(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115833
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】店舗端末支援装置、プログラム及び決済システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/40 20120101AFI20240820BHJP
【FI】
G06Q20/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021700
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】小林 統
(72)【発明者】
【氏名】木村 夢菜
【テーマコード(参考)】
5L020
5L055
【Fターム(参考)】
5L020AA73
5L055AA73
(57)【要約】
【課題】ユーザが決済方法を指定してユーザの生体情報による決済を実現する店舗端末支援装置、プログラム及び決済システムを提供する。
【解決手段】店舗端末支援サーバ1は、ユーザ端末6において指定した一の券種情報に係る指定情報を、ユーザ端末6から受信して記憶する券種指定受信処理部18と、カメラを介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、カメラに対して接続された店舗端末8から受信する顔画像受信部22と、受信した取得画像と照合用情報記憶部32の照合用顔画像とを照合する顔画像照合部23と、照合ができた場合に、照合した照合用顔画像に対応するユーザに係るユーザ券種情報記憶部33の前記券種情報のうち、記憶した指定情報に対応した一の券種情報を、一の券種情報に対応する決済サーバ4における決済処理で使用する券種に決定する券種決定部24と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの顔画像データである照合用顔画像と、決済で用いる複数の券種の各々に対応する複数の券種情報とを、前記ユーザに対応付けて記憶する照合情報記憶部と、
一の前記券種情報に係る指定情報を記憶する記憶手段と、
撮影装置を介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、前記撮影装置に対して接続された店舗端末から受信する顔画像受信手段と、
前記顔画像受信手段が受信した前記取得画像と、前記照合情報記憶部の前記照合用顔画像とを照合する顔画像照合手段と、
前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記ユーザの前記券種情報のうち、記憶された前記指定情報に対応した前記一の券種情報を、前記一の券種情報に対応する決済装置における決済処理で使用する券種に決定する券種決定手段と、
を備える、店舗端末支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の店舗端末支援装置において、
前記ユーザに対応する前記複数の券種情報と、前記指定情報に対応した前記一の券種情報とを、前記一の券種情報を判別可能にユーザ端末に出力するユーザ券種出力手段を備える、店舗端末支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の店舗端末支援装置において、
前記ユーザ端末において前記複数の券種情報から指定した前記券種情報に係る指定券種情報を、前記ユーザ端末から受信する券種指定手段を備え、
前記記憶手段は、前記指定券種情報に係る前記指定情報を、前記一の券種情報に係る前記指定情報として記憶する、店舗端末支援装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の店舗端末支援装置において、
前記顔画像受信手段は、前記取得画像と金額情報とを含む第1電文を、前記店舗端末から受信し、
前記取得画像を前記券種決定手段が取得した前記一の券種情報に置き換えた第2電文を、前記決済装置に送信する決済依頼手段を備える、店舗端末支援装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の店舗端末支援装置において、
前記券種決定手段が決定した前記一の券種情報を、前記店舗端末に送信する決定券種送信手段を備える、店舗端末支援装置。
【請求項6】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の店舗端末支援装置において、
ユーザ端末において取得した前記ユーザの前記照合用顔画像と、前記ユーザに対応する前記券種情報とを受信する照合情報受信手段と、
前記照合情報受信手段が受信した前記照合用顔画像と前記券種情報とを、前記ユーザに対応付けて前記照合情報記憶部に登録する照合情報登録手段と、
を備える、店舗端末支援装置。
【請求項7】
ユーザの顔画像データである照合用顔画像と、決済で用いる複数の券種の各々に対応する複数の券種情報とを、前記ユーザに対応付けて記憶する照合情報記憶部を備えたコンピュータを、
一の前記券種情報に係る指定情報を記憶する記憶手段と、
撮影装置を介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、前記撮影装置に対して接続された店舗端末から受信する顔画像受信手段と、
前記顔画像受信手段が受信した前記取得画像と、前記照合情報記憶部の前記照合用顔画像とを照合する顔画像照合手段と、
前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記ユーザの前記券種情報のうち、記憶された前記指定情報に対応した前記一の券種情報を、前記一の券種情報に対応する決済装置における決済処理で使用する券種に決定する券種決定手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項8】
撮影装置に対して接続された店舗端末による処理を支援する店舗端末支援装置と、
決済処理を行う決済装置と、
撮影部を備えたユーザ端末と、
を備えた決済システムであって、
前記ユーザ端末は、
前記撮影部を介してユーザの顔画像データである照合用顔画像を取得する照合画像取得手段と、
前記照合画像取得手段が取得した前記照合用顔画像を、前記決済装置に送信する照合画像送信手段と、
を備え、
前記決済装置は、前記ユーザ端末から受信した前記照合用顔画像と、記憶部に記憶された前記ユーザの券種情報とを、前記店舗端末支援装置に送信する照合情報送信手段を備え、
前記店舗端末支援装置は、
前記決済装置から受信した前記照合用顔画像と前記券種情報とを、照合情報記憶部に登録する照合情報登録手段と、
前記撮影装置を介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、前記店舗端末から受信する顔画像受信手段と、
前記顔画像受信手段が受信した前記取得画像と、前記照合情報記憶部の前記照合用顔画像とを照合する顔画像照合手段と、
前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記券種情報を、前記決済装置における決済処理で使用する券種に決定する券種決定手段と、
を備える、決済システム。
【請求項9】
請求項8に記載の決済システムにおいて、
前記照合情報登録手段は、複数の前記決済装置の各々から受信した前記ユーザの前記照合用顔画像と前記券種情報とを、前記照合情報記憶部に登録し、
