(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115663
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】記録装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20240820BHJP
B41J 2/17 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
B41J2/01 301
B41J2/17 203
B41J2/01 305
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021419
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】阪 圭央
(72)【発明者】
【氏名】▲柳▼澤 吉徳
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA16
2C056EA20
2C056EA27
2C056FA10
2C056FA13
2C056HA29
2C056HA60
2C056JC10
2C056JC13
(57)【要約】
【課題】作業効率を向上させることができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、媒体に記録を行う記録部と、記録部を収容する筐体と、を備える。筐体は、フレームと、フレームに取り付けられる底部と、を有する。底部は、フレームに固定される第1底部と、フレームと着脱可能に固定される第2底部とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に記録を行う記録部と、
前記記録部を収容する筐体と、
を備え、
前記筐体は、フレームと、前記フレームに取り付けられる底部と、を有し、
前記底部は、前記フレームに固定される第1底部と、前記フレームと着脱可能に固定される第2底部とを有する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
前記第2底部は、鉛直方向と交差する第1方向に沿って着脱可能である、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
前記第2底部は、把持部を有し、
前記第2底部は、前記把持部が把持されることにより前記第1方向に沿って着脱可能である、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項2に記載の記録装置において、
前記第1方向は、正面に向かう第2方向と交差する方向である、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
請求項1に記載の記録装置において、
前記フレームは、鉛直方向における下方に対して外部と連通可能である連通路を有し、
前記第2底部は、前記フレームに装着されている場合に、前記連通路を閉鎖し、前記フレームから取り外した場合に、前記連通路を開放する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項5に記載の記録装置において、
前記第1底部の鉛直方向における下方に増設ユニットを装着可能である装着部を備え、
前記第2底部が前記フレームから取り外された場合に、前記連通路は、前記増設ユニットと前記筐体の内部とを連通する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項6に記載の記録装置において、
前記第2底部は、前記フレームから取り外した場合に、前記装着部に装着された前記増設ユニットの前記鉛直方向における下方側に着脱可能である、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の記録装置において、
前記記録部は、液体の吐出により媒体に記録を行い、
前記第1底部及び前記第2底部のうち少なくとも何れかは、前記記録部から漏れ出た液体を収容可能な液体収容部を有する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
請求項8に記載の記録装置において、
液体を吸収可能である液体吸収体を備え、
前記液体吸収体は、前記液体収容部に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項10】
請求項8に記載の記録装置において、
前記記録部は、液体を吐出する複数のノズルのそれぞれが開口するノズル面を有し、
前記液体収容部は、鉛直方向からの平面視で、前記鉛直方向と交差する第1方向と、前記鉛直方向及び前記第1方向と交差する第2方向とにおいて、前記ノズル面の一部又は全部が重なるように設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項11】
請求項8に記載の記録装置において、
媒体を支持するように構成される媒体支持部を備え、
前記記録部は、液体を吐出する複数のノズルのそれぞれが開口するノズル面を有し、
前記媒体支持部は、前記ノズル面と対向する位置に設けられ、
前記液体収容部は、鉛直方向からの平面視で、前記鉛直方向と交差する第1方向と、前記鉛直方向及び前記第1方向と交差する第2方向とにおいて、前記媒体支持部の一部又は全部が重なるように設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項12】
請求項10に記載の記録装置において、
搬送経路に沿って媒体を搬送する搬送部を備え、
前記搬送経路は、前記記録部に媒体を搬送する第1搬送経路と、前記記録部から外部に媒体を搬送する第2搬送経路と、を有し、
少なくとも前記第2底部は、前記液体収容部を有し、
前記第2底部が前記フレームに装着されている場合、前記第1搬送経路は、前記鉛直方向において前記第2底部と前記ノズル面との間に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項13】
請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の記録装置において、
設置面に設置可能である設置部を備え、
前記設置部は、前記筐体の底面において前記第2底部の移動領域外に設けられる、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項14】
請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の記録装置において、
前記第2底部は、前記フレームに対する位置決めを行う位置決め部を有する、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項15】
請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の記録装置において、
前記フレームに前記第2底部が装着された場合に前記第2底部を固定する固定部を備える、
ことを特徴とする記録装置。
【請求項16】
請求項15に記載の記録装置において、
前記第2底部は、鉛直方向と交差する第1方向に沿って着脱可能であり、
前記第1方向は、正面に向かう第2方向と交差する方向であり、
前記固定部は、前記第1方向からの操作により、前記フレームに対して前記第2底部を固定可能である、
