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特開2024-115858回路付きサスペンション基板の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115858
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】回路付きサスペンション基板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/24 20060101AFI20240820BHJP
   H05K 3/44 20060101ALI20240820BHJP
【FI】
H05K3/24 A
H05K3/44 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021733
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003812
【氏名又は名称】弁理士法人いくみ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】相賀 拓郎
(72)【発明者】
【氏名】花園 博行
【テーマコード(参考)】
5E315
5E343
【Fターム(参考)】
5E315AA03
5E315BB01
5E315BB16
5E315DD13
5E315DD15
5E315GG22
5E343AA22
5E343BB24
5E343BB25
5E343BB34
5E343BB45
5E343BB52
5E343BB54
5E343CC62
5E343DD33
5E343DD43
5E343GG20
(57)【要約】
【課題】第1端子を狭小および/またはファインピッチとしながら、接続信頼性の低下が抑制された、第1端子に対応する導電部材を有する回路付きサスペンション基板の製造方法を提供すること。
【解決手段】この製造方法は、スライダ15、ピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17を実装するための回路付きサスペンション基板1の製造方法である。製造方法は、工程(1)と、工程(2)と、を備える。工程(1)では、準備基板100を準備する。準備基板100は、支持基板2と、支持基板2の一方面に配置される導体層3とを備える。導体層3は、第1端子31と、外部部品(ピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17)と電気的に接続するための第2端子(第3端子32および第4端子33)とを有する。工程(2)では、導電部材5を、第1端子31および第2端子(第3端子32および第4端子33)のそれぞれにめっきを用いて同時に形成する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライダおよび外部部品を実装するための回路付きサスペンション基板の製造方法であり、
支持基板と、前記支持基板の一方面に配置される導体層であって、前記スライダと電気的に接続するための第1端子と、前記外部部品と電気的に接続するための第2端子とを有する導体層と、を備える準備基板を準備する工程(1)と、
導電部材を、前記第1端子および前記第2端子のそれぞれにめっきを用いて同時に形成する工程(2)と、
を備える、回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項2】
前記外部部品は、フレキシブル配線回路基板を含む、請求項1に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項3】
前記外部部品は、ピエゾ素子を含む、請求項1に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項4】
前記外部部品は、フレキシブル配線回路基板およびピエゾ素子を含み、
前記第2端子は、前記フレキシブル配線回路基板と電気的に接続するための第3端子と、前記ピエゾ素子と電気的に接続するための第4端子と、を備え、
前記導電部材を、前記第1端子、前記第3端子および前記第4端子のそれぞれに同時に形成する、請求項1に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項5】
前記導電部材の材料は、Sn,SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項6】
前記導電部材の材料は、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである、請求項1に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項7】
前記工程(2)は、
感光性のドライフィルムレジストを前記準備基板に配置する工程(3)と、
フォトリソグラフィーを用いて、前記第1端子および前記第2端子を露出するめっきレジストを形成する工程(4)と、
