオブジェクト22の表示領域にカーソル600を重畳させる操作が行われた場合には、図示はしないが、リンクオブジェクト22のリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト42が、他の格納領域オブジェクト41および43と判別可能な態様で表示されることになる。
【0058】
(ウェブサイトの具体例2)
図9および図10は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7および図8とは異なる例を示す図である。
図9および図10に示すウェブページ100には、上述の図7および図8と同様に、画像のリンクオブジェクト21乃至25が表示されている。また、ウェブページ100には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ100に重畳するように表示されている。
【0059】
ここで、図9および図10に示す具体例において、リンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルは、格納領域オブジェクト41に対応付けられている格納領域に格納されており、それ以外のリンクオブジェクト23乃至25については、リンク先ファイルが格納領域に格納されていないものとする。すなわち、上述の図7および図8に示す例では、リンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルがそれぞれ異なる格納領域に格納されていたが、図9および図10に示す例では、リンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルが同じ格納領域に格納されているものとする。また、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0060】
図9の例では、リンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルが同じ格納領域に格納されているため、リンクオブジェクト21および22のリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト41が、他の格納領域オブジェクト42および43と判別可能な態様で表示されている。具体的には、判別可能な態様として、リンク先ファイルのサムネイル画像51および52と、格納領域オブジェクト41の格納領域に格納されている他のすべてのファイルの各々のサムネイル画像53乃至56とを含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41の近傍に表示されている。さらに、サムネイル画像51および52の各々は、他のサムネイル画像と判別可能な態様として、実線の枠511および破線の枠512の各々により強調表示されている。
【0061】
また、同様に、リンクオブジェクト22の表示領域にカーソル600を重畳させる操作が行われた場合にも、図示はしないが、リンク先ファイルのサムネイル画像51および52を含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41に重畳するように表示されることになる。なお、図9には、格納領域オブジェクト41の格納領域に格納されているすべてのファイルの各々のサムネイル画像51乃至56を含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41の近傍に表示される例が示されているが、これに限定されない。例えば、ウェブページ100に表示されたリンクオブジェクト21および22の各々のリンク先ファイルに対応付けられているサムネイル画像51および52の各々のみを含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41の近傍に表示されるようにしてもよい。
【0062】
ユーザ端末10は、図9の吹き出し画像501に含まれるサムネイル画像51乃至56のうち、1のサムネイル画像を選択する操作が行われると、そのサムネイル画像に対応付けられているリンク先ファイルの少なくとも一部を拡大表示する。例えば、図10の例では、サムネイル画像51を選択する操作として、サムネイル画像51の表示領域にカーソル600を重畳させる操作(いわゆる、マウスオーバーの操作)が行われている。これにより、サムネイル画像51に対応付けられているリンク先ファイル61の少なくとも一部が拡大表示されている。具体的には、リンク先ファイル61の少なくとも一部を含む吹き出し画像601が、吹き出し画像501に重畳するように表示されている。なお、図示はしないが、リンクオブジェクト21を選択する操作が行われたときに、リンクオブジェクト21のリンク先ファイル61を含む吹き出し画像601が、格納領域オブジェクト41に重畳するように表示されてもよい。
【0063】
(ウェブサイトの具体例3)
図11は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図10とは異なる例を示す図である。
図11に示すウェブページ100には、上述の図7乃至図10と同様に、画像のリンクオブジェクト21乃至25が表示されている。また、ウェブページ100には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ100に重畳するように表示されている。
【0064】
ここで、図11に示す具体例において、リンクオブジェクト23のリンク先ファイル63は、格納領域オブジェクト42に対応付けられている格納領域に格納されているが、その格納領域にアクセスする権利がユーザに付与されていないものとする。また、リンクオブジェクト23以外のリンクオブジェクト21、22、24、および25については、リンク先ファイルが格納領域に格納されていないものとする。
【0065】
