IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャープ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-処理装置 図1
  • 特開-処理装置 図2
  • 特開-処理装置 図3
  • 特開-処理装置 図4
  • 特開-処理装置 図5
  • 特開-処理装置 図6
  • 特開-処理装置 図7
  • 特開-処理装置 図8
  • 特開-処理装置 図9
  • 特開-処理装置 図10
  • 特開-処理装置 図11
  • 特開-処理装置 図12
  • 特開-処理装置 図13
  • 特開-処理装置 図14
  • 特開-処理装置 図15
  • 特開-処理装置 図16
  • 特開-処理装置 図17
  • 特開-処理装置 図18
  • 特開-処理装置 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115955
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/109 20230101AFI20240820BHJP
【FI】
G06Q10/109
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021887
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112335
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 英介
(74)【代理人】
【識別番号】100101144
【弁理士】
【氏名又は名称】神田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100101694
【弁理士】
【氏名又は名称】宮尾 明茂
(74)【代理人】
【識別番号】100124774
【弁理士】
【氏名又は名称】馬場 信幸
(72)【発明者】
【氏名】岩本 祐機
(72)【発明者】
【氏名】蛭川 慶子
(72)【発明者】
【氏名】隈田 章寛
(72)【発明者】
【氏名】井手 崇
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA11
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】例えば、ユーザ間において行われた会議に関する情報を利便性が高く提供することが可能な処理装置等を提供すること。
【解決手段】表示部と、制御部とを備え、前記制御部は、会議の内容を示す会議情報を取得し、前記会議情報に基づき、会議のサマリ画面を前記表示部に表示し、前記サマリ画面として、前記会議情報に基づくサマリ情報を第1の領域に、前記会議情報に基づいて取得されたアクションアイテムを第2の領域に、前記会議において参照された情報を第3の領域に、それぞれ表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、制御部とを備え、
前記制御部は、
会議の内容を示す会議情報を取得し、
前記会議情報に基づき、会議のサマリ画面を前記表示部に表示し、
前記サマリ画面として、
前記会議情報に基づくサマリ情報を第1の領域に、
前記会議情報に基づいて取得されたアクションアイテムを第2の領域に、
前記会議において参照された情報を第3の領域に、
それぞれ表示する
処理装置。
【請求項2】
前記会議情報には、オブジェクトが配置可能な仮想的なボードに関するボード情報を含み、
前記制御部は、
前記第1の領域に、サマリ情報としてボード情報に基づくサムネイル画像を表示し、
前記第2の領域に、前記オブジェクトから特定されたアクションアイテムを表示する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
前記オブジェクトは手書き図形であって、
前記制御部は、前記オブジェクトとして、特定の図形が描画されたときに、前記アクションアイテムを決定する
請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記特定の図形により、前記手書き図形が囲まれたときは、囲まれた範囲内にある手書き図形に基づいてアクションアイテムを決定する
請求項3に記載の処理装置。
【請求項5】
前記制御部は、
他の装置から取得したファイルを記憶し、
前記ファイルに関する情報を前記オブジェクトとして、前記ボードに配置可能であり、
前記第3の領域に、前記会議において参照された情報として前記ファイルの情報を表示する
請求項2に記載の処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記ボードにおいて、ファイルに関する情報が選択されたときは、当該ファイルの内容を表示する
請求項5に記載の処理装置。
【請求項7】
前記オブジェクトはURLであって、
前記制御部は、
前記ボードにおいて、URLが選択されたときは、当該URLが示すWEBサイトを表示し、
前記第3の領域に、前記会議において参照された情報として前記URLを表示する
請求項2に記載の処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第1の領域に、前記会議に参加した参加者に関する情報を更に表示する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記第1の領域に、前記会議の開始日時及び/又は終了日時を更に表示する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第2の領域に、前記アクションアイテムに対応付けて、前記アクションアイテムを実行するユーザ、期限、進捗の状態を更に表示する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項11】
参加者の音声により発言を入力する音声入力部を更に有し、
前記制御部は、
前記参加者の発言をテキスト化して会議情報を取得し、
前記会議情報を要約することで生成される第1の要約情報を前記サマリ情報として前記第1の領域に表示する
請求項1に記載の処理装置。
【請求項12】
前記音声入力部は、前記参加者毎に発言を入力可能であって、
前記制御部は、
前記参加者毎に発言を要約した第2の要約情報を更に前記サマリ情報として前記第1の領域に表示する
請求項11に記載の処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1、特許文献2のように会議の内容に基づいて、議事録を作成する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2022-118302号公報
