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特開2024-115993情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024115993
(43)【公開日】2024-08-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/06 20060101AFI20240820BHJP
   G09B 7/02 20060101ALI20240820BHJP
   G10L 25/60 20130101ALI20240820BHJP
   G10L 25/21 20130101ALI20240820BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20240820BHJP
   G06F 3/16 20060101ALI20240820BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20240820BHJP
【FI】
G09B19/06
G09B7/02
G10L25/60
G10L25/21
G06F3/048
G06F3/16 500
G06Q50/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023021950
(22)【出願日】2023-02-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)2022年3月1日、ウェブサイトによる公開、https://bhso.benesse.ne.jp/hs_online/info/gtec/news/20220301_no1.html (2)2022年3月14日、ウェブサイトによる公開、https://bhso.benesse.ne.jp/hs_online/info/gtec/dl/22asesumanyuaru_shin_225EB1JM.pdf https://bhso.benesse.ne.jp/hs_online/info/gtec/dl/22asesutebiki.pdf https://bhso.benesse.ne.jp/hs_online/info/gtec/dl/22asesushiori_shin.pdf (3)2022年4月1日、ウェブサイトによる公開、https://loginc.benesse.ne.jp/cbt_s/login (4)2022年11月1日、刊行物による公開、株式会社ベネッセコーポレーション、「GTEC 2022年度 アセスメント版新実施方式のご案内」
(71)【出願人】
【識別番号】709006024
【氏名又は名称】株式会社ベネッセコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】中島 正剛
(72)【発明者】
【氏名】黛 直美
【テーマコード(参考)】
2C028
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028AA03
2C028BA03
2C028BB01
2C028BC05
5E555AA28
5E555AA46
5E555BA02
5E555BA88
5E555BB02
5E555BC08
5E555CA47
5E555CB64
5E555CC22
5E555DB56
5E555DC13
5E555DD06
5E555EA11
5E555FA00
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】受検者が回答音声を確認可能なユーザインタフェースを提供する。
【解決手段】受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問出力部と、前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得部と、前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得部における前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問出力部と、
前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得部と、
前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得部における前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記出力処理部は、前記音声取得結果を、音を示す波形で表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記出力処理部は、前記スピーキングテストに含まれる設問のうちの最後の設問における前記設問情報が出力された後、前記音声取得結果を音を示す波形で、前記スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれに関連付けて表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記出力処理部は、前記スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれの前記設問情報が出力された後、前記設問のそれぞれにおける前記音声取得結果を、音を示す波形で表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記出力処理部は、前記スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれの前記設問情報が出力された後、所定の時間、前記設問のそれぞれにおける前記音声取得結果を、音を示す波形で表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記音声取得結果が示す音の入力レベルが所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記出力処理部は、前記判定部で判定された結果を示す判定結果を表示部に表示させる、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記出力処理部は、前記判定部において前記入力レベルが前記所定の閾値未満であると判定された場合、前記受検者音声取得部において前記受検者音声情報が取得されていないことを示す情報を表示部に表示させる、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
コンピュータが、
受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問音声出力ステップと、
前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得ステップと、
前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得ステップにおける前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理ステップと、
を実行させる情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問音声出力ステップと、
前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得ステップと、
前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得ステップにおける前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理ステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、外部検定試験などでは、試験機関が認定した場所に受検者が行き、その場所で受検者が試験(テスト)を受けていた。例えば、ETS(Educational Testing Service)が実施するTOEFL iBT(登録商標。非特許文献1参照)テストでは、受検者は、自身が選択した試験センターに行き、その試験センターで試験を受けていた。また、受検者は、スピーキングテストの際、画面の問題を見て、解答となる音声をマイクに向かって発声する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】ETS TOEFL iBT Test、[On Line]、[令和4年12月9日検索]、インターネット<URL:https://www.ets.org/toefl/test-takers/ibt/about.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1のスピーキングテストにおいて、スピーキングテストの受検者は、PC(Personal Computer)を起動し、音声出力された設問に対して、マイクを通して回答音声を録音する。受検者は、設問が音声出力された後、所定の時間以内に回答音声を録音するよう求められる。全ての設問の音声出力が完了した後に、自動採点システムおよび採点官による採点が実施される。
【0005】
しかし、受検者は、回答音声が適切に録音されたか否かを知ることができない。そのため、非特許文献1のスピーキングテストでは、録音設備の不具合などで受検者の音声が適切に録音できていない場合、受検者のスピーキングを適切に評価できないという問題が生じ得る。
【0006】
そのため、スピーキングテストにおいて、受検者が自ら回答音声を確認可能なユーザインタフェースが望まれている。
【0007】
そこで、本発明は、上述したニーズに応えるため、受検者が回答音声を確認可能なユーザインタフェースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様における情報処理システムは、受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問出力部と、前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得部と、前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得部における前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理部と、を備える。
【0009】
また、本発明の他の態様における情報処理方法は、コンピュータが、受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問出力ステップと、前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得ステップと、前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得ステップにおける前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理ステップと、を実行させる。
【0010】