ことを特徴とする記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、媒体に記録を行う記録装置として、構造体のフレームの下方に底部を備えた記録装置が開示されている。このような記録装置において、底部は、板状の部材から形成した底板部と、底板部を補強する補強板とを有する。これにより、低コストで、構造体の底部の剛性を高くできる構成を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような記録装置では、底部がフレームの下方を覆っている。このため、例えば、フレームの下方に増設ユニットを設置する場合に、記録装置と増設ユニットとの間に連通路を確保しなければならなかった。このような場合、底部を全体的に取り外す必要があるため、作業効率が低下してしまっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する記録装置は、前記筐体は、フレームと、前記フレームに取り付けられる底部と、を有し、前記底部は、前記フレームに固定される第1底部と、前記フレームと着脱可能に固定される第2底部とを有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】記録装置及び増設ユニットの一実施形態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[第1実施形態]
以下、記録装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。以下の説明では、記録装置が水平面上に置かれているものとして、鉛直方向Zと交差(例えば直交)する方向を左右方向Xとし、鉛直方向Z及び左右方向Xと交差する方向を前後方向Yとする。左右方向Xが第1方向の一例に相当する。前後方向Yのうち一方を前方Y1とし、前後方向Yのうち他方を後方Y2とする。また、前方Y1側を正面として、左右方向Xのうち右側に向かう方向を右方向X1とし、左右方向Xのうち左側に向かう方向を左方向X2とする。鉛直方向Zのうち上方を上方Z1とし、鉛直方向Zのうち下方を下方Z2とする。
【0008】
<記録装置10>
図1に示すように、記録装置10は、媒体99に記憶を行うように構成される。記録装置10は、液体の一例であるインクを媒体99に吐出することにより、印刷を行うインクジェットプリンターであってもよい。媒体99としては、例えば、用紙、布帛、ビニール、プラスチック部品、金属部品などであってもよい。
【0009】
記録装置10は、筐体11と、記録部12とを備える。記録装置10は、媒体収容部13と、給送部14と、搬送経路15と、搬送部16と、スタッカー17と、を備えてもよい。記録装置10は、1又は複数の媒体収容部13と、媒体収容部13と同数の給送部14と、を備えてもよい。
【0010】
筐体11は、記録装置10を構成する各種部材を収容するように構成される。特に、筐体11は、少なくとも記録部12を収容するように構成される。筐体11は、媒体収容部13と、給送部14と、搬送経路15と、搬送部16とを収容するように構成されてもよい。筐体11は、底面11Aを備える。底面11Aは、記録装置10の底面を構成する。
【0011】
媒体収容部13は、複数の媒体99を積層状態で収容可能であってもよい。給送部14は、対応する媒体収容部13から、その媒体収容部13に収容される媒体99を1枚ずつ搬送経路15に送り出す。
【0012】
搬送経路15は、搬送部16によって媒体99が搬送される経路である。搬送経路15は、媒体収容部13と、スタッカー17と、を結ぶ。スタッカー17は、搬送された媒体99を受ける。スタッカー17は、記録済みの1又は複数の媒体99を積載可能である。
【0013】
搬送経路15は、第1搬送経路15Aと、第2搬送経路15Bとを備えてもよい。第1搬送経路15Aは、媒体収容部13と記録部12とを結ぶ。つまり、第1搬送経路15Aは、記録部12に媒体99を搬送する経路である。第2搬送経路15Bは、記録部12とスタッカー17とを結ぶ。つまり、第2搬送経路15Bは、記録部12から外部に媒体99を搬送する経路である。
【0014】
搬送経路15は、第3搬送経路15Cを備えてもよい。第3搬送経路15Cは、後述する増設ユニット90から搬送される媒体99を第1搬送経路15Aに合流させるための経路である。
【0015】
搬送部16は、給送部14により送り出された媒体99を搬送経路15に沿って搬送する。搬送部16は、搬送した媒体99をスタッカー17に排出する。搬送部16は、複数の搬送ローラー18を備えてもよい。複数の搬送ローラー18のそれぞれは、媒体99を挟んだ状態で回転することで、媒体99を搬送する。
【0016】
搬送部16は、無端状の搬送ベルト19と、一対のプーリー20と、を備えてもよい。搬送ベルト19は、一対のプーリー20に掛け渡される。搬送ベルト19は、媒体99を吸着した状態で回転することで、搬送方向に沿って媒体99を搬送する。搬送ベルト19は、媒体99を支持するように構成される媒体支持部の一例として機能する。他の例としては、搬送ベルト19を用いずに、固定式のプラテンで媒体支持部を構成してもよい。
【0017】
記録部12は、媒体99に記録を行うように構成される。特に、記録部12は、液体の吐出により媒体99に記録を行うように構成される。記録部12は、搬送経路15に沿う位置に設けられる。
【0018】
記録部12は、搬送ベルト19により支持される媒体99に液体を吐出することにより、媒体99に記録を行うように構成される。記録部12は、吐出方向に向かって液体を吐出するように構成されてもよい。吐出方向は、媒体99の搬送方向に垂直に交わる方向である。吐出方向は、水平方向となす角度が15度であってもよい。
【0019】
記録部12は、ラインヘッドであるが、シリアルヘッドであってもよい。ラインヘッドは、媒体99の幅にわたって液体を一斉に吐出可能なヘッドである。シリアルヘッドは、媒体99に対して媒体99の幅方向に走査するヘッドである。
【0020】
記録部12は、複数のノズル21と、ノズル面22とを備える。複数のノズル21のそれぞれは、液体を吐出可能に構成される。複数のノズル21のそれぞれは、ノズル面22に開口する。つまり、ノズル面22は、複数のノズル21のそれぞれが開口するように構成される。ノズル面22は、吐出方向に対して直交する面である。このように、記録部12は、ノズル面22に垂直な吐出方向に液体を吐出可能である。また、搬送ベルト19は、ノズル面22に対向する位置に設けられている。
【0021】
記録装置10は、不図示の表示部と、不図示の操作部とを備えてもよい。表示部は、情報を表示するように構成される。操作部は、ユーザーによって操作可能に構成される。表示部と操作部とは、タッチパネルのように一体に構成されてもよいが、別々に構成されてもよい。表示部と操作部とは、前方Y1側に設けられてもよい。これにより、ユーザーは、前方Y1側を正面として記録装置10を使用する。つまり、前方Y1は、正面に向かう方向である。前方Y1が第2方向の一例に相当する。
【0022】
記録装置10は、複数の設置部23を備えてもよい。記録装置10は、4つの設置部23を備えてもよいが、これに限らず、2つ、3つ、5つ以上の設置部23を備えてもよい。複数の設置部23のそれぞれは、底面11Aに設けられる。複数の設置部23のそれぞれは、底面11Aから下方Z2に突出するように構成される。複数の設置部23のそれぞれは、設置面に設置可能である。複数の設置部23のそれぞれは、筐体11を設置面に設置させるためのフットであってもよい。記録装置10は、底面11Aが設置面に当接せずに、複数の設置部23のそれぞれが設置面に当接することにより設置面に設置される。
【0023】
記録装置10は、増設ユニット90を装着可能であってもよい。記録装置10は、底面11Aの下方Z2側に増設ユニット90を装着可能であってもよい。記録装置10と増設ユニット90とは、記録ユニットを構成してもよい。記録装置10は、増設ユニット90を備えてもよい。
【0024】
増設ユニット90は、媒体99を給紙する増設給紙ユニットであってもよい。増設ユニット90は、増設媒体収容部91と、増設給送部92と、増設搬送経路93と、増設搬送部94とを備えてもよい。増設媒体収容部91は、複数の媒体99を積層状態で収容可能であってもよい。増設給送部92は、対応する増設媒体収容部91から、その増設媒体収容部91に収容される媒体99を1枚ずつ増設搬送経路93に送り出す。