【特許文献2】特開2020-27351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、例えば、ユーザ間において行われた会議に関する情報を利便性が高く提供することが可能な処理装置等を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の処理装置は、表示部と、制御部とを備え、前記制御部は、会議の内容を示す会議情報を取得し、前記会議情報に基づき、会議のサマリ画面を前記表示部に表示し、前記サマリ画面として、前記会議情報に基づくサマリ情報を第1の領域に、前記会議情報に基づいて取得されたアクションアイテムを第2の領域に、前記会議において参照された情報を第3の領域に、それぞれ表示する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、例えば、ユーザ間において行われた会議に関する情報を利便性が高く提供することが可能な処理装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
図2】第1実施形態におけるサーバ装置のハードウェアの構成を説明する図である。
図3】第1実施形態における処理装置及び表示装置のハードウェアの構成を説明する図である。
図4】第1実施形態におけるソフトウェアの構成を説明する図である。
図5】第1実施形態における(a)会議情報の一例、(b)ボード情報、(c)アクションアイテム情報の一例、(d)共有ファイル情報の一例、(e)URL情報の一例を説明する図である。
図6】第1実施形態における処理について説明するフロー図である。
図7】第1実施形態における処理について説明するフロー図である。
図8】第1実施形態における表示画面の一例を示す図である。
図9】第1実施形態における処理について説明するフロー図である。
図10】第1実施形態における動作例を示す図である。
図11】第2実施形態におけるシステムの概要を説明するための図である。
図12】第2実施形態におけるソフトウェアの構成を説明する図である。
図13】第2実施形態における処理について説明するフロー図である。
図14】第2実施形態における表示画面の一例を示す図である。
図15】第2実施形態における処理について説明するフロー図である。
図16】第2実施形態における動作例を示す図である。
図17】第2実施形態における動作例を示す図である。
図18】第2実施形態における動作例を示す図である。
図19】第3実施形態における動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明を提供した一つの実施形態であり、以下の記載に基づいて本願発明の内容が限定して解釈されるものではない。
【0009】
一般的に、仮想的なホワイトボードである電子ホワイトボードを利用したり、音声通話を利用したりした会議システムが知られている。会議においては、参加者の間で色々と話題が出てくることから、後になって会議においてどのような内容が話し合われたかを確認するためには、議事録等を参照する必要があった。
【0010】
また、会議においては、さまざまな約束が取り交わされるが、後になって参加者が何をすべきかが解らなくなることがあった。また、会議に参加していないユーザ(参加者以外のユーザ)は、会議の内容を理解することが難しい。
【0011】
とくに、会議で使われた資料や、会議で参照された内容(例えば、WEBページ等)を確認しようとしても、議事録等を詳細に確認する必要があった。
【0012】
また、会議の内容(例えば、会議中に発話された内容)に基づいて、要約を作成することを目的とする技術がある。しかし、会議で話し合われた内容、会議で決まった参加者がやるべき内容等を視覚的に解りやすく見せるということは、工夫されておらず、ユーザが会議に関する内容を容易に確認することができなかった。
【0013】
このような課題を解決するために、以下実施形態では、会議システムを利用した会議の内容を、参加者や、参加者以外の者でも容易に確認できるシステムについて説明する。
【0014】
[1.第1実施形態]
[1.1 システム全体]
図1は、システム1の概要を説明する図である。システム1は、サーバ装置10がネットワークNW1に接続されている。また、サーバ装置は、ネットワークNW1、NW2を介して各種装置と通信可能となっている。
【0015】
ネットワークNW1は、例えばインターネット等の広域ネットワークである。また、ネットワークNW1は、ローカルネットワークNW2にゲートウェイ装置等を介して接続可能である。また、ローカルネットワークNW2には、処理装置20と、端末装置40Aとが接続されている。
【0016】
また、処理装置20は、表示装置30と接続されている。表示装置30は、大型の表示装置であり、タッチ操作による入力が可能である。表示装置30は、電子黒板のような利用方法が可能であり、処理装置20と接続されることで、例えば仮想的なホワイトボードの機能を提供することができる。
【0017】
処理装置20、端末装置40はサーバ装置10と通信を行うことで、会議システムに参加することが可能となる。例えば、参加者は端末装置40から会議システムにログインすることで、会議に参加することが可能である。
【0018】
端末装置40は、ローカルネットワークNW2の中に配置されてもよいし、ネットワークNW1に接続してもよい。また、端末装置40は、パソコン、ノートパソコンといったコンピュータ等の情報処理装置に限られず、スマートフォンや、タブレットといった可搬型の装置であってもよい。
【0019】
[1.2 ハードウェア構成]
各装置のハードウェア構成について、以下、図を参照して説明する。図2は、サーバ装置10、図3は処理装置20及び表示装置30のハードウェア構成の一例を示した図である。
【0020】
[1.2.1 共通の構成]
各装置のうち、制御部、ストレージ、ROM、RAM、インタフェース部、通信部について以下説明する。
【0021】
制御部(例えば、制御部100、制御部200、制御部300)は、各装置の全体を制御するための機能部である。制御部は、ストレージや、ROMに記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の制御装置/演算装置(CPU(Central Processing Unit)、SoC(System on a Chip))により実現されてもよい。
【0022】