前記導体層に給電して、前記第1端子および前記第2端子のそれぞれをめっきする工程(5)と、
前記めっきレジストを除去する工程(6)と、
を備える、請求項5または請求項6に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項8】
前記工程(6)では、アミン剥離液を用いて前記めっきレジストを剥離する、請求項7に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項9】
前記導電部材の厚みは、1μm以上、100μm以下である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項10】
ロール-トゥ-ロール式で実施する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【請求項11】
枚葉式で実施する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路付きサスペンション基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
第1端子および第1導電部材を有する回路付きサスペンション基板の製造方法が知られている(例えば、下記特許文献1)。第1導電部材は、第1端子の表面に形成される。第1導電部材は、はんだボールからなる。回路付きサスペンション基板にスライダを実装するときには、スライダの電極を第1端子に近づけた状態で、第1導電部材を加熱により溶融させ、かかる第1導電部材が、電極と第1端子とを接続する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-061202号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1端子の狭小化および/またはファインピッチ化に伴い、はんだボールに代えて、めっきを用いて、第1導電部材を第1端子の表面に形成することが試案される。
【0005】
一方、回路付きサスペンション基板は、第2端子および第2導電部材をさらに有する。第2導電部材は、第2端子の表面に形成される。第2端子は、外部部品と、第2導電部材を介して接続される。第2導電部材の形成方法として、第2導電部材の厚みの安定性の観点から、導電性ペーストを印刷する方法が採用される。導電性ペーストは、導電性粒子と、バインダ樹脂とを含有する。印刷後に、導電性ペーストが加熱されて、バインダ樹脂が熱で分解して除去されることによって、導電性粒子からなる第2導電部材が第2端子の表面に形成される。
【0006】
図6に示すように、まず、上記試案の回路付きサスペンション基板の製造方法では、めっきを用いて、第1導電部材を第1端子の表面に形成する工程(S11)と、印刷を用いて、導電性ペーストを第2端子の表面に形成する工程(S12)と、加熱炉に回路付きサスペンション基板を投入して、導電性ペーストを加熱する工程(S13)と、が順に実施される。
【0007】
上記の製造方法では、導電性ペーストを加熱する工程(S13)において、第1導電部材が意図せずリフローする。つまり、電極と第1端子との接続の前に、第1導電部材がリフローする。そうすると、スライダを第1端子に実装するときに、第1導電部材がすでに薄くなっていることから、第1導電部材が第1端子およびスライダの電極を接続できないという不具合がある。また、第1端子が狭小でファインピッチであることから、電極と第1端子との接続の前に、第1導電部材がリフローすると、第1導電部材が広がり、隣り合う第1端子が短絡するという不具合がある。つまり、第1導電部材のリフローに起因して、第1導電部材の接続信頼性が低下する。
【0008】
本発明は、第1端子を狭小および/またはファインピッチとしながら、接続信頼性の低下が抑制された、第1端子に対応する導電部材を有する回路付きサスペンション基板の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明[1]は、スライダおよび外部部品を実装するための回路付きサスペンション基板の製造方法であり、支持基板と、前記支持基板の一方面に配置される導体層であって、前記スライダと電気的に接続するための第1端子と、前記外部部品と電気的に接続するための第2端子とを有する導体層と、を備える準備基板を準備する工程(1)と、導電部材を、前記第1端子および前記第2端子のそれぞれにめっきを用いて同時に形成する工程(2)と、を備える、回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0010】
この回路付きサスペンション基板の製造方法の工程(2)では、導電部材を、第1端子および第2端子を同時に形成する。そのため、第2端子に形成された導電部材の加熱が不要となることから、第1端子に形成された導電部材のリフローを抑制できる。
【0011】
さらに、狭小および/またはファインピッチな第1端子および第2端子に対して、接続信頼性に優れた導電部材を形成できる。
【0012】
従って、この回路付きサスペンション基板のスライダを実装するときに、第1端子に対応する導電部材の接続信頼性の低下を抑制できる。
