(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115992
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】単価管理装置、単価管理方法、及び単価管理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240820BHJP
【FI】
G06Q30/0601 306
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021948
(22)【出願日】2023-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】下山 貴士
(72)【発明者】
【氏名】松永 昂平
(72)【発明者】
【氏名】味村 辰彦
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB54
5L049BB54
(57)【要約】
【課題】戦略的な単価設定を各得意先に対し柔軟に行うこと(換言すると、得意先に対して採用する単価を戦略的に管理すること)を支援することができる単価管理装置等を提供することを目的とする。
【解決手段】本実施形態では、(1)得意先マスタを参照して、指定された得意先に紐づくグループを取得し、(2)グループマスタを参照して、取得したグループに紐づく標準単価ランクと特売単価ランクを取得し、(3)標準単価マスタを参照して、取得した標準単価ランクと指定された商品とに紐づく標準売上単価を取得するとともに、特売単価マスタを参照して、取得した特売単価ランクと指定された商品とに紐づく特売売上単価を取得し、(4)取得した標準売上単価と標準単価ランク、および、取得した特売売上単価と特売単価ランクを、受注入力画面に表示させる。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、
得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、
前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタであって、同一商品に対し、前記定義された前記標準単価区分の個数分の異なる前記標準売上単価を保持しており、且つ、各々の前記標準売上単価に、対応する前記標準単価区分が紐づけられているもの、にアクセス可能であり、
前記標準単価マスタを参照して、画面上で指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と前記画面上で指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを前記画面に表示させる表示処理部と、を備えること、
を特徴とする単価管理装置。
【請求項2】
前記商品の特売時の前記売上単価を区別するための特売単価区分が複数定義されており、
前記商品別且つ前記特売単価区分別に特売売上単価を保持する特売単価マスタと、前記標準単価区分と前記特売単価区分の組み合わせを保持する区分組み合わせマスタと、前記得意先別に前記組み合わせを識別するための組み合わせ識別情報を保持する得意先マスタと、にさらにアクセス可能であり、
前記取得部は、(1)前記得意先マスタを参照して、前記指定された前記得意先に紐づく前記組み合わせ識別情報を取得し、(2)前記区分組み合わせマスタを参照して、取得した前記組み合わせ識別情報に紐づく前記標準単価区分と前記特売単価区分を取得し、(3)前記標準単価マスタを参照して、取得した前記標準単価区分と前記指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得するとともに、前記特売単価マスタを参照して、取得した前記特売単価区分と前記指定された前記商品とに紐づく前記特売売上単価を取得し、
前記表示処理部は、前記取得部が取得した前記標準売上単価と前記標準単価区分、および、前記取得部が取得した前記特売売上単価と前記特売単価区分を、受注入力または見積入力を行うための前記画面であって採用する売上単価を入力させるための入力領域を含むものに表示させること、
を特徴とする請求項1に記載の単価管理装置。
【請求項3】
前記得意先別且つ前記商品別に売上単価を保持する得意先別商品単価マスタにさらにアクセス可能であり、
前記取得部は、前記得意先別商品単価マスタを参照して、前記指定された前記得意先と前記指定された前記商品とに紐づく前記売上単価を取得し、
前記表示処理部は、前記取得部が前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価を前記画面にさらに表示させること、
を特徴とする請求項2に記載の単価管理装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、前記標準売上単価、前記特売売上単価、および前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価のうち最も安いものを初期値として前記入力領域に表示させること、
を特徴とする請求項3に記載の単価管理装置。
【請求項5】
前記入力領域に初期表示されている売上単価が変更された場合、変更後の前記売上単価を、前記指定された前記得意先および前記指定された前記商品とともに前記得意先別商品単価マスタに格納する更新部をさらに備えること、
を特徴とする請求項4に記載の単価管理装置。
【請求項6】