前記ユーザ端末は、複数の前記券種情報から指定した前記券種情報に係る指定券種情報を、前記店舗端末支援装置に送信する券種指定送信手段を備え、
前記店舗端末支援装置は、前記指定券種情報を、前記ユーザ端末から受信する券種指定手段を備え、
前記券種決定手段は、前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記ユーザの前記券種情報のうち、前記券種指定手段が受信した前記指定券種情報に対応した前記券種情報を、前記券種情報に対応する前記決済装置における決済処理で使用する券種に決定する、決済システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗端末支援装置、プログラム及び決済システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗等で商品等を購入した場合に、POS(Point Of Sales)レジ(レジスタ)や決済端末を用いて決済処理を行っている。購入者であるユーザは、例えば、現金により、又は、電子マネーによる決済やクレジットカード等のカード決済等を行って、商品等を購入する。電子マネーによる決済では、ユーザが所持する携帯端末に使用する電子マネーの二次元コードを表示させる必要がある。また、クレジットカード等のカード決済では、使用するカードを提示する必要がある。
他方、近年では、顔認証等の生体認証の技術が向上しており、例えば、顔認証を用いて決済を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムでは、ユーザが代金決済のための口座情報等の決済手段情報等を、ユーザ端末からサーバ装置に対して予め登録することで、顔認証を用いた決済を行うものである。
今後、顔認証を用いた決済が発展していくと、ユーザが店舗で決済を行う際に、店舗によって決済方法を変えたい場面に遭遇する。例えば、A店舗ではメインカードを使用して決済を行うが、B店舗ではB店舗が提携しているサブカードを用いて決済を行う等である。しかし、特許文献1に記載のシステムは、1つの店舗でのものであり、このような場合が考慮されていなかった。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザが決済方法を指定してユーザの生体情報による決済を実現する店舗端末支援装置、プログラム及び決済システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、ユーザの顔画像データである照合用顔画像と、決済で用いる複数の券種の各々に対応する複数の券種情報とを、前記ユーザに対応付けて記憶する照合情報記憶部と、一の前記券種情報に係る指定情報を記憶する記憶手段と、撮影装置を介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、前記撮影装置に対して接続された店舗端末から受信する顔画像受信手段と、前記顔画像受信手段が受信した前記取得画像と、前記照合情報記憶部の前記照合用顔画像とを照合する顔画像照合手段と、前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記ユーザの前記券種情報のうち、記憶された前記指定情報に対応した前記一の券種情報を、前記一の券種情報に対応する決済装置における決済処理で使用する券種に決定する券種決定手段と、を備える、店舗端末支援装置である。
第2の発明は、第1の発明の店舗端末支援装置において、前記ユーザに対応する前記複数の券種情報と、前記指定情報に対応した前記一の券種情報とを、前記一の券種情報を判別可能にユーザ端末に出力するユーザ券種出力手段を備える、店舗端末支援装置である。
第3の発明は、第2の発明の店舗端末支援装置において、前記ユーザ端末において前記複数の券種情報から指定した前記券種情報に係る指定券種情報を、前記ユーザ端末から受信する券種指定手段を備え、前記記憶手段は、前記指定券種情報に係る前記指定情報を、前記一の券種情報に係る前記指定情報として記憶する、店舗端末支援装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの店舗端末支援装置において、前記顔画像受信手段は、前記取得画像と金額情報とを含む第1電文を、前記店舗端末から受信し、前記取得画像を前記券種決定手段が取得した前記一の券種情報に置き換えた第2電文を、前記決済装置に送信する決済依頼手段を備える、店舗端末支援装置である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの店舗端末支援装置において、前記券種決定手段が決定した前記一の券種情報を、前記店舗端末に送信する決定券種送信手段を備える、店舗端末支援装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの店舗端末支援装置において、ユーザ端末において取得した前記ユーザの前記照合用顔画像と、前記ユーザに対応する前記券種情報とを受信する照合情報受信手段と、前記照合情報受信手段が受信した前記照合用顔画像と前記券種情報とを、前記ユーザに対応付けて前記照合情報記憶部に登録する照合情報登録手段と、を備える、店舗端末支援装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの店舗端末支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
第8の発明は、撮影装置に対して接続された店舗端末による処理を支援する店舗端末支援装置と、決済処理を行う決済装置と、撮影部を備えたユーザ端末と、を備えた決済システムであって、前記ユーザ端末は、前記撮影部を介してユーザの顔画像データである照合用顔画像を取得する照合画像取得手段と、前記照合画像取得手段が取得した前記照合用顔画像を、前記決済装置に送信する照合画像送信手段と、を備え、前記決済装置は、前記ユーザ端末から受信した前記照合用顔画像と、記憶部に記憶された前記ユーザの券種情報とを、前記店舗端末支援装置に送信する照合情報送信手段を備え、前記店舗端末支援装置は、前記決済装置から受信した前記照合用顔画像と前記券種情報とを、照合情報記憶部に登録する照合情報登録手段と、前記撮影装置を介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、前記店舗端末から受信する顔画像受信手段と、前記顔画像受信手段が受信した前記取得画像と、前記照合情報記憶部の前記照合用顔画像とを照合する顔画像照合手段と、前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記券種情報を、前記決済装置における決済処理で使用する券種に決定する券種決定手段と、を備える、決済システムである。
第9の発明は、第8の発明の決済システムにおいて、前記照合情報登録手段は、複数の前記決済装置の各々から受信した前記ユーザの前記照合用顔画像と前記券種情報とを、前記照合情報記憶部に登録し、前記ユーザ端末は、複数の前記券種情報から指定した前記券種情報に係る指定券種情報を、前記店舗端末支援装置に送信する券種指定送信手段を備え、前記店舗端末支援装置は、前記指定券種情報を、前記ユーザ端末から受信する券種指定手段を備え、前記券種決定手段は、前記顔画像照合手段により照合ができた場合に、照合した前記照合用顔画像に対応する前記ユーザの前記券種情報のうち、前記券種指定手段が受信した前記指定券種情報に対応した前記券種情報を、前記券種情報に対応する前記決済装置における決済処理で使用する券種に決定する、決済システムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザが決済方法を指定してユーザの生体情報による決済を実現する店舗端末支援装置、プログラム及び決済システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る決済システムの全体構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る店舗端末支援サーバの機能ブロックを示す図である。