また、本発明の他の態様におけるプログラムは、コンピュータに、受検者に対するスピーキングテストにおいて、前記スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を前記受検者に出力する設問出力ステップと、前記スピーキングテストにおける前記受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得ステップと、前記スピーキングテストに含まれる所定の設問の前記設問情報が出力された後、前記受検者音声取得ステップにおける前記受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、受検者が回答音声を確認可能なユーザインタフェースを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】テスト支援システムの一例を示す概念図である。
図2】テスト支援システムの処理の概要と構成例を示す図である。
図3】設問データベースD111の構成を示す図である。
図4】受検者音声データベースD112の構成を示す図である。
図5】判定部における判定処理を説明するための図である。
図6】表示部に表示される受検者の回答音声を示す波形を含む音声記憶確認画面T1の一例を示す図である。
図7】受検者データベースD311の構成を示す図である。
図8】テスト支援システム10の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図9】受検者端末、テスト管理装置および監督者端末のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。
【0014】
以下、テスト支援システム10を、図面を用いて説明する。なお、以下に説明するテストとしては、複数の受検者が同じ時刻に同じ拠点で受検するテストを例とし、例えば、スピーキングテストである英語検定試験などを想定する。
【0015】
===テスト支援システム10の概要===
図1を参照して、テスト支援システム10の概要について説明する。図1は、テスト支援システム10の一例を示す概念図である。
【0016】
テスト支援システム10では、例えば、受検者が所有する受検者端末100を用いてスピーキングテストが実施される。また、テスト支援システム10は、学校やテスト実施機関が受検者に配布する受検者端末100を用いてスピーキングテストが実施され、スピーキングテスト終了後に受検者の音声による回答(以下、「回答音声」という。)を示す情報(以下、「受検者音声情報」という。)が記憶された受検者端末100を学校やテスト実施機関が回収されるよう実施されるものであってもよい。
【0017】
テスト支援システム10は、受検者端末100に記憶された受検者の受検者音声情報を、受検者が適切なタイミングで確認可能に出力する。受検者は、受検者音声情報が受検者端末100の記憶部に適切に記憶されていないことを確認した場合、スピーキングテストの監督者に再受検を申請することが可能となる。
【0018】
このように、テスト支援システム10では、スピーキングテストが実施される前に受検者端末100のマイクの機能をテストする作業とは異なり、スピーキングテスト中において受検者の受検者音声情報が受検者端末100に適切に記憶されているか否かを、受検者に確認可能とする。これにより、受検者はスピーキングテスト中の回答音声が適切に録音されているか否かを迅速に確認することができる。
【0019】
<<構成の概要>>
図1を参照して、テスト支援システム10の構成の概要について説明する。図1に示すように、テスト支援システム10は、例えば、受検者端末100と、テスト管理装置200と、監督者端末300とを含む。
【0020】
受検者端末100は、スピーキングテストにおいて受検者が使用する情報処理装置である。受検者端末100は、スピーキングテストの設問を出力し、設問に対する受検者の回答音声を示す受検者音声情報を記憶する。スピーキングテストの設問は、例えば、スピーカから音声で出力される設問であってもよいし、表示部にテキストや図画で表示される設問であってもよく、設問の出力形式については特に限定されない。受検者端末100は、スピーキングテストの最中または終了後に、適切なタイミングで受検者音声情報の取得状況の結果(以下、「音声取得結果」という。)を、受検者が認識可能に出力する。
【0021】
例えば、受検者端末100は、音声取得結果を、音を示す波形で表示部1006に表示させてもよい。これにより、受検者は、スピーキングテストの設問に対して音声で回答したにもかかわらず波形が示されていない場合、回答音声が適切に記憶されていないことを容易に確認できる。
【0022】
例えば、受検者端末100は、音声取得結果を、スピーカを通じて音で出力してもよい。これにより、受検者は、設問に対して音声で回答したにもかかわらずスピーカから受検者の音声が出力されない場合、回答音声が適切に記憶されていないことを容易に確認できる。
【0023】
テスト管理装置200は、スピーキングテストに関する各種情報を管理する情報処理装置である。テスト管理装置200は、スピーキングテストの設問を示す情報(以下、「設問情報」という。)を受検者端末100に送信する。なお、テスト管理装置200は、スピーキングテストの開始前に設問情報を受検者端末100に送信してもよいし、スピーキングテストの最中に適切なタイミングで設問情報を受検者端末100に送信してもよい。
【0024】
監督者端末300は、受検者端末100を監視するための情報処理装置である。監督者端末300は、スピーキングテストの受検者音声情報の受検者端末100における記録状況などを監視する。これにより、監督者は、スピーキングテストにおいて受検者音声情報が受検者端末100で適切に記憶されていないことを迅速に認識できるため、受検者の再受検を円滑に実施できる。
【0025】