前記更新部は、前記変更後の前記売上単価が、前記画面に表示されている前記標準売上単価、前記特売売上単価、および前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価と異なるときにのみ、前記変更後の前記売上単価を、前記指定された前記得意先および前記指定された前記商品とともに前記得意先別商品単価マスタに格納すること、
を特徴とする請求項5に記載の単価管理装置。
【請求項7】
前記商品は、食品であること、
を特徴とする請求項6に記載の単価管理装置。
【請求項8】
商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、
得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、
取得部が、前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタを参照して、指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得ステップと、表示処理部が、前記取得ステップで取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを画面に表示させる表示処理ステップと、を含むこと、
を特徴とする単価管理方法。
【請求項9】
商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、
得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、
情報処理装置に実行させるための、前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタを参照して、指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを画面に表示させる表示処理ステップと、を含むこと、
を特徴とする単価管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単価管理装置、単価管理方法、及び単価管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、毎日相場単価が変動する商品に関して、各得意先の商品毎の売上単価を算出する場合に、簡単かつ低負荷で算出することが可能な単価管理装置等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、「少量多品種の商品を扱い、利益が確保しづらい」という業界特性がある食品業界(主に食品卸業を営む企業)においては、戦略的な単価設定を各得意先に対し柔軟に行うこと(換言すると、得意先に対して採用する単価を戦略的に管理すること)が、利益確保の観点から求められるが、これを支援する情報処理手段は、これまで存在しなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、戦略的な単価設定を各得意先に対し柔軟に行うこと(換言すると、得意先に対して採用する単価を戦略的に管理すること)を支援することができる単価管理装置、単価管理方法、及び単価管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る単価管理装置は、商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタであって、同一商品に対し、前記定義された前記標準単価区分の個数分の異なる前記標準売上単価を保持しており、且つ、各々の前記標準売上単価に、対応する前記標準単価区分が紐づけられているもの、にアクセス可能であり、前記標準単価マスタを参照して、画面上で指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と前記画面上で指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得部と、前記取得部で取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを前記画面に表示させる表示処理部と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
なお、本発明に係る単価管理装置において、前記商品の特売時の前記売上単価を区別するための特売単価区分が複数定義されてもよく、本発明に係る単価管理装置は、前記商品別且つ前記特売単価区分別に特売売上単価を保持する特売単価マスタと、前記標準単価区分と前記特売単価区分の組み合わせを保持する区分組み合わせマスタと、前記得意先別に前記組み合わせを識別するための組み合わせ識別情報を保持する得意先マスタと、にさらにアクセス可能でもよく、本発明に係る単価管理装置において、前記取得部は、(1)前記得意先マスタを参照して、前記指定された前記得意先に紐づく前記組み合わせ識別情報を取得し、(2)前記区分組み合わせマスタを参照して、取得した前記組み合わせ識別情報に紐づく前記標準単価区分と前記特売単価区分を取得し、(3)前記標準単価マスタを参照して、取得した前記標準単価区分と前記指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得するとともに、前記特売単価マスタを参照して、取得した前記特売単価区分と前記指定された前記商品とに紐づく前記特売売上単価を取得してもよく、前記表示処理部は、前記取得部が取得した前記標準売上単価と前記標準単価区分、および、前記取得部が取得した前記特売売上単価と前記特売単価区分を、受注入力または見積入力を行うための前記画面であって採用する売上単価を入力させるための入力領域を含むものに表示させてもよい。