【0013】
本発明[2]は、前記外部部品は、フレキシブル配線回路基板を含む、[1]に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0014】
本発明[3]は、前記外部部品は、ピエゾ素子を含む、[1]または[2]に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0015】
本発明[4]は、前記外部部品は、フレキシブル配線回路基板およびピエゾ素子を含み、前記第2端子は、前記フレキシブル配線回路基板と電気的に接続するための第3端子と、前記ピエゾ素子と電気的に接続するための第4端子と、を備え、前記導電部材を、前記第1端子、前記第3端子および前記第4端子のそれぞれに同時に形成する、[1]から[3]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0016】
本発明[5]は、前記導電部材の材料は、Sn,SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである、[1]から[4]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0017】
この製造方法では、導電部材の材料は、導電部材の材料は、Sn、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであるので、導電部材の厚みを調整し易い。
【0018】
本発明[6]は、前記導電部材の材料は、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである、[1]から[5]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0019】
この製造方法では、導電部材の材料は、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであるので、ウイスカ(ヒゲ結晶)の発生を抑制できる。
【0020】
本発明[7]は、前記工程(2)は、感光性のドライフィルムレジストを前記準備基板に配置する工程(3)と、フォトリソグラフィーを用いて、前記第1端子および前記第2端子を露出するめっきレジストを形成する工程(4)と、前記導体層に給電して、前記第1端子および前記第2端子のそれぞれをめっきする工程(5)と、前記めっきレジストを除去する工程(6)と、を備える、[1]または[6]に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0021】
本発明[8]は、前記工程(6)では、アミン剥離液を用いて前記めっきレジストを剥離する、[7]に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0022】
この製造方法では、工程(6)を水酸化ナトリムの剥離液を用いれば、Snが剥離液に溶出する。
【0023】
しかし、この製造方法では、アミン剥離液を用いてめっきレジストを剥離するので、Snが剥離液に溶出することを抑制できる。
【0024】
本発明[9]は、前記導電部材の厚みは、1μm以上、100μm以下である、[1]から[8]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0025】
本発明[10]は、ロール-トゥ-ロール式で実施する、[1]から[9]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【0026】
本発明[11]は、枚葉式で実施する、[1]から[9]のいずれか一項に記載の回路付きサスペンション基板の製造方法を含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明の回路付きサスペンション基板の製造方法によれば、第1端子を狭小および/またはファインピッチとしながら、接続信頼性の低下が抑制された、第1端子に対応する導電部材を有する配線回路基板を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の製造方法の一実施形態により製造される回路付きサスペンション基板の平面図である。
図2図2に示す回路付きサスペンション基板のヘッド部の拡大平面図である。
図3図3に示すヘッド部の底面図である。
図4図1のXX線に沿う断面図である。
図5】回路付きサスペンション基板の製造工程図である。図5Aは、工程(1)である。図5Bは、工程(2)に備えられる工程(3)および工程(4)である。図5Cは、工程(2)に備えられる工程(5)である。図5Dは、工程(2)に備えられる工程(6)である。図5Eは、スライダ、ピエゾ素子およびフレキシブル配線回路基板を回路付きサスペンション基板に実装する工程である。
図6】従来の製造方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1から図4を参照して、本発明の製造方法の一実施形態により製造される回路付きサスペンション基板1を説明する。