【
図3】本実施形態に係る店舗端末支援サーバの記憶部の項目例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る決済サーバ及びユーザ端末の機能ブロックを示す図である。
【
図5】本実施形態に係る決済システムにおける照合情報登録処理を示すフローチャートである。
【
図6】本実施形態に係るユーザ端末の表示例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る決済システムにおける連携処理を示すフローチャートである。
【
図10】本実施形態に係る決済システムにおける決済時処理を示すフローチャートである。
【
図11】変形形態に係る決済システムにおける決済時処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0010】
(実施形態)
<決済システム100>
図1は、本実施形態に係る決済システム100の全体構成を示す図である。
決済システム100は、決済時にユーザの顔を撮影して、撮影した顔画像を用いた顔認証を行うことで、店舗における決済を実現するシステムである。また、決済システム100では、ユーザは、複数の決済方法のうち自身が予め指定した決済方法を用いて決済を行うことができる。
決済システム100は、店舗端末支援サーバ1(店舗端末支援装置)と、決済サーバ4(決済装置)と、ユーザ端末6と、店舗端末8とを備えている。店舗端末支援サーバ1と、決済サーバ4と、ユーザ端末6と、店舗端末8とは、各々通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0011】
<店舗端末支援サーバ1>
店舗端末支援サーバ1は、決済を行うクレジットカード会社等の各事業者とは異なる、例えば、顔認証を行い決済で用いる券種情報の管理を専門とする企業が有する。店舗端末支援サーバ1は、各事業者を介してユーザの顔認証に用いる照合用顔画像を取得し、取得した照合用顔画像を券種情報に対応付けて管理する。また、店舗端末支援サーバ1は、各事業者に代わって顔認証処理を行う。そして、店舗端末支援サーバ1は、顔認証処理により本人認証ができた場合には、予めユーザが指定した券種情報を用いた決済を、店舗端末8と決済サーバ4との間で行わせるための処理を行う。
【0012】
次に、店舗端末支援サーバ1の機能構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る店舗端末支援サーバ1の機能ブロックを示す図である。
図3は、本実施形態に係る店舗端末支援サーバ1の記憶部30の項目例を示す図である。
図2に示す店舗端末支援サーバ1は、制御部10と、記憶部30と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部10は、店舗端末支援サーバ1の全体を制御するCPU(中央処理装置)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実現する。
【0013】
制御部10の説明の前に、記憶部30について説明する。
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、照合用情報記憶部32(照合情報記憶部)と、ユーザ券種情報記憶部33(照合情報記憶部)とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、例えば、店舗端末支援サーバ1の制御部10が実行する、後述する各種の機能を行うためのプログラムを記憶している。なお、店舗端末支援サーバ1の制御部10が実行する各種の機能を行うためのプログラムは、機能ごとに複数のプログラムによって構成されていてもよい。
【0014】
照合用情報記憶部32は、券種情報と照合用顔画像とを対応付けて記憶する記憶領域である。
図3(A)に、照合用情報記憶部32の項目例を示す。
図3(A)に示す照合用情報記憶部32は、券種別ユーザID(IDentification)と、券種情報と、照合用顔画像との各項目を有する。
券種別ユーザIDは、券種ごとにユーザを識別する識別情報である。券種別ユーザIDは、例えば、後述する制御部10によって一意に付与される。
券種情報は、決済で使用する券種に係る情報である。券種情報は、例えば、券種名、カード番号(PAN)、有効期限等であり、決済に必要な情報を含む。なお、券種名は、例えば、VISA(登録商標)、MASTERCARD(登録商標)等のクレジットカードのブランドや、○○ペイ等のQRコード(登録商標)決済のブランド、ポイントカードやプリペイドカード、デビットカード等の各種カードのブランド等である。
照合用顔画像は、照合情報を登録する際にユーザがユーザ端末6を用いて撮影して取得した、ユーザの顔画像である。
【0015】
ユーザ券種情報記憶部33は、ユーザごとの券種情報を記憶する記憶領域である。
図3(B)に、ユーザ券種情報記憶部33の項目例を示す。
図3(B)に示すユーザ券種情報記憶部33は、ユーザIDと、ユーザ名と、指定券種領域と、1以上の券種別ユーザIDを有する券種別ユーザID領域との各項目を有する。
ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別情報である。券種別ユーザIDは、例えば、後述する制御部10によって一意に付与されるものを用いてもよいが、ユーザが指定したものであってもよい。
ユーザ名は、ユーザの氏名であり、例えば、ユーザによって登録される。
指定券種領域は、決済において使用する一の券種情報の登録領域である。指定券種領域には、例えば、決済において使用する一の券種情報に対応する券種別ユーザID(指定情報)が登録される。
券種別ユーザIDは、ユーザが登録した券種情報に対応する券種別ユーザIDであり、券種別ユーザID領域には、1以上の券種別ユーザIDが登録される。
【0016】
次に、制御部10について説明する。
制御部10は、登録処理部11と、連携処理部15と、照合処理部21と、券種情報送信部25(決定券種送信手段)とを備える。
登録処理部11は、ユーザの顔画像データである照合用顔画像を、照合用情報記憶部32に登録する処理を行う。
登録処理部11は、照合情報受信部12(照合情報受信手段)と、照合情報登録部13(照合情報登録手段)とを備える。
【0017】
照合情報受信部12は、ユーザ端末6において取得したユーザの照合用顔画像と、当該ユーザの券種情報とを、決済サーバ4から受信する。
照合情報登録部13は、照合情報受信部12が受信した照合用顔画像と、券種情報とを対応付けて、照合用情報記憶部32に登録する。照合用情報記憶部32に登録する際、照合情報登録部13は、例えば、任意の文字列からなる一意の識別情報である券種別ユーザIDを付与する。そして、照合情報登録部13は、付与した券種別ユーザIDを、処理結果と共に決済サーバ4に送信する。
【0018】
