(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115670
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】高昇圧DC-DCコンバータ
(51)【国際特許分類】
H02M 3/155 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
H02M3/155 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021431
(22)【出願日】2023-02-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 発行日:令和4年8月29日 刊行物:IEICE Electronics Express, Vol.19,No.19,1-5(社団法人 電子情報通信学会) 発行日:令和4年12月15日 刊行物:Sensors 2022,22,9893(MDPI)
(71)【出願人】
【識別番号】597040902
【氏名又は名称】学校法人東京工芸大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】崔 通
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA02
5H730AA14
5H730AS04
5H730BB14
5H730DD04
5H730FG05
5H730ZZ17
(57)【要約】
【課題】高効率で制御が簡単な新規の電力変換回路を提供する。
【解決手段】
入力電源と、QZ回路と、フライングコンデンサと、スイッチング素子と、出力端子とを備えた、電力変換装置において、
前記スイッチング素子により、前記入力電源と、前記QZ回路と、前記フライングコンデンサとの接続関係を制御することにより、前記出力端子における開放電圧を制御できるように構成されたことを特徴とする、電力変換装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電源と、QZ回路と、フライングコンデンサと、スイッチング素子と、出力端子とを備えた、電力変換装置において、
前記スイッチング素子により、前記入力電源と、前記QZ回路と、前記フライングコンデンサとの接続関係を制御することにより、前記出力端子における開放電圧を制御できるように構成されたことを特徴とする、電力変換装置。
【請求項2】
前記スイッチング素子は、第1のモードと第2のモードを備え、
前記第1のモードでは、フライングコンデンサと出力回路とが開回路となると共に、入力電源とQZ回路とフライングコンデンサとが共に並列になる閉回路を構成し、
前記第2のモードでは、入力電源からQZ回路を介して、フライングコンデンサへの直列回路を介して、出力回路へ電力を供給する閉回路を構成することを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記第2のモードにおいて、前記出力端子の開放電圧は、少なくとも入力電源の約2倍の電圧となることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記フライングコンデンサにかかる素子耐圧は、入力電源の電圧に等しいことを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項5】
前記スイッチング素子は、ロー・サイド・ドライバであることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項6】
前記出力端子の電圧は、GND基準の電圧である、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項7】
前記第1のモードにおいて、デューティ・サイクルD<0.5となるように、前記スイッチング素子が制御されることを特徴とする、請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項8】
負荷容量が入力電圧側から切り離される期間が相対的に短くなるように制御される、
請求項7に記載の電力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換回路に関するものであり、特に、高昇圧が要求されるPV(Photovoltaic Cell:太陽電池)やFC(FuelCell:燃料電池)などで使用可能な高昇圧DC-DCコンバータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
PV(PhotoVoltaic:太陽電池)やFC(FuelCell:燃料電池)は、ACグリッドやDCグリッドに接続するために、Boostコンバータが必要である。しかし、従来の昇圧DC-DCコンバータは、昇圧比CR(Conversion Ratio)がCR=1/(1-D)であり、昇圧比を高くしようとすると、パルス幅が狭くなり制御困難となる。ここで、DはDutyCycle(デューティ・サイクル)である。これまで、数々の高昇圧DC-DCコンバータが提案されている。代表的なものとして、カップルドインダクタタイプが提案されている(非特許文献2)。しかし、このカップルドインダクタタイプを用いた構成はインダクタリークが生じるという問題と、カップルドインダクタが通常の市販品で入手できないという問題がある。
【0003】
上述した問題について、近年、Z-sourcenetworkをDC-DCコンバータに適用する例が提案されている。しかし、出力電圧がGND基準でないなどの実用上の課題がある。IIT(IndianInstitutesofTechnology、インド工科大学)のM.Veeracharらは、QZ(Quasi-Z-source、準Zソース)回路を使用した高昇圧DC-DCコンバータを提案した(非特許文献1)。昇圧比CR=(2-2D)/(1-2D)であり、従来のDC-DCコンバータより昇圧比が高く、出力電圧もGND基準である。しかしながら、例えば、Zソースインバータは昇圧、インバータ動作の機能融合による小型化等の特長を持つが、DC-DCコンバータ内で使用するスイッチング素子の素子耐圧が大きくなるなどの技術的課題が残る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】M.Veerachary, et al.:”Analysis and Design of Sixth Order QuasiZ-Source DC-DC Boost Converter,” IEEE International Conference on Sustainable Energy Technologies and Systems (ICSETS) (2019).