【0008】
また、本発明に係る単価管理装置は、前記得意先別且つ前記商品別に売上単価を保持する得意先別商品単価マスタにさらにアクセス可能でもよく、本発明に係る単価管理装置において、前記取得部は、前記得意先別商品単価マスタを参照して、前記指定された前記得意先と前記指定された前記商品とに紐づく前記売上単価を取得してもよく、前記表示処理部は、前記取得部が前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価を前記画面にさらに表示させてもよい。
【0009】
また、本発明に係る単価管理装置において、前記表示処理部は、前記標準売上単価、前記特売売上単価、および前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価のうち最も安いものを初期値として前記入力領域に表示させてもよい。
【0010】
また、本発明に係る単価管理装置は、前記入力領域に初期表示されている売上単価が変更された場合、変更後の前記売上単価を、前記指定された前記得意先および前記指定された前記商品とともに前記得意先別商品単価マスタに格納する更新部をさらに備えてもよい。
【0011】
また、本発明に係る単価管理装置において、前記更新部は、前記変更後の前記売上単価が、前記画面に表示されている前記標準売上単価、前記特売売上単価、および前記得意先別商品単価マスタから取得した前記売上単価と異なるときにのみ、前記変更後の前記売上単価を、前記指定された前記得意先および前記指定された前記商品とともに前記得意先別商品単価マスタに格納してもよい。
【0012】
また、本発明に係る単価管理装置において、前記商品は、食品でもよい。
【0013】
また、本発明に係る単価管理方法は、商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、取得部が、前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタを参照して、指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得ステップと、表示処理部が、前記取得ステップで取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを画面に表示させる表示処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る単価管理プログラムは、商品の標準販売時の売上単価を区別するため標準単価区分が複数定義されており、得意先には、定義された複数の前記標準単価区分のうちのいずれか1つの前記標準単価区分が紐づけられており、情報処理装置に実行させるための、前記商品別かつ前記標準単価区分別に標準売上単価を保持する標準単価マスタを参照して、指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分と指定された前記商品とに紐づく前記標準売上単価を取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した前記標準売上単価と前記指定された前記得意先に紐づけられている前記標準単価区分とを画面に表示させる表示処理ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、戦略的な単価設定を各得意先に対し柔軟に行うこと(換言すると、得意先に対して採用する単価を戦略的に管理すること)を支援することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本実施形態の概要の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、本実施形態に係る業務支援装置の構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、各種マスタの管理構造の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、売上単価取得時の受注入力画面および各種マスタの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、売上単価の手動変更時の受注入力画面および各種マスタの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、得意先別商品単価マスタが更新された後の受注入力画面および各種マスタの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明に係る単価管理装置、単価管理方法、および単価管理プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
本実施形態の概要の一例について、
図1等を参照して説明する。
【0019】
食品業界では少量多品種の商品を扱うという業界特性がある。また、食品卸事業の企業においては、販売単価の設定およびメンテナンスの作業が必要になる。単価の設定については、商品に決められた単価を設定(企業として一つの単価を設定)するか、または、得意先別にそれぞれ単価を設定する必要があった。前者の設定の場合、メンテナンス負荷は減るものの戦略的な設定ができないという問題があり、後者の設定の場合、設定およびメンテナンスの作業の負荷がかかり、設定ミスが発生するという問題がある。
【0020】