【0025】
増設搬送経路93は、増設搬送部94によって媒体99が搬送される経路である。増設搬送経路93は、第3搬送経路15Cに合流する。増設搬送部94は、増設給送部92により送り出された媒体99を増設搬送経路93に沿って搬送し、増設搬送経路93に沿って搬送された媒体99を第3搬送経路15Cに合流させる。
【0026】
<筐体11の詳細構成>
ここで、
図2~
図8を参照して、筐体11の詳細構成について説明する。
図2~
図6に示すように、筐体11は、フレーム24を備える。フレーム24は、筐体11の骨格を構成する。フレーム24は、立方体形状であってもよい。フレーム24は、少なくとも記録部12を収容するように構成される。
【0027】
フレーム24は、底面24Aを備える。底面24Aは、フレーム24の下方Z2に向かう面である。底面24Aは、筐体11の底面11Aの一部を構成する。底面24Aには、設置部23が取り付けられてもよい。
【0028】
フレーム24は、下方開口部24Bを備える。下方開口部24Bは、底面24Aに設けられる。下方開口部24Bは、下方Z2に開口するように構成される。フレーム24は、右方向X1、左方向X2、前方Y1、後方Y2及び上方Z1に開口する開口部を備えてもよい。開口部は、各種の外装により覆われてもよい。
【0029】
フレーム24は、第1フレーム25(
図3参照)を備えてもよい。第1フレーム25は、右方向X1側であり、かつ、下方Z2側に位置する。第1フレーム25は、前後方向Yに沿って延びる。
【0030】
第1フレーム25は、右側面25Aを備える。右側面25Aは、第1フレーム25の右方向X1に向かう面である。右側面25Aは、位置決め穴25Bを備えてもよい。右側面25Aは、複数の位置決め穴25Bを備えてもよい。位置決め穴25Bは、右方向X1に開口するように構成される。位置決め穴25Bは、後述する第2底部32がフレーム24に装着される場合に、第2底部32の位置決めを行うための穴である。
【0031】
右側面25Aは、ネジ穴25Cを備えてもよい。右側面25Aは、複数のネジ穴25Cを備えてもよい。ネジ穴25Cは、右方向X1に開口するように構成される。ネジ穴25Cは、後述する第2底部32がフレーム24に装着される場合に、第2底部32をフレーム24に固定するための穴である。
【0032】
図2に示すように、フレーム24は、装着部26を備えてもよい。つまり、記録装置10は、装着部26を備えてもよい。装着部26は、底面24Aに設けられる。装着部26は、記録装置10の下方Z2に増設ユニット90を装着可能である。特に、装着部26は、後述する第1底部31の下方Z2に増設ユニット90を装着可能である。
【0033】
装着部26は、増設位置決め穴26Aを備えてもよい。装着部26は、複数の増設位置決め穴26Aを備えてもよい。増設位置決め穴26Aは、底面24Aに設けられる。増設位置決め穴26Aは、下方Z2に開口するように構成される。増設位置決め穴26Aは、増設ユニット90が記録装置10に装着される場合に、増設ユニット90の位置決めを行うための穴である。
【0034】
装着部26は、増設ネジ穴26Bを備えてもよい。装着部26は、複数の増設ネジ穴26Bを備えてもよい。増設ネジ穴26Bは、底面24Aに設けられる。増設ネジ穴26Bは、下方Z2に開口するように構成される。増設ネジ穴26Bは、増設ユニット90が記録装置10に装着される場合に、増設ユニット90をフレーム24に固定するための穴である。
【0035】
記録装置10は、梱包当接領域27を備えてもよい。記録装置10は、複数の梱包当接領域27を備えてもよい。梱包当接領域27は、筐体11の底面11Aに位置する。梱包当接領域27は、左右方向Xにおいて設置部23の内側に位置する。梱包当接領域27は、記録装置10が梱包されるときに、梱包材が当接する領域である。つまり、梱包当接領域27は、記録装置10梱包後において梱包材を介して衝撃を直接的に受ける領域となる。
【0036】
図2~
図6に示すように、筐体11は、底部30を備える。底部30は、フレーム24の下方Z2側に設けられる。底部30は、フレーム24を支持するように構成される。底部30は、フレーム24に取り付けられる。底部30は、フレーム24の下方Z2において下方開口部24Bを閉鎖する。
【0037】
底部30は、液体収容部40を備えてもよい。液体収容部40は、底部30の上面に設けられる。液体収容部40は、上方Z1に向かって開放する浅目の凹部である。液体収容部40は、記録部12から漏れ出た液体を収容可能である。液体収容部40は、記録部12から漏れ出て、搬送ベルト19に伝わった液体を収容可能である。
【0038】
記録装置10は、液体吸収体50を備えてもよい。液体吸収体50は、液体収容部40に設けられる。液体吸収体50は、液体収容部40に一体的に固定されてもよい。液体吸収体50は、液体収容部40に収容された液体を吸収可能である。つまり、液体吸収体50は、記録部12から漏れ出た液体を吸収可能である。液体吸収体50は、記録部12から漏れ出て、搬送ベルト19に伝わった液体を吸収可能である。
【0039】
底部30は、複数の部材に分割されている。底部30は、第1底部31と、第2底部32とを備える。第1底部31は、左方向X2側に設けられる。第1底部31は、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第1底部31は、第2底部32よりも広い面積において筐体11の底面11Aの一部を構成する。第1底部31は、平板形状であってもよい。第1底部31は、下方開口部24Bの一部を閉鎖する。第1底部31は、フレーム24に固定される。第1底部31は、媒体収容部13の下方Z2に位置する。
【0040】
第1底部31は、液体収容部40として第1液体収容部41を備える。第1液体収容部41は、第1底部31の上面に設けられる。第1底部31は、上方Z1に向かって開放する浅目の凹形状であってもよい。第1底部31は、周縁部の一部又は全部が凸形状のトレイであってもよい。液体吸収体50は、第1液体収容部41に設置されてもよい。
図4及び
図5において、第1液体収容部41に設置される液体吸収体50は、代表的な一つであり、複数の液体吸収体50が第1液体収容部41に設置されてもよい。
【0041】
第1底部31は、当接部31Aを備えてもよい。第1底部31は、複数の当接部31Aを備えてもよい。当接部31Aは、第1底部31の右方向X1の端部に設けられる。当接部31Aは、第1底部31の底面側に設けられる。当接部31Aは、後述する第2底部32がフレーム24に装着される場合に、第2底部32の位置決めを行うための部位である。
【0042】
第2底部32は、右方向X1側に設けられる。第2底部32は、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第2底部32は、第1底部31よりも狭い面積において筐体11の底面11Aの一部を構成する。第2底部32は、平板形状であってもよい。第2底部32は、下方開口部24Bの一部を閉鎖する。第2底部32は、フレーム24と着脱可能である。特に、第2底部32は、左右方向Xに沿って着脱可能である。また、第2底部32は、前後方向Yにおいて設置部23の間に位置する。つまり、設置部23は、第2底部32の移動領域に設けらず、第2底部32の移動領域外に設けられる。
【0043】
第2底部32は、液体収容部40として第2液体収容部42(
図4及び
図7参照)を備える。第2液体収容部42は、第2底部32の上面に設けられる。第2底部32は、上方Z1に向かって開放する浅目の凹形状であってもよい。第2底部32は、周縁部の一部又は全部が凸形状のトレイであってもよい。液体吸収体50は、第2液体収容部42に設置されてもよい。
【0044】
第2底部32は、把持部32Aを備える。把持部32Aは、第2底部32の右方向X1の端部に設けられる。把持部32Aは、ユーザー又はサービスマンなどにより把持可能である。そして、第2底部32は、把持部32Aが把持されることにより左右方向Xに沿って着脱可能である。