連携処理部15は、複数の券種情報をユーザに対応付ける処理を行う。また、連携処理部15は、決済で使用する券種情報を指定する処理を行う。
連携処理部15は、連携情報受信処理部16(記憶手段)と、券種照会処理部17(ユーザ券種出力手段)と、券種指定受信処理部18(券種指定手段、記憶手段)とを備える。
【0019】
連携情報受信処理部16は、ユーザ端末6から連携情報としてユーザに対応付ける券種別ユーザIDを受信する。ここで、ユーザが複数の券種について券種情報を登録している場合には、連携情報受信処理部16は、例えば、券種情報の各々に対応する券種別ユーザIDを、券種ごとに受信する。そして、連携情報受信処理部16は、受信した券種別ユーザIDを、ユーザ券種情報記憶部33に登録する。ユーザ券種情報記憶部33に登録する際、ユーザに対する初めての登録である場合には、連携情報受信処理部16は、例えば、ユーザを識別するユーザIDを付与する。なお、連携情報受信処理部16は、ユーザにユーザIDを指定させ、ユーザが指定したユーザIDを受信して、当該ユーザIDが一意である場合にユーザ券種情報記憶部33に登録してもよい。ユーザIDは、ユーザを一意に識別する識別情報である。
【0020】
また、連携情報受信処理部16は、例えば、登録した券種別ユーザIDを、指定情報としてユーザ券種情報記憶部33に登録する。
そして、連携情報受信処理部16は、登録結果を、ユーザ端末6に送信する。
この連携情報受信処理部16による処理でユーザIDが付与されることで、ユーザ端末6が行う以降の処理においては、ユーザIDを用いてユーザを特定することができる。
【0021】
券種照会処理部17は、ユーザ端末6からユーザIDを受信すると、ユーザ券種情報記憶部33のユーザIDに対応付けられた券種別ユーザID領域の券種別ユーザID及び指定券種領域の券種別ユーザIDを抽出する。そして、券種照会処理部17は、券種別ユーザIDに対応する券種情報として、例えば、券種名を、指定券種領域の券種別ユーザIDに対応する券種名を判別可能にして、ユーザ端末6に送信する。
なお、券種照会処理部17は、券種別ユーザIDを複数抽出した場合には、券種名一覧として出力してもよい。
【0022】
券種指定受信処理部18は、ユーザ端末6においてユーザが指定した券種情報に係る指定券種情報を、ユーザ端末6から受信する。そして、券種指定受信処理部18は、受信した指定券種情報に係る券種別ユーザIDを、ユーザ券種情報記憶部33のユーザIDに対応付けられた指定券種領域に更新して記憶する。
【0023】
照合処理部21は、決済時に取得したユーザの顔画像データである取得画像と、予め登録された照合用情報記憶部32の照合用顔画像とを照合する処理を行う。
照合処理部21は、顔画像受信部22(顔画像受信手段)と、顔画像照合部23(顔画像照合手段)と、券種決定部24(券種決定手段)とを備える。
【0024】
顔画像受信部22は、決済時に、店舗端末8に接続されたカメラ(撮影装置)から取得した決済を行うユーザの顔画像である取得画像を、店舗端末8から取得する。
顔画像照合部23は、顔画像受信部22が受信した取得画像と、照合用情報記憶部32の照合用顔画像とを照合する。顔画像照合部23は、例えば、取得画像と照合用顔画像との一致度合いをスコアとして算出する。そして、顔画像照合部23は、例えば、スコアが閾値以上である場合に、取得画像と閾値以上のスコアの照合用顔画像とが照合ができたと判定する。
【0025】
券種決定部24は、顔画像照合部23により照合ができた照合用顔画像に対応する照合用情報記憶部32の券種別ユーザIDを特定する。次に、券種決定部24は、特定した券種別ユーザIDが対応付けられているユーザ券種情報記憶部33のレコードのうち指定券種領域に登録された券種別ユーザIDに対応した券種情報を、決済処理に使用する券種として決定する。
券種情報送信部25は、券種決定部24により決定した券種情報を照合用情報記憶部32から抽出して、店舗端末8に送信する。
通信インタフェース部39は、通信ネットワークNを介して決済サーバ4、ユーザ端末6及び店舗端末8との間の通信を行うためのインタフェースである。
【0026】
<決済サーバ4>
決済サーバ4は、例えば、決済を行うクレジットカード会社や、各種の決済を行う企業等の各事業者が各々有する。決済サーバ4は、例えば、クレジットカードによる決済の場合には、具体的には、決済ネットワークセンタ、アクワイアラ及びイシュアに係る処理を行うサーバである。
ここで、決済ネットワークセンタとは、例えば、決済代行会社をいい、クレジットカード決済をはじめ、携帯キャリア決済、電子マネー決済、コード決済等を仲介する。また、アクワイアラとは、クレジットカードの加盟店契約会社、つまり、店舗と契約している会社をいい、イシュアとは、クレジットカードの発行会社、つまり、カードを発行したユーザと契約している会社をいう。
【0027】
図1では、決済サーバ4は、1つのサーバとして記載しているが、実際には、上記したように、決済ネットワークセンタ、アクワイアラ、イシュア等の複数の装置によって構成されている。
決済サーバ4は、券種情報を承認し、決済額についての決済処理を行う。
また、決済サーバ4は、ユーザ端末6から受信した照合用顔画像を、券種情報と共に店舗端末支援サーバ1に送信する。
【0028】
次に、決済サーバ4の機能構成について説明する。
図4(A)は、本実施形態に係る決済サーバ4の機能ブロックを示す図である。
図4(A)に示すように、決済サーバ4は、制御部40と、記憶部45と、通信インタフェース部49とを備える。
【0029】
制御部40は、決済サーバ4の全体を制御するCPUである。制御部40は、記憶部45に記憶されているOSや各種アプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部40は、照合画像受信部41と、照合情報送信部42(照合情報送信手段)と、決済処理部43とを備える。
照合画像受信部41は、ユーザ端末6から照合に用いる顔画像である照合用顔画像を受信する。
照合情報送信部42は、照合画像受信部41が受信した照合用顔画像と、当該ユーザの券種情報とを対応づけて、店舗端末支援サーバ1に送信する。
決済処理部43は、決済に係る処理を行う。具体的には、決済処理部43は、券種情報を承認し、決済額の売上処理を行う。
【0030】
記憶部45は、制御部40が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部45は、プログラム記憶部46と、ユーザ券種記憶部47とを備える。
プログラム記憶部46は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部46は、例えば、決済サーバ4の制御部40が実行する後述する各種の機能を行うためのプログラムを記憶している。
ユーザ券種記憶部47は、ユーザごとの券種情報等を記憶する記憶領域である。ユーザ券種記憶部47は、券種情報の他、例えば、ユーザの口座情報等を記憶しており、決済処理において、決済額を口座情報の口座から引き落とす等の処理を行う。
通信インタフェース部49は、通信ネットワークNを介して店舗端末支援サーバ1、ユーザ端末6及び店舗端末8との間の通信を行うためのインタフェースである。
【0031】
<ユーザ端末6>