すなわち、売上単価の管理について、商品別または商品別取引先別の管理とするのが通常であるが、商品別の管理とした場合、会社として戦略的な価格設定ができないことが課題とされ、商品別取引先別の管理とした場合、単価の設定または管理に人的負荷がかかること、および、単価の誤設定が発生してしまうことが課題とされていた。
【0021】
そこで、本実施形態では、取引先(得意先)を単価管理単位でグルーピングし、グループ(本発明の組み合わせ識別情報に相当)別商品別ランク別に売上単価を管理する。また、単価の管理グループは、ランク(例えばA~Cなど)を保持している。本実施形態では、ランク(本発明の標準単価区分および特売単価区分に相当)に基づいた商品別の売上単価を受注入力(または見積入力)時にセットする。なお、各単価マスタに優先度はなく、すべてのマスタから売上単価を取得し、受注入力画面(または見積入力画面)に参考情報として表示する。受注入力画面(または見積入力画面)の売上単価には、単価から取得された金額のうち最安値を初期セットする。なお、初期表示された単価を手動で変更することも可能である。
【0022】
上記のランクとは、取引先に対して採用する売上単価を戦略的に管理する目的で保持する。例えば、キャベツの単価ランクと金額について、Aランク:90円、Bランク:100円、Cランク:110円としてもよい。このように、同一商品であっても複数の売上単価を保持する目的でランクを利用する。そして、ランクを分けて単価のグルーピング設定をすることにより、販売したい価格ランクごとにお客様へ提示するカタログ(単価の一覧表)を変えることが可能となり、様々な観点での価格設定戦略に活用ができる(
図1のイメージ図参照)。
【0023】
本実施形態では、得意先別に単価設定を行うといった通常のやり方ではなく、「単価ランク」としてグルーピングをすることで戦略的にランク分けした売上単価を受注入力時(または見積入力時)に初期表示をできるようにした。さらに、本実施形態では、ランク分けして初期セットされる単価金額とは違う金額(例えば低い金額)で販売する際には、受注入力(または見積入力)された同販売価格を単価マスタに保持し、次回以降の受注入力時(または見積入力時)に同設定単価が初期セットされるようにした。これにより、単価メンテナンス負荷およびミスの低減ができるようになった。
【0024】
また、本実施形態では、ランク分けした設定単価が一斉セットできるので、販売単価メンテナンスの負荷およびミスの軽減ができ、より戦略的な販売(単価設定)ができる。これにより、薄利多売である食品業界において利益の確保に貢献できる。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る業務支援装置100(本発明の単価管理装置を含む)の構成の一例について、
図2等を参照して説明する。
図2は、業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータを基に構築したものである。なお、業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置を基に構築したものに限らず、市販のノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォンまたはタブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置を基に構築したものであってもよい。
【0027】
業務支援装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0029】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0030】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラム(単価管理プログラムを含む)が記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0031】
記憶部106は、得意先マスタ106a、グループマスタ106b(本発明の区分組み合わせマスタに相当)、標準単価マスタ106c、特売単価マスタ106d、得意先別商品単価マスタ106e等を格納する。なお、各マスタの管理構造は、
図4に示す通りである。
【0032】
図5、
図6、および
図7には、得意先マスタ106aに格納される情報の一例が示されている。得意先マスタ106aは、得意先とグループ(本発明の組み合わせ識別情報に相当)を管理するためのものである。得意先マスタ106aは、
図5、
図6、および
図7で示すように、得意先に割り当てられた得意先識別情報(例えば得意先コードまたは得意先名など)、および、後述する標準単価ランクと特売単価ランクのペアで構成されるグループに割り当てられたグループ識別情報(例えばグループコードまたはグループ名等)等を格納する。
【0033】
図5、
図6、および
図7には、グループマスタ106bに格納される情報の一例が示されている。グループマスタ106bは、グループと、商品単価のランク(本発明の標準売上単価区分および特売単価区分に相当)を管理するためのものである。グループマスタ106bは、
図5、
図6、および
図7で示すように、グループ識別情報、標準単価ランク、および特売単価ランク等を格納する。
【0034】
図3、
図5、
図6、
図7には、標準単価マスタ106cに格納される情報の一例が示されている。標準単価マスタ106cは、商品別ランク別に標準単価(定価)を管理するためのものである。標準単価マスタ106cは、
図3、
図5、
図6、