ストレージ(例えば、ストレージ110、ストレージ210、ストレージ310)は、プログラムや、データを記憶可能な不揮発性の記憶装置である。例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)といった記憶装置で構成されてもよい。また、ストレージは、外部に接続可能な記憶装置、記憶媒体であってもよく、USBメモリや、CD-ROMドライブ、BD-ドライブといった構成でもよい。また、ストレージは、例えばクラウド上にある記憶領域であってもよい。
【0023】
ROM(例えば、ROM120、ROM220、ROM320)は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することが可能な不揮発性のメモリである。
【0024】
RAM(例えば、RAM130、RAM230、RAM330)は、主に各装置の制御部が処理を実行時に利用するメインメモリである。RAMは、各装置のストレージや、各装置のROMから読み出したプログラムや、実行時の結果を含むデータを一時的に保持する書換え可能なメモリである。
【0025】
インタフェース部(例えば、インタフェース部260、インタフェース部360)は、他の装置と接続するインタフェースを提供する。例えば、本実施形態においては、処理装置20と、表示装置30とを接続するインタフェースであり、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)、DisplayPort、DVI(Digital Visual Interface)等のインタフェースや、USB(Universal Serial Bus)等によって各装置が接続可能となっている。
【0026】
通信部(例えば、通信部170、通信部270、通信部370)は、他の装置と通信をする通信インタフェースである。例えば、有線接続や無線接続が提供可能なネットワークインタフェースであってもよい。本実施形態においては、ネットワークNWを介して他の装置と通信可能となっている。また、通信部は、モバイルネットワーク(LTE(Long Term Evolution)/4G/5G/6G)に接続可能な機能を提供してもよい。
【0027】
[1.2.2 サーバ装置]
サーバ装置10は、図2に示すように、制御部100と、ストレージ110と、ROM120と、RAM130と、通信部170とを有して構成される。
【0028】
サーバ装置10は、接続された装置に対して会議システムを提供することが可能である。また、サーバ装置10は説明の都合上1台の装置として説明しているが、機能毎に異なるサーバ装置、サービスで実現してもよい。サーバ装置10は、一部のサービス(例えば、音声(WEB)会議システム、ドキュメントの編集サービス、会議時間の管理サービス)を、他のサーバ装置で実現したり、異なる会社の外部のサービスで実現したりしてもよい。
【0029】
また、図2で示したサーバ装置10の構成は一例である。例えば、更に表示部や操作部を有していてもよい。
【0030】
[1.2.3 処理装置及び表示装置]
つづいで、処理装置20は、図3に示すように、制御部200と、ストレージ210と、ROM220と、RAM230と、表示部240と、操作部250と、インタフェース部260と、通信部270とを有して構成可能である。
【0031】
表示部240は、各種情報や、実行画面を表示可能な装置である。操作部250は、処理装置20に対してユーザが操作を行う装置である。操作部250は、例えば、キーボード、マウスといった入力装置により実現する。
【0032】
また、本実施形態では、表示部240、操作部250は、インタフェース部260を介して接続する表示装置30が代わりに実行してもよい。
【0033】
表示装置30は、図3に示すように、制御部300と、ストレージ310と、ROM320と、RAM330と、表示部340と、タッチ操作部350と、インタフェース部360と、通信部370とを有して構成可能である。
【0034】
表示部340は、各種情報や、実行画面を表示可能な表示装置である。表示部340は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ等の表示装置であってもよい。
【0035】
操作部350は、ユーザからの操作入力が可能な操作装置である。とくに、本実施形態においては、例えば、表示部340と一体となったタッチ操作可能なタッチパネルで構成されるとよい。
【0036】
本実施形態では、表示部340、操作部350が、インタフェースを介して接続された処理装置20の表示部240、操作部250として機能するとよい。
【0037】
[1.3 ソフトウェア構成]
ソフトウェアの構成について、図4を参照して説明する。図4は、サーバ装置10と、処理装置20の主なソフトウェアの構成について説明する図である。
【0038】
[1.3.1 サーバ装置の構成]
サーバ装置10は、制御部100がストレージ110、ROM120、RAM130に記憶されているプログラムを実行することで、UI表示部102、ボード機能部104、会議機能部106を実現する。
【0039】
UI表示部102は、他の装置(例えば、処理装置20、表示装置30、端末装置40)に表示画面をユーザインタフェースとして提供する。例えば、サーバ装置10が、表示画面を表示するとは、サーバ装置10が表示画面を表示してもよいし、他の装置において表示画面を表示してもよい。例えば、UI表示部102は、表示画面のユーザインタフェースをHTMLで提供する。処理装置20は、ブラウザアプリケーション216でHTMLを読み込むことで、処理装置20の表示部240に表示画面を表示してもよいし、表示装置30の表示部340に表示画面を表示してもよい。
【0040】
ボード機能部104は、仮想的なホワイトボードを実現する機能を提供する。例えば、サーバ装置10は、処理装置20に接続された表示装置30に仮想的なホワイトボードとしてボードを表示する。
【0041】
ユーザは、ボード上にオブジェクトとして手書き図形を配置することができる。これにより、ユーザは、ボードを電子黒板として利用することができる。
【0042】
また、ユーザは、ボード上にオブジェクトとしてファイルを配置することができる。ユーザが配置することができるファイルは、予めファイル記憶領域116に記憶されているファイルであってもよい。また、ユーザが配置することができるファイルは、例えば、処理装置20や、端末装置40からアップロードされたファイルであってもよい。処理装置20や、端末装置40からファイルがアップロードされたときは、制御部100はファイル記憶領域116にファイルを記憶してもよい。また、ボードに配置されたファイルは、ボードに配置された状態でファイルの内容をユーザが確認できように表示可能であってもよい。また、ボードに配置されているファイルを、参加者が選択することで、ファイルが対応するアプリケーションが実行され、当該アプリケーションで表示されてもよい。
【0043】