【0045】
図3及び
図4に示すように、第2底部32は、開口部32Bを備えてもよい。第2底部32は、複数の開口部32Bを備えてもよい。開口部32Bは、第2底部32の右方向X1における面に設けられる。開口部32Bは、左右方向Xに延びる。開口部32Bは、ドライバーを挿入可能である。
【0046】
図6及び
図7に示すように、第2底部32は、位置決め部36を備えてもよい。位置決め部36は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に、フレーム24に対する位置決めを行う。位置決め部36は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に、第1底部31に対する位置決めを行う。
【0047】
図6に示すように、位置決め部36は、第1位置決め部37を備えてもよい。位置決め部36は、複数の第1位置決め部37を備えてもよい。第1位置決め部37は、第2底部32の左方向X2側の端部に設けられる。第1位置決め部37は、第2底部32の底面に設けられる。第1位置決め部37は、左方向X2に向かって突出するように構成される。第1位置決め部37は、薄板形状であってもよい。第1位置決め部37は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に、当接部31Aと当接することにより、第1底部31に対して第2底部32を位置決めする。
【0048】
図7に示すように、位置決め部36は、第2位置決め部38を備えてもよい。位置決め部36は、複数の第2位置決め部38を備えてもよい。第2位置決め部38は、第2底部32の中板32Cに設けられる。中板32Cは、第2底部32から上方Z1に突出する。中板32Cは、前後方向Yに延びる。第2位置決め部38は、中板32Cから左方向X2に突出する。第2位置決め部38は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に、位置決め穴25Bに挿通されることにより、フレーム24に対して第2底部32を位置決めする。
【0049】
第2底部32は、固定部39を備えてもよい。つまり、記録装置10は、固定部39を備えてもよい。第2底部32は、複数の固定部39を備えてもよい。固定部39は、ネジであってもよい。固定部39は、開口部32Bから挿入されたドライバーにより、ネジ穴25Cに螺合される。このように、固定部39は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に、フレーム24に第2底部32を固定する。また、固定部39は、右方向X1からの操作により、フレーム24に対して第2底部32を固定可能であってもよく、右方向X1からの操作により、フレーム24に対する第2底部32の固定を解除可能であってもよい。
【0050】
また、
図2に示すように、第2底部32は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて第1領域28の一部又は全部が重なるように設けられる。第1領域28は、鉛直方向Zからの平面視でのノズル面22の領域である。
図2に示す形態において、第2液体収容部42は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、ノズル面22の全部が重なるように設けられる。
【0051】
また、第2底部32は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、第2領域29一部又は全部が重なるように設けられる。第2領域29は、鉛直方向Zからの平面視での搬送ベルト19の領域である。
図2に示す形態において、第2液体収容部42は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、搬送ベルト19の全部が重なるように設けられる。
【0052】
また、第2底部32は、フレーム24に装着されている場合、鉛直方向Zにおいてノズル面22との間に第1搬送経路15Aが位置するように配置される。つまり、第2底部32がフレーム24に装着されている場合、
図1に示す第1搬送経路15Aは、鉛直方向Zにおいて第2底部32とノズル面22との間に設けられる。
【0053】
底部30は、第3底部33を備えてもよい。第3底部33は、
図2に示すように右方向X1側に設けられる。第3底部33は、第2底部32の前方Y1に設けられる。第3底部33は、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第3底部33は、第2底部32よりも狭い面積において筐体11の底面11Aの一部を構成する。第3底部33は、平板形状であってもよい。第3底部33は、下方開口部24Bの一部を閉鎖する。第3底部33は、フレーム24に固定される。
【0054】
第3底部33は、左右方向Xにおいて設置部23の内側に位置する。これにより、第3底部33は、第2底部32の移動領域外において、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第3底部33は、梱包当接領域27の一部に設けられる。これにより、第3底部33は、梱包材からの衝撃を受けることとなり、第2底部32への直接的な衝撃を低減することができる。
【0055】
第3底部33は、液体収容部40として不図示の第3液体収容部を備える。第3液体収容部は、第3底部33の上面に設けられる。第3底部33は、上方Z1に向かって開放する浅目の凹形状であってもよい。第3底部33は、周縁部の一部又は全部が凸形状のトレイであってもよい。液体吸収体50は、第3液体収容部に設置されていないが、第3液体収容部に設置されてもよい。
【0056】
底部30は、第4底部34を備えてもよい。第4底部34は、
図2に示すように右方向X1側に設けられる。第4底部34は、第2底部32の後方Y2に設けられる。第4底部34は、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第4底部34は、第2底部32よりも狭い面積において筐体11の底面11Aの一部を構成する。第4底部34は、平板形状であってもよい。第4底部34は、下方開口部24Bの一部を閉鎖する。第4底部34は、フレーム24に固定される。
【0057】
第4底部34は、左右方向Xにおいて設置部23の内側に位置する。これにより、第4底部34は、第2底部32の移動領域外において、筐体11の底面11Aの一部を構成する。第4底部34は、梱包当接領域27の一部に設けられる。これにより、第4底部34は、梱包材からの衝撃を受けることとなり、第2底部32への直接的な衝撃を低減することができる。
【0058】
第4底部34は、液体収容部40として不図示の第4液体収容部を備える。第4液体収容部は、第4底部34の上面に設けられる。第4底部34は、上方Z1に向かって開放する浅目の凹形状であってもよい。第4底部34は、周縁部の一部又は全部が凸形状のトレイであってもよい。液体吸収体50は、第4液体収容部に設置されていないが、第4液体収容部に設置されてもよい。
【0059】
また、
図8に示すように、第3底部33は、後方端部33Aを備える。後方端部33Aは、第3底部33の後方Y2における端部である。後方端部33Aは、第3液体収容部と連続する端部である。後方端部33Aは、平板形状であり、上方Z1に向かって突出しない。後方端部33Aは、鉛直方向Zにおいて第2底部32の上方Z1に位置する。
【0060】
このように、第3底部33は、第2底部32よりも小さいサイズであり、第2底部32よりも液体を収容する収容量が少ない。このため、第3底部33は、収容した液体を後方端部33Aから第2底部32に流下させることができる。
【0061】