テスト支援システム10を構成する各装置は、通信ネットワークNにより互いに通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、有線ネットワークまたは無線ネットワークである。なお、図示していないが、テスト支援システム10は、受検者端末100および監督者端末300が複数で構成されていてもよい。
【0026】
受検者端末100および監督者端末300は、例えば、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、他種のコンピュータであってもよい。
【0027】
テスト管理装置200は、限定でなく例として、クラウドコンピュータ、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピュータプラットホーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダ)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、あるいは他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームであってもよい。なお、テスト管理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータ(限定ではなく例として、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティング)により実現されていてもよいし、そうでなくてもよい。
【0028】
<<処理の概要>>
図2を参照して、テスト支援システム10の処理の概要について説明する。図2は、テスト支援システム10の処理の概要と構成例を示す図である。図2では、一例として、各種情報の流れを実線で示し、音声が出力されることや各種情報が画面表示されることを破線で示す。
【0029】
ステップS1において、テスト管理装置200は、スピーキングテストの設問情報を受検者端末100に送信する。
【0030】
ステップS2において、受検者端末100は、設問情報を記憶部110に記憶する。
【0031】
ステップS3において、受検者端末100は、スピーキングテストを開始するための受検者の操作入力を受け付けた場合、表示部に設問を表示させるか、またはスピーカを通じて音声で設問を出力する。
【0032】
ステップS4において、受検者端末100は、設問に対する受検者の回答音声を取得して、受検者音声情報として記憶部110に記憶する。
【0033】
ステップS5において、受検者端末100は、スピーキングテストにおける所定のタイミングにおいて、記憶部110を参照して音声取得結果を出力する。具体的には、受検者端末100は、表示部1006に受検者の回答音声を示す波形を音声取得結果として表示させてもよいし、スピーカを通じて受検者の回答音声を音声取得結果として出力してもよい。これにより、受検者は、回答音声が適切に記憶されているか否かを迅速に確認できる。
【0034】
ステップS6において、受検者端末100は、各設問に対する受検者音声が取得されているか否かを判定した結果(以下、「判定結果」という。)を、表示部1006に表示させてもよい。具体的には、受検者端末100は、受検者の回答音声を示す波形の振幅レベルが所定の閾値未満である場合、受検者音声が取得できていないことを示す情報を、表示部1006に表示させる。これにより、受検者は、回答音声が適切に記憶されているか否かを容易に確認できる。
【0035】
===受検者端末100===
次に、図2を参照して、受検者端末100の構成の詳細について説明する。図2に示すように、受検者端末100は、記憶部110と、設問情報取得部120と、設問出力部130と、受検者音声取得部140と、判定部150と、出力処理部160と、受検可能情報取得部170との機能部を含む。
【0036】
記憶部110は、例えば、設問データベースD111と、受検者音声データベースD112とを含む。
【0037】
図3を参照して、設問データベースD111について説明する。図3は、設問データベースD111の構成を示す図である。図3に示すように、設問データベースD111は、[設問ID]、[設問]の項目を含む。[設問ID]は、音声の設問を一意に識別可能な識別符号が格納される項目である。[設問]は、音声の設問の内容または表示部に表示させる設問を示す設問情報が格納される項目である。
【0038】
図4を参照して、受検者音声データベースD112について説明する。図4は、受検者音声データベースD112の構成を示す図である。図4に示すように、受検者音声データベースD112は、[受検者ID]、[設問ID] 、[受検者音声]、[波形]、[判定結果]の項目を含む。[受検者ID]は、受検者を一意に識別可能な識別符号(例えば、受検番号など)が格納される項目である。[設問ID]は、例えば、設問データベースD111の[設問ID]の項目に関連する項目である。[受検者音声]は、受検者の音声を示す受検者音声情報が格納される項目である。[波形]は、受検者音声情報が示す波形が格納される項目である。[判定結果]は、後述する判定部150における判定処理の結果を格納する項目である。
【0039】