また、ユーザは、ボード上にオブジェクトとしてリンク先であるURLに関するURL情報を配置することができる。ユーザが、配置されたURLをタッチ(選択)すると、処理装置20は、ブラウザアプリケーション216でURLにより特定されるWEBページを表示することができる。
【0044】
また、ボード機能部104は、ボード上に複数のページ(シート)を作成し、それぞれのページにオブジェクトを配置することが可能である。また、ボード機能部104は、オブジェクトの入替え、移動、削除、拡大、縮小といった種々の処理を実現することが可能である。
【0045】
会議機能部106は、ユーザ間のコミュニケーションをとるための会議の機能を提供する。例えば、会議機能部106は、1つの大きな表示装置30を仮想的なホワイトボードとし、表示装置30を中心に参加者が会議を行った情報を記憶する。また、会議機能部106は、他のユーザに対して会議の有無を通知したりしてもよい。また、会議機能部106は、会議の機能として、会議機能部106は、上述した仮想的ホワイトボードを利用する場合の他、例えば音声入出力による会議の機能を提供してもよい。また、会議機能部106は、例えば音声通話を利用した会議を提供してもよい。
【0046】
ストレージ110は、それぞれのデータを記憶する記憶領域を確保している。ここで、ストレージ110は、1つの記憶装置として説明するが、例えば、複数の記憶装置に記憶されてもよいし、外部サーバに記憶されてもよい。
【0047】
会議情報記憶領域111は、会議に関する会議情報を記憶する。図5(a)は、会議情報のデータの構成の一例を示す図である。会議情報は、会議毎に割り当てられる一意の識別番号である「会議ID」に、会議の開始時刻、会議の終了時刻、参加者がそれぞれ記憶される。会議情報記憶領域111は、その為にも必要な情報を記憶してもよい、例えば、会議情報は、会議名(会議のメインのタイトル、サブタイトル等)を含んでもよい。
【0048】
ボード情報記憶領域112は、ボードに関する情報を記憶する。例えば、ボード情報は、図5(b)に示すように、当該IDに関連付けられている会議において、使用されたボードに基づくサムネイル画像と、会議IDに対応付けてオブジェクトに関する情報を記憶する。
【0049】
オブジェクトに関する情報は、例えば、ボードのページ毎に記憶してもよい。また、オブジェクトの情報は、以下のような情報を記憶してもよい。
【0050】
・オブジェクトの種類。例えば、オブジェクトの種類が任意のテキスト文字(列)、手書き図形、画像、ファイル、URL情報等。
【0051】
・オブジェクトの大きさ。例えば、オブジェクトの領域をXY座標で記憶してもよい。
【0052】
・オブジェクトの属性。例えば、オブジェクトがテキスト文字(列)のときは、フォント情報、色情報、サイズ情報。また、オブジェクトが線のときは、線の太さ、色、線の種類(実線、点線、破線等)。
【0053】
・オブジェクトが手書き図形のときは、文字認識を行い、文字属性を持たせてもよい。
【0054】
これらのオブジェクトの情報を例えばdatファイルとして記憶してもよい。図5(b)では、Page1のボードに、「1-001.dat」で定義されるオブジェクト、「1-002.dat」で定義されるオブジェクト等が含まれていることを指名してる。オブジェクトの定義ファイルにより、サーバ装置10は、ボードにオブジェクトを表示することが可能となる。
【0055】
アクションアイテム情報記憶領域113は、会議中に検出されたアクションアイテム候補に基づいてアクションアイテム情報が記憶される。アクションアイテム情報は、アクションアイテムが会議IDに紐付けて記憶されている。図5(c)は、アクションアイテム情報の一例を示している。会議IDに対応付けて、アクションアイテムの内容と、アクションアイテムの期限や締切り期日と、アクションアイテムの担当と、アクションアイテムの進捗の状態とが記憶されている。
【0056】
共有ファイル情報記憶領域114は、処理装置20や、端末装置40からアップロードされ、ボードに配置されたファイル(共有ファイル)に関する情報が記憶されている。共有ファイル情報は、会議IDに対応付けて、ファイルがボードに配置されているオブジェクトの名称と、実際にファイルが記憶されている場所を含んでいる。なお、共有ファイル情報に、共有ファイル自体を含めてもよい。
【0057】
URL情報記憶領域115は、ボードに配置されたURLに関する情報が記憶されている。URL情報は、会議IDに対応付けて、オブジェクトの名称と、WEBサイトを示すURLを記憶してもよい。
【0058】
[1.3.2 処理装置の構成]
処理装置20は、制御部200が、ストレージ210に記憶されているアプリケーションを実行するアプリケーション実行部202として機能してもよい。
【0059】
アプリケーション実行部202は、ストレージに記憶されているボードアプリケーション212、会議アプリケーション214、ブラウザアプリケーション216を記憶してもよい。
【0060】
ボードアプリケーション212は、上述したように仮想的はホワイトボードの機能を提供するものである。ここで、サーバ装置10で実現しているボード機能部104が提供している処理を処理装置20が実行してもよい。
【0061】
会議アプリケーション214は、会議機能を提供する。例えば、ボードを利用して会議を実現できたり、チャットシステムや、音声通話を利用したりして会議に関する機能を実現する。
【0062】
ブラウザアプリケーション216は、HTML等のファイルに基づいて、ユーザインタフェースとなる画面を表示することができる。
【0063】
ファイル記憶領域218は、種々のファイルを記憶する。処理装置20は、ユーザの操作によってファイル記憶領域218に記憶されているファイルをサーバ装置10にアップロードすることができる。
【0064】
[1.4 処理の流れ]
つづいて、本実施形態の処理の流れについて説明する。以下、サーバ装置10の制御部100、処理装置20の制御部200がそれぞれ処理を適宜実行する。
【0065】
[1.4.1 全体の流れ]
全体の流れについて、図6を参照して説明する。まず、システム1は、サマリ画面を表示する(ステップS102)。
【0066】
なお、本実施形態において、表示するとは、サーバ装置10が、表示画面を構成する情報を提供し、処理装置20が表示装置30に表示することを含む。また、サーバ装置10が、表示画面を構成する情報を提供し、端末装置40が表示部に表示画面を表示することを含む。すなわち、サーバ装置10は、処理装置20(表示装置30)が、ブラウザで表示画面を表示するためのHTMLを提供したり、処理装置20で実行される専用アプリケーションが画面を表示する為の情報を提供したりすることを含んでもよい。
【0067】