【0030】
1.1 回路付きサスペンション基板の基本構成
図1に示すように、回路付きサスペンション基板1は、第1方向に延びる。回路付きサスペンション基板1は、シート形状を有する。第1方向は、厚み方向に直交する。回路付きサスペンション基板1は、ヘッド部11と、テール部12と、中間部13と、を備える。
【0031】
ヘッド部11は、第1方向における回路付きサスペンション基板1の一端部に配置される。図2に示すように、ヘッド部11は、スライダ実装部111と、ピエゾ素子実装部112と、を有する。
【0032】
スライダ実装部111は、平面視略矩形状を有する。
【0033】
ピエゾ素子実装部112は、第1方向においてスライダ実装部111の他方側に配置される。ピエゾ素子実装部112は、第1方向に間隔を隔てて複数配置される。図3に示すように、ピエゾ素子実装部112は、実装部1121A,1121B,1122A,1122Bを含む。実装部1121A,1121Bは、第2方向におけるピエゾ素子実装部112の一端部に配置される。第2方向は、厚み方向に直交し、第1方向に交差する。好ましくは、第2方向は、厚み方向および第1方向に直交する。実装部1121A,1121Bは、第1方向における一方側に向かってこの順で並ぶ。実装部1121A,1121Bは、第1方向に間隔が隔てられる。実装部1121Bは、第1方向のスライダ実装部111から他方側に延びる。
【0034】
実装部1122A,1122Bは、第2方向におけるピエゾ素子実装部112の他端部に配置される。実装部1122A,1122Bは、第1方向における一方側に向かってこの順で並ぶ。実装部1122A,1122Bは、第1方向に間隔が隔てられる。実装部1122Bは、第1方向のスライダ実装部111から他方側に延びる。
【0035】
図1に示すように、テール部12は、第1方向における回路付きサスペンション基板1の他端部に配置される。テール部12は、第1方向においてヘッド部11と間隔が隔てられる。
【0036】
中間部13は、第1方向においてヘッド部11とテール部12との間に配置される。中間部13は、ヘッド部11およびテール部12に連続する。
【0037】
1.2 回路付きサスペンション基板の層構成
図4に示すように、回路付きサスペンション基板1は、支持基板2と、導体層3と、カバー絶縁層4と、導電部材5と、を備える。
【0038】
1.2.1 支持基板2
図1に示すように、支持基板2は、回路付きサスペンション基板1の外形形状を形成する。支持基板2の外形形状は、回路付きサスペンション基板1の外形形状と同一である。支持基板2は、ヘッド部11と、テール部12と、中間部13とにわたって配置される。図4に示すように、本実施形態では、支持基板2は、金属支持基板21と、ベース絶縁層22と、を厚み方向の一方側に向かって順に備える。
【0039】
金属支持基板21は、厚み方向における支持基板2の他端部に配置される。金属支持基板21は、スライダ実装部111と、テール部12と、中間部13とに配置される。金属支持基板21は、ピエゾ素子実装部112に配置されていない。
【0040】
金属支持基板21は、靱性を有する。金属支持基板21の材料としては、例えば、ステンレスが挙げられる。金属支持基板21の厚みは、例えば、10μm以上、25μm以下である。
【0041】
ベース絶縁層22は、厚み方向における金属支持基板21の一方面に配置される。ベース絶縁層22は、厚み方向における支持基板2の一端部に配置される。ベース絶縁層22は、ヘッド部11におけるスライダ実装部111およびピエゾ素子実装部112と、テール部12と、中間部13とに配置される。ベース絶縁層22は、ベース貫通孔221,222を有する。
【0042】
図3に示すように、ベース貫通孔221は、ピエゾ素子実装部112に配置される。ベース貫通孔221は、後述する第4端子33A,33Bに対応して、複数(4つ)設けられる。4つのベース貫通孔221のそれぞれは、実装部1121A,1121B,1122A,1122Bのそれぞれに配置される。
【0043】
図4に示すように、ベース貫通孔222は、ピエゾ素子実装部112に配置される。図1に示すように、本実施形態では、ベース貫通孔222は、複数(2つ)のグランド配線37に対応して、複数(2つ)設けられる。
【0044】
ベース絶縁層22は、可撓性を有する。ベース絶縁層22の材料としては、例えば、ポリイミドが挙げられる。ベース絶縁層22の厚みは、例えば、1μm以上、25μm以下である。
【0045】
1.2.2 導体層3
導体層3は、厚み方向における支持基板2の一方面に配置される。具体的には、導体層3は、厚み方向におけるベース絶縁層22の一方面に接触する。導体層3は、第1端子31と、第3端子32と、第4端子33A,33Bと、電源端子34と、第1配線35と、電源配線36と、グランド配線37と、を備える。
【0046】
1.2.2.1 端子(第1端子31、第3端子32、第4端子33A,33B、電源端子34)