また、第4底部34も、第3底部33と同じように、第2底部32よりも小さいサイズであり、第2底部32よりも液体を収容する収容量が少ない。このため、第4底部34も、第3底部33と同じように、収容した液体を不図示の前方端部から第2底部32に流下させることができる。
【0062】
このように、下方開口部24Bの一部が第1底部31、第3底部33及び第4底部34により閉鎖されるが、第2底部32がフレーム24から取り外された場合に、下方開口部24Bの一部が開放される。つまり、第2底部32は、フレーム24に装着されている場合に、下方開口部24Bの一部を閉鎖し、フレーム24から取り外した場合に、下方開口部24Bの一部を開放する。
【0063】
これにより、下方開口部24Bの一部は、下方Z2に対して記録装置10の外部と連通可能である。また、第2底部32がフレーム24から取り外された場合に、増設ユニット90が記録装置10に装着されている状態では、下方開口部24Bの一部は、増設ユニット90と筐体11の内部とを連通する。このような下方開口部24Bのうち、第2底部32により閉鎖可能である領域が連通路の一例として機能する。
【0064】
<増設ユニット90の詳細構成>
次に、
図9を参照して増設ユニット90について説明する。
図9に示すように、増設ユニット90は、上面90Aを備える。上面90Aは、上方Z1に向かう面である。上面90Aは、増設連通口90Bを備える。増設連通口90Bは、右方向X1側に設けられる。増設連通口90Bは、記録装置10の連通路と連通可能である。
【0065】
増設ユニット90は、連結部95を備えてもよい。連結部95は、上面90Aに設けられる。連結部95は、装着部26に装着可能である。つまり、増設ユニット90は、記録装置10の下方Z2に装着可能である。
【0066】
連結部95は、増設位置決め突部95Aを備えてもよい。連結部95は、複数の増設位置決め突部95Aを備えてもよい。増設位置決め突部95Aは、上方Z1に向かって突出する。増設位置決め突部95Aは、増設ユニット90が記録装置10に装着される場合に、増設ユニット90を記録装置10に位置決めするための突部である。増設位置決め突部95Aは、増設位置決め穴26Aに挿入されることにより、増設ユニット90を記録装置10に位置決めする。
【0067】
連結部95は、増設固定部95Bを備えてもよい。連結部95は、複数の増設固定部95Bを備えてもよい。増設固定部95Bは、上方Z1に向かって突出する。増設固定部95Bは、増設ユニット90が記録装置10に装着される場合に、増設ユニット90を記録装置10に固定するための部材である。増設固定部95Bは、ネジであってもよい。増設固定部95Bは、増設ネジ穴26Bに螺合されることにより、増設ユニット90を記録装置10に固定する。
【0068】
増設ユニット90は、増設フレーム96を備える。増設フレーム96は、右方向X1側に位置する。増設フレーム96は、前後方向Yに沿って延びる。増設フレーム96は、第1フレーム25と同じような機能を備える。増設フレーム96は、右側面96Aを備える。右側面96Aは、増設フレーム96の右方向X1に向かう面である。右側面96Aは、位置決め穴25Bと同じような位置に位置決め穴96Bを備えてもよい。右側面96Aは、ネジ穴25Cと同じような位置にネジ穴96Cを備えてもよい。このように、増設フレーム96は、記録装置10から取り外した第2底部32を装着可能である。第2底部32は、増設ユニット90に装着された場合に、増設ユニット90の底面の一部を構成する。このように、第2底部32は、フレーム24から取り外した場合に、増設ユニット90の下方Z2側に着脱可能である。
【0069】
<第1実施形態の作用>
第1実施形態の作用について説明する。
記録装置10において、フレーム24には、底部30が取り付けられている。詳しくは、フレーム24には、第1底部31、第3底部33及び第4底部34が固定されている。また、フレーム24には、第2底部32が着脱可能に固定されている。
【0070】
第1底部31、第2底部32、第3底部33及び第4底部34がフレーム24に取り付けられることにより、下方開口部24Bの全部が閉鎖する。これにより、筐体11の内部に塵埃等が入りにくく構成することができる。
【0071】
その一方で、フレーム24から第2底部32が取り外れることにより、下方開口部24Bの一部が連通路として開放する。これにより、記録装置10の外部との連通路が構成される。特に、記録装置10の下方Z2に増設ユニット90を装着する場合に、増設ユニット90との連通路が構成される。
【0072】
特に、右方向X1側から固定部39をフレーム24から取り外すことにより、第2底部32を取り外すことができる。また、記録装置10を傾けることなく、記録装置10を設置した状態のまま、第2底部32を右方向X1に取り外すことができる。取り外した第2底部32は、増設ユニット90の装着可能である。
【0073】
また、記録装置10を傾けることなく、記録装置10を設置した状態のまま、第2底部32を右方向X1側からフレーム24に装着することができる。このような場合に、位置決め部36により、フレーム24及び第1底部31に正確に位置決めすることができる。そして、右方向X1側から固定部39を螺合することにより、フレーム24に第2底部32を固定することができる。
【0074】
記録装置10に第2底部32を装着した場合、ノズル面22、搬送ベルト19及び第1搬送経路15Aの下方Z2に第2底部32が配置される。ノズル面22から漏れ出た液体は、第2底部32の第2液体収容部42において収容可能である。特に、第2液体収容部42の液体吸収体50は、第2液体収容部42において収容した液体を吸収可能である。
【0075】
また、第1底部31、第3底部33及び第4底部34にも液体収容部40が設けられている。このため、ノズル面22から漏れ出た液体は、第1底部31、第3底部33及び第4底部34の液体収容部40においても収容可能である。
【0076】
記録装置10から取り外した第2底部32を増設ユニット90に装着した場合、第3搬送経路15C及び連通路の下方Z2に第2底部32が配置される。このように、記録装置10の下方Z2に増設ユニット90に装着した場合であっても、ノズル面22から漏れ出た液体は、第2底部32の第2液体収容部42において収容可能である。
【0077】
<第1実施形態の効果>
第1実施形態の効果について説明する。
(1)筐体11は、フレーム24と、フレーム24に取り付けられる底部30と、を備える。底部30は、フレーム24に固定される第1底部31と、フレーム24と着脱可能に固定される第2底部32とを備える。この構成によれば、フレーム24に第1底部31を固定する一方で、フレーム24と第2底部32を着脱可能に構成することにより、底部30を全体的に着脱する必要がない。したがって、作業効率を向上させることができる。また、フレーム24から取り外すことができる第2底部32を小型化することができる。したがって、取り外した第2底部32の取り扱いが容易となる。また、例えば、記録装置10の使用を開始する場合に、第2底部32を取り付けた状態であれば、筐体11の内部に塵埃等が入りにくく構成することができる。したがって、電気的動作不良や媒体汚染などを抑制することができる。
【0078】
(2)第2底部32は、左右方向Xに沿って着脱可能である。この構成によれば、記録装置10を持ち上げてフレーム24から第2底部32を取り外す必要がなく、記録装置10を傾けてフレーム24と第2底部32を着脱する必要もない。このように、記録装置10を設置した状態で、フレーム24と第2底部32を左右方向Xに沿って着脱することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0079】
(3)第2底部32は、把持部32Aが把持されることにより左右方向Xに沿って着脱可能である。この構成によれば、把持部32Aを把持することによりフレーム24と第2底部32を左右方向Xに沿って着脱することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0080】