ここで、受検者音声データベースD112における受検者音声情報の格納手順について説明する。受検者端末100は、例えば、マイクを通じて入力される所定の第1データ形式の音声情報を記憶部110に格納する。受検者端末100は、当該音声情報を、第1データ形式よりもデータ量が圧縮される第2データ形式に変換して、受検者音声情報を記憶部110に格納する。受検者端末100は、受検者音声情報が記憶部110に記憶された後、第1データ形式の音声情報を記憶部110から削除する。第1のデータ形式は例えばwav(Waveform Audio File Format)形式である。第2のデータ形式は例えばAAC(Advanced Audio Coding)形式またはMP3(MPEG Audio Layer-3)形式である。このように、ファイル形式が変換されるときに、受検者の受検者音声情報が消失する事象が生じ得る。テスト支援システム10では、以下に示すように、このような事象が生じた場合にも、受検者の受検者音声情報が適切に記憶部110に記憶されていないことを判定可能である。
【0040】
設問情報取得部120は、テスト管理装置200から設問情報を取得する。設問情報取得部120で取得された設問情報は記憶部110に記憶される。
【0041】
設問出力部130は、例えばスピーカを通じて受検者に設問情報が示す設問を音声で出力する。設問出力部130は、例えば設問情報が示す設問を表示部に表示(出力)してもよい。
【0042】
受検者音声取得部140は、設問に対する受検者の回答音声を示す受検者音声情報を取得可能な機能部である。受検者音声取得部140で取得された受検者音声情報は記憶部110に記憶される。
【0043】
判定部150は、記憶部110に格納される受検者音声情報に基づき、設問に対する受検者の回答音声が記憶部110に適切に記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。図5を参照して、判定部150における判定処理について説明する。図5は、判定部150における判定処理を説明するための図である。図5では、横軸が時間を示し、縦軸が回答音声の入力レベルを示す。
【0044】
判定部150は、音声取得結果が示す音声の入力レベルが所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、判定部150は、音声取得結果が示す回答音声の入力レベルの絶対値の平均値または最大値が所定の閾値以上であるか否かを判定してもよい。具体的には、図5(A)に示すように、判定部150は、回答音声の入力レベルを示す波形の振幅の最大値が閾値を超える場合、設問に対する受検者の回答音声が正常に記憶部110に記憶されていると判定する。一方、図5(B)に示すように、判定部150は、回答音声の入力レベルを示す波形の振幅の最大値が閾値未満である場合、設問に対する受検者の回答音声が正常に記憶部110に記憶されていないと判定する。
【0045】
なお、判定部150は、回答音声が正常に記憶部110に記憶されていないと判定する場合(受検者音声データベースD112に受検者音声情報が記憶されていない場合を含む)において、例えば回答音声の入力レベルを示す波形が略水平(例えば入力レベルが「0」)である場合(例えば、図6のPartA-4の波形)、受検者端末100の機器異常または環境設定の不具合が発生していると判定してもよい。
【0046】
また、判定部150は、回答音声が正常に記憶部110に記憶されていないと判定する場合において、例えば回答音声の入力レベルを示す波形が略水平ではなく、閾値未満である場合(例えば、図6のPartA-3の波形)、受検者が設問に対して無言であったと判定してもよい。
【0047】
これにより、機器の異常であるか、受検者が無言であるかを適切に判別することができるため、受検者に適切な判定結果を出力できる。
【0048】
出力処理部160は、スピーキングテストに含まれる所定の設問の設問情報が出力された後、受検者に音声取得結果を出力する。出力処理部160は、所定の設問の設問情報が出力された後、所定の時間、音声取得結果を出力してもよい。これにより、テスト支援システム10は、スピーキングテストを遅延させずに、受検者に音声取得結果を適切に確認させることができる。
【0049】
以下、図6を参照して、出力処理部160によって表示部1006に表示される音声取得結果としての受検者の回答音声を示す波形について説明する。図6は、表示部1006に表示される受検者の回答音声を示す波形を含む音声記憶確認画面T1の一例を示す図である。
【0050】
図6に示す音声記憶確認画面T1は、スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれに対する受検者の回答音声の記憶状況が表示される画面である。図6に示すように、音声記憶確認画面T1は、例えば、設問番号表示領域T11と、音声波形表示領域T12と、判定結果表示領域T13と、再受検申請ボタンT14と、受検終了ボタンT15とを含む。
【0051】
設問番号表示領域T11は、スピーキングテストの設問のそれぞれに割り当てられる設問番号を示す表示領域である。
【0052】
音声波形表示領域T12は、設問のそれぞれに関連付けて表示される表示領域であって、音声取得結果である音声の波形を表示する表示領域である。受検者は、音声波形表示領域T12を確認することによって、受検者端末100で音声が正常に記憶されているか否かを確認できる。
【0053】
判定結果表示領域T13は、設問のそれぞれに関連付けて表示される表示領域であって、判定結果であるテキストデータが表示される。例えば、設問に対する受検者の回答音声が適切に記憶されていることを示す判定結果である場合に「OK」と表示し、設問に対する受検者の回答音声が適切に記憶されていないことを示す判定結果である場合に「NG」と表示してもよい。受検者は、判定結果表示領域T13を確認することによって、受検者端末100で回答音声が正常に記憶されたか否かを容易に確認できる。これにより、受検者の再受検を迅速に実施することができる。
【0054】