図7で示すように、商品に割り当てられた商品識別情報(例えば商品コードまたは商品名等)、標準単価ランク、適用開始日、適用終了日、および売上単価等を格納する。例えば、金額ランクが異なるカタログ(複数商品の単価の一覧表)に基づく特定のグループに対する商品別の金額設定がされてもよい。
【0035】
図3、
図5、
図6、
図7には、特売単価マスタ106dに格納される情報の一例が示されている。特売単価マスタ106dは、商品別ランク別に特売単価を管理するためのものである。特売単価マスタ106dは、
図3、
図5、
図6、
図7で示すように、商品識別情報、特売単価ランク、適用開始日、適用終了日、および売上単価等を格納する。
【0036】
図3、
図5、
図6、
図7には、得意先別商品単価マスタ106eに格納される情報の一例が示されている。得意先別商品単価マスタ106eは、得意先商品別に単価を管理するためのものであり、前回売上単価やイレギュラーな売上単価を設定する目的で利用されるものである。得意先別商品単価マスタ106eは、
図3、
図5、
図6、
図7で示すように、得意先識別情報、商品識別情報、適用開始日、適用終了日、および売上単価等を格納する。なお、本実施形態では、オペレータ等が、見積入力時または受注入力時に、各マスタから取得された売上単価の金額を手動で修正することができるが、オペレータ等により修正された金額が見積入力画面また受注入力画面に表示された金額(各マスタから取得されたもの)と異なる場合、得意先別商品単価マスタ106eが更新される。
【0037】
本実施形態では、単価管理単位でランクを保持し、商品別ランク別に単価マスタを保持することで、設定または管理に要する人的負荷、誤設定を軽減することができる。また、ランクを用いた単価管理により、戦略的な価格設定をマスタメンテナンスの負荷を抑えながら実現できる。例えば、以下のような戦略的な価格設定を行うことができる。
・低い金額に対応する標準単価ランク「A」と特売単価ランク「A」のペアをグループ1(グループコード101)として定義しておき、このグループを、標準提供金額も特売時も大幅な値引きを入れる戦略をとる特別な得意先に紐づける。
・低い金額に対応する標準単価ランク「A」と高い金額に対応する特売単価ランク「C」のペアをグループ2(グループコード102)として定義しておき、このグループを、標準提供金額は低めに設定しておき、特売の際には大幅な値引きを入れない戦略をとる得意先に紐づける。
・高い金額に対応する標準単価ランク「C」と低い金額に対応する特売単価ランク「A」のペアをグループ3(グループコード103)として定義しておき、このグループを、標準提供金額は高めに設定しておき、特売の際には大幅な値引きを入れる戦略をとる得意先に紐づける。
【0038】
図2に戻り、制御部102は、業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の業務支援を実行する。
【0039】
制御部102は、機能概念的に、見積入力部102aおよび受注入力部102b等を備える。見積入力部102aおよび受注入力部102bは、本発明の取得部、表示処理部、および更新部を含む。なお、見積入力部102aと受注入力部102bは、概ね同様の処理を行い、見積入力画面と受注入力画面の画面構成も同様のものであるため、本実施形態では、受注入力部102bの機能を中心に説明を行う。
【0040】
受注入力部102bは、以下の(11)から(18)の処理を実行する(
図5参照)。
(11)受注入力画面MA内の伝票情報領域MA1内の領域MA11と領域MA12のそれぞれに、得意先識別情報と基準日をオペレータに設定させる。
(12)受注入力画面MA内の明細情報領域MA2内の領域MA21と領域MA22のそれぞれに、商品識別情報と数量をオペレータに設定させる。
(13)得意先マスタ106aを参照して、領域MA11に設定された得意先識別情報に紐づくグループ識別情報を取得する。
(14)グループマスタ106bを参照して、当該取得したグループ識別情報に紐づく標準単価ランクと特売単価ランクを取得する。
(15)標準単価マスタ106cを参照して、設定された基準日が適用期間内であり、設定された商品識別情報および取得した標準単価ランクに紐づく売上単価を取得し、取得した売上単価および取得した標準単価ランクを、領域MA25内の標準単価を表示させるための標準単価表示領域に表示させる。
(16)特売単価マスタ106dを参照して、設定された基準日が適用期間内であり、設定された商品識別情報および取得した特売単価ランクに紐づく売上単価を取得し、取得した売上単価および取得した特売単価ランクを、領域MA25内の特売単価を表示させるための特売単価表示領域に表示させる。
(17)得意先別商品単価マスタ106eを参照して、設定された基準日が適用期間内であり、設定された得意先識別情報および設定された商品識別情報に紐づく売上単価を取得し、取得した売上単価を、領域MA25の得意先別単価を表示させるための得意先別単価表示領域に表示させる。
(18)表示させた標準単価の売上単価、特売単価の売上単価、得意先別商品単価の売上単価のうち、最安値の売上単価を、売上単価を表示させる領域MA23に表示させ、表示させた売上単価と領域MA22に設定された数量を掛けて売上金額を算出し、算出した売上金額を領域MA24に表示させる。
【0041】
受注入力部102bは、各種マスタ管理外の売上単価で取引を行ったことを保持する目的で、受注伝票計上時に、得意先別商品単価マスタ106eを更新する。
【0042】