ユーザ端末6は、顔認証による決済サービスを利用したいユーザが、顔画像を登録する際に使用する端末である。ユーザ端末6は、決済時に本人認証で使用するユーザ自身の顔画像を撮影して、決済サーバ4に送信する。また、ユーザ端末6は、店舗で顔認証による決済を行う前に、決済に用いる券種情報を、必要に応じて変更する。ユーザ端末6は、例えば、スマートフォンに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯電話機である。ユーザ端末6は、その他、タブレットであってもよいし、パーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。
【0032】
次に、ユーザ端末6の機能構成について説明する。
図4(B)は、本実施形態に係るユーザ端末6の機能ブロックを示す図である。
図4(B)に示すように、ユーザ端末6は、制御部60と、記憶部70と、カメラ74(撮影部)と、タッチパネルディスプレイ75と、通信インタフェース部79とを備える。
制御部60は、ユーザ端末6の全体を制御するCPUである。制御部60は、記憶部70に記憶されているOSや各種アプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
制御部60は、登録処理部61と、指定処理部65とを備える。
【0033】
登録処理部61は、ユーザの顔画像データである照合用顔画像を取得し、決済サーバ4に送信する処理を行う。
登録処理部61は、照合画像取得部62(照合画像取得手段)と、照合画像送信部63(照合画像送信手段)とを備える。
照合画像取得部62は、ユーザがカメラ74で自身の顔を撮影することで、ユーザの顔画像データである照合用顔画像を取得する。
照合画像送信部63は、照合画像取得部62が取得した照合用顔画像を、決済サーバ4に送信する。
【0034】
指定処理部65は、ユーザが決済時に用いるために登録した複数の券種情報について、ユーザに対応付けて連携させる処理を行う。また、指定処理部65は、決済時に使用する券種情報を指定するための処理を行う。
指定処理部65は、連携情報送信部66と、連携券種出力部67と、券種指定送信部68(券種指定送信手段)とを備える。
連携情報送信部66は、照合情報を登録したことで得た券種別ユーザIDを、連携情報として店舗端末支援サーバ1に送信する。その際、連携情報送信部66は、ユーザIDを有する場合には、ユーザIDをあわせて店舗端末支援サーバ1に送信する。
【0035】
連携券種出力部67は、店舗端末支援サーバ1からユーザIDで関連付けられた券種別ユーザIDに対応する券種情報を、タッチパネルディスプレイ75に出力する。連携券種出力部67は、決済に用いるものとして指定がされた券種情報を、他の券種情報とは判別可能にして出力する。
券種指定送信部68は、ユーザがタッチパネルディスプレイ75を操作して指定した券種情報に係る指定券種情報を、店舗端末支援サーバ1に送信する。
【0036】
記憶部70は、制御部60が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するための半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部70は、プログラム記憶部71と、ID記憶部72とを備える。
プログラム記憶部71は、各種のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションプログラムのことを、アプリケーション、アプリ又はプログラム等という。)を記憶する記憶領域である。プログラム記憶部71は、券種登録アプリ71aと、連携アプリ71bとを記憶している。
【0037】
券種登録アプリ71a及び連携アプリ71bは、例えば、通信ネットワークNを介して図示しないアプリ配信サーバに対して通信をすることで、ユーザ端末6にダウンロードされる。
券種登録アプリ71aは、ユーザ端末6の登録処理部61が実行する各種の機能を行うためのプログラムである。より具体的には、券種登録アプリ71aは、決済サーバ4に対して通信を行い、照合情報を店舗端末支援サーバ1に登録させるために使用するプログラムである。プログラム記憶部71には、例えば、事業者ごとに異なる、複数の券種登録アプリ71aが記憶されていてもよい。
【0038】
連携アプリ71bは、ユーザ端末6の指定処理部65が実行する各種の機能を行うためのプログラムである。より具体的には、連携アプリ71bは、店舗端末支援サーバ1に対して通信を行い、ユーザIDに複数の券種情報を対応付けたり、決済で使用する券種情報を指定したりするために使用するプログラムである。
ID記憶部72は、店舗端末支援サーバ1から受信した券種別ユーザIDや、ユーザIDを記憶する記憶領域である。
【0039】
カメラ74は、撮影装置である。カメラ74は、ユーザ端末6のタッチパネルディスプレイ75の側に有し、ユーザが自身の顔を自撮り可能なものである。
タッチパネルディスプレイ75は、液晶パネル等で構成される表示部としての機能と、ユーザの指による各種操作入力を行う入力部としての機能とを有する。
通信インタフェース部79は、通信ネットワークNを介して各種のサーバとの通信を行うためのインタフェースであり、送信部及び受信部の役割を行う。
【0040】
<店舗端末8>
店舗端末8は、例えば、各店舗に有するPOSレジや決済端末である。店舗端末8は、ユーザの顔を撮影するためのカメラ(撮影装置)が接続されている。カメラは、外付けのものであってもよいし、店舗端末8に内蔵されたものであってもよい。店舗端末8は、カメラが接続されていることを除き、一般的なレジスタであってよい。店舗端末8は、図示しないが、制御部、記憶部、表示部、入力部、通信インタフェース部等を備える。
【0041】
通信ネットワークNは、各種のサーバ間や各種の端末間のネットワークであり、インターネット回線や携帯端末通信網等である。
ここで、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、店舗端末支援サーバ1、決済サーバ4,ユーザ端末6及び店舗端末8は、それぞれ制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
【0042】
次に、決済システム100の処理について説明する。
初めに、ユーザが決済時に顔認証を行う際に用いる、照合元になる照合情報を登録する処理について説明する。
図5は、本実施形態に係る決済システム100における照合情報登録処理を示すフローチャートである。
図6は、本実施形態に係るユーザ端末6の表示例を示す図である。
【0043】
まず、決済システム100が提供するサービスを利用したいユーザは、決済で用いる券種情報に対応した券種登録アプリ71aをユーザ端末6にダウンロードさせておく。そして、ユーザは、ユーザ端末6にダウンロードされた券種登録アプリ71aを起動させる操作をすることで、
図5のステップS(以降、「ステップS」を単に「S」という。)11において、ユーザ端末6の制御部60(登録処理部61)は、券種登録アプリ71aを起動させる。
【0044】
券種登録アプリ71aが起動されると、ユーザ端末6のタッチパネルディスプレイ75には、例えば、照合情報を登録するための案内が出力される。ユーザは、案内にしたがって、例えば、ユーザ自身の氏名を含む、券種情報の一部情報等を入力することで、照合情報として登録する券種情報を特定する。
また、ユーザ端末6のタッチパネルディスプレイ75には、例えば、
図6(A)に示す画面161が出力される。そこで、ユーザは、自身の顔が枠内に収まるように、ユーザ端末6のカメラ74の位置を調整する。そして、例えば、顔が枠内に収まることをユーザ端末6が検知すると、次に、ユーザ端末6は、タッチパネルディスプレイ75に、