再受検申請ボタンT14は、受検者の操作入力を受け付けるオブジェクトであって、受検者が受検者端末100で回答音声が記憶されていないと判断した場合に、監督者に対して再受検を申請するためのオブジェクトである。出力処理部160は、判定部150において音声取得結果が示す回答音声の入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、再受検申請ボタンT14を活性化して表示してもよい。これにより、テスト支援システム10は、回答音声が正常に記憶されていない可能性がある場合にのみ受検者の再受検申請を受け付けるため、監督者の業務量を縮減できる。出力処理部160は、再受検申請ボタンT14に対する受検者の操作入力を受け付けた場合、監督者端末300に再受検申請に関する情報を監督者端末300に送信する。これにより、監督者は再受検すべき状況の受検者を迅速に確認できる。
【0055】
受検終了ボタンT15は、受検者の操作入力を受け付けるオブジェクトであって、受検者がスピーキングテストを終了させるためのオブジェクトである。出力処理部160は、受検終了ボタンT15に対する受検者の操作入力を受け付けた場合、監督者端末300に受検者の受検が正常に完了したことを示す情報を監督者端末300に送信する。
【0056】
なお、上記において、音声記憶確認画面T1では、音声波形表示領域T12および判定結果表示領域T13を表示するよう示されているところ、これに限定されない。音声記憶確認画面T1には、音声波形表示領域T12および判定結果表示領域T13のうちの少なくともいずれかが表示されていればよい。
【0057】
また、上記において、音声記憶確認画面T1には、例えばスピーキングテストの全ての設問の音声出力が終了した後に、複数の設問のそれぞれに音声波形表示領域T12および判定結果表示領域T13が表示されているところ、これに限定されない。例えば、出力処理部160は、スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれの音声出力が終了する都度、当該設問に関連付けて音声波形表示領域T12および判定結果表示領域T13のうちの少なくともいずれかを表示させてもよい。これにより、テスト支援システム10は、受検者が受検者端末100の機器異常や環境設定の不具合などをスピーキングテストの初期段階で発見することができるため、スピーキングテストを適正、公正に実施することができる。
【0058】
また、上記において、音声記憶確認画面T1には、設問のそれぞれに関連付けて音声波形表示領域T12および判定結果表示領域T13が表示させているところ、これに限定されない。例えば、出力処理部160は、全ての設問の音声出力が終了した後に、スピーキングテストに対する判定結果のみを音声記憶確認画面T1に表示してもよい。また、例えば、出力処理部160は、設問のそれぞれが終了した後に、当該設問に対する判定結果のみを音声記憶確認画面T1として表示してもよい。
【0059】
受検可能情報取得部170は、例えば、監督者による操作入力を受け付けた監督者端末300から、受検者に再度スピーキングテストを受検させるための情報(以下、「受検可能情報」という。)を取得する。具体的には、受検者端末100は、例えば、判定部150において受検者の回答音声が適切に記憶できていないと判定された場合、または、音声取得状況画面T1の再受検申請ボタンT14に対する受検者の操作入力を受け付けた場合、回答音声が適切に記憶されていないことを示す情報(以下、「音声未取得情報」という。)を監督者端末300に送信する。この場合、受検者端末100は、音声未取得情報とともに受検者を識別可能な情報(例えば、受検者ID)を監督者端末300に送信してもよい。監督者端末300は、監督者が受検者に再度スピーキングテストを受検させることを判断した場合、監督者による操作入力を受け付けることによって、受検可能情報を受検者端末100に送信する。これにより、受検者は迅速に再度スピーキングテストを受検できる。
【0060】
===テスト管理装置200===
次に、図2を参照して、テスト管理装置200の構成について説明する。図2に示すように、テスト管理装置200は、記憶部210と、設問情報送信部220との機能部を含む。記憶部210は、例えば設問データベースD211を備えていてもよい。設問データベースD211は、受検者端末100の設問データベースD111と同様であるためその説明を省略する。設問情報送信部220は、例えば受検者端末100に設問情報を送信する。
【0061】
===監督者端末300===
次に、図2を参照して、監督者端末300の構成について説明する。図2に示すように、監督者端末300は、記憶部310と、情報送受信部320との機能部を含む。
【0062】
記憶部310は、例えば受検者データベースD311を備えていてもよい。図7を参照して、受検者データベースD311について説明する。図7は、受検者データベースD311の構成を示す図である。図7に示すように、受検者データベースD311は、[受検者ID]、[進行状況]、[判定結果]、[再受検申請]の項目を含む。[受検者ID]は、受検者を一意に識別可能な識別符号(例えば、受検番号など)が格納される項目である。[進行状況]は、受検者における設問の進行状況(例えば、現在の設問番号など)を示す情報が格納される項目である。 [判定結果]は、受検者端末100の判定部150における判定処理の結果を格納する項目である。[再受検申請]は、例えば受検者による再受検申請されたか否かに関する情報を格納する項目である。具体的には、[再受検申請]には、受検者が再受検申請ボタンT14を押下した際に受検者端末100から送信される音声未取得情報を取得した場合、「再受検申請あり」を示す情報が格納され、音声未取得情報を取得していない場合、「再受検申請なし」を示す情報が格納されてもよい。
【0063】