上述のように、ユーザ端末10は、リンク先ファイルが格納されている格納領域にアクセスする権利を有しないユーザが、そのリンク先ファイルに対応付けられているリンクオブジェクトを選択する操作を行うと、そのリンクオブジェクトを他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示するとともに、その格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトに格納履歴情報を重畳させて表示する。ここで、「重畳させて表示する」とは、格納履歴情報を、格納領域オブジェクトに必ずしも視覚的に重ねて表示する場合だけでなく、格納領域との対応関係が分かる態様で格納履歴情報を表示する場合も含む。
【0066】
図11の例では、リンク先ファイル63に対応付けられているリンクオブジェクト23を選択する操作が行われているため、リンクオブジェクト23が、他のリンクオブジェクト21、22、24、および25と判別可能な態様で表示されている。具体的には、リンクオブジェクト23が、実線の枠203により強調表示されている。
【0067】
また、格納領域オブジェクト42に対応付けられている格納領域にアクセスする権利がユーザに付与されていないため、図11に示すように、リンクオブジェクト23の表示領域にカーソル600を重畳させる操作(いわゆる、マウスオーバーの操作)が行われると、リンクオブジェクト23のリンク先ファイル63が格納されている格納領域の格納領域オブジェクト42に、格納履歴情報900を含む吹き出し画像501が重畳するように表示される。
【0068】
格納履歴情報900は、格納領域にアップロードされた履歴を示す「投入」と、格納領域から移動または削除された履歴を示す「取り出し」とを切替可能な態様で表示される。図11の格納履歴情報900には、リンク先ファイル63に対する操作の履歴に関する情報が表示されている。具体的には、リンク先ファイル63に対する操作日時、リンク先ファイル63の種類、ファイル名、および操作者を特定可能な情報が含まれている。また、「履歴」と表記されたボタン721が押下されると、図示はしないが、さらに詳細な履歴に関する情報が表示される。
【0069】
ここで、図11に示す格納履歴情報900には、リンク先ファイル63の情報が表示されており、さらに、実線の枠711により強調表示されている。これは、選択されたリンクオブジェクト23のリンク先ファイルが、リンク先ファイル63であることを示すものである。
【0070】
(ウェブサイトの具体例4)
図12は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図11とは異なる例を示す図である。
図12に示すウェブページ100には、上述の図7乃至図11と同様に、画像のリンクオブジェクト21乃至25が表示されている。また、ウェブページ100には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ100に重畳するように表示されている。
【0071】
ここで、図12に示す具体例において、リンクオブジェクト21、24、および25の各々のリンク先ファイルは、格納領域オブジェクト41に対応付けられている格納領域に格納されているものとする。すなわち、図12に示す例では、リンクオブジェクト21、24、および25の各々のリンク先ファイルが同じ格納領域に格納されているものとする。
【0072】
また、リンクオブジェクト21のリンク先ファイルのサムネイル画像と、リンクオブジェクト25のリンク先ファイルのサムネイル画像とについては、結合する操作が行われているものとし、リンクオブジェクト24のリンク先ファイルのサムネイル画像には、付箋を付す操作が行われているものとする。また、リンクオブジェクト22および23については、リンク先ファイルが格納領域に格納されていないものとする。なお、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0073】
図12の例では、リンクオブジェクト21、24、および25の各々のリンク先ファイルが同じ格納領域に格納されているため、リンクオブジェクト21、24、および25の各々のリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト41が、他の格納領域オブジェクト42および43と判別可能な態様で表示されている。具体的には、判別可能な態様として、リンク先ファイルのサムネイル画像51、54、および55と、格納領域オブジェクト41の格納領域に格納されている他のすべてのファイルの各々のサムネイル画像とを含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41の近傍に表示されている。
【0074】
ここで、リンクオブジェクト21および25の各々は、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様として、実線の枠201および205の各々により強調表示されている。また、リンクオブジェクト21のリンク先ファイルと、リンクオブジェクト25のリンク先ファイルとが結合されているため、リンクオブジェクト21および25は、結合されていることを示す態様で表示されている。具体的には、図12に示すように、リンクオブジェクト21および25の各々にチェックを表す画像700が付された状態で表示されている。
【0075】
また、リンクオブジェクト21のリンク先ファイルのサムネイル画像51と、リンクオブジェクト25のリンク先ファイルのサムネイル画像55とについても、結合されていることを示す態様で表示されている。具体的には、図12に示すように、サムネイル画像55にサムネイル画像51が重畳され、チェックを表す画像700が付された状態で表示されている。さらに、他のサムネイル画像と判別可能な態様として、サムネイル画像51および55は、実線の枠513により強調表示されている。
【0076】
また、リンクオブジェクト24は、他のサムネイル画像と判別可能な態様として、破線の枠204により強調表示されている。さらに、リンクオブジェクト24のリンク先ファイルには付箋が付されているため、リンクオブジェクト24には付箋800が付されている。また、リンクオブジェクト24のリンク先ファイルのサムネイル画像54は、他のサムネイル画像と判別可能な態様として、破線の枠514により強調表示されている。さらに、サムネイル画像54には付箋800が付されている。
【0077】
(ウェブサイトの具体例5)