(4)左右方向Xは、正面に向かう前後方向Yと交差する方向である。この構成によれば、記録装置10の正面と交差する左右方向Xに沿ってフレーム24と第2底部32を着脱することができる。これにより、記録装置10の正面における機能及び意匠に自由度を持たせることができるとともに、記録装置10の背面と比較して、作業効率を向上させることができる。
【0081】
(5)フレーム24は、下方Z2に対して外部と連通可能である連通路を備え、第2底部32は、フレーム24に装着されている場合に、連通路を閉鎖し、フレーム24から取り外した場合に、連通路を開放する。この構成によれば、フレーム24から第2底部32を取り外すことにより、下方Z2に対して外部と連通可能である連通路を開放することができる。したがって、外部との連通路を設ける作業効率を向上させることができる。
【0082】
(6)第2底部32がフレーム24から取り外された場合に、連通路は、増設ユニット90と筐体11の内部とを連通する。この構成によれば、フレーム24から第2底部32を取り外すことにより、増設ユニット90と連通可能である連通路を開放することができる。したがって、増設ユニット90との連通路を設ける作業効率を向上させることができる。
【0083】
(7)第2底部32は、フレーム24から取り外した場合に、装着部26に装着された増設ユニット90の下方Z2側に着脱可能である。この構成によれば、記録装置10と増設ユニット90とにおいて第2底部32を共通使用することができる。これにより、不要な部品を製造する必要がない。したがって、作業効率の向上に伴って、部品コストの低減を図るとともに、環境への貢献度を高めることができる。また、第2底部32の保管が容易となる。
【0084】
(8)記録部12は、液体の吐出により媒体99に記録を行う。第1底部31及び第2底部32は、記録部12から漏れ出た液体を収容可能な液体収容部40を備える。この構成によれば、第1底部31及び第2底部32の液体収容部40において、記録部12から漏れ出た液体を収容することができる。したがって、記録装置10の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0085】
(9)液体吸収体50は、液体を吸収可能であり、液体収容部40に設けられる。この構成によれば、液体収容部40に収容された液体を液体吸収体50に吸収させることができる。したがって、記録装置10の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。また、液体吸収体50は、液体収容部40に一体的に固定されている。このため、記録装置10への組付けが容易となる。したがって、外部との連通路を設ける作業効率を向上させることができる。
【0086】
(10)液体収容部40は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、ノズル面22の一部又は全部が重なるように設けられる。この構成によれば、ノズル面22から漏れ出た液体が下方Z2に垂れた場合であっても、ノズル面22の下方Z2に液体収容部40が設けられることにより、ノズル面22から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置10の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0087】
(11)搬送ベルト19は、ノズル面22と対向する位置に設けられ、液体収容部40は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、搬送ベルト19の一部又は全部が重なるように設けられる。この構成によれば、ノズル面22から漏れ出た液体が搬送ベルト19を伝わって下方Z2に垂れた場合であっても、搬送ベルト19の下方Z2に液体収容部40が設けられることにより、ノズル面22から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置10の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0088】
(12)搬送経路15は、記録部12に媒体99を搬送する第1搬送経路15Aと、記録部12から外部に媒体99を搬送する第2搬送経路15Bと、を備える。少なくとも第2底部32は、液体収容部40を備える。そして、第2底部32がフレーム24に装着されている場合、第1搬送経路15Aは、鉛直方向Zにおいて第2底部32とノズル面22との間に設けられる。この構成によれば、ノズル面22から漏れ出た液体が第1搬送経路15Aを伝わって下方Z2に垂れた場合であっても、第1搬送経路15Aの下方Z2に液体収容部40が設けられることにより、ノズル面22から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置10の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。また、液体収容部40が設けられた第2底部32を取り外すことにより、第2底部32に設けられた液体収容部40のメンテナンスを容易に行うことができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0089】
(13)設置部23は、筐体11の底面11Aにおいて第2底部32の移動領域外に設けられる。この構成によれば、設置部23を第2底部32の移動領域外に設けることにより、設置部23を設けた場合であっても、第2底部32が着脱可能である。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0090】
(14)第2底部32は、フレーム24に対する位置決めを行う位置決め部36を備える。この構成によれば、フレーム24と着脱可能な第2底部32のフレーム24に対する装着精度を向上させることができる。したがって、作業効率を向上させつつも、第2底部32を安定的に取り付けることができる。
【0091】
(15)記録装置10は、フレーム24に第2底部32が装着された場合に第2底部32を固定する固定部39を備える。この構成によれば、フレーム24と着脱可能な第2底部32をフレーム24に固定することができる。したがって、作業効率を向上させつつも、第2底部32を安定的に取り付けることができる。
【0092】
(16)第2底部32は、左右方向Xに沿って着脱可能であり、左右方向Xは、正面に向かう前後方向Yと交差する方向である。固定部39は、左右方向Xからの操作により、フレーム24に対して第2底部32を固定可能である。この構成によれば、記録装置10の正面と交差する左右方向Xからの操作により、フレーム24と第2底部32を着脱することができる。これにより、記録装置10の正面における機能及び意匠に自由度を持たせることができるとともに、記録装置10の背面と比較して、作業効率を向上させることができる。
【0093】
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0094】
・本実施形態では、
図10に示すように、第2底部32は、前後方向Yにおいて設置部23の間隔よりも短い形状であったが、これに限らず、第2底部32の移動領域に設置部23が位置しなければ任意の形状であってもよい。例えば、
図11に示すように、第2底部32は、設置部23よりも右方向X1であれば、前後方向Yにおいて設置部23の間隔よりも長い形状であってもよい。また、例えば、
図12に示すように、前後方向Yに対して非対称な形状であってもよい。
【0095】
・本実施形態では、底部30は、第2底部32を除いて、フレーム24に固定されているが、これに限らない。例えば、底部30は、複数の部材を着脱可能としてもよい。また、例えば、底部30は、複数の部材を異なる方向に着脱可能としてもよい。
【0096】