情報送受信部320は、受検者端末100との間で各種情報を送受信する。具体的には、情報送受信部320は、例えば、音声未取得情報および受検者識別情報を受検者端末100から取得する。また、情報送受信部320は、例えば、受検可能情報を受検者端末100に送信する。
【0064】
===テスト支援システム10の処理手順===
次に、図8を参照して、テスト支援システム10の処理手順について説明する。図8は、テスト支援システム10の処理手順の一例を示すフローチャートである。図8では、一例として、スピーキングテストの所定の設問において受検者の音声が適切に取得できていない場合、受検者に再度スピーキングテストを実施させるまでの処理手順について説明する。
【0065】
ステップS100において、テスト管理装置200は、設問情報を受検者端末100に送信する。
【0066】
ステップS101において、受検者端末100は、設問情報を記憶部110に記憶する。
【0067】
ステップS102において、受検者端末100は、受検開始ボタン(不図示)に対する受検者の操作入力を受け付けた場合、表示部またはスピーカを通じて設問情報を出力する。
【0068】
ステップS103において、受検者端末100は、マイクを通じて受検者音声情報を取得して、記憶部110に記憶する。
【0069】
ステップS104において、受検者端末100は、スピーキングテストの所定の設問(例えば、最後の設問)に関する設問情報を出力した後、受検者の受検者音声情報を記憶部110に記憶できたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0070】
ステップS105において、受検者端末100は、設問のそれぞれに関連付けて音声取得結果および判定結果を示す音声記憶確認画面T1を表示部1006に表示させる。音声取得結果は例えば音声の波形であり、判定結果は例えば「ОK」や「NG」である。これにより、受検者は簡易迅速に回答音声の記憶状況を確認できるため、テスト支援システム10は適切で公正なスピーキングテストを実行できる。
【0071】
ステップS106において、受検者端末100は、受検者の回答音声が適切に記憶部110に記憶されていないと判定した場合、再受検申請ボタンT14を表示部1006に表示させてもよい。
【0072】
ステップS107において、受検者端末100は、再受検申請ボタンT14に対する受検者の操作入力を受け付けた場合、当該受検者を識別可能な情報(例えば、受検者ID)とともに再受検要求を監督者端末300に送信する。
【0073】
ステップS108において、監督者端末300は、例えば、再受検を要求した受検者を特定して、当該受検者が再受検するための受検可能情報を受検者端末100に送信する。
【0074】
ステップS109において、受検者端末100は、受検可能情報に基づき記憶部110に格納されている設問情報が示す設問を、スピーカを通じて音声で出力する。すなわち、受検者端末100は、受検者の音声が適切に記憶されていなかった場合、受検者による再度の受検を迅速に実行できる。
【0075】
===ハードウェア構成===
次に、テスト支援システム10における各装置のハードウェア構成について説明する。図9は、受検者端末100、テスト管理装置200および監督者端末300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。以下では、受検者端末100について説明するものとし、テスト管理装置200および監督者端末300は受検者端末100と同様であるとして、その説明を省略する。
【0076】
図9に示すように、受検者端末100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)1001と、メインメモリ1002と、BIOS-ROM1003と、記憶装置1004と、オーディオ出力部1005(例えばスピーカ)と、表示部1006と、通信インタフェース1007と、入力部1008(例えばマイク)と、これらを接続するシステムバス1009とを有する。
【0077】
CPU1001は、例えば、メインメモリ1002上に展開されたテストプログラムを実行し、受検者端末100に各種の機能を実現させる。言い換えれば、受検者端末100は、CPU1001の制御の下、テストプログラムを実行することによりテストを実現する。BIOS-ROM1003は、受検者端末100のハードウェア管理、制御をするプログラムを記憶する。
【0078】
記憶装置1004は、プログラムや各種データを格納する。オーディオ出力部1005は、CPU1001の制御の下で処理された各種のサウンドを出力する。表示部1006は、例えばディスプレイであり、CPU1001の制御の下で処理された各種の画像を表示する。通信インタフェース1007は、テスト管理装置200や他の装置との通信を可能にするインタフェースである。入力部1008は、例えばユーザ操作を入力するタッチパネルや、音声を入力するマイクである。また、入力部1008は、受検者端末100に接続されたキーボードやタッチパネルなどからユーザ操作を入力してもよい。
【0079】
===まとめ===
<1>テスト支援システム10は、受検者に対するスピーキングテストにおいて、スピーキングテストに含まれる設問を示す情報である設問情報を受検者に出力する設問出力部130と、スピーキングテストにおける受検者の音声を示す情報である受検者音声情報を取得可能な受検者音声取得部140と、スピーキングテストに含まれる所定の設問の設問情報が出力された後、受検者音声取得部140における受検者音声情報の取得状況の結果を示す音声取得結果を出力する出力処理部160と、を備える。これにより、テスト支援システム10は、受検者が回答音声を確認可能なユーザインタフェースを提供することができる。
【0080】