図13および図14は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図12とは異なる例を示す図である。
図13および図14に示すウェブページ100には、上述の図7乃至図12と同様に、画像のリンクオブジェクト21乃至25が表示されている。また、ウェブページ100には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ100に重畳するように表示されている。
【0078】
図13および図14に示す具体例は、図12の具体例と基本的に同様であるが、以下の点で異なる。すなわち、図12に示す具体例では、サムネイル画像に対する操作が行われる前のリンク先ファイルが格納領域に格納されていないが、図13および図14に示す具体例では、結合する操作が行われる前のリンク先ファイルが格納領域に格納されている。
【0079】
また、図14に示す具体例は、結合する操作が行われる前のリンク先ファイルのサムネイル画像51および55が、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示されないように予め設定されているものとする。この場合、図14に示すように、サムネイル画像に対する操作が行われる前のリンク先ファイルのサムネイル画像51および55の各々は、吹き出し画像501に表示される点で図12の例と異なり、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示されていない点で図13の例と異なる。
【0080】
(ウェブサイトの具体例6)
図15は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図14とは異なる例を示す図である。
図15に示すウェブページ200には、上述の図7乃至図14とは異なり、テキストのリンクオブジェクト26乃至29が表示されている。また、ウェブページ200には、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ200に重畳するように表示されている。
【0081】
ここで、図15に示す具体例において、「申請書(見本)」と表記されたリンクオブジェクト27のリンク先ファイルは、格納領域オブジェクト43に対応付けられている格納領域に格納されている。これに対して、リンクオブジェクト26、28および29の各々のリンク先ファイルについては、格納領域に格納されていないものとする。また、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0082】
上述のように、ユーザ端末10は、アクセス先のウェブページに表示されたリンクオブジェクトのうち、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する。例えば、図15では、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクト27が、リンク先ファイルが格納領域に格納されていない他のリンクオブジェクト26、28および29と判別可能な態様で表示されている。具体的には、リンクオブジェクト27が、実線の枠207により強調表示されている。
【0083】
また、上述のように、ユーザ端末10は、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトを選択する操作が行われると、そのリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で表示する。例えば、図15では、リンクオブジェクト27を選択する操作として、リンクオブジェクト27の表示領域にカーソル600を重畳させる操作(いわゆる、マウスオーバーの操作)が行われている。これにより、リンクオブジェクト27のリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト43が、他の格納領域オブジェクト41および42と判別可能な態様で表示されている。具体的には、判別可能な態様として、リンク先ファイルのサムネイル画像58を含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト43に重畳するように表示されている。
【0084】
ここで、吹き出し画像501に含まれるリンク先ファイルのサムネイル画像58に対し、予め定められた操作(例えば、ダブルクリックの操作)が行われた場合には、そのリンク先ファイルが開く。
【0085】
(ウェブサイトの具体例7)
図16は、ユーザ端末10に表示されたウェブサイトの具体例のうち、図7乃至図15とは異なる例を示す図である。
図16に示すウェブページ200には、上述の図15と同様に、テキストのリンクオブジェクト26乃至29が表示されている。ただし、図16に示すリンクオブジェクト26、28および29の各々は、チェックボックス71乃至73の各々が設けられている点で図15と異なる。ここで、チェックボックスが設けられているリンクオブジェクトは、リンク先ファイルが格納領域に格納されていないリンクオブジェクトであることを示している。これに対して、チェックボックスが設けられていないリンクオブジェクトは、リンク先ファイルが格納領域に格納されているリンクオブジェクトであることを示している。チェックボックスは、ウェブページの閲覧時に本発明に係るプログラムが作動することで表示される操作ツールである。なお、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0086】
図16の例では、リンクオブジェクト26、28および29の各々にチェックボックス71乃至73の各々が設けられているため、リンク先ファイルが格納領域に格納されていない。これに対して、リンクオブジェクト27にはチェックボックスが設けられていないため、リンク先ファイルが格納領域に格納されている。ユーザは、格納領域に格納したいリンク先フォルダのリンクオブジェクトのチェックボックスにチェックを入れる操作を行うことで、そのリンク先フォルダをダウンロードする旨を指示する。図16の例では、「契約書(見本)」と表記されたリンクオブジェクト29のチェックボックス73にチェックが入れられているため、リンクオブジェクト29のリンク先フォルダをダウンロードする旨が指示されている。