第1端子31は、ヘッド部11に配置される。図2に示すように、具体的には、第1端子31は、第1方向におけるスライダ実装部111の一端部に配置される。第1端子31は、第2方向において複数(例えば、6つ)並ぶ。複数の第1端子31は、互いに間隔が隔てられる。複数の第1端子31のそれぞれは、第1方向に長い矩形状(角ランド形状)を有する。本実施形態では、第1端子31は、スライダ端子である。
【0047】
図1に示すように、第3端子32は、テール部12に配置される。第3端子32は、複数(例えば、6つ)の第1端子31に対応して複数(例えば、6つ)設けられる。複数(6つ)の第3端子32は、第1方向に並ぶ。複数の第3端子32は、互いに間隔が隔てられる。複数の第3端子32のそれぞれは、角ランド形状を有する。第3端子32は、FPC端子である。
【0048】
第4端子33Aは、ヘッド部11に配置される。具体的には、図3に示すように、第4端子33Aは、実装部1121A,1122Aに配置される。第4端子33Aは、第2方向に複数(例えば、2つ)並ぶ。2つの第4端子33Aのそれぞれは、実装部1121A,1122Aのそれぞれに配置される。複数の第4端子33Aは、互いに間隔が隔てられる。複数の第4端子33Aのそれぞれは、第2方向に長い矩形状を有する。本実施形態では、第4端子33Aは、ピエゾ電源端子である。
【0049】
第4端子33Bは、ヘッド部11に配置される。具体的には、第4端子33Bは、実装部1121B,1122Bに配置される。第4端子33Bは、第4端子33Aに対応して、複数(2つ)設けられる。複数(2つ)の第4端子33Bは、第2方向に並ぶ。2つの第4端子33Bのそれぞれは、実装部1122A,1122Bのそれぞれに配置される。複数の第4端子33Bは、互いに間隔が隔てられる。第4端子33Bのそれぞれは、第2方向に長い矩形状を有する。第4端子33Bは、グランド端子である。
【0050】
図1に示すように、電源端子34は、テール部12に配置される。電源端子34は、複数(2つ)の第4端子33Aに対応して複数(例えば、2つ)設けられる。複数の電源端子34は、第1方向に並ぶ。複数の電源端子34は、互いに間隔が隔てられる。複数の電源端子34のそれぞれは、角ランド形状を有する。
【0051】
1.2.2.2 配線(第1配線35、電源配線36、グランド配線37)
第1配線35は、第1端子31と第3端子32とを電気的に接続する。第1配線35は、ヘッド部11と、テール部12と、中間部13とに配置される。第1配線35は、複数(6つ)の第1端子31、および、複数(6つ)の第3端子32に対応して、複数(6つ)設けられる。複数の第1配線35は、互いに間隔が隔てられる。第1配線35の一端部は、第1端子31に連続する。第1配線35の他端部は、第3端子32に連続する。本実施形態では、第1配線35は、信号配線である。信号配線は、差動配線を含む。
【0052】
電源配線36は、第4端子33Aと電源端子34とを電気的に接続する。電源配線36は、ヘッド部11と、テール部12と、中間部113と、に配置される。電源配線36は、複数(2つ)の第4端子33、および、複数(2つ)の電源端子34に対応して、複数(2つ)設けられる。複数の電源配線36は、互いに間隔が隔てられる。図2に示すように、電源配線36の一端部は、第4端子33Aに連続する。図1に示すように、電源配線36の他端部は、電源端子34に連続する。
【0053】
図2に示すように、グランド配線37は、第4端子33Bを接地する。グランド配線37は、スライダ実装部111に配置される。グランド配線37は、複数(2つ)の第4端子33Bに対応して、複数(2つ)設けられる。複数のグランド配線37は、互いに間隔が隔てられる。グランド配線37の一端部は、第4端子33Bに連続する。グランド配線37の他端部371は、スライダ実装部111における金属支持基板21に接触する。図4に示すように、厚み方向における他端部371の他端部は、ベース貫通孔222内に充填される。これにより、厚み方向における他端部371の他端面は、ベース貫通孔222内における金属支持基板21に接触する。
【0054】
導体層3の材料としては、例えば、銅が挙げられる。
【0055】
1.2.2.3 導体層3の寸法
導体層3の厚みは、例えば、3μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下である。
【0056】
第1端子31の幅は、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下、より好ましくは、20μm以下であり、また、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上である。幅が上記した上限以下であれば、第1端子31を狭小化できる。幅は、第2方向における第1端子31の長さである。
【0057】
第2方向において隣り合う第1端子31間の間隔は、例えば、30μm以下、好ましくは、25μm以下、より好ましくは、20μm以下であり、また、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上である。間隔が上記した上限以下であれば、第1端子31はファインピッチにできる。
【0058】
1.2.3 カバー絶縁層4