<2>また、テスト支援システム10における出力処理部160は、音声取得結果を、音を示す波形で表示部1006に表示させる。これにより、テスト支援システム10は、受検者がスピーキングテストの設問に対して音声で回答したにもかかわらず波形が示されていない場合、回答音声が適切に記憶されていないことを受検者が容易に確認できる形式で受検者に情報提供できる。
【0081】
<3>また、テスト支援システム10における出力処理部160は、スピーキングテストに含まれる設問のうちの最後の設問における設問情報が出力された後、音声取得結果を音を示す波形で、スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれに関連付けて表示部1006に表示させる。これにより、テスト支援システム10は、受検者がスピーキングテストの設問に対して音声で回答したにもかかわらず波形が示されていない場合、回答音声が適切に記憶されていないことを受検者が迅速かつ容易に確認できるにように、受検者に情報提供できる。
【0082】
<4>また、テスト支援システム10における出力処理部160は、スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれの設問情報が出力された後、設問のそれぞれにおける音声取得結果を、音を示す波形で表示部1006に表示させる。これにより、テスト支援システム10は、受検者がスピーキングテストの設問に対して音声で回答したにもかかわらず波形が示されていない場合、回答音声が適切に記憶されていないことを受検者が迅速に確認できるにように、受検者に情報提供できる。
【0083】
<5>テスト支援システム10における出力処理部160は、スピーキングテストに含まれる設問のそれぞれの設問情報が出力された後、所定の時間、設問のそれぞれにおける音声取得結果を、音を示す波形で表示部1006に表示させる。これにより、テスト支援システム10は、スピーキングテストを遅延させずに、受検者に音声取得結果を適切に確認させることができる。
【0084】
<6>テスト支援システム10は、音声取得結果が示す音の入力レベルが所定の閾値以上であるか否かを判定する判定部150をさらに備え、出力処理部160は、判定部150で判定された結果を示す判定結果を表示部1006に表示させる。これにより、受検者に適切な判定結果を出力できる。
【0085】
<7>テスト支援システム10における出力処理部160は、判定部150において入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、受検者音声取得部140において受検者音声情報が取得されていないことを示す情報を表示部1006に表示させる。これにより、受検者に容易に確認し得る、適切な判定結果を出力できる。
【0086】
<8>テスト支援システム10における出力処理部160は、判定部150において入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、受検者音声情報が取得されていないことをスピーキングテストの監督者に通知するためのオブジェクトを表示部1006に表示させる。これにより、テスト支援システム10は監督者に対して再受検すべき状況の受検者について迅速に通知できる。
【0087】
<9>テスト支援システム10における出力処理部160は、判定部150において入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、受検者音声取得部140において受検者音声情報が取得されていないことを示す情報である音声未取得情報を、スピーキングテストの監督者の監督者端末300(操作端末)に送信する。これにより、テスト支援システム10は監督者に対して再受検すべき状況の受検者について迅速に通知できる。
【0088】
<10>テスト支援システム10における出力処理部160は、判定部150において入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、受検者音声取得部140で受検者音声情報が取得されていないことを示す情報である音声未取得情報を、受検者を識別可能な情報である受検者識別情報とともに、スピーキングテストの監督者の監督者端末300(操作端末)に送信する。これにより、テスト支援システム10は監督者に対して再受検すべき状況の受検者について迅速に通知できる。
【0089】
<11>テスト支援システム10における出力処理部160は、判定部150において入力レベルが所定の閾値未満であると判定された場合、受検者音声取得部140で受検者音声情報が取得されていないことを示す情報である音声未取得情報を、受検者を識別可能な情報である受検者識別情報とともに、スピーキングテストの監督者の監督者端末300(操作端末)に送信する、テスト支援システム10であって、監督者の監督者端末300(操作端末)に対する監督者による受検者に所定のスピーキングテストを受検させるための操作入力を受け付けたことを示す情報である受検可能情報を、監督者の監督者端末300(操作端末)から取得する受検可能情報取得部170をさらに備え、設問出力部130は、受検可能情報に基づいて、所定のスピーキングテストに含まれる設問の設問情報を受検者に出力する。これにより、テスト支援システム10は受検者に対して迅速に再度スピーキングテストを受検させることができる。
【符号の説明】
【0090】
10 テスト支援システム
100 受検者端末
110 記憶部
120 設問情報取得部
130 設問出力部
140 受検者音声取得部
150 判定部
160 出力処理部
170 受検可能情報取得部
200 テスト管理装置
300 監督者端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9