【0087】
また、ウェブページ200には、上述の図15と同様に、クラウドストレージ30の格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ200に重畳するように表示されている。ただし、図16に示す格納領域オブジェクト41乃至43の各々は、チェックボックス81乃至83の各々が設けられている点で図15と異なる。チェックボックス81乃至83は、リンク先ファイルの格納先を指定する際にチェックを入れるための操作ツールである。なお、図16の例では、格納領域オブジェクト43のチェックボックス83にチェックが入れられている。このため、リンク先ファイルの格納先として、格納領域オブジェクト43に対応付けられている格納領域が指定されている。
【0088】
図16に示すように、チェックボックス73と、チェックボックス83との各々にチェックを入れる操作を行ったうえで、「選択取込み」と表記されたボタン801を押下する操作を行うと、リンクオブジェクト29のリンク先ファイルが、格納領域オブジェクト43に対応付けられている格納領域に格納される。これに対して、「全て取込み」と表記されたボタン802を押下する操作を行うと、リンクオブジェクトのチェックボックスにチェックが入っているかいないかを問わずに、格納領域に格納されていないリンク先ファイルがダウンロードされて、格納領域に格納される。
【0089】
<他の実施の形態>
以上、本実施の形態について説明したが、本発明は上述した本実施の形態に限るものではない。また、本発明による効果も、上述した本実施の形態に記載されたものに限定されない。例えば、図1に示す情報処理システム1の構成、および図2に示すユーザ端末10のハードウェア構成は、いずれも本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。また、図3に示すユーザ端末10の機能構成も例示に過ぎず、特に限定されない。上述した処理を全体として実行できる機能が図1の情報処理システム1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能構成を用いるかは図3の例に限定されない。
【0090】
また、図4乃至図6に示すユーザ端末10の処理のステップの順序も例示に過ぎず、特に限定されない。図示されたステップの順序に沿って時系列的に行われる処理だけではなく、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別的に行われてもよい。また、図7乃至図17に示す具体例も一例に過ぎず、特に限定されない。
【0091】
例えば、上述の実施の形態では、リンク先ファイルを保存するための操作が受け付けられると、ユーザ端末10が、リンク先ファイルをローカルストレージにダウンロードし、そのリンク先ファイルをクラウドストレージ30にアップロードする構成となっている。このため、クラウドストレージ30にアップロードされたリンク先ファイルは、格納先となる1以上の格納領域のうち指定された格納領域に格納される。ただし、これに限定されず、格納先となる1以上の格納領域をローカルストレージに設け、この1以上の格納領域にリンク先ファイルが格納されるようにしてもよい。
【0092】
また、上述の実施の形態では、リンクオブジェクトのリンク先ファイルが格納されている格納領域の格納領域オブジェクトが、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で表示される際、格納領域オブジェクトの近傍に吹き出し画像が表示される構成となっている。ただし、このような構成に限定されない。例えば、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様として、単に格納領域オブジェクトの色が変わったり、枠が表示されたりする構成であってもよい。
【0093】
また、上述の図11の例では、格納履歴情報900として、リンク先ファイル63に関する情報のみが表示されているが、これに限定されない。例えば、格納領域オブジェクト42に対応付けられている格納領域から移動または削除された履歴を有するファイルが他に存在する場合には、それらのファイルの情報も格納履歴情報900として表示されるようにしてもよい。
【0094】
また、上述の図12の「結合する操作」は、リンクオブジェクト21および25の各々のサムネイル画像に対して行われるものであるが、リンクオブジェクト21および25に対して直接的に行われるものであってもよい。
【0095】
また、上述の実施の形態では、格納領域に格納される情報の一例として、リンク先ファイルが示されているが、これに限定されない。例えば、図17に示すように、リンク先である他のウェブページにアクセスするための情報が格納領域に格納されてもよい。
【0096】
図17には、ユーザ端末10に表示されるウェブサイトとして、上述の図7乃至図16に示す具体例とは異なる例が示されている。図17に示すウェブページ300には、リンク先の他のウェブページ400にアクセスするための情報として、他のウェブページ400のURLに対応付けられたリンクオブジェクト91が表示されている。リンクオブジェクト91は、「ネズミ」と表記されたテキストのオブジェクトであり、テキストの文章の一部として配置されている。ここで、「ネズミ」と表記されたテキストのオブジェクトは、他のウェブページ400として、例えば、ネズミの生態について解説するウェブページのURLが対応付けられているとする。
【0097】
また、ウェブページ300には、クラウドストレージの格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクト41乃至43がウェブページ300に重畳するように表示されている。リンクオブジェクト91のリンク先である他のウェブページ400のURLは、格納領域オブジェクト41に対応付けられた格納領域に格納されている。なお、ユーザは、格納領域オブジェクト41乃至43の各々に対応付けられている格納領域にアクセスする権利を有しているものとする。
【0098】
ウェブページ300に複数のリンクオブジェクトが含まれる場合、URLが格納領域に格納されているリンクオブジェクト91は、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されている。具体的には、図17に示すように、リンクオブジェクト91が、実線の枠901により強調表示される。