各種マスタ(標準単価マスタ106c、特売単価マスタ106d、得意先別商品単価マスタ106e)から取得され、受注入力画面に表示された売上単価を、オペレータ等が手動で、当該表示された売上単価と異なる売上単価に変更することがある。この場合、受注入力部102bは、受注入力画面.得意先識別情報で得意先別商品単価マスタ106eの得意先識別情報を更新し、受注入力画面.商品識別情報で得意先別商品単価マスタ106eの商品識別情報を更新し、受注入力画面.基準日で得意先別商品単価マスタ106eの適用開始日を更新し、NULLで得意先別商品単価マスタ106eの適用終了日を更新し、受注入力画面.売上単価で得意先別商品単価マスタ106eの売上単価を更新する(
図3参照)。なお、見積入力画面にて、見積入力時に、上記と同様に売上単価の個別変更があった場合にも、同様に見積入力部102aが得意先別商品単価マスタ106eへ更新する。
【0043】
受注入力部102bは、オペレータ等によって、領域MA23にセットされた最安値の売上単価の金額が領域MA25に表示された金額と異なる金額に変更された場合、得意先別商品単価マスタ106eへ更新(レコードのINSERTまたはレコードのUPDATE)を行う(
図6参照)。具体的には、受注入力部102bは、得意先別商品単価マスタ106e内に、当該マスタのキー項目である得意先識別情報、商品識別情報、および適用開始日が、受注入力画面にセットされている得意先識別情報、商品識別情報、および基準日と同一のレコードが存在する場合は、当該レコード内の売上単価の項目をオペレータによる変更後の金額にUPDATE(上書き)し、当該同一のレコードが存在しない場合は、オペレータによる変更後の金額を含む新たなレコードをINSERT(行追加)する。
【0044】
[3.処理の具体例]
上述のように構成された業務支援装置100が実行する処理の具体例を、業務支援装置100を用いて行われる業務の流れの一例に沿って、
図5等を参照して詳細に説明する。なお、伝票情報領域MA1および明細情報領域MA2は、受注入力画面内に設けられているものである。
【0045】
[(1)売上単価取得時(
図5参照)]
まず、オペレータは、予めモニタ114に表示されている
図5の伝票情報領域MA1の領域MA11に得意先コード「1000」、領域MA12に基準日「2022/12/24」を入力する。さらに、オペレータは、予めモニタ114に表示されている
図5の明細情報領域MA2の領域MA21に商品コード「S001」、領域MA22に数量「10」を入力する。
【0046】
すると、受注入力部102bは、得意先マスタ106aを参照して、入力された得意先コード「1000」に紐づくグループコード「103」を取得する。
【0047】
次に、受注入力部102bは、グループマスタ106bを参照して、取得したグループコード「103」に紐づく標準単価ランク「C」および特売単価ランク「A」を取得する。
【0048】
次に、受注入力部102bは、明細情報領域MA2の領域MA21の商品コード「S001」と伝票情報領域MA1の領域MA12の基準日「2022/12/24」、および取得した標準単価ランク「C」を基に、標準単価マスタ106cの売上単価「150」を含むレコードを特定し、特定したレコードに含まれる売上単価「150」を明細情報領域MA2の領域MA25の標準単価を表示させる欄に表示させるとともに、取得した標準単価ランク「C」も表示させる。
【0049】
同様に、受注入力部102bは、明細情報領域MA2の領域MA21の商品コード「S001」と伝票情報領域MA1の領域MA12の基準日「2022/12/24」、および取得した特売単価ランク「A」を基に、特売単価マスタ106dの売上単価「80」を含むレコードを特定し、特定したレコードに含まれる売上単価「80」を明細情報領域MA2の領域MA25の特売単価を表示させる欄に表示させるとともに、取得した特売単価ランク「A」も表示させる。
【0050】
さらに、受注入力部102bは、伝票情報領域MA1の領域MA11の得意先「1000」、明細情報領域MA2の領域MA21の商品コード「S001」、および伝票情報領域MA1の領域MA12の基準日「2022/12/24」を基に、得意先別商品単価マスタ106eの売上単価「110」を含むレコード特定し、特定したレコードに含まれる売上単価「110」を明細情報領域MA2の領域MA25の得意先別商品単価を表示させる欄に表示させる。
【0051】
次に、受注入力部102bは、領域MA25にセットされた売上単価のうち最安値を、明細情報領域MA2の領域MA23へ初期セットする。この場合、受注入力部102bは、各単価マスタから取得された金額「150」「80」「110」のうち最安値「80」を領域MA23に初期値としてセットする。
【0052】
次に、受注入力部102bは、領域MA23に初期セットされた売上単価「80」と領域MA22に入力された数量「10」を掛けて売上金額「800」を算出し、売上金額「800」を領域MA24に表示させる。
【0053】
以上の処理により、受注入力画面には、各種マスタから取得された売上単価が参考情報として表示される。なお、領域MA23には領域MA25に表示されている単価のうち最安値が初期セットされるので、オペレータはどのマスタの単価が採用されたかを把握可能である。
【0054】
[(2)システムで初期セットされた売上単価を手動で変更した時(得意先別商品単価マスタの更新)(
図6参照)]
次に、オペレータは、領域MA23に初期セットされた売上単価「80」を「75」へ手動で変更する。
【0055】
すると、受注入力部102bは、領域MA23に入力された売上単価「75」に領域MA22に入力された数量「10」を掛けて売上金額「750」を算出し、算出した売上金額「750」を領域MA24に表示させる。
【0056】