図6(B)に示す画面162を出力する。そこで、ユーザが瞬きをすると、
図5のS12において、制御部60(照合画像取得部62)は、瞬きを検出した後にカメラ74を起動させて撮影した、ユーザの顔画像を取得する。
【0045】
S13において、制御部60(照合画像送信部63)は、取得したユーザの顔画像を照合用顔画像として、決済サーバ4に送信する。その際、制御部60は、ユーザが入力した券種情報の一部情報等をあわせて送信する。
S14において、決済サーバ4の制御部40(照合画像受信部41)は、照合用顔画像を受信する。
S15において、制御部40は、受信した券種情報の一部情報等により、ユーザ券種記憶部47の当該ユーザの券種情報を特定する。そして、制御部40(照合情報送信部42)は、受信した照合用顔画像と、特定した券種情報とを対応付けた照合情報を、店舗端末支援サーバ1に送信する。
【0046】
S16において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(照合情報受信部12)は、照合情報を受信する。
S17において、制御部10(照合情報登録部13)は、照合用情報記憶部32に照合情報を登録し、券種別ユーザIDを付与する。
S18において、制御部10(照合情報登録部13)は、券種別ユーザIDを含む処理結果を、決済サーバ4に送信する。
【0047】
S19において、決済サーバ4の制御部40は、店舗端末支援サーバ1から処理結果を受信すると、ユーザ端末6に処理結果を送信する。
S20において、ユーザ端末6の制御部60(登録処理部61)は、処理結果を受信してタッチパネルディスプレイ75に処理結果を出力する。また、制御部60は、券種別ユーザIDを、ID記憶部72に登録する。その後、制御部60は、本処理を終了する。
なお、S15の処理でユーザの券種情報が特定できなかった場合には、決済サーバ4は、以降の処理を行わず、エラーの旨をユーザ端末6に送信して本処理を終了する。
【0048】
当該処理により、ユーザは、自身が決済で用いる券種情報と、決済時の認証で用いる照合用顔画像とを、店舗端末支援サーバ1に登録させることができる。店舗端末支援サーバ1に登録する券種情報は、決済サーバ4に登録されている券種情報であるので、正確なデータを登録できる。また、ユーザ端末6は、券種別ユーザIDを受信してID記憶部72に記憶するので、ユーザは、次に説明する連携処理において、券種別ユーザIDを用いることができる。
【0049】
次に、照合情報をユーザに連携させ、また、決済時に使用する券種を変更する連携処理について説明する。
図7から
図9までは、本実施形態に係る決済システム100における連携処理を示すフローチャートである。
連携処理を行うユーザは、連携アプリ71bを、ユーザ端末6にダウンロードさせる。そして、ユーザは、ユーザ端末6にダウンロードされた連携アプリ71bを起動させる操作をすることで、
図7のS31において、ユーザ端末6の制御部60(指定処理部65)は、連携アプリ71bを起動させる。
【0050】
S32において、制御部60(指定処理部65)は、ユーザIDがID記憶部72に登録されているか否かを判断する。ここで、ユーザが当該連携アプリ71bを初めて起動した時には、ユーザにはユーザIDが付与されておらず、ID記憶部72にはユーザIDが登録されていないため、S32の処理がNOになる。また、一度当該連携アプリ71bを用いて連携処理をした後には、ユーザにはユーザIDが付与されており、ID記憶部72にはユーザIDが登録されているため、S32の処理がYESになる。
ユーザIDがID記憶部72に登録されている場合(S32:YES)には、制御部60は、処理を
図8のS41に移す。他方、ユーザIDがID記憶部72に登録されていない場合(S32:NO)には、制御部60は、処理をS33に移す。
【0051】
S33において、制御部60(連携情報送信部66)は、連携情報を店舗端末支援サーバ1に送信する。ここで、制御部60は、例えば、ID記憶部72に記憶された券種別ユーザIDに対応する券種名等を出力し、ユーザが1つの券種名等を指定することで、指定された券種名等に対応する券種別ユーザIDを、店舗端末支援サーバ1に送信してもよい。又は、制御部60は、ID記憶部72に記憶された券種別ユーザIDのうちの1つを自動的に、店舗端末支援サーバ1に送信してもよい。
【0052】
S34において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(連携情報受信処理部16)は、連携情報を受信する。
S35において、制御部10(連携情報受信処理部16)は、ユーザIDを付与し、連携情報をユーザ券種情報記憶部33に登録する。その際、制御部10は、ユーザ券種情報記憶部33の指定券種領域に、当該券種別ユーザIDを登録する。
S36において、制御部10(連携情報受信処理部16)は、ユーザIDを含む処理結果を、ユーザ端末6に送信する。
【0053】
S37において、ユーザ端末6の制御部60(指定処理部65)は、ユーザIDを含む処理結果を受信して出力すると共に、ユーザIDをID記憶部72に登録する。その後、制御部60は、本処理を終了する。
ここまでの処理によって、照合情報登録処理によって登録した1つの券種情報を、ユーザに対応付けることができる。
【0054】
他方、
図8のS41において、制御部60は、メニュー画面(図示せず)をタッチパネルディスプレイ75に出力する。メニュー画面は、例えば、券種情報の追加及び使用する券種情報の指定をするためのものである。なお、ここでは説明しないが、メニュー画面において券種情報の削除を行えるようにしてもよい。
制御部60は、ユーザによるメニューの選択を受け付けると、S42において、制御部60は、選択が券種情報の追加であるか否かを判断する。券種情報の追加である場合(S42:YES)には、制御部60は、処理をS43に移す。他方、券種情報の追加ではない場合(S42:NO)には、券種情報の指定が選択されているものとして、処理を
図9のS51に移す。
【0055】
S43において、制御部60(連携情報送信部66)は、ユーザIDと共に連携情報を、店舗端末支援サーバ1に送信する。ここで、連携情報には、ID記憶部72に記憶された全ての券種別ユーザIDを含んでもよい。
S44において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(連携情報受信処理部16)は、ユーザID及び連携情報を受信する。
S45において、制御部10(連携情報受信処理部16)は、受信したユーザIDに基づいてユーザ券種情報記憶部33のレコードを特定し、当該レコードに登録されていない券種別ユーザIDを追加する処理を行う連携情報登録処理を行う。その際、制御部10は、ユーザ券種情報記憶部33の指定券種領域を、追加した当該券種別ユーザIDのうちの1つに更新してもよい。
【0056】
S46において、制御部10(連携情報受信処理部16)は、処理結果をユーザ端末6に送信する。
S47において、ユーザ端末6の制御部60(指定処理部65)は、処理結果を受信して出力する。その際、制御部10は、指定券種領域に記憶された券種別ユーザIDに対応する券種名等を出力してもよい。その後、制御部60は、本処理を終了する。
ここまでの処理によって、ユーザに対応付けて複数の券種情報を登録することができる。
【0057】
他方、
図9のS51において、制御部60(指定処理部65)は、ユーザIDを店舗端末支援サーバ1に送信する。