カバー絶縁層4は、厚み方向における支持基板2の一方面に配置される。カバー絶縁層4は、厚み方向におけるベース絶縁層22の一方面に配置される。カバー絶縁層4は、第1配線35と、電源配線36と、グランド配線37とを被覆する。カバー絶縁層4は、第1端子31と、第3端子32と、第4端子33とを露出する。カバー絶縁層4は、ヘッド部11と、テール部12と、中間部13とに配置される。カバー絶縁層4は、可とう性を有する。カバー絶縁層4の材料としては、例えば、ポリイミドが挙げられる。カバー絶縁層4の厚みは、例えば、1μm以上、25μm以下である。
【0059】
1.2.4 導電部材5
導電部材5は、端子の表面に配置される。具体的には、導電部材5は、複数の導電部材51,52,53,54を含む。
【0060】
1.2.4.1 導電部材51
図2に示すように、導電部材51は、第1端子31に対応する。導電部材51は、複数(6つ)の第1端子31に対応して複数(6つ)設けられる。複数の導電部材51のそれぞれは、厚み方向における第1端子31のそれぞれの一方面に配置される。具体的には、導電部材51は、バンプである。本実施形態では、導電部材51は、略箱形状を有する。導電部材51は、平面視略矩形状を有する。導電部材51は、平面視において、第1端子31とともに第1方向に延びる。導電部材51は、断面視略矩形状を有する。図2に示すように、導電部材51は、厚み方向における第1端子31の一方面から一方側に向かって延びる。導電部材51は、第1端子31を囲むカバー絶縁層4の内周縁と間隔が隔てられてもよい。あるいは、図示しないが、導電部材51は、第1端子31を囲むカバー絶縁層4の内周縁に接触してもよい。また、本実施形態では、導電部材51は、ベース絶縁層22に接触しない。図示しないが、導電部材51の一部は、第1端子31の周囲のベース絶縁層22の一方面に接触してもよい。図示しないが、導電部材51は、厚み方向における第1端子31の一方面および側面を被覆してもよい。
【0061】
1.2.4.2 導電部材52
図1に示すように、導電部材52は、第3端子32に対応する。導電部材52は、複数(6つ)の第3端子32に対応して複数(6つ)設けられる。図4に示すように、複数の導電部材52のそれぞれは、厚み方向における第3端子32のそれぞれの一方面に配置される。導電部材52の形状は、上記した導電部材51の形状と同一である。
【0062】
1.2.4.3 導電部材53
図3に示すように、導電部材53は、第4端子33A,33Bに対応する。導電部材53は、複数(2つ)の第4端子33A、および、複数(2つ)の第4端子33Bに対応して、複数(4つ)設けられる。図4に示すように、複数(4つ)の導電部材53のそれぞれは、厚み方向における、複数(2つ)の第4端子33A、および、複数(2つ)の第4端子33Bのそれぞれの他方面に配置される。導電部材53の形状は、上記した導電部材51の形状と同一である。
【0063】
1.2.4.4 導電部材54
図1に示すように、導電部材54は、電源端子34に対応する。導電部材54は、複数(2つ)の電源端子34に対応して複数(2つ)設けられる。図4に示すように、複数の導電部材54のそれぞれは、厚み方向における電源端子34のそれぞれの一方面に配置される。導電部材54の形状は、上記した導電部材51の形状と同一である。
【0064】
1.2.4.5 導電部材5の材料
導電部材5の材料は、例えば、Sn,SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである。導電部材5の材料がSn,SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、導電部材5の厚みを調整し易い。
【0065】
導電部材5の材料は、好ましくは、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つである。導電部材5の材料が、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、導電部材5の材料がSnである構成、つまり、導電部材5の材料が純物質である構成に比べて、ウイスカ(ヒゲ結晶)の発生を抑制できる。
【0066】
1.2.4.6 導電部材5の寸法
導電部材5の厚みは、例えば、1μm以上、好ましくは、5μm以上であり、また、例えば、100μm以下、好ましくは、50μm以下である。導電部材5の厚みが上記した下限以上であれば、後述するスライダ15、ピエゾ素子16、フレキシブル配線回路基板17との接続信頼性を向上できる。導電部材5の厚みが上記した上限以下であれば、隣り合う第1端子31同士の短絡を抑制できる。
【0067】
1.3 回路付きサスペンション基板1の製造方法
次に、図5A図5Eを参照して、回路付きサスペンション基板1の製造方法および回路付きサスペンション基板1の使用を説明する。回路付きサスペンション基板1の製造方法は、工程(1)と、工程(2)と、を備える。本実施形態では、工程(1)と、工程(2)とが、順に実施される。工程(1)と工程(2)とのそれぞれを、ロール-トゥ-ロール式または枚葉式で実施する。工程(1)と工程(2)とのそれぞれを、ロール-トゥ-ロール式で実施すれば、製造効率に優れる。工程(1)と工程(2)とのそれぞれを、枚葉式で実施すれば、製造工程を簡便にできる。