【0099】
そして、リンクオブジェクト91を選択する操作として、リンクオブジェクト91にカーソル600を重畳させる操作(いわゆる、マウスオーバーの操作)が行われると、図17に示すように、他のウェブページ400のURLが格納されている格納領域の格納領域オブジェクト41が、他の格納領域オブジェクト42および43と判別可能な態様で表示される。具体的には、判別可能な態様として、他のウェブページ400のサムネイル画像を含む吹き出し画像501が、格納領域オブジェクト41に重畳するように表示される。さらに、他のウェブページ400が複数のページにわたる場合には、ページを切替可能にするボタン911が表示される。これにより、ネズミの生態について解説するウェブページの情報を参照しながら、ウェブページ300の閲覧を行うことが可能になる。
【0100】
(付記)
(((1)))
1または複数のプロセッサを備え、
前記1または複数のプロセッサは、
ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納し、
前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、
情報処理システム。
(((2)))
前記1または複数のプロセッサは、
前記格納領域に対応付けられている格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行い、
前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、前記ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((1)))に記載の情報処理システム。
(((3)))
前記1または複数のプロセッサは、前記リンクオブジェクトを選択する操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルの少なくとも一部を、当該ファイルが格納されている前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((2)))に記載の情報処理システム。
(((4)))
前記ファイルが、画像ファイル、テキストファイル、HTMLファイルのうちいずれかであり、前記リンクオブジェクトが、当該ファイルを示す画像またはテキストのオブジェクトであり、前記特定情報が、前記ウェブページのソースコードから特定される情報であることを特徴とする、
(((1)))乃至(((3)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((5)))
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域に格納されている前記ファイルのサムネイル画像を表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((2)))乃至(((4)))のうちいずれかに記載の情報処理システム。
(((6)))
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該操作を、当該ファイルに対する操作として受け付けることを特徴とする、
(((5)))に記載の情報処理システム。
(((7)))
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、当該ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((5)))または(((6)))に記載の情報処理システム。
(((8)))
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルのサムネイル画像に対する操作として、前記格納領域に格納されている複数の前記ファイルを結合する操作が行われると、当該結合する操作が行われたことを示すサムネイル画像を、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((6)))または(((7)))に記載の情報処理システム。
(((9)))
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを選択する操作が行われると、前記格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域における前記ファイルの格納履歴を示す情報を、当該格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((2)))に記載の情報処理システム。
(((10)))
前記1または複数のプロセッサは、表示された前記格納履歴のうち、1の格納履歴を選択する操作が行われると、当該1の格納履歴に対応する前記ファイルに対応付けられている前記リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((9)))に記載の情報処理システム。
(((11)))
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域に格納された前記ファイルが、アクセスすることができない他の格納領域に移動されている場合に、前記格納履歴を示す情報を前記格納領域オブジェクトに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((9)))または(((10)))に記載の情報処理システム。
(((12)))
前記1または複数のプロセッサは、前記予め定められた操作として、前記リンクオブジェクトを前記格納領域オブジェクトに接触または近接させる操作が行われると、当該リンクオブジェクトに対応付けられている前記ファイルを、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納することを特徴とする、
(((2)))乃至(((11)))のいずれかに記載の情報処理システム。
(((13)))