S52において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(券種照会処理部17)は、ユーザIDを受信する。
S53において、制御部10(券種照会処理部17)は、ユーザ券種情報記憶部33のユーザIDに対応付けられた券種別ユーザID及び指定券種領域の券種別ユーザIDを抽出し、券種別ユーザIDに対応する券種名等の券種情報をユーザ端末6に送信する。
【0058】
S54において、ユーザ端末6の制御部60(連携券種出力部67)は、券種情報を受信すると、タッチパネルディスプレイ75に券種情報を出力する。ユーザは、タッチパネルディスプレイ75に出力された券種情報を確認することができる。そして、決済で使用したい券種情報が指定されていない場合には、ユーザは、決済で使用したい券種情報の指定を行うことができる。また、決済で使用したい券種情報が指定されているのを確認した場合には、ユーザは、当該処理を終了させればよい。
S55において、制御部60は、券種指定を受け付けたか否かを判断する。券種指定を受け付けた場合(S55:YES)には、制御部60は、処理をS56に移す。他方、券種指定を受け付けていない場合(S55:NO)には、制御部60は、本処理を終了する。
【0059】
S56において、制御部60(券種指定送信部68)は、指定した券種情報に係る指定券種情報を、ユーザIDと共に店舗端末支援サーバ1に送信する。
S57において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(券種指定受信処理部18)は、指定券種情報を受信する。
S58において、制御部10(券種指定受信処理部18)は、ユーザIDに基づいてユーザ券種情報記憶部33の当該ユーザIDに対応付けられた指定券種領域を、受信した指定券種情報に係る券種情報の内容、具体的には、券種別ユーザIDに更新する。
【0060】
S59において、制御部10は、処理結果をユーザ端末6に送信する。
S60において、ユーザ端末6の制御部60は、処理結果を受信するとタッチパネルディスプレイ75に出力する。その後、制御部60は、本処理を終了する。
ここまでの処理によって、ユーザに対応付けられた複数の券種情報から、ユーザが決済に用いる券種を指定することができる。
【0061】
次に、決済時の処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る決済システムにおける決済時処理を示すフローチャートである。
ユーザが、当該決済システム100のサービスが利用可能な店舗で商品等を購入する場合に、
図10のS71において、店舗端末8の制御部は、決済額を受け付ける。決済額は、例えば、商品等に付されたバーコードを読み取る等をして得ることができる。
S72において、例えば、店員がカメラを操作等することで、店舗端末8の制御部は、カメラを介して商品等を購入したユーザの顔画像を取得する。
S73において、店舗端末8の制御部は、ユーザの顔画像である取得画像を、店舗端末支援サーバ1に送信することで、顔認証を店舗端末支援サーバ1に依頼する。
【0062】
S74において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(顔画像受信部22)は、取得画像を受信する。
S75において、制御部10(顔画像照合部23)は、受信した取得画像と、照合用情報記憶部32の照合用顔画像とを照合する顔画像照合処理を行う。
S76において、制御部10(顔画像照合部23)は、照合ができたか否かを判断する。照合ができた場合(S76:YES)には、制御部10は、処理をS77に移す。他方、照合ができなかった場合(S76:NO)には、制御部10は、処理をS78に移す。
【0063】
なお、ユーザが複数の券種を登録している場合には、照合用情報記憶部32には、同一ユーザの照合用顔画像が複数登録されている。そのため、制御部10は、複数の照合用顔画像と照合ができる場合がある。その際には、複数の照合用顔画像に対応する券種別ユーザIDが、同じユーザIDに対応付けられている場合には、制御部10は、照合ができたと判断する一方、異なるユーザIDに対応付けられている場合には、制御部10は、照合ができなかったと判断してもよい。又は、複数の照合用顔画像に対応する券種別ユーザIDが、異なるユーザIDに対応付けられている場合には、制御部10は、照合スコアが最も高い照合用顔画像に対応する券種別ユーザIDに対応するユーザIDのユーザのものとして照合ができたと判断してもよい。
【0064】
S77において、制御部10(券種決定部24)は、照合ができた照合用顔画像に対応する照合用情報記憶部32の券種別ユーザIDが対応付けられているユーザ券種情報記憶部33の指定券種領域に登録された券種情報を、決済処理に使用する券種として決定する券種決定処理を行う。
S78において、制御部10(券種情報送信部25)は、処理結果を店舗端末8に送信する。ここで、照合ができた場合には、制御部10は、券種情報を処理結果として送信する。ここで送信する券種情報は、決済サーバ4に対して決済処理を行う際に用いるものであるため、PANや有効期限等を含む。他方、照合ができなかった場合には、制御部10は、エラーである旨を処理結果として送信する。
【0065】
店舗端末8の制御部は、処理結果を受信すると、処理結果として券種情報を受信した場合には、店舗端末8の制御部は、S79において、決済処理を決済サーバ4に依頼する。その際、店舗端末8の制御部は、受信した券種情報を用いてオーソリ(オーソリゼーション)電文を送信する。その後、決済サーバ4から承認電文を受信した場合には、決済額を含めた売上電文を決済サーバ4に送信する。他方、店舗端末8の制御部は、照合ができなかった旨を受信した場合には、エラーである旨を出力して本処理を終了する。つまり、顔認証ができなかった場合には、店舗端末8の制御部は、決済処理を行うことができない。
【0066】
S80において、決済サーバ4の制御部40(決済処理部43)は、決済処理を行い、決済結果を店舗端末8に送信する。
店舗端末8では、決済サーバ4から決済結果を受信することで、決済が完了する。
なお、S79以降の処理は、一般的なカード決済等の処理と同じである。
【0067】
このように、本実施形態によれば、決済システム100は、以下のような効果がある。
(1)店舗端末支援サーバ1は、一の券種情報に係る指定情報を記憶し、カメラを介して取得したユーザの顔画像データである取得画像を、カメラに対して接続された店舗端末8から受信し、受信した取得画像と、予め記憶された照合用情報記憶部32の照合用顔画像とを照合し、照合ができた場合に、照合した照合用顔画像に対応するユーザの券種情報のうち、記憶された指定情報に対応した一の券種情報を、一の券種情報に対応する決済サーバ4における決済処理で使用する券種に決定する。
【0068】
よって、指定された決済方法によりユーザの顔画像を用いた決済を行うことができる。ユーザは、商品等を購入する場合に、手ぶらであってもユーザの顔をカメラで撮影するだけで決済までを終えることができて便利である。
また、決済サーバ4の事業者は、ユーザによる顔認証を用いた決済が行われれば、ユーザが行うことがほとんどなく簡単であるため、決済頻度が高まることが期待され、手数料等による収益の向上が見込めるものにできる。
【0069】
(2)店舗端末支援サーバ1は、ユーザに対応する複数の券種情報と、決済処理で使用する券種として指定されている一の券種情報とを、一の券種情報を判別可能にユーザ端末6に出力する。
よって、ユーザは、ユーザ端末6に出力された指定券種を確認することで、決済でいな券種と、決済で用いられる券種とを確認できる。