処理装置20が、表示装置30においてサマリ画面を表示するタイミングは、例えば、処理装置20を利用して、参加者がサーバ装置10により提供される会議のサービスにログインしたタイミングでよい。サーバ装置10は、参加者が処理装置20からログインすると、処理装置20を介して、表示装置30に対してサマリ画面を表示する。サマリ画面の表示方法については後述する。
【0068】
ここで、参加者から会議の開始が指示されると(ステップS104;Yes)、サーバ装置10は、参加ユーザを追加、決定する処理を実行する(ステップS106)。
【0069】
参加ユーザ処理とは、例えば、会議を行うユーザに参加するように要求を送信したり、参加を希望するユーザから参加の要求を受信したりする。サーバ装置10は、開催した会議の参加者をステップS106により決定する。なお、サーバ装置10は、参加者を会議開催中に適宜追加したり外したりすることができる。また、サーバ装置10は、参加者の必要に応じて、端末装置40に対して参加要求を送信したり、端末装置40から参加要求を受信したりしてもよい。
【0070】
つづいて、サーバ装置10は、後述する会議処理を実行する(ステップS110)。会議が終了すると(ステップS110;Yes)、サーバ装置10は、サマリ画面を更新する(ステップS112)。
【0071】
[1.4.2 サマリ画面表示処理]
つづいて、表示装置30において表示されるサマリ画面を表示する処理について図7図8を参照して説明する。以下、サーバ装置10の制御部100が表示をすることを例に説明するが、実際に表示されるのは表示装置30又は端末装置40の表示部に表示される。
【0072】
ここで、図8を参照してサマリ画面について説明する。図8は、表示装置30において表示されたサマリ画面W100の一例を示す図である。
【0073】
サマリ画面W100は、会議のサマリ情報の表示を行うことが可能な第1の領域R101と、アクションアイテムを1又は複数含むアクションアイテムリストを表示可能な第2の領域R102と、会議で共有した資料(ファイル等)に関する情報を表示可能な第3の領域R103と、会議中に閲覧したWEBページを示すURL情報を表示可能な第4の領域R104と、会議の履歴を表示する第5の領域とを有している。
【0074】
第1の領域R101は、第5の領域R105で表示された会議の履歴のうち、選択された会議に関するサマリ情報を表示する。本実施形態では、サマリ情報として、サーバ装置10は、第1の領域R101に、会議で使用したボードのサムネイル画像M106を表示する。また、サーバ装置10は、第1の領域R101に会議に関する情報を併せて表示してもよい。例えば、サーバ装置10は、第1の領域R101に当該会議において参加した参加者を示す情報をM102に表示する。サーバ装置10は、参加者を示す情報として、参加に対応したアイコン、顔写真といった画像、参加者の氏名、アカウント名といった文字とを表示することができる。
【0075】
また、サーバ装置10は、第1の領域R101に、会議のサマリに関する情報として会議名、会議の開催日時(会議の開始日時、会議の終了日時)を併せて表示してもよい。サーバ装置10は、第1の領域R101に表示する情報を、会議情報記憶領域111に記憶された会議情報を参照して表示してもよい。
【0076】
第2の領域R102は、アクションアイテムが1又は複数を含むアクションアイテムリストが表示される。ここでアクションアイテムは、会議の参加者が次に行う予定の行動を示す内容が記載されている。アクションアイテムは、アクションの内容(例えば、「質問内容決定」)と、アクションアイテムを実行するユーザとして対象者(例えば、「全員」)と、アクションアイテムをユーザが実行すべき期限(例えば、「2/20」)と、アクションアイテムの進捗に関する状態(例えば、「着手中」「未着手」「完了」等)が含まれてもよい。なお、アクションアイテムの表示方式は、リスト形式が好ましいが、他の方法(例えば、単にアクションアイテムだけを表示する方法、アクションアイテムに対応するアイコン表示する方法等)であってもよい。
【0077】
サーバ装置10は、第2の領域R102に表示するアクションアイテムは、アクションアイテム情報記憶領域113に記憶されているアクションアイテムに基づいて表示ししてもよい。
【0078】
第3の領域R103は、会議で共有した資料の情報として、例えば会議で共有したファイルのファイル名や、当該ファイルの種別を示すアイコンが表示されてもよい。例えば、参加者が会議中にファイルをサーバ装置10にアップロードする。アップロードされたファイルを示す情報(例えば、ファイル格納場書を示す情報)は、会議で利用されていたボードにオブジェクトとして含まれてもよい。
【0079】
第4の領域R104は、会議で閲覧したURLの情報として、URLに基づく情報が表示されてもよい。例えば、参加者は、他の参加者に共有したいURLの情報をボードにオブジェクトとして貼り付ける。このボードに貼り付けられたURL情報は、URL情報記憶領域115に記憶される。サーバ装置10は、URL情報記憶領域115を参照し、第4の領域に表示してもよい。
【0080】
第5の領域R105は、会議の履歴が表示されてもよい。サーバ装置10は、会議の履歴としては、会議情報記憶領域111に記憶されている会議情報に基づいて、所定期間の会議の履歴を表示する。サーバ装置10は、会議の履歴として、会議名、会議の開催日時(開始日時、終了日時)、ボードのサムネイル画像、参加者の情報を1又は複数表示してもよい。
【0081】
図7にしたがって、サーバ装置10がサマリ画面を表示するときの処理を説明する。まず、サーバ装置10は、第5の領域に会議の履歴を表示する(ステップS202)。例えば、サーバ装置10は、サマリ画面の左側の領域に会議の履歴を表示する。
【0082】
つづいて、ユーザにより会議の履歴のうち1つの履歴が選択されたときは、サマリ画面の右側の領域に情報を表示する。
【0083】
サーバ装置10は、第1の領域に会議のサマリ情報として選択された会議に対応する会議のサムネイル画像を表示する(ステップS206)。ここで、サーバ装置10は、ステップS206において、サムネイル画像だけでなく、会議の開催日時、参加者に関する情報を併せて表示してもよい。
【0084】
サーバ装置10は、第2の領域にアクションアイテムリストを表示する。また、サーバ装置10は、第3の領域に共有ファイル情報を表示する。また、サーバ装置10は、第4の領域にURL情報を表示する。
【0085】
サーバ装置10は、ステップS206~ステップS212を実行することにより、サマリ画面を表示装置30に表示することができる。
【0086】
つづいて、参加者により会議開始ボタンが選択されると(ステップS214;Yes)、処理装置20からサーバ装置10に対して会議開始要求が送信される。また、既にサーバ装置10において会議が開催されているときは、参加者が会議開始ボタンを選択することで、開催している会議に参加することも可能である。