図13に示すように、具体的な一例をあげると、底部30は、第2底部32と、第5底部35とを備えてもよい。第2底部32は、左右方向Xに着脱可能である。第2底部32は、前後方向Yにおいて設置部23の間隔よりも短い形状であってもよい。第5底部35は、前後方向Yに着脱可能である。第5底部35は、右方向X1側の設置部23よりも内側に位置してもよい。また、例えば、底部30は、第3底部33及び第4底部34を備えなくてもよい。
【0097】
・筐体11は、開閉可能な扉を右側面に備えてもよい。この場合、扉を開放することにより、第2底部32が着脱可能な状態となる。つまり、第2底部32は、筐体11の外部から着脱可能であれば、筐体11の外部に露呈されていても露呈されていなくてもよい。
【0098】
・第2底部32は、フレーム24と第1底部31との少なくとも何れかに位置決めされてもよい。第2底部32は、フレーム24と第1底部31との少なくとも何れかに固定されてもよい。つまり、第2底部32は、フレーム24と着脱可能であればよく、直接的にフレーム24固定されなくてもよい。固定部39は、例えばスナップフィット構造など、任意の固定手段であってもよい。固定部39は、フレーム24と第2底部32を、ガタが生じないように固定してもよく、ガタが生じるように固定してもよい。
【0099】
・第1領域28は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、第2液体収容部42以外の別の液体収容部と重なってもよい。つまり、第2液体収容部42は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、ノズル面22の一部又は全部が重なるように設けられてもよい。また、第1領域28は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、第2液体収容部42と重ならなくてもよく、別の液体収容部と重なってもよい。
【0100】
・第2領域29は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、第2液体収容部42以外の液体収容部と重なってもよい。つまり、第2液体収容部42は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、搬送ベルト19の一部又は全部が重なるように設けられてもよい。また、第2領域29は、鉛直方向Zからの平面視で、左右方向Xと前後方向Yとにおいて、第2液体収容部42と重ならなくてもよく、別の液体収容部と重なってもよい。
【0101】
・例えば第1液体収容部41及び第2液体収容部42など、複数の液体収容部のうち少なくとも何れかは、液体吸収体50を備えなくてもよい。底部30は、複数の液体収容部を備えずに、1つの液体収容部を備えてもよい。また、第1底部31及び第2底部32のうち少なくとも何れかは、液体収容部40を備えてもよい。また、少なくとも第2底部32は、液体収容部40を備えてもよい。
【0102】
・設置部23は、フレーム24の底面24Aに取り付けられてもよく、第1底部31の底面に取り付けられてもよい。
・フレーム24は、第1底部31を取り付ける際に第1底部31をスライドさせるスライドレールを備えてもよい。フレーム24は、第2底部32を取り付ける際に第2底部32をスライドさせるスライドレールを備えてもよい。
【0103】
・フレーム24と第2底部32を着脱する方向は、厳密には水平方向に沿わずともよく、記録装置10を傾けることなく着脱可能となる方向が好ましい。つまり、フレーム24と第2底部32を着脱する方向は、水平方向に対して多少の誤差が生じる程度の方向であってもよい。
【0104】
・第2底部32は、左方向X2側から取り外されてもよい。第2底部32は、フレーム24と前後方向Yに着脱可能であってもよい。第2底部32は、前方Y1側から取り外されてもよい。第2底部32は、後方Y2側から取り外されてもよい。第2底部32は、フレーム24と鉛直方向Zに着脱可能であってもよい。第2底部32は、下方Z2側から取り外されてもよい。
【0105】
・増設ユニット90は、増設給紙ユニットではなく、別のユニットであってもよい。具体的な一例をあげると、増設ユニット90は、液体を収容可能な液体収容ユニットであってもよい。この場合、第2底部32が取り外されることにより、液体を記録部12に供給するための連通路が開放される。増設ユニット90は、記録部12からの液体を廃液として収容する廃液収容ユニットであってもよい。この場合、第2底部32が取り外されることにより、記録部12からの廃液を排出するための連通路が開放される。
【0106】
・搬送ベルト19が媒体支持部として機能したが、これに限らず、例えば、搬送機能を備えないプラテンなど、任意の構成が媒体支持部として機能してもよい。媒体支持部は、移動可能であっても移動不能であってもよい。
【0107】
・記録部12は、吐出方向が水平方向となす角度が90度ではなくてもよく、吐出方向が水平方向となす角度が90度であってもよい。ノズル面22は、液体を吐出しないときに、不図示のキャップによりキャップされるが、液体がキャップから漏れ出ることがある。このような場合に、吐出方向が水平方向となす角度が90度である記録部12よりも、吐出方向が水平方向となす角度が90度ではない記録部12のほうが、液体が漏れ出易い。このため、吐出方向が水平方向となす角度が90度ではない記録部12に本発明を採用するとよりよく、吐出方向が水平方向となす角度が0度よりも大きく30度以下である記録部12に本発明を採用することが好ましい。
【0108】
・記録装置10は、レーザー光を利用してトナーを付着させることによって、画像を記録するレーザー方式のプリンターであってもよい。つまり、記録装置10は、記録方式を問わず、記録方式がインクジェット方式であるかレーザー方式であるかを問わない。
【0109】
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0110】
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
【0111】
(A)記録装置は、前記筐体は、フレームと、前記フレームに取り付けられる底部と、を有し、前記底部は、前記フレームに固定される第1底部と、前記フレームと着脱可能に固定される第2底部とを有する。
【0112】
この構成によれば、フレームに第1底部を固定する一方で、フレームと第2底部を着脱可能に構成することにより、底部を全体的に着脱する必要がない。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0113】
(B)上記記録装置において、前記第2底部は、鉛直方向と交差する第1方向に沿って着脱可能であってもよい。
この構成によれば、記録装置を持ち上げてフレームから第2底部を取り外す必要がなく、記録装置を傾けてフレームと第2底部を着脱する必要もない。このように、記録装置を設置した状態で、フレームと第2底部を第1方向に沿って着脱することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0114】
(C)上記記録装置において、前記第2底部は、把持部を有し、前記第2底部は、前記把持部が把持されることにより前記第1方向に沿って着脱可能であってもよい。
この構成によれば、把持部を把持することによりフレームと第2底部を第1方向に沿って着脱することができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0115】
(D)上記記録装置において、前記第1方向は、正面に向かう第2方向と交差する方向であってもよい。
この構成によれば、記録装置の正面と交差する第1方向に沿ってフレームと第2底部を着脱することができる。これにより、記録装置の正面における機能及び意匠に自由度を持たせることができるとともに、記録装置の背面と比較して、作業効率を向上させることができる。
【0116】