(3)店舗端末支援サーバ1は、ユーザ端末6において複数の券種情報から指定した券種情報に係る指定券種情報を、ユーザ端末6から受信し、受信した指定券種情報に係る指定情報を、一の前記券種情報に係る指定情報として記憶する。
よって、店舗等において決済を行う前に予めユーザが決済方法を指定することができるので、店舗等によって決済方法を変えることができる。
【0070】
(4)店舗端末支援サーバ1は、決定した一の券種情報を、店舗端末8に送信するので、決定した一の券種情報を用いた決済を行うことができる。また、決済処理は、顔認証を用いない、例えば、カード媒体を用いた決済処理と同様であるため、現状の仕組みをそのまま用いることができる。
【0071】
(5)店舗端末支援サーバ1は、ユーザ端末6において取得したユーザの照合用顔画像と、ユーザに対応する券種情報とを受信し、受信した照合用顔画像と券種情報とを、ユーザに対応付けて照合用情報記憶部32及びユーザ券種情報記憶部33に登録する。
よって、顔認証による決済サービスを利用したいユーザは、自身のユーザ端末6で自身の顔を撮影して、照合情報として登録することができる。
【0072】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0073】
(変形形態)
(1)本実施形態では、取得画像と照合用顔画像とを用いた照合処理を店舗端末支援サーバ1が行うものを例に説明したが、これに限定されない。照合処理自体は、店舗端末支援サーバ1とは異なる画像照合サーバ等が行い、店舗端末支援サーバ1は、画像照合サーバ等からスコアを受信するものであってもよい。また、照合結果は、照合度合いを示すスコアとして取得するものを例に説明したが、これに限定されず、他の方法による結果であってもよい。
【0074】
(2)本実施形態では、店舗端末支援サーバ1が店舗端末8との間で処理を行うものを説明した。しかし、決済処理としては、店舗端末支援サーバ1が、店舗端末8と決済サーバ4とを仲介するものであってもよい。
図11は、本実施形態に係る決済システムにおける他の決済時処理を示すフローチャートである。
S171及びS172の処理は、
図10のS71及びS72の処理と同様である。
S173において、店舗端末8の制御部は、ユーザの顔画像である取得画像と、決済額(金額情報)とを含む第1電文を、店舗端末支援サーバ1に送信する。ここで、第1電文は、決済サーバ4に送信する承認要求電文である。
【0075】
S174において、店舗端末支援サーバ1の制御部10(顔画像受信手段)は、第1電文を受信することで取得画像を得る。
S175からS177までの処理は、
図10のS75からS77までの処理と同様である。
S178において、制御部10(決済依頼手段)は、取得画像を決定した券種情報に置き換えた第2電文を、券種情報に対応する決済サーバ4に送信することで、決済処理を依頼する。
S179の処理は、
図10のS80の処理と同様である。
【0076】
他方、S180において、制御部10は、照合ができなかった旨を、店舗端末8に送信する。
このように、店舗端末支援サーバ1が、店舗端末8と決済サーバ4とを仲介し、取得画像による照合ができた場合に、当該ユーザの指定した券種情報に置き換えて決済サーバ4に送信することで、決済サーバ4では、通常の決済処理と同様の処理をすることができる。
また、店舗端末8は、顔画像を取得して、取得した顔画像を通常の決済時で用いる第1電文に含ませるだけであるので、処理が比較的簡単である。
【0077】
(3)本実施形態では、連携処理において、1つの券種情報を登録させてユーザIDを得るものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、ID記憶部72に複数の券種情報がある場合に、複数の券種情報をまとめて1度に連携させるようにしてもよい。
【0078】
(4)本実施形態では、ユーザIDを付与してユーザに券種情報を対応付ける連携処理を行い、決済で使用する券種の指定についてもユーザIDを用いて行うものを例に説明したが、これに限定されない。ユーザ端末6のカメラ74を用いてユーザの顔を撮影し、取得した顔画像を用いて連携処理や券種指定を行うようにしてもよい。
【0079】
(5)本実施形態では、照合用情報記憶部32と、ユーザ券種情報記憶部33とによって、複数の券種情報と照合用顔画像とをユーザに対応付けるものを実現しているが、これに限定されない。複数の券種情報と照合用顔画像とをユーザに対応付けるものであれば、他のデータ保有方法であっても構わない。
【0080】
(6)本実施形態では、決済で用いる券種情報に対応した券種登録アプリ71aをユーザ端末6で起動させると、ユーザは、案内にしたがってユーザ自身の氏名等を入力し、店舗端末支援サーバ1が決済サーバ4からユーザの照合情報(照合用顔画像及び券種情報)を受信するものを例に説明したが、これに限定されない。店舗端末支援サーバ1は、例えば、ユーザ端末6からユーザの照合情報を受信するようにしてもよい。
【0081】
より具体的には、例えば、券種登録アプリに、店舗端末支援サーバ1が用意した複数の券種登録において共通して使用可能な画面を有する共通登録アプリに遷移させる仕組みを持たせる。そして、ユーザが券種登録アプリを起動すると、券種登録アプリから共通登録アプリが呼び出されて、ユーザIDを入力する画面をユーザ端末6に出力する。ユーザが既にユーザIDを有している場合、つまり、いずれかの券種登録を既に行っている場合には、ユーザが当該ユーザIDを入力することで、ユーザ自身の氏名等を再度登録することなく、既に登録済のユーザ自身の氏名等を用いて、店舗端末支援サーバ1から決済サーバ4に対して当該ユーザの券種情報を依頼する。他方、ユーザがユーザIDを有していない場合には、入力画面を出力し、ユーザ自身の氏名等を入力させた後に、ユーザ端末6から店舗端末支援サーバ1を経由して決済サーバ4に対して当該ユーザの券種情報を依頼する。
【0082】
決済サーバ4では、受信したユーザの氏名等に基づき券種情報を特定し、特定した券種情報を、店舗端末支援サーバ1に送信する。その後、アプリの案内にしたがってユーザ端末6が取得したユーザの顔画像を、店舗端末支援サーバ1に送信する。店舗端末支援サーバ1は、受信した情報を含むユーザの照合情報を記憶部30に記憶する。ユーザIDを有していない場合には、店舗端末支援サーバ1は、ユーザIDを付与した上でユーザの照合情報を記憶する。
このような仕組みを用いれば、店舗端末支援サーバ1は、決済サーバ4からではなく、ユーザ端末6から直接ユーザの顔画像を受信して登録することができる。
【符号の説明】
【0083】
1 店舗端末支援サーバ
4 決済サーバ
6 ユーザ端末
8 店舗端末
10,40,60 制御部
11,61 登録処理部
12 照合情報受信部
13 照合情報登録部
15 連携処理部
16 連携情報受信処理部
17 券種照会処理部
18 券種指定受信処理部
21 照合処理部
22 顔画像受信部
23 顔画像照合部
24 券種決定部
25 券種情報送信部
30,45,70 記憶部
32 照合用情報記憶部
33 ユーザ券種情報記憶部
41 照合画像受信部
42 照合情報送信部
43 決済処理部
47 ユーザ券種記憶部
62 照合画像取得部
63 照合画像送信部
65 指定処理部
66 連携情報送信部
67 連携券種出力部
68 券種指定送信部
71a 券種登録アプリ
71b 連携アプリ
72 ID記憶部
74 カメラ
75 タッチパネルディスプレイ
100 決済システム