【0087】
つづいて、参加者によりアクションアイテムが選択されると(ステップS218;Yes)、サーバ装置10は、アクションアイテムを更新する(ステップS220)。例えば、参加者からの操作により、アクションアイテムの担当者を変更したり、期日を変更したりしてもよい。
【0088】
また、参加者により表示されている共有ファイル情報が選択されたときは、選択された共有ファイル情報に対応するファイルを開いてもよい。このとき、ファイルを開く装置は、サーバ装置10であってもよいし、各装置(処理装置20、端末装置40)で開いてもよい。
【0089】
また、参加者により表示されているURL情報が選択されたときは、選択されたURL情報に対応するWEBページを開いてもよい。このとき、URLによって特定されるWEBページを開くのは、サーバ装置10には限られず、処理装置20であってもよいし、端末装置40であってもよい。
【0090】
また、ユーザによって期間が選択されたときは、サーバ装置10は、選択された期間で会議履歴を第5の領域に表示してもよい。
【0091】
[1.4.3 会議処理]
会議処理について、図9を参照して説明する。
【0092】
まず、制御部100は、会議開始の要求を受信すると会議を開始する(ステップS152)。ここで、会議の開始の要求があったとき、サーバ装置10は、会議開始の時刻を記憶してもよい。また、ユーザが会議の主催者のときは、会議名を決めてもよい。
【0093】
また、会議が開始されると、処理装置20は、ボードアプリケーション212を読み出して、アプリケーション実行部202によりボードアプリケーション212を実行する。ボードアプリケーション212は、仮想的なホワイトボードを提供するアプリケーションである。仮想的なホワイトボードに、1又は複数のオブジェクトを自由に配置することができる。
【0094】
ここでボードアプリケーション212が提供するボードに配置可能なオブジェクトとは、例えば以下のようなオブジェクトである。
【0095】
・手書き図形、手書き文字(併せて手書き図形という)
・テキスト文字、表、グラフ、写真
・ファイルに関する情報(ファイルに関する情報を選択すると、当該ファイルに対応するアプリケーションが起動し、ファイルを表示、編集等を行うことができる)
・URL情報。
【0096】
これらのオブジェクトは、自由に移動、変更、削除、複製が可能である。また、これらのオブジェクトは大きさを変えたり、色を変えたりすることが出来てもよい。
【0097】
また、このオブジェクトは装置間で連携されてもよい。例えば、処理装置20でボードが表示されると、他の端末装置40においても同一のボードが表示される。そして、処理装置20で配置したオブジェクトは、自動定期に他の端末装置40においても配置される。このボード上に配置されているオブジェクトは装置間で連携されている。したがって、処理装置20上でボードに新たな手書き文字を書いたとき、他の端末装置40のボードにおいても手書き文字が表示されることとなる。
【0098】
つづいて、サーバ装置10は、描画されたオブジェクトから、アクションアイテム候補を検出する(ステップS158;Yes)。アクションアイテム候補として検出される方法としては、例えば以下のような方法が考えられる。
【0099】
(1)アクションアイテムとする図形、文字等を丸で囲む。これにより、サーバ装置10は、丸で囲まれた図形、文字等に基づいて、アクションアイテムの内容を決定する。
【0100】
(2)オブジェクトとして、特定の図形を付加する。例えば、アクションアイテムとして検出されたい文言の近くに星印を付与する。これにより、サーバ装置10は、星印近傍にあるオブジェクトをアクションアイテムとして決定する。
【0101】
そして、参加者から会議終了が選択されたときは(ステップS162;Yes)、サーバ装置10は、会議を終了する処理を実行する(ステップS164)。例えば、サーバ装置10は、会議情報に会議の終了時刻を記憶する。
【0102】
また、サーバ装置10は、共有ファイル情報を更新する(ステップS166)。例えば、サーバ装置10は、ボードにオブジェクトとして貼り付けられたファイルの格納場所を共有ファイル情報記憶領域114に記憶する。
【0103】
また、サーバ装置10は、URL情報を更新する(ステップS168)。例えば、サーバ装置10は、ボードにオブジェクトとして貼り付けられたURLをURL情報記憶領域115に記憶する。
【0104】
ここで、サーバ装置10は、ボードに貼り付けられた情報、ファイル、URLに基づいて共有ファイル情報、URL情報を記憶するが、単に処理装置20で開いたファイルの情報や、処理装置20でアクセスしたURLの情報に基づいてそれぞれの情報を記憶してもよい。
【0105】
そして、サーバ装置10は、会議が終了すると、サマリ画面の更新をする(ステップS112)。すなわち、サーバ装置10は、会議が終了したことから、サマリ画面の領域に表示されている内容を新しい内容に更新して表示する。
【0106】
[1.5 動作例]
図10は、表示装置30において表示されているサマリ画面W120の一例を説明する図である。サマリ画面W120は、表示する領域として、第1の領域R121、第2の領域R122、第3の領域R123、第4の領域R124、第5の領域R125を設けている。
【0107】
例えば、第1の領域R121は、会議に関するサマリが表示されている。第1の領域R121には、ボードをキャプチャしたM121と、会議情報に基づく会議名及び会議日時が表示される項目M122と、会議に参加したユーザを示すユーザ名及び/又はアイコンが項目M123にそれぞれ表示されている。
【0108】
また、図10では、第6の領域R126に会議が開催された期間を切り替えるタブが表示されている。ユーザが期間を選択すると、当該期間に開催された会議(会議の開始日時及び/又は会議の終了日時)が、選択された期間に含まれているものが第5の領域に会議の領域として表示される。
【0109】
[1.6 効果]
本実施形態のシステム1は、会議に関する情報が集約されたサマリ画面を表示することが可能となる。これにより、ユーザはどのような会議が行われたかを容易に把握することができる。また、本実施形態のシステム1は、サマリ画面にアクションアイテムが自動的に表示されることとなる。ユーザは、アクションアイテムを確認することで、会議に基づいてどのような行動を行うべきかを容易に確認することができる。また、本実施形態のシステム1は、サマリ画面に会議中に共有した資料(ファイル等)、会議中に閲覧したWEBページを容易に確認することができる。ユーザは、会議が終了後に、資料やWEBの確認を容易に行うことができる。
【0110】
[2.第2実施形態]