(E)上記記録装置において、前記フレームは、鉛直方向における下方に対して外部と連通可能である連通路を有し、前記第2底部は、前記フレームに装着されている場合に、前記連通路を閉鎖し、前記フレームから取り外した場合に、前記連通路を開放してもよい。
【0117】
この構成によれば、フレームから第2底部を取り外すことにより、鉛直方向における下方に対して外部と連通可能である連通路を開放することができる。したがって、外部との連通路を設ける作業効率を向上させることができる。
【0118】
(F)上記記録装置は、前記第1底部の鉛直方向における下方に増設ユニットを装着可能である装着部を備え、前記第2底部が前記フレームから取り外された場合に、前記連通路は、前記増設ユニットと前記筐体の内部とを連通してもよい。
【0119】
この構成によれば、フレームから第2底部を取り外すことにより、増設ユニットと連通可能である連通路を開放することができる。したがって、増設ユニットとの連通路を設ける作業効率を向上させることができる。
【0120】
(G)上記記録装置において、前記第2底部は、前記フレームから取り外した場合に、前記装着部に装着された前記増設ユニットの前記鉛直方向における下方側に着脱可能であってもよい。
【0121】
この構成によれば、記録装置と増設ユニットとにおいて第2底部を共通使用することができる。これにより、不要な部品を製造する必要がない。したがって、作業効率の向上に伴って、部品コストの低減を図るとともに、環境への貢献度を高めることができる。
【0122】
(H)上記記録装置において、前記記録部は、液体の吐出により媒体に記録を行い、前記第1底部及び前記第2底部のうち少なくとも何れかは、前記記録部から漏れ出た液体を収容可能な液体収容部を有してもよい。
【0123】
この構成によれば、第1底部及び第2底部のうち少なくとも何れかにおける液体収容部において、記録部から漏れ出た液体を収容することができる。したがって、記録装置の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0124】
(I)上記記録装置は、液体を吸収可能である液体吸収体を備え、前記液体吸収体は、前記液体収容部に設けられてもよい。
この構成によれば、液体収容部に収容された液体を液体吸収体に吸収させることができる。したがって、記録装置の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0125】
(J)上記記録装置において、前記記録部は、液体を吐出する複数のノズルのそれぞれが開口するノズル面を有し、前記液体収容部は、鉛直方向からの平面視で、前記鉛直方向と交差する第1方向と、前記鉛直方向及び前記第1方向と交差する第2方向とにおいて、前記ノズル面の一部又は全部が重なるように設けられてもよい。
【0126】
この構成によれば、ノズル面から漏れ出た液体が下方に垂れた場合であっても、ノズル面の鉛直方向における下方に液体収容部が設けられることにより、ノズル面から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0127】
(K)上記記録装置は、媒体を支持するように構成される媒体支持部を備え、前記記録部は、液体を吐出する複数のノズルのそれぞれが開口するノズル面を有し、前記媒体支持部は、前記ノズル面と対向する位置に設けられ、前記液体収容部は、鉛直方向からの平面視で、前記鉛直方向と交差する第1方向と、前記鉛直方向及び前記第1方向と交差する第2方向とにおいて、前記媒体支持部の一部又は全部が重なるように設けられてもよい。
【0128】
この構成によれば、ノズル面から漏れ出た液体が媒体支持部を伝わって下方に垂れた場合であっても、媒体支持部の鉛直方向における下方に液体収容部が設けられることにより、ノズル面から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。
【0129】
(L)上記記録装置は、搬送経路に沿って媒体を搬送する搬送部を備え、前記搬送経路は、前記記録部に媒体を搬送する第1搬送経路と、前記記録部から外部に媒体を搬送する第2搬送経路と、を有し、少なくとも前記第2底部は、前記液体収容部を有し、前記第2底部が前記フレームに装着されている場合、前記第1搬送経路は、前記鉛直方向において前記第2底部と前記ノズル面との間に設けられてもよい。
【0130】
この構成によれば、ノズル面から漏れ出た液体が第1搬送経路を伝わって下方に垂れた場合であっても、第1搬送経路の鉛直方向における下方に液体収容部が設けられることにより、ノズル面から漏れ出た液体を収容し易くなる。したがって、記録装置の外部に液体が漏れ出ることを抑制することができる。また、液体収容部が設けられた第2底部を取り外すことにより、第2底部に設けられた液体収容部のメンテナンスを容易に行うことができる。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0131】
(M)上記記録装置は、設置面に設置可能である設置部を備え、前記設置部は、前記筐体の底面において前記第2底部の移動領域外に設けられてもよい。
この構成によれば、設置部を第2底部の移動領域外に設けることにより、設置部を設けた場合であっても、第2底部が着脱可能である。したがって、作業効率を向上させることができる。
【0132】
(N)上記記録装置において、前記第2底部は、前記フレームに対する位置決めを行う位置決め部を有してもよい。
この構成によれば、フレームと着脱可能な第2底部のフレームに対する装着精度を向上させることができる。したがって、作業効率を向上させつつも、第2底部を安定的に取り付けることができる。
【0133】
(O)上記記録装置は、前記フレームに前記第2底部が装着された場合に前記第2底部を固定する固定部を備えてもよい。
この構成によれば、フレームと着脱可能な第2底部をフレームに固定することができる。したがって、作業効率を向上させつつも、第2底部を安定的に取り付けることができる。
【0134】
(P)上記記録装置において、前記第2底部は、鉛直方向と交差する第1方向に沿って着脱可能であり、前記第1方向は、正面に向かう第2方向と交差する方向であり、前記固定部は、前記第1方向からの操作により、前記フレームに対して前記第2底部を固定可能であってもよい。
【0135】
この構成によれば、記録装置の正面と交差する第1方向からの操作により、フレームと第2底部を着脱することができる。これにより、記録装置の正面における機能及び意匠に自由度を持たせることができるとともに、記録装置の背面と比較して、作業効率を向上させることができる。
【符号の説明】
【0136】
X…左右方向、X1…右方向、X2…左方向、Y…前後方向、Y1…前方、Y2…後方、Z…鉛直方向、Z1…上方、Z2…下方、10…記録装置、11…筐体、11A…底面、12…記録部、13…媒体収容部、14…給送部、15…搬送経路、15A…第1搬送経路、15B…第2搬送経路、15C…第3搬送経路、16…搬送部、17…スタッカー、18…搬送ローラー、19…搬送ベルト、20…プーリー、21…ノズル、22…ノズル面、23…設置部、24…フレーム、24A…底面、24B…下方開口部、25…第1フレーム、25A…右側面、25B…位置決め穴、25C…ネジ穴、26…装着部、26A…増設位置決め穴、26B…増設ネジ穴、27…梱包当接領域、28…第1領域、29…第2領域、30…底部、31…第1底部、31A…当接部、32…第2底部、32A…把持部、32B…開口部、32C…中板、33…第3底部、34…第4底部、34A…後方端部、35…第5底部、36…位置決め部、37…第1位置決め部、38…第2位置決め部、39…固定部、40…液体収容部、41…第1液体収容部、42…第2液体収容部、50…液体吸収体、90…増設ユニット、90A…上面、90B…増設連通口、91…増設媒体収容部、92…増設給送部、93…増設搬送経路、94…増設搬送部、95…連結部、95A…増設位置決め突部、95B…増設固定部、96…増設フレーム、96A…右側面、96B…位置決め穴、96C…ネジ穴、99…媒体。