【0068】
1.3.1 工程(1)
図5Aに示すように、工程(1)では、準備基板100を準備する。準備基板100は、導電部材5をまだ備えない、製造途中の回路付きサスペンション基板1である。具体的には、準備基板100は、上記した支持基板2と、導体層3と、カバー絶縁層4とを備える。
【0069】
準備基板100を準備するには、まず、支持基板2を準備する。支持基板2を準備するには、感光性の樹脂組成物を、厚み方向における金属支持基板21の一方面に塗布して塗膜を形成し、その後、フォトリソグラフィーを用いて、ベース貫通孔222を有するベース絶縁層22を形成する。
【0070】
続いて、導体層3を、厚み方向におけるベース絶縁層22の一方面に、公知のめっき法によって形成する。
【0071】
続いて、感光性の樹脂組成物を、厚み方向における支持基板2および導体層3の一方面に塗布して塗膜を形成し、その後、フォトリソグラフィーを用いて、カバー絶縁層4を形成する。
【0072】
その後、金属支持基板21を外形加工し、続いて、ベース絶縁層22にベース貫通孔221を形成する。
【0073】
本実施形態の準備基板100では、厚み方向における第1端子31、第3端子32および電源端子34のそれぞれの一方面は、厚み方向の一方側に向かって露出する。厚み方向における第4端子33A,33Bの他方面は、厚み方向の他方側に向かって露出する。
【0074】
図5Dに示すように、工程(2)では、めっきを用いて、導電部材5を、第1端子31、第3端子32および第4端子33A,33Bと、電源端子34とのそれぞれに同時に形成する。
【0075】
具体的には、工程(2)は、工程(3)と、工程(4)と、工程(5)と、工程(6)と、を備える。工程(2)では、工程(3)と、工程(4)と、工程(5)と、工程(6)とが、順に実施される。
【0076】
1.3.2.1 工程(3)
図5Bの仮想線および実線で示すように、工程(3)では、感光性のドライフィルムレジスト101を厚み方向における準備基板100の一方面および他方面に配置する。
【0077】
1.3.2.2 工程(4)
図5Bの実線で示すように、工程(4)では、フォトリソグラフィーを用いて、めっきレジスト102を形成する。めっきレジスト102は、第1端子31と、第3端子32(第2端子)と、第4端子33A,33B(第2端子)と、電源端子34と、を露出する。
【0078】
1.3.2.3 工程(5)
図5Cに示すように、工程(5)では、導体層3に給電して、第1端子31、第3端子32および第4端子33A,33Bと、電源端子34とのそれぞれをめっきする。めっきとしては、例えば、電解めっき、および、無電解めっきが挙げられる。めっきとして、好ましくは、電解めっきが挙げられる。なお、電解めっきでは、導体層3に連続する、図示しないめっきリードから電流を導体層3に供給する。
【0079】
1.3.2.4 工程(6)
図5Dに示すように、工程(6)では、めっきレジストを除去する。例えば、めっきレジストの除去では、例えば、剥離液が用いられる。剥離液としては、例えば、アルカリ液が挙げられる。アルカリ液としては、例えば、アミン剥離液、または、水酸化ナトリム剥離液が挙げられる。アミン剥離液は、アミン化合物を主成分として含む。水酸化ナトリム剥離液は、水酸化ナトリムを主成分として含む。アルカリ液として、好ましくは、アミン剥離液が挙げられる。
【0080】
アルカリ液が水酸化ナトリム剥離液であり、導電部材5の材料が、Sn、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、Snが剥離液に溶出する場合がある。
【0081】
さらには、アルカリ液が水酸化ナトリム剥離液であり、導電部材5の材料が、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、Snが剥離液に溶出することに伴い、合金組成が変動し、導電部材5が所望の導電性能を発現しにくい場合がある。
【0082】
対して、アルカリ液がアミン剥離液であれば、上記したSnの溶出が抑制され、ひいては、導電部材5における合金組成の変動を抑制できる。そのため、導電部材5の接続信頼性に優れる。
【0083】
図5Dに示すように、工程(1)、および、工程(2)の実施によって、回路付きサスペンション基板1が製造される。
【0084】
1.4 スライダ15、ピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17の回路付きサスペンション基板1への実装
図5Eに示すように、その後、スライダ15と、外部部品の一例としての2つのピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17と、電源装置18と、を回路付きサスペンション基板1に実装する。
【0085】
具体的には、スライダ15をスライダ実装部111に実装して、スライダ15の電極と第1端子31とを導電部材51を用いて電気的に接続する。つまり、第1端子31(スライダ端子)は、スライダ15と電気的に接続する。
【0086】
フレキシブル配線回路基板17をテール部12に実装して、フレキシブル配線回路基板17の端子と第3端子32とを、導電部材52を用いて電気的に接続する。つまり、第3端子32(FPC端子)は、フレキシブル配線回路基板17と電気的に接続する。
【0087】
ピエゾ素子16は、2つ設けられる。2つのピエゾ素子16のそれぞれは、長手方向に延び、一端部および他端部のそれぞれに電極を有する。一のピエゾ素子16は、実装部1121A,1121Bに実装される。他のピエゾ素子16は、実装部1122A,1122Bに実装される。
【0088】
第4端子33Aと、ピエゾ素子16の一端部における電極とを、導電部材53を用いて電気的に接続する。第4端子33Bと、ピエゾ素子16の他端部における電極とを、導電部材53を用いて電気的に接続する。つまり、第4端子33A,33Bは、2つのピエゾ素子16と電気的にそれぞれ接続する。
【0089】
電源装置18をさらに実装して、電源装置18の端子と、電源端子34とを、導電部材54を用いて電気的に接続する。
【0090】
上記の接続では、例えば、加熱手段によって導電部材5(51,52,53,54)を溶融させる。加熱手段としては、例えば、エネルギー線照射装置、瞬間加熱装置、および、超音波発生装置が挙げられる。エネルギー線照射装置は、例えば、レーザ光、または、波長が300nm以上、1000nm以下のビーム光を照射可能である。
【0091】
スライダ15と、ピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17と、電源装置18との実装は、同時でもよく、また、互いに前後してもよい。
【0092】
2. 一実施形態の作用効果
(1) この回路付きサスペンション基板1の製造方法の工程(2)では、図5Dに示すように、導電部材5を、第1端子31と、第3端子32および第4端子33(第2端子)とのそれぞれにめっきを用いて同時に形成する。そのため、第3端子32および第4端子33(第2端子)に形成された導電部材5(51)の加熱が不要となることから、第1端子31に形成された導電部材51のリフローを抑制できる。
【0093】
従って、この回路付きサスペンション基板1にスライダ15を実装するときに、第1端子31に対応する導電部材51の接続信頼性の低下を抑制できる。
【0094】
(2) 導電部材5の材料は、導電部材の材料は、Sn、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、導電部材5の厚みを制御し易い。
【0095】
(3) 導電部材5の材料は、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであれば、導電部材5の材料がSnである純物質である構成に比べて、導電部材5におけるウイスカ(ヒゲ結晶)の発生を抑制できる。
【0096】
(4) 導電部材5の材料は、Sn、SnAg合金、SnBi合金、SnCu合金、および、SnCo合金からなる群から選択されるいずれか1つであり、アミン剥離液を用いてめっきレジスト102を剥離する場合には、Snが剥離液に溶出することを抑制できる。
【0097】
3.変形例
変形例において、一実施形態と同様の部材および工程については、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。また、変形例は、特記する以外、一実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、一実施形態およびその変形例を適宜組み合わせることができる。
【0098】
3.1 第1変形例
第2端子の一例としての第3端子32と、第4端子33A,33Bのうち、いずれか一方を、導電部材5を用いずに、外部部品の一例としてのピエゾ素子16およびフレキシブル配線回路基板17のうちのいずれか一方と接続させることができる。
【0099】
導電部材5を用いない方法として、例えば、導電性接着剤を用いる方法、および、超音波を用いる方法が挙げられる。超音波を用いる方法では、例えば、第4端子33Aと、ピエゾ素子16の電極とを接触させた状態で、超音波発生装置のプローブを第4端子33Aと電極との接触箇所に押し当てる。
【0100】
3.2 第2変形例
図示しないが、回路付きサスペンション基板1は、ピエゾ素子16を実装しなくてもよい。この場合には、導体層3は、ピエゾ電源端子である第4端子33A、グランド端子である第4端子33B、電源配線36、および、グランド配線37を備えない。
【符号の説明】
【0101】
1 サスペンション基板
15 スライダ
16 ピエゾ素子(外部部品の一例)
17 フレキシブル配線回路基板(外部部品の一例)
2 支持基板
3 導体層
31 第1端子
32 第3端子(第2端子の一例)
33A,33B 第4端子(第2端子の一例)
4 カバー絶縁層
5,51,52,53,54 導電部材
35 第1配線
100 準備基板
101 ドライフィルムレジスト
102 めっきレジスト
図1
図2
図3
図4
図5
図6