【非特許文献2】Rong-Jong Wai, et al.:”High Step-Up Converter With Coupled-Inductor”, IEEE Trans, Power Election (2005).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一態様によると、上述したような技術的課題を解決できるような、高効率で制御が容易な新規の電力変換回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によると、
入力電源と、QZ回路と、フライングコンデンサと、スイッチング素子と、出力端子とを備えた、電力変換装置において、
前記スイッチング素子により、前記入力電源と、前記QZ回路と、前記フライングコンデンサとの接続関係を制御することにより、前記出力端子における開放電圧を制御できるように構成されたことを特徴とする、電力変換回路を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の電力変換回路は、非特許文献1と比較すると、(1)出力電圧のリップルが小さい、(2)ハイ・サイド・ドライバが不要である、(3)素子耐圧が小さいなどの技術的効果がある。
【0008】
本発明の電力変換回路は、従来の電力変換回路(Boostコンバータ)と比べ、(1)昇圧比(CR)が高い、(2)デューティ・サイクルD<0.5で動作させるので制御が容易、(3)変換効率が良いなどの技術的効果もある。
【0009】
本発明の他の目的、特徴及び利点は添付図面に関する以下の本発明の実施例の記載から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、(a)本実施例の電力変換回路の構成、(b)本実施例の電力変換回路の動作状態(第1のモード)、(c)本実施例の電力変換回路の別の動作状態(第2のモード)、(d)Mode1とMode2の各部波形のタイミングチャートを示す。
【
図3】
図3は、非特許文献1と本実施例の電力変換回路のトポロジー比較例を示す。(a)非特許文献1の電力変換回路(b)非特許文献1の電力変換回路の動作状態(第1のモード)、(c)非特許文献1の電力変換回路の別の動作状態(第2のモード)、(d)本実施例の電力変換回路の構成、(e)本実施例の電力変換回路の動作状態(第1のモード)、(f)本実施例の電力変換回路の別の動作状態(第2のモード)を示す。
【
図4】
図4は、出カリップル電圧比較シミュレーション結果を示す。(a)非特許文献1の電力変換回路の出カリップル電圧を示し、(b)本実施例の電力変換回路の出カリップル電圧を示す。
【
図5】
図5は、昇圧比の実測値と理論値比較を示す。
【
図7】
図7は、本実施例の電力変換回路を使用した応用例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1(a)に本実施例の電力変換回路を示す。
図1(a)において、Vgは入力電圧(入力電源)、Voは出力電圧(端子)、Roは負荷抵抗、Coは負荷容量、CFはフライングコンデンサ、Mはソース端子がGND(グランド)に接地されたNMOSトランジスタを示す。D1~D3はダイオード、点線で囲んだ部分はQZ(Quasi-Z-source:準Zソース)回路である。また、本実施例のQZ回路は、QZコンデンサC1~C2、QZインダクタL1~L2、ダイオードD3から構成される。また、トランジスタMは、ソース端子がGNDに接地されており、ドレイン端子には、電源が接続されていないので、ロー・サイド・ドライバと称してもよい。
【0012】
本実施例の電力変換回路は、トランジスタMのON/OFF動作により、2つのモード(第1のモードと第2のモード)で動作する。トランジスタMのON/OFF動作は、トランジスタMのゲート端子に接続された制御回路(図示せず)から、例えば、
図1(d)に示すような、所定のデューティ・サイクルのパルス波の電圧をゲートにかけることにより実現される。
図1(d)のデューティ・サイクルにおいては、D=0.9であるので、周期Tとすると、D*TでトランジスタMがONになる。すなわち、第1のモードになる。一方で、(1―D)*TでトランジスタMがOFFになるので、第2のモードになる。
【0013】
図1(b)は、