第2実施形態について説明する。本実施形態では、会議情報の取得を音声入力に基づいて取得する実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0111】
[2.1 全体概要]
図11は、第2実施形態にかかるシステム2の全体を説明する図である。システム2は、処理装置20に、参加者の人数分のマイク22が接続されている。マイク22は、例えば、処理装置20にUSBを介して接続している。
【0112】
また、端末装置40は、例えばスマートスピーカ42のような音声入力装置が接続されてもよい。
【0113】
[2.2 ソフトウェア構成]
図12は、第2実施形態におけるソフトウェアの構成を説明する図であり、第1実施形態の図4を置き換えた図である。
【0114】
サーバ装置10から説明すると、音声認識部107は、処理装置20から入力された音声データに基づいて、音声認識を実行し、テキストデータ(会話文データ)として出力する。音声認識部107は、音声認識を行う仕組みとして既存の方法を利用することが可能である。また、音声認識部107は、サーバ装置10で実行されずに、外部のサービスを利用してもよい。音声認識部107は、テキストデータである会話文データを会話文記憶領域117に記憶してもよい。また、音声認識部107は、音声認識結果を、処理装置20に送信してもよい。処理装置20は、会話文データを受信したら、表示装置30に認識結果である会話文データを表示してもよい。
【0115】
音声認識部107は、音声データから話者毎に分けて会話文データを出力してもよい。音声認識部107が音声を話者毎に認識する方法としては、接続されているマイク22によって話者を認識してもよい。また、音声認識部107は、音声データの音質、声色等を利用して話者を認識してもよい。
【0116】
また、音声認識部107は、処理装置20が実行してもよい。処理装置20が音声認識部107を実行したときは、処理装置20は、音声データの代わりに会話文データをサーバ装置10に送信する。
【0117】
会話要約部108は、認識された会話文データの内容に基づいて要約を作成する。すなわち、会話要約部108は、会議中の会話に基づいて会議の要約を出力することができる。要約されたデータは、要約記憶領域118に出力される。なお、会話要約部108が会話を要約する方法としては、既存の方法を利用するとよい。
【0118】
処理装置20の会議アプリケーションは、認識された音声に基づくテキストデータである会話文を表示装置30に表示してもよい。例えば、処理装置20は、認識された会話文をチャット形式で話者毎に表示してもよい。
【0119】
[2.3 処理の流れ]
本実施形態の処理の流れについて図を参照して説明する。図13は、本実施形態におけるサマリ画面を生成する処理を説明する図であり、第1実施形態の図7を置き換えた図である。第1実施形態で説明した処理と同一の処理には同一の符号を付しており、詳細な説明を省略する。
【0120】
本実施形態では、第1の領域に会議のサマリとして会話の要約を表示する。図14は、本実施形態におけるサマリ画面W200の一例である。第2実施形態のサマリ画面にも、会議のサマリを表示する第1の領域R201、アクションアイテムリストを表示する第2の領域R202、会議において共有されたファイルに関する情報を表示する第3の領域R203、会議において閲覧されたWEBのURLに関する情報を表示する第4の領域R204、過去の会議の履歴を表示する第5の領域R205が設けられている。
【0121】
ここで、第1の領域R201に表示される会議のサマリ情報として、会話文の要約が表示される。また、第1の領域R201は、参加者の発言をまとめたものを併せて表示してもよい。また、第1の領域R201は、第1実施形態で説明した項目(例えば、会議名、会議の開催日時、ボードのサムネイル画像、参加者に関する情報)が併せて表示されてもよい。
【0122】
図15は、本実施形態における会議処理に関する処理フローを示す図である。図15は、第1実施形態の図9を置き換えた図であり、同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
【0123】
会議が開始すると、処理装置20は音声入力を行う(ステップS302)。そして、サーバ装置10は、処理装置20から音声データを受信し、音声を話者毎にテキスト変換し、会話文として出力する(ステップS304)。
【0124】
また、サーバ装置10は、会議終了後に要約を生成する(ステップS310)。生成された要約は、要約記憶領域118に記憶される。
【0125】
[2.4 動作例]
図16は、表示装置30において表示された会議のサマリ画面の表示画面の一例を示す図である。なお、本実施形態において、会議の開始時と、会議の終了時に会議画面を表示してもよい。
【0126】
例えば、図17は、会議開始時に表示装置30に表示される表示画面の一例である。また、図18は、会議終了後に表示装置30に表示される表示画面の一例である。
【0127】
図17に示すように、会議開始時には、サーバ装置10は、会議の趣旨と、会議の議題、参加者に関する情報、会議において使用するファイルを示す添付資料を表示してもよい。また、過去に関連する会議に関する情報を併せて表示してもよい。
【0128】
図18に示すように、会議終了時には、会議の趣旨と、会議の議題に加えて、アクションアイテムと、会議の要約を表示してもよい。また、会議の議題は、実際に会議で話し合われた議題については、チェックにより識別できるようにしてもよい。
【0129】
[3.第3実施形態]
第3実施形態について説明する。上述した実施形態では、会議毎に各種情報を表示したが、例えばそれぞれの項目(アクションアイテム、共有ファイル、閲覧したWEB)について、会議のサマリを表示することが可能な実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0130】
図19は、本実施形態のサマリ画面W300の一例である。例えば、本実施形態では、アクションアイテムに基づいて、会議のサマリが表示されている。図19は、会議のサマリとしてボード情報に基づくサムネイルと、会議名と、会議開催日時と、参加者に関する情報が表示されている。
【0131】
ここで、会議のサマリとして表示されるのは、ボード情報ではなく、要約に基づいて表示されてもよい。
【0132】
また、図19は、ユーザに対応するアクションアイテムリストを表示している。すなわち、ユーザは自分が参加者として参加した会議において決定されたアクションアイテムをリスト表示し、やるべきことを容易に確認することができる。
【0133】
また、図19は、アクションアイテムに基づいて会議のサマリを表示しているが、例えば、共有したファイルに関して会議のサマリを表示してもよい。例えば、所定の資料がどの会議で使用されたのかをユーザは容易に確認することが可能となる。