次に、受注入力部102bは、明細情報画面MA2に初期セットされた売上単価を手動で変更し、変更された金額が表示された各マスタ(標準単価マスタ106c、特売単価マスタ106d、得意先別商品単価マスタ106e)の金額と異なる金額であった場合、得意先別商品単価マスタ更新部102cは、得意先別商品単価マスタ106eへ更新(INSERTまたはUPDATE)を行う。
【0057】
次に、受注入力部102bは、変更後の売上金額「75」が、領域MA25に表示された3つの売上金額と異なる金額であるか確認する。なお、本説明では、当該3つの売上金額は「150」、「80」および「110」であるので、異なる金額であることが確認される。
【0058】
次に、受注入力部102bは、異なる金額であることが確認された場合、得意先別商品単価マスタ106eの更新処理を行う。具体的には、受注入力部102bは、領域MA11にセットされた得意先コード「1000」、領域MA21にセットされた商品コード「S001」、および領域MA12にセットされた基準日「2022/12/24」と同一のレコードが得意先別商品単価マスタ106e内に存在するか確認する。なお、本説明では、同一のレコードが存在しないことが確認される。
【0059】
次に、受注入力部102bは、同一のレコードが存在しないことが確認された場合、領域MA11にセットされた得意先コード「1000」、領域MA21にセットされた商品コード「S001」、領域MA12にセットされた基準日「2022/12/24」、および領域MA23にセットされた売上単価「75」を含む新たなレコードを得意先別商品単価マスタ106eにINSERTする(行追加)する。
【0060】
なお、本説明において、領域MA12にセットされた基準日が「2022/11/1」または「2022/12/1」であったときには、同一のレコードが存在することが確認されることになるので、この場合、受注入力部102bは、当該同一のレコードの売上単価(「120」または「110」)を領域MA23にセットされた売上単価「75」にUPDATE(上書き)する。
【0061】
[(3)(2)の得意先別商品単価マスタが更新された後の次回伝票入力時(
図7参照)]
オペレータが、
図7の伝票情報領域MA1の領域MA11に得意先コード「1000」、領域MA12に基準日「2022/12/25」を入力し、
図7の明細情報領域MA2の領域MA21に商品コード「S001」、領域MA22に数量「10」を入力した場合、受注入力部102bは、上述した「(1)売上単価取得時(
図5参照)」に記載した処理と同様の処理を実行して、明細情報領域MA2の領域MA23、領域MA24、および領域MA25に値をセットするが、本説明では、得意先別商品単価マスタ106eには新たなレコードが追加されているので、結果として、領域MA25の得意先別商品単価を表示させる欄には、当該追加されたレコードに含まれる売上単価「75」が表示され、領域MA23には最安値である当該売上単価「75」円が初期セットされることとなる。
【0062】
以上、本実施形態によれば、ランク分けした設定単価が一斉セットできることで、販売単価メンテナンスの負荷・ミスを軽減ができ、より戦略的な販売(単価設定)ができるという効果がある。これにより、薄利多売である食品業界において、利益の確保に貢献をする。
【0063】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0064】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0066】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0067】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0068】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0069】
また、業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0070】
例えば、業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0071】
また、このコンピュータプログラムは、業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0072】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0073】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0074】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0075】
また、業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0076】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、食品業界、卸売業界および小売業界などにおいて有用である。
【符号の説明】
【0078】
100 業務支援装置
102 制御部
102a 見積入力部
102b 受注入力部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 得意先マスタ
106b グループマスタ
106c 標準単価マスタ
106d 特売単価マスタ
106e 得意先別商品単価マスタ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク