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  • 特開-化粧品等向け容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115989
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】化粧品等向け容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/04 20060101AFI20240820BHJP
【FI】
B65D77/04 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021942
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】519297931
【氏名又は名称】東亜製薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】劉 凱鵬
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AA04
3E067AB81
3E067AB83
3E067BA12B
3E067BA12C
3E067BB11B
3E067BB14B
3E067BB14C
3E067BB25B
3E067CA12
3E067CA24
3E067EA06
3E067EE20
3E067FA04
3E067FB07
3E067FC01
3E067GD01
(57)【要約】
【課題】
この発明は、使用時に毎回適量を取り出すことが可能であり、さらに品質の劣化を抑えることが可能な化粧品等向け容器を提供することを目的とする。
【解決手段】
プラスチックシートを主体とする袋体状の外装容器11と、そこに1個以上収納され、プラスチックシート、金属シートまたは金属シートとプラスチックシートの複合体からなるスティック状の内装容器12と、を備え、内装容器12は、内容物に対して遮光性を有する素材で形成され、内装容器12には、化粧品等が収納され、化粧品等は、液体状、半液体状またはペースト状である、ことを特徴とする。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックを主体とする外装容器と、
前記外装容器に1個以上収納され、プラスチック、金属または金属とプラスチックの複合体からなる内装容器と、を備え、
前記内装容器には、化粧品等が収納されている、
ことを特徴とする、化粧品等向け容器。
【請求項2】
前記内装容器は、内容物に対して遮光性を有する素材で形成されている、
ことを特徴とする、請求項1に記載の化粧品等向け容器。
【請求項3】
前記化粧品等は、液体状、半液体状またはペースト状である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の化粧品等向け容器。
【請求項4】
前記化粧品等は、化粧品、日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、虫よけ、消毒薬、歯みがき、シャンプー、リンス、ボディシャンプー、トリートメント、ヘアカラー、入浴剤、ハンドソープまたはサプリメントである、
ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧品等向け容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品や衛生用品、健康食品など(化粧品等)を収納するための容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
日焼け止めクリームのような液状、半液状またはペースト状の化粧品は、専ら継続的に使用することを前提として、数十回分の量を一つの大きな容器に収納して販売され、使用されている。
【0003】
しかし、従来の容器では、適量を取り出せなかったり、異物の混入や経時による品質の劣化が避けられず、使用上の弊害となっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、使用時に毎回適量を取り出すことが可能であり、さらに品質の劣化を抑えることが可能な化粧品等向け容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、プラスチックを主体とする外装容器と、前記外装容器に1個以上収納され、プラスチック、金属または金属とプラスチックの複合体からなる内装容器と、を備え、前記内装容器には、化粧品等が収納されている、
ことを特徴とする、化粧品等向け容器である。
請求項2に記載の発明は、前記内装容器は、内容物に対して遮光性を有する素材で形成されている、ことを特徴とする、請求項1に記載の化粧品等向け容器である。
請求項3に記載の発明は、前記化粧品等は、液体状、半液体状またはペースト状である、ことを特徴とする、請求項1に記載の化粧品等向け容器である。
請求項4に記載の発明は、前記化粧品等は、化粧品、日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、虫よけ、消毒薬、歯みがき、シャンプー、リンス、ボディシャンプー、トリートメント、ヘアカラー、入浴剤、ハンドソープまたはサプリメントである、ことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の化粧品等向け容器である。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、化粧品等が内装容器に一定量ずつ収容されているので、使用時に毎回適量を取り出すことが可能であり、化粧や衛生管理、健康管理を適正に行うことが可能である。また、個別包装されていることで、異物の混入や経時による品質の劣化を抑えることができるので、さらに化粧や衛生管理、健康管理の適正化が可能である。さらに、内装容器が複数個外装容器に収納されており総量が確保されているので、従来のように継続的な使用も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施の形態に係る化粧品等向け容器の概略の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、図面におい て、図面中の各部の構成の大きさ、間隔、数、その他詳細は、視認と理解の助けのために 、実際の物に比べて大幅に簡略化して表現している。
【0009】
本実施の形態に係る化粧品等向け容器1は、プラスチックを主体とする外装容器11と、外装容器11に1個以上収納され、プラスチック、金属または金属とプラスチックの複合体からなる内装容器12と、を備え、内装容器12には、化粧品等が収納されている。
【0010】
外装容器11は、略矩形状の袋状の包装容器であり、一辺が5~10cmであることが好ましく、素材はプラスチックフィルムからなることが好ましい。
【0011】
外装容器11は、袋体部11aと、袋体11aの開口11cを封じるための封緘部11bからなる。開口11cを封じるときには、封緘部11bを袋体部11a側に折り曲げて、袋体部11a重ね合わせる。このとき、封緘部11cと袋体部11aが重なり合う部分には、封緘部11cが繰り返し着脱自在な接着剤(経時で固化せずに何度でも貼り剥がしができる)が塗布されていることが好ましい。また、外装容器11は、内装容器12を外部から視認できる程度に一部または全部が透明または半透明であることが好ましい。
【0012】
内装容器12は、円筒状の袋体12aの長手方向の2か所の端部12bを封じて略矩形のスティック状の袋体にした包装容器であり、長手方向が5~10cm、短手方向が0.5~2cmであることが好ましい(このとき外装容器11に収納な形状と大きさである必要がある)。また、その素材は、プラスチックフィルムまたは金属フィルムまたは金属フィルムとプラスチックフィルムの複合体からなることが好ましいし、内容物に対して遮光性を有する素材で形成されていることが、内容物の保護という観点から好ましい。
【0013】
内装容器12は、外装容器11の袋体部11aの内部に1個以上収納されているが、収納個数は、例えば5~10個であることが好ましい。
【0014】
内装容器12には、化粧品等がそれぞれの種類に応じて適量が収納されているが、体積にして1~10ml、重さにして0.5~10gが好ましい。また、化粧品等は、化粧品全般の他、例えば日焼け止めクリーム、ハンドクリーム、虫よけ、消毒薬、歯みがき、シャンプー、リンス、ボディシャンプー、トリートメント、ヘアカラー、入浴剤、ハンドソープといった衛生用品、またはサプリメントのような健康食品も含まれ得る。
【0015】
さらに化粧品等は、内装容器12への収納や取り出しを考えると、液体状、半液体状またはペースト状であることが好ましい。
【0016】
この発明によれば、化粧品等が内装容器12に一定量ずつ収容されているので、使用時に毎回適量を取り出すことが可能であり、化粧や衛生管理、健康管理を適正に行うことが可能である。また、個別包装されていることで、異物の混入や劣化を抑えることができるので、さらに化粧や衛生管理、健康管理の適正化が可能である。さらに、内装容器12が複数個外装容器11に収納されており総量が確保されているので、従来のように継続的な使用も可能である。
【0017】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本願発明の範囲は以上の実施の形態に
限られるものではなく、これと同視しうる他の形態に対しても及ぶ。
【0018】
例えば、外装容器11と内装容器12は、袋体に限られず、ケース状の容器であっても良い。この場合、内容物は液体状、半液体状、ペースト状でなくても、収納や取り出しが良いである。
【0019】
また、化粧品等は上に挙げた例に限られず、例えば接着剤、糊といった工作用材料、インク、墨のような文房具、さらに調味料、薬品、飲料、食品、肥料、飼料など多彩なものが含まれうる。
【0020】
また、一つの外装容器11に、異なる容量の内装容器12を複数収納することで、使用時にこれを組み合わせて使用量を調整することが可能となる。
【0021】
また、外装容器11と内装容器12の双方に企業名や商品名を記載したり商標を付したりすることで、使用者が企業名、商品名や商標を目にする機会が増えるので、企業や商品のブランド価値向上をさせることも可能となる。さらに、成分、内容量、使用法や効能を外装容器11と内装容器12の双方に記載することで、使用者の注意喚起を促すことが可能となる。
【符号の説明】
【0022】
1 化粧品等向け容器
11 外装容器
12 内装容器



図1