【0134】
[4.第4実施形態]
第4実施形態について説明する。上述した実施形態で作成したサマリ画面をユーザに送信する実施形態である。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0135】
本実施形態において、サーバ装置10は、会議終了後に、サマリ画面を生成する。このサーバ装置10が生成したサマリ画面を、サーバ装置10は、ユーザに送信する。
【0136】
具体的には、サーバ装置10は、例えば、ユーザのアカウント宛にメールに画像を添付して送信してもよい。また、サーバ装置10は、共有の掲示板、クローズされているSNS、社内システムに、サマリ画面をアップロードしてもよい。
【0137】
また、サーバ装置10が送信する送信先は、以下のように決定してもよい。
【0138】
・会議に参加していた参加者のユーザアカウント
・会議に参加していた参加者に加えて、上司、管理者等のユーザアカウント
・会議に参加していた参加者と同一のグループに所属するユーザアカウント
・会議に参加予定であったが、会議には参加できなかったユーザアカウント
本実施形態によれば、会議後に、会議のサマリ画面がユーザに送信されることで、各ユーザは、それぞれ自分の端末装置40において、会議の内容を確認したり、会議で共有された資料(ファイル)を確認したり、会議中に閲覧したWEBページを容易に確認することができる。
【0139】
[5.第5実施形態]
第5実施形態について説明する。上述した実施形態は、サーバ装置10は、会議システムを提供していたが、本実施形態では、外部のサービスを利用する場合について説明する。なお、本実施形態は、第1実施形態と、異なる点のみを説明し、機能構成や処理について同様な点については説明を省略する。
【0140】
すなわち、サーバ装置10の会議機能部106を外部のサービスを利用する。例えば、マイクロソフト社のTeams(登録商標)や、Zoomビデオコミュニケーションズ社のZoom(登録商標)を利用してもよい。
【0141】
この場合、外部サービスを利用するアプリケーションで、会議を開始したタイミングを取得すると、図9のステップS152において会議開始処理を実行し、例えばボードを別に起動する。
【0142】
また、外部サービスを利用するアプリケーションで会議を終了したことを取得すると、図9のステップS162において会議終了と判定し、ステップS164の会議終了処理を実行する。
【0143】
このように、上述した実施形態は、外部の会議サービスを利用した場合であっても、同様に会議のサマリ画面を生成することが可能となる。
【0144】
[6.変形例]
本開示は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
すなわち、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても技術的範囲に含まれる。
【0145】
また、上述した実施形態では、処理装置20と、表示装置30とを異なる装置として説明したが、同一の装置として構成してもよい。この場合、表示装置30は、図3で説明した処理装置20の機能を、それぞれ有していればよい。すなわち、図3において、表示装置30として1つの制御部、ストレージ、ROM、RAM、表示部、操作部、通信部を有していればよい。この場合、処理装置20で実現した処理や動作は、表示装置30で実現することとなる。
【0146】
また、上述した実施形態は、説明の都合上、各実施形態を分けて説明しているが、可能な範囲で組み合わせて実行することが可能である。また、明細書に記載したいずれの技術についても、補正又は分割出願等において権利取得する意思を有する。
【0147】
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0148】
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。
【0149】
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバ装置の記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
【0150】
また、上述したデータは、装置内に記憶されるものではなく、外部の装置に記憶されて、適宜呼び出されてもよい。例えば、データをNAS(Network Attached Storage)に記憶したり、クラウド上に記憶したりしてもよい。
【0151】
なお、本開示の範囲は、明細書に明示的に説明された構成や限定されるものではなく、本明細書に開示される技術の組み合わせも、その範囲に含むものである。本開示のうち、特許を受けようとする構成を、添付の特許請求の範囲に記載しているが、特許請求の範囲に記載されていないことを理由として技術的範囲から排除する意思ではない。
【0152】
また、上述した明細書において、「~の場合」「~のとき」という記載については、一つの例として説明しているものであり、記載した内容に限られる構成としているものではない。これらの場合やときでない構成についても、当業者であれば自明である範囲についても開示しているものであり、権利取得する意思を有する。
【0153】
また、明細書に記載した処理や、データの流れについて順番を伴った記載について、記載している順番に限られない。例えば、処理の一部の箇所を削除したり、順番を入れ替えたりした構成についても開示しているものであり、権利取得する意思を有している。
【0154】
また、実施形態において説明した機能は、それぞれの装置で実行することを説明しているが、1つの装置で実現したり、更に外部サーバを利用したりしてもよい。
【0155】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、例えば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本開示の一以上の態様は当該技術による新たな集積回路を用いることも可能である。
【符号の説明】
【0156】
1 システム
10 サーバ装置
100 制御部
110 ストレージ
120 ROM
130 RAM
170 通信部
20 処理装置
200 制御部
210 ストレージ
220 ROM
230 RAM
240 表示部
250 操作部
260 インタフェース部
270 通信部
30 表示装置
300 制御部
310 ストレージ
320 ROM
330 RAM
340 表示部
350 操作部
360 インタフェース部
370 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19