前記1または複数のプロセッサは、前記ファイルの格納先である前記格納領域に対応付けられている前記格納領域オブジェクトを、他の格納領域オブジェクトと判別可能な態様で前記ウェブページに重畳して表示させる制御を行うことを特徴とする、
(((2)))乃至(((12)))のいずれかに記載の情報処理システム。
(((14)))
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトを前記ウェブページに重畳して表示させる制御として、当該格納領域オブジェクトを当該ウェブページに重畳して表示可能とするアプリケーションソフトウェアを起動することを特徴とする、
(((2)))に記載の情報処理システム。
(((15)))
前記1または複数のプロセッサは、前記格納領域オブジェクトに対し予め定められた操作が行われると、前記ウェブページが表示されている表示領域とは異なる表示領域にて前記アプリケーションソフトウェアを起動し、当該格納領域オブジェクトに対応付けられている前記格納領域の内容を表示させる制御を行う、
(((14)))に記載の情報処理システム。
(((16)))
1または複数のコンピュータに、
ネットワーク上に存在するファイルが対応付けられているリンクオブジェクトに対し、予め定められた操作が行われると、当該ファイルと、当該ファイルを特定するための特定情報とを対応付けて、予め定められた格納領域に格納する機能と、
前記リンクオブジェクトを含む複数のオブジェクトがウェブページに表示される際、前記格納領域に格納されている前記ファイルに対応付けられている当該リンクオブジェクトを、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示する機能と、
を実現させるプログラム。
【0101】
(((1)))の本発明によれば、ネットワーク上に存在するファイルのうち保存済みのファイルについては、対応するリンクオブジェクトが他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示される。これにより、そのファイルが保存済みであるかどうかを一見して判別できる。
(((2)))の本発明によれば、ユーザは、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
(((3)))の本発明によれば、ユーザは、ウェブページに表示されたリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルの内容の少なくとも一部と、そのファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
(((4)))の本発明によれば、ユーザは、画像またはテキストのリンクオブジェクトを選択する操作を行うだけで、そのリンクオブジェクトに対応付けられている画像ファイル、テキストファイル、またはHTMLファイルの内容の少なくとも一部と、そのファイルがどの格納領域に格納されているのかを一見して判別できる。
(((5)))の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトが対応付けられている格納領域に格納されているファイルを一見して把握できる。
(((6)))の本発明によれば、ユーザは、保存先を示すオブジェクトに重畳して表示されたサムネイル画像に対する操作を行うだけで、そのサムネイル画像に対応付けられているファイルの操作が可能となる。その結果、保存されているファイルごとに対応するアプリケーションソフトウェアを起動させることなく、そのファイルの操作が可能となる。
(((7)))の本発明によれば、ファイルのサムネイル画像に対する操作が行われると、そのファイルに対応付けられているリンクオブジェクトが、他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示されるので、ユーザは、保存されているファイルに対して何らかの操作を行っていることを一見して把握できる。
(((8)))の本発明によれば、ファイルのサムネイル画像を結合する操作が行われると、その操作が行われたことを示すサムネイル画像が、他のサムネイル画像と判別可能な態様で表示されるので、ユーザは、保存されているファイルのうち結合された複数のファイルを一見して把握できる。
(((9)))の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納されたファイルの履歴を一見して把握できる。
(((10)))の本発明によれば、ユーザは、格納領域オブジェクトを選択する操作を行うだけで、その格納領域オブジェクトに対応付けられている格納領域に格納されているファイルを一見して把握できる。
(((11)))の本発明によれば、ユーザは、ファイルが格納されている格納領域にアクセスする権利がない場合など、そのファイルのサムネイル画像を表示できない場合であっても、その格納領域に格納されたファイルを一見して把握できる。
(((12)))の本発明によれば、ユーザは、リンクオブジェクトに対する直感的な操作で、そのリンクオブジェクトに対応付けられているファイルを、自身が意図する格納領域に格納できる。
(((13)))の本発明によれば、ユーザは、リンクオブジェクトに対応付けられているファイルの格納先となる格納領域がどれであるかを一見して把握できる。
(((14)))の本発明によれば、ユーザは、格納領域に格納されたファイルを開くためのアプリケーションソフトウェアをウェブページ上で起動させることができる。
(((15)))の本発明によれば、ユーザは、ファイルが格納されている格納領域の内容をウェブページ上で確認することができる。
(((16)))の本発明によれば、ネットワーク上に存在するファイルのうち保存済みのファイルについては、対応するリンクオブジェクトが他のリンクオブジェクトと判別可能な態様で表示される。これにより、そのファイルが保存済みであるかどうかを一見して判別できる。
【符号の説明】
【0102】
1…情報処理システム、10…ユーザ端末、11…制御部、30…クラウドストレージ、90…ネットワーク、101…取得部、102…管理部、103…表示制御部、104…送信制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17