図1(a)の電力変換回路が、第1のモードで動作するときの等価回路を示す。ここで、黒丸はON状態を示している。第1のモードの動作では、トランジスタMがONになる。そして、ダイオードD1がONになる。また、ダイオードD2、D3の電圧は負になり、OFFになる。このモードの初期にはインダクタ電流が増加し、QZコンデンサC1、C2の電圧は減少する。
【0014】
第1のモードにおいては、入力電源とQZ回路とフライングコンデンサCFとが並列になる閉回路を構成する。また、フライングコンデンサと出力回路とが開回路となる。
【0015】
図1(c)は、
図1(a)の電力変換回路が、第2のモードで動作するときの等価回路を示す。ここで、D2とD3の黒丸はON状態を意味する。第2のモードの動作では、トランジスタMがOFFになり、ダイオードD2、D3がONになる。ダイオードD1電圧は負になり、OFFになる。
【0016】
第2のモードにおいては、QZ回路とフライングコンデンサCFが直列になり、出力端子に接続された負荷へ電力を供給する閉回路を構成する。また、出力端子の(開放)電圧Voは、少なくとも入力電圧Vgの約2倍の電圧となる。
【0017】
図1(d)に、本実施例の電力変換回路のタイミングチャートを示す。第1のモードのとき
図1(b)に示すように、トランジスタMがDTの期間ONし、インダクタ電流IL1、IL2がΔIL分増加する。また、このとき、Coの端子間電圧は、ΔVo分しか減少しない。第2のモードのとき
図1(c)に示すように、トランジスタMが(1-D)Tの期間OFFし、インタクタ電流IL1、IL2がΔIL分減少する。以下、これを繰り返す。
【0018】
電力変換回路の昇圧比CR(=Vo/Vg)は、次式となる。
昇圧比CR=(2-2D)/(1-2D)
【0019】
このモードの等価回路を
図1(c)に示す。このとき、D2とD3はONとなる。このとき、ダイオードD1の電圧は負になり、OFFになる。
【0020】
キルヒホッフの電圧法則(第二法則)を用いて得られた電圧式は式(1)である。ここで、VL1は、
図1のL1にかかる電圧、VC2はC2に係る電圧を示す。
【0021】
【0022】
D2がONなので、L1とC1の電圧の総和はゼロになり、式(2)が得られる。
【0023】
【0024】
モード2において、キルヒホッフの電圧法則を用いて得られた電圧式は以下の通りである。
【0025】
【0026】
ここで、インダクタL1に対する電圧時間バランスを適用すると(4)式が得られる。
【0027】
【0028】
(4)式をVC1について解くと、(5)式が得られる。
【0029】
【0030】
VC1=VC2となるため、(5)式から(6)式が得られる。
【0031】
【0032】
(6)式を(3)式に代入すると、VCF=Vgとなり、Vo/Vgは次のようになる。
【0033】
【0034】
本実施例の電力変換回路は、フライングコンデンサCFの素子耐圧の低減を実現する。
【0035】
従来のコンバータでは、
図3(b)に示すように、フライングコンデンサCFの端子にはVoとVgが印加されている。(7)式を用いると、フライングコンデンサCFの端子電圧は次のようになる。
【0036】
【0037】
一方、本実施例の電力変換回路では、
図3(f)に示すように、フライングコンデンサCFの端子にはVoとVQZが印加される。(6)式を用いると、CFの端子電圧は次のようになる。
【0038】
【0039】
(7)式から(9)式はVgになり、
図3(e)からも明らかである。よって、本実施例の電力変換回路においては、フライングコンデンサCFの素子耐圧を緩和することができる。なお、他の素子(D1、D2、M、C1、C2)の素子耐圧は同じである。
【0040】
上述の検討に基づき、従来技術と本実施例との素子耐圧(電圧ストレス)の比較を表1に示す。
【0041】
【0042】
表1を使用して、フライングコンデンサCFの素子耐圧の具体例を説明する。例えば、入力電圧Vg=48V、デューティ・サイクルD=0.4の場合、非特許文献1では、フライングコンデンサCFの耐圧が240V(=48/(1―2*4))以上必要である。一方、本願発明では、フライングコンデンサCFの耐圧が48Vでよいことがわかる。
【0043】
図2に昇圧比CRの比較示す。下側の線は、従来の昇圧回路を示し、上側の線は、非特許文献1と本実施例の電力変換回路を示す。
【0044】
本実施例の電力変換回路は、従来の昇圧DC/DCコンバータ(Basic Boost Converter、BBC)である電力変換回路に比べて、昇圧比CRが大きい。また、デューティ・サイクルD<0.5で動作させるので、短いパルス幅が不要で制御しやすい。
【0045】
例えば、
図2によると、デューティ・サイクルD=0.4の場合、従来の電力変換回路では、昇圧比CRが1.67倍であるが、本実施例の電力変換回路は、昇圧比CRが6.00倍となることがわかる。
【0046】
図3に非特許文献1と本実施例の電力変換回路のトポロジーの比較を示す。
図3(a)、(b)、(c)が非特許文献1の電力変換回路であり、
図3(d)、(e)、(f)が本実施例の電力変換回路の図である。ここで、S1~S4はスイッチ、Loは負荷電流である。非特許文献1は電圧ダブラ(Voltage-Doubler)のS4をQZに置き換えた構成である。一方、本実施例の電力変換回路はS3をQZに置き換えた構成である。
【0047】
以下(1)~(3)では、本実施例の電力変換回路の利点を説明する。
【0048】
(1)非特許文献1の電力変換回路は、S3用にハイ・サイド・ドライバが必要である。なぜなら、Nch MOSFETのソース端子がGNDでない(QZの左側端子に接続される)からである。これに対し、本実施例の電力変換回路は、S4にはハイ・サイド・ドライバが不要である。なぜなら、Nch MOSFETのソース端子がGNDに接続されるからである。
【0049】
(2)非特許文献1は、負荷容量Coが入力電圧Vg側から切り離される期間が長い(
図2(c))。これに対し、本実施例の電力変換回路は、負荷容量Coが入力電圧Vg側から切り離される期間が短い(
図2(e))。よって、出力電圧リップルが減らせる。その結果、負荷容量Coの容量を小さくできる。具体的には、非特許文献1も本実施例の電力変換回路もデューティ・サイクルD<0.5で動作する。よって、例えば、デューティ・サイクルD=0.1とした場合、非特許文献1は、
図2(b):0.4(=0.5-0.1)の期間と
図2(b):0.5の期間だけ負荷容量CoはIoにつながっている。負荷容量CoはIoにつながっている期間が長いと電圧降下が生じ、出力電圧Voが下がる。よって、リップルが増える。
【0050】
ここで、
図4は、出カリップル電圧比較シミュレーション結果を示す。(a)非特許文献1の電力変換回路の出カリップル電圧を示し、(b)本実施例の電力変換回路の出カリップル電圧を示す。(a)非特許文献1の9.33Vに対し、(b)本実施例の電力変換回路は2.02Vに抑えられている。
【0051】
(3)フライングコンデンサCFにかかる電圧を小さくできる(表1参照)。すなわち、素子耐圧が小さくなり、より安価な部品で構成できる。
【0052】
図5に昇圧比CRを実測した結果を示す。横軸は、デューティ・サイクルDを示し、縦軸は、出力電圧Voを示す。パラメータとして、入力電圧Vg=20V、30V、40Vとし、D=0.05~0.35の範囲で測定した。点線が理論値である。実測値は、理論値とほぼー致している。ここで、出力電圧Voが小さいとき少し理論値より低めに出るのはダイオードD1~D3の電圧降下が原因である。
【0053】
図6に現状のピーク効率の実測値である。横軸が出力電力であり、縦軸が効率を示す。本実施例の電力変換回路では、ピーク効率94.9%が得られている。
【0054】
以上説明したように、本実施例の電力変換回路は、非特許文献1の電力変換回路のようなハイ・サイド・ドライバが不要なので、それに伴うレベルシフタ回路が不要になる。その結果として、例えば、本実施例の電力変換回路(DC-DCコンバータ)は、非特許文献1の電力変換回路と比べて、高い変換効率を実現ができるという技術的効果を奏する。
【0055】
図7は、本実施例の電力変換回路を使用した応用例を示す。
図7は、いわゆるピコグリッドのような分散型電源供給網に適用した例をブロック図で示す。ピコグリッドには、太陽電池や燃料電池などをグリッドにつなぐために、高効率で、制御が簡単なDC-DCコンバータが利用される。
図7に示した電力変換回路において、電力変換回路の入力電源側が太陽電池であり、電力変換回路の出力端子側が負荷(グリッド)である。ここで、グリッドは、例えば、DCグリッド(380V~400V)などであり、DCグリッド上では、(必要であれば降圧DC/DCコンバータなどを介して)様々なDC負荷(例えば、電気自動車の給電ステーションなど)が接続されている。
【0056】
別の実施例として、入力電源は、リチウムイオン電池(2.7V~4.2V)、電気自動車バッテリ(48V)、サーバ用電源(48V)、太陽光パネル(15V~40V)などでもよい。
【0057】
以上のように本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。